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特開2022-181462商品販売装置、および商品販売管理システムおよびその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181462
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】商品販売装置、および商品販売管理システムおよびその方法
(51)【国際特許分類】
   G07F 5/02 20060101AFI20221201BHJP
   G07F 5/22 20060101ALI20221201BHJP
   G07G 1/14 20060101ALI20221201BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221201BHJP
【FI】
G07F5/02 103
G07F5/22 C
G07G1/14
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088413
(22)【出願日】2021-05-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】521228857
【氏名又は名称】斎藤 明人
(74)【代理人】
【識別番号】100103551
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 豊
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 明人
(72)【発明者】
【氏名】上田 洵
【テーマコード(参考)】
3E044
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044BA01
3E044BA05
3E044BA06
3E044DA08
3E044DD08
3E044FA01
3E044FA13
3E044FB05
3E044FB07
3E142AA10
3E142CA12
3E142FA03
3E142FA04
3E142FA05
3E142GA03
3E142GA16
3E142GA23
3E142JA02
3E142JA03
5L049BB46
(57)【要約】
【課題】コインおよび電子決済によるカプセル商品の購入を可能とする商品販売装置およびその管理システムを実現する。
【解決手段】
コインを挿入するコイン投入口と、利用者により回転操作されるダイヤルと、複数の商品を収納しており、ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、商品収納部から放出された商品の取出口と、ダイヤルのロック状態を解除して、ダイヤルを回転可能とするロック機構と、ロック機構の状態を制御する制御部とを有し、ロック機構は、コイン投入口から挿入されたコインによりロック状態を解除する第1のモードと、制御部の制御によりロック状態を解除する第2のモードと、を有し、制御部は、第1のモード以外のときに外部からの指示に従ってロック機構における第2のモードを制御する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コインを挿入するコイン投入口と、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記コイン投入口から挿入されたコインを保管する金庫と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記コイン投入口から挿入されたコインにより前記ロック状態を解除する第1のモードと、前記制御部の制御により前記ロック状態を解除する第2のモードと、を有し、
前記制御部は、前記第1のモード以外のときに外部からの指示に従って前記ロック機構における前記第2のモードを制御することを特徴とするカプセル商品販売装置。
【請求項2】
利用者が有する電子媒体を用いた電子決済において、前記制御部は前記第2のモードにおける前記ロック状態を解除し、前記ダイヤルの回転を可能とする
ことを特徴とする請求項1のカプセル商品販売装置。
【請求項3】
前記ロック機構のロック状態またはアンロック状態を制御するモータと、
前記カプセル商品販売装置に固定された、電子決済のためのQRコードと、を有し、
利用者が所持する端末により読み取られた前記QRコードにより、外部の機関によって前記利用者に対する電子決済が許可された場合、前記制御部は、管理サーバからの指示に従って、前記第2のモードにおいて前記モータを制御して前記ロック状態を解除し、前記ダイヤルの回転を可能とする
ことを特徴とする請求項2のカプセル商品販売装置。
【請求項4】
表示が変わる表示器を有し、
前記制御部は、前記電子決済が許可された場合、前記表示器の表示を変更する、請求項2に記載のカプセル商品販売装置。
【請求項5】
前記ロック機構は、
コインの挿入により回転する第1のロック板と、
該ロック板の回転により移動して、該移動により前記ダイヤルが回転可能となるスライダと、
前記モータの回転によりアクチュエータを介して移動する第2のロック板を有し、
前記モータの回転によって、前記第2のロック板が前記第1のロック板に係合して、前記スライダを移動させて、前記ダイヤルを回転可能とする
請求項3に記載のカプセル商品販売装置。
【請求項6】
コインの投入による商品の販売と、電子媒体を用いた電子決済による商品の販売とを行う、複数の販売装置と、
前記複数の販売装置がネットワークを介して接続される管理サーバと、を有し、
前記複数の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記複数の販売装置からの前記販売情報を受信して、
前記複数の販売装置における、コインによる商品の販売数または電子決済による商品の販売数を管理する、
ことを特徴とする商品販売管理システム。
【請求項7】
前記販売装置は、
コインを挿入するコイン投入口と、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記コイン投入口から挿入されたコインを保管する金庫と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記コイン投入口から挿入されたコインにより前記ロック状態を解除するコイン販売モードと、前記制御部の制御により前記ロック状態を解除する電子決済販売モードと、を有し、
前記制御部は、前記コイン販売モード以外のときに、前記管理サーバからの指示に従って前記ロック機構の前記電子決済販売モードを制御する、カプセル商品販売装置である、
請求項6記載の商品販売管理システム。
【請求項8】
コインの投入により商品の販売を行う第1の販売装置と、
電子媒体を用いた電子決済により商品の販売を行う第2の販売装置と、
前記第1の販売装置および前記第2の販売装置が、ネットワークを介して接続される管理サーバと、を有し、
前記第1の販売装置および前記第2の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、
前記第1の販売装置からの前記販売情報および前記第2の販売装置からの前記販売情報を受信して、前記第1の販売装置および前記第2の販売装置における商品の販売数を管理する
特徴とする商品販売管理システム。
【請求項9】
前記商品販売管理システムは、
コインの投入による商品の販売と、電子媒体を用いた電子決済による商品の販売とを行い、該商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信する第3の販売装置、または前記第2の販売装置を有し、
前記管理サーバは、前記第1の販売装置と、前記第2の販売装置または前記第3の販売装置による商品の販売を、コインによる商品の販売数と電子決済による商品の販売数と関連付けて保管する販売管理データベースを有する、
請求項8記載の商品販売管理システム。
【請求項10】
(1)前記第1の販売装置は、
コインを挿入するコイン投入口と、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記コイン投入口から挿入されたコインを保管する金庫と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記コイン投入口から挿入されたコインにより前記ロック状態を解除して、前記商品収納部から商品の放出させること(コイン販売モード)を可能とし、
前記制御部は、前記ダイヤルの回転を検知して商品の販売信号を出力する、カプセル商品販売装置であり、
(2)前記第2の販売装置は、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記制御部の制御により前記ロック状態を解除して、前記商品収納部から商品の放出させること(電子決済販売モード)を可能とし、
前記制御部は、前記ダイヤルの回転を検知して商品の販売信号を出力する、カプセル商品販売装置であり、
(3)前記第3の販売装置は、
コインを挿入するコイン投入口と、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記コイン投入口から挿入されたコインを保管する金庫と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記コイン投入口から挿入されたコインにより前記ロック状態を解除するコイン販売モードと、前記制御部の制御により前記ロック状態を解除する電子決済販売モードと、を有し、
前記制御部は、前記コイン販売モード以外のときに外部からの指示に従って前記ロック機構における前記電子決済販売モードを制御する、カプセル商品販売装置である、
請求項9記載の商品販売管理システム。
【請求項11】
請求項6における前記販売装置(第4の販売装置)、または請求項9おける前記第2の販売装置および前記第3の販売装置は、該販売装置を識別する装置IDと、前記管理サーバを指定する情報とを含み、前記電子決済に用いられるQRコードを有し、
利用者の端末が、前記QRコードを読み取って、前記管理サーバへ送信し、
前記第2の販売装置および前記第3の販売装置、または前記第4の販売装置は、前記管理サーバから送信される前記電子決済販売モードのための指示を受信して、電子決済による商品の販売を可能とする商品販売管理システム。
【請求項12】
複数の前記第1の販売装置が集まって形成される第1の島と、複数の前記第2の販売装置が集まって形成される第2の島と、複数の前記第3の販売装置が集まって形成される第3の島と、を有し、
前記第1の島乃至前記第3の島は、それぞれ固有の識別情報(島ID)を有し、
前記管理サーバは、前記第1の販売装置乃至第3の販売装置における商品の販売数を、前記島IDに関連付けて、前記販売管理データベースに管理させる、
請求項9記載の商品販売管理システム。
【請求項13】
コインの投入による商品の販売と、電子媒体を用いた電子決済による商品の販売とを行う、複数の販売装置と、前記複数の販売装置がネットワークを介して接続される管理サーバと、を有する商品販売管理システムにおける商品販売管理方法であって、
前記複数の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記複数の販売装置からの前記販売情報を受信して、
前記複数の販売装置における、コインによる商品の販売数または電子決済による商品の販売数を管理する、特徴とする商品販売管理方法。
【請求項14】
コインの投入により商品の販売を行う第1の販売装置と、電子媒体を用いた電子決済により商品の販売を行う第2の販売装置と、前記第1の販売装置と前記第2の販売装置が、ネットワークを介して接続される管理サーバと、を有する商品販売管理システムにおける商品販売管理方法であって、
前記第1の販売装置および前記第2の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記第1の販売装置からの前記販売情報および前記第2の販売装置からの前記販売情報を受信して、前記第1の販売装置および前記第2の販売装置における商品の販売数を管理する
特徴とする商品販売管理方法。
【請求項15】
請求項13における前記販売装置(第4の販売装置)、または請求項14おける前記第2の販売装置および前記第3の販売装置は、該販売装置を識別する装置IDと、前記管理サーバを指定する情報とを含み、前記電子決済に用いられるQRコードを有し、
利用者の端末が、前記QRコードを読み取って、前記管理サーバへ送信し、
前記第2の販売装置および前記第3の販売装置または前記第4の販売装置は、前記管理サーバから送信される前記電子決済販売モードのための指示を受信して、電子決済による商品の販売を可能とする商品販売管理方法。
【請求項16】
前記管理サーバは、前記端末から送信された前記QRコードが有する情報を基に作成した、1または複数の決済機関の決済情報と、前記QRコードが有する前記装置IDに対応する前記販売装置が販売する商品の単価を含む情報を、前記端末へ送信する
請求項15の商品販売管理方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売装置、および商品販売管理システムおよびその方法に係り、特に、ガチャと呼ばれるカプセル商品の販売装置、販売管理システムおよびその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人気アニメや玩具等のフィギュアを収納したカプセル商品を販売する販売装置(所謂ガチャ装置)が子供たちに人気がある。最近では、ガチャ装置を空港に設置して、外国人用に供している例もある。
【0003】
従来のガチャ装置は、利用者(客)がガチャ装置にコインを投入することで、ガチャ装置のロックが解除されて、ダイヤルの回転が可能となり、ガチャが放出される(特許文献1)。この場合、コインを持ち合わせていない人はガチャの購入ができない。
【0004】
一方、客が所持するスマホ等の携帯端末を用いて、商品またはサービスの購入代金を電済する電子決済システムが知られている(特許文献2)。最近では、電子決済手段を用いてガチャの販売を可能とする提案もみられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-184321号公報
【特許文献2】特開2020-71745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の大多数のガチャ装置はコインによるガチャの販売である。一方で、大人の客には、コインを使用せず、電子決済でガチャを購入したいというニーズも高まっている。そこで、コインおよび電子決済の両方のニーズに応えるガチャ装置が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、1台の装置でコインおよび電子決済による販売を可能とするカプセル商品販売装置を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、コインおよび電子決済による商品の販売を可能とする、商品販売管理システム及び方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る商品販売装置の好ましい一例は、コインを挿入するコイン投入口と、
利用者により操作されるダイヤルと、
複数の商品を収納しており、前記ダイヤルの回転によって商品を放出する商品収納部と、
前記商品収納部から放出された商品の取出口と、
前記コイン投入口から挿入されたコインを保管する金庫と、
前記ダイヤルのロック状態を解除して、前記ダイヤルを回転可能とするロック機構と、
前記ロック機構の状態を制御する制御部と、を有し、
前記ロック機構は、前記コイン投入口から挿入されたコインにより前記ロック状態を解除する第1のモードと、前記制御部の制御により前記ロック状態を解除する第2のモードと、を有し、
前記制御部は、前記第1のモード以外のときに外部からの指示に従って前記ロック機構における前記第2のモードを制御する、ことを特徴とするカプセル商品販売装置である。
【0009】
本発明に係る商品販売管理システムの好ましい一例は、コインの投入による商品の販売と、電子媒体を用いた電子決済による商品の販売とを行う、複数の販売装置と、
前記複数の販売装置がネットワークを介して接続される管理サーバと、を有し、
前記複数の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記複数の販売装置からの前記販売情報を受信して、
前記複数の販売装置における、コインによる商品の販売数または電子決済による商品の販売数を管理する、ことを特徴とする商品販売管理システムである。
【0010】
本発明に係る商品販売管理システムの好ましい一例は、コインの投入により商品の販売を行う第1の販売装置と、
電子媒体を用いた電子決済により商品の販売を行う第2の販売装置と、
前記第1の販売装置および前記第2の販売装置が、ネットワークを介して接続される管理サーバと、を有し、
前記第1の販売装置および前記第2の販売装置は、商品の販売に伴う販売情報を出力して前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記第1の販売装置からの前記販売情報および前記第2の販売装置からの前記販売情報を受信して、前記第1の販売装置および前記第2の販売装置における商品の販売数を管理する、ことを特徴とする商品販売管理システムである。
また、本発明に係る商品販売管理方法は、上記商品販売管理システムにおいて実行される商品販売管理方法として把握される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コインによる商品の購入と電子決済による商品の購入を可能とする、カプセル販売装置、並びに商品販売管理システム及び販売方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施例における商品販売管理システムの全体構成例を示す図。
図2】商品販売装置の外観を示す図。
図3】商品販売装置のロック機構を示す図。
図4】商品販売装置のロック機構を示す図。
図5A】ロック機構の構成部位および解除動作を示す図。
図5B】ロック機構の構成部位および解除動作を示す図。
図6】商品販売装置の制御部20の構成を示す図。
図7】管理サーバ18の構成を示す図。
図8】装置管理DB76の構成を示す図。
図9】商品管理DB77は、の構成を示す図。
図10】販売管理DB78の構成を示す図。
図11】在庫管理DB79の構成を示す図。
図12】コインによる販売処理動作を示すフローチャート図。
図13】電子決済による販売処理動作を示すフローチャート図。
図14】販売集計DBの構成を示す図。
図15】実施例2による商品販売管理システムの全体構成例を示す図。
図16】実施例3による商品販売管理システムにおけるガチャ島の例を示す図。
図17】実施例3の商品販売管理システムにおいて使用される端末の画面表示例を示す図。
図18】実施例4による商品販売管理システムにおけるガチャ島の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る、ガチャと称するカプセル商品の販売に適用した商品販売装置および商品販売管理システムの実施例について、図面を参照して説明する。
【実施例0014】
図1は、一実施例による商品販売管理システムの全体構成を示す。
商品販売管理システムは、カプセル商品(以下単に商品という)を販売する複数のカプセル商品販売装置(以下単に販売装置という)10と、販売装置10の制御および販売装置10における商品の販売や在庫の状況を含む商品に関する全ての情報を管理する管理サーバ18と、商品販売装置10の商品をスマートフォンなどの携帯端末(以下単に端末という)16を用いて購入する時に電子決済を行う決済サーバ19とが、ネットワーク17を介して接続して構成される。
【0015】
ここで、端末16は、通常のスマートフォン等が有しているような、入力部、表示部、アプリケーションを実行して情報処理を行う情報処理部、記憶部、ネットワーク17に対して無線通信を行う通信部、等の諸機能の他に、電子決済機能を有している。電子決済とは、所謂スマホ決済と呼ばれるもので、電子決済が可能な決済機関のアプリケーションを記憶部に保持している。
【0016】
複数の販売装置10が集まった集合(図1の例では10台の販売装置)をガチャ島1と呼ぶ。ガチャ島1は通常、スーパーや店の店頭に設置される。通常は、運用管理担当者(以下単に担当者という)が販売装置への商品の補充や売上代金の回収等の作業を行うが、その作業の一部を設置店舗に委託する場合がある。販売装置10およびガチャ島1はそれぞれ固有の識別情報(装置IDおよび島IDという)を有しており、販売装置10ごとおよびガチャ島1ごとに販売情報や在庫情報が管理される。商品ごとの販売数を容易に把握するため、各販売装置10にはそれぞれ1または複数種類の商品(ガチャ)が収納される。例えば、10台の販売装置が集まったガチャ島1では少なくとも10種類の商品が販売される。ガチャは例えば、人形、動物、人気アニメ等のフィギュアである。
【0017】
販売装置10は、コインを用いる商品の販売と、端末16を用いて電子決済による商品の販売が可能である。コインとは例えば100円硬貨や商品購入可能なメダルをいう。各販売装置10は、電子決済による商品の販売のためのQRコード21を有する。QRコード21は、ガチャの販売を管理する管理サーバ18のURL、販売装置10の識別情報(装置ID)を含んでいる。利用者(客)は、端末16の読取機能を用いて、購入希望する販売装置10のQRコード21を読み取って管理サーバ10へ送信することで、QRコードによる電子決済が可能となる。電子決済にはクレジットカード決済、プリペイドカード決済、デビットカード決済などがあり、提携された決済機関は管理サーバ18で管理される。決済機関が有する決済サーバ19は、管理サーバ18からの問合せに対して決済を行う。すなわち、決済サーバ19に登録された客および商品の購入金額の決済が可能か判断して、決済結果を管理サーバ18へ送信する。
【0018】
管理サーバ18は、決済サーバ19から決済結果を受信すると、客の端末16へ決済結果を通知すると共に、客が商品購入を希望しているQRコード21を有する販売装置10に対して、販売許可情報すなわち当該販売装置のロック機構を解除(アンロック)する指示を送る。なお、管理サーバ18の構成および処理動作については、図7以降を参照して後述する。
【0019】
図2は販売装置10の外観を示す。
販売装置10は、主に、制御部20と、多数のカプセルを収納する透明製の商品収納部(カプセルボックスともいう)22と、カプセルを放出する販売機構部23と、販売代金であるコインを保管する金庫24を有して構成される。制御部20は、装置の必要な部位を制御すると共に、管理サーバ18とデータや制御情報を通信する機能を有する(詳細は図6を参照して後述する)。商品収納部22の外側面にはQRコード21を印刷したシールが貼付されている。販売機構部23は、コイン投入口231、商品購入用のダイヤル232、商品の価格を表示するLED等の価格表示器233、電子決済が完了したことを通知するLED等の決済表示器234、商品を放出する商品取出口235、コイン投入口231から投入されたコインを収納する金庫24を有する。担当者は、定期的に金庫24を開錠して金庫内のコインを回収し、また商品収納部22の商品を適宜補充する。
【0020】
ダイヤル232は、コイン投入口231からコインが投入されると、ロック機構のロック状態が解除されてダイヤルが回転可能となる。客がダイヤル232を回転すると、商品収納部22内の商品が商品取出口235に放出される。また、電子決済の場合、制御部20によるロック機構の解除制御に従ってロック状態が解除されて、同様に商品が放出される。なお、これらの制御については、図12図13を参照して後述する。
【0021】
図3および図4はロック機構を示す。
図3は待ち受け(ロック)状態、図4はロック解除状態を示す。
図3において、待ち受け状態では、コインMが挿入されていないため、ロック板34がスライダ33の移動をできないようにロックして、レバー31の動きを拘束し、カム32を動かせない。この状態ではダイヤル232は回転できない。
【0022】
一方、コイン投入口231からコインが投入されると、ロック状態が解除されてスライダ33が移動可能になる。図4は、ロック状態が解除されてダイヤル232が回転し、コインが落下する寸前の状態を示している。コインMによりロック板34がスライダ33をロックすることを防いでいるので、スライダ33を移動させることができ、ダイヤル232の回転を許容し、ダイヤル232の回転に伴いスライダ33が移動してコイン落下口36まで移動させることができる。
【0023】
ダイヤル232は、傘歯車302と傘歯車303でその回転方向を変化させており、傘歯車303にはカム32が固定されている。ダイヤル232の軸304には駆動用の歯車301が固定されており、ダイヤル232の回転により商品収納部22に収納されているカプセルが攪拌されて、一個のカプセルが商品取出口235まで運ばれる。
【0024】
ロックが解除された状態ではスライダ33の拘束が解除されているので、ダイヤル232が回転すると、レバー31がレバー回転軸313を中心に回転する。レバー31にはダイヤルの回転が一回転すると、レバー戻しバネ314の力で元の位置に戻る。レバー31の動きを検出するためのセンサ35が設置される。センサ35は例えば光の通過、遮断を検知する光学センサである。センサ35がレバー31の回転を検知すると、その検知信号は購買完了情報として用いることができる。
【0025】
レバー31の回転はスライダ33のスライド動作に方向変換される。ロック板34にはコインMが入っているのでスライダは拘束されることがなく、コインMをコイン落下口36まで運ぶ。コインMが落下すると、レバー戻しバネ314の力でレバー31が元の状態の方向へ回転し、ストッパ312の位置まで回転する。これで、初期状態(待ち受け)状態)に戻る。
【0026】
本実施例は、コインMによる商品の販売だけでなく、電子決済による場合でもロック機構を有効に制御する。図5A図5Bを参照して、コインによるロック機構および電子決済に伴うロック機構について述べる。なお、動作を伴う表現からすれば、ロックおよびロック解除の機構と言うのが適当であろうが、ここではロック機構と言うことにする。
【0027】
図5A、5Bはロック機構の構成部位および解除動作を示す。
図5A(a)は、図3のロック板34の構造を示す(図3のA-A´断面)。
ロック板34は、Dを軸として回転する。ロック板34はA,B,Cのどこかでスライダ33と接触している。AはコインM無しロック状態、BはコインMの接触ロック解除状態、Cは待ち受け状態、Dは回転軸を示す。
【0028】
以下の説明において、(b)~(e)がコインによる購入の場合のロック機構の動作を示し、(f)~(h)が電子決済による購入の場合のロック機構の動作を示す。
図5A(b)は、待ち受け状態を示す。待ち受け状態では、ロック板34はC点でスライダ33に接触している。止めネジ341に係止されているバネ(圧縮バネ)342により、ロック板34の先端Aはスライダ33上に接触している。
【0029】
図5A(c)は、ロック状態を示す。矢印方向へのスライダ33の微小な移動によりC点が移動し、ロック板34がバネ342により持ち上げられ、支点Dで回転する。これによりロック板34の先端Aがスライダ33に接触してスライドの動きを拘束する。このため、ダイヤル232の回転ができなくなる。
【0030】
図5A(d)は、コインMによるロック状態の解除状態を示す。購入者がコインMを投入口231から挿入すると、ロック板34のB点の下にコインMが位置する。この状態で、スライダ33が右へ(矢印方向)移動すると、ロック板34の固定点がC点からB点に移動する。この状態で、ダイヤル232が回転すると、スライダ33はロック状態が解除されて移動可能となる。
【0031】
図5A(e)は、コインMによる商品の購入完了状態を示す。スライダ33が移動して、コインMが落下場所まで移動すると、コインMはロック機構から排出される。スライダ33はレバー戻しバネ342の作用で待ち受け状態まで移動する。
【0032】
次に、電子決済による購入の場合のロック機構およびその動作について説明する。
電子決済による購入は、管理サーバ18からの指示によるので、リモートロックまたはリモートアンロックということにする。
【0033】
図5B(f)は、リモートロック解除待ち受け状態を示す。コインによるロック機構に対して、リモートでロックを解除するために新たにプリント基板(以下単に基板)54に実装されたモータ(例えばサーボモータ)51、モータ51により回転するアクチュエータ52、リモートロック板53、基板54に搭載した制御回路(不図示)を備える。リモートロック解除待ち受け状態では、リモートロック板53も待ち受け位置に位置付けされている。
【0034】
図5B(g)は、リモートロック付きロック状態を示す。この状態ではダイヤル232を回転させようとしても、スライダ33がA点でロックされるのでスライダ33を動かすことができない。このためダイヤル232の回転がロックされる。
【0035】
図5B(h)は、リモートロック解除状態を示す。リモートロックをするための制御信号によりモータ51を正転させると、アクチュエータ52が回転してロック板34と止めネジ341の間にリモートロック板53が移動する。リモートロック板53が移動すると、ロック板34は新たにE点でリモートロック板53と接触する。これにより、ロック板34はコインMの挿入と同様な位置になり、ロックを解除することができる。
センサ35がダイヤル232の回転終了すなわちレバー31を検出すると、センサ35の検知信号が制御回路(不図示)へ送信され、制御回路からモータ51に逆回転の信号が出力される。これによりモータは逆回転して、待ち受け状態まで戻る。
【0036】
本実施例によれば、従来のコインMによる商品販売装置のロック機構(図5A(b))に、リモートロック及びアンロック指示によるロック機構(図5B(g)の機構)を追加することで実現できる。従って、従来のコインMによる商品販売装置のロック機構を変更しないで、比較的安価にコイン販売と電子決済販売の両方を実現できる。
【0037】
図6は、販売装置10の制御部20の構成を示す。
制御部20は、対象の機構部の制御や商品の販売に関するデータ処理するプロセッサ(CPU)である処理部61と、管理サーバ18との間で制御情報や商品の販売情報等をWifi等の無線で通信する無線通信部62、処理部61によりロック機構のモータ51を制御するモータ制御部63を有する。なお、図示していないが、制御情報や検知情報、販売情報等を格納する記憶部を有している。
【0038】
無線通信部62は、電子決済に伴う情報や販売完了の通知を送受信する。無線通信部62は例えば、管理サーバ18が電子決済による商品販売時に発行するアンロック(解除)信号を、ネットワーク17を介して受信する。処理部61は、アンロック信号を基に、モータ制御部63へモータ54の正転信号(ロック解除)を出力し、また決済表示器234に対して決済完了の旨を表示する。
【0039】
モータ制御部63がモータ54へ正転信号を出力すると、ダイヤル232のロック機構のロック状態が解除される。これにより、客がダイヤル232を回転し、カプセルトイを購入することができる。その後、センサ35がレバー31の移動(すなわちダイヤル232の回転終了)を検出する。処理部61が、センサ35からのダイヤル回転信号を受信して販売が完了したことを検知すると、モータ制御部63を制御してモータ51を逆回転しロック状態とする。また、処理部61は決済表示器234に決済完了の旨を表示する。処理部61はまたロック完了信号(ロック信号)を、無線通信部62を介して管理サーバ18へ送信する。ロック信号は販売完了を意味する。
【0040】
管理サーバ18は、ロック信号を受信すると販売完了として判断して、販売管理DB(データベース)に、装置IDとデータ受信時に生成したタイムスタンプを対応付けて登録する。ロック完了信号(すなわちセンサ35が検知したダイヤル232の回転終了信号)による商品の販売情報の通知は、電子決済による商品販売だけではなく、コインによる商品販売の場合も行われ、処理部61は同様にして、ロック信号に販売装置IDを付加して無線通信部62を介して、管理サーバ18へ送信する。管理サーバ18は上記アンロック信号を出力しない状態でロック信号を受信した場合、コイン販売により販売データであると認識することができる。
【0041】
図7は、管理サーバ18の構成を示す機能ブロック図である。
管理サーバ18は、電子決済処理部70、装置管理部71、商品管理部72、販売管理部73、在庫管理部74、データ分析部75の各機能部と、データベース(DB)として、装置管理DB76、商品管理DB77、販売管理DB78、在庫管理DB79を有する。管理サーバ18は、ハードウェアとして、データやプログラムを記憶する記憶部と、プログラムを実行してデータ処理を行う処理部(プロセッサ)、入出力部を有する。処理部がプログラムを実行することで上記各機能部が実現される。上記各DBは記憶部内に形成される。
【0042】
電子決済処理部70は、ガチャ商品の販売を管理する会社が提携した電子決済可能な1または複数の機関(会社)の決済サーバ19との間で、客が商品購入する金額の決済を自動的に行う。記憶部は、電子決済可能な1または複数の決済機関の情報を記憶する電子決済情報DB(不図示)に有している。この場合、客は、自らの端末16が有するアプリケーションに応じて、1または複数の機関から1の機関の電子決済を選択して、販売装置10の商品を購入できる。
【0043】
装置管理部71は、多数の販売装置の設置や運用時における販売装置ごとの商品の補充等に関する情報を処理して、装置管理DB76の登録や更新を行う。
商品管理部72は、商品の仕入れ、出荷、売上などの金銭、収益の管理に関する情報を処理して、商品管理DB77の登録や更新を行う。
販売管理部73は、販売装置ごとの商品の販売数を収集、集計して、販売管理DB78の登録や更新を行う。
在庫管理部74は、在庫管理DB79を更新して、日々の商品の在庫状況を管理する。
データ分析部75は、販売管理DB78が保持する販売情報を用いて、売れ筋の商品や、販売量と場所の関係、電子決済かコイン販売か、等の種々の分析を行う。
【0044】
[各DBの構成]
次に、図8乃至図11図14を参照して、各DBの構成例について説明する。
図8は、装置管理DB76を示す。装置管理DB76は、販売装置10の設置状況および日常の運用状況を管理するものであり、ガチャ島1に固有な島ID、販売装置10に固有な装置ID、販売装置10の設置された場所を表す設置場所、担当者名、補充日、補充予定日、等の情報を記憶する。ここで、販売装置の運用を任されている担当者は、販売装置10の金庫24に収納されたコインの回収、及び販売装置10への商品の補充等を行う。補充日は、担当者が販売装置10に商品を補充した日、予定日は商品を補充する予定日、を示す。なお、担当者は、商品の補充の度に、スマートフォン等の端末(不図示)を使用して、装置ID、在庫数、補充数を管理サーバ18へ送信すると、装置IDをキーにして装置管理DB76が検索されて、端末の表示部に島ID,装置ID,設置場所、担当者名、補充日、補充数等のデータが表示される。担当者による確認キーの操作に従いそれらのデータが装置管理DB76に登録される。
【0045】
図9は、商品管理DB77を示す。商品管理DB77は、販売装置10で販売する商品の仕入れ等を管理するものであり、商品名、商品コード、仕入先、仕入数、仕入日、出荷数、出荷日、等の情報を記憶する。商品コードは商品(すなわちガチャ)を識別する情報である。仕入とは商品を購入する会社等をいい、出荷とは販売装置を管理する店や業者への商品の発送をいう。商品管理DB77には、商品の仕入先との間でEDP(Electronic Data Processing)で提供された電子データが自動的に登録される。または、管理サーバ18が有する入出力部(不図示)を介して、担当者がデータを入力、登録してもよい。
【0046】
図10は、販売管理DB78を示す。販売管理DB78は、販売装置ごとの商品の販売量等を含む販売状況を管理するものであり、島ID、装置ID、商品コード、決済方法、販売金額、単価、販売日時、等の情報を記憶する。決済方法は、コインによる購入かまたは電子決済による購入かを識別する情報である。コインまたは電子決済の判断は、販売管理部73が、図12図13の処理動作を行う過程で把握することができる。日時は管理サーバ18が有するタイマから得る時間情報である。販売装置10で商品が1つ販売される度に、図12または図13の処理動作が行なわれて、販売管理部73が販売管理DB78の内容を更新する。その意味では、販売管理DB78は日々の商品の販売状況を記憶するログDBといってもよい。
【0047】
図11は、在庫管理DB79を示す。在庫管理DB79は、ガチャ島ごと、販売装置ごとの商品の在庫量を管理するものであり、島ID、装置ID、商品コード、商品単価、商品の補充個数を示す補充数、現在の在庫数、日時、等の情報を記憶する。ここで、商品コードおよび補充数は、担当者が販売装置10に商品と補充するときに担当者の端末(不図示)から入力されるデータである。単価は例えば販売戦略を担う管理者が端末(不図示)から入力されるデータである。現在在庫数は、在庫管理部74が、補充数を加算し、または販売数(販売済み数)を減算して、算出する。販売数は、販売管理DB78に販売情報が登録される度に、在庫管理部74が販売管理DB78の島IDおよび装置ID、商品コードに対応するデータを取得して把握する。このように、商品コードを基に、ガチャ島ごとおよび販売装置ごとに商品であるガチャおよびその在庫量(すなわち販売数)を管理することができる。
【0048】
図14は、販売集計DBを示す。(図7に販売集計DBは不図示)
販売集計DBは、例えば一週間の、島ID、装置ID、商品コードごとの商品の販売個数およびその内訳(コイン販売数と電子決済販売数)、および販売高(金額)およびその内訳(コイン販売額と電子決済販売額)を保持する。なお、集計単位が一週間に限らず一ヶ月ごと、或いは管理者が設定する任意の期間の販売データを集計した販売集計DBを有することができる。
【0049】
次に、販売装置10における商品の販売(客による商品の購入)の処理動作について説明する。
[コインによる商品購入(第1のモード)]
図12を参照して、コインによる商品の購入の処理動作について説明する。
客が価格表示器233に表示されている金額のコインをコイン投入口231から投入すると(S1201)、ロック状態(図5A(c))にあったロック機構のスライダ33が移動する(図5A(d))。客の操作によりダイヤル232が回転すると、スライダ33はアンロック(解除)されて、移動する(S1202)。
【0050】
客がダイヤル232を回転させると、商品収納部22に収納されている商品が排出されて(S1203)、商品取出口235に放出される。客は、商品取出口235に放出された商品を取り出す(S1206)。
【0051】
ダイヤル232が一回転すると、レバー戻しバネ314の力でレバー31が元の状態の方向へ回転し、ストッパ312の位置まで回転して、初期状態(待ち受け)状態)に戻る(図5(b))(S1205)。
【0052】
ダイヤル232が一回転して元の状態に戻る時に、センサ35がレバー31の回転を検知し、制御部20がセンサ35の検知信号を受信する。制御部20はこの検知信号を受信したことで商品の販売完了と判断する。そして、販売情報を作成して、無線通信部52を介して管理サーバ18へ送信する(S1204)。販売情報には、島IDおよび販売装置の装置IDが含まれる。
【0053】
管理サーバ18が販売装置10から送信された販売情報を受信すると、販売管理部73が販売情報に含まれる島IDおよび装置IDを基に、販売情報を販売管理DB78に登録する(S1207)。この場合、決済方法については、管理サーバ18から決済情報の送信が無かったので、販売管理部73は「コイン決済」と判断する。また、販売金額および単価については、在庫管理DB79から、島IDおよび装置IDに対応するデータを取得する。販売日時については、管理サーバ18が有するタイマを基に、販売情報を受信した日時を登録する。
このように、何れかの販売装置10におけるコインによる販売の度に、販売情報が販売管理DB78に蓄積される。また、在庫管理部74により在庫管理DB79の内容が更新される。
【0054】
[電子決済による商品購入(第2のモード)]
図13を参照して、電子決済による商品の購入の処理動作について説明する。
まず、客は、電子媒体である端末16のQRコード読取機能を用いて、ガチャ島1のうち、購入希望の商品が収納された販売装置10のQRコード21(装置IDを含む)21を読み取る(S1301)。読み取られたQRコードは、端末16から管理サーバ18へ送信される(S1302)。
【0055】
管理サーバ18は、端末16から送信されたQRコードを受信すると、電子決済処理部70が、電子決済情報DBから1または複数の決済機関の決済情報(決済機関のリスト)を取得する。また、在庫管理部74が、受信したQRコードが有する販売装置10の装置IDを基に、在庫管理DB78から当該装置IDに対応する販売装置10が販売する商品の単価を取得する。そして、電子決済処理部70が、決済機関リストと商品の単価を含む決済情報を作成して端末16へ送信する(S1341)。
【0056】
端末16は、決済情報を受信して、表示部に決済情報(決済機関および商品単価)を表示する。客は、商品単価を確認し、また表示された1または複数の決済機関から、自らの端末16が決済可能な決済機関を選択して、決済指示を入力する(S1303)。入力された決済指示は、端末16が有する電子決済用のアプリケーションが持つ固有の情報と共に、管理サーバ18へ送信される。
【0057】
管理サーバ18において、電子決済処理部70は、受信した決済指示が有する決済機関の決済サーバ19に対して、決済通知すなわち、客の端末16が持つアプリケーションの決済情報(アプリ決済情報)と商品単価を送信する(S1342)。決済サーバ19は、受信した決済通知を基にその客の決済処理、すなわち、商品単価を減じて口座残高を更新し、または残高不足による決済不可を判断して、その決済結果を管理サーバ18へ送信する(S1361)。
【0058】
管理サーバ18の電子決済処理部70は、受信した決済結果を記憶部に一時的に格納して、端末16へ決済完了を通知する(S1343)。端末16は、決済完了通知を受信すると、表示部に電子決済の成否の結果を表示する(S1304)。なお、管理サーバ18の記憶部には、決済した決済機関、電子決済の成否の結果、商品単価、装置ID、および客の端末およびアプリ決済情報が格納される。電子決済否の場合にはこれで管理サーバ18の処理を終了する。
【0059】
一方、電子決済成立の場合、管理サーバ18は、装置IDの対応する販売装置10へ、アンロック指示を送信する(S1344)。
【0060】
アンロック指示を受信した販売装置10において、処理部61は、アンロック信号を基にモータ制御部63を制御して、モータ54を正転(ロック解除)させる(S1321)。これにより、ダイヤル232のロック機構のロック状態が解除される。併せて、処理部61は決済表示器234に決済完了を表示する(S1322)。
【0061】
客が、決済表示器234の表示を見て、選択した販売装置10の商品の購入が可能と認識して、ダイヤル232を回転させると、商品収納部22に収納されている商品が排出されて、商品取出口235に放出される(S1323)。また、販売装置10では、処理部61が、決済表示器234に表示された決済完了を消灯する(S1326)。最後に、客が商品取出口235から商品を取り出す(S1327)。
【0062】
コイン購入時と同様に、販売装置10は販売情報制御を行う(S1324)。すなわち、ダイヤル232が一回転すると、レバー戻しバネ314の力でレバー31が元の状態の方向へ回転し、ストッパ312の位置まで回転して、初期状態(待ち受け)状態)に戻る(図5(b))(S1325)。
【0063】
また、処理部61が、ダイヤル232が一回転して元の状態に戻る時の、センサ35による、レバー31の回転の検知信号を受信する。制御部20はこの検知信号を受信したことで商品の販売完了と判断する。そして、販売情報を作成して、無線通信部52を介して管理サーバ18へ送信する。販売情報には、島IDおよび販売装置の装置IDが含まれる。
【0064】
管理サーバ18は、販売装置10から送信された販売情報を受信すると、販売管理部73が販売情報に含まれる島IDおよび装置IDを基に、販売情報を販売管理DB78に登録する(S1345)。このとき、上記販売情報は、先にメモリに一時保持していた、電子決済の成否の結果、商品単価、装置IDと照合することで、電子決済が成立した販売装置10における商品コードであることを確認する。販売管理部73は、電子決済成立によるので、販売管理DB78の決済方法に「電子決済」と登録する。また、販売金額および単価についても、在庫管理DB79から、島IDおよび装置IDに対応するデータを取得する。販売日時については、管理サーバ18が有するタイマを基に、販売情報を受信した日時を登録する。
このように、何れの販売装置10における電子決済による販売の度に、販売情報が販売管理DB78に蓄積される。また、在庫管理部74により在庫管理DB79の内容が更新される。
【0065】
上記のように、1台の販売装置でコインおよび電子決済によるカプセル商品の販売が可能となる。また、販売管理DB78への販売情報の登録により何れの決済による販売かを管理することができる。
【0066】
[商品の販売分析]
図14の販売集計DBは、データ分析部75が、販売管理DB78のデータを基に、所定の期間例えば一週間ごとの販売個数や販売高を算出して作成したものである。データ分析部75は、一週間単位に限らず一ヶ月ごと、或いは任意の期間を設定して販売データを集計することができる。また、装置管理DB76も引用して対象の設置場所や島ID等を指定して、販売の状況を分析することが可能である。また、所定の期間例えば一週間ごとの販売の時系列推移を分析することが可能である。
【0067】
これにより、管理者は、地域やガチャ島ごと、販売装置ごと、時間帯ごと等様々に、商品の販売状況やその内訳(コイン販売かまたは電子決済販売か)の状況を分析して、売上戦略に役立てることができる。
【実施例0068】
実施例1は、販売装置10が、コイン販売機能と電子決済販売機能を持つ複合機である。これに対して、実施例2は、コイン販売機能を持つコイン専用機(販売装置110と示す)と、カプセル販売装置が電子決済販売機能を持つ電子決済専用機(販売装置120と示す)ガチャ島1から構成され、各販売装置が、ネットワーク10を介して管理サーバ18に接続される商品販売管理システムである。コイン専用機は言わば従来のカプセル販売機である。電子決済専用機や複合機が市場に登場したからと言って、直ちに従来のカプセル専用機が市場から撤去されるわけではない。その意味では、コイン専用機と電子決済専用機が混在する消費販売システムがあり得る。なお、本実施例の商品販売管理システムは、コイン専用機と電子決済専用機が混在するシステムに限らず、コイン専用機と複合機が混在するシステムでもよい。また、コイン専用機と、電子決済専用機と、複合機の3種の販売装置が混在するシステムでもよい。電子決済専用機や複合機は、管理者の端末から販売装置ごとに任意の価格を設定することができるという利点がある。
【0069】
別の観点から言えば、コイン専用機は100円~200円程度の子供向け低価格商品が対象であり、駄菓子屋やスーパーマーケットの店頭等に設置されることが多い。一方、電子決済専用機や複合機は、電子決済機能を持つ端末を所持する言わば大人向けであり、比較的高価な品や土産品を対象として、例えば空港や主要な駅に設置される。
【0070】
ここで、販売装置120は、電子決済専用機であるので、コイン投入口231や金庫24は不要である。また、コインの投入が無いので、図5Aにおける(b)待ち受け状態から(e)コイン購入完了状態の機構や動作は不要である。電子決済専用機の別の案として、図5Aにおける(f)リモートロック解除待ち受け状態から(h)リモートロック解除状態の機構や動作を用いずに、(b)待ち受け状態から(e)コイン購入完了状態で使用される機構において、例えばスライダ33の移動を制御するモータを設けて、電子決済時に制御部20によってこのモータを制御して、スライダ33を移動させてダイヤル232を回転可能としてもよい。
【0071】
一方、販売装置110はコイン専用機であるので、電子決済専用機が不要な機能は必要となり、逆に、図5Bにおける(f)リモートロック解除待ち受け状態から(h)リモートロック解除状態の処理動作は不要である。勿論、端末16および決済サーバ19も用いない。
【0072】
商品販売管理システムにおいて、コイン専用機は図12の処理動作を行い、電子決済専用機は図13の処理を行う。このシステムにおいても、販売管理DB78や販売集計DBの構成は基本的に変わらず、これらのDBに登録される決済方法の様相が変わる。すなわち、ある島IDに属する全ての販売装置がコイン専用機の場合は全ての決済方法が「コイン」となり、またある島IDに属する全ての販売装置が電子決済専用機の場合は全ての決済方法が「電子決済」となる。
【0073】
なお、本実施例では、ガチャ島ごとに、複数のコイン専用機と複数の電子決済専用機を別々に設置しているが、他の例によれば、1つのガチャ島にコイン専用機と電子決済専用機を含めてもよい。また、1つのガチャ島にコイン専用機および電子決済専用機および複合機を混在させて含めてもよい。
【0074】
実施例2によれば、管理者は、電子決済専用機または複合機の設置場所や販売商品を適宜変更し、さらに商品の単価を任意に或いは試行的に設定して、商品販売の傾向を分析することが可能となる。例えば、ある場所における商品販売の傾向を探るために、最初は複合機を設置して、コイン販売と電子決済販売の割合を分析する。その分析状況に応じて、その後、コイン専用機に変更するかまたは電子決済専用機に変更するかの戦略を立てることができる。
【実施例0075】
実施例1および2では、ガチャ島1の全ての複合機10または全ての電子決済専用機120がQRコード21を有している。これに対して実施例3では、QRコードをガチャ島の全ての販売装置10に設けず、図16に示すように、ガチャ島1の所定の場所、例えばガチャ島の1台の販売装置(マスタ販売装置)101にQRコード21´設ける。さらに、マスタ販売装置101の制御部20(図6)は、ガチャ島1内の全ての販売装置10の制御部20に対して制御信号等の通信が可能であり、マスタ販売装置101の制御部20が、ガチャ島1内の全ての販売装置10を対象にした電子決済の処理を行う電子決済処理部(不図示であるが便宜上612と示す)を有している。なお、この場合、QRコード21´は、島IDと代表販売装置の装置ID,およびガチャの販売を管理する管理サーバ18のURLを有している。また、ガチャ島を構成する複数の全ての販売装置10は、価格表示器233の近傍に選択ボタン(図2には不図示)を備える。客の選択ボタンの操作に応じて、当該販売装置10が選択された旨の信号がその販売装置10の制御部20へ転送される。
【0076】
具体的には、次のような処理動作である。図13も併せて参照する。
図13の処理ステップS1301からS1341,S1303までの処理は、図13と同様である。端末16は、決済情報を受信すると、表示部に決済情報(決済機関および商品単価)を表示する。この場合、ガチャ島1の全ての販売装置で扱う商品単価が同じであることが好ましい。仮に、ガチャ島1における販売装置10の商品単価が異なる場合には、予め販売装置10の価格表示器233の価格表示を客が端末16の入力部から入力する。さらに、客が表示部に表示された決済可能な決済機関を選択して、決済指示を入力すると(S1303)、入力された決済指示は、端末16が有する電子決済用のアプリケーションが持つ固有の情報と共に、管理サーバ18へ送信される。
【0077】
管理サーバ18の電子決済処理部70および決済サーバ19に対する決済処理から決済完了通知、アンロック指示がマスタ販売装置101へ送信される。この処理は、図13のステップS1342~S1304,S1344と同様である。
【0078】
商品単価が同じ場合の例では、アンロック指示を受信したマスタ販売装置101の電子決済処理部612は、全ての販売装置10(マスタ販売装置101も含む)の制御部20に対してアンロック信号を出す。商品単価が異なる場合の例では、客が入力した商品単価を満たす1または複数の販売装置10の制御部20へアンロック信号を出す。
【0079】
アンロック信号を受信した、全て或いは1または複数の販売装置10の制御部20は、価格表示器233を点灯させる。客が、価格表示器233に対応する選択ボタンを操作すると、その販売装置の制御部20が、モータ制御部63を制御して、モータ54を正転(ロック解除)させる(S1321)。そして、処理部61は決済表示器234に決済完了を表示し(S1322)、併せてマスタ販売装置101の制御部20の電子決済処理部612へ決済完了を送信する。
【0080】
客は、決済表示器234の表示を見て、目的とする販売装置10のダイヤル232を回転させると、商品収納部22に収納されている商品が排出されて、商品取出口235に放出される(S1323)。以後、商品を販売した販売装置10と管理サーバ18の処理は、図13のステップS1324~S1327,S1345と同様である。
【0081】
[実施例3の他の例]
本実施例の他の例がある。例えば、処理ステップS1303において、端末16は、決済情報を受信すると、表示部に、図17に示すような、ガチャ島1のイラスト1601の表示を有する画面160を表示部に表示する。ガチャ島のイラストは、商品購入を予定しているガチャ島にある10台の販売装置の表示である。客がガチャ島のイラストの1または複数の販売装置の表示部分をタッチして選択する。図示の例では、装置番号2,4,8が選択されている(選択窓に「レ」印あり)。マスタ販売装置101の電子決済処理部612が、選択された1または複数の販売装置の商品の合計金額を計算して、合計金額の表示1602をする。そして、客が合計金額を確認して、さらに表示画面に表示された決済可能な決済機関(不図示)を選択して、決済指示ボタン1603を操作すると、決済金額、決済機関、および選択された販売装置の装置IDを含む決済指示が、端末16が有する電子決済用のアプリケーションの持つ固有の情報と共に、管理サーバ18へ送信される。
【0082】
その後、管理サーバ18による決済処理から決済完了通知、アンロック指示がマスタ販売装置101へ送信される。マスタ販売装置101が上記装置IDに基づき、選択された1または複数の販売装置10に対してアンロック信号を送信して、アンロック信号を受信した1または複数の販売装置が客への商品の販売を行う、等の処理は上記の説明と同様である。
この例によれば、客は、端末を用いて複数の商品を一括選択して、電子決済で購入することができる。
【実施例0083】
実施例1乃至3は、電子媒体を用いて決済機関の電子決済により商品販売を可能とする。これに対して、実施例4は、交通系電子マネーのようなプリペイド型電子媒体を用いた電子決済により商品販売を可能とする。客は、予め電子マネーを電子媒体にチャージしておき、その金額の範囲内で商品を購入できる。
【0084】
例えば、図18に示すように、ガチャ島1の所定の場所、例えばマスタ販売装置101に、電子マネー媒体の読取部29を備え、かつその制御部20は電子マネー決済処理部を有する。また、実施例3のように、ガチャ島を構成する複数の全ての販売装置10は、価格表示器233と、その近傍に選択ボタンを有する。客の選択ボタンの操作に応じて、1の販売装置(ここでは選択販売装置という)10が選択された旨の信号がその制御部20へ転送され、選択販売装置の制御部20からマスタ販売装置101の電子マネー決済処理部へ1の販売装置10の選択を伝える。すなわち、選択販売装置10の装置IDとその商品単価を伝える。
【0085】
電子マネー決済処理部は商品単価が電子媒体のチャージ金額以内かを判断して、もしチャージ金額以内ならば、選択販売装置の制御部20へアンロック信号を出す。アンロック信号を受信した、選択販売装置10の制御部20による以降の制御は上記実施例3と同様である。
【0086】
商品の購入により、電子媒体のチャージ金額は商品単価を減じた金額となる。また、管理サーバ18は、電子マネー決済処理部が決済した金額を決済機関の決済サーバへ要求する。
【0087】
以上、幾つかの実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、種々変形、応用して実施し得る。例えば、上記実施例(図8図11)では、複数のDBがそれぞれ独立して存在しているように理解されるが、これらのDBを関連付けて、一連の形式のDBまたはリレーショナルデータベース(RDB)として構成することができる。例えば、装置管理DB76、販売管理DB78および在庫管理DB79を、島IDおよび装置ID等をキーにして纏めて、形式上の一連のDBとして構成してもよい。
【0088】
また、他の変形例として、図7に示した管理サーバ18の機能およびデータベースの一部または全てを、分離して別々のサーバに持たせることが可能である。さらに、管理サーバ18の機能およびデータベースの一部または全てを、クラウドコンピュータで実現することも可能である。
【符号の説明】
【0089】
1:ガチャ島 10:カプセル商品販売装置
16:端末 17:ネットワーク 18:管理サーバ
19:決済サーバ 20:制御部 21:QRコード
22:商品収納部 231:コイン投入口 232:ダイヤル
61:処理部 62:無線通信部 63:モータ制御部
70:電子決済処理部 71:装置管理部 72:商品管理部
73:販売管理部 74:在庫管理部 75:データ分析部
76:装置管理DB 77:商品管理DB 78:販売管理DB
79:在庫管理DB
図1
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図5A
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