(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181877
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】複合機、複合機の表示制御方法、及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20221201BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20221201BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0484 150
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089072
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】井熊 健
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555AA42
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC18
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB34
5E555CC22
5E555DB02
5E555DB25
5E555DB53
5E555DC33
5E555DC35
5E555DC36
5E555DC45
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】操作パネルに複数の操作画面を切り替えて表示すると、ユーザーは、表示されている初期画面が複数の初期画面のうちのどの画面であるかが分り難くなり、操作性が低下する。
【解決手段】原稿を読み取る読取ユニットと、媒体に印刷を行う印刷ユニットと、ユーザー操作を受け付け、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面、複数の前記アイコン及び第2背景画像を含む第2操作面を表示する操作パネルと、前記操作パネルの表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記ユーザー操作に基づいて、前記第1操作面と前記第2操作面とを切り替え、前記表示制御部は、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る読取ユニットと、
媒体に印刷を行う印刷ユニットと、
ユーザー操作を受け付け、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面、複数の前記アイコン及び第2背景画像を含む第2操作面を表示する操作パネルと、
前記操作パネルの表示を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記ユーザー操作に基づいて、前記第1操作面と前記第2操作面とを切り替え、
前記表示制御部は、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる、
複合機。
【請求項2】
前記表示制御部は、
表示様態を異ならせることによって、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる、
請求項1に記載の複合機。
【請求項3】
前記表示様態は、前記第1背景画像と前記第2背景画像の色であり、
前記表示制御部は、
前記第1背景画像を表す第1の色と前記第2背景画像を表す第2の色とを異ならせることによって、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる、
請求項2に記載の複合機。
【請求項4】
前記表示様態は、前記第1背景画像と前記第2背景画像の明るさであり、
前記表示制御部は、
前記第1背景画像を表示する第1の明るさと前記第2背景画像を表示する第2の明るさとを異ならせることによって、前記第1背景画像と前記第2背景画像とで、明るさを異ならせる、
請求項2または3に記載の複合機。
【請求項5】
前記第1背景画像は、第1文字列を含む第1テキスト画像を有し、
前記第2背景画像は、第2文字列を含む第2テキスト画像を有し、
前記表示制御部は、
前記第1文字列と前記第2文字列とを異ならせることによって、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる、
請求項1に記載の複合機。
【請求項6】
前記第1テキスト画像は、前記第1文字列を囲う第1枠、及び前記第1枠内を示す第1枠画像を有し、
前記第2テキスト画像は、前記第2文字列を囲う第2枠、及び前記第2枠内を示す第2枠画像を有し、
前記表示制御部は、
前記第1枠を表す第1枠色と前記第2枠を表す第2枠色とを異ならせることによって、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる、
請求項5に記載の複合機。
【請求項7】
前記操作パネルは、複数の前記アイコン及び第3背景画像を含む第3操作面を表示し、
前記表示制御部は、
前記第3背景画像を、前記第1背景画像及び前記第2背景画像と異ならせる、
請求項1に記載の複合機。
【請求項8】
操作パネルを備える複合機の表示制御方法であって、
複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面を表示し、
ユーザー操作を受け付けて、前記第1操作面から、複数の前記アイコン及び前記第1背景画像と異なる第2背景画像を含む第2操作面に切り替え、
前記操作パネルに前記第2操作面を表示する、
複合機の表示制御方法。
【請求項9】
操作面を表示する操作パネルを備える複合機のプロセッサーに実行される表示制御プログラムであって、
前記プロセッサーに、
前記操作パネルに、前記操作面として、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面を表示させ、
ユーザー操作を受け付けて、前記操作パネルの前記操作面を、前記第1操作面から、複数の前記アイコン及び前記第1背景画像と異なる第2背景画像を含む第2操作面に切り替えさせ、
前記操作パネルに前記第2操作面を表示させる、表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複合機、複合機の表示制御方法、及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スキャン機能、プリント機能、コピー機能等複数の機能を有する複合機が知られている。複合機には、各種設定や各種機能の実行を指示する操作パネルが設けられる。特許文献1には、操作パネルにアイコンが配置された複数の初期画面が表示され、ユーザー操作により、複数の初期画面を切り替える複合機である画像形成装置が記載されている。複合機は、複数の初期画面を切り替える操作パネルを備えることにより、多くのアイコンを操作パネルに配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作パネルに複数の初期画面である操作画面を切り替えて表示すると、ユーザーは、表示されている初期画面が複数の初期画面のうちのどの画面であるかが分り難くなり、操作性が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の複合機は、原稿を読み取る読取ユニットと、媒体に印刷を行う印刷ユニットと、ユーザー操作を受け付け、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面、複数の前記アイコン及び第2背景画像を含む第2操作面を表示する操作パネルと、前記操作パネルの表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記ユーザー操作に基づいて、前記第1操作面と前記第2操作面とを切り替え、前記表示制御部は、前記第1背景画像と前記第2背景画像とを異ならせる。
【0006】
本開示の複合機の表示制御方法は、操作パネルを備える複合機の表示制御方法であって、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面を表示し、ユーザー操作を受け付けて、前記第1操作面から、複数の前記アイコン及び前記第1背景画像と異なる第2背景画像を含む第2操作面に切り替え、前記操作パネルに前記第2操作面を表示する。
【0007】
本開示の表示制御プログラムは、操作面を表示する操作パネルを備える複合機のプロセッサーに実行される表示制御プログラムであって、前記プロセッサーに、前記操作パネルに、前記操作面として、複数のアイコン及び第1背景画像を含む第1操作面を表示させ、ユーザー操作を受け付けて、前記操作パネルの前記操作面を、前記第1操作面から、複数の前記アイコン及び前記第1背景画像と異なる第2背景画像を含む第2操作面に切り替えさせ、前記操作パネルに前記第2操作面を表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】操作パネルに表示される第1操作画面を示す図。
【
図4】操作パネルに表示される第2操作画面を示す図。
【
図5】操作パネルに表示される第3操作画面を示す図。
【
図6】操作画面を切り替えるときのフローチャートを示す図。
【
図7】操作パネルに表示される第1操作画面を示す図。
【
図8】操作パネルに表示される第2操作画面を示す図。
【
図9】操作パネルに表示される第1操作画面を示す図。
【
図10】操作パネルに表示される第2操作画面を示す図。
【
図11】操作パネルに表示される第3操作画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、複合機1の概要を示す斜視図である。複合機1は、原稿の読み取りを行う読取ユニット10と、印刷を行う印刷ユニット20と、操作パネル30と、を備えている。
複合機1は、媒体に印刷を行うプリント機能、原稿を読み取って、読み取った読取データを媒体に印刷するコピー機能を備えている。複合機1は、原稿を読み取って、読取データを生成し、保存するスキャン機能、読取データ、もしくは外部から受信したデータをファックス送信するファックス機能を備えてもよい。ファックス機能は、外部からファックスデータを受信する機能を有する。複合機1は、通話を行う通話機能、メールを送信するメール機能を有してもよい。
【0010】
読取ユニット10は、読取ユニット載置台12に載置される。読取ユニット10は、原稿を載置する載置トレイ13と、搬送経路を搬送された原稿が排出される原稿排出トレイ14と、を備える。読取ユニット10は、載置トレイ13に載置された原稿を搬送経路に沿って、原稿排出トレイ14へ搬送する。読取ユニット10の搬送経路には、不図示の読取センサーが設けられる。読取センサーは、原稿に形成された画像を読み取る。読取ユニット10は、読取部に対応する。
【0011】
印刷ユニット20は、媒体を載置する給紙カセット21、印刷機構23、印刷機構23で印刷された媒体を排出する印刷物排出トレイ25と、を備えている。本実施形態の印刷機構23は媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであるが、インクジェット記録ヘッド以外の機構を使用してもよい。
【0012】
印刷ユニット20は、オプションとして、図示しない後処理機構を備えてもよい。後処理機構は、印刷ユニット20で印刷された印刷物に各種の処理を行う。後処理機構で実行する処理は、針などで複数の印刷物を綴じるステープル処理、印刷物に穴をあけるパンチ処理、印刷物を2つ折り等に折る折り処理、複数の印刷物を部毎にずらして排出するシフト処理等である。後処理機構は、これらの処理のうち、1以上の処理を行う。
【0013】
操作パネル30は、各種のアイコン110を表示する。アイコン110は、操作パネル30に表示される画像である。アイコン110は、後述する実行指示を受け付ける画像である。操作パネル30に表示される複数のアイコン110は、互いに離間している。アイコン110の詳細は、後述する。操作パネル30は、ユーザーによるタッチ操作を受け付けるタッチパネルである。操作パネル30は、後述する操作画面100及び図示しない編集画面を切り替えて表示する。
【0014】
複合機1は、筐体内部にプロセッサー27を備える。プロセッサー27は、後述するメモリー40に記憶された各種プログラムを読み出し、実行する。プロセッサー27は、各種プログラムを実行し、各種制御を行う。
【0015】
図2は、複合機1の機能ブロックを示している。
複合機1は、読取ユニット10、印刷ユニット20、操作パネル30、メモリー40、制御ユニット50、及び通信インターフェイス60を備える。
【0016】
操作パネル30は、ディスプレイ31とタッチセンサー32とを含む。ディスプレイ31は、液晶パネル、有機EL(electro-luminescence)等のパネルで構成され、操作画面100、編集画面等を表示する。タッチセンサー32は、ユーザーにより入力された各種のタッチ操作を検出する。操作パネル30は、表示部に対応する。
【0017】
メモリー40は、読取ユニット10の動作を制御する読取制御プログラム、印刷ユニット20の動作を制御する印刷制御プログラム、操作パネル30の表示を制御する表示制御プログラム45等の各種のプログラムを記憶する。プログラムは、1以上のパッケージで構成してもよい。メモリー40は、各種データを記憶する。表示制御プログラム45は、操作画面100と編集画面とを切り替える制御、複数の操作画面100を切り替える制御、編集画面で選択されたアイコン110の表示様態を変更する制御等、操作パネル30に表示する各種表示の制御を行う。表示制御プログラム45は、制御プログラムの一例に対応する。
メモリー40は、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。メモリー40は、ワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー40は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気的記憶装置、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置で構成してもよい。
【0018】
制御ユニット50は、複合機1の各部を制御する。制御ユニット50は、プロセッサー27を備えるコントローラーである。制御ユニット50は、メモリー40に記憶されたプログラムを実行する。制御ユニット50は、操作パネル30のタッチセンサー32に入力されたユーザーによるタッチ操作に基づく各種の指示を受信する。制御ユニット50は、受信した指示に基づいて、読取ユニット10、印刷ユニット20、操作パネル30、通信インターフェイス60を制御する。制御ユニット50は、制御部に対応する。
【0019】
制御ユニット50は、表示制御ユニット51を含む。表示制御ユニット51は、制御ユニット50が表示制御プログラム45を実行することによって実現される機能部である。表示制御ユニット51は、操作パネル30を制御し、ディスプレイ31に表示する画像の表示様態を制御する。表示制御ユニット51は、タッチセンサー32に入力されたユーザーによるタッチ操作に基づく各種の指示を受信する。表示制御ユニット51は、受信した指示に基づいて、操作パネル30のディスプレイ31に表示するアイコン110に対する処理を行う。アイコン110に対する処理は、選択や編集等である。表示制御ユニット51は、編集されたアイコン110の表示、もしくは非表示の制御を行う。
【0020】
表示制御ユニット51は、受信した指示に基づいて、複数の操作画面100の切り替えを制御する。表示制御ユニット51は、複数の操作画面100を切り替える制御を行うことにより、ユーザーによって選択された操作画面100をディスプレイ31に表示させる。表示制御ユニット51は、表示制御部に対応する。複数の操作画面100は、第n操作画面を含む。nは1以上の整数である。
【0021】
表示制御ユニット51は、後述する操作画面100に後述する背景画像115を表示させる。複数の操作画面100のそれぞれは、背景画像115を表示する。第n操作画面は、第n背景画像を表示する。表示制御ユニット51は、ユーザー操作に基づく指示に基づいて、背景画像115を編集する。背景画像115の編集は、背景画像115に用いられる画像の変更、修正、加工等である。背景画像115の編集は、色、明るさ、模様等の表示様態の変更を含む。表示制御ユニット51は、操作画面100ごとに背景画像115の編集を行い、編集された背景画像115をメモリー40に記憶する。操作画面100が切り替えられたとき、表示制御ユニット51は、メモリー40に記憶された背景画像115を読み出し、操作パネル30に表示させる。
【0022】
通信インターフェイス60は、図示しない外部装置と通信し、制御ユニット50から出力された出力データを外部装置に送信し、外部装置から入力データを受信する。外部装置は、クラウドサーバー、メールサーバー等のサーバー装置、パーソナルコンピューター、スマートフォン等である。通信インターフェイス60は、ケーブルを介した有線接続でもよいし、Ethernet(登録商標)規格等に従う無線接続でもよい。複合機1がファックス機能や通話機能を有している場合、通信インターフェイス60は、電話回線と接続する。複合機1がクラウドサーバーやメールサーバーと接続する場合、通信インターフェイス60は、インターネット通信網と接続する。
【0023】
第1実施形態
図3~
図5は、第1実施形態の操作画面100を示している。
図3は、操作パネル30に表示される第1操作画面100Aを示している。第1操作画面100Aは、操作画面100の一例であり、複数の操作画面100のうちの1つである。操作画面100は、操作面に対応する。第1操作画面100Aは、第1操作面の一例に対応する。
【0024】
第1操作画面100Aは、複数のアイコン110、第1背景画像115A、第1画面切替指示アイコン120A、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cを表示する。複数のアイコン110は、印刷実行アイコン110A、コピー実行アイコン110B、スキャン実行アイコン110C、ファックス実行アイコン110D、音声通話アイコン110E、及びメール実行アイコン110Fである。
【0025】
印刷実行アイコン110Aは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく印刷指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けた印刷指示を制御ユニット50に送信する。印刷指示を受信した制御ユニット50は、印刷ユニット20に印刷指示を送信し、印刷ユニット20は、印刷指示に基づいて印刷を行う。印刷実行アイコン110Aに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、印刷条件を設定する印刷設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0026】
コピー実行アイコン110Bは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくコピー指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けたコピー指示を制御ユニット50に送信する。コピー指示を受信した制御ユニット50は、読取ユニット10、及び印刷ユニット20にコピー指示を送信する。読取ユニット10は、コピー指示に基づいて原稿を読み取り、読取データを生成する。印刷ユニット20は、コピー指示に基づいて読取データの印刷を行う。コピー実行アイコン110Bに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、コピー条件を設定するコピー設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0027】
スキャン実行アイコン110Cは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく読取指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けた読取指示を制御ユニット50に送信する。読取指示を受信した制御ユニット50は、読取ユニット10に読取指示を送信する。読取ユニット10は、読取指示に基づいて原稿を読み取り、読取データを生成する。生成された読取データは、メモリー40に記憶する。制御ユニット50は、読取データを、通信インターフェイス60を介して外部装置に送信してもよい。スキャン実行アイコン110Cに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、読取条件を設定する読取設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0028】
ファックス実行アイコン110Dは、複合機1がファックス機能を有しているときに表示される。ファックス実行アイコン110Dは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくファックス指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けたファックス指示を制御ユニット50に送信する。ファックス指示を受信した制御ユニット50は、通信インターフェイス60を介してデータを外部装置に送信する。ファックス実行アイコン110Dに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、ファックス通信条件、もしくはファックス送信先を設定するファックス設定画面を表示させてもよい。
【0029】
音声通話アイコン110Eは、複合機1が通話機能を有しているときに表示される。音声通話アイコン110Eは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく通話指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けた通話指示を制御ユニット50に送信する。通話指示を受信した制御ユニット50は、通信インターフェイス60を介して予め設定された通話相手に発信する。音声通話アイコン110Eに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、通話先を設定する通話先設定画面を表示させてもよい。
【0030】
メール実行アイコン110Fは、複合機1がメール機能を有しているときに表示される。メール実行アイコン110Fは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくメール指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けたメール指示を制御ユニット50に送信する。メール指示を受信した制御ユニット50は、通信インターフェイス60を介して予め設定された送信先にメールを送信する。メール実行アイコン110Fに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、送信先を設定する送信先設定画面を表示させてもよい。
【0031】
第1背景画像115Aは、複数のアイコン110の背景として表示される画像である。第1背景画像115Aは、第1操作画面100Aと関連付けられ、メモリー40に記憶される。第1背景画像115Aは、ユーザーによって編集可能である。第1背景画像115Aは、背景画像115の一例であり、複数の背景画像115のうちの1つである。第1背景画像115Aは、第1背景画像の一例に対応する。
【0032】
第1画面切替指示アイコン120Aは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、操作画面100の切替指示を受け付ける。第1画面切替指示アイコン120Aは、第1操作画面100Aから第2操作画面100Bへの切り替えを指示する切替指示を受け付ける。
【0033】
第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、複数の操作画面100のうち操作パネル30で表示する操作画面100を表す。
図3の第1位置アイコン130Aは、第1操作画面100Aが表示されていることを示している。
図3は、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cの3つを示しているが、これに限定されない。表示可能な操作画面100の数に応じて、変更が可能である。
【0034】
図4は、操作パネル30に表示される第2操作画面100Bを示している。第2操作画面100Bは、操作画面100の一例であり、複数の操作画面100のうちの1つである。第2操作画面100Bは、第2操作面の一例に対応する。
【0035】
第2操作画面100Bは、複数のアイコン110、第2背景画像115B、第1画面切替指示アイコン120A、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cを表示する。複数のアイコン110は、給紙設定アイコン110G、倍率設定アイコン110H、枚数設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、後処理設定アイコン110K、及び両面設定アイコン110Lである。
【0036】
給紙設定アイコン110Gは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく給紙設定指示を受け付ける。給紙設定アイコン110Gに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、給紙条件を設定する給紙設定画面を操作パネル30に表示させる。
【0037】
倍率設定アイコン110Hは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく倍率設定指示を受け付ける。倍率設定アイコン110Hに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、コピー倍率を設定する倍率設定画面を操作パネル30に表示させる。
【0038】
枚数設定アイコン110Iは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく枚数設定指示を受け付ける。枚数設定アイコン110Iに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、コピー枚数を設定する枚数設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0039】
割付設定アイコン110Jは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく割付設定指示を受け付ける。割付設定アイコン110Jに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、割付条件を設定する割付設定画面を表示させる。
【0040】
後処理設定アイコン110Kは、複合機1が後処理機構を備えているときに表示される。後処理設定アイコン110Kは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく後処理設定指示を受け付ける。後処理設定アイコン110Kに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、後処理条件を設定する後処理設定画面を表示させる。
【0041】
両面設定アイコン110Lは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく両面印刷指示を受け付ける。操作パネル30は、受け付けた両面印刷指示を制御ユニット50に送信する。両面印刷指示を受信した制御ユニット50は、印刷ユニット20に両面印刷指示を送信する。印刷ユニット20は、両面印刷指示に基づいて両面印刷を行う。両面設定アイコン110Lに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、両面印刷条件を設定する両面印刷設定画面を表示させてもよい。
【0042】
第2背景画像115Bは、複数のアイコン110の背景として表示される画像である。第2背景画像115Bは、第2操作画面100Bと関連付けられ、メモリー40に記憶される。第2背景画像115Bは、ユーザーによって編集可能である。第2背景画像115Bは、背景画像115の一例であり、複数の背景画像115のうちの1つである。第2背景画像115は、第2背景画像の一例に対応する。
【0043】
第2操作画面100Bに表示される第1画面切替指示アイコン120Aは、第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120Aと同じである。
【0044】
第2画面切替指示アイコン120Bは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、操作画面100の切替指示を受け付ける。第2画面切替指示アイコン120Bは、第2操作画面100Bから第1操作画面100Aへの切り替えを指示する切替指示を受け付ける。
【0045】
第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、複数の操作画面100のうち操作パネル30で表示する操作画面100を表す。
図4の第2位置アイコン130Bは、第2操作画面100Bが表示されていることを示している。
【0046】
図5は、操作パネル30に表示される第3操作画面100Cを示している。第3操作画面100Cは、操作画面100の一例であり、複数の操作画面100のうちの1つである。第3操作画面100Cは、第3操作面の一例に対応する。
【0047】
第3操作画面100Cは、複数のアイコン110、第3背景画像115C、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cを表示する。複数のアイコン110は、ステープル設定アイコン110M、シフト設定アイコン110N、折り設定アイコン110O、パンチ設定アイコン110P、綴じ設定アイコン110Q、及び製本設定アイコン110Rである。ステープル設定アイコン110M、シフト設定アイコン110N、折り設定アイコン110O、パンチ設定アイコン110P、綴じ設定アイコン110Q、及び製本設定アイコン110Rは、複合機1が後処理機構を備えているときに表示される。
【0048】
ステープル設定アイコン110Mは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくステープル設定指示を受け付ける。ステープル設定アイコン110Mに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、ステープル位置等のステープル条件を設定するステープル設定画面を操作パネル30に表示させる。
【0049】
シフト設定アイコン110Nは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくシフト設定指示を受け付ける。シフト設定アイコン110Nに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、シフト量等のシフト処理の実行条件を設定するシフト設定画面を操作パネル30に表示させる。
【0050】
折り設定アイコン110Oは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく折り設定指示を受け付ける。折り設定アイコン110Oに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、折り位置等の折り方法を設定する折り設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0051】
パンチ設定アイコン110Pは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づくパンチ設定指示を受け付ける。パンチ設定アイコン110Pに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、表示制御ユニット51は、パンチ位置等のパンチ条件を設定するパンチ設定画面を表示させる。
【0052】
綴じ設定アイコン110Qは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく綴じ設定指示を受け付ける。綴じ設定アイコン110Qに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、綴じ方法等の綴じ条件を設定する綴じ設定画面を表示させる。
【0053】
製本設定アイコン110Rは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、タッチ操作に基づく製本設定指示を受け付ける。製本設定アイコン110Rに、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、製本方法等の製本条件を設定する製本設定画面を表示させる。
【0054】
第3背景画像115Cは、複数のアイコン110の背景として表示される画像である。第3背景画像115Cは、第3操作画面100Cと関連付けられ、メモリー40に記憶される。第3背景画像115Cは、ユーザーによって編集可能である。第3背景画像115Cは、背景画像115の一例であり、複数の背景画像115のうちの1つである。第3背景画像115は、第3背景画像の一例に対応する。
【0055】
第3操作画面100Cに表示される第2画面切替指示アイコン120Bは、第2操作画面100Bに表示される第2画面切替指示アイコン120Bと同じである。
【0056】
第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、複数の操作画面100のうち操作パネル30で表示する操作画面100を表す。
図5の第3位置アイコン130Cは、第3操作画面100Cが表示されていることを示している。
【0057】
図3、
図4、
図5では、第1操作画面100A、第2操作画面100B、第3操作画面100Cは、それぞれ6個のアイコン110を表示している。操作画面100に表示されるアイコン110の数は、6個に限定されない。操作画面100に表示されるアイコン110の数は、1個以上でよい。操作画面100は、アイコン110を表示しなくてもよい。複数の操作画面100のそれぞれに表示されるアイコン110の数は、同じでもよいし、異なってもよい。操作画面100に表示されるアイコン110の数は、ユーザー設定等により変更できる。
【0058】
図3、
図4、
図5は、複合機1が3つの操作画面100を表示する場合を示しているが、これに限定されない。複合機1が表示する操作画面100は、2つでもよいし、4つ以上でもよい。複合機1が備える機能に基づいて、制御ユニット50は、各種機能に対応するアイコン110の数を設定し、表示制御ユニット51は、設定されたアイコン110の数に基づいて操作画面100の数を設定する。ユーザー設定に基づいて、操作画面100の数が設定されてもよい。メモリー40は、操作画面100ごとに、表示するアイコン110を対応付けて記憶する。
【0059】
図3、
図4、
図5に示すように、第1背景画像115A、第2背景画像115B、及び第3背景画像115Cは、互いに異なっている。
図3、
図4、
図5は、表示様態として、模様を異ならせることによって、背景画像115を異ならせる場合を示している。背景画像115は、操作画面100ごとに表示制御ユニット51によって設定される。背景画像115は、ユーザー設定によって操作画面100ごとに設定されてもよい。
【0060】
第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115Aと第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bが異なる。ユーザーは、表示されている操作画面100が、第1操作画面100Aであるか、第2操作画面100Bであるかを、容易に判別できる。ユーザーは、操作画面100に表示されるアイコン110の詳細を確認することなく、操作画面100を判別できる。
【0061】
第3操作画面100Cに表示される第3背景画像115Cは、第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115A、及び第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bと異なる。ユーザーは、表示されている操作画面100が、第3操作画面100Cであるか、否かを、容易に判別できる。
【0062】
図5は、第3背景画像115Cを、第1背景画像115A、及び第2背景画像115Bと異ならせている場合を示している。
図3の第1操作画面100Aに表示されるアイコン110は、実行指示に関わる。
図4の第2操作画面100B、及び
図5の第3操作画面100Cに表示されるアイコン110は、設定指示に関わる。第3背景画像115Cは、第2背景画像115Bと同じ画像とし、第1背景画像115Aと異ならせることによって、ユーザーは、実行指示に関わるアイコン110を表示する操作画面100か、設定指示に関わるアイコン110を表示する操作画面かを判別することができる。
【0063】
図3、
図4、
図5は、背景画像115の表示様態として、模様を変えることによって、第1背景画像115A、第2背景画像115B、及び第3背景画像115Cを互いに異ならせる場合を示しているが、これに限定されない。背景画像115の表示様態として、色を異ならせることによって、表示制御ユニット51は、第1背景画像115A、第2背景画像115B、及び第3背景画像115Cを互いに異ならせる。一例として、表示制御ユニット51は、第1背景画像115Aを青色の無地画像とし、第2背景画像115Bを黄色の無地画像とし、第3背景画像115Cを赤色の無地画像とする。ユーザーは、操作画面100の背景色を視認することによって、表示されている操作画面100を識別することができる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0064】
背景画像115の表示様態として、明るさを異ならせることによって、表示制御ユニット51は、第1背景画像115A、第2背景画像115B、及び第3背景画像115Cを互いに異ならせる。一例として、表示制御ユニット51は、第1背景画像115Aを第1の明るさで操作パネル30に表示させる。表示制御ユニット51は、第2背景画像115Bを第1の明るさよりも明るい第2の明るさで操作パネル30に表示させる。表示制御ユニット51は、第3背景画像115Cを第1の明るさよりも暗い第3の明るさで操作パネル30に表示させる。ユーザーは、操作画面100の明るさを視認することによって、表示されている操作画面100を識別することができる。
【0065】
図6は、操作パネル30に表示される操作画面100を切り替えるときのフローチャートを示している。
図6に示す複合機1の表示制御方法は、表示制御ユニット51のプロセッサー27が表示制御プログラム45をメモリー40から読み出して、表示制御プログラム45を実行することで行われる。
ユーザーが複合機1の電源を入れたとき、
図6のステップS110で示すように、表示制御ユニット51は、操作パネル30に第1操作画面100Aを表示させる。操作パネル30が第1操作画面100Aを表示するタイミングは、電源を入れたときに限定しない。複合機1が、省電力モードを備えているとき、省電力モードから通常モードに切り替えられたタイミングで、操作パネル30は、第1操作画面100Aを表示してもよい。表示制御ユニット51は、第1操作画面100Aを操作パネル30に表示させるとき、メモリー40に記憶された第1背景画像115A、及び複数のアイコン110を読み出す。第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115A、及び複数のアイコン110は、予め第1操作画面100Aと関連付けて、メモリー40に記憶される。第1操作画面100Aは、操作パネル30に表示されたとき、第1操作画面100Aに表示される複数のアイコン110、及び第1画面切替指示アイコン120Aへのユーザーによるタッチ操作を受け付け可能となる。
【0066】
操作パネル30が第1操作画面100Aを表示する状態で、複合機1は、ステップS120に示すように、操作画面100の切り替えを指示する切替指示を受け付ける。表示制御ユニット51は、ユーザー操作として所定の操作が操作パネル30にされたときに切替指示を受け付ける。所定の操作は、第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120Aへのタップ操作である。
【0067】
表示制御ユニット51は、切替指示を受け付けたとき、ステップS130に示すように、第2操作画面100Bに関連付けられる第2背景画像115B、及び複数のアイコン110をメモリー40から読み出す。第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115B、及び複数のアイコン110は、予め第2操作画面と関連付けて、メモリー40に記憶される。
【0068】
表示制御ユニット51は、第2背景画像115B、及び複数のアイコンをメモリー40から読み出し、ステップS140に示すように、第2操作画面100Bを操作パネル30に表示させる。第2操作画面100Bは、第2背景画像115B、及び複数のアイコン110を表示する。
【0069】
第2操作画面100Bは、操作パネル30に表示されたとき、ステップS150に示すように、第2操作画面100Bに表示される複数のアイコン110、第1画面切替指示アイコン120A、及び第2画面切替指示アイコン120Bへのユーザーによるタッチ操作を受け付け可能となる。
【0070】
図6は、ステップS110で第1操作画面100Aが表示され、ステップS140で第2操作画面100Bを表示する場合を示しているが、これに限定されない。表示制御ユニット51は、ステップS110で、第2操作画面100B、もしくは第3操作画面100Cを操作パネル30に表示させてもよい。複合機1の電源が入れられたとき、操作パネル30に表示される操作画面100は、予めメモリー40に記憶される。ステップS110で、第2操作画面100Bが表示されるとき、表示制御ユニット51は、ステップS140で第1操作画面100A、もしくは第3操作画面100Cを表示させることができる。ステップS110で、第3操作画面100Cが表示されるとき、表示制御ユニット51は、ステップS140で第2操作画面100Bを表示させることができる。
【0071】
操作画面100を切り替えるとき、表示制御ユニット51は、背景画像115の異なる操作画面100を操作パネル30に表示させる。ユーザーは、背景画像115を視認することで、どの操作画面100が操作パネル30に表示されているかを、容易に判別できる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0072】
第2実施形態
図7、
図8は、第2実施形態の操作画面100を示している。
図7は、操作パネル30に表示される第2実施形態の第1操作画面100Aを示している。
図7の第1操作画面100Aに表示される複数のアイコン110は、
図3の第1操作画面100Aに表示される複数のアイコン110と同じである。
図7の第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、
図3の第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cと同じである。
【0073】
図7の第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115Aは、
図3の第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115Aと異なる。
図7の第1背景画像115Aは、アイコン110の背景部分に第1表示画像140Aを有している。
【0074】
図8は、操作パネル30に表示される第2実施形態の第2操作画面100Bを示している。
図8の第2操作画面100Bに表示される複数のアイコン110は、
図4の第2操作画面100Bに表示される複数のアイコン110と同じである。
図8の第2操作画面100Bに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、
図4の第1画面切替指示アイコン120A、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cと同じである。
【0075】
図8の第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bは、
図4の第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bと異なる。
図8の第2背景画像115Bは、アイコン110の背景部分に第2表示画像140Bを有している。第1表示画像140A、及び第2表示画像140Bは、表示画像に含まれる。表示画像は、背景画像115と関連付けられて、メモリー40に記憶される。
【0076】
第1背景画像115Aに含まれる第1表示画像140Aは、第2背景画像115Bに含まれる第2表示画像140Bと異なる。表示制御ユニット51は、背景画像115に含まれる表示画像を異ならせることによって、互いの背景画像115を異ならせる。ユーザーは、操作画面100に表示される表示画像を視認することによって、操作パネル30に表示されている操作画面100が、第1操作画面100Aであるか、第2操作画面100Bであるかを、容易に判別できる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0077】
図7、
図8の背景画像115は、背景画像115の一部に表示される表示画像を異ならせているが、これに限定されない。それぞれの背景画像115が、区別できれば、表示画像を背景画像115の全体を表す画像としてよいし、表示画像の種別を限定しない。表示画像は、写真でもよいし、イラスト画像等でもよい。表示画像は、ユーザーによって複合機1に登録されてもよい。
【0078】
第3実施形態
図9、
図10、
図11は、第3実施形態の操作画面100を示している。
図9は、操作パネル30に表示される第3実施形態の第1操作画面100Aを示している。
図9の第1操作画面100Aに表示される複数のアイコン110は、
図3の第1操作画面100Aに表示される複数のアイコン110と同じである。
図9の第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、
図3の第1操作画面100Aに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cと同じである。
【0079】
図9の第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115Aは、
図3の第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115Aと異なる。
図9の第1背景画像115Aは、第1テキスト150Aと、第1テキスト150Aを含む第1テキストボックス152Aを有している。第1テキスト150Aは、テキスト150の一例であり、第1文字列の一例に対応する。第1テキストボックス152Aは、テキストボックス152の一例である。第1テキストボックス152Aを示す枠線は、第1枠の一例に対応する。第1テキストボックス152A内の画像が第1枠画像の一例に対応する。第1テキスト150Aと第1テキストボックス152Aで構成される画像は、第1テキスト画像の一例に対応する。
【0080】
図10は、操作パネル30に表示される第2実施形態の第2操作画面100Bを示している。
図10の第2操作画面100Bに表示される複数のアイコン110は、
図4の第2操作画面100Bに表示される複数のアイコン110と同じである。
図10の第2操作画面100Bに表示される第1画面切替指示アイコン120A、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、
図4の第1画面切替指示アイコン120A、第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cと同じである。
【0081】
図10の第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bは、
図4の第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bと異なる。
図10の第2背景画像115Bは、第2テキスト150Bと、第2テキスト150Bを含む第2テキストボックス152Bを有している。第2テキスト150Bは、テキスト150の一例であり、第2文字列の一例に対応する。第2テキストボックス152Bは、テキストボックス152の一例である。第2テキストボックス152Bを示す枠線は、第2枠の一例に対応する。第2テキストボックス152B内の画像が第2枠画像の一例に対応する。第2テキスト150Bと第2テキストボックス152Bで構成される画像は、第2テキスト画像の一例に対応する。
【0082】
図11は、操作パネル30に表示される第3実施形態の第3操作画面100Cを示している。
図11の第3操作画面100Cに表示される複数のアイコン110は、
図5の第3操作画面100Cに表示される複数のアイコン110と同じである。
図11の第3操作画面100Cに表示される第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cは、
図5の第2画面切替指示アイコン120B、第1位置アイコン130A、第2位置アイコン130B、及び第3位置アイコン130Cと同じである。
【0083】
図11の第3操作画面100Cに表示される第3背景画像115Cは、
図5の第3操作画面100Cに表示される第3背景画像115Cと異なる。
図11の第3背景画像115Cは、第3テキスト150Cと、第3テキスト150Cを含む第3テキストボックス152Cを有している。第3テキスト150Cは、テキスト150の一例であり、第3文字列の一例に対応する。第3テキストボックス152Cは、テキストボックス152の一例である。第3テキストボックス152Cを示す枠線は、第3枠の一例に対応する。第3テキストボックス152C内の画像が第3枠画像の一例に対応する。第3テキスト150Cと第3テキストボックス152Cで構成される画像は、第3テキスト画像の一例に対応する。第1テキスト150A、第2テキスト150B、及び第3テキスト150Cは、複数のテキスト150に含まれ、メモリー40に背景画像115のそれぞれと関連付けて記憶される。第1テキストボックス152A、第2テキストボックス152B、及び第3テキストボックス152Cは、複数のテキスト150に含まれ、メモリー40に背景画像115のそれぞれと関連付けて記憶される。
【0084】
図9の第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115A、
図10の第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115B、及び
図11の第3操作画面100Cに表示される第3背景画像115Cは、互いに異なる。第1背景画像115Aに含まれる第1テキスト150A、第2背景画像115Bに含まれる第2テキスト150B、及び第3背景画像115Cに含まれる第3テキスト150Cは、互いに異なる。また、第1背景画像115Aに含まれる第1テキストボックス152A、第2背景画像115Bに含まれる第2テキストボックス152B、及び第3背景画像115Cに含まれる第3テキストボックス152Cは、互いに異なる。ユーザーは、操作画面100に表示される背景画像115に含まれるテキスト150、もしくはテキストボックス152を視認することによって、操作パネル30に表示されている操作画面100が、いずれの操作画面100であるかを、容易に判別できる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0085】
図9、
図10、
図11は、背景画像115に含まれるテキスト150、及びテキストボックス152が異なる場合を示しているが、これに限定されない。テキスト150、もしくはテキストボックス152のいずれかが異なっていればよい。テキスト150は、字体、字の大きさ、字の色等を異ならせてもよい。
図9、
図10、
図11は、テキストボックス152の枠、及び内部の模様を異ならせている。
図9の第1テキストボックス152Aの枠と
図10の第2テキストボックス152Bの枠は、枠線の太さを異ならせているが、枠線の太さに限定されない。表示制御ユニット51は、
図9の第1テキストボックス152Aの枠と
図10の第2テキストボックス152Bの枠は、枠線の色を異ならせてもよい。第1テキストボックス152Aの枠線を表す色は、第1枠色の一例に対応し、第2テキストボックス152Bの枠線を表す色は、第2枠色の一例に対応する。テキストボックス152の枠は、色、線の太さ、線の種類等を変更可能である。テキストボックス152の内部は、色を変更してもよい。
【0086】
テキスト150、及びテキストボックス152は、ユーザー設定によって設定される。表示制御ユニット51は、ユーザーによって第1テキスト150A、及び第2テキスト150Bが設定されたとき、第1テキスト150Aと第2テキスト150Bを比較する。設定された第1テキスト150Aと第2テキスト150Bが一致しているとき、表示制御ユニット51は、第1テキスト150A、もしくは第2テキスト150Bのいずれかの変更を指示する旨の通知を操作パネル30に表示させてもよい。設定された第1テキスト150Aと第2テキスト150Bが一致しているとき、表示制御ユニット51は、第1テキストボックス152Aと第2テキストボックス152Bを異ならせる制御を行ってもよい。
【0087】
以上のように、複合機1が、第1背景画像115Aと、第2背景画像115Bを異ならせることで、ユーザーは第1背景画像115Aもしくは第2背景画像115Bを見て、どの操作画面が表示されているか判別できる。ユーザーは、表示されている操作画面が分り易くなる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0088】
図3、
図4に示すように表示制御ユニット51は、表示様態を異ならせることによって、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bとを異ならせている。
ユーザーは、背景画像115の表示様態を確認することで、表示されている操作画面100を判別することができる。
【0089】
表示様態は、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bの色であり、表示制御ユニット51は、第1背景画像115Aを表す第1の色と第2背景画像115Bを表す第2の色とを異ならせることによって、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bとを異ならせる。
ユーザーは、操作画面100の背景色を確認することで、表示されている操作画面100を判別することができる。
【0090】
表示様態は、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bの明るさであり、表示制御ユニット51は、第1背景画像115Aを表示する第1の明るさと第2背景画像115Bを表示する第2の明るさとを異ならせる。
ユーザーは、操作画面100の明るさを確認することで、表示されている操作画面100を判別することができる。
【0091】
図9、
図10に示すように、第1背景画像115Aは、第1文字列を含む第1テキスト画像を有し、第2背景画像115Bは、第2文字列を含む第2テキスト画像を有する。表示制御ユニット51は、第1文字列と第2文字列とを異ならせることによって、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bとを異ならせる。
ユーザーは、各操作画面100内に表示されている文字列を確認することで、表示されている操作画面100を判別することができる。
【0092】
第1テキスト画像は、第1文字列を囲う第1枠、及び第1枠内を示す第1枠画像を有し、第2テキスト画像は、第2文字列を囲う第2枠、及び第2枠内を示す第2枠画像を有する。表示制御ユニット51は、第1枠を表す第1枠色と第2枠を表す第2枠色とを異ならせることによって、第1背景画像115Aと第2背景画像115Bとを異ならせる。
ユーザーは、操作画面100に表示されている文字列周辺の画像もしくは色を確認することで、表示されている操作画面100を判別することができる。
【0093】
図5に示すように、操作パネル30は、複数のアイコン110及び第3背景画像115Cを含む第3操作画面100Cを表示する。表示制御ユニット51は、第3背景画像115Cを、第1背景画像115A及び第2背景画像115Bと異ならせる。
複合機1が、第3操作画面100Cを表示する場合に、第1操作画面100Aに表示される第1背景画像115A、及び第2操作画面100Bに表示される第2背景画像115Bと異なる第3背景画像115Cを第3操作画面100Cに表示することにより、ユーザーは、第3操作画面100Cを第1操作画面100A、及び第2操作画面100Bと区別して判別することができる。
【0094】
図6で示したように、複合機1の表示制御方法は、第1操作画面100A内の第1背景画像115Aと、第2操作画面100B内の第2背景画像115Bを異ならせる。ユーザーは第1背景画像115Aもしくは第2背景画像115Bを見て、どの操作画面100が表示されているか判別できる。ユーザーは、表示されている操作画面100が分り易くなる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0095】
上述の実施形態で示したように、表示制御プログラム45が、第1操作画面100A内の第1背景画像115Aと、第2操作画面100B内の第2背景画像115Bを異ならせることで、ユーザーは第1背景画像115Aもしくは第2背景画像115Bを見て、どの操作画面100が表示されているか判別できる。ユーザーは、表示されている操作画面100が分り易くなる。ユーザーにとって、複合機1の操作性が向上する。
【0096】
表示制御ユニット51の機能は、1又は複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。例えば、表示制御ユニット51が、SoC(System―on―a―Chip)やMCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field―Programmable Gate Array)等の副処理装置(co―processor)を更に備える構成であってもよい。表示制御部は、CPU及び副処理装置の双方を協働させるか、あるいは双方のうちの一方を選択的に用いて各種の制御を行ってもよい。
【0097】
図6のフローチャートの処理単位は、複合機1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。各ステップの処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割してもよい。1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割してもよい。処理の順番は、趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0098】
本実施形態の表示制御方法は、複合機1が備えるプロセッサー27が表示制御プログラム45を実行することによって実現される場合を示しているが、表示制御方法を実現するためにプロセッサー27が実行する表示制御プログラム45は、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、表示制御プログラム45を伝送する伝送媒体の態様で構成することが可能である。記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。記録媒体は、複合機1が備えるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置でもよい。
【符号の説明】
【0099】
1…複合機、10…読取ユニット、12…読取ユニット載置台、13…載置トレイ、14…原稿排出トレイ、20…印刷ユニット、21…給紙カセット、23…印刷ヘッド、25…印刷物排出トレイ、27…プロセッサー、30…操作パネル、31…ディスプレイ、32…タッチセンサー、40…メモリー、45…表示制御プログラム、50…制御ユニット、51…表示制御ユニット、100…操作画面、100A…第1操作画面、100B…第2操作画面、100C…第3操作画面、110…アイコン、110A…印刷実行アイコン、110B…コピー実行アイコン、110C…スキャン実行アイコン、110D…ファックス実行アイコン、110E…音声通話アイコン、110F…メール実行アイコン、110G…給紙設定アイコン、110H…倍率設定アイコン、110I…枚数設定アイコン、110J…割付設定アイコン、110K…後処理設定アイコン、110L…両面設定アイコン、110M…ステープル設定アイコン、110N…シフト設定アイコン、110O…折り設定アイコン、110P…パンチ設定アイコン、110Q…綴じ設定アイコン、110R…製本設定アイコン、115…背景画像、115A…第1背景画像、115B…第2背景画像、115C…第3背景画像、120A…第1画面切替指示アイコン、120B…第2画面切替指示アイコン、130A…第1位置アイコン、130B…第2位置アイコン、130C…第3位置アイコン、140A…第1表示画像、140B…第2表示画像、150…テキスト、150A…第1テキスト、150B…第2テキスト、150C…第3テキスト、152…テキストボックス、152A…第1テキストボックス、152B…第2テキストボックス、152C…第3テキストボックス。