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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182097
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】回転テーブル
(51)【国際特許分類】
   G12B 5/00 20060101AFI20221201BHJP
   B23Q 1/52 20060101ALI20221201BHJP
   B23Q 16/06 20060101ALI20221201BHJP
   B23Q 16/00 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
G12B5/00 A
B23Q1/52
B23Q16/06 Z
B23Q16/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089430
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000229335
【氏名又は名称】日本トムソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136098
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100137246
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勝也
(74)【代理人】
【識別番号】100158861
【弁理士】
【氏名又は名称】南部 史
(74)【代理人】
【識別番号】100194674
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 覚史
(72)【発明者】
【氏名】戸張 公介
(72)【発明者】
【氏名】坂井 哲也
【テーマコード(参考)】
2F078
3C048
【Fターム(参考)】
2F078CA08
2F078CB02
2F078CB12
2F078CB18
2F078CC02
2F078CC20
3C048CC04
3C048DD12
(57)【要約】
【課題】回転角度の設定やその変更、調整を容易に行うことができる回転テーブルを提供すること。
【解決手段】回転テーブルは、ベース体と、前記ベース体上に回転可能に配置される可動輪と、前記可動輪の内周側に配置されると共に前記ベース体に固定される固定輪と、前記複数の転動体と、を備える。前記回転テーブルは、前記ベース体に固定されたセンサと、前記可動輪に固定されたドグとを含む。前記可動輪は、外周側面の少なくとも一部に延在する目盛りと、前記可動輪の外周における前記目盛りと対応する位置に外周から内方に凹むように形成された溝状の凹部とを有する。前記ドグは、前記凹部に嵌合する脚部と、前記脚部から外方に突出し、前記センサに検出されうる被検出部と、を有する。前記脚部は、前記凹部における任意の位置で前記可動輪に対して固定可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面状の保持面を有するベース体と、
前記ベース体上に軸周りに回転可能に配置される可動輪と、
前記可動輪の内周側に配置されると共に前記ベース体に固定される固定輪と、
前記可動輪の内周面および前記固定輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、を備え、
前記回転テーブルは、前記ベース体に固定されたセンサと、前記可動輪に固定されたドグとを含み、
前記可動輪は、
外周側面の少なくとも一部に延在する目盛りと、
前記可動輪の外周における前記目盛りと対応する位置に外周から内方に凹むように形成された溝状の凹部とを有し、
前記ドグは、
前記凹部に嵌合する脚部と、
前記脚部から外方に突出し、前記センサに検出されうる被検出部と、を有し、
前記脚部は、
前記凹部における任意の位置で前記可動輪に対して固定可能である、回転テーブル。
【請求項2】
前記凹部は、前記可動輪の外周側面の全周に形成されており、
前記ドグの前記脚部は平板円環状である、
請求項1に記載の回転テーブル。
【請求項3】
前記可動輪は、前記転動体の軌道面を含む外輪と、前記外輪の上面に固定されるテーブルと、を含み、前記外輪と前記テーブルとの組み合わせによって前記凹部が形成される、
請求項1または請求項2に記載の回転テーブル。
【請求項4】
前記ドグは複数のドグであり、前記複数のドグのそれぞれは互いに独立して前記可動輪に対して任意の位置で固定可能である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転テーブル。
【請求項5】
前記外輪は、周方向全域に第1ギアが形成されている外周面を有するウォームホイールであり、
前記回転テーブルは、前記保持面上に固定されるウォームギアユニットをさらに備え、前記ウォームギアユニットは、軸周りに回転可能に保持され、前記第1ギアに噛み合う第2ギアを有するウォームギアと、前記ウォームギアを取り囲むと共に前記ウォームギアを保持し、前記保持面に平面状の接触面において接触するように固定されるウォームギアハウジングと、を含む、
請求項3に記載の回転テーブル。
【請求項6】
前記ウォームギアハウジングの上面に、前記外輪の周に沿う形状で目盛りが形成されている、請求項5に記載の回転テーブル。
【請求項7】
前記保持面および前記接触面のうち一方の面には、前記一方の面から突出する円筒状のピンが配置されており、前記保持面および前記接触面のうち他方の面には、前記ピンを受け入れ、前記ピンに対応する幅を有し、前記ウォームホイールの径方向に延びる第1凹部が形成されている、請求項5または請求項6に記載の回転テーブル。
【請求項8】
前記センサは、
前記ベース体に固定され、1枚の曲げられた金属板から構成される第1板部材と、
前記第1板部材に固定され、1枚の曲げられた金属板から構成される第2板部材と、を含む保持部材に挟持固定される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
回転テーブルにおいて、テーブルの回転動作を制御する目的で、回転テーブルに固定したドグと、基台に設けたセンサとを用いることが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3-144151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回転テーブルでは、回転角度の設定やその変更、調整を容易に行えることが好ましい。そこで、回転角度の設定やその変更、調整を容易に行うことができる回転テーブルを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従った回転テーブルは、平面状の保持面を有するベース体と、前記ベース体上に軸周りに回転可能に配置される可動輪と、前記可動輪の内周側に配置されると共に前記ベース体に固定される固定輪と、前記可動輪の内周面および前記固定輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、を備える。前記回転テーブルは、前記ベース体に固定されたセンサと、前記可動輪に固定されたドグとを含む。前記可動輪は、外周側面の少なくとも一部に延在する目盛りと、前記可動輪の外周における前記目盛りと対応する位置に外周から内方に凹むように形成された溝状の凹部とを有する。前記ドグは、前記凹部に嵌合する脚部と、前記脚部から外方に突出し、前記センサに検出されうる被検出部とを有する。前記脚部は、前記凹部における任意の位置で前記可動輪に対して固定可能である。
【発明の効果】
【0006】
上記回転テーブルによれば、回転角度の設定やその変更、調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す斜視図である。
図2図2は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す平面図である。
図3図3は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す平面図である。
図4図4は、ベース体の構造を示す平面図である。
図5図5は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す断面図である。
図6図6は、図5の一部を拡大して示す断面図である。
図7図7は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す断面図である。
図8図8は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す断面図である。
図9図9は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す断面斜視図である。
図10図10は、実施の形態1における回転テーブルから一部の構成を除いて示す平面図である。
図11図11は、ウォームギアユニットの構造を示す側面図である。
図12図12は、ウォームギアハウジングの構造を示す概略斜視図である。
図13図13は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す断面図である。
図14図14は、回転テーブルのテーブルおよびドグを取り出して示す分解斜視図である。
図15図15は、実施の形態1における回転テーブルの構造の一部を拡大して示す断面斜視図である。
図16図16は、実施の形態1における回転テーブルの構造の一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示に従った回転テーブルは、平面状の保持面を有するベース体と、前記ベース体上に軸周りに回転可能に配置される可動輪と、前記可動輪の内周側に配置されると共に前記ベース体に固定される固定輪と、前記可動輪の内周面および前記固定輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、を備える。前記回転テーブルは、前記ベース体に固定されたセンサと、前記可動輪に固定されたドグとを含む。前記可動輪は、外周側面の少なくとも一部に延在する目盛りと、前記可動輪の外周における前記目盛りと対応する位置に外周から内方に凹むように形成された溝状の凹部とを有する。前記ドグは、前記凹部に嵌合する脚部と、前記脚部から外方に突出し、前記センサに検出されうる被検出部とを有する。前記脚部は、前記凹部における任意の位置で前記可動輪に対して固定可能である。
【0009】
回転角度の設定やその変更、調整を容易に行うことができる回転テーブルが望まれている。従来、回転テーブルにおいて、テーブルの回転動作を制御する目的で、回転テーブルに固定したドグと基台に固定したセンサとを用いることが周知である。回転テーブルの回転角度を変更しようとする場合には、センサの位置あるいはドグの位置を変更することが考えられる。しかしながら、回転テーブルにおいて用いられるセンサは、専用のブラケットと併せて提供されることが多い。このため、センサの取り付け位置や方向が限定されることがあった。また、ブラケットを取り付けるためのスペースの確保が難しい場合もあった。このような状況から、小型の回転テーブルであっても用いることができるセンサ取り付け構造が望まれていた。さらに、ドグの位置を容易かつ確実に変更できることが望まれていた。
【0010】
本発明者らはこの課題に対して検討を重ね、本開示に従う回転テーブルによれば、課題を解決できることを見出した。すなわち、本開示に従う回転テーブルは、可動輪の外周側面に目盛りが付けられているとともに、可動輪の外周側面の目盛りに対応する位置に凹部が設けられ、当該凹部にドグが移動可能に固定されている。この構成によって、ドグの取り付け位置の確認が容易になる。このことから、ユーザ自身が回転角度を調整する場合であっても、目盛りを見ながら容易に回転角度の調整作業を行うことができる。
【0011】
前記回転テーブルにおいて、前記可動輪の凹部は前記外周側面の全周に形成されており、前記ドグの前記脚部は平板円環状であってもよい。この構成によれば、可動輪の形状が全周にわたって均一化される。このため、回転テーブルの制御における安定性や長期使用における耐久性がより向上する。また、より確実にドグを固定できる。
【0012】
前記回転テーブルにおいて、前記可動輪は、前記転動体の軌道面を含む外輪と、前記外輪の上面に固定されるテーブルと、を含み、前記外輪と前記テーブルとの組み合わせによって前記凹部が形成されるものとできる。この構成によれば、従来の回転テーブルにおける外輪の設計を利用しながら、外周側面に目盛りを有し、かつ外周側面に凹部を有する可動輪を構成できる。このことから、品質の安定した回転テーブルを合理的なコストで実現できる。
【0013】
前記回転テーブルにおいて、前記ドグは複数のドグであり、前記複数のドグのそれぞれは、互いに独立して前記可動輪に対して任意の位置で固定可能であるものとできる。この構成によれば、回転角度の設定の幅が柔軟になり、さらに原点センサと組み合わせることによって、幅広い用途に適用可能な回転テーブルが得られる。
【0014】
前記回転テーブルにおいて、外輪は、周方向全域に第1ギアが形成されている外周面を有するウォームホイールであってよい。また、前記回転テーブルは、前記保持面上に固定されるウォームギアユニットをさらに備え、前記ウォームギアユニットは、軸周りに回転可能に保持され、前記第1ギアに噛み合う第2ギアを有するウォームギアと、前記ウォームギアを取り囲むと共に前記ウォームギアを保持し、前記保持面に平面状の接触面において接触するように固定されるウォームギアハウジングと、を含むものであってよい。かかる構成によれば、いわゆるウォームギア装置によって駆動される回転テーブルが得られ、大荷重が負荷される場合であっても安定した回転制御を実現できるとともに、微小な回転角度が必要とされる用途に特に適合した回転テーブルが得られる。
【0015】
前記回転テーブルにおいて、前記ウォームギアハウジングの上面に、前記可動輪の外周に沿う形状で目盛りが形成されていてもよい。この構成によれば、ドグを調整する際に基準となる目盛りがより視認しやすくなり、ドグの調整がより容易になる。
【0016】
前記回転テーブルにおいて、前記保持面および前記接触面のうち一方の面には、前記一方の面から突出する円筒状のピンが配置されており、前記保持面および前記接触面のうち他方の面には、前記ピンを受け入れ、前記ピンに対応する幅を有し、前記ウォームホイールの径方向に延びる第1凹部が形成されているものとできる。この構成によれば、ウォームギア装置におけるバックラッシを容易に調整することができ、前述の構成との組み合わせによって、より使いやすく、かつ動作の安定性に優れた回転テーブルが得られる。
【0017】
前記回転テーブルにおいて、前記センサは、前記ベース体に固定され、1枚の曲げられた金属板から構成される第1板部材と、前記第1板部材に固定され、1枚の曲げられた金属板から構成される第2板部材と、を含む保持部材に挟持固定されるものとできる。この構成によれば、センサの取り付けスペースが小さい場合であっても、簡易な構造の部材を用いてセンサを保持できる。板金を用いたセンサ取付け部材とすることによって、センサの取り付け位置および向きの範囲が広くなり、所望の位置および向きでセンサを取り付けることができる。
【0018】
[実施形態の具体例]
次に、本開示の回転テーブルの具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における回転テーブルの構造を示す斜視図である。図1において、Z軸方向は、ウォームホイールの回転軸Rが延びる方向(軸方向)に沿った方向である。図2は、回転テーブルの構造を示す平面図である。図3は、図2とは反対側の視点から見た回転テーブルの平面図である。図4は、回転テーブルを構成するベース体を取り出して示す。図5は、回転テーブルを図2中のA-Aで切断した状態を示す断面図である。図6は、図5中の領域αを拡大して示す断面図である。図7は、回転テーブルを図2中のB-Bで切断した状態を示す断面図である。図8は、回転テーブルを図2中のC-Cで切断した状態を示す断面図である。
【0020】
図1図3を参照して、実施の形態1における回転テーブル1は、ベース体10と、転がり軸受ユニット20と、ウォームギアユニット30と、を備える。
【0021】
ベース体10について説明する。
図1を参照して、ベース体10は、板状の形状を有する。図1および図4を参照して、ベース体10は、第1の面101と、ウォームギアユニット30の保持面である第2の面102と、第3の面103と、を有する。図1を参照して、第1の面101に対応する領域の厚みは、第2の面102に対応する領域の厚みよりも厚い。すなわち、Z軸方向における第2の面102の高さは、第1の面101の高さよりも低い。第1の面101と、第2の面102とは、第3の面103によって接続されている。図4を参照して、第1の面101は、平面状の形状を有する。第1の面101の角部には、厚み方向に貫通する4つの貫通孔105が形成されている。第1の面101には、厚み方向に貫通する貫通孔107が形成されている。Z軸方向に平面的に見て、貫通孔107は、回転軸Rを中心とする円形状の形状を有する。Z軸方向に平面的に見て、第1の面101には、貫通孔107を取り囲むように円環状の凹部101Bが形成されている。さらに、凹部101Bを取り囲むように環状の凹部101Aが形成されている。図7を参照して、凹部101Aに対応した第1の面101の領域の厚みは、凹部101Bに対応した第1の面101の領域の厚みよりも厚い。図4を参照して、凹部101A,101Bは、それぞれ後述するウォームホイール21および内輪22(図5)に対応した形状を有する。凹部101Bには、周方向に等間隔にねじ穴106が複数(本実施の形態では8つ)形成されている。第1の面101には、凹部101Aの外周側にねじ穴104が複数(本実施の形態では4つ)形成されている。
【0022】
図4を参照して、第2の面102のY軸方向における長さLは、第1の面101のY軸方向における長さLよりも短い。第2の面102は、平面状の形状を有する。第2の面102には、厚み方向に貫通する4つの貫通孔108A,108B,108C,108Dが形成されている。貫通孔108A,108B,108C,108Dの内径は、後述するねじ53(図3)におけるねじ部の外径よりも大きい。第2の面102において、貫通孔108Bと貫通孔108Dとの間に、第1凹部11が形成されている。Z軸方向に平面的に見て、第1凹部11は、X軸方向において第2の面102の中央よりも第1の面101とは反対側の長辺に近い領域に形成されている。図4および図6を参照して、ベース体10には、第1凹部11に連通する第1ねじ穴12が形成されている。第1ねじ穴12は、X軸方向に沿って延びる。
【0023】
転がり軸受ユニット20について説明する。
図7および図8を参照して、転がり軸受ユニット20は、外輪としてのウォームホイール21と、テーブル61と、固定輪としての内輪22と、複数の転動体としての複数の第1ころ23および複数の第2ころ24と、を含む。ウォームホイール21とテーブル61は互いに固定され、可動輪26を構成している。ウォームホイール21は、ベース体10の第1の面101上に配置される。ウォームホイール21は、第1の面101の凹部101Aが形成された位置に対応するように配置される。ウォームホイール21の回転軸Rに沿った方向と、第1の面101に垂直な方向(Z軸方向)とが一致するように、ウォームホイール21が配置される。ウォームホイール21は、円環状の形状を有する。
【0024】
ウォームホイール21は、内周面21Aと、外周面21Bと、軸方向における一方の端面21Dと、軸方向において端面21Dとは反対側の端面21Eと、を含む。外周面21Bには、周方向全域に第1ギア215が形成されている。内周面21Aは、第1の領域211と、第2の領域212と、を含む。第1の領域211は、軸方向において内周面21Aの中央よりも端面21D側に配置される。第2の領域212は、軸方向において内周面21Aの中央よりも端面21E側に配置される。Z軸方向において、第1の領域211と、第2の領域212との間には、円環状に凹んだ空間21Cが形成されている。空間21Cは、円環状の第1転走面213と、円環状の第2転走面214とによって取り囲まれる。第1転走面213と、第2転走面214とは交差する(直交する)。空間21Cは、複数の第1ころ23および複数の第2ころ24の転走路に沿って形成されている。
【0025】
テーブル61は、ウォームホイール21に対して固定されている。テーブル61と、ウォームホイール21とが、可動輪26を構成している。テーブル61は、円環状である。テーブル61は、外周面61Aと、内周面61Bと、軸方向における一方の端面61Dと、軸方向において端面61Dとは反対側の端面61Eと、を含む。回転テーブル1の上面であるテーブル61の端面61Dは、平面状である。外周面61Aは、第1部分611と、第2部分612とを含む。第2部分612の径は、第1部分611の径よりも小さい。第1部分611には、全周にわたって目盛りが付けられている(図1)。第1部分611と第2部分612は、端面613によって接続されている。端面613は、ウォームホイール21の端面21Dと平行する面である。第2部分612の径は、外輪の外周面21Bの径よりも小さい。ウォームホイール21とテーブル61が組み合わせられることによって、端面613、外周面の第2部分612、ウォームホイール21の端面21Dによって囲まれる凹部650が形成される。凹部650は、可動輪26の外周から内方に凹むように形成された溝状の凹部である。凹部650は、可動輪26の全周にわたって形成されている。テーブル61の内周面61Bの径は、内輪22の内周面22Bの径とほぼ等しい。テーブル61には、周方向に等間隔に、ねじ穴216が複数(本実施の形態では8つ)形成されている(図1)。ねじ穴216が形成された位置と、ウォームホイール21における8つのねじ穴226(図10)が形成された位置は一致するように配置される。8つのねじ穴216,226のうち4つが、テーブル61とウォームホイール21との固定に利用される。ねじ256([図15])が、テーブル61のねじ穴216およびウォームホイール21のねじ穴226にねじ込まれる。このようにして、ウォームホイール21に対してテーブル61が固定される。
【0026】
内輪22は、円環状の形状を有する。内輪22は、ウォームホイール21の内周側に配置される。内輪22は、ベース体10の第1の面101における凹部101B(図4)が形成された位置に対応するように配置される。内輪22は、外周面22Aと、内周面22Bと、軸方向における一方の端面22Dと、軸方向において端面22Dとは反対側の端面22Eと、を含む。外周面22Aは、第3の領域221と、第4の領域222と、を含む。第3の領域221は、軸方向において外周面22Aの中央よりも端面22D側に配置される。第4の領域222は、軸方向において外周面22Aの中央よりも端面22E側に配置される。Z軸方向において、第3の領域221と第4の領域222との間には、円環状に凹んだ空間22Cが形成されている。空間22Cは、円環状の第3転走面223と、円環状の第4転走面224とによって取り囲まれる。第3転走面223と、第4転走面224とは、交差する(直交する)。空間22Cは、複数の第1ころ23および複数の第2ころ24の転走路に沿って形成されている。第1転走面213と第4転走面224とは、対向する。本実施の形態では、回転軸Rを含む断面において、第1転走面213と第4転走面224とは平行に配置される。第2転走面214と、第3転走面223とは、対向する。本実施の形態では、回転軸Rを含む断面において、第2転走面214と、第3転走面223とは平行に配置される。
【0027】
内輪22には、周方向に等間隔にねじ穴236([図16])が複数形成されている。ねじ穴236が形成された位置と、ベース体10におけるねじ穴106([図3])が形成された位置とは一致するように配置され、ねじ52([図3])が、ベース体10のねじ穴106および内輪22のねじ穴236にねじ込まれる。このようにして、ベース体10に対して内輪22が固定される。
【0028】
図7および図8を参照して、第1ころ23および第2ころ24は、円筒状の形状を有する。第1ころ23および第2ころ24は、周方向において交互に配置される。第1ころ23は、第2転走面214および第3転走面223に外周面23Aにおいて接触しつつ転動可能に配置される。第2ころ24は、第1転走面213および第4転走面224に外周面24Aにおいて接触しつつ転動可能に配置される。第1ころ23の中心軸と、第2ころ24の中心軸とは交差する(直交する)。ここで、第1ころ23の中心軸と第2ころ24の中心軸とが交差する状態とは、ウォームホイール21の回転時において、第1ころ23および第2ころ24の重心が所定の点を通るとき、第1ころ23の中心軸と、第2ころ24の中心軸とが交差する(直交する)ことを意味する。このようにして、ウォームホイール21は、ベース体10に対して回転軸R周りに回転することができる。
【0029】
ウォームギアユニット30について説明する。
図10は、回転テーブル1から、テーブル61とウォームギアハウジング32とを含むいくつかの構成を取り除いて示す平面図である。図11は、ウォームギアユニット30を取り出して示す側面図である。図12は、ウォームギアハウジング32を取り出して示す斜視図である。図13は、第1ギア215と第2ギア31Aとが接触する領域の周辺を拡大して示す断面図である。
【0030】
図1を参照して、ウォームギアユニット30は、ベース体10の第2の面102上に配置される。図10および図11を参照して、ウォームギアユニット30は、ウォームギア31と、ウォームギアハウジング32と、ピン33と、モータ34と、カップリング35と、第1支持軸受37と、第2支持軸受38と、を含む。ウォームギア31は、円柱状の形状を有する。ウォームギア31の外周面には、第2ギア31Aが形成されている。第2ギア31Aは、第1ギア215に噛み合う。ウォームギア31の一方の端部側は、第1支持軸受37の内輪に固定されている。第1支持軸受37の外輪は、ウォームギアハウジング32に固定されている。ウォームギア31は、第1支持軸受37によってウォームギアハウジング32に対して回転可能に支持されている。ウォームギア31の他方の端部側にカップリング35が配置されている。モータ34は、モータアタッチメント34Aによって固定されており、モータブラケット35Aに取り付けられている。本実施の形態におけるモータ34としては、例えばステッピングモータやACサーボモータを採用することができる。ウォームギア31は、第2支持軸受38によってカップリング35に対して回転可能に支持されている。ウォームギア31は、カップリング35を介して、モータ34に接続されている。モータ34は、外部電源(図示せず)に電気的に接続される。
【0031】
図12を参照して、ウォームギアハウジング32は、内部空間Sが形成された直方体状の形状を有する。ウォームギアハウジング32は、第1外壁面32Aと、接触面(底面)としての第2外壁面32Bと、第3外壁面32Cと、第4外壁面32Dと、第5外壁面32Eと、第6外壁面32Fと、を含む。第1外壁面32A、第2外壁面32B、第3外壁面32C、第4外壁面32Dおよび第6外壁面32Fは、平面状の形状を有する。第1外壁面32Aと第2外壁面32Bとは、Z軸方向において並んで配置されている。第1外壁面32Aと第2外壁面32Bとは、平行に配置されている。第3外壁面32Cと第4外壁面32Dとは、X軸方向において並んで配置されている。第3外壁面32Cと第4外壁面32Dとは、平行に配置されている。第5外壁面32Eと第6外壁面32Fとは、Y軸方向において並んで配置されている。第1外壁面32Aの上面に、可動輪26の外周に沿う目盛り98が取り付けられている。
【0032】
図6及び図12を参照して、ウォームギアハウジング32の底面である第2外壁面32Bには、凹部321が形成されている。第3外壁面32Cには、内部空間Sに連通する開口部324Aが形成されている。開口部324Aの周辺に4つのねじ穴327が形成されている。第5外壁面32Eは、X軸方向に凹んだ曲面状(円弧状)の対向面322を有する。対向面322には、内部空間Sに連通する第1貫通孔323が形成されている。ウォームギアハウジング32は、対向面322からX軸方向に突出する鍔部325を含む。鍔部325の突出する方向における先端部325Aは、曲面状(円弧状)の形状を有する。先端部325Aは、第5外壁面32Eの一部を構成する。
【0033】
図11図12を参照して、ウォームギアハウジング32には、第4外壁面32Dから対向面322までを貫通する給脂孔326が形成されている。給脂孔326は、対向面322に第1開口部326Aと、第4外壁面32Dに第2開口部と、を有する。第1開口部326Aは、Y軸方向において第1貫通孔323と間隔をあけて形成されている。第2開口部を閉塞するようにグリースニップル328が取り付けられている。グリースニップル328が取り付けられることで、給脂量を調整することが容易となる。
【0034】
図6を参照して、第2外壁面32Bから突出するように円筒状のピン33が配置される。ピン33は、第2外壁面32Bにおける凹部321に嵌め込まれている。本実施の形態において、ピン33は、ベース体10の第1凹部11のX軸方向における幅L図4)よりもやや小さい外径を有する。
【0035】
図11および図13を参照して、ウォームギアハウジング32は、ウォームギア31を取り囲む。ウォームギア31は、ウォームギアハウジング32に形成された内部空間S内に収容される。ウォームギアハウジングにおける第1貫通孔323からウォームギア31の第2ギア31Aが露出する。図6を参照して、ウォームギアハウジング32の底面である第2外壁面32Bと、ベース体10の第2の面102とが接触する。ウォームギアハウジング32の対向面322とウォームホイール21の外周面21Bとが対向する。図13を参照して、対向面322の第1貫通孔323から露出する第2ギア31Aと、ウォームホイール21の第1ギア215とが、噛み合っている。
【0036】
図6を参照して、ピン33は、ベース体10の長穴状の第1凹部11に挿入されている。回転テーブル1は、ベース体10の第1ねじ穴12にねじ込まれる第1ねじとしての六角穴付止めねじ40をさらに備える。六角穴付止めねじ40の先端部40Aは、ピン33の外周面33Aに接触する。図3および図4を参照して、ベース体10の貫通孔108A,108B,108C,108Dが形成された位置と、ウォームギアハウジング32の底面である第2外壁面32Bに形成されたねじ穴が形成された位置とが一致するように配置され、ねじ53がねじ込まれる。このようにして、ウォームギアハウジング32がベース体10に固定される。
【0037】
ウォームギアユニット30をベース体10に固定する方法について説明する。
まず、ベース体10に転がり軸受ユニット20が取り付けられた構造体が準備される。次に、図2のように、ベース体10上にウォームギアユニット30が配置される。この際に、図6を参照して、ウォームギアハウジング32の凹部321に圧入されているピン33がベース体10における第1凹部11に挿入される。そして、図2図3および図4を参照して、ねじ53を貫通孔108A,108B,108C,108Dに挿入することにより、ベース体10に対してウォームギアハウジング32が仮固定される。次に、図2を参照して、ウォームギアユニットをウォームギアの径方向に沿って第1ギア215に近付け、第1ギア215と第2ギア31Aとを適切な力で接触させる。次に、図6を参照して、六角穴付止めねじ40が第1ねじ穴12にねじ込まれる。そして、図2および図3を参照して、ねじ53が増し締めされることで、ウォームギアハウジング32がベース体10に固定される。
【0038】
ここで、本実施の形態における回転テーブル1において、第1凹部11は、ピン33に対応する(ピン33の外径よりもやや大きい)幅を有し、ウォームホイール21の径方向に延びる形状を有する。第1凹部11にピン33が挿入されることで、ウォームホイール21の接線方向におけるウォームギアハウジング32の移動を規制しつつ、ウォームギアハウジング32を径方向に移動させることができる。さらに、ピン33を支点として、ベース体10に対してウォームギアハウジング32を回転させることができる。ウォームギアユニット30をウォームギアの径方向に沿って第1ギア215に近付け、第1ギア215と第2ギア31Aとを適切な力で接触させることで、上記ウォームギアハウジング32の径方向の移動およびピン33を支点とした回転により、第1ギア215と第2ギア31Aとのバックラッシが適切に調整される。したがって、第1ギア215と第2ギア31Aとのバックラッシを調整することが容易となる。このように本実施の形態のおける回転テーブル1によれば、第1ギア215と第2ギア31Aとのバックラッシを容易に調整することができる。
【0039】
上記実施の形態では、第1凹部11に連通すると共に、ピン33の外周面に向い合う開口部を有する第1ねじ穴12が形成されている。回転テーブル1は、第1ねじ穴12にねじ込まれると共にピン33の外周面33Aに接触する先端部40Aを有する六角穴付止めねじ40を備える。ウォームギアハウジング32のベース体10に対する相対的な位置を調整した後に、六角穴付止めねじ40を第1ねじ穴12にねじ込まれる。このようにすることで、ベース体10に対するウォームギアハウジング32の相対的な移動を規制することができる。したがって、第1ギア215と第2ギア31Aとのバックラッシが経時的に変化することを抑制することができる。
【0040】
上記実施の形態では、ウォームギアハウジング32は、ウォームホイール21の外周面21Bと向かい合う対向面322を有する。ウォームギアハウジング32は、対向面322から突出し、対向面322に向かい合う第1ギア215の側面215Aを覆う鍔部325を含む。このような構成を採用することで、第1ギア215と第2ギア31Aとが接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが回転テーブル1の外部に飛散することを低減することができる。
【0041】
上記実施の形態では、図5図7および図8を参照して、第1ころ23の中心軸における中点の軌跡と、第2ころ24の中心軸における中点の軌跡とは、仮想平面Uに含まれる。本実施の形態では、仮想平面Uは、第1ギア215と第2ギア31Aとが接触する領域を含む。Z軸方向において、軸受ユニット20における軌道の中心の高さと、ウォームギアユニット30における第1ギア215と第2ギア31Aとの歯当たりの高さとが一致する。転がり軸受ユニット20と、ウォームギアユニット30とをこのように配置することによって、第2ギア31Aから第1ギア215に対して効率良く力を伝達するために、第1ギア215と第2ギア31Aとの歯当たりを最適にすることが容易となる。
【0042】
回転テーブルのセンサおよびドグについて説明する。
図1を参照して、回転テーブル1は、ベース体10に固定されたセンサとしてのセンサ71、72、73を有する。センサ71、72、73は例えば近接センサである。センサ71、72は、リミットセンサとして使用される。センサ73は、原点センサとして使用される。センサ71、72は、保持部材である保持体91を介して、ベース体10に取り付けられている。センサ73は保持体93を介してベース体10に取り付けられている。
【0043】
回転テーブル1は、可動輪26に固定されたドグ81、82、83を有する。ドグ81、82は、Z軸方向におけるセンサ71、72に対応する位置に取り付けられている。ドグ83は、Z軸方向におけるセンサ73に対応する位置に取り付けられている。
【0044】
ドグ81、82、83の取り付け構造について説明する。図1図10を参照して、原点ドグであるドグ83は、ウォームホイール21の外周側面に取り付けられている。ドグ83は、ウォームホイール21の外周側面から外方に突出するように設けられた部材である。原点ドグ83は、ウォームホイール21の外周側面に設けられたねじ穴に、ねじ止めされている。
【0045】
図9図14図16を参照して、ドグ81、82は互いに同一形状の部材からなる。ドグ81,82はそれぞれ、平板状で円環状の脚部811、821と、脚部から外方に突出する被検出部812、822とを有する。被検出部812、822はZ軸方向に延びる部分を有している。この形状によって、センサ71、72に検出されやすくなっている。ドグ81、82は、テーブル61とウォームホイール21によって形成される凹部650に挟持されている。テーブル61には、ねじ穴631が形成されている。ねじ穴631は、テーブル61の上面である端面61Dから端面613(図7)へと貫通する貫通穴である。ねじ穴631にねじを挿入して締め付けることによって、ドグ81,82を押圧し、固定できる。また、ねじを緩めると、ドグ81,82は、凹部650に保持された状態のまま、可動輪26の周方向に回転可能となる。すなわち、ねじを緩めてドグ81,82を所望の位置まで回転させ、再びねじを締めることによって、ドグ81,82を任意の所望の位置で固定できる。ドグ81、82は独立して動かされる。
【0046】
図15図16を参照して、テーブル61とウォームホイール21とは、ねじ穴216、226に挿入されたねじ256によって互いに固定される。一方、ドグ81、82は、ねじ穴631に挿入されるねじによって可動輪26に固定される。この構造によって、テーブル61とウォームホイール21との固定を緩めることなく、ドグ81、82の位置を変更できる。また、ドグ位置を決めるために、テーブル61の外周面61Aに形成された目盛りを参照できる。このため、位置決めが容易である。さらに、目盛り98も利用して位置決めをすることによって、ユーザ側で容易にドグ位置の設定、変更ができる。
【0047】
図9図10を参照して、センサ71、72の保持部材である保持体91は、第1板部材である基礎部911と、第2板部材としての保持部912A、912Bとを含む。図9では、理解容易のためにセンサ71、72を省略している。基礎部911は、1枚の曲げられた金属板から構成される。基礎部911は、ねじ941、942によってベース体10に固定されている。基礎部911は、ベース体10の上面である第1の面101に接し、ウォームホイール21の外周に対応して周方向に延在する第1部分と、第1部分からZ軸方向に立ち上がる第2部分とを有する。基礎部911の第2部分に、保持部912A、912Bが固定されている。保持部912A、912Bは、1枚の曲げられた金属板から構成される。センサ71は、基礎部911と保持部912Aとの間に挟持されている。センサ72は、基礎部911と保持部912Bとの間に挟持されている。センサの保持部材をこの構成とすることによって、シンプルな部材を利用した保持部材でセンサを保持することができる。このような保持部材によれば、センサを設置するためのスペースが小さい小型の回転テーブルにおいても複数のセンサを設置することが容易になる。
【0048】
センサ73の保持部材である保持体93は、第1板部材である基礎部931と、第2板部材としての保持部932とを含む。基礎部931および保持部932は、いずれも1枚の曲げられた金属板から構成される。基礎部931は、ベース体10の上面である第1の面101にねじ固定されている。保持部932は基礎部931に対してねじ固定されている。センサ73は、基礎部931と保持部932との間に挟持されている。センサ71、72とセンサ73は設置方向が互いに異なるが、いずれの設置方向の場合も、2つの板部材の組み合わせからなる保持体91、93によってセンサが保持されている。
【0049】
(変形例)
ドグを可動輪に対して固定する構造は、前述の実施態様に限定されない。例えば、ドグとテーブルとが一体となって、ウォームホイールに対して回転し、任意の位置で固定される構成であってもよい。また、ドグとウォームホイールとが一体となって、テーブルに対して回転し、任意の位置で固定される構成であってもよい。また、ドグの数は、目的とする回転動作に応じて変更できる。外輪に対して固定されたドグを2つ設け、外輪に対して移動可能に保持される可動ドグを1つ設ける構成としてもよい。
【0050】
可動輪の外周に設けられる目盛りおよび凹部は、可動輪の全周に設けられる態様に限定されない。可動輪の外周の一部のみに目盛りおよび凹部が形成され、周方向に延びる凹部の範囲内でドグが動かされる構成であってもよい。
【0051】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0052】
1 回転テーブル、10 ベース体、11 第1凹部、11A,11B,11C,11D 側壁面、11E 底壁面、12 第1ねじ穴、13 第2ねじ穴、20 ユニット、21 ウォームホイール、21A,22B 内周面、21B,22A,23A,24A,33A,412 外周面、21C,22C 空間、21D,21E,22D,22E 端面、22 内輪、23 第1ころ、24 第2ころ、25 カバー部材、26 可動輪、30 ウォームギアユニット、31 ウォームギア、31A 第2ギア、32 ウォームギアハウジング、32A 第1外壁面、32B 第2外壁面、32C 第3外壁面、32D 第4外壁面、32E 第5外壁面、32F 第6外壁面、33 ピン、34 モータ、34A リング、35 カップリング、35A モータハウジング、37 第1支持軸受、38 第2支持軸受、40 六角穴付止めねじ、40A,325A 先端部、52,53, ねじ、101 第1の面、101A,101B,321 凹部、102 第2の面、103 第3の面、104,106,216,226,236,251,327 ねじ穴、105,107,108A,108B,108C,108D,109 貫通孔、211 第1の領域、212 第2の領域、213 第1転走面、214 第2転走面、215 第1ギア、215A,325A 側面、221 第3の領域、222 第4の領域、223 第3転走面、224 第4転走面、322 対向面、323 第1貫通孔、324A,324B 開口部、325 鍔部、325B 壁面、326 給脂孔、326A 第1開口部、326B 第2開口部、328 グリースニップル、412A,412B,412C,412D 外壁面、61 テーブル、611、612 部分、613 端面、61A 外周面、61B 内周面、61D、61E 端面、631 ねじ穴、650 凹部、71、72、73 センサ、81、82、83 ドグ、811 脚部、812 被検出部、91、92 保持体、911、931 基礎部、912A、912B、932 保持部、98 目盛り。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16