(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018138
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】マスク収納ケース
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
A45C11/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020121018
(22)【出願日】2020-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】508154438
【氏名又は名称】株式会社真和
(74)【代理人】
【識別番号】100061310
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 郁二
(72)【発明者】
【氏名】久保田 和行
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA00
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE08
3B045CE09
3B045DA00
3B045EB04
3B045FA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】立体形を含む嵩高のマスクを簡易に収納することができるマスク収納ケースを提供する。
【解決手段】ケース本体1の両側に打ち合い被せする内外の被せ面2、3を設けるとともに内外の被せ面をばね附勢された挟み止め片5にてワンタッチにて挟み止めする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックシートにてケース本体とその両側に打ち合い被せする内外の被せ面を展開自在に設け、外側の被せ面に溶着により挟み圧を附した挟み止め片を設け、該挟み止め片にて打ち合い被せする内外の被せ面を本体ケースに挟み止めするようにしたことを特徴とするマスク収納ケース。
【請求項2】
立体形を含む嵩高のマスクを取り出し自在に収納する請求項1に記載のマスク収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この考案はマスク収納ケースに関するものある。
【背景技術】
【0002】
マスク収納ケースとしては、(1)実用新案登録第3213720号公報がある。この公報はプラスチックシートを二つ折りして重ね合わせ、その一辺を溶着加工してケースとし、ケースの一面に折り畳むための折り筋線と、他方の面に帯状の溝を形成することで折り畳を可能とし、切り取らないときはマスクを折り畳まずに収納するということを記載している。
また(2)特開2011-143277号公報は、マスク本体3のほぼ中央に円弧状の接合部2を設けて張り出す立体形のマスクを記載している。
【特許文献1】実用新案登録第3213720号公報
【特許文献2】特開2011-143277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、(1)の公報はケースを折り畳んだ際に止め手段がないために
図4に示すように半開きの状態となって、ポケットなどに入れて携帯すると広がったりする課題があり、またマスクの収納ケースが薄平形のため(2)の立体形マスクなど嵩ばるマスクを収納することができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、プラスチックシートにて横長のケース本体を形成し、該本体を挟んで両側に被せ面を打ち合うように設けて、打ち合い被せする被せ面を拡げるとケース本体上が無限に拡がることと、被せ面の被せを締め弛めすることで、立体形を含む嵩高のマスクも難なく収納することができるようにするとともに、溶着によりばね圧を附された挟み止め片にて打ち合い被せした被せ面をケース本体に挟み止めするようにして課題を解決する。
【発明の効果】
【0005】
本発明のマスク収納ケースは、立体形を含む嵩ばるマスクも収納することができるという効果を生ずる。
【0006】
マスク収納ケースはばね圧を附加された挟み止め片にてケース本体に挟み止めすることにより携帯時に拡がったり乱雑な形状になったりすることが防止されるという効果を生ずる。
【0007】
止め手段としてのボタンなどがないため、被せ面の打ち合い被せと展開操作を簡便にするという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施例を示すもので、(a)は展開状態の平面図、(b)は谷折り二つ折りしたマスクを載せた状態を示す平面図、(c)は被せ面を打ち合うように被せてマスクを包み、挟み止め片にて挟み止めした状態を示す平面図、(d)は(c)のC-C線の拡大断面図
【
図3】(a)は立体形マスクを載せた状態を示す平面図、(b)は同、耳かけ部を表出させて持ち手とした使用例を示す平面図
【
図4】外側の被せ面の両短尺側の外端内面に挟み止め片を設けた例を示す平面図
【符号の説明】
【0009】
1はケース本体
2は内側の被せ面
3は外側の被せ面
4a,4bは折り筋線
5は挟み止め片
5a,5bは挟み止め片
6はマスク収納ケース
7は耳かけゴム輪
8a,8bは耳かけゴム輪の掛け止め溝
9は立体形マスクの耳かけ部
Mはマスク
M1は立体形マスク
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、抗菌作用するプラスチックシートにて横長のケース本体とその短尺方向の両側に打ち合い形の被せ面を設け、外側の被せ面の外端内面に溶着によりばね付勢された挟み止め片を設けて、打ち合い被せした内外の被せ面をケース本体に挟み止めするようにしてマスク収納ケースを構成する。
【実施例0011】
図1乃至3は本発明の実施例を示すもので、抗菌作用と性能を有すプラスチックシートにて横長形のケース本体1とその短尺方向の両側に内側被せ面2と外側被せ面3を打ち合い被せするように設ける。4a,4bはその折り筋線である。
外側被せ面3は先端部の内面に溶着により挟み圧を附勢された挟み止め片5を設けてマスク収納ケース6とする。
【0012】
マスク収納ケース6は内外の被せ面2,3を拡げてケース本体1上を表出させてマスクМを谷折りなどして載せ、内側から順に被せ面2,3を打ち合うように被せてマスクМを包み、外側被せ面3の先端内面に溶着した挟み止め片5にてケース本体1の外面に挟み止めして内,外の被せ面2,3をみだりに展開しないようにする。
【0013】
マスク収納ケース6は、この挟み止め片5による挟み止めのほか、
図2に示すようにマスクМの耳かけゴム輪7を引き出して掛け廻わし止めすることもある。8a,8bはその掛け止め溝である。
【0014】
マスクМを収納ケース6から取り出すときは、挟み止め片5から内,外の被せ面2,3を抜き外して展開するのである。するとマスクМは表出して取り出すことができる。
【0015】
挟み止め片5は溶着により挟み附勢がつけられているだけで、ボタン止めなどが一切ないので簡単に内,外の被せ面2,3は簡単に挟み止めを外して展開することができる。
【0016】
以上のようにして、本発明のマスク収納ケース6は使用中のマスクのほか余備のマスクを携帯することができる。なお、マスクМの収納,取出しを簡易にしたことで飲食など所要のために一時外ししたマスクを衛生裡に保管することに極めて便利に使用することができるものとなる。コンパクトになることでテーブル上の空いたところに置いたり胸ポケットやポーチなどの隙間にも納めることができる。
【0017】
図3は立体形のマスクの収納例を示すもので、(a)に示すように扁平に折り畳んだマスクМ1を前記したマスクと同じようにして包み収納し、(b)に示すようにその耳かけ部9を挟み止め片5を挟んでケース6外に表出させて持ち手にすることもできる。
また、マスク収納ケース6をサイズアップすることで、通常のマスクよりも幅広等の大きなマスクを収納することもできる。
【0018】
図4は外側の被せ面3の短尺側の両端内面に挟み止め片5a,5bを溶着し、2個所にて挟み止めるようにしたものである。