(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181913
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20221201BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20221201BHJP
A63F 13/25 20140101ALI20221201BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20221201BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20221201BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221201BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20221201BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221201BHJP
【FI】
F21L4/00 600
F21S2/00 438
A63F13/25
G02F1/1333
G02F1/13357
G09F9/00 350Z
G09F9/00 336J
G09F9/00 336E
G09F9/00 348
G09F9/00 346D
F21L4/00 400
F21V33/00 300
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089140
(22)【出願日】2021-05-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】海老原 一樹
(72)【発明者】
【氏名】井上 文彦
(72)【発明者】
【氏名】山本 伸樹
(72)【発明者】
【氏名】後藤 大樹
(72)【発明者】
【氏名】脇谷 昇
【テーマコード(参考)】
2H189
2H391
3K014
3K244
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA55
2H189AA79
2H189LA09
2H189LA15
2H189LA20
2H189LA22
2H391AA15
2H391AB04
2H391AC10
2H391AC53
2H391CA03
2H391CA14
2H391FA11
3K014AA01
3K244CA02
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE25
5G435EE27
5G435EE32
5G435EE40
5G435FF03
5G435FF08
5G435FF13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】マーク部を均一に光らせること。
【解決手段】電子機器100は、ハウジングと、ディスプレイ23と、光源5と、導光板24と、マーク部50とを有している。ハウジングは、前面11と後面12とを有している。ディスプレイ23はハウジングの前面側に設けられている。光源5はディスプレイ23の下方側に設けられている。導光板24はディスプレイ23と後面12との間に設けられ、光源5からの光を下方側から上方側に導光することでディスプレイ23を照らす。マーク部50は、ハウジングの後面12に設けられ、光源5からの光が透過することで光る部分を含む。マーク部50の下方側端部を第1端部とし、マーク部の上方側端部を第2端部とする。後面12から前面11に向かう方向に見たときに、光源5は、第1端部と第2端部との間に位置し、第2端部から光源5までの距離は、第1端部から光源5までの距離よりも大きい。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面と、前記前面の反対側にある後面とを有するハウジングと、
前記ハウジングの前記前面側に設けられ、かつ、下方側の第1辺と、上方側の第2辺とを有するディスプレイと、
前記ハウジングの内部であって、前記下方側に設けられた光源と、
前記ディスプレイと前記後面との間に設けられ、前記光源からの光を前記ディスプレイの前記下方側から前記上方側に導光することで前記ディスプレイを照らす導光板と、
前記ハウジングの前記後面に設けられ、前記光源からの光が透過することで光る部分を含むマーク部と、を備え、
前記マーク部の下方側端部を第1端部とし、かつ、前記マーク部の上方側端部を第2端部とした場合、
前記後面から前記前面に向かう方向に見たときに、前記光源は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置し、前記第2端部から前記光源までの距離は、前記第1端部から前記光源までの距離よりも大きい、電子機器。
【請求項2】
前記光源および前記導光板の各々と、前記後面との間に位置する反射板と、
前記反射板と前記マーク部との間に位置し、かつ、前記光源からの光を遮る遮光部とをさらに備えた、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記後面から前記前面に向かう方向に見たときに、前記光源と前記後面との間に位置し、かつ、前記光源からの光を遮る遮光部をさらに備え、
前記マーク部は、中央部と、前記中央部の周りに設けられかつ前記光源からの光が透過することで光る周辺部とを備え、
前記遮光部は、前記中央部と前記光源との間に設けられており、かつ、前記周辺部と前記光源との間には設けられていない、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記遮光部は、前記光源からの光を反射し、前記周辺部に導くように構成されている、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記遮光部は、前記光源に向かって突出しており、
前記後面から前記前面に向かう方向において、前記光源の位置における前記光源と前記遮光部との間の距離は、前記中央部と前記周辺部との境界位置における前記光源と前記遮光部との間の距離よりも小さい、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1辺から前記第2辺に向かう方向において前記光源に近くなるに従って、前記遮光部は、前記光源に近づくように突出している、請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
前記遮光部の反射率は、前記ハウジングの反射率よりも高い、請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記周辺部は、互いに離間した複数の透光部を有しており、
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記複数の透光部は、前記中央部を挟むようにまたは囲むように設けられている、請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記周辺部は、前記中央部を囲むように設けられている、請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記光源は、前記第1辺の垂直二等分線上に設けられており、
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記マーク部は、前記垂直二等分線に対して線対称形状である、請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記遮光部の周りに設けられ、前記光源からの光を前記周辺部に導くリブをさらに備える、請求項3から請求項10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記後面と前記導光板との間に設けられ、バッテリを収容するバッテリホルダを備え、
前記リブは、前記バッテリが配置される部分とは異なる前記バッテリホルダの部分に設けられており、
前記リブと前記バッテリが配置される部分とは、前記バッテリホルダにおいて同じ面に設けられている、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記リブは、前記周辺部において前記中央部側に寄っている、請求項11または請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記マーク部は、中央部と、前記中央部の周りに設けられたかつ前記光源からの光が透過することで光る周辺部とを備え、
前記中央部の遮光性は、前記周辺部の遮光性よりも高い、請求項1に記載の電子機器。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記後面を構成する後ハウジング部を備え、
前記後ハウジング部は、前記マーク部を構成する第1部材と、前記第1部材に連なりかつ前記第1部材から離れるにつれて厚みが大きくなる第2部材とを備え、
前記マーク部の外縁を含む少なくとも一部は、鏡面加工されており、
前記後面から前記前面に向かう方向に見て、前記第1部材と前記第2部材との境界は、鏡面加工された前記マーク部の外縁を囲んでいる、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記ディスプレイと電気的に接続されたフレキシブルプリントサーキットを備え、
前記フレキシブルプリントサーキットは、前記第1辺の中央位置に接続され、前記第1辺の中央位置以外の位置で折り返されている、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2012-68431号公報(特許文献1)は、バックライトユニットを有する液晶表示装置を開示している。バックライトユニットは、光源と、導光板とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本技術の課題は、マーク部を均一に光らせることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本技術に係る電子機器は、ハウジングと、ディスプレイと、光源と、導光板と、マーク部とを備えている。ハウジングは、前面と、前面の反対側にある後面とを有している。ディスプレイは、ハウジングの前面側に設けられ、かつ、下方側の第1辺と、上方側の第2辺とを有している。光源は、ハウジングの内部であって、下方側に設けられている。導光板は、ディスプレイと後面との間に設けられ、光源からの光をディスプレイの下方側から上方側に導光することでディスプレイを照らす。マーク部は、ハウジングの後面に設けられ、光源からの光が透過することで光る部分を含む。マーク部の下方側端部を第1端部とし、かつ、マーク部の上方側端部を第2端部とする。後面から前面に向かう方向に見たときに、光源は、第1端部と第2端部との間に位置し、第2端部から光源までの距離は、第1端部から光源までの距離よりも大きい。
【0006】
導光板には光源からの光が照射される。導光板に光源からの光が照射されると、後面から前面に向かう方向に見た場合における光源の輝度分布は、導光板側に広がる。そのため、マーク部の中心が光源の中心と一致するようにマーク部を設けると、マーク部が均一に光らなくなるおそれがある。
【0007】
本技術に係る電子機器によれば、後面から前面に向かう方向に見たときに、光源は、第1端部と第2端部との間に位置し、第2端部から光源までの距離は、第1端部から光源までの距離よりも大きい。これにより、導光板側に広がっている輝度分布の中心をマーク部の中心に近づけることができる。そのため、マーク部を均一に光らせることができる。
【0008】
上記電子機器は、光源および導光板の各々と、後面との間に位置する反射板と、反射板とマーク部との間に位置し、かつ、光源からの光を遮る遮光部とをさらに備えていてもよい。
【0009】
この構成によれば、遮光部によって光源からの光を抑制することができる。そのため、マーク部が局所的に明るくなりすぎることを抑制することができる。結果として、マーク部を均一に光らせることができる。
【0010】
上記電子機器は、後面から前面に向かう方向に見たときに、光源と後面との間に位置し、かつ、光源からの光を遮る遮光部をさらに備えていてもよい。マーク部は、中央部と、中央部の周りに設けられかつ光源からの光が透過することで光る周辺部とを備えていてもよい。遮光部は、中央部と光源との間に設けられており、かつ、周辺部と光源との間には設けられていなくてもよい。
【0011】
この構成によれば、遮光部によって光源からの光を抑制することができる。そのため、中央部に近い周辺部の領域が局所的に明るくなりすぎることを抑制することができる。結果として、マーク部の周辺部を均一に光らせることができる。
【0012】
上記電子機器において、遮光部は、光源からの光を反射し、周辺部に導くように構成されていてもよい。
【0013】
この構成によれば、遮光部が光源からの光を周辺部に導くことにより、周辺部を全体的に明るくすることができる。結果として、マーク部の周辺部をより均一に光らせることができる。
【0014】
上記電子機器において、遮光部は、光源に向かって突出していてもよい。光源の位置における光源と遮光部との間の距離は、中央部と周辺部との境界位置における光源と遮光部との間の距離よりも小さくてもよい。
【0015】
この構成によれば、光源から遠い領域の光よりも光源に近い領域の光をより積極的に遮蔽することができる。そのため、明るくなり過ぎる光源付近の光を遮蔽することができる。結果として、マーク部の周辺部を均一に光らせることができる。
【0016】
上記電子機器において、第1辺から第2辺に向かう方向において光源に近くなるに従って、遮光部は、光源に近づくように突出していてもよい。
【0017】
この構成によれば、光源に近い領域の光をより積極的に遮蔽することができる。そのため、明るくなり過ぎる光源付近の光を遮蔽することができる。結果として、マーク部の周辺部を均一に光らせることができる。
【0018】
上記電子機器において、遮光部の反射率は、ハウジングの反射率よりも高くてもよい。
この構成によれば、遮光部の遮光性を高くすることができる。そのため、明るくなり過ぎる光源付近の光をより遮蔽することができる。結果として、マーク部の周辺部を均一に光らせることができる。
【0019】
上記電子機器において、周辺部は、互いに離間した複数の透光部を有していてもよい。後面から前面に向かう方向に見て、複数の透光部は、中央部を挟むようにまたは囲むように設けられていてもよい。
【0020】
この構成によれば、中央部を挟むようにまたは囲むように設けられている複数の透光部の各々を均一に光らせることができる。
【0021】
上記電子機器において、後面から前面に向かう方向に見て、周辺部は、中央部を囲むように設けられていてもよい。
【0022】
この構成によれば、中央部を囲むように設けられている周辺部を均一に光らせることができる。
【0023】
上記電子機器において、後面から前面に向かう方向に見て、光源は、第1辺の垂直二等分線上に設けられていてもよい。後面から前面に向かう方向に見て、マーク部は、垂直二等分線に対して線対称形状であってもよい。
【0024】
上記電子機器は、遮光部の周りに設けられ、光源からの光を周辺部に導くリブをさらに備えていてもよい。
【0025】
上記電子機器は、後面と導光板との間に設けられ、バッテリを収容するバッテリホルダを備えていてもよい。リブは、バッテリが配置される部分とは異なるバッテリホルダの部分に設けられていてもよい。リブとバッテリが配置される部分とは、バッテリホルダにおいて同じ面に設けられていてもよい。
【0026】
この構成によれば、リブをバッテリホルダの一部とすることにより、省スペース化およびまたは省部品化を図ることができる。
【0027】
上記電子機器において、後面から前面に向かう方向に見て、リブは、周辺部において中央部側に寄っていてもよい。
【0028】
上記電子機器において、マーク部は、中央部と、中央部の周りに設けられ光源からの光が透過することで光る周辺部とを備えていてもよい。中央部の遮光性は、周辺部の遮光性よりも高くてもよい。
【0029】
この構成によれば、中央部によって光源からの光を抑制することができる。そのため、中央部に近い周辺部の領域が局所的に明るくなりすぎることを抑制することができる。結果として、マーク部の周辺部を均一に光らせることができる。
【0030】
上記電子機器において、ハウジングは、後面を構成する後ハウジング部を備えていてもよい。後ハウジング部は、マーク部を構成する第1部材と、第1部材に連なりかつ第1部材から離れるにつれて厚みが大きくなる第2部材とを備えていてもよい。マーク部の外縁を含む少なくとも一部は、鏡面加工されており、後面から前面に向かう方向に見て、第1部材と第2部材との境界は、鏡面加工されたマーク部の外縁を囲んでいてもよい。
【0031】
上記電子機器は、ディスプレイと電気的に接続されたフレキシブルプリントサーキットを備えていてもよい。フレキシブルプリントサーキットは、第1辺の中央位置に接続され、第1辺の中央位置以外の位置で折り返されていてもよい。
【0032】
この構成によれば、フレキシブルプリントサーキットが光源からの光を遮らないようにすることができる。
【発明の効果】
【0033】
本技術によれば、マーク部を均一に光らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本実施形態に係る電子機器の構成を示す分解斜視模式図である。
【
図2】本実施形態に係る電子機器の構成を示す平面模式図である。
【
図3】
図2のIII-III線に沿った縦断面模式図である。
【
図4】液晶ディスプレイユニットの構成を示す平面模式図である。
【
図8】バッテリホルダの構成を示す斜視模式図である。
【
図9】
図3のIX-IX線に沿った横断面模式図である。
【
図10】マーク部とリブとの位置関係を示す平面模式図である。
【
図11】マーク部と第1部材との位置関係を示す平面模式図である。
【
図12A】フレキシブルプリントサーキットが折り畳まれた状態の液晶ディスプレイユニットの構成を示す斜視模式図である。
【
図12B】フレキシブルプリントサーキットが折り畳まれていない状態の液晶ディスプレイユニットの構成を示す斜視模式図である。
【
図13】光源からの光の拡散方向を示す断面模式図である。
【
図14】マーク部の第1変形例の構成を示す平面模式図である。
【
図15】マーク部の第2変形例の構成を示す平面模式図である。
【
図16】マーク部の第3変形例の構成を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本技術の実施形態(以下、本実施形態とも称する)について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[A.電子機器]
まず、本実施形態に係る電子機器100の構成の概要について説明する。
【0036】
図1は、本実施形態に係る電子機器100の構成を示す分解斜視模式図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る電子機器100は、ハウジング10と、基板40と、バッテリホルダ30と、液晶ディスプレイユニット20とを主に有している。ハウジング10は、前ハウジング部60と、後ハウジング部70と、マーク部50とを有している。前ハウジング部60は、ハウジング10の前面11を構成している。前ハウジング部60には、開口部15が設けられている。
【0037】
後ハウジング部70は、ハウジング10の後面12を構成している。後面12は、前面11の反対側にある。マーク部50は、後ハウジング部70に設けられている。バッテリホルダ30は、基部32と、バッテリ収容部31と、光路形成部33とを有している。バッテリ収容部31および光路形成部33の各々は、基部32に設けられている。光路形成部33は、バッテリ収容部31から離間している。基板40は、第1切欠き部41と、第2切欠き部42とを有している。第1切欠き部41は、光路形成部33の周囲に位置決めされる。第2切欠き部42は、バッテリホルダ30の周囲に位置決めされる。
【0038】
液晶ディスプレイユニット20は、前ハウジング部60とバッテリホルダ30との間に設けられている。バッテリホルダ30は、基板40と液晶ディスプレイユニット20との間に設けられている。基板40は、バッテリホルダ30と後ハウジング部70との間に設けられている。
【0039】
図2は、本実施形態に係る電子機器100の構成を示す平面模式図である。
図2に示される平面模式図は、
図1に示されるハウジング10と、基板40と、バッテリホルダ30と、液晶ディスプレイユニット20とが組み立てられた状態を示している。マーク部50は、ハウジング10の後面12に設けられている。液晶ディスプレイユニット20が有するディスプレイ23は、ハウジング10の前面11側に設けられている。
図2に示されるように、後面12から前面11に向かう方向に見て、マーク部50の少なくとも一部は、ディスプレイ23と重なっていてもよい。
【0040】
図2に示されるように、後ハウジング部70の後面12は、長方形状であってもよい。マーク部50は、後面12の長辺方向において中央に位置していてもよい。マーク部50は、後面12の短辺方向における中央位置よりもいずれかの長辺側に位置していてもよい。マーク部50は、中央部55と、周辺部90とにより構成されていてもよい。中央部55は、光らない部分である。周辺部90は、中央部55の周りに設けられている。周辺部90は、光源5からの光が透過することで光る部分である。周辺部90は、点灯していない状況でも視認可能となっていてもよい。周辺部90は、触覚によって中央部55と区別することが可能とされてもよい。周辺部90と中央部55とは、それらが一体としてマークであるとユーザが認識できる形状である。
【0041】
周辺部90は、たとえば複数の透光部を有している。具体的には、周辺部90は、第1透光部51と、第2透光部52と、第3透光部53とを有している。マーク部50は、光源5からの光が透過することで光る部分を含む。第1透光部51、第2透光部52および第3透光部53の各々は、光源5からの光が透過することで光る部分である。反対に、中央部55は、光源5からの光が遮光される部分である。中央部55は、複数の透光部の各々と比較して暗くなっている。
【0042】
図3は、
図2のIII-III線に沿った縦断面模式図である。
図3に示されるように、液晶ディスプレイユニット20と、基板40と、バッテリホルダ30とは、ハウジング10の内部に設けられている。液晶ディスプレイユニット20は、ディスプレイ23と、光源5と、導光板24と、反射板22と、フレーム25とを主に有している。本明細書において、後面12から前面11に向かう方向に平行な方向(つまり、前後方向)は、第1方向101とする。後述するように、第1辺1から第2辺2に向かう方向に平行な方向(つまり、上下方向)は、第2方向102とする。第2方向102は、第1方向101に垂直である。
【0043】
ディスプレイ23は、ハウジング10の前面11側に設けられている。第1方向101において、ディスプレイ23は、前面11と導光板24との間に位置していてもよい。導光板24は、ディスプレイ23のバックライトとして機能する。第1方向101において、導光板24は、ディスプレイ23と後面12との間に設けられている。より具体的には、第1方向101において、導光板24は、ディスプレイ23と反射板22との間に位置している。第1方向101に見て、導光板24は、ディスプレイ23と重なっている。ディスプレイ23は、たとえば液晶ディスプレイであるが、液晶ディスプレイに限定されない。
【0044】
反射板22は、光源5および導光板24の各々と、後面12との間に位置している。反射板22は、光源5からの光や導光板24から漏れ出た光をディスプレイ23側に反射する。しかし、光源5からの光の一部や導光板24から漏れ出た光の一部は反射板22を透過する。反射板22を透過した光は、マーク部50を光らせる。第1方向101において、反射板22は、バッテリホルダ30と導光板24との間に位置している。第1方向101に見て、反射板22は、導光板24と重なっている。
【0045】
光源5は、ハウジング10の内部に設けられている。光源5は、導光板24に対向している。光源5は、導光板24に光を照射する。光源5は、たとえば発光ダイオードである。光源5から照射される光は、可視光を含んでいる。第2方向102において、光源5は、導光板24から離間している。第2方向102において光源5と導光板24とは重なっている。別の観点から言えば、第1方向101において光源5と導光板24とは同一平面上に位置する。第1方向101に見て、反射板22は、光源5を覆っていてもよい。
【0046】
フレーム25は、導光板24の周囲を取り込んでいてもよい。別の観点から言えば、導光板24は、フレーム25の内部に設けられていてもよい。フレーム25は、反射板22の周囲を取り込んでいてもよい。別の観点から言えば、反射板22は、フレーム25の内部に設けられていてもよい。光源5は、導光板24とフレーム25との間に位置していてもよい。
【0047】
バッテリホルダ30は、ハウジング10の後面12と導光板24との間に設けられている。光路形成部33は、バッテリホルダ30の一部であってもよいし、バッテリホルダ30とは異なる部品であってもよい。光路形成部33は、遮光部35と、リブ34と、接続部36とを有している。遮光部35は、光源5とハウジング10の後面12との間に位置している。具体的には、遮光部35は、マーク部50の中央部55と光源5との間に設けられている。遮光部35は、反射板22とマーク部50との間に位置している。遮光部35は、反射板22を透過してきた光源5からの光の一部や導光板24からの光の一部を遮る。遮光部35は、周辺部90と光源5との間には設けられていなくてもよい。リブ34は、遮光部35の周りに設けられている。接続部36は、リブ34と遮光部35とを繋いでいる。
【0048】
図3に示されるように、遮光部35は、光源5に向かって突出していてもよい。光源5の位置における光源5と遮光部35との間の距離(第3距離D1)は、中央部55と周辺部90との境界位置における光源5と遮光部35との間の距離(第4距離D2)よりも小さくてもよい。光源5と遮光部35との間の距離は、第1方向101における距離である。第2方向102において遮光部35が光源5から離れるにつれて、第1方向101における光源5と遮光部35との距離は大きくなっていてもよい。別の観点から言えば、第2方向102において光源5に近くなるに従って、遮光部35は、光源5に近づくように突出していてもよい。光源5の位置において、光源5と遮光部35との間の距離は最も小さくてもよい。
【0049】
第3距離D1を第4距離D2で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば0.1以上であってもよいし、0.2以上であってもよい。第3距離D1を第4距離D2で除した値の上限は、特に限定されないが、たとえば0.8以下であってもよいし、0.6以下であってもよいし、0.3以下であってもよい。
【0050】
後ハウジング部70は、第1部材71と、第2部材72と、第3部材73と、第1側壁部材74を有している。第1部材71は、マーク部50を構成している。第2部材72は、第1部材71に連なっている。第2部材72は、第1部材71から離れるにつれて厚みが大きくなる。
図3に示されるように、第2方向102において、第2部材72は、第1部材71の両側に位置している。第3部材73は、第2部材72に連なっていてもよい。第3部材73は、第2部材72に対して第1部材71の反対側に位置していてもよい。第2部材72は、第1部材71と第3部材73との間に位置していてもよい。第3部材73の厚みは、第1部材71の厚みよりも大きい。第1側壁部材74は、第2部材72に連なっていてもよい。第2部材72は、第1側壁部材74と第1部材71の間に位置していてもよい。
【0051】
マーク部50の外縁を含む少なくとも一部は、鏡面加工されていてもよい。具体的には、周辺部90は、鏡面加工されていてもよい。周辺部90は、凹んでいてもよい。中央部55は、鏡面加工されていなくてもよい。後ハウジング部70の後面12において、周辺部90以外の領域は、鏡面加工されていなくてもよい。鏡面加工されていない領域は、シボ加工がされていてもよい。シボ加工されている領域は、光が拡散されやすい。一方、鏡面加工されている領域は、光が拡散されづらい。別の観点から言えば、周辺部90は、後ハウジング部70の後面12において、周辺部90以外の領域と比較して、光の拡散率が低くてもよい。
【0052】
前ハウジング部60は、第4部材61と、第5部材62と、第2側壁部材63を有している。第4部材61は、前面11を構成している。第5部材62は、第4部材61に連なっている。第2側壁部材63は、第5部材62に連なっている。第2方向102において、第5部材62は、第4部材61と第2側壁部材63との間に位置している。第2側壁部材63は、第1側壁部材74に組み合わされる。第4部材61には、開口部15が設けられている。ディスプレイ23は、開口部15に露出している。ディスプレイ23は、開口部15を通して外部から視認される。
[B.液晶ディスプレイユニット]
図4は、液晶ディスプレイユニット20の構成を示す平面模式図である。
図4に示されるように、第1方向101に見て、ディスプレイ23は、実質的に長方形状であってもよい。第1方向101に見て、ディスプレイ23は、たとえば、第1辺1と、第2辺2と、第3辺3と、第4辺4とを有している。第1辺1は、第2辺2の反対側にある。第3辺3は、第4辺4の反対側にある。第1辺1および第2辺2の各々は、たとえば、長方形の長辺である。第3辺3および第4辺4の各々は、たとえば、長方形の短辺である。
【0053】
図4に示されるように、第1辺1から第2辺2に向かう方向に平行な方向(つまり、上下方向)は、第2方向102である。第1辺1から第2辺2に向かう方向は、上方とする。第2辺2から第1辺1に向かう方向は、下方とする。第4辺4から第3辺3に向かう方向に平行な方向(つまり、左右方向)は、第3方向103とする。第4辺4から第3辺3に向かう方向は、右方とする。第3辺3から第4辺4に向かう方向は、左方とする。第3方向103は、第2方向102に対して直交している。第1方向101は、第2方向102および第3方向103の各々に対して直交している。
【0054】
図4に示されるように、光源5は、ディスプレイ23の下方側に設けられている。光源5は、第1辺1の中央付近に位置している。第1方向101に見て、光源5は、第1辺1の垂直二等分線9上に位置していてもよい。光源5の数は、特に限定されないが、たとえば3個である。第1方向101に見て、3個の光源5は、第1辺1と平行な直線上に位置していてもよい。第1方向101に見て、光源5は、ディスプレイ23の外周縁の外側に位置していてもよい。第1方向101に見て、光源5の一部または全体が、ディスプレイ23と重なっていてもよい。第1方向101に見て、反射板22は、導光板24の全面と重なっていてもよい。
【0055】
導光板24は、光源5からの光をディスプレイ23の下方側から上方側に導光することでディスプレイ23を照らす。第1方向101に見て、導光板24は、実質的に長方形状であってもよい。導光板24は、第1端面81と、第2端面82と、第3端面83と、第4端面84とを有している。第2端面82は、第1端面81の反対側にある。第3端面83は、第4端面84の反対側にある。第1端面81から第2端面82に向かう方向は、第2方向102と同じであってもよい。第4端面84から第3端面83に向かう方向は、第3方向103と同じであってもよい。
【0056】
図4に示されるように、光源5は、第1端面81に対向している。光源5は、第1端面81から離間している。第2方向102において、第1端面81は、光源5と第2端面82との間に位置している。第2方向102において、第1端面81は、第1辺1と光源5との間に位置していてもよい。第3方向103において、光源5は、第3端面83と第4端面84との間に位置している。
【0057】
図5は、
図4の領域Vの拡大平面図である。
図5に示されるように、光源5は、発光面6を有している。発光面6は、導光板24の第1端面81に対向している。光源5は、発光面6から第1端面81に向かって光を照射する。第1方向101に見て、光源5は、長方形状であってもよい。第3方向103における光源5の長さは、第2方向102における光源5の長さよりも大きくてもよい。発光面6は、第1端面81から離間していてもよいし、第1端面81に接していてもよい。発光面6が第1端面81から離間している場合には、第2方向102における発光面6と第1端面81との間の距離(第5距離D3)は、例えば0.01mm以上0.20mm以下であってもよい。第1方向101に見て、光源5の中心(第1中心A)は、第2方向102における光源5の中央位置でありかつ第3方向103における光源5の中央位置である。
[C.輝度分布]
図6は、光源付近の輝度分布を示す模式図である。
図6において、第1輝度領域95は、2000cd/m
2超の輝度を有する領域である。第2輝度領域96は、1000cd/m
2超2000cd/m
2以下の輝度を有する領域である。第3輝度領域97は、500cd/m
2超1000cd/m
2以下の輝度を有する領域である。
【0058】
図6に示されるように、高い輝度を有する領域は、発光面6から導光板24に向かう方向において広く分布している。このような分布となる理由としては、例えば、発光面6からの光の一部が、導光板24の第1端面81で反射している可能性がある。あるいは、例えば、導光板24内に導光される光が、導光板24から後面12側へ透過している可能性がある。第2方向102において、輝度分布は、光源5に対して非対称になっている。第3方向103において、輝度分布は、光源5に対して対称になっていてもよい。
[D.マーク部]
図7は、マーク部50の構成を示す平面模式図である。第2方向102において、光源5の中心(第1中心A)は、マーク部50の中心(第2中心B)よりも下方側に位置している。第1方向101に見て、マーク部50の中心(第2中心B)は、第2方向102におけるマーク部50の中央位置でありかつ第3方向103におけるマーク部50の中央位置である。第2方向102におけるマーク部50の中央位置は、最も下方側においてマーク部50が光っている部分と、最も上方側においてマーク部50が光っている部分との中間である。第3方向103におけるマーク部50の中央位置は、最も右方側においてマーク部50が光っている部分と、最も左方側においてマーク部50が光っている部分との中間である。第1方向101に見て、マーク部50は、第1辺1の垂直二等分線9(
図4参照)に対して線対称形状であってもよい。第1方向101に見て、第1辺1の垂直二等分線9は、第1中心Aおよび第2中心Bの各々を通っていてもよい。
【0059】
マーク部50の下方側端部は、第1端部7とする。マーク部50の上方側端部は、第2端部8とする。第1方向101に見たときに、光源5は、第1端部7と第2端部8との間に位置している。第1方向101に見たときに、第2端部8から光源5までの距離(第2距離C2)は、第1端部7から光源5までの距離(第1距離C1)よりも大きい。
【0060】
第2距離C2を第1距離C1で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば1.1以上であってもよいし、1.2以上であってもよい。第2距離C2を第1距離C1で除した値の上限は、特に限定されないが、たとえば2以下であってもよいし、1.8以下であってもよい。
【0061】
図7に示されるように、周辺部90は、複数の透光部を有していてもよい。複数の透光部は、互いに離間している。複数の透光部は、たとえば、第1透光部51と、第2透光部52と、第3透光部53とを有している。第1方向101に見て、複数の透光部は、中央部55を挟むまたは囲むように設けられていてもよい。複数の透光部の各々は、鏡面加工されていてもよい。複数の透光部の各々は、中央部55よりも凹んでいてもよい。
【0062】
後面12には、複数の遮光領域が形成されていてもよい。複数の遮光領域は、たとえば第1遮光領域56と、第2遮光領域57と、第3遮光領域58とを有している。第1遮光領域56、第2遮光領域57および第3遮光領域58の各々は、中央部55から放射状に延びていてもよい。第1遮光領域56は、第1透光部51と第2透光部52との間に位置している。第2遮光領域57は、第2透光部52と第3透光部53との間に位置している。第3遮光領域58は、第3透光部53と第1透光部51との間に位置している。複数の遮光領域の各々は、鏡面加工されていなくてもよい。複数の遮光領域の各々は、シボ加工されていてもよい。
[E.バッテリホルダ]
図8は、バッテリホルダ30の構成を示す斜視模式図である。
図7に示されるように、バッテリホルダ30は、バッテリ収容部31と、光路形成部33と、基部32とを有している。バッテリ収容部31には、バッテリ(図示せず)が収容される。バッテリ収容部31は、基部32に設けられている。光路形成部33は、基部32に設けられていてもよい。光路形成部33は、たとえば、リブ34と、遮光部35と、接続部36とにより構成されている。リブ34は、バッテリ収容部31とは異なるバッテリホルダ30の部分に設けられていてもよい。リブ34は、バッテリ収容部31から離間していてもよい。リブ34とバッテリ収容部31とは、バッテリホルダ30において同じ面に設けられていてもよい。
【0063】
バッテリホルダ30の一部である遮光部35の反射率は、ハウジング10の反射率よりも高くてもよい。遮光部35の材料は、たとえば反射率を高める材料が添加されたABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂である。反射率を高める材料は、たとえば抗UV(Ultraviolet)剤である。ハウジング10の材料は、たとえば抗UV剤が添加されていないABS樹脂である。遮光部35の材料は、バッテリ収容部31および基部32の各々の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0064】
図9は、
図3のIX-IX線に沿った横断面模式図である。
図3に示されるように、リブ34は、たとえば円筒状の部材である。リブ34は、遮光部35を取り囲んでいる。接続部36は、遮光部35から放射状に延びている。第1方向101に見て、接続部36は、たとえば0°、120°および240°の位置に配置されている。遮光部35の外周面38と、リブ34の内周面37と、2つの接続部36とにより、導光路39が形成されている。光源5からの光は、導光路39を通って複数の透光部を透過する。
【0065】
図10は、マーク部50とリブ34との位置関係を示す平面模式図である。
図10に示されるように、マーク部50の周辺部90は、外縁92と、内縁91とを有している。外縁92は、内縁91の外側に位置している。内縁91は、周辺部90と中央部55との境界である。第1方向101に見て、リブ34は、周辺部90において中央部55側に寄っていてもよい。具体的には、第1方向101に見て、リブ34の内周面37は、周辺部90の外縁92よりも第2中心B側に位置していていもよい。第1方向101に見て、遮光部35の外周面38は、周辺部90の内縁91と重なっていてもよい。第1方向101に見て、遮光部35の外周面38は、周辺部90の内縁91よりも第2中心B側に位置していてよい。
【0066】
図11は、マーク部50と第1部材71との位置関係を示す平面模式図である。
図11に示されるように、第1方向101に見て、第1部材71と第2部材72との境界75(
図3参照)は、マーク部50の外縁92を囲んでいてもよい。別の観点から言えば、第1方向101に見て、第1部材71と第2部材72との境界75は、周辺部90の外側に位置していてもよい。第1方向101に見て、周辺部90は、第1部材71と第2部材72との境界75と、中央部55との間に位置していてもよい。
[F.フレキシブルプリントサーキット]
図12Aは、フレキシブルプリントサーキットが折り畳まれた状態の液晶ディスプレイユニット20の構成を示す斜視模式図である。
図12Bは、フレキシブルプリントサーキットが折り畳まれていない状態の液晶ディスプレイユニット20の構成を示す斜視模式図である。
図12Aおよび
図12Bに示されるように、液晶ディスプレイユニット20は、第1フレキシブルプリントサーキット21と、第2フレキシブルプリントサーキット26とを有していてもよい。第1フレキシブルプリントサーキット21は、ディスプレイ23と電気的に接続されていてもよい。第1フレキシブルプリントサーキット21は、第1辺1の中央位置に接続され、第1辺1の中央位置以外の位置で折り返されていてもよい。別の観点から言えば、光源5からの光を遮らないように折り返されて設けられていてもよい。第1フレキシブルプリントサーキット21は、第1フレキシブル領域28と、第2フレキシブル領域29とを有していてもよい。第1フレキシブル領域28は、反射板22を覆わないように、反射板22の側方に配置されている。第2フレキシブル領域29は、光源5からの光を遮らない位置において、反射板22を覆うように折り返されている。言い換えると、ディスプレイ23の第1辺1の中央位置に接続される第1フレキシブルプリントサーキット21は、第2方向102において光源5と重ならない位置まで第3方向103に延びたうえで折り返される。
【0067】
第2フレキシブルプリントサーキット26は、光源5と電気的に接続されていてもよい。第2フレキシブルプリントサーキット26は、光源5からの光を遮らない位置において、反射板22を覆うように折り返されていてもよい。第1フレキシブル領域28は、第2フレキシブルプリントサーキット26と、第2フレキシブル領域29との間に配置されていてもよい。
【0068】
図13は、光源5からの光の拡散方向を示す断面模式図である。
図13に示されるように、光源5の後面側には、遮光部35が配置されている。遮光部35は、光源5からの光を反射する。たとえば、光源5から第1方向101に沿って照射される光(第1光E1)は、遮光部35の底面において反射する。別の観点から言えば、第1光E1は、遮光部35によって抑制される。光源5から周辺部90に向かって照射される光(第2光E2)は、周辺部90を構成する第1部材71において屈折し、周辺部90を透過する。
【0069】
第1方向101において、リブ34は、後面12と光源5との間に位置している。具体的には、リブ34は、第1部材71の前面側に位置している。光源5からリブ34の内周面37に向かって照射される光(第3光E3)は、リブ34の内周面37において反射し、周辺部90に向かって拡散する。リブ34は、光源5からの光を周辺部90に導く導光路39(
図9参照)を形成する。リブ34の内周面37において反射した光(第3光E3)は、周辺部90を透過する。リブ34の内周面37において反射した光は、遮光部35において反射して周辺部90に導かれてもよい。すなわち、遮光部35は、光源5からの光を周辺部90に導く導光路39を形成する。
【0070】
周辺部90を透過した光は、電子機器100のユーザによって視認される。ユーザから見ると、マーク部50の周辺部90が光って見える。具体的には、第1透光部51、第2透光部52および第3透光部53の各々が光って見える。
【0071】
上記においては、マーク部50の中央部55と光源5との間に遮光部35を設ける構成により、中央部55の遮光性を高めているが、本技術に係る電子機器100は、この構成に限定されない。すなわち、本技術に係る電子機器100は、遮光部35を設けることなく、中央部55の遮光性を周辺部90の遮光性よりも高くしてもよい。たとえば、中央部55の裏面に遮光塗料を塗布し、周辺部90の裏面には遮光塗料を塗布しないようにして、中央部55の遮光性を周辺部90の遮光性よりも高くしてもよい。別の態様として、中央部55の厚みを周辺部90の厚みよりも大きくすることにより、中央部55の遮光性を周辺部90の遮光性よりも高くしてもよい。
【0072】
(第1変形例)
図14は、マーク部50の第1変形例の構成を示す平面模式図である。
図14に示されるように、マーク部50は、中央部55と、周辺部90とにより構成されている。第1方向101に見て、周辺部90は、中央部55を囲むように設けられていてもよい。第1方向101に見て、中央部55は、円形であってもよい。第1方向101に見て、周辺部90は、ドーナツ状であってもよい。周辺部90は、鏡面加工されていてもよい。中央部55は、光源5からの光を遮光する。周辺部90は、光源5からの光を透過する。ユーザから見ると、マーク部50の周辺部90が光って見える。
【0073】
(第2変形例)
図15は、マーク部50の第2変形例の構成を示す平面模式図である。
図15に示されるように、第1方向101に見て、中央部55は、四角形であってもよい。第1方向101に見て、中央部55は、正方形であってもよいし、長方形であってもよい。第1方向101に見て、周辺部90の外縁は、円形であってもよい。
【0074】
(第3変形例)
図16は、マーク部50の第3変形例の構成を示す平面模式図である。
図16に示されるように、第1方向101に見て、周辺部90は、互いに離間した複数の透光部を有していてもよい。具体的には、周辺部90は、第1透光部51と、第2透光部52と、第3透光部53と、第4透光部54とを有している。第1方向101に見て、複数の透光部の各々は、たとえば正方形である。複数の透光部は、中央部55を囲むように設けられていてもよい。第1方向101に見て、中央部55は、たとえば正方形である。
【0075】
後面12には、第1遮光領域56と、第2遮光領域57と、第3遮光領域58と、第4遮光領域59とが形成されていてもよい。第1遮光領域56は、第1透光部51と第2透光部52との間に位置している。第2遮光領域57は、第2透光部52と第3透光部53との間に位置している。第3遮光領域58は、第3透光部53と第4透光部54との間に位置している。第4遮光領域59は、第1透光部51と第4透光部54との間に位置している。第1遮光領域56、第2遮光領域57、第3遮光領域58および第4遮光領域59の各々は、中央部55に連なっている。第1方向101に見て、第1遮光領域56、第2遮光領域57、第3遮光領域58および第4遮光領域59の各々は、たとえば長方形である。
【0076】
電子機器100は、たとえばゲーム機である。電子機器100は、記憶部(図示せず)およびまたはプロセッサ(図示せず)をさらに有していてもよい。記憶部は、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。記憶部には、たとえばゲームなどのアプリケーションプログラムが記憶されてもよい。プロセッサは、アプリケーションプログラムを読み込んで、情報処理を実行可能であってもよい。ディスプレイ23は、たとえばプロセッサで実行される情報処理の結果として生成される画像を表示してもよい。電子機器100は、たとえばゲーム機以外の情報処理装置であってもよい。
【0077】
なお、電子機器100は、遮光部35を有していなくてもよい。マーク部50は、中央部55と周辺部90とに分かれていなくてもよい。マーク部50の全体は、光源5からの光が透過することで光ってもよい。光源5は、本実施形態においてディスプレイ23の「右方」または「左方」または「上方」にあってもよい。なお、この場合、光源5がある側をディスプレイ23に対して「下方」であると読み替えてもよい。
【0078】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0079】
1 第1辺、2 第2辺、3 第3辺、4 第4辺、5 光源、6 発光面、7 第1端部、8 第2端部、9 垂直二等分線、10 ハウジング、11 前面、12 後面、15 開口部、20 液晶ディスプレイユニット、21 フレキシブルプリントサーキット(第1フレキシブルプリントサーキット)、22 反射板、23 ディスプレイ、24 導光板、25 フレーム、26 第2フレキシブルプリントサーキット、28 第1フレキシブル領域、29 第2フレキシブル領域、30 バッテリホルダ、31 バッテリ収容部、32 基部、33 光路形成部、34 リブ、35 遮光部、36 接続部、37 内周面、38 外周面、39 導光路、40 基板、41 第1切欠き部、42 第2切欠き部、50 マーク部、51 第1透光部、52 第2透光部、53 第3透光部
54 第4透光部、55 中央部、56 第1遮光領域、57 第2遮光領域、58 第3遮光領域、59 第4遮光領域、60 前ハウジング部、61 第4部材、62 第5部材、63 第2側壁部材、70 後ハウジング部、71 第1部材、72 第2部材、73 第3部材、74 第1側壁部材、75 境界、81 第1端面、82 第2端面、83 第3端面、84 第4端面、90 周辺部、91 内縁、92 外縁、95 第1輝度領域、96 第2輝度領域、97 第3輝度領域、100 電子機器、101 第1方向、102 第2方向、103 第3方向、A 第1中心、B 第2中心、C1 第1距離、C2 第2距離、D1 第3距離、D2 第4距離、D3 第5距離、E1 第1光、E2 第2光、E3 第3光。