ホーム > 特許ランキング > コニカミノルタ株式会社
知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181854
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】後処理装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B65H 31/02 20060101AFI20221201BHJP
B41J 11/70 20060101ALI20221201BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221201BHJP
【ＦＩ】
B65H31/02
B41J11/70
G03G21/00 370
B41J29/393 105
B41J29/38 206
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2021089045
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧 研司
【テーマコード（参考）】
2C058
2C061
2H270
3F054
【Ｆターム（参考）】
2C058AB08
2C058AB22
2C058AB23
2C058AC08
2C058AE02
2C058AF51
2C058LA03
2C058LC12
2C058LC16
2C058LC28
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061HJ04
2C061HN15
2C061HN18
2C061KK26
2C061KK28
2H270LC04
2H270LC05
2H270LC14
2H270LC17
2H270LC19
2H270LC22
2H270MC61
2H270MC64
2H270MC67
2H270MD10
2H270ZC03
2H270ZC04
3F054AA01
3F054AC02
3F054BA03
3F054BA04
3F054BE16
3F054BF23
3F054DA04
3F054DA14
3F054DA16
(57)【要約】
【課題】用紙の大きさの割にコシが弱い用紙であっても、生産性を落とすことなく安定して仕分けることが可能な後処理装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】用紙を搬送する搬送部３１と、搬送部３１により搬送された用紙を排出する排紙部３３と、排紙部３３により排出された用紙を積載する排紙トレイＴ１と、搬送部３１により搬送された用紙を断裁する断裁部３２と、排紙部３３により用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、を備える。また、排紙制御部は、断裁部３２により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させる。
【選択図】図１
【解決手段】用紙を搬送する搬送部３１と、搬送部３１により搬送された用紙を排出する排紙部３３と、排紙部３３により排出された用紙を積載する排紙トレイＴ１と、搬送部３１により搬送された用紙を断裁する断裁部３２と、排紙部３３により用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、を備える。また、排紙制御部は、断裁部３２により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させる。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された用紙を排出する排紙部と、
前記排紙部により排出された用紙を積載する排紙トレイと、
前記搬送部により搬送された用紙を断裁する断裁部と、
前記排紙部により前記用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、
を備え、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させることを特徴とする後処理装置。
前記搬送部により搬送された用紙を排出する排紙部と、
前記排紙部により排出された用紙を積載する排紙トレイと、
前記搬送部により搬送された用紙を断裁する断裁部と、
前記排紙部により前記用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、
を備え、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させることを特徴とする後処理装置。
【請求項2】
前記断裁部による前記用紙の断裁を制御する断裁制御部を備え、
前記断裁制御部は、印刷物として不要なヤレ紙を前記断裁部により断裁させ、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁されたヤレ紙を前記第２速度で排出させることを特徴とする請求項１に記載の後処理装置。
前記断裁制御部は、印刷物として不要なヤレ紙を前記断裁部により断裁させ、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁されたヤレ紙を前記第２速度で排出させることを特徴とする請求項１に記載の後処理装置。
【請求項3】
前記ヤレ紙は、画像不良を含む用紙、テスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項２に記載の後処理装置。
【請求項4】
前記断裁制御部は、紙長が第１所定値以上の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする請求項２又は３に記載の後処理装置。
【請求項5】
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする請求項４に記載の後処理装置。
【請求項6】
前記断裁制御部は、坪量が第２所定値未満の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする請求項２～５のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項7】
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする請求項６に記載の後処理装置。
【請求項8】
前記排紙トレイは、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成され、
前記排紙トレイには、排紙方向最下流部に、前記排紙部により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部が設けられ、
前記第１速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向上流側に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向下流側に積載されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置。
前記排紙トレイには、排紙方向最下流部に、前記排紙部により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部が設けられ、
前記第１速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向上流側に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向下流側に積載されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項9】
前記排紙トレイは、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面が設けられ、
各紙受け面は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、
前記第１速度で排出された用紙は、排紙方向上流側の紙受け面に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、排紙方向下流側の紙受け面に積載されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置。
各紙受け面は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、
前記第１速度で排出された用紙は、排紙方向上流側の紙受け面に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、排紙方向下流側の紙受け面に積載されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項10】
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイよりも排紙方向下流側に排出されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項11】
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱を備え、
前記排紙制御部は、長さが第３所定値以上の前記断裁くずを前記排紙部により前記第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の前記断裁くずを前記くず箱に排出させることを特徴とする請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置。
前記排紙制御部は、長さが第３所定値以上の前記断裁くずを前記排紙部により前記第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の前記断裁くずを前記くず箱に排出させることを特徴とする請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項12】
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱と、
前記断裁くずを、前記排紙部により前記第２速度で排出させるか、前記くず箱に排出させるかを選択可能な操作部と、
を備えることを特徴とする請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置
前記断裁くずを、前記排紙部により前記第２速度で排出させるか、前記くず箱に排出させるかを選択可能な操作部と、
を備えることを特徴とする請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置
【請求項13】
前記排紙制御部は、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合に発生する白紙を、前記第２速度で排出させることを特徴とする請求項１～１２のいずれか一項に記載の後処理装置。
【請求項14】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部により前記画像が読み取られた用紙を搬送して排出する請求項１～１３のいずれか一項に記載の後処理装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記読取部により読み取られた読み取り結果に基づいて、前記読取部により前記画像が読み取られた用紙が、印刷物として不要なヤレ紙であるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする画像形成システム。
前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部により前記画像が読み取られた用紙を搬送して排出する請求項１～１３のいずれか一項に記載の後処理装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記読取部により読み取られた読み取り結果に基づいて、前記読取部により前記画像が読み取られた用紙が、印刷物として不要なヤレ紙であるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置及び当該後処理装置を備える画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像が形成された用紙を排出する際、排出先となる排紙トレイ上に仕分けして排出できるようにした構成が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
上記のような構成では、１つの排紙口から排紙を行うとともに、一部の用紙を排紙トレイの手前側（排紙方向上流側：排紙口に近い位置）、他の用紙を排紙トレイの奥側（排紙方向下流側：排紙口から遠い位置）に排出することで、仕分けをすることができる。具体的には、奥側に排紙する用紙を、手前側に排紙する用紙よりも高速度で排出することで、仕分けをすることができる。
上記のような構成では、１つの排紙口から排紙を行うとともに、一部の用紙を排紙トレイの手前側（排紙方向上流側：排紙口に近い位置）、他の用紙を排紙トレイの奥側（排紙方向下流側：排紙口から遠い位置）に排出することで、仕分けをすることができる。具体的には、奥側に排紙する用紙を、手前側に排紙する用紙よりも高速度で排出することで、仕分けをすることができる。
【0003】
なお、上記のような仕分けを、例えば、通常の画像が形成された用紙と他の用紙（例えば、テストパターンが形成された用紙など）とを仕分ける際に行う構成も開示されている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平１１－２０８９６３号公報
【特許文献2】特開２００５－２１２９７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような奥側に排紙する用紙を手前側に排紙する用紙よりも高速度で排出する構成では、用紙の大きさの割にコシが弱い用紙（例えば、用紙の搬送方向の長さが通常より長い長尺紙や薄紙など）を排出する際、排紙時の空気抵抗や排出される用紙の姿勢が安定しないため、通常より高速度で排紙したとしても、狙い通りの排紙位置に排紙することができなかった。図１４に、排紙部３３により、用紙を排紙トレイＴ１の奥側に排紙する様子の一例を示す。なお、図１４（Ａ）は小サイズの用紙Ｐ１１を排紙トレイＴ１の奥側に排紙する様子の一例を、図１４（Ｂ）に大サイズの用紙Ｐ１２を排紙トレイＴ１の奥側に排紙する様子の一例を、それぞれ示している。大サイズの用紙Ｐ１２は、図１４（Ｂ）に示すように、排紙時の空気抵抗の影響などにより、飛ぶときの姿勢が安定せず遠くに飛ばせないため、狙い通りの排紙位置Ｑに排出できていないことがわかる。
【0006】
本発明は、用紙の大きさの割にコシが弱い用紙であっても、生産性を落とすことなく安定して仕分けることが可能な後処理装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項１に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
後処理装置において、
用紙を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された用紙を排出する排紙部と、
前記排紙部により排出された用紙を積載する排紙トレイと、
前記搬送部により搬送された用紙を断裁する断裁部と、
前記排紙部により前記用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、
を備え、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させることを特徴とする。
後処理装置において、
用紙を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された用紙を排出する排紙部と、
前記排紙部により排出された用紙を積載する排紙トレイと、
前記搬送部により搬送された用紙を断裁する断裁部と、
前記排紙部により前記用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部と、
を備え、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させることを特徴とする。
【0008】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の後処理装置において、
前記断裁部による前記用紙の断裁を制御する断裁制御部を備え、
前記断裁制御部は、印刷物として不要なヤレ紙を前記断裁部により断裁させ、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁されたヤレ紙を前記第２速度で排出させることを特徴とする。
前記断裁部による前記用紙の断裁を制御する断裁制御部を備え、
前記断裁制御部は、印刷物として不要なヤレ紙を前記断裁部により断裁させ、
前記排紙制御部は、前記断裁部により断裁されたヤレ紙を前記第２速度で排出させることを特徴とする。
【0009】
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の後処理装置において、
前記ヤレ紙は、画像不良を含む用紙、テスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
前記ヤレ紙は、画像不良を含む用紙、テスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0010】
請求項４に記載の発明は、請求項２又は３に記載の後処理装置において、
前記断裁制御部は、紙長が第１所定値以上の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする。
前記断裁制御部は、紙長が第１所定値以上の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする。
【0011】
請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の後処理装置において、
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする。
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする。
【0012】
請求項６に記載の発明は、請求項２～５のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記断裁制御部は、坪量が第２所定値未満の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする。
前記断裁制御部は、坪量が第２所定値未満の前記ヤレ紙を断裁させることを特徴とする。
【0013】
請求項７に記載の発明は、請求項６に記載の後処理装置において、
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする。
前記断裁制御部は、前記ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させることを特徴とする。
【0014】
請求項８に記載の発明は、請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記排紙トレイは、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成され、
前記排紙トレイには、排紙方向最下流部に、前記排紙部により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部が設けられ、
前記第１速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向上流側に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向下流側に積載されることを特徴とする。
前記排紙トレイは、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成され、
前記排紙トレイには、排紙方向最下流部に、前記排紙部により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部が設けられ、
前記第１速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向上流側に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイの排紙方向下流側に積載されることを特徴とする。
【0015】
請求項９に記載の発明は、請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記排紙トレイは、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面が設けられ、
各紙受け面は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、
前記第１速度で排出された用紙は、排紙方向上流側の紙受け面に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、排紙方向下流側の紙受け面に積載されることを特徴とする。
前記排紙トレイは、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面が設けられ、
各紙受け面は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、
前記第１速度で排出された用紙は、排紙方向上流側の紙受け面に積載され、
前記第２速度で排出された用紙は、排紙方向下流側の紙受け面に積載されることを特徴とする。
【0016】
請求項１０に記載の発明は、請求項１～７のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイよりも排紙方向下流側に排出されることを特徴とする。
前記第２速度で排出された用紙は、前記排紙トレイよりも排紙方向下流側に排出されることを特徴とする。
【0017】
請求項１１に記載の発明は、請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱を備え、
前記排紙制御部は、長さが第３所定値以上の前記断裁くずを前記排紙部により前記第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の前記断裁くずを前記くず箱に排出させることを特徴とする。
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱を備え、
前記排紙制御部は、長さが第３所定値以上の前記断裁くずを前記排紙部により前記第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の前記断裁くずを前記くず箱に排出させることを特徴とする。
【0018】
請求項１２に記載の発明は、請求項１～１０のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱と、
前記断裁くずを、前記排紙部により前記第２速度で排出させるか、前記くず箱に排出させるかを選択可能な操作部と、
を備えることを特徴とする。
前記断裁部の下方に設けられ、前記断裁部により前記用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱と、
前記断裁くずを、前記排紙部により前記第２速度で排出させるか、前記くず箱に排出させるかを選択可能な操作部と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項１３に記載の発明は、請求項１～１２のいずれか一項に記載の後処理装置において、
前記排紙制御部は、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合に発生する白紙を、前記第２速度で排出させることを特徴とする。
前記排紙制御部は、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合に発生する白紙を、前記第２速度で排出させることを特徴とする。
【0020】
請求項１４に記載の発明は、
画像形成システムにおいて、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部により前記画像が読み取られた用紙を搬送して排出する請求項１～１３のいずれか一項に記載の後処理装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記読取部により読み取られた読み取り結果に基づいて、前記読取部により前記画像が読み取られた用紙が、印刷物として不要なヤレ紙であるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする。
画像形成システムにおいて、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部により前記画像が読み取られた用紙を搬送して排出する請求項１～１３のいずれか一項に記載の後処理装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記読取部により読み取られた読み取り結果に基づいて、前記読取部により前記画像が読み取られた用紙が、印刷物として不要なヤレ紙であるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、用紙の大きさの割にコシが弱い用紙であっても、生産性を落とすことなく安定して仕分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成システムの制御構造を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る画像形成システムの動作を模式的に説明する図である。
【図5】ヤレ紙の紙長と断裁の有無とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図6】ヤレ紙の坪量と断裁の有無とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図7】ヤレ紙の紙長と断裁回数とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図8】ヤレ紙の坪量と断裁回数とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図9】排紙トレイの変形例１を示す図である。
【図10】排紙トレイの変形例２を示す図である。
【図11】断裁くずの長さと排出先とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図12】断裁くず廃棄方法設定画面の一例を示す図である。
【図13】白紙が発生した場合の従来及び本実施形態における断裁の様子の一例を示す図である。
【図14】従来技術において、用紙を排紙トレイの奥側に排紙する様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
【0025】
画像形成装置１０は、原稿から画像を読み取って得られた画像データ、又は、外部装置から受信した画像データに基づいて、電子写真方式によりカラー画像を形成する。画像形成された用紙は、ＩＣＣＵ２０へと排出される。
画像形成装置１０は、図１及び図２に示すように、操作部１１と、表示部１２と、原稿読取ユニット１３と、画像形成部１４と、給紙部１５と、画像形成制御部１６と、記憶部１７と、コントローラーＩＦ（Inter Face）１８と、画像処理部１９と、を備えて構成されている。
画像形成装置１０は、図１及び図２に示すように、操作部１１と、表示部１２と、原稿読取ユニット１３と、画像形成部１４と、給紙部１５と、画像形成制御部１６と、記憶部１７と、コントローラーＩＦ（Inter Face）１８と、画像処理部１９と、を備えて構成されている。
【0026】
操作部１１は、表示部１２の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を画像形成制御部１６に出力する。
【0027】
表示部１２は、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）により構成され、画像形成制御部１６から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
【0028】
原稿読取ユニット１３は、ＡＤＦ（自動原稿給紙装置）、スキャナー等を備え、原稿の画像を読み取って得られた画像データを画像形成制御部１６に出力する。
【0029】
画像形成部１４は、画像処理部１９により画像処理が行われた画像データに基づいて、給紙部１５から供給された用紙上に画像を形成する。
画像形成部１４は、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の各色に対応する感光体ドラム１４１Ｙ，１４１Ｍ，１４１Ｃ，１４１Ｋ、中間転写ベルト１４２、２次転写ローラー１４３、定着部１４４等を備えて構成されている。
画像形成部１４は、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の各色に対応する感光体ドラム１４１Ｙ，１４１Ｍ，１４１Ｃ，１４１Ｋ、中間転写ベルト１４２、２次転写ローラー１４３、定着部１４４等を備えて構成されている。
【0030】
感光体ドラム１４１Ｙは、一様に帯電された後、イエロー色の画像データに基づいてレーザービームにより走査露光され、静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム１４１Ｙ上の静電潜像にイエロー色のトナーが付着され、現像が行われる。
感光体ドラム１４１Ｍ，１４１Ｃ，１４１Ｋについても、扱う色が異なることを除いて、感光体ドラム１４１Ｙと同様であるため、説明を省略する。
感光体ドラム１４１Ｍ，１４１Ｃ，１４１Ｋについても、扱う色が異なることを除いて、感光体ドラム１４１Ｙと同様であるため、説明を省略する。
【0031】
感光体ドラム１４１Ｙ，１４１Ｍ，１４１Ｃ，１４１Ｋ上に形成された各色のトナー像は、回転する中間転写ベルト１４２上に逐次転写される（１次転写）。すなわち、中間転写ベルト１４２上には、４色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト１４２上のカラートナー像は、２次転写ローラー１４３により、用紙上に一括して転写される（２次転写）。
中間転写ベルト１４２上のカラートナー像は、２次転写ローラー１４３により、用紙上に一括して転写される（２次転写）。
【0032】
定着部１４４は、カラートナー像が転写された用紙を加熱する加熱ローラー、当該用紙を加圧する加圧ローラーを備え、加熱・加圧によりカラートナー像を用紙に定着させる。
【0033】
給紙部１５は、給紙トレイ１５１～１５３を備え、画像形成部１４に用紙を供給する。各給紙トレイ１５１～１５３には、給紙トレイごとに予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。
【0034】
画像形成制御部１６は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、メモリーを備えて構成される。
ＣＰＵは、ＲＯＭに記憶されている各種処理プログラムを読み出し、当該プログラムに従って、画像形成装置１０の各部の動作を集中制御する。また、ＣＰＵは、出力された用紙に対して断裁処理を行う場合には、断裁装置３０に所定の断裁処理を実行する指示を出す。
ＲＯＭは、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
メモリーは、ＤＲＡＭ（Dynamic Random Access Memory）等により構成され、プログラムや各種画像処理に係る画像データ等の各種データを一時的に記憶する。
例えば、画像形成制御部１６は、断裁装置３０の排紙部３３により用紙を排出させる速度を制御する本発明の排紙制御部として機能する。
また、画像形成制御部１６は、断裁装置３０の断裁部３２による用紙の断裁を制御する本発明の断裁制御部として機能する。
ＣＰＵは、ＲＯＭに記憶されている各種処理プログラムを読み出し、当該プログラムに従って、画像形成装置１０の各部の動作を集中制御する。また、ＣＰＵは、出力された用紙に対して断裁処理を行う場合には、断裁装置３０に所定の断裁処理を実行する指示を出す。
ＲＯＭは、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
メモリーは、ＤＲＡＭ（Dynamic Random Access Memory）等により構成され、プログラムや各種画像処理に係る画像データ等の各種データを一時的に記憶する。
例えば、画像形成制御部１６は、断裁装置３０の排紙部３３により用紙を排出させる速度を制御する本発明の排紙制御部として機能する。
また、画像形成制御部１６は、断裁装置３０の断裁部３２による用紙の断裁を制御する本発明の断裁制御部として機能する。
【0035】
記憶部１７は、プログラムや画像データ等の各種データを記憶するＨＤＤ（Hard Disk Drive）、半導体メモリー等の不揮発性の記憶装置である。記憶部１７には、プログラムデータや各種設定データ等のデータを画像形成制御部１６から読み書き可能に記憶する。
また、記憶部１７は、用紙情報（ヤレ紙の紙長や坪量）と断裁の有無（断裁回数）とを対応付けた各種テーブルＴＡ１～４（図５～８参照）や断裁くずの長さと排出先とを対応付けたテーブルＴＡ５を記憶する。
また、記憶部１７は、用紙情報（ヤレ紙の紙長や坪量）と断裁の有無（断裁回数）とを対応付けた各種テーブルＴＡ１～４（図５～８参照）や断裁くずの長さと排出先とを対応付けたテーブルＴＡ５を記憶する。
【0036】
コントローラーＩＦ１８は、外部装置から入力される画像データを受信する。
【0037】
画像処理部１９は、記憶部１７に記憶された画像データ、原稿読取ユニット１３により原稿から画像を読み取って得られた画像データ、外部装置から入力された画像データに必要な画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像形成部１４に送信する。画像処理には、階調処理、中間調処理、色変換処理等が含まれる。階調処理は、画像データの各画素の階調値を、用紙上に形成された画像の濃度特性が目標の濃度特性と一致するように補正された階調値に変換する処理である。中間調処理は、誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理等である。色変換処理は、ＲＧＢの各階調値をＣＭＹＫの各階調値に変換する処理である。
【0038】
ＩＣＣＵ２０は、画像形成装置１０と断裁装置３０との間に設置されている。ＩＣＣＵ２０は、例えば、リニアイメージセンサー（例えばＣＣＤラインセンサー等）、光学系、光源等を備えて構成され、トナー画像が転写された用紙を読み取って、得られた読取画像を画像形成装置１０の画像形成制御部１６に出力する。すなわち、ＩＣＣＵ２０は、画像形成装置１０の画像形成部１４により用紙に形成された画像を読み取る本発明の読取部として機能する。
【0039】
断裁装置３０は、搬送部３１と、断裁部３２と、排紙部３３と、くず箱３４と、を備えて構成されている。また、断裁装置３０には、排紙部３３により排出された用紙を積載する排紙トレイＴ１が設けられている。また、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側には、第２速度で排出された用紙を収容可能な不要紙箱Ｂ１が設けられている。
搬送部３１は、ＩＣＣＵ２０から搬送された用紙を断裁部３２に搬送し、断裁部３２で断裁処理が行われた用紙を排紙部３３に搬送する。
断裁部３２は、搬送部３１により搬送されてきた用紙を分割断裁する。
排紙部３３は、搬送部３１により搬送された用紙を機外（排紙トレイＴ１や不要紙箱Ｂ１）に排出する。
くず箱３４は、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容する。
搬送部３１は、ＩＣＣＵ２０から搬送された用紙を断裁部３２に搬送し、断裁部３２で断裁処理が行われた用紙を排紙部３３に搬送する。
断裁部３２は、搬送部３１により搬送されてきた用紙を分割断裁する。
排紙部３３は、搬送部３１により搬送された用紙を機外（排紙トレイＴ１や不要紙箱Ｂ１）に排出する。
くず箱３４は、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容する。
【0040】
次に、本実施形態に係る画像形成システム１の動作について、図３のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、画像形成制御部１６は、画像形成装置１０から画像が形成された用紙（印刷紙）が排出されたか否かを判定する（ステップＳ１）。
画像形成制御部１６は、画像形成装置１０から画像が形成された用紙が排出されたと判定した場合（ステップＳ１：ＹＥＳ）、次のステップＳ２へと移行する。
一方、画像形成制御部１６は、画像形成装置１０から画像が形成された用紙が排出されていないと判定した場合（ステップＳ１：ＮＯ）、用紙が排出されたと判定するまでステップＳ１の処理を繰り返す。
画像形成制御部１６は、画像形成装置１０から画像が形成された用紙が排出されたと判定した場合（ステップＳ１：ＹＥＳ）、次のステップＳ２へと移行する。
一方、画像形成制御部１６は、画像形成装置１０から画像が形成された用紙が排出されていないと判定した場合（ステップＳ１：ＮＯ）、用紙が排出されたと判定するまでステップＳ１の処理を繰り返す。
【0042】
次に、画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により読み取られた読み取り結果に基づいて、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙が、印刷物として不要なヤレ紙であるか否かを判定する（ステップＳ２）。具体的には、画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙が、画像不良を含む用紙、テスト印刷紙又はジャム時にパージされるパージ紙の少なくともいずれかであった場合に、ヤレ紙であると判定する。すなわち、画像形成制御部１６は、本発明の判定部として機能する。
画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙がヤレ紙であると判定した場合（ステップＳ２：ＹＥＳ）、ステップＳ４へと移行する。
一方、画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙がヤレ紙でないと判定した場合（ステップＳ２：ＮＯ）、当該用紙を第１排紙モード（通常の排出速度である第１速度）で排出させる（ステップＳ３）。
画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙がヤレ紙であると判定した場合（ステップＳ２：ＹＥＳ）、ステップＳ４へと移行する。
一方、画像形成制御部１６は、ＩＣＣＵ２０により画像が読み取られた用紙がヤレ紙でないと判定した場合（ステップＳ２：ＮＯ）、当該用紙を第１排紙モード（通常の排出速度である第１速度）で排出させる（ステップＳ３）。
【0043】
ステップＳ４において、画像形成制御部１６は、ステップＳ２でヤレ紙と判定された用紙を断裁装置３０の断裁部３２により断裁させる。例えば、画像形成制御部１６は、ステップＳ２でヤレ紙と判定された用紙を断裁装置３０の断裁部３２により２分させる。
【0044】
次に、画像形成制御部１６は、ステップＳ４で断裁された用紙（ヤレ紙）を第２排紙モード（第１速度よりも速い第２速度）で排出させる（ステップＳ５）。なお、第２速度で排出された用紙は、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側に配置された不要紙箱Ｂ１に収容される。
【0045】
図４は、本実施形態に係る画像形成システム１の動作を模式的に説明する図である。
画像形成装置１０から排出された用紙は、ＩＣＣＵ２０により読み取られ、その読み取り結果に基づいてヤレ紙であるか否かが判定される。
ヤレ紙でない（正常紙である）と判定された用紙Ｐ１は、断裁されずにそのまま通常の排出速度（第１速度）で排出され、排紙トレイＴ１上に積載される。
一方、ヤレ紙であると判定された用紙Ｐ２は、断裁装置３０で断裁された後、第１速度よりも速い第２速度で排出され、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側に配置された不要紙箱Ｂ１に収容される。
画像形成装置１０から排出された用紙は、ＩＣＣＵ２０により読み取られ、その読み取り結果に基づいてヤレ紙であるか否かが判定される。
ヤレ紙でない（正常紙である）と判定された用紙Ｐ１は、断裁されずにそのまま通常の排出速度（第１速度）で排出され、排紙トレイＴ１上に積載される。
一方、ヤレ紙であると判定された用紙Ｐ２は、断裁装置３０で断裁された後、第１速度よりも速い第２速度で排出され、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側に配置された不要紙箱Ｂ１に収容される。
【0046】
以上のように、本実施形態に係る画像形成システム１は、用紙を搬送する搬送部３１と、搬送部３１により搬送された用紙を排出する排紙部３３と、排紙部３３により排出された用紙を積載する排紙トレイＴ１と、搬送部３１により搬送された用紙を断裁する断裁部３２と、排紙部３３により用紙を排出させる速度を制御する排紙制御部（画像形成制御部１６）と、を備える。また、排紙制御部は、断裁部３２により断裁された用紙を通常の排紙速度である第１速度よりも速い第２速度で排出させる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、遠くに飛ばしたい用紙を断裁した後に通常よりも速い速度で排出させることができるので、飛ぶときの姿勢を安定させて遠くに飛ばすことが可能となり、用紙の大きさの割にコシが弱い用紙であっても、生産性を落とすことなく安定して仕分けることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、遠くに飛ばしたい用紙を断裁した後に通常よりも速い速度で排出させることができるので、飛ぶときの姿勢を安定させて遠くに飛ばすことが可能となり、用紙の大きさの割にコシが弱い用紙であっても、生産性を落とすことなく安定して仕分けることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る画像形成システム１は、断裁部３２による用紙の断裁を制御する断裁制御部（画像形成制御部１６）を備える。また、断裁制御部は、印刷物として不要なヤレ紙を断裁部３２により断裁させ、排紙制御部は、断裁部３２により断裁されたヤレ紙を第２速度で排出させる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、ヤレ紙を断裁した後に通常よりも速い速度で排出させることができるので、飛ぶときの姿勢を安定させて遠くに飛ばすことが可能となり、ヤレ紙と正常紙とを安定して仕分けることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、ヤレ紙を断裁した後に通常よりも速い速度で排出させることができるので、飛ぶときの姿勢を安定させて遠くに飛ばすことが可能となり、ヤレ紙と正常紙とを安定して仕分けることができる。
【0048】
また、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、ヤレ紙は、画像不良を含む用紙、テスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙の少なくとも一つを含む。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、画像不良を含む用紙やテスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙等を安定して遠くに飛ばすことができるので、さまざまな用途において用紙を安定して仕分けることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、画像不良を含む用紙やテスト印刷紙、ジャム時にパージされるパージ紙等を安定して遠くに飛ばすことができるので、さまざまな用途において用紙を安定して仕分けることができる。
【0049】
また、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、第２速度で排出された用紙は、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側に排出される。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、排紙トレイＴ１の形状が用紙を仕分けるスペースを確保できないものであっても用紙を仕分けることができるので、排紙トレイＴ１の形状にかかわらず、用紙を安定して仕分けることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム１によれば、排紙トレイＴ１の形状が用紙を仕分けるスペースを確保できないものであっても用紙を仕分けることができるので、排紙トレイＴ１の形状にかかわらず、用紙を安定して仕分けることができる。
【0050】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態では、ヤレ紙と判定された用紙を断裁部３２により断裁させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、紙長（搬送方向の長さ）が第１所定値以上のヤレ紙を断裁部３２により断裁させて第２速度で排出させるようにし、紙長が第１所定値未満のヤレ紙は断裁せずそのまま第２速度で排出させるようにしてもよい。ここで、第１所定値は、そのままの長さでは遠くに飛ばすことが難しく、第１速度で排出された正常紙と仕分けることが困難となる長さである。
図５に、ヤレ紙の紙長と断裁の有無（断裁を行うか否か）とを対応付けたテーブルＴＡ１の一例を示す。図５に示す例では、紙長が２５０ｍｍ以上のヤレ紙を断裁させるようにし、紙長が２５０ｍｍ未満のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、紙長が第１所定値以上のヤレ紙を断裁させることで、紙長が長い用紙は断裁して遠くに飛ばせるようにするとともに、紙長が短い用紙は断裁せずにそのまま排出することができるので、仕分けの確実性と生産性とを両立させることができる。
図５に、ヤレ紙の紙長と断裁の有無（断裁を行うか否か）とを対応付けたテーブルＴＡ１の一例を示す。図５に示す例では、紙長が２５０ｍｍ以上のヤレ紙を断裁させるようにし、紙長が２５０ｍｍ未満のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、紙長が第１所定値以上のヤレ紙を断裁させることで、紙長が長い用紙は断裁して遠くに飛ばせるようにするとともに、紙長が短い用紙は断裁せずにそのまま排出することができるので、仕分けの確実性と生産性とを両立させることができる。
【0052】
また、例えば、坪量が第２所定値未満のヤレ紙を断裁部３２により断裁させて第２速度で排出させるようにし、坪量が第２所定値以上のヤレ紙は断裁せずそのまま第２速度で排出させるようにしてもよい。ここで、第２所定値は、遠くに飛ばすことが可能であり、第１速度で排出された正常紙と仕分けることができる厚さ（坪量）である。すなわち、坪量が第２所定値未満のヤレ紙の場合、そのままでは遠くに飛ばすことが難しく、第１速度で排出された正常紙と仕分けることが困難であるため、断裁を行うことで、遠くに飛ばすことができるようにすることが好ましい。
図６に、ヤレ紙の坪量と断裁の有無とを対応付けたテーブルＴＡ２の一例を示す。図６に示す例では、坪量が１００ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を断裁させるようにし、坪量が１００ｇ／ｍ２以上のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、坪量が第２所定値未満のヤレ紙を断裁させることで、坪量が小さい用紙は断裁して遠くに飛ばせるようにするとともに、坪量が大きい用紙は断裁せずにそのまま排出することができるので、仕分けの確実性と生産性とを両立させることができる。
図６に、ヤレ紙の坪量と断裁の有無とを対応付けたテーブルＴＡ２の一例を示す。図６に示す例では、坪量が１００ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を断裁させるようにし、坪量が１００ｇ／ｍ２以上のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、坪量が第２所定値未満のヤレ紙を断裁させることで、坪量が小さい用紙は断裁して遠くに飛ばせるようにするとともに、坪量が大きい用紙は断裁せずにそのまま排出することができるので、仕分けの確実性と生産性とを両立させることができる。
【0053】
なお、ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させるようにしてもよい。
図７に、ヤレ紙の紙長と断裁回数とを対応付けたテーブルＴＡ３の一例を示す。図７に示す例では、紙長が４３０ｍｍ以上のヤレ紙を２回断裁（３つに断裁）させるようにし、紙長が２５０ｍｍ以上４３０ｍｍ未満のヤレ紙を１回断裁（２つに断裁）させるようにし、紙長が２５０ｍｍ未満のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させることで、紙長が長い場合は遠くに飛ばすことが可能な長さとなるように断裁させることができるので、どんなサイズの用紙であっても安定して仕分けることができる。
図７に、ヤレ紙の紙長と断裁回数とを対応付けたテーブルＴＡ３の一例を示す。図７に示す例では、紙長が４３０ｍｍ以上のヤレ紙を２回断裁（３つに断裁）させるようにし、紙長が２５０ｍｍ以上４３０ｍｍ未満のヤレ紙を１回断裁（２つに断裁）させるようにし、紙長が２５０ｍｍ未満のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、ヤレ紙の紙長に応じて断裁回数を変更して断裁させることで、紙長が長い場合は遠くに飛ばすことが可能な長さとなるように断裁させることができるので、どんなサイズの用紙であっても安定して仕分けることができる。
【0054】
また、ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させるようにしてもよい。
図８に、ヤレ紙の坪量と断裁回数とを対応付けたテーブルＴＡ４の一例を示す。図８に示す例では、坪量が５０ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を２回断裁（３つに断裁）させるようにし、坪量が５０ｇ／ｍ２以上１００ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を１回断裁（２つに断裁）させるようにし、坪量が１００ｇ／ｍ２以上のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させることで、坪量が小さい場合は遠くに飛ばすことが可能な長さとなるように断裁させることができるので、どんな坪量の用紙であっても安定して仕分けることができる。
図８に、ヤレ紙の坪量と断裁回数とを対応付けたテーブルＴＡ４の一例を示す。図８に示す例では、坪量が５０ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を２回断裁（３つに断裁）させるようにし、坪量が５０ｇ／ｍ２以上１００ｇ／ｍ２未満のヤレ紙を１回断裁（２つに断裁）させるようにし、坪量が１００ｇ／ｍ２以上のヤレ紙は断裁させないように設定されている。
上記のように、ヤレ紙の坪量に応じて断裁回数を変更して断裁させることで、坪量が小さい場合は遠くに飛ばすことが可能な長さとなるように断裁させることができるので、どんな坪量の用紙であっても安定して仕分けることができる。
【0055】
また、上記実施形態では、第２速度で排出された用紙を、排紙トレイＴ１よりも排紙方向下流側に排出させて、不要紙箱Ｂ１に収容させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、排紙トレイＴ１の形状を変形させて、第２速度で排出された用紙を排紙トレイＴ１の排紙方向下流側に積載させることにより、排紙トレイＴ１上で仕分けられるようにしてもよい。
図９に、排紙トレイの変形例１を示す。
変形例１に係る排紙トレイＴ１１は、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成されている。また、排紙トレイＴ１１の排紙方向最下流部（最先端部）には、排紙部３３により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部Ｔ１１１が設けられている。
上記の構成を備えることにより、第１速度で排出された用紙（正常紙）Ｐ１は、排紙トレイＴ１１の排紙方向上流側に積載され、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）Ｐ２は、排紙トレイＴ１１の排紙方向下流側に積載される。
上記のように、排紙トレイＴ１１が、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成され、排紙トレイＴ１１には、排紙方向最下流部に、排紙部３３により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部Ｔ１１１が設けられ、第１速度で排出された用紙が、排紙トレイＴ１１の排紙方向上流側に積載され、第２速度で排出された用紙が、排紙トレイＴ１１の排紙方向下流側に積載されることで、排紙トレイＴ１１上に正常紙とヤレ紙を仕分けることができるので、見栄えよく用紙を仕分けることができる。
図９に、排紙トレイの変形例１を示す。
変形例１に係る排紙トレイＴ１１は、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成されている。また、排紙トレイＴ１１の排紙方向最下流部（最先端部）には、排紙部３３により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部Ｔ１１１が設けられている。
上記の構成を備えることにより、第１速度で排出された用紙（正常紙）Ｐ１は、排紙トレイＴ１１の排紙方向上流側に積載され、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）Ｐ２は、排紙トレイＴ１１の排紙方向下流側に積載される。
上記のように、排紙トレイＴ１１が、紙受け面が山折りとなるよう折り曲げられて形成され、排紙トレイＴ１１には、排紙方向最下流部に、排紙部３３により排出された用紙の先端を突き当て可能な突き当て部Ｔ１１１が設けられ、第１速度で排出された用紙が、排紙トレイＴ１１の排紙方向上流側に積載され、第２速度で排出された用紙が、排紙トレイＴ１１の排紙方向下流側に積載されることで、排紙トレイＴ１１上に正常紙とヤレ紙を仕分けることができるので、見栄えよく用紙を仕分けることができる。
【0056】
図１０に、排紙トレイの変形例２を示す。
変形例２に係る排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２が設けられている。各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜している。排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側の紙受け面Ｔ１２１の最下流部（最先端部）で山折りとなるよう折り曲げられ、排紙方向の下流側の紙受け面Ｔ１２２の最上流部（最後端部）で谷折りとなるよう折り曲げられている。また、各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、互いに略同一の高さとなるように配置されている。
上記の構成を備えることにより、第１速度で排出された用紙（正常紙）Ｐ１は、排紙トレイＴ１２の排紙方向上流側の紙受け面Ｔ１２１に積載され、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）Ｐ２は、排紙トレイＴ１２の排紙方向下流側の紙受け面Ｔ１２２に積載される。
上記のように、排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２が設けられ、各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、第１速度で排出された用紙が、排紙方向上流側の紙受け面Ｔ１２１に積載され、第２速度で排出された用紙が、排紙方向下流側の紙受け面Ｔ１２２に積載されることで、排紙トレイＴ１２上に正常紙とヤレ紙を仕分けることができるので、見栄えよく用紙を仕分けることができる。
変形例２に係る排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２が設けられている。各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜している。排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側の紙受け面Ｔ１２１の最下流部（最先端部）で山折りとなるよう折り曲げられ、排紙方向の下流側の紙受け面Ｔ１２２の最上流部（最後端部）で谷折りとなるよう折り曲げられている。また、各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、互いに略同一の高さとなるように配置されている。
上記の構成を備えることにより、第１速度で排出された用紙（正常紙）Ｐ１は、排紙トレイＴ１２の排紙方向上流側の紙受け面Ｔ１２１に積載され、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）Ｐ２は、排紙トレイＴ１２の排紙方向下流側の紙受け面Ｔ１２２に積載される。
上記のように、排紙トレイＴ１２は、排紙方向の上流側及び下流側にそれぞれ紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２が設けられ、各紙受け面Ｔ１２１、Ｔ１２２は、それぞれ排紙方向の下流側に向かうにつれて高くなるように傾斜しており、第１速度で排出された用紙が、排紙方向上流側の紙受け面Ｔ１２１に積載され、第２速度で排出された用紙が、排紙方向下流側の紙受け面Ｔ１２２に積載されることで、排紙トレイＴ１２上に正常紙とヤレ紙を仕分けることができるので、見栄えよく用紙を仕分けることができる。
【0057】
なお、実施形態（図１参照）で示したような一般的な形状の排紙トレイＴ１であっても、第１速度で排出された用紙（正常紙）と、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）と、を仕分け可能な程度に排紙方向に長さがある場合は、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）を排紙トレイＴ１上に排出させるようにしてもよい。この場合、第１速度で排出された用紙（正常紙）が排紙方向上流側に積載され、第２速度で排出された用紙（ヤレ紙）が排紙方向下流側に積載されることとなる。
【0058】
また、印刷紙のふちを少量だけ断裁して余白なし印刷を行うモード（余白なし印刷モード）において断裁されたくず（断裁くず）は、通常、断裁装置３０内に設けられたくず箱３４に廃棄される。しかしながら、廃棄機構の都合により、くず箱３４には、搬送方向の長さが第３所定値以上の断裁くずを廃棄することができないため、大きな断裁くずが出るような断裁印刷を行うことができなかった。
そこで、長さが第３所定値以上の断裁くずを排紙部３３により第２速度で機外に排出させ、長さが第３所定値未満の断裁くずをくず箱３４に排出させるようにしてもよい。
図１１に、断裁くずの長さと排出先とを対応付けたテーブルＴＡ５の一例を示す。
図１１に示す例では、長さが１５０ｍｍ以上の断裁くずを機外に排出させるようにし、長さが１５０ｍｍ未満の断裁くずをくず箱３４に排出させるように設定されている。
上記のように、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱３４を備え、長さが第３所定値以上の断裁くずを排紙部３３により第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の断裁くずをくず箱３４に排出させることで、断裁くずの長さが大きい場合は機外に排出させることができるので、大きな断裁くずが出るような断裁印刷を行うことができる。
そこで、長さが第３所定値以上の断裁くずを排紙部３３により第２速度で機外に排出させ、長さが第３所定値未満の断裁くずをくず箱３４に排出させるようにしてもよい。
図１１に、断裁くずの長さと排出先とを対応付けたテーブルＴＡ５の一例を示す。
図１１に示す例では、長さが１５０ｍｍ以上の断裁くずを機外に排出させるようにし、長さが１５０ｍｍ未満の断裁くずをくず箱３４に排出させるように設定されている。
上記のように、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱３４を備え、長さが第３所定値以上の断裁くずを排紙部３３により第２速度で排出させ、長さが第３所定値未満の断裁くずをくず箱３４に排出させることで、断裁くずの長さが大きい場合は機外に排出させることができるので、大きな断裁くずが出るような断裁印刷を行うことができる。
【0059】
なお、断裁くずの排出先を、ユーザーが選択できるようにしてもよい。
図１２に、断裁くずの排出先を選択可能な画面（断裁くず廃棄方法設定画面）Ｇ１の一例を示す。上記の画面は、操作部１１のタッチパネル（表示部１２）に表示される。
図１２に示す例では、断裁くずの排出先として、くず箱３４を選択するためのボタンＤ１と、機外を選択するためのボタンＤ２と、が設けられている、
ユーザーは、所望のボタンを押下することで、断裁くずをくず箱３４に捨てるか、機外に捨てるかを、選択することができる。
くず箱３４を指定した場合、大きな断裁くず（長さが第３所定値以上の断裁くず）を、複数回断裁して小さな断裁くずにしてから廃棄する必要があるため生産性が落ちるが、断裁くずを機外（排紙トレイＴ１上）に排出することがないため利便性は高い。
一方、機外を指定した場合、断裁くずが排紙トレイＴ１に溜まるため見栄えが悪く利便性は低いが、断裁回数を増やさずに済むため生産性は高い。
上記のように、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱３４と、断裁くずを、排紙部３３により第２速度で排出させるか、くず箱３４に排出させるかを選択可能な操作部１１と、を備えることで、断裁くずの排出先をユーザーに選択させることができるので、ユーザーにとって利便性と生産性とのいずれを優先するかを状況に応じて選択することができる。
図１２に、断裁くずの排出先を選択可能な画面（断裁くず廃棄方法設定画面）Ｇ１の一例を示す。上記の画面は、操作部１１のタッチパネル（表示部１２）に表示される。
図１２に示す例では、断裁くずの排出先として、くず箱３４を選択するためのボタンＤ１と、機外を選択するためのボタンＤ２と、が設けられている、
ユーザーは、所望のボタンを押下することで、断裁くずをくず箱３４に捨てるか、機外に捨てるかを、選択することができる。
くず箱３４を指定した場合、大きな断裁くず（長さが第３所定値以上の断裁くず）を、複数回断裁して小さな断裁くずにしてから廃棄する必要があるため生産性が落ちるが、断裁くずを機外（排紙トレイＴ１上）に排出することがないため利便性は高い。
一方、機外を指定した場合、断裁くずが排紙トレイＴ１に溜まるため見栄えが悪く利便性は低いが、断裁回数を増やさずに済むため生産性は高い。
上記のように、断裁部３２の下方に設けられ、断裁部３２により用紙が断裁された際に生じた断裁くずを収容するくず箱３４と、断裁くずを、排紙部３３により第２速度で排出させるか、くず箱３４に排出させるかを選択可能な操作部１１と、を備えることで、断裁くずの排出先をユーザーに選択させることができるので、ユーザーにとって利便性と生産性とのいずれを優先するかを状況に応じて選択することができる。
【0060】
また、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁して２分割する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合、１枚白紙が発生する。従来では、発生した白紙を複数回断裁した後に断裁装置３０内のくず箱３４に廃棄していたが、断裁回数が増えるために生産性が低下していた。
そこで、発生した白紙を、それ以上は断裁させずに第２速度で機外に排出させるようにしてもよい。
図１３に、白紙が発生した場合の従来及び本実施形態における断裁の様子の一例を示す。なお、図１３（Ａ）には、一面に２頁の画像が両面印刷される（すなわち、１枚の用紙に４頁の画像が印刷される）ジョブにおいて、２枚の用紙に６頁分の画像が印刷され、各用紙が１頁（両面で２頁）ごとに断裁される様子が示されている。図１３（Ａ）に示す例では、断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数（３枚）であるため、１枚白紙ＰＷが発生している。
従来は、図１３（Ｂ）に示すように、２枚の用紙をそれぞれ２分割する断裁を行った後、発生した白紙ＰＷを３分割（２回断裁）しており、計４回の断裁が行われる。
一方、本実施形態では、図１３（Ｃ）に示すように、２枚の用紙をそれぞれ２分割する断裁を行うのみである（発生した白紙ＰＷは機外に排出される）ため、計２回の断裁が行われる。
上記のように、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合に発生する白紙を、第２速度で排出させることで、白紙を断裁せずに機外に排出させることができるので、白紙発生時に断裁回数を低減させることが可能となり、生産性を向上させることができる。
そこで、発生した白紙を、それ以上は断裁させずに第２速度で機外に排出させるようにしてもよい。
図１３に、白紙が発生した場合の従来及び本実施形態における断裁の様子の一例を示す。なお、図１３（Ａ）には、一面に２頁の画像が両面印刷される（すなわち、１枚の用紙に４頁の画像が印刷される）ジョブにおいて、２枚の用紙に６頁分の画像が印刷され、各用紙が１頁（両面で２頁）ごとに断裁される様子が示されている。図１３（Ａ）に示す例では、断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数（３枚）であるため、１枚白紙ＰＷが発生している。
従来は、図１３（Ｂ）に示すように、２枚の用紙をそれぞれ２分割する断裁を行った後、発生した白紙ＰＷを３分割（２回断裁）しており、計４回の断裁が行われる。
一方、本実施形態では、図１３（Ｃ）に示すように、２枚の用紙をそれぞれ２分割する断裁を行うのみである（発生した白紙ＰＷは機外に排出される）ため、計２回の断裁が行われる。
上記のように、一面に２頁の画像が面付け印刷された用紙を１頁ごとに断裁する印刷ジョブにおいて、当該印刷ジョブで断裁された後の用紙のうち画像が形成された用紙の枚数が奇数の場合に発生する白紙を、第２速度で排出させることで、白紙を断裁せずに機外に排出させることができるので、白紙発生時に断裁回数を低減させることが可能となり、生産性を向上させることができる。
【0061】
なお、断裁装置３０が制御部を備える構成とし、当該制御部を本発明の排紙制御部、断裁制御部として機能させることで、断裁装置３０のみで本発明を実施することも可能である。この場合、断裁装置３０内に読取部を設けたり、ユーザーが情報を入力可能な入力部を設けたりすることで、用紙がヤレ紙であるか否かの情報を取得できるようにするとよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置１０の画像形成制御部１６を本発明の判定部として機能させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、ＩＣＣＵ２０が制御部を備える構成とし、当該制御部を本発明の判定部として機能させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、断裁くずを、排紙部３３により第２速度で排出させるか、くず箱３４に排出させるかを選択可能な操作部１１を画像形成装置１０に備える構成を例示しているが、これに限定されるものではなく、操作部を断裁装置３０に備える構成としてもよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置１０の画像形成制御部１６を本発明の判定部として機能させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、ＩＣＣＵ２０が制御部を備える構成とし、当該制御部を本発明の判定部として機能させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、断裁くずを、排紙部３３により第２速度で排出させるか、くず箱３４に排出させるかを選択可能な操作部１１を画像形成装置１０に備える構成を例示しているが、これに限定されるものではなく、操作部を断裁装置３０に備える構成としてもよい。
【0062】
その他、画像形成システムを構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0063】
１ 画像形成システム
１０ 画像形成装置
１１ 操作部
１２ 表示部
１３ 原稿読取ユニット
１４ 画像形成部
１５ 給紙部
１６ 画像形成制御部（排紙制御部、断裁制御部、判定部）
１７ 記憶部
１８ コントローラーＩＦ
１９ 画像処理部
２０ ＩＣＣＵ（読取部）
３０ 断裁装置（後処理装置）
３１ 搬送部
３２ 断裁部
３３ 排紙部
３４ くず箱
Ｔ１ 排紙トレイ
Ｂ１ 不要紙箱
１０ 画像形成装置
１１ 操作部
１２ 表示部
１３ 原稿読取ユニット
１４ 画像形成部
１５ 給紙部
１６ 画像形成制御部（排紙制御部、断裁制御部、判定部）
１７ 記憶部
１８ コントローラーＩＦ
１９ 画像処理部
２０ ＩＣＣＵ（読取部）
３０ 断裁装置（後処理装置）
３１ 搬送部
３２ 断裁部
３３ 排紙部
３４ くず箱
Ｔ１ 排紙トレイ
Ｂ１ 不要紙箱
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】