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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181067
(43)【公開日】2022-12-07
(54)【発明の名称】苔シート及び苔シートの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A01G 22/30 20180101AFI20221130BHJP
【FI】
A01G22/30
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087897
(22)【出願日】2021-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】520216862
【氏名又は名称】農業法人株式会社ソーシオ
(74)【代理人】
【識別番号】100094525
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100094514
【弁理士】
【氏名又は名称】林 恒徳
(74)【代理人】
【識別番号】100106356
【弁理士】
【氏名又は名称】松枝 浩一郎
(72)【発明者】
【氏名】上松 健
(57)【要約】
【課題】容易に且つ低コストに製造することができ、長期保存可能な新規な苔シートの製造方法を提供する。
【解決手段】苔シートの製造方法は、古紙を繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、前記繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、前記繊維状物及び前記籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、前記第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び前記種苔を含む第2の混合物を生成する工程と、前記第2の混合物をシート状に整形し、乾燥する工程とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙類から生成された繊維状物と籾殻と種苔とを混合した状態で含有し、シート状に成型されたシート体であることを特徴とする苔シート。
【請求項2】
前記紙類は、古新聞紙であることを特徴とする請求項1に記載の苔シート。
【請求項3】
前記種苔は、複数種類の種苔を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の苔シート。
【請求項4】
紙類を繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、
前記繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、前記繊維状物及び前記籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、
前記第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び前記種苔を含む第2の混合物を生成する工程と、
前記第2の混合物をシート状に整形し、乾燥する工程とを備えることを特徴とする苔シートの製造方法。
【請求項5】
前記紙類を水に浸漬させ撹拌して前記繊維状物を生成することを特徴とする請求項4に記載の苔シートの製造方法。
【請求項6】
前記第2の混合物を紙すき処理してシート状に整形することを特徴とする請求項4または5に記載の苔シートの製造方法。
【請求項7】
前記紙類は、古新聞紙であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の苔シートの製造方法。
【請求項8】
前記種苔は、複数種類の種苔を含むことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の苔シートの製造方法。
【請求項9】
紙類から生成された繊維状物と籾殻と種苔とを水を加えて混合した状態で含有し、ペースト状に生成されることを特徴とする苔組成物。
【請求項10】
紙類を水に浸漬させて撹拌して繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、
前記繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、前記繊維状物及び前記籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、
前記第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び前記種苔を含む第2の混合物である、水分を含んだペースト状の苔組成物を生成する工程と備えることを特徴とする苔組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培用の苔植物を含むシート体である苔シート及びその苔シートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
栽培・生育可能な苔植物をシート状に加工して製造され商品化された苔シートが知られている。例えば、特許文献1は、適宜な培地で繁殖させた苔植物をコロニーとして培地から剥ぎ取り分離してシート状にし、このシート状のコロニーを洗浄し、洗浄後に乾燥させ、乾燥させた苔シート体を所定の包装用袋に収納してなる包装苔シートについて開示する。
【0003】
特許文献2は、種苔を栽培容器に入れて生育させた苔シートを、日陰状態とした乾燥用箱に入れ、この乾燥用箱の中で冷温風装置を使用して水分量0%に近い状態にドライ乾燥させ、ドライ乾燥した苔シートを乾燥用箱から取り出し減圧真空専用袋に袋詰めし減圧真空装置を使用して減圧真空状態にすることにより製造した苔シートについて開示する。
【0004】
また、特許文献3は、ゴム製基盤上に繊維層が設けられたタイルカーペットを含んだ培地層と、培地層上に設けられた種苔層と、種苔層上に設けられたネットとを有した苔緑化シートであって、この種苔層が互いに種苔の大きさが異なる第1の種苔層と第2の種苔層と第3の種苔層とを有する苔緑化シートについて開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-100347号公報
【特許文献2】特開2018-196351号公報
【特許文献3】実用新案登録第3187614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の発明者は、上記従来の苔シートとは異なる独自の苔シートの開発・研究を鋭意進めた結果、今般、容易且つ低コストに製造することができ、長期保存可能な新規な苔シートを開発するに至った。
【0007】
本発明の目的は、容易に且つ低コストに製造することができ、長期保存可能な新規な苔シート及び苔シートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明における苔シートは、紙類から生成された繊維状物と籾殻と種苔とを混合した状態で含有し、シート状に成型されたシート体であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明における苔シートの製造方法は、紙類を繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、繊維状物及び籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び種苔を含む第2の混合物を生成する工程と、第2の混合物をシート状に整形し、乾燥する工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、紙類を水に浸漬させ撹拌して繊維状物を生成する。さらに、第2の混合物は、紙すき処理によりシート状に整形される。また、紙類は古新聞紙であり、種苔は複数種類の種苔を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、苔シートを容易に且つ低コストに製造することができる。また、苔シートは長期保存可能であり、また、任意のサイズで作ることができ、1枚のシートにて苔の種類を問わずに多種多様な苔を栽培できるシート体となる。さらに、苔栽培を開始するために苔シートにひとたび水を与えれば、苔に最適な生育環境を作り出す苔シートとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態における苔シートを示す写真である。
図2】本発明の実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。
図3】本発明の実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。
図4】本発明の実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。
図5】本発明の実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。
図6】本発明の実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。
図7】本発明の実施の形態における苔シートの一部を拡大して示す写真である。
図8】本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の写真である。
図9】本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の制作方法を示す写真である。
図10】本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の制作方法を示す写真である。
図11】本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の制作方法を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態における苔シートを示す写真である。苔シート10は、紙類から生成された繊維状物(パルプ)と籾殻と種苔とを混合した状態で含有し、シート状に成型されたシート体である。
【0015】
紙類は、好ましくはリサイクルされる古紙が利用され、例えば容易に入手できる古新聞紙である。紙類は、シュレッダにより細かく裁断されたものが用いられる。特に、新聞紙は、比較的水溶性の高い紙類であり、また、保水性を高めることができるため、苔シートの材料に最適である。
【0016】
籾殻は、それ自体保水性を有するとともに、その形状による空隙により排水性をも有し、苔類の生育に適した湿度環境を与えることができる。紙類と籾殻を混合したもの使用することで、苔の生育に最適な生育環境を用意することができる。
【0017】
種苔の種類は、適宜選択可能であるが、例えば、ウマスギゴケ、エゾスナゴケ、ハイゴケ、フロウソウ、トヤマシノブゴケなど複数種類の種苔が混ぜ合わせられたものが用いられる。もちろん、1種類の種苔であってもよいし、他の種類の種苔が含まれていてもよい。1枚のシートにて苔の種類を問わずに多種多様な苔を栽培できるシート体となる。以下、本発明の実施の形態における苔シートの製造方法について説明する。
【0018】
図2乃至図6は、本実施の形態における苔シートの製造方法を示す写真である。苔シートの材料となる古新聞紙2kg、籾殻15リットル、種苔10リットルを用いた。まず、図2(a)、(b)に示すように、繊維状物(パルプ)の原料となる紙類として古新聞紙11を用意し、シュレッダ20で裁断する。次に、図2(c)、(d)に示すように、ミキサ22を用意し、裁断した新聞紙を投入する。ミキサ22は、小型のコンクリートミキサでよく、手動または電動で撹拌可能な装置である。図2(e)、(f)に示すように、ミキサ22に新聞紙を投入後、ミキサ22内に新聞紙11が浸る程度に水を加え、撹拌する。図2(f)の状態(約30分間撹拌)を経て、図3(a)に示すように、新聞紙11の紙の形がなくなりぺースト状の繊維状物(パルプ)12になるまで撹拌する。
【0019】
続いて、図3(b)、(c)に示すように、籾殻14を用意し、新聞紙11の撹拌工程により生成された繊維状物(パルプ)12が中に入っているミキサ22に籾殻14を投入し、さらに撹拌する。このとき、適宜水を足してもよい。撹拌時間は例えば10分程度で、図3(d)に示すように、大体均一に混ざる程度に撹拌する。
【0020】
続いて、図3(e)、(f)に示すように、種苔16を用意し、図4(a)に示すように、混合または混練された繊維状物(パルプ)12と籾殻14が中に入っているミキサ22に種苔16を投入し、さらに撹拌する。撹拌時間は例えば10分程度で、図4(b)に示すように、おおよそ均一に混ざる程度に撹拌する。
【0021】
撹拌終了後、図4(c)(d)に示すように、繊維状物(パルプ)12、籾殻14、種苔16を含む混合物の水切りを行ってもよい。この混合物が、苔シートの原料となる。図4(e)に示すように、繊維状物(パルプ)12、籾殻14、種苔16を含む混合物の所定量をバケツ等の容器23に移す。例えば、A3判の苔シート1枚を作るのに、約1.5kg程度の混合物を計り分ける。
【0022】
なお、図4(b)または図4(c)、(d)の段階の混合物は、繊維状物(パルプ)12、籾殻14、種苔16を含有するペースト状に生成された苔組成物である。この苔組成物は、水分を含んでペースト状に生成されており、これを例えば球状体の表面に付けることで、いわゆる苔玉を制作することができる。そして、後述する製造した苔シートに水を含ませてペースト状の苔組成物に戻すことなく、ペースト状の苔組成物を製造した段階で、表面に苔を貼り付けて生育したい所望の形状物(球体、石、植物など)にこの苔組成物を付けることで、苔が付着したさまざまな形状物を制作することができる。
【0023】
苔シートを製造する工程に戻って、続いて、図4(f)に示すように、紙すき用ケース23、押さえコテ24、押さえ木材25など紙すき作業に必要な紙すき用道具を用意する。さらに、図5(a)、(b)に示すように、プラスチック製角型容器26を準備し、そこに水を深さ5cm程度入れ、図5(c)に示すように、紙すき用道具をプラスチック製角型容器26の中にセットする。
【0024】
図5(d)、(e)、(f)に示すように、苔シートの原料となる上記混合物を紙すき用ケース23に投入し、プラスチック製角型容器26内で紙すき用ケース23を水に沈めて、手で伸ばしながら揺らして水平に整形する。ほぼ均等の厚さにならしたら、紙すき用ケース23をプラスチック製角型容器26の縁に載せて水切りを行う。
【0025】
さらに、図6(a)、(b)に示すように、押さえコテ24で水を切りながら整形し、押さえ木片25により端部の厚さをならす。図6(c)は、紙すき作業と整形作業が終了した状態の紙すき用ケース23にある苔シート10を示す。
【0026】
図6(d)に示すように、紙すき用ケース23に入ったままの苔シート10を乾燥させる。乾燥工程は、例えばビニールハウス内など雨の影響を受けない屋内で行われ、例えば10日間乾燥させる。乾燥期間は気候条件などにより適宜決定される。
【0027】
図6(e)、(f)に示すように、乾燥した苔シート10を紙すき用ケースから剥がして取り出し、所定サイズ(例えばA3判)に裁断して整え、苔シート10が完成する。苔シート10のサイズは所望する任意のサイズに作ることができる。
【0028】
図7は、本発明の実施の形態における苔シートの一部を拡大して示す写真である。苔シート10は、古新聞紙から作られた繊維状物(パルプ)12と籾殻14と種苔16がおおよそ均等にかつランダムに混合したシート体として形成される。
【0029】
このように、上記製造方法により、苔シートを容易に且つ低コストに製造することができる。また、本発明の苔シートは、通気性よく乾燥させているので、長期保存可能であり、さらに、苔栽培を開始するために苔シートにひとたび水を与えれば、苔に最適な生育環境を作り出す苔シートとなる。以下、本発明の実施の形態における苔シートの栽培例として、苔盆栽の制作方法について説明する。
【0030】
図8は、本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の写真であり、図9乃至図11は、本発明の実施の形態における苔シートを利用した苔盆栽の制作方法を示す写真である。苔盆栽30は、木枠容器31に本発明の苔シートを敷き詰め、さらに、苔シートを貼り付けた石32や苗木33などが配置される。
【0031】
まず、図9(a)に示すように、例えば木枠容器31に赤玉土を入れ、図9(b)に示すように、水が浮く程度にたっぷりと散水する。
【0032】
次に、石32に貼り付ける苔を作るために、図9(c)に示すように、製造した苔シート10の一部をちぎって、所定の容器に入れ、図9(d)に示すように、ちぎった苔シートに水を加えて、図9(e)に示すように、苔シートを柔らかくして手で粉々にする。そして、図9(f)に示すように、水で戻した苔シートを貼り付ける石32を用意する。
【0033】
図10(a)に示すように、苔シートを石32に付けていき、図10(b)に示すように、石32のほぼ全面に苔シートを付ける。図10(c)に示すように、苔シートを付けた石32を木枠容器31に適宜配置し、さらに、所望の植栽(例えばヤブコウジ苗木)33を所定位置に植えてもよい。
【0034】
そして、図10(d)に示すように、木枠容器31に敷き詰めるための苔シート10を用意し、図10(e)に示すように、苔シート10を所定の大きさに切り、またはちぎって、石32及び植栽33の間を埋めていき、図10(f)に示すように、全面を苔シート10で敷き詰める。
【0035】
さらに、図11(a)に示すように、敷き詰めた苔シート10に十分な水を散水し、図11(b)に示すように、散水で柔らかくなった苔シート10を手で押すようにして、苔シート10のつなぎ目をくっつけ、隙間をなくす。図11(c)に示すように、苔シート10の上に赤玉土を被せ、図11(d)に示すように、苔シート10が隠れる程度(例えば5mm厚程度)に全面を覆土する。図11(e)に示すように、さらに散水して、図11(f)に示すように、苔盆栽30が完成する。
【0036】
この苔盆栽は、日陰で栽培するが、適度な時間、日照がある場所に置くとよい。また、乾燥しない程度に散水する。通常、2週間~1ヶ月程度で発芽する。
【0037】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る各種変形、修正を含む要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。例えば、繊維状物(パルプ)、籾殻、種苔を混合または混練する順番は任意である。
【符号の説明】
【0038】
10:苔シート、11:新聞紙(古新聞紙)、12:繊維状物(パルプ)、14:籾殻、16:種苔、20:シュレッダ、21:ミキサ、22:容器、23:紙すき用ケース、24:押さえコテ、25:押さえ木片、26:プラスチック製角型容器、30:苔盆栽、31:木枠容器、32:石、33:植栽(苗木)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021-10-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙類を繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、
前記繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、前記繊維状物及び前記籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、
前記第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び前記種苔を含む第2の混合物を生成する工程と、
前記第2の混合物をシート状に整形し、乾燥する工程とを備えることを特徴とする苔シートの製造方法。
【請求項2】
前記紙類を水に浸漬させ撹拌して前記繊維状物を生成することを特徴とする請求項に記載の苔シートの製造方法。
【請求項3】
前記第2の混合物を紙すき処理してシート状に整形することを特徴とする請求項1または2に記載の苔シートの製造方法。
【請求項4】
前記紙類は、古新聞紙であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の苔シートの製造方法。
【請求項5】
前記種苔は、複数種類の種苔を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の苔シートの製造方法。
【請求項6】
紙類を水に浸漬させて撹拌して繊維状に解して、ペースト状の繊維状物を生成する工程と、
前記繊維状物に籾殻を混合して撹拌して、前記繊維状物及び前記籾殻を含む第1の混合物を生成する工程と、
前記第1の混合物に種苔を混合して撹拌して、第1の混合物及び前記種苔を含む第2の混合物である、水分を含んだペースト状の苔組成物を生成する工程と備えることを特徴とする苔組成物の製造方法。