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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181586
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】貯蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 27/00 20060101AFI20221201BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20221201BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20221201BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221201BHJP
【FI】
F25D27/00
F25D23/00 307
F25D23/00 301P
F21V33/00 300
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088618
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柿田 健一
(72)【発明者】
【氏名】堀井 愼一
(72)【発明者】
【氏名】海藏 博之
【テーマコード(参考)】
3K014
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3L045AA05
3L045CA09
3L045KA07
3L045PA04
3L345AA02
3L345AA12
3L345AA13
3L345AA14
3L345AA24
3L345BB07
3L345DD55
3L345JJ08
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器に備えられた機能部品に給電することができる貯蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵庫10は、内部空間15を有する筐体11と、前記筐体11に設けられ、前記内部空間15に光を照射する照明装置30と、前記光により電力を生成する太陽電池21、及び、前記電力により動作する機能部品24を有し、前記内部空間15において移動可能に配置され、物品を収納可能な収納容器20と、を備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有する筐体と、
前記筐体に設けられ、前記内部空間に光を照射する照明装置と、
前記光により電力を生成する太陽電池、及び、前記電力により動作する機能部品、を有し、前記内部空間において移動可能に配置され、物品を収納可能な収納容器と、を備えている、貯蔵庫。
【請求項2】
前記収納容器に設けられ、前記太陽電池からの電力を蓄電して前記機能部品に給電する蓄電池を備えている、請求項1に記載の貯蔵庫。
【請求項3】
前記収納容器に設けられ、前記機能部品の動作情報を前記筐体の外部の無線部に無線通信により送信する無線部を備えている、請求項1又は2に記載の貯蔵庫。
【請求項4】
前記収納容器に設けられ、前記機能部品の動作情報を光通信により送信する第1光通信部と、
前記筐体の前記内部空間において前記収納容器の外部に設けられ、前記機能部品の動作情報を前記第1光通信部から前記光通信により受信する第2光通信部と、を備えている、請求項1又は2に記載の貯蔵庫。
【請求項5】
前記内部空間において前記太陽電池が対向する面に配置された光源を備えている、請求項1~4のいずれか一項に記載の貯蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の貯蔵庫として、例えば、特許文献1の冷蔵庫が知られている。この冷蔵庫は、冷蔵庫本体、及び、冷蔵庫本体に対して移動可能な棚及び扉等の可動部品を備えている。冷蔵庫本体には、電源部と、電源部に電線により接続された供給側無線給電装置とが設けられている。可動部品には、受給側無線給電装置と、受給側無線給電装置に電線により接続された照明装置、物理量センサ及び撮影装置等の機能部品とが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-23852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の冷蔵庫では、冷蔵庫本体において電力は電源部から供給側無線給電装置に電線を介して供給されている。そして、無線給電によって冷蔵庫本体の供給側無線給電装置から可動部品の受給側無線給電装置に供給され、さらに、可動部品において受給側無線給電装置から機能部品に電線を介して供給されている。このように、電源部から機能部品への給電では供給側無線給電装置及び受給側無線給電装置の位置を精度良く合わせる必要があり、冷蔵庫の設計の制約になってしまう。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器に備えられた機能部品に給電することができる貯蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様に係る貯蔵庫は、内部空間を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記内部空間に光を照射する照明装置と、前記光により電力を生成する太陽電池、及び、前記電力により動作する機能部品、を有し、前記内部空間において移動可能に配置され、物品を収納可能な収納容器と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器に備えられた機能部品に給電することができる貯蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る貯蔵庫を前側から視た図である。
図2図1のA-A線に沿って切断した貯蔵庫を示す断面図である。
図3図1の貯蔵庫の構成を示す機能ブロック図である。
図4】変形例1に係る貯蔵庫の構成を示す機能ブロック図である。
図5】変形例2に係る貯蔵庫の構成を示す機能ブロック図である。
図6】変形例3に係る貯蔵庫において第2光源及び収納容器を示す図である。
図7】変形例3の別の例に係る貯蔵庫において第2光源及び収納容器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1の態様に係る貯蔵庫は、内部空間を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記内部空間に光を照射する照明装置と、前記光により電力を生成する太陽電池、及び、前記電力により動作する機能部品、を有し、前記内部空間において移動可能に配置され、物品を収納可能な収納容器と、を備えている。
【0010】
これによれば、例えば、内部空間における物品の視認性を向上するための照明装置の光を用いて太陽電池を発電し、この電力により機能部品を動作する。このため、照明装置と太陽電池とを高精度に位置合わせしなくてもよく、設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器に備えられた機能部品に給電することができる。
【0011】
第2の態様に係る貯蔵庫は、第1の態様において、前記収納容器に設けられ、前記太陽電池からの電力を蓄電して前記機能部品に給電する蓄電池を備えている。
【0012】
これによれば、例えば、停電等で照明装置が光を照射できずに太陽電池が発電できない場合であっても、蓄電池から機能部品に電力を供給することにより、太陽電池のバックアップ機能を奏することができる。また、太陽電池が発電可能であっても、機能部品の駆動電力が大きい場合には、太陽電池からの給電と共に蓄電池からも機能部品に給電して、機能部品の動作を確保することができる。
【0013】
第3の態様に係る貯蔵庫は、第1又は2の態様において、前記収納容器に設けられ、前記機能部品の動作情報を前記筐体の外部の無線部に無線通信により送信する無線部を備えている。これによれば、機能部品の動作情報を無線通信により送信することにより、ハーネス等による有線接続なく、ユーザは筐体の外部の任意の場所で動作情報を無線部により受信して確認することができる。
【0014】
第4の態様に係る貯蔵庫は、第1又は2の態様において、前記収納容器に設けられ、前記機能部品の動作情報を光通信により送信する第1光通信部と、前記筐体の前記内部空間において前記収納容器の外部に設けられ、前記機能部品の動作情報を前記第1光通信部から前記光通信により受信する第2光通信部と、を備えている。これによれば、ハーネス等による有線接続なく、また、簡単で安価な受発光素子の組合せによって、機能部品の動作情報を光通信により送信することができる。
【0015】
第5の態様に係る貯蔵庫は、第1~4のいずれかの態様において、前記内部空間において前記太陽電池が対向する面に配置された光源を備えている。これによれば、光源から太陽電池に光を照射することにより、貯蔵庫に貯蔵された物品等により照明装置から太陽電池に光が届き難く発電できない事態を抑制して、太陽電池が発電することができる。
【0016】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態において、貯蔵庫10として冷蔵庫について説明するが、貯蔵庫10は冷蔵庫に限定されない。例えば、貯蔵庫10として温蔵庫及びパントレー収納庫等を用いることができる。図1の例では、貯蔵庫10は、内部空間15を有する筐体11、並びに、内部空間15に配置された収納容器20及び太陽電池21を備えている。
【0017】
筐体11は、開口を有する本体12、及び、開口を開閉可能に本体12に取り付けられた扉13を有している。なお、貯蔵庫10において本体12よりも扉13側を前側と称し、その反対側を後側と称する。また、この前後方向に直交し互いに直交する方向を上下方向及び左右方向と称する。但し、貯蔵庫10の配置はこれらの方向に限定されない。
【0018】
本体12は、例えば、内部空間15を有する直方体形状であって、前側が開口している。この前側開口14を介して本体12の内部空間15が外部と連通している。本体12は、上壁12u、下壁12d、右壁12r、左壁12l及び後壁12b(図2)を有しており、これらの壁は、真空断熱材及びウレタンフォーム等の断熱性材料を含み、矩形の平板形状である。上壁12u、下壁12d、右壁12r及び左壁12lは、前後方向に直交する断面が矩形の筒形状になるように互いに接続されており、その前側の開口が前側開口14として設けられ、その後側の開口が後壁12bにより覆われている。
【0019】
本体12の内部空間15は、例えば、5つの空間に、断熱性材料から成る仕切り壁によって仕切られている。5つの空間は、例えば、直方体形状であって、冷蔵室15a、製氷室15b、切替室15c、野菜室15d及び冷凍室15eを含んでいる。上下方向において、冷凍室15e上に野菜室15dが配置され、野菜室15d上に製氷室15b及び切替室15cが配置され、製氷室15b及び切替室15c上に冷蔵室15aが配置されている。
【0020】
各空間は前側開口を有しており、前側開口は扉により開閉される。各空間の前側開口が扉により開かれることにより、各空間は前側開口を介して外部に開放される。各空間の前側開口が扉により閉められることにより、各空間は密閉される。本体12の内部空間15には冷却装置が配置されており、各空間は所定の温度に冷却されている。
【0021】
扉13は、冷蔵室15aの前側開口を開閉可能な冷蔵室用扉13a、製氷室15bの前側開口を開閉可能な製氷室用扉13b、切替室15cの前側開口を開閉可能な切替室用扉13c、野菜室15dの前側開口を開閉可能な野菜室用扉13d、及び、冷凍室15eの前側開口を開閉可能な冷凍室用扉13eを有している。これらの扉13は、断熱性材料を含み、矩形の平板形状である。製氷室用扉13b、切替室用扉13c、野菜室用扉13d及び冷凍室用扉13eは、例えば、引き出し式扉である。
【0022】
冷蔵室用扉13aは、例えば、観音開き式扉であって、左扉13al及び右扉13arを有している。左扉13al及び右扉13arは、互いに同一形状及び同一サイズを有している。左扉13al及び右扉13arは、左扉13al及び右扉13arは左右方向に並んで本体12の前側開口を開閉可能に覆うように、左扉13alは本体12の左壁12lに接続され、右扉13arは本体12の右壁12rに接続されている。このため、左扉13al及び右扉13arが冷蔵室15aの前側開口を覆った状態では、左扉13alと右扉13arとは左右方向における冷蔵室15aの中央で互いに接する。
【0023】
冷蔵室15aは、筐体11の上部に配置され、上下方向において上壁12uと仕切り壁16との間に配置されている。この仕切り壁16は、矩形の平板形状であって、上下方向に直交するように上壁12uと平行に、冷蔵室15aと製氷室15b及び切替室15cとの間に配置されている。冷蔵室15aには、例えば、複数(例えば、3枚)の棚17が配置されている。
【0024】
棚17は、矩形の平板形状を有しており、光が透過する透明又は半透明な樹脂から成る。棚17は、可動式であって、上下方向に直交するように配置され、冷蔵室15aを上下方向に区切っている。棚17は、左壁12l及び右壁12rのそれぞれの壁に設けられた溝又は突起により支持されて、左右方向において左壁12lと右壁12rとの間に架け渡されるように配置されている。
【0025】
冷蔵室15aにおいて、仕切り壁16上に一対のレール18が設けられている。一対のレール18は、左右方向に間隔を空けて配置されている。レール18は、仕切り壁16から上方に立ち上がり、前後方向に長く延びている。一対のレール18の間に、収納容器20が配置されている。
【0026】
収納容器20は、本体12に着脱可能であって、一対のレール18に沿って前後方向に移動可能である。左右方向において、収納容器20の幅は一対のレール18の間隔と等しく、収納容器20の左面が左側のレール18に沿い、収納容器20の右面が右側のレール18に沿っている。
【0027】
一対のレール18は、冷蔵室15aにおいて左右方向の中央よりも左側に配置されている。左右方向において収納容器20の幅は左扉13alの幅以下であって、左扉13alが閉じた状態で収納容器20は左扉13alに対向する。このため、ユーザは、右扉13arを閉じた状態で左扉13alを開けることにより、収納容器20をレール18に沿って移動することができる。なお、一対のレール18は、冷蔵室15aにおいて左右方向の中央よりも右側に配置されていてもよい。この場合、ユーザは、左扉13alを閉じた状態で右扉13arを開けることにより、収納容器20をレール18に沿って移動することができる。
【0028】
収納容器20は、物品を収容する容器であって、冷蔵室15aの温度及び湿度などの環境とは異なる環境を有している。例えば、収納容器20は、内部空間を有する直方体形状であり、上側又は前側の開口が蓋により開閉される箱形状を有している。収納容器20は、開口が蓋により開放された状態では、その内部空間が開口を介して収納容器20の外における冷蔵室15aと連通する。一方、収納容器20は、開口が蓋により覆われた状態では、その内部空間が密閉されて、収納容器20の外における冷蔵室15aの環境である冷蔵環境とは異なる環境である収納環境を有する。
【0029】
収納容器20は、上板20u、下板20d、前板20f、後板20b(図2)、左板20l、右板20r、及び、これらの板により囲まれた内部空間を有している。収納容器20の上側が開口する場合、上板20uが蓋として機能する。収納容器20の前側が開口する場合、前板20fが蓋として機能する。収納容器20は、上下方向において仕切り壁16と最下位の棚17との間の最下位スペースに配置され、最下位スペースの高さよりも低い。なお、最下位の棚17を外すことにより、上下方向における仕切り壁16と棚17との間の最下位スペースの高さが大きくなるため、収納容器20の高さを大きくしてもよい。
【0030】
収納容器20の前板20fの前面には、太陽電池21が配置されている。太陽電池21は、例えば、矩形の平板形状のパネルを有しており、その受光面が前方を向くように、前後方向に直交するように配置されている。太陽電池21は、例えば、白色LEDの光に対する発電効率が良い色素増感型及び有機タイプ、並びに、長寿命が期待される全固体型のものが好ましい。太陽電池21は、受けた光により電力を生成する。なお、太陽電池21は、収納容器20の前面以外の面に配置されていてもよい。また、太陽電池21は、収納容器20における複数の面に配置されていてもよい。
【0031】
図2に示すように、本体12において前後方向における棚17の奥行きが冷蔵室15aの奥行きよりも小さく、棚17はその後端が後壁12bに接触するように前側開口14よりも後方に配置されている。このため、冷蔵室15aには、前後方向において前側開口14及び冷蔵室用扉13aと棚17との間に前側空間15a1が設けられている。
【0032】
冷蔵室15aにおいて、仕切り壁16上にストッパ19が設けられている。ストッパ19は、仕切り壁16から上方に立ち上がり、左右方向に延びている。ストッパ19は、前後方向においてレール18の前端と後壁12bとの間に配置されており、左右方向において一対のレール18の間に配置されている。一対のレール18に沿って後方に挿入された収納容器20がストッパ19に当たり、収納容器20は冷蔵室15aにおける所定の位置に配置される。なお、例えば、収納容器20が後壁12bに接触して所定の位置に配置されれば、後壁12bがストッパ19として機能してもよい。
【0033】
下方を視て、所定の位置に配置された収納容器20の前端は棚17の前端と同じ位置又はそれよりも前方に配置されている。このため、収納容器20の太陽電池21は、棚17によりも前方に配置され、前側空間15a1に現れている。この前側空間15a1に照明装置30が配置されている。
【0034】
照明装置30は、冷蔵室15aにおける食品等の物品を光で照らして物品の視認性向上を図る装置であって、例えば、光を発する複数の光源である第1光源31を有している。第1光源31には、白光等を発するLED等の発光素子が用いられている。複数の第1光源31は、冷蔵室15aを形成する左壁12lの右面に設けられている。例えば、左壁12lには窪みが設けられており、左壁12lから突出しないように窪み内に第1光源31が配置されている。
【0035】
複数の第1光源31は、上下方向において間隔を空けて並べられてきる。上下方向において、最下位に配置された第1光源31は、最下位の棚17と仕切り壁16との間に配置されており、前側から視て太陽電池21と重なるように配置されている。この最下位の第1光源31は、太陽電池21よりも前方且つ右側に配置されている。なお、照明装置30は、冷蔵室15aを形成する複数の壁において、冷蔵室15aの周囲を取り囲む内面に設けられてもよい。
【0036】
第1光源31は、冷蔵室15aに貯蔵された物品に光が照射されるように配置されている。例えば、配向角度が180度以上の広配向タイプの第1光源31は、第1光源31から放射する光束の中心軸である光軸が左壁12lに対して直交する左右方向になるように配置されている。また、配向角度が180度未満の狭い配向タイプの第1光源31は、その光軸が左右方向に対して後方に傾斜するように配置されている。なお、第1光源31は、太陽電池21に照射する光の照度が最大になるように、光軸が左右方向及び上下方向の少なくともいずれか一方の方向に対して傾斜して配置されていてもよい。
【0037】
これにより、照明装置30は、照明装置30よりも後方に配置されている物品及び太陽電池21に光を照射することができる。この照明装置30のうち最下位の第1光源31からの光は、棚17等により遮られずに、所定の位置に配置された太陽電池21に照射される。太陽電池21は、照明装置30からの光を受けて電力を発生する。
【0038】
図3に示すように、本体12は照明装置30に加えて電源部32を備え、収納容器20は太陽電池21に加えて蓄電池22、電力供給部23及び機能部品24を備えている。電源部32は、商用電源等の外部電源33、及び、第1光源31に導線36により接続されている。電源部32は、例えば、コンバータであって、外部電源33からの電圧を照明装置30の電圧に変換して、電力を照明装置30に供給する。照明装置30の第1光源31は、外部電源33からの電力により光を放射する。
【0039】
なお、本体12には、冷蔵室用扉13aの開閉を検知する開閉センサ34が設けられ、電源部32には、開閉センサ34からの検知信号により第1光源31を点灯及び消灯を切り換える遮断器35が設けられていてもよい。この場合、開閉センサ34は、例えば、本体12に設けられており、冷蔵室用扉13aの付けられたマグネットの磁力を検知する非接触センサであってもよいし、閉まる冷蔵室用扉13aにより押されることにより扉13の開閉を検知する接触センサであってもよい。
【0040】
遮断器35は、開閉センサ34から冷蔵室用扉13aが閉まった閉信号を受けて、外部電源33から第1光源31への給電を遮断し、第1光源31を消灯する。一方、遮断器35は、開閉センサ34から冷蔵室用扉13aが開いた開信号を受けて、第1光源31へ電力を供給させ、第1光源31を点灯する。これにより、太陽電池21は、第1光源31からの光が入射されて電力を生成する。
【0041】
蓄電池22及び電力供給部23のそれぞれは、太陽電池21に導線36により接続されている。例えば、蓄電池22及び電力供給部23は収納容器20内に配置され、太陽電池21は収納容器20の前面である外面に取り付けられている。この場合、導線36は収納容器20の貫通孔等を通り、導線36の周囲の貫通孔はシール材によりシールされて、収納容器20は密閉される。なお、蓄電池22及び電力供給部23の少なくともいずれか一方の機器が収納容器20の外面に取り付けられている場合、この機器と収納容器20内の機器とを接続する導線36は、上記と同様に、導線36の周囲の貫通孔はシール材によりシールされて、収納容器20は密閉される。
【0042】
蓄電池22には、例えば、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池及びリチウムイオン蓄電池等が用いられる。蓄電池22は、電力供給部23に導線36により接続されており、太陽電池21からの電力を充電し、太陽電池21が発電しておらず且つ機能部品24が作動している場合など必要に応じて電力供給部23に供給する。
【0043】
電力供給部23は、機能部品24に導線36により接続されており、太陽電池21及び蓄電池22の少なくともいずれか一方から機能部品24に電力を供給する。電力供給部23は、例えば、コンバータであって、太陽電池21からの電圧を機能部品24の電圧に変換したり、太陽電池21からの直流電流を機能部品24の交流電流に変換したり、太陽電池21からの電力形式を機能部品24の電力形式に変換する。また、蓄電池22から機能部品24の給電する場合には、太陽電池21からの電力と同様に、蓄電池22からの電力形式を機能部品24の電力形式に変換する。そして、電力供給部23は、変換した電力を機能部品24に供給する。
【0044】
機能部品24は、収納容器20内に設けられており、冷蔵環境とは異なる収納環境を収納容器20が有するためのセンサ及びアクチュエータ等が用いられる。このセンサとしては、例えば、冷蔵室15a等の内部空間15の温度、湿度、及び、CO等のガス濃度を検知するセンサが例示される。食品等の物品を収納容器20に収納する場合には、物品の状態に基づいて収納環境を検知してもよい。この場合には、機能部品24のセンサとして、物品の温度を検知する非接触温度センサ、及び、物品に応じた所定の匂いの濃度を検知するセンサなどが用いられてもよい。
【0045】
機能部品24のアクチュエータとしては、例えば、収納環境を昇温させるヒーター、収納環境の空気を循環する送風ファン、収納環境を加湿する加湿器、及び、収納環境を冷却させるペルチャ素子などの冷却装置が例示される。また、収納容器20に貫通孔が設けられている場合、この貫通孔を開閉する開閉ダンパー、及び、貫通孔を介して空気を供給又は排出する送風ファン等がアクチュエータとして用いられてもよい。なお、1つ又は複数のセンサ及び1つ又は複数のアクチュエータの少なくも一つが機能部品24として用いられてもよい。
【0046】
このような貯蔵庫10を使用する場合には、まず、ユーザは、収納容器20を本体12から外して、貯蔵庫10外の照明又は太陽からの光が太陽電池21に入射する位置に収納容器20を配置する。これにより、収納容器20において太陽電池21が光を受けて発電し電力を蓄電池22に供給し、蓄電池22が充電される。所定時間以上、太陽電池21に光を入射させると、所定電力以上の電力が蓄電池22に充電される。これにより、機能部品24が蓄電池22からの電力により動作することができるため、電力不足により動作できない状態を回避することができる。
【0047】
ユーザは、蓄電池22が充電されると、収納容器20を本体12に取り付ける。ここで、収納容器20を一対のレール18に沿って後方に移動すると、収納容器20がストッパ19ーに当たり、本体12における所定の位置に配置される。冷蔵室用扉13aが開いているときには、照明装置30が点灯し、照明装置30からの光は、所定の位置に配置された収納容器20の太陽電池21に入射され、発電する。
【0048】
発電電力が機能部品24の所定の駆動電力以上のときには、駆動電力に相当する電力が電力供給部23を介して機能部品24に供給され、発電電力から駆動電力を差し引いた電力が蓄電池22に充電される。一方、発電電力が機能部品24の駆動電力未満のときには、発電電力が機能部品24に供給されると共に、駆動電力から発電電力を差し引いた電力が蓄電池22から機能部品24に供給される。この駆動電力を受けて、機能部品24は動作することができる。
【0049】
例えば、アクチュエータの駆動電力はセンサの駆動電力よりも大きいため、太陽電池21からの電力及び蓄電池22からの電力によりアクチュエータの機能部品24を動作させることができる。なお、機能部品24がアクチュエータを含まずにセンサだけであって、照明装置30が消灯時に機能部品24が駆動しない場合には、太陽電池21の発電電力により機能部品24の駆動電力が賄えるため、収納容器20は蓄電池22を備えていなくてもよい。
【0050】
また、冷蔵室用扉13aが閉まっているときには、照明装置30が消灯し、太陽電池21は発電しない。このため、蓄電池22から電力が機能部品24に供給されて、機能部品24は動作することができる。例えば、機能部品24のセンサは、収納容器20内の温度、湿度及びガス濃度等の収納環境を所定時間間隔で検知し検知情報をアクチュエータに出力する。機能部品24のアクチュエータは、センサの検知情報に基づいて収納環境が所定の環境になるように動作する。
【0051】
このような貯蔵庫10において、照明装置30からの光を受けた太陽電池21により発電された電力が機能部品24に供給されている。このように、貯蔵庫10内を照らすための照明装置30を発電に用いることにより、照明装置30と太陽電池21との高精度な位置合わせを行わずに、設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器20に備えられた機能部品24に給電することができる。また、従来の電磁誘導等によるコイル給電式のような不要輻射及び異物発熱の発生が低減され、安全に機能部品24に給電することができる。
【0052】
また、収納容器20に蓄電池22を設け、太陽電池21の電力を蓄電池22に蓄電している。これにより、停電等で本体12への電力供給が停止し、照明装置30が発光不可になっても、蓄電池22からの電力供給で収納容器20の収納環境を所定の環境に保持することができる。さらに、収納容器20を本体12から取出した場合にも、蓄電池22からの電力供給で収納容器20の収納環境を所定の環境に保持することができる。
【0053】
<変形例1>
変形例1に係る貯蔵庫10は、上記実施の形態における構成に加えて、図4に示すように、筐体11の内部に配置された第1無線部40、及び、筐体11の外部に配置された第2無線部41を有している。
【0054】
第1無線部40は、収納容器20に備えられており、電力供給部23と導線36により接続されており、電力供給部23を介して太陽電池21及び蓄電池22の少なくともいずれか一方から電力の供給を受けて動作する。また、第1無線部40は、機能部品24と導線36により接続されており、機能部品24から動作情報が入力される。また、第1無線部40は、IC等の回路に例示される第1無線回路40a、及び、第1アンテナ40bを有しており、第1無線回路40aにより第1アンテナ40bを介して情報を無線通信により第2無線部41へ送信する。
【0055】
第2無線部41は、例えば、ユーザのスマートフォン及びコンピュータ等のモバイル端末が例示される。第2無線部41は、IC等の回路に例示される第2無線回路41a、第2アンテナ41b、及び、情報を表示するディスプレイ等の第1出力装置41cを有しており、第2無線回路41aにより第2アンテナ41bを介して情報を無線通信により第1無線部40から情報を受信し、情報を第1出力装置41cに出力する。
【0056】
このような貯蔵庫10を使用する場合には、上記実施の形態と同様に、太陽電池21は照明装置30からの光を受けて発電し、蓄電池22は太陽電池21から充電される。機能部品24は、太陽電池21及び蓄電池22の少なくともいずれか一方から電力を受けて動作し、その動作情報を第1無線部40に出力する。
【0057】
第1無線部40は、逐次、機能部品24から動作情報を受信し、受信の度に又は必要に応じて、動作情報を第2無線部41へ送信する。第2無線部41は、動作情報を受信し第1出力装置41cに出力する。これにより、ユーザは、第2無線部41の表示により収納環境及び機能部品24の動作情報を確認することができる。
【0058】
また、第2無線部41にモバイル端末を用いることにより、ユーザは外出先において収納容器20の収納環境を確認することができる。また、第2無線部41に家庭内監視パソコンを用いることにより、貯蔵庫10以外の家電製品とも組合せた集中管理が可能になる。
【0059】
なお、第2無線部41は、第2無線回路41a、第2アンテナ41b及び第1出力装置41cに加えて、情報を入力する第1入力装置41dを有していてもよい。この場合、第2無線部41において、ユーザが第1入力装置41dを用いて所望の収納容器20の環境を入力し、入力された環境の情報を第2無線回路41aにより第2アンテナ41bを介して無線通信により第1無線部40に送信する。第1無線部40は、第1無線回路40aにより第1アンテナ40bを介して環境の情報を受信し、機能部品24に出力する。機能部品24は、第1無線部40からの環境に収納環境がなるように動作する。このように、ユーザは収納環境を設定することができる。
【0060】
<変形例2>
変形例2に係る貯蔵庫10は、上記実施の形態における構成に加えて、図5に示すように、収納容器20に備えられた第1光通信部50、及び、本体12に備えられた第2光通信部51を有している。
【0061】
第1光通信部50は、収納容器20に備えられており、電力供給部23と導線36により接続されており、電力供給部23を介して太陽電池21及び蓄電池22の少なくともいずれか一方から電力の供給を受けて動作する。また、第1光通信部50は、機能部品24と導線36により接続されており、機能部品24から動作情報が入力される。
【0062】
第1光通信部50は、第1発光素子50bからの光を第2光通信部51に照射可能なように収納容器20に備えられており、IC等の回路に例示される第1光通信回路50a、及び、第1発光素子50bを有している。第1光通信回路50aは、情報に応じた光信号を発するように第1発光素子50bの点滅を制御する。第1発光素子50bとしては、例えば、赤外線又は可視光線等の光を発光するLED等が例示され、点灯及び消灯して、動作情報に対応する光信号を出力する。
【0063】
第2光通信部51は、収納容器20外の冷蔵室15aにおいて、第1光通信部50からの光を受光可能な位置に配置されている。第2光通信部51は、電源部32に接続されており、電源部32を介して外部電源33から給電されて動作する。第2光通信部51は、IC等の回路に例示される第2光通信回路51a、第2受光素子51b、及び、情報を表示するディスプレイ等の第2出力装置51cを有しており、第2受光素子51bにより光信号を受信し、第2光通信回路51aが光信号を情報に変換して第2出力装置51cに出力する。
【0064】
第1光通信部50及び第2光通信部51による光通信として、通信の情報量が少ない場合には、例えば、一対の第1発光素子50bと第2受光素子51bとを用いた単純なON・OFF通信が用いられる。また、通信の情報量が多い場合には、光通信として、例えば、赤外線リモコンで用いられるようなビットデータ通信等のデジタル方式が用いられる。
【0065】
このような貯蔵庫10を使用する場合には、上記実施の形態と同様に太陽電池21は照明装置30から光を受けて発電し、蓄電池22は太陽電池21から充電される。機能部品24は、太陽電池21及び蓄電池22の少なくともいずれか一方から電力を受けて動作し、その動作情報を第1光通信部50に出力する。
【0066】
第1光通信部50は、逐次、機能部品24から動作情報を受信し、受信の度に又は必要に応じて、動作情報に応じた光信号を第2光通信部51へ出力する。第2光通信部51は、光信号を受光し、光信号を動作情報に変換して第2出力装置51cに表示する。例えば、第2出力装置51cは、冷蔵室用扉13aの外面に配置されており、ユーザは第2出力装置51cの表示により収納環境及び機能部品24の動作情報を確認することができる。
【0067】
また、収納容器20に第1光通信部50を設け、本体12に第2光通信部51を設けている。これにより、WIFI及びBLT等の複雑な無線通信のハードウェア及びソフトウェアを用いることなく、簡単で安価な発光素子及び受光素子の組合せによる光通信により、本体12において機能部品24の動作情報を確認ができる。
【0068】
なお、第2光通信部51は、光を発光する第2発光素子51d、及び、情報を入力する第2入力装置51eをさらに有していてもよい。この場合、第1光通信部50は、第2発光素子51dからの光を受光する第1受光素子50cを有している。ここで、第2光通信部51において、例えば、第2入力装置51eは冷蔵室用扉13aの外面に取り付けられており、ユーザがこの第2入力装置51eを用いて所望の収納容器20の環境を入力し、入力された環境の情報を光信号に第2光通信回路51aにより変換し、この光信号を第2発光素子51dから出力する。これに対し、第1光通信部50は、第1受光素子50cにより光信号を受信し、第1光通信回路50aにより光信号を環境の情報に変換して機能部品24に出力する。機能部品24は、第1光通信部50からの環境に収納環境がなるように動作する。このように、ユーザは収納環境を設定することができる。
【0069】
<変形例3>
変形例3に係る貯蔵庫10は、上記実施の形態及び変形例1~2において、図6に示すように、内部空間15において太陽電池21が対向する面に配置された光源である第2光源37をさらに備えている。
【0070】
例えば、太陽電池21は収納容器20の左板20lの左面に設けられており、内部空間15の所定の位置に収納容器20が配置されたときに、太陽電池21が対向する本体12の左壁12lの右面に第2光源37が設けられている。この左壁12lの右面に窪み12l1が設けられており、この窪み12l1内に第2光源37が配置されていてもよい。
【0071】
これにより、例えば、太陽電池21が対向する面(例えば、左壁12l)以外の面に照明装置30が設けられており、内部空間15に貯蔵された物品等により照明装置30から太陽電池21に光が届き難い場合であっても、太陽電池21と第2光源37との高度な位置合わせを要せずに、太陽電池21は第2光源37からの光を受けて発電することができる。
【0072】
なお、第2光源37は左壁12lから突出するように配置されていてもよい。この場合、第2光源37と太陽電池21との間隔を狭められるため、太陽電池21はさらに効率良く発電することができる。さらに、第2光源37からの光の照射範囲が広いため、太陽電池21と第2光源37との高度な位置合わせを要せずに、太陽電池21は発電することができる。
【0073】
また、例えば、太陽電池21が対向する面(例えば、左壁12l)に照明装置30が設けられている場合であっても、内部空間15の所定の位置に収納容器20が配置されたときに、第2光源37が照明装置30よりも太陽電池21の近くに配置されていてもよい。好ましくは、左壁12lにおいて太陽電池21が対向する位置に第2光源37が配置されている。この場合、太陽電池21と第2光源37とは、左側から視て互いに重なって、且つ、近接して配置する。このため、冷蔵室15aに貯蔵された物品等により第2光源37から太陽電池21への光の照射が妨げられず、太陽電池21は第2光源37からの光により効率良く発電することができる。
【0074】
さらに、第2光源37は、照明装置30の第1光源31(図2)と異なる制御が行われてもよい。例えば、第2光源37は、IC等の照明回路を有しており、その出射する光量が機能部品24の駆動電力に応じて照明回路により制御されてもよい。この場合、第1光源31は一定の光量により出射し、第2光源37は機能部品24の駆動電力が小さいほど小さい光量の光を出射する。これにより、第2光源37の省エネルギー化を図ることができる。
【0075】
また、収納容器20における太陽電池21の配置は左板20lに限定されない。例えば、図7に示すように、太陽電池21は、収納容器20の下板20dの下面に設けられていてもよい。この場合、所定の位置に配置された収納容器20の太陽電池21に対向する仕切り壁16の上面に、第2光源37が配置されている。これにより、太陽電池21と第2光源37との高度な位置合わせを要せずに、太陽電池21は第2光源37からの光を受けて発電することができる。
【0076】
また、仕切り壁16の上面に窪み16aが設けられており、この窪み16aに第2光源37が配置されていてもよい。これにより、第2光源37は、仕切り壁16の上面から上方に突出しない。このため、窪み16a上に配置された収納容器20は、第2光源37に当接せず、第2光源37の破損を防止しつつ、収納容器20を安定して仕切り壁16上に配置することができる。
【0077】
さらに、内部空間15の所定の位置に収納容器20が配置されたときに、第2光源37は、仕切り壁16において太陽電池21に対向する位置に配置されることが好ましい。これにより、太陽電池21と第2光源37とは互いに近接して配置されるため、第2光源37から太陽電池21への光の照射が妨げられず、太陽電池21は第2光源37からの光により効率良く発電することができる。
【0078】
<その他の変形例>
上記実施の形態及び変形例1~3において、図3図5に示すように、蓄電池22に電圧監視部26が設けられていてもよい。この場合、電圧監視部26は、IC等の監視回路26a、蓄電池22の電圧を検知する電圧センサ26b、及び、報知部26cを有している。報知部26cは、例えば、情報を表示するスクリーン、光を発する発光素子、及び、音声を発するスピーカーなどが例示される。例えば、蓄電池22を充填しているときに、電圧監視部26は、蓄電池22の電圧を電圧センサ26bにより検知し、この検知電圧に基づいて蓄電池22が所定電力以上の電力、例えば、充電可能な最大電力になったことを監視回路26aにより判定すると、蓄電池22の充電を報知部26cにより報知する。これにより、蓄電池22が充電されている場合には、その充電をユーザは容易に知ることができる。
【0079】
上記実施の形態及び変形例1~3において、図3図5に示すように、電圧監視部26が機能部品24として蓄電池22に備えられていてもよい。電圧監視部26は、蓄電池22の電圧を検知する電圧センサ26bを備え、検知した蓄電池22の電圧に応じた電力を動作情報として出力する。例えば、蓄電池22は、自然放電、及び、駆動電力の大きな機能部品24への給電等による放電が、太陽電池21からの充電よりも大きくなると、その残留電圧が低下して機能が停止する可能性がある。この場合には、電圧監視部26による動作情報に基づいて蓄電池22の電力をユーザが確認し、蓄電池22を充電するか否かを判断することができる。
【0080】
また、電圧監視部26は、電圧センサ26bに加えて、監視回路26a及び報知部26cを有していてもよい。この場合、電圧監視部26は、蓄電池22の電圧を電圧センサ26bにより検知し、この検知電圧に基づいて蓄電池22が所定電力以下の電力になったことを判定すると、蓄電池22の電力不足を報知部26cにより報知する。これにより、蓄電池22を充電することをユーザに促すことができる。
【0081】
上記実施の形態及び変形例1~3において、機能部品24の駆動電力が小さい場合、太陽電池21と電力供給部23と機能部品24とを一体的に組み合わせたモジュールとして収納容器20に備えてもよい。これにより、太陽電池21、電力供給部23及び機能部品24において互いに接続された導線36を省略することができると共に、収納容器20における収納スペースを大きく確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係る貯蔵庫は、設計が制約されるのを抑制しつつ、移動可能な収納容器に備えられた機能部品に給電することができる貯蔵庫に適用することができる。
【符号の説明】
【0083】
10 :貯蔵庫
11 :筐体
15 :内部空間
20 :収納容器
21 :太陽電池
22 :蓄電池
24 :機能部品
37 :第2光源
30 :照明装置
40 :第1無線部
41 :第2無線部
50 :第1光通信部
51 :第2光通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7