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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180879
(43)【公開日】2022-12-07
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221130BHJP
【FI】
A63F7/02 304D
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087616
(22)【出願日】2021-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】臼井 匠
(72)【発明者】
【氏名】岸 正明
(72)【発明者】
【氏名】山上 日吉
(72)【発明者】
【氏名】今村 徹
(72)【発明者】
【氏名】飯田 洋行
(72)【発明者】
【氏名】澤田 直也
(72)【発明者】
【氏名】古屋 玲子
(72)【発明者】
【氏名】辰野 雄大
(72)【発明者】
【氏名】藤川 詔康
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088EB78
(57)【要約】      (修正有)
【課題】遊技の興趣を高める。
【解決手段】流下経路の入口232aに流入した遊技球Rが小当り用可変入賞装置の入賞領域に流入するまでの流下経路aの前面は無色透明部236aで形成されている。また、流下経路の入口に流入した遊技球が小当り用可変入賞装置の入賞領域に流入することなく流下経路の出口232bから流出する流下経路bの前面は無色透明部で形成されている。さらに、小当り用可変入賞装置の入賞領域に流入した遊技球が開口部から入賞領域を流出するまでの流下経路cの前面は有色不透明部236bで形成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な第1入賞領域と、
遊技球が流入可能な第2入賞領域と、
前記第1入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第1入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第1開閉部材と、
前記第2入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第2入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第2開閉部材と、
前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入しなかった遊技球を流出させる第1開口部と、
前記第2入賞領域に流入した遊技球を前記第2入賞領域から流出させる第2開口部と、
少なくとも前記第1開閉部材、前記第2開閉部材、前記第1開口部及び前記第2開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入することなく前記第1開口部から流出するまでの第2流下経路と、
前記第2入賞領域に流入した遊技球が前記第2開口部から前記第2入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている
ことを特徴とする遊技機。
【請求項3】
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されている
ことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低く、かつ前記第2カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第3カバー領域と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機として、遊技価値である遊技球を遊技領域に発射し、入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると賞球が遊技者に払い出され、さらに、識別情報を変動表示の結果に応じて遊技状態を変更可能な遊技機(例えば、パチンコ機)が知られている。
【0003】
また、遊技価値を用いて1ゲームに対して賭数を設定した後に遊技開始操作を行うと識別情報の変動表示が開始され、変動表示の開始後に停止操作を行うと識別情報の変動表示が停止し、このときに導出された表示結果にもとづいて入賞が発生可能であり、入賞の種類に応じて遊技状態を変更可能な遊技機(例えば、スロットマシン)が知られている。
【0004】
そのような遊技機において、遊技盤の遊技領域に設けられたカバーなどの部品にシートなど(意匠層)を貼付して意匠を形成する遊技機が知られている(例えば、特許文献1~6)。また、遊技球を案内可能な通路を設ける遊技機が知られている(例えば、特許文献7,8)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-286615号公報
【特許文献2】特開2014-204767号公報
【特許文献3】特開2017-113599号公報
【特許文献4】特開2017-77287号公報
【特許文献5】特開2009-50308号公報
【特許文献6】特開2008-295782号公報
【特許文献7】特開2014-226433号公報
【特許文献8】特開2001-46610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、意匠層を形成したカバーにより案内通路を覆うように構成した場合に、案内通路を流下する遊技球の視認性が低下してしまうと、遊技の興趣が低下してしまう。
【0007】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、前記遊技領域には、遊技球が流入可能な入賞領域と、前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、前記流下経路には、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、前記カバーの前面は、前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている。よって、遊技の興趣を高めることができる。
なお、本発明は、別な観点では、前記第2カバー領域は、前記第1流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第2流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第3流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆うようになっているといえる。
【0009】
また、本発明は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、前記遊技領域には、遊技球が流入可能な第1入賞領域と、遊技球が流入可能な第2入賞領域と、前記第1入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第1入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第1開閉部材と、前記第2入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第2入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第2開閉部材と、前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入しなかった遊技球を流出させる第1開口部と、前記第2入賞領域に流入した遊技球を前記第2入賞領域から流出させる第2開口部と、少なくとも前記第1開閉部材、前記第2開閉部材、前記第1開口部及び前記第2開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、前記流下経路には、遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入することなく前記第1開口部から流出するまでの第2流下経路と、前記第2入賞領域に流入した遊技球が前記第2開口部から前記第2入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、前記カバーの前面は、前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている。よって、遊技の興趣を高めることができる。
なお、本発明は、別な観点では、前記第2カバー領域は、前記第1流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第2流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第3流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆うようになっているといえる。
【0010】
また、本発明は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、前記遊技領域には、遊技球が流入可能な入賞領域と、前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、前記流下経路には、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、前記カバーの前面は、前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、があり、前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、前記第3流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されている。よって、遊技の興趣を高めることができる。
なお、本発明は、別な観点では、前記第2カバー領域は、前記第1流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第2流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第3流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっているといえる。
【0011】
また、本発明は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を遊技球が流下可能な遊技機において、前記遊技領域には、遊技球が流入可能な入賞領域と、前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材と、前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部と、少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路を形成するカバーと、が設けられており、前記流下経路には、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路と、遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路と、前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路と、があり、前記カバーの前面は、前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域と、前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域と、前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低く、かつ前記第2カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第3カバー領域と、があり、前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている。よって、遊技の興趣を高めることができる。
なお、本発明は、別な観点では、前記第2カバー領域は、前記第1流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第2流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第3流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆うようになっており、前記第3カバー領域は、前記第1流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっており、前記第2流下経路を流下する遊技球の表面の全体を覆わないようになっているといえる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】パチンコ機の正面図である。
図2】遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。
図3】遊技球の流下経路を示す説明図である。
図4】球通路ユニットに貼付されるシールの説明図である。
図5】変形例1におけるシールの説明図である。
図6】変形例2におけるシールの説明図である。
図7】変形例3における遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。
図8】変形例3における遊技盤ユニットの説明図である。
図9】変形例3におけるシールの説明図である。
図10】変形例4におけるシールの説明図である。
図11】遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。
図12】始動ゲートの拡大図である。
図13】ハンドルユニットの外観斜視図である。
図14】ハンドルユニットの分解斜視図である。
図15】操作ハンドルの操作リングの回転位置を示す説明図である。
図16】操作ハンドルの操作リングの回転中心からの距離を示す説明図である。
図17】操作ハンドルの回転トルクを示す説明図である。
図18】操作ハンドルの回転トルクの比較例を示す説明図である。
図19】受皿ユニットの左側からの斜視図である。
図20】受皿ユニットの上皿の底面を構成するカバーを取り外した状態の図である。
図21】変形例5に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。
図22】変形例5に係るパチンコ機の受皿ユニットの正面図である。
図23】変形例5に係るパチンコ機の受皿ユニットの上面図である。
図24】変形例6に係るパチンコ機の正面図である。
図25】変形例6に係る装飾ユニットのA-A断面図である。
図26】変形例6に係る遊技盤の正面図である。
図27】変形例6に係る装飾ユニットと案内通路との相対的な距離を示す説明図である。
図28】変形例7に係る遊技盤の正面図である。
図29】変形例7に係る遊技盤、外レール、レールベースの分解斜視図である。
図30】変形例7に係る遊技盤、外レール、レールベースの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
【0015】
[全体構成]
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
【0016】
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
【0017】
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
【0018】
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図11では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
【0019】
また、受皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
【0020】
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
【0021】
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域8a(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
【0022】
受皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はカードユニットに接続する機種であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
【0023】
受皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないカードユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、カードユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではカードユニットに接続する遊技機を例に挙げているが、パチンコ機1は現金機(カードユニットに接続しない遊技機)であってもよい。
【0024】
受皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8a(図11参照)に向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面、遊技盤)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
【0025】
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素としてレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうちレンズユニット47にはランプ46が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のランプ50が組み込まれている。
【0026】
上述した各種ランプ46,50は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4にはそれぞれスピーカ54a~54dが組み込まれている。これらスピーカ54a~54dは、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
【0027】
また、受皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出ボタン45が設置されている。遊技者は、この演出ボタン45を押し込み操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
【0028】
さらに、演出ボタン45の周囲には、演出ボタン45を取り囲むようにジョグダイアル45aが設置されている(操作入力受付手段、回転型セレクター)。遊技者は、このジョグダイアル45aを回転させることで、例えば液晶表示器42に表示される演出内容を変化させることができる。
【0029】
[遊技盤ユニットの構成]
図2は、遊技盤ユニット200を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット200は、ベースとなる遊技盤202を備えており、この遊技盤202の前面側に遊技領域202aが形成されている。遊技盤202は、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット200が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技盤202の前面はガラスユニットに平行となる。遊技盤202の前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域202aが形成されている。
【0030】
遊技領域202aは、上下方向の中心線を境に左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域202aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域202aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態、高確率非短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。遊技球は、第2遊技領域へ遊技球を案内する案内通路204(発射レールや遊技領域の天井部、誘導部など)によって第2遊技領域に導かれる。
【0031】
また、遊技領域202a内には、始動ゲート208、普通入賞口210、第1始動入賞口212、可変始動入賞装置216、大当り用可変入賞装置218、小当り用可変入賞装置220等が分布して設置されている。
【0032】
始動ゲート208は、流通領域から右打ち領域へ導かれた遊技球を主対象にして通過させることで作動抽選(普通図柄抽選)の抽選契機を発生させる。なお、本実施形態では、上流側から下流側にかけて、大当り用可変入賞装置218、可変始動入賞装置216、小当り用可変入賞装置220の順に配置されている。
【0033】
このうち、第1始動入賞口212は、遊技領域202aの下部分の中央に配置されている。始動ゲート208、可変始動入賞装置216、大当り用可変入賞装置218、小当り用可変入賞装置220は、遊技領域202aの右側部分に配置されている。普通入賞口210は遊技領域202aの左側部分に配置されている。
【0034】
遊技領域の最上部には、遊技領域の上部に向かって発射された遊技球を右打ち領域に導くための入口と出口を有する区画に基づく案内通路204が形成されている。
【0035】
遊技領域202a内に発射された遊技球は、その流下の過程で第1始動入賞口212、普通入賞口210に入賞したり、始動ゲート208を通過したり、作動時の可変始動入賞装置216を介して第2始動入賞口217に入賞したり、開放動作時の大当り用可変入賞装置218や開放動作時の小当り用可変入賞装置220に入賞したりする。
【0036】
そして、始動ゲート208を通過した遊技球は続けて遊技領域202a内を流下するが、普通入賞口210、第1始動入賞口212、可変始動入賞装置216、大当り用可変入賞装置218、小当り用可変入賞装置220に入賞した遊技球は遊技盤202に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。
【0037】
ここで、本実施形態では、遊技領域202a(盤面)の構成上、第1始動入賞口212や普通入賞口210に遊技球を入賞させる場合は、遊技領域202a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
【0038】
一方、始動ゲート208、第2始動入賞口217、大当り用可変入賞装置218、小当り用可変入賞装置220に遊技球を入賞させる場合は、遊技領域202a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
【0039】
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置216は、始動ゲート208を遊技球が通過したときに実行される普図図柄の変動表示で普図当り図柄が停止表示されたときに作動する。可変始動入賞装置216は板状の開閉部材216aを備えている。開閉部材216aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材216aは、遊技盤202の盤面内に収納された状態になっている。このとき遊技球は開閉部材216aの上面に落下することがないため、そのまま下流側に流下する。そして、可変始動入賞装置216が作動すると、開閉部材216aの上面に落下した遊技球が可変始動入賞装置216の左側に配置された第2始動入賞口217に向けて転動する。これにより、第2始動入賞口217へ遊技球を入賞させることが可能になる。
【0040】
大当り用可変入賞装置218は、可変始動入賞装置216の上流側に配置されている。大当り用可変入賞装置218は、第1始動入賞口212や第2始動入賞口217に遊技球が入賞したときに実行される特別図柄の変動表示において、大当り図柄が停止表示されたときに作動する。
【0041】
大当り用可変入賞装置218は、板状の開閉部材218aを備えている。開閉部材218aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、下端のヒンジを中心に盤面に対して手前方向に回転動作する。図示の状態にて、開閉部材218aは、起立した状態(閉鎖状態)にあり、上大入賞口218bへの入賞(流下)は不能(第1大入賞口30bは閉塞中)である。一方、開閉部材218aが手前側に倒れた状態(駆動位置)に移動すると、上大入賞口218bを開放する(開放状態)。このとき、開閉部材218aは上方から流下してくる遊技球を受け止め、上大入賞口218bに遊技球を案内して入賞させることが可能になる。なお、以下、上大入賞口218bを単に大入賞口と称することがある。
【0042】
小当り用可変入賞装置220は、可変始動入賞装置216の下流側に配置されている。小当り用可変入賞装置220は、第1始動入賞口212や第2始動入賞口217に遊技球が入賞したときに実行される特別図柄の変動表示において、小当り図柄が停止表示されたときに作動する。
【0043】
小当り用可変入賞装置220は、板状の開閉部材220aを備えている。開閉部材220aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材220aは、遊技盤202の盤面から遊技者側に突出している。このとき遊技球は開閉部材220aの上面を転動するため、小当り用可変入賞装置220の下大入賞口220bに遊技球を入賞(流下)させることができない。そして、小当り用可変入賞装置220が作動すると、開閉部材220aが盤面の内部に引き込まれ、小当り用可変入賞装置220の下大入賞口220bへの遊技球の流下が可能になる。なお、以下、開閉部材220aが盤面内部に引き込まれた状態を開状態、開閉部材220aが盤面から突出した状態を閉状態と称することがある。
【0044】
遊技盤ユニット200には、液晶表示器224(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器224には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。
【0045】
例えば、液晶表示器224の画面上では、第1特別図柄の変動表示や第2特別図柄の変動表示と同期して、特別図柄とは異なる複数種類の演出図柄(数字などを示す図柄など)の変動表示が行われる。ここでは、第1特別図柄の変動表示又は第2特別図柄の変動表示に同期して、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア224L、224C、224Rにおいて演出図柄が変動表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。
【0046】
また、例えば、液晶表示器42の画面上には、実行が保留されている変動表示に対応する保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特別図柄の変動表示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域224aと、第2特別図柄の可変表示に対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域224bとが設けられている。
【0047】
その他、遊技領域202a内にはアウト口226が形成されており、各種入賞口に入賞(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口226を通じて遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。また、普通入賞口210や第1始動入賞口212、第2始動入賞口214、上大入賞口218b、下大入賞口220bに入賞した遊技球も含めて、遊技領域202a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
【0048】
[球通路ユニット]
図3は、小当り用可変入賞装置220を含んだ球通路ユニット230を示す。球通路ユニット230は遊技盤202に取り付けられており、遊技領域202aに設けられている。
【0049】
図3に示すように、球通路ユニット230は、小当り用可変入賞装置220、流下経路232、樹脂カバー234などをユニット化したものである。樹脂カバー234は透明な樹脂で形成されており、ネジ234aを用いてベース板230aを介して遊技盤202に取り付けられている。そして、小当り用可変入賞装置220や後述する開口部220cを樹脂カバー234によって前面側から覆うことにより、流下経路232が形成されている。小当り用可変入賞装置220は、流下経路232の入口232aの下流側かつ出口232bの上流側に配置されている。
【0050】
流下経路232は、球通路ユニット230の上流側から流下してきた遊技球を小当り用可変入賞装置220に向けて案内することが可能である。そして、開閉部材220aが開状態のときは遊技球を下大入賞口220bに流入させることができる。下大入賞口220bに流入した遊技球は、小当り用可変入賞装置220の内部に形成された入賞領域220dに流入し、入賞領域220dに流入した遊技球は開口部220cから流出する。開口部220cから流出した遊技球は遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。また、入賞領域220dには遊技球が通過可能な球検出センサ220eが設けられている。また、球検出センサ220eの上流側には球検出センサ220eに遊技球を案内する案内板220fが設けられている。そして、入賞領域220dに流入した遊技球は球検出センサ220eを通過した後に開口部220cから流出する。
【0051】
一方で、開閉部材220aが閉状態のときは、流下経路232に流下した遊技球は開閉部材220aの上面を転動して出口232bから流出する。出口232bから流出した遊技球はアウト口226から流出し、流出した遊技球は遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。
【0052】
[デザインシート]
図4は、樹脂カバー234に貼付されるデザインシート236の説明図である。
【0053】
図4に示すように、破線で示すデザインシート236は、樹脂カバー234と略同一形状であり、接着剤を使用して樹脂カバー234の前面(換言すると、表面)に貼付されている。デザインシート236には、絵柄が印刷されている。そして、デザインシート236に印刷された絵柄は、無色で透明な無色透明部236a(図中斜線部以外の部分)と、無色透明部236aより透明度が低いとともに着色されている有色不透明部236b(図中斜線部)とを含んでいる。無色透明部236aは有色不透明部236bよりも遊技球の視認性が高い。
【0054】
そして、流下経路232の入口232aに流入した遊技球Rが小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入するまでの流下経路aにおいて、流下経路aの前面は無色透明部236aで形成されており、有色不透明部236bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部236aが配置されている。なお、遊技球の表面とは、遊技球の全面のうち遊技者が視認可能な面である。
【0055】
また、本実施形態では、流下経路232の入口232aに流入した遊技球が小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入することなく流下経路232の出口232bから流出する流下経路bにおいて、流下経路bの前面は無色透明部236aで形成されており、有色不透明部236bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部236aが配置されている。
【0056】
さらに、小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入した遊技球が開口部232cから入賞領域220dを流出するまでの流下経路cにおいて、流下経路cの前面は有色不透明部236bで形成されており、有色不透明部236bが遊技球の表面の全体を覆うように有色不透明部236bが配置されている。具体的には、球検出センサ220eの上流側及び球検出センサ220eの下流側で少なくとも球検出センサ220eを通過した遊技球が視認可能になるまでの流下経路には無色透明部236aが配置され、球検出センサ220eを通過した遊技球がさらに下流側に流下して開口部220cから流出するまでの流下経路cに有色不透明部236bが配置されている。
【0057】
このような構成とすることにより、デザインシート236により遊技領域202aの意匠性を向上させながらも遊技球の視認性を確保することができ、遊技球の視認性と遊技領域202aをバランスよく両立することができる。
【0058】
特に、本実施形態では、球検出センサ220eを通過した遊技球は視認可能なので、遊技者の利益に関わる遊技球は視認可能である。これにより、遊技者が利益を得ることができるか否かを確実に把握することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0059】
なお、球通路ユニット230は遊技を行うときに右下部に位置するため、正面視の場合に比べて球検出センサ220eの周囲を視認しにくくなる。よって、球検出センサ220eの部分のみならならず、球検出センサ220の周囲を無色透明とすることにより、遊技球の視認性を高めることができる。
【0060】
なお、本実施形態で無色透明部として部分において有色不透明部で遊技球を覆うように構成した場合に1球の遊技球に対して50%以上視認可能な構成とすることが好ましい。これにより、意匠性と視認性のバランスを両立することができる。
【0061】
なお、本実施形態及び下記各変形例において、遊技球の表面の全体を覆うことがない態様は、遊技球の表面の全体が覆われることのない態様、遊技球の表面の一部は覆われるがその他の部分は覆われない態様が挙げられる。
【0062】
また、図3に示すように、球通路ユニット230は、本実施形態以外の方法で使用することが可能である。球通路ユニット230を本実施形態以外の方法で使用する場合は、前後方向に移動可能な開閉部材350と、開口部352と、球検出センサ354を含む構成とする。そして、開閉部材350がユニット内に収納された状態では遊技球は球検出センサ354を通過して開口部220cで回収されるが、開閉部材350が突出した状態では遊技球が検出されることなく開口部352で回収される。そして、球検出センサ354で遊技球が検出された場合には小当りから大当りに発展する構成とする。このような構成とした場合において、樹脂カバー234にデザインシートを貼付する場合は少なくとも開閉部材350を含む開閉部材350の周囲は無色透明部とすることが好ましい。球通路ユニット230は遊技を行うときに右下部に位置するため、正面視の場合に比べて開閉部材350の周囲を視認しにくくなる。よって、開閉部材350の周囲を無色透明とすることにより、遊技球の視認性を高めることができる。
【0063】
[変形例1]
次に、デザインシート236とは構成が異なるデザインシート240について説明する。デザインシート240は後述する有色透明部240cを有する点でデザインシート236と異なる。そして、上記実施形態のデザインシート236に代えてデザインシート240を用いることができる。なお、上記実施形態と同様の部分については詳しい説明を省略する。
【0064】
図5に示すように、破線で示すデザインシート240は、樹脂カバー234と略同一形状であり、接着剤を使用して樹脂カバー234の前面(換言すると、表面)に貼付されている。デザインシート240には、絵柄が印刷されている。そして、デザインシート240に印刷された絵柄は、無色で透明な無色透明部240a(図中斜線部以外の部分)と、無色透明部240aよりも透明度が低く、かつ着色された有色不透明部240b(図中左下がり斜線部)と、無色透明部240aよりも透明度が低く、かつ有色不透明部240bより透明度が高く、さらに着色された有色透明部240c(図中右下がり斜線部)とを含んでいる。無色透明部240aは有色不透明部240bよりも遊技球の視認性が高い。また、有色透明部240cは、無色透明部240aよりも遊技球の視認性が低く、かつ有色不透明部240bよりも遊技球の視認性が高い。
【0065】
そして、流下経路232の入口232aに流入した遊技球Rが小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入するまでの流下経路aにおいて、流下経路aの前面は無色透明部240aで形成されており、有色不透明部240bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部240aが配置されている。なお、遊技球の表面とは、遊技球の全面のうち遊技者が視認可能な面である。
【0066】
また、本実施形態では、流下経路232の入口232に流入した遊技球が小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入することなく流下経路232の出口232bから流出する流下経路bにおいて、流下経路bの前面は無色透明部240aで形成されており、有色不透明部240bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部240aが配置されている。
【0067】
さらに、小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入した遊技球が開口部232cから入賞領域220dを流出するまでの流下経路cにおいて、流下経路cの前面は有色不透明部240bで形成されており、有色不透明部240bが遊技球の表面の全体を覆うように有色不透明部240bが配置されている。具体的には、球検出センサ220eの上流側及び球検出センサ220eの下流側で少なくとも球検出センサ220eを通過した遊技球が視認可能になるまでの流下経路には無色透明部240aが配置され、球検出センサ220eを通過した遊技球がさらに下流側に流下して開口部220cから流出するまでの流下経路cに有色不透明部240bが配置されている。
【0068】
また、有色透明部240cは、流下経路aおよび流下経路bに複数配置されており、流下経路cには配置されていない。
【0069】
そして、流下経路aにおいて、流下経路aの前面に有色透明部240cが形成されているが、有色透明部240cが遊技球の表面の全体を覆うことがないように有色透明部240cが配置されている。すなわち、有色透明部240cの幅は遊技球の直径(例えば、11mm)よりも小さくなっている。
【0070】
また、流下経路bにおいて、流下経路bの前面に有色透明部240cが形成されているが、有色透明部240cが遊技球の表面の全体を覆うことがないように有色透明部240cが配置されている。すなわち、有色透明部240cの幅は遊技球の直径(例えば、11mm)よりも小さくなっている。
【0071】
このような構成とすることにより、デザインシート240により遊技領域202aの意匠性を向上させながらも遊技球の視認性を確保することができ、遊技球の視認性と遊技領域202aをバランスよく両立することができる。
【0072】
特に、本実施形態では、遊技球検出センサ220aを通過した遊技球は視認可能なので、遊技者の利益に関わる遊技球は視認可能である。これにより、遊技者が利益を得ることができるか否かを確実に把握することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0073】
また、有色透明部250cにより意匠性を高めながら遊技球の視認性を確保することができる。
【0074】
[変形例2]
次に、デザインシート236とは構成が異なるデザインシート250について説明する。デザインシート250は後述する有色透明部250c及び有色マーク250dを有する点でデザインシート236と異なる。そして、上記実施形態のデザインシート236に代えてデザインシート250を用いることができる。なお、上記実施形態と同様の部分については詳しい説明を省略する。
【0075】
図6に示すように、破線で示すデザインシート250は、樹脂カバー234と略同一形状であり、接着剤を使用して樹脂カバー234の前面(換言すると、表面)に貼付されている。デザインシート250には、絵柄が印刷されている。そして、デザインシート250に印刷された絵柄は、無色で透明な無色透明部250a(図中斜線部以外の部分)と、無色透明部250aよりも透明度が低く、かつ着色された有色不透明部250b(図中左下がり斜線部)と、無色透明部250aよりも透明度が低く、かつ有色不透明部250bより透明度が高く、さらに着色された有色透明部250c(図中右下がり斜線部)とを含んでいる。無色透明部250aは有色不透明部250bよりも遊技球の視認性が高い。また、有色透明部250cは、無色透明部250aよりも遊技球の視認性が低く、かつ有色不透明部250bよりも遊技球の視認性が高い。さらに、デザインシート250には、黒色の星を表す有色マーク250dが印刷されている。
【0076】
そして、流下経路232の入口232aに流入した遊技球Rが小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入するまでの流下経路aにおいて、流下経路aの前面は無色透明部250aで形成されており、有色不透明部236bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部250aが配置されている。なお、遊技球の表面の全体とは、遊技球の全面のうち遊技者が視認可能な面である。
【0077】
また、本実施形態では、流下経路232の入口232aに流入した遊技球が小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入することなく流下経路232の出口232bから流出する流下経路bにおいて、流下経路bの前面は無色透明部250aで形成されており、有色不透明部250bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部250aが配置されている。
【0078】
さらに、小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入した遊技球が開口部232cから入賞領域220dを流出するまでの流下経路cにおいて、流下経路cの前面は有色不透明部250bで形成されており、有色不透明部250bが遊技球の表面の全体を覆うように有色不透明部250bが配置されている。具体的には、球検出センサ220eの上流側及び球検出センサ220eの下流側で少なくとも球検出センサ220eを通過した遊技球が視認可能になるまでの流下経路には無色透明部250aが配置され、球検出センサ220eを通過した遊技球がさらに下流側に流下して開口部220cから流出するまでの流下経路cに有色不透明部250bが配置されている。なお、変形例2において流下経路cに無色透明部250aのみを配置するように構成してもよい。
【0079】
そして、有色透明部250cは、流下経路aおよび流下経路bに複数配置されており、流下経路cには配置されていない。
【0080】
そして、流下経路aにおいて、流下経路aの前面に有色透明部250cが形成されているが、有色透明部250cが遊技球の表面の全体を覆うことがあるように有色透明部250cが配置されている。すなわち、有色透明部250cの幅は遊技球の直径(例えば、11mm)よりも大きくなっている。
【0081】
また、流下経路bにおいて、流下経路bの前面に有色透明部250cが形成されているが、有色透明部250cが遊技球の表面の全体を覆うことがあるように有色透明部250cが配置されている。すなわち、有色透明部250cの幅は遊技球の直径(例えば、11mm)よりも大きくなっている。
【0082】
また、樹脂カバー234を遊技盤202に取り付けるネジ234aが有色マーク250dによって覆われ、ネジ234aは正面から視認不能になる。
【0083】
このような構成とすることにより、デザインシート250により遊技領域202aの意匠性を向上させながらも遊技球の視認性を確保することができ、遊技球の視認性と遊技領域202aをバランスよく両立することができる。
【0084】
特に、変形例2では、遊技球検出センサ220aを通過した遊技球は視認可能なので、遊技者の利益に関わる遊技球は視認可能である。これにより、遊技者が利益を得ることができるか否かを確実に把握することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0085】
また、有色透明部250cにより意匠性を高めながら遊技球の視認性を確保することができる。さらに、有色マーク250dによって意匠性を高めることができる。
【0086】
[変形例3]
次に、変形例3における遊技盤ユニット260について説明する。なお、遊技盤ユニット200と同様の部分については説明を省略し、異なる部分について詳しく説明する。
【0087】
図7は、遊技盤ユニット260を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット260は、ベースとなる遊技盤262を備えており、この遊技盤262の前面側に遊技領域262aが形成されている。遊技盤262は、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット260が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技盤262の前面はガラスユニットに平行となる。遊技盤262の前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域262aが形成されている。
【0088】
遊技領域262aは、上下方向の中心線を境に左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域262aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域262aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態、高確率非短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。遊技球は、第2遊技領域へ遊技球を案内する案内通路264(発射レールや遊技領域の天井部、誘導部など)によって第2遊技領域に導かれる。
【0089】
また、遊技領域262a内には、始動ゲート268、普通入賞口270、第1始動入賞口272、第2始動入賞口274、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278等が分布して設置されている。
【0090】
始動ゲート268は、流通領域から右打ち領域へ導かれた遊技球を主対象にして通過させることで作動抽選(普通図柄抽選)の抽選契機を発生させる。なお、本実施形態では、上流側から下流側にかけて、第2始動入賞口274、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278の順に配置されている。
【0091】
このうち、第1始動入賞口272は、遊技領域262aの下部分の中央に配置されている。始動ゲート268、第2始動入賞口274、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278は、遊技領域262aの右側部分に配置されている。普通入賞口210は遊技領域262aの左側部分に配置されている。
【0092】
遊技領域の最上部には、遊技領域の上部に向かって発射された遊技球を右打ち領域に導くための入口と出口を有する区画に基づく案内通路264が形成されている。
【0093】
遊技領域262a内に発射された遊技球は、その流下の過程で第1始動入賞口272、普通入賞口270に入賞したり、始動ゲート268を通過したり、第2始動入賞口274に入賞したり、作動時の可変始動入賞装置276内に入球して第2始動入賞口276bに入賞したり、開放動作時の大当り用可変入賞装置278に入球して下大入賞口278bに入賞したりする。
【0094】
そして、始動ゲート268を通過した遊技球は続けて遊技領域262a内を流下するが、普通入賞口270、第1始動入賞口272、第2始動入賞口274、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278に入賞した遊技球は遊技盤262に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。
【0095】
ここで、本実施形態では、遊技領域262a(盤面)の構成上、第1始動入賞口272や普通入賞口270に遊技球を入賞させる場合は、遊技領域262a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
【0096】
一方、始動ゲート268、第2始動入賞口274、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278に遊技球を入賞させる場合は、遊技領域262a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
【0097】
図8に示すように、可変始動入賞装置276は、始動ゲート268を遊技球が通過したときに実行される普通図柄の変動表示で普図当り図柄が停止表示されたときに作動する。可変始動入賞装置276は板状の開閉部材276aを備えている。開閉部材276aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材276aは、遊技盤262の盤面から突出された状態になっている。このとき遊技球は開閉部材276aの上面を転動して下流側に流下する。そして、可変始動入賞装置276が作動すると、開閉部材276aが遊技盤262の盤面内に引き込まれる。これにより、可変始動入賞装置276内の第2始動入賞口276bに遊技球を入賞(流下)させることが可能になる。
【0098】
第2始動入賞口276bに入賞した遊技球は入賞領域276cに流入し、入賞領域276cに流入した遊技球は開口部276dから流出する。開口部276dから流出した遊技球は遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。なお、開口部276dに遊技球が流入したときに第2始動入賞口276bに遊技球が流入したことが図示しないセンサにより検出される。
【0099】
大当り用可変入賞装置278は、可変始動入賞装置276の下流側に配置されている。大当り用可変入賞装置278は、第1始動入賞口272、第2始動入賞口274、第2始動入賞口276bに遊技球が入賞したときに実行される特別図柄の変動表示において、大当り図柄が停止表示されたときに作動する。
【0100】
大当り用可変入賞装置278は、板状の開閉部材278aを備えている。開閉部材278aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材278aは、遊技盤262の盤面から遊技者側に突出している。このとき遊技球は開閉部材278aの上面を転動するため、大当り用可変入賞装置278の下大入賞口278bに遊技球を流下させることができない。そして、大当り用可変入賞装置278が作動すると、開閉部材278aが盤面の内部に引き込まれ、大当り用可変入賞装置278の下大入賞口278bへの遊技球の流入が可能になる。なお、以下、開閉部材278aが盤面内部に引き込まれた状態を開状態、開閉部材278aが盤面から突出した状態を閉状態と称することがある。
【0101】
そして、下大入賞口278bに流入した遊技球は、大当り用可変入賞装置278の内部に形成された入賞領域278cに流入し、入賞領域278cに流入した遊技球は開口部278dから流出する。開口部278dから流出した遊技球は遊技盤ユニット200の裏側へ回収される。
【0102】
図7に示すように、遊技盤ユニット260には、液晶表示器280(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器224には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。
【0103】
例えば、液晶表示器280の画面上では、第1特別図柄の変動表示や第2特別図柄の変動表示と同期して、特別図柄とは異なる複数種類の演出図柄(数字などを示す図柄など)の変動表示が行われる。ここでは、第1特別図柄の変動表示又は第2特別図柄の変動表示に同期して、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア280L、280C、280Rにおいて演出図柄が変動表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。
【0104】
また、例えば、液晶表示器42の画面上には、実行が保留されている変動表示に対応する保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特別図柄の変動表示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域280aと、第2特別図柄の可変表示に対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域280bとが設けられている。
【0105】
その他、遊技領域262a内にはアウト口282が形成されており、各種入賞口に入賞(流入)しなかった遊技球は最終的にアウト口282から流出し、アウト口282から流出した遊技球は遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。
【0106】
[球通路ユニット]
図8は、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278、アウト口282を含んだ球通路ユニット290を示す。そして、球通路ユニット290が遊技盤202に固定されることにより、遊技球の流下経路296が形成されている。また、球通路ユニット290は遊技領域262aに設けられている。
【0107】
球通路ユニット290は、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278、アウト口282、流下経路296、樹脂カバー298などをユニット化したものである。樹脂カバー298は透明な樹脂で形成されている。そして、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278、開口部276d、開口部278d、アウト口282を樹脂カバー298によって前面側から覆うことにより、流下経路296が形成されている。
【0108】
また、流下経路296の入口296aからアウト口282にかけて、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278、アウト口282の順に配置されている。
【0109】
流下経路296は、球通路ユニット290の上流側から入口296aに流入してきた遊技球を、可変始動入賞装置276、大当り用可変入賞装置278、アウト口282に向けて案内することが可能である。
【0110】
そして、可変始動入賞装置276の開閉部材276aが開状態のときは、遊技球を第2始動入賞口276bに流入させることができる。第2始動入賞口276bに流入した遊技球は、可変始動入賞装置276の内部に形成された入賞領域276cに流入し、入賞領域276cに流入した遊技球は開口部276dから流出する。開口部276dから流出した遊技球は遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。
【0111】
一方で、開閉部材276aが閉状態のときは、遊技球は開閉部材276aの上面を転動して下流側に流下する。そして、大当り用可変入賞装置278の開閉部材278aが開状態のときは、遊技球を下大入賞口278bに流入させることができる。下大入賞口278bに流入した遊技球は、大当り用可変入賞装置278の内部の入賞領域278cに流入し、入賞領域278cに流入した遊技球は開口部278dから流出する。開口部278dから流出した遊技球は遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。なお、入賞領域278cには、球検出センサ278eが設けられている。そして、入賞領域278cに流入した遊技球は球検出センサ278eを通過した後に開口部278dに流入する。
【0112】
一方で、開閉部材278aが閉状態のときは、遊技球は開閉部材278aの上面を転動して下流側に流下する。下流側に流下した遊技球はアウト口282から流出し、アウト口282から流出した遊技球は遊技盤ユニット260の裏側へ回収される。
【0113】
[デザインシート]
【0114】
図9に示すように、変形例3では、球通路ユニット290には破線で示すデザインシート308が貼付されている。デザインシート308は、樹脂カバー298と略同一形状であり、接着剤を使用して樹脂カバー298の前面(換言すると、表面)に貼付されている。デザインシート308には、絵柄が印刷されている。そして、デザインシート308に印刷された絵柄は、無色で透明な無色透明部308a(図中斜線部以外の部分)と、着色されるとともに不透明な有色不透明部308b(図中斜線部)とを含んでいる。無色で透明な無色透明部380a(図中斜線部以外の部分)と、無色透明部380aより透明度が低いとともに着色されている有色不透明部380b(図中斜線部)とを含んでいる。無色透明部380aは有色不透明部380bよりも遊技球の視認性が高い。
【0115】
そして、流下経路296の入口296aに流入した遊技球Rが大当り用可変入賞装置278の入賞領域278cに流入するまでの流下経路aにおいて、流下経路aの前面は無色透明部380aで形成されており、有色不透明部380bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部380aが配置されている。なお、遊技球の表面とは、遊技球の全面のうち遊技者が視認可能な面である。
【0116】
また、本実施形態では、流下経路296の入口296aに流入した遊技球が可変始動入賞装置276の入賞領域276c及び大当り用可変入賞装置278の入賞領域278cに流入することなくアウト口282から流出する流下経路bにおいて、流下経路bの前面は無色透明部380aで形成されており、有色不透明部380bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部380aが配置されている。
【0117】
さらに、可変始動入賞装置276の入賞領域276cに流入した遊技球が開口部276dから入賞領域276cを流出するまでの流下経路cにおいて、流下経路cの前面は有色不透明部380bで形成されており、有色不透明部380bが遊技球の表面の全体を覆うように有色不透明部380bが配置されている。
【0118】
なお、本変形例では、大当り用可変入賞装置278の入賞領域278cに流入した遊技球が開口部278dから入賞領域278cを流出するまでの流下経路において、この流下経路の前面は無色透明部380aで形成されており、有色不透明部380bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部380aが配置されている。しかし、この流下経路において有色不透明部380bが遊技球の表面の全体を覆うように有色不透明部380bを配置してもよい。
【0119】
このような構成とすることにより、デザインシート308により遊技領域262aの意匠性を向上させながらも遊技球の視認性を確保することができ、遊技球の視認性と遊技領域262aをバランスよく両立することができる。
【0120】
特に、本実施形態では、大当り用可変入賞装置278内に進入した遊技球は視認可能なので、遊技者の利益に関わる遊技球は視認可能である。これにより、遊技者が利益を得ることができるか否かを確実に把握することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0121】
[変形例4]
次に、デザインシート236とは構成が異なるデザインシート310について説明する。デザインシート310は後述する有色不透明部310bの構成がデザインシート236と異なる。そして、上記実施形態のデザインシート236に代えてデザインシート310を用いることができる。なお、上記実施形態と同様の部分については詳しい説明を省略する。
【0122】
図10に示すように、破線で示すデザインシート310は、樹脂カバー234と略同一形状であり、接着剤を使用して樹脂カバー234の前面(換言すると、表面)に貼付されている。デザインシート310には、絵柄が印刷されている。そして、デザインシート310に印刷された絵柄は、無色で透明な無色透明部310a(図中斜線部以外の部分)と、無色透明部310aより透明度が低いとともに着色されている有色不透明部310b(図中斜線部)とを含んでいる。無色透明部310aは有色不透明部310bよりも遊技球の視認性が高い。
【0123】
そして、流下経路232の入口232aに流入した遊技球Rが小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入するまでの流下経路aにおいて、流下経路aの前面は無色透明部310aで形成されており、有色不透明部310bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部310aが配置されている。なお、遊技球の表面とは、遊技球の全面のうち遊技者が視認可能な面である。
【0124】
また、本実施形態では、流下経路232の入口232aに流入した遊技球が小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入することなく流下経路232の出口232bから流出する流下経路bにおいて、流下経路bの前面は無色透明部310aで形成されており、有色不透明部310bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部310aが配置されている。
【0125】
さらに、小当り用可変入賞装置220の入賞領域220dに流入した遊技球が開口部232cから入賞領域220dを流出するまでの流下経路cにおいて、流下経路cの前面は無色透明部310aで形成されており、有色不透明部310bが遊技球の表面の全体を覆うことがないように無色透明部310aが配置されている。
【0126】
そして、変形例4では、遊技球の流下経路となっていない部分に有色不透明部310bが配置されている。
【0127】
このような構成とすることにより、デザインシート310により遊技領域202aの意匠性を向上させながらも遊技球の視認性を確保することができ、遊技球の視認性と遊技領域202aをバランスよく両立することができる。
【0128】
特に、変形例4では、有色不透明部310bは遊技球の流下経路を覆わないので、流下する遊技球を視認することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0129】
[遊技盤ユニットの構成]
次に、上記実施形態と異なる態様の遊技盤ユニット8について図11を用いて説明する。なお、以下に説明する遊技盤ユニット8に上記実施形態や変形例1~4と同様の構成のデザインシートを貼付することが可能である。これにより、遊技盤ユニット8においても上記実施形態や変形例1~4と同様の効果を得ることができる。
【0130】
図11は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技盤8bを備えており、この遊技盤8bの前面側に遊技領域8aが形成されている。遊技盤8bは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技盤8bの前面はガラスユニットに平行となる。遊技盤8bの前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域8aが形成されている。
【0131】
遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域8aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域8aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態、高確率非短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。遊技球は、第2遊技領域へ遊技球を案内する案内通路18(発射レールや遊技領域の天井部、誘導部など)によって第2遊技領域に導かれる。
【0132】
また、遊技領域8a内には、始動ゲート20、普通入賞口22,24、第1始動入賞口26、第2始動入賞口27、可変始動入賞装置28、大当り用可変入賞装置29、小当り用可変入賞装置30等が分布して設置されている。
【0133】
始動ゲート20は、流通領域から右打ち領域へ導かれた遊技球を主対象にして通過させることで作動抽選(普通図柄抽選)の抽選契機を発生させる。なお、本実施形態では、上流側から下流側にかけて、第2始動入賞口27、大当り用可変入賞装置29、可変始動入賞装置28、小当り用可変入賞装置30の順に配置されている。
【0134】
このうち、第1始動入賞口26は、遊技領域8aの下部分の中央に配置されている。作動口19、始動ゲート20、第2始動入賞口27、可変始動入賞装置28、大当り用可変入賞装置29、小当り用可変入賞装置30は、遊技領域8aの右側部分に配置されている。普通入賞口22,24は遊技領域8aの左側部分に配置されている。
【0135】
遊技領域の最上部には、遊技領域の上部に向かって発射された遊技球を右打ち領域に導くための入口(例えば演出ユニット40の上部に形成された一列の通路の入口)と出口を有する区画に基づく案内通路18が形成されている。
【0136】
遊技領域8a内に発射された遊技球は、その流下の過程で第1始動入賞口26、第2始動入賞口27、作動口19、普通入賞口22,24に入球したり、始動ゲート20を通過したり、作動時の可変始動入賞装置28や開放動作時の大当り用可変入賞装置29、開放動作時の小当り用可変入賞装置30に入球したりする。
【0137】
そして、始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、第1始動入賞口26、第1始動入賞口27、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、大当り用可変入賞装置29、小当り用可変入賞装置30、作動口19に入球した遊技球は遊技板(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
【0138】
ここで、本実施形態では、遊技領域8a(盤面)の構成上、第1始動入賞口26や普通入賞口22,24に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
【0139】
一方、第1始動入賞口27、可変始動入賞装置28、大当り用可変入賞装置29、小当り用可変入賞装置30に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
【0140】
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動する。可変始動入賞装置28は板状の開閉部材28aを備えている。開閉部材28aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材28aは、遊技盤8bの盤面から遊技者側に突出している。このとき遊技球は開閉部材28aの上面を転動するため、可変始動入賞装置28内に遊技球を流下させることができない。そして、可変始動入賞装置28が作動すると、開閉部材28aが盤面の内部に引き込まれ、可変始動入賞装置28内への遊技球の流下が可能になる。可変始動入賞装置28内に遊技球が流下すると、可変始動入賞装置28内に設けられた第2始動入賞口28bへ遊技球を入球させることが可能になる。
【0141】
大当り用可変入賞装置29は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当りの態様で停止表示された場合)に作動する。大当り用可変入賞装置29は、可変始動入賞装置28の下流側に配置されている。
【0142】
大当り用可変入賞装置29は、板状の開閉部材29aを備えている。開閉部材29aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材29aは、遊技盤8bの盤面から遊技者側に突出している。このとき遊技球は開閉部材29aの上面を転動するため、大当り用可変入賞装置29内に遊技球を流下させることができない。そして、大当り用可変入賞装置29が作動すると、開閉部材29aが盤面の内部に引き込まれ、大当り用可変入賞装置29内への遊技球の流下が可能になる。大当り用可変入賞装置29内に遊技球が流下すると、大当り用可変入賞装置29内に設けられた上大入賞口29bへ遊技球を入球させることが可能になる。大当り用可変入賞装置29(上大入賞口29b)内には、V入賞口が設けられている。V入賞口に遊技球が入球すると確変状態(高確率状態)に制御される。なお、以下、上大入賞口29bを単に大入賞口と称することがある。
【0143】
小当り用可変入賞装置30は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が小当りの態様で停止表示された場合)に作動する。小当り用可変入賞装置30は、大当り用可変入賞装置29の下流側に配置されている。
【0144】
小当り用可変入賞装置30は、板状の開閉部材30aを備えている。開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復移動可能である。常態では、開閉部材30aは、遊技盤8bの盤面から遊技者側に突出している。このとき遊技球は開閉部材30aの上面を転動するため、小当り用可変入賞装置30内に遊技球を流下させることができない。そして、小当り用可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aが盤面の内部に引き込まれ、小当り用可変入賞装置30内への遊技球の流下が可能になる。小当り用可変入賞装置30内に遊技球が流下すると、小当り用可変入賞装置30内に設けられた下大入賞口30bへ遊技球を入球させることが可能になる。なお、以下、下大入賞口30bを単に大入賞口と称することがある。
【0145】
なお、各入賞口に遊技球が入球(進入)することを「入賞」ともいう。特に、始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
【0146】
遊技盤ユニット8には、その中央位置から右側部分にかけて上記の演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40bを備えている。また、演出ユニット40の内側には液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。
【0147】
例えば、液晶表示器42の画面上では、第1特別図柄の変動表示や第2特別図柄の変動表示と同期して、特別図柄とは異なる複数種類の演出図柄(数字などを示す図柄など)の変動表示が行われる。ここでは、第1特別図柄の変動表示又は第2特別図柄の変動表示に同期して、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア42L、42C、42Rにおいて演出図柄が変動表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。
【0148】
また、例えば、液晶表示器42の画面上には、実行が保留されている変動表示に対応する保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特別図柄の変動表示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域42aと、第2特別図柄の可変表示に対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域42bとが設けられている。
【0149】
その他に演出ユニット40の内部には、演出用の可動体40cとともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属している。演出用の可動体40cは、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体40cを用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
【0150】
遊技領域8aの左側縁部には球案内通路41aが形成されており、その下縁部には転動ステージ41bが形成されている。球案内通路41aは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路41a内に流下すると、その内部を通過して転動ステージ41b上に放出される。転動ステージ41bの上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。
【0151】
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各種入賞口に入球(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22,24や第1始動入賞口26、第2始動入賞口27,28b、大当り用可変入賞装置29、小当り用可変入賞装置30、作動口19に入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
【0152】
本実施形態では、ハンドルユニット16への遊技者による回転操作により、右打ち操作を行い、遊技領域を流下する遊技球が始動ゲート20を通過すると、普通図柄の変動表示が開始される。
【0153】
この普通図柄の変動表示では、普図当り図柄が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変始動入賞装置28を所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口28bが開放状態になる)。
【0154】
可変始動入賞装置28に形成された第2始動入賞口28bに遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置35による第2特別図柄の変動表示が開始される。
【0155】
第2特別図柄の変動表示において、大当り図柄が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる小当り図柄が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なるはずれ図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。
【0156】
第2特別図柄の変動表示での表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。第2特別図柄の変動表示での表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
【0157】
[始動ゲートの構成]
次に、遊技盤ユニット8における始動ゲート20について説明する。
【0158】
図12に示すように、始動ゲート20は、始動ゲート20を通過する遊技球を検出するゲートセンサ60と、ゲートセンサ60を覆うセンサカバー61とを備えている。
【0159】
センサカバー61は透明な樹脂で形成されている。そして、センサカバー61の前面には、シール62を貼付するためのシール貼付部61aが形成されている。シール貼付部61aは周囲よりも一段低い段差によって形成されており、少なくともシール62の厚みに相当する段差が形成されている。また、シール貼付部61aは、シール62の縦幅及び横幅よりも幅広になっている。
【0160】
シール62には模様が付されている。模様は、例えば、パチンコ機1の遊技性に係る絵柄や文字である。本実施形態では、印刷によりシール62に模様が付されている。そして、シール62の上下方向の寸法はゲートセンサ60の上下方向の寸法よりも大きくなっている。具体的には、例えば、シール62の上下方向の寸法は7mmであり、ゲートセンサ60の上下方向の寸法は6mmである。
【0161】
さらに、シール62の上下方向の寸法は遊技球の直径よりも小さくなっている。具体的には、例えば、シール62の上下方向の寸法は7mmであり、遊技球の直径は11mmである。
【0162】
また、シール62の左右方向の寸法はゲートセンサ60の左右方向の寸法よりも大きくなっている。具体的には、例えば、シール62の左右方向の寸法は18mmであり、ゲートセンサ60の左右方向の寸法は15mmである。
【0163】
さらに、シールの左右方向の寸法は遊技球の直径よりも大きくなっている。具体的には、例えば、シール62の左右方向の寸法は18mmであり、遊技球の直径は11mmである。
【0164】
シール62をシール貼付部61aに貼付するときには、シール62の上端をシール貼付部61aの内壁に突き当てるとともに、シール62の左端をシール貼付部61aの内壁に突き当てることにより、シール62の位置決めがなされる。
【0165】
また、シール62の四つ角のうちの一つに切り欠き62aが形成されている。そして、切り欠き62aが下側にくるようにシール62を貼付することにより、上下の向きを逆向きにしてシール62が貼付されることを防止される。これにより、シール62の模様が逆向きになってシール62による意匠性が損なわれることを防止できる。
【0166】
なお、シール62に上下の向きを示す目印の孔を設けることにより、シール62の上下の向きが逆向きになることを防止することが可能であるが、模様の印刷範囲が狭くなってしまい、意匠性が低くなってしまう。よって、本実施形態では切り欠き62aを目印にしている。
【0167】
シール62にはゲートセンサ60が視認されないように有彩色の下地に絵柄が印刷されている。例えば、黒色の下地に金色の文字や絵柄を印刷する、あるいは、白色の下地に他の色による文字や絵柄を印刷するなど、2,3色を使用した印刷となっている。
【0168】
一般的に、遊技盤8bの遊技領域の意匠性を向上させる必要があるため、遊技領域に設けられた構成部品にデザイン性を有するシールが貼付される。しかし、シールを貼付すると、始動ゲートや入賞口にシールを貼付すると始動ゲートを通過する遊技球や入賞口に入賞した遊技球の視認性が低下してしまう。しかし、遊技盤8bの遊技領域を流下する遊技球は、ある程度の視認性を確保しなければならない。
【0169】
そこで、本実施形態では、透明なセンサカバー61に絵柄が印刷されたシール62を貼付し、シール62の上下方向の寸法がゲートセンサ60の上下方向の寸法よりも大きくしている。これにより、遊技球の視認性と遊技領域の意匠性をバランス良く両立することができる。そして、遊技領域の意匠性を高めることにより遊技の興趣を高めることができる。また、シール62の上下方向の寸法は遊技球の直径より小さくなっており、シール62の左右方向の寸法はゲートセンサ60の左右方向の寸法よりも小さくなっているので、遊技領域の意匠性を高めることができる。そして、遊技領域の意匠性を高めることにより遊技の興趣を高めることができる。
【0170】
なお、本実施形態では、センサカバー61を透明とする構成を例に挙げているが、センサカバー61は、例えば半透明にするなど、透明性を有する構成とすれば、完全な透明としなくてもよい。
【0171】
また、本実施形態では、センサカバー61にシール62を貼付する構成としているが、例えば、インクによってセンサカバー61の前面に絵柄を直接印刷するなど、シール62を貼付する構成としなくてもよい。
【0172】
以上から、本実施形態では、以下の発明を備えている。
【0173】
遊技を行うことが可能な遊技機(本例では、パチンコ機1)であって、
遊技領域を有する遊技盤(本例では、遊技盤8b)と、
前記遊技領域を流下する遊技球を検出可能なセンサ(本例では、ゲートセンサ60)と、
前記センサを覆うカバー(本例では、センサカバー61)と、を備え、
前記カバーの前面の少なくとも一部は透明性を有し、
意匠を形成する意匠層(本例では、シール62)を前記カバーの前面に設け、
前記意匠層の上下方向の寸法は前記センサの上下方向の寸法よりも大きく、かつ前記意匠層の左右方向の寸法は遊技球の直径よりも小さいことを特徴とする。
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0174】
[ハンドルユニットの構成]
次に、遊技盤ユニット8におけるハンドルユニット16の構成について説明する。図13は、ハンドルユニット16の外観斜視図である。図14はハンドルユニット16の分解斜視図である。
【0175】
図13図14に示すように、ハンドルユニット16は、操作ハンドル400と、取り付けベース401と、取り付け用ブラケット402とを備えている。取り付けベース401は一体扉ユニット4に取り付けられており、取り付け用ブラケット402は内枠アセンブリ7に取り付けられている。そして、操作ハンドル400は取り付けベース401の開口401aを介して取り付け用ブラケット402に固定される。
【0176】
操作ハンドル400は、取り付け用ブラケット402に固定されるベース体400aと、このベース体400aに回転操作可能に支持され、図示の初期位置から最大回転位置まで所定角度の範囲内で回転する操作リング400bと、操作ハンドル400の前面を被覆するフェイスカバー400dと、を備えている。
【0177】
操作リング400bは、その回転方向に沿って離間するように配置された3つの指掛部400d~400fを備えている。指掛部400dが反時計方向への回転経路の最も上流側に配置され、指掛部400fが反時計方向への回転経路の最も下流側に配置され、指掛部400eが中間位置に配置されている。また、指掛部400d~400fは外方に突出している。操作リング400bは時計方向にバネ付勢されている。遊技球を遊技領域に発射させるときは、バネの付勢力に反するように操作ハンドル400が反時計方向に回転操作される。一般的には、遊技者は、指掛部400d~400fに遊技者の指を引っ掛けた状態で操作ハンドル400を回転操作する。
【0178】
図15は操作ハンドル400の操作リング400bの回転位置を示す説明図である。図15(a)に示すように、操作リング400bは、その回転中心を通る水平基準線L1と、その回転中心から指掛部400dの先端までの回転基準線L2との角度が反時計方向にα°離間した位置が初期位置とされている。そして、指掛部400d~400fは、初期位置では、いずれも水平基準線L1よりも上方に位置するように各部が配置されている。また、図15(b)に示すように、水平基準線L1との回転基準線L2との角度が反時計方向にβ°離間した位置が左打ち基準位置とされている。そして、図15(c)に示すように、水平基準線L1との回転基準線L2との角度が反時計方向にγ°離間した右打ち基準位置が最大回転位置とされている。
【0179】
図16は操作ハンドル400の操作リング400bの回転中心から各部までの距離を示す説明図である。具体的には、図16(a)は一体扉ユニット4との距離の関係、図16(b)は内枠アセンブリ7との距離の関係を示す説明図である。
【0180】
図16(a)に示すように、操作リング400bの回転中心から指掛部400dの先端までの直線距離をD1、操作リング400bの回転中心から指掛部400eの先端までの直線距離をD2、操作リング400bの回転中心から指掛部400fの先端までの直線距離をD3、操作リング400bの外周面までの直線距離をE、操作リング400bの回転中心から一体扉ユニット4の下側の縁までの垂直方向の直線距離をF1、操作リング400bの回転中心から一体扉ユニット4の右側の縁までの水平方向の直線距離をG1であるとする。
【0181】
そして、本実施形態では、D1は53.4mm、D2は45.6mm、D3は39.3mm、Eは34.6mm、F1は40.0mm、G1は49.1mmに設定されている。
【0182】
図16(b)に示すように、操作リング400bの回転中心から指掛部400dの先端までの直線距離をD1、操作リング400bの回転中心から指掛部400eの先端までの直線距離をD2、操作リング400bの回転中心から指掛部400fの先端までの直線距離をD3、操作リング400bの外周面までの直線距離をE、操作リング400bの回転中心から内枠アセンブリ7の下側の縁までの垂直方向の直線距離をF2、操作リング400bの回転中心から内枠アセンブリ7の右側の縁までの水平方向の直線距離をG2であるとする。
【0183】
そして、本実施形態では、D1は53.4mm、D2は45.6mm、D3は39.3mm、Eは34.6mm、F1は45.0mm、G1は51.1mmに設定されている。
【0184】
そして、本実施形態では、指掛部400d~400fは、初期位置では、いずれも操作リング400bの回転中心を通る水平基準線L1よりも上方に位置するように各部が配置されているので、操作ハンドル400の操作リング400bが初期位置であるときは、指掛部400d~400fが本体枠11(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7)の下側の縁よりも下側に突出しない。また、操作ハンドル400の操作リング400bを最大回転位置まで回転させた場合であっても、指掛部400d,400eが本体枠11(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7)の下側の縁まで回転することがなく、かつ、操作リング400bの回転中心から指掛部400fの先端までの直線距離D3は、操作リング400bの回転中心から一体扉ユニット4の下側の縁までの垂直方向の直線距離F1及び操作リング400bの回転中心から内枠アセンブリ7の下側の縁までの垂直方向の直線距離F2よりも短いので、操作ハンドル400の操作リング400bが最大回転位置であるときは、指掛部400d~400fが本体枠11の下側の縁(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の下側の縁)よりも下側に突出しない。よって、操作ハンドル400の操作リング400bが如何なる回転位置であっても、指掛部400d~400fが本体枠11の下側の縁(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の下側の縁)よりも下側に突出することがない。
【0185】
また、本実施形態では、指掛部400d~400fは、初期位置では、いずれも本体枠11(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7)の右側の縁から離れた位置にあるので、操作ハンドル400の操作リング400bが初期位置であるときは、指掛部400d~400fが本体枠11の右側の縁よりも右側に突出しない。また、操作ハンドル400の操作リング400bを最大回転位置まで回転させた場合であっても、指掛部400dが本体枠11の右側の縁(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の右側の縁)まで回転することがなく、かつ、操作リング400bの回転中心から指掛部400eの先端までの直線距離D2と、操作リング400bの回転中心から指掛部400fの先端までの直線距離D3は、操作リング400bの回転中心から一体扉ユニット4の右側の縁までの水平方向の直線距離G1及び操作リング400bの回転中心から内枠アセンブリ7の右側の縁までの水平方向の直線距離G2よりも短いので、操作ハンドル400の操作リング400bが最大回転位置であるときは、指掛部400d~400fが本体枠11の右側の縁(すなわち、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の右側の縁)よりも右側に突出しない。よって、本実施形態では、操作ハンドル400の操作リング400bが如何なる回転位置であっても、指掛部400d~400fが本体枠11の右側の縁よりも右側に突出することがない。
【0186】
そして、本実施形態では、突出量が最も大きい指掛部400dを最大指掛部とすると、最大回転位置において、最大指掛部である指掛部400dの先端部が回転軌道の最下点に位置しない。
【0187】
以上のことから、本体枠11を床などに置いた場合であっても、指掛部400d~400fが床などに接触することがなく、操作ハンドル400の操作リング400bが破損することを防止できる。これにより、ハンドルユニット16を構成する部品など、パチンコ機1の部品が破損するリスクを低減できる。
【0188】
また、本実施形態の操作ハンドル400は操作リング400bを時計方向に付勢するバネを備えている。そして、当該バネの付勢力により、操作リング400bの回転操作位置(以下、操作ハンドル400の回転操作位置と称することもある)に応じて図17図18に示す回転操作トルクN[N・mm]が生じるようになっている。なお、当該バネの反力により操作ハンドル400は操作リング400bは初期位置に復帰する。
【0189】
図17図18に示すように、本実施形態の操作ハンドル400の回転操作トルクNは、初期位置では回転操作トルクが6.8[N・mm]、左打ち基準位置では13.6[N・mm]、右打ち基準位置では23.8[N・mm]に設定されている。よって、初期位置と左打ち基準位置との差分ΔAは6.8[N・mm]、左打ち基準位置と右打ち基準位置との差分ΔBは10.2[N・mm]になっている。また、操作ハンドル400の初期位置から左打ち基準位置までの操作角度β°は49.0°になっており(図15参照)、操作ハンドル400の左打ち基準位置から右打ち基準位置までの操作角度γ°は100.0°になっている(図15参照)。よって、ΔAとΔBの関係は、ΔA<ΔB(6.8<10.2)かつ2ΔA>ΔB(13.6>10.2)となっている。以上のように設定すると、遊技者は疲労し難いことが分かった。
【0190】
これに対し、比較例1の操作ハンドルの回転操作トルクNは、初期位置では回転操作トルクが59.4[N・mm]、左打ち基準位置では79.2[N・mm]、右打ち基準位置では143.6[N・mm]に設定されている。よって、初期位置と左打ち基準位置との差分ΔAは19.8[N・mm]、左打ち基準位置と右打ち基準位置との差分ΔBは64.4[N・mm]になっている。また、操作ハンドル400の初期位置から左打ち基準位置までの操作角度β°は60.0°になっており(図15参照)、操作ハンドル400の左打ち基準位置から右打ち基準位置までの操作角度γ°は120.0°になっている(図15参照)。よって、ΔAとΔBの関係は、ΔA<ΔB(19.8<64.4)かつ2ΔA<ΔB(39.6<64.4)となっている。以上のように設定すると、遊技者は非常に疲労することが分かった。
【0191】
また、比較例2の操作ハンドルの回転操作トルクNは、初期位置では回転操作トルクが57.6[N・mm]、左打ち基準位置では62.4[N・mm]、右打ち基準位置では91.2[N・mm]に設定されている。よって、初期位置と左打ち基準位置との差分ΔAは4.8[N・mm]、左打ち基準位置と右打ち基準位置との差分ΔBは28.8[N・mm]になっている。また、操作ハンドル400の初期位置から左打ち基準位置までの操作角度β°は40.0°になっており(図15参照)、操作ハンドル400の左打ち基準位置から右打ち基準位置までの操作角度γ°は120.0°になっている(図15参照)。よって、ΔAとΔBの関係は、ΔA<ΔB(4.8<28.8)かつ2ΔA<ΔB(9.6<64.4)となっている。以上のように設定すると、遊技者は疲労し易いことが分かった。
【0192】
また、比較例3の操作ハンドルの回転操作トルクNは、初期位置では回転操作トルクが29.7[N・mm]、左打ち基準位置では54.5[N・mm]、右打ち基準位置では94.1[N・mm]に設定されている。よって、初期位置と左打ち基準位置との差分ΔAは24.8[N・mm]、左打ち基準位置と右打ち基準位置との差分ΔBは39.6[N・mm]になっている。また、操作ハンドル400の初期位置から左打ち基準位置までの操作角度β°は45.0°になっており(図15参照)、操作ハンドル400の左打ち基準位置から右打ち基準位置までの操作角度γ°は110.0°になっている(図15参照)。よって、ΔAとΔBの関係は、ΔA<ΔB(24.8<39.6)かつ2ΔA>ΔB(49.6>39.6)となっている。以上のように設定すると、遊技者は疲労し易いことが分かった。
【0193】
以上により、本実施形態では、左打ち基準位置での操作トルクが初期位置での操作トルクよりも大きく、右打ち基準位置での操作トルクが左打ち基準位置での操作トルクよりも大きく、右打ち基準位置での操作トルクが左打ち基準位置での操作トルクの2倍以下なので、左打ち基準位置から最大回転位置までの間に操作トルクが急激に増大せず、遊技者は第2操作トルクと第3操作トルクとの差が小さいと感じる。このため、遊技者が疲れにくくなり、遊技者の負担を軽減することができる。
【0194】
また、左打ち基準位置での操作トルクが、初期位置での操作トルクの2倍以下なので、初期位置から左打ち基準位置までの間に操作トルクが急激に増大せず、遊技者は第1操作トルクと第2操作トルクとの差を小さいと感じる。このため、遊技者が疲れにくく、遊技者の負担を軽減することができる。
【0195】
以上のように、本実施形態のハンドルユニット16に関して、本実施形態は以下の発明を含む。
【0196】
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前枠と内枠とを有する本体枠と、
本体枠を取り付け可能な外枠と、
遊技領域を有する遊技盤と、
前記本体枠は、前記遊技領域に遊技球を発射するために、遊技者が操作可能に設けられた操作ハンドルを備え、
前記操作ハンドルは外方に突出する指掛部を備え、
前記操作ハンドルは初期位置から最大回転位置まで回転可能であり、
前記初期位置において、前記指掛部が前記本体枠の下側の縁よりも下側に突出しておらず、
前記最大回転位置において、前記指掛部が前記本体枠の下側の縁よりも下側に突出していない
ことを特徴とする遊技機。
【0197】
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
遊技者が操作可能に設けられた操作ハンドルを備え、
前記操作ハンドルの初期位置からの回転に必要な操作トルクを第1操作トルクとし、
前記操作ハンドルの初期位置から左打ち基準位置までの回転に必要な操作トルクを第2操作トルクとし、
前記操作ハンドルの初期位置から最大回転位置までの回転に必要な操作トルクを第3操作トルクとすると、
前記第2操作トルクが前記第1操作トルクよりも大きく、前記第3操作トルクが前記第2操作トルクよりも大きく、前記第3操作トルクが前記第2操作トルクの2倍以下となっている
ことを特徴とする遊技機。
【0198】
なお、前記第2操作トルクが、前記第1操作トルクの2倍以下とするとよい。
【0199】
また、前記操作ハンドルの初期位置から左打ち基準位置までの操作角度を第1操作角度とし、前記操作ハンドルの初期位置から最大回転位置までの操作角度を第2操作角度とすると、前記第1操作角度が前記第2操作角度の半分以下とするとよい。
【0200】
[受皿ユニットの構成]
次に、遊技盤ユニット8における受皿ユニット6の構成について説明する。図19は受皿ユニット6の左側からの斜視図である。図20は、図19において受皿ユニット6の上皿6bの底面を構成するカバーを取り外した状態の図である。
【0201】
図19図20に示すように、受皿ユニット6は上皿6bと下皿6cとを備えている。上皿6bと下皿6cとは遊技球を貯留することが可能である。上皿6bには、流入口500から遊技球が流入する。上皿6bには、上皿6bから遊技球を排出可能な第1排出孔6dが形成されている。第1排出孔6dは略矩形状に形成されている。第1排出孔6dは遊技者の操作により開閉自在になっている。
【0202】
上皿6bに流入した遊技球は上皿6bの底面に形成された下り傾斜の傾斜通路に沿って第1排出孔6dに向かって転動する(図中矢印方向に転動する)。具体的には、図19に示すように、上皿6bの底面を構成するカバー501上を転動した後にカバー501の内部に設けられた通路502を転動して第1排出孔6dに向かう。そして、第1排出孔6dは常態では閉鎖されており、第1排出孔6dに流入した遊技球は、遊技球の発射装置に遊技球を送り出す球送り装置に案内される。
【0203】
第1排出孔6dが開放されることなく、球送り装置に連続して遊技球が送られると、第1排出孔6dに遊技球が流入不能な状態となる。第1排出孔6dに流入不能になった遊技球は上皿6c内で滞留する。そして、上皿6c内で遊技球が滞留していくと、流入口500内に遊技球が逆流してしまう。よって、上皿6c内に遊技球が滞留してきたときは、上皿6c内の遊技球は、遊技者の操作により、第1排出孔6dから排出される。第1排出孔6dから排出された遊技球は下皿6cに流入する。
【0204】
下皿6cには、下皿6cから遊技球を排出可能な第2排出孔6eが形成されている。第2排出孔6eは遊技者の操作により開閉自在になっている。第2排出孔6eは略円形状に形成されている。下皿6cの底面は第2排出孔6eに向けて下り傾斜となっている。第1排出孔6dから排出されて下皿6c内に流入した遊技球は第2排出孔6eに向けて転動し、第2排出孔6eから排出される。第2排出孔6eから排出された遊技球は、受け皿ユニット6の下面に形成されている孔から排出されて回収される。
【0205】
第2排出孔6eは、第1排出孔6dよりも孔のサイズが大きくなっている。第1排出孔6dと第2排出孔6eは形状が異なるが、当該孔のサイズとは最大幅となっている部分の寸法を示している。
【0206】
具体的には、第2排出孔6eの大きさは約25mmになっている。また、第1排出孔6dの大きさは約14mmになっている。本例において、遊技球の直径は約11mmである。よって、第2排出孔6eは2球の遊技球が同時に排出可能なサイズである。また、第1排出孔6dは2球の遊技球が同時に排出不能なサイズである。なお、第2排出孔6eは2球以上の遊技球が同時に排出可能なサイズであれば、さらに大きなサイズにしてもよい。
【0207】
上皿6bには、第1排出孔6dを開閉可能な第1開閉蓋6fが設けられている。
【0208】
また、下皿6cには、第2排出孔6eを開閉可能な第2開閉蓋6gが設けられている。
【0209】
そして、上皿6bの上面には、第1開閉蓋6fを可動させることが可能な第1球抜きボタン6hが設けられている。第1球抜きボタン6hは、第1排出孔6dを開放する開放操作を受け付け可能である。第1球抜きボタン6hは垂直方向に移動可能である。常態では、第1球抜きボタン6hは上皿6bの上面から突出している。そして、第1球抜きボタン6hを押下すると、図示しないリンク機構により第1開閉蓋6fが第1排出孔6dを閉鎖する閉鎖位置から退避し、第1排出孔6dが開放される。また、第1球抜きボタン6hを押下している限りは第1排出孔6dが開放され続ける。そして、第1球抜きボタン6hの押下を解除すると第1開閉蓋6fが第1排出孔6dを開放する開放位置から退避し、第1排出孔6dが閉鎖される。
【0210】
また、受皿ユニット6の前面には、第2開閉蓋6gを可動させることが可能な第2球抜きボタン6iが設けられている。第2球抜きボタン6iは、第2排出孔6eを開放する開放操作を受け付け可能である。第2球抜きボタン6iは水平方向(略前後方向)で移動可能である。第2球抜きボタン6iは下皿6cの前面と大きな段差が生じないように収容されている。そして、第2球抜きボタン6iを押下すると、図示しないリンク機構により第2開閉蓋6gが第2排出孔6eを閉鎖する閉鎖位置から退避し、第2排出孔6eが開放される。また、第2球抜きボタン6iは一度押下すると押下した状態が維持される。そして、再度押下すると押下した状態が解除される。第2球抜きボタン6iの押下状態が維持されているときは、第2排出孔6eは開放され続ける。そして、第2球抜きボタン6iの押下が解除されると第2開閉蓋6gが第2排出孔6eを開放する開放位置から退避し、第2排出孔6eが閉鎖される。
【0211】
そして、第1球抜きボタン6hは、遊技球の直径(例えば、約11mm)以下の操作量(例えば、約4mm)で、第1排出孔6dを遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成されている。なお、第1球抜きボタン6hを、遊技球の直径未満の操作量で、第1排出孔6dを遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成してもよい。
【0212】
また、第2球抜きボタン6iは、遊技球の直径(例えば、約11mm)以下の操作量(例えば、約3mm)で、第2排出孔6eを遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成されている。なお、第2球抜きボタン6iを、遊技球の直径未満の操作量で、第2排出孔6eを遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成してもよい。
【0213】
そして、このように、構成することにより、上皿6b及び下皿6cのいずれからも少ない操作量で遊技球を排出することができる。これにより、遊技者が遊技にストレスを感じることを防止できる。
【0214】
なお、本実施形態では、第2球抜きボタン6iについての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量(約3mm)は、第1球抜きボタン6hについての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量(約4mm)よりも小さくなっている。
【0215】
よって、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれるときに、効率的な球抜きが実行可能な第2球抜きボタン6iの操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0216】
なお、第1球抜きボタン6hの最大操作量(例えば、6mm)は、遊技球の直径以下の操作量に設定されている。
【0217】
また、第2球抜きボタン6iの最大操作量(例えば、14.5mm)は、遊技球の直径以上(超過)の操作量に設定されている。
【0218】
そして、第2球抜きボタン6iについての最大操作量(例えば、約14.5mm)は、第1球抜きボタン6hについての最大操作量(例えば、6mm)よりも大きくなっている。
【0219】
これにより、第1球抜きボタン6hの最大操作量と第2球抜きボタン6iの最大操作量との関係が、遊技球の排出効率にリンクしたものとなる。よって、第2球抜きボタン6iを操作したほうが迅速に遊技球の排出を行うことができるような感覚を与えることができる。したがって、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれる場合に、効率的な球抜きを実行可能な第2球抜きボタン6iの操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0220】
なお、本実施形態では、第2球抜きボタン6iについての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量分(例えば、約3mm)と、第2球抜きボタン6iを移動させるときに必要な操作荷重(例えば、2N)とは、第1球抜きボタン6hについての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量分(例えば、約4mm)と、第1球抜きボタン6hを移動させるときに必要な操作荷重(例えば、4N)よりも小さくなっている。
【0221】
よって、第2球抜きボタン6iは、第1球抜きボタン6hよりも小さい操作量で球抜きが可能となるとともに、第1球抜きボタン6hよりも小さい操作荷重で球抜きが可能となる。このため、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれときに、効率的な球抜きを実行可能な第2球抜きボタン6iの操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0222】
なお、本実施形態では、上皿6b及び下皿6cから少ない操作量で遊技球を排出することができる。また、擬似変動区間において、保留記憶の数に関わらず、擬似変動表示に対応する擬似変動対応シンボル303を12個表示可能であり、保留表示と擬似変動対応シンボル303を区別しやすい。よって、本実施形態では、遊技者が遊技にストレスを感じることを防止できる効果を奏する。
【0223】
以上のように、本実施形態の受皿ユニット6に関して、本実施形態は以下の発明を含む。
【0224】
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
遊技球を貯留することが可能な受皿と、
前記受皿は、上下に配置された上皿と下皿とを含み、
前記上皿は、遊技球を排出可能な第1孔を備え、
前記下皿は、遊技球を排出可能な第2孔を備え、
前記第1孔を開閉可能な第1開閉手段と、
前記第2孔を開閉可能な第2開閉手段と、
前記第1開閉手段を可動させるための操作が可能な第1操作手段と、
前記第2開閉手段を可動させるための操作が可能な第2操作手段と、をさらに備え、
前記第1操作手段は、遊技球の直径以下の操作量で前記第1孔を遊技球が通過可能な状態にすることが可能であり、前記第2操作手段は、遊技球の直径以下の操作量で前記第2孔を遊技球が通過可能な状態にすることが可能である
ことを特徴とする遊技機。
【0225】
[変形例5について]
上記実施形態では、2つの受皿(上皿と下皿)のそれぞれに球抜きボタンを設ける例について説明したが、1つの受け皿に球抜きボタンを設ける例について説明する。なお、上記実施形態と同様の部分については説明を省略する。また、変形例5においても遊技盤ユニット8を用いているため、上記実施形態や変形例1~4と同様の構成のデザインシートを貼付することが可能である。よって、変形例5においても上記実施形態や変形例1~4と同様の効果を得ることができる。
【0226】
なお、変形例5のパチンコ機を上記実施形態で説明したパチンコ機1に適用するために、受け皿ユニット6に代えて変形例6に係る受皿ユニット601を適用することが可能である。これにより、上記実施形態に係る発明を適用するとともに、変形例5に係る発明を適用することができる。
【0227】
図21に示すように、変形例5に係るパチンコ機Pは、一体扉ユニット4と同様の構成の一体扉ユニット600を備えている。一体扉ユニット600は、その下部位置に受皿ユニット601が一体化された構造である。受皿ユニット601は、全体的に一体扉ユニット600から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿602が形成されている。パチンコ機Pはカードユニットに接続する機種であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に上皿602に払い出される。上皿602は遊技球を貯留することが可能である。
【0228】
図22図23に示すように、上皿602には、上皿602から遊技球を排出可能な第1排出孔603が形成されている。第1排出孔603は略矩形状に形成されている。第1排出孔603は遊技者の操作により開閉自在になっている。
【0229】
また、上皿602には、上皿602から遊技球を排出可能な第2排出孔604が形成されている。第2排出孔604は略円形状に形成されている。第2排出孔404は遊技者の操作により開閉自在になっている。第2排出孔604は、上皿602への遊技球の流入口605よりも下流側であり、かつ第1排出孔603の上流側に設けられている。すなわち、第1排出孔603は上皿603の上流側に設けられており、第2排出孔604は上皿603の下流側に設けられている。
【0230】
流入口605から上皿602に流入した遊技球は上皿602の底面に形成された下り傾斜の傾斜通路に沿って第1排出孔603に向かって転動する(図中矢印方向に転動する)。そして、第1排出孔603は常態では閉鎖されており、第1排出孔603に流入した遊技球は、遊技球の発射装置に遊技球を送り出す球送り装置に案内される。
【0231】
そして、第1排出孔603が開放されることなく、球送り装置に連続して遊技球が送られると、第1排出孔603に遊技球が流入不能な状態となり、流入不能になった遊技球は上皿602内で滞留する。そして、上皿602内で遊技球が滞留していくと、閉鎖状態の第2排出孔604上にも遊技球が滞留する。
【0232】
そのままの状態にしておくと、流入口605内に遊技球が逆流してしまう。よって上皿602内に遊技球が滞留してきたときは、上皿602内の遊技球は、遊技者の操作により、第1排出孔603又は第2排出孔604から排出される。第1排出孔603又は第2排出孔604から排出された遊技球は受け皿ユニット600の下面に形成されている孔から排出されて回収される。
【0233】
第2排出孔604は、第1排出孔603よりも孔のサイズが大きくなっている。第1排出孔603と第2排出孔604は形状が異なるが、当該孔のサイズとは最大幅となっている部分の寸法を示している。
【0234】
具体的には、第2排出孔604の大きさは約25mmになっている。また、第1排出孔603の大きさは約14mmになっている。本例において、遊技球の直径は約11mmである。よって、第2排出孔604は2球の遊技球が同時に排出可能なサイズである。また、第1排出孔603は2球の遊技球が同時に排出不能なサイズである。なお、第2排出孔604は2球以上の遊技球が同時に排出可能なサイズであれば、さらに大きなサイズにしてもよい。
【0235】
上皿602には、第1排出孔603を開閉可能な第1開閉蓋606が設けられている。
【0236】
また、上皿602には、第2排出孔604を開閉可能な第2開閉蓋607が設けられている。
【0237】
そして、上皿602の上面には、第1開閉蓋606を可動させることが可能な第1球抜きボタン608が設けられている。第1球抜きボタン608は第1排出孔603を開放する開放操作を受け付け可能である。第1球抜きボタン608は垂直方向に移動可能である。常態では、第1球抜きボタン608は上皿602の上面から突出している。そして、第1球抜きボタン608を押下すると、図示しないリンク機構により第1開閉蓋606が第1排出孔603を閉鎖する閉鎖位置から退避し、第1排出孔603が開放される。また、第1球抜きボタン608を押下している限りは第1排出孔603が開放され続ける。そして、第1球抜きボタン608の押下を解除すると第1開閉蓋606が第1排出孔603を開放する開放位置から退避し、第1排出孔603が閉鎖される。
【0238】
また、受け皿ユニット600の前面には、第2開閉蓋607を可動させることが可能な第2球抜きボタン609が設けられている。第2球抜きボタン609は第2排出孔604を開放する開放操作を受け付け可能である。第2球抜きボタン609は水平方向(略前後方向)で移動可能である。第2球抜きボタン609は上皿600の前面と大きな段差が生じないように収容されている。そして、第2球抜きボタン609を押下すると、図示しないリンク機構により第2開閉蓋607が第2排出孔604を閉鎖する閉鎖位置から退避し、第2排出孔404が開放される。また、第2球抜きボタン609は一度押下すると押下した状態が維持される。そして、再度押下すると押下した状態が解除される。第2球抜きボタン609の押下状態が維持されているときは、第2排出孔604は開放され続ける。そして第2球抜きボタン609の押下が解除されると第2開閉607が第2排出孔604を開放する開放位置から退避し、第2排出孔604が閉鎖される。
【0239】
そして、第1球抜きボタン608は、遊技球の直径(例えば、約11mm)以下の操作量(例えば、約4mm)で、第1排出孔603を遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成されている。なお、第1球抜きボタン608を、遊技球の直径未満の操作量で、第1排出孔603を遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成してもよい。
【0240】
また、第2球抜きボタン609は、遊技球の直径(例えば、約11mm)以下の操作量(例えば、約3mm)で、第2排出孔604を遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成されている。なお、第2球抜きボタン609を、遊技球の直径未満の操作量で、第2排出孔604を遊技球が通過可能な状態にすることができるように構成してもよい。
【0241】
そして、このように、構成することにより、上皿602から少ない操作量で遊技球を排出することができる。これにより、遊技者が遊技にストレスを感じることを防止できる。
【0242】
なお、本実施形態では、第2球抜きボタン609についての遊技球の直径以下(未満)の操作量(約3mm)は、第1球抜きボタン608についての遊技球の直径以下(未満)の操作量(約4mm)よりも小さくなっている。
【0243】
よって、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれるときに、効率的な球抜きが実行可能な第2球抜きボタン609の操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0244】
なお、第1球抜きボタン608の最大操作量(例えば、6mm)は、遊技球の直径以下の操作量に設定されている。
【0245】
また、第2球抜きボタン409の最大操作量(例えば、14.5mm)は、遊技球の直径以上(超過)の操作量に設定されている。
【0246】
そして、第2球抜きボタン609についての最大操作量(例えば、約14.5mm)は、第1球抜きボタン608についての最大操作量(例えば、6mm)よりも大きくなっている。
【0247】
これにより、第1球抜きボタン608の最大操作量と第2球抜きボタン609の最大操作量との関係が、遊技球の排出効率にリンクしたものとなる。よって、第2球抜きボタン609を操作したほうが迅速に遊技球の排出を行うことができるような感覚を与えることができる。したがって、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれる場合に、効率的な球抜きを実行可能な第2球抜きボタン609の操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0248】
なお、本実施形態では、第2球抜きボタン609についての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量分(例えば、約3mm)と、第2球抜きボタン609を移動させるときに必要な操作荷重(例えば、2N)とは、第1球抜きボタン608についての遊技球の直径以下(又は直径未満)の操作量分(例えば、約4mm)と、第1球抜きボタン608を移動させるときに必要な操作荷重(例えば、4N)よりも小さくなっている。
【0249】
よって、第2球抜きボタン609は、第1球抜きボタン608よりも小さい操作量で球抜きが可能となるとともに、第1球抜きボタン608よりも小さい操作荷重で球抜きが可能となる。このため、満タンエラーが発生した場合など、迅速な球抜きが望まれときに、効率的な球抜きを実行可能な第2球抜きボタン609の操作を促すための体感的な動機を与えることができる。
【0250】
以上のように、変形例5の受皿ユニット601に関して、変形例5は以下の発明を含む。
【0251】
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
遊技球を貯留することが可能な受皿と、
前記受皿は、遊技球を排出可能な第1孔及び第2孔を備え、
前記第1孔は前記受皿の下流側に配置され、
前記第2孔は前記受皿の上流側に配置され、
前記第1孔を開閉可能な第1開閉手段と、
前記第2孔を開閉可能な第2開閉手段と、
前記第1開閉手段を可動させるための操作が可能な第1操作手段と、
前記第2開閉手段を可動させるための操作が可能な第2操作手段と、をさらに備え、
前記第1操作手段は、遊技球の直径以下の操作量で前記第1孔を遊技球が通過可能な状態にすることが可能であり、前記第2操作手段は、遊技球の直径以下の操作量で前記第2孔を遊技球が通過可能な状態にすることが可能である
ことを特徴とする遊技機。
【0252】
[上記実施形態の変形例6]
次に、上記実施形態の変形例6に係る発明を備えた遊技機について説明するが、上記実施形態に係る発明に変形例6に係る発明を組み合わせて一の遊技機に適用してもよい。また、上記実施形態に係る発明に変形例5及び変形例6に係る発明を組み合わせて一の遊技機に適用してもよい。なお、変形例6において、上記実施形態と同様の部分については説明を省略する。また、変形例6においても遊技盤ユニット8を用いているため、上記実施形態や変形例1~4と同様の構成のデザインシートを貼付することが可能である。よって、変形例6においても上記実施形態や変形例1~4と同様の効果を得ることができる。
【0253】
変形例6のパチンコ機を上記実施形態で説明したパチンコ機1に適用するには、一体扉ユニット4に変形例6の装飾ユニット702を設けるとともに、変形例6の外レール706と内レール707とによって案内通路18と同様の案内通路を形成する。そして、装飾ユニット702と流通領域の相対的な位置関係を変形例6のように設定することにより一のパチンコ機に、上記実施形態に係る発明や変形例5に係る発明を適用するとともに、変形例6に係る発明を適用することができる。
【0254】
図24に示すように、変形例6に係るパチンコ機700は、一体扉ユニット701を備えている。一体扉ユニット701は前面側を覆う前枠701aを備えている。前枠701aの上部には装飾ユニット702が設けられている。装飾ユニット702は左右方向に長尺な箱型になっており、一体扉ユニット701の手前側(換言すると、前方側)に突出している。一体扉ユニット701は一定間隔を空けて2層とされた窓701bを備えている。そして、窓701bを介して遊技盤の前面側に形成された遊技領域を視認できる。
【0255】
図25に示すように、装飾ユニット702の下面702aは複数の面が連なる構成となっており、奥側から手前側に下り傾斜となっている傾斜面703aと、傾斜面703aに連なる水平面703bとを備えている。傾斜面703aは連続的に下り傾斜となっておらず、段差面を有しているが全体として奥側から手前側が下り傾斜になっている。そして、装飾ユニット702の下面702aの後端縁703cは窓701bの外側の層に当接しており、傾斜面703aの下端縁703dは水平面703bに連なっている。なお、後端縁703c及び下端縁703dは左右方向に直線状に延びている。
【0256】
装飾ユニット702の内部にはLEDが設けられている。また、装飾ユニット702の前面にはレンズが設けられている。そして、LEDが点灯するとLEDの光がレンズを通して透過するようになっている。なお、図示は省略しているが、装飾ユニット702のレンズ部分には機種名などが印刷されている。
【0257】
図26に示すように、遊技盤704の前面側には遊技領域705が形成されている。遊技領域705は、上下に延びる中心線を境に左側の左打ち領域705aと右側の右打ち領域705bとに区画されている。遊技領域705の上部には、外レール706と、外レール706の内側に外レール706と対向するように配置された内レール707とが設けられている。外レール706と内レール707とは、上方側が頂点となるように円弧状に屈曲するように遊技盤704に取り付けられている。
【0258】
また、外レール706と内レール707との隙間は遊技領域705に発射された遊技球の案内通路708になっている。案内通路708は、外レール706と内レール707の屈曲により上方側が頂点となるように屈曲している。案内通路708は遊技領域705の上部(液晶表示器の上方)に配置されており、遊技領域705に発射された遊技球を左打ち領域705aから右打ち領域705bに案内する。
【0259】
このように構成された変形例6のパチンコ機700では、装飾ユニット702を大型化して演出効果を高めつつ、案内通路708を通過する遊技球を遊技者が視認可能となるように装飾ユニット702と案内通路708の相対的な位置関係が以下のように設定されている。この点について以下に説明する。
【0260】
図26及び図27に示すように、遊技盤704の盤面に対して垂直方向(換言すると、前後方向)に延びる線のうち、案内通路708の頂点部分で外レール706の内面を通る線を基準線710として設定する。
【0261】
そして、鉛直方向(換言すると、上下方向)に延びる鉛直線のうち、装飾ユニット702の下面の後端縁703cを通る鉛直線711aと交わる部分を第1測定点712として設定する。また、鉛直方向(換言すると、上下方向)に延びる鉛直線のうち、装飾ユニット702の下面の下端縁703dと交わる鉛直線711bと交わる部分を第2測定点713として設定する。
【0262】
そして、第1測定点712を基準線710よりも下方側に設定し、鉛直方向における基準線710からの距離Aを遊技球の直径(例えば、11ミリ)以下に設定している(例えば、4ミリ)。また、第2測定点713は基準線710よりも下方側に設定し、鉛直方向における基準線710からの距離Bを遊技球の直径以上に設定している(例えば、40ミリ)。
【0263】
このように、第2測定点713は、基準線710よりも下方に位置し、さらに、鉛直方向における基準線710からの距離が遊技球の直径以上に設定されているので、装飾ユニット702を大型化することができる。また、鉛直方向における基準線710と第1測定点712との距離が遊技球の直径以下に設定されているので、遊技球の発射強度が強くなって、案内通路708の上面(すなわち、外レール706の内面)に沿って遊技球が流下した場合でも、パチンコ機700の正面に向かって装飾ユニット702を下側から覗き込むことにより、遊技球の視認性を確保できる。
【0264】
なお、遊技盤703の盤面に対して垂直方向に延びる線のうち、案内通路708の頂点部分で内レール707の内面を通る線を基準線714として設定し、基準線714と第1測定点712及び第2測定点713との相対的な位置関係を以下のように設定することによっても、装飾ユニット702を大型化しつつ遊技球の視認性を確保できる。
【0265】
すなわち、第1測定点712を基準線714よりも上方側に設定し、鉛直方向における基準線714からの距離Cを遊技球の半径以上に設定している(例えば、14ミリ)。また、第2測定点713を基準線714よりも下方側に設定し、鉛直方向における基準線714からの距離Dを遊技球の直径以上に設定している(例えば、22ミリ)。
【0266】
このように、第2測定点713は、基準線714よりも下方に位置し、さらに、鉛直方向における基準線714からの距離が遊技球の直径以上に設定されているので、装飾ユニット702を大型化することができる。また、鉛直方向における基準線714と第1測定点712との距離が遊技球の半径以上に設定されているので、遊技球の発射強度が弱くなって、案内通路708の下面(すなわち、内レール707の内面)に沿って遊技球が流下した場合でも、パチンコ機700の正面に向かって装飾ユニット702を下側から覗き込むことにより、遊技球の視認性を確保できる。
【0267】
なお、基準線710と第1測定点712及び第2測定点713との相対的な位置関係のみを上記のように設定する、あるいは、基準線714と第1測定点712及び第2測定点713との相対的な位置関係のみを上記のように設定する、あるいは、両者いずれも満たすように位置関係を設定してもよい。
【0268】
また、変形例5において、上記実施形態で説明した演出ユニット60や始動口ユニット300の少なくともいずれか一方を設けることが可能である。
【0269】
以上のような構成とすることにより、変形例6は下記(A),(B)に示す発明を含むものである。なお、(A),(B)のいずれかを実施してもよいし、(A),(B)の両方を組み合わせて実施することも可能である。
【0270】
(A)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域を視認可能にする窓を有する前面扉と、
前記前面扉の上部に設けられた装飾部材と、を備え、
前記遊技領域は上下に延びる中心線を境に左打ち領域と右打ち領域とに区画され、
前記遊技領域に発射された遊技球を前記左打ち領域から前記右打ち領域に案内する案内通路が前記遊技領域の上部に設けられ、
前記案内通路は、外側に配置された外レールの内面と、該外レールと対向するように該外レールの内側に配置された内レールの内面とによって遊技球を案内し、かつ前記遊技領域の上方側が頂点となるように円弧状に屈曲しており、
前記装飾部材は手前側に突出しており、
前記装飾部材の下面は、奥側から手前側に向けて下り傾斜となっている傾斜面を含み、
前記遊技盤の盤面に対して垂直方向に延び、前記案内通路の頂点部分で前記外レールの内面を通る線を基準線として設定し、
前記基準線と交わる鉛直線のうち前記装飾部材の下面の後端縁を通る鉛直線と交わる部分を第1計測点として設定し、
前記基準線と交わる鉛直線のうち前記装飾部材の下面の下端縁を通る鉛直線と交わる部分を第2計測点と設定し、
前記第1計測点は、前記基準線よりも下方に位置するとともに、鉛直方向における前記基準線からの距離が遊技球の直径以下であり、
前記第2計測点は、前記基準線よりも下方に位置するとともに、鉛直方向における前記基準線からの距離が遊技球の直径以上であることを特徴とする遊技機。
【0271】
(B)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域を視認可能にする窓を有する前面扉と、
前記前面扉の上部に設けられた装飾部材と、を備え、
前記遊技領域は上下に延びる中心線を境に左打ち領域と右打ち領域とに区画され、
前記遊技領域に発射された遊技球を前記左打ち領域から前記右打ち領域に案内する案内通路が前記遊技領域の上部に設けられ、
前記案内通路は、外側に配置された外レールの内面と、該外レールと対向するように該外レールの内側に配置された内レールの内面とによって遊技球を案内し、かつ前記遊技領域の上方側が頂点となるように円弧状に屈曲しており、
前記装飾部材は手前側に突出しており、
前記装飾部材の下面は、奥側から手前側に向けて下り傾斜となっている傾斜面を含み、
前記遊技盤の盤面に対して垂直方向に延び、前記案内通路の頂点部分で前記内レールの内面を通る線を基準線として設定し、
前記基準線と交わる鉛直線のうち前記装飾部材の下面の後端縁を通る鉛直線と交わる部分を第1計測点として設定し、
前記基準線と交わる鉛直線のうち前記装飾部材の下面の下端縁を通る鉛直線と交わる部分を第2計測点と設定し、
前記第1計測点は、前記基準線よりも上方に位置するとともに、鉛直方向における前記基準線からの距離が遊技球の半径以上であり、
前記第2計測点は、前記基準線よりも下方に位置するとともに、鉛直方向における前記基準線からの距離が遊技球の直径以上であることを特徴とする遊技機。
【0272】
[上記実施形態の変形例7]
次に、上記実施形態の変形例7に係る発明を備えた遊技機について説明するが、上記実施形態に係る発明や変形例1~6に係る発明と変形例7に係る発明を適宜に組み合わせて一の遊技機に適用してもよい。なお、変形例6において、上記実施形態と同様の部分については説明を省略する。また、変形例7における遊技盤800において、上記実施形態や変形例1~4と同様の構成のデザインシートを貼付することが可能である。よって、変形例7においても上記実施形態や変形例1~4と同様の効果を得ることができる。
【0273】
変形例7のパチンコ機を上記実施形態で説明したパチンコ機1や変形例1~6に係るパチンコ機に適用するには、遊技盤ユニット8において、案内通路18の同様の案内通路を形成するために変形例7の外レール803を上記実施形態の遊技盤8bに取り付ければよい。また、遊技盤ユニット200において、案内通路204の同様の案内通路を形成するために変形例7の外レール803を上記実施形態の遊技盤202に取り付ければよい。また、遊技盤ユニット260において、案内通路264の同様の案内通路を形成するために変形例7の外レール803を上記実施形態の遊技盤262に取り付ければよい。これにより、一のパチンコ機に、上記実施形態に係る発明や変形例1~6に係る発明を適用するとともに、変形例7に係る発明を適用することができる。
【0274】
図28図30に示すように、変形例7に係るパチンコ機では、遊技盤800には、遊技領域を確定するとともに外レール803を取り付けるためのレールベース801が取り付けられている。これにより、遊技盤800の前面側に遊技領域802が形成されている。
【0275】
そして、遊技盤800には、レールベース801を介して外レール803が取り付けられている。外レール803は、可撓性のある部材(例えば、アルミニウム)で矩形板状に形成されている。
【0276】
そして、外レール803は、レールベース801のガイド面801aに一面側が取り付けられている。レールベース801の内面は上方側が頂点となるように略円弧状に屈曲している。したがって、外レール803をレールベース801に取り付けると、外レール803は上方側が頂点となるように略円弧状に屈曲した状態となる。また、レールベース801のガイド面801aは遊技球が前方向に流れにくくなるように手前側から奥側に向かって傾斜している。そして、発射装置により発射された遊技球(図30中A)は外レール803によって遊技領域802に案内される。
【0277】
外レール803には、遊技盤800に対して位置決めするための位置決め孔803aが形成されている。位置決め孔803aは、外レール803の長手方向に沿って離間するように複数個所に形成されている。位置決め孔803aの配置間隔が均等にならないように位置が決められている。
【0278】
そして、外レール803は、位置決め孔803aをレールベース801の内面に設けられている位置決め突起801bに挿入することにより、遊技盤800に対して位置決めされる。
【0279】
そして、外レール803が遊技盤800に取り付けられた状態において、外レール803の一端側(換言すると、発射装置側)の始端803bから左端803cまでの範囲を第1の範囲H1とし、外レール803の左端803cから上端803dまでの範囲を第2の範囲H2とし、外レールの上端803dから他端側の終端803eまでの範囲を第3の範囲H3として設定する。
【0280】
この場合に、変形例7では、第1の範囲H1に形成された位置決め孔803aの数(例えば、3個)の方が第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数(例えば、2個)より多く、第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数(例えば、2個)の方が第3の範囲H3に形成された位置決め孔803aの数(例えば、0個)よりも多くなっている。なお、本実施形態では、位置決め孔803aは、第3の範囲H3に形成されておらず、また、外レール803の左端803c及び上端803dには形成されていない。さらに、位置決め孔803aは、遊技領域802に向けて発射された遊技球が接触しない位置に形成されている。
【0281】
このように、変形例7では、遊技球から受ける衝撃が大きく、かつ、外レール803の配置について特に正確さが求められる発射装置側に位置決め孔803aの数を多くしているので、発射装置側の外レール803のずれや振動を確実に防止することができる。また、遊技球から受ける衝撃が小さく、かつ、遊技に与える影響が少ない終端側は位置決め孔803aの数を少なくしているので、外レール803の加工やレールベース801への取り付けを容易にすることができる。また、位置決め孔803aは、遊技球が接する可能性の高い外レール803の左端803c及び上端803dには形成されていないので、外レール803のずれや振動を確実に防止することができる。
【0282】
なお、位置決め孔803aの数について、上述した構成以外の構成としても同様の効果を得ることが可能である。
【0283】
例えば、第1の範囲H1に形成された位置決め孔803aの数は第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数以上であり、第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数は第3の範囲H3に形成された位置決め孔803aの数以上にすることが可能である。
【0284】
また、例えば、第1の範囲H1に形成された位置決め孔803aの数は第3の範囲H3に形成された位置決め孔803aの数以上であり、第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数は第3の範囲H3に形成された位置決め孔803aの数以上にすることが可能である。
【0285】
また、例えば、第1の範囲H1に形成された位置決め孔803aの数は、第2の範囲H2に形成された位置決め孔803aの数以上、かつ第3の範囲H3に形成された位置決め孔803aの数以上にすることが可能である。
【0286】
また、外レール803が遊技盤800に取り付けられた状態において、外レール803の一端側(換言すると、発射装置側)の始端803bから左端803cまでの範囲を第4の範囲H4とし、外レール803の左端803cから他端側の終端803eまでの範囲を第5の範囲H5として設定する。この場合に、第4の範囲H4に形成された位置決め孔803aの数(例えば、3個)の方が第5の範囲H5に形成された位置決め孔803aの数(例えば、2個)より多くすることが可能である。
【0287】
また、外レール803が遊技盤800に取り付けられた状態において、外レール803の一端側(換言すると、発射装置側)の始端803bから上端803dまでの範囲を第6の範囲H6とし、外レール803の上端803dから他端側の終端803eまでの範囲を第7の範囲H7として設定する。この場合に、第6の範囲H6に形成された位置決め孔803aの数(例えば、6個)の方が第7の範囲H7に形成された位置決め孔803aの数(例えば、0個)より多くすることが可能である。
【0288】
また、外レール803が遊技盤800に取り付けられた状態において、外レール803の一端側(換言すると、発射装置側)の始端803bから外レール803の中間点までの範囲を第8の範囲H8とし、外レール803の中間点から他端側の終端803eまでの範囲を第9の範囲H9として設定する。この場合に、第8の範囲H8に形成された位置決め孔803aの数(例えば、4個)の方が第9の範囲H9に形成された位置決め孔803aの数(例えば、1個)より多くすることが可能である。
【0289】
また、変形例6において、上記実施形態で説明した演出ユニット60や始動口ユニット300の少なくともいずれか一方を設けることが可能である。さらに、変形例6において変形例5で説明した装飾ユニット402を設けることが可能である。
【0290】
なお、変形例7において、所定の案内部として位置決め突起801bを挿入する位置決め孔803aを例に挙げて説明したが、例えば、レールベース側の突起が嵌め合わせる切り欠き、位置決めピンを取り付ける孔など、変形例7と異なる態様の所定の案内部に変形例7に係る発明を適用してもよい。
【0291】
以上のような構成とすることにより、変形例7は下記(A)~(T)に示す発明を含むものである。
【0292】
(A)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第1の範囲と設定し、
前記外レールの左端から上端までの範囲を第2の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第3の範囲と設定し、
前記第1の範囲に形成された前記所定の案内部の数の方が前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数よりも多く、前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数の方が前記第3の範囲に形成された前記所定の案内部の数よりも多いことを特徴とする遊技機。
【0293】
(B)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第1の範囲と設定し、
前記外レールの左端から上端までの範囲を第2の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第3の範囲と設定し、
前記所定の案内部は、前記第3の範囲には形成されていないことを特徴とする遊技機。
【0294】
(C)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第1の範囲と設定し、
前記外レールの左端から上端までの範囲を第2の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第3の範囲と設定し、
前記第1の範囲に形成された前記所定の案内部の数は前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上であり、前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数は前記第3の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上であることを特徴とする遊技機。
【0295】
(D)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第1の範囲と設定し、
前記外レールの左端から上端までの範囲を第2の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第3の範囲と設定し、
前記第1の範囲に形成された前記所定の案内部の数は前記第3の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上であり、前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数は前記第3の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上であることを特徴とする遊技機。
【0296】
(E)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第1の範囲と設定し、
前記外レールの左端から上端までの範囲を第2の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第3の範囲と設定し、
前記第1の範囲に形成された前記所定の案内部の数は前記第2の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上、かつ前記第3の範囲に形成された前記所定の案内部の数以上であることを特徴とする遊技機。
【0297】
(F)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から左端までの範囲を第4の範囲と設定し、
前記外レールの左端から終端までの範囲を第5の範囲と設定し、
前記第4の範囲に形成された前記所定の案内部の数の方が前記第5の範囲に形成された前記所定の案内部の数より多いことを特徴とする遊技機。
【0298】
(G)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から上端までの範囲を第6の範囲と設定し、
前記外レールの上端から終端までの範囲を第7の範囲と設定し、
前記第6の範囲に形成された前記所定の案内部の数の方が前記第7の範囲に形成された前記所定の案内部の数より多いことを特徴とする遊技機。
【0299】
(H)遊技を行うことが可能な遊技機において、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた外レールと、を備え、
前記外レールには、前記遊技盤への取り付け位置を案内する所定の案内部が複数形成されており、
前記外レールが遊技盤に設けられた状態において、
前記外レールの始端から中間までの範囲を第8の範囲と設定し、
前記外レールの中間から終端までの範囲を第9の範囲と設定し、
前記第8の範囲に形成された前記所定の案内部の数の方が第9の範囲に形成された前記所定の案内部の数より多いことを特徴とする遊技機。
【0300】
(I)前記所定の案内部は、前記外レールの左端及び上端には形成されていないことを特徴とする(A)から(H)のうちのいずれかに記載の遊技機。
【0301】
(J)前記所定の案内部は、遊技球が接触しない位置に形成されていることを特徴とする(A)から(I)のうちのいずれかに記載の遊技機。
【0302】
(K)前記外レールは、前記遊技盤に取り付けられたレールベースのガイド面に沿うように支持されており、レールベースのガイド面は、遊技球が前方向に流れにくくなるように傾斜していることを特徴とする(A)から(J)のうちのいずれかに記載の遊技機。
【0303】
(L)前記所定の案内部は、配置間隔が均等ではないことを特徴とする(A)から(J)のうちのいずれかに記載の遊技機。
【0304】
なお、変形例5に係る発明と変形例6に係る発明とを組み合わせることにより、または、上記実施形態に係る発明と変形例5に係る発明と変形例6に係る発明とを組み合わせることにより、遊技球の軌道を安定させ、設計通りの遊技が可能な遊技機を提供することができる。また、遊技球の軌道が安定することにより、装飾ユニット402の下面側からの遊技球の視認性を確実に確保することができる。
【0305】
[上記記実施形態の効果]
遊技盤(本例では、遊技盤202)の盤面上に形成された遊技領域(本例では、遊技領域202a)を遊技球が流下可能な遊技機(本例では、パチンコ機1)において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域(本例では、入賞領域220d)と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材(本例では、小当り用可変入賞装置220の開閉部材220a)と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部(本例では、小当り用可変入賞装置220の開口部220c)と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路(本例では、流下経路232)を形成するカバー(本例では、樹脂カバー234)と、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路(本例では、図4に示す流下経路a)と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路(本例では、図4に示す流下経路b)と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路(本例では、図4に示す流下経路c)と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域(本例では、図4に示す無色透明部236a)と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域(本例では、図4に示す有色不透明部236b)と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている(本例では、図4に示す部分)。
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0306】
遊技盤(本例では、遊技盤202)の盤面上に形成された遊技領域(本例では、遊技領域202a)を遊技球が流下可能な遊技機(本例では、パチンコ機1)において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な第1入賞領域(本例では、図7に示す変形例3の大当り用可変入賞装置278入賞領域278c)と、
遊技球が流入可能な第2入賞領域(本例では、図7に示す変形例3の可変始動入賞装置276の入賞領域276c)と、
前記第1入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第1入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第1開閉部材(本例では、図7に示す変形例3の大当り用可変入賞装置278の開閉部材278a)と、
前記第2入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記第2入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な第2開閉部材(本例では、図7に示す変形例3の可変始動入賞装置276の開閉部材276a)と、
前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入しなかった遊技球を流出させる第1開口部(本例では、図7に示す変形例3のアウト口282)と、
前記第2入賞領域に流入した遊技球を前記第2入賞領域から流出させる第2開口部と、
少なくとも前記第1開閉部材、前記第2開閉部材、前記第1開口部及び前記第2開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路(本例では、流下経路296)を形成するカバー(本例では、図8に示す変形例3の樹脂カバー298)と、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域に流入するまでの第1流下経路(本例では、図9に示す流下経路a)と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記第1入賞領域及び前記第2入賞領域に流入することなく前記第1開口部から流出するまでの第2流下経路(本例では、図9に示す流下経路b)と、
前記第2入賞領域に流入した遊技球が前記第2開口部から前記第2入賞領域を流出するまでの第3流下経路(本例では、図9に示す流下経路c)と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域(本例では、図9に示す変形例3の無色透明部308a)と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域(本例では、図9に示す変形例3の有色不透明部308b)と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている(本例では、図9に示す部分)。
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0307】
遊技盤(本例では、遊技盤202)の盤面上に形成された遊技領域(本例では、遊技領域202a)を遊技球が流下可能な遊技機(本例では、パチンコ機1)において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域(本例では、入賞領域220d)と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材(本例では、小当り用可変入賞装置220の開閉部材220a)と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部(本例では、小当り用可変入賞装置220の開口部220c)と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路(本例では、流下経路232)を形成するカバー(本例では、樹脂カバー234)と、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路(本例では、図10に示す流下経路a)と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路(本例では、図10に示す流下経路b)と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路(本例では、図10に示す流下経路c)と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域(本例では、図10に示す変形例4の無色透明部310a)と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域(本例では、図10に示す変形例4の有色不透明部310b)と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されている(本例では、図10に示す部分)
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0308】
遊技盤(本例では、遊技盤202)の盤面上に形成された遊技領域(本例では、遊技領域202a)を遊技球が流下可能な遊技機(本例では、パチンコ機1)において、
前記遊技領域には、
遊技球が流入可能な入賞領域(本例では、入賞領域220d)と、
前記入賞領域に遊技球が流入可能な第1位置と、前記入賞領域に遊技球が流入困難又は遊技球が流入不能な第2位置との間で移動可能な開閉部材(本例では、小当り用可変入賞装置220の開閉部材220a)と、
前記入賞領域に流入した遊技球を前記入賞領域から流出させる開口部(本例では、小当り用可変入賞装置220の開口部220c)と、
少なくとも前記開閉部材及び前記開口部を前面側から覆うことにより、遊技球の流下経路(本例では、流下経路232)を形成するカバー(本例では、樹脂カバー234)と、が設けられており、
前記流下経路には、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入するまでの第1流下経路(本例では、図5に示す変形例1の流下経路a)と、
遊技球が前記流下経路に流入してから前記入賞領域に流入することなく前記流下経路を流出するまでの第2流下経路(本例では、図5に示す変形例1の流下経路b)と、
前記入賞領域に流入した遊技球が前記開口部から前記入賞領域を流出するまでの第3流下経路(本例では、図5に示す変形例1の流下経路c)と、があり、
前記カバーの前面は、
前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第1カバー領域(本例では、図5に示す変形例1の無色透明部240a)と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低い第2カバー領域(本例では、図5に示す変形例1の有色不透明部240b)と、
前記第1カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が低く、かつ前記第2カバー領域よりも前記流下経路を流下する遊技球の視認性が高い第3カバー領域(本例では、図5に示す変形例1の有色透明部240c)と、があり、
前記第1流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、
前記第2流下経路の前面は、少なくとも一部が前記第1カバー領域で形成されるとともに少なくとも一部が前記第3カバー領域で形成されており、
前記第3流下経路の前面は、前記第2カバー領域で形成されている(本例では、図5に示す部分)
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0309】
[上記実施形態のその他の変形例]
上記各実施形態では、意匠層としてデザインシートを接着剤で貼付する例に挙げたが、意匠層として、例えば、接着剤が塗布されたシールを用いる、あるいは、樹脂カバーに直接印刷するなど、意匠層の態様を上記実施形態と異なる態様にしてもよい。
【0310】
上記各実施形態では、第1カバー領域、第2カバー領域、第3カバー領域をデザインシートの絵柄が有色か否か、透明か否かによって遊技球の視認性が異なるようにしたが、例えば、樹脂カバーに直接付された模様、樹脂カバーへの印刷など、上記各実施形態と異なる態様により、各カバー領域の遊技球の視認性を異なるようにしてもよい。
【0311】
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。一実施形態で挙げた演出の態様や各種数値はあくまで例示であり、上述した内容に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0312】
1 パチンコ機
8 遊技盤ユニット
8a 遊技領域
20 始動ゲート
42 液晶表示器
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