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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182235
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】立位姿勢補助装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20221201BHJP
   A47C 16/00 20060101ALI20221201BHJP
   A61F 5/01 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
A61H1/02 Z
A47C16/00 Z
A61F5/01 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089694
(22)【出願日】2021-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】521232371
【氏名又は名称】▲高▼澤 宣弘
(74)【代理人】
【識別番号】100173679
【弁理士】
【氏名又は名称】備後 元晴
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼澤 宣弘
【テーマコード(参考)】
3B095
4C046
4C098
【Fターム(参考)】
3B095GA03
4C046AA07
4C046AA29
4C046BB07
4C046CC01
4C046DD31
4C046DD47
4C098AA02
4C098BB01
4C098BC37
4C098BC41
(57)【要約】
【課題】立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることにより、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供する。
【解決手段】立位姿勢補助装置1は、立位姿勢の人物における少なくとも脚部を挿入可能な容器体10と、容器体10の開口を開閉する蓋部20と、容器体10の内部に挿入される複数の球状体30と、を備え、容器体10は、人物が脚部を挿入していない状態において、容器体10の内部における立位姿勢の人物の少なくとも脚部の位置まで複数の球状体30によって満たされており、球状体30は、人物が容器体10に脚部を挿入した際に、脚部を押圧する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立位姿勢の人物における少なくとも脚部を挿入可能な容器体と、
前記容器体の内部に挿入される複数の球状体と、を備え、
前記容器体は、前記人物が脚部を挿入していない状態において、前記容器体の内部における立位姿勢の前記人物の少なくとも脚部の位置まで前記複数の球状体を収容可能であり、
前記球状体は、前記人物が前記容器体に脚部を挿入した際に、前記脚部を押圧することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【請求項2】
前記容器体の内部における底側の側面が傾斜していることを特徴とする請求項1記載の立位姿勢補助装置。
【請求項3】
前記容器体は、内部に前記人物の脚部を挿入する挿入部を備え、
前記挿入部は、前記容器体の開口よりも小さい前記人物の脚部を挿入可能な開口を有することを特徴とする請求項1又は2記載の立位姿勢補助装置。
【請求項4】
前記容器体は、立位姿勢の前記人物の胴体を収容可能なことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の立位姿勢補助装置。
【請求項5】
前記球状体は、前記人物が前記容器体に脚部を挿入した際に、互いに押圧しあって前記容器体の内部を移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の立位姿勢補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立位姿勢を維持させる立位姿勢補助装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な椅子は、座面があり、その上に使用者が腰掛ける構造であり、使用者は背骨に対して大腿部が屈曲した形で椅子に座るというものである。
【0003】
また、従来、特許文献1に記載された椅子装置のように、着用者の脚とヒップが挿入されているズボン部と、前記ズボン部の一側に配置され、着用者の移動の際に前記のズボン部に結合されて一緒に移動され、ユーザーの着席を可能にする、着用者のヒップを地面に対して支持する椅子部を含み、ズボンに椅子を結合させてズボンを着用した状態で椅子も一体に一緒に移動することができ、場所や時間に関係なく、簡単に着席することができる身体着用式の椅子装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2016-525386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
椅子に座った使用者は、座面に乗る臀部や裏側の大腿部で体重を支える。椅子に背もたれがある場合、使用者は、そこに腰や背中をもたれる。このため、使用者の上半身の体圧が、主に臀部や裏の大腿部に掛かるようになり、長時間の座位姿勢や体圧により疲労が臀部や裏の大腿部に蓄積し易くなる。また、座位姿勢が歪むことで、弱いところ(例えば腰)に体圧がかかり、使用者の身体的・精神的な疲労をもたらし、健康面にダメージを与える。座位姿勢の悪化と身体的・精神的な疲労の関係は、どちらも原因であり結果でもある為、負のスパイラルとなることで健康状態は悪化する一方となる。
【0006】
そこで、従来、様々な椅子が提案されているが、座位姿勢をとるため、使用者の上半身の体圧が臀部や裏の大腿部に掛かることは避けられない。また、立位姿勢をとることで、腰に掛かる負担を低減することが可能であるが、長時間、立位姿勢をとることは、脚に掛かる負担が大きくなるため、使用者が身体的・精神的な疲労を回避することは困難である。
【0007】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることにより、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0009】
(1) 立位姿勢の人物における少なくとも脚部を挿入可能な容器体と、
前記容器体の内部に挿入される複数の球状体と、を備え、
前記容器体は、前記人物が脚部を挿入していない状態において、前記容器体の内部における立位姿勢の前記人物の少なくとも脚部の位置まで前記複数の球状体を収容可能であり、
前記球状体は、前記人物が前記容器体に脚部を挿入した際に、前記脚部を押圧することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【0010】
(1)によれば、複数の球状体が既に挿入されている容器体に、立位姿勢の人物の脚部を挿入することにより、人物の脚部が球状体によって側方から支持されるようになり、人物の脚部に掛かっている体圧を、球状体を介して分散させることが可能になる。このように、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることが可能になり、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することが可能になる。
【0011】
(2) (1)において、前記容器体は、開口の大きさが底面に向かって小さくなるテーパ部を有することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【0012】
(2)によれば、人物の脚部が球状体によって斜上方向に押し上げられるようになり、人物に浮力が掛かるため、人物の脚部に掛かる体圧による負担を軽減することができる。このように、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることが可能になり、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することが可能になる。
【0013】
(3) (1)、(2)において、前記容器体は、立位姿勢の人物の両脚部をそれぞれ分けて挿入する挿入部を有することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【0014】
(3)によれば、立位姿勢の人物の両脚部が球状体によって斜上方向に押し上げられるようになり、両脚部がそれぞれ球状体によって側方から支持されるようになるため、人物の脚部に掛かっている体圧を、球状体を介して分散させることが可能になる。このように、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることが可能になり、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することが可能になる。
【0015】
(4) (1)~(3)において、前記容器体の開口に装着する蓋部を更に備え、
当該蓋部は、中央部に人物の両脚部が挿入可能な開口を有することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【0016】
(4)によれば、蓋部が、人物の脚部を容器体に挿入した際に、容器体内部の球状体が開口からあふれ出ることを防止することができる。これにより、両脚に対して球状体が押圧する力を維持することが可能になり、人物の脚部に掛かっている体圧を、球状体を介して分散させることが可能になる。このように、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることが可能になり、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することが可能になる。
【0017】
(5) (1)~(4)において、前記球状体は、表面が滑面であり、前記人物が前記容器体に脚部を挿入した際に、互いに押圧しあって前記容器体の内部を移動することを特徴とする立位姿勢補助装置。
【0018】
(5)によれば、人物の脚部を容器体に挿入した際に、球状体が互いに滑り合いながら容器体の内部を移動して、容器体内において球状体が押し上げられるため、脚部の挿入スペースが確保されるようになる。これにより、脚部を容器体に挿入しやすくなる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、立位姿勢を保ちながら体圧を分散させることにより、姿勢の悪化を防ぐことが可能な立位姿勢補助装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置1の概略構成を示す斜視図である。
図2】立位姿勢補助装置1の使用状態を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第1の変形例の概略構成を示す斜視図である。
図4図4は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第2の変形例の概略構成を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第3の変形例の概略構成を示す斜視図である。
図6】第3の変形例に係る容器体14の概略構成を示す説明図である。
図7】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第3の変形例の他構成の概略構成を示す説明図である。
図8】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第4の変形例の概略構成を示す説明図である。
図9】本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第4の変形例の他構成の概略構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置1の概略構成を示す斜視図である。立位姿勢補助装置1は、容器体10と、蓋部20と、球状体30と、を備えている。
【0022】
容器体10は、上方が開放された有底の円筒体である。本実施形態において、容器体10の底面は、両足が少し開いた状態で足裏が底面に付ける程度の大きさであり、容器体10の高さは、人物の腰程度、例えば、底面が0.8m、高さが1.0mに設定されている。容器体10の材質は、内部圧力によって変形あるいは破損しにくい材質、例えば、金属や硬質プラスチック等からなる。
【0023】
蓋部20は、容器体10の開口部に着脱自在に装着可能なリング状の平板状部材からなる。蓋部20の中央部に形成された円形の開口部20bの直径は、使用者の両脚及び腰が挿入可能な程度の径に設定されている。
【0024】
蓋部20は、容器体10の開口部に載置して回転させることにより、蓋部20の外周の一部を容器体10の開口部の一部に係合及び係合解除が可能な構造を有している。具体的には、容器体10の開口部の内側にねじ溝10aが形成されており、蓋部20の外周に容器体10のねじ溝10aに螺合するねじ山20aが形成されている。そして、容器体10の開口部に蓋部20を載置して、使用者が蓋部20を回転することにより、ねじ山20aとねじ溝10aとが螺合して、容器体10の開口部に蓋部20が装着される。
ねじ溝10aが形成されている上下幅は、蓋部20の厚さよりも大きく形成されており、蓋部20を回転させることにより、ねじ溝10aが形成されている上下幅の範囲で、上下移動が可能になる。
【0025】
球状体30は、ゴルフボール(直径42.67mm)程度の大きさで、一般にスーパーボールと称されている表面が滑面のゴムボールからなる。球状体30は、容器体10に収容される。容器体10に収容される球状体30の数は、使用者が容器体10の内部に入って両脚が底面に付いた場合に、容器体10内から球状体30から溢れ出ない程度であることが望ましい。
【0026】
立位姿勢補助装置1は、容器体10の内部に大量の球状体30を収容し、容器体10の開口部に蓋部20に装着することによって構成される。なお、球状体30は抗菌仕様であることが望ましい。
【0027】
図2は、立位姿勢補助装置1の使用状態を示す断面図である。容器体10の底面に、マット40が敷かれている。マット40としては、通気性を有する材質、あるいは足裏からの体圧を周囲に分散できる材質であることが望ましい。
使用者が立位姿勢補助装置1を使用する際に、まず、使用者は容器体10に両脚を挿入する。このとき、一部の球状体30が上方に押し上げられるが、押し上げられた球状体30を移動を蓋部20が規制する。そして、使用者が蓋部20の中央部から容器体10に両脚を挿入して足の裏を容器体10の底面に付けることにより、図2に示すように、使用者は、立位姿勢補助装置1の内部に立位の姿勢をとる。このとき、両脚の周りの球状体30が側方に移動しようとするが、容器体10の側面によって押し返されるため、使用者の両脚の周りに球状体30が当接し、球状体30が両脚を側方から押圧するようになる。
【0028】
これにより、使用者の体重によって下方に移動しようとする力に反発して、使用者を側方から支持しようとする力が働くようになる。特に、ふくらはぎや臀部に当接した球状体30からは斜め上方に押し上げようとする浮力が働くようになる。このように、両脚に対して周囲から均等に押圧されるため、使用者が立位姿勢のバランスを保ったまま、体圧を下半身の全体に分散することができる。
【0029】
このように本実施形態によれば、使用者が立位姿勢を保ちつつ体圧が身体の一部に集中することが軽減されるため、椅子の使用による長時間の座位姿勢を回避できるようになり、腰に係る負担を軽減することが可能になる。その結果、椅子の使用による健康悪化のリスクを回避することができる。また、立位の姿勢を保とうとする力が働きやすくなるため、筋骨系のトラブルを引き起こすことなく、筋力の低下を防ぐ効果が期待できる。また、脚部が周りから球状体30によって押圧されるため、球状体30によって囲まれていることによる抱擁感のような癒しの効果も期待できる。また、球状体30の挿入数を増やすことによって、使用者の胴体を球状体30で囲むことが可能になる。これにより、使用者の胴体が球状体30によって周囲から支持されるようになり、容器体の内部において使用者の体幹位置を安定させることが可能になる。
【0030】
なお、立位姿勢を長時間に渡って継続することにより、球状体30による使用者を上方に押し上げようとする力が小さくなる場合がある。この場合は、使用者がその場で軽く足踏みすることによって容易に浮力を回復することが可能になる。また、使用者が蓋部20を回転させて、蓋部20を下げることにより、容器体10の内部圧力を高くすることが可能になり、使用者の好みに応じて両脚に加える圧力を調整することができる。
【0031】
[第1の変形例]
図3は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第1の変形例の概略構成を示す斜視図である。なお、第1の変形例において、図1図2に示す部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、この第1の変形例を立位姿勢補助装置2と称する。立位姿勢補助装置2は、図1に示す立位姿勢補助装置1に係る容器体10の代わりに容器体11を適用したものである。
【0032】
容器体11は、図1に示す立位姿勢補助装置1に係る容器体10の内部側面に、開口の大きさが底面側に向かって小さくなるテーパ部11aを形成したものである。容器体11において、テーパ部11aは使用者の両脚の側方に形成されている。
【0033】
このように構成された第1の変形例によれば、使用者が立位姿勢補助装置2に両脚を挿入することにより、容器体11のテーパ部11aのテーパ面によって斜め上方向に押し返されるため、球状体30が使用者の両脚を斜め上方向に押圧し易くなる。これにより、使用者を上方に押し上げようとする浮力が働くようになり、使用者が立位姿勢のバランスを保ったまま、体圧を下半身の全体に分散することができる。
【0034】
[第2の変形例]
図4は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第2の変形例の概略構成を示す説明図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は側面図、図4(c)は正面図である。なお、第2の変形例において、図1に示す部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、この第2の変形例を立位姿勢補助装置3と称する。立位姿勢補助装置3は、図1に示す立位姿勢補助装置1に係る容器体10の代わりに容器体12を適用したものである。
【0035】
容器体12は、第1筒部50と、第2筒部51とを備えている。第1筒部50は、有底の筒体であり、筒の部分は、図1に示す立位姿勢補助装置1に係る容器体10における、使用者の脚部よりも上方の部分と同一形状である。第1筒部50の底面から下方に2本の第2筒部51が並列に延出している。第2筒部51、51の直径は第1筒部50の直径の約1/2であり、第2筒部51は、使用者の脚部が挿入可能な有底の筒体である。第1筒部50は、使用者の胴体を収容可能であり、第1筒部50に球状体30を挿入することによって、使用者の胴体に対して周囲から圧力を加えることが可能になる。
【0036】
ところで、図4に示す立位姿勢補助装置3においては、使用者が立位姿勢補助装置1に両脚を挿入した際に、両脚をそろえる場合がある。この場合、両脚の間に球状体30が入りにくくなるため、両脚の内側に球状体30からの圧力が掛かりにくくなる。それに対して、第2の変形例によれば、使用者が第2筒部51、51を両脚をそれぞれ独立して挿入することにより、両脚に対して球状体30が周囲から押圧することが可能になる。これにより、使用者をその場に維持しようとする力が働くようになり、使用者が立位姿勢のバランスを保ったまま、体圧を下半身の全体に分散することができる。
【0037】
また、図4に示す立位姿勢補助装置3においては、図1に示す立位姿勢補助装置1よりも球状体30の数を減らすことが可能になる。これにより、球状体30に係るコストを低減することが可能になり、更に立位姿勢補助装置3全体の重量を減らすことが可能になる。
【0038】
なお、図4に示す立位姿勢補助装置3においては、第1筒部50から2つの第2筒部51、51が延出しているが、それに限らず、第1筒部50から両脚が挿入可能な1つの第2筒部51を延出させてもよい。この場合、第1筒部50と第2筒部51とは同軸であり、第2筒部51の開口は第1筒部50の上部の開口よりも小径とする。これにより、図1に示す立位姿勢補助装置1よりも球状体30の数を減らすことが可能になる。
【0039】
[第3の変形例]
図5は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第3の変形例の概略構成を示す斜視図である。図6は第3の変形例に係る容器体14の概略構成を示す説明図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は側方の断面図である。なお、第3の変形例において、図1に示す立位姿勢補助装置1の部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、この第3の変形例を立位姿勢補助装置4と称する。図5図6に示すように、立位姿勢補助装置4は、容器体14と、蓋部20と、球状体30と、玉受け皿70を備える。
【0040】
容器体14は、図1に示す立位姿勢補助装置1に係る容器体10に孔部60、61を形成し、更に孔部60、61をそれぞれ開閉するシャッタ62、63を備えたものである。
【0041】
孔部60は、容器体14の上部に形成された矩形の切り欠きである。孔部60の上部は開放されている。孔部60の大きさは球状体30が通過できる程度の大きさであればよい。本実施形態においては、孔部60の周方向の幅が球状体30の直径の2倍程度、上下方向の幅は球状体30の直径の2倍以上に設定されている。
【0042】
孔部61は、容器体14の下部に形成された矩形の切り欠きである。孔部61の下辺は容器体14の底面に位置している。孔部61の大きさは球状体30が通過できる程度の大きさであればよい。本実施形態においては、孔部61の周方向の幅は球状体30の直径の2倍程度、上下方向の幅は球状体30の直径の2倍以上に設定されている。
【0043】
図6(a)、図6(b)に示すように、孔部60の側辺側の縁部には、シャッタ62をガイドしかつシャッタ62の下部を支持するガイドレール64が設けられている。
孔部61の側辺側の縁部には、シャッタ63をガイドするガイドレール65が設けられている。
【0044】
シャッタ62とシャッタ63とは同形であり、シャッタ62及びシャッタ63は、孔部60、61よりも一回り大きく、容器体14の側面の曲率と同じ曲率で湾曲している板状の部材である。
シャッタ62は、上方からガイドレール64に挿入することによって、孔部60を閉鎖し、シャッタ62を上方に持ち上げてガイドレール64から取り外すことによって、孔部60を開放する。
シャッタ63は、上方からガイドレール65に挿入することによって、孔部61を閉鎖し、シャッタ63を上方に持ち上げてガイドレール65から取り外すことによって、孔部61を開放する。
【0045】
シャッタ63の上部には、図6(b)に示すように、紐状部材67の一端部が結ばれており、紐状部材67の他端部は、容器体14の上部まで延びている。立位姿勢補助装置4の内部で立位姿勢を保っている使用者が、紐状部材67を持って上方に引っ張ることにより、シャッタ63をガイドレール65から取り外して、孔部60を開放することができる。
【0046】
図5(a)に示すように、玉受け皿70は、円板状の底板70aと、この底板70aの外周に設けた側壁板70bと、を有する。底板70aの中央部には容器体14の外径よりも若干大きい直径の円形の貫通孔70cが形成されている。このように、玉受け皿70は、平面視した場合にドーナツ状に形成されている。
【0047】
次に、立位姿勢補助装置4の使用例について説明する。
立位姿勢補助装置4を使用する際には、玉受け皿70の中央部の貫通孔70cに内部に容器体14を配置する。そして、図1に示す立位姿勢補助装置1と同様に、容器体14の内部に複数の球状体30を収容し、蓋部20を装着した後、容器体14の中に使用者が両脚を挿入する。このとき、使用者のつま先側に孔部61が配置していることが望ましい。
【0048】
使用者が、立位姿勢補助装置4から外に出たい場合に、シャッタ63につながっている紐状部材67を持って上方に引っ張ってシャッタ63をガイドレール65から取り外し、孔部61を開放する。これにより、図5(a)に示すように、容器体14の内部の複数の球状体30が、孔部61を介して外部に流れ出す。玉受け皿70は、孔部61を介して外部に流れ出した球状体30を側壁板70bで受け止めることにより、玉受け皿70から外部に球状体30が流れ出ないようになる。なお、孔部60が開放されても球状体30が外部に流れ出さない場合には、使用者がつま先を動作させて、つま先付近の球状体30を前方に押し出すことによって、孔部61から容器体14の外部に球状体30を出すことが可能になる。
【0049】
そして、容器体14の内部から球状体30が流出して、内部の球状体30が使用者の移動の妨げにならない程度に減少した場合に、使用者は蓋部20を取り外して容器体14の内部から容易に外部に移動することができる。なお、使用者は、シャッタ63をガイドレール65から取り外す前に、蓋部20を取り外して容器体14の内部圧力を低下させてもよい。
【0050】
容器体14の外部に移動した後、再び、容器体14に戻る場合、使用者は、シャッタ63をガイドレール65に挿入して孔部61を閉鎖し、シャッタ62をガイドレール64から取り外して孔部60を開放する。次に、図5(b)に示すように、玉受け皿70を持ち上げて、球状体30を孔部60に対向させて玉受け皿70内の球状体30を容器体14の内部に移動させる。玉受け皿70内の全ての球状体30を容器体14の内部に移動させた終えた後、玉受け皿70を元の位置に戻し、シャッタ62をガイドレール64に挿入して孔部60を閉鎖する。更に蓋部20を容器体14に装着した後、使用者は、再度、容器体14内に両脚を挿入する。
【0051】
このように構成された第3の変形例によれば、容器体14に対する球状体30の出し入れが容易に可能になるとともに、使用者の移動を容易なものにすることができる。
【0052】
図7は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第3の変形例の他構成の概略構成を示す説明図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は斜視図である。なお、第3の変形例の他構成において、図5図6に示す立位姿勢補助装置4の部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0053】
第3の変形例の他構成は、第3の変形例の容器体14の上部に出口部14aを形成し、この出口部14aを開閉する扉部14bを設け、更に、図5に示す玉受け皿70の一部を欠落させて図7(a)に示すように開放部70dを形成したものである。第3の変形例の他構成に係る玉受け皿70は、図7(a)に示すように、平面視した場合にC字状に形成されている。
【0054】
出口部14aは、容器体14の上縁部の一部を切り欠いてなる、正面視した場合に矩形の開口である。出口部14aは、使用者が容器体14の中から跨いで外部に出ることができる程度の大きさに形成されており、容器体14の中心に対して孔部60の反対側に位置している。
【0055】
扉部14bは、容器体14の側面と同じ曲率で湾曲した板状部材であり、扉部14bにおける湾曲方向の一端部は、容器体14における出口部14aの一方の側方の縁部に蝶番68によって回動自在に固定されている。容器体14における出口部14aの他方の側方の縁部にパッチン錠69が設けられており、このパッチン錠69によって扉部14bにおける湾曲方向の他端部が係止、係止解除が行われる。
【0056】
扉部14bがパッチン錠69に係止された状態では、扉部14bの回動が規制されて、出口部14aが扉部14bによって閉じられた状態で維持される。扉部14bがパッチン錠69との係止が解除状態では、扉部14bは回動自在となり、出口部14aが開放されて、使用者が容器体14の内部から外に移動すること可能になる。なお、パッチン錠69は、容器体14の内部から使用者が操作可能な位置に配置されることが望ましい。また、パッチン錠69は、扉部14bを係止、係止解除する部材の一例であり、他の係止部材を適用することも可能である。
【0057】
次に、第3の変形例における立位姿勢補助装置4の他構成の使用例について説明する。
他構成の立位姿勢補助装置4を使用する際には、第3の変形例における立位姿勢補助装置4と同様に使用者のつま先側に孔部61が配置していることが望ましい。また、玉受け皿70は、図7(a)に示すように、平面視した場合に開放部70dが出口部14aに対向するように配置される。
【0058】
使用者が、立位姿勢補助装置4から外に出たい場合に、第3の変形例における立位姿勢補助装置4と同様に、シャッタ63をガイドレール65から取り外し、孔部61を開放することにより、孔部61から容器体14の外部に球状体30を出すことが可能になる。
【0059】
そして、容器体14の内部から球状体30が流出して、内部の球状体30が使用者の移動の妨げにならない程度に減少した場合に、使用者は、蓋部20を取り外し、身体を反対側に向けてパッチン錠69を操作して係止解除し、扉部14bを回動させて出口部14aを開放する。これにより、使用者の容器体14の外部への移動が容易になり、使用者は、出口部14aから開放部70dを通って外部へ移動する。
【0060】
容器体14の外部に移動した後、再び、容器体14に戻る場合、使用者は、扉部14bを閉じてパッチン錠69に係止させ、シャッタ63をガイドレール65に挿入して孔部61を閉鎖し、シャッタ62をガイドレール64から取り外して孔部60を開放する。以下、第3の変形例における立位姿勢補助装置4と同様に、玉受け皿70内の球状体30を容器体14の内部に移動させた後、玉受け皿70を元の位置に戻し、シャッタ62をガイドレール64に挿入して孔部60を閉鎖する。更に蓋部20を容器体14に装着した後、使用者は、再度、容器体14内に両脚を挿入する。
【0061】
このように構成された第3の変形例の他構成によれば、容器体14に対する球状体30の出し入れが容易に可能になるとともに、使用者の移動を容易なものにすることができる。なお、図7に示す第3の変形例の他構成によれば扉部14bを側方に回動させているが、それに限らず、下方に回動させてもよく、更には扉部14bを二分割して、所謂、観音開きのように取り付けてもよい。
【0062】
[第4の変形例]
図8は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第4の変形例の概略構成を示す説明図であり、図8(a)は第4の変形例の側面図、図8(b)及び図8(c)は第4の変形例の平面図である。なお、第4の変形例において、図1に示す部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0063】
第4の変形例は、図1に示す立位姿勢補助装置1の容器体10に、取付部80を固定するとともに、蓋部21を取り付けたものである。
取付部80は、モニタ90を固定する固定軸91を支持するものであり、図8(a)に示すように、容器体10の外周面の上部に配置されている。
【0064】
蓋部21は、リング状の平板状部材を、リングの中心を通る直径方向の仮想線によって二分割した形状であり、蓋部21、21を組み合わせることにより、容器体10の開口部に載置可能なリング状の平板状部材からなる。
【0065】
蓋部21、21は、容器体10の開口部における直径方向の両側部に、図示しない蝶番によって回動自在に設置されている。容器体10を取付部80に向かって正面視した場合、蓋部21、21は取付部80の両側に配置されており、蓋部21、21が開かれている場合に、図8(a)、図8(b)に示すように、蓋部21、21は、容器体10の外側に垂下している。蓋部21、21を回動させて、容器体10の開口部に載置すると、図8(c)に示すように、容器体10の開口部の周囲が蓋部21、21によって覆われる。このとき、蓋部21、21の表面は面一となる。なお、図示していないが、容器体10の開口部の外側における数カ所にパッチン錠が配設されている。このパッチン錠によって蓋部21、21を容器体10に固定することにより、蓋部21、21によって容器体10の開口部の一部を塞いだ状態で維持することができる。
【0066】
そして、使用者は、容器体10内に両脚を挿入してモニタ90が見やすいように立位の姿勢をとる。なお、使用者は、蓋部21、21を容器体10に固定してから容器体10内に両脚を挿入しても、容器体10内に両脚を挿入してから蓋部21、21を容器体10に固定してもよい。
【0067】
このように構成された第4の変形例によれば、容器体10にモニタ90を設置することが可能になり、しかも、蓋部21、21に机としての機能を持たせることが可能になり、キーボードやマウス等の操作する作業スペースとして利用することが可能になる。
【0068】
なお、第4の変形例によれば、図1に示す蓋部20を用いずに蓋部21、21によって容器体10の開口部を閉鎖することも可能であるが、蓋部20を装着して蓋部20を上下動させることにより、容器体10の内部圧力を調整してもよい。また、蓋部21、21は、リング状の平板状部材を二等分したものであるが、例えば四等分してそれぞれを容器体10に回動自在に取り付けてもよい。また、リング状の平板状部材を、例えば、中心から270°の範囲と90°の範囲とに2分割してもよい。
【0069】
図9は本発明の一実施形態における立位姿勢補助装置の第4の変形例の他構成の概略構成を示す説明図であり、図8(a)は第4の変形例の他構成の側面図、図8(b)及び図8(c)は第4の変形例の他構成の平面図である。なお、第4の変形例において、図1に示す部材と同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0070】
図9に示す第4の変形例の他構成は、図8に示す第4の変形例に係る蓋部21、21の形状を一部変更し、図9(a)に示すように、取付部80側の蓋部21、21の外周を円弧状から角状にしたものである。
【0071】
これにより、蓋部21、21を閉じた場合に、図9(c)に示すように、角状にした部分が容器体10から側方に延出するため、蓋部21、21を机としての作業スペースを大きくすることができる。
【0072】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上述したものに限るものではない。例えば、上述した実施形態においては、球状体30として、ゴルフボール程度の大きさの、一般にスーパーボールと称されているゴムボールを適用したが、中空のゴムボールを使用することも可能である。また、球状体30として、ゴルフボールを使用することも可能である。更に、野球ボールの大きさのゴムボール、あるいは野球の硬式ボールを使用することも可能である。更に、球状体30として、ビーズのように米粒程度の大きさのものを使用することも可能である。
ここで、使用者の脚部の挿入し易さを考慮すれば、球状体30の表面が滑面であることが望ましい。これにより、使用者の脚部を容器体10に挿入した際に、球状体30が互いに滑り合いながら容器体10の内部を移動して、容器体10内において球状体30が押し上げられるため、使用者の脚部の挿入スペースが確保されるようになり、脚部を容器体に挿入しやすくなる。また、球状体30は、球体である必要はなく、表面が滑面であれば多少形状がいびつであっても使用可能である。
【0073】
また、ゴム以外でも、木製のボール体を適用することも可能である。この場合、木製のボール体同士の摩擦によって木やイグサのような香りが発生し、その香りによるリラックス効果を期待することができる。また、遠赤外線セラミック製のボール体を適用することも可能である。この場合、遠赤外線セラミック製のボール体を温めて使用することにより、足湯効果を期待することができる。
【0074】
このように、球状体30の材質、大きさ及び重量等は適宜設定することが可能である。具体的には、球状体30が硬質である程使用者の脚部に付与する押圧力は強くなる一方、軟質である程使用者が脚部を挿入したときに球状体30が変形するため、使用者が脚部を挿入し易くなる。また、球状体30が軽量であるほど使用者が脚部を挿入したときに球状体30が上方に移動し易くなるため、使用者が脚部を挿入し易くなる一方、球状体30の重量が大きい程使用者の脚部に付与する押圧力は強くなる。また、球状体30の径が大きいほど球状体30間の隙間が大きくなるため、使用者が脚部を挿入し易くなるとともに脚周りの通気性がよくなる一方、球状体30の径が小さいほど使用者の脚に当接する球状体30の数が多くなるため使用者の脚に付与する押圧力を確保することが可能になる。これらの点を考慮して、使用者にとって最適な球状体を求めることが望ましい。
【0075】
また、径が異なる複数種類の球状体30を容器体10に収容してもよい。これにより、小さな球状体30が脚部に当接しやすくなるため、脚部に対して圧力を加えることが可能になる。また、大きな球状体30が混じっていることにより、球状体30間の隙間が大きくなり、その分、脚部を挿入しやすくすることができる。
【0076】
また、軟質のボールと硬質のボールとを混合させてもよい。これにより、硬質のボールが混じっていることにより脚部に圧力を加えやすくなり、軟質のボールが混じっていることにより、蓋部20を下方に移動させた場合に、軟質のボールの弾性変形の具合によって、脚部に加わる圧力を調整することができる。
【0077】
また、球状体30は、多面体形状であってもよい。ただし、正多面体であれば正十二面体以上であることが望ましい。また、角部に面取りを施して滑面にすることが望ましい。
【0078】
また、容器体10に、容器体10の内部にエアを導入する吸引ファンと、容器体10の内部のエアを排出する排出ファンを設け、容器体10の内部にエアの流れを形成してもよい。この場合、球状体30の径が大きい方が望ましい。また、容器体10に面ヒータを設けたり、マット40を電気カーペットとする等、容器体10の内部を温める機能を設けてもよい。
【0079】
また、容器体10の下部に、ストッパー機能を有するキャスターを取り付けて、容器体10に可搬性を持たせてもよい。これにより、比較的重い球状体30が収容されている場合のように容器体10の重量が大きい場合に、容器体10を容易に移動させることが可能になる。
【0080】
また、容器体10は、上方が開放された有底の円筒体であるが、円筒体に限るものではなく、四角筒体や六角筒体等、円筒体上方が開放された有底の多角形筒体であってもよい。また、容器体10を、例えば、側面を蛇腹状に形成したり、径が段階的に小さくなる複数の円筒部材を同軸に配置してロッド状に形成したりすることにより、上下方向に伸縮自在になるように構成してもよい。これにより、立位姿勢補助装置1を使用しないときに、容器体10をコンパクトな状態にしておくことが可能になる。
【0081】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0082】
例えば、前述の実施の形態及び各変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
1~5 立位姿勢補助装置
10~15 容器体
10a ねじ溝
11a テーパ部
14a 出口部
14b 扉部
20、21 蓋部
30 球状体
50 第1筒部
51 第2筒部
60、61 孔部
62、62 シャッタ
64、65 ガイドレール
70 玉受け皿
80 取付部
90 モニタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9