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特開2022-180491グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザインタラクションを容易にする電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180491
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザインタラクションを容易にする電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20221129BHJP
   A63F 13/55 20140101ALI20221129BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20221129BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20221129BHJP
   A63F 13/822 20140101ALI20221129BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20221129BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/55
A63F13/795
A63F13/53
A63F13/822
G06F3/04842
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148712
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2021094845の分割
【原出願日】2014-05-29
(31)【優先権主張番号】14/052,076
(32)【優先日】2013-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】513136528
【氏名又は名称】スーパーセル オーワイ
【氏名又は名称原語表記】Supercell Oy
【住所又は居所原語表記】Jatkasaarenlaituri 1 FI-00180 HELSINKI Finland
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】フランザス ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ハウッシラ チムール
(72)【発明者】
【氏名】タハコカッリオ トウコ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのインタラクションを容易にする電子デバイスを提供する。
【解決手段】グラフィカルユーザインタフェース上に地図ビューを表示することであって、地図ビューは可視領域と部分的に隠された領域とを含み、可視領域は第1~第3の領域を含むことと;ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトをグラフィカルユーザインタフェースに表示することと;ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトの選択を検出することと;グラフィカルユーザインタフェース上に、ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトを表示することと;ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの選択を検出することと;部分的に隠された領域のうち、ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの位置に対応する領域を、グラフィカルユーザインタフェースの地図ビュー上に可視化することと;を含む。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と、コンピュータプログラムを実行するように構成されたコンピューティングハードウェアとを備える電子デバイスであって、
前記コンピューティングハードウェアによる前記コンピュータプログラムの実行は、前記コンピューティングハードウェアに、表示画面上にグラフィカルユーザインタフェースを生成およびレンダリングさせ、前記グラフィカルユーザインタフェースは、ユーザの相互作用を容易にするように構成され、前記コンピューティングハードウェア、前記コンピュータプログラムおよび前記グラフィカルユーザインタフェースはゲームシステム上に実装され、前記ゲームシステムはゲームを有し、前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記グラフィカルユーザインタフェース上に地図ビューを表示することであって、前記地図ビューは、可視領域と1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域とを含み、前記可視領域は、少なくとも第1の領域、少なくとも第2の領域、および少なくとも第3の領域を含む、前記表示することと;
ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトを前記グラフィカルユーザインタフェースに表示することと;
前記ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトの選択を検出することと;
前記グラフィカルユーザインタフェース上に、ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトを表示することと;
前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの選択を検出することと;
前記1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域のうち、前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの位置に対応する領域を、前記グラフィカルユーザインタフェースの前記地図ビュー上に可視化することと;
を遂行させるように構成される、電子デバイス。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトのさらなる選択を検出することと;
前記グラフィカルユーザインタフェースに、ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトを表示することと;
前記ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトの選択を検出することと;
前記1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域のうち、前記ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトの位置に対応する別の領域を、前記グラフィカルユーザインタフェースの前記地図ビュー上に可視化することと;
を更に遂行させるように構成される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記第1の領域内のオブジェクトは第1のユーザによって制御されうるようにすることと、前記第2の領域内のオブジェクトは複数の第2のユーザのそれぞれによって制御されうるようにするように構成される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記第1のユーザが前記複数の第2のユーザの1人以上を前記ゲームのプレイに招待できるようにするように構成される、請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記第1のユーザが前記ゲームをプレイしている現在のゲームレベルに基づいて、前記複数の第2のユーザの1人以上を前記ゲームのプレイのために選択できるようにするように構成される、請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
ユーザ選択可能な地図-リソースオブジェクトの使用コストを課すことをさせるようにさらに構成される、請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトに使用コストを表示させるようにさらに構成される、請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記可視領域内にオブジェクトを表示させるようにさらに構成され、ここで前記使用コストは、前記表示されたオブジェクトの関数である、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピューティングハードウェアで実行されると、前記コンピューティングハードウェアに、
前記第1のユーザが前記地図上の第2の領域を選択できるようにすることと;
少なくとも第1領域及び第2領域を含む別の地図ビューであって、前記第1領域は1つまたは複数の展開点を含み、前記第2領域は1つまたは複数のターゲットオブジェクトを含む別の地図ビューを、前記グラフィカルユーザインタフェース上に表示することと;
ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの第1のセットを有する制御領域を、前記グラフィカルユーザインタフェース上に表示することと;
前記制御領域において、前記第1のセットから、前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトのうちの1つまたは複数をユーザが選択したことを検出することと;
前記第1の領域における前記展開点のユーザ選択を検出することと;
前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの1つを、前記第1の領域における前記選択された展開点の近くの自由空間に表示させることによって、前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの前記1つの展開を実行することと;
前記展開された、前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの前記1つに近接して、前記第1の領域において、ディスプレイ上に表示された部隊ユニットグラフィカルオブジェクトのセットを生成し、前記部隊ユニットグラフィカルオブジェクトの各々を、前記第1領域から離れて前記第2領域内のオブジェクトに向かうように第1のルートに沿って移動させることと;
前記第2領域内のオブジェクトが、前記第1のルートに沿って移動する前記部隊単位グラフィカルオブジェクトの少なくとも1つに対して防御機構を適用するように構成された防御オブジェクトであるかどうかを判定することと;
前記第2の領域内のオブジェクトが防御オブジェクトであると判定することに応じて、前記制御領域内において、ユーザ選択可能なオブジェクトの第2のセットからの、1つまたは複数のユーザ選択可能なグラフィックオブジェクトの選択を検出すること、ただし前記第2のセットは前記第1のセットとは異なるセットであり、実行可能関数と関連付けられている、前記検出することと;
前記第2領域における爆破地点の選択を検出することと;
前記実行可能な関数に対応する、前記第2領域内の前記選択された爆破地点におけるアクションの実行を引き起こすことと;
前記選択された爆破地点での前記アクションの実行に応じて、前記部隊ユニットグラフィカルオブジェクトの動きを、前記第1のルートから、前記選択された爆破地点に向いている第2のルートへと再方向付けすることと;
を更に遂行させるように構成される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項10】
ユーザに、グラフィカルユーザインタフェースとのやり取りを支援する方法であって、前記グラフィカルユーザインタフェースは、電子デバイスのコンピューティングハードウェアでコンピュータプログラムを実行することによって前記電子デバイスの表示画面に生成およびレンダリングされ、前記コンピューティングハードウェア、前記コンピュータプログラムおよび前記グラフィカルユーザインタフェースはゲームを実行するゲームシステム上に実装され、前記方法は、
前記グラフィカルユーザインタフェース上に地図ビューを表示することであって、前記地図ビューは、可視領域と1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域とを含み、前記可視領域は、少なくとも第1の領域、少なくとも第2の領域、および少なくとも第3の領域を含む、前記表示することと;
ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトを前記グラフィカルユーザインタフェースに表示することと;
前記ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトの選択を検出することと;
前記グラフィカルユーザインタフェース上に、ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトを表示することと;
前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの選択を検出することと;
前記1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域のうち、前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトの位置に対応する領域を、前記グラフィカルユーザインタフェースの前記地図ビュー上に可視化することと;
を含む、方法。
【請求項11】
前記ユーザ選択可能な地図資源オブジェクトのさらなる選択を検出することと;
前記グラフィカルユーザインタフェースに、ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトを表示することと;
前記ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトの選択を検出することと;
前記1つ以上の少なくとも部分的に隠された領域のうち、前記ユーザ選択可能な別のアップグレードオプションオブジェクトの位置に対応する別の領域を、前記グラフィカルユーザインタフェースの前記地図ビュー上に可視化することと;
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の領域内のオブジェクトは第1のユーザによって制御されうるようにすることと、前記第2の領域内のオブジェクトは複数の第2のユーザのそれぞれによって制御されうるようにすることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のユーザが前記複数の第2のユーザの1人以上を前記ゲームのプレイに招待できるようにすることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のユーザが前記ゲームをプレイしている現在のゲームレベルに基づいて、前記複数の第2のユーザの1人以上を前記ゲームのプレイのために選択できるようにすることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ユーザ選択可能な地図-リソースオブジェクトの使用コストを課すことを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ選択可能なアップグレードオプションオブジェクトに使用コストを表示することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記可視領域内にオブジェクトを表示することをさらに含み、ここで前記使用コストは、前記表示されたオブジェクトの関数である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のユーザが前記地図上の第2の領域を選択できるようにすることと;
少なくとも第1領域及び第2領域を含む別の地図ビューであって、前記第1領域は1つまたは複数の展開点を含み、前記第2領域は1つまたは複数のターゲットオブジェクトを含む別の地図ビューを、前記グラフィカルユーザインタフェース上に表示することと;
ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの第1のセットを有する制御領域を、前記グラフィカルユーザインタフェース上に表示することと;
前記制御領域において、前記第1のセットから、前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトのうちの1つまたは複数をユーザが選択したことを検出することと;
前記第1の領域における前記展開点のユーザ選択を検出することと;
前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの1つを、前記第1の領域における前記選択された展開点の近くの自由空間に表示させることによって、前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの前記1つの展開を実行することと;
前記展開された、前記第1のセットから選択された前記ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカルオブジェクトの前記1つに近接して、前記第1の領域において、ディスプレイ上に表示された部隊ユニットグラフィカルオブジェクトのセットを生成し、前記部隊ユニットグラフィカルオブジェクトの各々を、前記第1領域から離れて前記第2領域内のオブジェクトに向かうように第1のルートに沿って移動させることと;
前記第2領域内のオブジェクトが、前記第1のルートに沿って移動する前記部隊単位グラフィカルオブジェクトの少なくとも1つに対して防御機構を適用するように構成された防御オブジェクトであるかどうかを判定することと;
前記第2の領域内のオブジェクトが防御オブジェクトであると判定することに応じて、前記制御領域内において、ユーザ選択可能なオブジェクトの第2のセットからの、1つまたは複数のユーザ選択可能なグラフィックオブジェクトの選択を検出すること、ただし前記第2のセットは前記第1のセットとは異なるセットであり、実行可能関数と関連付けられている、前記検出することと;
前記第2領域における爆破地点の選択を検出することと;
前記実行可能な関数に対応する、前記第2領域内の前記選択された爆破地点におけるアクションの実行を引き起こすことと;
前記選択された爆破地点での前記アクションの実行に応じて、前記部隊ユニットグラフィカルオブジェクトの動きを、前記第1のルートから、前記選択された爆破地点に向いている第2のルートへと再方向付けすることと;
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項10から18のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ゲームシステムに関し、特に、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのインタラクション(やり取り)を容易にする電子デバイスに関する。また、本開示は、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする方法に関する。さらに、本開示は、非一時的(不揮発性(non-transient))機械可読データストレージ媒体に記憶されたコンピュータプログラムにも関し、このコンピュータプログラムは、前述の方法を実装するために電子デバイスのコンピューティングハードウェアで実行可能である。
【背景】
【0002】
今日では、簡単かつ迅速にユーザがやり取りできる、利用し易いインターフェースを提供するために、様々な電子デバイスが開発されている。こうした電子デバイスの例としては、スマートフォン、モバイル・インターネット・デバイス(MID:Mobile Internet Device)、ファブレット・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ(UMPC:Ultra-Mobile Personal Computer)、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ウェブ・パッド、ハンドヘルド・パーソナル・コンピュータ(PC:Personal Computer)、ラップトップ・コンピュータ、対話型エンターテインメント・コンピュータ、およびゲーム端末が挙げられるが、これらに限定はされない。こうした電子デバイスの多くは、それらをより利便性が高く、より使用しやすくする、タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンを備える。
【0003】
そうした電子デバイスには、エンターテインメント体験をユーザに提供するために様々なゲームシステムが実装される。電子デバイスに実装されるゲームシステムの重要な態様の1つは、ゲームの様々な動作を制御するゲームのユーザ・インターフェースを用いたユーザのやり取りの容易さである。
【0004】
図1は、電子デバイスに実装される例示的ゲームシステムの、既知の従来型ユーザ・インターフェースの概略図である。図1は、従来技術を表現する。この例示的ゲームシステムは、例えば他のユーザまたはシミュレーションした対戦相手の所有する1つ以上のテリトリーを攻撃することによって、自己のテリトリーを構築および拡大することがユーザの目標である、軍事戦略ゲームを含む。
【0005】
図1は、例示的ゲームシステムの、例示的ゲームビュー100を示す。例示的ゲームビュー100は、ユーザによる攻撃を受けている敵テリトリーを示す。敵テリトリーは、陸地領域102および沿岸領域104を含む。図1では目標物106aおよび目標物106bとして示されている複数の目標物が、陸地領域102内に配置される。通常、ユーザはその敵を倒すために、目標物106aおよび106bを破壊する必要がある。
【0006】
目標物106aおよび106bを攻撃するために、ユーザは、図1に戦艦108a、戦艦108b、および戦艦108cとして示されている複数の戦艦(以下、まとめて戦艦108と呼ぶ)を沿岸領域104に展開する。
【0007】
通常、ユーザは、沿岸領域104の所望の場所を、例えば指でタップして、またはポインタ・オブジェクトでクリックして選択することにより、戦艦108を展開できる。目標物106bを攻撃する前に目標物106aを攻撃することをユーザが望む例示的状況では、ユーザは、目標物106aのできる限り近くに戦艦108を展開する。戦艦108は、通常、互いに隣り合わせで展開できる。
【0008】
その結果、図1に示されているように、戦艦108aおよび108bから出てくる部隊が、それぞれ目標ルート110aおよび110bを経由して敵テリトリーに入る。これらの部隊は、ユーザの望み通り、目標物106aを攻撃する。
【0009】
しかし、沿岸領域104で利用可能なスペースは、多くの場合、限られている。戦艦108aおよび108bが展開された後に戦艦108cが展開される場合、戦艦108cは、図1に示されるように、目標物106b付近に展開されなくてはならない。戦艦108cは、例えば、目標物106a・106bの双方から実質的に同程度離れている場所に展開されてもよい。
【0010】
その結果、戦艦108cから出てくる部隊は、目標ルート110cおよび110dとして示された、2つの目標ルート候補を有する。目標ルート110cは、部隊を目標物106aに導き、目標ルート110dは、部隊を目標物106bに導く。部隊は、目標ルート110cおよび110dの中から自動的に最短の目標ルートを選択するので、ユーザは部隊を入らせたいルートを選択することができない。目標ルート110dが最短目標ルートである場合、戦艦108cから出てくる部隊は、目標物106aではなく、目標物106bを攻撃する。これでは、ユーザは、これらの部隊の展開を制御することはできない。結果として、ユーザは、望み通りに軍事戦略を定義することは難しいと感じるかもしれない。
【0011】
したがって、ユーザが望み通りに戦略を定義できるグラフィカル・ユーザインターフェースが必要である。
【摘要】
【0012】
本開示は、電子デバイスを提供する。
【0013】
本開示は、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする方法も提供する。
【0014】
一態様において、本開示の実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、ディスプレイスクリーンおよびコンピューティングハードウェアを備える。コンピューティングハードウェアは、コンピュータプログラムを実行するよう動作可能であり、その結果、グラフィカル・ユーザインターフェースが生成されてディスプレイスクリーンにレンダリングされる。グラフィカル・ユーザインターフェースは、ユーザのやり取りを容易にするよう構成される。コンピューティングハードウェア、コンピュータプログラム、およびグラフィカル・ユーザインターフェースは、ゲームシステムに実装される。本開示の或る実施形態では、ゲームシステムは、軍事戦略ゲームを含む。
【0015】
コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、地図の第1ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。地図の第1ビューは、敵テリトリーを表示する。コンピュータプログラムはさらに、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、例えば、1つ以上の部隊輸送ユニットを含んでもよい。
【0016】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の部隊輸送ユニットのうち、敵テリトリーを攻撃するために展開される1つの部隊輸送ユニットのユーザ選択を検出し、さらに、敵テリトリーの展開地点のユーザ選択を検出するよう構成される。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーで1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットの、展開を実行するよう構成される。その結果、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットから出てくる部隊は、展開地点の付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0017】
1つ以上の部隊輸送ユニットとは別に、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、1つ以上の補助火器(supplemental fire)も含んでもよい。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の補助火器のうち、発射される1つの補助火器のユーザ選択を検出し、さらに、敵テリトリーの爆破地点(fire point)のユーザ選択を検出するように構成されてもよい。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーの選択された爆破地点に対して、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器の、発射を実行するように構成されてもよい。
【0018】
本開示の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器は、発射されると、爆破地点の付近にある1つ以上のエリアを通過するよう部隊を方向転換させる、フラッシュ・ファイア(flash fire)である。
【0019】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器の、使用コストを徴収するように構成されてもよい。使用コストは、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器を使用するごとに実質的に異なってもよい。本開示の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器を使用するたびに、その使用コストが増える。本開示の別の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器が所定回数使用された後に、その使用コストが増える。
【0020】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、地図の第2ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。地図の第2ビューは、1つ以上のユーザ所有テリトリーおよび1つ以上の敵テリトリーを表示する。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の敵テリトリーのうち、攻撃される1つの敵テリトリーをユーザが選択できるよう構成される。
【0021】
地図の第2ビューは、1つ以上の可視エリアと、少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアとを含んでもよい。この場合、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト(map-resource object)をグラフィカル・ユーザインターフェースに表示し、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトをユーザが選択したことを検出し、地図の第3ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するように構成されてもよい。ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトをユーザが選択したことに少なくとも部分的に基づき、地図の第2ビューの少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの少なくとも1つが、地図の第3ビューで見えるようになる。
【0022】
本開示の例示的実施形態では、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトは、レーダーを含む。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示して、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションのユーザ選択を検出するように構成されてもよい。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションのユーザ選択に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトをアップグレードするように構成されてもよい。その結果、少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの該少なくとも1つは、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトがアップグレードされると見えるようになる。
【0023】
コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトの使用コストを徴収するように構成されてもよい。
【0024】
ユーザ選択を検出するために、電子デバイスはさらに、グラフィカル・ユーザインターフェースにレンダリングされるユーザ入力インターフェースを備える。ユーザ入力インターフェースは、ポインタ・オブジェクトを移動すること、ポインタ・オブジェクトをクリックもしくはタップすること、またはグラフィカル・ユーザインターフェースでタッチ・センシティブ・オブジェクトをスワイプすることに対応した入力を検出するよう構成される。
【0025】
さらに、電子デバイスは、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態の変化を、実質的に連続して記録および更新するデータベースを備えてもよい。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、データベースに接続される。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、グラフィカル・ユーザインターフェースの動作可能状態が中断した場合に、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態を、それらの、データベースにおいて最後に更新された状態に復旧するように構成されてもよい。
【0026】
本開示の実施形態では、複数の電子デバイスが、通信ネットワーク経由でサーバと通信接続される。グラフィカル・ユーザインターフェースは、複数の電子デバイスのディスプレイスクリーンに、時間的に同時に生成され、グラフィカル・ユーザインターフェースとの複数のユーザのやり取りを容易にする。有益であるように、複数の電子デバイスで生成された各グラフィカル・ユーザインターフェースは、サーバを介して調整および同期され、時間が経過するにつれて複数の電子デバイスで同時に更新される。
【0027】
これらの電子デバイスの例としては、移動電話、スマートフォン、モバイル・インターネット・デバイス(MID)、タブレット・コンピュータ、ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ(UMPC)、ファブレット・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ウェブ・パッド、パーソナル・コンピュータ(PC)、ハンドヘルドPC、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ネットワーク・アタッチト・ストレージ(NAS:Network-Attached Storage)デバイス、組み込みPCを備える大型タッチスクリーン、ならびにゲーム・コンソール、テレビジョン(TV:Television)セットおよびセット・トップ・ボックス(STB:Set-Top Box)などの対話型エンターテインメントデバイスが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0028】
別の態様では、本開示の実施形態は、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする方法を提供する。
【0029】
さらに別の態様では、本開示の実施形態は、非一時的(不揮発性)機械可読データストレージ媒体に記憶されたコンピュータプログラムを提供し、このコンピュータプログラムは、前述の方法を実装するために、電子デバイスのコンピューティングハードウェアで実行可能である。このコンピュータプログラムは、例えば、ソフトウェアアプリケーション・ストアから電子デバイスにダウンロードできてもよい。
【0030】
本開示の実施形態は、従来技術における前述の問題を実質的に取り除く、またはそれに少なくとも部分的に対処し、ユーザが部隊の展開を制御でき、それによって、ユーザが望み通りに軍事戦略を定義できるようにする。
【0031】
本開示のさらなる態様、利点、特徴、および目的は、添付の特許請求の範囲に関連して解釈される図面および例示的実施形態の詳細説明から明らかになるであろう。
【0032】
当然のことながら、本開示の各特徴は、添付の特許請求の範囲により定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な組み合わせに集約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
上記の摘要、ならびに以下の例示的実施形態の詳細説明は、添付の図面と併せて読むとより深く理解される。本開示を説明する目的で、本開示の例示的構成が図面に示されている。しかしながら、本開示は、本願明細書に開示される特定の方法および手段に限定されるものではない。また当業者であれば、図面が正確な縮尺ではないことが理解されよう。同じ構成要素は可能な限り同一番号で示した。
【0034】
以下、次の図面を参照しながら、単なる例として本開示の実施形態について記載する。
図1】(従来技術)電子デバイスに実装される例示的ゲームシステムの、既知の従来型ユーザ・インターフェースの概略図である。
図2】本開示の実施形態を実践するのに適した例示的ネットワーク環境の概略図である。
図3】本開示の実施形態による、電子デバイスの様々なコンポーネントの概略図である。
図4A】本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビューの図である。
図4B】本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビューの図である。
図4C】本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビューの図である。
図4D】本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビューの図である。
図5】本開示の実施形態による、ゲームシステムのゲームビューの例示的スクリーン・ショットの図である。
図6】本開示の実施形態による、ゲームシステムのゲームビューの、別の例示的スクリーン・ショットの図である。
図7】本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビューの図である。
図8A】本開示の実施形態による、ゲームシステムの別の例示的ゲームビューの図である。
図8B】本開示の実施形態による、ゲームシステムの別の例示的ゲームビューの図である。
図8C】本開示の実施形態による、ゲームシステムの別の例示的ゲームビューの図である。
図9】本開示の実施形態による、ゲームシステムのさらに別の例示的ゲームビューの図である。
図10】本開示の実施形態による、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする方法のステップの図である。
【0035】
添付の図面では、上に下線番号がある項目、または下線番号の隣接する項目を表すよう、下線番号が用いられる。下線のない番号は、下線のない番号を項目にリンクする線により特定される項目に関係する。番号に下線がなく、関連する矢印を伴う場合、下線のない番号は、矢印が指す項目全体を特定するために使用されている。
【実施形態の詳細説明】
【0036】
以下の詳細説明は、本開示の実施形態と、それを実装できる方法とを示す。本開示を実施する最良の形態が開示されているが、当業者であれば、本開示を実施または実践する他の実施形態もありうることが理解されよう。
【0037】
本開示の実施形態は、ゲーム環境を容易にする電子デバイスを提供する。電子デバイスは、ディスプレイスクリーンおよびコンピューティングハードウェアを備える。コンピューティングハードウェアは、コンピュータプログラムを実行するよう動作でき、その結果、グラフィカル・ユーザインターフェースが生成されてディスプレイスクリーンにレンダリングされる。グラフィカル・ユーザインターフェースは、ユーザのやり取りを容易にするよう構成される。コンピューティングハードウェア、コンピュータプログラム、およびグラフィカル・ユーザインターフェースは、ゲームシステムに実装される。本開示の或る実施形態では、ゲームシステムは、軍事戦略ゲームを含む。
【0038】
コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、地図の第1ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。地図の第1ビューは、敵テリトリーを表示する。コンピュータプログラムはさらに、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、例えば、1つ以上の部隊輸送ユニットを含んでもよい。
【0039】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の部隊輸送ユニットのうち、敵テリトリーを攻撃するために展開される1つの部隊輸送ユニットのユーザ選択を検出し、さらに、敵テリトリーの展開地点のユーザ選択を検出するよう構成される。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーで1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットの、展開を実行するよう構成される。その結果、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットから出てくる部隊は、展開地点の付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0040】
1つ以上の部隊輸送ユニットとは別に、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、1つ以上の補助火器も含んでもよい。1つ以上の補助火器は、例えば、1つ以上の武器、1つ以上の爆弾、1つ以上のフラッシュ・ファイア、および同様のものを含んでもよい。1つ以上の補助火器は、例えば部隊を補助するために、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの1つ、および/または海に配置された戦闘艦から発射されてもよい。
【0041】
コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の補助火器のうち、発射される1つの補助火器のユーザ選択を検出し、さらに、敵テリトリーの爆破地点のユーザ選択を検出するように構成されてもよい。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーの選択された爆破地点に対して、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器の、発射を実行するように構成されてもよい。
【0042】
本開示の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器は、発射されると、爆破地点の付近にある1つ以上のエリアを通過するよう部隊を方向転換させる、フラッシュ・ファイアである。
【0043】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器の、使用コストを徴収するように構成されてもよい。使用コストは、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器を使用するごとに実質的に異なってもよい。本開示の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器を使用するたびに、その使用コストが増える。本開示の別の実施形態では、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器が所定回数使用された後に、その使用コストが増える。
【0044】
さらに、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、地図の第2ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。地図の第2ビューは、1つ以上のユーザ所有テリトリーおよび1つ以上の敵テリトリーを表示する。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、1つ以上の敵テリトリーのうち、攻撃される1つの敵テリトリーをユーザが選択できるよう構成される。
【0045】
地図の第2ビューは、1つ以上の可視エリアと、少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアとを含んでもよい。こうした状況では、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示し、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトのユーザ選択を検出し、地図の第3ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するように構成されてもよい。ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトのユーザ選択に少なくとも部分的に基づき、地図の第2ビューの少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの少なくとも1つが、地図の第3ビューで見えるようになる。
【0046】
本開示の例示的実施形態では、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトは、レーダーを含む。よって、コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示して、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションのユーザ選択を検出するように構成されてもよい。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能なアップグレード・オプションのユーザ選択に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトをアップグレードするように構成されてもよい。その結果、少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの該少なくとも1つは、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトがアップグレードされると見えるようになる。
【0047】
コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトの使用コストを徴収するように構成されてもよい。
【0048】
ユーザ選択を検出するために、電子デバイスはさらに、グラフィカル・ユーザインターフェースにレンダリングされるユーザ入力インターフェースを備える。ユーザ入力インターフェースは、ポインタ・オブジェクトを移動すること、ポインタ・オブジェクトをクリックもしくはタップすること、またはグラフィカル・ユーザインターフェースでタッチ・センシティブ・オブジェクトをスワイプすることに対応した入力を検出するよう構成される。
【0049】
さらに、電子デバイスは、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態の変化を、実質的に連続して記録および更新するデータベースを備えてもよい。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、データベースに接続される。コンピュータプログラムは、コンピューティングハードウェアで実行されると、グラフィカル・ユーザインターフェースの動作可能状態が中断した場合に、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態を、それらの、データベースにおいて最後に更新された状態に復旧するように構成されてもよい。
【0050】
本開示の実施形態では、複数の電子デバイスが、通信ネットワーク経由でサーバと通信接続される。グラフィカル・ユーザインターフェースは、複数の電子デバイスのディスプレイスクリーンに、時間的に同時に生成され、グラフィカル・ユーザインターフェースとの複数のユーザのやり取りを容易にする。有益であるように、複数の電子デバイスで生成された各グラフィカル・ユーザインターフェースは、サーバを介して調整および同期され、時間が経過するにつれて、複数の電子デバイスで同時に更新される。
【0051】
これらの電子デバイスの例としては、移動電話、スマートフォン、モバイル・インターネット・デバイス(MID)、タブレット・コンピュータ、ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ(UMPC)、ファブレット・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ウェブ・パッド、パーソナル・コンピュータ(PC)、ハンドヘルドPC、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ネットワーク・アタッチト・ストレージ(NAS)デバイス、組み込みPCを備える大型タッチスクリーン、ならびにゲーム・コンソール、テレビジョン(TV)セットおよびセット・トップ・ボックス(STB)などの対話型エンターテインメントデバイスが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0052】
以下、参照番号によって詳細に図面を参照する。図2は、本開示の実施形態を実践するのに適した例示的ネットワーク環境200の概略図である。ネットワーク環境200は、図2で電子デバイス202a、電子デバイス202b、および電子デバイス202cとして示されている1つ以上の電子デバイス(以下、まとめて電子デバイス202と呼ぶ)を含む。ネットワーク環境200はさらに、サーバ204と、通信ネットワーク206とを含む。サーバ204はデータベース208に接続されている。
【0053】
ネットワーク環境200は、想定される様々なシナリオに応じて、様々な形で実装されてもよい。1つの例示的シナリオでは、ネットワーク環境200は、サーバ204およびデータベース208の、空間的に同一場所での配置によって実装されてもよい。別の例示的シナリオでは、ネットワーク環境200は、通信ネットワーク206経由で相互に通信接続されたサーバ204およびデータベース208の、空間的に分散された配置によって実装されてもよい。さらに別の例示的シナリオでは、サーバ204およびデータベース208は、クラウド・コンピューティング・サービスを用いて実装されてもよい。
【0054】
電子デバイス202は、通信ネットワーク206経由でサーバ204と通信接続される。通信ネットワーク206は、互いに相互接続されて単一の大型ネットワークとして機能する、個別の複数ネットワークの集合とすることができる。こうした個別のネットワークは、有線、無線、またはその組み合わせとされてもよい。こうした個別のネットワークの例としては、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:Local Area Network)、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network)、無線LAN(WLAN:Wireless LAN)、無線WAN(WWAN:Wireless WAN)、無線MAN(WMAN:Wireless MAN)、インターネット、第2世代(2G:second generation)電気通信ネットワーク、第3世代(3G:third generation)電気通信ネットワーク、第4世代(4G:fourth generation)電気通信ネットワーク、および、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)ネットワークが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0055】
さらに、または代わりに、電子デバイス202は、それ自体の「Bluetooth」ネットワークを使用して「Bluetooth」サーバに接続し、他の電子デバイスと同期してもよい(「Bluetooth」は登録商標である)。
【0056】
電子デバイス202の例としては、移動電話、スマートフォン、モバイル・インターネット・デバイス(MID)、タブレット・コンピュータ、ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ(UMPC)、ファブレット・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ウェブ・パッド、パーソナル・コンピュータ(PC)、ハンドヘルドPC、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ネットワーク・アタッチト・ストレージ(NAS)デバイス、組み込みPCを備える大型タッチスクリーン、ならびにゲーム・コンソール、テレビジョン(TV)セットおよびセット・トップ・ボックス(STB)などの対話型エンターテインメントデバイスが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0057】
ネットワーク環境200は、様々なゲームシステム、シミュレーション・システム、またはその他類似システムを動作させるのに適している。本開示の実施形態では、ネットワーク環境200は、オンライン・マルチプレーヤー・ゲーム・システムを動作させるのに適している。
【0058】
一実施形態では、ネットワーク環境200は、シンクライアント・ゲームを実装するために使用される。よって、ゲームシステムは、その機能が、部分的に電子デバイス202に実装され、かつ部分的にサーバ204に実装される形で構成されてもよい。
【0059】
別の実施形態では、ネットワーク環境200は、シッククライアント・ゲームを実装するために使用される。よって、ゲームシステムは、その機能が実質的に電子デバイス202に実装される形で構成されてもよい。
【0060】
さらに別の実施形態では、ネットワーク環境200は、ウェブベースのゲームを実装するために使用される。よって、ゲームシステムは、その機能が実質的にサーバ204に実装される形で構成されてもよい。
【0061】
電子デバイス202は、サーバ204にアクセスして、1つ以上の新しいゲームをダウンロードしても、1つ以上の既存ゲームを更新してもよい。
【0062】
電子デバイス202に関連するユーザは、ゲームシステムによって提供される1つ以上のゲームをプレイする。このゲームシステムによって、ユーザは互いにやり取りができ、および/または何らかの情報を共有することもできる。
【0063】
さらに、ゲームシステムによって、一部または全部のユーザが、互いに対戦したり、チームになったりして相互にゲームをプレイできてもよい。あるいは、ゲームシステムによって、ユーザが互いに関係なく個別のゲームをプレイできてもよい。
【0064】
説明のために、ユーザAが電子デバイス202aに関連し、ユーザBが電子デバイス202bに関連し、ユーザCが電子デバイス202cに関連する状況を考える。さらに、ゲームシステムによって、ユーザAおよびBが相互に、例えば互いに対戦してゲームをプレイできる例示的状況を考える。その結果、グラフィカル・ユーザインターフェースは、電子デバイス202aおよび202bのディスプレイスクリーンに、時間的に同時に生成され、ユーザAおよびBのグラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする。例示的状況では、サーバ204は、電子デバイス202aおよび202bに生成されるグラフィカル・ユーザインターフェースを調整して同期させ、電子デバイス202aおよび202bのグラフィカル・ユーザインターフェースを、時間が経過するにつれて同時に更新する。
【0065】
以下、ゲームシステムによって、ユーザCがゲームを単独でプレイできる別の例示的状況を考える。こうした状況では、電子デバイス202cは、例えばゲームプレイ中などに、実質的に連続してサーバ204に接続される必要はない。電子デバイス202cは、例えばゲームをサーバからダウンロードするときなどに、サーバ204に接続されればよい。さらに電子デバイス202cは、例えばサーバ204から更新を受信するために、定期的またはランダムにサーバ204に接続されてもよい。
【0066】
さらに、サーバ204は、ゲーム関連情報をデータベース208に記憶する。ゲーム関連情報は、例えば、ユーザのアカウント、ユーザの残高、ユーザのスコア、ユーザがプレイしているゲームの状態、ゲームのスクリーン・ショット、ゲーム関連のパラメータ、ユーザの使用しているゲームビュー、ユーザがプレイしているゲームレベル、ゲームのバージョン、および/または関連するタイム・スタンプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0067】
有益であるように、電子デバイス202および/またはサーバ204は、ユーザがプレイしているゲームの状態の変化を実質的に連続してデータベース208に記録および更新する。電子デバイス202は、グラフィカル・ユーザインターフェースの動作可能状態が中断した場合に、ゲームの状態を、それらの、データベース208において最後に更新された状態に復旧するように構成されてもよい。
【0068】
ゲームの状態変化についての情報を含むゲーム関連情報は、データ・パッケージの形式でサーバ204に送信されてもよい。データ・パッケージは、通常、ヘッダ、ペイロード、およびチェックサムを含んでもよい。チェックサムは、ペイロードの関数とすることができる。あるいは、チェックサムは、ユーザの使用しているユーザ名など、ユーザの固有識別子とすることができる。当業者であれば、ゲームプレイ中、チェックサムを取得するために、複数のデータ・パッケージに適切なチェックサム関数またはチェックサム・アルゴリズムが適用されることが理解されよう。
【0069】
起こりうる不正行為を防止するために、特定のデータ・パッケージに対応するチェックサムを、任意の時点で再計算し、当該の特定のデータ・パッケージとともに記憶されているチェックサムと比較することができる。したがって、チェックサムをデータ・パッケージに含めることは、ゲーム中の不正行為の発生を減らすことができる。
【0070】
図2は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当然のことながら、ネットワーク環境200に関する特定の指示は、例として提供されており、電子デバイス、サーバ、通信ネットワーク、およびデータベースの特定の数、タイプ、または配置に、ネットワーク環境200を限定するものと見なされてはならない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0071】
図3は、本開示の実施形態による、電子デバイス300の様々なコンポーネントの概略図である。電子デバイス300は、データ・メモリ302と、プロセッサ304などのコンピューティングハードウェアと、入出力(I/O:Input/Output)デバイス306と、ネットワーク・インターフェース308と、データ・メモリ302、プロセッサ304、I/Oデバイス306、およびネットワーク・インターフェース308を含む様々なコンポーネントを動作させるように接続するシステム・バス310とを含むが、これらに限定はされない。電子デバイス300は、電子デバイス300の様々なコンポーネントに電力を供給する電源(図3には示さず)も含む。電源は、例えば、充電式電池を含んでもよい。
【0072】
データ・メモリ302は、固定式メモリ、リムーバブル・メモリ、またはその組み合わせを含んでもよい。固定式メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random-Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、フラッシュ・メモリ、またはハードドライブを含む。リムーバブル・メモリは、例えば、フラッシュ・メモリ・カード、メモリ・スティック、またはスマート・カードを含む。
【0073】
データ・メモリ302は、コンピュータプログラム312を記憶し、プロセッサ304は、コンピュータプログラム312を実行するよう動作できる。プロセッサ304でコンピュータプログラム312を実行すると、グラフィカル・ユーザインターフェースが生成されてディスプレイスクリーンにレンダリングされる。グラフィカル・ユーザインターフェースは、ユーザのやり取りを容易にするよう構成される。
【0074】
コンピューティングハードウェア、コンピュータプログラム312、およびグラフィカル・ユーザインターフェースは、ゲームシステムに実装されてもよい。本開示の或る実施形態では、ゲームシステムは、軍事戦略ゲームを含む。
【0075】
したがって、I/Oデバイス306は、グラフィカル・ユーザインターフェースにレンダリングされるユーザ入力インターフェースを支援する。ユーザ入力インターフェースは、ポインタ・オブジェクトを移動すること、ポインタ・オブジェクトをクリックもしくはタップすること、またはグラフィカル・ユーザインターフェースでタッチ・センシティブ・オブジェクトをスワイプすることに対応した入力を検出するように構成されてもよい。
【0076】
I/Oデバイス306は、グラフィカル・イメージを電子デバイス300のユーザに対して表示するディスプレイスクリーンを含む。有益であるように、ディスプレイスクリーンは、ユーザ入力インターフェースを提供するよう動作できるタッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンであってもよい。タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンは、ユーザのタッチ入力を受取ることができる。こうしたタッチ入力は、例えば、指、またはペン等のタッチ・センシティブ・オブジェクトで、クリック、タップ、ポイント、移動、押下、および/またはスワイプすることを含んでもよい。
【0077】
タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンは、指またはタッチ・センシティブ・オブジェクトによって加えられる圧力を感知するように構成されてもよい。一例では、タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンは、静電容量における変化を検出することができる静電容量式タッチスクリーンであってもよい。別の例では、タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンは、抵抗における変化を検出することができる抵抗式タッチスクリーンであってもよい。さらに別の例では、タッチセンシティブ・ディスプレイ・スクリーンは、反射率における変化を検出することができる光学式タッチスクリーンでもよい。
【0078】
コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、触覚入力の検出後、触覚入力に関係するジェスチャを識別するよう構成される。ジェスチャは、ユーザにより加えられた力、ユーザにより加えられた圧力、ポインタ・オブジェクトの移動速度、ジェスチャが用いられた持続時間、および/またはジェスチャが用いられたタッチ・センシティブ・ディスプレイ・スクリーンの位置のうちの少なくとも1つを考慮に入れてもよい。その結果、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ジェスチャを分析して、ジェスチャに対応する適切なアクションを適用するよう構成される。
【0079】
さらに、または代わりに、I/Oデバイス306は、グラフィカル・ユーザインターフェースでのクリック、ポイント、および/またはポインタ・オブジェクトの移動に対応する入力を受取ることができるマウス、キーボード、またはジョイスティックを含む。
【0080】
さらに、I/Oデバイス306は、オーディオ出力をユーザに提供するスピーカ、およびオーディオ入力をユーザから受取るマイクロフォンも含んでもよい。
【0081】
電子デバイス300は、例えばデータベース(図3には示さず)などの不揮発性データストレージ装置を含んでもよい。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されるとデータベースに接続されてもよい。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザがプレイしているゲームの状態の変化をデータベースにおいて実質的に連続して記録および更新するように構成されてもよい。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、グラフィカル・ユーザインターフェースの動作可能状態が中断した場合に、ゲームの状態を、その、データベースにおいて最後に更新された状態に復旧するように構成されてもよい。
【0082】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ゲーム関連情報をデータベースに記憶してもよい。ゲーム関連情報は、例えば、ユーザのアカウント、ユーザの残高、ユーザのスコア、ゲームの状態、ゲームのスクリーン・ショット、ゲーム関連のパラメータ、ユーザの使用しているゲームビュー、ユーザがプレイしているゲームレベル、ゲームのバージョン、および/または関連するタイム・スタンプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0083】
さらにネットワーク・インターフェース308によって、電子デバイス300が、例えば通信ネットワーク(図3には示さず)経由で、ゲーム関連情報をリモート・サーバ(図3には示さず)にアップロードできてもよい。さらにネットワーク・インターフェース308によって、電子デバイス300が、1つ以上の新たなゲームをダウンロードするため、または1つ以上の既存ゲームを更新するために、リモートサーバにアクセスできてもよい。
【0084】
さらにネットワーク・インターフェース308によって、電子デバイス300が、例えば通信ネットワーク経由で、他の電子デバイスと通信できてもよい。通信ネットワークは、例えば、互いに相互接続されて単一の大型ネットワークとして機能する、個別の複数ネットワークの集合としてもよい。こうした個別のネットワークは、有線、無線、またはその組み合わせとされてもよい。こうした個別のネットワークの例としては、LAN、WAN、MAN、WLAN、WWAN、WMAN、2G電気通信ネットワーク、3G電気通信ネットワーク、4G電気通信ネットワーク、およびWiMAXネットワークが挙げられるが、これらに限定はされない。さらに、または代わりに、電子デバイス300は、それ自体の「Bluetooth」ネットワークも使用して、「Bluetooth」サーバに接続し、他の電子デバイスと同期してもよい。
【0085】
電子デバイス300は、移動電話、スマートフォン、MID、タブレット・コンピュータ、UMPC、ファブレット・コンピュータ、PDA、ウェブ・パッド、PC、ハンドヘルドPC、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、NASデバイス、組み込みPCを備える大型タッチスクリーン、ならびにゲーム・コンソール、TVセットおよびSTBなどの対話型エンターテインメントデバイスのうちの少なくとも1つによって実装されてもよい。
【0086】
図3は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当然のことながら、電子デバイス300に関する特定の指示は、例として示されており、電子デバイス300のモジュールおよび/またはコンポーネントの特定の数、タイプ、もしくは配置に、電子デバイス300を限定するものと見なされてはならない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。例えば、電子デバイス300は、電子デバイス202として実装することができると考えられ、その逆も可能であると考えられる。
【0087】
図4A図4B図4C、および図4Dは、本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビュー400の図である。例として、ゲームシステムは、ユーザの目標が、例えば1つ以上の敵テリトリーを攻撃することなどによって自己のテリトリーを拡大することである、軍事戦略ゲームを含んでもよい。敵テリトリーは、例えば、別のユーザまたはシミュレートされた対戦相手の所有するテリトリーであってもよい。
【0088】
説明のみを目的として、ゲームシステムが電子デバイス300に実装されたと仮定する。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、生成されて電子デバイス300のディスプレイスクリーンにレンダリングされるグラフィカル・ユーザインターフェースに、例示的ゲームビュー400を表示するよう構成される。例示的ゲームビュー400は、例えば、ユーザによって攻撃されている敵テリトリーを表示する、地図の第1ビューとされてもよい。図4Aに示されているように、敵テリトリーは、陸地領域402および沿岸領域404を含む。図4Aに目標物406aおよび目標物406bとして示されている複数の目標物が、陸地領域402内に配置される。目標物406aおよび406bは、例えば、敵テリトリーに属する司令部またはその他防御物を含んでもよい。
【0089】
コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するようにも構成される。ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、図4Aに示されているように、グラフィカル・ユーザインターフェースの選択メニュー・エリア408内に表示されてもよい。図4Aを参照すると、選択メニュー・エリア408は、グラフィカル・ユーザインターフェースの端付近に配置されている。一例では、選択メニュー・エリア408は、ゲームプレイ中、実質的に連続して表示されてもよい。別の例では、選択メニュー・エリア408は、必要に応じて、必要とされるときに表示されてもよく、例えば、ユーザがポインタ・オブジェクトをグラフィカル・ユーザインターフェースの端に向かってスライドさせると表示されてもよい。
【0090】
ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、図4で部隊輸送ユニット410a、部隊輸送ユニット410b、および部隊輸送ユニット410cとして示されている1つ以上の部隊輸送ユニット(以下、まとめて部隊輸送ユニット410と呼ぶ)を含む。部隊輸送ユニット410の例としては、戦艦、戦闘機、軍艦、および軍用船舶が挙げられるが、これらに限定はされない。部隊輸送ユニット410の用途は、ユーザ所有テリトリーから敵テリトリーへの部隊の輸送に限られなくてもよく、さらに、または代わりに、武器、爆弾、および部隊のためのその他補給品の運搬を含んでもよい。
【0091】
コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、部隊輸送ユニット410のうち、敵テリトリーを攻撃するために展開される1つの部隊輸送ユニット410のユーザ選択を検出し、さらに、敵テリトリーの展開地点のユーザ選択を検出するよう構成される。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーで部隊輸送ユニット410のうちの該1つの部隊輸送ユニット410の、展開を実行するよう構成される。
【0092】
図4Bを参照する。ユーザが例えば、部隊輸送ユニット410aを展開するために第1展開地点412aを、部隊輸送ユニット410bを展開するために第2展開地点412bを、さらに部隊輸送ユニット410cを展開するために第3展開地点412cを、次々と選択した例示的状況を考える。図4Bに示されているように、部隊輸送ユニット410a、410b、および410cは、沿岸領域404で、その対応する展開地点412a、412b、および412cのできる限り近くに展開される。有益であるように、部隊輸送ユニット410a、410b、および410cは、その対応する展開地点412a、412b、および412cに最も近い空きスペースに展開される。
【0093】
その結果、部隊輸送ユニット410a、410b、および410cから出てくる部隊は、その対応する展開地点412a、412b、および412cの付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。図4Bを参照すると、曲線状の矢印414a、414b、および414cは、それぞれ部隊輸送ユニット410a、410b、および410cから出てくる部隊のとる目標ルートを示す。
【0094】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、例えば、選択メニュー・エリア408に1つ以上の部隊タイプ・オプションを提供することによって、展開される部隊のタイプのユーザ選択を可能にするよう構成されてもよい。
【0095】
図4Bを参照すると、部隊輸送ユニット410が、沿岸領域404から展開されている。ここで留意すべきは、部隊輸送ユニット410の展開は、沿岸領域404に限定されないということである。戦闘機などの部隊輸送ユニットは、敵テリトリーの任意の展開地点に展開されてもよい。
【0096】
さらに、別の例示的状況では、目標物406aおよび406bのうちの1つは、敵テリトリーに入った部隊に対して、火炎放射または爆弾発射など、様々な防御手法を用いる防御物であってもよい。こうした状況においてユーザは、例えば1つ以上の補助火器を使用することによって、部隊を補助することを選んでもよい。
【0097】
よって、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、1つ以上の補助火器を含んでもよい。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、1つ以上の補助火器のうち、発射される1つの補助火器のユーザ選択を検出し、さらに敵テリトリーの爆破地点のユーザ選択を検出するように構成されてもよい。よって、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザ選択の検出後、敵テリトリーの選択された爆破地点に対して、1つ以上の補助火器のうちの該1つの補助火器の、発射を実行するように構成されてもよい。
【0098】
1つ以上の補助火器は、例えば、1つ以上の武器、1つ以上の爆弾、1つ以上のフラッシュ・ファイア、および同様のものを含んでもよい。1つ以上の補助火器は、例えば、部隊輸送ユニット410のうちの1つ、および/または沿岸領域404近くの海に配置された戦闘艦から発射されてもよい。図4Bを参照すると、1つ以上の補助火器は、選択メニュー・エリア408内に表示された武器416、爆弾417、およびフラッシュ・ファイア418を含む。
【0099】
図4Cを参照する。ユーザが、爆弾417を発射する爆破地点420を選択したと仮定する。よって、図4Cに示されているように、爆弾417は、爆破地点420に向かって発射される。
【0100】
図4Dを参照する。ユーザが、フラッシュ・ファイア418を発射する爆破地点422を選択したと仮定する。ユーザは、例えば部隊が所望の目標物に到達できるように、敵テリトリーに入った部隊を、フラッシュ・ファイア418を使用して誘導してもよい。目標物406aが少なくとも部分的に破壊された例示的状況において、ユーザは、目標物406bを攻撃することを選んでもよい。
【0101】
よって、フラッシュ・ファイア418が、爆破地点422に対して発射される。その結果、フラッシュ・ファイア418は、爆破地点422の付近にある1つ以上のエリアを通過するよう部隊を方向転換させる。よって、図4Dに示されているように、敵テリトリーに入った部隊は、目標ルート424をとる。目標ルート424は、爆破地点422の付近にあるエリアを通過し、最も近い目標物の方へ部隊を方向転換させる。図4Dを参照すると、目標ルート424は、目標物406bの方へ部隊を方向転換させる。
【0102】
このように、ゲームシステムによって、ユーザが望み通りに軍事戦略を定義することができる。
【0103】
図4A図4B図4C、および図4Dは、単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0104】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、1つ以上の補助火器の使用コストを徴収するように構成されてもよい。本開示の実施形態では、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、1つ以上の補助火器を使用するための資金を割当てるよう構成される。資金の割当ては、例えば、ユーザの獲得したポイント、ユーザの収集したリソース、および/またはユーザの現在のスコアのうちの少なくとも1つに基づいてもよい。したがって、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、割当資金から使用コストを徴収するように構成されてもよい。
【0105】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ゲームプレイ中に割当資金が増えるよう構成されてもよい。一例では、ユーザが目標物406aおよび406bのうちの1つを破壊すると、割当資金が増やされてもよい。
【0106】
使用コストは、特定の補助火器を使用するごとに実質的に異なってもよい。本開示の実施形態では、特定の補助火器を使用するたびに、その使用コストが増える。本開示の別の実施形態では、特定の補助火器が所定回数使用された後に、その使用コストが増える。
【0107】
使用コストがどのように変更されるかを示すために、例示の補助火器の使用コストを示した例示の表を検討する。コストは、任意の単位で提供されている。
【0108】
「初回使用」の列は、特定の補助火器の初回使用コストを示す。「2回目の使用」の列は、その特定の補助火器の2回目の使用コストを示す。「3回目の使用」の列は、その特定の補助火器の3回目の使用コストを示す。「N回目の使用」の列は、その特定の補助火器のN回目の使用コストを示し、Nは任意の正の整数である。
【0109】
補助火器「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、および「F5」は、例えば、1つ以上の武器、1つ以上の爆弾、1つ以上のフラッシュ・ファイア、および同様のものを含んでもよい。
【0110】
補助火器「F1」、「F2」、および「F4」を使用するたびに、その使用コストが増えることが、例示の表から分かる。これは、ユーザが、割当資金を様々な補助火器に使用し、特定の補助火器を繰り返し使用させないようにすることができる。
【0111】
他のシナリオでは、補助火器「F3」を使用するたびに使用コストが減り、一方で、補助火器「F5」の使用コストは使用のたびランダムに選ばれることが、例示の表から分かる。これは、ユーザの意表を突き、ユーザのゲームプレイ体験を一層楽しいものにすることができる。
【0112】
コンピュータプログラム312が、プロセッサ304で実行されると、補助火器「F1」、「F2」、および「F5」を使用する資金として「6単位」を割当てた、例示的シナリオについて考える。割当資金の活用を最適化するために、ユーザは、補助火器「F1」を1回、補助火器「F2」を2回、補助火器「F5」を1回発射することを選択してもよい。例示の表から、次のことが分かる。
補助火器「F1」の初回使用コスト=2単位
補助火器「F2」の初回使用コスト=1単位
補助火器「F2」の2回目の使用コスト=2単位
補助火器「F5」の初回使用コスト=1単位
よって、総使用コスト=2+1+2+1=6単位
【0113】
このように、使用コストの増加によって、ユーザが割当資金を様々な補助火器に使用し、特定の補助火器を繰り返し使用させないようにすることができる。これは、補助火器の最適使用を促す。
【0114】
例示の表に規定した使用コストは、単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定してはならない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0115】
図5は、本開示の実施形態による、ゲームシステムのゲームビュー500の例示的スクリーン・ショットの図である。ゲームビュー500は、例えば、ユーザによって攻撃されている敵テリトリーを表示する、地図の第1ビューとされてもよい。図5に示されているように、敵テリトリーは、陸地領域502および沿岸領域504を含む。目標物506aおよび506bが、陸地領域502内に配置されている。一例では、目標物506aおよび506bは、それぞれ敵テリトリーに属する司令部および防御塔であってもよい。
【0116】
部隊輸送ユニット508は、沿岸領域504で、その対応する展開地点510のできる限り近くに展開される。その結果、部隊輸送ユニット508から出てくる部隊512は、その対応する展開地点510の付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0117】
さらにユーザは、例えば選択メニュー・エリア516に提供される1つ以上の部隊タイプ・オプション514を選択することによって、展開される部隊のタイプを選択してもよい。
【0118】
目標物506bが部隊512に対して火炎放射518する例示的状況では、ユーザは、例えば選択メニュー・エリア516に提供される補助火器520を使用することによって、部隊512を補助することを選んでもよい。補助火器520は、例えば、1つ以上の武器、1つ以上の爆弾、1つ以上のフラッシュ・ファイア、および同様のものを含んでもよい。補助火器520は、例えば、部隊輸送ユニット508のうちの1つ、および/または海524に配置された戦闘艦522から発射されてもよい。
【0119】
ゲームビュー500では、資金526が、補助火器520などの様々なリソースを使用するために割当てられている。特定の補助火器が発射されると、その特定の補助火器の使用コストが資金526から徴収される。
【0120】
図5は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0121】
図6は、本開示の実施形態による、ゲームシステムのゲームビュー600の例示的スクリーン・ショットの図である。ゲームビュー600は、例えば、ユーザによって攻撃されている敵テリトリーを表示する、地図の第1ビューとされてもよい。図6に示されているように、敵テリトリーは、陸地領域602および沿岸領域604を含む。目標物606は、陸地領域602内に配置されている。一例では、目標物606は、敵テリトリーに属する司令部であってもよい。
【0122】
部隊輸送ユニット608a、608b、および608cは、その対応する展開地点610a、610b、および610cに最も近い空きスペースに展開される。その結果、部隊輸送ユニット608a、608b、および608cから出てくる部隊612は、その対応する展開地点610a、610b、および610cの付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0123】
図6を参照すると、部隊612が、目標物606のそばの特定の位置から目標物606を攻撃している。その特定の位置に到達するよう部隊612を誘導するために、ユーザは、爆破地点616に向かって発射されるフラッシュ・ファイア614を選択する。フラッシュ・ファイア614は、例えば、海620に配置された戦闘艦618から発射されてもよい。
【0124】
図6は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0125】
図7は、本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビュー700の図である。例示的ゲームビュー700は、例えば、ユーザによって攻撃されている敵テリトリーを表示する、地図の第1ビューとされてもよい。図7に示されているように、敵テリトリーは、陸地領域702および沿岸領域704を含む。図7に目標物706aおよび目標物706bとして示されている複数の目標物が、陸地領域702内に配置されている。
【0126】
ユーザがまず、部隊輸送ユニット708aを展開地点710aにて展開することを選ぶ、例示的シナリオについて考える。図7に示されているように、部隊輸送ユニット708aは、その対応する展開地点710aに最も近い空きスペースに展開される。その結果、部隊輸送ユニット708aから出てくる部隊は、例えば目標物706aを攻撃するために、展開地点710aの付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0127】
例示的シナリオでは、ユーザは次に、部隊輸送ユニット708bを、沿岸領域704の展開地点710aより上側に位置する展開地点710bにて展開することを選ぶ。図7を参照すると、部隊輸送ユニット708aより上側の沿岸領域704には、利用可能な空きスペースがない。その結果、矢印712aによって示されているように、部隊輸送ユニット708bは、その対応する展開地点710bに最も近い、部隊輸送ユニット708aの下側の空きスペースにて展開されている。
【0128】
部隊輸送ユニット708bから出てくる部隊は、部隊輸送ユニット708bが展開されている位置にかかわらず、展開地点710bの付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。このように、ゲームシステムによって、ユーザは部隊の展開を制御でき、それによって、ユーザは望み通りに軍事戦略を定義できる。
【0129】
さらに、例示的シナリオでは、ユーザは、展開地点710cにて部隊輸送ユニット708cを展開することを選ぶ。図7を参照すると、沿岸領域704に十分な空きスペースが利用可能である。その結果、矢印712bによって示されているように、部隊輸送ユニット708cは、その対応する展開地点710cに最も近い空きスペースに展開されている。
【0130】
図7は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0131】
図8A図8B、および図8Cは、本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビュー800の図である。前述のように、ゲームシステムは、例えば1つ以上の敵テリトリーを攻撃することによって、自己のテリトリーを拡大することがユーザの目標である、軍事戦略ゲームを含んでもよい。敵テリトリーは、例えば、別のユーザまたはシミュレートされた対戦相手の所有するテリトリーであってもよい。
【0132】
説明のみを目的として、ゲームシステムが、電子デバイス300に実装されたと仮定する。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、生成されて電子デバイス300のディスプレイスクリーンにレンダリングされるグラフィカル・ユーザインターフェースに例示的ゲームビュー800を表示するよう構成される。例示的ゲームビュー800は、図8Aに示された地図の第2ビュー、図8Bに示された地図の第3ビュー、および図8Cに示された地図の第4ビューを含む。
【0133】
図8Aを参照する。地図の第2ビューは、ユーザ所有テリトリー802として示されている1つ以上のユーザ所有テリトリーと;敵テリトリー804a、804b、804c、804d、および804eとして示されている1つ以上の敵テリトリー(以下、まとめて敵テリトリー804と呼ぶ)と;味方テリトリー806a、806b、および806cとして示されている1つ以上の味方テリトリー(以下、まとめて味方テリトリー806と呼ぶ)とを表示する。味方テリトリーは、例えば、敵から解放されたものでもよいテリトリーとしてもよい。さらに、地図の第2ビューは、宝808として示されている1つ以上の宝を表示する。
【0134】
図8Aを参照すると、ユーザ所有テリトリー802は、例えばデフォルトで、地図の第2ビューの中央部分に位置する。コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザが地図の第2ビューを各方向にスライドさせたり、地図の第2ビューを拡大および縮小したりできるよう構成されてもよい。
【0135】
地図の第2ビューは、可視エリア810として示されている1つ以上の可視エリア、および少なくとも部分的に隠れたエリア812として示されている少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアを含む。ユーザ所有テリトリー802、敵テリトリー804、味方テリトリー806、および宝808は、可視エリア810内に位置しており、それゆえ、ユーザが見ることができる。
【0136】
コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、グラフィカル・ユーザインターフェースにユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814を表示して、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814のユーザ選択を検出するように構成されてもよい。その結果として、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザ選択可能なアップグレード・オプション816をグラフィカル・ユーザインターフェースに表示して、ユーザ選択可能なアップグレード・オプション816のユーザ選択を検出して、ユーザ選択可能なアップグレード・オプション816のユーザ選択に少なくとも部分的に基づいてユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814をアップグレードするように構成されてもよい。
【0137】
本開示の例示的実施形態では、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814は、レーダーを含む。その結果、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、図8Bに示されているように、地図の第3ビューをグラフィカル・ユーザインターフェースに表示するよう構成される。ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814のユーザ選択に少なくとも部分的に基づき、地図の第2ビューの少なくとも部分的に隠れたエリア812のうちの少なくとも1つが、地図の第3ビューで見えるようになる。有益であるように、少なくとも部分的に隠れたエリア812のうちの該少なくとも1つは、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814がアップグレードされると、見えるようになる。このように、ユーザは、未調査のエリアを調査するために、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814をアップグレードしてもよい。
【0138】
図8Aおよび図8Bに関して、地図の第2ビューの少なくとも部分的に隠れたエリア818が見えるようになり、地図の第3ビューで可視エリア822として示される。その結果、可視エリア822内に位置する宝824はユーザに見えることになる。
【0139】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814の使用コストを徴収するように構成されてもよい。ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814の使用コストは、少なくとも部分的に隠れた各エリアに対して異なってもよい。図8Aを参照すると、少なくとも部分的に隠れたエリア818に対するユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814の使用コストが、ユーザ選択可能なアップグレード・オプション816と並んで、コスト820として表示されている。使用コストは、任意の単位で提供されてよく、ユーザによって収集されるゴールド、宝石、木材、石など、様々なリソースを基準に徴収されてよい。
【0140】
図8Bに関して、ユーザは次に、例えばユーザ選択可能な地図リソースオブジェクト814を再びアップグレードすることによって、少なくとも部分的に隠れたエリア826を見えるようにすることを選択してもよい。図8Cを参照すると、地図の第3ビューの少なくとも部分的に隠れたエリア826が、地図の第4ビューの可視エリア828として示されている。その結果、可視エリア828はユーザから見えることになる。
【0141】
さらに、敵テリトリー804の一部または全部が他のユーザによって所有されている例示的状況では、例えば地図の第2ビューが開かれるときなどに、他のユーザがランダムに選択されてもよく、他のユーザがユーザ自身によって選択されてもよい。あるいは、ユーザは、電子デバイス300のネットワーク・インターフェース308を使用する等によって、ゲームに参加するよう他のプレーヤーを招待してもよい。
【0142】
有益であるように、他のユーザの選択は、ユーザがゲームをプレイしているゲームのレベルによって決められてもよい。その結果、このユーザとともにプレイする、実質的に同等のゲームレベルでプレイするユーザが選択されてもよい。
【0143】
さらに、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、敵テリトリー804のうち、攻撃される1つの敵テリトリー804をユーザが選択できるように構成されてもよい。続いて、ユーザによって選択された該1つの敵テリトリー804が、図5および図6に示された地図の第1ビューに類似した形で表示されてもよい。
【0144】
ユーザが、該1つの敵テリトリー804を攻撃して、該1つの敵テリトリー804を倒す場合、ユーザは、既に該1つの敵テリトリー804が保有していたリソースを受取る。リソースは、例えば、ゴールド、宝石、木材、石、食料などを含んでもよい。よって、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、ユーザが該1つの敵テリトリー804を倒すと、既に該1つの敵テリトリー804が保有していたリソースをユーザに移転するように構成されてもよい。
【0145】
本開示の実施形態によれば、該1つの敵テリトリー804のリソースが初めてユーザに明かされた時に既に該1つの敵テリトリー804が保有していたリソースを、ユーザは受取る。該1つの敵テリトリー804のリソースは、例えば、該1つの敵テリトリー804に対応する地図の第1ビューをユーザが開いたときに、ユーザに明かされてもよい。
【0146】
説明のみを目的として、下記の例示的シナリオについて考える:
1)時刻「t1」に、特定の敵テリトリーが、150単位の、ゴールドなどの特定リソースを保有している。この特定の敵テリトリーは、対戦相手ユーザによって所有されていると仮定する。
2)ユーザは、例えば、時刻「t1」または時刻「t1」に実質的に近い時刻に、この特定の敵テリトリーを攻撃または訪問するために、特定の敵テリトリーに対応する地図の第1ビューを開く選択をし、この特定の敵テリトリーが、150単位の特定リソースを保有していることを知る。
3)ユーザは、その後、時刻「t1」または時刻「t1」に実質的に近い時刻に、この特定の敵テリトリーを攻撃することを選択する。ユーザがこの特定の敵テリトリーでの戦闘に勝てないと仮定する。その結果、特定リソースは、ユーザに移転されなくてもよい。あるいは、特定リソースは、ユーザに一部のみ移転されてもよい。
4)ある期間に亘って、例えば時刻「t2」に、この特定の敵テリトリーが、さらなる単位の特定リソース、例えば3000単位の特定リソースを獲得および/または収集する。
5)ユーザは、例えば時刻「t2」または時刻「t2」に実質的に近い時刻に、この特定の敵テリトリーを再攻撃することを選択する。ユーザは、この特定の敵テリトリーが、150単位の特定リソースを保有しているのを確認する。すなわち、時刻「t1」または時刻「t1」に実質的に近い時刻に、ユーザに明かされた特定リソースの量である。ユーザが戦闘に勝って対戦相手ユーザを倒すと仮定する。その結果、150単位の特定リソースがユーザに移転される。
6)対戦相手ユーザは戦闘に負けたため、対戦相手ユーザは、3000単位の特定リソース、すなわち時刻「t2」にユーザが保有していた特定リソースの全てを失う。
【0147】
このように、ゲームシステムは、ユーザに最初に明かされた特定リソース分をユーザが受取ることを保証するが、これは、ユーザが再攻撃したとき、この量を確認したからである。ゲームシステムはさらに、対戦相手ユーザが、自らが保有していた特定リソースの全てを失うことを保証するが、これは、対戦相手ユーザが戦闘に負けた後でも特定リソース3000単位のうち150単位しか失わないのでは、公平でないと考えられるからである。これは、リソースの最適な分配につながり、ユーザと対戦相手ユーザとの、経済システムにおけるバランスを容易にすることができる。
【0148】
さらに、ユーザは、例えば味方テリトリー806のうちの1つ以上を解放したことに対する報酬として、敵から解放された該1つ以上の味方テリトリー806から追加リソースを受取ることができる。よって、コンピュータプログラム312は、プロセッサ304で実行されると、該1つ以上の味方テリトリー806から追加リソースをユーザに移転するように構成されてもよい。有益であるように、追加リソースは、定期的に移転されることもできる。例えば、特定の味方テリトリーが、毎時10単位のリソースをユーザに移転してもよい。
【0149】
図8A図8B、および図8Cは、単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0150】
図9は、本開示の実施形態による、ゲームシステムの例示的ゲームビュー900の図である。例示的ゲームビュー900は、ユーザの本拠地を表示する。ユーザの本拠地は、陸地領域902および沿岸領域904を含む。
【0151】
ユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906として示されている、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトが、陸地領域902内に配置されている。一例では、ユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906は、司令部、1つ以上の防御塔、およびその他支援用構造物を含んでもよい。
【0152】
ユーザは、ユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906を、作成、構築、移動、更新、またはアップグレードすることができる。一例では、ユーザは、新規オプション908を使用して、ユーザ選択可能な新たなグラフィカル・オブジェクトを作成することができる。
【0153】
図9を参照する。例えばユーザがユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906のうちの1つを選択すると、ユーザ選択可能な1つ以上のオプション910がユーザに表示される。ユーザ選択可能なオプション910は、例えば、選択されると該1つのユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906を、その現在のレベルからより高いレベルにアップグレードする、アップグレード・オプションを含んでもよい。さらに、ユーザ選択可能なオプション910は、選択されると該1つのユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト906に関する情報をユーザに提供する、情報オプションを含んでもよい。
【0154】
例えばユーザによって選択された地形ビューに対応する、木および崖などの1つ以上の地形物が、例示的ゲームビュー900内に表示されてもよい。
【0155】
図9を参照すると、敵は、沿岸領域904から入って、ユーザの本拠地を攻撃することができる。沿岸領域904は、ユーザの本拠地を囲む海912のそばにある。
【0156】
ドック構造914が、海912に構築されている。ドック構造914は部隊輸送ユニット916、戦闘艦918、および貨物船920をドックに入れる空きスペースを提供する。貨物船920は、例えば、ユーザの本拠地に、および本拠地から、補給品を配送してもよい。
【0157】
さらに、ユーザは、新規オプション908を使用して、新たな部隊輸送ユニットおよび戦闘艦を作成することができる。ここで留意すべきは、例えば使用されているゲーム設定などによって、ドック構造914の空きスペースを、有限または無限とすることができるということである。
【0158】
さらに、ユーザは、例示的ゲームビュー900から他のゲームビューにアクセスすることができる。一例では、ユーザは、地図にアクセスして、攻撃される敵テリトリーを選択することができる。地図は、例えば、地図ビュー・オプション922を使用してアクセスされてもよい。
【0159】
通常、ユーザは一定のリソースを保有している。有益であるように、利用可能なリソースが、ユーザに対して表示される。図9を参照すると、リソースは、ゴールド単位924、宝石926、および木材928を含む。
【0160】
ユーザは、これらのリソースの一部を、様々な目的に使用できる。一例では、ユーザはそのリソースを使用して、防御塔、部隊輸送ユニット、戦闘艦など、一定のユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクトを作成または構築することができる。別の例では、ユーザはそのリソースを使用して、ユーザ選択可能なグラフィカル・オブジェクト、またはゲームレベル自体を、アップグレードすることができる。
【0161】
ユーザが保有しているこれらのリソースの量についての情報は、サーバ204などのリモートサーバで更新されてもよい。有益であるように、この情報は実質的に連続して更新されてもよい。あるいは、この情報は、定期的に更新されてもよい。
【0162】
さらに、ゲームシステムは、実際の金銭的支払いをゲームシステムに対して行うことによって、ユーザが追加リソースを受取れるようにしてもよい。こうした金銭的支払いは、例えば、リモートサーバと通信接続されている支払システムを使用して行われてもよい。
【0163】
さらに、例示的ゲームビュー900は、ユーザの名前930およびユーザの現在のスコア932も表示する。
【0164】
さらに、例示的ゲームビュー900は、フォーラム・オプション934およびトラブルシューティング・オプション936も表示する。ユーザによって選択されると、フォーラム・オプション934は、他のユーザとのディスカッション・フォーラムを開始し、トラブルシューティング・オプション936は、遭遇した可能性のある問題に対するユーザのトラブルシューティングを助ける情報を提供する。
【0165】
図9は単なる例であり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を不当に限定すべきではない。当業者であれば、本開示の実施形態の多数の変形、選択肢、および変更を認識するであろう。
【0166】
図10は、本開示の実施形態による、グラフィカル・ユーザインターフェースを用いたユーザのやり取りを容易にする方法のステップの図である。本方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組み合わせに実装可能な一連のステップを表現する、論理流れ図におけるステップの集合として示されている。
【0167】
前述のように、グラフィカル・ユーザインターフェースは、コンピュータプログラムを電子デバイスのコンピューティングハードウェアで実行することによって、生成されて電子デバイスのディスプレイスクリーンにレンダリングされる。電子デバイスは、例えば、電子デバイス300および/または電子デバイス202の実装に類似した形で実装されてもよい。
【0168】
ステップ1002にて、地図の第1ビューが、グラフィカル・ユーザインターフェースに表示される。地図の第1ビューは、敵テリトリーを表示する。
【0169】
ステップ1004にて、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトがグラフィカル・ユーザインターフェースに表示される。ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトは、1つ以上の部隊輸送ユニットを含む。
【0170】
ステップ1002および1004は、同時に実行されてもよい。
【0171】
ステップ1006にて、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの1つの部隊輸送ユニットの、ユーザ選択が検出される。ステップ1006に従って、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットが、敵テリトリーを攻撃するために展開されるよう選択される。
【0172】
ステップ1008にて、敵テリトリーの展開地点のユーザ選択が検出される。
【0173】
ステップ1010にて、敵テリトリーで、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットの、展開が実行される。その結果、1つ以上の部隊輸送ユニットのうちの該1つの部隊輸送ユニットから出てくる部隊は、展開地点の付近にある1つ以上のエリアから敵テリトリーに入る。
【0174】
本方法は、発射される補助火器および敵テリトリーの爆破地点のユーザ選択が検出され;その結果、補助火器の発射が、敵テリトリーの選択された爆破地点に対して実行される追加ステップを含んでもよい。補助火器がフラッシュ・ファイアである例示的状況では、フラッシュ・ファイアは、爆破地点の付近にある1つ以上のエリアを通過するよう部隊を方向転換させる。
【0175】
このように、本方法によって、ユーザは部隊の展開を制御でき、それによって、ユーザは望み通りに軍事戦略を定義することができる。
【0176】
さらに、本方法は、補助火器の使用コストが徴収されるステップを含んでもよい。本方法はさらに、補助火器を使用するたび、および/または補助火器が所定回数使用された後に、使用コストが増やされるステップを含んでもよい。
【0177】
さらに、本方法は、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態の変化が、コンピュータプログラムに接続されたデータベースにおいて実質的に連続して記録および更新され;グラフィカル・ユーザインターフェースの動作が中断した場合に、ユーザ選択可能な1つ以上のグラフィカル・オブジェクトの状態が、それらの、データベースにおいて最後に更新された状態に復旧される追加ステップを含んでもよい。
【0178】
さらに、本方法は、複数の電子デバイスが、通信ネットワーク経由でサーバと通信接続され;グラフィカル・ユーザインターフェースが、複数の電子デバイスのディスプレイスクリーンに時間的に同時に生成される追加ステップを含んでもよい。グラフィカル・ユーザインターフェースは、サーバを介して調整され、時間が経過するにつれて、複数の電子デバイスで同時に更新され、グラフィカル・ユーザインターフェースとの複数のユーザのやり取りを容易にする。有益であるように、本方法は、オンライン・マルチプレーヤー・ゲーム・システムを容易にするよう実装される。
【0179】
ステップ1002~1010は例示にすぎず、添付の特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく、1つ以上のステップの追加や1つ以上のステップの削除、または異なる順序による1つ以上のステップの提供といった他の選択肢も可能である。
【0180】
さらに、本方法は、地図の第2ビューがグラフィカル・ユーザインターフェースに表示される追加ステップを含んでもよく、地図の第2ビューは、1つ以上のユーザ所有テリトリーおよび1つ以上の敵テリトリーを表示する。これにより、ユーザは1つ以上の敵テリトリーのうち攻撃される1つの敵テリトリーを選択することができる。
【0181】
図8A図8B、および図8Cに示されているように、地図の第2ビューは、1つ以上の可視エリア、および少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアを含む。本方法は、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトがグラフィカル・ユーザインターフェースに表示され;ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトのユーザ選択が検出され;その結果、地図の第3ビューがグラフィカル・ユーザインターフェースに表示される追加ステップを含んでもよい。ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトのユーザ選択に少なくとも部分的に基づき、地図の第2ビューの少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの少なくとも1つが、地図の第3ビューで見えるようになる。例えば、少なくとも部分的に隠れた1つ以上のエリアのうちの該少なくとも1つは、ユーザ選択可能な地図リソースオブジェクトがアップグレードされると、見えるようになる。
【0182】
本開示の実施形態は、非一時的(不揮発性)機械可読データストレージ媒体に記憶されたコンピュータプログラムを提供し、このコンピュータプログラムは、図10に関連して記載された方法を実装するために、電子デバイス300または電子デバイス202のうちの1つなど、電子デバイスのコンピューティングハードウェアで実行可能である。コンピュータプログラムは、例えば、「AppStore」等のソフトウェアアプリケーション・ストアから電子デバイスにダウンロードできてもよい。
【0183】
本開示の実施形態は、ユーザが部隊の展開を制御できるようにして、ユーザが望み通りに軍事戦略を定義できるようにすることと;補助火器の最適使用を容易にすることと;対戦するユーザ間の経済システムにおけるバランスを容易にすることを含み、様々な目的のために使用可能である。ただし、これらには限定されない。
【0184】
上述した本開示の実施形態に対する変更は、添付の特許請求の範囲により定義される本開示の範囲から逸脱することなく可能である。本開示の記載および請求に用いられる「含む(including、comprising)」、「組み込む(incorporating)」、「からなる(consisting of)」、「有する(have)」、「である(is)」などの表現は、非排他的な形で解釈されるものとし、すなわち、明示的に記載されていない項目、コンポーネント、または構成要素も存在しうる。単数形の記載は、複数形にも関連すると解釈されるものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10