(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182024
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】印刷依頼受付方法、プリントサーバーおよび印刷システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20221201BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
G06F3/12 367
G06F3/12 303
G06F3/12 385
H04N1/00 127A
H04N1/00 127B
B41J29/38 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089312
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】三井 斉
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HN05
2C061HN08
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA14
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
5C062AE15
5C062AF01
5C062AF02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利便性の高い印刷依頼受付方法、プリントサーバー及び印刷システムを提供する。
【解決手段】方法は、ユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼を受け付ける、ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定し、印刷依頼が有効な場合、ユーザーデータベースを参照して印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出し、画像形成ジョブと依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを生成し、依頼先ユーザーのユーザー端末に対してアドレスを送信する。依頼先ユーザーがアドレスのウェブページにアクセスした場合、依頼先ユーザーが画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、画像形成ジョブを依頼先ユーザーのジョブとして関連付け、外部の画像形成装置に対して画像形成ジョブに係る画像データを依頼先ユーザーに送信させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼を受け付ける受付ステップと、
前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定する判定ステップと、
前記印刷依頼が有効な場合、ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出する抽出ステップと、
前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを生成するアドレス生成ステップと、
前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを送信するアドレス送信ステップと、
前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付け、外部の画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを送信させる画像データ送信ステップとを有することを特徴とする印刷依頼受付方法。
【請求項2】
前記ユーザーデータベースは、各ユーザーの所属グループおよびスケジュールのデータを含み、
前記抽出ステップにおいて、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して、依頼元のユーザーと同一の所属グループに属するユーザーのうち、前記画像形成装置を利用可能かつ前記画像形成ジョブの依頼を受け付けた時点から予め定められた時間の間、予定がないユーザーを依頼先ユーザーとして抽出する請求項1に記載の印刷依頼受付方法。
【請求項3】
前記受付ステップにおいて、依頼元のユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼とともに依頼先ユーザーに対するコメントを併せて受け付ける請求項1または2に記載の印刷依頼受付方法。
【請求項4】
ネットワークを介してユーザー端末、ユーザーデータベースおよび画像形成装置と種々のデータおよび指令を送受信する通信部と、
外部のウェブページにアクセス可能なアドレスを生成するアドレス生成部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、前記通信部がユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたとき、前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定し、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出し、前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを前記アドレス生成部に生成させ、前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを前記通信部に送信させ、前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付けて、前記画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを前記通信部に送信させることを特徴とするプリントサーバー。
【請求項5】
ネットワークを介して種々のデータおよび指令を送受信するユーザー端末、プリントサーバー、ユーザーデータベースおよび画像形成装置からなる印刷システムであって、
前記ユーザー端末が前記プリントサーバーに画像形成ジョブの印刷依頼を行ったとき、前記プリントサーバーは、前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定し、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出し、前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを生成し、前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを送信し、
前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付けて、前記画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを送信することを特徴とする印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、印刷依頼受付方法、プリントサーバーおよび印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、リモートワークやテレワークなど、職場以外の場所で仕事をする勤務形態も普及しつつある。
このような勤務形態において、在宅勤務者が仕事用の書類のデータなどを印刷したい場合、自宅のプリンタで書類を印刷して会社のオフィスに持参することもできるが、この場合、書類を持参し忘れたり、紛失したりするなどの問題が生じることがある。
【0003】
一方、近年のネットワークの普及に伴い、書類のデータを会社のオフィスのプリンタに転送して印刷することも可能になっている。
この場合、在宅勤務者は、書類のデータをオフィスのプリンタに転送し、オフィス内にいる他の人にプリンタを操作して印刷してもらうよう依頼することになる。
【0004】
このようなネットワークを経由した印刷の依頼に関連して、従来、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、依頼印刷であると判定された印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知する画像形成装置の発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、オフィス内にいる人は、プリンタの近くにいても、時間帯によっては他の仕事にかかりっきりで依頼を受ける余裕がないこともあり、また、会議中や外出中など急な用事で、そもそもオフィスに誰もいない場合もある。
【0007】
そのため、依頼者は、印刷を依頼する前に、オフィスのプリンタを操作可能な人の空き時間を確認する必要があり、手間がかかるだけでなく、そもそも誰に依頼すべきなのか分からずに困ることがあった。
【0008】
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、従来よりも利便性の高い印刷依頼受付方法、プリントサーバーおよび印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)この発明による印刷依頼受付方法は、ユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼を受け付ける受付ステップと、前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定する判定ステップと、前記印刷依頼が有効な場合、ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出する抽出ステップと、前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを生成するアドレス生成ステップと、前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを送信するアドレス送信ステップと、前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付け、外部の画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを送信させる画像データ送信ステップとを有することを特徴とする。
また、この発明によるプリントサーバーは、ネットワークを介してユーザー端末、ユーザーデータベースおよび画像形成装置と種々のデータおよび指令を送受信する通信部と、外部のウェブページにアクセス可能なアドレスを生成するアドレス生成部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記通信部がユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたとき、前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定し、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出し、前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを前記アドレス生成部に生成させ、前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを前記通信部に送信させ、前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付けて、前記画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを前記通信部に送信させることを特徴とする。
また、この発明による印刷システムは、ネットワークを介して種々のデータおよび指令を送受信するユーザー端末、プリントサーバー、ユーザーデータベースおよび画像形成装置からなる印刷システムであって、前記ユーザー端末が前記プリントサーバーに画像形成ジョブの印刷依頼を行ったとき、前記プリントサーバーは、前記ユーザー端末によって受け付けられた印刷依頼が有効であるか否かを判定し、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して前記印刷依頼を実行可能なユーザーを依頼先ユーザーとして抽出し、前記画像形成ジョブと前記依頼先ユーザーとを関連づけたアドレスを生成し、前記依頼先ユーザーのユーザー端末に対して前記アドレスを送信し、前記依頼先ユーザーが前記アドレスのウェブページにアクセスした場合、前記依頼先ユーザーが前記画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けたものとして、前記画像形成ジョブを前記依頼先ユーザーのジョブとして関連付けて、前記画像形成装置に対して前記画像形成ジョブに係る画像データを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、従来よりも利便性の高い印刷依頼受付方法、プリントサーバーおよび印刷システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この発明の画像形成システムの構成の一例を示す説明図である。
【
図2】
図1のデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1のユーザー端末の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】
図1のサーバーの概略構成を示すブロック図である。
【
図5】
図1のユーザー端末の印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図1のユーザー端末の表示部に表示されたプリンタドライバ設定画面の一例である。
【
図7】
図1のサーバーの印刷依頼受信処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図1のサーバーが依頼先のユーザー端末に送信する依頼メールのメッセージの一例を示す説明図である。
【
図9】
図1のサーバーの依頼受付処理の一例を示す説明図である。
【
図10】
図1のサーバーが依頼先のユーザー端末に送信する印刷依頼の受付の同意およびキャンセルボタンの選択用のページの一例を示す説明図である。
【
図11】印刷依頼の受付に同意した依頼先ユーザーに表示されるメッセージの一例である。
【
図12】依頼元のユーザー端末に送信される印刷依頼の受付メールの一例を示す説明図である。
【
図13】
図1のデジタル複合機の印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図1のデジタル複合機の表示部に表示されたログイン画面の一例を示す説明図である。
【
図15】
図1のデジタル複合機の表示部に表示された依頼先ユーザーのジョブリストの一例を示す説明図である。
【
図16】
図1のサーバーのジョブデータ送信処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】依頼元のユーザー端末に送信される印刷完了通知メールの一例を示す説明図である。
【
図18】この発明の実施形態2のユーザー端末の印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。
【
図19】この発明の実施形態2のユーザー端末の表示部に表示される印刷実行時のダイアログの一例である。
【
図20】この発明の実施形態3の画像形成システムの構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明において、「プリントサーバー」は、ユーザー端末からの画像形成ジョブの印刷依頼を受け付けて、当該画像形成ジョブに係る画像データを画像形成装置に送信して、画像形成ジョブを実行させるサーバーである。
【0013】
また、「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
【0014】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
【0015】
(2)前記ユーザーデータベースは、各ユーザーの所属グループおよびスケジュールのデータを含み、前記抽出ステップにおいて、前記印刷依頼が有効な場合、前記ユーザーデータベースを参照して、依頼元のユーザーと同一の所属グループに属するユーザーのうち、前記画像形成装置を利用可能かつ前記画像形成ジョブの依頼を受け付けた時点から予め定められた時間の間、予定がないユーザーを依頼先ユーザーとして抽出するものであってもよい。
【0016】
このようにすれば、依頼元のユーザーと同一の所属グループに属するユーザーのうち、前記画像形成装置を利用可能かつ前記画像形成ジョブの依頼を受け付けた時点から予め定められた時間の間、予定がないユーザーを依頼先ユーザーとして抽出することにより、依頼を受ける可能性が高いユーザーに対して印刷を依頼できるため、従来よりも利便性の高い印刷依頼受付方法を実現できる。
【0017】
(3)前記受付ステップにおいて、依頼元のユーザー端末から画像形成ジョブの印刷依頼とともに依頼先ユーザーに対するコメントを併せて受け付けるものであってもよい。
【0018】
このようにすれば、ユーザーデータベースを参照して所定の依頼条件を満たすユーザーを依頼先ユーザーとして抽出して印刷を依頼する印刷依頼受付方法において、依頼元ユーザーは依頼先ユーザーにコメントを送付できるため、従来よりも利便性の高い印刷依頼受付方法を実現できる。
【0019】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
【0020】
〔実施形態1〕
図1~
図4に基づき、この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機1を含む画像形成システム10の概略構成について説明する。
【0021】
図1は、この発明の画像形成システム10の構成の一例を示す説明図である。また、
図2は、
図1のデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、この発明の画像形成システム10は、ネットワーク5を通じて接続されたデジタル複合機1、ユーザー端末2A~2D、サーバー3およびユーザーデータベース4から構成される。
【0023】
なお、以下の説明において、ユーザー端末2A~2Dをまとめてユーザー端末2として説明する。
【0024】
デジタル複合機1は、画像データをデジタル処理し、コピー機能やプリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を有する複合機やMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)などの装置である。
【0025】
ユーザー端末2は、サーバー3を経由して、デジタル複合機1に画像データを送信し、印刷等のジョブを実行させる。
【0026】
サーバー3は、ネットワーク5を介して、プリントサービスを提供するプリントサーバーである。
【0027】
ユーザーデータベース4は、各ユーザーのスケジュールデータを保存したデータベースである。
【0028】
図2に示すように、デジタル複合機1は、制御部100、画像データ取得部101、画像形成部102、記憶部103、画像処理部104、通信部105、タイマ106、操作パネル107、給紙部108およびユーザー認証部109を備える。
【0029】
以下、デジタル複合機1の各構成要素について説明する。
【0030】
制御部100は、デジタル複合機1を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
【0031】
制御部100は、デジタル複合機1全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、操作パネル107等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
【0032】
画像データ取得部101は、原稿台に置かれた原稿や原稿トレイから搬送されてきた原稿を検知して読み取り、画像データを生成する部分である。また、ユーザー端末2などの外部の情報処理装置またはファクシミリ装置(不図示)等で生成された画像データを取得する部分である。
【0033】
画像形成部102は、画像データ取得部101によって取得され、画像処理部104によって処理された画像データを用紙上に印刷出力する部分であり、LSU1021を備える。
【0034】
LSU1021は、デジタル信号からなる画像データの情報に対応するレーザー光を帯電状態にある図示しない感光体ドラムの表面に照射して、静電潜像を形成する装置である。
【0035】
記憶部103は、デジタル複合機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read only memory)等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD(Solid State Drive)等の記憶媒体が用いられる。
【0036】
記憶部103は、印刷等のジョブに関する情報や画像データなどジョブの実行に必要なデータを記憶する。
また、記憶部103は、印刷/FAXデータを一時的に保存するスプール領域を有する。
また、記憶部103は、ユーザー認証用に記憶されたユーザーのログイン名やパスワードなどの情報を記憶する。
【0037】
なお、データを保持する領域をハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域をフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
【0038】
画像処理部104は、画像データ取得部101から入力された画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
【0039】
通信部105は、ネットワーク5を介して、外部のユーザー端末2と通信を行い、印刷等のジョブの指令や原稿画像データ等を取得する部分である。
【0040】
また、通信部105は、ユーザー端末2やサーバー3、他の画像形成装置、携帯情報端末、情報処理装置、ファクシミリ装置等の外部の装置との通信を行い、メール・FAX等の種々の情報をこれら外部の装置と送受信する部分である。
【0041】
タイマ106は、時間を計測してカウントする部分であり、例えば、内蔵時計やネットワーク5を通じて時刻を取得する。
【0042】
操作パネル107は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成され、表示部1071および操作部1072を備える。
【0043】
表示部1071は、各種情報の表示を行う部分である。
表示部1071は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
【0044】
制御部100は、表示部1071を通じて、デジタル複合機1の動作および状態の表示を行う。
【0045】
操作部1072は、デジタル複合機1を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
【0046】
給紙部108は、給紙カセット、手差トレイに格納された用紙を画像形成部102まで搬送する部分である。
【0047】
ユーザー認証部109は、操作部1072から入力されたログイン名やパスワード等の情報と、記憶部103に予め記録された対応情報とを比較することによって、当該ユーザーが正規ユーザーであるか否かの認証を行う部分である。
【0048】
なお、ユーザー認証部109は、図示しないカードインターフェース部を通じてユーザーのICカードから読み取られたユーザーID等の情報に基づいて、当該ユーザーが正規ユーザーであるか否かの認証を行うようにしてもよい。
【0049】
<ユーザー端末2の概略構成>
次に、
図3に基づき、ユーザー端末2の概略構成を説明する。
【0050】
図3は、
図1のユーザー端末2の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザー端末2は、制御部200、記憶部201、画像処理部202、通信部203、表示部204および操作部205を備える。
【0051】
以下、ユーザー端末2の各構成要素について説明する。
【0052】
制御部200は、ユーザー端末2を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
【0053】
制御部200は、ユーザー端末2全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、操作部205等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
【0054】
記憶部201は、ユーザー端末2の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
【0055】
記憶部201は、印刷等のジョブに関する情報や画像データなどジョブの実行に必要なデータを記憶する。
【0056】
なお、データを保持する領域をハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域をフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
【0057】
画像処理部202は、画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
【0058】
通信部203は、ネットワーク5を介して、外部のデジタル複合機1やサーバー3と通信を行い、印刷等のジョブの指令や原稿画像データ等を送受信する部分である。
【0059】
また、通信部203は、画像形成装置、携帯情報端末、情報処理装置、ファクシミリ装置等の外部の装置との通信を行い、メール・FAX等の種々の情報をこれら外部の装置と送受信する部分である。
【0060】
表示部204は、各種情報の表示を行う部分である。
表示部204は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
【0061】
制御部200は、表示部204を通じて、ユーザー端末2の動作および状態の表示を行う。
【0062】
操作部205は、ユーザー端末2を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
【0063】
なお、表示部204および操作部205は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成されるものであってもよい。
【0064】
<サーバー3の概略構成>
次に、
図4に基づき、サーバー3の概略構成を説明する。
【0065】
図4は、
図1のサーバー3の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバー3は、制御部300、記憶部301、画像処理部302、通信部303、表示部304、操作部305およびURL生成部306を備える。
【0066】
なお、制御部300、記憶部301、画像処理部302、通信部303、表示部304および操作部305はそれぞれ、
図2の制御部100、記憶部103、画像処理部104、通信部105、表示部1071および操作部1072と同様の構成を有するため、説明を省略する。
【0067】
以下、サーバー3の各構成要素について説明する。
【0068】
制御部300は、サーバー3を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
【0069】
制御部300は、サーバー3全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、操作部305等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
【0070】
記憶部301は、サーバー3の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
【0071】
記憶部301は、印刷等のジョブに関する情報や画像データなどジョブの実行に必要なデータを記憶する。
【0072】
なお、データを保持する領域をハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域をフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
【0073】
画像処理部302は、画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
【0074】
通信部303は、ネットワーク5を介して、外部のデジタル複合機1やユーザー端末2と通信を行い、印刷等のジョブの指令や原稿画像データ等を送受信する部分である。
【0075】
また、通信部303は、画像形成装置、携帯情報端末、情報処理装置、ファクシミリ装置等の外部の装置との通信を行い、メール・FAX等の種々の情報をこれら外部の装置と送受信する部分である。
【0076】
表示部304は、各種情報の表示を行う部分である。
表示部304は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
【0077】
制御部300は、表示部304を通じて、サーバー3の動作および状態の表示を行う。
【0078】
操作部305は、サーバー3を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
【0079】
なお、表示部304および操作部305は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成されるものであってもよい。
【0080】
URL生成部306は、WEBサーバーに依頼ジョブと対象ユーザーとを紐付けたユニークなURLを生成する部分である。
【0081】
<この発明の実施形態1の画像形成システム10の印刷依頼処理の一例>
次に、
図5~
図17に基づき、この発明の実施形態1の画像形成システム10の印刷依頼処理の一例について説明する。
【0082】
〔ユーザー端末2の印刷依頼処理〕
図5は、
図1のユーザー端末2の印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。
【0083】
図5において、在宅勤務中のユーザーがユーザー端末2Aで作成した書類データを、会社のオフィスのデジタル複合機1で印刷するよう他のユーザーに依頼する場合を想定する。
【0084】
図5のステップS1において、操作部205がユーザーから印刷指示を受け付けると(ステップS1)、ステップS2において、制御部200は、当該プリンタドライバの印刷依頼設定が有効か否かを判定する(ステップS2)。
【0085】
図6は、
図1のユーザー端末2Aの表示部204に表示されたプリンタドライバ設定画面の一例である。
【0086】
図6に示すように、印刷設定のジョブ管理設定画面において、ユーザーは「印刷依頼する」にチェックマークを入れることで印刷依頼設定を有効にすることができる。
【0087】
当該プリンタドライバの印刷依頼設定が有効である場合(ステップS2の判定がYesの場合)、ステップS3において、制御部200は、サーバー3に対し、通信部203を介して印刷データを送信させる(ステップS3)。
【0088】
一方、当該プリンタドライバの印刷依頼設定が有効でない場合(ステップS2の判定がNoの場合)、ステップS4において、制御部200は、ネットワーク5を通じて接続された所望のデジタル複合機1またはプリンタをユーザーが選択して印刷する通常の印刷処理を行う(ステップS4)。
【0089】
〔サーバー3の印刷依頼受信処理〕
図7は、
図1のサーバー3の印刷依頼受信処理の一例を示すフローチャートである。
【0090】
図7のステップS11において、サーバー3の通信部303がユーザー端末2からデータを受信した場合(ステップS11の判定がYesの場合)、ステップS12において、制御部300は、受信データの依頼元ユーザーをチェックし、受信データを当該ユーザーのジョブとして記憶部301に保存する(ステップS12)。
【0091】
続いて、ステップS13において、制御部300は、受信データに印刷依頼情報が付いているか否かを判定する(ステップS13)。
【0092】
印刷依頼情報が付いていない場合(ステップS13の判定がNoの場合)、ステップS14において、制御部300は、通常の印刷処理を行う(ステップS14)。
【0093】
一方、印刷依頼情報が付いている場合(ステップS13の判定がYesの場合)、ステップS15において、制御部300は、ユーザーデータベース4から依頼元ユーザーの所属するグループ内で所定の依頼条件を満たす対象ユーザーの一覧を取得する(ステップS15)。
【0094】
続いて、ステップS16において、制御部300は、URL生成部306に、WEBサーバーに依頼ジョブと対象ユーザーとを紐付けたユニークなURLを生成させる(ステップS16)。
【0095】
次に、ステップS17において、制御部300は、通信部303を介して、対象ユーザーに対し、当該URLを記載した印刷依頼メールを送信させる(ステップS17)。
【0096】
図8は、
図1のサーバー3が依頼先のユーザー端末2に送信する依頼メールのメッセージの一例を示す説明図である。
【0097】
図8に示すように、「User Aより書類XXX_XXXX.pdfの印刷依頼を受け付けました。印刷依頼を受け付ける場合は、下記のURLまたはボタンをクリックしてください。依頼されたジョブが、あなたのジョブとして登録されます。」というメッセージとともに、生成されたユニークなURL(
http://xxxxxxx.yyyyyyy.zzz/jcaosjcoiaciuhawehaovja/foa)および「印刷依頼を受け付ける」ボタンが対象ユーザーのメール本文に表示される。
【0098】
依頼先ユーザーは、当該URLまたはボタンを押すことにより、依頼元ユーザーからの印刷依頼を受け付けることができる。
【0099】
〔サーバー3の依頼受付処理〕
図9は、
図1のサーバー3の依頼受付処理の一例を示す説明図である。
【0100】
以下、所定の依頼条件を満たす対象ユーザーが一人の場合を想定して説明するが、複数のユーザーが条件を満たす場合は、複数のユーザー端末2で同様の処理を行うものとする。
【0101】
図9のステップS21において、サーバー3の制御部300は、ユーザー端末2からアクセスのあったURLをチェックする(ステップS21)。
【0102】
続いて、ステップS22において、制御部300は、当該URLが依頼ジョブと対象ユーザーとを紐付けたユニークなURLであるか否かを判定する(ステップS22)。
【0103】
当該URLが依頼ジョブと対象ユーザーとを紐付けたユニークなURLでない場合(ステップS22の判定がNoの場合)、ステップS23において、制御部300は、通常のデータ送信処理を行い、通信部303を介して、ユーザー端末2に対し、アクセスされたURLのページのデータを送信させる(ステップS23)。
【0104】
一方、当該URLが依頼ジョブと対象ユーザーとを紐付けたユニークなURLである場合(ステップS22の判定がYesの場合)、ステップS24において、制御部300は、通信部303を介して、ユーザー端末2に対し、印刷依頼の受付の同意およびキャンセルボタンの選択用のページのデータを送信させる(ステップS24)。
【0105】
図10は、
図1のサーバー3が依頼先のユーザー端末2に送信する印刷依頼の受付の同意およびキャンセルボタンの選択用のページの一例を示す説明図である。
【0106】
図10に示すように、「User Aからの書類XXX_XXXX.pdfの印刷依頼を受け付ける場合は『同意する』を、受け付けない場合は『キャンセル』を選択してください。」というメッセージとともに、「同意する」および「キャンセル」ボタンが依頼先のユーザー端末2の表示部204に表示される。
【0107】
次に、
図9のステップS25において、同意ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS25)。
【0108】
同意ボタンが選択されずにキャンセルされた場合(ステップS25の判定がNoの場合)、制御部300は、処理を終了する。
【0109】
なお、制御部300は、通信部303を介して、依頼元ユーザーに対し、当該依頼先ユーザーによって依頼がキャンセルされた旨の通知メールを送信させるようにしてもよい。
【0110】
一方、同意ボタンが選択された場合(ステップS25の判定がYesの場合)、ステップS26において、制御部300は、URLに紐付けられた情報に基づき、依頼を受け付けたジョブを依頼先ユーザーのジョブとして、サーバー3のプリントサービスに登録する(ステップS26)。
【0111】
続いて、ステップS27において、制御部300は、デジタル複合機1にログインして依頼された印刷を実行すべき旨の通知を依頼先のユーザー端末2の表示部204に表示させる(ステップS27)。
【0112】
図11は、印刷依頼の受付に同意した依頼先ユーザーに表示されるメッセージの一例である。
【0113】
図11に示すように、「User Aからの印刷依頼を受け付けました。複合機にログインしてプリントサービスからUser Aさんのジョブを印刷してください。」というメッセージが依頼先のユーザー端末2の表示部204に表示される。
【0114】
次に、
図9のステップS28において、制御部300は、通信部303を介して、依頼元ユーザーに対し、依頼受付メールを送信させる(ステップS28)。
【0115】
図12は、依頼元のユーザー端末2に送信される印刷依頼の受付メールの一例を示す説明図である。
【0116】
図12に示すように、「User Bが印刷依頼を受け付けました。」というメッセージが依頼元のユーザー端末2の表示部204に表示される。
【0117】
〔デジタル複合機1の印刷処理〕
図13は、
図1のデジタル複合機1の印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【0118】
図13のステップS31において、依頼先ユーザーがデジタル複合機1にログインすると(ステップS31)、ステップS32において、デジタル複合機1の制御部100は、依頼先ユーザーのジョブリストを表示部1071に表示させる(ステップS32)。
【0119】
図14は、
図1のデジタル複合機1の表示部1071に表示されたログイン画面の一例を示す説明図である。
【0120】
図14に示すように、デジタル複合機1のログイン画面に、「ログイン名とパスワードを入力してください。」というメッセージとともに、ログイン名およびパスワードの入力欄が表示される。
【0121】
依頼先ユーザーは、自分のログイン名「User B」とパスワードを入力してログインする。
【0122】
なお、ユーザーの認証方式は、上述のように、パスワードや暗証番号等、本人のみが知っている秘密の知識(情報)によって本人確認を行う知識認証に限定されるものではなく、IC(Integrated circuit)カードや、スマートフォン等の本人が所有しているものによって本人確認を行う所有物認証や、指紋・静脈パターン、虹彩、声紋、網膜、顔等の本人の生体情報の特徴によって本人確認を行う生体認証を用いることも可能である。
【0123】
図15は、
図1のデジタル複合機1の表示部1071に表示された依頼先ユーザーのジョブリストの一例を示す説明図である。
【0124】
図15に示すように、ファイル名、ユーザー名および日付を含む依頼先ユーザーのジョブリストが表示される。
【0125】
ここで、依頼先ユーザーが依頼元ユーザーUser Aから印刷依頼を受け付けたファイルは「書類XXX_XXXX.pdf」としてリストにあげられている。
【0126】
依頼先ユーザーは、当該ファイル名の横のチェック欄にチェックを入れて、「印刷」ボタンを押すことにより、依頼されたファイルの印刷を行うことができる。
【0127】
次に、
図13のステップS33において、制御部100は、操作部1072がジョブの選択および印刷指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS33)。
【0128】
操作部1072がジョブの選択および印刷指示を受け付けた場合(ステップS33の判定がYesの場合)、ステップS34において、制御部100は、選択されたジョブを印刷する(ステップS34)。
【0129】
一方、ジョブの印刷がキャンセルされた場合(ステップS33の判定がNoの場合)、制御部100は、処理を終了する。
【0130】
〔サーバー3のジョブデータ送信処理〕
図16は、
図1のサーバー3のジョブデータ送信処理の一例を示すフローチャートである。
【0131】
図16のステップS41において、サーバー3の制御部300は、通信部303がデジタル複合機1から認証要求を受信したか否かを判定する(ステップS41)。
【0132】
通信部303がデジタル複合機1から認証要求を受信した場合(ステップS41の判定がYesの場合)、ステップS42において、制御部300は、ユーザーデータベース4に登録されているデータとの照合結果に基づき、当該認証がOKか否かを判定する(ステップS42)。
【0133】
当該認証がOKの場合(ステップS42の判定がYesの場合)、ステップS43において、制御部300は、通信部303を介して、デジタル複合機1に対し、該当ユーザーのジョブリストを送信させる(ステップS43)。
【0134】
続くステップS44において、制御部300は、通信部303がデジタル複合機1から印刷要求を受信する(ステップS44)。
【0135】
次に、ステップS45において、制御部300は、通信部303を介して、デジタル複合機1に対し、要求されたジョブデータを送信させる(ステップS45)。
【0136】
次に、ステップS46において、制御部300は、依頼ジョブの印刷完了通知を依頼元ユーザーに通知し(ステップS46)、処理を終了させる。
【0137】
図17は、依頼元のユーザー端末2に送信される印刷完了通知メールの一例を示す説明図である。
【0138】
図17に示すように、「User Bが印刷出力を完了しました。」というメッセージが依頼元のユーザー端末2の表示部204に表示される。
【0139】
このようにして、ユーザーデータベース4を参照して所定の依頼条件を満たすユーザーを依頼先ユーザーとして抽出して印刷を依頼することにより、従来よりも利便性の高い画像形成システム10を実現できる。
【0140】
〔実施形態2〕
次に、
図18および
図19に基づき、この発明の実施形態2の画像形成システム10の印刷依頼処理の一例について説明する。
【0141】
この発明の実施形態2に係る画像形成システム10の概略構成は、実施形態1(
図1~
図4)と同一であるため、説明を省略する。
【0142】
図18は、この発明の実施形態2のユーザー端末2Aの印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。
【0143】
図18のステップS51,S52,S56およびS53の処理はそれぞれ
図5(実施形態1)のステップS1~S4の処理に対応するため、説明を省略する。
【0144】
ここでは、
図5に説明のない
図18のステップS54およびS55の処理について説明する。
【0145】
当該プリンタドライバの印刷依頼設定が有効である場合(ステップS52の判定がYesの場合)、ステップS54において、制御部200は、印刷依頼の実行確認画面を表示部204に表示させ、コメントの入力を受け付ける(ステップS54)。
【0146】
図19は、この発明の実施形態2のユーザー端末2Aの表示部204に表示される印刷実行時のダイアログの一例である。
【0147】
図19に示すように、印刷依頼要求として、「印刷依頼を実施しますか?」というメッセージとともに、「はい」「いいえ」ボタンが表示部204に表示される。
ユーザーは、印刷依頼を実行する場合は「はい」を、実行しない場合は「いいえ」を選択する。
【0148】
また、「依頼先にコメントを送る場合は、下記に入力してください。」というメッセージとともに、コメント入力欄が表示部204に表示される。
図19の例では、「書類XXXの印刷をお願いします。印刷した書類は、AAAさんに提出願います。」というコメントが記載されている。
【0149】
次に、
図18のステップS55において、制御部200は、操作部205が印刷依頼指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS55)。
【0150】
操作部205が印刷依頼指示を受け付けた場合(ステップS55の判定がYesの場合)、ステップS56において、制御部200は、通信部203を介して、サーバー3に対し、印刷データを送信させる(ステップS56)。
【0151】
一方、操作部205が印刷依頼指示を受け付けなかった場合(ステップS55の判定がNoの場合)、ステップS53において、通常の印刷処理を行う(ステップS53)。
【0152】
このようにして、ユーザーデータベース4を参照して所定の依頼条件を満たすユーザーを依頼先ユーザーとして抽出して印刷を依頼する画像形成システム10において、依頼元ユーザーは依頼先ユーザーにコメントを送付できるため、従来よりも利便性の高い画像形成システム10を実現できる。
【0153】
〔実施形態3〕
次に、
図20に基づき、この発明の実施形態3の画像形成システム10の一例について説明する。
【0154】
この発明の実施形態3に係る画像形成システム10の概略構成は、ユーザーデータベース4がビデオ会議システム6に置き換わる以外は、実施形態1(
図1~
図4)と同一であるため、説明を省略する。
【0155】
図20は、この発明の実施形態3の画像形成システム10の構成の一例を示す説明図である。
【0156】
実施形態3において、依頼元ユーザーが印刷依頼を実施すると、サーバー3の制御部300は、ビデオ会議システム6にアクセスし、依頼元ユーザーと同一グループのユーザーのうち、依頼受付の時点でオンラインにあるユーザー(すなわち、離席中、取り込み中、オフラインのユーザーを除く)を依頼先ユーザーとして抽出する。
【0157】
制御部300は、上記のように抽出した依頼先のユーザーに対し、当該URLを記載したメッセージをビデオ会議システム6のチャットで送信する。
【0158】
依頼先ユーザーが依頼を受け付けた場合、制御部300は、依頼が受け付けられたことを依頼元ユーザーにビデオ会議システム6のチャットで送信する。
【0159】
また、制御部300は、依頼がキャンセルされた場合や、印刷が完了した場合も、同様にビデオ会議システム6のチャットで依頼元ユーザーに送信するものとする。
【0160】
このようにして、ビデオ会議システム6においても、所定の依頼条件を満たすユーザーを依頼先ユーザーとして抽出して印刷を依頼することにより、従来よりも利便性の高い画像形成システム10を実現できる。
【0161】
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
【0162】
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0163】
1:デジタル複合機、 2,2A,2B,2C,2D:ユーザー端末、 3:サーバー、 4:ユーザーデータベース、 5:ネットワーク、 6:ビデオ会議システム、 10:画像形成システム、 100,200,300:制御部、 101:画像データ取得部、 102:画像形成部、 103,201,301:記憶部、 104,202,302:画像処理部、 105,203,303:通信部、 106:タイマ、 107:操作パネル、 108:給紙部、 109:ユーザー認証部、 204,304,1071:表示部、 205,305,1072:操作部、 306:URL生成部、 1021:LSU