(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181836
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】多段圧縮冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F25B 1/10 20060101AFI20221201BHJP
F25B 1/00 20060101ALI20221201BHJP
F25B 43/00 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
F25B1/10 E
F25B1/00 396D
F25B1/00 311B
F25B43/00 L
F25B1/00 331E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089017
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】黒田 直樹
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 篤
(72)【発明者】
【氏名】山田 実希
(72)【発明者】
【氏名】石田 寿幸
(72)【発明者】
【氏名】岡田 有二
(72)【発明者】
【氏名】笹谷 有悟
(72)【発明者】
【氏名】松本 航平
(72)【発明者】
【氏名】在本 崚平
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真悟
(57)【要約】
【課題】冷凍サイクルの効率を向上させつつ、安定して動作させることが可能な冷凍装置を提供すること
【解決手段】冷凍装置は、3段以上の圧縮機構を含む圧縮部と、第1熱交換器と、減圧部と、第2熱交換器と、高圧減圧機構と低圧減圧機構との間に与えられ、高圧と低圧との間の中間圧の冷媒を圧縮機構と圧縮機構との間に供給する複数の中間圧インジェクション流路と、複数の中間圧インジェクション流路のうち相対的に高圧側の高圧中間圧インジェクション流路に気相の冷媒を供給する気液分離器と、気液分離器から供給される液相の冷媒である液冷媒と、液冷媒の一部を減圧させてなる二相冷媒とを熱交換させることで液冷媒から吸熱させた冷媒を、高圧中間圧インジェクション流路に対して低圧側の中間圧インジェクション流路に供給する内部熱交換器と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍サイクルにより冷媒を循環させる冷凍装置であって、
直列に接続されてそれぞれ前記冷媒を圧縮する3段以上の圧縮機構を含む圧縮部と、
前記圧縮部から吐出された前記冷媒を外気へと放熱させる第1熱交換器と、
相対的に高圧側の高圧減圧機構と、相対的に低圧側の低圧減圧機構とを含み、前記第1熱交換器を経た前記冷媒の圧力を前記高圧減圧機構および前記低圧減圧機構により減少させる減圧部と、
前記減圧部を経た前記冷媒を熱負荷から吸熱させる第2熱交換器と、
前記高圧減圧機構と前記低圧減圧機構との間に与えられ、前記第1熱交換器に設定される高圧と、前記第2熱交換器に設定される低圧との間の中間圧の前記冷媒を前記圧縮機構と前記圧縮機構との間に供給する複数の中間圧インジェクション流路と、
前記複数の中間圧インジェクション流路のうち相対的に高圧側の高圧中間圧インジェクション流路に気相の前記冷媒を供給する気液分離器と、
前記気液分離器から供給される液相の前記冷媒である液冷媒と、前記液冷媒の一部を減圧させてなる二相冷媒とを熱交換させることで前記液冷媒から吸熱させた前記冷媒を、前記高圧中間圧インジェクション流路に対して低圧側の前記中間圧インジェクション流路に供給する内部熱交換器と、を備える、冷凍装置。
【請求項2】
前記気液分離器は、1つだけ備えられ、
前記内部熱交換器は、前記気液分離器と前記低圧減圧機構との間に1つ以上が備えられる、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
最も高圧側に位置する前記気液分離器であって、前記高圧減圧機構から直接的に前記冷媒が供給される最高圧気液分離器を備える、
請求項1または2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
最も低圧側に位置する前記内部熱交換器であって、前記低圧減圧機構へと直接的に前記冷媒を流入させる最低圧内部熱交換器を備える、
請求項1または2に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記内部熱交換器は、
前記液冷媒の一部の圧力を減少させて膨張させる膨張弁を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
【請求項6】
2つ以上の前記内部熱交換器を備え、
相対的に高圧側に位置する前記内部熱交換器の能力は、相対的に低圧側に位置する前記内部熱交換器の能力よりも大きい、
請求項1から5のいずれか一項に記載の冷凍装置。
【請求項7】
前記冷媒は、二酸化炭素を少なくとも一部に含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多段に亘り冷媒を圧縮する冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、2段圧縮機構を備えた冷凍装置を開示する。かかる冷凍装置は、密閉ハウジング内に低段圧縮機構および高段圧縮機構を備えた電動圧縮機と、放熱器と、高圧膨張弁と、気液分離器と、低圧膨張弁と、蒸発器と、ガスインジェクション配管とを備えている。ガスインククション配管により、気液分離器から電動圧縮機のハウジング内に導入されたガス冷媒は、低段圧縮機構からハウジング内に吐出された冷媒と共に高段圧縮機構へと吸入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地球温暖化係数(GWP;Global Warming Potential)の低減、およびエネルギー消費効率(COP;Coefficient of Performance)の向上を目的として、GWPが低い冷媒が採用されるとともに、2段圧縮機構を含む冷凍装置の開発および製品化が進められている。
冷媒としてCO2を含む冷媒が採用される場合には、高圧運転に伴い高い冷媒吐出温度を許容限度に抑えるため、放熱器に設定される高圧と、蒸発器に設定される低圧との間の中間圧の冷媒を気液分離器から低段圧縮機構と高段圧縮機構との間に導入すること(中間圧インジェクション)が有効である。かかる構成によれば、低段圧縮機構から吐出される冷媒の温度と比べて低温の冷媒のインジェクションにより、吐出温度を抑制することができる。それに加え、気液分離器から低圧膨張弁に液冷媒が供給されることにより、蒸発器によって得られるエンタルピが単段圧縮の場合に対して拡大するため、冷凍能力を増加させ、COPを向上させることができる。
【0005】
低GWPの冷媒を採用する冷凍装置にあって、圧縮機構の段数をさらに増やしていくことにより、圧縮機からの吐出温度を抑制しつつ、COPが高められた冷凍装置を実現することが望まれる。しかしながら、本開示の発明者による試験研究によると、段数を3以上に増やした場合における複数の気液分離器のそれぞれの液面が定まらないという知見を得た。一般に、フラッシュ(冷媒における気泡の発生)が起こるのを避けるため、気液分離器に液冷媒を貯留させるとともに、過冷却用熱交換器により冷媒に過冷却を与える。
例えば、圧縮機構・膨張弁の段数を例えば「4」に増やし、4段圧縮4膨張サイクルにより運転される冷凍装置においては、局所的な冷媒圧力の変動等に起因して、3つの気液分離器のそれぞれに貯留される液冷媒の液位に偏りが生じてしまう。液冷媒の偏在により、蒸発器に冷媒を流入させる低圧側の気液分離器に液を確保できず、冷媒が二相の状態で低圧減圧機構および蒸発器に流入するのならば、効率が悪化するとともに、冷凍装置の動作が不安定となる可能性がある。それを避けるため、3つの気液分離器のそれぞれにおける液位を検知し、液位に基づいて圧縮機の動作を制御することが考えられるが、そうした制御は難しい。
【0006】
以上より、本開示は、冷凍サイクルの効率を向上させつつ、安定して動作させることが可能な冷凍装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、冷凍サイクルにより冷媒を循環させる冷凍装置であって、直列に接続されてそれぞれ冷媒を圧縮する3段以上の圧縮機構を含む圧縮部と、圧縮部から吐出された冷媒を外気へと放熱させる第1熱交換器と、相対的に高圧側の高圧減圧機構と、相対的に低圧側の低圧減圧機構とを含み、第1熱交換器を経た冷媒の圧力を高圧減圧機構および低圧減圧機構により減少させる減圧部と、減圧部を経た冷媒を熱負荷から吸熱させる第2熱交換器と、高圧減圧機構と低圧減圧機構との間に与えられ、第1熱交換器に設定される高圧と、第2熱交換器に設定される低圧との間の中間圧の冷媒を圧縮機構と圧縮機構との間に供給する複数の中間圧インジェクション流路と、複数の中間圧インジェクション流路のうち相対的に高圧側の高圧中間圧インジェクション流路に気相の冷媒を供給する気液分離器と、気液分離器から供給される液相の冷媒である液冷媒と、液冷媒の一部を減圧させてなる二相冷媒とを熱交換させることで液冷媒から吸熱させた冷媒を、高圧中間圧インジェクション流路に対して低圧側の中間圧インジェクション流路に供給する内部熱交換器と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示においては、2種類の中間圧インジェクション手段としての1つ以上の気液分離器および1つ以上の内部熱交換器を組み合わせることにより、圧縮の段数N(3以上)に相応の中間圧インジェクションの必要段数(N-1)を満足するとともに、内部熱交換器に対して高圧側に気液分離器を配置する。そうすると、中間圧インジェクションの各段に気液分離器を配置する場合と比べて気液分離器の数が少ない分、液冷媒の偏在に起因する効率低下と運転状態の不安定さを抑えることができる。
加えて、内部熱交換器に対して高圧側に気液分離器が配置されるため、気液分離器から内部熱交換器へと飽和液を流入させて冷媒に過冷却を与えることができる。過冷却により安定して効率よく運転させることができる上、内部熱交換器を経た冷媒を流入させる過冷却熱交換器を備える必要がないので、コストの低減、装置の小型化および軽量化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態に係る冷凍装置の回路構成を示す図である。
【
図2】
図1に示す冷凍装置のモリエール線図である。
【
図3】比較例に係る冷凍装置のモリエール線図である。
【
図4】本開示の変形例に係る冷凍装置の回路構成を示す図である。
【
図5】
図3に示す冷凍装置のモリエール線図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について説明する。
〔冷凍サイクルの基本要素〕
図1に示す多段圧縮式の冷凍装置1は、冷凍サイクルにより冷媒を循環させることにより、外気を熱源として、適宜な熱負荷(例えば、装置筐体内の空気および収容物品)を冷却する。
冷凍装置1は、冷凍サイクルをなす基本要素として、冷媒を圧縮する圧縮部10と、冷媒を外気へと放熱させる放熱器E1(第1熱交換器)と、冷媒の圧力を減少させる減圧部20と、熱負荷から冷媒へと吸熱させる吸熱器E2(第2熱交換器)とを備えている。圧縮部10により圧縮された冷媒は、放熱器E1、減圧部20、および吸熱器E2をこの順序で流れ、圧縮部10へと吸入される。
【0011】
本実施形態の冷凍装置1の冷媒回路には、例えば、HFC(Hydro Fluoro Carbon)冷媒、HFO(Hydro Fluoro Olefin)冷媒、二酸化炭素(CO2)冷媒、炭化水素系冷媒等から任意に選択される単一冷媒あるいは混合冷媒が封入されている。GWP低減の観点から、本実施形態では、二酸化炭素(CO2)を少なくとも一部に含む冷媒を採用している。
【0012】
〔複数段の圧縮機構・減圧機構〕
圧縮部10は、直列に接続される複数段の圧縮機構11~14を含んでいる。第1段圧縮機構11、第2段圧縮機構12、第3段圧縮機構13、および第4段圧縮機構14は、低圧側Lから高圧側Hへと複数のステップに亘り冷媒を順次圧縮する。圧縮部10の段数Nは3以上であり、一例として段数Nは「4」である。第1段~第4段は、n1,n2,n3,n4の符号により示されている。
【0013】
図2は、冷凍装置1の冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示すモリエール線図である。
図2に示されているr1,r2…等の記号は、
図1に示されている同じ記号と対応している。
図2に示すように、冷凍装置1は、4段圧縮、2段膨張の冷凍サイクルにより運転される。
【0014】
本実施形態の冷凍装置1は、2つの電動圧縮機101,102と、電動圧縮機101,102のそれぞれの電動機や膨張弁等の動作を制御可能な制御装置15と、電動圧縮機101,102の間に設けられる中間冷却熱交換器16とを備えている。
第1電動圧縮機101は、直列に接続される第1段圧縮機構11および第2段圧縮機構12と、それら圧縮機構11,12を収容するハウジング101Aと、圧縮機構11,12を回転駆動する電動機101Bとを備えている。
第2電動圧縮機102は、直列に接続される第3段圧縮機構13および第4段圧縮機構14と、それら圧縮機構13,14を収容するハウジング102Aと、圧縮機構13,14を回転駆動する電動機102Bとを備えている。
【0015】
中間冷却熱交換器16は、第2段圧縮機構12から吐出された冷媒を外気への放熱により冷却し、第3段圧縮機構13の吸入部へと供給する(
図2における作動点r4からr5へ)。
【0016】
第1段圧縮機構11は、例えば、ピストンロータおびシリンダを含むロータリー式圧縮機構に相当する。第3段圧縮機構13も同様である。第2段圧縮機構12は、例えば、一対のスクロール部材を含むスクロール式圧縮機構に相当する。第4段圧縮機構14も同様である。
【0017】
減圧部20は、相対的に低圧側Lの低圧減圧機構21と、相対的に高圧側Hの高圧減圧機構22とを含んでいる。減圧機構21,22はそれぞれ、膨張弁、あるいはキャピラリーチューブ等であってよい。特に、絞りの開度調整が可能な膨張弁であることが好ましい。
高圧減圧機構22および低圧減圧機構21は、この順で、放熱器E1を経た冷媒の圧力を順次減少させる。
【0018】
図2に示すように、複数段n1,n2,n3,n4の圧縮機構11~14により冷媒が圧縮されることで、冷媒の圧力が段階的に増大する。これに伴い冷媒の吐出温度が上昇する。
冷媒を外気へと放熱させる中間冷却熱交換器16の作用により冷媒の温度を低下させることで(r4からr5へ)、圧縮部10の全体としての吐出温度の抑制に寄与することができる。
【0019】
圧縮の第1段n1への吸入圧力と第2段n2からの吐出圧力との間の圧力を第1中間圧P1と称する。同様に、第2段n2への吸入圧力と第3段n3からの吐出圧力との間の圧力を第2中間圧P2と称し、第3段n3への吸入圧力と第4段n4からの吐出圧力との間の圧力を第3中間圧P3と称する。P1<P2<P3の関係が成り立つ。
CO2の臨界温度は、他の冷媒、例えば、HFC(Hydro Fluoro Carbon)の臨界温度よりも低い。そのため、冷凍装置1の定常運転において、CO2冷媒は、複数段に亘り冷媒を圧縮する圧縮部10により臨界圧力PCを超える圧力まで圧縮される。但し、放熱器E1および高圧減圧機構22を経た冷媒の圧力(r12,r13,r14)、すなわち第3中間圧P3は、臨界圧力PC以下に留まる。
【0020】
(中間圧インジェクション)
冷凍装置1は、低圧減圧機構21と高圧減圧機構22との間における冷媒の気液分離により得られた中間圧の冷媒を第1~第4段圧縮機構11~14のそれぞれの間に供給する中間圧インジェクションを実施する。そのため、冷凍装置1は、低圧減圧機構21および高圧減圧機構22の間に与えられるN-1個の中間圧インジェクション手段(31~33)と、中間圧インジェクション手段(31~33)にそれぞれ対応するN-1個の中間圧インジェクション流路41~43とを備えている。
【0021】
各中間圧インジェクション流路41~43を通じて、直列接続の圧縮機構11~14のそれぞれの間に中間圧P1,P2,P3の冷媒が供給されることにより、第2~第4段圧縮機構12~14のそれぞれの吐出温度を低減することができる。
なお、中間圧インジェクション流路41~43には、それぞれ、必要に応じてバルブを設けることができる。運転条件に応じて当該バルブを開または閉に切り替えるようにしてもよい。
【0022】
中間圧インジェクション手段(31~33)は、
図1に示すように、単一の気液分離器33(受液器)と、内部熱交換器32,31とからなる。気液分離器33は、内部熱交換器32,31に対して高圧側Hに配置されている。高圧内部熱交換器32は、低圧内部熱交換器31に対して高圧側Hに配置されている。
これら気液分離器33、内部熱交換器32、および内部熱交換器31は、それぞれ、対応する中間圧インジェクション流路41~43を通じて、中間圧の冷媒を第2~第4段圧縮機構12~14に供給する。
【0023】
第4段圧縮機構14から吐出された冷媒は、高圧減圧機構22により減圧されて気液分離器33へと流入する。気液分離器33に流入した冷媒は、貯留タンク33Aの内部における密度差に基づいて気相と液相とに分離される。これは、
図2に示すように、r12から、r13およびr14への状態変化に相当する。貯留タンク33A内の液面よりも上方の気相領域33Bには、第3中間圧インジェクション流路43が接続されている。
【0024】
気液分離器33において液相と分離された第3中間圧P3の気相の冷媒は、第3中間圧インジェクション流路43を通じて高圧側Hの中間圧インジェクションに供される(r13からr8へ)。
第3中間圧インジェクション流路43により第4段圧縮機構14へ供給される第3中間圧P3の冷媒の温度は、第3段圧縮機構13から吐出される冷媒の温度よりも低い。そのため、第3中間圧インジェクション流路43により供給する冷媒と、第3段圧縮機構13から吐出される冷媒との全体として、第4段圧縮機構14へと吸入させる冷媒の温度が低下する(r7からr8へ)。そうすると、第4段圧縮機構14から吐出される冷媒の温度も低下するから、中間圧ガスインジェクションは、吐出温度の低減に寄与する。
【0025】
一方、貯留タンク33Aに貯留される液相の冷媒(液冷媒)は、高圧内部熱交換器32および低圧内部熱交換器31へと供給され、高圧内部熱交換器32および低圧内部熱交換器31によりそれぞれ過冷却が与えられるのと並行して、その一部が第2中間圧インジェクション流路42および第1中間圧インジェクション流路41のそれぞれを通じて、第3中間圧インジェクションに対して低圧側Lの中間圧インジェクションに供される。中間圧P1,P2,P3のインジェクションの実施に伴い、冷媒の流量は順次減少する。そのため、高圧減圧機構22から低圧減圧機構21までの冷媒の流れの上流である高圧内部熱交換器32の能力は、下流の低圧内部熱交換器31の能力よりも大きい。冷凍装置1の定格条件において、高圧内部熱交換器32の能力は、低圧内部熱交換器31の能力に対して例えば、2.5倍程度大きい。
【0026】
高圧内部熱交換器32および低圧内部熱交換器31のいずれも、気液分離器33から供給される液冷媒と、気液分離器33から供給される液冷媒の一部を減圧機構(321,311)により減圧させてなる二相冷媒とを熱交換させる。
高圧内部熱交換器32は、飽和状態にある気液分離器33の内部から供給される液冷媒を流入させる主流路320と、減圧機構321と、気液分離器33から供給される液冷媒の一部を減圧機構321へと流入させる分岐流路322と、減圧機構321による第3中間圧P
3から第2中間圧P
2への減圧(
図2におけるr14からr15へ)を経た二相冷媒を流入させる吸熱流路323とを備えている。
【0027】
吸熱流路323を流れる冷媒は、主流路320を流れる冷媒から吸熱することでガス化し(r15からr16へ)、第2中間圧インジェクション流路42を通じて第3段圧縮機構13へと吸入される。
一方、主流路320を流れる冷媒は、吸熱流路323を流れる冷媒へと放熱することで過冷却され(r14からr17へ)、低圧内部熱交換器31へと流入する。
【0028】
第2中間圧インジェクション流路42により、第2中間圧P2の冷媒を第3段圧縮機構13の吸入部へと供給すると(r16からr6へ)、中間冷却熱交換器16から流出して第3段圧縮機構13へと吸入される冷媒の温度が低下する(r5からr6へ)。第2段圧縮機構12と第3段圧縮機構13との間においては、中間圧P2のインジェクション作用に加え、中間冷却熱交換器16による作用(r4からr5へ)によっても第3段圧縮機構13への吸入温度が低下するため、吐出温度をより抑えることができる。
【0029】
低圧内部熱交換器31は、高圧内部熱交換器32から流出した過冷却状態の液冷媒(過冷却液)を流入させる主流路310と、減圧機構311と、過冷却液の一部を減圧機構311へと流入させる分岐流路312と、減圧機構311による第2中間圧P2から第1中間圧P1への減圧(r17からr18へ)を経た二相冷媒を流入させる吸熱流路313とを備えている。吸熱流路313を流れる冷媒は、主流路310を流れる冷媒から吸熱することでガス化し(r18からr19へ)、第1中間圧インジェクション流路41を通じて第2段圧縮機構12へと吸入される(r19からr3へ)。これによって第2段圧縮機構12へと吸入させる冷媒の温度が低下する(r2からr3へ)。
【0030】
一方、主流路310を流れる冷媒は、吸熱流路313を流れる冷媒へと放熱することで過冷却度を増大させ(r17からr20へ)、低圧減圧機構21へと流入する。
低圧内部熱交換器31から流れ出る第1中間圧P1の液冷媒は、十分な過冷却が与えられているから、過冷却用熱交換器を経ることなく、低圧減圧機構21へと直接的に流入し、低圧減圧機構21により減圧される(r20からr21へ)。低圧減圧機構21を経た冷媒は、吸熱器E2により熱負荷から吸熱することで蒸発し、第1段圧縮機構11へと吸入される(r21からr22へ)。
【0031】
気液分離器33から内部熱交換器32へと流入する液冷媒、高圧内部熱交換器32から低圧内部熱交換器31へと流入する液冷媒、および低圧内部熱交換器31から低圧減圧機構21へと流入する冷媒のそれぞれの圧力は、第3中間圧P3に相当する(r14、r17、およびr20)。そのため、冷凍サイクルにおける膨張工程は、高圧減圧機構22による高圧PHから第3中間圧P3までの減圧と、第3中間圧P3から低圧PLまでの減圧との2段に集約される。つまり、冷凍装置1は、圧縮の段数Nよりも膨張の段数が少ない状態で、つまり、4段圧縮2段膨張サイクルにより運転される。
【0032】
〔主な作用および効果〕
低GWPの冷媒を使用しつつCOPを向上させるため、単段圧縮から2段圧縮へ、さらには3段圧縮、4段圧縮というように、段数Nを増加させることが有効である。
以下に比較例を示しつつ、本実施形態の冷凍装置1の作用および効果を説明する。
3段以上の多段圧縮を採用する場合、2段圧縮の例(例えば、上述の特許文献1)に基づいて、冷凍装置に対して圧縮段数Nと同数の減圧機構およびN-1個の気液分離器を与えることが考えられる。かかる冷凍装置は、例えば4段の場合、高圧側Hから低圧側Lに向けて、減圧機構、気液分離器、減圧機構、気液分離器、減圧機構、気液分離器、および減圧機構がこの順に配置され、各気液分離器から中間圧の気相冷媒が中間圧インジェクション流路を通じて圧縮機構の吸入部へと供給される。
こうした比較例の冷凍装置は、
図3に実線で示すように、N段圧縮、N段膨張のサイクルにより動作する。Nは、例えば「4」である。
比較例の冷凍装置は、最も低圧側Lの気液分離器から流出した液冷媒と外気とを熱交換させる過冷却用熱交換器を備えていてもよい。その場合は、
図3に一点鎖線の矢印で示すように、冷媒に過冷却が与えられる。
【0033】
比較例の冷凍装置は、N-1個の気液分離器を備えているから、段数Nが3以上の場合は、2以上の気液分離器を備えている。その場合は、複数の気液分離器のうちの所定の気液分離器に液冷媒を確保することが難しい。最も低圧側Lに過冷却熱交換器が設けられているとしても、冷媒が二相の状態で低圧減圧機構21および吸熱器E2に流入するのを避けるため、少なくとも、最も低圧側Lに位置する気液分離器には液冷媒を確保し、当該気液分離器から低圧減圧機構21へと液冷媒を供給することが望まれる。そのためには、N-1個の気液分離器のそれぞれの液位に基づいて圧縮機構11~14の回転数を制御する必要がある。N-1個の気液分離器のそれぞれの液位を把握するため、少なくとも2つの液位センサが必要となる。
【0034】
比較例とは異なり、本実施形態の冷凍装置1は、段数Nを増やすにあたり、段数Nに相応の数の減圧機構および気液分離器を備えることなく、あるいは、段数Nに相応の数の内部熱交換器を備えることなく、単一の気液分離器33を高圧側Hに備えるとともに、低圧側Lには内部熱交換器32,31を備えている。つまり、本実施形態の冷凍装置1は、中間圧インジェクションの必要段数(N-1)と同数の気液分離器を備えておらず、中間圧インジェクションの必要段数(N-1)よりも少ない数の気液分離器33を備えている。
中間圧インジェクションの必要段数(N-1)に対して、冷凍装置1が備えている気液分離器33の数が少ない分、複数の気液分離器を備えている場合に起こりうる気液分離器の相互間における冷媒の偏在の度合が軽減される。その結果、液冷媒の偏在に起因する効率低下と運転状態の不安定さを抑えつつ、圧縮段数Nの増加による効率向上の効果を担保し、また、冷凍装置1の運転状態の安定に寄与することができる。
【0035】
特に本実施形態の冷凍装置1は、気液分離器として、単一の気液分離器33のみを備えているから、複数の気液分離器のうちの一部の気液分離器において液量が尽きる状態に陥らずに、特定の気液分離器33に液冷媒が貯留されることを担保することができる。そうすると、気液分離器の液位に基づく制御が不要となり、液位センサも不要となる。液位センサを設置するとしても、その数を削減することができる。
【0036】
以上より、本実施形態の冷凍装置1によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)気液分離器として単一の気液分離器33のみを備えているため、複数の気液分離器を備えている場合とは異なり、気液分離器相互の間で液冷媒が移動することなく、特定の気液分離器33に液冷媒が貯留されることを担保することができる。そのため、気液分離器における液位に基づく制御を行う必要がない。制御の簡素化により、冷凍装置1のコストを低減することができる。
【0037】
(2)内部熱交換器32,31に対して高圧側Hに気液分離器33が配置されているため、気液分離器33から内部熱交換器32,31へと飽和液が流入する。そのため、冷媒に過冷却を与えることができる。そうすると、COPを向上させ、フラッシュの発生を抑えて冷凍装置1を安定して効率よく運転させることができるばかりでなく、確実に過冷却が与えられるので、内部熱交換器32,31を経た冷媒を過冷却熱交換器に流入させる必要がない。つまり、内部熱交換器32,31を経た冷媒を低圧減圧機構21に直接的に流入させればよい。
そうすると、比較例に対して過冷却熱交換器が不要となって、冷媒回路構成の簡素化が図られるため、コストの低減、装置の小型化および軽量化に寄与することができる。
本実施形態では、気液分離器33から液冷媒を2つの内部熱交換器32,31へと順次流入させることにより、過冷却度を十分に得ることができる。そのため、効率向上および運転安定化の効果が大きいことに加え、過冷却度を増大させるために能力の大きな過冷却熱交換器を追加する必要がないから、コストの低減、装置の小型化および軽量化の効果も大きい。
【0038】
(3)高圧内部熱交換器32および/または低圧内部熱交換器31に減圧機構としての膨張弁が備えられることによれば、膨張弁の開度の調整により、
図2に示すが如く、二相冷媒による中間圧インジェクションを行うことが可能となる。例えば、高圧内部熱交換器32に減圧機構321としての膨張弁が備えられる場合は、膨張弁の開度調整により、第2中間圧インジェクション流路42を通じて、二相冷媒による第2中間圧P
2のインジェクション(r16からr6へ)を第3段圧縮機構13に対して行うことが可能となる。
あるいは、低圧内部熱交換器31に減圧機構311としての膨張弁が備えられる場合は、膨張弁の開度調整により、二相冷媒による第1中間圧P
1のインジェクション(r19からr3へ)を第2段圧縮機構12に対して行うことが可能となる。
二相冷媒のインジェクションにより、圧縮機構への冷媒の吸入温度が下がるため、吐出温度を許容限度に抑えることができる。
【0039】
(4)一般に、気液分離器には、冷媒を低温に保つために断熱材が設けられる。内部熱交換器31,32に対して高圧側Hに気液分離器33が配置されることによれば、低圧側Lに気液分離器が配置される場合に比べ、気液分離器における圧力飽和温度が高くなるため、気液分離器33と外気温との温度差が小さい。したがって、気液分離器33に設けられる断熱材の厚さを薄くすることができるので、コストの低減、装置の小型化および軽量化に寄与することができる。
【0040】
例えば、冷凍装置1の定格条件において、
図1の如く、第3中間圧P
3に対応する単一の気液分離器33を備え、第2中間圧P
2および第1中間圧P
1にそれぞれ対応する2つの内部熱交換器32,31を備える場合には、気液分離器33の液出口の温度は20℃であり、この場合に最も外気温との温度差が小さい。液出口の温度は、サイクル計算による。以下も同様である。
図示を省略するが、第2中間圧P
2に対応する単一の気液分離器を備え、第3中間圧P
3および第1中間圧P
1にそれぞれ対応する2つの気液分離器を備える場合には、気液分離器の液出口の温度は2℃である。
さらに、第1中間圧P
1に対応する単一の気液分離器を備え、第3中間圧P
3および第2中間圧P
2にそれぞれ対応する2つの気液分離器を備える場合には、気液分離器の液出口の温度は-12℃である。
【0041】
気液分離器の位置が高圧側であるほど、圧力飽和温度が高いため気液分離器と外気との温度差が小さいことは、比較例に係る
図3のモリエール図によっても説明することができる。
図3から理解されるように、高圧の気液分離器(r12)の圧力飽和温度をT1、中圧の気液分離器(r15)の圧力飽和温度をT2、低圧の気液分離器(r18)の圧力飽和温度をT3とすると、T1>T2>T3であることが明らかである。圧力飽和温度が高いほど、気液分離器と外気との温度差が小さい。
【0042】
以上で説明したように、本実施形態の冷凍装置1によれば、2種類の中間圧インジェクション手段としての1つ以上の気液分離器33および1つ以上の内部熱交換器31,32を組み合わせて、圧縮の段数N(3以上)に相応の中間圧インジェクションの必要段数(N-1)を満足するとともに、内部熱交換器31,32に対して高圧側Hに気液分離器33を配置することにより、例えばCO2のように低GWPの冷媒を使用しつつCOPを向上させ、かつ吐出温度を許容限度以下に維持しながら冷凍装置1を安定して運転させることができる。
【0043】
〔変形例〕
冷凍装置1は、必ずしも高圧内部熱交換器32および低圧内部熱交換器31を備えている必要はなく、段数Nに応じて、単一の内部熱交換器のみを備えていたり、あるいは3つ以上の内部熱交換器を備えていたりしてもよい。そうした場合も、上記実施形態により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
図4に示す冷凍装置1-2は、N段(4段)の圧縮機構11~14を備え、N-1個(3個)の中間圧インジェクション手段として、2つの気液分離器33,32-2と、単一の内部熱交換器31とを備えている。
図5は、冷凍装置1-2のモリエール線図である。
冷凍装置1-2は、2つの気液分離器33,32-2の間に位置する減圧機構22を含め、減圧部20を構成する3つの減圧機構21~23を備えている。そのため、4段圧縮3段膨張のサイクルにより運転される。
【0045】
冷凍装置1-2も、上記実施形態の冷凍装置1と同様に、中間圧インジェクションの必要段数(N-1)に対して少ない数である2つの気液分離器33,32-2を備えていることにより、気液分離器33,32-2の間の液冷媒の偏在の度合が軽減される。その結果、サイクル効率低下と運転状態の不安定さを抑えつつ、圧縮段数Nの増加による効率向上の効果を担保することができ、また、冷凍装置1-2の運転状態の安定に寄与することができる。
【0046】
加えて、内部熱交換器31に対して高圧側Hに気液分離器33,32-2が配置されているため、気液分離器32-2から内部熱交換器31へと飽和液が流入するので、冷媒に過冷却を与えることができる(
図4におけるr17からr20へ)。過冷却により安定して効率よく運転させることができる上、過冷却を得るために過冷却熱交換器を追加する必要がないので、コストの低減、装置の小型化および軽量化に寄与することができる。
【0047】
その他、内部熱交換器31に減圧機構311として備えられる膨張弁の開度の調整により、二相冷媒による第1中間圧P1のインジェクションを行うことが可能となる(r19からr3へ)。そうすると、第2段圧縮機構12への冷媒の吸入温度が低下するため、圧縮部10からの冷媒の吐出温度を許容限度に抑えることができる。
さらに、内部熱交換器31に対して高圧側Hに気液分離器33,32-2が配置されることによれば、内部熱交換器31に対して低圧側Lに気液分離器33,32-2が配置される場合に対し、断熱材の厚さを低減できるため、装置の小型化および軽量化に寄与できる。
【0048】
上記以外にも、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
【0049】
(付記)
以上で説明した冷凍装置は、以下のように把握される。
〔1〕冷凍サイクルにより冷媒を循環させる冷凍装置1,1-2は、直列に接続されてそれぞれ冷媒を圧縮する3段以上の圧縮機構11~14を含む圧縮部10と、圧縮部10から吐出された冷媒を外気へと放熱させる第1熱交換器(E1)と、相対的に高圧側の高圧減圧機構22と、相対的に低圧側の低圧減圧機構21とを含み、第1熱交換器E1を経た冷媒の圧力を高圧減圧機構22および低圧減圧機構21により減少させる減圧部20と、減圧部20を経た冷媒を熱負荷から吸熱させる第2熱交換器(E2)と、高圧減圧機構22と低圧減圧機構21との間に与えられ、第1熱交換器(E1)に設定される高圧PHと、第2熱交換器(E2)に設定される低圧PLとの間の中間圧P1,P2,P3の冷媒を圧縮機構と圧縮機構との間に供給する複数の中間圧インジェクション流路41~43と、複数の中間圧インジェクション流路41~43のうち相対的に高圧側Hの高圧中間圧インジェクション流路(43、または43,42)に気相の冷媒を供給する気液分離器33(または33,32-2)と、気液分離器33から供給される液相の冷媒である液冷媒と、液冷媒の一部を減圧させてなる二相冷媒とを熱交換させることで液冷媒から吸熱させた冷媒を、高圧中間圧インジェクション流路(43、または43,42)に対して低圧側Lの中間圧インジェクション流路42,41(または41)に供給する内部熱交換器32,31(または31)と、を備える。
〔2〕冷凍装置1には、気液分離器33は、1つだけ備えられ、内部熱交換器32,31は、気液分離器33と低圧減圧機構21との間に1つ以上が備えられる。
〔3〕冷凍装置1は、最も高圧側Hに位置する気液分離器33であって高圧減圧機構22から直接的に冷媒が供給される最高圧気液分離器(33)を備える。
〔4〕冷凍装置1,1-2は、最も低圧側Lに位置する内部熱交換器31であって低圧減圧機構21へと直接的に冷媒を流入させる最低圧内部熱交換器(31)を備える。
〔5〕内部熱交換器31,32は、液冷媒の一部の圧力を減少させて膨張させる膨張弁(311,321)を含む。
〔6〕冷凍装置1は、2つ以上の内部熱交換器31,32を備え、相対的に高圧側Hに位置する内部熱交換器32の能力は、相対的に低圧側に位置する内部熱交換器31の能力よりも大きい。
〔7〕冷媒は、二酸化炭素を少なくとも一部に含む。
【符号の説明】
【0050】
1,1-2 冷凍装置
10 圧縮部
11 1段圧縮機構
12 2段圧縮機構
13 3段圧縮機構
14 4段圧縮機構
15 制御装置
16 中間冷却熱交換器
20 減圧部
21 低圧減圧機構
22 高圧減圧機構
21~23 減圧機構
31 低圧内部熱交換器(最低圧内部熱交換器)
32 高圧内部熱交換器
32-2 気液分離器
33 気液分離器(最高圧気液分離器)
33A 貯留タンク
33B 気相領域
41 第1中間圧インジェクション流路
42 第2中間圧インジェクション流路
43 第3中間圧インジェクション流路(高圧中間圧インジェクション流路)
101 第1電動圧縮機
101A ハウジング
101B 電動機
102 第2電動圧縮機
102A ハウジング
102B 電動機
310 主流路
311 減圧機構
312 分岐流路
313 吸熱流路
320 主流路
321 減圧機構
322 分岐流路
323 吸熱流路
E1 放熱器(第1熱交換器)
E2 吸熱器(第2熱交換器)
H 高圧側
L 低圧側
N 段数
P1,P2,P3 中間圧
PC 臨界圧力
PH 高圧
PL 低圧
n1,n2,n3,n4 段