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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181542
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/06 20060101AFI20221201BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
B65H7/06
G03G21/16 138
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088545
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】川井 宗明
【テーマコード(参考)】
2H171
3F048
【Fターム(参考)】
2H171FA22
2H171GA11
2H171JA16
2H171JA49
2H171KA10
2H171LA01
2H171SA32
2H171SA34
3F048AA08
3F048AB02
3F048BA08
3F048BA14
3F048BB02
3F048BD03
3F048BD05
3F048DC15
3F048EA12
3F048EB40
(57)【要約】
【課題】シート搬送中にジャムが発生した場合において、ジャムが発生したシートを簡便に排出することが可能な搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送ベルト231a、231bを有し、搬送ベルトに載置されたシートS1を搬送するシート搬送部23a、23bと、吊持用のワイヤーW1~W4を有し、シート搬送方向の上流側及び下流側にてシート搬送部23a、23bを吊持する支持機構25と、シート搬送部23a、23bにて搬送されるシートにジャムが発生した際に、ワイヤーW1~W4を制御して、搬送ベルト231a、231bの搬送面を、予め設定した一方向が下方となるように傾斜させるワイヤー駆動制御部26を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトに載置されたシートを搬送するシート搬送部と、
吊持用のワイヤーを有し、シート搬送方向の上流側及び下流側にて前記シート搬送部を吊持する支持機構と、
前記シート搬送部にて搬送されるシートにジャムが発生した際に、前記ワイヤーを制御して、前記搬送ベルトの搬送面を、予め設定した一方向が下方となるように傾斜させるワイヤー駆動制御部と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、シートに印刷された画像を検査する画像検査装置では、検査対象となる印刷済みのシートを搬送装置で搬送し、搬送装置の近傍に設置されている検査デバイスにてシートに印刷された画像を監視し、画像に異常が発生しているか否かを検査する。
【0003】
このような画像検査装置に搭載される搬送装置は、無端ループ状で吸着搬送可能な搬送ベルト、及び搬送ベルトを駆動する駆動ローラを有しており、シートを吸着した状態で駆動ローラを駆動させることにより、搬送ベルト上に載置されたシートを搬送する。
【0004】
搬送装置は、搬送ベルトでシートを搬送する際に、搬送中のシートにジャムが発生することがあり、ジャムが発生した場合には搬送装置を停止させ、更に、検査デバイスに搭載されているセンサ及びカメラなどの障害物を避けながらジャムが発生したシートを取り出す必要がある。このため、シートの取り出し作業に多くの手間がかかるという問題が発生する。
【0005】
このような問題を解決するため特許文献1には、検査デバイスをシート搬送路の上流側または下流側に偏らせて配置することにより、シート搬送路の大部分を開放する技術が開示されている。シート搬送路の大部分が開放されることにより、ユーザは搬送路に残留しているシートの除去作業を容易に行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-32634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示された従来技術では、開放された空間が広く確保されているものの、ユーザが直接取り出せない位置にジャムが発生したシートが残留した場合には、搬送装置を一旦停止させ、その後搬送装置をジャム解除位置まで移動させる必要がある。
【0008】
また、通常のシート搬送経路を使用してジャムが発生したシートを搬送し、排出する方法も提案されているが、シートがつづら折れになった場合、及びシートが破損した場合などには、通常のシート搬送経路を使用して排出することが難しい。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シート搬送中にジャムが発生した場合において、ジャムが発生したシートを簡便に排出することが可能な搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置は、搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトに載置されたシートを搬送するシート搬送部と、吊持用のワイヤーを有し、シート搬送方向の上流側及び下流側にて前記シート搬送部を吊持する支持機構と、前記シート搬送部にて搬送されるシートにジャムが発生した際に、前記ワイヤーを制御して、前記搬送ベルトの搬送面を、予め設定した一方向が下方となるように傾斜させるワイヤー駆動制御部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シート搬送中にジャムが発生した場合において、ジャムが発生したシートを簡便に排出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置が搭載された画像形成システムの概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像検査装置の構成を詳細に示す説明図である。
図3図3は、搬送装置の構成を模式的に示す斜視図である。
図4図4は、搬送装置に搭載されるシート搬送部23a、23bが傾斜した様子を示す説明図である。
図5図5は、搬送装置に搭載されるシート搬送部23aが下降し、シート搬送部23bが上昇した様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置が搭載された画像形成システム100の構成を模式的に示す説明図である。図2は、図1に示す画像検査装置2の構成を詳細に示す説明図である。
【0014】
図1に示すように本実施形態に係る画像形成システム100は、印刷装置1と、画像検査装置2と、後処理装置3を備えている。
【0015】
画像形成システム100は、印刷用のシートを印刷装置1に供給して印刷し、印刷済みのシートに形成された画像を画像検査装置2にて検査する。更に、検査済みのシートを後処理装置3にてソート、ステープルなどの後処理を加える。以下では、シートの搬送元となる方向を上流側とし、シートの搬送先となる方向を下流側とする。即ち、図1における左側を上流側、右側を下流側として説明する。なお、本実施形態で示す「シート」とは印刷用紙、フィルムなどの印刷媒体を指す。
【0016】
印刷装置1は、それぞれインク色が異なる4個のインクジェットヘッド11、シートを吸着して搬送する吸着搬送部12、印刷済みのシートを画像検査装置2に供給する搬送経路13、シートを蓄積して給紙する給紙台14などを備えている。印刷装置1は、給紙台14から供給されるシートに画像を印刷し、印刷済みのシートを下流側の画像検査装置2に供給する。
【0017】
後処理装置3は、印刷装置1で画像が印刷され、後述する画像検査装置2で画像が検査されたシートに対し、種々の後処理を加えて排出する装置である。後処理の内容としては、ソート・スタック等の仕分け作業、ステープル、合紙の挿入、各種態様の紙折り、封筒への挿入等がある。後処理装置3として、上記の各目的に応じた機能を搭載することができる。
【0018】
画像検査装置2は、印刷装置1から供給される印刷済みのシートを検査する。画像検査装置2は、搬送装置41と、ジャムが発生したシートを収納するストッカー22を備えている。搬送装置41は、上流側検査部21a及び下流側検査部21bからなる。搬送装置41はまた、図2図3に示すように、支持機構25を備えている。
【0019】
図2に示すように、上流側検査部21aは、シート搬送部23aと、検査デバイス24aを備えている。
【0020】
シート搬送部23aは、無端ループ状の搬送ベルト231aと、搬送ベルト231aを係合するための複数のローラ232aと、ローラ232aを駆動する駆動機構(図示省略)と、上流側から搬送されたシートS1に発生する皺やたるみを除去するニップローラ233aを備えている。駆動機構を作動させることにより、搬送ベルト231aに載置されたシートS1を上流側から下流側に向けて搬送することができる。
【0021】
シート搬送部23aは、吸引ファン234aを備えている。搬送ベルト231aの表面にはシートS1を吸着搬送するための空気孔が形成されている。吸引ファン234aを作動させることにより空気孔から空気を吸引し、空気の吸引圧力によりシートS1を搬送ベルト231aに吸着させることができる。
【0022】
検査デバイス24aは、センサまたはカメラを備えており、搬送ベルト231aにより搬送されたシートS1の画像を検査する。
【0023】
なお、下流側のシート搬送部23bは、上流側のシート搬送部23aと同一の構成を有しており、上流側のシート搬送部23aの上下を反転させた点のみが相違している。従って、下流側のシート搬送部23bの各構成要素については、上流側のシート搬送部23aの各構成要素に付したサフィックス「a」を「b」に変えて示し、詳細な説明を省略する。
【0024】
支持機構25は、シート搬送部23a、23bの上流側端部、及び下流側端部において、各シート搬送部23a、23bを支持する。図3は、支持機構25の構成を模式的に示す斜視図である。
【0025】
図3に示すように、支持機構25は、駆動用のモータM1と、減速機G1と、4本の支軸L1~L4と、クラッチC1と、ベルトB1、B2と、プーリP1~P13と、シート搬送部23a、23bの吊持用のワイヤーW1~W4を備えている。なお、各支軸L1~L4の軸受機構などは記載を省略している。また、モータM1の駆動を制御するワイヤー駆動制御部26を備えている。
【0026】
ワイヤー駆動制御部26は、シート搬送部23a、23bにて搬送されるシートにジャムが発生した際に、ワイヤーW1~W4を制御して、搬送ベルト231a、231bの搬送面を傾斜させる。具体的には、各搬送ベルト231a、231bの、ストッカー22側が下方となるように(予め設定した一方向が下方となるように)傾斜させる(図4参照)。
【0027】
モータM1は直流または交流電圧が供給されて駆動する。モータM1は、ワイヤー駆動制御部26の制御により、正転及び逆転が可能である。
【0028】
支軸L1、L2はそれぞれ、下流側のシート搬送部23bの、上流側端部および下流側端部の上方において、シート搬送方向Z1に対して直交する方向に延在して設けられている。
【0029】
支軸L3、L4はそれぞれ、上流側のシート搬送部23aの、上流側端部および下流側端部の上方において、シート搬送方向Z1に対して直交する方向に延在して設けられている。
【0030】
支軸L1には、プーリP1、P4、P9、P13が連結されている。支軸L2には、プーリP3、P7、P11が連結されている。支軸L3には、プーリP2、P6、P10が連結されている。支軸L4には、プーリP5、P8、P12が連結されている。
【0031】
減速機G1は、モータM1の出力軸と支軸L1を連結する。減速機G1は所定の減速比でモータM1の回転数を減速して支軸L1に伝達する。
【0032】
3つのプーリP1、P2、P3には、ベルトB1が係合されている。即ち、プーリP1が回転すると、これに連動してプーリP2、P3が回転する。
【0033】
2つのプーリP4、P5には、ベルトB2が係合されている。即ち、プーリP4が回転すると、これに連動してプーリP5が回転する。
【0034】
プーリP6、P7にはワイヤーW2が係合し、プーリP10、P11にはワイヤーW1が係合している。各ワイヤーW1、W2の一端は、上流側のシート搬送部23aの、上流側端部に連結されている。各ワイヤーW1、W2の他端は、下流側のシート搬送部23bの、下流側端部に接続されている。
【0035】
プーリP12、P13にはワイヤーW3が係合し、プーリP8、P9にはワイヤーW4が係合している。各ワイヤーW3、W4の一端は、上流側のシート搬送部23aの、下流側端部に連結されている。各ワイヤーW3、W4の他端は、下流側のシート搬送部23bの、上流側端部に接続されている。
【0036】
支軸L1には、クラッチC1が設けられている。クラッチC1は、ワイヤー駆動制御部26の制御により、プーリP1との連結、解放を切り替える。具体的に、クラッチC1がオフとされた場合には、クラッチC1はプーリP1に連結されない。このため、支軸L1が回転した場合には、プーリP4は回転するがプーリP1は回転しない。支軸L1を図中に示す矢印Y1の方向に回転させることにより、図4に示す方向に各シート搬送部23a、23bを傾斜させることができる。
【0037】
クラッチC1がオンとされた場合には、クラッチC1はプーリP1に連結される。このため、支軸L1が回転した場合には、プーリP1、P4が共に回転する。支軸L1を図中に示す矢印Y1の方向に回転させることにより、図5に示すように、シート搬送部23aを下降させ、シート搬送部23bを上昇させることができる。
【0038】
[本実施形態の動作]
次に、本実施形態に係る搬送装置が搭載された画像検査装置2の動作について説明する。図1に示す印刷装置1から印刷済みのシートS1が搬送されると、図2に示すようにシートS1は画像検査装置2のシート搬送部23aの搬送ベルト231aに吸着され下流側に搬送される。この際、搬送ベルト231aの上方に設置された検査デバイス24aにより、シートS1に印刷された画像に異常が発生しているか否かが検査される。
【0039】
更に、シート搬送部23aから搬送されたシートS1は、下流側のシート搬送部23bの搬送ベルト231bに吸着されて下流側に搬送される。この際、搬送ベルト231bの下方に設置された検査デバイス24bによりシートS1に印刷された画像に異常が発生しているか否かが検査される。即ち、検査デバイス24a、24bにより、シートS1の両面に印刷された画像が検査され、後処理装置3に搬送される。
【0040】
シート搬送部23aまたは23bにおいて、シートS1にジャムが発生した場合には、ジャム検出用のセンサ(図示省略)にてジャムの発生が検出される。
【0041】
ジャムの発生が検出された場合には、画像検査装置2は、シート搬送部23a、23bによるシートS1の搬送を停止する。具体的に、図2に示したローラ232a、232bの駆動を停止させて、シートS1の搬送を停止する。
【0042】
この際、図3に示したクラッチC1はオフとされている。即ち、支軸L1とプーリP1は連結されていない。
【0043】
図3に示したワイヤー駆動制御部26は、モータM1を矢印Y3の方向に回転させる。モータM1が回転することにより、減速機G1を経由して支軸L1が矢印Y1に示す方向に回転し、これに伴ってプーリP4が回転する。
【0044】
プーリP4が矢印Y1の方向に回転すると、該プーリP4に係合されたベルトB2により、プーリP5が回転する。支軸L1、L2が回転することにより、プーリP8、P9、P12、P13が回転する。その結果、図4に示すように、プーリP12、P13に係合されているワイヤーW3、及びプーリP8、P9に係合されているワイヤーW4が引っ張られ、シート搬送部23aの下流側が下降し、シート搬送部23bの上流側が上昇する。
【0045】
図2に示しているように、下流側のシート搬送部23bの下方には、ジャムが発生したシートS1を収納するストッカー22が設けられており、シート搬送部23a、及びシート搬送部23bにてジャムが発生したシートS1は下方に落下し、ストッカー22の内部に収納される。この際、吸引ファン234a、234bを逆方向に回転させることにより、シートS1が搬送路に吸着している場合でも容易に剥がし取ることができる。更にこのとき、上流側のシート搬送部23aの無端ループ状の搬送ベルト231aを駆動することで、シートS1がストッカー22に導入し易くなる。
【0046】
即ち、シート搬送部23a、及びシート搬送部23bをストッカー22の方向(予め設定した一方向)が下方となるように傾斜させることにより、ジャムが発生したシートS1をストッカー22に収納することができる。
【0047】
ジャムが発生したシートS1が排出された後、ワイヤー駆動制御部26は、モータM1を矢印Y3の反対方向に回転させる。支軸L1に係合されたプーリP4は、矢印Y1の反対方向に回転するので、ワイヤーW1~W4を通常の状態に戻すことができる。従って、シート搬送部23a、23bによるシートS1の搬送を再開することができる。
【0048】
また、シート搬送部23a、23bのメンテナンスを実行する場合には、図3に示したクラッチC1をオンとする。クラッチC1がオンとされることにより、支軸L1とプーリP4が連結される。
【0049】
ワイヤー駆動制御部26によりモータM1を矢印Y1の方向に回転させると、ワイヤーW1~W4は矢印Y2の方向に引っ張られる。このため、図5に示すように、シート搬送部23aは搬送面が水平方向を向いたまま下降し、シート搬送部23bは搬送面が水平方向を向いたまま上昇する。その結果、操作者は容易にメンテナンスなどの作業を実施することができる。
【0050】
このようにして、本実施形態に係る搬送装置41では、シートS1の搬送中にシートS1にジャムが発生した際に、ワイヤー駆動制御部26の制御によりワイヤーW1~W4を作動させ、図4に示すように、シート搬送部23a、23bをストッカー22の方向が下方になるように傾斜させることができる。この状態で、吸引ファン234a、234bを停止させ、必要に応じて逆方向に回転させることにより、ジャムが発生したシートS1を自動的にストッカー22の内部に排出することができる。このため、ユーザがメンテナンス用の扉を開けてシートを除去するなどの面倒な処理を行う必要がない。
【0051】
また、ジャムが発生したシートがつづら折れになった場合、重なり合っている場合、及びちぎれた場合でも、これらのシートを正常に取り除くことが可能になる。
【0052】
また、シート搬送部23a、23bのメンテナンスを行う場合には、クラッチC1をオンとすることにより、搬送面を水平に保持したままシート搬送部23aを下降させ、シート搬送部23bを上昇させることができる。このため、メンテナンス作業を容易に実施することが可能になる。
【0053】
また、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0054】
[付記1]
搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトに載置されたシートを搬送するシート搬送部と、
吊持用のワイヤーを有し、シート搬送方向の上流側及び下流側にて前記シート搬送部を吊持する支持機構と、
前記シート搬送部にて搬送されるシートにジャムが発生した際に、前記ワイヤーを制御して、前記搬送ベルトの搬送面を、予め設定した一方向が下方となるように傾斜させるワイヤー駆動制御部と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。
【符号の説明】
【0055】
1 印刷装置
2 画像検査装置
3 後処理装置
11 インクジェットヘッド
12 吸着搬送部
13 搬送経路
14 給紙台
21a 上流側検査部
21b 下流側検査部
22 ストッカー
23a、23b シート搬送部
24a、24b 検査デバイス
25 支持機構
26 ワイヤー駆動制御部
41 搬送装置
100 画像形成システム
231a、231b 搬送ベルト
232a、232b ローラ
233a、233b ニップローラ
234a、234b 吸引ファン
B1、B2 ベルト
C1 クラッチ
G1 減速機
L1、L2、L3、L4 支軸
P1~P13 プーリ
図1
図2
図3
図4
図5