(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181640
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】路面状態判定装置、路面状態判定システム、車両、路面状態判定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G01W 1/00 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
G01W1/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088683
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(71)【出願人】
【識別番号】597010972
【氏名又は名称】株式会社ネクスコ・エンジニアリング北海道
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 悠志
(72)【発明者】
【氏名】高橋 翔
(72)【発明者】
【氏名】萩原 亨
(72)【発明者】
【氏名】大廣 智則
(57)【要約】
【課題】音による路面状態判定の精度を向上させる。
【解決手段】路面状態判定装置は、車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定して得られた時系列データを解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成し、生成した解析データを、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得し、取得した識別結果を参照して、前記路面状態を判定する制御部を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定して得られた時系列データを解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成し、生成した解析データを、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得し、取得した識別結果を参照して、前記路面状態を判定する制御部を備える路面状態判定装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記識別モデルから取得した識別結果である第1識別結果とは別に、前記道路を前記車両に取り付けられた画像センサにより撮像して得られた画像データに基づいて、前記路面状態の識別結果である第2識別結果を取得し、取得した第1識別結果及び第2識別結果を参照して、前記路面状態を判定する請求項1に記載の路面状態判定装置。
【請求項3】
前記画像データは、前記道路の第1地点から第2地点までの路面画像を含み、
前記制御部は、前記車両が前記第1地点を通過した第1時点から前記車両が前記第2地点を通過した第2時点までのデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する請求項2に記載の路面状態判定装置。
【請求項4】
前記第1識別結果及び前記第2識別結果は、それぞれ前記路面状態が複数のクラスのそれぞれに該当する確率を含み、
前記制御部は、前記第1識別結果及び前記第2識別結果に含まれる確率を比較することで、前記路面状態が該当するクラスを判定する請求項2又は請求項3に記載の路面状態判定装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記音が測定されたときの気象を示す気象データを取得し、取得した気象データに基づいて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに含まれる確率にクラスごとの重み付けを行う請求項4に記載の路面状態判定装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記音が測定された時間帯に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記音が測定されたときの外気温に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項8】
前記制御部は、外部環境に起因する情報に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果に重み付けを行う請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項9】
前記制御部は、ある範囲の周波数のデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項10】
前記制御部は、ある範囲の信号強度のデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項11】
前記識別モデルは、機械学習を行った学習済みモデルを含む請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項12】
前記解析データは、スペクトログラム又はスカログラムを含む請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の路面状態判定装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の路面状態判定装置と、
前記音センサと
を備える路面状態判定システム。
【請求項14】
請求項13に記載の路面状態判定システムを備える車両。
【請求項15】
車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定し、
測定結果として得られた時系列データをコンピュータにより解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成し、
前記解析データを、前記コンピュータにより、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得し、
前記識別結果を前記コンピュータにより参照して、前記路面状態を判定する路面状態判定方法。
【請求項16】
車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定して得られた時系列データを解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成する処理と、
前記解析データを、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得する処理と、
前記識別結果を参照して、前記路面状態を判定する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、路面状態判定装置、路面状態判定システム、車両、路面状態判定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載され、路面状態を判定する装置が開示されている。この装置は、車両位置と地図情報とに基づいて路面の舗装種別を検出し、舗装種別と走行音とに対応する第1の路面状態を判定し、舗装種別と路面画像とに対応する第2の路面状態を判定し、第1の路面状態又は第2の路面状態を他の装置に出力する。
【0003】
特許文献2には、走行中の車両から発せられた音を評価する装置が開示されている。この装置は、音に基づく時間波形データを取得し、時間波形データの一部に基づき、時間軸、周波数軸、及び信号強度を示す評価画像を生成する。そして、この装置は、過去の評価画像と過去の評価画像に紐付けられた参照データとの間における連関性が記憶された参照データベースを参照し、生成した評価画像に対する評価結果を導出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-309832号公報
【特許文献2】特開2020-101447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の装置は、音による路面状態判定を高精度に行うことができない。
【0006】
本開示の目的は、音による路面状態判定の精度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様としての路面状態判定装置は、車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定して得られた時系列データを解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成し、生成した解析データを、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得し、取得した識別結果を参照して、前記路面状態を判定する制御部を備える。
本態様によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【0008】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、前記識別モデルから取得した識別結果である第1識別結果とは別に、前記道路を前記車両に取り付けられた画像センサにより撮像して得られた画像データに基づいて、前記路面状態の識別結果である第2識別結果を取得し、取得した第1識別結果及び第2識別結果を参照して、前記路面状態を判定する。
本実施形態によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0009】
本開示の一実施形態として、前記画像データは、前記道路の第1地点から第2地点までの路面画像を含み、前記制御部は、前記車両が前記第1地点を通過した第1時点から前記車両が前記第2地点を通過した第2時点までのデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する。
本実施形態によれば、解析データを画像データと同期させることができる。
【0010】
本開示の一実施形態として、前記第1識別結果及び前記第2識別結果は、それぞれ前記路面状態が複数のクラスのそれぞれに該当する確率を含み、前記制御部は、前記第1識別結果及び前記第2識別結果に含まれる確率を比較することで、前記路面状態が該当するクラスを判定する。
本実施形態によれば、音による識別の結果と、画像による識別の結果とのうち、より信頼できそうな結果を採用することができる。
【0011】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、前記音が測定されたときの気象を示す気象データを取得し、取得した気象データに基づいて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに含まれる確率にクラスごとの重み付けを行う。
本実施形態によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0012】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、前記音が測定された時間帯に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う。
本実施形態によれば、音による識別の結果と、画像による識別の結果とのうち、より時間帯に適した結果を採用することができる。
【0013】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、前記音が測定されたときの外気温に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う。
本実施形態によれば、音による識別の結果と、画像による識別の結果とのうち、より外気温に適した結果を採用することができる。
【0014】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、外部環境に起因する情報に応じて、前記第1識別結果及び前記第2識別結果に重み付けを行う。
本実施形態によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0015】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、ある範囲の周波数のデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する。
本実施形態によれば、音による路面状態判定の精度が更に向上する。
【0016】
本開示の一実施形態として、前記制御部は、ある範囲の信号強度のデータを前記時系列データから抽出し、抽出したデータを解析して前記解析データを生成する。
本実施形態によれば、音による路面状態判定の精度が更に向上する。
【0017】
本開示の一実施形態として、前記識別モデルは、機械学習を行った学習済みモデルを含む。
本実施形態によれば、多くのデータを識別モデルに学習させることで、音による路面状態判定の精度を向上させることができる。
【0018】
本開示の一実施形態として、前記解析データは、スペクトログラム又はスカログラムを含む。
本実施形態によれば、音による路面状態判定の効率が向上する。
【0019】
本開示の一態様としての路面状態判定システムは、前記路面状態判定装置と、前記音センサとを備える。
本態様によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【0020】
本開示の一態様としての車両は、前記路面状態判定システムを備える。
本態様によれば、音による路面状態判定を車両で行うことができる。
【0021】
本開示の一態様としての路面状態判定方法は、車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定し、前記測定結果として得られた時系列データをコンピュータにより解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成し、前記解析データを、前記コンピュータにより、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得し、前記識別結果を前記コンピュータにより参照して、前記路面状態を判定する、というものである。
本態様によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【0022】
本開示の一態様としてのプログラムは、車両が道路を走行しているときに発生する音を前記車両に取り付けられた音センサにより測定して得られた時系列データを解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データを生成する処理と、前記解析データを、前記道路の路面状態を識別するための識別モデルに入力することで、前記路面状態の識別結果を前記識別モデルから取得する処理と、前記識別結果を参照して、前記路面状態を判定する処理とをコンピュータに実行させる。
本態様によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示の実施形態に係る路面状態判定システムの構成を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る路面状態判定の手順を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る解析データの例を示す図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る路面状態判定装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る路面状態判定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の実施形態に係る路面状態判定装置の動作を示すフローチャートである。
【
図7】本開示の実施形態に係る路面状態判定装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の一実施形態について、図を参照して説明する。
【0026】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0027】
図1を参照して、本実施形態に係る路面状態判定システム10の構成を説明する。
【0028】
路面状態判定システム10は、路面状態判定装置20と、画像センサ30と、音センサ40とを備える。
【0029】
路面状態判定装置20は、コンピュータである。路面状態判定装置20は、本実施形態ではPCであるが、スマートフォン若しくはタブレットなどのモバイル機器、クラウドコンピューティングシステム若しくはその他のコンピューティングシステムに属するサーバ機器、又は専用機器であってもよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0030】
画像センサ30は、道路11を走行する車両50に取り付けられる。具体的には、画像センサ30は、車両50の前方を撮像できるように、車両50の前方に向けてダッシュボード上又はバックミラー近傍に取り付けられる。画像センサ30は、例えば、CMOSセンサ、CCDセンサ、又はこれらのいずれかを内蔵したカメラである。「CMOS」は、complementary metal oxide semiconductorの略語である。「CCD」は、charge coupled deviceの略語である。画像センサ30は後方を撮像できるようにしてもよい。
【0031】
音センサ40も、車両50に取り付けられる。具体的には、音センサ40は、車両50のタイヤから発生する音を測定できるようにタイヤ近傍に取り付けられる。音センサ40は、本実施形態では前輪近傍に取り付けられるが、後輪近傍に取り付けられてもよい。音センサ40は、例えば、マイクロフォンである。
【0032】
車両50は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HV、PHV、EV、又はFCVなどの任意の種類の自動車である。「HV」は、hybrid vehicleの略語である。「PHV」は、plug-in hybrid vehicleの略語である。「EV」は、electric vehicleの略語である。「FCV」は、fuel cell vehicleの略語である。
【0033】
図1、
図2、及び
図3を参照して、本実施形態の概要を説明する。
【0034】
音センサ40は、車両50が道路11を走行しているときに発生する音を測定する。路面状態判定装置20は、測定結果として得られた時系列データ61を解析して、
図3に示すような解析データ63を生成する。解析データ63は、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示すデータである。路面状態判定装置20は、生成した解析データ63に基づいて、道路11の路面状態の識別結果である第1識別結果を取得する。具体的には、路面状態判定装置20は、解析データ63を第1識別モデル71に入力することで、第1識別結果を第1識別モデル71から取得する。路面状態判定装置20は、取得した第1識別結果を参照して、路面状態を判定する。したがって、本実施形態によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
図3の解析データ63は、同じ路面であっても走行速度によって変化するため、識別結果を取得する際には走行速度を一定範囲内に統一するか、又は走行速度によって補正を行うのが好ましい。
【0035】
第1識別モデル71は、路面状態を識別するための任意の識別モデルでよいが、本実施形態では、機械学習を行った学習済みモデルを含む。例えば、過去に音センサ40により得られた時系列データを解析して過去の解析データを生成し、この解析データに実際の路面状態をラベルとして紐付けることで、機械学習用の教師データを作成することができる。そして、この教師データを用いて、ニューラルネットワーク又はディープラーニングなど、既知の機械学習アルゴリズムによる機械学習を行うことで、第1識別モデル71としての学習済みモデルを生成することができる。本実施形態によれば、多くのデータを第1識別モデル71に学習させることで、音による路面状態判定の精度を向上させることができる。
【0036】
本実施形態では、第1識別モデル71は、第1識別結果として、ラベルごとの確率を出力する。ラベルごとの確率とは、路面状態が各ラベルに対応するクラスに該当する確率のことである。すなわち、本実施形態では、第1識別結果は、路面状態が複数のクラスのそれぞれに該当する確率を含む。
【0037】
本実施形態では、複数のクラスとして、「乾燥」、「半湿」、「潤湿」、「シャーベット」、「積雪」、「圧雪」、及び「凍結」という7つのクラスが定義されるが、これら7つのクラスの代わりに、「乾燥」、「半湿」、「潤湿」、「シャーベット」、及び「雪」の5つのクラスなど、任意の2つ以上のクラスが定義されてよい。
【0038】
解析データ63は、本実施形態ではスペクトログラムを含むが、スカログラムなど、別の周波数解析の手法を用いて生成された画像、又は任意の周波数解析の手法を用いて生成された、画像以外の形式のデータを含んでもよい。
図3は、解析データ63の例として、第1スペクトログラム64、第2スペクトログラム65、及び第3スペクトログラム66を示している。各スペクトログラムにおいて、横軸は時間軸、縦軸は周波数軸、色の濃淡は信号強度を表している。第1スペクトログラム64は、車両50が半湿状態の路面を走行しているときに発生した音のスペクトログラムの例である。第2スペクトログラム65は、車両50が潤湿状態の路面を走行しているときに発生した音のスペクトログラムの例である。第3スペクトログラム66は、車両50がシャーベット状態の路面を走行しているときに発生した音のスペクトログラムの例である。
【0039】
画像センサ30は、道路11を撮像する。路面状態判定装置20は、第1識別結果とは別に、撮像画像として得られた画像データ62に基づいて、道路11の路面状態の識別結果である第2識別結果を取得する。具体的には、路面状態判定装置20は、画像データ62を第2識別モデル72に入力することで、第2識別結果を第2識別モデル72から取得する。路面状態判定装置20は、第1識別結果だけでなく、取得した第2識別結果も参照して、路面状態を判定する。したがって、本実施形態によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0040】
第2識別モデル72は、路面状態を識別するための任意の識別モデルでよいが、本実施形態では、機械学習を行った学習済みモデルを含む。例えば、過去に画像センサ30により得られた画像データに実際の路面状態をラベルとして紐付けることで、機械学習用の教師データを作成することができる。そして、この教師データを用いて、ニューラルネットワーク又はディープラーニングなど、既知の機械学習アルゴリズムによる機械学習を行うことで、第2識別モデル72としての学習済みモデルを生成することができる。本実施形態によれば、多くのデータを第2識別モデル72に学習させることで、画像による路面状態判定の精度を向上させることができる。
【0041】
本実施形態では、第2識別モデル72は、第2識別結果として、ラベルごとの確率を出力する。すなわち、本実施形態では、第2識別結果は、第1識別結果と同じように、路面状態が複数のクラスのそれぞれに該当する確率を含む。
【0042】
図4を参照して、本実施形態に係る路面状態判定装置20の構成を説明する。
【0043】
路面状態判定装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25とを備える。
【0044】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。「GPU」は、graphics processing unitの略語である。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。専用回路は、例えば、ASICである。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部21は、路面状態判定装置20の各部を制御しながら、路面状態判定装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0045】
記憶部22は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には、路面状態判定装置20の動作に用いられるデータと、路面状態判定装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0046】
通信部23は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LANインタフェース、LTE、4G規格、若しくは5G規格などの移動通信規格に対応したインタフェース、又はBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格に対応したインタフェースである。「LAN」は、local area networkの略語である。「LTE」は、Long Term Evolutionの略語である。「4G」は、4th generationの略語である。「5G」は、5th generationの略語である。通信部23は、路面状態判定装置20の動作に用いられるデータを受信し、また路面状態判定装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0047】
入力部24は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、又はマイクロフォンである。入力部24は、路面状態判定装置20の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部24は、路面状態判定装置20に備えられる代わりに、外部の入力機器として路面状態判定装置20に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0048】
出力部25は、少なくとも1つの出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。出力部25は、路面状態判定装置20の動作によって得られるデータを出力する。出力部25は、路面状態判定装置20に備えられる代わりに、外部の出力機器として路面状態判定装置20に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0049】
路面状態判定装置20の機能は、本実施形態に係るプログラムを、制御部21としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、路面状態判定装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、路面状態判定装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを路面状態判定装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って路面状態判定装置20の動作を実行することにより路面状態判定装置20として機能する。
【0050】
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、フラッシュメモリ、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したSDカード、DVD、又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「SD」は、Secure Digitalの略語である。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0051】
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムは、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものを含む。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0052】
路面状態判定装置20の一部又は全ての機能が、制御部21としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、路面状態判定装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0053】
図5を参照して、本実施形態に係る路面状態判定システム10の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る路面状態判定方法に相当する。
【0054】
ステップS1において、画像センサ30は、道路11を撮像する。撮像画像として得られた画像データ62は、車両50に搭載されたフラッシュメモリ又は磁気記録装置などの媒体に記憶されるか、又は車両50に搭載された通信機により、インターネットなどのネットワークを介して外部に送信される。道路11が撮像されるのと略同時に、音センサ40は、車両50が道路11を走行しているときに発生する音を測定する。測定結果として得られた時系列データ61は、画像データ62と同じように、車両50に搭載された媒体に記憶されるか、又は車両50に搭載された通信機により、ネットワークを介して外部に送信される。
【0055】
ステップS2において、路面状態判定装置20の制御部21は、ステップS1で得られた時系列データ61を解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データ63を生成する。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、
図6に示すような手順で実行される。
【0056】
図6のステップS201において、制御部21は、通信部23、又はUSBなどの規格に対応した他のインタフェースを介して、ステップS1で車両50に搭載された媒体に記憶された時系列データ61を取得する。あるいは、制御部21は、通信部23を介して、ステップS1で車両50に搭載された通信機により送信された時系列データ61を受信することで、時系列データ61を取得する。
【0057】
図6のステップS202において、制御部21は、ある範囲の周波数のデータを、ステップS201で取得した時系列データ61から抽出するとともに、ある範囲の信号強度のデータを時系列データ61から抽出する。すなわち、制御部21は、一定範囲の周波数、かつ一定範囲の信号強度のデータを時系列データ61から抽出する。周波数の範囲は、1kHz以上20kHz以下が好ましい。信号強度の範囲は、40dB以上60dB以下が好ましい。すなわち、制御部21は、1kHz以上20kHz以下の周波数、かつ40dB以上60dB以下の信号強度のデータを時系列データ61から抽出することが好ましい。
【0058】
図6のステップS203において、制御部21は、ステップS202で抽出したデータを解析して解析データ63を生成する。具体的には、制御部21は、ステップS202で抽出したデータの周波数解析を行ってスペクトログラムを生成する。
【0059】
ステップS3において、路面状態判定装置20の制御部21は、ステップS2で生成した解析データ63に基づいて第1識別結果を取得する。具体的には、制御部21は、解析データ63を、道路11の路面状態を識別するための第1識別モデル71に入力することで、路面状態の識別結果を第1識別結果として第1識別モデル71から取得する。本実施形態では、第1識別結果は、路面状態が「乾燥」、「半湿」、「潤湿」、「シャーベット」、「積雪」、「圧雪」、及び「凍結」という7つのクラスのそれぞれに該当する確率を含む。
【0060】
ステップS4において、路面状態判定装置20の制御部21は、ステップS1で得られた画像データ62に基づいて第2識別結果を取得する。具体的には、制御部21は、通信部23、又はUSBなどの規格に対応した他のインタフェースを介して、ステップS1で車両50に搭載された媒体に記憶された画像データ62を取得する。あるいは、制御部21は、通信部23を介して、ステップS1で車両50に搭載された通信機により送信された画像データ62を受信することで、画像データ62を取得する。制御部21は、路面画像を、取得した画像データ62から抽出する。路面画像を抽出する方法としては、固定ピクセル数の領域を路面画像として切り出す方法、画像解析を行って認識された路面領域を路面画像として切り出す方法、又は機械学習を用いて識別された路面領域を路面画像として切り出す方法など、任意の方法が用いられてよい。路面画像が車線ごとに切り出されてもよい。制御部21は、抽出した路面画像を、道路11の路面状態を識別するための第2識別モデル72に入力することで、路面状態の識別結果を第2識別結果として第2識別モデル72から取得する。本実施形態では、第2識別結果は、第1識別結果と同じように、路面状態が「乾燥」、「半湿」、「潤湿」、「シャーベット」、「積雪」、「圧雪」、及び「凍結」という7つのクラスのそれぞれに該当する確率を含む。
【0061】
ステップS5において、路面状態判定装置20の制御部21は、ステップS3及びステップS4でそれぞれ取得した第1識別結果及び第2識別結果を参照して、路面状態を判定する。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、
図7に示すような手順で実行される。
【0062】
図7のステップS501において、制御部21は、ステップS1で音が測定された時間帯に応じて、第1識別結果及び第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う。例えば、制御部21は、時間帯が、画像による路面状態判定の精度が落ちやすい夜間であれば、第1識別結果に含まれる確率への重み付けを、第2識別結果に含まれる確率への重み付けよりも大きくする。制御部21は、時間帯が、画像による路面状態判定の精度が上がりやすい昼間であれば、第2識別結果に含まれる確率への重み付けを、第1識別結果に含まれる確率への重み付けと同じか、又は第1識別結果に含まれる確率への重み付けよりも大きくする。
【0063】
図7のステップS502において、制御部21は、ステップS1で音が測定されたときの外気温に応じて、第1識別結果及び第2識別結果のそれぞれに重み付けを行う。例えば、制御部21は、外気温が、ブラックアイスバーンが生じるほど低ければ、第1識別結果に含まれる確率への重み付けを、第2識別結果に含まれる確率への重み付けよりも大きくする。制御部21は、外気温が、ブラックアイスバーンが生じないほど高ければ、第2識別結果に含まれる確率への重み付けを、第1識別結果に含まれる確率への重み付けと同じか、又は第1識別結果に含まれる確率への重み付けよりも大きくする。
【0064】
図7のステップS503において、制御部21は、ステップS501及びステップS502でそれぞれ重み付けされた第1識別結果及び第2識別結果に含まれる確率を比較することで、路面状態が該当するクラスを判定する。例えば、制御部21は、第1識別結果及び第2識別結果において確率が全体で最も高いクラスを、路面状態が該当するクラスとして判定する。仮に第1識別結果に含まれる「乾燥」、「半湿」、及び「潤湿」の確率がそれぞれ10%、80%、及び10%であり、第2識別結果に含まれる「乾燥」、「半湿」、及び「潤湿」の確率がそれぞれ50%、30%、及び20%であったとする。その場合、第1識別結果に含まれる「半湿」の確率が全体で最も高いため、制御部21は、路面状態が半湿状態であると判定する。あるいは、制御部21は、第1識別結果及び第2識別結果において確率の平均が最も高いクラスを、路面状態が該当するクラスとして判定してもよい。仮に第1識別結果に含まれる「乾燥」、「半湿」、及び「潤湿」の確率がそれぞれ30%、40%、及び30%であり、第2識別結果に含まれる「乾燥」、「半湿」、及び「潤湿」の確率がそれぞれ50%、30%、及び20%であったとする。その場合、「乾燥」の確率の平均が最も高いため、制御部21は、路面状態が乾燥状態であると判定する。
【0065】
上述のように、本実施形態では、路面状態判定装置20の制御部21は、車両50が道路11を走行しているときに発生する音を車両50に取り付けられた音センサ40により測定して得られた時系列データ61を解析して、周波数成分ごとの信号強度の経時変化を示す解析データ63を生成する。制御部21は、生成した解析データ63を、道路11の路面状態を識別するための第1識別モデル71に入力することで、路面状態の識別結果を第1識別モデル71から取得する。制御部21は、取得した識別結果を参照して、路面状態を判定する。したがって、本実施形態によれば、音による路面状態判定の精度が向上する。
【0066】
本実施形態では、路面状態判定装置20の制御部21は、第1識別モデル71から取得した識別結果である第1識別結果とは別に、道路11を車両50に取り付けられた画像センサ30により撮像して得られた画像データ62に基づいて、路面状態の識別結果である第2識別結果を取得する。制御部21は、取得した第1識別結果及び第2識別結果を参照して、路面状態を判定する。したがって、本実施形態によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0067】
本実施形態の一変形例として、解析データ63を画像データ62と同期させてもよい。そのような変形例において、画像データ62が、道路11の第1地点から第2地点までの路面画像を含むとする。
図6のステップS202において、路面状態判定装置20の制御部21は、車両50が第1地点を通過した第1時点から車両50が第2地点を通過した第2時点までのデータを時系列データ61から抽出する。この変形例によれば、ある時点の時間方向前後に幅を持ったデータである解析データ63について、その幅を路面画像に含まれる道路11の区間の長さと合わせることができる。すなわち、時間軸での同期をとることができる。
【0068】
本実施形態の一変形例として、天気予報などの気象情報を反映してもよい。そのような変形例において、路面状態判定装置20の制御部21は、音が測定されたときの気象を示す気象データを取得する。制御部21は、取得した気象データに基づいて、第1識別結果及び第2識別結果のそれぞれに含まれる確率にクラスごとの重み付けを行う。この変形例によれば、路面状態判定の精度が更に向上する。
【0069】
気象情報は、外部環境に起因する情報の一例である。
図7のステップS501で参照される時間帯情報、及び
図7のステップS502で参照される外気温情報も、それぞれ外部環境に起因する情報の一例である。外部環境に起因する情報として、気象情報、時間帯情報、及び外気温情報とは別の情報を反映してもよい。すなわち、路面状態判定装置20の制御部21は、気象情報、時間帯情報、及び外気温情報とは別の、外部環境に起因する情報に応じて重み付けを行ってもよい。
【0070】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の2つ以上のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の2つ以上のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【0071】
例えば、路面状態判定装置20は、車載機器であってもよい。すなわち、車両50は、路面状態判定システム10を備えていてもよい。この例によれば、音による路面状態判定を車両50で行うことができる。
【0072】
例えば、画像センサ30は、省略されてもよい。そのような例において、路面状態判定装置20の制御部21は、第2識別結果を参照せずに、路面状態を判定する。あるいは、画像センサ30の代わりに加速度センサ又は赤外線センサを音センサ40と組み合わせて路面状態を判定してもよい。
【0073】
例えば、ステップS1からステップS5の一連の処理は、100メートルなど、車両50が走行する一定距離の区間ごとに実行されてもよい。あるいは、ステップS1の処理が区間ごとに実行された後、各区間で得られたデータについて、ステップS2からステップS5の一連の処理が実行されてもよい。あるいは、ステップS1からステップS5の一連の処理は、一定時間ごとに実行されてもよい。
【0074】
例えば、
図7のステップS501、ステップS502、又はこれらの両方の処理が省略されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本開示は、路面状態判定装置、路面状態判定システム、車両、路面状態判定方法、及びプログラムに関する。
【符号の説明】
【0076】
10:路面状態判定システム、 11:道路、 20:路面状態判定装置、 21:制御部、 22:記憶部、 23:通信部、 24:入力部、 25:出力部、 30:画像センサ、 40:音センサ、 50:車両、 61:時系列データ、 62:画像データ、 63:解析データ、 64:第1スペクトログラム、 65:第2スペクトログラム、 66:第3スペクトログラム、 71:第1識別モデル、 72:第2識別モデル