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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180496
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】ユーザ装置および基地局
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20221129BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221129BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W72/04 136
H04W72/04 131
H04W72/04 132
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148825
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2020505463の分割
【原出願日】2017-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】制御リソースマッピングのための方法および装置を提供する。
【解決手段】通信デバイスにおいて実施される方法は、複数のREGのためのREGインデックスを制御チャネル領域内で取得し、リソースエレメントグループ(REG)バンドルインデックスを、REGインデックスおよびREGバンドルのパターンに基づいて決定する。REGバンドルのパターンは、周波数領域におけるREGの数と、時間領域における直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数とを示す。方法はさらに、CCEインデックスを、決定したREGバンドルインデックスおよび制御チャネル領域内のCCEの数に基づいて決定する。CCEインデックスは、周波数領域においてREGバンドルに関して連続する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CORESET(control resource set)を構成するために使用される第1情報を受信する手段と、
前記CORESETにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を監視する手段と、を有し、
前記CORESETは、複数のCCE(Control Channel Element)に対応し、前記複数のCCEの各々は、それぞれ1つのREG(Resource Element Group)バンドルに対応し、前記REGバンドルのそれぞれは6つのREGに対応し、前記6つのREGの各々は、1つのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルにおける12個の連続したREに対応し、
前記複数のCCEのそれぞれのインデックス値は、前記複数のCCEのそれぞれに対応するそれぞれの前記REGバンドルのインデックス値と同じであり、
前記REGバンドルの各々の前記インデックス値は、前記CORESET内で周波数領域において昇順の整数で番号が付けられる、ユーザ装置(UE:user equipment)。
【請求項2】
前記CORESETの連続する持続時間は、OFDMシンボルの数で1、2および3のうちの1つである、請求項1に記載のユーザ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのREGバンドルの各々のOFDMシンボルの数は、前記CORESETの前記連続する持続時間の前記OFDMシンボルの数と等しい、請求項2に記載のユーザ装置。
【請求項4】
前記第1情報は、前記CORESETの前記連続する持続時間を示す、請求項2または3に記載のユーザ装置。
【請求項5】
前記第1情報は、前記CORESETの周波数領域構成を示す、請求項1から4のいずれか1項に記載のユーザ装置。
【請求項6】
CORESET(control resource set)を構成するために使用される第1情報をユーザ装置(UE:user equipment)に送信する手段と、
前記CORESETにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を前記ユーザ装置に送信する手段と、を有し、
前記CORESETは、複数のCCE(Control Channel Element)に対応し、前記複数のCCEの各々は、それぞれ1つのREG(Resource Element Group)バンドルに対応し、前記REGバンドルのそれぞれは6つのREGに対応し、前記6つのREGの各々は、1つのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルにおける12個の連続したREに対応し、
前記複数のCCEのそれぞれのインデックス値は、前記複数のCCEのそれぞれに対応するそれぞれの前記REGバンドルのインデックス値と同じであり、
前記REGバンドルの各々の前記インデックス値は、前記CORESET内で周波数領域において昇順の整数で番号が付けられる、基地局。
【請求項7】
前記CORESETの連続する持続時間は、OFDMシンボルの数で1、2および3のうちの1つである、請求項6に記載の基地局。
【請求項8】
前記少なくとも1つのREGバンドルの各々のOFDMシンボルの数は、前記CORESETの前記連続する持続時間の前記OFDMシンボルの数と等しい、請求項7に記載の基地局。
【請求項9】
前記第1情報は、前記CORESETの前記連続する持続時間を示す、請求項7または8に記載の基地局。
【請求項10】
前記第1情報は、前記CORESETの周波数領域構成を示す、請求項6から9のいずれか1項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して通信の分野に関し、詳細には制御リソースマッピングのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ロングタームエボリューション(LTE)通信システムでは、モバイルユーザのためのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)、例えばモバイルユーザに対するダウンリンクリソース割り当てに関するユーザ装置(UE:User Equipment)固有のスケジューリング情報、アップリンクグラント、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)応答、アップリンク電力制御コマンド、およびシステム情報やページング情報等のメッセージをシグナリングするための共通スケジューリング割り当てを搬送するために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)が用いられる。
【0003】
LTE通信システムでは各サブフレームの先頭において、モバイルユーザのためのPDCCHが、時間領域において最初の1つ、2つ、または3つの直交周波数分割多重化(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを占有する(占有されるのが最初の2つ、3つ、または4つのOFDMシンボルである1.4MHzチャネルの場合を除く)。任意のサブフレーム内のOFDMシンボルの数は、各サブフレームの最初のOFDMシンボルに位置する物理制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)内で示される。
【0004】
LTE通信システムにおける最小のリソース単位はリソースエレメント(RE:Resource Element)と呼ばれ、これは、時間領域における1つのOFDMシンボルと周波数領域における1つのサブキャリアとによって示される。リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)は、REから構築される。各REGは、同じOFDMシンボルおよび同じリソースブロック内にある4つの連続するRE(またはセル固有の参照信号(RS:Reference Signal)によって区切られた4つのRE)を含む。
【0005】
制御チャネルエレメント(CCE:Control Channel Element)は、LTE通信システムにおいてPDCCHのための基本的なリソース割り当て単位である。LTE通信システムでは、各CCEが9個のREGにマッピングされ、それらのREGがインターリーブによって最初の1つまたは2つまたは3つのOFDMシンボルおよびシステム帯域幅にわたり分散されることで、ダイバーシティを可能にし、干渉を緩和することが合意されている。PDCCHにおけるCCEの数は、CCEアグリゲーションレベルと呼ばれ、これは、LTE通信システムにおいて例えば1個、2個、4個、または8個の連続したCCEであり得る。利用可能なCCEの総数は、PCFICH構成およびシステム帯域幅によって決定される。LTE通信システムでは、複数のUEのそれぞれのDCIフォーマットに応じて、一つのサブフレームにおいて複数のUE用のPDCCHがそれぞれ異なるアグリゲーションレベルを使用できることが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、制御リソースマッピングのための方法およびデバイスを提供する。
【0007】
第1の態様では、通信デバイスにおいて実施される方法が提供される。本方法によれば、制御チャネル領域内の複数のREGのためにREGインデックスが取得される。REGバンドルインデックスは、REGインデックスおよびREGバンドルのパターンに基づいて決定される。REGバンドルのパターンは、周波数領域におけるREGの数と、時間領域におけるOFDMシンボルの数とを示す。CCEインデックスは、決定されたREGバンドルインデックスおよび制御チャネル領域内のCCEの数に基づいて決定され、CCEインデックスは、周波数領域においてREGバンドルに関して連続している。
【0008】
第2の態様では、通信デバイスが提供される。通信デバイスは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行されたときに、通信デバイスに動作を行わせる命令を記憶する。動作は、制御チャネル領域内の複数のREGのためのREGインデックスを取得することと、REGインデックス、および周波数領域におけるREGの数と、時間領域におけるOFDMシンボルの数とを示すREGバンドルのパターンに基づいてREGバンドルインデックスを決定することと、決定されたREGバンドルインデックスおよび制御チャネル領域内のCCEの数に基づいて、周波数領域においてREGバンドルに関して連続しているCCEインデックスを決定することと、を含む。
【0009】
第3の態様では、命令が記憶されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様に係る方法を実行させる。
【0010】
第4の態様では、コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶されたコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様に係る方法を実行させる命令を含んでいる。
【0011】
本開示の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面におけるいくつかの本開示の実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記および他の目的、特徴、および利点がより明らかになるだろう。
【0013】
図1】本開示の実施形態が実施できる通信環境の概略図100である。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施形態に係る制御リソースマッピングの方法200のフローチャートである。
【0015】
図3A】それぞれ本開示の実施形態に係るREG初期インデックスからREGインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図3B】それぞれ本開示の実施形態に係るREG初期インデックスからREGインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図3C】それぞれ本開示の実施形態に係るREG初期インデックスからREGインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
【0016】
図4A】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4B】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4C】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4D】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4E】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4F】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
図4G】それぞれ本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図である。
【0017】
図5】本開示のいくつかの実施形態に係る装置500のブロック図である。
【0018】
図6】本開示の実施形態を実施するのに適した通信デバイス600の簡略ブロック図である。
【0019】
全図面を通して、同じまたは同様の参照符号は、同じまたは同様の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の原理について、いくつかの例示的実施を参照して説明する。これらの実施形態は、例示の目的のみで記載され、当業者が本開示を理解し、実施することを助けるものであり、本開示の範囲に関して何らの限定を示唆するものではないことが理解されるべきである。本明細書に記載される本開示は、以下に記載されるもの以外の様々な形で実施され得る。
【0021】
以下の説明および特許請求の範囲では、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0022】
本明細書で使用される場合、用語「ネットワークデバイス」または「基地局」(BS)は、端末デバイスが通信することが可能なセルまたはカバレッジを提供する、またはホストすることが可能なデバイスを言う。ネットワークデバイスの例には、これらに限定されないが、Node B(NodeBまたはNB)、Evolved NodeB(eNodeBまたはeNB)、次世代NodeB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノードやピコノードなどの低電力ノード等が含まれる。説明の目的のため、以下ではネットワークデバイスの例としてTRPを参照していくつかの実施形態が説明される。
【0023】
本明細書で使用される場合、用語「端末デバイス」は、無線または有線の通信能力を有する任意のデバイスを言う。端末デバイスの例には、これらに限定されないが、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、携帯型コンピュータ、デジタルカメラなどの画像撮影デバイス、ゲームデバイス、音楽記憶および再生機器、または無線もしくは有線のインターネットアクセスおよび閲覧に対応したインターネット機器等が含まれる。考察のために、以下でUEを端末デバイスの例として参照しながらいくつかの実施形態が記載される。
【0024】
本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、「the」は、文脈が明確に別途指示しない限り、複数形も含むことが意図される。用語「を含む」およびその変化形は、「を含むがそれに限定されない」を意味するオープンな用語として読まれるべきである。用語「に基づいて」は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読まれるべきである。用語「1つの実施形態」および「一実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読まれるべきである。用語「第1の」「第2の」等は、異なるものを指すことも同じものを指すこともある。明示的および暗黙的な他の定義が以下に含まれ得る。
【0025】
本開示において説明される通信は、これらに限定されないが、ニューレディオアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-エボリューション、LTE-アドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多重接続(CDMA)、およびモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)等を含む、任意の適切な標準に準拠し得る。さらに、通信は、現在知られている、または将来開発される、任意世代の通信プロトコルに従って行われ得る。通信プロトコルの例には、これらに限定されないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれる。
【0026】
図1は、本開示の実施形態を実施できる通信環境の概略図100である。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスされる複数の端末デバイス120および130とを含む。ネットワークデバイス110のサービングエリアはセルと呼ばれる。ネットワークデバイスおよび端末デバイスの数は、例示のみを目的とするものであり、何らの限定も導入しないことが理解されるべきである。ネットワーク100は、本開示の実装形態を実施するために適合された任意の適切な数のネットワークデバイスおよび端末デバイスを含んでよい。図示しないが、より多くの端末デバイスがセル内に位置し、ネットワークデバイス110によってサービスされてもよいことが認識されよう。
【0027】
ネットワークデバイス110は、2つの端末デバイス120および130のためのDCIを送信し得る。ネットワークデバイス110は、制御チャネル領域内の物理REGリソースをCCEリソースにマッピングし得る。特定の制御チャネル領域について、制御リソースは、複数のREGに編成されてよく、REGはさらに、複数のREGインデックスによってインデックス付けされてもよい。REGからCCE間のマッピングは、例えば、複数のREGインデックスを複数のCCEインデックスにマッピングすることによって実施されてよい。CCEリソースおよびCCEアグリゲーションレベルに基づいて、ネットワークデバイス110は、それぞれ端末デバイス120および130への2つのDCI送信のための特定のCCEリソースを決定する。
【0028】
従来のLTE通信システムでは、9個のREGが、制御チャネル領域内の一つのCCEにマッピングされる。ダイバーシティ利得を得て、干渉を緩和するために、9個のREGがはじめにインターリーブされることが望ましい。ニューレディオアクセス(NR)通信システムでは、REGバンドルが導入され、1つのREGバンドル内のREGは、周波数領域および/または時間領域で連続している。CCE内のREGバンドリングは、NR-PDCCHに対してサポートされることが合意されている。また、RAN1#87では、少なくとも周波数領域において、NRは、同じまたは異なるUEへのデータ送信のために、制御チャネル領域のリソースの少なくとも一部の動的な再使用をサポートすべきことも合意されている。LTE通信システムでは、REGリソースはCCEに直接マッピングされ、すなわちREGはREGバンドルにはマッピングされない。REGインデックスはLTEシステムにおいては完全にインターリーブされるので、REGバンドル構造が形成できない。すなわち、LTEシステムにおける従来のREGからCCEへのマッピング解決法が、NRシステムにおけるREGバンドリング要件をサポートすることは不可能である。
【0029】
上記の問題および他の潜在的な問題の1つまたは複数を解決するために、本開示の例示的な実施形態により、制御リソースマッピングの解決法が提供される。所与の制御チャネル領域において、複数のREGがあり、それらが複数のREGインデックスによってインデックス付けされることが仮定される。いくつかの実施形態では、複数のREGインデックスは、OFDMシンボルの各々において連続してもよく、このことは、制御チャネル領域の各OFDMシンボル内のREGが、各OFDMシンボルの中で「0」のインデックスから開始して、別々にインデックス付けされることを意味する。したがって、REGは、制御領域においてOFDMシンボルごとにインデックス付けされてもよい。一実施形態では、REGは、REG初期インデックスによってインデックス付けされてもよい。
【0030】
また、REG初期インデックスは、制御チャネル領域内の異なるOFDMシンボルの中で連続してもよい。別の実施形態では、REGインデックスは、REG初期インデックスから導出されてもよい。REGバンドルをサポートするために、制御チャネル領域内の複数のREGのREGインデックスが、REGインデックスおよびREGバンドルのパターンに基づいて、REGバンドルインデックスにマッピングされる。REGバンドルは、制御チャネルリソース単位であり、時間領域および/または周波数領域において複数のREGを含む。具体的には、REGバンドルのパターンは、周波数領域におけるREGの数、および時間領域におけるOFDMシンボルの数を示してもよい。NR通信システムの帯域幅は非常に大きい可能性があるので、REGからCCEへのマッピングを行う場合にREGバンドルをサポートすることが有利であり得る。これは、復号の簡略化を促し、REGからCCEへのマッピングの複雑性を簡略化し得る。
【0031】
別の実施形態では、CCEインデックスは、REGバンドルインデックスと、制御チャネル領域内のCCEの総数とに基づいて、決定されるCCEインデックスが周波数領域においてREGバンドルに関して連続するように決定されてよい。CCEインデックスおよびCCEアグリゲーションレベルに基づいて、2つの端末デバイス120および130のDCIのためのCCEが決定され、次いで端末デバイス120および130のDCIが、PDCCHまたはNR-PDCCHで、決定されたCCEリソースで送信される。
【0032】
本開示の原理および実装について、図2~6を参照して以下で詳細に説明する。図2は、本開示のいくつかの実施形態に係る制御リソースマッピングの方法200のフローチャートを示す。方法200は、ネットワークデバイス110、または端末デバイス120および/もしくは130によって実施され得る。
【0033】
ブロック210において、制御チャネル領域内の複数のREGのためにREGインデックスが取得される。例えば、NR通信システムでは、制御チャネル領域は制御リソースセット(CORESET:control resource set)である。CORESETの持続時間(time duration)、周波数領域リソースおよび/または開始OFDMシンボルなどの、CORESETの時間および周波数構成は、上位シグナリング、例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)制御エレメント(CE:Control Element)および/またはシステムブロードキャスト情報、によって示されてもよい。LTEシステムのPDCCH構成と異なり、NR通信システムのCORESETでは、REGが、一つのOFDMシンボル内に12個の連続したREを含むことが合意されており、これは物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)の周波数期間(frequency duration)と等しい。制御チャネル領域の時間および周波数ソースは、上位層シグナリングから決定されてもよく、このことは、制御チャネル領域のREG構成が取得され得ることを意味する。
【0034】
別の実施形態では、制御チャネル領域内の複数のREGのためのREG初期インデックスが取得される。REG初期インデックスは、制御チャネル領域内の異なるOFDMシンボルの中で連続している。REGインデックスは、REG初期インデックスから決定されてもよい。上述したように、REGインデックスは、OFDMシンボルごとにそれぞれ「0」のインデックスから開始して、各OFDMシンボルの中で連続している。REG初期インデックスからREGインデックスへの変換の例示的な図が図3A~3Cに見ることができる。図3A~3Cでは、OFDMシンボルの数は、それぞれ1個、2個、および3個である。周波数領域において、制御チャネル領域の各OFDMシンボルに12個のREGがあり、これは例示のみを目的としており、本開示のスコープに関して何らの限定することを示唆するものではない。例えば、REG初期インデックスからREGインデックスへの変換は、上述したようにREGインデックスを取得するために、制御チャネル領域の幅に対してREG初期インデックスにモジュロ演算を行うことによって実現されてもよい。制御チャネル領域の幅は、周波数領域において制御チャネル領域にあるREGの数によって表されることに留意すべきである。図3A~3Cでは、制御チャネル領域の幅は12であり、これは例示の目的のみで記載されており、本開示に対して何ら限定することを示唆するものではない。
【0035】
図3A~3Cでは、REG初期インデックスからREGインデックスへの保存、およびすべての具体的な数値は、例示の目的のみで記載され、本開示の範囲に関して何らの制限を示唆するものではないことに触れておくべきである。本開示における教示および示唆により、当業者は、本開示のスコープ内に入り得る、例示的な実装の改変、変更、および/または変形を着想されよう。
【0036】
一実施形態では、複数のREGのREGインデックスが、制御チャネル領域の各OFDMシンボルについて、REGの周波数の順序でインデックス付けされる。より具体的には、制御チャネル領域のOFDMシンボルごとに、複数のREGが、例えば「0」のインデックスから開始して、それぞれインデックス付けされる。例示的な図示が図4A~4Gに見ることができ、ここでは制御チャネル領域に1つ、2つ、または3つのOFDMシンボルがある。2つのOFDMシンボルの各々に対して、それぞれ12個のREGが周波数領域にある。図4A~4Gにおけるブロックの基本単位は、制御チャネル領域内の1つのREGとして例示されている。REGの「0」から「11」までの各インデックスは、REGインデックスと呼ばれる。各OFDMシンボルの中で、12個のREGはそれぞれ「0」から「11」までのインデックスが付けられることが認識される。換言すると、各OFDMシンボルにおけるREGインデックスは、「0」のインデックスから開始して連続している。さらなる詳細については、下記の図4A~4Gで説明される。
【0037】
再度図2を参照すると、ブロック220で、REGバンドルインデックスが、REGインデックスおよびREGバンドルのパターンに基づいて決定される。REGバンドルのパターンは、REGバンドルのサイズとも呼ばれ、周波数領域におけるREGの数と、時間領域におけるREGバンドルのOFDMシンボルの数とを示す。例えば、いくつかの実施形態では、REGバンドルの持続時間は、1OFDMシンボルであり、周波数領域におけるREGの数は、1シンボルCORESETの場合には少なくとも2つであり、これは最大で例えば6までとすることができる。別の例示的な実施形態では、REGバンドルの持続時間は、2または3シンボルCORESETの場合には2または3OFDMシンボルである。REGバンドルのパターンまたはサイズは、例えば上位層シグナリングによって示されてよいことを注意すべきである。
【0038】
一実施形態では、REGバンドルインデックスの決定は、以下のステップを用いることによって行われてもよい。REGインデックスは、REGバンドルの幅で除算されてもよく、REGバンドルの幅は、周波数領域におけるREGバンドル内のREGの数を示す。そして、REGバンドルの幅により除算されたREGインデックスは、さらに切り捨てられて、REGバンドルインデックスとされてもよい。これらの演算を通じて、周波数領域および/または時間領域で隣り合うREG同士が1つのREGバンドルにグループ化されて、1つのREGバンドル中のREGが周波数領域および/または時間領域で連続するようになり、このことはNR通信システムで合意されている。REGインデックスからREGバンドルインデックスへの例示的マッピングは、以下の図4A~4Gでの説明で表される。
【0039】
ブロック230において、決定されたREGバンドルインデックスおよび制御チャネル領域内のCCEの数に基づいて、CCEインデックスが決定される。CCEインデックスは、周波数領域においてREGバンドルに関して連続している。この場合、1つまたは複数の連続したCCEインデックスに対応する1つまたは複数のCCEが、端末デバイス120または130へのDCI送信のために割り当てられた場合には、残りのCCEインデックスも周波数領域で連続してよく、このことは、制御チャネル領域内でCCEインデックスに対応している残りの物理CCEリソースが周波数領域で連続することを意味する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)でのデータ送信のためのリソース割り当ては、例えばPRBのペアに基づいてもよいため、制御チャネル領域の残りの物理CCEリソースは、トラフィックデータ送信のためにPDSCHに再割り当てすることができる。したがって、本開示におけるREGおよびCCEのマッピング方法に関して、当業者が、本開示における残りの未使用CCEリソースの少なくとも一部を、例えばPDSCHでのトラフィックデータ送信のために再使用することが有利である。
【0040】
当業者には、REGバンドルインデックスからCCEインデックスへのマッピングが、LTEシステムにおける既存のTail-Biting Convolutional Coding(TBCC)インターリーバなどのインターリーバによって行われてもよいことが認識される。しかし、REGバンドルからCCEへのマッピングのためのインターリーバ実装では、CCEインデックスが周波数領域で連続しておらず、それにより、トラフィックデータ送信のための制御チャネルリソースの再使用が阻まれる可能性がある。さらに、LTEシステムの既存インターリーバのための入力および出力のマッピング行列は固定であるため、種々の長さのREGバンドルインデックスのための柔軟性がなく、したがって、実装形態によってはいくらかのキャッシュの無駄があり得る。CCEインデックスが周波数領域でREGバンドルに関して連続していることを実現するために、当業者には、REGバンドルインデックスからCCEインデックスへの異なるマッピング方法を実装することが望ましい。さらなる説明例が以下の説明で与えられる。
【0041】
一実施形態では、CCEインデックスの決定は、制御チャネル領域内のCCEの数に対してREGバンドルインデックスにモジュロ演算を行うことによって実現されてもよい。制御チャネル領域内のCCEの数は、制御チャネル領域内の複数のREGの数と、CCEにおけるREGの数とに基づいて決定されてもよい。CCEインデックスはさらに、上記のモジュロ演算の結果に基づいて取得されてもよい。例えば、NRシステムにおけるCORESETなど、制御チャネル領域内のREGの総数は、上位層シグナリングに従って決定されてもよい。別の例として、CCEにおけるREGの数は6個であってよい。したがって、制御チャネル領域内のCCEの数は
【数1】
であってもよく、ここで、Nは制御チャネル領域内のREGの総数を表し、
【数2】
演算子は、切り捨ての動作を表す。
【0042】
別の実施形態では、REGバンドルの幅は、REGバンドル内のREGの数と、時間領域におけるREGバンドル内のOFDMシンボルの数とに基づいて決定されてよい。換言すると、REGバンドルの幅は、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数を示してもよい。
【0043】
別の実施形態では、REGバンドルおよび制御チャネル領域に関連する複数のパラメータは、上位層シグナリングから決定されてもよい。そのようなパラメータの例には、これらに限定されないが、制御チャネル領域内の複数のREGの数、REGバンドル内のREGの数、周波数領域におけるREGバンドル内のREGの数、時間領域におけるREGバンドル内のOFDMシンボルの数、および/またはCCE内のREGの数、等が含まれる。
【0044】
上記複数のパラメータの少なくとも一部は、上位層シグナリングから直接取得されてもよい。他のパラメータは、パラメータの関係に従って、パラメータの少なくとも一部から導出されてもよい。当業者は、本開示における教示および示唆により、本開示のスコープ内に入る特定の実装形態を着想されよう。
【0045】
別の実施形態では、通信デバイスはネットワークデバイス110であってもよい。上記方法はさらに、CCEインデックスおよび複数の端末デバイス120および130のCCEアグリゲーションレベルに基づいて、複数の端末デバイス120および/または130のDCIを制御チャネル領域で送信することを含む。CCEアグリゲーションレベルは、NR通信システムでは1、2、4、8、16、または32であってよいことに注意すべきである。より具体的には、端末デバイス120または130について、ネットワークデバイス110は、CCEインデックスおよび端末デバイスのアグリゲーションレベルに従ってCCEリソースを決定してもよい。そして、ネットワークデバイス110は、PDCCHまたはNR-PDCCHと呼ばれる、決定されたCCEリソースで、端末デバイスへのDCIを送信してもよい。
【0046】
方法200が端末デバイス120または130によって実行される他の実施形態では、方法200はさらに、CCEインデックスに基づいて制御チャネル領域で端末デバイスのDCIを受信することを含んでもよい(図示せず)。端末デバイス120または130はまた、REGインデックスからREGバンドルインデックスへのマッピング、およびREGバンドルインデックスからCCEインデックスへのマッピングも行ってもよく、これを通して、端末デバイス120または130は、REG、REGバンドル、およびCCEなどの物理制御チャネルリソースと、REG初期インデックス、REGインデックス、REGバンドルインデックス、およびCCEインデックスなどの論理インデックスとの間の論理的マッピング関係を知ることができる。物理制御チャネルリソースと論理CCEインデックスとの間のマッピング関係に従って、端末デバイス120または130は、端末デバイス120または130の潜在的なCCEアグリゲーションレベルおよび無線ネットワーク一時識別(RNTI:Radio Network Temporary Identity)を用いることにより、制御チャネル領域において自装置のDCIを検索することができる。検索プロセスは、特定のシステム実装に応じて、ブラインドであってもよいし、または半ブラインドであってもよいし、または非ブラインドであってもよい。
【0047】
ここで、REG初期インデックスからREGインデックスへのマッピングのさらなる例について、図3A~3Cとの関連で説明する。図3A~3Cは、それぞれ、本開示の実施形態に係るREG初期インデックスからREGインデックスへの制御リソースマッピングの概略図を示す。図3Aに示すように、NRシステムにおけるCORESETなどの制御チャネル領域では、制御チャネル領域内の時間領域(「t」によって表される)に1つのOFDMシンボルがあり、周波数領域(「f」によって表される)に12個のREGがあることが想定される。REGインデックスはOFDMシンボルごとに連続している必要があるため、REGインデックスは、この1シンボルの制御チャネル領域ではREGのREG初期インデックスと同じである。
【0048】
図3Bに示すように、NRシステムにおけるCORESETなどの制御チャネル領域では、制御チャネル領域内の時間領域に2つのOFDMシンボルがあり、周波数領域では各OFDMシンボルの中に12個のREGがあることが想定される。制御チャネル領域内のREGの総数は24である。REG初期インデックスは、制御チャネル領域内の異なるOFDMシンボルの中で連続している。REGインデックスはOFDMシンボルごとに連続している必要があるため、REG初期インデックスからREGインデックスへのマッピングは、モジュロ演算を用いることによって実現され得る。モジュロ演算は
【数3】
によって表されてもよく、ここで、nはREG初期インデックスを表し、modはモジュロ演算を表し、
【数4】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0049】
図3Cに示すように、NRシステムにおけるCORESETなどの制御チャネル領域では、制御チャネル領域内の時間領域に3つのOFDMシンボルがあり、周波数領域では各OFDMシンボルの中に12個のREGがあることが想定される。制御チャネル領域内のREGの総数は36である。上述のように、REG初期インデックスは、制御チャネル領域内の3つの異なるOFDMシンボルにおいて連続している。REG初期インデックスからREGインデックスへのマッピングも、上記のモジュロ演算を用いることにより、REGインデックスが制御チャネル領域内のOFDMシンボルごとに連続するように実現されてもよい。
【0050】
図4A~4Gは、それぞれ、本開示の実施形態に係るREGインデックスからCCEインデックスへの制御リソースマッピングの概略図を示す。当業者は、図4A~4Gについての以下の説明におけるすべての数値は例示のみを目的とし、本開示のスコープに関して何らの限定を示唆するものではないことを認識し得る。
【0051】
図4Aに示すように、制御チャネル領域に1つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に1つのOFDMシンボルがあり、これは制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は2であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。REGバンドルインデックスの決定に関しては、REGインデックスは、最初にREGバンドルの幅で除算され、次いで、REGバンドルの幅で除算されたREGインデックスは、整数のREGインデックスを得るためにさらに切り捨てることができる。これら動作の詳細については、図2に従って例示される説明で参照され得る。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定は
【数5】
と表されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、sはREGバンドルの幅を表し、
【数6】
演算子は切り捨ての動作を表す。この場合、sは2に等しい。これらの動作を通じて、2つごとのREGは、1つのREGバンドルにおいてグループ化され、したがって、1つのREGバンドルにおけるREGは周波数領域で連続する。制御チャネル領域に関しては、1つのCCEに6個のREGがあり、したがって、制御チャネル領域に2つのCCEがあることが想定される。上述のように、REGバンドルインデックスからのCCEインデックスの決定は、モジュロ演算を介して行うことができる。モジュロ演算はk mod 2と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このモジュロ演算を利用することにより、REGバンドルインデックスは、CCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Aの場合、CCEインデックスは
【数7】
によって示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数8】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0052】
図4Bに示すように、制御チャネル領域に1つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に1つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は3であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定は
【数9】
と表されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数10】
演算子は切り捨ての動作を表す。これらの動作を通して、3つごとの連続したREGは、1つのREGバンドルにおいてグループ化され、したがって、1つのREGバンドルにおけるREGは、周波数領域で連続する。制御チャネル領域に関しては、1つのCCEに6個のREGがあり、したがって、制御チャネル領域に2つのCCEがあることが想定される。上述のように、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 2と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスがCCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Bの場合、CCEインデックスは
【数11】
により示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数12】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0053】
図4Cに示すように、制御チャネル領域に1つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に1つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は6であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定は
【数13】
と表されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数14】
演算子は切り捨ての動作を表す。これらの動作を通して、6つごとの連続したREGは、1つのREGバンドルにおいてグループ化され、したがって、1つのREGバンドルにおけるREGは周波数領域で連続する。制御チャネル領域に関しては、制御チャネル領域に2つのCCEがある。同様に、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 2と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスは、CCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Cの場合、CCEインデックスは、
【数15】
により示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数16】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0054】
図4Dに示すように、制御チャネル領域に2つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。制御チャネル領域内のREGの総数は、この場合は24である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に2つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は1であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定はmと表すことができ、ここで、mはREGインデックスを表す。REGバンドルインデックスはREGインデックスと同じであることが分かる。1つのREGバンドルにおけるREGは周波数領域で連続している。制御チャネル領域に関しては、制御チャネル領域に4つのCCEがある。上述のように、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 4と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスは、CCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Dの場合、CCEインデックスはm mod 4によって示すことができ、ここで、mはREGインデックスを表す。
【0055】
図4Eに示すように、制御チャネル領域に2つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてよく、この場合は12である。制御チャネル領域内のREGの総数は、この場合は24である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に2つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は3であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定は
【数17】
と表されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数18】
演算子は切り捨ての動作を表す。制御チャネル領域に関しては、制御チャネル領域に4つのCCEがある。上述のように、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 4と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスは、CCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Eの場合、CCEインデックスは
【数19】
により示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数20】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0056】
図4Fに示すように、制御チャネル領域に3つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。制御チャネル領域内のREGの総数は、この場合は36である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に3つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は1であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定はmと表すことができ、ここで、mはREGインデックスを表す。REGバンドルインデックスはそれぞれREGインデックスと同じであることが分かる。制御チャネル領域に関しては、制御チャネル領域に6個のCCEがある。上述のように、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 6と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスがCCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスが周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Fの場合、CCEインデックスはm mod 6によって示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表す。
【0057】
図4Gに示すように、制御チャネル領域に3つのOFDMシンボルがある。制御チャネル領域の幅は、制御チャネル領域の周波数領域におけるREGの数によって表されてもよく、この場合は12である。制御チャネル領域内のREGの総数は、この場合は36である。REGバンドルのパターンに関しては、時間領域に3つのOFDMシンボルがあり、これは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルの数に等しい。REGバンドルの幅は2であり、これは、REGバンドル内の周波数領域におけるREGの数によって表される。したがって、REGインデックスからのREGバンドルインデックスの決定は
【数21】
と表されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数22】
演算子は切り捨ての動作を表す。制御チャネル領域に関しては、制御チャネル領域に6個のCCEがある。上述のように、REGバンドルからのCCEインデックスの決定はk mod 6と表すことができ、ここで、kはREGバンドルインデックスを表す。このCCEマッピング動作を利用することにより、REGバンドルインデックスは、CCEインデックスにマッピングされ、CCEインデックスは、周波数領域でREGバンドルに関して連続するようになる。したがって、図4Gの場合、CCEインデックスは
【数23】
によって示されてもよく、ここで、mはREGインデックスを表し、
【数24】
演算子は切り捨ての動作を表す。
【0058】
ここで、本開示のいくつかの実施形態に係る装置500のブロック図を示す図5を参照する。装置500は、ネットワークデバイス110、または端末デバイス120および130において実装されてよいことが認識されよう。
【0059】
図示されるように、装置500は、取得部510と、第1の決定部520と、第2の決定部530とを含む。取得部510は、制御チャネル領域内の複数のREGのためのREGインデックスを取得するように構成される。第1の決定部520は、REGインデックスおよびREGバンドルのパターンに基づいてREGバンドルインデックスを決定するように構成され、REGバンドルのパターンは、周波数領域におけるREGの数、および時間領域におけるOFDMシンボルの数を示す。第2の決定部530は、決定されたREGバンドルインデックスおよび制御チャネル領域内のCCEの数に基づいて、CCEインデックスが周波数領域でREGバンドルに関して連続するように、CCEインデックスを決定するように構成される。
【0060】
一実施形態では、取得部510は、制御チャネル領域内の複数のREGのためのREG初期インデックスを取得するように構成されてもよく、REG初期インデックスは、制御チャネル領域内の異なるOFDMシンボルにおいて連続しており、また取得部510は、REG初期インデックスに基づいてREGインデックスを決定するように構成されてもよく、REGインデックスは、制御チャネル領域内のOFDMシンボルごとに連続している。
【0061】
一実施形態では、取得部510は、制御チャネル領域内のOFDMシンボルごとに、複数のREGのREGインデックスを、REGの周波数の順序で、インデックス付けするように構成されてよい。
【0062】
一実施形態では、第1の決定部520は、REGインデックスを、REGバンドルの幅で除算するように構成されてもよく、REGバンドルの幅は、周波数領域におけるREGバンドル内のREGの数を示し、第1の決定部520は、REGバンドルの幅で除算されたREGインデックスを切り捨てて、REGバンドルインデックスとするように構成されてもよい。
【0063】
一実施形態では、第1の決定部520は、制御チャネル領域内のCCEの数に対するREGバンドルインデックスのモジュロ結果を決定するように構成されてもよく、CCEの数は、制御チャネル領域内の複数のREGの数と、CCE内のREGの数とに基づいて決定され、第1の決定部520は、モジュロ結果に基づいてCCEインデックスを取得するように構成されてもよい。
【0064】
一実施形態では、装置500は、第3の決定部をさらに備えてもよく、第3の決定部は、REGバンドル内のREGの数と、時間領域におけるREGバンドル内のOFDMシンボルの数とに基づいて、REGバンドルの幅を決定するように構成される。
【0065】
一実施形態では、装置500は、第4の決定部をさらに備えてもよく、第4の決定部は、制御チャネル領域内の複数のREGの数、REGバンドル内のREGの数、周波数領域におけるREGバンドル内のREGの数、時間領域におけるREGバンドル内のOFDMシンボルの数、およびCCE内のREGの数、のうちの少なくとも1つを上位層シグナリングから決定するように構成されてもよい。
【0066】
一実施形態では、装置500は、ネットワークデバイス110に実施されてよい。装置500は、送信部をさらに備えてもよく、送信部は、CCEインデックスに基づいて、複数の端末デバイス120および/または130のDCIを制御チャネル領域で送信するように構成されてもよい。
【0067】
一実施形態では、装置500は、端末デバイス120または130において実装されてもよい。装置500は、送信部をさらに備えてもよく、送信部は、CCEインデックスおよびCCEアグリゲーションレベルに基づいて、端末デバイス120または130のDCIを制御チャネル領域で受信するように構成されてもよい。
【0068】
一実施形態では、制御チャネル領域は、NR通信システムにおけるCORESETであってもよい。
【0069】
また、装置500は、現在知られているかまたは将来開発される任意の適切な技術によってそれぞれ実装されてもよいことも留意すべきである。さらに、図2に示す単一のデバイスが、代替的に複数のデバイスに別々に実装されてもよく、また複数の分離したデバイスが単一のデバイスにおいて実装されてもよい。本開示のスコープはこれらに関して限定されない。
【0070】
装置500は、図2を参照して説明した機能を実施するように構成されてもよいことに留意されたい。したがって、方法200に関して説明した特徴は、装置500の対応する構成要素に適用されてもよく、方法200に関して説明した特徴は、装置500の対応する構成要素に適用されてもよい。さらに、装置500の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの任意の組み合わせとして具現化されてよいことに留意されたい。例えば、装置500の構成要素は、それぞれ、回路、プロセッサ、または任意の他の適当なデバイスによって実装されてもよい。当業者は、上記の例は例示のためであり、限定ではないことを認識されよう。
【0071】
本開示のいくつかの実施形態では、装置500は、少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。本開示の実施形態に使用するのに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、すでに知られている、または将来開発される、汎用プロセッサおよび専用プロセッサの両方を含んでよい。装置500は、少なくとも1つのメモリをさらに備えてもよい。少なくとも1つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスを含んでよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータ実行可能命令のプログラムを記憶(格納)するために使用されてよい。プログラムは、任意の高レベルおよび/または低レベルの準拠可能または解釈可能なプログラミング言語で書けることができる。実施形態に従って、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも上記の方法200に従って装置500を動作させるように、少なくとも1つのプロセッサにより構成されてよい。
【0072】
上記の説明に基づいて、当業者は、本開示が装置、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化されてよいことを認識されよう。一般に、様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせとして実施されてよい。例えば、一部の態様は、ハードウェアとして実装されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアとして実装されてもよいが、本開示はそれに限定されない。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または他の絵画的表現を使用して図示および説明されることがあるが、本明細書に記載されるこれらのブロック、装置、システム、技術、または方法は、非制限的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはそれらの何らかの組み合わせとして実装されてもよいことが十分に理解される。
【0073】
図5に示す様々なブロックは、方法のステップとして、および/またはコンピュータプログラムコードの動作の結果生じる動作として、および/または関連付けられた機能を実行するように構築された複数の結合された論理回路要素として見ることができる。本開示の実施形態の少なくとも一部の態様は、集積回路チップやモジュールなどの様々な構成要素として実施されてよく、本開示の実施形態は、本開示の実施形態に従って動作するように構成可能な集積回路、FPGA、またはASICとして具現化された装置として実現されてよい。
【0074】
図6は、本開示の実施形態を実施するのに適した通信デバイス600の簡略ブロック図である。図示されるように、通信デバイス600は、1つまたは複数のプロセッサ610と、プロセッサ610に結合された1つまたは複数のメモリ620と、プロセッサ610に結合された1つまたは複数の送信機および/または受信機(TX/RX:transmitters and/or receivers)640とを含む。
【0075】
プロセッサ610は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、非制限的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびプロセッサを利用したマルチコアプロセッサアーキテクチャ、の1つまたは複数を含んでよい。デバイス600は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途集積回路チップなど、複数のプロセッサを有してよい。
【0076】
メモリ620は、現地の技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、非制限的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体を利用したメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに取り外し可能メモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてよい。
【0077】
メモリ620は、プログラム630の少なくとも一部を記憶(格納)する。TX/RX640は双方向通信用である。TX/RX640は、通信を容易にするための少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本開示で言及される端末デバイス120もしくは130またはネットワークデバイス110は、数個のアンテナを有してよい。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースに相当してよい。
【0078】
プログラム630は、関連するプロセッサ610によって実行されたときに、デバイス600が、図2を参照して本明細書で説明されたように本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むものと想定される。すなわち、本開示の実施形態は、デバイス600のプロセッサ610、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって実装され得る。
【0079】
本明細書は多数の具体的な実装の詳細を含んでいるが、これらはいずれの開示内容または主張され得る内容のスコープに対しても限定するものとは解釈すべきでなく、特定の開示内容の特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈すべきである。別々の実施形態に関して本明細書に記載される特定の特徴が、単一の実施形態で組み合わせて実施されることも可能である。逆に、単一の実施形態に関して説明される様々な特徴が、別々に複数の実施形態として、または任意の適切なサブコンビネーションで実施されることも可能である。さらに、特徴は、特定の組み合わせで動作するものとして上記で説明される、またはさらには当初そのように特許請求されることがあるが、特許請求される組み合わせにある1つまたは複数の特徴が、場合によってはその組み合わせから削除されることもあり、特許請求される組み合わせが、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形例を対象とすることもある。
【0080】
同様に、動作は特定の順序で図面に描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示される特定の順序で、もしくは連続した順序で行われる必要がある、またはすべての図示される動作が行われる必要があるとは理解すべきでない。一定の状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。さらに、上記の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態でそのような分離を必要とするものと理解すべきではなく、記載されるプログラム構成要素およびシステムは、一般に、共に単一のソフトウェア製品に統合される、または複数のソフトウェア製品にパッケージされ得ることが理解されるべきである。
【0081】
前述の本開示の実施形態に対する様々な改変、適合が、添付図面と併せて読まれるときに上記の説明に照らして当業者に明らかになろう。任意のあらゆる改変が、本開示の非制限的な実施形態のスコープになお該当する。さらに、本明細書に述べられる本開示の他の実施形態が、上記の説明および関連する図面に与えられる教示の恩恵を有する、本開示の実施形態が関係する分野の当業者に想到されよう。
【0082】
したがって、本開示の実施形態は、開示される特定の実施形態に限定されないこと、ならびに改変および他の実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されることが理解されるべきである。本明細書では特定の用語が使用されるが、それらは一般的な説明のための意味のみで使用されており、限定することを目的とするものではない。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5
図6