(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181316
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】フレキシブルケーブル用コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/61 20110101AFI20221201BHJP
H01R 13/516 20060101ALI20221201BHJP
H01R 13/627 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
H01R12/61
H01R13/516
H01R13/627
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088198
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パーティウッティパット ピパッタナ
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FB08
5E021FC29
5E021FC36
5E021HC09
5E087EE11
5E087FF12
5E087GG13
5E087HH04
5E087JJ08
5E087JJ09
5E087MM05
5E087RR06
5E087RR25
5E087RR36
5E087RR41
5E223AB21
5E223AB28
5E223AC21
5E223BA04
5E223BA08
5E223CA15
5E223CC15
5E223CD02
5E223CD23
5E223EA07
5E223EA26
5E223EA33
5E223EA36
5E223EC07
5E223EC32
(57)【要約】
【課題】ハウジングの形状の簡素化を図る。
【解決手段】フレキシブルケーブル用コネクタは、第1ハウジング27と、第1ハウジング27に積層される第2ハウジング46と、第1ハウジング27に取り付けた第1端子金具39に接続される第1フレキシブルケーブル40と、第2ハウジング46に取り付けた第2端子金具56に接続される第2フレキシブルケーブル57と、第1ハウジング27に形成され、第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57に貫通されることによって第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57を位置決めする第1ボスピン37と、第2ハウジング46に形成され、第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40に貫通されることによって第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40を位置決めする第2ボスピン54とを備えている。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに積層される第2ハウジングと、
前記第1ハウジングに取り付けた第1端子金具に接続される第1フレキシブルケーブルと、
前記第2ハウジングに取り付けた第2端子金具に接続される第2フレキシブルケーブルと、
前記第1ハウジングに形成され、前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルを位置決めする第1ボスピンと、
前記第2ハウジングに形成され、前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルを位置決めする第2ボスピンとを備えているフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項2】
前記第1フレキシブルケーブルは、前記第1ハウジングのうち前記第1ボスピンとは反対側の面に沿うように配置され、
前記第2フレキシブルケーブルは、前記第2ハウジングのうち前記第2ボスピンとは反対側の面に沿うように配置されている請求項1に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項3】
前記第1フレキシブルケーブルは、前記第1端子金具と接続するための第1接続端部を有し、
前記第2フレキシブルケーブルは、前記第2端子金具と接続するための第2接続端部を有し、
前記第1接続端部には前記第2ボスピンが貫通され、
前記第2接続端部には前記第1ボスピンが貫通され、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの積層方向と直交する幅方向において、前記第1接続端部の少なくとも一部と、前記第2接続端部の少なくとも一部とが、互いに異なる領域に配置されている請求項1又は請求項2に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項4】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態で収容するアウタハウジングを備えており、
前記アウタハウジングの前記幅方向における中央部には、ロックアームが形成され、
前記第1ハウジングには、前記ロックアームとの干渉を回避する切欠部が形成され、
一対の前記第1接続端部が、前記幅方向において前記ロックアームを挟むように配置されている請求項3に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項5】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態で収容するアウタハウジングを備えており、
前記アウタハウジングの外面には、前記第1ボスピンと前記第2ボスピンを露出させる窓孔が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項6】
前記アウタハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの積層方向に揺動可能であり、前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルを挟んだ状態に保持する保持部が形成され、
前記保持部に前記窓孔が形成され、
前記保持部が前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルを挟む状態では、前記窓孔に前記第1ボスピンと前記第2ボスピンが嵌合される請求項5に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【請求項7】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態に保持するための係止部を有している請求項5又は請求項6に記載のフレキシブルケーブル用コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フレキシブルケーブル用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハウジングにフラットケーブルを取り付けた構造のコネクタが開示されている。フラットケーブルの端部に配置した複数の端子金具が、ハウジングに収容されている。フラットケーブルに形成した補強孔が、ハウジングに形成したボスに嵌合されることによって、ハウジングに対するフラットケーブルの位置ずれが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコネクタは、1つのハウジングに1つのフラットケーブルを取り付けたものであるが、極数が増えた場合、複数のハウジングと複数のフラットケーブルを積層して組み付ける構造にすることが考えられる。この場合、積層するハウジング同士を位置決めするために、各ハウジングに位置決め部を形成する必要がある。そのため、ハウジングの形状が複雑になるという問題がある。
【0005】
本開示のフレキシブルケーブル用コネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングの形状の簡素化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のフレキシブルケーブル用コネクタは、
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに積層される第2ハウジングと、
前記第1ハウジングに取り付けた第1端子金具に接続される第1フレキシブルケーブルと、
前記第2ハウジングに取り付けた第2端子金具に接続される第2フレキシブルケーブルと、
前記第1ハウジングに形成され、前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルを位置決めする第1ボスピンと、
前記第2ハウジングに形成され、前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルを位置決めする第2ボスピンとを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、第1ハウジングと第2ハウジングの形状の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例1のフレキシブルケーブル用コネクタを斜め上から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、アウタハウジングとインナモジュールに分離した状態を斜め上から見た斜視図である。
【
図3】
図3は、第1モジュールを斜め上から見た斜視図である。
【
図4】
図4は、第1モジュールを斜め下から見た斜視図である。
【
図5】
図5は、第2モジュールを斜め上から見た斜視図である。
【
図6】
図6は、第2モジュールを斜め下から見た斜視図である。
【
図7】
図7は、第2ボスピンによる位置決め構造をあらわす側断面図である。
【
図8】
図8は、第1ボスピンによる位置決め構造をあらわす側断面図である。
【
図9】
図9は、第1ボスピンと第2ボスピンの配置をあらわす正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のフレキシブルケーブル用コネクタは、
(1)第1ハウジングと、前記第1ハウジングに積層される第2ハウジングと、前記第1ハウジングに取り付けた第1端子金具に接続される第1フレキシブルケーブルと、前記第2ハウジングに取り付けた第2端子金具に接続される第2フレキシブルケーブルと、前記第1ハウジングに形成され、前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第2ハウジングと前記第2フレキシブルケーブルを位置決めする第1ボスピンと、前記第2ハウジングに形成され、前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルに貫通されることによって前記第1ハウジングと前記第1フレキシブルケーブルを位置決めする第2ボスピンとを備えている。本開示の構成によれば、第1ボスピンは、第2ハウジングと第2フレキシブルケーブルを位置決めする機能と、第1ハウジングと第2ハウジングを位置決めする機能とを兼ね備えている。第2ボスピンは、第1ハウジングと第1フレキシブルケーブルを位置決めする機能と、第1ハウジングと第2ハウジングを位置決めする機能とを兼ね備えている。1つのボスピンが2つの位置決め機能を兼ね備えているので、第1ハウジングと第2ハウジングの形状を簡素化することができる。
【0010】
(2)前記第1フレキシブルケーブルは、前記第1ハウジングのうち前記第1ボスピンとは反対側の面に沿うように配置され、前記第2フレキシブルケーブルは、前記第2ハウジングのうち前記第2ボスピンとは反対側の面に沿うように配置されていることが好ましい。この構成によれば、第1フレキシブルケーブルには第1ボスピンを貫通させる孔部を形成せずに済む。第2フレキシブルケーブルには第2ボスピンを貫通させる孔部を形成せずに済む。
【0011】
(3)前記第1フレキシブルケーブルは、前記第1端子金具と接続するための第1接続端部を有し、前記第2フレキシブルケーブルは、前記第2端子金具と接続するための第2接続端部を有し、前記第1接続端部には前記第2ボスピンが貫通され、前記第2接続端部には前記第1ボスピンが貫通され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの積層方向と直交する幅方向において、前記第1接続端部の少なくとも一部と、前記第2接続端部の少なくとも一部とが、互いに異なる領域に配置されていることが好ましい。この構成によれば、幅方向における第1ボスピンと第2ボスピンのピッチに余裕を持たせることができる。
【0012】
(4)(3)において、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態で収容するアウタハウジングを備えており、前記アウタハウジングの前記幅方向における中央部には、ロックアームが形成され、前記第1ハウジングには、前記ロックアームとの干渉を回避する切欠部が形成され、一対の前記第1接続端部が、前記幅方向において前記ロックアームを挟むように配置されていることが好ましい。この構成によれば、第1フレキシブルケーブルに引張力が作用したときに、一部の第1ボスピンに負荷が集中することを防止できる。
【0013】
(5)前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態で収容するアウタハウジングを備えており、前記アウタハウジングの外面には、前記第1ボスピンと前記第2ボスピンを露出させる窓孔が形成されていることが好ましい。この構成によれば、アウタハウジングに対する第1ハウジングと第2ハウジングの位置関係を目視によって確認することができる。
【0014】
(6)(5)において、前記アウタハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの積層方向に揺動可能であり、前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルを挟んだ状態に保持する保持部が形成され、前記保持部に前記窓孔が形成され、前記保持部が前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルを挟む状態では、前記窓孔に前記第1ボスピンと前記第2ボスピンが嵌合されることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが不適正な状態でアウタハウジングに組み付けられたときには、保持部が第1ボスピン及び第2ボスピンと干渉する。これにより、第1ハウジングと第2ハウジングがアウタハウジングに対して適正な状態で収容されているか否かを判断することができる。
【0015】
(7)(5)又は(6)において、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを積層状態に保持するための係止部を有していることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングを、アウタハウジングに組み付ける前に一体化させておくことができるので、作業性がよい。
【0016】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示のフレキシブルケーブル用コネクタを具体化した実施例1を、
図1~
図9を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、
図1~3,5における斜め左下方、
図4,6における斜め左上方、及び
図7,8における左方を、前方と定義する。上下の方向については、
図1~9にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。上下方向と高さ方向を同義で用いる。左右方向と幅方向を同義で用いる。
【0017】
本実施例1のフレキシブルケーブル用コネクタは、1つのアウタハウジング10と、1つのインナモジュール25とを組み付けて構成されている。
図1,2に示すように、アウタハウジング10は、上下方向の高さ寸法に対して前後方向の長さ寸法が大きく、長さ寸法に対して左右方向の幅寸法が大きい偏平な直方形をなす。アウタハウジング10は、前後方向に貫通した角筒状のハウジング本体部11と、ロックアーム12と、一対の第1保持部13と、1つの第2保持部18とを有する単一部品である。ロックアーム12は、アウタハウジング10と図示しない相手側ハウジングとを嵌合状態に保持するための部位である。ロックアーム12は、ハウジング本体を構成する上壁部と下壁部のうち、上壁部の幅方向中央部に配置されている。
【0018】
一対の第1保持部13は、幅方向においてロックアーム12を挟むように配置された板状の部位である。一対の第1保持部13は、上壁部の後端縁から、第1ヒンジ部14を介して後方へ延出している。第1保持部13は、第1ヒンジ部14を支点として上方、つまりアウタハウジング10の外面側への揺動が可能である。各第1保持部13には、それぞれ幅方向に間隔を空けた一対の第1窓孔15が形成されている。第1窓孔15は第1保持部13を上下方向、即ち第1保持部13の板厚方向に貫通している。第1保持部13の幅方向両端部のうちアウタハウジング10の外側面側の端部には、第1保持孔16が形成されている。第1保持部13の幅方向両端部のうちロックアーム12側の端部には、保持用突起部17が形成されている。
【0019】
第2保持部18は、アウタハウジング10の全幅領域に亘って配置されている。第2保持部18は、下壁部の後端縁から、第2ヒンジ部19を介して後方へ板状に延出している。第2保持部18は、第2ヒンジ部19を支点として下方、つまりアウタハウジング10の外面側への揺動が可能である。第2保持部18には、4つの第2窓孔20が形成されている。第2窓孔20は、第2保持部18を上下方向、即ち第2保持部18の板厚方向に貫通している。第2窓孔20は、前後方向において第1窓孔15と同じ位置に配置され、幅方向において第1窓孔15とは異なる位置に配置されている。第2保持部18の幅方向両端部には、第2保持孔21が形成されている。
【0020】
インナモジュール25は、第1モジュール26と第2モジュール45を上下方向に積層して構成されている。第1モジュール26は、1つの第1ハウジング27と、複数の第1端子金具39と、1つの第1フレキシブルケーブル40とを組み付けて構成されている。
【0021】
第1ハウジング27は、上下方向の高さ寸法に対して前後方向の長さ寸法が大きく、長さ寸法に対して左右方向の幅寸法が大きい偏平な形状をなす。第1ハウジング27は、左右一対の第1端子収容部28と、第1端子収容部28の後方に配置された幅方向に細長い第1基板部30と、二対の第1繋ぎ部31とを有する単一部品である。第1端子収容部28内には、幅方向に並ぶ複数の第1端子収容室29が形成されている。第1端子収容部28の前端部には、第1前側係止部32が形成されている。二対の第1繋ぎ部31は、第1端子収容部28の後端部における幅方向両端部と、第1基板部30の前端縁とを繋いでいる。第1ハウジング27のうち第1基板部30よりも前方であって、一対の第1端子収容部28に挟まれた領域には、切欠部33が形成されている。切欠部33は、ロックアーム12との干渉を回避するための空間であり、第1ハウジング27の上下両面及び前面に開放されている。
【0022】
第1基板部30の幅方向両端部には、第1基板部30の外側面から突出する一対の第1保持突起34が形成されている。第1基板部30の上面には、切欠部33の左右両側縁の後方に隣接する一対の保持用孔部35が形成されている。第1基板部30の下面には、左右一対の第1後側係止部36が形成されている。第1後側係止部36は、幅方向において第1端子収容部28の形成領域内に配置されている。
【0023】
第1基板部30の下面には、下向きに突出する4つの第1ボスピン37が形成されている。4つの第1ボスピン37は、幅方向に間隔を空け、幅方向に一列に並ぶように配置されている。4つの第1ボスピン37のうち中央に位置する2つの第1ボスピン37は、幅方向において切欠部33の形成領域内に配置されている。幅方向両端側の2つの第1ボスピン37は、幅方向において第1端子収容部28の形成領域内に配置されている。
【0024】
第1基板部30には、第1基板部30を上下方向、即ち板厚方向に貫通する4つの第1嵌合孔38が形成されている。4つの第1嵌合孔38は、幅方向に間隔を空け、幅方向に一列に並ぶように配置されている。第1嵌合孔38は、前後方向において第1ボスピン37と同じ位置に配置されている。4つの第1嵌合孔38は、幅方向において第1端子収容部28の形成領域内に配置されている。右側の2つの第1嵌合孔38は、1つの第1ボスピン37を幅方向に挟むように配置されている。左側の2つの第1嵌合孔38も、1つの第1ボスピン37を幅方向に挟むように配置されている。
【0025】
第1フレキシブルケーブル40は、可撓性を有する薄膜状の絶縁体であるベースフィルムに、導電路や回路を形成した周知のものである。第1フラットケーブルの具体例としては、フレキシブルプリント基板(Flexible printed circuits)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)などがある。
【0026】
第1フレキシブルケーブル40の前端部には、左右一対の第1接続端部41が形成されている。幅方向における一対の第1接続端部41の形成範囲は、第1ハウジング27の幅方向両端から切欠部33までの間の領域のみ、換言すると、第1ハウジング27の全幅範囲のうち切欠部33を除いた領域のみである。幅方向における一対の第1接続端部41の形成範囲と、一対の端子収容部の形成範囲は、同じ領域である。第1接続端部41の前端部には、幅方向に所定ピッチで並列配置された複数の第1端子金具39がリフロー処理によって導通可能に溶接されている。複数の第1端子金具39は、第1端子収容部28の後方から複数の第1端子収容室29に個別に挿入されている。
【0027】
第1フレキシブルケーブル40には、第1フレキシブルケーブル40を厚さ方向に貫通する4つの第1貫通孔42が形成されている。4つの第1貫通孔42は、幅方向に間隔を空けて、幅方向に一列に並んでいる。第1貫通孔42は第1接続端部41に配置され、各第1接続端部41には2つの第1貫通孔42が配置されている。4つの第1貫通孔42は、4つの第1嵌合孔38と同じ位置に配置される。
【0028】
第2モジュール45は、1つの第2ハウジング46と、複数の第2端子金具56と、1つの第2フレキシブルケーブル57とを組み付けて構成されている。第2ハウジング46は、上下方向の高さ寸法に対して前後方向の長さ寸法が大きく、長さ寸法に対して左右方向の幅寸法が大きい偏平な形状をなす。第2ハウジング46の前後方向の長さ寸法は第1ハウジング27の長さ寸法と同じである。第2ハウジング46幅寸法は第1ハウジング27の幅寸法と同じである。
【0029】
第2ハウジング46は、幅方向に細長い第2端子収容部47と、第2端子収容部47の後方に配置された幅方向に細長い第2基板部48と一対の第2繋ぎ部49とを有する単一部品である。第2端子収容部47内には、幅方向に並ぶ複数の第2端子収容室50が形成されている。第2端子収容部47の前端面における幅方向両端部には、突起状の第2前側係止部51が形成されている。一対の第2繋ぎ部49は、第2端子収容部47の後端部における幅方向両端部と、第2基板部48の前端縁における幅方向両端部とを繋いでいる。
【0030】
第2基板部48の幅方向両端部には、第2基板部48の外側面から突出する一対の第2保持突起52が形成されている。第2基板部48には、左右一対の第2後側係止部53が形成されている。第2後側係止部53は、幅方向において第1後側係止部36と同じ位置に配置されている。
【0031】
第2基板部48の上面には、上向きに突出する4つの第2ボスピン54が形成されている。4つの第2ボスピン54は、幅方向に間隔を空け、幅方向に一列に並ぶように配置されている。4つの第2ボスピン54は、第1ハウジング27と第2ハウジング46が積層された状態で、4つの第1嵌合孔38及び4つの第1貫通孔42と嵌合する位置に配置されている。
【0032】
第2基板部48には、第2基板部48を上下方向、即ち板厚方向に貫通する4つの第2嵌合孔55が形成されている。4つの第2嵌合孔55は、幅方向に間隔を空け、幅方向に一列に並ぶように配置されている。第2嵌合孔55は、幅方向において第1嵌合孔38と異なる位置に配置されている。第2嵌合孔55は、前後方向において第1ボスピン37及び第2ボスピン54と同じ位置に配置されている。4つの第2嵌合孔55は、第1ハウジング27と第2ハウジング46が積層された状態で、4つの第1ボスピン37と嵌合する位置に配置されている。
【0033】
第2フレキシブルケーブル57は、第1フレキシブルケーブル40と同様、可撓性を有する薄膜状の絶縁体であるベースフィルムに、導電路や回路を形成した周知のものである。第2フレキシブルケーブル57の前端部には、第2接続端部58が形成されている。第2接続端部58の前端部には、幅方向に所定ピッチで並列配置された複数の第2端子金具56の後端部がリフロー処理により導通可能に溶接されている。複数の第2端子金具56は、第2端子収容部47の後方から複数の第2端子収容室50に個別に挿入されている。
【0034】
幅方向における第2接続端部58の形成範囲は、第2ハウジング46の全幅の領域よりも狭い範囲、つまり、第2ハウジング46の幅方向両端部よりも中央寄りの領域のみである。幅方向において、第1接続端部41の形成範囲と第2接続端部58の形成範囲は、部分的に同じ領域であるが、第1接続端部41の一部と第2接続端部58の一部は、互いに異なる領域に配置されている。幅方向において、切欠部33の形成領域には、第2接続端部58のみが配置されている。第1ハウジング27及び第2ハウジング46の幅方向両端部には、第1接続端部41のみが配置されている。
【0035】
第2フレキシブルケーブル57の第2接続端部58には、第2フレキシブルケーブル57を厚さ方向に貫通する4つの第2貫通孔59が形成されている。4つの第2貫通孔59は、幅方向に間隔を空けて、幅方向に一列に並んでいる。4つの第2貫通孔59は、4つの第2嵌合孔55と同じ位置に配置されている。
【0036】
本実施例1のフレキシブルケーブル用コネクタの組付け手順を説明する。第1モジュール26側では、第1フレキシブルケーブル40を治具(図示省略)にセットし、第1貫通孔42を治具の位置決め突部(図示省略)に嵌合することによって、第1フレキシブルケーブル40を位置決めする。第1ハウジング27に関しては、第1端子収容室29に第1端子金具39を収容した後、第1ボスピン37が上向きとなる姿勢で第1ハウジング27を第1フレキシブルケーブル40に被せ、第1嵌合孔38を治具の位置決め突部に嵌合する。これにより、第1フレキシブルケーブル40と第1ハウジング27が位置決めされる。この状態で、リフロー処理によって第1端子金具39の後端部と第1接続端部41を固着する。以上により、第1モジュール26の組付けが完了し、第1ハウジング27と第1端子金具39と第1フレキシブルケーブル40が一体化される。
【0037】
一方、第2モジュール45側では、第2フレキシブルケーブル57を治具(図示省略)にセットし、第2貫通孔59を治具の位置決め突部(図示省略)に嵌合することによって、第2フレキシブルケーブル57を位置決めする。第2ハウジング46に関しては、第2端子収容室50に第2端子金具56を収容した後、第2ボスピン54が上向きとなる姿勢で第2ハウジング46を第2フレキシブルケーブル57に被せ、第2嵌合孔55を治具の位置決め突部に嵌合する。これにより、第2フレキシブルケーブル57と第2ハウジング46が位置決めされる。この状態で、リフロー処理によって第2端子金具56の後端部と第2接続端部58を固着する。以上により、第2モジュール45の組付けが完了し、第2ハウジング46と第2端子金具56と第2フレキシブルケーブル57が一体化される。
【0038】
この後、第1ボスピン37が下向きに突出する姿勢にした第1ハウジング27を、第2ボスピン54が上向きに突出する姿勢にした第2ハウジング46の上面に対し、重ねるようにして組み付ける。両ハウジング27,46を積層して組み付けた状態では、第1ボスピン37が第2嵌合孔55と第2貫通孔59に対して貫通状態で嵌合する。第1ボスピン37の突出端部は、第2フレキシブルケーブル57の下面から下方へ突出する。第2ボスピン54は、第1嵌合孔38と第1貫通孔42に対して貫通状態で嵌合し、第2ボスピン54の突出端部が、第1フレキシブルケーブル40の上面から上方へ突出する。第1前側係止部32と第2前側係止部51との係止作用、及び第1後側係止部36と第2後側係止部53との係止によって、両ハウジング27,46が上下に積層した状態に保持される。つまり、第1モジュール26と第2モジュール45が積層した状態に保持され、インナモジュール25の組付けが完了する。
【0039】
第1モジュール26と第2モジュール45を積層した状態では、第1ハウジング27の第1嵌合孔38と第1フレキシブルケーブル40の第1貫通孔42が、共通の第2ボスピン54に嵌合されることによって、第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40が前後方向及び幅方向において位置決めされる。第2ハウジング46の第2嵌合孔55と第2フレキシブルケーブル57の第2貫通孔59が、共通の第1ボスピン37に嵌合されることによって、第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57が前後方向及び幅方向において位置決めされる。第1ハウジング27の第1ボスピン37と第2ハウジング46の第2嵌合孔55が嵌合し、第2ハウジング46の第2ボスピン54と第1ハウジング27の第1嵌合孔38が嵌合することによって、第1ハウジング27と第2ハウジング46が前後方向及び幅方向において位置決めされる。
【0040】
組付けが完了したインナモジュール25は、アウタハウジング10に対して後方から挿入するようにして組み付けられる。インナモジュール25を組み付ける際には、第1保持部13と第2保持部18を、アウタハウジング10の外面側へ変位した開放位置へ揺動させておく。インナモジュール25をアウタハウジング10内に挿入した後は、第1保持部13を第1モジュール26の上面に重なる閉塞位置へ揺動させ、第1保持孔16を第1保持突起34に係止させるとともに、保持用突起部17を保持用孔部35に係止させる。これらの係止作用によって。第1保持部13が揺動不能にロックされる。第1保持部13が閉塞位置にある状態では、第2ボスピン54の突出端部が第1窓孔15内に嵌合される。
【0041】
インナモジュール25をアウタハウジング10に挿入した後、第2保持部18を第2モジュール45の下面に重なる閉塞位置へ揺動させ、第2保持孔21を第2保持突起52に係止させるこの係止作用によって、第2保持部18が揺動不能にロックされる。第2保持部18が閉塞位置にある状態では、第1ボスピン37の突出端部が第2窓孔20内に嵌合される。以上によりインナモジュール25とアウタハウジング10が組付け状態にロックされ、フレキシブルケーブル用コネクタの組付けが完了する。
【0042】
本実施例1のフレキシブルケーブル用コネクタは、第1ハウジング27と、第1ハウジング27に積層された第2ハウジング46と、第1ハウジング27に取り付けた第1端子金具39に接続される第1フレキシブルケーブル40と、第2ハウジング46に取り付けた第2端子金具56に接続される第2フレキシブルケーブル57とを備えている。第1ハウジング27には、第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57に貫通されることによって第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57を位置決めする第1ボスピン37が形成されている。第2ハウジング46には、第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40に貫通されることによって第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40を位置決めする第2ボスピン54が形成されている。
【0043】
第1ボスピン37は、第2ハウジング46と第2フレキシブルケーブル57を位置決めする機能と、第1ハウジング27と第2ハウジング46を位置決めする機能とを兼ね備えている。第2ボスピン54は、第1ハウジング27と第1フレキシブルケーブル40を位置決めする機能と、第1ハウジング27と第2ハウジング46を位置決めする機能とを兼ね備えている。第1ハウジング27に形成した第1ボスピン37と第2ハウジング46に形成した第2ボスピン54が、いずれも、上記2つの位置決め機能を兼ね備えているので、第1ハウジング27及び第2ハウジング46の形状を簡素化することができる。
【0044】
第1フレキシブルケーブル40は、第1ハウジング27のうち第1ボスピン37とは反対側の面に沿うように配置されている。第2フレキシブルケーブル57は、第2ハウジング46のうち第2ボスピン54とは反対側の面に沿うように配置されている。この構成によれば、第1フレキシブルケーブル40には第1ボスピン37を貫通させる孔部を形成せずに済む。第2フレキシブルケーブル57には第2ボスピン54を貫通させる孔部を形成せずに済む。これにより、孔部を形成することに起因する第1フレキシブルケーブル40と第2フレキシブルケーブル57の強度低下を回避できる。
【0045】
第1フレキシブルケーブル40は、第1ハウジング27に取り付けた第1端子金具39と接続するための第1接続端部41を有している。第2フレキシブルケーブル57は、第2ハウジング46に取り付けた第2端子金具56と接続するための第2接続端部58を有している。第1接続端部41には第2ボスピン54が貫通され、第2接続端部58には第1ボスピン37が貫通されている。第1ハウジング27と第2ハウジング46の積層方向と直交する幅方向において、第1接続端部41の少なくとも一部と、第2接続端部58の少なくとも一部とが、互いに異なる領域に配置されている。この構成によれば、幅方向における第1ボスピン37と第2ボスピン54のピッチに余裕を持たせることができる。
【0046】
フレキシブルケーブル用コネクタは、第1ハウジング27と第2ハウジング46を積層状態で収容するアウタハウジング10を備えている。アウタハウジング10の幅方向における中央部には、ロックアーム12が形成されている。第1ハウジング27には、ロックアーム12との干渉を回避するための切欠部33が形成されている。一対の第1接続端部41は、幅方向においてロックアーム12を挟むように配置されている。この構成によれば、第1フレキシブルケーブル40に引張力が作用したときに、一部の第1ボスピン37に負荷が集中することを防止できる。
【0047】
アウタハウジング10の外面には、第1ボスピン37を露出させる第2窓孔20と、第2ボスピン54を露出させる第1窓孔15が形成されている。インナモジュール25がアウタハウジング10に対して適正に挿入されていれば、第2窓孔20において第1ボスピン37を目視し、第1窓孔15において第2ボスピン54を目視することができる。つまり、アウタハウジング10に対する第1ハウジング27と第2ハウジング46の位置関係を、目視によって確認することができる。
【0048】
アウタハウジング10には、第1ハウジング27と第2ハウジング46の積層方向に揺動することが可能な第1保持部13と第2保持部18が形成されている。第1保持部13と第2保持部18は、閉塞位置に保持されることによって、第1フレキシブルケーブル40と第2フレキシブルケーブル57を積層方向に挟んだ状態に保持する。第1保持部13と第2保持部18には、第1窓孔15と第2窓孔20が形成されている。第1保持部13と第2保持部18が第1フレキシブルケーブル40と第2フレキシブルケーブル57を挟む状態では、第1窓孔15に第2ボスピン54が嵌合され、第2窓孔20の第1ボスピン37が嵌合される。
【0049】
この構成によれば、第1ハウジング27と第2ハウジング46が上下反転のような不適正な状態でアウタハウジング10に組み付けられたときには、第1保持部13が閉塞位置へ揺動途中で第2ボスピン54と干渉し、第2保持部18が閉塞位置へ揺動する途中で第1ボスピン37と干渉する。このような干渉の有無に基づいて、第1ハウジング27と第2ハウジング46がアウタハウジング10に対して適正な状態で収容されているか否かを判断することができる。
【0050】
第1ハウジング27と第2ハウジング46を積層状態に保持するための係止部として、第1ハウジング27は、第1前側係止部32と第1後側係止部36を有し、第2ハウジング46は、第2前側係止部51と第2後側係止部53を有している。この構成によれば、第1前側係止部32と第2前側係止部51との係止作用、及び第1後側係止部36と第2後側係止部53との係止作用によって、第1ハウジング27と第2ハウジング46を、アウタハウジング10に組み付ける前に一体化させておくことができる。これにより、インナモジュール25をアウタハウジング10に取り付ける際の作業性が良い。
【0051】
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
上記実施例1では、第1フレキシブルケーブルを、第1ハウジングのうち第1ボスピンとは反対側の面に配置したが、第1フレキシブルケーブルを第1ボスピンと同じ側の面に配置してもよい。
上記実施例1では、第2フレキシブルケーブルを、第2ハウジングのうち第2ボスピンとは反対側の面に配置したが、第2フレキシブルケーブルを第2ボスピンと同じ側の面に配置してもよい。
上記実施例1では、第1接続端部の一部のみと第2接続端部の一部のみが、幅方向において互いに異なる領域に配置されているが、第1接続端部の全体と第2接続端部の全体とが、幅方向において互いに異なる領域に配置されていてもよく、第1接続端部の全体と第2接続端部の全体が、幅方向において同じ位置に配置されていてもよい。
上記実施例1では、第1フレキシブルケーブルに一対の第1接続端部が形成されているが、第1接続端部は1つだけであってもよい。
上記実施例1では、第1接続端部がロックアームを挟むように配置されているが、第1接続端部の少なくとも一部が、ロックアームと重なるように配置されていてもよい。
上記実施例1では、アウタハウジングに窓孔を形成したが、アウタハウジングは、窓孔を有しないものであってもよい。
上記実施例1では、保持部が第1ハウジングと第2ハウジングを挟む状態で窓孔に第1ボスピンと第2ボスピンが嵌合されるが、保持部が第1ハウジングと第2ハウジングを挟む状態で、窓孔に第1ボスピンと第2ボスピンが嵌合されないようにしてもよい。
上記実施例1では、第1モジュールと第2モジュールとの2つのモジュールのみで構成されているが、3つ以上のモジュールを積層してもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…アウタハウジング
11…ハウジング本体部
12…ロックアーム
13…第1保持部(保持部)
14…第1ヒンジ部
15…第1窓孔(窓孔)
16…第1保持孔
17…保持用突起部
18…第2保持部(保持部)
19…第2ヒンジ部
20…第2窓孔(窓孔)
21…第2保持孔
25…インナモジュール
26…第1モジュール
27…第1ハウジング
28…第1端子収容部
29…第1端子収容室
30…第1基板部
31…第1繋ぎ部
32…第1前側係止部(係止部)
33…切欠部
34…第1保持突起
35…保持用孔部
36…第1後側係止部(係止部)
37…第1ボスピン
38…第1嵌合孔
39…第1端子金具
40…第1フレキシブルケーブル
41…第1接続端部
42…第1貫通孔
45…第2モジュール
46…第2ハウジング
47…第2端子収容部
48…第2基板部
49…第2繋ぎ部
50…第2端子収容室
51…第2前側係止部(係止部)
52…第2保持突起
53…第2後側係止部(係止部)
54…第2ボスピン
55…第2嵌合孔
56…第2端子金具
57…第2フレキシブルケーブル
58…第2接続端部
59…第2貫通孔