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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181627
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】ユーザ機器及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20221201BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20221201BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221201BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/12 150
H04W72/04 136
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088661
(22)【出願日】2021-05-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100119585
【弁理士】
【氏名又は名称】東田 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100203873
【弁理士】
【氏名又は名称】浦部 弘章
(72)【発明者】
【氏名】中田 恒夫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD17
5K067DD42
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE22
5K067FF02
(57)【要約】
【課題】アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することを可能にする。
【解決手段】本開示の一態様に係るユーザ機器(100)は、第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、上記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得する情報取得部(131)と、上記有効情報及び上記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信する通信処理部(133)と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得する情報取得部(131)と、
前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信する通信処理部(133)と、
を備えるユーザ機器(100)。
【請求項2】
前記アップリンクリファレンス信号は、サウンディングリファレンス信号(SRS)である、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記有効情報は、前記第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果に関する前記アップリンクリファレンス信号を示す、
請求項1又は2に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)を直接的に示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
請求項3に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)と、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報に関する他のタイミング(19)との間の期間(21)を示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
請求項3に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)と、他のアップリンクリファレンス信号の送信タイミングである他のタイミング(17)との間の期間(23)を示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
請求項3に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記有効情報は、前記第1のユーザ機器を示す情報を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記有効情報は、前記測定の結果が前記第2のユーザ機器について有効となるタイミング(33)に関するタイミング情報を含む、
請求項3~7のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングを示す、
請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングと、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報に関する他のタイミング(31)との間の期間(41)を示す、
請求項9に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングを直接的に示す、
請求項9に記載のユーザ機器。
【請求項12】
前記第2のユーザ機器は、データを直接通信で送信又は受信可能であり、協調的に前記データをアップリンクで送信可能である、
請求項1~11のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記通信処理部は、前記データの取得に応じて、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項14】
前記情報取得部は、複数のユーザ機器を示す協調ユーザ機器情報を取得し、
前記通信処理部は、前記協調ユーザ機器情報をアップリンクで送信し、
前記複数のユーザ機器は、2つ以上の第2のユーザ機器又は1つ以上の第1のユーザ機器及び1つ以上の第2のユーザ機器である、
請求項12又は13に記載のユーザ機器。
【請求項15】
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信する通信処理部(243)と、
前記制御情報から前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を取得する情報取得部(241)と、
を備える基地局(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザ機器及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において移動体通信技術が提案され、技術仕様(Technical Specification:TS)として標準化されている。とりわけ現在では、5G(5th Generation)の技術が提案され、標準化されている。
【0003】
近年、複数のユーザ機器(user equipment:UE)による協調的アップリンク(Uplink:UL)が検討され始めている。例えば、特許文献1では、送信元のUEから複数のUEへデータがサイドリンクで共有され、基地局はSRS(Sounding Reference Signal)を受信した当該複数のUEにMIMO(Multi Input Multi Output)パラメータを通知し、当該複数のUEは通知されたMIMOパラメータを用いて当該基地局へ当該データを送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開2020/0336178号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1によれば、基地局は、基地局へデータを送信する複数のUEはそれぞれSRSを基地局へ送信する。しかし、発明者の詳細な検討の結果、以下の課題が見出された。即ち、UEの数が増加すると、SRSに用いられるリソースが増加する。
【0006】
本開示の目的は、アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することを可能にするユーザ機器及び基地局を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るユーザ機器(100)は、第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、上記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得する情報取得部(131)と、上記有効情報及び上記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信する通信処理部(133)と、を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る基地局(200)は、第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、上記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信する通信処理部(243)と、上記制御情報から上記有効情報及び上記ユーザ機器情報を取得する情報取得部(241)と、を備える
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することが可能になる。なお、本開示により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係るユーザ機器の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係るユーザ機器の概略的なハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る基地局の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係る基地局の概略的なハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図6】本実施形態に係るユーザ機器の位置と利用されるチャネルに関する測定の結果の例を説明するための説明図である。
図7】本実施形態に係る有効情報に基づく上記測定の結果に関するアップリンクリファレンス信号の識別の例を説明するための説明図である。
図8】本実施形態に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図9】本実施形態の第2の変形例に係るタイミング情報により示される期間の例を説明するための説明図である。
図10】本実施形態の第3の変形例に係る有効情報及びユーザ機器情報を送信するようにユーザ機器を構成するための処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図11】本実施形態の第3の変形例の別の形態に係る有効情報及びユーザ機器情報の送信の例を説明するためのシーケンス図である。
図12】本実施形態の第4の変形例に係る有効情報及びユーザ機器情報の送信の例を説明するためのシーケンス図である。
図13】本実施形態の第4の変形例の別の形態に係る有効情報及びユーザ機器情報の送信の例を説明するためのシーケンス図である。
図14】本開示の第2の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す図である。
図15】本実施形態に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図16】本実施形態に係るユーザ機器の位置と利用される上記測定の結果の例を説明するための説明図である。
図17A】本開示の各実施形態に係る適用例1を説明するための図である。
図17B】本開示の各実施形態に係る適用例1を説明するための図である。
図17C】本開示の各実施形態に係る適用例1を説明するための図である。
図18A】本開示の各実施形態に係る適用例2を説明するための図である。
図18B】本開示の各実施形態に係る適用例2を説明するための図である。
図18C】本開示の各実施形態に係る適用例2を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0012】
説明は、以下の順序で行われる。
1.第1の実施形態
1.1.システムの構成
1.2.ユーザ機器の構成
1.3.基地局の構成
1.4.動作例
1.5.変形例
2.第2の実施形態
2.1.システムの構成
2.2.動作例
2.3.変形例
3.適用例
3.1.適用例1
3.2.適用例2
【0013】
<1.第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態を説明する。本実施形態では、UEは、他のUEが送信したアップリンクリファレンス信号を利用してデータをアップリンクで送信する。
【0014】
<1.1.システムの構成>
図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係るシステム1の構成の例を説明する。図1を参照すると、システム1は、UE100(UE100A及びUE100B)及び基地局200を含む。
【0015】
例えば、システム1は、3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様(Technical Specification:TS)に準拠したシステムである。より具体的には、例えば、システム1は、5G又はNR(New Radio)のTSに準拠したシステムである。当然ながら、システム1は、この例に限定されない。
【0016】
(1)基地局200
基地局200は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードであり、基地局200のカバレッジエリア内に位置するUE(例えば、UE100A及びUE100B)と通信する。
【0017】
例えば、基地局200は、RANのプロトコルスタックを使用してUE(例えば、UE100A及びUE100B)と通信する。例えば、当該プロトコルスタックは、RRC(Radio Resource Control)、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Medium Access Control)、及び、物理(Physical:PHY)レイヤのプロトコルを含む。あるいは、上記プロトコルスタックは、これらのプロトコルの全てを含まず、これらのプロトコルの一部を含んでもよい。
【0018】
例えば、基地局200は、gNBである。gNBは、UEに対するNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端(NR user plane and control plane protocol terminations towards the UE)を提供し、NGインターフェースを介して5GC(5G Core Network)に接続されるノードである。あるいは、基地局200は、en-gNBであってもよい。en-gNBは、UEに対するNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、EN-DC(E-UTRA-NR Dual Connectivity)においてセカンダリノードとして動作するノードである。
【0019】
基地局200は、複数のノードを含んでもよい。当該複数のノードは、上記プロトコルスタックに含まれる上位レイヤ(higher layer)をホストする第1のノードと、当該プロトコルスタックに含まれる下位レイヤ(lower layer)をホストする第2のノードとを含んでもよい。上記上位レイヤは、RRCレイヤ、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤを含んでもよく、上記下位レイヤは、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤを含んでもよい。上記第1のノードは、CU(central unit)であってもよく、上記第2のノードは、DU(Distributed Unit)であってもよい。なお、上記複数のノードは、PHYレイヤの下位の処理を行う第3のノードを含んでもよく、上記第2のノードは、PHYレイヤの上位の処理を行ってもよい。当該第3のノードは、RU(Radio Unit)であってもよい。
【0020】
あるいは、基地局200は、上記複数のノードのうちの1つであってもよく、上記複数のノードのうちの他のユニットと接続されていてもよい。
【0021】
基地局200は、IAB(Integrated Access and Backhaul)ドナー又はIABノードであってもよい。
【0022】
(2)UE100
UE100(UE100A及びUE100B)は、基地局200のカバレッジエリア内に位置する場合に、基地局200と通信する。UE100は、ダウンリンクで基地局200から信号を受信し、アップリンクで基地局200へ信号を送信する。換言すると、UE100は、Uuインターフェースを介して基地局200と通信する。
【0023】
例えば、UE100は、上記プロトコルスタックを使用して基地局200と通信する。例えば、UE100は、上記プロトコルスタックを使用して他のUEと通信する。
【0024】
また、UE100は、基地局200を経由せず直接的に他のUEと通信する。具体的には、UE100は、サイドリンクで他のUEと通信する。換言すると、UE100は、PC5インターフェースを介して他のUEと通信する。またUE100は、複数のサイドリンクからなる通信経路を介して他のUEと通信してもよい。ここで、直接的な通信は、基地局200を経由しない経路での通信を指し、単一のリンクでの通信、及び複数のリンクからなる経路を介した通信を含む。複数のリンクからなる通信経路は、例えば、UE100A及びUE100Bの両方と単一のリンクで通信可能なUE100Cが通信の中継を行うことによって提供される。このようなUE100Cによる中継を介した通信は一般にマルチホップ通信と呼ばれる。
【0025】
例えば、UE100(例えばUE100A)は、サイドリンクリソースアロケーションモード2で動作する。即ち、UE100Aは、サイドリンク用のリソースプール内の無線リソースを選択し、選択した当該無線リソースを使用して、サイドリンクで信号を送信する。例えば、UE100Aは、サイドリンクで他のUE100(例えばUE100B)へ信号を送信する。
【0026】
なお、UE100は、サイドリンクとは別の通信方式を用いて他のUEと直接的に通信してもよい。例えば、UE100は、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)又はBluetooth(登録商標)若しくはZigbee(登録商標)等の無線PAN(Personal Area Network)等を用いて他のUEと通信してもよい。これらの通信方式を用いる場合も、UE100は、中継を含むマルチホップ通信を用いて他のUEと通信してもよい。
【0027】
また、UE100は、移動体に搭載されてもよい。例えば、移動体は車両である。車両は、UE100を用いて基地局200と通信する。例えば、UE100は、車両に搭載可能な車載装置である。なお、移動体は、飛行体又は船舶であってもよい。
【0028】
<1.2.ユーザ機器の構成>
図2及び図3を参照して、本開示の第1の実施形態に係るUE100の構成の例を説明する。
【0029】
(1)機能構成
まず、図2を参照して、本開示の実施形態に係るUE100の機能構成の例を説明する。図2を参照すると、UE100は、無線通信部110、記憶部120及び処理部130を備える。
【0030】
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、基地局からの信号を受信し、基地局への信号を送信する。例えば、無線通信部110は、他のUEからの信号を受信し、他のUEへの信号を送信する。
【0031】
記憶部120は、様々な情報を記憶する。
【0032】
処理部130は、UE100の様々な機能を提供する。処理部130は、情報取得部131及び通信処理部133を含む。なお、処理部130は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部130は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。情報取得部131及び通信処理部133の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0033】
例えば、処理部130(通信処理部133)は、無線通信部110を介して基地局(例えば、基地局200)又は他のUEと通信する。
【0034】
(2)ハードウェア構成
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係るUE100のハードウェア構成の例を説明する。図3を参照すると、UE100は、アンテナ181、RF(radio frequency)回路183、プロセッサ185、メモリ187及びストレージ189を備える。
【0035】
アンテナ181は、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナ181は、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。アンテナ181は、送信アンテナ及び受信アンテナを含んでもよく、又は、送受信用の単一のアンテナであってもよい。アンテナ181は、指向性アンテナであってもよく、複数のアンテナ素子を含んでもよい。
【0036】
RF回路183は、アンテナ181を介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路183は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
【0037】
プロセッサ185は、アンテナ181及びRF回路183を介して送受信される信号のデジタル処理を行う。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。プロセッサ185は、複数のプロセッサを含んでもよく、又は、単一のプロセッサであってもよい。当該複数のプロセッサは、上記デジタル処理を行うベースバンドプロセッサと、他の処理を行う1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。
【0038】
メモリ187は、プロセッサ185により実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリ187は、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ187の全部又は一部は、プロセッサ185内に含まれていてもよい。
【0039】
ストレージ189は、様々な情報を記憶する。ストレージ189は、SSD(Solid State Drive)及びHDD(Hard Disc Drive)の少なくとも1つを含んでもよい。
【0040】
無線通信部110は、アンテナ181及びRF回路183により実装されてもよい。記憶部120は、ストレージ189により実装されてもよい。処理部130は、プロセッサ185及びメモリ187により実装されてもよい。
【0041】
処理部130は、プロセッサ185及びメモリ187を含むSoC(System on Chip)により実装されてもよい。当該SoCは、RF回路183を含んでもよく、無線通信部110も、当該SoCにより実装されてもよい。
【0042】
以上のハードウェア構成を考慮すると、UE100は、プログラムを記憶するメモリ(即ち、メモリ187)と、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(即ち、プロセッサ185)とを備えてもよく、当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部130の動作を行ってもよい。上記プログラムは、処理部130の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0043】
<1.3.基地局の構成>
図4及び図5を参照して、本開示の第1の実施形態に係る基地局200の構成の例を説明する。
【0044】
(1)機能構成
まず、図4を参照して、本開示の第1の実施形態に係る基地局200の機能構成の例を説明する。図4を参照すると、基地局200は、無線通信部210、ネットワーク通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
【0045】
無線通信部210は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部210は、UEからの信号を受信し、UEへの信号を送信する。
【0046】
ネットワーク通信部220は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0047】
記憶部230は、基地局200のために様々な情報を記憶する。
【0048】
処理部240は、基地局200の様々な機能を提供する。処理部240は、情報取得部241、通信処理部243及び制御部245を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。情報取得部241、通信処理部243及び制御部245の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0049】
例えば、処理部240(通信処理部243)は、無線通信部210を介してUE(例えば、UE100)と通信する。例えば、処理部240(通信処理部243)は、ネットワーク通信部220を介して他のノード(例えば、コアネットワーク内のネットワークノード又は他の基地局)と通信する。
【0050】
(2)ハードウェア構成
次に、図5を参照して、本開示の第1の実施形態に係る基地局200のハードウェア構成の例を説明する。図5を参照すると、基地局200は、アンテナ281、RF回路283、ネットワークインターフェース285、プロセッサ287、メモリ289及びストレージ291を備える。
【0051】
アンテナ281は、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナ281は、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。アンテナ281は、送信アンテナ及び受信アンテナを含んでもよく、又は、送受信用の単一のアンテナであってもよい。アンテナ281は、指向性アンテナであってもよく、複数のアンテナ素子を含んでもよい。
【0052】
RF回路283は、アンテナ281を介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路283は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
【0053】
ネットワークインターフェース285は、例えばネットワークアダプタであり、ネットワークへ信号を送信し、ネットワークから信号を受信する。
【0054】
プロセッサ287は、アンテナ281及びRF回路283を介して送受信される信号のデジタル処理を行う。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。プロセッサ287は、ネットワークインターフェース285を介して送受信される信号の処理も行う。プロセッサ287は、複数のプロセッサを含んでもよく、又は、単一のプロセッサであってもよい。当該複数のプロセッサは、上記デジタル処理を行うベースバンドプロセッサと、他の処理を行う1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。
【0055】
メモリ289は、プロセッサ287により実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリ289は、ROM、EPROM、EEPROM、RAM及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ289の全部又は一部は、プロセッサ287内に含まれていてもよい。
【0056】
ストレージ291は、様々な情報を記憶する。ストレージ291は、SSD及びHDDの少なくとも1つを含んでもよい。
【0057】
無線通信部210は、アンテナ281及びRF回路283により実装されてもよい。ネットワーク通信部220は、ネットワークインターフェース285により実装されてもよい。記憶部230は、ストレージ291により実装されてもよい。処理部240は、プロセッサ287及びメモリ289により実装されてもよい
【0058】
処理部240の一部又は全部は、仮想化されていてもよい。換言すると、処理部240の一部又は全部は、仮想マシンとして実装されてもよい。この場合に、処理部240の一部又は全部は、プロセッサ及びメモリ等を含む物理マシン(即ち、ハードウェア)及びハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作してもよい。
【0059】
以上のハードウェア構成を考慮すると、基地局200は、プログラムを記憶するメモリ(即ち、メモリ289)と、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(即ち、プロセッサ287)とを備えてもよく、当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部240の動作を行ってもよい。上記プログラムは、処理部240の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0060】
<1.4.動作例>
図6図8を参照して、本開示の第1の実施形態に係るUE100及び基地局200の動作の例を説明する。本実施形態では、UE100は、第1UE、第2UE、第3UE又はそれらのいずれか2つ若しくは全てとして動作し得る。
【0061】
(1)第1UEの動作
第1UEとして動作するUE100(第1UE100とも称する。)は、アップリンクリファレンス信号を送信する。
【0062】
-アップリンクリファレンス信号の送信
第1UE100(通信処理部133)は、アップリンクリファレンス信号を送信する。例えば、上記アップリンクリファレンス信号は、サウンディングリファレンス信号(SRS)である。
【0063】
例えば、第1UE100が送信する上記アップリンクリファレンス信号は、他のUE(例えば、第2UE)のアップリンク通信に利用される。例えば、第1UE100は、第2UE100が搭載される車両を先行する車両に搭載される。
【0064】
例えば、UE100A及びUE100Bは、隊列走行する車両にそれぞれ搭載される。UE100Aは第1UEとして動作し、UE100Bは第2UEとして動作する。図6を参照すると、UE100A及びUE100Bは、UE100A、UE100Bの順で並んで移動する。そのため、各車両が進行方向に移動している間、UE100Aの位置は、UE100Bの将来の位置となる。UE100Aは、SRSを送信し、UE100Bは、基地局200と通信する。よって、上記SRSに基づく測定の結果は、上記SRSの送信時のUE100の位置に到達したUE100Bについて有効になる。なお、UE100BがUE100Aの位置に到達するのに要する期間は、[UE100AとUE100Bとの間の距離]÷[車両の速度]により算出される。
【0065】
(2)第2UEの動作
第2UEとして動作するUE100(第2UE100とも称する。)は、SRSを送ることなく、アップリンクリソースを得てデータを送信する。
【0066】
-スケジューリング要求の送信
第2UE100(通信処理部133)は、スケジューリング要求をアップリンクで送信する。例えば、上記スケジューリング要求は、スケジューリング要求信号(SR信号)である。
【0067】
例えば、第2UE100は、データの送信要求が発生すると、スケジューリング要求をアップリンクで送信する。基地局200は、スケジューリング要求を受信すると、第2UE100についてスケジューリングを実行する。スケジューリングは、例えばリソース割り当てである。基地局200は、割り当てられたアップリンクリソースを示すリソース割当情報を第2UE100へダウンリンクで送信する。スケジューリングにおいて、基地局200は、第2UE100から受信されるSRSではなく、第1UE100から受信されるSRSに基づくチャネルの測定の結果を用いる。その結果、第2UE100には、SRSの送信なしに、データ送信のためのリソースが割り当てられる。第2UE100は、割り当てられたリソースを用いてデータを送信する。
【0068】
(3)第3UEの動作
第3UEとして動作するUE100(第3UE100とも称する。)は、第1UE100が送信したSRSであって、第2UE100について利用可能なSRSに関する適用SRS情報をアップリンクで送信する。
【0069】
-適用SRS情報(有効情報及びUE情報)
適用SRS情報は、有効情報及びUE情報を含む。有効情報は、第1UE100により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2UE100について有効である測定の結果に関する。UE情報は、当該第2UE100を示す。具体的には、第3UE100(情報取得部131)は、上記有効情報及び上記UE情報を取得する。第3UE100(通信処理部133)は、上記有効情報及び上記UE情報を含む適用SRS情報をアップリンクで送信する。
【0070】
有効情報は、第2UE100について有効である上記測定の結果に関するアップリンクリファレンス信号を示す。図7を参照して、詳細を説明する。図7の例では、UE100は、第1UE及び第3UEとして動作する。
【0071】
例えば、図7の例を参照すると、タイミング11~17において、UE100は、SRSを送信する。基地局200は、当該SRSをそれぞれ受信し、当該SRSそれぞれに基づく測定を行う。その後、タイミング19において、UE100は、有効情報及びUE情報を送信する。当該有効情報は、過去に送信されたSRSのうち、第2UE100について有効となるSRSを示す。例えば、有効情報は、SRSの識別情報である。図7の例では、有効情報は、SRS2を示す情報である。
【0072】
これにより、第2UE100について有効な測定の結果を識別することができる。
【0073】
また、有効情報は、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを直接的に示すことで、アップリンクリファレンス信号を示してもよい。図7の例では、有効情報は、SRS2の送信タイミングであるタイミング13を示す。例えば、有効情報は、システムフレーム番号、サブフレーム番号、スロット番号、シンボル番号、又は、システムフレーム番号とサブフレーム番号とスロット番号とシンボル番号とのうちの2以上の組合せにより、上記アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを示す。
【0074】
これにより、SRSに識別子が付与されない場合であっても第2UE100について有効な測定の結果に関するSRSを識別することができる。
【0075】
また、有効情報は、第1UE100及び第2UE100の位置関係に基づき生成されてよい。例えば、第3UE100は、第1UE100と第2UE100との距離及び第2UE100の移動速度に基づいて、第2UE100について有効である上記測定の結果に対応するアップリンクリファレンス信号を識別する。そして、第3UE100は、当該アップリンクリファレンス信号を示す有効情報を生成する。なお、第1UE100及び第2UE100の位置関係は、第3UE100に予め記憶されていてもよく、基地局200又は他のUEから取得されてもよい。
【0076】
-適用SRS情報の送信
第3UE100は、適用SRS情報をアップリンクで送信する。例えば、第3UE100(通信処理部133)は、周期的に有効情報及びユーザ機器情報を含む適用SRS情報をアップリンクで送信する。
【0077】
これにより、制御情報なしで有効情報及びユーザ機器情報を送信することができる。即ち、有効情報及びユーザ機器情報の送信にかかるオーバヘッドを削減することができる。
【0078】
(4)基地局の動作
基地局200は、第1UE100からアップリンクリファレンス信号を受信し、当該アップリンクリファレンス信号に基づき測定を行う。基地局200は、適用SRS情報を第3UE100から受信し、適用SRS情報に基づき識別される上記測定の結果を用いて第2UE100のスケジューリングを行う。
【0079】
-アップリンクリファレンス信号に基づく測定
基地局200は、第1UE100からアップリンクリファレンス信号を受信し、当該アップリンクリファレンス信号に基づき測定を行う。
【0080】
具体的には、基地局200(制御部245)は、第1UE100から受信されるアップリンクリファレンス信号に基づいてチャネルに関する測定を行う。例えば、当該測定は、チャネル推定、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)の測定、最良のリソースブロックの識別、好ましいプリコーディング行列の算出、及び、好ましいレイヤ数の算出等を含む。
【0081】
例えば、図7を参照すると、基地局200(制御部245)は、UE100から送信されるSRS1~SRS9それぞれについて測定を行う。基地局200(記憶部230)は、当該測定の結果それぞれを記憶する。当該測定の結果は、測定に用いられたSRSの識別子と対応付けられてもよく、当該SRSの送信タイミングと対応付けられてもよい。
【0082】
-適用SRS情報に基づくスケジューリング
基地局200は、第3UE100から適用SRS情報を受信し、上記測定の結果及び当該適用SRS情報に含まれる有効情報及びUE情報に基づいて、第2UE100のためのスケジューリングを行う。
【0083】
具体的には、基地局200(通信処理部243)は、上記有効情報とUE情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信する。基地局200(情報取得部241)は、当該制御情報から上記有効情報及び上記UE情報を取得する。基地局200(制御部245)は、上記UE情報が示す第2UE100について有効な上記測定の結果を、上記有効情報に基づき識別する。基地局200(制御部245)は、識別した上記測定の結果とUE情報とを対応付ける。
【0084】
また、基地局200(通信処理部243)は、スケジューリング要求を受信する。基地局200(制御部245)は、受信したスケジューリング要求の送信元である第2UE100に対応付けられた上記測定の結果を取得する。基地局200(制御部245)は、取得された上記測定の結果を用いてアップリンクリソースを割り当てる。基地局200(通信処理部243)は、上記UE情報が示す第2UE100へ当該アップリンクリソースの割当を示すリソース割当情報を送信する。
【0085】
図7を参照すると、基地局200は、タイミング19において、第1UE及び第3UEとして動作するUE100により送信される適用SRS情報を受信する。基地局200は、当該適用SRS情報に含まれる有効情報からタイミング13において受信されたSRS2を識別し、SRS2に対応する上記測定の結果を識別する。基地局200は、識別した上記測定の結果(又はSRS2)とUE情報が示す第2UE100とを対応付ける。
【0086】
基地局200は、スケジューリング要求を第2UE100から受信し、当該第2UE100と対応付けられた上記測定の結果を取得する。基地局200は、取得した上記測定の結果に基づいて、当該第2UE100についてのアップリンクのスケジューリング(例えば、リソース割当て)を行う。基地局200は、リソース割当情報を当該第2UE100へ送信する。例えば、リソース割当情報は、リソース割当てのためのダウンリンク制御情報(DCI)である。当該第2UE100は、当該DCIに基づいて、データを基地局200へ送信する。
【0087】
これにより、第2UE100からアップリンクリファレンス信号を受信することなく、第2UE100にリソースを割り当てることが可能になる。したがって、アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することが可能になる。
【0088】
(5)処理の流れ
図8を参照して、本開示の第1の実施形態に係る処理の例を説明する。図8の例では、UE100Aが第1UE及び第3UEとして動作し、UE100Bが第2UEとして動作する。
【0089】
UE100Aは、アップリンクリファレンス信号を送信する(S301)。例えば、UE100Aは、基地局200からSRSリクエストを受信した場合、周期的にSRSを送信する。基地局200は、受信されたSRSに基づき測定を行う。
【0090】
UE100Aは、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する(S303)。例えば、UE100Aは、有効情報及びUE情報を含む適用SRS情報を周期的にアップリンクで送信する。例えば、有効情報はSRS2を示し、UE情報はUE100Bを示す。
【0091】
UE100Bは、スケジューリング要求をアップリンクで送信する(S305)。例えば、UE100Bは、データ送信要求が発生すると、SR信号をアップリンクで送信する。
【0092】
基地局200は、リソース割当情報をUE100Bへダウンリンクで送信する(S307)。例えば、基地局200は、受信された有効情報及びUE情報に基づきSR信号を送信したUE100Bについて有効となるSRS2を識別し、SRS2に基づき行われた測定の結果を取得する。基地局200は、当該測定の結果に基づき、受信されたUE100Bにリソースを割り当てる。基地局200は、当該リソースの割当を示すリソース割当情報をUE100Bへ送信する。
【0093】
UE100Bは、データをアップリンクで送信する(S309)。例えば、UE100Bは、受信されたリソース割当情報が示すリソースを用いてデータをアップリンクで送信する。
【0094】
このように、本開示の第1の実施形態によれば、第2UE100がアップリンクリファレンス信号を送信することなく、第2UE100にアップリンクリソースを割り当てることができる。したがって、アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することが可能になる
【0095】
<1.5.変形例>
図9~13を参照して、本開示の第1の実施形態に係る第1~第4の変形例を説明する。なお、これらの変形例のうちの2つ以上が組み合わせられてもよい。
【0096】
(1)第1の変形例
本開示の第1の実施形態の上述した例では、有効情報は、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを直接的に示すことにより当該アップリンクリファレンス信号を示す。しかし、本開示の第1の実施形態に係る有効情報は、この例に限定されない。
【0097】
本開示の第1の実施形態の第1の変形例として、有効情報は、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを間接的に示すことにより当該アップリンクリファレンス信号を示してもよい。
【0098】
具体的には、有効情報は、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングと、有効情報及びユーザ機器情報に関する他のタイミングとの間の期間を示すことにより当該アップリンクリファレンス信号を示してもよい。例えば、有効情報は、有効情報及びUE情報の送信タイミングである。
【0099】
例えば、図7を再び参照すると、タイミング19において、UE100は、有効情報及びUE情報を送信する。有効となるSRSがSRS2である場合、有効情報は、SRS2が送信されたタイミング13からタイミング19までの期間21を示す。基地局200は、有効情報が示す期間21及び有効情報が送信されたタイミング19からSRS2が送信されたタイミング13を計算することができる。即ち、基地局200は、有効情報がSRS2を示すことを判断できる。なお、期間21は、例えば以下のように算出される。
[期間21]=[第1UE100と第2UE100との間の距離]÷[車両の速度]
【0100】
これにより、上記有効情報の情報量を抑制することができる。
【0101】
また、有効情報は、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングと、他のアップリンクリファレンス信号の送信タイミングである他のタイミングとの間の期間を示すことにより当該アップリンクリファレンス信号を示してもよい。具体的には、他のアップリンクリファレンス信号は、有効情報及びUE情報の送信タイミングに基づき識別される。
【0102】
例えば、図7を再び参照すると、有効情報及びUE情報が送信されるタイミング19に対して直近のSRS9が他のアップリンクリファレンス信号として識別される。有効となるSRSがSRS2である場合、有効情報は、SRS2が送信されたタイミング13からSRS9が送信されたタイミング17までの期間23を示す。基地局200は、有効情報が示す期間23及びSRS9が送信されたタイミング17からSRS2が送信されたタイミング13を計算することができる。即ち、基地局200は、SRS2を識別することができる。
【0103】
これにより、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを利用して有効にするアップリンクリファレンス信号を柔軟に示すことができる。特に、アップリンクリファレンス信号が所定の間隔で持続的に送信される場合は、有効にするアップリンクリファレンス信号の識別が容易となる。
【0104】
例えば、有効情報は、無線フレーム、サブフレーム、スロット、シンボル、又は、無線フレームとサブフレームとスロットとシンボルとのうちの2以上の組合せにより、上記期間を示してよい。
【0105】
また、有効情報は、第1UE100を示す情報を含んでもよい。例えば、図7に示されるように、有効情報は、アップリンクリファレンス信号を送信した第1UE100の識別情報を含む。アップリンクリファレンス信号は、第1UE100の識別情報によって識別される。
【0106】
これにより、複数の第1UE100からSRSが送信される場合であっても、基地局200は、送信元を区別してSRSを識別することができる。
【0107】
(2)第2の変形例
本開示の第1の実施形態の上述した例では、上記測定の結果は有効情報の送信タイミングで有効となる。しかし、本開示の第1の実施形態に係る上記測定の結果が有効となるタイミングは、この例に限定されない。
【0108】
本開示の第1の実施形態の第2の変形例として、有効情報は、上記測定の結果が第2UE100について有効となるタイミングに関するタイミング情報を含んでもよい。具体的には、タイミング情報は、上記測定の結果が有効になるタイミングを示す。例えば、タイミング情報は、上記測定の結果が有効になるタイミングを間接的に示す。
【0109】
例えば、タイミング情報は、上記測定の結果が有効になるタイミングと、有効情報及びUE情報に関する他のタイミングとの間の期間を示す。より具体的には、当該他のタイミングは、有効情報がアップリンクで送信されるタイミングである。
【0110】
例えば、図9を参照すると、タイミング31において、第3UEとして動作するUE100は、タイミング情報を含む有効情報及びUE情報を送信する。基地局200は、当該有効情報及びUE情報に基づき、有効となる上記測定の結果を識別する。さらに、基地局200は、有効情報の受信タイミング31からタイミング情報が示す期間41の経過後のタイミング33で当該測定の結果を有効にする。なお、タイミング情報は、有効情報とは別に送信されてもよい。
【0111】
例えば、タイミング情報は、無線フレーム、サブフレーム、スロット、シンボル、又は、無線フレームとサブフレームとスロットとシンボルとのうちの2以上の組合せにより、上記期間を示す。
【0112】
なお、タイミング情報は、上記測定の結果が有効になるタイミングを直接的に示してもよい。図9の例では、タイミング情報は、上記測定の結果が有効になるタイミングであるタイミング33を示す。例えば、タイミング情報は、システムフレーム番号、サブフレーム番号、スロット番号、シンボル番号、又は、システムフレーム番号とサブフレーム番号とスロット番号とシンボル番号とのうちの2以上の組合せにより、上記タイミングを示す。
【0113】
また、タイミング情報は、第1UE100及び第2UE100の位置関係の変化に基づいて生成されてよい。例えば、第3UE100は、第1UE100と第2UE100との距離を示す情報を所定の時間間隔で取得し、当該距離の変化を算出する。そして、第3UE100は、当該距離の変化及び第2UE100の移動速度に基づいて上記期間又は上記タイミングを算出する。
【0114】
ここで、第1UE100及び第2UE100の相対位置が変動し、有効情報により上記測定の結果が有効となるタイミングと、当該測定の結果に対応するアップリンクリファレンス信号が送信された位置に第2UE100が到達するタイミングとの間に差が生じる可能性がある。この場合、上記測定の結果についてのCSI Aging(Channel State Information Aging)の影響が大きくなり得る。即ち、上記測定の結果に基づくスケジューリングの精度又は正確性が低下しかねない。
【0115】
しかし、第2の変形例によれば、当該タイミングの差を抑制することができる。したがって、第1UE100及び第2UE100の相対位置が変動したとしても、上記測定の結果についてのCSI Agingの影響を抑制できる。即ち、上記測定の結果に基づくスケジューリングの精度又は正確性を向上させることができる。
【0116】
(3)第3の変形例
本開示の第1の実施形態の上述した例では、第3UE100は、周期的に有効情報を送信する。しかし、本開示の第1の実施形態に係る有効情報の送信方法は、この例に限定されない。
【0117】
本開示の第1の実施形態の第3の変形例として、第3UE100は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を受信する場合、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信してもよい。具体的には、第3UE100(通信処理部133)は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをダウンリンクで受信する場合に、当該構成情報に従って有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。また、基地局200(通信処理部243)は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをダウンリンクで送信する。上記構成情報は、有効情報及びUE情報を送信するようにUE100を構成する情報とも言える。
【0118】
例えば、第3UE100(通信処理部133)は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージを受信する場合、当該構成情報に従って有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。一方、第3UE100(通信処理部133)は、上記構成情報を含む上記RRCメッセージを受信しない場合には、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信しない。この場合は、第2UE100(通信処理部133)が、アップリンクリファレンス信号を送信する。
【0119】
図10を参照すると、基地局200は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをUE100へ送信し、第3UEとして動作するUE100は、当該RRCメッセージを受信する(S401)。UE100は、当該RRCメッセージに対する応答メッセージを基地局200へ送信する(S403)。例えば、上記構成情報は、上記RRCメッセージ内のSRS-Configに含まれる。例えば、上記RRCメッセージは、RRCReconfigurationメッセージであり、上記応答メッセージは、RRCReconfigurationCompleteメッセージである。
【0120】
これにより、有効情報及びUE情報の送信を柔軟に制御することが可能になる。換言すると、他のUEが送信したアップリンクリファレンス信号を利用するか否かを柔軟に制御することが可能になる。
【0121】
また、第3の変形例の別の形態として、上記第1の変形例で説明したように、有効情報が、アップリンクリファレンス信号の送信タイミングと、他のアップリンクリファレンス信号の送信タイミングである他のタイミングとの間の期間を示す場合、第3UE100は、予め有効情報及びUE情報を送信してもよい。
【0122】
例えば、第3UE100は、RRCメッセージの通信時に、有効情報及びUE情報を送信してもよい。具体的には、第3UE100(通信処理部133)は、有効情報及びUE情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをダウンリンクで受信する場合、当該RRCメッセージへの応答として、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。基地局200(通信処理部243)は、上記RRCメッセージへの応答として、有効情報及びUE情報をアップリンクで受信する。
【0123】
また、第3UE100(通信処理部133)は、上記RRCメッセージへの応答後(即ち、有効情報及びUE情報の送信後)に、UE情報をアップリンクで送信する。上記他のタイミングは、当該UE情報の送信により示される。基地局200(通信処理部243)は、上記RRCメッセージへの応答後に、UE情報をアップリンクで受信する。
【0124】
図11を参照すると、第1UE及び第3UEとして動作するUE100は、上記構成情報を含むRRCメッセージを基地局200から受信する(S501)。
【0125】
UE100は、当該RRCメッセージに対する応答メッセージであって、有効情報及びUE情報を含む応答メッセージを基地局200へ送信する(S503)。当該有効情報は、あるSRSの送信タイミングと他のSRSの送信タイミングとの期間を示す。例えば、図7を再び参照すると、当該有効情報は、SRS2の送信タイミングとSRS9の送信タイミングとの期間23を示す。また、当該有効情報が示す期間とUE情報とは対応付けられる。例えば、期間23と第2UE100の識別情報とが対応付けられる。
【0126】
UE100は、応答メッセージの送信後、SRSを送信する(S505)。SRSの送信後、UE100は、UE情報を送信する(S507)。当該UE情報の送信タイミングにより、上記他のSRSの送信タイミングが示される。例えば、当該他のSRSは、当該UE情報の送信タイミングの直前に送信されたSRSである。図7を再び参照すると、当該UE情報の送信タイミングは、タイミング19に相当し、上記他のタイミングは、タイミング19の直前のSRS9の送信タイミングであるタイミング17である。基地局200は、上記期間23とタイミング17とに基づき、タイミング13を算出し、SRS2を識別する。応答メッセージの送信後に送信されるUE情報は、UCI(Uplink Control Information)又はMAC CE(MAC Control Element)に含まれてもよい。
【0127】
なお、第3UE100が応答メッセージの送信後に第2UE100を示すUE情報を送信する代わりに、第2UE100がスケジューリング要求を送信することにより、上記他のSRSの送信タイミングが示されてもよい。
【0128】
これにより、上記測定の結果を有効にする際に有効情報を送信することなく上記測定の結果を有効にすることができる。したがって、通信量を低減することができる。本構成は、第1UE100及び第2UE100の相対位置の変化が小さい場合は上記期間の変化も小さいため、特に有効である。
【0129】
(4)第4の変形例
本開示の第1の実施形態の上述した例では、第3UE100は、周期的に有効情報を送信する。しかし、本開示の第1の実施形態に係る有効情報の送信方法は、この例に限定されない。
【0130】
本開示の第1の実施形態の第4の変形例として、第3UE100は、有効情報及びUE情報の送信を要求される場合、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信してもよい。具体的には、第3UE100(通信処理部133)は、有効情報及びUE情報の送信を要求する要求情報を含むダウンリンク制御情報(DCI)の受信に応じて、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。また、基地局200(通信処理部243)は、上記要求情報を含むダウンリンク制御情報をダウンリンクで送信する。
【0131】
図12の例を参照すると、基地局200(通信処理部243)は、有効情報及びUE情報の送信を要求する要求情報を含むDCIを、第3UEとして動作するUE100へ送信する(S601)。UE100(通信処理部133)は、上記要求情報に応じて、SRSと、有効情報及びUE情報とを、基地局200へ送信する(S603)。例えば、上記要求情報は、有効情報及びUE情報の送信を要求する値にセットされたSRSリクエストであってもよい。
【0132】
これにより、有効情報及びUE情報の送信を柔軟に制御することが可能になる。また、基地局200が有効情報及びUE情報を要する場合に有効情報及びUE情報が送信されるため、通信量を低減することができる。
【0133】
また、第4の変形例の別の形態では、第3UE100は、第2UE100からの要求に応じて、有効情報及びUE情報を送信してもよい。具体的には、第3UE100(通信処理部133)は、有効情報及びユーザ機器情報の送信を要求する要求情報を含む制御情報を第2UE100から直接通信で受信したことに応じて、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。
【0134】
例えば、第2UE100は、上記要求情報を含む制御情報を直接通信で第3UE100へ送信する。第3UE100は、直接通信で当該制御情報を受信すると、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。直接通信は、サイドリンク通信(単一のサイドリンクを用いたシングルホップ通信、又は複数のサイドリンクを経由するマルチホップ通信)である。なお、直接通信は、上述した無線LAN又は無線PAN等を用いた通信(各通信方式における形式の単一のリンクを用いたシングルホップ通信、又はそれぞれの形式のリンクを複数経由するマルチホップ通信)であってもよい。
【0135】
図13を参照すると、第2UEとして動作するUE100Bは、上記要求情報を含む制御情報をサイドリンクで第3UEとして動作するUE100Aへ送信する(S801)。例えば、当該制御情報は、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)又はPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を介して送信されてよい。
【0136】
UE100Aは、サイドリンクで上記要求情報を含む制御情報を受信したことに応じて、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する(S803)。例えば、UE100Aは、制御情報の送信元であるUE100Bについて有効である上記測定の結果に関する有効情報と、UE100Bを示すUE情報と、をアップリンクで送信する。
【0137】
UE100Bは、制御情報の送信後に、スケジューリング要求をアップリンクで送信する(S805)。例えば、UE100Bは、サイドリンクで制御情報を送信した後、SR信号をアップリンクで送信する。
【0138】
なお、上記制御情報の受信に応じてUE100Aが送信する有効情報及びUE情報が、UE100Bのスケジューリング要求の代わりになってもよい。この場合、UE100Bは、スケジューリング要求を送信することなく、データ送信のためのリソースがUE100Bに割り当てられる。
【0139】
これにより、第2UE100がデータを基地局200へ送信する場合に有効情報及びUE情報が送信されるため、通信量を低減することができる。また、第2UE100からの要求に応じて有効情報及びUE情報が送信されるため、上記測定の結果が有効になるタイミングと第2UE100のデータ送信のタイミングとのずれを低減することができる。したがって、第2UE100のデータ送信に適したリソースを割り当てることができる。
<2.第2の実施形態>
本開示の第2の実施形態を説明する。本実施形態では、UEは、他のUEと協調してデータをアップリンクで送信する。
【0140】
<2.1.システムの構成>
図14を参照して、本開示の第2の実施形態に係るシステム2の構成の例を説明する。図14を参照すると、システム2は、UE100(UE100A~UE100C)及び基地局200を含む。
【0141】
例えば、システム2は、3GPPのTSに準拠したシステムである。より具体的には、例えば、システム2は、5G又はNRのTSに準拠したシステムである。当然ながら、システム2は、この例に限定されない。
【0142】
(1)基地局200
基地局200は、カバレッジエリア内に位置する複数のUE100からアップリンクで協調送信されるデータを受信する。例えば、基地局200は、UE100A~UE100Cに協調送信のためのリソースをそれぞれ割り当て、協調送信されるデータを受信する。
【0143】
(2)UE100
UE100は、他のUE100と協調してデータをアップリンクで送信する。例えば、UE100Aは、UE100B及びUE100Cへデータをサイドリンクで共有し、UE100A~UE100Cが当該データをアップリンクで協調送信する。
【0144】
なお、UE100及び基地局200の構成は、実質的に第1の実施形態の構成と同一であるため説明を省略する。
【0145】
<2.2.動作例>
図15及び図16を参照して、本開示の第2の実施形態に係るUE100及び基地局200の動作の例を説明する。本実施形態では、第1UE、第2UE又は第3UEとして動作するUE100は、送信UE、代表UE、協調UE又はそれらのいずれか2つ若しくは全てとして動作し得る。
【0146】
(1)送信UEの動作
送信UEとして動作するUE100(送信UE100とも称する。)は、基地局200へ送信されるべき協調送信データを協調UEとして動作するUE100(協調UE100とも称する。)へ送信する。また、送信UE100は、協調ユーザ機器情報として協調UE100のリスト(協調UEリストとも称する。)を取得する。
【0147】
-協調UEリストの取得
協調UEリストは、直接通信で協調送信データを送信又は受信可能な2つ以上のUE100であって、協調的に協調送信データを基地局200へ送信可能な2つ以上のUE100(即ち、2つ以上の協調UE100)を示す。例えば、協調UEリストは、送信UE100が協調送信データを送信可能な2つ以上の協調UE100を示す。より具体的には、協調UEリストは、協調UE100の識別子のリストである。直接通信は、サイドリンク通信(単一のサイドリンクを用いたシングルホップ通信、又は複数のサイドリンクを経由するマルチホップ)である。
【0148】
送信UE100は、直接通信を用いて協調UEリストを取得する。具体的には、送信UE100は、サイドリンク通信における制御情報を用いて協調UEリストを取得する。例えば、送信UE100は、サイドリンクでのセンシング等を用いてサイドリンク通信可能な協調UE100を識別する。また、送信UE100は、サイドリンク通信における制御情報とは別の情報をサイドリンクで送受信することで協調UEリストを取得してもよい。
【0149】
協調UEリストが示す複数の協調UE100は、2つ以上の第2UEとして動作するUE100であってもよい。また、協調UE100が協調UEとしても動作する場合、協調UEリストが示す複数の協調UE100は、1つ以上の第1UEとして動作するUE100及び1つ以上の第2UEとして動作するUE100であってもよい。
【0150】
これにより、協調UEリストが示す協調UE100について適用SRS情報を用いてリソースを割り当てることができる。即ち、協調UE100以外のUEに協調送信用のリソースを割り当てることを防止できる。
【0151】
-協調送信データの送信
送信UE100は、協調UE100へ協調送信データを直接通信で共有する。具体的には、送信UE100(情報取得部131)は、協調UEリストを取得する。送信UE100(通信処理部133)は、当該協調UEリストが示す2つ以上の協調UE100のうちの少なくとも1つの協調UE100へ協調送信データをサイドリンクで送信する。なお、送信UE100が協調UEとしても動作する場合は、協調UEリストは、送信UE100がサイドリンクで通信可能な1つ以上の協調UE100を示す情報と送信UE100を示す情報とを別に含んでもよい。即ち、送信UE100は、1つ以上の協調UE100へ協調送信データを送信してもよい。
【0152】
例えば、送信UE100(情報取得部131)は、送信UE100内で協調送信データを取得する。送信UE100(通信処理部133)は、取得された協調送信データをサイドリンクで少なくとも1つの協調UE100へ送信する。例えば、送信UE100は、記憶部120に記憶されるデータ又は送信UE100にて動作するアプリケーション等の上位レイヤから受け取るデータを取得する。送信UE100は、取得されたデータを協調UEリストが示す少なくとも1つの協調UE100へ送信する。
【0153】
(2)代表UEの動作
代表UE100は、2つ以上の協調UE100の代表として、協調UEリストを基地局200へ送信する。
【0154】
-協調UEリストの送信
代表UE100は、協調UEリストを基地局200へ送信する。具体的には、代表UE100(情報取得部131)は、協調UEリストを取得する。代表UE100(通信処理部133)は、協調UEリストを含む制御情報を基地局200へ送信する。
【0155】
例えば、代表UE100(通信処理部133)は、協調UEリストを含むUCIを基地局200へ送信する。あるいは、代表UE100(通信処理部133)は、協調UEリストを含むMAC CE、又はRRCメッセージを基地局200へ送信する。
【0156】
(3)協調UEの動作
協調UE100は、協調送信データを送信UE100から受信し、受信した協調送信データを他の協調UE100と協調して基地局200へ送信する。
【0157】
-協調送信データを受信
協調UE100は、協調送信データを送信UE100から直接通信で受信する。具体的には、協調UE100(通信処理部133)は、協調送信データを送信UE100からサイドリンクで受信する。
【0158】
-リソース割当情報の受信
協調UE100は、ULリソースを示すリソース割当情報を基地局200から受信する。具体的には、協調UE100(通信処理部133)は、リソース割当情報を含む制御情報を基地局200から受信する。協調UE100(情報取得部131)は、制御情報に含まれるリソース割当情報を取得する。
【0159】
また、協調UE100は、協調MIMOのための協調プリコーディングを基地局200から受信する。例えば、協調UE100(通信処理部133)は、協調プリコーディングを含む制御情報を基地局200から受信する。協調UE100(情報取得部131)は、制御情報に含まれる協調プリコーディングを取得する。なお、協調プリコーディングは、リソース割当情報が含む制御情報に含まれてもよい。
【0160】
-協調送信データの送信
協調UE100は、他の協調UE100と協調して協調送信データを基地局200へ送信する。
【0161】
ここで、協調送信は、協調送信データを複数の協調UE100で共有し、送信することを意味する。あるいは、協調送信は、協調送信データを複数の協調UE100で共有し、同一の時間、周波数又は空間で送信することを意味してもよい。あるいは、協調送信は、協調送信データを複数の協調UE100で共有し、協調MIMOで送信することを意味してもよい。
【0162】
例えば、協調UE100は、基地局200から受信されたリソース割当情報が示すULリソースを用いて協調送信データを基地局200へ送信する。協調プリコーディングが基地局200から受信される場合は、協調UE100は、受信された協調プリコーディングを用いて協調送信データを基地局200へ送信する。2つ以上の協調UE100それぞれが受信される協調プリコーディングを用いて協調送信データを送信することにより、協調MIMOが実現される。
【0163】
(4)第1UEの動作
第2の実施形態に係る第1UE100の動作は、第1の実施形態と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0164】
(5)第2UEの動作
第2の実施形態に係る第2UE100は、スケジューリング要求を送信しないことを除き、第1の実施形態と実質的に同一である。即ち、第2UE100は、スケジューリング要求もアップリンクリファレンス信号も送信することなく、基地局200に割り当てられたリソースを用いてデータを送信する。
【0165】
(6)第3UEの動作
第3UE100は、協調送信データの送信のために、有効情報及びUE情報を含む適用SRS情報を基地局200へ送信する。
【0166】
-適用SRS情報の送信
第3UE100は、適用SRS情報をアップリンクで送信する。具体的には、第3UE100(通信処理部133)は、協調送信データの取得に応じて、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。
【0167】
第3UE100が送信UEとして動作する場合、第3UE100は、第3UE100内で協調送信データを取得すると、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。
【0168】
第3UE100が協調UEとして動作する場合、第3UE100は、送信UE100から協調送信データを直接通信で受信すると、有効情報及びUE情報をアップリンクで送信する。
【0169】
これにより、協調送信データが基地局200へ送信される場合に有効情報及びUE情報が送信されるため、通信量を低減することができる。また、協調送信データの送信要求に応じて有効情報及びUE情報が送信されるため、上記測定の結果が有効になるタイミングと協調送信データの送信のタイミングとのずれを低減することができる。したがって、協調送信データの送信に適したリソースを割り当てることができる。
【0170】
なお、第3UE100は、適用SRS情報及び協調UEリストを同時に送信してもよい。例えば、協調UEリストは、適用SRS情報が含まれる制御情報に含まれる。
【0171】
また、適用SRS情報は、協調UE100が第1UEとして動作する場合、当該協調UE100について有効である上記測定の結果に関する有効情報、及び当該協調UE100を示すUE情報を含んでもよい。
【0172】
(7)基地局の動作
基地局200は、第1UE100からアップリンクリファレンス信号を受信し、当該アップリンクリファレンス信号に基づき測定を行う。基地局200は、適用SRS情報を第3UE100から受信し、協調UEリストを代表UE100から受信する。基地局200は、適用SRS情報及び協調UEリストに基づき識別される上記測定の結果を用いて協調UE100による協調送信のためのスケジューリングを行う。なお、上記測定及び適用SRS情報の受信は、第1の実施形態と実質的に同一であるため説明を省略する。
【0173】
-協調UEリストの受信
基地局200は、協調UEリストを代表UE100から受信する。具体的には、基地局200(通信処理部243)は、協調UEリストを含む制御情報を代表UE100から受信する。基地局200(情報取得部241)は、制御情報に含まれる協調UEリストを取得する。基地局200(記憶部230)は、取得された協調UEリストを記憶する。
【0174】
-適用SRS情報及び協調UEリストに基づくスケジューリング
基地局200は、第3UE100から適用SRS情報を受信し、協調UEリストを代表UE100から受信する。基地局200は、適用SRS情報及び協調UEリストに基づき協調送信のためのULリソースを協調UE100に割り当てる。基地局200は、当該ULリソースを示すリソース割当情報を協調UE100へ送信する。
【0175】
具体的には、基地局200(制御部245)は、協調UEリストをアップリンクで受信する場合、有効情報が示す上記測定の結果であって、協調UEリストが示す複数の協調UE100について有効である上記測定の結果それぞれを用いて当該協調UE100それぞれにULリソースを割り当てる。そして、基地局200(通信処理部243)は、当該協調UEリストが示す協調UE100それぞれへ当該ULリソースの割当を示すリソース割当情報を送信する。
【0176】
第1の実施形態で説明したように、基地局200は、適用SRS情報に含まれる有効情報及びUE情報に基づき上記測定の結果とUE情報とを対応付けている。基地局200は、協調UEリストが示す協調UE100それぞれと一致するUE情報と対応付けられている上記測定の結果をそれぞれ取得する。基地局200は、取得された上記測定の結果それぞれに基づき、協調送信のためのULリソースを当該協調UE100それぞれに割り当てる。基地局200は、当該ULリソースの割当を示すリソース割当情報を含む制御情報を当該協調UE100それぞれへ送信する。
【0177】
また、基地局200は、協調MIMOのための協調プリコーディングを協調UE100それぞれへ送信してもよい。具体的には、基地局200(制御部245)は、上記測定の結果それぞれに基づき協調プリコーディングを取得する。基地局200(通信処理部243)は、協調プリコーディングを含む制御情報を当該協調UE100それぞれへ送信する。
【0178】
例えば、基地局200(通信処理部243)は、リソース割当情報及び協調プリコーディングを含むDCIを協調UE100それぞれへ送信する。
【0179】
-協調送信データの受信
基地局200は、協調UE100それぞれが協調して送信する協調送信データを受信する。具体的には、基地局200(通信処理部243)は、協調UE100それぞれに割り当てられたULリソースで送信される協調送信データそれぞれを受信する。
【0180】
なお、協調UE100それぞれが送信する協調送信データは、協調送信データ全体の一部であってもよい。例えば、協調送信データ全体の第1の部分が協調UE100-1により送信され、第1の部分とは異なる第2の部分が協調UE100-2により送信される。また、協調UE100それぞれが送信する協調送信データは部分的又は全体的に重複していてもよい。例えば、上記第1の部分と上記第2の部分とは重複してもよい。また、2つ以上の協調UE100がそれぞれ送信すべき協調送信データは協調送信データ全体であってもよい。
【0181】
例えば、基地局200は、受信された協調送信データそれぞれに基づき、協調送信データ全体を取得する。より具体的には、基地局200は、受信された協調送信データ全体の部分それぞれに基づき協調送信データ全体を復元する。
【0182】
(8)処理の流れ
図15及び図16を参照して、本開示の第2の実施形態に係る処理の例を説明する。図15及び図16の例では、UE100Aが送信UE、代表UE及び協調UEとして動作し、UE100B及びUE100Cが協調UEとして動作する。また、UE100Aが第1UE、第2UE、第3UEとして動作し、UE100B及びUE100Cが第2UEとして動作する。
【0183】
UE100Aは、アップリンクリファレンス信号を送信する(S901)。例えば、UE100Aは、SRS1~SRS9を送信する。UE100Aは、図16で示されるようなタイミングで、SRSを送信する。基地局200は、UE100Aから送信されるSRSに基づきチャネルに関する測定を行う。
【0184】
UE100Aは、協調送信データをUE100A及びUE100Bへ直接通信で送信する(S903)。例えば、UE100Aは、協調送信データの送信要求が発生すると、協調UEとして動作するUE100B及びUE100Cへ協調送信データをサイドリンクで送信する。また、UE100Aは、UE100B及びUE100Cを示す協調UEリストを取得する。また、UE100Aは、UE100B及びUE100Cについての有効情報及びUE情報を取得する。
【0185】
UE100Aは、有効情報及びUE情報並びに協調UEリストをアップリンクで送信する(S905)。例えば、UE100Aは、協調送信データの共有後、有効情報及びUE情報を含む適用SRS情報及び協調UEリストをアップリンクで送信する。
【0186】
基地局200は、リソース割当情報及び協調プリコーディングをUE100A~UE100Cへダウンリンクで送信する(S907)。例えば、基地局200は、協調UEリストが示すUE100B及びUE100Cについて、適用SRS情報に基づき有効となる上記測定の結果を取得する。図16を参照すると、適用SRS情報の送信タイミングの直前でSRS9が送信されている。SRS9が送信されたタイミングでは、UE100Bは、SRS8が送信されたタイミングにおけるUE100Aの位置に到達している。UE100Cは、SRS2が送信されたタイミングにおけるUE100Cの位置に到達している。そこで、UE100BにはSRS8に基づく上記測定の結果が、UE100CにはSRS2に基づく上記測定の結果が、利用される。即ち、UE100Bについての有効情報は、SRS8を示し、UE100Cについての有効情報は、SRS2を示す。基地局200は、UE100Bについては、SRS8に基づく上記測定の結果を取得し、UE100Cについては、SRS2に基づく上記測定の結果を取得する。また、UE100Aも協調UEとして動作するため、基地局200は、SRS9に基づく上記測定の結果も取得する。そして、基地局200は、取得された上記測定の結果それぞれに基づき、UE100A~UE100Cにリソースを割り当てる。協調送信が協調MIMOを用いて行われる場合は、基地局200は、取得された上記測定の結果それぞれに基づき、協調プリコーディングも取得する。そして、基地局200は、リソース割当情報及び協調プリコーディングを含む制御情報をUE100A~UE100Cへ送信する。
【0187】
UE100A~UE100Cは、協調送信データをアップリンクで送信する(S909)。例えば、UE100A~UE100Cは、割り当てられたリソース及び協調プリコーディングを用いて協調送信データをアップリンクで送信する。
【0188】
このように、本開示の第2の実施形態によれば、協調UE100がアップリンクリファレンス信号を送信することなく、協調UE100に協調送信のためのアップリンクリソースを割り当てることができる。したがって、協調送信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することが可能になる。
【0189】
<2.3.変形例>
本開示の第2の実施形態に係る変形例を説明する。なお、これらの変形例のうちの2つ以上が組み合わせられてもよい。
【0190】
(1)変形例
本開示の第2の実施形態の上述した例では、協調送信のための制御情報として協調UEリスト及び適用SRS情報がアップリンクで送信される。しかし、本開示の第2の実施形態に係る協調送信のための制御情報は、この例に限定されない。
【0191】
本開示の第2の実施形態の変形例として、第3UE100は、協調UEリストが示す協調UE100それぞれについての有効情報及びUE情報を送信してもよい。具体的には、有効情報は、協調UEリストが示す複数の協調UE100のうちの第2UEとして動作する協調UE100について有効である上記測定の結果に関する。また、UE情報は、当該複数の協調UE100のうちの第2として動作する協調UE100を示す。
【0192】
例えば、第2の実施形態に係る適用SRS情報は、協調UEとして動作するUE100以外のUE100についての情報も含む。そこで、第3UE100は、協調UEリストが示すUE100についての適用SRS情報のみをアップリンクで送信する。
【0193】
これにより、UE100は協調UEリストを送信せずに済むため、協調送信のための制御に用いられるリソースを低減することができる。
【0194】
なお、第3UE100は、グループ情報が示すUE100についての有効情報及びUE情報を送信してもよい。具体的には、第3UE100は、グループ情報が示すUE100についての適用SRS情報のみをアップリンクで送信する。例えば、上記グループ情報は、UE100が搭載される車両のグループ(例えば、隊列走行する車両群)を示す。
【0195】
<3.適用例>
本開示の各実施の形態の適用例について説明する。適用例におけるシステムは、UE100A~UE100D、基地局200A及び基地局200Bを含む。UE100A~UE100Dはそれぞれ車両に搭載され、当該車両は隊列走行する。UE100A~UE100Dは、サイドリンクで互いに通信可能である。
【0196】
<3.1.適用例1>
図17A図17Cを参照して、本開示の各実施形態の適用例1について説明する。
【0197】
図17Aでは、UE100A~UE100Dは、それぞれ基地局200Aと通信可能である。UE100Aは、SRS及び適用SRS情報を周期的に基地局200Aへ送信する。他方で、UE100B~UE100Dは、SRSを送信しない。ここで、例えば、UE100Cにおいてデータ送信要求が発生した場合、UE100Cは、スケジューリング要求を基地局200Aへ送信する。基地局200Aは、受信した適用SRS情報に基づき、過去に受信したSRSの中からスケジューリング要求を送信したUE100Cについて有効となるSRSを識別し、識別したSRSに基づくチャネルに関する測定の結果を取得する。そして、基地局200Aは、取得した上記測定の結果に基づきUE100CにULリソースを割り当てる。UE100Cは、割り当てられたULリソースを用いてデータを基地局200Aへ送信する。
【0198】
図17Bでは、UE100Aは、UE100Aが搭載される車両がトンネルに入ったため、基地局200A及び基地局200Bと通信できない。そこで、UE100Aは、送信UEとして、UE100B~UE100Dへデータを共有する。UE100B~UE100Dのうちのいずれかが代表UE及び第3UEとして、UE100B~UE100Dを示す協調UEリスト及び適用SRS情報を基地局200Aへ送信する。基地局200Aは、適用SRS情報に基づき協調UEリストが示すUE100B~UE100Dについて有効となるSRSを、過去にUE100Aが送信した複数のSRSの中から識別し、識別したSRSに基づく測定の結果をそれぞれ取得する。そして、基地局200Aは、当該測定の結果それぞれに基づき、UE100B~UE100DにULリソースを割り当てる。UE100B~UE100Dは、共有されたデータを割り当てられたULリソースを用いて協調的に基地局200Aへ送信する。
【0199】
図17Cでは、UE100Aは、UE100Aが搭載される車両がトンネルから出たため、基地局200Bと通信可能である。しかし、UE100Aは、カバレッジエリア外のため基地局200Aとは通信できない。また、UE100Bは、UE100Bが搭載される車両がトンネルに入ったため、基地局200A及び基地局200Bと通信できない。そこで、UE100Aは、UE100C及びUE100Dへデータを共有する。また、UE100Aは、代表UEとして、協調基地局として動作する基地局200Aを示す情報、UE100C及びUE100Dを示す協調UEリスト、及び適用SRS情報を基地局200Bへ送信する。基地局200Bは、協調UEリスト及び適用SRS情報を基地局200Aへ送信する。基地局200Aは、受信された協調UEリスト及び適用SRS情報に基づいてUE100C及びUE100DにULリソースを割り当てる。UE100C及びUE100Dは、共有されたデータを割り当てられたULリソースを用いて協調的に基地局200Aへ送信する。基地局200Aは、UE100C及びUE100Dから受信されたデータを基地局200Bへ送信する。また、UE100Aもデータを基地局200Aへ送信する。基地局200Bは、UE100A及び基地局200Aからデータを受信する。
【0200】
このように、移動軌跡が類似するUE100群では、先行するUE100が送信したアップリンクリファレンス信号を利用することにより、アップリンクリファレンス信号を送信することなく、アップリンクリソースの割当が可能となる。したがって、アップリンクで通信するUEの数が増加してもアップリンクリファレンス信号に用いられるリソースの増加を抑制することが可能になる。特に、複数のUE100による協調送信の場合は、アップリンクリファレンス信号が複数のUE100それぞれから送信され、リソースが逼迫するおそれがある。しかし、本開示の各実施形態によれば、当該リソースの逼迫を回避することが可能となる。
【0201】
<3.2.適用例2>
図18A図18Cを参照して、本開示の各実施形態の適用例2について説明する。適用例2では、UE100及び基地局200を介して車両と車両の遠隔制御システムとが接続されている。
【0202】
図18Aでは、UE100Aは、UE100Aが搭載される車両が基地局200Aのカバレッジエリアから基地局200Bのカバレッジエリアへ移動したことにより、基地局200Aとは通信できない。しかし、基地局200Bにおいて障害が発生したことにより、UE100Aは、基地局200Bとも通信できない状態に陥っている。UE100Aは、基地局200Bとの通信異常が検出されると、UE100B~UE100Dへ通信異常を示す情報を共有する。UE100B~UE100Dのうちのいずれかが代表UE及び第3UEとして、UE100B~UE100Dを示す協調UEリスト及び適用SRS情報を基地局200Aへ送信する。基地局200Aは、適用SRS情報に基づき、協調UEリストが示すUE100B~UE100Dについて有効となるSRSを、過去にUE100Aが送信した複数のSRSの中から識別し、識別したSRSに基づく測定の結果をそれぞれ取得する。そして、基地局200Aは、当該測定の結果それぞれに基づき、UE100B~UE100DにULリソースを割り当てる。UE100B~UE100Dは、共有された情報を割り当てられたULリソースを用いて協調的に基地局200Aへ送信する。
【0203】
図18Bでは、UE100Bも、UE100Bが搭載される車両が基地局200Aのカバレッジエリアから基地局200Bのカバレッジエリアへ移動したことにより、基地局200Aとは通信できない。しかし、UE100C及びUE100Dは、基地局200Aと通信可能であるため、UE100Aは、UE100C及びUE100Dを介して共有された情報を基地局200A及び遠隔制御システムへ送信する。
【0204】
図18Cでは、UE100Cも、UE100Cが搭載される車両が基地局200Aのカバレッジエリアから基地局200Bのカバレッジエリアへ移動したことにより、基地局200Aとは通信できない。しかし、UE100Dは、基地局200Aと通信可能であるため、UE100Aは、UE100Dを介して共有された情報を基地局200A及び遠隔制御システムへ送信する。
【0205】
このように、UE100Aが基地局200A及び基地局200Bと通信できない状態に陥った後も、後続の車両に搭載されるUE100B~UE100Dを介して基地局200Aと通信することができる。この時、UE100B~UE100Dによるアップリンクリファレンス信号の送信なしで、UE100B~UE100Dは、データを送信することができる。換言すると、UE100B~UE100Dのデータ送信のためのオーバヘッドが削減される。したがって、UE100Aと基地局200Bとの通信の途絶によるUE100Aと遠隔制御システムとの接続の復旧にかかる時間を短縮することができる。これにより、UE100が搭載される車両群の安全性を向上させることができる。特に、無人運転車両の場合、通信途絶は無人運転の安全性又は可用性に影響を及ぼすため、有効である。
【0206】
以上、本開示の各実施形態を説明したが、本開示は当該各実施形態に限定されるものではない。当該各実施形態は例示にすぎないということ、及び、本開示のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0207】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0208】
例えば、本明細書において説明した装置の1つ以上の構成要素の動作を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体が提供されてもよい。当然ながら、このような方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible computer-readable storage medium)も、本開示に含まれる。
【0209】
例えば、本開示において、ユーザ機器(UE)は、移動局(mobile station)、移動端末、移動装置、移動ユニット、加入者局(subscriber station)、加入者端末、加入者装置、加入者ユニット、ワイヤレス局、ワイヤレス端末、ワイヤレス装置、ワイヤレスユニット、リモート局、リモート端末、リモート装置、又はリモートユニット等の別の名称で呼ばれてもよい。
【0210】
例えば、本開示において、「送信する(transmit)」は、送信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に送信することを意味してもよい。あるいは、「送信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に送信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「受信する(receive)」は、受信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に受信することを意味してもよい。あるいは、「受信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に受信することとの組合せを意味してもよい。上記少なくとも1つのレイヤは、少なくとも1つのプロトコルと言い換えられてもよい。
【0211】
例えば、本開示において、「取得する(obtain/acquire)」は、記憶されている情報の中から情報を取得することを意味してもよく、他のノードから受信した情報の中から情報を取得することを意味してもよく、又は、情報を生成することにより当該情報を取得することを意味してもよい。
【0212】
例えば、本開示において、「~を含む(include)」及び「~を備える(comprise)」は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。
【0213】
例えば、本開示において、「又は(or)」は、排他的論理和を意味せず、論理和を意味する。
【0214】
なお、上述した実施形態に含まれる技術的特徴は、以下のような特徴として表現されてもよい。当然ながら、本開示は以下のような特徴に限定されない。
【0215】
(特徴1)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得する情報取得部(131)と、
前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信する通信処理部(133)と、
を備えるユーザ機器(100)。
【0216】
(特徴2)
前記アップリンクリファレンス信号は、サウンディングリファレンス信号(SRS)である、
特徴1に記載のユーザ機器。
【0217】
(特徴3)
前記有効情報は、前記第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果に関する前記アップリンクリファレンス信号を示す、
特徴1又は2に記載のユーザ機器。
【0218】
(特徴4)
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)を直接的に示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
特徴3に記載のユーザ機器。
【0219】
(特徴5)
前記有効情報は、システムフレーム番号、サブフレーム番号、スロット番号、シンボル番号、又は、システムフレーム番号とサブフレーム番号とスロット番号とシンボル番号とのうちの2以上の組合せにより、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミングを示す、
特徴4に記載のユーザ機器。
【0220】
(特徴6)
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)と、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報に関する他のタイミング(19)との間の期間(21)を示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
特徴3に記載のユーザ機器。
【0221】
(特徴7)
前記有効情報は、前記アップリンクリファレンス信号の送信タイミング(13)と、他のアップリンクリファレンス信号の送信タイミングである他のタイミング(17)との間の期間(23)を示すことにより前記アップリンクリファレンス信号を示す、
特徴3に記載のユーザ機器。
【0222】
(特徴8)
前記有効情報は、無線フレーム、サブフレーム、スロット、シンボル、又は、無線フレームとサブフレームとスロットとシンボルとのうちの2以上の組合せにより、前記期間を示す、
特徴6又は7に記載のユーザ機器。
【0223】
(特徴9)
前記有効情報は、前記第1のユーザ機器を示す情報を含む、
特徴1~8のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0224】
(特徴10)
前記有効情報は、前記測定の結果が前記第2のユーザ機器について有効となるタイミング(33)に関するタイミング情報を含む、
特徴3~9のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0225】
(特徴11)
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングを示す、
特徴10に記載のユーザ機器。
【0226】
(特徴12)
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングと、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報に関する他のタイミング(31)との間の期間(41)を示す、
特徴11に記載のユーザ機器。
【0227】
(特徴13)
前記タイミング情報は、前記測定の結果が有効になる前記タイミングを直接的に示す、
特徴11に記載のユーザ機器。
【0228】
(特徴14)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信のための構成情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージをダウンリンクで受信する場合に、前記構成情報に従って前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴1~13のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0229】
(特徴15)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをダウンリンクで受信する場合、前記RRCメッセージへの応答として、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴7に記載のユーザ機器。
【0230】
(特徴16)
前記通信処理部は、前記RRCメッセージへの応答後に、前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴15に記載のユーザ機器。
【0231】
(特徴17)
前記他のタイミングは、前記ユーザ機器情報の送信により示される、
特徴16に記載のユーザ機器。
【0232】
(特徴18)
前記RRCメッセージへの応答後に送信される前記ユーザ機器情報は、UCI(Uplink Control Information)又はMAC CE(Media Access Control Control Element)に含まれる、
特徴16又は17に記載のユーザ機器。
【0233】
(特徴19)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信を要求する要求情報を含むダウンリンク制御情報の受信に応じて、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴1~13のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0234】
(特徴20)
前記要求情報は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信を要求する値にセットされたSRSリクエストである、
特徴19に記載のユーザ機器。
【0235】
(特徴21)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信を要求する要求情報を含む制御情報を前記第2のユーザ機器から直接通信で受信したことに応じて、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴1~13のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0236】
(特徴22)
前記直接通信は、サイドリンク通信であり、
前記制御情報は、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)又はPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を介して受信される、
特徴21に記載のユーザ機器。
【0237】
(特徴23)
前記通信処理部は、周期的に前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴1~13のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0238】
(特徴24)
前記第2のユーザ機器は、データを直接通信で送信又は受信可能であり、協調的に前記データをアップリンクで送信可能である、
特徴1~13のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0239】
(特徴25)
前記通信処理部は、前記データの取得に応じて、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで送信する、
特徴24に記載のユーザ機器。
【0240】
(特徴26)
前記情報取得部は、前記ユーザ機器内で前記データを取得する、
特徴25に記載のユーザ機器。
【0241】
(特徴27)
前記通信処理部は、他のユーザ機器から前記データを前記直接通信で受信する、
特徴25又は26に記載のユーザ機器。
【0242】
(特徴28)
前記第1のユーザ機器は、前記データを前記直接通信で送信又は受信可能であり、協調的に前記データをアップリンクで送信可能である、
特徴24~27のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0243】
(特徴29)
前記情報取得部は、複数のユーザ機器を示す協調ユーザ機器情報を取得し、
前記通信処理部は、前記協調ユーザ機器情報をアップリンクで送信し、
前記複数のユーザ機器は、2つ以上の第2のユーザ機器又は1つ以上の第1のユーザ機器及び1つ以上の第2のユーザ機器である、
特徴24~28のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0244】
(特徴30)
前記有効情報は、前記協調ユーザ機器情報が示す前記複数のユーザ機器のうちの前記第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果に関し、
前記ユーザ機器情報は、前記複数のユーザ機器のうちの前記第2のユーザ機器を示す、
特徴29に記載のユーザ機器。
【0245】
(特徴31)
前記直接通信は、サイドリンク通信である、
特徴24~29のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0246】
(特徴32)
前記有効情報は、前記第1のユーザ機器及び前記第2のユーザ機器の位置関係に基づき生成される、
特徴1~31のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0247】
(特徴33)
前記ユーザ機器は、前記第1のユーザ機器である、
特徴1~32のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【0248】
(特徴34)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信する通信処理部(243)と、
前記制御情報から前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を取得する情報取得部(241)と、
を備える基地局(200)。
【0249】
(特徴35)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信のための構成情報を含むRRCメッセージをダウンリンクで送信する
特徴34に記載の基地局。
【0250】
(特徴36)
前記通信処理部は、前記RRCメッセージへの応答として、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報をアップリンクで受信する、
特徴35に記載の基地局。
【0251】
(特徴37)
前記通信処理部は、前記有効情報及び前記ユーザ機器情報の送信を要求する要求情報を含むダウンリンク制御情報をダウンリンクで送信する、
特徴34に記載の基地局。
【0252】
(特徴38)
前記通信処理部は、前記ユーザ機器情報が示す前記第2のユーザ機器へアップリンクリソースの割当を示すリソース割当情報を送信し、
前記アップリンクリソースは、前記有効情報が示す前記第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果を用いて割り当てられる、
特徴34~37のいずれか1項に記載の基地局。
【0253】
(特徴39)
前記通信処理部は、複数のユーザ機器を示す協調ユーザ機器情報をアップリンクで受信する場合、前記協調ユーザ機器情報が示す前記複数のユーザ機器へ前記リソース割当情報を送信し、
前記複数のユーザ機器は、2つ以上の第2のユーザ機器、又は1つ以上の第1のユーザ機器及び1つ以上の第2のユーザ機器であり、
前記複数のユーザ機器の各々は、データを直接通信で送信又は受信可能であり、協調的に前記データをアップリンクで送信可能であり、
前記アップリンクリソースは、前記有効情報が示す前記2つ以上の第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果それぞれ、又は前記有効情報が示す前記1つ以上の第2のユーザ機器について有効である前記測定の結果及び前記第1のユーザ機器から受信されるアップリンクリファレンス信号の測定の結果を用いて割り当てられる、
特徴38に記載の基地局。
【0254】
(特徴40)
前記情報取得部は、協調プリコーディングを取得し、
前記通信処理部は、前記協調プリコーディングを含む制御情報を前記複数のユーザ機器へ送信する、
特徴39に記載の基地局。
【0255】
(特徴41)
ユーザ機器(100)により行われる方法であって、
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得し、
前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信する、
方法。
【0256】
(特徴42)
基地局(200)により行われる方法であって、
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信し、
前記制御情報から前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を取得する、
方法。
【0257】
(特徴43)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得することと、
前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信することと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0258】
(特徴44)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信することと、
前記制御情報から前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を取得することと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0259】
(特徴45)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器を示すユーザ機器情報とを取得することと、
前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を、制御情報を用いてアップリンクで送信することと、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【0260】
(特徴46)
第1のユーザ機器(100)により送信されるアップリンクリファレンス信号に基づく測定の結果であって、第2のユーザ機器(100)について有効である測定の結果に関する有効情報と、前記第2のユーザ機器のユーザ機器情報とを、制御情報を用いてアップリンクで受信することと、
前記制御情報から前記有効情報及び前記ユーザ機器情報を取得することと、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【符号の説明】
【0261】
1、2 システム
100 ユーザ機器(UE)
131 情報取得部
133 通信処理部
200 基地局
241 情報取得部
243 通信処理部
245 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C