(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181186
(43)【公開日】2022-12-07
(54)【発明の名称】充電ソケット・リードフレーム組立体および充電ソケット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/66 20060101AFI20221130BHJP
H01R 13/64 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
H01R13/66
H01R13/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022082774
(22)【出願日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】202121127140.7
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】517274394
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・(スージョウ)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics (Suzhou) Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ファンユエ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジンシュン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ,レンイー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,カイシュアン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA08
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC16
5E021FC29
5E021JA05
5E021KA08
5E021MA02
5E021MA04
5E021MA29
5E021MA30
(57)【要約】
【課題】本発明により、リードフレームの構造を簡素化することができ、製造の難易度やコストを低減することができる、充電ソケット・リードフレーム組立体を提供する。
【解決手段】本発明は、充電ソケット・リードフレーム組立体および充電ソケットを開示する。充電ソケット・リードフレーム組立体は、フレーム本体(214)と、フレーム本体に配置された電気接続構造体(230)とを含むリードフレーム(21)を備える。リードフレーム(21)は、充電ソケットのキャビティに設置されるように適合され、充電ソケットの複数の端子は、フレーム本体(214)を通過するように適合される。電気接続構造体(230)の一端(230a)は、フレーム本体(214)から露出して、温度センサ(23)のリード(23a)と電気的に接続する。また、リードフレーム(21)は、充電ソケットの少なくとも1つの信号端子と非電気的に接触するように配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム本体(214)、および前記フレーム本体(214)に配置された電気接続構造体(230)を含むリードフレーム(21)
を備え、
前記リードフレーム(21)が、充電ソケットのキャビティに設置されるように適合され、前記充電ソケットの複数の端子が、前記フレーム本体(214)を通過するように適合され、
前記電気接続構造体(230)の一端(230a)が、前記フレーム本体(214)から露出して、温度センサ(23)のリード(23a)と電気的に接続し、
前記リードフレーム(21)は、前記充電ソケットの少なくとも1つの信号端子と非電気的に接触するように配置される、充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項2】
第1の接続部材(210)および第2の接続部材(220)を更に備え、
前記第1の接続部材(210)および第2の接続部材(220)は、充電ソケットの接地端子(11)および検出端子(12)にそれぞれ電気的に接触し、前記接地端子(11)および検出端子(12)の間に抵抗器(22)を電気的に接続するように適合される、請求項1に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項3】
前記第1の接続部材(210)および前記第2の接続部材(220)の少なくとも一方は、
前記フレーム本体(214)に包まれるように設けられる基部(213、223)、
前記基部(213、223)の一端に接続され、前記フレーム本体(214)の外側から露出して、前記抵抗器(22)の一方の接続端と電気的に接続される接続部(211、221);および
前記基部(213、223)の他端に接続され、前記フレーム本体(214)の外側から露出して、前記接地端子(11)または検出端子(12)と電気的に接触する接触部(212、222)を備える、請求項2に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項4】
前記接触部(212、222)は、前記接地端子(11)または前記検出端子(12)をクランプするように適合されて、前記接地端子(11)または前記検出端子(12)と電気的に接触する一対の弾性クランプ・アームを備える、請求項3に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項5】
前記接続部(211、221)は、前記抵抗器(22)の一方の接続端に溶接、圧着またはリベット留めされるように適合される、請求項3に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項6】
2つの接続端がそれぞれ、前記第1の接続部材(210)および前記第2の接続部材(220)に電気的に接続される抵抗器(22)
を更に備える、請求項2に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体(2)。
【請求項7】
前記フレーム本体(214)に設置され、前記充電ソケットの電源と接続された電源端子の温度を検出するように構成された温度センサ(23)を更に備える、請求項1に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項8】
前記フレーム本体(214)に設置され、前記電源端子から前記温度センサ(23)に熱を伝達するための熱伝導パッド(25)を更に備える、請求項7に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項9】
前記フレーム本体(214)に取り付けスロット(214b)が形成され、前記温度センサ(23)および前記熱伝導パッド(25)が前記取り付けスロット(214b)に設置される、請求項8に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項10】
前記リードフレーム(21)はインサート射出成形部品であり、前記第1の接続部材(210)、前記第2の接続部材(220)および前記電気接続構造体(230)はインサート部品であり、前記フレーム本体(214)は射出成形部品である、請求項2に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項11】
前記フレーム本体(214)に取り付けられ、ハウジング(241)および該ハウジング(241)内に配置された導電性端子(242)を備えるコネクタ(24)を更に備え、
前記コネクタ(24)の前記導電性端子(242)は、前記電気接続構造体(230)の他端と電気的に接続されて、前記温度センサ(23)を前記コネクタ(24)に電気的に接続する、請求項1に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項12】
前記コネクタ(24)の前記導電性端子(242)および前記電気接続構造体(230)が一体的に形成されるか、または
前記コネクタ(24)の前記導電性端子(242)および前記電気接続構造体(230)は、別々に形成され、かつ互いに電気的に接続される、請求項11に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項13】
前記コネクタ(24)の前記ハウジング(241)および前記フレーム本体(214)が一体的に形成されるか、または
前記コネクタ(24)の前記ハウジング(241)および前記フレーム本体(214)が、別々に形成され、かつ互いに接続される、請求項11に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項14】
前記フレーム本体(214)には、前記充電ソケットの信号端子を通過させるための少なくとも1つの開口部(214c)が設けられる、請求項1~13のいずれか1項に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体。
【請求項15】
シート本体(1)、
前記シート本体(1)に設置される複数の端子、および
前記シート本体(1)に設置される、請求項1~14のいずれか1項に記載の充電ソケット・リードフレーム組立体(2)を備え、
前記複数の端子は信号端子を備え、前記信号端子の少なくとも1つは、前記充電ソケット・リードフレーム組立体(2)と非電気的に接触して配置される、充電ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、2021年5月25日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202121127140.7号の利益を主張し、その開示全体は、参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本発明は、充電ソケット・リードフレーム組立体および充電ソケット・リードフレーム組立体を含む充電ソケットに関する。
【背景技術】
【0003】
先行技術では、充電ソケットの複数の信号端子は、充電ソケットに設置されたリードフレームと電気的に接触し、リードフレーム内の電気接続構造体を介してコネクタに接続される。このため、リードフレームの構造が複雑になりすぎて、製造が困難となる。
【0004】
また、先行技術では、充電ガンと充電ソケットとの電気的接続状態を検出するために、電気自動車の充電ソケットに検出端子(通称:CC信号端子)および抵抗器を設ける必要がある。一般に、抵抗器は、検出端子と充電ソケットの接地端子(通称:PE端子)との間に電気的に接続される。充電ガンが充電ソケットと電気的に接続された場合、充電ソケットの検出端子と接地端子とが充電ガンの対応する端子と電気的に接触するため、抵抗検出回路が接続され、抵抗器の抵抗値を検出することができるようになる。すなわち、抵抗検出回路が抵抗の抵抗値を検出すると、充電ガンが充電ソケットと電気的に接続されたことを示し、そうでない場合は、充電ガンが充電ソケットと電気的に接続されていないことを示す。
【0005】
先行技術では、通常、抵抗器の両端は、充電ソケットの検出端子および接地端子にワイヤで溶接される。また、先行技術では、充電端子の温度を検出するための温度センサのピンは、通常、ワイヤを介して対応する出力端子に溶接される。既存のワイヤ溶接方式は、工程が複雑であり、品質が不安定であるという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した欠点の少なくとも一面を克服または緩和するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様によれば、フレーム本体(またはフレーム・ボディ)と、フレーム本体に配置された電気接続構造体とを含むリードフレームを備える充電ソケット・リードフレーム組立体(またはアセンブリ)が提供される。リードフレームは、充電ソケットのキャビティに設置されるように適合され、充電ソケットの複数の端子は、フレーム本体を通過するように適合され;電気接続構造体の一端は、フレーム本体から露出して、温度センサのリードと電気的に接続し;リードフレームは、充電ソケットの少なくとも1つの信号端子と非電気的に接触するように配置される。
【0008】
本発明の例示的な実施形態によれば、充電ソケット・リードフレーム組立体は、第1の接続部材および第2の接続部材を更に備え;第1の接続部材および第2の接続部材はそれぞれ、充電ソケットの接地端子および検出端子に電気的に接触し、接地端子と検出端子の間に抵抗器を電気的に接続するように適合される。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の接続部材および第2の接続部材の少なくとも一方は、フレーム本体に包まれるように設けられる(またはラップされる、被包される、被覆される、またはラップ、被包もしくは被覆されるように設けられる、wrapped)基部と、基部の一端に接続され、フレーム本体の外側から露出して抵抗器の一方の接続端と電気的に接続される接続部と、基部の他端に接続され、フレーム本体の外側から露出して接地端子または検出端子と電気的に接触する接触部とを含む。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、接触部は、接地端子または検出端子をクランプするように適合されて、接地端子または検出端子と電気的に接触する一対の弾性クランプ・アームを備える。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、接続部は、抵抗器の一方の接続端に溶接、圧着またはリベット留め(rivet)されるように適合される。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケット・リードフレーム組立体は、抵抗器を更に備え、抵抗器の2つの接続端はそれぞれ、第1の接続部材および第2の接続部材に電気的に接続される。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケット・リードフレーム組立体は、フレーム本体に設置され、充電ソケットの電源と接続された電源端子(または電力端子)の温度を検出するように構成された温度センサを更に備える。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ソケット・リードフレーム組立体は、フレーム本体に設置され、電源端子から温度センサに熱を伝達するための熱伝導パッドを更に備える。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、フレーム本体に取り付けスロットが形成され、温度センサおよび熱伝導パッドは、取り付けスロットに設置される。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、リードフレームはインサート射出成形部品(または射出成形品もしくは射出成形パーツ)であり、第1の接続部材、第2の接続部材、および電気接続構造体はインサート部品であり、フレーム本体は射出成形部品である。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、取り付けスロットは、フレーム本体に取り付けられ、ハウジングと、ハウジングに配置された導電性端子とを備えるコネクタを更に備え、コネクタの導電性端子は、電気接続構造体の他端と電気的に接続されて、温度センサをコネクタに電気的に接続させる。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、コネクタの導電性端子と電気接続構造体は一体的に形成されるか;または、コネクタの導電性端子と電気接続構造体は別々に形成され、かつ互いに電気的に接続される。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、コネクタのハウジングとフレーム本体とは一体的に形成されるか;または、コネクタのハウジングとフレーム本体とは別々に形成され、かつ互いに接続される。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、フレーム本体には、充電ソケットの信号端子を通過させるための少なくとも1つの開口部が設けられる。
【0021】
本発明の別の態様によれば、シート本体(またはシート・ボディ)と、シート本体に設置された複数の端子と、シート本体に設置される上記充電ソケット・リードフレーム組立体とを備え、複数の端子は信号端子を備え、信号端子の少なくとも1つは充電ソケット・リードフレーム組立体と非電気的に接触して配置される充電ソケットが提供される。
【発明の効果】
【0022】
本発明による上記例示的な実施形態では、充電ソケットに設けられた少なくとも1つの信号端子が、充電ソケットに設けられたリードフレームと非電気的に接触するように配置される。従って、リードフレームの構造を簡素化することができ、製造難易度およびコストを低減することができる。
【0023】
また、本発明による前記例示的な実施形態では、抵抗器の両端はそれぞれ、リードフレームに設けられた接続端子を介して、検出端子および接地端子に電気的に接続される。従って、抵抗器の両端を検出端子および接地端子にそれぞれワイヤで溶接する必要がなく、充電ソケットの製造を簡素化し、コストを節約し、製品品質の一貫性および信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の上記および他の特徴は、添付図面を参照してその例示的な実施形態を詳細に説明することにより、より明らかになる
【
図1】本発明の例示的な実施形態による充電ソケットの三次元概略図を示す。
【
図2】充電ソケットの検出端子および接地端子が示される、本発明の例示的な実施形態による充電ソケット・リードフレーム組立体の三次元概略図を示す。
【
図3】リードフレームのフレーム本体が取り外され、充電ソケットの検出端子と接地端子とが示される、
図2に示された充電ソケット・リードフレーム組立体の三次元概略図を示す。
【
図4】充電ソケットの検出端子と接地端子は示されていない、
図3に示した充電ソケットのリードフレーム組立体の三次元概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明するが、ここで、同様の参照数字は、同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化され得、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全なものとなり、当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供されるものである。
【0026】
以下の詳細な説明では、説明のために、開示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、1つ以上の実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスが概略的に示される。
【0027】
本発明の一般的な概念によれば、フレーム本体と、フレーム本体に配置された電気接続構造体とを含むリードフレームを備える充電ソケット・リードフレーム組立体が提供される。リードフレームは、充電ソケットのキャビティに設置されるように適合され、充電ソケットの複数の端子は、フレーム本体を通過するように適合され、電気接続構造体の一端はフレーム本体から露出して、温度センサのリードと電気的に接続し、リードフレームは、充電ソケットの少なくとも1つの信号端子と非電気的に接触して配置される。
【0028】
図1は、本発明の例示的実施形態による充電ソケットの三次元概略図であり;
図2は、本発明の例示的実施形態による充電ソケット・リードフレーム組立体2の三次元概略図であり、充電ソケットの検出端子12および接地端子11が示される。
【0029】
図1および
図2に示すように、図示の実施形態において、充電ソケットは、主に、シート本体1と、シート本体1に設置された充電ソケット・リードフレーム組立体2と、シート本体1の後部端に設置された後部端カバー(図示せず)とを含む。充電ソケット・リードフレーム組立体2は、シート本体1と後部端カバーとの間の後部キャビティに収容される。
【0030】
図3は、リードフレーム21のフレーム本体214を取り外して充電ソケットの検出端子12および接地端子11を示す、
図2に示す充電ソケット・リードフレーム組立体2の三次元概略図であり、
図4は、充電ソケットの検出端子12および接地端子11を示していない、
図3に示す充電ソケット・リードフレーム組立体2の三次元概略図を示す。
【0031】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、充電ソケット・リードフレーム組立体2は、リードフレーム21と、抵抗器22とを備える。リードフレーム21は、フレーム本体214と、フレーム本体214に配置された第1の接続部材210および第2の接続部材220とを含む。抵抗器22の2つの接続端は、第1の接続部材210および第2の接続部材220にそれぞれ電気的に接続される。
【0032】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、リードフレーム21のフレーム本体214には、シート本体1に設置された複数の端子を通過させる複数の開口部214cが形成される。シート本体1の複数の端子は、複数の信号端子(図示せず)を含み、複数の信号端子の少なくとも1つは、リードフレーム21と非電気的に接触するように配置される。
【0033】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、第1の接続部材210および第2の接続部材220はそれぞれ、充電ソケット1の接地端子11および検出端子12に電気的に接触して、接地端子11と検出端子12との間に抵抗器22を電気的に接続するのに好適である。
【0034】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、第1の接続部材210は、第1の基部213と、第1の接続部211と、第1の接触部212とを含む。第1の基部213が、フレーム本体214に包囲されて、第1の接続部材210を固定する。第1の接続部211は、第1の基部213の一端に接続され、フレーム本体214から露出して、抵抗器22の他方の接続端と電気的に接続される。第1の接触部212は、第1の基部213の他端に接続され、フレーム本体214の外側から露出して、接地端子11と電気的に接触している。
【0035】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、第2の接続部材220は、第2の基部223と、第2の接続部221と、第2の接触部222とを含む。第2の基部223が、フレーム本体214に包囲されて、第2の接続部材220を固定する。第2の接続部221は、第2の基部223の一端に接続され、フレーム本体214から露出して、抵抗器22の他方の接続端と電気的に接続される。第2の接触部222は、第2の基部223の他端に接続され、フレーム本体214から露出して、検出端子12と電気的に接触している。
【0036】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、第1の接続部材210の第1の接触部212は、接地端子11をクランプして、接地端子11と電気的に接触させるのに好適な一対の第1の弾性クランプ・アームを含む。
【0037】
同様に、
図1~
図4に示す実施形態では、第2の接続部材220の第2の接触部222は、検出端子12をクランプして、検出端子12と電気的に接触させるのに好適な一対の第2の弾性クランプ・アームを含む。
【0038】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、第1の接続部211は、抵抗器22の一端に溶接され、第2の接続部221は、抵抗器22の他端に溶接される。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されるものではない。第1の接続部211または第2の接続部221は、他の好適な方法で抵抗器22に電気的に接続することも可能である。例えば、第1の接続部211または第2の接続部221は、抵抗器22の接続端に圧着またはリベット留めすることもできる。
【0039】
図示の実施形態では、抵抗器22はピン型抵抗器であるが、本発明はこれに限定されず、抵抗器22はチップ型抵抗器であってもよい。
【0040】
図示しないが、本発明の例示的な実施形態では、第1の接続部材210に第1のノッチ部が形成され、フレーム本体214に第1の溝が形成され、抵抗器22の第1のピンが第1の溝に収容されて第1のノッチ部にクランプされる。同様に、第2の接続部材220には第2のノッチ部が形成され、フレーム本体214には第2の溝が形成され、抵抗器22の第2のピンは第2の溝に収容され、第2のノッチ部にクランプされる。
【0041】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、フレーム本体214に収容溝214aが形成され、抵抗器22は収容溝214aに収容されて位置決めされる。
【0042】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、充電ソケット・リードフレーム組立体2は、更に、温度センサ23を含む。温度センサ23は、フレーム214に設置されて、充電ソケットの電源に接続された電源端子(図示せず、充電端子と称する)の温度を検出する。
【0043】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、充電ソケット・リードフレーム組立体2は、更に、熱伝導パッド25を含む。熱伝導パッド25は、フレーム本体214に設置されて、電源端子からの熱を温度センサ23に伝達する。
【0044】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、フレーム本体214に取り付けスロット214bが形成され、取り付けスロット214bに温度センサ23および熱伝導パッド25が設置される。
【0045】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、リードフレーム21は、フレーム本体214に包囲された電気接続構造体230も含む。電気接続構造体230の一端230aは、フレーム本体214から露出し、かつ温度センサ23のリード23aと電気的に接続される。図示の実施形態では、電気接続構造体230の一端230aはパッド形状であり、温度センサ23のリード23aは、電気接続構造体230の一端230aに溶接される。
【0046】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、リードフレーム21はインサート射出成形部品であり、第1の接続部材210、第2の接続部材220および電気接続構造体230はインサート部品であり、フレーム本体214は射出成形部品である。リードフレーム21は、製造が便利で、品質が高く、コストが低いという利点を有し、製品品質の一貫性と信頼性を効果的に確保することができる。
【0047】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、充電ソケット・リードフレーム組立体2は、コネクタ24も含む。コネクタ24は、フレーム本体214に取り付けられる。コネクタ24は、主に、ハウジング241と、ハウジング241に配置された導電性端子242とを含む。コネクタ24の導電性端子242は、電気接続構造体230の他端と電気的に接続されて、温度センサ23をコネクタ24に電気的に接続する。
【0048】
図1~
図4に示すように、本発明の例示的な実施形態において、コネクタ24の導電性端子242と電気接続構造体230は、一体的に形成することができる。このようにすれば、製造がより簡単で便利である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コネクタ24の導電性端子242と電気接続構造体230とを別々に形成し、かつ互いに電気的に接続することもできる。
【0049】
図1~
図4に示すように、本発明の例示的な実施形態では、コネクタ24のハウジング241とフレーム214とが一体的に形成される。このようにすると、製造がより簡単で便利である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コネクタ24のハウジング241とフレーム本体214とを別々に形成し、互いに接続することも可能である。
【0050】
図1~
図4に示すように、図示の実施形態では、合わせコネクタ(図示せず)と合わせられる(または、つがいを成すもしくは嵌り合う;mate)のに好適なスナップ構造体243をコネクタ24のハウジング241に形成し、このスナップ構造体243によってコネクタ24を合わせコネクタにロックすることができる。
【0051】
図示しないが、本発明では、合わせコネクタを充電ソケット上のコネクタ24と合わせられると、温度センサ23によって検出された温度信号を電気自動車の制御システムに送信することができる。
【0052】
当業者であれば、上記の実施形態は例示を意図したものであり、制限的なものではないことが理解されるはずである。例えば、当業者であれば、上記実施形態に多くの変更を加えることができ、異なる実施形態で説明した様々な特徴を、構成や原理が矛盾することなく自由に組み合わせてもよい。
【0053】
いくつかの例示的な実施形態が示され、説明されてきたが、本開示の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされ得ることが当業者には理解され、その範囲は請求の範囲およびその同等物に定義される。
【0054】
本明細書中で使用される場合、単数形で記載され、用語「a」または「an」を用いて進められる要素は、そのような排除が明示されない限り、当該要素またはステップの複数形を排除しないものとして理解されるべきである。更に、本発明の「1つの実施形態」への言及は、記載された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を排除するものと解釈することを意図していない。更に、反対のことを明示的に述べない限り、特定の特性を有する要素または複数の要素を「含む(comprising)」または「有する(having)」実施形態は、その特性を有さない別のそのような要素を含むことができる。
【符号の説明】
【0055】
1 … シート本体
2 … 充電ソケット・リードフレーム組立体
11 … 接地端子
12 … 検出端子
21 … リードフレーム
22 … 抵抗器
23 … 温度センサ
24 … コネクタ
210 … 第1の接続部材
211 … 第1の接続部
212 … 第1の接触部
213 … 第1の基部
214 … フレーム本体
220 … 第2の接続部材
221 … 第2の接続部
222 … 第2の接触部
223 … 第2の基部
230 … 電気接続構造体
241 … ハウジング
242 … 導電性端子
243 … スナップ構造体
【外国語明細書】