IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アイテムの特許一覧

<>
  • 特開-見守りシステム及び見守り方法 図1
  • 特開-見守りシステム及び見守り方法 図2
  • 特開-見守りシステム及び見守り方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181447
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】見守りシステム及び見守り方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20221201BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20221201BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20221201BHJP
   G06Q 50/22 20180101ALI20221201BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/10 D
G08B21/02
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088390
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】506054578
【氏名又は名称】株式会社アイテム
(74)【代理人】
【識別番号】100086830
【弁理士】
【氏名又は名称】塩入 明
(74)【代理人】
【識別番号】100096046
【弁理士】
【氏名又は名称】塩入 みか
(72)【発明者】
【氏名】安川 正勝
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5L099
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086DA14
5C087AA02
5C087AA25
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD03
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF19
5C087FF23
5C087GG67
5L099AA13
(57)【要約】

【構成】 見守る人の通信端末からクラウドサーバへ設定データを送信し、クラウドサーバが記憶する。設定データによって指定された時刻に定期的に、見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるようにし、タップされたアイコンを見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信する。クラウドサーバから見守られる人の通信端末へ、課題文と回答フォームとを送信し、クラウドサーバにより回答を採点する。課題文と回答フォームは、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し回答フォームに回答するように構成されている。
【効果】 見守られる人の脳トレーニングを行うことができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見守る人の通信端末と、見守られる人の通信端末と、クラウドサーバとを備える、見守りシステムであって、
見守る人の通信端末からクラウドサーバへ設定データを送信して、クラウドサーバ側が設定データを記憶し、
設定データによって指定された時刻に定期的に、見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるようにし、
前記2つのアイコンの内で、見守られる人の通信端末上でタップされたアイコンを、見守られる人の通信端末から、見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信すると共に、
クラウドサーバから見守られる人の通信端末へ、課題文と回答フォームとを送信し、
ここで、課題文と回答フォームは、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し回答フォームに回答として記入するように構成され、
見守られる人の通信端末からクラウドサーバへ、回答フォームに記入された回答を送信し、クラウドサーバにより回答を採点するように構成されている、見守りシステム。
【請求項2】
難易度の異なる複数の課題文と回答フォームを、クラウドサーバが記憶すると共に、
クラウドサーバは、採点結果に応じて、見守られる人の通信端末へ送信する課題文の難易度を上下するように構成されている、請求項1の見守りシステム。
【請求項3】
採点結果と、課題文の難易度、及び送信した課題文に対して回答が送られた頻度とに従って、見守られる人の状態を推定し、見守る人の通信端末に推定結果を通知するように、クラウドサーバが構成されている、請求項2の見守りシステム。
【請求項4】
見守る人の通信端末と、見守られる人の通信端末と、クラウドサーバとを用いる、見守り方法であって、
見守る人の通信端末からクラウドサーバへ設定データを送信して、クラウドサーバ側が設定データを記憶し、
設定データによって指定された時刻に定期的に、見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるようにし、
前記2つのアイコンの内で、見守られる人の通信端末上でタップされたアイコンを、見守られる人の通信端末から、見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信すると共に、
クラウドサーバから見守られる人の通信端末へ、課題文と回答フォームとを送信し、
ここで、課題文と回答フォームを、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し回答フォームに回答として記入するように構成し、
見守られる人の通信端末からクラウドサーバへ、回答フォームに記入された回答を送信し、クラウドサーバにより回答を採点する、見守り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高齢者などへ家族などから見守りを行うシステムと方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどを用いた見守りシステム(特許文献1:特許6362183等)が提案されている。家族などからの設定に従い、定期的にクラウドサーバから高齢者などのスマートフォンへ呼び掛けを送信する。呼び掛けに対する高齢者などからの応答を家族に転送すると、家族は見守りたい高齢者の状態を定期的に確認することができる。また応答が繰り返し行われない場合、家族などは安否の確認が必要なことを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6362183
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、見守りシステムを用い、高齢者などに呼び掛ける際に、脳トレーニング課題も送信することを考えついた。脳トレーニング課題は、高齢者の認知機能の維持、向上に有効であるし、知的好奇心を刺激すると考えられる。
【0005】
この発明の課題は、見守られる人の脳トレーニングを行える、見守りシステムと見守り方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の見守りシステムは、見守る人の通信端末と、見守られる人の通信端末と、クラウドサーバとを備える。この発明では、
見守る人の通信端末からクラウドサーバへ設定データを送信して、クラウドサーバ側が設定データを記憶し、
設定データによって指定された時刻に定期的に、見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるようにし、
前記2つのアイコンの内で、見守られる人の通信端末上でタップされたアイコンを、見守られる人の通信端末から、見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信すると共に、
クラウドサーバから見守られる人の通信端末へ、課題文と回答フォームとを送信し、
ここで、課題文と回答フォームは、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し回答フォームに回答として記入するように構成され、
見守られる人の通信端末からクラウドサーバへ、回答フォームに記入された回答を送信し、クラウドサーバにより回答を採点する。
【0007】
この発明の見守り方法は、見守る人の通信端末と、見守られる人の通信端末と、クラウドサーバとを用いる。この発明では、
見守る人の通信端末からクラウドサーバへ設定データを送信して、クラウドサーバ側が設定データを記憶し、
設定データによって指定された時刻に定期的に、見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるようにし、
前記2つのアイコンの内で、見守られる人の通信端末上でタップされたアイコンを、見守られる人の通信端末から、見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信すると共に、
クラウドサーバから見守られる人の通信端末へ、課題文と回答フォームとを送信し、
ここで、課題文と回答フォームを、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し回答フォームに回答として記入するように構成し、
見守られる人の通信端末からクラウドサーバへ、回答フォームに記入された回答を送信し、クラウドサーバにより回答を採点する。
【0008】
この発明では、見守られる人の通信端末に、2種類のアイコンを表示させ、見守られる人がいずれかのアイコンにタップすると、タップしたアイコンを見守る人が知ることができる。このため簡単なやり取りで、アイコンによりグラフィカルに見守られる人に呼び掛け、状態を知らせてもらうことができる。見守られる人がタップしたアイコンはクラウドサーバ側に送信されるので、クラウドサーバによる安否確認へのサポートも可能になる。
【0009】
この発明では、課題文中の数字あるいはキーワードを抽出し、回答フォームに記入するように、見守られる人の通信端末へ課題文と回答フォームとを送信する。興味の持ちやすい文章を課題文とし、1~0などの数字や、「1541年」、「スペイン」などのキーワードを課題文から抽出することを課題とすると、飽きずに脳トレーニングを続けやすい。クラウドサーバによる採点結果は、見守られる人の認知機能、生活意欲などを示すデータとして価値がある。
【0010】
好ましくは、難易度の異なる複数の課題文と回答フォームを、クラウドサーバが記憶すると共に、クラウドサーバは、採点結果に応じて、見守られる人の通信端末へ送信する課題文の難易度を上下する。このようにすると、見守られる人に応じた難易度の課題文を送信できるので、見守られる人が課題に取り組みやすくなる。つまり、課題が難しすぎるので意欲を失ったり、易しすぎるので退屈したりし難くなる。
【0011】
特に好ましくは、クラウドサーバは、採点結果(正答率)と、課題文の難易度、及び送信した課題文に対して回答が送られた頻度とに従って、見守られる人の状態を推定し、見守る人の通信端末に推定結果を通知する。例えば回答頻度が高い場合、見守られる人の生活意欲は高いはずである。正解率の変動が小さく、難易度もほぼ一定の場合、見守られる人の知的能力は安定しているはずである。そこで上記の3因子から、見守られる人の認知能力と生活意欲などを推定し、見守る人の通信端末へ通知する。見守る人は見守られる人の客観的な状態を知ることができる。
【0012】
この発明のクラウドサーバは1個のサーバに限らず、クラウド上に分散しているサーバなどでも良い。「見守られる人の通信端末に、調子が良いことを表すアイコンと調子が良くないことを表すアイコンの、2つのアイコンが表示されるように」するには、例えばクラウドサーバから2種類のアイコンを送信しても良い。あるいはまた、2種類のアイコンを見守られる人の通信端末に記憶させ、クラウドサーバあるいは見守る人の通信端末からの通知により、アイコンを表示するようにしても良い。「見守られる人の通信端末から、見守る人の通信端末側とクラウドサーバ側へ送信する」ことには、クラウドサーバへ送信し、クラウドサーバから見守る人の通信端末へ転送することも含んでいる。「数字あるいはキーワードを抽出」するとは、課題文中の数字を数えることや、課題文中の単語などを抽出することである。課題文と回答フォームに、見守られる人が興味の有るテーマ等を選択するアンケートフォームなどを添付しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施例の見守りシステムの構成図
図2】実施例の見守りシステムでの、クラウドサーバのアルゴリズムを示すフローチャート
図3】実施例での課題の例を模式的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
【実施例0015】
図1図3に、実施例の見守りシステム1と見守り方法を示す。なお見守りシステム1に関する記載はそのまま見守り方法にも当てはまり、逆に見守り方法に関する記載はそのまま見守りシステム1にも当てはまる。
【0016】
図1は実施例の見守りシステム1の構成を示す。クラウドサーバ10から、あるいは見守る人の通信端末2から、見守られる人の通信端末4へ定期的に、調子が良いことを示すアイコン5と調子が良くないことを示すアイコン6から成る、2種類のアイコン5,6を送信する。2種類のアイコン5,6を送信することを、通信端末4を介して見守られる人に「呼び掛ける」という。また見守られる人が何れかのアイコン5,6に通信端末4の画面上でタップすると、タップしたアイコンが通信端末2とクラウドサーバ10などへ送信される。このことを、見守られる人が「応答する」という。
【0017】
この発明では、呼び掛けに加えて、脳トレーニングを目的とする課題24を見守られる人の通信端末4へ送信する。課題24は課題文25と回答フォーム26とアンケートフォーム27の3要素から成り、アンケートフォーム27は無くても良い。見守られる人が課題に対する回答を回答フォーム26に記入し送信することを、この明細書では「回答する」という。回答はクラウドサーバ10へ送信され、設定に従い通信端末2などにも送信される。
【0018】
実施例では、見守られる人は単身あるいは夫婦の高齢者などで、見守る人は例えば見守られる人の家族である。また端末2,4は例えばスマートフォンで、クラウドサーバ10は例えばシステム1全体のサーバである。見守られる人がマンション、賃貸住宅などに居住している場合、好ましくはマンション、賃貸住宅などの管理人の通信端末13もシステム1内に含める。見守られる人を担当するケアマネジャーがいる場合、好ましくはケアマネジャーの通信端末14もシステム1内に含める。管理人の通信端末13とケアマネジャーの通信端末14は、例えばスマートフォン、パーソナルコンピュータなどである。
【0019】
クラウドサーバ10の構成を説明する。メモリ21は見守る人と見守られる人のペア(通信端末2,4のペア)毎に、呼び掛けを行う時刻、頻度、課題の難易度のレベル、課題のジャンルなどを記憶し、見守られる人の応答状況(応答の種類と、応答が有った頻度、及びそれらの推移など)と回答状況(課題へ回答した頻度、正答率、課題のレベル、及びそれらの推移など)のデータを記憶する。これらのデータの内で、呼び掛けを行う時刻、毎日から隔日かなどの呼び掛けの頻度、課題のレベル、ジャンルなどを設定データという。
【0020】
呼び掛けを行う時刻、頻度は通信端末2から見守る人が設定し、見守る人と見守られる人の都合に応じ、例えば通信端末2から適宜に変更できる。設定データ中の課題のレベル、ジャンルなどは適宜の初期設定から始めて、クラウドサーバ10が回答状況に応じて変化させる。またメモリ21は、見守られる人毎に、応答の種類と有無、及び応答状況の推移、課題に回答した頻度とその推移、正答率とその推移、課題のレベルとその推移、などを記憶する。
【0021】
解析装置22は、見守られる人の応答状況と回答状況とから、見守られる人の生活意欲、認知機能の状態等を推測する。例えば「調子が良い」との応答が続き、課題への回答頻度が高く、正答率も高い場合、生活意欲が高く、健康状態は良好で、かつ認知機能の低下は見られないと推定できる。「調子が良くない」との応答が多い場合、生活意欲あるいは健康状態に問題が有る可能性があり、無応答が続くと見守られる人に大きな問題が発生している可能性が高い。
【0022】
回答頻度が低下し、あるいは正答率が低下し、また課題のレベルが低下すると、認知機能あるいは生活意欲が低下している可能性が高い。解析装置22が見守られる人の生活意欲、認知機能の状態などに問題があると判断した場合、クラウドサーバ10は設定に従い、家族の通信端末2,マンションなどの管理人の通信端末13,ケアマネジャーの通信端末14などに、その旨を通知する。
【0023】
課題データベース23は、複数のジャンル(課題文が属するジャンル)で、難易度のレベルが異なる複数の課題24(ジャンル毎に複数)を記憶している。クラウドサーバ10は、見守られる人の回答状況に応じて課題データベース23から課題を選択し、課題のジャンルは例えばアンケートフォーム27への回答に応じて選択し、難易度のレベルは正答率から見て見守られる人に丁度良いレベルを選択する。
【0024】
見守りシステム1の動作を説明する。最初に、例えば通信端末2から、見守られる人の電話番号、メールアドレス等の個人情報を設定し、呼び掛けの頻度と時刻(例えば毎日1回午前10時)などを設定する。またマンションなどの管理人の通信端末13,ケアマネジャーの通信端末14等の関係者のメールアドレス、電話番号等を設定し、見守られる人の状況毎に、どの通信端末にどの範囲のデータを通知するかを設定する。例えば通信端末2には、見守られる人からの応答の都度、アイコン5,6に応答時刻等を加えた応答結果を通知する。また設定に従い、通信端末13,14等にも応答結果を通知する。呼び掛けへの応答状況及び課題への回答状況などから解析装置22が推定した生活意欲の推移、認知機能の推移などを、例えば1週間に1回~1月に1回などの頻度で、通信端末2などに通知する。
【0025】
クラウドサーバ10での処理を図2に、課題24の例を図3に示す。見守る人と見守られる人の対がシステム1に加入する際に、例えば通信端末2を介して呼び掛けを行う時刻と頻度(毎日か隔日かなど)を設定する。設定時刻になる(ステップ1)と、見守られる人の通信端末4へ、調子が良いアイコン5と調子が良くないアイコン6を送信すると共に、課題24を送信する(ステップ2)。
【0026】
見守られる人がアイコン5,6のいずれかに通信端末4の画面上でタップすると、タップされたアイコンが見守る人の通信端末2とクラウドサーバ10などへ、設定に従い送信される。これによって見守る人(例えば家族)は見守られる人の状態を知ることができる(ステップ3,4)。なお見守られる人がアイコン5,6のいずれかにタップすることを応答と呼び、課題に答えることを回答という。
【0027】
課題24の例を図3に示す。課題文は文章で、数、あるいは人名、地名、出来事などのキーワードを課題文から抽出することが課題である。図3では、フランシスコ・ザビエルの略歴から、1~0の10種類の数が各々何個用いられているかを課題とする。見守られる人が興味を持てる文章を課題にするため、好みのジャンルをアンケートする。
【0028】
クラウドサーバ10は見守られる人からの回答を採点し、正・誤の判定などを見守られる人の通信端末4へ返送する。さらに、採点結果と応答をメモリ21に蓄積する(ステップ5)。過去1週間~1ヶ月程度での、応答の頻度と応答内容、回答頻度と正答率、課題のレベルなどを基に、解析装置22は見守られる人の認知機能の推移と生活意欲の推移を推定する(ステップ6)。そしてこの推定に応じ、特に正答率に応じて、課題のレベルを上下させ、またアンケートなどに応じて課題のジャンルを変更する(ステップ7,8)。
【0029】
1週間~1月に1回などの頻度で定期的に、認知機能の推移と生活意欲の推移などの評価結果を見守る人に通知する(ステップ9)。見守る人は、通知に応じて、見守られる人に電話する、訪問する、ケアマネジャーと相談する、マンションなどの管理人に様子を確認するよう依頼する、などの対応ができる。なお無応答が続く、回答頻度が低下した、などの際にも、見守る人に通知する。設定に従い、これらの結果を通信端末13,14などにも通知する。
【0030】
実施例では、呼び掛けと共に、課題を送信するので、見守られる人の脳トレーニングになる。深い注意力や興味が無くてもできるように、課題文中の数字やキーワードを抽出することを課題とする。そして正答率と回答の頻度に応じて課題のレベルを上下させ、できない課題あるいは易しすぎる課題を送らないようにする。またアンケートにより、興味の持てる課題文を送るようにする。
【0031】
課題への正答率と、課題のレベル、及び回答頻度から、見守られる人の認知機能と生活意欲を推定できる。そして推定結果を家族へ送信することにより、家族は見守られる人の客観的な状況を把握できる。
【符号の説明】
【0032】
1 見守りシステム
2 見守る人(家族)の通信端末
4 見守られる人の通信端末
5 調子が良いアイコン
6 調子が良くないアイコン
10 クラウドサーバ
13 マンション管理人の通信端末
14 ケアマネジャーの通信端末
21 メモリ
22 解析装置
23 課題データベース
24 課題
25 課題文
26 回答フォーム
27 アンケートフォーム
図1
図2
図3