(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182088
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20221201BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
G06F3/12 326
G06F3/12 305
G06F3/12 385
H04N1/00 127B
B41J29/38 401
B41J29/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089419
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】宮川 誠司
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061CG15
2C061HJ08
2C061HK05
2C061HN05
2C061HN26
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA14
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
(57)【要約】
【課題】
狭い空間内においても、ユーザーの手間をかけることなく、最寄りの画像形成装置を正確に特定してユーザーに通知する。
【解決手段】
情報処理装置3の制御部30は、第1通信部34を介して、画像形成装置2A,2Bが出力する無線電波をそれぞれ取得し、取得された複数の無線電波を用いて、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについて、情報処理装置3からの距離を特定する。制御部30は、特定された距離に基づいて、画像形成装置2A,2Bのうちから最寄りの画像形成装置2Aを特定し、特定された最寄りの画像形成装置2Aを示す通知画面70を生成して表示部32に表示させる。制御部30は、操作部31を介して選択指示を受付けた場合に、選択指示によって選択された画像形成装置2Aに対して、第2通信部35を介して画像形成指示及び画像データを送信する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1制御部と、
ユーザーの指示が入力される操作部と、
表示部と、
通信可能範囲内に位置する複数の画像形成装置と無線通信を行なう第1通信部と、
外部装置とネットワークを介して通信を行なう第2通信部と、を備える情報処理装置であって、
前記第1制御部は、
前記第1通信部を介して、前記複数の画像形成装置が出力する無線電波をそれぞれ取得し、取得された複数の前記無線電波を用いて、前記複数の画像形成装置のそれぞれについて前記情報処理装置からの距離を特定し、
特定された前記距離に基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから、前記情報処理装置からの距離が最も小さい最寄りの画像形成装置を特定し、
特定された前記最寄りの画像形成装置を示す通知画面を生成して前記表示部に表示させ、
前記操作部を介して、前記複数の画像形成装置のうちのいずれかを選択するための選択指示を受付けた場合に、前記選択指示によって選択された画像形成装置に対して、前記第2通信部を介して画像形成対象の画像データとともに画像形成指示を送信する、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1制御部は、
特定された前記最寄りの画像形成装置が、前回の画像形成実行時に使用された画像形成装置と同一ではない場合、前記通知画面を前記表示部に表示させ、
特定された前記最寄りの画像形成装置が、前回の画像形成実行時に使用された画像形成装置と同一である場合、前記表示部に前記通知画面を表示させることなく、前回の画像形成実行時に使用された前記画像形成装置に対して、前記第2通信部を介して前記画像形成指示及び前記画像データを送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記通知画面を前記表示部に表示させた時点から、前記操作部を介して前記選択指示を受付けることなく予め定められた時間が経過した場合、前回の画像形成実行時に使用された前記画像形成装置に対して、前記第2通信部を介して前記画像形成指示及び前記画像データを送信する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1制御部は、
取得された複数の前記無線電波を用いて、前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、前記情報処理装置の位置に対する方角をさらに特定し、
前記複数の画像形成装置のそれぞれについての特定された前記距離及び前記方角を、前記情報処理装置からの距離が小さい順に並べて示す前記通知画面を生成する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1制御部は、
取得された複数の前記無線電波を用いて、前記複数の画像形成装置のそれぞれについて、前記情報処理装置の位置に対する方角をさらに特定し、
前記複数の画像形成装置のそれぞれについての特定された前記距離及び前記方角を、前記情報処理装置を中心とした地図で示す前記通知画面を生成する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1制御部は、
前記選択指示によって選択された画像形成装置についての前記距離が、予め定められた距離以下である場合、前記選択された前記画像形成装置に対して、前記第2通信部を介して前記画像形成指示及び前記画像データを送信し、
前記選択指示によって前記選択された画像形成装置についての前記距離が、前記予め定められた距離より大きい場合、選択された前記画像形成装置についての前記距離及び前記方角を示すとともに、警告メッセージを示す警告画面を生成して前記表示部に表示させる、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置と、複数の画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置のそれぞれは、
第2制御部と、
画像を記録媒体に形成する画像形成部と、
通信可能範囲内に位置する前記情報処理装置と無線通信を行なう第3通信部と、
外部装置とネットワークを介して通信を行なう第4通信部と、を備え、
前記第2制御部は、前記第4通信部を介して前記情報処理装置から送信された画像形成指示及び画像形成対象の画像データを受信すると、前記画像形成部に対して画像形成を実行させる、画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び画像形成システムに関し、特に、情報処理装置の最寄りの画像形成装置を複数の画像形成装置のうちから特定するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置の最寄りの画像形成装置を複数の画像形成装置のうちから特定するための技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1は、情報処理装置から画像データの出力要求があった場合に、記憶装置に記憶されている画像形成装置の位置情報を参照することにより、情報処理装置と物理的に近い位置にある最寄りの画像形成装置を、画像データの出力先として選択する技術を開示している。
【0004】
特許文献2は、GPS(Global Positioning System)機能を用いて情報処理装置の位置情報を取得すると、当該情報処理装置の位置情報と予め登録された画像形成装置の位置情報とに基づいて、情報処理装置からの距離の近い最寄りの画像形成装置を特定する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10-333845号公報
【特許文献2】特開2013-205982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年の働き方改革によりオフィスのフリーアドレス化が進み、ユーザーの席の移動に伴って情報処理装置の位置が移動する場合がある。また、オフィスのレイアウト変更に伴って画像形成装置の位置が移動する場合がある。このような場合においても最寄りの画像形成装置を正確に特定するためには、画像形成装置の現在位置及び情報処理装置の現在位置を正確に把握しておく必要がある。
【0007】
特許文献1及び特許文献2に開示されている技術において、画像形成装置の現在位置を位置情報に確実に反映させておくためには、画像形成装置を移動させる度に位置情報を更新する必要があり、ユーザーの手間がかかる。また、オフィス等の狭い空間内ではGPS機能を用いた位置の特定については精度が低くなるため、特許文献2に開示されている技術では、情報処理装置の現在位置を正確に取得できないおそれがある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、狭い空間内においても、ユーザーの手間をかけることなく、最寄りの画像形成装置を正確に特定してユーザーに通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一局面に係る情報処理装置は、第1制御部と、ユーザーの指示が入力される操作部と、表示部と、通信可能範囲内に位置する複数の画像形成装置と無線通信を行なう第1通信部と、外部装置とネットワークを介して通信を行なう第2通信部と、を備える。第1制御部は、第1通信部を介して、複数の画像形成装置が出力する無線電波をそれぞれ取得し、取得された複数の無線電波を用いて、複数の画像形成装置のそれぞれについて情報処理装置からの距離を特定し、特定された距離に基づいて、複数の画像形成装置のうちから、情報処理装置からの距離が最も小さい最寄りの画像形成装置を特定し、特定された最寄りの画像形成装置を示す通知画面を生成して表示部に表示させ、操作部を介して、複数の画像形成装置のうちのいずれかを選択するための選択指示を受付けた場合に、選択指示によって選択された画像形成装置に対して、第2通信部を介して画像形成指示を画像形成対象の画像データとともに送信する。
【0010】
本発明の他の一局面に係る画像形成システムは、上記した情報処理装置と、複数の画像形成装置とを含む。複数の画像形成装置のそれぞれは、第2制御部と、画像を記録媒体に形成する画像形成部と、通信可能範囲内に位置する情報処理装置と無線通信を行なう第3通信部と、外部装置とネットワークを介して通信を行なう第4通信部と、を備える。第2制御部は、第4通信部を介して情報処理装置から送信された画像形成指示及び画像形成対象の画像データを受信すると、画像形成部に対して画像形成を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の画像形成装置のそれぞれが出力する無線電波に基づいて情報処理装置からの距離を特定するので、複数の画像形成装置のそれぞれについての現在位置を即時かつ正確に特定できる。したがって、オフィス等の狭い空間内であっても、位置情報を更新するためのユーザーの手間をかけることなく、最寄りの画像形成装置を正確に特定してユーザーに通知できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。
【
図2】画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
【
図3】画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【
図4】情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【
図5】画像形成先選択処理を示すフローチャートである。
【
図6】情報処理装置と画像形成装置との位置関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及び画像形成システムについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。
図1を参照して、画像形成システム1は、複数の画像形成装置2A,2B,2Cと、情報処理装置3と、を含む。以下、画像形成装置2A,2B,2Cを総称する場合、単に「画像形成装置2」と記す。
【0014】
[画像形成装置2の構成]
図2は、画像形成装置2の構造を示す正面断面図である。
図3は、画像形成装置2の内部構成を示すブロック図である。
図2及び
図3を参照して、画像形成装置2は、コピー機能、送信機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能等の複数の機能を備えるカラー複合機である。画像形成装置2の筐体には、画像形成装置2の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、当該筐体には、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、及び給紙部14等が収容されている。
【0015】
画像形成装置2は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。制御ユニット100は、ROM又はHDD18に記憶されている制御プログラムが上記プロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。
【0016】
制御部10は、画像形成装置2の全体制御を司る。より詳細には、制御部10は、画像形成装置2の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されている情報処理装置3等との通信を制御する。例えば、制御部10は、第2通信部23を介して、情報処理装置3から送信された画像形成指示及び画像データを受信すると、画像形成部12等に対して画像形成を実行させる。なお、制御部10は、上記制御プログラムに基づく動作によらず、ロジック回路により構成されてもよい。制御部10は、特許請求の範囲における第2制御部に対応する。
【0017】
制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、給紙部14、表示部15、操作部16、搬送部17、HDD18、画像処理部19、画像メモリー20、ファクシミリ通信部21、第1通信部22、及び第2通信部23等と電気的に接続されている。
【0018】
画像読取部11は、原稿台に載置されている原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6によって搬送されてくる原稿又はプラテンガラス7に載置されている原稿を光学的に読み取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCD(Charge-Coupled Device)センサーで受光することによって、原稿を読取って、原稿画像を示す画像データを生成する。
【0019】
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を含む。画像形成部12は、画像読取部11によって生成された画像データ、又は、第2通信部23を介して入力された画像データ等に基づいて、搬送部17によって搬送路Tに沿って搬送されてくる記録紙Pに、トナー像によって構成されている画像を形成する。
【0020】
定着部13は、画像形成部12によってトナー像が形成された記録紙Pを加熱及び加圧することによってトナー像を記録紙Pに定着させる。定着部13によってトナー像が定着された記録紙Pは、排出トレイ8に排出される。
【0021】
給紙部14は、手差しトレイ、及び複数の給紙カセットを備える。給紙部14は、複数の給紙カセットのいずれかに収容されている記録紙P、又は手差しトレイに載置されている記録紙をピックアップローラーによって一枚ずつ引出して、搬送路Tに給紙する。
【0022】
表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等によって構成されている表示装置である。表示部15は、制御部10の制御にしたがって、画像形成装置2によって実行可能な各機能についての各種の画面を表示領域に表示する。
【0023】
操作部16は、各処理の実行開始を指示するためのスタートキー等の複数のハードキーを含む。操作部16はまた、表示部15の表示領域に重ねて配置されるタッチパネルを含む。ユーザーは、操作部16を介して、画像形成装置2によって実行可能な各機能についての指示等の各種の情報を入力する。
【0024】
搬送部17は、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と接続されている搬送モーターとを含む。制御部10は、搬送モーターを駆動させて搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等を回転させることによって、画像形成部12及び排出トレイ8に向けて、給紙部14によって給紙された記録紙Pを搬送路Tに沿って搬送させる。
【0025】
HDD18は、画像読取部11によって生成された画像データ等の各種データを記憶するための大容量の記憶装置である。HDD18は、画像形成装置2の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。
【0026】
画像処理部19は、画像読取部11によって生成された画像データに対して、必要に応じて画像処理を実行する。画像メモリー20は、画像読取部11によって生成された画像データを一時的に記憶する領域を含む。ファクシミリ通信部21は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。
【0027】
第1通信部22は、例えば、Wi-Fiダイレクト(登録商標)による無線通信を行なうための無線通信モジュールを含んでいる。制御部10は、第1通信部22を介して、アクセスポイントを利用することなく、通信可能範囲内に位置する情報処理装置3と無線通信を行なう。通信可能範囲としては特に限定されないが、ここでは、画像形成装置2からの距離が「100」メートル以内の範囲であるものとする。第1通信部22は、特許請求の範囲における第3通信部に対応する。
【0028】
第2通信部23は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールを含む。制御部10は、第2通信部23を介して、ネットワークを介して接続されている情報処理装置3等の外部装置とデータ通信を行なう。第2通信部23は、特許請求の範囲における第4通信部に対応する。
【0029】
画像形成装置2の各部には電源が接続されており、当該電源から電力が供給されることによって、画像形成装置2の各部が動作する。
【0030】
[情報処理装置3の構成]
図4は、情報処理装置3の内部構成を示すブロック図である。
図4を参照して、情報処理装置3は、例えば、PC(Personal Computer)である。情報処理装置3は、制御ユニット300を備える。制御ユニット300は、プロセッサー、RAM及びROM等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU、MPU、又はASIC等である。
【0031】
制御ユニット300は、ROM又はHDD33に記憶されている制御プログラムが上記プロセッサーによって実行されることにより、制御部30として機能する。制御部30は、情報処理装置3の全体制御を司る。より詳細には、制御部30は、情報処理装置3の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されている画像形成装置2等との通信を制御する。制御部30は、特許請求の範囲における第1制御部に対応する。なお、制御部30は、上記制御プログラムに基づく動作によらず、ロジック回路により構成されていてもよい。
【0032】
制御部30はまた、後述する選択プログラムにしたがって動作することによって、第1通信部34の通信可能範囲内に位置する複数の画像形成装置2のそれぞれが出力する複数の無線電波を用いて、複数の画像形成装置2のそれぞれについての情報処理装置3からの距離を特定し、特定された距離に基づいて、複数の画像形成装置2のうちから、情報処理装置3からの距離が最も小さい画像形成装置2(以下、「最寄りの画像形成装置2」と記す。)を特定し、特定された最寄りの画像形成装置2を示す通知画面を生成して表示部32に表示させる画像形成先選択処理を実行する。
【0033】
操作部31は、文字の入力等を行なうためのキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスと、を含む。ユーザーは、操作部31を用いて、情報処理装置3が実行可能な各種機能についての指示等を入力する。
【0034】
表示部32は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等によって構成されている表示装置である。表示部32は、制御部30の制御にしたがって、情報処理装置3における処理結果等を示す各種の画面を表示する。
【0035】
HDD33は、画像データ等の各種データを記憶するための大容量の記憶装置である。HDD33は、情報処理装置3の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。HDD33は、上記した各種制御プログラムの1つとして、本発明の一実施形態に係る画像形成先選択処理を実行するための選択プログラムを記憶している。
【0036】
第1通信部34は、例えば、Wi-Fiダイレクト(登録商標)による無線通信を行なうための無線通信モジュールを含んでいる。制御部30は、第1通信部34を介して、アクセスポイントを利用することなく、通信可能範囲内に位置する複数の画像形成装置2と無線通信を行なう。第1通信部34は、特許請求の範囲における第1通信部に対応する。
【0037】
第2通信部35は、LANボード等の通信モジュールを含む。制御部30は、第2通信部35を介して、ネットワークを介して接続されている画像形成装置2等の外部装置とデータ通信を行なう。通信可能範囲としては特に限定されないが、ここでは、情報処理装置3からの距離が「100」メートル以内の範囲であるものとする。第2通信部35は、特許請求の範囲における第2通信部に対応する。
【0038】
情報処理装置3の各部には電源が接続されており、当該電源から電力が供給されることによって、情報処理装置3の各部が動作する。
【0039】
[情報処理装置3の動作]
図5は、画像形成先選択処理を示すフローチャートである。
図6は、情報処理装置3と画像形成装置2との位置関係の一例を示す図である。
図7は、通知画面の一例を示す図である。
図8は、警告画面の一例を示す図である。以下、
図5乃至
図8等を参照して、画像形成先選択処理の実行時における情報処理装置3の動作について説明する。なお、以下の説明において、情報処理装置3は、電源が投入されている状態であるものとする。
【0040】
ここで、
図6に示すように、第1通信部34の通信可能範囲61内には、画像形成装置2A,2Bが位置しているものとする。通信可能範囲61外には、画像形成装置2Cが位置しているものとする。画像形成装置2A,2B,2Cのうちでは、画像形成装置2Aが、情報処理装置3の最も近くに位置しているものとする。
【0041】
このような状況で、ユーザーは、情報処理装置3の操作部31を用いて、画像形成対象の画像データを指定するとともに、画像形成を実行するための実行指示を入力したものとする。制御部30は、操作部31を介して当該実行指示を受付けると、
図5に示す画像形成先選択処理の実行を開始して、通信可能範囲61内に位置する複数の画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A,2B)が出力する無線電波を、第1通信部34を介してそれぞれ取得する(ステップS10)。
【0042】
ステップS10の処理後、制御部30は、取得された複数の無線電波を用いて、上記した複数の画像形成装置2のそれぞれについて、情報処理装置3からの距離と、情報処理装置3の位置に対する方角とを特定する(ステップS11)。この場合、制御部30は、画像形成装置2Aについての上記距離を「2」メートルとして特定するとともに、上記方角を「南西」として特定したものとする。制御部30は、画像形成装置2Bについての上記距離を「80」メートルとして特定するとともに、上記方角を「北東」として特定したものとする。
【0043】
上記した距離及び方角の特定方法としては、一般的に用いられる方法であれば特に限定されない。この場合、制御部30は、無線電波として複数のWi-Fiバンドの電波を用い、これらの電波が情報処理装置3に到達する周期に基づき三角測量を用いて、上記した距離及び方角を特定するものとする。
【0044】
ステップS11の処理後、制御部30は、特定された距離に基づいて、上記した複数の画像形成装置2のうちから最寄りの画像形成装置2を特定する(ステップS12)。この場合、制御部30は、画像形成装置2A,2Bのうちから、最寄りの画像形成装置2として、特定された距離が最も小さい画像形成装置2Aを特定する。ステップS12の処理後、制御部30は、特定された最寄りの画像形成装置2が、前回の画像形成実行時に使用された画像形成装置2と同一であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0045】
(1)最寄りの画像形成装置2が、前回使用された画像形成装置2と異なる場合
制御部30は、前回使用された画像形成装置2を示す情報として、画像形成装置2Bを示す情報をHDD33に記憶させているものとする。この場合、制御部30は、最寄りの画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A)が、前回使用された画像形成装置2と同一ではないと判定し(ステップS13にてNO)、第1通信部34を介して、上記した複数の画像形成装置2のそれぞれから、当該複数の画像形成装置2のそれぞれを識別するための識別情報を取得する(ステップS14)。
【0046】
識別情報としては特に限定されないが、例えば、画像形成装置2の識別子、画像形成装置2の名称、又はIPアドレス等である。この場合、制御部30は、識別情報として、画像形成装置2A,2Bのそれぞれの名称を取得したものとする。
【0047】
ステップS14の処理後、制御部30は、特定された最寄りの画像形成装置2を示す通知画面を生成して表示部32に表示させる(ステップS15)。この場合、制御部30は、
図7に示すように、取得された識別情報と、特定された距離及び方角とに基づいて、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについての名称並びに上記した距離及び方角を示すキー画像71,72を、情報処理装置3からの距離が小さい順に並べて示す通知画面70を生成する。
【0048】
ステップS15の処理後、制御部30は、通知画面70のキー画像73が押下されるまで、上記した複数の画像形成装置2のうちのいずれかを選択するための選択指示を受付けていないと判定する処理(ステップS16にてNO)を繰返す。
【0049】
(1-1)選択された画像形成装置2についての距離が予め定められた距離以下である場合
ユーザーは、操作部31を用いてキー画像71を押下した上で、キー画像73を押下したものとする。制御部30は、操作部31を介してキー画像73の押下を受付けると、選択指示を受付けていると判定し(ステップS16にてYES)、選択指示によって選択された画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A)についての上記した距離が、予め定められた距離以下であるか否かを判定する(ステップS17)。
【0050】
予め定められた距離としては特に限定されないが、ここでは、制御部30は、「20」メートルを、予め定められた距離として設定しているものとする。この場合、画像形成装置2Aについての上記した距離は「2」メートルであるので、制御部30は、選択された画像形成装置2についての上記した距離が、予め定められた距離以下であると判定し(ステップS17にてYES)、選択された画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A)に対して、第2通信部35を介して、画像形成対象の画像データとともに、画像形成指示を送信する(ステップS18)。
【0051】
ステップS18の処理後、制御部30は、画像形成先選択処理を終了する。画像形成装置2Aの制御部10は、第2通信部23を介して当該画像データ及び画像形成指示を受信すると、画像形成部12等に対し、受信された画像データが示す画像を記録紙Pに形成させる。制御部10はまた、HDD18に、前回使用された画像形成装置2を示す情報として、画像形成装置2Aを示す情報を記憶させる。
【0052】
(1-2)選択された画像形成装置2についての距離が予め定められた距離より大きい場合
ユーザーは、操作部31を用いてキー画像72を押下した上で、キー画像73を押下したものとする。制御部30は、操作部31を介してキー画像73の押下を受付けると、選択指示を受付けていると判定し(ステップS16にてYES)、ステップS17の処理に進む。
【0053】
この場合、選択された画像形成装置2Bについての上記した距離は「80」メートルであるので、制御部30は、選択された画像形成装置2についての上記した距離が、予め定められた距離以下ではないと判定し(ステップS17にてNO)、選択された画像形成装置2(この場合、画像形成装置2B)についての上記した距離及び方角を示すとともに、警告メッセージを示す警告画面を生成して表示部32に表示させる(ステップS19)。
【0054】
この場合、制御部30は、
図8に示すように、画像形成装置2Bについての上記した距離及び方角を示す画像82とともに、警告メッセージ81を示す警告画面80を生成して表示部32に表示させる。ステップS19の処理後、制御部30は、警告画面80のキー画像83又はキー画像84が押下されるまで、画像形成を続行するための第1指示を受付けていないと判定する処理(ステップS20にてNO)、及び、画像形成を続行しないための第2指示を受付けていないと判定する処理(ステップS21にてNO)を繰返す。
【0055】
ここで、ユーザーは、操作部31を用いてキー画像83を押下したものとする。制御部30は、操作部31を介してキー画像83の押下を受付けると、第1指示を受付けていると判定し(ステップS20にてYES)、ステップS18の処理に進み、選択された画像形成装置2(この場合、画像形成装置2B)に対して、第2通信部35を介して、画像形成対象の画像データとともに、画像形成指示を送信する。ステップS18の処理後、制御部30は、画像形成先選択処理を終了する。
【0056】
画像形成装置2Bの制御部10は、第2通信部23を介して当該画像データ及び画像形成指示を受信すると、画像形成部12等に対し、受信された画像データが示す画像を記録紙Pに形成させる。制御部10はまた、HDD18に、前回使用された画像形成装置2を示す情報として、画像形成装置2Bを示す情報を記憶させる。
【0057】
一方、ユーザーが、操作部31を用いてキー画像84を押下した場合、制御部30は、操作部31を介してキー画像84の押下を受付けて、第1指示を受付けていないと判定するとともに(ステップS20にてNO)、第2指示を受付けていると判定し(ステップS21にてYES)、ステップS18の処理を実行することなく、画像形成先選択処理を終了する。
【0058】
(2)最寄りの画像形成装置2が、前回使用された画像形成装置2と同一である場合
制御部30は、前回使用された画像形成装置2を示す情報として、画像形成装置2Aを示す情報をHDD33に記憶させているものとする。この場合、制御部30は、最寄りの画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A)が、前回使用された画像形成装置2と同一であると判定し(ステップS13にてYES)、ステップS14からステップS17までの処理を実行することなく、ステップS18の処理に進む。
【0059】
制御部30は、ステップS18において、前回使用された画像形成装置2(この場合、画像形成装置2A)に対して、第2通信部35を介して、画像形成対象の画像データとともに、画像形成指示を送信する。ステップS18の処理後、制御部30は、画像形成先選択処理を終了する。
【0060】
画像形成装置2Aの制御部10は、第2通信部23を介して当該画像データ及び画像形成指示を受信すると、画像形成部12等に対し、受信された画像データが示す画像を記録紙Pに形成させる。制御部10はまた、HDD18に、前回使用された画像形成装置2を示す情報として、画像形成装置2Aを示す情報を記憶させる。
【0061】
上記実施形態によれば、情報処理装置3の制御部30は、第1通信部34を介して、画像形成装置2A,2Bが出力する無線電波をそれぞれ取得し、取得された複数の無線電波を用いて、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについて、情報処理装置3からの距離を特定する。制御部30は、特定された距離に基づいて、画像形成装置2A,2Bのうちから最寄りの画像形成装置2Aを特定し、特定された最寄りの画像形成装置2Aを示す通知画面70を生成して表示部32に表示させる。制御部30は、操作部31を介して選択指示を受付けた場合に、選択指示によって選択された画像形成装置2Aに対して、第2通信部35を介して画像形成指示及び画像データを送信する。
【0062】
このように、画像形成装置2A,2Bのそれぞれが出力する無線電波に基づいて情報処理装置3からの距離を特定するので、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについての現在位置を即時かつ正確に特定できる。したがって、オフィス等の狭い空間内であっても、位置情報を更新するためのユーザーの手間をかけることなく、最寄りの画像形成装置2Aを正確に特定してユーザーに通知できる。
【0063】
また上記実施形態によれば、制御部30は、特定された最寄りの画像形成装置2Aが前回使用された画像形成装置2と同一ではない場合、通知画面70を表示部32に表示させ、特定された最寄りの画像形成装置2Aが前回使用された画像形成装置2と同一である場合、表示部32に通知画面70を表示させることなく、前回使用された画像形成装置2Aに対して、第2通信部35を介して画像形成指示及び画像データを送信する。
【0064】
これによって、最寄りの画像形成装置2Aが前回使用された画像形成装置2と同一である場合には、画像形成先の画像形成装置2を選択するためのユーザーの手間を省くことができるので、ユーザーの利便性が向上する。
【0065】
また上記実施形態によれば、制御部30は、取得された複数の無線電波を用いて、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについて、情報処理装置3の位置に対する方角をさらに特定し、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについての特定された距離及び方角を、情報処理装置3からの距離が小さい順に並べて示す通知画面70を生成する。
【0066】
これによって、ユーザーは、通知画面70を確認することで、最寄りの画像形成装置2Aについての上記距離及び方角だけでなく、他の画像形成装置2Bについての上記距離及び方角を確認できるので、ユーザーの利便性がより一層向上する。
【0067】
また上記実施形態によれば、制御部30は、選択指示によって選択された画像形成装置2Aについての上記した距離が予め定められた距離以下である場合、当該画像形成装置2Aに対して、第2通信部35を介して画像形成指示及び画像データを送信し、選択指示によって選択された画像形成装置2Bについての距離が予め定められた距離より大きい場合、警告画面80を生成して表示部32に表示させる。
【0068】
これによって、情報処理装置3からの距離が大きく離れている画像形成装置2Bによって画像形成が実行されることを防止できる。例えば、ユーザーの移動に伴って、画像形成装置2が設置されていない他のオフィスに情報処理装置3が移動した場合等において、ユーザーが滞在していないオフィスにおいて画像形成が実行されてしまうことを防止できる。
【0069】
(第1の変形例)
上記実施形態では、制御部30は、キー画像71,72を情報処理装置3からの距離が小さい順に並べて示す通知画面70を生成したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部30は、通知画面70に代えて、最寄りの画像形成装置2Aについての上記した距離及び方角を示すキー画像71のみを示す通知画面を生成してもよい。第1の変形例によれば、ユーザーは、通知画面を確認することで、最寄りの画像形成装置2Aを容易に確認できる。
【0070】
(第2の変形例)
上記実施形態では、制御部30は通知画面70を生成したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
図9は、通知画面の他の一例を示す図である。制御部30は、例えば、
図9に示すように、通知画面70に代えて、取得された識別情報と、特定された距離及び方角とに基づいて、画像形成装置2A,2Bのそれぞれについての名称並びに上記した距離及び方角を、情報処理装置3を中心とした地図で示す通知画面90を生成してもよい。
【0071】
通知画面90が表示されている状況で、ユーザーが、例えば、操作部31を用いて画像91を押下した上で、キー画像92をさらに押下すると、制御部30は、操作部31を介してキー画像92の押下を受付けて、画像形成装置2Aを選択するための選択指示を受付けていると判定する。なお、
図9では、制御部30は、2次元地図を示す通知画面90を生成したが、本発明はそのような実施形態に限定されず、制御部30は、3次元地図を示す通知画面を生成してもよい。
【0072】
第2の変形例によれば、ユーザーは、通知画面90を確認することで、最寄りの画像形成装置2Aについての上記距離及び方角だけでなく、他の画像形成装置2Bについての上記距離及び方角を感覚的に確認できる。また、HDD33等に地図情報を予め記憶しておく必要がなくなるので、ユーザーの手間を省くことができる。したがって、ユーザーの利便性がより一層向上する。
【0073】
(第3の変形例)
上記実施形態では、制御部30は、通知画面70の表示後、選択指示を受付けるまで待機したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部30は、通知画面70を表示部32に表示させた時点から、選択指示を受付けることなく予め定められた時間が経過した場合には、前回の画像形成実行時に使用された画像形成装置2に対して、第2通信部35を介して画像形成指示及び画像データを送信してもよい。
【0074】
第3の変形例によれば、ユーザーは、選択指示を入力しないことで、前回使用された画像形成装置2に画像形成を実行させることができるので、ユーザーの利便性がさらに向上する。
【0075】
(第4の変形例)
上記実施形態では、制御部30は、第1通信部34の通信可能範囲61内に位置する画像形成装置2A,2Bのみを示す通知画面70を生成したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部30は、第1通信部34による通信可能範囲61外に位置し、かつ、第2通信部35により通信可能な画像形成装置2Cに関する情報(この場合、名称のみ)をHDD33に予め記憶させている場合には、画像形成装置2A,2Bとともに、画像形成装置2Cについての情報を示す通知画面を生成してもよい。
【0076】
また、制御部30は、過去に画像形成を実行させた(すなわち、過去に第2通信部35を介して画像形成指示等を送信した)画像形成装置2を示す履歴情報をHDD33に記憶させておき、当該履歴情報に基づいて、第1通信部34による通信可能範囲61外に位置し、かつ、第2通信部35により通信可能な画像形成装置2のうち、過去に画像形成を実行させた画像形成装置2Cを特定し、当該特定した画像形成装置2Cを通知画面に表示させるようにしてもよい。
【0077】
画像形成装置2Cは通信可能範囲61外に位置するので、ユーザーによって操作部31を用いて画像形成装置2Cを選択するための選択指示が入力された場合、制御部30は、当該選択指示によって選択された画像形成装置2Cについての距離が予め定められた距離より大きいと判定して、警告画面を生成して表示部32に表示させる。
【0078】
第4の変形例によれば、ユーザーは、第1通信部34の通信可能範囲61外に位置する画像形成装置2Cについても画像形成先として選択できるので、ユーザーの利便性がさらに向上する。また、通信可能範囲61外に位置する画像形成装置2Cが選択された場合には警告画面が表示されるので、例えば、ユーザーが情報処理装置3を自宅に持ち帰る等した場合において、ユーザーが滞在していないオフィスにおいて画像形成が実行されてしまうことを防止できる。
【0079】
(その他の変形例)
上記実施形態では、制御部30は、無線電波として複数のWi-Fiバンドの電波を用いて上記した距離及び方角を特定したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部30は、無線電波としてBluetooth(登録商標)の電波を用い、当該電波の強度に基づいて上記した距離を特定するとともに、当該電波の受信角度又は放射角度に基づいて上記した方向を特定してもよい。
【0080】
この場合、第1通信部22及び第1通信部34は、Bluetooth(登録商標)による無線通信を行なうための無線通信モジュール及びアンテナ等を含んでいる。制御部10は、第1通信部22を介して、通信可能範囲内に位置する情報処理装置3と近距離無線通信を行なう。制御部30は、第1通信部34を介して、通信可能範囲内に位置する複数の画像形成装置2と近距離無線通信を行なう。
【0081】
また上記実施形態では、情報処理装置3の制御部30は、第2通信部35を介して画像形成指示等を送信したが、本発明はそのような実施形態に限定されず、制御部30は、第1通信部34を介して画像形成指示等を送信してもよい。また、画像形成装置2の制御部10は、第2通信部23を介して画像形成指示等を受信したが、本発明はそのような実施形態に限定されず、制御部10は、第1通信部22を介して画像形成指示等を受信してもよい。
【0082】
また上記実施形態では、情報処理装置3としてPCを例示したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、情報処理装置3は、タブレット端末又はスマートフォン等の他の装置であってもよい。
【0083】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置2としてカラー複合機を用いているが、これは一例に過ぎず、コピー機、又はファクシミリ装置等の他の画像形成装置が用いられてもよい。
【0084】
図1乃至
図9を用いて示した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0085】
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 情報処理装置
30 制御部
31 操作部
32 表示部
34 第1通信部
35 第2通信部