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特開2022-1817163次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181716
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】3次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置
(51)【国際特許分類】
   G01S 13/86 20060101AFI20221201BHJP
   G01S 13/89 20060101ALI20221201BHJP
   G01S 17/86 20200101ALI20221201BHJP
【FI】
G01S13/86
G01S13/89
G01S17/86
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088807
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】ポンサック ラサン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジェン
(72)【発明者】
【氏名】タクリット タナスニティクル
(72)【発明者】
【氏名】ロイ ケン リャン
(72)【発明者】
【氏名】吉川 直毅
(72)【発明者】
【氏名】シュオン ツェルン ウィー
(72)【発明者】
【氏名】ピージー ペン
【テーマコード(参考)】
5J070
5J084
【Fターム(参考)】
5J070AC02
5J070AE11
5J070AF02
5J070AK22
5J070BD06
5J070BD08
5J070BE03
5J084AA04
5J084AB09
5J084AC01
5J084AD05
5J084AD07
5J084EA05
(57)【要約】
【課題】従来よりも短時間かつ高精度で、隠れたオブジェクトの3次元マップを再構成できる3次元マップ再構成方法を提供する。
【解決手段】3次元マップ再構成方法は、遮蔽物の一方側に配置された不可視オブジェクト31の3次元マップ33を再構成する方法であって、遮蔽物の他方側においてRFセンサ21を移動させながら、RFセンサ21から出射され、遮蔽物を透過して不可視オブジェクト31で反射して返ってくる電波をRFセンサ21で受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集ステップS101と、SLAMを用いてRFセンサ21の位置を特定する位置特定ステップS102と、収集されたRFデータ及び特定されたRFセンサ21の位置から、不可視オブジェクト31の3次元マップ33を生成する3次元マップ生成ステップS104とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成方法であって、
前記遮蔽物の他方側においてRFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集ステップと、
SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定ステップと、
前記データ収集ステップで収集された前記RFデータ及び前記位置特定ステップで特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成ステップとを含む、
3次元マップ再構成方法。
【請求項2】
前記位置特定ステップでは、前記RFセンサと固定の位置関係となるように設けられた3次元センサ又はイメージセンサであるSLAMセンサを用いて前記遮蔽物の他方側に存在するオブジェクトである可視オブジェクトに対してSLAMを適用することで前記RFセンサの位置を特定する、
請求項1記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項3】
前記位置特定ステップでは、前記SLAMセンサを用いることで得られる前記可視オブジェクトの推定位置の誤差と、前記RFセンサを用いることで得られる前記不可視オブジェクトの推定位置の誤差との合計値を最小化する連結最適化を行うことで、前記RFセンサの位置を特定する、
請求項2記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項4】
前記不可視オブジェクトの推定位置の誤差は、前記RFデータに対するフィルタリングと前記RFデータに対するスケーリングとを用いて、算出される、
請求項3記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項5】
前記3次元マップ生成ステップは、収集された前記RFデータをフィルタリングするフィルタリングステップを含み、フィルタリングされた前記RFデータを用いて、前記3次元マップを生成する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項6】
前記フィルタリングステップは、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて行われる、
請求項5記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項7】
さらに、前記データ収集ステップで収集された前記RFデータに対して、前記位置特定ステップで特定された前記RFセンサの位置の情報でタグ付けし、得られたRFデータを圧縮した後に記憶部に格納する格納ステップを含み、
前記3次元マップ生成ステップでは、圧縮された前記RFデータを前記記憶部から読み出して解凍したうえで前記3次元マップを生成する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項8】
さらに、前記位置特定ステップで特定された位置に基づいて、前記3次元マップ生成ステップで生成された前記3次元マップにおける前記不可視オブジェクトを検出し、検出した前記不可視オブジェクトを分類する検出・分類ステップを含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項9】
前記検出・分類ステップでは、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて、前記不可視オブジェクトを検出する、
請求項8記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項10】
前記検出・分類ステップでは、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて、前記不可視オブジェクトを分類する、
請求項8又は9記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項11】
さらに、前記3次元マップ生成ステップで生成された前記3次元マップを、標準化されたデジタルファイルフォーマットに変換する変換ステップを含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載の3次元マップ再構成方法。
【請求項12】
遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成装置であって、
RFセンサと、
前記遮蔽物の他方側において前記RFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集部と、
SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定部と、
前記データ収集部で収集された前記RFデータ及び前記位置特定部で特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成部とを備える、
3次元マップ再構成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、3次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置に関し、特に、隠れたオブジェクトの3次元マップを再構成する方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
壁の後ろ、又は、吊り天井の上には、隠されたダクトやパイプ等のオブジェクトがある。建物内の隠れたオブジェクトについて3次元マップを再構成することは、隠れたオブジェクトのマップを利用できない場所で検査及び保守を行う建築業界では役立つ。
【0003】
隠れたオブジェクトを検査する従来の方法として、隠れたオブジェクトを検出するRFセンサ、又は、RFセンサと他のセンサとの組み合わせを用いて、壁オブジェクトの中のセクタを検出してマップを生成できるハンドヘルドデバイスがある(例えば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第10566699号明細書
【特許文献2】米国特許第10690760号明細書
【特許文献3】米国特許第10511280号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3におけるデバイスは、センサの正確な位置を特定するために、ビーコン又は壁の表面に施されるマーキングを必要とする。これらのデバイスは、吊り天井より上の隠れたオブジェクトをスキャンするためには利用できるが、吊り天井より上の領域等の広い領域に対してマップ生成をする場合には、極めて多くの時間の作業を要し、しかも、精度の低いマップしか生成できない可能性がある。よって、吊り天井の上にある隠れたオブジェクトの3次元マップを従来よりも短時間かつ高精度で生成する方法が必要とされている。
【0006】
そこで、本開示は、従来よりも短時間かつ高精度で、隠れたオブジェクトの3次元マップを再構成できる3次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る3次元マップ再構成方法は、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成方法であって、前記遮蔽物の他方側においてRFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集ステップと、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定ステップと、前記データ収集ステップで収集された前記RFデータ及び前記位置特定ステップで特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成ステップとを含む。
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る3次元マップ再構成装置は、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成装置であって、RFセンサと、前記遮蔽物の他方側において前記RFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集部と、SLAMを用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定部と、前記データ収集部で収集された前記RFデータ及び前記位置特定部で特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、従来よりも短時間かつ高精度で、隠れたオブジェクトの3次元マップを再構成できる3次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、隠れたオブジェクトを検出する従来の検出装置の構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置の動作を示すフローチャートである。
図4図4は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置によるRFセンサ及びSLAMセンサを用いたデータ収集の様子を示す図である。
図5図5は、カメラ/LiDAR等のSLAMセンサからのデータを用いる従来のSLAMを説明する図である。
図6図6は、固定の位置関係にあるSLAMセンサとRFセンサの両方からのデータを用いる実施の形態に係る位置特定ステップで用いるSLAMを説明する図である。
図7図7は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置によって再構成された3次元マップの例を示す図である。
図8図8は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置によって再構成された3次元マップを、標準化されたデジタルファイル形式に変換するモデリングプロセスの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本発明者らが得た知見)
上記背景技術に記載した従来技術について、本発明者らは、以下の問題を発見した。
【0012】
図1は、隠れたオブジェクトを検出する従来のデバイス10の構成の一例を示す図である。従来のデバイス10は、壁15を透過する電波を用いてRFデータを収集するセンサ11、センサ11の位置を測定する測定部12、センサ11によって収集されたRFデータと測定部12によって測定されたセンサ11の位置とから、壁に隠れたオブジェクトの位置を特定する位置特定部13、及び、特定された位置の情報が付随するRFデータを格納する記憶部14を備える。つまり、このような従来のデバイス10は、隠れたオブジェクトを検出するRFセンサ、又は、RFセンサと他のセンサとの組み合わせを用いて、壁15の中のセクタを検出してマップを生成している。このような従来のデバイス10は、センサ11の正確な位置を特定するために、ビーコン又は壁15の表面に施されるマーキングを必要とする。そのために、従来のデバイス10は、吊り天井より上の隠れたオブジェクトをスキャンするためには利用できるが、吊り天井より上の領域等の広い領域に対してマップ生成をする場合には、極めて多くの時間の作業を要し、しかも、精度の低いマップしか生成できない可能性がある。よって、吊り天井の上にある隠れたオブジェクトの3次元マップを従来よりも短時間かつ高精度で生成する方法が必要とされている。
【0013】
そこで、本発明者らは、この問題を解決する方策の一つとして、まず、RFセンサと固定の位置関係にあるカメラ/LiDAR(Light Detection And Ranging)等のSLAMセンサを用いて可視点(つまり、可視オブジェクトがある点)に対してSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を適用することでSLAMセンサのポーズ(位置及び姿勢)を推定し、次に、RFセンサのポーズを導出することで、不可視点(つまり、不可視オブジェクトがある点)を組み合わせて3次元Dマップを作成した。
【0014】
ただし、このような位置推定の方法では、RFセンサから収集された不可視点の位置推定が最適ではない可能性がある。そのために、本発明者らは、吊り天井の上に隠れたオブジェクトのデータをキャプチャして記憶部に保存するのに使用されるRFセンサの位置を正確に推定するために、可視点及び不可視点についてSLAMにおける連結最適化を適用する新しい3次元マップ再構成方法を考案した。さらに、記憶部に保存されたデータに対してフィルタ処理を施してアーチファクトを除去し、それらのデータを組み合わせることで、建物近傍の中でスキャンされた隠しオブジェクトの3次元マップを再構成した。
【0015】
本明細書に開示される例示的な実施形態の一つは、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成方法であって、前記遮蔽物の他方側においてRFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集ステップと、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定ステップと、前記データ収集ステップで収集された前記RFデータ及び前記位置特定ステップで特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成ステップとを含む。
【0016】
また、本明細書に開示される例示的な実施形態の他の一つは、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する3次元マップ再構成装置であって、RFセンサと、前記遮蔽物の他方側において前記RFセンサを移動させながら、前記RFセンサから出射され、前記遮蔽物を透過して前記不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波を前記RFセンサで受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集部と、SLAMを用いて前記RFセンサの位置を特定する位置特定部と、前記データ収集部で収集された前記RFデータ及び前記位置特定部で特定された前記RFセンサの位置から、前記不可視オブジェクトの3次元マップを生成する3次元マップ生成部とを備える。
【0017】
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0018】
図2は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20の構成を示すブロック図である。3次元マップ再構成装置20は、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクトの3次元マップを再構成する装置であり、本実施の形態では、吊り天井の上に隠れたダクト及びパイプ等の不可視オブジェクトの3次元マップを生成し、生成した3次元マップからBIM(Building Information Modelling)データを生成する。そのために、3次元マップ再構成装置20は、図2に示されるように、データ収集のための構成要素(RFセンサ21、SLAMセンサ22、データ収集・位置特定部23、記憶部24)と、データ前処理のための構成要素(3次元マップ生成部25、オブジェクト検出・分類部26)と、モデリングのための構成要素(フォーマット変換部27)とを備える。
【0019】
RFセンサ21は、遮蔽物を透過する電波を発射し、不可視オブジェクトで反射して返ってくる反射波を受信することで不可視オブジェクトまでの距離を測定するレーダーセンサであり、例えば、一次元又は2次元状に配置されたRFセンサのアレイである。
【0020】
SLAMセンサ22は、RFセンサ21と固定の位置関係となるように設けられた3次元センサ又はイメージセンサであり、例えば、カメラ又はLiDARである。
【0021】
データ収集・位置特定部23は、遮蔽物の他方側においてRFセンサ21を移動させながら、RFセンサ21から出射され、遮蔽物を透過して不可視オブジェクトで反射して返ってくる電波をRFセンサ21で受信させることで得られる点群データであるRFデータを収集するデータ収集部、及び、SLAMを用いてRFセンサ21の位置を特定する位置特定部としての機能を有し、データ収集部で得られたRFデータに対して位置特定部で得られた位置情報でタグ付けして得られるRFデータを圧縮した後に記憶部24に格納する。
【0022】
記憶部24は、データ収集・位置特定部23で得られた、位置情報でタグ付けされたRFデータを格納する記憶媒体であり、例えば、ハードディスク、半導体メモリ等である。
【0023】
3次元マップ生成部25は、記憶部24に格納された圧縮されたRFデータを読み出して解凍し、解凍後のRFデータに対して、アーチファクトを除去するためのフィルタリングを施し、得られたRFデータに含まれる点群データを、タグ付けされた位置情報に従って繋ぎ合わせることで、不可視オブジェクトの3次元マップを生成する。
【0024】
オブジェクト検出・分類部26は、3次元マップ生成部25で生成された3次元マップに対して、オブジェクトを検出して分類することで、ダクト、パイプ等の建築構造物を特定する。
【0025】
フォーマット変換部27は、オブジェクト検出・分類部26で特定された建築構造物の情報を用いて、3次元マップ生成部25で生成された3次元マップを、標準化されたデジタルファイルフォーマット(ここでは、BIMフォーマット)に変換する。
【0026】
なお、データ収集・位置特定部23、3次元マップ生成部25、オブジェクト検出・分類部26、及び、フォーマット変換部27は、典型的には、プログラムを格納するメモリ、プログラムを実行するプロセッサを有するコンピュータ装置によってソフトウェア的に実現される。ただし、これらは、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含む半導体集積回路によってハードウェア的に実現されてもよい。
【0027】
また、データ収集・位置特定部23によるフィルタリング、オブジェクト検出・分類部26によるオブジェクトの検出及び分類は、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて実行されてもよい。ここで、信号処理は、電子回路による信号処理であってもよいし、プロセッサによる信号処理であってもよい。また、機械学習アルゴリズムを用いる方法は、教師あり学習、教師なし学習又は強化学習等によって学習された機械学習モデルにデータを入力して得られる結果を利用する方法である。深層学習アルゴリズムを用いる方法は、ニューラルネットワークを多層に結合した、学習済みの機械学習モデルにデータを入力して得られる結果を利用する方法である。
【0028】
次に、以上のように構成された実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20の動作(つまり、3次元マップ再構成方法)について、説明する。
【0029】
図3は、実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20の動作を示すフローチャートである。
【0030】
まず、吊り天井の上にある不可視オブジェクトに向けたRFセンサ21と、吊り天井の下にある可視オブジェクトに向けたSLAMセンサ22とを、互いの位置関係を保ったまま、吊り天井の下側で移動させながら、データ収集・位置特定部23により、データを収集する(データ収集ステップS101)。図4は、本実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20によるRFセンサ21及びSLAMセンサ22を用いたデータ収集の様子を示す図である。ここでは、説明の便宜上、吊り天井30の一部が剥がされ、この箇所から、吊り天井30の上にあるパイプ及びダクト等の不可視オブジェクト31が見えている様子が示されている。RFセンサ21は吊り天井30の上にある不可視オブジェクト31を向き、一方、SLAMセンサ22は、部屋の床に置かれた可視オブジェクト(図示せず)を向いた状態で、一つのポール32に固定されている。RFセンサ21及びSLAMセンサ22が固定されたポール32は、ロボット又は移動台車等に固定され、あるいは、手動により、移動される。
【0031】
次に、データ収集・位置特定部23は、収集したデータに対してSLAMを適用することで、RFセンサ21の位置を特定する(位置特定ステップS102)。つまり、データ収集・位置特定部23は、RFセンサ21と固定の位置関係となるように設けられたSLAMセンサ22を用いて遮蔽物の他方側に存在するオブジェクトである可視オブジェクトに対してSLAMを適用することでRFセンサ21の位置を特定する。より詳しくは、データ収集・位置特定部23は、SLAMセンサを用いることで得られる可視オブジェクトの推定位置の誤差と、RFセンサを用いることで得られる不可視オブジェクトの推定位置の誤差との合計値を最小化する連結最適化を行うことで、RFセンサ21の位置を特定する。このとき、不可視オブジェクトの推定位置の誤差は、RFデータに対するフィルタリングとRFデータに対するスケーリングとを用いて、算出される。
【0032】
続いて、データ収集・位置特定部23は、収集したRFデータに対して、RFセンサ21の位置情報でタグ付けし、得られたRFデータを圧縮した後に記憶部24に格納する(格納ステップS103)。
【0033】
次に、3次元マップ生成部25は、記憶部24に格納された圧縮されたRFデータを読み出して解凍し、解凍後のRFデータに対して、アーチファクトを除去するためのフィルタリングを施し、得られたRFデータに含まれる点群データを、タグ付けされた位置情報に従って繋ぎ合わせることで、不可視オブジェクトの3次元マップを生成する(3次元マップ生成ステップS104)。
【0034】
続いて、オブジェクト検出・分類部26は、3次元マップ生成部25で生成された3次元マップに対して、オブジェクトを検出して分類することで、ダクト、パイプ等の建築構造物を特定する(検出・分類ステップS105)。
【0035】
最後に、フォーマット変換部27は、オブジェクト検出・分類部26で特定された建築構造物の情報を用いて、3次元マップ生成部25で生成された3次元マップを、標準化されたデジタルファイルフォーマット(ここでは、BIMフォーマット)に変換する(変換ステップS106)。
【0036】
ここで、上述した、SLAMを用いる位置特定ステップS102の詳細について、図5図7を用いて説明する。
【0037】
図5は、カメラ/LiDAR等のSLAMセンサからのデータを用いる従来のSLAMを説明する図である。図5の(a)の説明図に示されるように、従来のSLAMでは、同じオブジェクトのポイント(P)は、SLAMセンサによる異なるセンサビューに対して異なる相対位置(P3、P2、P1)を持つ。センサポーズ(M)は、オブジェクトを観測ポーズから参照ポーズに移動する回転及び平行移動変換(M32、M21)によって記述できる。よって、図5の(b)の式に示されるように、従来のSLAMでは、異なるセンサビューにおける相対位置Pと観測ポーズから参照ポーズに移動した後の相対位置Mji・Pとの誤差を小さくする最適化を行うことで、SLAMセンサの自己位置を推定している。
【0038】
図6は、固定の位置関係にあるSLAMセンサ22とRFセンサ21の両方からのデータを用いる本実施の形態に係る位置特定ステップS102で用いるSLAMを説明する図である。図6の(a)の説明図に示されるように、本実施の形態では、吊り天井30の下にある可視オブジェクトのポイント(P)に対しては、従来のSLAMと同様に、カメラ/LiDAR等のSLAMセンサ22からのデータを用いたSLAMを行い、吊り天井30の上にある不可視オブジェクトのポイント(P)に対しては、SLAMセンサ22と固定の位置関係にあるRFセンサ21からのデータを用いたSLAMを行う。
【0039】
図6の(b)の式に示されるように、本実施の形態では、可視オブジェクトのポイント(P)に対する異なるセンサビューにおける相対位置P と観測ポーズから参照ポーズに移動した後の相対位置M ji・P との誤差と、不可視オブジェクトのポイント(P)に対する異なるセンサビューにおける相対位置P と観測ポーズから参照ポーズに移動した後の相対位置M ji・P との誤差との合計値を最小化する連結最適化を行うことで、RFセンサ21の自己位置を推定する。このとき、可視オブジェクトに比べ、不可視オブジェクトに対して得られるデータについては、ノイズが多い可能性があるために、Statistical Outlier Removal Filter等のフィルタリングが施される。図6の(b)に示される式おける丸で囲まれたマイナス記号は、不可視オブジェクトに対する誤差が可視オブジェクトに対する誤差とは異なる演算で算出されることを意味している。また、不可視オブジェクトに対して得られたデータは、可視オブジェクトに対して得られたデータとはスケールが異なる可能性があるため、正規化の処理が施される。図6の(b)に示される式おけるλは、その因子である。
【0040】
図7は、本実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20によって再構成された3次元マップ33の例を示す図である。図7における下の画像は、3次元マップ再構成装置20によって再構成された、吊り天井30より上の不可視オブジェクト31の3次元マップ33の例である。図7における上の画像は、吊り天井30の一部が除去された対象領域と、ダクト、パイプ、トランク等のさまざまな不可視オブジェクト31とを示すとともに、矢印によって、これらと3次元マップ33との対応を示している。
【0041】
図8は、本実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20によって再構成された3次元マップ33を、標準化されたデジタルファイル形式に変換するモデリングプロセスの例を示す図である。再構成された3次元マップ33は、オブジェクト検出・分類部26により、信号処理、機械学習、深層学習アルゴリズムの1つ又は組み合わせを使用して、不可視オブジェクト31の検出と分類とが実行される。次に、検出及び分類された不可視オブジェクト31は、フォーマット変換部27により、標準化されたファイル形式であるBIM34に変換される。
【0042】
以上のように、本実施の形態に係る3次元マップ再構成方法は、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクト31の3次元マップ33を再構成する方法であって、遮蔽物の他方側においてRFセンサ21を移動させながら、RFセンサ21から出射され、遮蔽物を透過して不可視オブジェクト31で反射して返ってくる電波をRFセンサ21で受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集ステップS101と、SLAMを用いてRFセンサ21の位置を特定する位置特定ステップS102と、データ収集ステップS101で収集されたRFデータ及び位置特定ステップS102で特定されたRFセンサ21の位置から、不可視オブジェクト31の3次元マップ33を生成する3次元マップ生成ステップS104とを含む。
【0043】
これにより、RFセンサ21の位置はSLAMを用いて特定されるので、従来のようなビーコン又は壁の表面に施されるマーキングを必要とすることなく、吊り天井より上の領域等の広い領域であっても、短時間かつ高精度で隠れたオブジェクトの3次元マップが再構成される。
【0044】
ここで、位置特定ステップS102では、RFセンサ21と固定の位置関係となるように設けられたイメージセンサであるSLAMセンサ22を用いて遮蔽物の他方側に存在するオブジェクトである可視オブジェクトに対してSLAMを適用することでRFセンサ21の位置を特定する。これにより、RFセンサ21と固定の位置関係にあるSLAMセンサ22を用いて、可視オブジェクトに対してSLAMが適用されるので、正確な位置推定が可能な可視オブジェクトを用いたSLAMによってRFセンサ21の正確な位置推定が可能になる。
【0045】
また、位置特定ステップS102では、SLAMセンサ22を用いることで得られる可視オブジェクトの推定位置の誤差と、RFセンサ21を用いることで得られる不可視オブジェクト31の推定位置の誤差との合計値を最小化する連結最適化を行うことで、RFセンサ21の位置を特定する。これにより、可視オブジェクトと不可視オブジェクト31の両方に対する位置推定が同時に行われるので、可視オブジェクトに対する高い精度の位置推定で、不可視オブジェクト31の位置が推定される。
【0046】
また、不可視オブジェクト31の推定位置の誤差は、RFデータに対するフィルタリングとRFデータに対するスケーリングとを用いて、算出される。これにより、RFデータにおけるノイズが抑制され、不可視オブジェクト31と可視オブジェクトに対する点群データのスケールの差異が抑制され、より高い精度でRFセンサ21の位置が特定され得る。
【0047】
また、3次元マップ生成ステップS104は、収集されたRFデータをフィルタリングするフィルタリングステップを含み、フィルタリングされたRFデータを用いて、3次元マップを生成する。これにより、RFデータにおけるアーチファクトが抑制され、より高い精度で3次元マップが生成され得る。
【0048】
なお、フィルタリングステップは、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて行われてもよい。
【0049】
また、3次元マップ再構成方法は、さらに、データ収集ステップS101で収集されたRFデータに対して、位置特定ステップS102で特定されたRFセンサ21の位置の情報でタグ付けし、得られたRFデータを圧縮した後に記憶部24に格納する格納ステップS103を含み、3次元マップ生成ステップS104では、圧縮されたRFデータを記憶部24から読み出して解凍したうえで3次元マップ33を生成する。これにより、データ収集ステップS101で収集されたRFデータを格納するための記憶部24の記憶容量が小さくて済む。
【0050】
また、3次元マップ再構成方法は、さらに、位置特定ステップS102で特定された位置に基づいて、3次元マップ生成ステップS104で生成された3次元マップ33における不可視オブジェクト31を検出し、検出した不可視オブジェクト31を分類する検出・分類ステップS105を含む。これにより、不可視オブジェクト31の種類を識別する情報が付加された利用価値の高い3次元マップが生成される。
【0051】
なお、検出・分類ステップS105では、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて、不可視オブジェクト31を検出してもよいし、検出・分類ステップS105では、信号処理、機械学習アルゴリズム、及び、深層学習アルゴリズムの少なくとの一つを用いて、不可視オブジェクト31を分類してもよい。
【0052】
また、3次元マップ再構成方法は、さらに、3次元マップ生成ステップS104で生成された3次元マップ33を、標準化されたデジタルファイルフォーマットに変換する変換ステップS106を含む。これにより、BIM等の広く利用される標準化されたデジタルファイルフォーマットの3次元マップが再構成される。
【0053】
また、本実施の形態に係る3次元マップ再構成装置20は、遮蔽物の一方側に配置された隠れたオブジェクトである不可視オブジェクト31の3次元マップ33を再構成する装置であって、RFセンサ21と、遮蔽物の他方側においてRFセンサ21を移動させながら、RFセンサ21から出射され、遮蔽物を透過して不可視オブジェクト31で反射して返ってくる電波をRFセンサ21で受信させることで得られるRFデータを収集するデータ収集部と、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を用いてRFセンサ21の位置を特定する位置特定部とを有するデータ収集・位置特定部23と、収集されたRFデータ及び特定されたRFセンサ21の位置から、不可視オブジェクト31の3次元マップ33を生成する3次元マップ生成部25とを備える。
【0054】
これにより、RFセンサ21の位置はSLAMを用いて特定されるので、従来のようなビーコン又は壁の表面に施されるマーキングを必要とすることなく、吊り天井より上の領域等の広い領域であっても、短時間かつ高精度で隠れたオブジェクトの3次元マップが再構成される。
【0055】
以上、本開示の3次元マップ再構成方法及び3次元マップ再構成装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
【0056】
例えば、上記実施の形態では、SLAMセンサ22が用いられたが、必ずしも3次元センサ又はイメージセンサである必要はない。RFセンサ21を用いて可視オブジェクトに対してSLAMを適用し、図6の(b)に示される連結最適化を行ってもよい。
【0057】
また、上記実施の形態では、RFセンサ21とSLAMセンサ22とは固定の位置関係にあったが、必ずしも固定の位置関係は必須ではない。RFセンサ21とSLAMセンサ22とが何らかの位置関係を保ちながら同時に移動することで、図6の(b)に示される連結最適化が可能になる。よって、RFセンサ21とSLAMセンサ22とは、一つのポール32に取り付けられている必要はなく、例えば、何らかの位置関係を保ちながら同時に移動する異なる移動体に取り付けられ、その位置関係がアクチュエータで制御され得るか、その距離を測定するレーザセンサ等のセンサで測定され得るものであってもよい。
【0058】
また、上記実施の形態では、RFデータに対するフィルタリング及びスケーリングが行われたが、必ずしもフィルタリング及びスケーリングを行う必要はない。遮蔽物の材質、RFセンサと不可視オブジェクトとの距離、RFセンサ21の精度等により、ノイズの少ないRFデータが得られる場合には、RFデータに対するフィルタリングが不要となり得る。また、RFセンサ21とSLAMセンサ22との位置関係及びイメージング仕様によっては、RFデータに対するスケーリングが不要となり得る。
【0059】
また、上記実施の形態に記載された構成要素は、ソフトウェアによって実現することができるし、集積回路であるLSIによっても実現することができる。各構成要素は、それぞれ個別に1つのチップとして実装されてもよいし、部分的又は全体的に1つのチップとして実装されてもよい。なお、LSIは、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなど、集積輝度の程度によって名前が異なる。集積回路は、LSIに限定されず、専用回路又は汎用プロセッサを使用して実現されてもよいし、LSIの製造後にプログラムできるフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、LSI内の回路セルの接続と設定を再構成できる再構成可能プロセッサで実現されてもよい。さらに、半導体技術の進歩によってLSIに取って代わる集積回路技術、又は、それから派生した別個の技術が出現した場合、そのような技術を構成要素の集積化に使用することができる。
【0060】
また、上記実施の形態のブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを1つの機能ブロックとして実現してもよいし、1つの機能ブロックを複数の機能ブロックに分割するか、又は、機能の一部を別の機能ブロックに移してもよい。さらに、同様の機能を有する複数の機能ブロックの機能は、単一のハードウェア又はソフトウェアによって、並行して、又は、時分割的に実現され得る。
【0061】
また、3次元マップ再構成装置は、単一の装置又は複数の装置として実現することができる。3次元マップ再構成装置を実現する情報処理装置が複数の装置によって実現される場合、情報処理装置内の構成要素は、任意の方法で複数の装置に割り当てられ得る。複数の装置間の通信方法は限定されない。
【0062】
また、本開示に係る技術は、前述のプログラム、又は、プログラムが記録されている非一時的なコンピュータ可読記録媒体であってもよい。プログラムは、インターネットなどの伝送媒体を介して配布できる。例えば、プログラム又はプログラムを含むデジタル信号は、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットなどのネットワーク、データ放送などを介して送信され得る。プログラム又はプログラムを含むデジタル信号は、プログラム又はデジタル信号が記録媒体に記録されて転送された結果として、又は、プログラム又はデジタル信号が転送された結果として、ネットワークなどを介して、別の独立したコンピュータシステムによって実行され得る。
【0063】
また、上記実施の形態における各構成要素は、排他的なハードウェア製品の形態で構成され得るか、又は、構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現され得る。各構成要素は、ハードディスクや半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み取って実行するCPUやプロセッサなどのプログラム実行ユニットによって実現することができる。
【0064】
また、本明細書に開示される主題は、説明的かつ例示的なものとみなされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、開示される特定の実施形態だけでなく、同等の構造、方法、及び/又は使用もカバー及び包含することを意図する範囲のものである。
【符号の説明】
【0065】
20 3次元マップ再構成装置
21 RFセンサ
22 SLAMセンサ
23 データ収集・位置特定部
24 記憶部
25 3次元マップ生成部
26 オブジェクト検出・分類部
27 フォーマット変換部
30 吊り天井
31 不可視オブジェクト
32 ポール
33 3次元マップ
34 BIM
S101 データ収集ステップ
S102 位置特定ステップ
S103 格納ステップ
S104 3次元マップ生成ステップ
S105 検出・分類ステップ
S106 変換ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8