(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181741
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221201BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088867
(22)【出願日】2021-05-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】515114289
【氏名又は名称】株式会社ラフール
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】結城 啓太
(72)【発明者】
【氏名】三浦 康司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】商品又はサービスの説明に時間を要することに適した販売者と購入者とをマッチングすることのできる情報処理装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、受付部と、マッチング部と、管理部と、付与部とを備える。受付部は、購入者からの商品又はサービスの購入希望を受け付け可能に構成される。マッチング部は、購入希望に対応する商品又はサービスを販売する複数の販売者をマッチング可能に構成される。管理部は、予め定められた行動に対する購入者による実施の有無を管理する。付与部は、購入者に対して、行動の実施に応じたインセンティブを付与する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
受付部と、マッチング部と、管理部と、付与部とを備え、
前記受付部は、購入者からの商品又はサービスの購入希望を受け付け可能に構成され、
前記マッチング部は、前記購入希望に対応する商品又はサービスを販売する複数の販売者をマッチング可能に構成され、
前記管理部は、予め定められた行動に対する前記購入者による実施の有無を管理し、
前記付与部は、前記購入者に対して、前記行動の実施に応じたインセンティブを付与する
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記行動は、前記販売者のそれぞれにより設定されるものを含む
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記行動は、前記販売者と前記購入者との商談を含む
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記行動は、前記販売者が指定する講習会又はセミナーへの参加を含む
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記行動は、前記販売者が指定する動画の閲覧を含む
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記インセンティブは、前記行動の全てを前記購入者が実施した場合に付与される
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記インセンティブは、前記行動の実施に要する時間に応じて異なる
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記インセンティブは、前記マッチング部によりマッチングされた全ての販売者の負担により前記購入者に付与される
情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、
コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
売り手側と買い手側をマッチングさせるための技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商品又はサービスを販売する販売者は、販売する商品やサービスの説明等を十分に行いたい場合があるが、この場合、説明等に応じた時間を要することになる。
【0005】
一方で、商品又はサービスを購入する購入者も、十分な説明を受けて、購入の検討を行いたい場合がある。
【0006】
しかしながら、商品又はサービスの十分な説明には時間を要することもあり、販売者と購入者の思惑が一致しない場合、例えば、簡易な広告で大量販売を行いたい販売者と十分な説明を受けたい購入者、十分な説明を行いたい販売者と購入対象が漠然としている購入者の組み合わせ等では、時間の浪費となることがある。
【0007】
本発明では上記事情を鑑み、商品又はサービスの説明に時間を要することに適した販売者と購入者とをマッチングすることのできる情報処理装置及びプログラムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、受付部と、マッチング部と、管理部と、付与部とを備える。受付部は、購入者からの商品又はサービスの購入希望を受け付け可能に構成される。マッチング部は、購入希望に対応する商品又はサービスを販売する複数の販売者をマッチング可能に構成される。管理部は、予め定められた行動に対する購入者による実施の有無を管理する。付与部は、購入者に対して、行動の実施に応じたインセンティブを付与する。
【0009】
本発明の一態様によれば、十分な説明を行いたい販売者と、十分な説明を受けたい購入者とを適切にマッチングすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続例を示した図である。
【
図3】情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図6】購入者による商品又はサービスの購入の流れを示した図である。
【
図8】情報処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0012】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0013】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続例を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、ネットワーク2に通信可能に接続される。このネットワーク2には、情報処理端末3や情報処理端末4等が通信可能に接続されている。ネットワーク2は、例えば、インターネットである。
【0016】
情報処理装置1は、商品又はサービスの販売者と購入者のマッチング等を行うものである。
【0017】
情報処理端末3は、商品又はサービスの販売者が用いるもので、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。
【0018】
情報処理端末4は、商品又はサービスの購入者(購入を検討している者を含む)が用いるもので、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。
【0019】
2.情報処理装置1の構成
次に、情報処理装置1の構成について説明する。
図2は、情報処理装置1の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス16を介して電気的に接続されている。
【0020】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0021】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0022】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0023】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0024】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワーク2との間の通信を実現する。
【0025】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
【0026】
また、詳細な説明は省略するが、情報処理端末3も、基本的な構成は、情報処理装置1と同様のものであり、入力装置や表示装置をタッチパネルとして備えている点が異なるものである。
【0027】
3.情報処理装置1の機能
次に、情報処理装置1の機能について説明する。情報処理装置1は、プログラムにしたがって動作することで、後述する各機能部を実現する。このプログラムは、コンピュータを情報処理装置として動作又は機能させるプログラムである。
【0028】
図3は、情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置1は、受付部101と、マッチング部102と、管理部103と、付与部104とを備える。
【0029】
受付部101は、購入者からの商品又はサービスの購入希望を受け付け可能に構成される。この受付部101は、購入者が購入を希望する商品又はサービスを特定するための情報を受け付けるもので、この情報の受け付けに際しては、対話形式により商品又はサービスを特定するようにしてもよく、検索式を用いて、商品又はサービスを特定するようにしてもよい。
【0030】
マッチング部102は、受付部101が受け付けた購入希望に対応する商品又はサービスを販売する複数の販売者をマッチング可能に構成される。このマッチングに際して、マッチング部102は、購入希望に応じた販売者を特定する必要があるが、購入希望に該当する販売者の数が多すぎる場合や、少なすぎる場合には、購入者に対して追加情報の入力を促すようにすることもできる。購入者により入力された追加情報は、受付部101が受け付ける。また、マッチング部102は、予め定めた数の販売者を特定するが、その数よりも多い販売者を特定して、購入者に選択させるようにすることもできる。
【0031】
管理部103は、予め定められた行動に対する購入者による実施の有無を管理する。この行動は、例えば、販売者と購入者との商談、販売者が指定する講習会又はセミナーへの購入者の参加、販売者が指定する動画の購入者による閲覧等を含む。この購入者が実施すべき行動は、管理者、つまり、情報処理装置1の運営者が定めたものでもよく、販売者のそれぞれにより設定されるものを含むようにしてもよい。
【0032】
付与部104は、購入者に対して、行動の実施に応じたインセンティブを付与する。インセンティブは、購入者が実施した行動の数に応じて、その購入者に付与されるもので、行動の全てを購入者が実施した場合に付与されるようにしてもよい。例えば、マッチング部102により購入者とマッチングされた販売者が3者であれば、この3者が指定した全ての行動を、購入者が実施した際に、当該購入者にインセンティブが付与される。付与されるインセンティブは、マッチング部102によりマッチングされた全ての販売者、この場合には、前述した3者の負担を原資として購入者に付与される。
【0033】
付与部104が付与するインセンティブは、購入者が商品又はサービスの購入を決定した販売者に対して利用することが原則であり、例えば、商品又はサービスの割引等に用いることができる。ただし、販売者が一般的な商品券を付与すること等を妨げるものではない。また、販売者により指定された行動にようする時間が、それぞれ異なる場合には、インセンティブは、行動の実施に要する時間に応じて異なるようにしてもよい。例えば、行動の実施に要する時間が1時間であることが基本である場合に、販売者であるA社が指定する行動の実施に要する時間が1.5時間であれば、(1.5+1+1)/3倍のインセンティブを付与する。この場合、インセンティブに対するA者の負担も、1.5倍となる。もちろん、購入者が商品又はサービスの購入を決定した販売者がA社以外であっても、A社の負担は、時間に応じて、1.5倍のままである。
【0034】
4.購入者の行動
ここで、購入者の行動について説明する。
図4及び
図5は、購入者の行動を説明するための図である。購入者は、指定された行動、つまり、マッチング部102でマッチングされた複数の販売者に対する行動を行うことにより、インセンティブの付与を受けることができる。例えば、購入者41が実施する行動は、販売者31との商談A、販売者32との商談B、販売者33との商談Cである。また、商談Cに代えて、販売者33が開催するセミナーDに参加するようにすることもできる。
【0035】
また、購入者は、マッチング部102でマッチングされた複数の販売者に対する行動を全て実施することが、ンセンティブの付与を受ける要件であるが、例えば、商談Aと商談Bを行い、商談Cを行っていない段階で、販売者31からの購入を決定した場合、商談Cを行わなくとも、インセンティブの付与を受けるようにすることもできる。この場合には、購入者に付与されるインセンティブの価値を2/3とし、販売者33のインセンティブに対する負担はないものとするようにしてもよい。また、購入者に付与されるインセンティブの価値をそのままにし、販売者31と販売者32のインセンティブに対する負担を増加させるようにしてもよい。
【0036】
5.商品又はサービスの購入の流れ
次に、購入者による商品又はサービスの購入の流れを説明する。
図6は、購入者による商品又はサービスの購入の流れを示した図である。また、
図7は、マッチング結果の表示例を示した図である。なお、ここでは、マッチング部102で購入者とマッチングされた販売者が3者である場合を例として説明するため、各者が用いる情報処理端末3を、それぞれ、情報処理端末3-A、情報処理端末3-B、情報処理端末3-Cとして説明する。
【0037】
まず、情報処理端末3-Aから、販売者が販売する商品又はサービスの情報が情報処理装置1に登録される(S201)。同様に、情報処理端末3-Bから、販売者が販売する商品又はサービスの情報が情報処理装置1に登録され(S202)、情報処理端末3-Cから、販売者が販売する商品又はサービスの情報が情報処理装置1に登録される(S203)。また、これ以外の販売者からも販売する商品又はサービスの情報が情報処理装置1に登録される。
【0038】
続いて、情報処理端末4からの依頼を情報処理装置1の受付部101が受け付けると(S204)、マッチング部102がマッチングを行い、その結果を情報処理端末4に通知する(S205)。ここでは、3者がマッチングされたものとする。マッチングの結果は、例えば、
図7に示すような、商談の設定画面として通知される。購入者は、この画面から所望する日時での商談を設定することができる。購入者が設定した商談は、情報処理端末4から情報処理装置1に通知される(S206)。なお、ここでは、セミナー等への参加や動画の閲覧も、商談として説明する。
【0039】
また、マッチングと商談設定の結果は、情報処理端末3-Aに通知されるとともに(S207)、情報処理端末3-Bにも通知され(S208)、情報処理端末3-Cにも通知される(S209)。なお、情報処理端末3-A、情報処理端末3-B、情報処理端末3-Cへの通知は、直接これらの端末に行う必要はなく、指定されたメールアドレス宛にメールで通知してもよく、情報処理端末3-A、情報処理端末3-B、情報処理端末3-Cのそれぞれから、情報処理装置1にアクセスがあった際に、通知を行うようにしてもよい。
【0040】
その後、購入者が最初の販売者との商談、例えば、情報処理端末4と情報処理端末3-Aとの間のビデオ会議を行い(S210)、商談を終えると、情報処理端末3-Aから情報処理装置1に商談が終了した旨の通知がなされる(S211)。なお、商談は、任意のツールや電話等の情報処理端末3-Aと情報処理端末4を用いないものであってもよく、情報処理装置1の運営者が用意したビデオ会議等を用いるようにしてもよい。
【0041】
続いて、購入者が二番目の販売者との商談、例えば、情報処理端末4と情報処理端末3-Bとの間のビデオ会議を行い(S212)、商談を終えると、情報処理端末3-Bから情報処理装置1に商談が終了した旨の通知がなされる(S213)。
【0042】
さらに、購入者が三番目の販売者との商談、例えば、情報処理端末4と情報処理端末3-Cとの間のビデオ会議を行い(S214)、商談を終えると、情報処理端末3-Bから情報処理装置1に商談が終了した旨の通知がなされる(S215)。
【0043】
購入者が、3者の販売者との商談を終え、購入する商品又はサービスを決定し、その旨を情報処理端末4から情報処理装置1に通知すると(S216)、この通知に対して、情報処理装置1から情報処理端末4にインセンティブが付与される(S217)。そして、情報処理端末4と、情報処理端末3-Bとの間で契約が締結される(S218)。もちろん、情報処理端末4と情報処理端末3-Bとを用いずに契約を締結することは可能である。
【0044】
6.情報処理装置1の動作
次に、情報処理装置1の動作について説明する。
図8は、情報処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【0045】
情報処理装置1は、情報処理端末3から販売する商品又はサービスの登録が要求されると(S301でYES)、当該要求にしたがって登録処理を行う(S302)。
【0046】
また、情報処理装置1は、情報処理端末4から購入依頼があると(S303でYES)、受付部101が、これを受け付けて、マッチング部102がマッチング処理を行う(S304)。そして、マッチングの結果を情報処理端末4に通知して、商談の設定を受け付ける(S305)。この商談の設定は、対象となる情報処理端末3に通知される。
【0047】
また、情報処理装置1は、情報処理端末3から商談済みの通知を受けると(S306でYES)、管理部103が、その旨を記録して管理する(S307)。
【0048】
さらに、情報処理装置1は、情報処理端末4から購入先の決定の通知を受けると(S308でYES)、管理部103が管理している商談済みの記録から、所定の条件に合致しているか否かを判断し、所定の条件に合致していれば(S309でYES)、情報処理端末4に対して、インセンティブを付与する(S310)。所定の条件とは、指定された商談の実施である。
【0049】
5.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記行動は、前記販売者のそれぞれにより設定されるものを含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記行動は、前記販売者と前記購入者との商談を含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記行動は、前記販売者が指定する講習会又はセミナーへの参加を含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記行動は、前記販売者が指定する動画の閲覧を含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記インセンティブは、前記行動の全てを前記購入者が実施した場合に付与される情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記インセンティブは、前記行動の実施に要する時間に応じて異なる情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記インセンティブは、前記マッチング部によりマッチングされた全ての販売者の負担により前記購入者に付与される情報処理装置。
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0050】
このような構成により、本発明では、購入者は、複数の販売者との商談を実施した上で販売者を決定した場合に、インセンティブの付与を受けることができるので、商品又はサービスの購入意思が無い場合には、商談を行っても意味が無いことになる。結果として、販売者側は、購入の意志のある購入者に対して商談を行うことができ、販売の機会を得ることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 :情報処理装置
2 :ネットワーク
3 :情報処理端末
3-A :情報処理端末
3-B :情報処理端末
3-C :情報処理端末
4 :情報処理端末
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
16 :通信バス
31 :販売者
32 :販売者
33 :販売者
41 :購入者
101 :受付部
102 :マッチング部
103 :管理部
104 :付与部
A :商談
B :商談
C :商談
D :セミナー