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特開2022-182177照明用電源装置、照明器具本体、及び、照明器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182177
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】照明用電源装置、照明器具本体、及び、照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20221201BHJP
   F21S 8/02 20060101ALI20221201BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221201BHJP
【FI】
F21V23/00 120
F21V23/00 160
F21S8/02 430
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089570
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮原 雄太
(72)【発明者】
【氏名】平野 晶裕
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA01
(57)【要約】
【課題】小型化された照明用電源装置、及び、照明用電源装置を備える照明器具本体と照明器具とを提供する。
【解決手段】照明用電源装置1は、回路基板と、ケース10と、を備える。回路基板は、端子部と、回路部品とを含む。端子部は、電源線20を接続可能である。回路部品は、端子部に接続され点灯回路を構成する。ケース10は、電源線入線口11a、11b、11c、11dを有する。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、ケース10を貫通して端子部に電源線20が挿通される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源線を接続可能な端子部と、前記端子部に接続され点灯回路を構成する回路部品とを含む回路基板と、
前記回路基板を覆うケースと、を備え、
前記ケースは、前記ケースを貫通して前記端子部に前記電源線が挿通される電源線入線口を有する、
照明用電源装置。
【請求項2】
前記ケースは、凹部を有し、
前記電源線入線口は、前記ケースの前記凹部に位置する、
請求項1に記載の照明用電源装置。
【請求項3】
前記回路基板は、前記端子部が配置される端子面を有する基板母材を更に含み、
前記ケースは、
前記基板母材の前記端子面に対向する内面と、
前記ケースにおける前記内面と反対側の外面と、
前記外面に繋がる外周面と、を有し、
前記ケースの前記凹部は、前記外面及び前記外周面に跨って開口する、
請求項2に記載の照明用電源装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の照明用電源装置と、
前記点灯回路と電気的に接続可能である光源が配置される内部空間を有する枠体と、を備える、
照明器具本体。
【請求項5】
前記枠体は開口部を有し、
前記枠体の前記内部空間は、前記枠体の前記開口部から第1の向きに位置し、
前記照明用電源装置は、前記枠体の外部であって、前記枠体の前記内部空間から前記第1の向きに位置し、
前記光源から放射される光の光軸からの平面視において、前記照明用電源装置は、前記枠体の最外周より内側に位置する、
請求項4に記載の照明器具本体。
【請求項6】
前記電源線入線口は、前記光源から放射される光の光軸において前記光が放射される第2の向きと逆向きである第3の向きに対してなす角が45°以下である方向から前記電源線を挿通可能である、
請求項4又は5に記載の照明器具本体。
【請求項7】
請求項4から6のいずれか1項に記載の照明器具本体と、
前記光源と、を備える、
照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明用電源装置、照明器具本体、及び、照明器具に関し、特に、点灯回路を構成する回路部品を含む回路基板を備える照明用電源装置、照明用電源装置を備える照明器具本体、及び、照明用電源装置を備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電源収納部を備える照明器具が記載されている。
【0003】
特許文献1に開示の照明器具は、電源収納部内に電源基板を備える。また、特許文献1に開示の照明器具は、枠の一部である電源収納部の上に、端子収納部を備えている。
【0004】
特許文献1に開示の照明器具では、電源収納部の上に設けられた端子収納部に電源線が接続され、電源収納部の内部に設けられた電源基板に電力が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-62861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された照明器具では、電源収納部と端子収納部が別に設けられる。したがって、電源収容部と端子収容部とを含む照明用電源装置が大きくなる。特に、いわゆるダウンライトなどの埋め込み型照明器具において、電源収納部上に端子収納部が設けられることにより、照明用電源装置が大きくなり、照明器具の高さが増加する。
【0007】
本開示は上記の点に鑑みてなされたものであり、小型化された照明用電源装置、及び、照明用電源装置を備える照明器具本体と照明器具とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る照明用電源装置は、回路基板と、ケースとを備える。前記回路基板は、端子部と、回路部品と、を含む。前記端子部は、電源線を接続可能である。前記回路部品は、前記端子部に接続され点灯回路を構成する。前記ケースは、前記回路基板を覆う。前記ケースは、電源線入線口を有する。前記電源線入線口は、前記ケースを貫通して前記端子部に前記電源線が挿通される。
【0009】
本開示の一態様に係る照明器具本体は、前記照明用電源装置と、枠体と、を備える。前記枠体は、光源が配置される内部空間を有する。前記光源は、前記点灯回路と電気的に接続可能である。
【0010】
本開示の一態様に係る照明器具は、前記照明器具本体と、前記光源と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様に係る照明用電源装置は、回路基板に端子部と回路部品を備えるため、照明用電源装置が小型化する。また、本開示の一態様に係る照明器具本体と照明器具とは、照明用電源装置が小型化しているため、照明器具本体及び照明器具が小型化する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態1に係る照明器具の斜視図である。
図2図2は、同上の照明器具の斜視図である。
図3図3は、同上の照明器具の上面図である。
図4図4は、同上の照明器具のケースを外した状態の斜視図である。
図5図5は、同上の照明器具の断面図である。
図6図6Aは、実施の形態1の第1変形例に係る照明用電源装置の斜視図である。図6Bは、実施の形態1の第2変形例に係る照明用電源装置の斜視図である。
図7図7は、実施の形態2に係る照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態に係る照明用電源装置、照明器具本体、及び、照明器具について、図面を参照して説明する。
【0014】
(実施の形態1)
1.照明器具
実施の形態1に係る照明器具100の構成について、図面を参照して説明する。
【0015】
実施の形態1に係る照明器具100は、図2に示すように、照明器具本体110と、光源ユニット4とを備える。照明器具本体110は、図1に示すように、照明用電源装置1と、枠体2と、天板3とを備える。照明器具100は、例えば、天井などの造営材に埋めこまれる、いわゆるシーリングライトである。
【0016】
2.照明用電源装置
実施の形態1に係る照明用電源装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1図5に示すように、照明用電源装置1は、略直方体の形状であり、天板3上に設けられる。
【0017】
(1)回路基板
回路基板12は、図4図5に示すように、基板母材13と、基板母材13上の端子部14a及び14bと、基板母材13上の複数の回路部品16とを含む。
【0018】
基板母材13は、略長方形状の平板であり、誘電体と導電体の積層構造である。図5に示すように、基板母材13は、基板母材13の厚さ方向である第1方向D1における両端として、第1面131と第2面132とを有する。
【0019】
端子部14a及び14bは、それぞれ、電源線20(図1参照)を介して、外部電源と電気的に接続される。外部電源は、例えば、100V系又は200V系の商用電力系統、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置、又は、二次電池である。端子部14a及び14bは、基板母材13の第1面131側に固定され、第1方向D1に沿って第1面131から離れる向きに突出する。端子部14aは、第1挿入口15aと第2挿入口15bとを有する。端子部14bは、第1挿入口15cと第2挿入口15dとを有する。外部電源に接続される電源線20は、一方の極性である第1極性線20aが端子部14aの第1挿入口15aに接続され、他方の極性である第2極性線20bが端子部14aの第2挿入口15bに接続される。又は、外部電源に接続される電源線20は、第1極性線20aが端子部14bの第1挿入口15cに接続され、第2極性線20bが端子部14bの第2挿入口15dに接続される。端子部14aは、第1挿入口15aに対応して、第1極性線20a又と導通する第1接点端子と、第1極性線20aを押圧して固定する第1固定部材とを備える。端子部14aは、第2挿入口15bに対応して、第2極性線20bと導通する第2接点端子と、第2極性線20bを押圧して固定する第2固定部材とを備える。なお、第1接点端子は第1固定部材を兼ねてもよく、例えば、板バネであってもよい。同様に、第2接点端子は第2固定部材を兼ねてもよい。端子部14bも同様に、第1挿入口15cに対応して、第1極性線20aと導通する第1接点端子と、第1極性線20aを押圧して固定する第1固定部材とを備える。端子部14bは、第2挿入口15dに対応して、第2極性線20bと導通する第2接点端子と、第2極性線20bを押圧して固定する第2固定部材とを備える。また、端子部14aの第1接点端子と端子部14bの第1接点端子とは互いに導通している。さらに、端子部14aの第2接点端子と端子部14bの第2接点端子とは互いに導通している。この構成により、端子部14aと端子部14bとのうちいずれか一方に電源線20が接続されれば、外部電源と回路基板12とが電気的に接続される。また、端子部14aと端子部14bとのうちいずれか一方に電源線20が接続され、他方に他の照明用電源装置に接続される電源線が接続されてもよい。この構成により、電源線20(外部電源)に対して照明用電源装置1と他の照明用電源装置とが並列に接続される。なお、回路基板12では、端子部14a及び14bと回路部品16とが、互いに離間した配置であることが好ましい。
【0020】
複数の回路部品16は、光源ユニット4に給電する回路を構成する。複数の回路部品16は、例えば、端子部14a又は端子部14bに接続された電源線20から供給される交流を、光源ユニット4を点灯させるための直流に変換して、光源ユニット4に給電する回路を構成する。回路部品16は、例えば、変圧器、コンデンサ、又は、ダイオードである。図4の例では、複数の回路部品16は、基板母材13の第1面131に固定されている。なお、回路部品16の一部又は全部が、基板母材13の第2面132に固定されてもよい。又は、複数の回路部品16は、例えば、端子部14a又は端子部14bに接続された電源線20から供給される直流を、光源ユニット4を点灯させるための直流に電圧変換して、光源ユニット4に給電する回路を構成してもよい。回路部品16は、例えば、スイッチング素子であってもよい。
【0021】
(2)ケース
ケース10は、図1図5に示すように、回路基板12を覆う部材である。ケース10は、例えば、樹脂で形成されている。ケース10は、例えば、1つの面を開口部10e(図5参照)とする中空の略直方体の形状である。
【0022】
ケース10は、4つの外周面10fを有する。また、ケース10は、基部10aを含む。4つの外周面10fは、開口部10eに隣接し、かつ、第1方向D1に沿って延伸する。4つの外周面10fの第1方向D1における一端(第1端)は、ケース10の開口縁10gと繋がっている。4つの外周面10fの第1方向D1における他端(第2端)は、ケース10の基部10aと繋がっている。ケース10の基部10aは、外面10bと、内面10cとを有する。内面10cは、開口部10e側の面である。外面10bは、内面10cの反対側の面である。また、ケース10は、凹部10dを有する。4つの外周面10fは、他端(第2端)において、外面10bと凹部10dのいずれかと繋がっている。ケース10は、開口部10eに回路基板12が収まるように取り付けられる。回路基板12は、基板母材13の第1面131とケース10の内面10cとが対向するように取り付けられる。ケース10の凹部10dと基板母材13との間の距離W1は、外面10bと回路基板12との間の距離W2より短い。また、図1に示すように、凹部10dと開口縁10gとの間の距離W3は、外面10bと開口縁10gとの間の距離W4より短い。また、端子部14a及び14bは、第1方向D1から平面視したとき、凹部10dと重なる。
【0023】
ケース10は、電源線入線口11a、11b、11c、11dを有する。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、凹部10dに設けられている。電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、第1方向D1に延伸する貫通孔である。電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、回路基板12から遠い位置ほど、第1方向D1に直交する断面積が大きい形状の貫通孔である。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、第1挿入口15a、第2挿入口15b、第1挿入口15c、第2挿入口15dに、それぞれ連通する。すなわち、図5の断面図に示すように、ケース10の外側から電源線入線口11aを通じて、第1極性線20aを第1挿入口15aに挿入することができる。同様に、電源線入線口11bを通じて、第2極性線20bを第2挿入口15bに挿入することができる。また、電源線入線口11cを通じて、第1極性線20aを第1挿入口15cに挿入することができる。また、電源線入線口11dを通じて、第2極性線20bを第2挿入口15dに挿入することができる。なお、図1に示すように、電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、第2方向D2から電源線20を接続できるように構成されている。第2方向D2は、第1方向D1とのなす角度が所定の角度以下である。所定の角度は、例えば、45°である。この構成により、第1方向D1と第2方向D2とのずれが所定の角度以下であれば、電源線20が照明用電源装置1に接続される。
【0024】
また、凹部10dは互いに隣接する2つの外周面10fに接している。したがって、電源線20を基部10aの外面10bに接触させることなく、電源線20を照明用電源装置1に接続することが可能である。すなわち、電源線20をケース10の外側に配置する際に、凹部10dから、凹部10dに隣接するいずれかの外周面10fに沿うように配置することができる。したがって、ケース10の凹部10dと造営材との間と、ケース10の外周面10fと造営材との間とのそれぞれに電源線20を通すための空間が存在していれば、ケース10の外面10bと造営材との間に電源線20を通すための空間が必要ない。したがって、照明用電源装置1の施工性が向上する。
【0025】
3.照明器具本体及び照明器具の各構成要素
以下、照明器具本体110及び照明器具100の照明用電源装置1以外の構成要素について、より詳細に説明する。
【0026】
(1)枠体
図1図4に示す枠体2は、光源ユニット4及び天板3を保持する。枠体2は、例えば、金属で形成されており、有底の筒状を有する。枠体2は、図5に示すように、底部2aと筒状部2bとを有する。底部2aは、筒の底に相当し、円板形状である。筒状部2bは、例えば、円錐台の側面形状である。図1図5に示す例では、底部2aと筒状部2bとは一体に形成されている。筒状部2bは、第1方向D1における一端(第1端)が底部2aに繋がる。枠体2は、筒状部2bの第1方向D1における他端(第2端)に開口部2eを有する。枠体2は、底部2aと筒状部2bとに囲まれた内部空間2gを有する。筒状部2bは、底部2aから遠ざかり開口部2eに近づくほど広がる形状である。言い換えると、底部2aから遠ざかり開口部2eに近づくほど、内部空間2gにおける第1方向D1と直交する断面積が大きくなる。枠体2の内部空間2gには、光源ユニット4が取り付けられる。光源ユニット4は、枠体2の底部2aの内部空間2gに面する内底面2cに接触するように取り付けられる。光源ユニット4は、底部2aに設けられた貫通孔を介して照明用電源装置1と電気的に接続される。
【0027】
なお、第1方向D1から平面視したとき、図3に示すように、枠体2の最外周2fより内側に照明用電源装置1の全域が含まれるとしてもよい。この構成により、照明器具100が造営材に埋め込まれる際、枠体2に対応して造営材に設けられた孔に対して照明器具100を傾けなくても、照明器具100を造営材の孔に挿入することができる。すなわち、照明器具100が天井などの造営材に埋め込まれる際に、照明器具100を真上に押し上げての設置が可能となる。したがって、照明器具100の施工性が向上する。
【0028】
(2)天板
図1図4に示す天板3は、枠体2を保持する。天板3は、例えば、底部3aと、複数(図示例では2つ)の側面部3bとを有する。図1図4に示す例では、底部3aと複数の側面部3bとは一体に形成されている。天板3の底部3aは、枠体2の底部2aの外底面2d(図5参照)の一部を覆う。枠体2の底部2aの外底面2dは、底部2aにおける開口部2eと反対側の面である。天板3は、照明用電源装置1を固定するための取付部3c(図4参照)を有する。取付部3cは、回路基板12と天板3とを電気的に絶縁するための絶縁部材を含む。取付部3cは、底部2aに設けられている。照明用電源装置1は、回路基板12の厚さ方向である第1方向D1が、枠体2の底部2aの厚さ方向と同一になるように、底部3aに取り付けられる。照明用電源装置1は、回路基板12の基板母材13の第1面131が枠体2の外底面2dと対向するように天板3に取り付けられる。複数の側面部3bの各々は、枠体2の筒状部2bの一部を覆い、照明器具100を天井などの造営材に固定するための金具の取付部を有する。
【0029】
(3)光源ユニット
図2及び図5に示す光源ユニット4は、第1方向D1に沿って枠体2の底部2aから遠ざかる向きに光を放射する発光ユニットである。
【0030】
光源ユニット4は、光源41と、光源ケース42とを備える。光源ケース42は、例えば、第1方向D1に延伸する円筒形であり、樹脂で形成されている。光源41は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含む。光源ケース42の第1方向D1における一端(第1端)は、枠体2の内底面2cに接する。光源ケース42は、第1方向D1における他端(第2端)に、可視光を透過又は半透過する光照射面43を有する。光源ユニット4は、第1方向D1に沿って、光源41から光照射面43を介して枠体2の開口部2eの方向に光を出射する。
【0031】
4.効果
実施の形態1に係る照明用電源装置1は、回路部品16と端子部14a及び14bとを含む1つのユニットとして形成されている。したがって、点灯回路ユニットと端子部ユニットとを個別に形成する場合と比較して、照明用電源装置1を小型化することができる。
【0032】
また、実施の形態1に係る照明用電源装置1では、点灯回路を構成する回路部品16と端子部14a及び14bとが同一の基板母材13上に形成されている。したがって、点灯回路を構成する回路部品を含む回路基板と、端子部が形成される端子台基板とを含む照明用電源装置に対しても、照明用電源装置1を小型化することができる。
【0033】
また、実施の形態1に係る照明用電源装置1では、電源線入線口11a、11b、11c、11dがケース10の凹部10dに形成されている。ケース10の凹部10dと回路基板12との間の距離W1は、ケース10の外面10bと回路基板12との間の距離W2より短い。すなわち、凹部10dと開口縁10gとの間の距離W3は、外面10bと開口縁10gとの間の距離W4より短い。したがって、凹部10dにおける照明用電源装置1の第1方向D1に沿った厚さW3は、外面10bにおける照明用電源装置1の第1方向D1に沿った厚さW4より小さい。また、実施の形態1に係る照明用電源装置1では、ケース10の凹部10dが外周面10fと繋がっている。したがって、電源線20を、凹部10dと外周面10fに接触し外面10bに接触しないように配置することが可能である。このような配置とすることで、凹部10dと造営材との間と、外周面10fと造営材との間とのそれぞれに電源線20を配置可能であれば、外面10bと造営材との間に電源線20を通すための空間が不要である。すなわち、照明用電源装置1の外面10bに対して梁や断熱材が迫った状況においても、照明用電源装置1に電源線20を接続することができる。したがって、照明用電源装置1の施工性が向上する。
【0034】
また、実施の形態1に係る照明器具本体110及び照明器具100では、第1方向D1と、光源ユニット4の光源41の光軸方向とが一致する。さらに、実施の形態1に係る照明器具本体110及び照明器具100では、第1方向D1と、照明器具本体110又は照明器具100が造営材に埋め込まれる方向とが一致する。したがって、照明器具本体110又は照明器具100を天井などの造営材に埋め込む際に、造営材の内部に設けるべき、照明器具本体110又は照明器具100を配置するための空隙の深さを小さくすることができる。したがって、照明器具本体110及び照明器具100の施工性が向上する。
【0035】
また、実施の形態1に係る照明器具本体110及び照明器具100では、第1方向D1から平面視したとき、枠体2の最外周2fより内側に照明用電源装置1の全域が含まれる。この構成により、照明器具100が天井などの造営材に埋め込まれる際、造営材に設けられた孔に対して照明器具100を傾けなくても、照明器具100が孔を通過する。すなわち、照明器具100を天井などの造営材に埋め込むときに、照明器具100をまっすぐ押し上げて設置することができるため、施工が簡単になる。
【0036】
(変形例)
変形例に係る照明用電源装置5及び6は、凹部50d及び60dの形状が、実施の形態1に係る照明用電源装置1の凹部10dと異なる。
【0037】
第1変形例に係る照明用電源装置5では、図6Aに示すように、ケース50は、4つの外周面50fを有する。また、ケース50は、凹部50dを有する。4つの外周面50fは、第1方向D1における一端(第1端)が開口縁50gに繋がる。4つの外周面50fは、第1方向D1における他端(第2端)が、外面50bと凹部50dとのいずれかに繋がる。凹部50dは、第3方向D3における一端(第1端)で、1つの外周面50fと繋がる。また、凹部50dは、第3方向D3における他端(第2端)で、他の1つの外周面50fと繋がる。第3方向D3は、第1方向D1と直交する方向である。第1変形例では、第3方向D3は、基板母材13の長手方向である。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、凹部50dに形成されている。また、実施の形態1と同様に、凹部50dと開口縁50gとの間の距離W5は、外面50bと開口縁50gとの間の距離W6より小さい。
【0038】
本構成によれば、電源線20を電源線入線口11a、11b、11c、11dから第3方向D3に沿って配置することで、電源線20と外面50bとを接触させることなく電源線20を配置することができる。したがって、凹部50dと造営材との間に電源線20を配置できる場合に、外面50bと造営材との間に電源線20を配置するための空間を必ずしも必要としない。したがって、照明用電源装置5、及び、照明用電源装置5を備える照明器具本体又は照明器具の施工性が向上する。
【0039】
また、第2変形例に係る照明用電源装置6は、図6Bに示すように、ケース60は、4つの外周面60fを有する。また、ケース60は、凹部60dを有する。4つの外周面60fは、第1方向D1における一端(第1端)が開口縁60gに繋がる。4つの外周面60fは、第1方向D1における他端(第2端)が、外面60bと凹部60dとのいずれかに繋がる。凹部60dは、第4方向D4における一端で、1つの外周面60fと繋がる。第4方向D4は、第1方向D1と直交する方向である。第2変形例では、第4方向D4は、基板母材13の長手方向である。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、凹部60dに形成されている。また、実施の形態1と同様に、凹部60dと開口縁60gとの間の距離W7は、外面60bと開口縁60gとの間の距離W8より小さい。
【0040】
本構成によっても、電源線20を電源線入線口11a、11b、11c、11dから第4方向D4に沿って外周面60fへの最短経路で配置することで、電源線20と外面60bとを接触させることなく電源線20を配置することができる。したがって、凹部60dと造営材との間に電源線20を配置できる場合に、外面60bと造営材との間に電源線20を配置するための空間を必ずしも必要としない。したがって、照明用電源装置6、及び、照明用電源装置6を備える照明器具本体又は照明器具の施工性が向上する。
【0041】
なお、凹部10d、50d、60dの形状は実施の形態1及び各変形例で説明した形状に限られない。凹部10d、50d、60dの形状は、電源線入線口11a、11b、11c、11dから少なくとも1つの外周面10f、50f、60fまで切れ目なく繋がるものであればよい。例えば、凹部10d、50d、60dは、電源線入線口11a、11b、11c、11dから外周面10f、50f、60fのいずれかまでケース10、50、60の短軸方向に伸びるものでもよい。又は、例えば、凹部10d、50d、60dは、電源線入線口11a、11b、11c、11dから複数の外周面10f、50f、60fまで、X字状やT字状、放射状など、複数方向に伸びるものでもよい。
【0042】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る照明器具200は、図7に示すように、照明用電源装置7と枠体2及び天板3との位置関係が異なる点で、実施の形態1に係る照明器具100(図1参照)と異なる。
【0043】
1.照明用電源装置
実施の形態2に係る照明用電源装置7は、図7に示すように、略直方体の形状であり、天板3上に設けられる。照明用電源装置7は、回路基板12(図4参照)とケース70とを備える。回路基板12の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。但し、回路基板12の端子部14a及び14bは、基板母材13の厚さ方向である第5方向D5に突出しており、第6方向D6から電源線21を挿入可能である点で、実施の形態1の端子部14a及び14b(図4参照)と異なる。
【0044】
(1)ケース
ケース70は、図7に示すように、回路基板12を覆う部材である。ケース70は、例えば、樹脂で形成されている。ケース70は、例えば、1つの面を開口部とする、中空の略直方体の形状である。
【0045】
ケース70は、3つの外周面70fと開口部と基部と背部を有する。3つの外周面70fは、第5方向D5に沿って延伸する。3つの外周面70fの第5方向D5における一端(第1端)である背後縁70gは、背部(図示しない)と繋がっている。3つの外周面70fの第5方向D5における他端(第2端)は、ケース70の基部と繋がっている。ケース70の基部は、外面70bを有する。また、ケース70は、凹部70dを有する。3つの外周面70fは、他端(第2端)において、外面70bと凹部70dのいずれかと繋がっている。回路基板12は、基板母材13の第1面131が外面70b側、第2面132が背部側となるように、ケース70の内部に格納される。ケース70の開口部は、第7方向D7における一端に設けられている。第7方向D7は、第5方向D5に直交する方向である。第7方向D7は、例えば、基板母材13の短軸方向である。図7に示すように、凹部70dと背後縁70gとの間の距離W9は、外面70bと背後縁70gとの間の距離W10より短い。また、端子部14a及び14bは、第5方向D5から平面視したとき、凹部70dと重なる。
【0046】
ケース70は、電源線入線口11a、11b、11c、11dを有する。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、凹部70dに設けられている。電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、第5方向D5に延伸する貫通孔である。電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、回路基板12から遠い位置ほど、第1方向D1に直交する断面積が大きい形状の貫通孔である。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、第1挿入口15a、第2挿入口15b、第1挿入口15c、第2挿入口15dに、それぞれ連通する。すなわち、ケース70の外側から電源線入線口11aを通じて、第1極性線21aを第1挿入口15aに挿入することができる。同様に、電源線入線口11bを通じて、第2極性線21bを第2挿入口15bに挿入することができる。また、電源線入線口11cを通じて、第1極性線21aを第1挿入口15cに挿入することができる。また、電源線入線口11dを通じて、第2極性線21bを第2挿入口15dに挿入することができる。なお、図7に示すように、電源線入線口11a、11b、11c、11dのそれぞれは、第6方向D6から電源線21を接続できるように構成されている。第6方向D6は、第5方向D5とのなす角度が所定の角度以下である。所定の角度は、例えば、45°である。この構成により、第5方向D5と第6方向D6とのずれが所定の角度以下であれば、電源線21が照明用電源装置1に接続される。
【0047】
また、凹部70dは1つの外周面70fに接している。したがって、電源線21を基部の外面70bに接触させることなく、電源線21を照明用電源装置7に接続することが可能である。すなわち、電源線21をケース70の外側に配置する際に、凹部70dから、凹部70dに隣接する外周面70fに沿うように配置することができる。したがって、ケース70の凹部70dと造営材との間と、ケース70の外周面70fと造営材との間とのそれぞれに電源線21を通すための空間が存在していれば、ケース70の外面70bと造営材との間に電源線21を通すための空間が必要ない。したがって、照明用電源装置7の施工性が向上する。
【0048】
2.照明器具本体及び照明器具
実施の形態2に係る照明器具200は、照明用電源装置7以外の構成要素は実施の形態1の枠体2、天板3、光源ユニット4と同一であるので、詳細な説明を省略する。以下、照明用電源装置7と、枠体2、天板3、光源ユニット4のそれぞれとの位置関係について説明する。
【0049】
枠体2は、実施の形態1と同様に、光源ユニット4及び天板3を保持する。枠体2は、底部2aと筒状部2bを有する。底部2aは、筒の底に相当し、円板形状である。筒状部2bは、例えば、円錐台の側面形状である。筒状部2bは、第7方向D7における一端(第1端)が底部2aに繋がる。枠体2は、筒状部2bの第7方向D7における他端(第2端)に開口部2eを有する。枠体2は、底部2aと筒状部2bとに囲まれた内部空間2gを有する。筒状部2bは、底部2aから遠く開口部2eに近い位置ほど内径が広い形状である。言い換えると、底部2aから遠ざかり開口部2eに近づくほど、内部空間2gにおける第1方向D1と直交する断面積が大きくなる。枠体2の内部空間2gには、光源ユニット4が取り付けられる。光源ユニット4は、枠体2の底部2aの内部空間2gに面する内底面2cに接触するように取り付けられる。光源ユニット4は、底部2aに設けられた貫通孔を介して照明用電源装置7と電気的に接続される。
【0050】
なお、第7方向D7から平面視したとき、枠体2の最外周2fより内側に照明用電源装置7の全域が含まれるとしてもよい。この構成により、照明器具200が造営材に埋め込まれる際、枠体2に対応して造営材に設けられた孔に対して照明器具200を傾けなくても、照明器具200を造営材の孔に挿入することができる。すなわち、照明器具200が天井などの造営材に埋め込まれる際に、照明器具200を真上に押し上げての設置が可能となる。したがって、照明器具200の施工性が向上する。
【0051】
天板3は、実施の形態1と同様、枠体2を保持する。天板3は、底部3aと、複数の側面部3bとを有する。天板3の底部3aは、枠体2の底部2aの外底面2dの一部を覆う。照明用電源装置7は、第7方向D7が、枠体2の底部2aの厚さ方向と同一になるように、底部3aに取り付けられる。側面部3bは、枠体2の筒状部2bの一部を覆い、照明器具100を天井などの造営材に固定するための金具の取付部を有する。
【0052】
光源ユニット4は、第7方向D7に沿って枠体2の底部2aから遠ざかる向きに光を放射する発光ユニットである。
【0053】
3.効果
実施の形態2に係る照明用電源装置7も、点灯回路を構成する回路部品16と端子部14a、14bとを含む1つのユニットとして形成されている。したがって、点灯回路ユニットと端子台ユニットとを個別に形成する場合と比較して、照明用電源装置7を小型化することができる。
【0054】
また、実施の形態2に係る照明用電源装置7では、点灯回路を構成する回路部品16と、端子部14a、14bが同一の基板母材13上に形成されている。したがって、点灯回路を構成する回路部品16を含む回路基板と、端子部が形成される回路基板とを含む照明用電源装置に対しても、照明用電源装置7を小型化することができる。
【0055】
また、実施の形態2に係る照明用電源装置7では、電源線入線口11a、11b、11c、11dがケース70の凹部70dに形成されている。ケース70の凹部70dと背後縁70gとの間の距離W9は、ケース70の外面70bと背後縁70gとの間の距離W10より短い。したがって、凹部70dにおける照明用電源装置7の第5方向D5に沿った厚さW9は、外面70bにおける照明用電源装置7の第5方向D5に沿った厚さW10より小さい。また、実施の形態2に係る照明用電源装置7では、ケース70の凹部70dが外周面70fと繋がっている。したがって、電源線21を、凹部70dと外周面70fに接触し外面70bに接触しないように配置することが可能である。このような配置とすることで、凹部70dと造営材との間と、外周面70fと造営材との間とのそれぞれに電源線21を配置可能であれば、外面70bと造営材との間に電源線21を通すための空間が不要である。すなわち、照明用電源装置1の外面70bに対して梁や断熱材が迫った状況においても、照明用電源装置7に電源線21を接続することができる。したがって、照明用電源装置7の施工性が向上する。
【0056】
また、実施の形態2に係る照明器具200では、第5方向D5と、光源ユニット4の光源41の光軸方向とが交差する。したがって、照明用電源装置7において光源ユニット4の反対側に、必ずしも電源線21を通す必要がない。したがって、照明器具200を天井などの造営材に埋め込む際に、造営材の内部に設けるべき、照明器具200を配置するための空隙の深さが小さくてよい。したがって、照明器具200の施工性が向上する。
【0057】
また、実施の形態2に係る照明器具200では、第7方向D7から平面視したとき、枠体2の最外周2fより内側に照明用電源装置7の全域が含まれる。この構成により、照明器具200が天井などの造営材に埋め込まれる際、造営材に設けられた孔に対して照明器具200を傾けなくても、照明器具200が孔を通過する。すなわち、照明器具200を天井などの造営材に埋め込むときに、照明器具200をまっすぐ押し上げて設置することができるため、施工が簡単になる。
【0058】
なお、実施の形態2に係る照明器具200から光源ユニット4を除いた照明器具本体についても、照明器具200と同様の効果を得ることができる。
【0059】
(実施の形態に係るその他の変形例)
(1)実施の形態1に係る光源ユニット4は、照明器具本体110の枠体2に直接取り付けられる。しかしながら、照明器具本体110はソケットを備え、光源ユニット4はソケットに取り付けられるとしてもよい。例えば、照明器具本体110はソケットを備える。ソケットは、枠体2の底部2aの内底面2cに接して固定される。ソケットは、光源ユニット4を取り付け可能な取付部を内部空間2g側に有する。光源ユニット4は、光源41を備え、ソケットに接続可能な口金を、光照射面43の反対側に備える。ソケットと口金との組み合わせは、例えば、エジソン型、GX53型など、公知のソケットと口金との組み合わせを用いることができる。
【0060】
(2)実施の形態2に係る照明用電源装置7では、ケース70に凹部70dが形成される。しかしながら、照明用電源装置7のケース70は凹部70dを有さず、3つの外周面70fの第5方向D5における他端(第2端)に、ケース70の基部のみが設けられるとしてもよい。ケース70は、基部に電源線入線口11a、11b、11c、11dを有する。電源線入線口11a、11b、11c、11dは、第5方向D5に延伸する貫通孔であり、第5方向D5における一端が外面70bに繋がる。このような構成であっても、照明用電源装置7において第7方向D7における光源ユニット4の反対側に必ずしも電源線21を配置する必要がない。したがって、照明器具200を天井などの造営材に埋め込む際に、造営材の内部に設けるべき、照明器具200を配置するための空隙の深さが小さくてよい。したがって、照明器具200の施工性が向上する。
【0061】
(まとめ)
第1の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)は、回路基板(12)と、ケース(10;50;60;70)とを備える。回路基板(12)は、端子部(14a、14b)と、回路部品(16)とを含む。端子部(14a、14b)は、電源線(20;21)を接続可能である。回路部品(16)は、端子部(14a、14b)に接続され点灯回路を構成する。ケース(10;50;60;70)は、電源線入線口(11a、11b、11c、11d)を有する。電源線入線口(11a、11b、11c、11d)は、ケース(10;50;60;70)を貫通して端子部(14a、14b)に電源線(20;21)が挿通される。
【0062】
第1の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)によれば、端子部(14a、14b)を含む端子台と、点灯回路を含む点灯回路基板とが独立した照明用電源装置と比べて照明用電源装置(1;5;6;7)が小型化する。したがって、照明用電源装置(1;5;6;7)を備える照明器具(100;200)および照明器具本体(110)の小型化を図ることができる。
【0063】
第2の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)は、第1の態様において、ケース(10;50;60;70)は、凹部(10d;50d;60d;70d)を有する。電源線入線口(11a、11b、11c、11d)は、ケース(10;50;60;70)の凹部(10d;50d;60d;70d)に位置する。
【0064】
第2の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)によれば、電源線(20;21)の少なくとも一部を、ケース(10;50;60;70)の凹部(10d;50d;60d;70d)に位置させることができる。したがって、照明用電源装置(1;5;6;7)に電源線(20;21)を接続することが容易となる。
【0065】
第3の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)は、第2の態様において、回路基板(12)は、基板母材(13)を更に含む。基板母材(13)は、端子部(14a、14b)が配置される端子面(131)を有する。ケース(10;50;60;70)は、内面(10c)と、外面(10b;50b;60b;70b)と、外周面(10f;50f;60f;70f)と、を有する。内面(10c)は、基板母材(13)の端子面(131)に対向する。外面(10b)は、ケース(10;50;60;70)における内面(10c)と反対側である。外周面(10f;50f;60f;70f)は、外面(10b;50b;60b;70b)に繋がる。ケース(10;50;60;70)の凹部(10d;50d;60d;70d)は、主面(10b;50b;60b;70b)及び外周面(10f;50f;60f;70f)に跨って開口する。
【0066】
第3の態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)によれば、ケース(10;50;60;70)の外面(10b;50b;60b;70b)に電源線(20;21)を接触させることなく、電源線(20;21)を照明用電源装置(1;5;6;7)に接続することができる。したがって、電源線(20;21)と照明用電源装置(1;5;6;7)が必要とする空間を狭くすることができ、照明用電源装置(1;5;6;7)に電源線(20;21)を接続することが容易となる。
【0067】
第4の態様に係る照明器具本体(110)は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る照明用電源装置(1;5;6;7)と、枠体(2)と、を備える。枠体(2)は、光源(41)が配置される内部空間(2g)を有する。光源(41)は、点灯回路と電気的に接続可能である。
【0068】
第4の態様に係る照明器具本体(110)によれば、点灯回路を含む照明用電源装置(1;5;6;7)が小型化するため、照明器具本体(110)を小型化することができる。
【0069】
第5の態様に係る照明器具本体(110)は、第4の態様において、枠体(2)は開口部(2e)を有する。枠体(2)の内部空間(2g)は、枠体(2)の開口部(2e)から第1の向きに位置する。照明用電源装置(1;5;6;7)は、枠体(2)の外部であって、枠体(2)の内部空間(2g)から第1の向きに位置する。光源(41)から放射される光の光軸からの平面視において、照明用電源装置(1;5;6;7)は、枠体(2)の最外周(2f)より内側に位置する。
【0070】
第5の態様に係る照明器具本体(110)によれば、照明器具本体(110)を天井などの造営材に取り付ける際に、造営材に設けた孔に対して照明器具本体(110)を傾けずに照明器具本体(110)を埋め込むことができる。したがって、(110)の施工が容易となる。
【0071】
第6の態様に係る照明器具本体(110)は、第4又は第5の態様において、電源線入線口(11a、11b、11c、11d)は、第3の向きに対してなす角度が45°以下である方向から電源線(20)を挿通可能である。第3の向きは、光源(41)から放射される光の光軸において光が放射される第2の向きと逆向きである。
【0072】
第6の態様に係る照明器具本体(110)によれば、電源線(20)の配置自由度が向上するため、電源線(20)を照明器具本体(110)と接続することが容易となる。
【0073】
第7の態様に係る照明器具(100;200)は、第4から第6のいずれか1つの態様に係る照明器具本体(110)と、光源(41)とを備える。
【0074】
第7の態様に係る照明器具(100;200)によれば、照明用電源装置(1;5;6;7)が小型化するため、照明器具(100;200)を小型化することができる。
【符号の説明】
【0075】
1、5、6、7 照明用電源装置
10、50、60、70 ケース
10b、50b、60b、70b 外面
10c 内面
10d、50d、60d、70d 凹部
10f、50f、60f、70f 外周面
11a、11b、11c、11d 電源線入線口
12 回路基板
13 基板母材
131 第1面(端子面)
14a、14b 端子部
16 回路部品
2 枠体
2a 底部
2e 開口部
2f 最外周
2g 内部空間
41 光源
20、21 電源線
100、200 照明器具
110 照明器具本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7