(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181888
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】飲料用容器
(51)【国際特許分類】
B65D 81/32 20060101AFI20221201BHJP
B65D 85/72 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
B65D81/32 T
B65D85/72 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089092
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】521230023
【氏名又は名称】村松 貞夫
(71)【出願人】
【識別番号】521230034
【氏名又は名称】村松 哲弥
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村松 貞夫
(72)【発明者】
【氏名】村松 哲弥
【テーマコード(参考)】
3E013
3E035
【Fターム(参考)】
3E013AA05
3E013AB02
3E013AC11
3E013AC13
3E013AD23
3E013AE02
3E013AE12
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF38
3E035AA01
3E035AA02
3E035AA03
3E035AB07
3E035BA04
3E035BA08
3E035BB01
3E035BB08
3E035BC02
3E035BD04
3E035BD06
3E035CA02
3E035CA03
(57)【要約】
【課題】複数回の使用により適する飲料用容器を提供することにある。
【解決手段】容器本体10の筒長さ方向の端部には、袋体3を保持する保持部20と、保持部20に向けて袋体を投入可能な開口部23とが設けられており、原料収容部30には、容器本体10の筒長さ方向の端部に向かって起立する中空柱状の投入部40と、投入部40を軸心周りに回転可能に支持する支持部50とが設けられており、投入部40の内部は、その起立する方向に延びる仕切り壁(41等)で仕切られることにより、袋体3を収容する区画(41,43)が複数設けられているとともに、投入部40の保持部20側の上面には、袋体が通過可能な投入口(41H等)が区画毎に設けられており、原料収容部30に対して投入部40を回転させることにより、複数の区画(41等)の中から選ばれた特定の区画の投入口だけを保持部20の開口部23に合わせられるように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水を収容可能な筒状の容器本体と、溶出成分入りの原料が封入された袋体を収容する原料収容部とを備え、前記容器本体の筒長さ方向の端部に前記原料収容部が着脱可能な状態で取付けられている飲料用容器において、
前記容器本体の筒長さ方向の端部には、前記飲料水に対して前記溶出成分の溶出が可能な状態で前記袋体を保持する保持部と、前記保持部に向けて前記袋体を投入可能な開口部とが設けられており、
前記原料収容部には、前記容器本体の筒長さ方向の端部に向かって起立する中空柱状の投入部と、前記投入部を軸心周りに回転可能に支持する支持部とが設けられており、
前記投入部の内部は、その起立する方向に延びる仕切り壁で仕切られることにより、前記袋体を収容する区画が複数設けられているとともに、前記投入部の保持部側の面には、前記袋体が通過可能な投入口が区画毎に設けられており、
前記原料収容部に対して前記投入部を回転させることにより、複数の前記区画の中から選ばれた特定の区画の前記投入口だけを前記保持部の前記開口部に合わせられるように構成されている飲料用容器。
【請求項2】
筒状の前記原料収容部には、予備の袋体を格納可能な格納部が前記投入部の周囲に設けられている請求項1に記載の飲料用容器。
【請求項3】
前記原料収容部には、前記投入部とともに回転する操作部が前記原料収容部の底をなす底壁部から露出した状態で設けられており、
前記原料収容部の前記底壁部には、前記操作部の回転量を確認可能な目盛り部が設けられている請求項1又は2に記載の飲料用容器。
【請求項4】
前記原料収容部には、前記投入部から前記保持部への前記袋体の移動を助長する助長部が設けられている請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お茶などの飲料を収容可能な飲料用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の飲料用容器として、特許文献1に記載された飲料用のプラスチック容器が知られている。この飲料用のプラスチック容器は、上側に飲口を備えた円筒形状の容器本体を有し、この容器本体内に飲料水を収容することができる(特許文献1の
図2等を参照)。また容器本体の底面には、容器本体内に向かって起立する凸形筒部が形成されている。この凸形筒部は、下側が解放された円筒状に形成されており、その内面にはネジ山が螺旋状に設けられている。そして凸形筒部の内部には、お茶の粉末などの飲料用素材が収容された円筒状の素材容器がネジ合わされて取付けられている。この公知技術では、容器本体の凸形筒部内で素材容器をネジ合わせながら回転させることにより、素材容器の上面に設けた通孔を、凸形筒部の上面に設けた通孔に合わせられるようになっている。そして素材容器内の飲料用素材全てが、各通孔を通じて容器本体の飲料水に投入されることで、この飲料水をお茶等の嗜好飲料にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの種の飲料用容器は、一回限りの使用ではなく、飲料用素材を補充して何度も使用したいとの要請がある。しかし上述のプラスチック容器では、使用の際に素材容器内の飲料用素材を全て容器本体に投入するため、再利用のたびに飲料用素材を素材容器に収容し直さなければならなかった。また上記構成では、プラスチック容器を出掛け先で使用する場合、予備の飲料用素材を入れた別容器を用意しなければならず、複数回の使用には不向きの構造であった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、複数回の使用により適する飲料用容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の飲料用容器は、飲料水を収容可能な筒状の容器本体と、溶出成分入りの原料が封入された袋体を収容する原料収容部とを備え、容器本体の筒長さ方向の端部に原料収容部が着脱可能な状態で取付けられている。この種の飲料用容器では、複数回の使用により適する構成を備えることが望ましい。そこで本発明の容器本体の筒長さ方向の端部には、飲料水に対して溶出成分の溶出が可能な状態で袋体を保持する保持部と、保持部に向けて袋体を投入可能な開口部とが設けられている。また原料収容部には、容器本体の筒長さ方向の端部に向かって起立する中空柱状の投入部と、投入部を軸心周りに回転可能に支持する支持部とが設けられている。さらに投入部の内部は、その起立する方向に延びる仕切り壁で仕切られることにより、袋体を収容する区画が複数設けられているとともに、投入部の保持部側の面には、袋体が通過可能な投入口が区画毎に設けられている。そして原料収容部に対して投入部を回転させることにより、複数の区画の中から選ばれた特定の区画の投入口だけを保持部の開口部に合わせられるように構成されている。本発明では、原料収容部の投入部内に、袋体を収容する区画が複数設けられている。そして特定の区画内の袋体だけを投入口及び開口部を通じて保持部に投入する構成としたことで、区画数に応じた袋体を容器本体に補充できるようになり、飲料用容器の複数回の使用に資する構成となる。
【0006】
第2発明の飲料用容器は、第1発明の飲料用容器において、筒状の原料収容部には、予備の袋体を格納可能な格納部が投入部の周囲に設けられている。本発明の原料収容部は、その格納部内の袋体を投入部に補充できるため、より使い勝手の良い構成となる。
【0007】
第3発明の飲料用容器は、第1発明又は第2発明の飲料用容器において、原料収容部には、投入部とともに回転する操作部が原料収容部の底をなす底壁部から露出した状態で設けられており、原料収容部の底壁部には、操作部の回転量を確認可能な目盛り部が設けられている。本発明の原料収容部では、操作部を外部から操作して投入部を回転させられるため、所望の袋体をより確実に選択することができるようになる。
【0008】
第4発明の飲料用容器は、第1発明~第3発明のいずれかの飲料用容器において、原料収容部には、投入部から保持部への袋体の移動を助長する助長部が設けられている。本発明の原料収容部では、その助長部によって特定の区画内の袋体を容器本体により確実に投入することができるようになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る第1発明によれば、複数回の使用により適する飲料用容器を提供することができる。また第2発明によれば、複数回の使用に更に適する飲料用容器を提供することができる。また第3発明によれば、使い勝手の良い飲料用容器を提供することができる。そして第4発明によれば、袋体の使用に適する飲料用容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図4】飲料用容器を部分的に分解して示す概略断面図である。
【
図5】
図4のV-V線断面における原料収容部の投入部を示す概略断面図である。
【
図6】投入部を示す原料収容部の概略透視斜視図である。
【
図8】操作部と目盛り部を示す原料収容部の概略底面図である。
【
図10】実施例2にかかる飲料用容器の原料収容部の概略断面図である。
【
図11】実施例2にかかる原料収容部の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を、
図1~
図11を参照して説明する。各図には、便宜上、飲み口が上を向いた飲料用容器を基準として、その前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。また各図では、袋体を便宜的に小さく図示している。
【0012】
[実施例1の飲料用容器、袋体]
図1に示す実施例1の飲料用容器2は、樹脂製の容器であり、飲料水を収容する容器本体10と、袋体3を収容する原料収容部30とを備えている(
図1では、便宜上、各袋体に共通の符号3を付す)。ここで袋体3は、各種形状(
図2ではテトラ型)に形成されており、溶出成分入りの原料を封入できる。この種の袋体3の素材として、飲料水(冷水、温水、常温水等)に対して原料中の溶出成分が溶出される素材を使用でき、不織布や不織紙などのフィルタ用素材やネットなどの各種素材を例示できる。
【0013】
また
図1及び
図2に示す袋体3に封入される原料として、飲料水に溶出可能な成分を含む各種の原料を想定できる。例えば代表的な原料として、嗜好飲料用の原料を挙げることができ、とりわけ不発酵茶や発酵茶や半発酵茶に使用される茶葉系のお茶用原料、麦茶や昆布茶や野草茶等に使用される非茶葉系のお茶用原料、コーヒー等に使用される豆系の原料を例示できる。またその他の原料として、果実やナッツ類などのフレーバー系の原料、昆布や鰹節や味噌などのスープ料理系の原料を挙げることもできる。なお原料は、袋体3に封入可能な各種の形状(粉砕物や粉末など)を取ることができ、二種以上の原料を混合して用いることもできる。
【0014】
そして
図1に示す本実施例の飲料用容器2では、後述するように、原料収容部30に収容された袋体3を容器本体10内の飲料水に投入することで、この飲料水をお茶などの嗜好飲料にする。この種の飲料用容器2は、一回限りの使用ではなく、原料を封入した袋体3を補充して何度も使用したいとの要請がある。即ち、飲料用容器2の複数回の使用(再利用)は、プラスチック製品による環境汚染の防止等の環境保全の観点から好ましく、また出掛け先での使用に適しているといえる。そこで本実施例では、後述する構成によって、複数回の使用により適する飲料用容器2を提供することとした。以下、飲料用容器2の各構成について詳述する。
【0015】
[容器本体]
まず
図1に示す容器本体10について説明する。容器本体10は、飲料水を収容可能な円筒状(ボトル状)に形成されており、その上端部には小径な飲み口11が設けられている。この容器本体10の上端部側には、飲み口11用のキャップ(図示省略)や、キャップの代替えとしての携帯用のカップ12を着脱可能に取付けておくことができる。ここで
図3を参照して、カップ12の底面には、容器本体10の飲み口11に嵌られる栓用突部13が設けられており、この栓用突部13の周面にはネジ山(図示省略)を螺旋状に設けておくことができる。そして容器本体10の上側にカップ12を被せつつ、カップ12の栓用突部13を飲み口11にネジ込んで嵌めておく(栓をしておく)。こうしてカップ12を容器本体10に取付けておけば、容器本体10内の嗜好飲料等をカップ12に注いで飲めるようになり、とりわけ嗜好飲料等が熱かったり冷たかったりする場合に使い勝手の良い構成となる。
【0016】
また容器本体10には、
図1及び
図3に示すように、その下端部をなす蓋部14が着脱可能に取り付けられている(容器本体に対する蓋部の取付け手法は後述)。この蓋部14は、
図3及び
図4を参照して、その外形が容器本体10よりも大寸な短筒状に形成されており、その上部14aの内面と下部14bの内面とにそれぞれネジ山が螺旋状に設けられている。また蓋部14の上下方向中央位置には、円形状の底板15が設けられており、この底板15が容器本体10の底部100を覆うように配置される。
【0017】
[保持部]
そして
図3を参照して、容器本体10の下端部(筒長さ方向の端部)側には、袋体3を保持するための保持部20が設けられている。この保持部20は、
図4を参照して、容器本体10に一体に設けられている外側保持部21と、蓋部14に一体に設けられている内側保持部22(詳細後述)とから構成できる。即ち、容器本体10の底部100には、その概ね中央から上側に起立する円錘台状の外側保持部21が設けられている。この外側保持部21の底側は解放されているとともに、外側保持部21の周面には、上下に長い長孔状の外側貫通孔H1が複数形成されている(
図3及び
図4では、便宜上、一部の外側貫通孔にのみ符号H1を付し、その他の外側貫通孔の符号を省略する)。そして外側保持部21には、複数の外側貫通孔H1が上下に並んだ列が形成され、更に外側貫通孔H1の列が、外側保持部21の周方向に適宜の間隔で設けられている。そして容器本体10の外側保持部21には、後述する蓋部14の内側保持部22を挿入して嵌めておくことができる。
【0018】
また蓋部14の底板15の概ね中央には、
図3及び
図4に示すように、上側が解放された円錘台状の内側保持部22が形成されている。この内側保持部22の周面には、上述した外側貫通孔H1に倣って、複数の内側貫通孔H2の列が周方向に適宜の間隔で設けられている(
図3及び
図4では、便宜上、一部の内側貫通孔にのみ符号H2を付し、その他の内側貫通孔の符号を省略する)。これら各内側貫通孔H2は、外側貫通孔H1よりも小寸な丸孔状に形成されている。そして内側保持部22の底面をなす底板15部分には、
図4に示すように、保持部20に向けて袋体3を投入可能な開口部23が設けられているとともに、開口部23の周縁には、下側に向けて盛り上がっている山部24が設けられている。この保持部20の開口部23は、
図6に示すように、底板15の中心を頂点とする扇状に形成されており、後述する原料収容部30の投入部40の直上に配置される。
【0019】
[容器本体と蓋部の取付け手法]
そして
図3及び
図4を参照して、蓋部14の上部14aを容器本体10の下端にネジ合わせて取付けて、容器本体10の外側保持部21内に蓋部14の内側保持部22を嵌めておく。このとき容器本体10と蓋部14との間に、水漏れ防止用のシール材25を挟んでおくことが望ましい。このシール材25が、保持部20を除く部分に配置されることで、容器本体10と蓋部14間における水漏れを極力回避できるようになる。そして容器本体10に対して蓋部14を後述するように位置合わせして、外側保持部21の各外側貫通孔H1と内側保持部22の対応する内側貫通孔H2とを合わせておく。この状態で内側保持部22に袋体3を保持することで、この袋体3内の原料の溶出成分が、各貫通孔H1,H2を通じて容器本体10内の飲料水に溶出されるようになる。また本実施例では、袋体3から原料の固形物(例えば茶葉や茎)が漏れた場合を想定して、各内側貫通孔H2の径寸法を固形物が通過し難くなるように設定しておく。こうすることで、原料中の溶出成分は飲料水に溶出される一方、原料中の固形物は、各内側貫通孔H2の働きで飲料水に極力混じらないように分離(濾取)される。
【0020】
[容器本体と蓋部の位置合わせ]
ここで
図1及び
図3を参照して、容器本体10と蓋部14とには、上述した外側貫通孔H1と内側貫通孔H2の位置合わせのために外部目盛(M0、M1~M4)が設けられている。即ち、容器本体10の下端の周面には、
図1及び
図9に示すように、第一外部目盛M1と、第二外部目盛M2と、第三外部目盛M3と、第四外部目盛M4とが適宜の間隔で設けられている。また蓋部14の側面の上端位置にも外部目盛M0が設けられている。そして容器本体10に対して蓋部14をネジ合わせながら閉め方向に回転させて、第一外部目盛M1と外部目盛M0とを上下方向から一致させる。この状態では、
図3に示すように、蓋部14の内側保持部22が容器本体10の外側保持部21内に嵌められ、更に容器本体10と蓋部14とが閉め合わされてシールされた状態となる。
【0021】
つづいて
図3及び
図9を参照して、蓋部14の閉め量を微調整することで、容器本体10と保持部20とを、飲料水が行き来できる使用可能状態と、飲料水が行き来できない不使用状態のいずれかにすることができる。例えば蓋部14の外部目盛M0を容器本体10の第三外部目盛M3に一致させる。こうすることで、
図3に示すように内側貫通孔H2の位置と外側貫通孔H1の位置が一致して、容器本体10と保持部20とは飲料水が行き来できる使用可能状態となる。また蓋部14を更に回転又は逆回転させて、
図9に示す外部目盛M0を第二外部目盛M2又は第四外部目盛M4に一致させる。こうすることで内側貫通孔H2と外側貫通孔H1とが
図3に示す状態から周回りにずらされて、容器本体10と保持部20とは飲料水が行き来できない不使用状態となる(不使用状態の図示は省略)。
【0022】
[原料収容部]
次に
図1に示す原料収容部30について説明する。原料収容部30は、袋体3を収容可能な円筒状に形成されており、容器本体10の下端部(筒長さ方向端部)をなす蓋部14に着脱可能に取付けられている(容器本体に対する原料収容部の取付け手法は後述)。この原料収容部30は、
図3及び
図4に示すように上側が解放された略円筒形状に形成されており、概ね円形の底壁部31と、この底壁部31から起立する外側周壁部33及び内側周壁部34とを備えている。外側周壁部33は、原料収容部30の外周面を形成するように底壁部31の外縁から起立している。また内側周壁部34は、外側周壁部33よりも底壁部31の径方向内側位置で起立しており、底壁部31の中央に設けられた凹部310を囲うように形成されている。そして凹部310は、底壁部31の概ね中心が上側(原料収容部30の内側)に向けて凹むことで形成されているとともに、この凹部310の上側には、後述する投入部40と支持部50とが取り付けられている。
【0023】
[投入部、支持部]
そして原料収容部30には、
図4~
図6を参照して、容器本体10の下端部(蓋部14)に向かって起立する投入部40と、投入部40を支持する支持部50とが設けられている。投入部40は、中空な円柱状に形成されており、
図4に示すように原料収容部30の内側周壁部34の内側に配置されている。この投入部40の下端と原料収容部30の底壁部31との間には、投入部40を弾性的に支持する弾性材35が配置されている。この弾性材35の弾性力で投入部40が持ち上げられることで、投入部40の保持部20側の面(後述する天井面部400)が、蓋部14の底板15に押し付けられるようになっている。また投入部40は、その軸心Aに重なるように取付けられた支持部50によって支持されている。この支持部50は、上下に延びる軸状に形成されており、その下部が、原料収容部30の凹部310の概ね中央に回転可能に挿設されている。そして投入部40は、支持部50と共に、投入部40の軸心A周りに回転できるように構成されている。
【0024】
[区画、仕切り壁]
また投入部40の内部は、
図5を参照して、十字状の仕切り壁W1~W4によって複数の区画41~44に仕切られている。即ち、
図5に示す投入部40の内部には、その軸心Aを中心として、第一仕切り壁W1と、第二仕切り壁W2と、第三仕切り壁W3と、第四仕切り壁W4とが十字をなすように配置されている。これら仕切り壁W1~W4は、投入部40の起立する方向(
図5では図示しない上下方向)に延びる平板状に形成されて投入部40内を上下に縦断している。そして十字状の仕切り壁W1~W4によって、投入部40の内部が四つの区画(第一区画41,第二区画42,第三区画43,第四区画44)に仕切られている。これら各区画41~44は、それぞれ断面扇形をなしており、本実施例では概ね同一の内部スペースを有している。そして本実施例では、第一区画41とその対向位置にある第三区画43とが、本発明の袋体を収容する区画に相当し、少なくとも一つの袋体3を収容可能な内部スペースを有している。また第一区画41と第三区画43との間には、第二区画42とその対向位置にある第四区画44が設けられており、これら第二区画42と第四区画44とは、袋体3の収容を予定していない区画である。
【0025】
また
図4及び
図6を参照して、投入部40の上端には天井面部400が一体に設けられている。この天井面部400は、投入部40の軸心Aを中心とした大径の円形状に形成されており、原料収容部30の外側周壁部33の内側に摺動可能な状態で嵌められるようになっている。そして天井面部400には、袋体3の通過可能な投入口(第一投入口41H,第三投入口43H)が区画毎に設けられている。第一投入口41Hは、第一区画41の上側を開放するように形成されており、保持部20の開口部23を臨める位置に配置されている。また第三投入口43Hは、第三区画43の上側を開放するように形成されており、後述するように投入部40が回転することで、保持部20の開口部23を臨める位置に配置される。これら各投入口41H,43Hは、投入部40の軸心Aを頂点とする扇状に形成されており、袋体3が通過できるようになっている。そして
図3を参照して、後述する袋体3の投入の際には、特定の区画の投入口(例えば第一区画41の第一投入口41H)と開口部23が合わされて、当該区画内の袋体が保持部20に移動できるようになっている。また
図5及び
図6を参照して、投入部40の第二区画42の上側は、その上方に位置する天井面部部分(402)にて閉鎖され、第四区画44の上側は、その上方に位置する天井面部部分(404)にて閉鎖されている。そして第二区画42と第四区画44とを閉鎖する天井面部部分(402,404)は、保持部20の開口部23よりも大きな面積を有している。
【0026】
[助長部]
また投入部40には、袋体を収容すべき区画41,43に、
図5及び
図6を参照して、投入部40から保持部20への袋体3の移動を助長する助長部60を設けることができる。この助長部60は、
図7に示すように、袋体3を収容可能な断面扇形の中空錐体であり、その頂点から底側に向かうにつれて次第に開口面積が大きくなっている。また助長部60の底側は解放されており、この底側から袋体3を出し入れすることができる。そして
図6及び
図7を参照して、底側を上側に向けた助長部60内に袋体3を収容したのち、この助長部60を、投入部40の各区画41,43内にそれぞれ収容しておく。このような状態では、助長部60の底側が、各区画の投入口側(例えば第一区画41の第一投入口41H側)に配置されて、容器本体10の下端部側を向いた状態となる。そして後述する袋体3の投入の際には、特定の区画(41)内の袋体3が、上側に向かうほど開口面積の大きくなる助長部60の働きで、容器本体10の保持部20に向かってスムーズに移動できるようになる。
【0027】
[格納部]
また原料収容部30には、
図4~
図6に示すように、予備の袋体を格納可能な格納部70が投入部40の周囲に設けられている。この格納部70は、原料収容部30の外側周壁部33と内側周壁部34とで囲まれた空間部分であり、複数又は単数の袋体を格納できるようになっている。また格納部70の上側は、
図6に示すように投入部40の天井面部400によって蓋をされている。ここで格納部70に収容可能な袋体数は特に限定しないが、
図1に示す飲料用容器2の容量と袋体3の体積とを考慮して、推奨すべき袋体数を定めておくことができる。例えば500ml容量の飲料用容器2に対して、1つの袋体3を保持部20に保持し、2つの袋体3を投入部40に収容することを想定した場合、2つ~4つの予備の袋体3を格納部70に収容することを推奨できる。こうして上記構成では、5つ~7つ(推奨数)の袋体3を飲料用容器2に収容しておくことができるようになる。
【0028】
[操作部]
また原料収容部30には、
図4及び
図8を参照して、投入部40を回転操作するための操作部80を設けることができる。例えば本実施例の原料収容部30では、その底壁部31に設けた凹部310から操作部80が外部に露出している。この操作部80は、支持部50の下端に設けたネジ部51に取り付けられることで、支持部50に支持された投入部40とともにその軸心A周りに回転できるようになっている。また操作部80は、
図8に示すように原料収容部30を底壁部31側から見た場合に概ね三角形状に形成されており、回転中心となる支持部50の下端が底辺側(81)に固定されている。そして操作部80が支持部50を中心に回転する際には、この操作部80の頂点側(82)が、底壁部31の凹部310の外縁に沿うように回転移動できるようになっている。なお
図4及び
図8を参照して、操作部80の上下の厚みは、底辺側(81)が厚くなっている一方、頂点側(82)は薄く撓みやすくなっている。また操作部80が飲料用容器2の起立の邪魔にならないように、操作部80の底面と原料収容部30の底壁部31とは概ね面一となっている。ここで操作部80は、ネジ部51に対して逆回転(操作時の回転方向とは逆向きに回転)させることにより、支持部50の下端から外せるようになっている。そして操作部80を支持部50から外すことにより、この支持部50と投入部40とを、原料収容部30から取り外すことができるようになる。
【0029】
[目盛り部]
また
図8に示す原料収容部30の底壁部31には、その凹部310の外縁側に、操作部80の回転量を目視等で確認可能にする目盛り部90が設けられている。そして原料収容部30の目盛り部90には、操作部80の頂点側(82)が重なるように配置されている。この目盛り部90には、操作部80の頂点側(82)が嵌り込む4つの溝部(第一溝部91,第二溝部92,第三溝部93,第四溝部94)が、目盛り部90の周回りに等間隔で形成されている。そして各溝部91~94の位置は、投入部40内の区画41~44の位置に対応しており、特定の溝部を選択することで、袋体を収容した特定の区画の投入部を保持部の開口部に合わせられるようになっている。例えば
図3及び
図8を参照して、操作部80を回転操作して、第一溝部91に操作部80の頂点側(82)を嵌めておく。こうすることで投入部40内の第一区画41に設けられた第一投入口41Hを、保持部20の開口部23に合わせられるようになる。また操作部80を
図8に示す状態から略180°回転させて、第三溝部93に操作部80の頂点側(82)を嵌めておく。こうすることで投入部40内の第三区画43に設けられた第三投入口43Hを、保持部20の開口部23に合わせられるようになる。なお操作部80を回転させる際には、操作部80の頂点側(82)が撓みながら対応する溝部から外れるようになる。
【0030】
また
図6及び
図8を参照して、目盛り部90の第二溝部92又は第四溝部94を選択することで、袋体の収容を予定していない区画(42,44)を保持部20の開口部23に合わせられるようになっている。例えば操作部80の頂点側(82)を
図8の二点破線で示すように第二溝部92に嵌めておく。こうすることで
図6及び
図8を参照して、第二区画42を覆う天井面部部分(402)が、保持部20の開口部23を覆うように合わせられる。また第四溝部94に操作部80の頂点側(82)を嵌めておくことで、第四区画44を覆う天井面部部分(402)が、保持部20の開口部23を覆うように合わせられる。そして
図6を参照して、各天井面部部分(402,404)が保持部20の開口部23を覆うように合わせられることにより、この開口部23の設けられた保持部20と原料収容部30間で飲料水の行き来ができない状態となる。
【0031】
[容器本体と原料収容部の取付け手法]
そして
図3及び
図4を参照して、原料収容部30の上端部を蓋部14の下部14bにネジ合わせながら、閉め方向に回転させて取付けておく。そして原料収容部30では、その投入部40の天井面部400が、弾性材35の働きで蓋部14の底板15に押し付けられるようになる。さらに保持部20の開口部23の周縁の山部24が投入部40の天井面部400に接することで、開口部23と特定の投入口(
図3では第一投入口41H)間の水漏れが極力回避できるようになる。こうして容器本体10に原料収容部30が取り付けられて、保持部20と投入部40とが同軸に配置されることにより、
図6に示す保持部20の開口部23に対して投入部40の各投入口41H,43Hの一つを合わせられるようになる。なお蓋部14と原料収容部30とには、上述した各投入口41H,43Hと開口部23の位置合わせを容易とするために外部目盛(図示省略)を設けておくことが望ましい。そして蓋部14に対して原料収容部30をネジ合わせながら閉め方向に回転させて、これらの外部目盛を上下方向から一致させる。この状態では、
図3に示すように、袋体を収容すべき区画の投入口(
図3では第一区画41の第一投入口41H)と開口部23とが合わされ、更に蓋部14と原料収容部30とが閉め合わされた状態となる。
【0032】
[飲料用容器の使用態様]
図3に示す飲料用容器2の使用に際しては、操作部80を回転操作するなどして、複数の区画の中から選ばれた特定の区画の投入口(例えば第一区画41の第一投入口41H)を保持部20の開口部23に合わせる。この状態で飲料用容器2を上下逆にするなどして、第一区画41内の袋体3を容器本体10の保持部20に投入する。このとき第一区画41内の袋体3は、助長部60の働きで、保持部20に向かってスムーズに移動できるようになる。こうして第一区画41内の袋体3が投入口41H及び開口部23を通じて保持部20に投入されることにより、この保持部20が設けられた容器本体10に袋体3が保持された状態となる。そして後述する手順にて容器本体10に飲料水を充填することにより、袋体3内の原料の溶出成分が、保持部20の各貫通孔H1,H2を通じて容器本体10の飲料水に溶出される。こうして飲料用容器2では、容器本体10内の飲料水を嗜好飲料とし、この嗜好飲料を飲み口11又は付属するカップ12にて飲むことができる。
【0033】
[飲料水の充填手順]
ここで
図1に示す容器本体10に飲料水を充填する手順について説明する。この飲料水の充填に際しては、容器本体10の第二外部目盛M2に蓋部14の外部目盛M0を合わせるなどして、容器本体10と保持部20とを飲料水の行き来ができない不使用状態としておく。また
図6及び
図8を参照して、操作部80の頂点側(82)を第二溝部92に嵌めておくことにより、開口部23の設けられた保持部20と原料収容部30間での飲料水の行き来もできない状態としておく。この状態で容器本体10に飲料水を充填することで、この容器本体10内の飲料水が保持部20や原料収容部30に侵入することを極力阻止することができる。そして上述した飲料用容器2の使用に際しては、
図1に示す容器本体10と保持部20とを飲料水が行き来できる使用可能状態とするが、保持部20と原料収容部30間での飲料水の行き来はできない状態としておく。
【0034】
[飲料用容器の再利用]
つづいて
図3に示す飲料用容器2を再利用する場合、操作部80を回転操作して、第三区画43の第三投入口43Hを保持部20の開口部23に合わせる。こうすることで第三区画43内の袋体3が上述のように保持部20に投入され、再充填された飲料水を袋体3によって嗜好飲料にすることができる。なお飲料用容器2の再利用時の前には、容器本体10から蓋部14を外して、その内側保持部22の上側から使用済みの袋体3を取り出しておくことが望ましい。そして
図1に示す投入部40内の袋体3を使い切った場合には、容器本体10から原料収容部30を取り外して、格納部70に収容された予備の袋体3を投入部40に補充することができる。このとき投入部40と天井面部400とを、支持部50とともに原料収容部30から取り外すことで、格納部70内の袋体3を投入部40内に補充できるようになる。
【0035】
以上説明した通り本実施例では、原料収容部30の投入部40内に、袋体3を収容する区画(41,43)が複数設けられている。そして特定の区画(41又は43)内の袋体3だけを投入口(41H)及び開口部23を通じて保持部20に投入する構成としたことで、区画数に応じた袋体3を容器本体10に補充できるようになり、飲料用容器2の複数回の使用に資する構成となる。このため上述の飲料用容器2は、複数回の使用に適しているとともに、予備の袋体用の別容器を要さないことから、とりわけ出掛け先(野外でのピクニックや屋外での仕事時)での携行に適している。例えば出掛け先において屋外が寒い場合には、飲料水としてお湯を用いると、急須から注ぐのと同じ温度でお茶等を何度も飲用できるようになる。そして容器本体10及び蓋部14と原料収容部30とは着脱可能であるため、これらの洗浄や消毒を容易に行うことができる。このため本実施例によれば、複数回の使用により適する飲料用容器2を提供することができる。
【0036】
更に本実施例の原料収容部30は、その格納部70内の袋体3を投入部40に補充できるため、より使い勝手の良い構成となる。また原料収容部30では、操作部80を外部から操作して投入部40を回転させられるため、所望の袋体3をより確実に選択することができるようになる。そして原料収容部30では、その助長部60によって特定の区画内の袋体3を容器本体10により確実に投入することができるようになる。
【0037】
[実施例2の飲料用容器]
実施例2の飲料用容器2Aでは、実施例1の原料収容部とほぼ同一の基本構成を備える構成については、対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図10及び
図11に示す飲料用容器2Aは、実施例1の飲料用容器と概ね同一の基本構成を有しているが、原料収容部30Aの投入部40Aと天井面部400Aとが別部材で形成されている点が実施例1と異なっている。まず投入部40Aは、その下部側が
図10に示すように実施例1の投入部と概ね同一の基本構成を有しているが、投入部40Aの上部側は、
図11に示すように解放されている。この投入部40Aの上部には、上下方向を向いた柱状の4つの突状部(第一突状部45a,第二突状部45b,第三突状部45c,第四突状部45d)が形成されている。各突状部45a~45dは、投入部40Aの外周面に一体に設けられており、各突状部45a~45dの上端が投入部40Aよりも上側に突出している。そして各突状部45a~45dは、それぞれ対応する区画41~44の外側に位置するように、投入部40Aの周回りに等間隔で形成されている。
【0038】
次に
図11に示す天井面部400Aは、実施例1と同様に大径な円形状に形成されており、第一投入口41Hと第三投入口43Hとが設けられている。この天井面部400Aの中心には、支持部50の上端部を嵌められる中心凹状部47が形成されている。また天井面部400Aには、投入部40Aに対する位置決め用の4つの凹状部(第一凹状部46a,第二凹状部46b,第三凹状部46c,第四凹状部46d)が形成されている。これら各凹状部46a~46dは、投入部40Aの各区画41,43に天井面部400Aの各投入口41H,43Hが合わされた状態において、対応する突状部45a~45dの上端を嵌められる位置に配置されている。そこで
図10及び
図11を参照して、天井面部400Aの中心凹状部47に支持部50の上端を嵌め込むとともに、投入部40Aの第一区画41上に第一投入口41Hを配置し、第三区画43上に第三投入口43Hを配置する。この状態において、
図11に示す各突状部45a~45dの上端を対応する凹状部46a~46dに嵌めることで、各凹状部46a~46dの形成された天井面部400Aを投入部40Aに位置決めして嵌め付けておくことができる。
【0039】
そして
図10に示す実施例2の飲料用容器2Aにおいても、原料収容部30Aの区画数に応じた袋体3を容器本体10に補充できるようになり、飲料用容器2Aの複数回の使用に資する構成となる。さらに
図11に示すように、投入部40Aから天井面部400Aを取り外すことで、格納部70内の袋体3を投入部40Aの上側から補充することができる。このため実施例2の構成では、天井面部400A以外の投入部40Aを原料収容部30Aに取り付けた状態のまま、この投入部40Aに格納部70の袋体3を補充することができ、使い勝手の良い構成となる。
【0040】
本実施形態の飲料用容器は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、容器本体の構成を例示したが、容器本体の構成を限定する趣旨ではない。例えば容器本体の形状や寸法(容量)は適宜変更可能であり、樹脂以外の素材で形成することもできる。また容器本体に蓋部の構造を一体的に設けることができ、蓋部だけに保持部を設けることもできる。そして蓋部に保持部を設ける構造では、容器本体を上側が解放された水筒のような構造とし、この容器本体の上側に蓋部を介して原料収容部を取付けることができる。
【0041】
また本実施形態では、原料収容部の構成を例示したが、原料収容部の構成を限定する趣旨ではない。例えば投入部には、その容量や袋体の寸法に応じて、袋体を収容する区画を2つ以上設けることができる。例えば
図5に示すように四つの区画が形成されている場合、そのうちの一つの区画の上側を天井面部で覆い、その他の3つの区画に袋体を収容することもできる。また投入部を仕切り壁にて5つ以上の区画に仕切ることができ、その中の少なくとも一つの区画の上側を天井面部で覆っておくことで、その他の区画に袋体を収容することができる。なお投入部からの漏水を阻止する構成とすることにより、投入部内の全ての区画に袋体を収容することも可能である。また投入部は、円柱状のほか角柱状等の各種の形状に形成することができ、その素材も適宜変更可能であり、また各区画の形状や寸法(容量)も適宜変更可能である。また格納部を省略して投入部の径寸法を大きくすることで、投入部の区画数や各区画の容量を増やすこともできる。そして投入部では、区画全てに同種の原料を封入した袋体を収容したり、少なくとも一つの区画に異種の原料を封入した袋体を収容したりすることができる。また助長部として、袋体を押し上げ可能な弾性部材を区画の底側に設けることもできる。例えばコイルバネ等のバネ材やスポンジ状の発泡材製の弾性部材(助長部)によって、区画内の袋体を保持部に移動させることができる。また区画自体の形状を実施例に示す助長部の形状とすることができ、この場合には、区画を形成する仕切り壁や投入部の周面部分が助長部となる。なお袋体の移動が極端に妨げられないならば、助長部を省略することもできる。そして支持部や操作部や目盛り部の構成も適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0042】
2 飲料用容器
3 袋体
10 容器本体
100 (容器本体の)底部
11 飲み口
12 カップ
13 栓用突部
14 蓋部
14a (蓋部の)上部
14b (蓋部の)下部
15 底板
20 保持部
21 外側保持部
22 内側保持部
23 開口部
24 山部
H1 外側貫通孔
H2 内側貫通孔
M0 外部目盛
M1 第一外部目盛
M2 第二外部目盛
M3 第三外部目盛
M4 第四外部目盛
25 シール材
30 原料収容部
310 凹部
31 底壁部
33 外側周壁部
34 内側周壁部
35 弾性材
40 投入部
41 第一区画(本発明の袋体を収容する区画)
41H 第一投入口
42 第二区画
43 第三区画(本発明の袋体を収容する区画)
43H 第三投入口
44 第四区画
W1 第一仕切り壁
W2 第二仕切り壁
W3 第三仕切り壁
W4 第四仕切り壁
400 天井面部(本発明の投入部の保持部側の面)
A (投入部の)軸心
402 (第二区画を覆う)天井面部分
404 (第四区画を覆う)天井面部分
50 支持部
51 ネジ部
60 助長部
70 格納部
80 操作部
90 目盛り部
91 第一溝部
92 第二溝部
93 第三溝部
94 第四溝部
2A (実施例2の)飲料用容器
30A (実施例2の)原料収容部
40A (実施例2の)投入部
400A (実施例2の)天井面部
45a 第一突状部
45b 第二突状部
45c 第三突状部
45d 第四突状部
46a 第一凹状部
46b 第二凹状部
46c 第三凹状部
46d 第四凹状部
47 中心凹状部