(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181691
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】アンテナ装置、システム、データ処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/32 20060101AFI20221201BHJP
H01Q 21/06 20060101ALI20221201BHJP
H01Q 3/24 20060101ALI20221201BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20221201BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
H01Q1/32 Z
H01Q21/06
H01Q3/24
H04B7/08 022
G08G1/09 H
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088762
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 貴寛
【テーマコード(参考)】
5H181
5J021
5J046
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB13
5H181CC12
5H181FF13
5H181FF27
5J021AA09
5J021HA06
5J021HA10
5J046AA03
5J046AA12
5J046AB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車車間通信のような見通し内通信に適したアレーアンテナ装置、システム、データ処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】移動体に搭載されるアンテナ装置(アンテナユニット400)であって、送信アンテナ300から送信アンテナ300が発する電波を反射する反射体20への方向に沿って、送信アンテナ300と反射体20との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔Δhrの分ずらして配置された第1の受信アンテナ412及び第2の受信アンテナ414を含むアンテナアレーを備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
送信アンテナから前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体への方向に沿って、前記送信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項2】
前記反射体は地面であり、
前記アンテナアレーは、前記反射体と垂直となる方向に沿って、前記送信アンテナのアンテナ高に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナを含む、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナアレーは、前記送信アンテナと前記反射体との距離と、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎の受信アンテナ間隔を示す距離間隔データとによって特定された前記受信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナを含む、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記距離間隔データは、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎に、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記反射体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレーションした結果に基づいて生成されたデータである、請求項3に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記距離間隔データは、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎に、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記反射体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルを実測した結果に基づいて生成されたデータである、請求項3に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記距離間隔データは、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて生成されたデータである、請求項4又は5に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記距離間隔データは、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、前記送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて生成されたデータである、請求項3に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する受信アンテナから前記電波を反射する反射体への方向に沿って、前記受信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の送信アンテナ及び前記第2の送信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
前記移動体と
を備えるシステム。
【請求項10】
前記移動体は車両である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
送信アンテナと前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体との距離毎に、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記反射体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレート又は実測した結果を取得する結果取得部と、
前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部と
を備えるデータ処理装置。
【請求項12】
アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、前記送信アンテナと反射体との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部
を備えるデータ処理装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項11又は12に記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置、システム、データ処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、車車間通信における空間ダイバーシチの有効性について記載されている。非特許文献2には、空間ダイバーシチのアンテナ間隔は見通し外通信を前提とし、移動局側で半波長以上、基地局側で10波長以上離せばよいことが記載されている。
[先行技術文献]
[非特許文献]
[非特許文献1]加藤明人、佐藤勝善、藤瀬雅行"ミリ波車車間通信技術-電波伝搬特性-" 通信総合研究所季報, vol.47, no.4, Dec. 2001
[非特許文献2]唐沢好男、"ディジタル移動通信の電波伝搬基礎"コロナ社,改訂版第1刷, Mar. 2016
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、アンテナ装置が提供される。アンテナ装置は移動体に搭載される。アンテナ装置は、送信アンテナから送信アンテナが発する電波を反射する反射体への方向に沿って、送信アンテナと反射体との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを含むアンテナアレーを備えてよい。
【0004】
上記反射体は地面であってよく、上記アンテナアレーは、上記反射体と垂直となる方向に沿って、上記送信アンテナのアンテナ高に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナを含んでよい。上記アンテナアレーは、上記送信アンテナと上記反射体との距離と、上記送信アンテナと上記反射体との距離毎の受信アンテナ間隔を示す距離間隔データとによって特定された上記受信アンテナ間隔の分ずらして配置された上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナを含んでよい。上記距離間隔データは、上記送信アンテナと上記反射体との距離毎に、上記第1の受信アンテナと上記第2の受信アンテナとの間隔毎の、上記第1の受信アンテナと上記反射体との距離及び上記送信アンテナと上記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナが上記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレーションした結果に基づいて生成されたデータであってよい。上記距離間隔データは、上記送信アンテナと上記反射体との距離毎に、上記第1の受信アンテナと上記第2の受信アンテナとの間隔毎の、上記第1の受信アンテナと上記反射体との距離及び上記送信アンテナと上記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナが上記送信アンテナから受信する電波のレベルを実測した結果に基づいて生成されたデータであってよい。上記距離間隔データは、上記第1の受信アンテナと上記第2の受信アンテナとの間隔毎の、上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナのうち上記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の上記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて生成されたデータであってよい。上記距離間隔データは、上記第1の受信アンテナと上記第2の受信アンテナとの間隔毎の、上記第1の受信アンテナ及び上記第2の受信アンテナの、上記送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて生成されたデータであってよい。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、アンテナ装置が提供される。アンテナ装置は、移動体に搭載されてよい。アンテナ装置は、第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する受信アンテナから電波を反射する反射体への方向に沿って、受信アンテナと反射体との距離に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを含むアンテナアレーを備えてよい。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、上記アンテナ装置と、上記移動体とを備えるシステムが提供される。上記移動体は車両であってよい。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、データ処理装置が提供される。データ処理装置は、送信アンテナと送信アンテナが発する電波を反射する反射体との距離毎に、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、第1の受信アンテナと反射体との距離及び送信アンテナと第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナが送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレート又は実測した結果を取得する結果取得部を備えてよい。データ処理装置は、第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナのうち送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方のレベルの最小値のうちの略極大値に基づいて、送信アンテナと反射体との距離毎の第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部を備えてよい。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、データ処理装置が提供される。データ処理装置は、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナの、送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、送信アンテナと反射体との距離毎の第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部を備えてよい。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、コンピュータを、上記データ処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】アンテナ300によって送信され、通信相手のアンテナユニット400が受信する電波について説明するための説明図である。
【
図4】受信アンテナ高毎の車間距離変化時のレベル最小値を示すグラフデータ500の一例を概略的に示す。
【
図5】受信アンテナ間隔毎の受信アンテナ高変化時のレベル最小値を示すグラフデータ520の一例を概略的に示す。
【
図6】距離間隔データ530の一例を概略的に示す。
【
図7】アンテナ300及びアンテナユニット400について説明するための説明図である。
【
図8】アンテナ412での受信電力P
r1及びアンテナ414での受信電力P
r2を表す数式を示す。
【
図9】受信アンテナ間隔と位相差の相関係数との関係を示すグラフデータ540の一例を概略的に示す。
【
図11】データ処理装置800及び製造装置900の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図12】製造装置900によるアンテナアレー410の製造処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図13】通信装置200、データ処理装置800又は製造装置900として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
車車間通信において空間ダイバーシチが有効であることが示されている(非特許文献1)が、最適なアンテナアレー構成法については言及されていない。一般的に移動通信における空間ダイバーシチのアンテナ間隔は見通し外通信を前提とし、移動局側で半波長以上、基地局側で10波長以上離せばよいとされている(非特許文献2)。
【0013】
車車間通信は、見通し内通信となるが、見通し内通信の場合、路面反射波及び側方反射波の干渉によって、アンテナ高方向、水平位置方向に周期的にレベルが変動し、その周期は車間距離に依存する。ダイバーシチ検討においては、この変動の周期性を考慮してアンテナアレー構成を最適化する必要があるが、複数のアンテナで同時にヌル点となることを防げない距離が存在し得る。本実施形態に係るシステム10は、車車間通信のような見通し内通信に適したアンテナアレー構成を備える。
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1及び
図2は、本実施形態に係るシステム10の一例を概略的に示す。システム10は、通信装置200と、アンテナユニット400と、通信装置200及びアンテナユニット400を搭載した移動体とを備える。
図1及び
図2における車両100は、移動体の一例である。車両100は、自動車であってよい。
【0016】
図1は、車両100の正面を概略的に示し、
図2は、車両100の背面を概略的に示す。車両100の正面には、アンテナ300が配置されている。車両100の背面には、アンテナユニット400が配置されている。
【0017】
アンテナユニット400は、アンテナアレーを備える。
図2では、アンテナユニット400が、アンテナ412及びアンテナ414によって構成されるアンテナアレー410を有する場合を例示している。アンテナユニット400は、アンテナ装置の一例であってよい。アンテナユニット400を備える通信装置200が、アンテナ装置の一例であってもよい。
【0018】
通信装置200は、アンテナ300及びアンテナユニット400を用いて、通信装置200が搭載されている車両100(自車と記載する場合がある。)とは異なる他の車両100に搭載された通信装置200と通信する。通信装置200は、例えば、アンテナ300及びアンテナユニット400を用いて、自車の前方を走行する他の車両100や、自車の後方を走行する他の車両100と通信する。
【0019】
本実施形態に係るアンテナユニット400は、通信相手のアンテナ300から、当該アンテナ300が発する電波を反射する反射体への方向に沿って、アンテナ300と反射体との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置されたアンテナ412及びアンテナ414を備える。アンテナ300は、送信アンテナの一例であってよい。アンテナ412は、第1の受信アンテナの一例であってよい。アンテナ414は、第2の受信アンテナの一例であってよい。
【0020】
図1及び
図2に示す例では、反射体が地面であり、アンテナアレー410が、地面と垂直となる方向に沿って、アンテナ300のアンテナ高に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置されたアンテナ412及びアンテナ414を含む場合を例示している。このように、反射体を地面と想定した場合、アンテナ412及びアンテナ414は、高さ方向、すなわち、地面から垂直となる方向にずらして配置されてよい。反射体を、側方を通過する他の車両や、トンネル等の側壁と想定した場合、アンテナ412及びアンテナ414は、横方向、すなわち、地面と平行となる方向にずらして配置されてよい。
【0021】
アンテナ412及びアンテナ414は、アンテナ300と反射体との距離と、アンテナ300と反射体との距離毎の受信アンテナ間隔を示す距離間隔データとによって特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置されてよい。
図3から
図6を用いて、距離間隔データの生成手法の一例を説明する。
【0022】
図3は、アンテナ300によって送信され、通信相手のアンテナユニット400が受信する電波について説明するための説明図である。送信アンテナ高htは、アンテナ300と地面20との距離であるアンテナ高を示す。受信アンテナ高hraは、アンテナ412と地面20との距離である受信アンテナ高を示す。受信アンテナ間隔Δhrは、アンテナ412とアンテナ414との間隔を示す。車間距離は、アンテナ300と、アンテナ412、アンテナ414との距離に相当する。
【0023】
図4は、受信アンテナ高毎の車間距離変化時のレベル最小値を示すグラフデータ500の一例を概略的に示す。
図4は、アンテナ300の送信アンテナ高htが1.5mである場合のグラフデータ500を例示している。
【0024】
グラフデータ500の横軸は、アンテナ412の受信アンテナ高hraであり、縦軸は、車間距離を変化させた場合のアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルのいずれか高い方の最小値である。レベル最小値501は、アンテナ412とアンテナ414との間隔(受信アンテナ間隔と記載する場合がある。)が0.015mの場合、レベル最小値502は0.030mの場合、レベル最小値503は0.045mの場合、レベル最小値504は0.060mの場合、レベル最小値505は0.075mの場合、レベル最小値506は0.090mの場合、レベル最小値507は0.105mの場合、レベル最小値508は0.119mの場合、レベル最小値509は0.134mの場合、レベル最小値510は0.149mの場合、レベル最小値511は0.164mの場合を示す。
【0025】
グラフデータ500は、シミュレーションによって生成することができる。グラフデータ500は、例えば、アンテナ300、アンテナ412、アンテナ414の配置及び電波設定等を指定することによってアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルを出力可能なシミュレータを用いることによって生成可能である。
【0026】
グラフデータ500は、実測によって生成することもできる。グラフデータ500は、例えば、アンテナ300、アンテナ412、アンテナ414の配置及び電波設定等を変更しながら、アンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルを測定することによって生成可能である。
【0027】
図5は、受信アンテナ間隔毎の受信アンテナ高変化時のレベル最小値を示すグラフデータ520の一例を概略的に示す。グラフデータ520は、グラフデータ500に基づいて生成可能である。
【0028】
例えば、グラフデータ500を参照して、受信アンテナ間隔Δhr毎に、受信アンテナ高hra変化時のレベル最小値の最小値を特定する。例えば、
図4におけるレベル最小値501の場合、約-116.5dBが特定される。レベル最小値501は、受信アンテナ間隔Δhrが0.015mの場合を示すので、グラフデータ520において、受信アンテナ間隔Δhr=0.015に対して、レベル最小値=約-116.5dBがプロットされている。受信アンテナ間隔Δhr毎に、同様にプロットしていくことによって、グラフデータ520が生成される。
【0029】
極大値522は、グラフデータ520におけるレベル最小値の極大値を示す。極大値522を特定することによって、車間距離及び受信アンテナ高hraが様々に変化した場合におけるレベル最小値が最も高くなる受信アンテナ間隔Δhrを特定することができる。
【0030】
図6は、距離間隔データ530の一例を概略的に示す。距離間隔データ530は、送信アンテナ高ht毎の、最適な受信アンテナ間隔を示す。
【0031】
距離間隔データ530は、複数の送信アンテナ高htに対して生成されたグラフデータ520に基づいて生成することができる。
図4及び
図5では、送信アンテナ高htが1.5mである場合のグラフデータ520を生成する場合について説明したが、同様にして、複数の送信アンテナ高htに対するグラフデータ520を生成することができる。そして、複数の送信アンテナ高htに対するグラフデータ520のそれぞれのレベル最小値の略極大値に対応する受信アンテナ間隔Δhrをプロットすることによって、距離間隔データ530を生成することができる。
【0032】
略極大値は、極大値を含み、かつ、極大値から誤差の範囲を含む。極大値に対応する受信アンテナ間隔Δhrを用いることが望ましいが、製造誤差等によって、極大値から少しずれた値に対応する受信アンテナ間隔Δhrを用いる場合になることもある。本実施形態に係るアンテナ412とアンテナ414との間隔は、このような誤差を許容する。
【0033】
図3から
図6では、シミュレーション又は実測に基づいて距離間隔データ530を生成する場合について説明したが、これに限らない。距離間隔データ530は、数式を用いて理論的に生成することもできる。
図7から
図9を用いて、距離間隔データの生成手法の他の一例を説明する。
【0034】
図7は、アンテナ300によって送信され、通信相手のアンテナユニット400が受信する電波について説明するための説明図である。Dは、地面20とアンテナ300との距離を示す。直接波接地角φ
Dは、アンテナ300からアンテナ412、アンテナ414への直接波の接地角を示す。反射波接地角φ
Rは、アンテナ300からアンテナ412、アンテナ414への反射波の接地角を示す。Δrは、アンテナ300からアンテナ412、アンテナ414への直接波と反射波の経路差を示す。
は、直接波指向性利得を示す。
は、反射波指向性利得を示す。
【0035】
図8は、アンテナ412での受信電力P
r1及びアンテナ414での受信電力P
r2を表す数式を示す。r
1は、アンテナ300からアンテナ412への直接波の経路長を示し、r
1´は、アンテナ300からアンテナ412への反射波の経路長を示し、Δr
1は、これらの経路差を示す。r
2は、アンテナ300からアンテナ414への直接波の経路長を示し、r
2´は、アンテナ300からアンテナ414への反射波の経路長を示し、Δr
2は、これらの経路差を示す。
【0036】
車間距離が十分長い場合、r1及びr2も大きくなるので、下記数式1のように近似でき、アンテナ412とアンテナ414との間でも同等と近似できる。
【0037】
【0038】
さらに、反射係数も、下記数式2のように近似できる。
【0039】
【0040】
図8に示す数式から、位相差の相関係数が-1(位相差が反転する関係)のときにダイバーシチ効果が最大になるといえる。
【0041】
図9は、受信アンテナ間隔と位相差の相関係数との関係を示すグラフデータ540の一例を概略的に示す。
図9は、送信アンテナ高htが3.5mの場合について例示している。グラフデータ540は、
図8の数式を用いることによって生成可能である。
【0042】
極小値542は、グラフデータ540における相関係数の極小値を示す。極小値542を特定することによって、ダイバーシチ効果が最大となる受信アンテナ間隔Δhrを特定することができる。
【0043】
図9では、送信アンテナ高htが3.5mである場合のグラフデータ540を生成する場合について説明したが、同様にして、複数の送信アンテナ高htに対するグラフデータ540を生成することができる。そして、複数の送信アンテナ高htに対するグラフデータ540のそれぞれの相関係数の極小値に対応する受信アンテナ間隔Δhrをプロットすることによって、距離間隔データ530を生成することができる。
【0044】
略極小値は、極小値を含み、かつ、極小値から誤差の範囲を含む。極小値に対応する受信アンテナ間隔Δhrを用いることが望ましいが、製造誤差等によって、極小値から少しずれた値に対応する受信アンテナ間隔Δhrを用いる場合になることもある。本実施形態に係る受信アンテナ間隔Δhrは、このような誤差を許容する。
【0045】
図10は、通信装置200の一例を概略的に示す。
図10に示す通信装置200は、アンテナ600と、アンテナユニット700とを用いた通信を実行する。アンテナ600は、例えば、アンテナ300と同様、車両100の前面に配置されてよい。アンテナユニット700は、例えば、アンテナユニット400と同様、車両100の背面に配置されてよい。アンテナアレー710は、アンテナ712及びアンテナ714を含む。
【0046】
通信装置200は、通信部202、アンテナ制御部204、及び環境取得部206を備える。通信部202は、アンテナ600及びアンテナユニット700を用いた通信を実行する。また、通信部202は、通信装置200を搭載する車両100の制御装置と通信してよい。
【0047】
アンテナ制御部204は、アンテナユニット700を制御する。アンテナ712及びアンテナ714は、位置が変更可能に構成されていてよい。アンテナ712及びアンテナ714は、水平方向に位置が変更可能に構成されていてよい。アンテナ712及びアンテナ714は、高さ方向に位置が変更可能に構成されていてよい。アンテナ712及びアンテナ714は、水平方向及び高さ方向に位置が変更可能に構成されていてよい。
【0048】
環境取得部206は、通信装置200を搭載した車両100の環境を取得する。車両100の環境は、例えば、車両100の周囲の環境であってよい。車両100の環境は、例えば、車両100の側方に他の車両や壁等が存在するか否かを示す。環境取得部206は、例えば、車両100の制御装置から、当該環境を取得する。
【0049】
アンテナ制御部204は、環境取得部206が取得した環境に基づいて、アンテナ712及びアンテナ714の位置を制御してよい。アンテナ制御部204は、例えば、車両100と、反射体との位置関係の変化に応じて、アンテナ712及びアンテナ714の高さ方向の間隔を変更したり、水平方向の間隔を変更したりする。
【0050】
図11は、データ処理装置800及び製造装置900の機能構成の一例を概略的に示す。データ処理装置800は、距離間隔データ530を生成する。データ処理装置800は、結果取得部802、距離間隔データ生成部804、及び距離間隔データ出力部806を備える。なお、データ処理装置800がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0051】
結果取得部802は、アンテナ300、アンテナ412、アンテナ414に対するシミュレーションの結果を取得する。結果取得部802は、例えば、アンテナ300とアンテナ300が発する電波を反射する反射体との距離毎に、受信アンテナ412と受信アンテナ414との間隔毎の、アンテナ412と反射体との距離及びアンテナ300とアンテナ412との送受アンテナ距離を変化させた場合のアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルをシミュレートした結果を取得する。結果取得部802は、シミュレータから当該結果を取得してよい。結果取得部802は、人手による入力を介して当該結果を取得してもよい。
【0052】
結果取得部802は、アンテナ300、アンテナ412、アンテナ414に対する実測の結果を取得する。結果取得部802は、例えば、アンテナ300とアンテナ300が発する電波を反射する反射体との距離毎に、受信アンテナ412と受信アンテナ414との間隔毎の、アンテナ412と反射体との距離及びアンテナ300とアンテナ412との送受アンテナ距離を変化させた場合のアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルを実測した結果を取得する。結果取得部802は、人手による入力を介して当該結果を取得してもよい。
【0053】
距離間隔データ生成部804は、結果取得部802が取得した結果を用いて、距離間隔データ530を生成する。距離間隔データ生成部804は、例えば、アンテナ300とアンテナ300が発する電波を反射する反射体との距離毎に、横軸がアンテナ412と反射体との距離であり、縦軸が、送受アンテナ距離を変化させた場合のアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルのいずれか高い方の最小値である、グラフデータ500のようなデータを生成する。なお、距離間隔データ生成部804は、アンテナ412と反射体との距離と、送受アンテナ距離を変化させた場合のアンテナ412及びアンテナ414がアンテナ300から受信する電波のレベルのいずれか高い方の最小値との関係を把握可能であれば、グラフデータを生成しなくてもよい。距離間隔データ生成部804は、アンテナ412とアンテナ414との間隔毎の上記最小値のうちの略極大値に基づいて、アンテナ300と反射体との距離毎のアンテナ412とアンテナ414との受信アンテナ間隔を示す距離間隔データ530を生成してよい。距離間隔データ生成部804は、例えば、アンテナ412とアンテナ414との間隔毎に、上記最小値が最も小さいアンテナ412と反射体との距離に対応するレベル最小値を特定することによって、アンテナ412とアンテナ414との間隔毎の最小値を示す、グラフデータ520のようなデータを生成する。距離間隔データ生成部804は、アンテナ300と反射体との距離毎に生成したグラフデータ520のようなデータのそれぞれから、レベル最小値の略極大値に対応する受信アンテナ間隔を特定することによって、アンテナ300と反射体との距離毎のアンテナ412とアンテナ414との受信アンテナ間隔を示す距離間隔データ530を生成してよい。なお、距離間隔データ生成部804は、アンテナ412とアンテナ414との間隔と、上記最小値との関係を把握可能であれば、グラフデータを生成しなくてもよい。距離間隔データ生成部804は、
図3から
図6を用いて説明した手法によって距離間隔データ530を生成してよい。
【0054】
距離間隔データ生成部804は、アンテナ412とアンテナ414との間隔毎の、アンテナ412及びアンテナ414の、アンテナ300からの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、距離間隔データ530を生成してもよい。距離間隔データ生成部804は、
図7から
図9を用いて説明した手法によって、距離間隔データ530を生成してよい。
【0055】
距離間隔データ出力部806は、距離間隔データ生成部804が生成した距離間隔データ530を出力する。距離間隔データ出力部806は、距離間隔データ530を表示出力してよい。距離間隔データ出力部806は、距離間隔データ530を送信出力してよい。
【0056】
製造装置900は、アンテナアレー410を製造する。製造装置900は、アンテナアレー410を含むアンテナユニット400を製造してもよい。製造装置900は、距離間隔データ取得部902、距離間隔データ格納部904、条件取得部906、及び製造部908を備える。データ処理装置800と製造装置900とは一体であってもよい。すなわち、データ処理装置800が製造装置900の機能をさらに備えてもよい。なお、製造装置900がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0057】
距離間隔データ取得部902は、距離間隔データ530を取得する。距離間隔データ取得部902は、人手によって入力された距離間隔データ530を取得してよい。距離間隔データ取得部902は、距離間隔データ出力部806から距離間隔データ530を受信してもよい。距離間隔データ格納部904は、距離間隔データ取得部902が取得した距離間隔データ530を格納する。
【0058】
条件取得部906は、製造条件を取得する。条件取得部906は、人手による入力を介して製造条件を取得してよい。条件取得部906は、例えば、アンテナ300の送信アンテナ高を取得する。条件取得部906は、例えば、アンテナ412の受信アンテナ高を取得する。
【0059】
製造部908は、条件取得部906が取得した製造条件と、距離間隔データ格納部904に格納されている距離間隔データ530とを用いて、アンテナアレー410を製造する。製造部908は、距離間隔データ530を参照して、製造条件に含まれる送信アンテナ高に対応する、最適なアンテナ間隔を特定する。製造部908は、製造条件に含まれるアンテナ412の受信アンテナ高と、特定したアンテナ間隔とから、アンテナ412及びアンテナ414の配置を決定する。製造部908は、決定した配置に従ってアンテナ412及びアンテナ414を配置したアンテナアレー410を製造する。製造部908は、製造したアンテナアレー410を含むアンテナユニット400を製造してもよい。
【0060】
図12は、製造装置900によるアンテナアレー410の製造処理の流れの一例を概略的に示す。ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、条件取得部906が、送信アンテナ高を取得する。S104では、条件取得部906が、受信アンテナ高を取得する。
【0061】
S106では、製造部908が、距離間隔データ格納部904から距離間隔データ530を読み出す。S108では、製造部908が、S106において読み出した距離間隔データ530を参照して、S102において取得された送信アンテナ高に対応する、受信アンテナ間隔を特定する。S110では、製造部908が、S104において取得された受信アンテナ高と、S108において特定した受信アンテナ間隔とによって、アンテナ412及びアンテナ414の配置を決定する。製造部908は、決定した配置に従ってアンテナ412及びアンテナ414を配置したアンテナアレー410を製造する。
【0062】
上記実施形態では、車両100が、送信アンテナとして機能するアンテナ300と、受信アンテナとして機能するアンテナユニット400とを備える場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。車両100は、送信アンテナとして機能するアンテナユニットと、受信アンテナとして機能するアンテナとを備えてもよい。当該アンテナユニットは、例えば、第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを含むアンテナアレーを備える。第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナは、第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する通信相手の受信アンテナから当該電波を反射する反射体への方向に沿って、受信アンテナと反射体との距離に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置されていてよい。アンテナアレーは、受信アンテナと反射体との距離と、受信アンテナと反射体との距離毎の送信アンテナ間隔を示す距離間隔データとによって特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナを含んでよい。当該距離間隔データは、上述した距離間隔データ530と同様の手法で生成可能である。
【0063】
図13は、通信装置200、データ処理装置800又は製造装置900として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0064】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0065】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0066】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0067】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0068】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0069】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0070】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0071】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0072】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0073】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0074】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0075】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0076】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0077】
上記実施形態では、移動体の例として車両100を示したが、これに限らない。移動体の他の例として、鉄道車両及び無人航空機等が挙げられる。
【0078】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0079】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0080】
10 システム、20 地面、100 車両、200 通信装置、202 通信部、204 アンテナ制御部、206 環境取得部、300 アンテナ、400 アンテナユニット、410 アンテナアレー、412 アンテナ、414 アンテナ、500 グラフデータ、501、502、503、504、505、506、507、508、509、510、511 レベル最小値、520 グラフデータ、522 極大値、530 距離間隔データ、540 グラフデータ、542 極小値、600 アンテナ、700 アンテナユニット、710 アンテナアレー、712 アンテナ、800 データ処理装置、802 結果取得部、804 距離間隔データ生成部、806 距離間隔データ出力部、900 製造装置、902 距離間隔データ取得部、904 距離間隔データ格納部、906 条件取得部、908 製造部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
【手続補正書】
【提出日】2022-08-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
送信アンテナが発する電波を反射する反射体である地面と垂直となる方向に沿って、前記送信アンテナのアンテナ高に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項2】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
送信アンテナから前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体である前記移動体が走行する道路の側壁への方向に沿って、前記送信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項3】
前記移動体は車両である、請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
送信アンテナから前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体である前記移動体の側方を通過する他の移動体への方向に沿って、前記送信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された受信アンテナ間隔の分ずらして配置された第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項5】
前記移動体と前記他の移動体はともに車両である、請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記アンテナアレーは、前記送信アンテナと前記反射体との距離と、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎の受信アンテナ間隔を示す距離間隔データとによって特定された前記受信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記距離間隔データは、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎に、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記反射体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレーションした結果に基づいて生成されたデータである、請求項6に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記距離間隔データは、前記送信アンテナと前記反射体との距離毎に、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記反射体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルを実測した結果に基づいて生成されたデータである、請求項6に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
前記距離間隔データは、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて生成されたデータである、請求項7又は8に記載のアンテナ装置。
【請求項10】
前記距離間隔データは、前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、前記送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて生成されたデータである、請求項6に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する受信アンテナから前記電波を反射する反射体である地面と垂直となる方向に沿って、前記受信アンテナのアンテナ高に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の送信アンテナ及び前記第2の送信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項12】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する受信アンテナから前記電波を反射する反射体である前記移動体が走行する道路の側壁への方向に沿って、前記受信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の送信アンテナ及び前記第2の送信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項13】
前記移動体は、車両である、請求項12に記載のアンテナ装置。
【請求項14】
移動体に搭載されるアンテナ装置であって、
第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナが発する電波を受信する受信アンテナから前記電波を反射する反射体である前記移動体の側方を通過する他の移動体への方向に沿って、前記受信アンテナと前記反射体との距離に基づいて特定された送信アンテナ間隔の分ずらして配置された前記第1の送信アンテナ及び前記第2の送信アンテナを含むアンテナアレー
を備えるアンテナ装置。
【請求項15】
前記移動体と前記他の移動体はともに車両である、請求項14に記載のアンテナ装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
前記移動体と
を備えるシステム。
【請求項17】
送信アンテナと前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体である地面との距離毎に、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記地面との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレート又は実測した結果を取得する結果取得部と、
前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて、前記送信アンテナと前記地面との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部と
を備えるデータ処理装置。
【請求項18】
移動体に搭載される送信アンテナと前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体である前記移動体が走行する道路の側壁との距離毎に、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記側壁との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレート又は実測した結果を取得する結果取得部と、
前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて、前記送信アンテナと前記側壁との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部と
を備えるデータ処理装置。
【請求項19】
前記移動体は車両である、請求項18に記載のデータ処理装置。
【請求項20】
移動体に搭載される送信アンテナと前記送信アンテナが発する電波を反射する反射体であるう前記移動体の側方を通過する他の移動体との距離毎に、アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナと前記他の移動体との距離及び前記送信アンテナと前記第1の受信アンテナとの送受アンテナ距離を変化させた場合の前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナが前記送信アンテナから受信する電波のレベルをシミュレート又は実測した結果を取得する結果取得部と、
前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナのうち前記送信アンテナから受信する電波のレベルが高い方の前記レベルの最小値のうちの略極大値に基づいて、前記送信アンテナと前記他の移動体との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部と
を備えるデータ処理装置。
【請求項21】
前記移動体と前記他の移動体はともに車両である、請求項20に記載のデータ処理装置。
【請求項22】
アンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、前記送信アンテナと反射体である地面との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部
を備えるデータ処理装置。
【請求項23】
移動体に搭載されるアンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、前記送信アンテナと反射体である前記移動体が走行する道路の側壁との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部
を備えるデータ処理装置。
【請求項24】
前記移動体は車両である、請求項23に記載のデータ処理装置。
【請求項25】
移動体に搭載されるアンテナアレーに含まれる第1の受信アンテナと第2の受信アンテナとの間隔毎の、前記第1の受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナの、送信アンテナからの直接波及び反射波の位相差の相関係数の略極小値に基づいて、前記送信アンテナと反射体である前記移動体の側方を通過する他の移動体との距離毎の前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナとの受信アンテナ間隔を示す距離間隔データを生成する距離間隔データ生成部
を備えるデータ処理装置。
【請求項26】
前記移動体と前記他の移動体はともに車両である、請求項25に記載のデータ処理装置。
【請求項27】
コンピュータを、請求項17から26のいずれか一項に記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。