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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181441
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】足場台
(51)【国際特許分類】
   E04G 1/24 20060101AFI20221201BHJP
   E04G 1/32 20060101ALI20221201BHJP
   E04G 1/34 20060101ALI20221201BHJP
   E06C 1/39 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
E04G1/24 301A
E04G1/32 E
E04G1/34 A
E06C1/39 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088384
(22)【出願日】2021-05-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眞鍋 茂史
【テーマコード(参考)】
2E003
2E044
【Fターム(参考)】
2E003CA01
2E003CC01
2E044AA06
2E044BA06
2E044CA01
2E044CB03
2E044CC01
2E044DA01
2E044DB01
2E044DC01
2E044EA03
2E044EC06
2E044EC09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】既存設備の周囲が狭い場合であっても、当該既存設備の上方における足場を確保しやすい足場台を提供する。
【解決手段】足場台1は、一対の梯子体5と、足場板6と、を備える。各々の梯子体5は、鉛直方向を長手方向とする。足場板6は、水平方向を長手方向とする。足場板6は、各々の梯子体5の上部の間に着脱可能に掛け渡される。各々の梯子体5は、一対の支柱8と、複数の踏み桟9と、一対の第2車輪13と、を備える。各々の支柱8は、鉛直方向を長手方向とする。各々の支柱8は、接地する第1車輪12を下端に有する。複数の踏み桟9は、一対の支柱8の間において鉛直方向に並ぶように配置される。各々の第2車輪13は、一対の支柱8に対して足場板6の反対側に配置される。各々の第2車輪13は、第1車輪12とともに接地する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、
水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、
を備え、
前記一対の梯子体の各々は、
鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、
前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、
前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、
を備える足場台。
【請求項2】
前記一対の梯子体の各々は、
前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記一対の支柱にひとつずつ取り付けられる一対の手摺
を備え、
前記一対の第2車輪は、前記一対の手摺の下端にひとつずつ取り付けられる
請求項1に記載の足場台。
【請求項3】
前記一対の梯子体の各々は、
前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する第3車輪を各々の下端に有する一対のアウトリガー
を備える
請求項1または請求項2に記載の足場台。
【請求項4】
前記一対の梯子体の各々は、
前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記足場板より上方に突出する一対の補助バー
を備える
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項5】
前記足場板の長手方向に沿って前記足場板の縁に着脱可能に取り付けられる安全柵
を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項6】
前記安全柵は、前記足場板の長手方向に沿う巾木を下端部に有する
請求項5に記載の足場台。
【請求項7】
前記一対の梯子体の間において、前記足場板のみが掛け渡される
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項8】
前記一対の梯子体の間において、いずれの部品も接地しない
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の足場台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、足場台に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、足場台の例を開示する。一対の梯子体と、足場板と、を備える。足場板は、一対の梯子体の間に掛け渡される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-247338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、既存設備の上方において作業が行われるときがある。このとき、当該既存設備の上方に作業員の足場を確保する必要がある。この場合に、足場板が掛け渡される一対の梯子体は、当該既存設備を挟んで配置される。一方、特許文献1の足場台において、各々の梯子体は、下方に向けて広がる三角形状の形状である。したがって、各々の梯子体を配置するために、当該既存設備の両側に広い空間が必要となる。このため、当該既存設備の周囲が狭い場合に、作業員の足場が確保できない可能性がある。
【0005】
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、既存設備の周囲が狭い場合であっても、当該既存設備の上方における足場を確保しやすい足場台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る足場台は、鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、を備え、前記一対の梯子体の各々は、鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る足場台によれば、既存設備の周囲が狭い場合であっても、当該既存設備の上方における足場が確保しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る足場台の側面図である。
図2】実施の形態1に係る足場台の上面図である。
図3】実施の形態1に係る足場台の正面図である。
図4】実施の形態1に係る足場台の分解側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る足場台1の側面図である。
【0011】
足場台1は、高所における作業を行うときの足場の確保に用いられる機器である。足場台1は、例えば建物に設けられた空調装置の保守点検などに用いられる。空調装置の保守点検の作業は、例えば建物の天井2または天井裏などにおいて行われる。天井2において、点検口3が設けられる。点検口3は、天井2の下方から天井裏に通じる開口である。点検口3は、通常時において蓋によって塞がれている。ここで、点検口3の下方において、既存設備4が配置されていることがある。既存設備4は、例えば左右方向を長手方向とする棚などの、作業が行われる時点において点検口3の下方に配置されている設備である。この場合に、作業を行う作業員の足場を既存設備4の上方に確保しうるように、足場台1は、既存設備4を前後にまたぐように配置される。足場台1は、一対の梯子体5と、足場板6と、複数の安全柵7と、を備える。
【0012】
各々の梯子体5は、鉛直方向を長手方向とする機器である。一方の梯子体5は、既存設備4の前方に配置される。他方の梯子体5は、既存設備4の後方に配置される。各々の梯子体5は、一対の支柱8と、複数の踏み桟9と、一対の手摺10と、一対の補助バー11と、を備える。
【0013】
各々の支柱8は、鉛直方向を長手方向とする部材である。一方の支柱8は、梯子体5の左側に配置される。他方の支柱8は、梯子体5の右側に配置される。各々の支柱8は、接地する第1車輪12を下端に有する。第1車輪12は、例えば回転を抑制するロック機能付きのキャスターなどである。
【0014】
各々の踏み桟9は、水平方向を長手方向とする部材である。複数の踏み桟9は、一対の支柱8の間において、鉛直方向に並ぶように配置される。この例において、複数の踏み桟9は、鉛直方向に等間隔に並ぶ。
【0015】
各々の手摺10は、鉛直方向を長手方向とする部材である。一方の手摺10は、左側の支柱8に取り付けられる。他方の手摺10は、右側の支柱8に取り付けられる。各々の手摺10は、一対の支柱8に対して足場板6の反対側に配置される。すなわち、前側の梯子体5において、各々の手摺10は、一対の支柱8の前方に配置される。また、後ろ側の梯子体5において、各々の手摺10は、一対の支柱8の後方に配置される。各々の手摺10は、接地する第2車輪13を下端に有する。第2車輪13は、例えば回転を抑制するロック機能付きのキャスターなどである。各々の手摺10に設けられた第2車輪13は、各々の支柱8に設けられた第1車輪12とともに接地する。これにより、各々の梯子体5は、足場板6が取り外されている状態においても自立する。
【0016】
各々の補助バー11は、棒状の部材である。一方の補助バー11は、左側の支柱8の上部の左側に取り付けられる。他方の補助バー11は、右側の支柱8の上部の右側に取り付けられる。すなわち、各々の補助バー11は、一対の支柱8に対して複数の踏み桟9の反対側に配置される。各々の補助バー11は、支柱8に取り付けられた端部を回転軸として、左右方向を回転軸として回転可能に設けられる。補助バー11は、上方に向けた回転位置でロック可能に設けられる。
【0017】
足場板6は、作業員の足場となる板状の部材である。足場板6は、水平方向を長手方向とする。足場板6は、前側の梯子体5の上部および後側の梯子体5の上部の間に掛け渡される。足場板6は、複数の補強体14を備える。各々の補強体14は、足場板6の下面に回転可能に取り付けられる。一部の補強体14は、足場板6の前方の端部に配置される。他の一部の補強体14は、足場板6の後方の端部に配置される。前方に配置された補強体14は、前側の梯子体5の上部に接続される。後方に配置された補強体14は、後側の梯子体5の上部に接続される。これにより、足場板6および各々の梯子体5の間の角度を変える足場台1の変形に対する強度が高められる。
【0018】
各々の安全柵7は、足場板6の縁に配置される柵状の部材である。一部の安全柵7は、足場板6の左側の縁に配置される。他の一部の安全柵7は、足場板6の右側の縁に配置される。各々の安全柵7は、足場板6に着脱可能に取り付けられる。各々の安全柵7は、巾木15を有する。巾木15は、安全柵7の下端部に取り付けられる。巾木15は、足場板6の長手方向に沿う板状の部材である。
【0019】
この例において、足場台1に、一対の梯子体5の間に中桟または梁などの補強部材はかけ渡されない。すなわち、足場台1において、一対の梯子体5の間に足場板6のみがかけ渡される。
また、この例において、足場板6は、一対の梯子体5の間において接地する補助脚などを備えていない。すなわち、一対の梯子体5の間において、一対の梯子体5自身を除く足場台1のいずれの部品も、接地していない。
【0020】
足場台1において、足場板6の高さは、各々の梯子体5の高さによって定まる。各々の梯子体5の高さは、足場板6の下面が既存設備4より上方に配置されるように設定される。また、各々の梯子体5の高さは、足場板6の上に作業員が立って作業するときに、作業員の上半身が天井裏に出る程度の高さに設定される。なお、各々の梯子体5の高さは、既存設備4などに応じた専用設計による固有の高さであってもよいし、既存設備4ごとに調整可能な高さであってもよい。
【0021】
図2は、実施の形態1に係る足場台1の上面図である。
【0022】
足場板6は、長手方向の両端にフック16を有する。足場板6の前端のフック16は、前側の梯子体5の上部に掛けられる。足場板6の後端のフック16は、後側の梯子体5の上部に掛けられる。すなわち、足場板6は、長手方向の両端のフック16によって、一対の梯子体5の間に掛け渡される。
【0023】
各々の梯子体5において、一対の手摺10の間の間隔は、足場板6の幅に合わせられる。
【0024】
図3は、実施の形態1に係る足場台1の正面図である。
【0025】
各々の梯子体5は、一対のアウトリガー17を備える。一対のアウトリガー17は、足場台1の安定性を高める部材である。一方のアウトリガー17は、左側の支柱8の下部の左側に取り付けられる。他方のアウトリガー17は、右側の支柱8の下部の右側に取り付けられる。すなわち、各々のアウトリガー17は、一対の支柱8に対して複数の踏み桟9の反対側に配置される。この例において、各々のアウトリガー17は、一対の支柱8および複数の踏み桟9を含む鉛直面の面内に配置される。各々のアウトリガー17は、接地する第3車輪18を下端に有する。第3車輪18は、例えば回転を抑制するロック機能付きのキャスターなどである。各々のアウトリガー17に設けられた第3車輪18は、各々の支柱8に設けられた第1車輪12とともに接地する。
【0026】
各々の梯子体5において、複数の踏み板の幅は、足場板6の幅に合わせられる。
【0027】
続いて、図4を用いて、足場台1を用いた作業の例を説明する。
図4は、実施の形態1に係る足場台1の分解側面図である。
【0028】
作業員は、分解された足場台1を作業現場に搬入する。足場台1は、例えば一対の梯子体5、足場板6、および複数の安全柵7に分解されている。搬入されるときに、補助バー11は、支柱8の下端に向けた回転位置に配置されている。搬入の後に、作業員は、例えば次のように足場台1を組み立てる。
【0029】
作業員は、一方の梯子体5を、既存設備4の前方に配置する。また、他方の梯子体5を、既存設備4の後方に配置する。このとき、各々の梯子体5は、第1車輪12、第2車輪13、および第3車輪18によって自立した状態にある。ここで、第1車輪12、第2車輪13、および第3車輪18がロック機能付きのキャスターである場合に、各々のキャスターにおいてロック機能は解除されている。このため、作業員は、各々の梯子体5を既存設備4の前後に容易に配置できる。また、鉛直方向に長い梯子体5は自立した状態で作業現場を移動できるので、既存設備4の周囲が狭い場合であっても、作業員は、梯子体5を当該既存設備4の前後に容易に配置できる。
【0030】
その後、作業員は、足場板6を一対の梯子体5の上部に掛け渡す。作業員は、足場板6を掛け渡した後に、前方に配置された補強体14を前側の梯子体5の上部に接続する。また、作業員は、後方に配置された補強体14を後側の梯子体5の上部に接続する。その後、第1車輪12、第2車輪13、および第3車輪18がロック機能付きのキャスターである場合に、作業員は、各々のキャスターにおいてロック機能を有効にする。
【0031】
その後、作業員は、各々の安全柵7を足場板6の縁に取り付ける。この例において、作業員は、安全柵7の下端部を、足場板6の縁に設けられた取付け筒19に挿し込む。その後、作業員は、取付け筒19の外側からビスなどの締結具による締結を行うことで、安全柵7を固定する。
【0032】
その後、作業員は、各々の補助バー11を上方に向けた回転位置に回転させる。作業員は、各々の補助バー11を、上方に向けた状態でロックする。
【0033】
このように足場台1を組み立てた後、作業員は、例えば前方の梯子体5から足場板6まで昇る。このとき、作業員は、左右の手摺10を両手で持ちながら、複数の踏み桟9に順次足を掛けることで梯子体5を昇る。
【0034】
作業員は、足場板6の上において、身に着けている安全帯のロープなどを安全柵7に掛ける。作業員は、足場板6の上において、点検口3の蓋を外す。作業員は、点検口3を通じて上半身を天井裏に入れて、保守点検などの作業を行う。その後、作業員は、点検口3を通じて天井裏から出る。作業員は、足場板6の上において、点検口3の蓋を取り付ける。作業員は、安全帯のロープなどを安全柵7から外す。作業員は、例えば足場板6から前方の梯子体5を通じて床上に降りる。
【0035】
その後、保守点検などの作業を行う点検口3が他にある場合に、作業員は、当該他の点検口3まで足場台1を移動させる。このとき、作業員は、足場台1を組み立てたまま移動させてもよい。ここで、第1車輪12、第2車輪13、および第3車輪18がロック機能付きのキャスターである場合に、作業員は、各々のキャスターにおいてロック機能を解除してから足場台1を移動させる。作業員は、点検口3の下方に移動させた足場台1を用いて、当該点検口3を通じた作業を行う。
【0036】
その後、作業員は、組み立てるときの逆の手順によって足場台1を分解する。作業員は、分解した足場台1を作業現場から搬出する。
【0037】
以上に説明したように、実施の形態1に係る足場台1は、一対の梯子体5と、足場板6と、を備える。各々の梯子体5は、鉛直方向を長手方向とする。足場板6は、水平方向を長手方向とする。足場板6は、各々の梯子体5の上部の間に着脱可能に掛け渡される。各々の梯子体5は、一対の支柱8と、複数の踏み桟9と、一対の第2車輪13と、を備える。各々の支柱8は、鉛直方向を長手方向とする。各々の支柱8は、接地する第1車輪12を下端に有する。複数の踏み桟9は、一対の支柱8の間において鉛直方向に並ぶように配置される。各々の第2車輪13は、一対の支柱8に対して足場板6の反対側に配置される。各々の第2車輪13は、第1車輪12とともに接地する。
【0038】
このような構成により、鉛直方向に長い梯子体5は自立した状態で作業現場を移動できるので、既存設備4の周囲が狭い場合であっても、作業員は、梯子体5を当該既存設備4の前後に容易に配置できるようになる。また、梯子体5は鉛直方向を長手方向とするので、各々の梯子体5が占める床面積が小さくなる。このため、既存設備4の周囲が狭い場合であっても、作業員は、梯子体5を当該既存設備4の周囲に配置しやすくなる。これにより、既存設備4の周囲が狭い場合であっても、当該既存設備4の上方における足場が確保しやすくなる。
【0039】
また、各々の梯子体5は、一対の手摺10を備える。各々の手摺10は、一対の支柱8に対して足場板6の反対側に配置される。手摺10は、一対の支柱8にひとつずつ取り付けられる。第2車輪13は、一対の手摺10の下端にひとつずつ取り付けられる。
【0040】
このような構成により、作業員は、組み立てた状態の梯子体5を昇りやすくなる。また、支柱8および手摺10によって各々の梯子体5の前後の重量のバランスが良くなるので、自立している梯子体5の安定性が高められる。
【0041】
また、各々の梯子体5は、一対のアウトリガー17を備える。各々のアウトリガー17は、一対の支柱8に対して複数の踏み桟9の反対側に配置される。各々のアウトリガー17は、第1車輪12とともに接地する第3車輪18を下端に有する。
【0042】
このような構成により、梯子体5の左右方向の幅が広くなるので、自立している梯子体5の安定性、および組み立てた状態の足場台1の安定性が高められる。
【0043】
また、各々の梯子体5は、一対の補助バー11を備える。各々の補助バー11は、一対の支柱8に対して複数の踏み桟9の反対側に配置される。各々の補助バー11は、足場板6より上方に突出する。
【0044】
このような構成により、作業員は、足場板6の上での作業中に補助バー11によって支柱8の前後方向の位置を視認しやすくなる。支柱8の前後方向の位置は、足場板6の端部の位置であるので、作業員は、足場板6の端部の位置を把握しやすくなる。これにより、足場板6の上における作業が行いやすくなる。また、補助バー11は一対の支柱8の外側に配置されるので、作業員による梯子体5の昇降を妨げにくい。
【0045】
また、足場台1は、安全柵7を備える。安全柵7は、足場板6の長手方向に沿って、足場板6の縁に着脱可能に取り付けられる。
【0046】
このような構成により、作業員は、足場板6の上での作業中に足場板6の縁の位置を把握しやすくなる。また、安全帯のロープなどの安全器具を取り付ける箇所が確保される。これにより、足場板6の上における作業が行いやすくなる。
【0047】
また、安全柵7は、足場板6の長手方向に沿う巾木15を下端部に有する。
【0048】
このような構成により、作業員は、足場板6の上での作業中に、足によって足場板6の縁の位置を確認しやすくなる。このため、天井裏での作業中など足元を視認しにくい状況においても、作業員は、足場板6の縁の位置を確認しやすくなる。これにより、足場板6の上における作業が行いやすくなる。
【0049】
また、一対の梯子体5の間において、足場板6のみが掛け渡される。
また、一対の梯子体5の間において、一対の梯子体5の他のいずれの足場台1の部品も接地しない。
【0050】
このような構成により、一対の梯子体5、および足場板6によって囲われる空間を広くとることができるようになる。このため、既存設備4が大きい場合においても、足場台1によって、当該既存設備4の上方における足場を確保しやすくなる。
【符号の説明】
【0051】
1 足場台、 2 天井、 3 点検口、 4 既存設備、 5 梯子体、 6 足場板、 7 安全柵、 8 支柱、 9 踏み桟、 10 手摺、 11 補助バー、 12 第1車輪、 13 第2車輪、 14 補強体、 15 巾木、 16 フック、 17 アウトリガー、 18 第3車輪、 19 取付け筒
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、
水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、
を備え、
前記一対の梯子体の各々は、
鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、
前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、
前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、
前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記一対の支柱にひとつずつ取り付けられる一対の手摺と、
を備え
前記一対の第2車輪は、前記一対の手摺の下端にひとつずつ取り付けられる
足場台。
【請求項2】
前記一対の梯子体の各々は、
前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する第3車輪を各々の下端に有する一対のアウトリガー
を備える
請求項1に記載の足場台。
【請求項3】
鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、
水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、
を備え、
前記一対の梯子体の各々は、
鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、
前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、
前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、
前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する第3車輪を各々の下端に有する一対のアウトリガーと、
を備える足場台。
【請求項4】
前記一対の梯子体の各々は、
前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記足場板より上方に突出する一対の補助バー
を備える
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項5】
前記足場板の長手方向に沿って前記足場板の縁に着脱可能に取り付けられる安全柵
を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項6】
前記安全柵は、前記足場板の長手方向に沿う巾木を下端部に有する
請求項5に記載の足場台。
【請求項7】
前記一対の梯子体の間において、前記足場板のみが掛け渡される
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の足場台。
【請求項8】
前記一対の梯子体の間において、いずれの部品も接地しない
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の足場台。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示に係る足場台は、鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、を備え、前記一対の梯子体の各々は、鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記一対の支柱にひとつずつ取り付けられる一対の手摺と、を備え、前記一対の第2車輪は、前記一対の手摺の下端にひとつずつ取り付けられる
本開示に係る足場台は、鉛直方向を長手方向とする一対の梯子体と、水平方向を長手方向とし、前記一対の梯子体の各々の上部の間に着脱可能に掛け渡される足場板と、を備え、前記一対の梯子体の各々は、鉛直方向を長手方向とし、接地する第1車輪を各々の下端に有する一対の支柱と、前記一対の支柱の間において鉛直方向に並ぶように配置される複数の踏み桟と、前記一対の支柱に対して前記足場板の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する一対の第2車輪と、前記一対の支柱に対して前記複数の踏み桟の反対側に配置され、前記第1車輪とともに接地する第3車輪を各々の下端に有する一対のアウトリガーと、を備える。