(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182209
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221201BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089653
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】521232153
【氏名又は名称】瀬川 健
(71)【出願人】
【識別番号】320013263
【氏名又は名称】伊吹 欽也
(74)【代理人】
【識別番号】100153246
【弁理士】
【氏名又は名称】伊吹 欽也
(72)【発明者】
【氏名】瀬川 健
(72)【発明者】
【氏名】伊吹 欽也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】移動販売車の出店場所を選定するに際し、出店場所の価値を判断するための情報を提供する。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、移動販売車の出店する貸しスペースに関する貸借情報を管理する情報処理装置であって、移動販売利用者の第1端末に、貸しスペースの位置情報を表示させる第1表示制御手段と、第1端末に、移動販売車の出店をリクエストする貸しスペースを選択させる選択制御手段と、第1端末から、選択された貸しスペースの情報を受信する受信手段と、貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎にリクエストの回数をカウントするカウント手段と、移動販売出店者の第2端末に、貸しスペース毎に回数に関する情報を表示させる第2表示制御手段と、を有する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動販売車の出店する貸しスペースに関する貸借情報を管理する情報処理装置であって、
移動販売利用者の第1端末に、貸しスペースの位置情報を表示させる第1表示制御手段と、
第1端末に、移動販売車の出店をリクエストする貸しスペースを選択させる選択制御手段と、
第1端末から、選択された貸しスペースの情報を受信する受信手段と、
前記貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎に前記リクエストの回数をカウントするカウント手段と、
移動販売出店者の第2端末に、貸しスペース毎に前記回数に関する情報を表示させる第2表示制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
移動販売車の出店する貸しスペースに関する貸借情報を管理する情報処理装置であって、
移動販売利用者の第1端末に、貸しスペースの位置情報、及び、移動販売車の出店をリクエストしたい貸しスペースの選択を促す表示を表示させる第1表示制御手段と、
第1端末に、貸しスペースを選択させる選択制御手段と、
第1端末から、選択された貸しスペースの情報を受信する受信手段と、
前記貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎に前記選択の回数をカウントするカウント手段と、
移動販売出店者の第2端末に、貸しスペース毎に前記回数に関する情報を表示させる第2表示制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
移動販売車の出店をリクエストした移動販売利用者の嗜好するフードジャンルの情報を取得する取得手段と、
を有し、
前記カウント手段は、前記貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎に且つフードジャンル毎に前記回数をカウントし、
前記第2表示制御手段は、貸しスペース毎に且つフードジャンル毎に前記回数に関する情報を表示させること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1端末に、ユーザの自宅又は勤務先の少なくとも何れかの位置情報を入力させる入力手段と、
を有し、
前記第1表示制御手段は、入力された位置情報の所定距離内に所在する貸しスペースの位置情報を表示させること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータに、
移動販売車の出店可能な出店スペースの位置情報を表示する第1表示手段と、
移動販売車の出店をリクエストする出店スペースを選択させる選択操作手段と、
移動販売車の出店可能な出店スペースの賃貸情報、及び、出店スペース毎に前記リクエストの回数に関する情報を表示する第2表示手段と、
して機能させるプログラム。
【請求項6】
コンピュータに、
移動販売車の出店可能な出店スペースの位置情報、及び、移動販売車の出店をリクエストしたい貸しスペースの選択を促す表示を表示する第1表示手段と、
出店スペースを選択させる選択操作手段と、
移動販売車の出店可能な出店スペースの賃貸情報、及び、出店スペース毎に前記選択の回数に関する情報を表示する第2表示手段と、
して機能させるプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
移動販売車の出店可能な出店スペースの位置情報を表示する第1表示手段と、
移動販売車の出店をリクエストする出店スペースを選択させる選択操作手段として機能させる第1プログラムと、
コンピュータに、
移動販売車の出店可能な出店スペースの賃貸情報、及び、出店スペース毎に前記リクエストの回数に関する情報を表示する第2表示手段として機能させる第2プログラムと、
がそれぞれ別々に提供される関連プログラムセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、駅前やオフィス街などの一部スペースにおいて出店し、弁当等を販売する移動販売車(以下例えばキッチンカーとも呼ぶ)が知られている。特にスペースの立地はキッチンカーの売り上げを大きく左右するため、キッチンカーオーナーとしてはできるだけ好立地の場所での出店を希望する一方、出店許可や競合カーとの兼ね合いなどから、好適な販売場所探しが悩みの種である。
【0003】
一方、個人・企業の土地所有者もしくは不動産管理会社など、スペースを所有・管理する側にとっても、曜日や時間帯によっては自スペースの賃貸が可能となる場所もあり、空いているスペースを有効活用して、収益を上げたいとの要望がある。
【0004】
このような背景の下、近年、スペースを貸したい者と借りたい者をマッチングさせるための空きスペースのマッチングシステムが知られている。例えば特許文献1に記載される発明によれば、空きスペースの時間貸しなど、空きスペースの有効活用において、空きスペースを時間貸ししたい貸主と、空きスペースを利用したい借手とを情報提供サーバ及び賃貸管理サーバでマッチングすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、特許文献1に記載される発明のようなマッチングシステムにおいては、スペースの貸主は貸したいスペースの立地情報、時間、賃料などの賃貸情報を公開しており、キッチンカーオーナーはその中から条件やどのくらいのお客、売上が見込めるかを見定めてスペースを申し込む。ここで、例えば昼時に弁当需要が高いと考えられるオフィス街やマンション街など一般に好立地といわれるほどスペース賃料は高く設定されることが多いが、単純に好立地だからといって賃料に見合った売上が期待ほど得られないこともある。
【0007】
即ち、キッチンカーオーナーにとって賃料に見合う価値とは、そのスペースにおいてどのくらい商品の購入需要があるかどうかであって(最終的には売上があるかどうか)であり、従来のように単純に貸主が公開したスペースの立地情報からのみでは、潜在的な購入需要を推し測ることが困難である場合があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑み提案されたものであり、一つの側面では、移動販売車の出店場所を選定するに際し、出店場所の価値を判断するための情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、移動販売車の出店する貸しスペースに関する貸借情報を管理する情報処理装置であって、移動販売利用者の第1端末に、貸しスペースの位置情報を表示させる第1表示制御手段と、第1端末に、移動販売車の出店をリクエストする貸しスペースを選択させる選択制御手段と、第1端末から、選択された貸しスペースの情報を受信する受信手段と、前記貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎に前記リクエストの回数をカウントするカウント手段と、移動販売出店者の第2端末に、貸しスペース毎に前記回数に関する情報を表示させる第2表示制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施の形態によれば、移動販売車の出店場所を選定するに際し、出店場所の価値を判断するための情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る賃貸スペース管理システムの構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る管理サーバ、借主端末及びユーザ端末のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るDBのデータ構成例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る借主側の利用画面例1を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る借主側の利用画面例2を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る借主側の利用画面例3を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るユーザ側の利用画面例1を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るユーザ側の利用画面例2を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るユーザ側の利用画面例3を示す図である。
【
図11】本実施形態に係る誘致リクエストDBのデータ構成例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係る借主側の利用画面例4を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[実施形態1]
<システム構成>
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係る賃貸スペース管理システムの構成例を示す図である。
図1の賃貸スペース管理システム100は、賃貸スペース管理サーバ10と、スペース貸主の貸主端末20と、キッチンカーKを出店するスペース借主の借主端末30と、キッチンカーKを利用する一般ユーザ(お客)のユーザ端末40とを含み、ネットワーク50を介して接続されている。
【0013】
賃貸スペース管理サーバ(以下単に管理サーバという)10は、スペース(土地)を貸したい貸主と、スペースを借りてキッチンカーを出店したい借主とのスペース貸し借りをマッチングさせるための、いわゆる空きスペースの貸し借りマッチング・サーバ装置である。管理サーバ10は、スペースの貸主の貸主端末20から受け付けた貸したいスペースの賃貸情報(立地情報、時間、賃料など)を公開するとともに、キッチンカーオーナーの借主端末30から所望の出店スペース賃貸借の予約申し込みを受ける。
【0014】
また管理サーバ10は、キッチンカーKを利用する一般ユーザ(お客)に対して、スペース賃貸借情報を元にしたキッチンカー出店マップを提供する。地図上に表示された貸し出店スペースに出店中又は出店予定のキッチンカー出店情報をマッピングすることで、いつどこにどのようなキッチンカーが出店しているかを示すキッチンカー出店情報を、ユーザ端末40を用いて検索することが可能である。
【0015】
また更にユーザは、地図上に表示されたスペースに対してキッチンカーの誘致リクエスト(出店リクエストともいう)を付すことができる。管理サーバ10は、ユーザ端末40からスペースに対してキッチンカーの誘致リクエストを受け付けると、誘致リクエスト情報をそのスペースと対応付けて保存する。
【0016】
貸主端末20は、スペースを貸したい貸主が管理サーバ10にアクセスして、スペースの賃貸情報の登録や予約管理を行う際に用いるコンピュータ端末であり、例えば貸主が各種操作を行うための操作部や予約情報を表示するための表示部を有するPCやスマートフォン、タブレット端末が用いられる。
【0017】
借主端末30は、スペースを借りたい借主が管理サーバ10にアクセスして、スペースの賃貸情報の検索、参照、申し込み、予約管理を行う際に用いるコンピュータ端末であり、例えば借主が各種操作を行うための操作部や賃貸情報及び予約情報を表示するための表示部を有するPCやスマートフォン、タブレット端末が用いられる。
【0018】
ユーザ端末40は、キッチンカーを利用したいユーザ(お客)が管理サーバ10にアクセスして、キッチンカー出店マップ・出店情報の検索及び参照、さらには誘致リクエストを行う際に用いるコンピュータ端末であり、例えばユーザが各種操作を行うための操作部やキッチンカー出店マップ・出店情報を表示するための表示部を有するPCやスマートフォン、タブレット端末が用いられる。
【0019】
ネットワーク50は、有線、無線を含む通信ネットワークである。ネットワーク50は、例えば、インターネット、公衆回線網、LAN、WiFi(登録商標)などを含む。
【0020】
(ハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、及び通信装置15を有する。
【0021】
CPU11は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM12は、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM13は、CPU11での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする作業エリアである。HDD14は、各種データ及びプログラムを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して他装置との通信を行う。
【0022】
なお、貸主端末20、借主端末30及びユーザ端末40は、一般的なPCやスマートフォン、タブレット端末が用いられればよいため、これら端末のハードウェア構成例については説明を省略する。
【0023】
(ソフトウェア構成)
図3は、本実施形態に係る管理サーバ、借主端末及びユーザ端末のソフトウェア構成例を示す図である。
【0024】
管理サーバ10は、本実施形態に係る主な機能部として、表示制御部101、選択制御部102、送受信部103、カウント部104、及び記憶部109を有する。表示制御部101は、ユーザ端末40に、貸しスペースの位置情報、ないし、移動販売車の出店をリクエストしたい貸しスペースの選択を促す表示を表示させる機能を有している。選択制御部102は、ユーザ端末40に、移動販売車の出店をリクエストする貸しスペースを選択させる機能を有している。送受信部103は、ユーザ端末40から、選択された貸しスペースの情報を受信する機能を有している。カウント部104は、貸しスペースの情報が受信された場合に、貸しスペース毎に前記リクエストの回数をカウントする機能を有している。記憶部109は、貸主・貸しスペース情報DB109a、借主・キッチンカー情報DB109b、予約管理DB109c、ユーザDB109d、誘致リクエストDB109e、及び地
図DB109fを記憶する機能を有している。
【0025】
借主端末30は、本実施形態に係る主な機能部として、表示部301、操作部302、及び送受信部303を有する。表示部301は、移動販売車の出店可能な出店スペースの賃貸情報、及び、出店スペース毎にリクエストの回数に関する情報を表示する機能を有している。
【0026】
ユーザ端末40は、本実施形態に係る主な機能部として、表示部401、操作部402及び送受信部403を有する。表示部401は、地図上等に、移動販売車の出店可能な出店スペースの位置情報を表示する機能を有している。操作部402は、移動販売車の出店をリクエストする出店スペースを選択させる機能を有している。
【0027】
なお、管理サーバ10の上記各機能部は、サーバを構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。
【0028】
借主端末30の上記各機能部は、借主端末30を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。また当該コンピュータプログラムは、特に借主向けアプリケーションプログラムとしてダウンロード可能な形式で提供され、借主端末30にインストールされる。
【0029】
ユーザ端末40の上記各機能部は、ユーザ端末40を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。また当該コンピュータプログラムは、特に一般ユーザ向けアプリケーションプログラムとしてダウンロード可能な形式で提供され、ユーザ端末40にインストールされる。
【0030】
なお、借主向けアプリケーションプログラム及び一般ユーザ向けアプリケーションプログラムは、同じ提供元からそれぞれ関連アプリのセットとして別々に提供されるほか、1つのアプリとして提供されてもよい。この場合には、アプリ利用者が借主か一般ユーザかで、利用可能な機能の切り替えが可能である。
【0031】
また、これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよいし、これらプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
【0032】
(各種データベース)
図4は、本実施形態に係るDBのデータ構成例を示す図である。以下、貸主・貸しスペース情報DB109a、借主・キッチンカー情報DB109b、予約管理DB109c、ユーザDB109d、及び、誘致リクエストDB109eのデータ構成例を示す。
【0033】
貸主・貸しスペース情報DB109aは、一例として「貸主ID」、「貸主名」、「貸しスペースID」、「所在地」、「台数」、「周辺情報」、「Image」などのデータ項目を有する。このうち「台数」は、キッチンカーの出店可能台数を示す。スペースの広さ面積に応じて1台のところもあれば、複数台が出店可能なところもある。「周辺情報」は、スペースの立地、特徴、周辺環境、お客層など、キッチンカーが出店スペースを選択するにあたり、参考としうる情報である。「Image」は、スペース、周辺写真、及び出店配置図などの画像ファイルである。
【0034】
借主・キッチンカー情報DB109bは、一例として「借主ID」、「借主名(店名)」、「車両No」、「フードジャンル」、「店舗URL」などのデータ項目を有する。「借主ID」はキッチンカーIDということもできる。「借主名(店名)」はキッチンカーの店名である。「車両No」はキッチンカーのナンバープレートに記載の車両Noである。「フードジャンル」は、キッチンカーの販売するフード商品のジャンル(カテゴリ)である。なお「フードジャンル」は、概念的にジャンル1(洋食、和食、パン等)、ジャンル2(ピザ、焼き鳥・唐揚げ、スイーツ)といったように階層化して分けてもよい。「店舗URL」は、キッチンカーの紹介、メニュー、主な出店地域、場所及び時間などの出店スケジュール、各種画像・写真などが掲載されたキッチンカー店舗のウェブサイト(HP)のURLである。
【0035】
予約管理DB109cは、一例として「貸しスペースID」、「予約可能日時」、「予約可能時間」、「料金/1回」、「空き状況」、「予約ID」、「借主ID」などのデータ項目を有する。「貸しスペースID」は貸主・貸しスペース情報DB109aと紐付けられており、「貸しスペースID」毎に「予約可能時間」、「料金/1回」、「空き状況」を有している。また貸しスペースに予約が入ると、「予約ID」が発行されるとともに、予約を行った借主を示す「借主ID」と紐付けられる。
【0036】
ユーザDB109dは、一例として「ユーザID」、「氏名」、「住所」、「年齢」、「性別」、「好きなフードジャンル」などのデータ項目を有する。「好きなフードジャンル」は、ユーザの好きなフードのジャンル(カテゴリ)である。「好きなフードジャンル」は、概念的にジャンル1(洋食、和食、パン等)、ジャンル2(ピザ、焼き鳥・唐揚げ、スイーツ)といったように階層化して分けてもよいが、上述した借主・キッチンカー情報DB109b
の「フードジャンル」と階層レベルを合わせるようにする。
【0037】
誘致リクエストDB109eは、一例として「貸しスペースID」、「誘致リクエスト数」、「フードジャンル別誘致リクエスト数」などのデータ項目を有する。「貸しスペースID」は貸主・貸しスペース情報DB109aと紐付けられており、即ち貸しスペース毎に「誘致リクエスト数」、「フードジャンル別誘致リクエスト数」が紐付けられて保存される。上述したようにユーザは、地図上に表示されたスペースに対してキッチンカーの誘致リクエストを付すことができる。よって管理サーバ10は、例えば一のユーザからあるスペースに対してキッチンカーの誘致リクエストを受け付けると、「誘致リクエスト数」を1カウントアップする。またそのユーザが誘致リクエスト時に任意指定したフードジャンルがピザであったりもしくはそのユーザの「好きなフードジャンル」がピザであった場合に、「フードジャンル別誘致リクエスト数」のうち「ピザ」を1カウントアップする。
【0038】
なお、そのユーザが誘致リクエスト時に任意指定したフードジャンルもしくはそのユーザの「好きなフードジャンル」が複数、例えばスイーツ及びパンの2つであった場合には、「フードジャンル別誘致リクエスト数」のうち「スイーツ」を1カウントアップし、且つ「パン」を1カウントアップする。このとき一方「誘致リクエスト数」は1カウントアップするようにしてもよいし、2カウントアップするようにしてもよい。また、そのユーザが誘致リクエスト時に任意指定したジャンルもしくはそのユーザの「好きなフードジャンル」が無い場合には、「フードジャンル別誘致リクエスト数」はカウントアップせず、「誘致リクエスト数」のみに1カウントアップするようにしてもよい。
【0039】
なお言うまでもなく、本実施形態に係るDBのデータ構成例は一例であって、各情報を保存、管理するにあたり、どのように各DBを構築し、どこのDBに情報を格納するは、自由に設計が可能である。例えば貸主・貸しスペース情報DB109aは、貸主DB及び貸しスペース情報DBというように別DB分けてもよいし、借主・キッチンカー情報DB109bは、借主DB及びキッチンカー情報DBというように別DBに分けてもよい。また例えば予約管理DB109cのうち、「予約可能日時」、「予約可能時間」、「料金/1回」は、貸主・貸しスペース情報DB109aに格納してもよい。また特に地
図DB109fは、外部から提供される商用地
図DBを利用してもよい。
【0040】
<利用画面例>
(キッチンカーオーナー)
まずスペースを借りたいキッチンカーオーナーは、借主端末30を用いて管理サーバ10にアクセスして、出店スペース借主サイトにログインを行う。次いでキッチンカーオーナーは現在位置、地域住所又は日時等の検索条件を入力し、スペースの賃貸情報の検索を行うことができる。
【0041】
図5は、本実施形態に係る借主側の利用画面例1を示す図である。本図に示されるように利用画面例1には、スペースの賃貸情報71が一覧リスト70の形式で表示されている。スペースの賃貸情報71は、スペースの賃貸情報として、主に貸しスペースID、所在地、賃料、周辺情報、誘致リクエスト数、画像(Image)などが表示される。キッチンカーオーナーは、このうちより詳しく見たいスペースの賃貸情報71があった場合、「詳しく見る(予約)」72を押下する。
【0042】
図6は、本実施形態に係る借主側の利用画面例2を示す図である。上述の「詳しく見る(予約)」72が押下されると、本図のような詳細画面に遷移する。本図に示されるように利用画面例2には、スペースの賃貸情報71と同様の賃貸情報に加え、「誘致リクエスト情報」73、「空き情報/料金/予約」74が表示される。
【0043】
管理サーバ10は、「誘致リクエスト情報」73を表示するときは、誘致リクエストDB109eを参照し、当該貸しスペースID(例えば001-01)に対応する「誘致リクエスト数」、「フードジャンル別誘致リクエスト数」の情報を取得し、画面上に表示する。更に管理サーバ10は、「フードジャンル別誘致リクエスト数」のうち、ログイン中の借主(例えばK001の〇〇キッチン)の借主・キッチンカー情報DB109bに登録されている「フードジャンル」と対応するフードジャンル別誘致リクエスト数(例えば「ピザ」)については、当該借主が視認しやすいように色やフォントなどで強調表示する。
【0044】
また管理サーバ10は、「空き情報/料金/予約」74を表示するときは、予約管理DB109cを参照し、当該貸しスペースID(例えば001-01)に対応する「利用可能日時」、「利用可能時間」、「料金/1回」、「空き状況」の情報を取得し、画面上に表示する。
【0045】
ここで、「誘致リクエスト情報」73は、上述したようにユーザが地図上に表示されたスペースに対してキッチンカーが来てほしいことを示す意思表示の情報であるから、「誘致リクエスト数」が多いスペースは、多くのユーザによってキッチンカーが来てほしいことを示す意思表示が表明されている立地場所にある。よってキッチンカーオーナーにとって「誘致リクエスト情報」73を、そのスペースにおいてどのくらい商品の購入需要があるかどうかを判断するための一つの指標として活用することができる。
【0046】
また、「フードジャンル別誘致リクエスト数」は、ユーザがどのようなフードジャンルのキッチンカーが来てほしいことを示す意思表示の情報であるから、キッチンカーオーナーは、自身が出店販売するフード商品のジャンルと照らし合わせながら、そのスペースにおいてどのようなフードジャンルの商品の購入需要があるかどうかを判断するための一つの指標として活用することができる。例えば本図の貸しスペースの場合、フードジャンルがスイーツやパンを販売するキッチンカーにとって当貸しスペースはスイーツ系自商品の購入需要が期待される一方、フードジャンルが焼き鳥・唐揚げを販売するキッチンカーにとって当貸しスペースではほとんど自商品の購入需要は期待できないことが予測される。
【0047】
なお、
図5の一覧リスト70の形式の表示において、スペースの賃貸情報71にある「誘致リクエスト数:653/65」との表示は、「誘致リクエスト数」(例えば653)、及び、借主・キッチンカー情報DB109bにおいて当該ログイン中の借主に登録されている「フードジャンル」と対応する誘致リクエスト数欄(例えば「ピザ」65)を示している。
【0048】
キッチンカーオーナーが当スペースを借りたい場合には、「空き情報/料金/予約」74において、利用可能日時、料金、空き状況を確認の上、「予約」75を押下することで、当スペースを予約することができる。なお言うまでもなく、管理サーバ10は予約処理の過程で借主が貸主に対して料金を支払うための決算手段を併せて備えてもよい。
【0049】
また「誘致リクエスト情報」73は、誘致リクエストのあった回数の値で表示・表現するのではなく、誘致リクエストのあった回数に対応させて、所定の評価基準情報(例えばA、B、C)で表示・表現してもよい。例えば「誘致リクエスト数」が500を超えている場合はA、499~300はB、300以下はC、100以下は評価無しと表示し、「フードジャンル別誘致リクエスト数」は100以上はA、99~50はB、49以下はC、10以下は評価無しと表示する、といったように所定閾値に応じて評価する。
【0050】
図7は、本実施形態に係る借主側の利用画面例3を示す図である。キッチンカーオーナーはマップ表示76を操作の上、現在位置や地域住所等の検索条件を入力し、地
図DB109fに基づく実際の地図上からスペースの賃貸情報の検索を行うこともできる。本図に示されるように利用画面例3には、地図上、スペースの所在位置にスペースの賃貸情報77が対応付けられて表示されている。スペースの賃貸情報77は、スペースの賃貸情報として、主に貸しスペースID、賃料、「誘致リクエスト数/フードジャンル別誘致リクエスト数」78などが表示される。キッチンカーオーナーが、このうちより詳しく見たいスペースの賃貸情報77があった場合、画面上から当スペース箇所を押下することで、上述の
図6のような詳細画面に遷移する。
【0051】
なお、スペースの「誘致リクエスト数/フードジャンル別誘致リクエスト数」78は、地図上からその数の大小に応じて借主が視認しやすいように色やフォントなどで強調表示されるとよい。また地図上からスペースの賃貸情報の検索を行うに際し、誘致リクエスト数やフードジャンル別誘致リクエスト数を検索条件に加えるとすることで、例えば誘致リクエスト数及び/又はフードジャンル別誘致リクエスト数が、所定数以上誘致リクエストがあったスペースを抽出・フィルタリングすることもできる。
【0052】
以上のように、キッチンカーとしては、出店スペース探しに際し、ユーザから誘致リクエストのあるスペースかどうか、つまりそのスペース立地において商品の購入需要があるかどうかを示す誘致リクエストの有無及びその数の多寡を、出店スペース探しの判断材料として活用することで、キッチンカーの売り上げ増加に寄与させることができる。
【0053】
(一般ユーザ)
次にキッチンカーを利用する一般ユーザの利用画面について説明する。ユーザは、ユーザ端末40を用いて管理サーバ10にアクセスして、ユーザサイトにログインを行う。
【0054】
図8は、本実施形態に係るユーザ側の利用画面例1を示す図である。ユーザはマップ表示80aを操作の上、現在位置や地域住所等の検索条件を入力し、実際の地図上からキッチンカー出店情報の検索を行うことができる。本図に示されるように利用画面例1には、地図上、キッチンカーの出店位置に対応付けられてキッチンカー出店情報81が表示されている。キッチンカー出店情報81は、店名、フードジャンル、営業時間などが表示される。ユーザがこのうちより詳しく見たいキッチンカー出店情報81があった場合、画面上から当スペース箇所を押下することで、当該キッチンカーの店舗URLに画面遷移する。このようにユーザは例えば今日会社の周辺にどんなお弁当のキッチンカーが来ているかといったように、いつどこにどのようなキッチンカーが出店しているかを示すキッチンカー出店情報を、ユーザ端末40を用いて検索することが可能である。
【0055】
図9は、本実施形態に係るユーザ側の利用画面例2を示す図である。ユーザは誘致リクエスト80bを操作の上、現在位置や地域住所等の検索条件を入力し、地図上にキッチンカーの出店スペースを表示させる。地図上に表示されたキッチンカーの出店スペースのうち、ユーザは出店を所望する位置に所在する出店スペース、即ちユーザ所望の出店スペースに対してキッチンカーの誘致リクエストを付すことができる。
【0056】
なお、検索条件の入力手間を削減するため、予めユーザの自宅や勤務先などの所定地点の位置情報を入力登録させておき、登録地点を含む生活圏地図(例えば登録地点を中心とした所定距離範囲の地図)をデフォルト表示するようにしてもよい。ユーザは自宅や勤務先の近隣周辺にキッチンカーに来てほしいケースが多いためである。
【0057】
本図に示されるように利用画面例2には、「キッチンカーの出店(誘致)をリクエストしたい出店スペースを選択して下さい。」との表示、地図上に貸主が登録したキッチンカーの出店可能なスペース82、これに対応付けられた現時点における当スペースの「誘致リクエスト数/フードジャンル別誘致リクエスト数」83、及び誘致リクエストを行うための操作アイコン84などが表示されている。
【0058】
ユーザが所望のスペース(例えば自宅や勤務先の近くのスペース)に対してキッチンカーに来てほしい場合、その意思表示としてそのスペース83の操作アイコン84を選択操作(例えば押下操作)することで、当該スペースに対して誘致リクエストを付すことができる。操作アイコン84が選択操作されると、誘致リクエスト済みのアイコン85には、例えばアイコンの色等が変化したり「来てね」という表示が付されたり、同時に「誘致リクエスト数/フードジャンル別誘致リクエスト数」86がカウントアップされる。
【0059】
図10は、本実施形態に係るユーザ側の利用画面例3を示す図である。ユーザが地図上に表示されたキッチンカーの出店スペースに対してキッチンカーの誘致リクエストを付すに際し、所定操作を行うことでリクエストしたいリクエストフードジャンル選択欄87が表示される。ユーザはリクエストフードジャンル選択欄87の中からリクエストしたい一又は複数のフードジャンルを選択することで、当該スペースに対してフードジャンルを指定した誘致リクエストを付すことができる。
【0060】
ユーザ端末40はユーザにより操作アイコン84が選択操作されると、誘致リクエスト情報を管理サーバ10に送信する。誘致リクエスト情報は、借主ID及び貸しスペースIDを含み、場合によりリクエストフードジャンルの情報も含む。管理サーバ10は、ユーザ端末40から誘致リクエスト情報を受信すると、誘致リクエストDB109eにおいてそのスペースの貸しスペースIDと対応付けて「誘致リクエスト数」及び「フードジャンル別誘致リクエスト数」のカウント処理を、以下のように実行する。
【0061】
・誘致リクエストDB109e上、単純に「誘致リクエスト数」を1カウントアップする。
・ユーザが誘致リクエスト時にリクエストしたいフードジャンルを指定した場合(誘致リクエスト情報にリクエストフードジャンルの情報が含まれる場合)やユーザDB109d上そのユーザの「好きなフードジャンル」にフードジャンルが登録されている場合(誘致リクエスト情報に含まれる借主IDの対応する「フードジャンル」が存在する場合)に、誘致リクエストDB109eにおいて「フードジャンル別誘致リクエスト数」のうちユーザ指定又はユーザ登録のフードジャンル対応するフードジャンルを1カウントアップする。またこの場合、併せて「誘致リクエスト数」を更に1カウントアップしてもよい。
・ユーザがリクエストしたいフードジャンルは、一つのみならず複数でもよい。つまり、ユーザは誘致リクエスト時にリクエストしたいフードジャンルを複数指定したり、又はユーザDB109d上、そのユーザの「好きなフードジャンル」にフードジャンルが複数登録されている場合に、誘致リクエストDB109eにおいて「フードジャンル別誘致リクエスト数」のうちユーザ指定又はユーザ登録の全フードジャンル対応するフードジャンルをそれぞれ1づつカウントアップする。またこの場合、併せて「誘致リクエスト数」を更に1又は複数分カウントアップしてもよい。
【0062】
以上のように、ユーザ(お客)は好きな料理が食べられるキッチンカーに対して誘致リクエストを行うことで、キッチンカーの側からお客自身の生活圏の近くまで来てもらえるように出店誘致を働きかけることができる。一方、ユーザの行った誘致リクエストは、キッチンカー側において出店スペース探しの判断材料として参照されるので、ユーザ側からの出店誘致を働きかけた結果、所望のスペースにおいてキッチンカー出店を実現するもしくは実現可能性を高めることができる。
【0063】
[実施形態2]
上述の実施形態においては、キッチンカーが出店可能な貸しスペースに、キッチンカー利用者である一般ユーザからの誘致リクエスト情報(誘致リクエスト数/フードジャンル別別誘致リクエスト数)を対応付けることで、そのスペースにおいてどのくらいキッチンカーの出店希望需要があるかどうかを判断するための一つの指標として活用することができた。
【0064】
本実施形態においては、地図上に表示されたキッチンカーの出店スペースに、特定のキッチンカー自体を名指しして誘致リクエスト情報を付すことも可能である。即ち、キッチンカーが出店可能な貸しスペースに、一般ユーザから来てほしい特定のキッチンカーや店名を特定指名した誘致リクエスト情報(誘致リクエスト数)を対応付ける。
【0065】
具体的には、例えばユーザがユーザ端末40を用いて特定のキッチンカー店舗のウェブサイトを参照の上、画面上に設けられた誘致リクエストの操作アイコン等を操作し、次いでユーザの出店所望位置に所在するスペースを地図上から選択したり又は貸しスペースIDを入力するなどしてスペース指定する。もしくは、ユーザが例えば地図上からユーザ所望のスペースを選択し、次いで特定のキッチンカーの店名等を検索・入力して名指し指定する。つまり、ユーザ所望のスペースを特定するための「貸しスペースID」と、特定のキッチンカーを特定するための「借主ID」とが対応付けられればよい。
【0066】
図11は、本実施形態に係る誘致リクエストDBのデータ構成例を示す図である。本実施形態に係る誘致リクエストDB109eは、一例として「貸しスペースID」、「借主ID」、「誘致リクエスト数」などのデータ項目を有する。「貸しスペースID」は、「借主ID」毎に「誘致リクエスト数」が紐付けられて保存される。
【0067】
図12は、本実施形態に係る借主側の利用画面例4を示す図である。本図に示されるように利用画面例4には、地図上、スペースの所在位置にスペースの賃貸情報77が対応付けられて表示されている。スペースの賃貸情報77は、スペースの賃貸情報として、主に貸しスペースID、賃料、及びログイン中の借主(キッチンカーオーナー)に対応した「誘致リクエスト数」90などが表示される。
【0068】
ここで、本実施形態に係る「誘致リクエスト数」90は、特定のキッチンカーや店名を名指し指名した誘致リクエスト数を示している。管理サーバ10は、スペースの賃貸情報77を表示するに際し、
図11に示す誘致リクエストDB109eを参照し、当該スペースの「貸しスペースID」に対応付けられた「誘致リクエスト数」のうち、当該ログインID(例えばK001)に対応付けられた「誘致リクエスト数」を、「誘致リクエスト数」90として表示する。
【0069】
このように、「誘致リクエスト数」90は、上述したようにユーザが地図上に表示されたスペースに対して特定のキッチンカーが来てほしいことを示す意思表示の情報であるから、ログイン中のキッチンカーオーナーから見て「誘致リクエスト数」が多いスペースは、多くのユーザによってあなたのキッチンカーが来てほしいことを示す意思表示が表明されている立地場所である。つまりそのキッチンカーオーナーにとって「誘致リクエスト数」90を、そのスペースにおいてどのくらい自商品の指名買い需要があるかどうかを判断するための一つの指標として活用することができる。
【0070】
なお、以下の点についても言及する。
・スペースは、誘致リクエストの時点で、「貸し」スペースでなくともよい。地図上の任意スペース(例えばユーザの自マンションの空きスペース等)に誘致リクエストを行うことで、任意スペースの所有者や管理者がそのスペースに対してキッチンカー出店ニーズが存在することを明確に認識し、現時点で未活用又は他利用中のスペースであっても、近い将来に貸しスペースとして貸し出すようになることを促すことができる。これにより貸しスペースの供給量も多くなり、キッチンカーにとって出店スペースの選択肢増加にもつながる。
・本実施形態において、スペースを扱う主体の立場に応じて、貸主及び借主からみれば貸しスペース又は借りスペース、借主(キッチンカーオーナー)及び一般ユーザからみれば出店スペースとも呼ぶことができる。
・本実施形態に係る賃貸スペース管理システムは、ユーザからみれば販売車出店誘致システム、貸主及び借主からみれば販売車出店場所(貸しスペース)評価システムとも呼ぶことができる。
・本実施形態に係るシステムは、キッチンカーのような移動販売車のみならず、例えば、催し会場、公園、公共施設の一部スペースにおいて、縁日屋台のような一時的な移動販売店の出店スペースの管理システムにも適用することが可能である。
【0071】
<総括>
従来、一般ユーザ(お客)は例えば好きな料理店などがある場合、その店舗に自身で足を運ぶ必要があったところ、本実施形態のようにキッチンカーの有する移動性に着目し、ユーザ(お客)が好きな料理が食べられるキッチンカーに対して誘致リクエストを行うことで、キッチンカーの側からお客自身の生活圏の近くまで来てもらえるように出店誘致を働きかけることができる。
【0072】
またキッチンカーとしては、出店スペース探しが悩みの種であるところ、ユーザから誘致リクエストのあるスペースかどうか、つまりそのスペース立地において商品の購入需要があるかどうかを示す誘致リクエストの有無及びその数の多寡を、出店スペース探しの判断材料として活用することで、キッチンカーの売り上げ増加に寄与させることができる。
【0073】
またスペースを所有・管理し貸し出す側にとっても、単純にスペースの地価という側面から賃料を決定するだけではなく、その貸しスペースがユーザから誘致リクエストのあるスペースであるという付加価値が付けることで、高い賃料を期待することができる。
【0074】
なお、本発明の好適な実施の形態により、特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【符号の説明】
【0075】
10 賃貸スペース管理サーバ
20 貸主端末
30 借主端末
40 ユーザ端末40
50 ネットワーク
100 賃貸スペース管理システム
101 表示制御部
102 選択制御部
103 送受信部
104 カウント部
109 記憶部
301 表示部
302 操作部
303 送受信部
401 表示部
402 操作部
403 送受信部