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特開2022-180700海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180700
(43)【公開日】2022-12-07
(54)【発明の名称】海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置
(51)【国際特許分類】
   A23L 17/60 20160101AFI20221130BHJP
【FI】
A23L17/60 103Z
A23L17/60 103F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087325
(22)【出願日】2021-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】392024699
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100086092
【弁理士】
【氏名又は名称】合志 元延
(72)【発明者】
【氏名】川島 一美
【テーマコード(参考)】
4B019
【Fターム(参考)】
4B019LT80
(57)【要約】
【課題】第1に、破れ海苔を早い段階で排除し、第2に、もって搬送不具合,搬送トラブルの発生が解消されるようになる、海苔の生産方法および海苔の破れ排除装置を、提案する。
【解決手段】この海苔Aの生産方法では、乾燥工程と次工程の間に、破れ排除工程が設けられている。そして破れ排除工程では、乾燥工程から搬入された海苔Aについて、破れ海苔Aが排除されて、次工程へと搬出される。又、海苔Aの破れ排除装置16は、乾燥装置の次に配設されており、乾燥装置から搬入された海苔Aについて、破れ海苔Aを排除し、コンベヤ17,検出手段18,判別手段19,排除手段20等を、有している。破れ海苔Aは、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海苔の生産方法において、乾燥工程と次工程の間に、破れ排除工程が設けられており、
該破れ排除工程では、該乾燥工程から搬入された海苔について、破れ海苔が排除されること、を特徴とする海苔の生産方法。
【請求項2】
請求項1において、該破れ排除工程では、海苔が1枚ずつ搬送されると共に、該破れ海苔が排除されてから、次工程へと搬出され、
該破れ海苔は、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなること、を特徴とする海苔の生産方法。
【請求項3】
海苔の生産ラインにおいて、乾燥装置の次に、破れ排除装置が配設されており、該破れ排除装置は、該乾燥装置から搬入された海苔について、破れ海苔を排除し、
該破れ海苔は、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなること、を特徴とする海苔の破れ排除装置。
【請求項4】
請求項3において、該破れ排除装置は、コンベヤ,検出手段,判別手段,排除手段を、有しており、
該コンベヤは、海苔を1枚ずつ搬送し、該検出手段は、該コンベヤにて搬送される海苔を検出可能であり、該判別手段は、該検出手段の検出結果に基づき、該破れ海苔の有無を判別し、
該排除手段は、該判別手段の指示に基づき、該コンベヤにて搬送される海苔中から、該破れ海苔を排除すること、を特徴とする海苔の破れ排除装置。
【請求項5】
請求項4において、該検出手段は、該コンベヤで搬送される海苔に対し、少なくとも左右にて対向位置するセンサーを備えており、
左右の該センサーは、それぞれの位置で搬送される海苔を検出可能であること、を特徴とする海苔の破れ排除装置。
【請求項6】
請求項5において、左右の該センサーは、該破れ海苔相当の最大幅寸法を目安とした左右間隔に設置されており、
該判別手段は、左右の該センサーの検出オンに基づき、該破れ海苔相当の幅寸法の有無を判別すると共に、各該センサーの検出オン継続時間に基づき、該破れ海苔相当の長さ寸法の有無を判別すること、を特徴とする海苔の破れ排除装置。
【請求項7】
請求項6において、該破れ海苔は、長さ寸法が170mm以下程度、又は/及び幅寸法が100mm以下程度よりなること、を特徴とする海苔の破れ排除装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔の生産ラインに関し、海苔の破れ排除工程や破れ排除装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
《技術的背景および従来技術》
乾海苔(以下単に海苔という)の生産ラインでは、生海苔摘採,水洗,抄き,脱水,乾燥等の前工程ラインの後、未乾燥排出,反転,検査選別,集積,整列,折曲,結束等の後工程ラインを辿って、海苔が生産される。
図6は、従来のこのような後工程ラインの一例を示す。乾燥装置1からの海苔Aの排出は、通常、その1箇所又は2箇所に設けられた排出口2から行われている。
図示例は、2箇所から排出されるタイプの一例であり、乾燥装置1の左右2箇所の排出口2から排出された海苔Aが、図示の一方のラインでは、未乾燥排出装置3→反転装置4→検査選別装置5(集積,整列機付)→折曲,結束装置6→ストッカー7、等を順に辿って生産されている。
図示の他方のラインでは、上記一方のラインとは逆に、反転装置4→未乾燥排出装置3の順となっている。
いずれにしても、海苔の生産ラインにおいて、乾燥装置1から排出された海苔Aは、未乾燥排出装置3や反転装置4から検査選別装置5内を1枚ずつ搬送され、その搬送過程で各々の処理が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような従来技術については、次の問題が課題として指摘されていた。
《搬送トラブルの発生》
生産ラインの未乾燥排出工程,反転工程,検査選別工程において、海苔Aの搬送不具合,搬送トラブルが発生する、という問題が指摘されていた。
すなわち、未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5において、1枚ずつ搬送される海苔Aについて、搬送途中での停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送不具合,搬送トラブルが発生することが、多々あった。
そして、このようなトラブルは、海苔Aの破れが原因となっていた。乾燥工程の乾燥装置1から搬入される海苔A中には、大きく破れた海苔Aが混入していることが多々あり、上記トラブルを引き起こしていた。
このような搬送トラブルは、後続搬送される海苔Aにも波及し、後続の大量の海苔Aが詰まり,折曲して商品価値を失う事態も生じていた。
搬送トラブルの詳細については、次の1,2,3,4とおり。
【0004】
《その詳細1:破れ海苔について》
まず、乾燥工程の乾燥装置1では、加熱乾燥された海苔Aが、簀子から剥離されるが、その際、海苔Aが大きく破れることがある。途中で斜めに引っ掛かって、大きく破れることもある。
図4の(1)図は、正常規格海苔Aを示し、長さ寸法210mm,幅寸法190mmよりなる。
これに対し図4の(2)図は、大きく破れた破れ海苔Aの各種パターンを示す。破れ海苔Aは、大きく破れ、もって搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなる。
そして、このように大きな破れが存した破れ海苔Aが、乾燥装置1から搬出され、もって搬送不具合,搬送トラブルを引き起こしていた。
【0005】
《その詳細2:コンベヤについて》
すなわち、乾燥装置1の次工程の未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5では、それぞれ海苔Aを1枚ずつ搬送しつつ、その搬送過程で処理が行われる。
そして搬送は一般的に、図5の(1)図,(2)図のローラーコンベヤ8や、(3)図,(4)図の丸ベルトコンベヤ9や、(5)図,(6)図の平ベルトコンベヤ10にて、行われている。
・ローラーコンベヤ8は、最も多用されている。そして、そのローラー11間隔が130mm~200mm程度であり、この間隔より寸法の短い破れ海苔Aは、安定通過が困難化し易く、搬送トラブルが多発していた。
・丸ベルトコンベヤ9は、丸ベルト12のピッチ次第でもあるが、破れ海苔Aの搬送トラブル発生が指摘されていた。
・平ベルトコンベヤ10は、海苔Aの整列が必要な箇所でのみ使用されるが、平ベルト13の前後や相互間で、破れ海苔Aの搬送トラブル発生の虞があった。
【0006】
《その詳細3:反転装置4の入口部について》
更に、上述したコンベヤ8,9,10に関してだけではなく、反転工程の反転装置4の入口部に関しても、搬送不具合,搬送トラブルが発生し易かった。
すなわち、反転装置4の入口部において(図1の(1)図を参照)、海苔Aは、45度方向転換されつつ反転装置4のドラムローラー14へと、受け渡し搬送される。そして方向転換移動による受け渡しは、挟み込み用や押え用のローラー間で位置決めサポートしつつ、下受け板15上で行われる。
その際、長さ寸法や幅寸法の短い破れ海苔Aは、下受け板13上で寸法不足により、挟み込み用や押え用のローラー間から外れてしまい、もって受け渡し搬送されず、停滞して詰まり易く、搬送トラブルとなることが多々あった。
【0007】
《その詳細4:検査選別装置5との関係》
ところで、海苔Aの生産ラインでは、後半の検査選別工程の検査選別装置5にて、海苔Aの形状不良の検査選別,排除も行われている。
検査選別装置5は、品質の観点から海苔Aを密に検査し、海苔Aの穴や破れ等も検査対象となっているが、上述した破れ海苔Aによる搬送不具合,搬送トラブルは、それ以前に発生していた問題である。
すなわち、今回問題となっている上述した搬送不具合,搬送トラブルは、破れ等も検査する後半の検査選別装置5より前の工程において、破れ海苔Aを原因として発生していた問題であった。
検査選別装置5より以前の、未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5における問題である。
【0008】
《本発明について》
本発明の海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置は、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、破れ海苔を早い段階で排除し、第2に、もって搬送不具合,搬送トラブルの発生が解消される、海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置を提案することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の海苔の生産方法は、乾燥工程と次工程の間に、破れ排除工程が設けられている。そして該破れ排除工程では、該乾燥工程から搬入された海苔について、破れ海苔が排除されること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の海苔の生産方法は、請求項1において、該破れ排除工程では、海苔が1枚ずつ搬送されると共に、該破れ海苔が排除されてから、次工程へと搬出される。
そして該破れ海苔は、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなること、を特徴とする。
【0010】
請求項3については、次のとおり。
請求項3の海苔の破れ排除装置は、海苔の生産ラインにおいて、乾燥装置の次に、破れ排除装置が配設されている。該破れ排除装置は、該乾燥装置から搬入された海苔について、破れ海苔を排除する。
そして該破れ海苔は、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。
請求項4の海苔の破れ排除装置では、請求項3において、該破れ排除装置は、コンベヤ,検出手段,判別手段,排除手段を、有している。
そして該コンベヤは、海苔を1枚ずつ搬送する。該検出手段は、該コンベヤにて搬送される海苔を検出可能である。該判別手段は、該検出手段の検出結果に基づき、該破れ海苔の有無を判別する。
該排除手段は、該判別手段の指示に基づき、該コンベヤにて搬送される海苔中から、該破れ海苔を排除すること、を特徴とする。
【0011】
請求項5については、次のとおり。
請求項5の海苔の破れ排除装置では、請求項4において、該検出手段は、該コンベヤで搬送される海苔に対し、少なくとも左右にて対向位置するセンサーを備えている。
そして左右の該センサーは、それぞれの位置で搬送される海苔を検出可能であること、を特徴とする。
請求項6については、次のとおり。
請求項6の海苔の破れ排除装置では、請求項5において、左右の該センサーは、該破れ海苔相当の最大幅寸法を目安とした左右間隔に設置されている。
そして該判別手段は、左右の該センサーの検出オンに基づき、該破れ海苔相当の幅寸法の有無を判別する。これと共に、各該センサーの検出オン継続時間に基づき、該破れ海苔相当の長さ寸法の有無を判別する。
請求項7については、次のとおり。
請求項7の海苔の破れ排除装置では、請求項6において、該破れ海苔は、長さ寸法が170mm以下程度、又は/及び幅寸法が100mm以下程度、よりなること、を特徴とする。
【0012】
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)この海苔の生産方法では、乾燥工程と次工程との間に、排除工程が設けられている。
(2)すなわち乾燥装置の次に、破れ排除装置が配設されている。
(3)そして破れ排除装置は、乾燥装置から搬入された海苔について、事後の工程で搬送不具合,搬送トラブル発生の可能性のある、大きく破れた破れ海苔を排除する。
(4)破れ排除装置では、コンベヤにて1枚ずつ搬送される海苔を、検出手段の少なくとも左右のセンサーにて検出し、その検出結果に基づき、判別手段が破れ海苔を判別して、排除手段にて排除する。
(5)このように海苔は、乾燥工程の乾燥装置から搬出後、初めの工程で早い段階で、大きな破れの破れ海苔が排除される。
(6)それから、破れ海苔が排除された海苔は、次工程の未乾燥排出装置,反転装置,検査選別装置において、ローラーコンベヤ,丸ベルトコンベヤ,又は平ベルトコンベヤで搬送され、その過程でそれぞれ処理が行われる。
(7)このように、未乾燥排出装置,反転装置,検査選別装置での搬送に際し、搬送不具合,搬送トラブル発生は、防止されるようになる。
すなわち、このような搬送に際し、大きく破れて、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法となった破れ海苔は、前工程の破れ排除装置にて既に排除されており、もって、寸法不足に起因した搬送途中での海苔の停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生は、防止される。
(8)そこで、本発明に係る海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置は、次の効果を発揮する。
【発明の効果】
【0013】
《第1の効果》
第1に、破れ海苔が、早い段階で排除される。
本発明の海苔の生産方法および海苔の破れ排除装置では、乾燥工程の乾燥装置と次工程との間に、破れ排除工程の破れ排除装置が、追加配設されている。
もって、大きく破れて、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法の破れ海苔は、乾燥工程の乾燥装置から排出後、初めの工程で早い段階で、排除される。
【0014】
《第2の効果》
第2に、搬送不具合,搬送トラブルの発生が、解消される。
本発明の海苔の生産方法および海苔の破れ排除装置において、大きく破れた破れ海苔は、乾燥工程の乾燥装置から搬出後、初めの工程で早い段階で、排除される。
もって、以後の未乾燥排出工程,反転工程,検査選別工程の未乾燥排出装置,反転装置,検査選別装置において、海苔の搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送不具合,搬送トラブル発生は、解消される。前述したこの種従来技術で指摘されていたトラブルは、未然に回避される。
従って、トラブルが後続搬送される海苔に波及して、大量の海苔Aが詰まり,折曲して、商品価値を失う事態発生も防止される。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る海苔の生産方法、および海苔の破れ排除装置について、発明を実施するための形態の説明に供する。そして(1)図は、第1例の平面図、(2)図は、第2例の平面図である。
図2】同発明を実施するための形態の説明に供する。そして(1)図は、第1例の工程ブロック図、(2)図は、第2例の工程ブロック図である。(3)図は、第3例の工程ブロック図、(4)図は、第4例の工程ブロック図である。
図3】同発明を実施するための形態の説明に供する。そしてコンベヤや排除手段を示し、(1)図は、正面説明図、(2)図は、平面説明図、(3)図は、破れ海苔無しの場合の正面説明図、(4)図は、破れ海苔有の場合の正面説明図である。
図4】海苔の平面説明図であり、(1)図は、正常規格海苔を示し、(2)図は、各種の破れ海苔を示す。
図5】コンベヤの説明図である。そして(1)図は、ローラーコンベヤの正面説明図、(2)図は、同平面説明図である。(3)図は、丸ベルトコンベヤの正面説明図、(4)図は、同平面説明図である。(5)図は、平ベルトコンベヤの正面説明図、(6)図は、同平面説明図である。
図6】従来の海苔生産ラインの一例の平面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
《本発明の概要》
まず、本発明の概要については、次のとおり。
本発明の海苔Aの生産方法では、乾燥工程と次工程の間に、破れ排除工程が設けられており、破れ排除工程では、乾燥工程から搬入された海苔Aが1枚ずつ搬送されると共に、破れ海苔Aが排除されて、次工程へと搬出される。
本発明の海苔Aの破れ排除装置16では、海苔Aの生産ラインにおいて、乾燥装置1の次に、次工程との間に配設されており、乾燥装置1から搬入された海苔Aについて、破れ海苔Aを排除する。そして破れ排除装置16は、コンベヤ17,検出手段18,判別手段19,排除手段20等を、有している。
破れ海苔Aは、大きく破れて、搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生の可能性のある、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法よりなる。
本発明の概要については、以上のとおり。以下、このような本発明の海苔Aの生産方法、および海苔Aの破れ排除装置16について、更に詳述する。
【0017】
《海苔Aの生産ライン》
まず、海苔Aの生産ラインについて、図2図6を参照して、その代表例について概説する。
海苔Aの生産ラインでは、生海苔摘採,水洗,抄き,脱水,乾燥等の前工程ラインの後、未乾燥排出,反転,検査選別,集積,整列,折曲,結束等の後工程ラインを辿って、海苔Aが生産されている。
すなわち、前工程ライン最後の乾燥装置1で乾燥された海苔Aは、その排出口2から排出される。
→そして1枚ずつ搬送しつつ、未乾燥排出装置3で、未乾燥の海苔Aが排出されると共に、反転装置4で、表裏反転されると共に90度方向転換され、→それから検査選別装置5で、形状や異物の品質検査が行われて不良品の選別,排除が行われる。
→そして、検査選別装置5に付設された集積,整列機で、10枚等の多数枚が集積,整列された後、→折曲,結束装置6で、二つ折りに折曲されてからテープで束に結束され、→もってストッカー7にストックされて、箱詰め出荷される。
出荷される正常規格海苔Aは、図4の(1)図に示されたように、長さ寸法210mm,幅寸法190mm,厚さ寸法約0.2mm,程度の長方形シート状をなす。
ところで、乾燥装置1からの海苔Aの排出は、通常、その1箇所又は2箇所に設けられた排出口2から行われている。
図2の(1)図の第1例,(2)図の第2例等は、排出口2が1箇所に設けられ、海苔Aが1箇所から排出されるタイプよりなる。図2の(3)図の第3例,(4)図の第4例,図6の従来例等は、排出口2が2箇所に設けられ、海苔Aが2箇所から排出されるタイプよりなる。
これに対応して、破れ排除装置16,反転装置4,未乾燥排出装置3,検査選別装置5,折曲,結束装置6等は、図2の(1)図,(2)図等の例では、各1台ずつ配設されて1系統ラインを辿る。
これに対し、図2の(3)図,(4)図,図6等の例では、各2台ずつ配設され、別々の2系統ラインを辿る。なおこれによらず、反転装置4後の装置3,5,6(図2の(3)図の例)や、装置5,6(図2の(4)図の例)については、2台ずつではなく共通使用される1台ずつ配設して、1系統ラインに集約することも可能である。
海苔Aの生産ラインについては、以上のとおり。
【0018】
《コンベヤ8,9,10について》
次に、コンベヤ8,9,10について、図5を参照して説明する。
未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5では、海苔Aを1枚ずつ搬送しつつ、その搬送過程でそれぞれの処理が行われる。
そして搬送には、図5の(1)図,(2)図のローラーコンベヤ8や、(3)図,(4)図の丸ベルトコンベヤ9や、(5)図,(6)図の平ベルトコンベヤ10が、一般的に使用される。
・ローラーコンベヤ8は、ローラー11が、上記した装置3,4,5では、130mm~200mm程度の前後間隔で並べられている。そして、部品交換の煩わしさが少ない等により、最も多用されている。21は、搬送される海苔Aの落下防止用プレートである。
・丸ベルトコンベヤ(Vベルトコンベヤ,紐ベルトコンベヤ)9は、無端状の丸ベルト(Vベルト,紐ベルト)が、一定左右ピッチでローラー22間に配されている。そして、上記した装置3,4,5では、安定搬送面から、ローラーコンベヤ8に次いで使用されている。
・平ベルトコンベヤ10は、無端平帯状の平ベルト13がローラー23間に配されている。そして、装置3,4,5への搬入,搬出に際し、海苔Aについて特に整列が要求される場所に、使用されている。
コンベヤ8,9,10については、以上のとおり。
【0019】
《未乾燥排出装置3について》
次に、未乾燥排出装置3について、図1の(2)図を参照して説明する。
未乾燥排出装置3は、乾燥装置1から排出された海苔Aについて、未乾燥のものを検出,判別,排出する。
図示の未乾燥排出装置3では、上下の従動センサーローラー24と駆動ゴムローラー25との間に、海苔Aを挟んで通過させる。もって、センサーローラー24にて海苔Aの乾燥度を検出することにより、未乾燥のものを判別して、ダンパー26を開閉作動させて排出する。
センサーローラー24は、1枚ずつ搬送されて通過する海苔Aを、自重にて押圧すると共に、巻回されたワイヤー間の抵抗値により、乾燥度を検出する。駆動ゴムローラー25は、絶縁抵抗10MΩ以上よりなる。
海苔Aは、上下のセンサーローラー24と駆動ゴムローラー25間の前後を、ローラーコンベヤ8等にて、1枚ずつ搬送される。
未乾燥排出装置3については、以上のとおり。
【0020】
《反転装置4について》
次に、反転装置4について、図1の(1)図を参照して説明する。
反転装置4は、反転用に回転する径大なドラムローラー14を備えており、ドラムローラー14は、海苔Aの搬入側や搬出側に対し、45度斜交して配設されている。そして1枚ずつ搬入された海苔Aを、外周面に沿って案内することにより、表裏反転させると共に90度方向転換して、搬出する。
海苔Aは、このようなドラムローラー14を備えた反転装置4の入口部において、略三角形状のガイド用の下受け板15上にて、45度方向転換移動されつつ、搬入側からドラムローラー14側へと、1枚ずつ受け渡し搬送される。
そして、このような受け渡しを位置決めサポートすべく、海苔Aは、入口部の搬入側で、上下の挟み込みローラー27(下側駆動)に挟み込まれると共に、ドラムローラー14側では、押えローラー28にてドラムローラー14へと押え込まれる。
そして海苔Aは、このような反転装置4の入口部への搬入側や、反転装置4の出口部の搬出側において、平ベルトコンベヤ10や丸ベルトコンベヤ9にて、1枚ずつ搬入,搬出される。
反転装置4については、以上のとおり。
【0021】
《検査選別装置5》
次に、検査選別装置5について、説明する。
検査選別装置5は、各種夾雑物や金属等の異物の付着検査や、穴,欠け,小破れ,その他各種の破れ等の形状不良検査等、海苔Aの品質検査を行う。
海苔Aは、1枚ずつ搬送されつつ、光源から照射光が海苔Aを介してカメラに受光され、その検査結果により、異物や形状の品質不良品が選別,排除される。
この間、海苔Aは、主にローラーコンベヤ8により、場合によっては丸ベルトコンベヤ9にて、搬送される。
検査選別装置5については、以上のとおり。
【0022】
《破れ排除工程や破れ排除装置16について》
以下、本発明の破れ排除工程や破れ排除装置16について、図1図2図3を参照して説明する。
まず乾燥工程の乾燥装置1、→そして破れ排除工程の破れ排除装置16の次に、→図1の(1)図,図2の(1)図,(3)図の例では、次工程として反転工程の反転装置4が配設され、→その次に、未乾燥排出工程の未乾燥排出装置3の順に配設されている。
これに対し、図1の(2)図,図2の(2)図,(4)図の例では、破れ排除装置16の次工程として、未乾燥排出工程の未乾燥排出装置3が配設され、→その次に、反転工程の反転装置4の順に配設されている。
そして両例共に、まず破れ排除装置16が、乾燥装置1から搬入された海苔Aを、1枚ずつ搬送しつつ、破れ海苔Aを排除する。
以下、このような破れ排除工程の破れ装置16について、破れ海苔A,コンベヤ17,検査手段18,判別手段19,排除手段20等の順に、説明する。
【0023】
《破れ海苔A
まず排除する破れ海苔Aは、大きく破れた結果、事後の工程で搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送不具合,搬送トラブル発生の可能性が存する海苔Aよりなる。
すなわち、正常規格海苔A図4の(1)図を参照)に比べ、特に短い長さ寸法のもの、又は、特に狭い幅寸法のもの、又は、その両寸法のものよりなる(図4の(2)図を参照)。
なお、特に大きくない破れの海苔Aつまり小さな破れの海苔Aについては、事後の工程で搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の搬送不具合,搬送トラブル発生の虞がないものとして把握され、ここでは正常規格海苔A扱いとする。勿論、これらは多くの場合、後の検査選別装置5において、形状品質不良品として、選別,排除される。
因に、本発明の破れ排除装置16は、その後工程(未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5)での海苔Aの搬送不具合,搬送トラブル発生防止が、その目的である。これに対し検査選別装置5は、海苔Aの品質確保が、その目的である。
【0024】
《破れ排除装置16のコンベヤ17》
破れ排除装置16のコンベヤ17は、海苔Aを1枚ずつ搬送し、図1の(1)図の例では丸ベルトコンベヤ9よりなり、図1の(2)図の例では、ローラーコンベヤ8よりなるが、平ベルトコンベヤ10も使用可能である。
又、コンベヤ17として、次工程の反転装置4側や未乾燥排出装置3側のコンベヤを、兼用使用することも可能である。
【0025】
《破れ排除装置16の検出手段18》
破れ排除装置16の検出手段18は、コンベヤ17にて搬送される海苔Aを、検出可能である。
そして検出手段18は、コンベヤ17で搬送される海苔Aに対し、少なくとも左右にて対向位置するセンサー29を備えており、左右のセンサー29は、例えば反射型の光電スイッチが使用され、それぞれの位置で搬送される海苔Aの通過を検出可能である。
そして左右のセンサー29は、破れ海苔A相当の最大幅寸法を目安とした、左右間隔にて設置される。
すなわち、破れ海苔Aの最大幅寸法を左右間隔として、その両側位置に設置される。例えば、破れ海苔Aの海苔幅を100mm以下と設定した場合、左右のセンサー29は、この最大幅寸法100mmを介して、その左右に設置される。
なおセンサー29は、図示例によらず3個以上設置してもよく、複数設置の場合は、上記左右2個のセンサー29間に、他のセンサー29が配設される。
【0026】
《破れ排除装置16の判別手段19》
破れ排除装置16の判別手段19は、検出手段18の検出結果に基づき、破れ海苔Aの有無を判別する。
すなわち、検出手段18の左右のセンサー29の検出オンのタイミングに基づき、破れ海苔A相当の幅寸法の有無を、判別する。これと共に、左右のセンサー29を含む各センサー29の検出オン継続時間に基づき、破れ海苔A相当の長さ寸法の有無を、判別する。
破れ海苔Aは、例えば、長さ寸法が170mm以下程度、又は/及び、幅寸法が100mm以下程度とされる。
【0027】
このような判別手段19について、更に詳述する。判別手段19は、プログラマブルコントローラやマイコン等よりなる。
そして、検出手段18のセンサー29からの検出信号が入力されると共に、シーケンスプログラムに基づき判別を行い、必要に応じ排除手段20のダンパー30に指示信号を送出する。判別手段19による判別ステップについては、次のとおり。
・まず、幅寸法については、次のとおり。
すなわち、左右のセンサー29は、所定左右間隔(破れ海苔Aの最大幅寸法、例えば100mmの両側)に設定されており、→左右のいずれか一方又は双方が、検出オン無の場合は、→その検出対象海苔Aは、幅寸法不足の幅狭と認定される。
→もって検出対象海苔Aは、幅の面から破れ海苔Aと判定され、→排除手段20に対し、回収指示信号が送出される。
・次に、長さ寸法については、次のとおり。
すなわち、左右のセンサー29を含むすべてのセンサー29について、そのいずれか又はすべてが、検出オン有の場合、→その検出対象海苔Aの検出オン継続時間(検出対象海苔Aの長さ寸法に対応)と、破れ海苔Aの設定通過時間(破れ海苔Aの最大長さ寸法例えば170mmに対応)と、が比較される。
→そして、前者の時間が後者の時間以下の場合、→長さ寸法不足で長さが短いと認定される。→もって検出対象海苔Aは、長さの面から破れ海苔Aと判定されて、→排除手段20に対し、回収指示信号が送出される。
・なお上述によらず、検出対象海苔Aの検出オン継続時間および搬送速度により、検出対象海苔Aの長さ寸法を算出し、これと破れ海苔Aの最大長さ寸法とを、比較するようにしてもよい。
【0028】
《破れ排除装置16の排除手段20》
破れ排除装置16の排除手段20は、判別手段19の回収指示信号に基づき、コンベヤ17にて1枚ずつ搬送される海苔A中から、破れ海苔Aを振り分けて排除する。
すなわち排除手段20は、図示例では、切り換えダンパー30よりなり、例えば、コンベヤ17である丸ベルトコンベヤ9のローラー22の後や(図1の(1)図を参照)、コンベヤ17であるローラーコンベヤ8のローラー11間(図1の(2)図,図3を参照)に、配設される。
図3の例において、まず、破れ海苔A無の正常規格海苔Aの場合は、これを良品・合格品として搬送通過させる閉姿勢を維持する(図3の(1)図,(2)図,(3)図を参照)。
これに対し、破れ海苔A有の場合は、判別手段19からの回収指示信号に基づき、開姿勢に切り換えられ、もって破れ海苔Aを振り分け、これを不良品・不合格品として回収ボックス31に投下回収する。
なお、ダンパー30の前に位置して駆動されるコンベヤ17のローラー11や22は、ダンパー30の開姿勢において、破れ海苔Aを回収ボックス31に向け強制的に押し出す、駆動力を備えている。
ところで排除手段20は、図1図3中に示されたダンパー30を使用せず、未乾燥排出装置3のダンパー26を、兼用使用することも可能である。
すなわち、図1の(2)図,図2の(2)図,(4)図等に示した例では、破れ排除工程の破れ排除装置16の直後に、次工程として、未乾燥排出行程の未乾燥排出装置3が配設されている。
そこで、破れ排除装置16の排除手段20として、ダンパー30に代え、未乾燥排出装置3の排除手段であるダンパー26を、兼用使用するようにしてもよい。その場合、破れ排除装置16の判別手段19の回収指示信号は、その排除手段20としても使用されるダンパー26に送出される。
破れ排除工程の破れ排除装置16については、以上のとおり。
【0029】
《作用等》
本発明の海苔Aの生産方法、および海苔Aの破れ排除装置16は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。
(1)この海苔Aの生産方法では、乾燥工程と次工程の間に、破れ排除工程が設けられている(図2を参照)。
【0030】
(2)すなわち、乾燥装置1の次に、まず、破れ排除装置16が追加配設されており、その次に、未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5等が、配設されている(図2を参照)。
【0031】
(3)そして、破れ排除工程の破れ排除装置16は、事後の工程で搬送不具合,搬送トラブル発生の可能性のある大きな破れの破れ海苔Aを、排除する。
すなわち、乾燥装置1から搬入された海苔Aについて、大きく破れて、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法となった破れ海苔Aを、排除する(図3図4を参照)。
これに対し、事後の工程で搬送不具合,搬送トラブル発生の可能性のない程度の破れが存する海苔Aは、ここでは正常規格海苔Aとして扱われ、排除されない。
【0032】
(4)破れ排除装置16では、コンベヤ17にて1枚ずつ搬送される海苔Aを、→少なくとも左右に対応位置する検出手段18のセンサー29にて検出する。→そしてその検出結果に基づき、判別手段19が破れ海苔Aを判別して、→排除手段20に排除を指示する(図1を参照)。
【0033】
(5)このように海苔Aは、乾燥工程の乾燥装置1から搬出後、初めの工程,早い段階で、大きく破れた破れ海苔Aが排除される。もって正常規格海苔Aのみが、次工程へと搬送される。
【0034】
(6)破れ海苔Aが排除された海苔Aは、次工程の未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5において、ローラーコンベヤ8,丸ベルトコンベヤ9,又は平ベルトコンベヤ10にて1枚ずつ搬送されつつ、その搬送過程でそれぞれ処理が行われる(図1図5を参照)。
【0035】
(7)そして、このような未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5における搬送に際し、その搬送途中での搬送不具合,搬送トラブル発生は、防止される。
このような搬送に際し、海苔Aは破れ海苔Aが排除されており、正常規格海苔Aのみが搬送されるので、寸法不足に起因した搬送停滞,乱れ,分断,詰まり,折曲等の搬送トラブル発生は防止される。
このような搬送に際し、大きく破れて、短い長さ寸法又は/及び狭い幅寸法となった破れ海苔Aは、破れ排除装置16にて既に排除されてしまっており、寸法不足に起因した搬送トラブル発生は回避される。
本発明の作用等については、以上のとおり。
【0036】
《その他》
なお、本発明の破れ排除工程や破れ排除装置16は、工程間や装置間の搬送にも、効果的である。
すなわち、以上説明した未乾燥排出装置3,反転装置4,検査選別装置5内における搬送に限らず、破れ排除装置16から検査選別装置5までの各装置16,3,4,5間の搬送においても、搬送不具合,搬送トラブルの発生が解消されるようになる。
これらの装置16,3,4,5間を、海苔Aは、ローラーコンベヤ8,丸ベルトコンベヤ9,又は平ベルトコンベヤ10により搬送されるが、このような装置16,3,4,5間の海苔Aの搬送に際しても、破れ海苔Aが既に排除されているので、海苔Aの搬送停滞,乱れ,詰まり,折曲等の発生は、未然に回避される。
【符号の説明】
【0037】
A 海苔
正常規格海苔
破れ海苔
1 乾燥装置
2 排出口
3 未乾燥排出装置
4 反転装置
5 検査選別装置
6 折曲,結束装置
7 ストッカー
8 ローラーコンベヤ
9 丸ベルトコンベヤ
10 平ベルトコンベヤ
11 ローラー
12 丸ベルト
13 平ベルト
14 ドラムローラー
15 下受け板
16 破れ排除装置
17 コンベヤ
18 検出手段
19 判別手段
20 排除手段
21 プレート
22 ローラー
23 ローラー
24 センサーローラー
25 駆動ゴムローラー
26 ダンパー
27 挟み込みローラー
28 押えローラー
29 センサー
30 ダンパー
31 回収ボックス
図1
図2
図3
図4
図5
図6