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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182334
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
   H02S 10/40 20140101AFI20221201BHJP
   H02S 30/20 20140101ALI20221201BHJP
   B60K 1/04 20190101ALI20221201BHJP
【FI】
H02S10/40
H02S30/20
B60K1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089843
(22)【出願日】2021-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【テーマコード(参考)】
3D235
5F151
【Fターム(参考)】
3D235AA06
3D235BB17
3D235CC12
3D235CC17
3D235DD12
3D235DD32
3D235DD34
5F151JA13
5F151JA14
5F151JA28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】受光領域の下部領域を有効に活用出来る車両を提供する。
【解決手段】車両は、太陽光発電を行うため、左受光領域と中央受光領域と右受光領域と前受光領域と後受光領域とを有する発電装置と、発電装置を保持する保持装置と、上面で、保持装置を保持する車両本体と、を備える。保持装置は、基準位置から左方向に移動可能な状態で左受光領域を保持し、基準位置に固定した状態で中央受光領域を保持し、基準位置から右方向に移動可能な状態で右受光領域を保持し、基準位置から前方向に移動可能な状態で前受光領域を保持し、基準位置から後方向に移動可能な状態で後受光領域を保持する。保持装置は、基準位置に左受光領域と中央受光領域と右受光領域と前受光領域と後受光領域とを、積み重ねた閉状態で保持可能である。保持装置は、左受光領域と中央受光領域と右受光領域と前受光領域と後受光領域とを、上方から見て重ならない開状態で、保持可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電を行うため、第1左受光領域と、中央受光領域と、第1右受光領域と、第1前受光領域と、第1後受光領域とを有する第1発電装置と、
前記第1発電装置を保持する第1保持装置と、
上面で、前記第1保持装置を保持する車両本体と、を備えた車両であって、
前記第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で前記第1左受光領域を保持し、前記第1基準位置に固定した状態で前記中央受光領域を保持し、前記第1基準位置から右方向に移動可能な状態で前記第1右受光領域を保持し、前記第1基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第1前受光領域を保持し、前記第1基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第1後受光領域を保持し、
前記第1保持装置は、前記第1基準位置に前記第1左受光領域と前記中央受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第1後受光領域とを、積み重ねた第1閉状態で保持可能であり、
前記第1保持装置は、前記第1左受光領域と前記中央受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第1後受光領域とを、上方から見て重ならない第1開状態で、保持可能である、車両。
【請求項2】
前記第1発電装置は、第2前受光領域と、第2後受光領域とを更に有し、
前記第1保持装置は、前記第1基準位置から前記第1前受光領域よりも前方向に移動可能な状態で前記第2前受光領域を保持し、前記第1基準位置から前記第1後受光領域よりも後方向に移動可能な状態で前記第2後受光領域を保持し、
前記第1保持装置は、前記第1基準位置に前記第1左受光領域と前記中央受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第2前受光領域と前記第1後受光領域と前記第2後受光領域とを、積み重ねた前記第1閉状態で保持可能であり、
前記第1保持装置は、前記第1左受光領域と前記中央受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第2前受光領域と前記第1後受光領域と前記第2後受光領域とを、上方から見て重ならない前記第1開状態で、保持可能である、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記車両本体の上面に設けられた第1土台部を更に備え、
前記第1土台部は、前記第1土台部の上面で、前記第1保持装置を保持し、
前記第1土台部は、前記第1土台部の上面の傾き度合いを調整する第1角度調整部を有する、請求項1または請求項2に記載の車両。
【請求項4】
太陽光発電を行うため、第2左受光領域と、第3前受光領域と、第3後受光領域とを有する第2発電装置と、
前記第2発電装置を保持する第2保持装置と、
前記第2保持装置を上面で保持する第2土台部と、
太陽光発電を行うため、第2右受光領域と、第4前受光領域と、第4後受光領域とを有する第3発電装置と、
前記第3発電装置を保持する第3保持装置と、
前記第3保持装置を上面で保持する第3土台部と、を更に備え、
前記車両本体は、側面で、前記第2土台部を保持し、前記側面と反対側で、前記第3土台部を保持し、
前記第2土台部は、少なくとも、前記第2土台部の上面が上方を向いた状態と左方を向いた状態になるように、回転移動が可能であり、
前記第3土台部は、少なくとも、前記第3土台部の上面が上方を向いた状態と右方を向いた状態になるように、回転移動が可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能な状態で前記第2左受光領域を保持し、前記第2基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第3前受光領域を保持し、前記第2基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第3後受光領域を保持し、
前記第3保持装置は、前記第3土台部の上面が上方を向いた時に、第3基準位置から右方向に移動可能な状態で前記第2右受光領域を保持し、前記第3基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第4前受光領域を保持し、前記第3基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第4後受光領域を保持し、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、前記第2基準位置に前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第2閉状態で保持可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が左方を向いた時に、前記第2基準位置に前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、横方向に積み重ねた第3閉状態で保持可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、上方から見て重ならない第2開状態で、保持可能であり、
前記第3保持装置は、前記第3土台部の上面が上方を向いた時に、前記第3基準位置に前記第2右受光領域と前記第4前受光領域と前記第4後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第4閉状態で保持可能であり、
前記第3保持装置は、前記第3土台部の上面が右方を向いた時に、前記第3基準位置に前記第2右受光領域と前記第4前受光領域と前記第4後受光領域とを、横方向に積み重ねた第5閉状態で保持可能であり、
前記第3保持装置は、前記第3土台部の上面が上方を向いた時に、前記第2右受光領域と前記第4前受光領域と前記第4後受光領域とを、上方から見て重ならない第3開状態で、保持可能である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両。
【請求項5】
前記第1保持装置が、前記第1開状態で前記第1発電装置を保持し、前記第2保持装置が、前記第2閉状態で前記第2発電装置を保持する時、上方から見て、前記第1左受光領域は、前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域と重なる位置関係にあり、
前記第1保持装置が、前記第1開状態で前記第1発電装置を保持し、前記第2保持装置が、前記第2開状態で前記第2発電装置を保持する時、上方から見て、前記第1左受光領域は、前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域と重ならない位置関係にあり、
前記第1保持装置が、前記第1開状態で前記第1発電装置を維持し、前記第3保持装置が、前記第4閉状態で前記第3発電装置を保持する時、上方から見て、前記第1右受光領域は、前記第2右受光領域と前記第4前受光領域と前記第4後受光領域と重なる位置関係にあり、
前記第1保持装置が、前記第1開状態で前記第1発電装置を維持し、前記第3保持装置が、前記第3開状態で前記第3発電装置を保持する時、上方から見て、前記第1右受光領域は、前記第2右受光領域と前記第4前受光領域と前記第4後受光領域と重ならない位置関係にある、請求項4に記載の車両。
【請求項6】
前記第2保持装置が、前記第3閉状態で前記第2発電装置を保持する時、前記第2土台部は、前記車両本体の左側面に設けられた凹み部に収納され、
前記第3保持装置が、前記第5閉状態で前記第3発電装置を保持する時、前記第3土台部は、前記車両本体の右側面に設けられた凹み部に収納される、請求項4または請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能で且つ前記第1左受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第1左受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から右方向に移動可能で且つ前記第1右受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第1右受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から前方向に移動可能で且つ前記第1前受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第1前受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から後方向に移動可能な状態で且つ前記第1後受光領域の傾きが調整可能で前記第1後受光領域の下面を保持し、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能で且つ前記第2左受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第2左受光領域の下面を保持し、前記第2基準位置から前方向に移動可能で且つ前記第3前受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第3前受光領域の下面を保持し、前記第2基準位置から後方向に移動可能で且つ前記第3後受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第3後受光領域の下面を保持し、
前記第3保持装置は、前記第3土台部の上面が上方を向いた時に、第3基準位置から右方向に移動可能で且つ前記第2右受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第2右受光領域の下面を保持し、前記第3基準位置から前方向に移動可能で且つ前記第4前受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第4前受光領域の下面を保持し、前記第3基準位置から後方向に移動可能で且つ前記第4後受光領域の傾きが調整可能な状態で前記第4後受光領域の下面を保持する、請求項4または請求項5に記載の車両。
【請求項8】
前記第1保持装置は、前記第1前受光領域と前記第2前受光領域とを、前記第1後受光領域と前記第2後受光領域よりも高い位置で保持し、
前記第2保持装置は、前記第3後受光領域を、前記第3前受光領域よりも高い位置で保持し、
前記第3保持装置は、前記第4後受光領域を、前記第4前受光領域よりも高い位置で保持する、請求項4または請求項5に記載の車両。
【請求項9】
前記第1保持装置は、前記第1前受光領域と前記第2前受光領域とを、前記第1後受光領域と前記第2後受光領域よりも低い位置で保持し、
前記第2保持装置は、前記第3後受光領域を、前記第3前受光領域よりも低い位置で保持し、
前記第3保持装置は、前記第4後受光領域を、前記第4前受光領域よりも低い位置で保持する、請求項4または請求項5に記載の車両。
【請求項10】
前記第1発電装置と前記第2発電装置と前記第3発電装置で得られた電力を蓄積する第1蓄電装置と、
前記第1蓄電装置から供給された電力を蓄積する第2蓄電装置と、
前記第2蓄電装置から供給された電力に基づいて車輪を回転させるモーターとを備え、
前記第1蓄電装置に蓄積された電力は、外部機器への供給が可能である、請求項4または請求項5に記載の車両。
【請求項11】
前記第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で前記第1左受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から右方向に移動可能な状態で前記第1右受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第1前受光領域の下面を保持し、前記第1基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第1後受光領域の下面を保持する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両。
【請求項12】
太陽光発電を行うため、第2左受光領域と、第3前受光領域と、第3後受光領域とを有する第2発電装置と、
前記第2発電装置を保持する第2保持装置と、
前記第2保持装置を上面で保持する第2土台部と、を更に備え、
前記車両本体は、側面で、前記第2土台部を保持し、
前記第2土台部は、少なくとも、前記第2土台部の上面が上方を向いた状態と左方を向いた状態になるように、回転移動が可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能な状態で前記第2左受光領域を保持し、前記第2基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第3前受光領域を保持し、前記第2基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第3後受光領域を保持し、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、前記第2基準位置に前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第2閉状態で保持可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が左方を向いた時に、前記第2基準位置に前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、横方向に積み重ねた第3閉状態で保持可能であり、
前記第2保持装置は、前記第2土台部の上面が上方を向いた時に、前記第2左受光領域と前記第3前受光領域と前記第3後受光領域とを、上方から見て重ならない第2開状態で、保持可能である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両。
【請求項13】
太陽光発電を行うため、第1左受光領域と、中央受光領域と、第1右受光領域と、第1前受光領域と、第1後受光領域とを有する第1発電装置と、
少なくとも、前記第1左受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第1後受光領域を保持する第1保持装置と、
上面で、前記第1保持装置を保持する車両本体と、を備えた車両であって、
前記第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で前記第1左受光領域を保持し、前記第1基準位置から右方向に移動可能な状態で前記第1右受光領域を保持し、前記第1基準位置から前方向に移動可能な状態で前記第1前受光領域を保持し、前記第1基準位置から後方向に移動可能な状態で前記第1後受光領域を保持し、
前記中央受光領域は、前記第1基準位置に固定され、
前記第1基準位置に前記第1左受光領域と前記中央受光領域と前記第1右受光領域と前記第1前受光領域と前記第1後受光領域とは、積み重ねられた第1閉状態と、上方から見て重ならない第1開状態で、保持される、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電装置を含む車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、太陽光発電装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-243921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、受光領域(ソーラーパネル)の下部領域が有効に活用されていない。
【0005】
したがって本発明の目的は、受光領域の下部領域を有効に活用出来る車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両は、太陽光発電を行うため、第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域とを有する第1発電装置と、第1発電装置を保持する第1保持装置と、上面で、第1保持装置を保持する車両本体と、を備える。
第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で第1左受光領域を保持し、第1基準位置に固定した状態で中央受光領域を保持し、第1基準位置から右方向に移動可能な状態で第1右受光領域を保持し、第1基準位置から前方向に移動可能な状態で第1前受光領域を保持し、第1基準位置から後方向に移動可能な状態で第1後受光領域を保持する。
第1保持装置は、第1基準位置に第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域とを、積み重ねた第1閉状態で保持可能である。
第1保持装置は、第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域とを、上方から見て重ならない第1開状態で、保持可能である。
【0007】
車両の上方の領域が、複数の受光領域(中央受光領域など)によって覆われる。このため、当該複数の受光領域の下部領域(車両の内部の領域など)が、直射日光により高温になるのを防ぎ、蓄電装置など、受光領域に関する電気機器の劣化を防ぐことが出来る。また、車両の周囲に日陰領域を形成できる。従って、複数の受光領域の下部領域を有効に活用することが可能になる。
【0008】
第1保持装置は、第1発電装置の5枚の受光領域(第1左受光領域など)を、第1基準位置で、積み重ねて保持する(第1閉状態)。
また、第1保持装置は、第1発電装置の5枚の受光領域のうち4枚の受光領域が、第1基準位置から横方向にずれて、上方から見て、重ならない位置関係で、第1発電装置の5枚の受光領域を保持する(第1開状態)。
このため、受光領域5枚分の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0009】
好ましくは、第1発電装置は、第2前受光領域と第2後受光領域とを更に有する。
第1保持装置は、第1基準位置から第1前受光領域よりも前方向に移動可能な状態で第2前受光領域を保持し、第1基準位置から第1後受光領域よりも後方向に移動可能な状態で第2後受光領域を保持する。
第1保持装置は、第1基準位置に第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第2前受光領域と第1後受光領域と第2後受光領域とを、積み重ねた第1閉状態で保持可能である。
第1保持装置は、第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第2前受光領域と第1後受光領域と第2後受光領域とを、上方から見て重ならない第1開状態で、保持可能である。
【0010】
第1保持装置は、第1発電装置の7枚の受光領域(第1左受光領域など)を、第1基準位置で、積み重ねて保持する(第1閉状態)。
また、第1保持装置は、第1発電装置の7枚の受光領域のうち6枚の受光領域が、第1基準位置から横方向にずれて、上方から見て、重ならない位置関係で、第1発電装置の7枚の受光領域を保持する(第1開状態)。
このため、受光領域7枚分の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0011】
さらに好ましくは、車両は、車両本体の上面に設けられた第1土台部を更に備える。
第1土台部は、第1土台部の上面で、第1保持装置を保持する。
第1土台部は、第1土台部の上面の傾き度合いを調整する第1角度調整部を有する。
【0012】
さらに好ましくは、車両は、太陽光発電を行うため、第2左受光領域と第3前受光領域と、第3後受光領域とを有する第2発電装置と、第2発電装置を保持する第2保持装置と、第2保持装置を上面で保持する第2土台部と、太陽光発電を行うため、第2右受光領域と、第4前受光領域と、第4後受光領域とを有する第3発電装置と、第3発電装置を保持する第3保持装置と、第3保持装置を上面で保持する第3土台部と、を更に備える。
車両本体は、側面で、第2土台部を保持し、側面と反対側で、第3土台部を保持する。
第2土台部は、少なくとも、第2土台部の上面が上方を向いた状態と左方を向いた状態になるように、回転移動が可能である。
第3土台部は、少なくとも、第3土台部の上面が上方を向いた状態と右方を向いた状態になるように、回転移動が可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能な状態で第2左受光領域を保持し、第2基準位置から前方向に移動可能な状態で第3前受光領域を保持し、第2基準位置から後方向に移動可能な状態で第3後受光領域を保持する。
第3保持装置は、第3土台部の上面が上方を向いた時に、第3基準位置から右方向に移動可能な状態で第2右受光領域を保持し、第3基準位置から前方向に移動可能な状態で第4前受光領域を保持し、第3基準位置から後方向に移動可能な状態で第4後受光領域を保持する。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置に第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第2閉状態で保持可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が左方を向いた時に、第2基準位置に第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、横方向に積み重ねた第3閉状態で保持可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、上方から見て重ならない第2開状態で、保持可能である。
第3保持装置は、第3土台部の上面が上方を向いた時に、第3基準位置に第2右受光領域と第4前受光領域と第4後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第4閉状態で保持可能である。
第3保持装置は、第3土台部の上面が右方を向いた時に、第3基準位置に第2右受光領域と第4前受光領域と第4後受光領域とを、横方向に積み重ねた第5閉状態で保持可能である。
第3保持装置は、第3土台部の上面が上方を向いた時に、第2右受光領域と第4前受光領域と第4後受光領域とを、上方から見て重ならない第3開状態で、保持可能である。
【0013】
第2保持装置は、第2発電装置の3枚の受光領域(第2左受光領域など)を、第2基準位置で、積み重ねて保持する(第2閉状態、第3閉状態)。
また、第2保持装置は、第2発電装置の3枚の受光領域が、横方向にずれて、上方から見て、重ならない位置関係で、第2発電装置の3枚の受光領域を保持する(第2開状態)。
このため、受光領域3枚分の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0014】
第3保持装置は、第3発電装置の3枚の受光領域(第2右受光領域など)を、第3基準位置で、積み重ねて保持する(第4閉状態、第5閉状態)。
また、第3保持装置は、第3発電装置の3枚の受光領域が、横方向にずれて、上方から見て、重ならない位置関係で、第3発電装置の3枚の受光領域を保持する(第3開状態)。
このため、受光領域3枚分の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0015】
さらに好ましくは、第1保持装置が、第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が、第2閉状態で第2発電装置を保持する時、上方から見て、第1左受光領域は、第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域と重なる位置関係にある。
第1保持装置が、第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が、第2開状態で第2発電装置を保持する時、上方から見て、第1左受光領域は、第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域と重ならない位置関係にある。
第1保持装置が、第1開状態で第1発電装置を維持し、第3保持装置が、第4閉状態で第3発電装置を保持する時、上方から見て、第1右受光領域は、第2右受光領域と第4前受光領域と第4後受光領域と重なる位置関係にある。
第1保持装置が、第1開状態で第1発電装置を維持し、第3保持装置が、第3開状態で第3発電装置を保持する時、上方から見て、第1右受光領域は、第2右受光領域と第4前受光領域と第4後受光領域と重ならない位置関係にある。
【0016】
(第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11cの物理的干渉防止の効果)
第1保持装置は、第1開状態の第1発電装置の受光領域が、第2開状態の第2発電装置の受光領域、及び第3開状態の第3発電装置の受光領域と、上方から見て、重ならない位置関係で、第1発電装置の受光領域を保持する。
このため、車両の上方の領域を含む空間に、第1発電装置の受光領域、第2発電装置の受光領域、第3発電装置の受光領域を効率良く配置して、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0017】
さらに好ましくは、第2保持装置が、第3閉状態で第2発電装置を保持する時、第2土台部は、車両本体の左側面に設けられた凹み部に収納される。
第3保持装置が、第5閉状態で第3発電装置を保持する時、第3土台部は、車両本体の右側面に設けられた凹み部に収納される。
【0018】
第2発電装置の少なくとも一部は、車両本体の左側面の凹み部に収納される(第3閉状態)。
第3発電装置の少なくとも一部は、車両本体の右側面の凹み部に収納される(第5閉状態)。
このため、第2発電装置、及び第3発電装置を、第1発電装置に積み重ねる形態に比べて、車両の高さ方向の寸法を抑えることが可能になる。
また、凹み部を設けずに、側面に第2発電装置などを配置させる形態に比べて、車両の幅方向の寸法を抑えることが可能になる。
【0019】
また、好ましくは、第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能で且つ第1左受光領域の傾きが調整可能な状態で第1左受光領域の下面を保持し、第1基準位置から右方向に移動可能で且つ第1右受光領域の傾きが調整可能な状態で第1右受光領域の下面を保持し、第1基準位置から前方向に移動可能で且つ第1前受光領域の傾きが調整可能な状態で第1前受光領域の下面を保持し、第1基準位置から後方向に移動可能な状態で且つ第1後受光領域の傾きが調整可能で第1後受光領域の下面を保持する。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能で且つ第2左受光領域の傾きが調整可能な状態で第2左受光領域の下面を保持し、第2基準位置から前方向に移動可能で且つ第3前受光領域の傾きが調整可能な状態で第3前受光領域の下面を保持し、第2基準位置から後方向に移動可能で且つ第3後受光領域の傾きが調整可能な状態で第3後受光領域の下面を保持する。
第3保持装置は、第3土台部の上面が上方を向いた時に、第3基準位置から右方向に移動可能で且つ第2右受光領域の傾きが調整可能な状態で第2右受光領域の下面を保持し、第3基準位置から前方向に移動可能で且つ第4前受光領域の傾きが調整可能な状態で第4前受光領域の下面を保持し、第3基準位置から後方向に移動可能で且つ第4後受光領域の傾きが調整可能な状態で第4後受光領域の下面を保持する。
【0020】
保持領域が、受光領域の下面を保持することで、受光領域の側面を保持する形態に比べて、保持領域と受光領域の接続箇所が少なくなり、構造を簡素化出来る。
【0021】
また、好ましくは、第1保持装置は、第1前受光領域と第2前受光領域とを、第1後受光領域と第2後受光領域よりも高い位置で保持する。
第2保持装置は、第3後受光領域を、第3前受光領域よりも高い位置で保持する。
第3保持装置は、第4後受光領域を、第4前受光領域よりも高い位置で保持する。
【0022】
前方と後方とで、高い位置にある受光領域と、低い位置にある受光領域とが、バランス良く配置され、転倒しにくくなる。
【0023】
また、好ましくは、第1保持装置は、第1前受光領域と第2前受光領域とを、第1後受光領域と第2後受光領域よりも低い位置で保持する。
第2保持装置は、第3後受光領域を、第3前受光領域よりも低い位置で保持する。
第3保持装置は、第4後受光領域を、第4前受光領域よりも低い位置で保持する。
【0024】
また、好ましくは、車両は、第1発電装置と第2発電装置と第3発電装置で得られた電力を蓄積する第1蓄電装置と、第1蓄電装置から供給された電力を蓄積する第2蓄電装置と、第2蓄電装置から供給された電力に基づいて車輪を回転させるモーターとを備える。
第1蓄電装置に蓄積された電力は、外部機器への供給が可能である。
【0025】
第1発電装置、第2発電装置、第3発電装置は、通常の車両のルーフに搭載されるソーラーパネルよりも大きな受光面積を持つ。このため、当該通常の車両に比べて長時間の走行に必要な電力を蓄電装置などに蓄積することが可能になる。
【0026】
また、好ましくは、第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で第1左受光領域の下面を保持し、第1基準位置から右方向に移動可能な状態で第1右受光領域の下面を保持し、第1基準位置から前方向に移動可能な状態で第1前受光領域の下面を保持し、第1基準位置から後方向に移動可能な状態で第1後受光領域の下面を保持する。
【0027】
また、好ましくは、車両は、太陽光発電を行うため、第2左受光領域と第3前受光領域と、第3後受光領域とを有する第2発電装置と、第2発電装置を保持する第2保持装置と、第2保持装置を上面で保持する第2土台部と、を更に備える。
車両本体は、側面で、第2土台部を保持する。
第2土台部は、少なくとも、第2土台部の上面が上方を向いた状態と左方を向いた状態になるように、回転移動が可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置から左方向に移動可能な状態で第2左受光領域を保持し、第2基準位置から前方向に移動可能な状態で第3前受光領域を保持し、第2基準位置から後方向に移動可能な状態で第3後受光領域を保持する。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2基準位置に第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、上下方向に積み重ねた第2閉状態で保持可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が左方を向いた時に、第2基準位置に第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、横方向に積み重ねた第3閉状態で保持可能である。
第2保持装置は、第2土台部の上面が上方を向いた時に、第2左受光領域と第3前受光領域と第3後受光領域とを、上方から見て重ならない第2開状態で、保持可能である。
【0028】
本発明に係る車両は、太陽光発電を行うため、第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域とを有する第1発電装置と、少なくとも第1左受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域を保持する第1保持装置と、上面で第1保持装置を保持する車両本体と、を備える。
第1保持装置は、第1基準位置から左方向に移動可能な状態で第1左受光領域を保持し、第1基準位置から右方向に移動可能な状態で第1右受光領域を保持し、第1基準位置から前方向に移動可能な状態で第1前受光領域を保持し、第1基準位置から後方向に移動可能な状態で第1後受光領域を保持する。
中央受光領域は、第1基準位置に固定される。
第1基準位置に第1左受光領域と中央受光領域と第1右受光領域と第1前受光領域と第1後受光領域とは、積み重ねられた第1閉状態と、上方から見て重ならない第1開状態で、保持される。
【発明の効果】
【0029】
以上のように本発明によれば、受光領域の下部領域を有効に活用出来る車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】第1実施形態の車両の構成図である。
図2】第1実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1閉状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第3閉状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第5閉状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図3】第1実施形態の車両の左後部の一部を省略した斜視図であって、第1保持装置が第1閉状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2閉状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第4閉状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図4】第1実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持する状態を示す図で、第1発電装置と第2発電装置と第3発電装置を省略したものである。
図5】第1実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図6】第1実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持し、第1土台部と第2土台部と第3土台部を傾けた状態を示す図である。
図7】第2実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1閉状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第3閉状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第5閉状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図8】第1実施形態の車両の左後部の一部を省略した斜視図であって、第1保持装置が第1閉状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第3閉状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第5閉状態で第3発電装置を保持する状態を示す図で、第1発電装置と第2発電装置と第3発電装置を省略したものである。
図9】第2実施形態の車両の左後部の一部を省略した斜視図であって、第1保持装置が第1閉状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2閉状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第4閉状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図10】第2実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持する状態を示す図で、第1発電装置と第2発電装置と第3発電装置を省略したものである。
図11】第2実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持する状態を示す図である。
図12】第2実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持し、第1土台部と第2土台部と第3土台部を傾けた状態を示す図である。
図13】第3実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持する状態を示す図で、第1発電装置と第2発電装置と第3発電装置を省略したものである。
図14】第3実施形態の車両の斜視図であって、第1保持装置が第1開状態で第1発電装置を保持し、第2保持装置が第2開状態で第2発電装置を保持し、第3保持装置が第3開状態で第3発電装置を保持し、各受光領域を傾けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0032】
方向を説明するために、車両1の左右方向をx方向、x方向と垂直な前後方向をy方向、x方向とy方向に垂直な略鉛直方向をz方向として説明する。図2などにおいて、x軸、y軸、z軸のそれぞれの矢印が指し示す方向をそれぞれ右方向、前方向、上方向と定義する。
【0033】
(特許請求の範囲の文言との対応関係)
特許請求の範囲に記載された「第1左受光領域」は、第1実施形態の第11受光領域11a1に対応し、第2実施形態及び第3実施形態の第12受光領域11a2に対応する。
特許請求の範囲に記載された「中央受光領域」は、第1実施形態の第12受光領域11a2に対応し、第2実施形態及び第3実施形態の第11受光領域11a1に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第1右受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第13受光領域11a3に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第1前受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第14受光領域11a4に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第1後受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第16受光領域11a6に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第2前受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第15受光領域11a5に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第2後受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第17受光領域11a7に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第2左受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第21受光領域11b1に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第3前受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第23受光領域11b3に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第3後受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第22受光領域11b2に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第2右受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第31受光領域11c1に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第4前受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第33受光領域11c3に対応する。
特許請求の範囲に記載された「第4後受光領域」は、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の第32受光領域11c2に対応する。
【0034】
(第1基準位置P1、第2基準位置P2、第3基準位置P3の定義)
後述する第1基準位置P1は、第1土台部12aの上面のz方向上方の空間であって、各保持領域の伸縮部材が縮んだ状態の第1保持装置13aが位置する空間である。第1実施形態では、第1土台部12aの上面の略中心のz方向上方に、各保持領域の伸縮部材が縮んだ状態の第1保持装置13aが位置する。
また、第2基準位置P2は、第2土台部12bの上面の上の空間(第2閉状態ではz方向上方の空間、第3閉状態ではy方向左方の空間)であって、各保持領域の伸縮部材が縮んだ状態の第2保持装置13bが位置する空間である。
また、第3基準位置P3は、第3土台部12cの上面の上の空間(第4閉状態ではz方向上方の空間、第5閉状態ではy方向右方の空間)であって、各保持領域の伸縮部材が縮んだ状態の第3保持装置13cが位置する空間である。
【0035】
(車両1)
第1実施形態の車両1は、車両本体2、制御部5、位置情報取得部7、第1発電部11、第2発電部14、蓄電部20(第1蓄電装置21、第2蓄電装置22)、変換部40(第1変換装置41、第2変換装置42)、モーター50、車輪60を備える(図1図6参照)。
【0036】
(車両本体2)
車両本体2は、制御部5、位置情報取得部7、第1発電部11、第2発電部14、蓄電部20、変換部40、モーター50を保持する。
車両本体2の略直方体形状で構成された荷物室の上面2aには、後述する第1発電部11の第1発電装置11a、第1土台部12a、第1保持装置13aが設けられる。
車両本体2の荷物室の左側面には、x方向に凹んだ領域(第1側面凹み部2b)が形成され、第1側面凹み部2bには、後述する第1発電部11の第2発電装置11b、第2土台部12b、第2保持装置13bが設けられる。
車両本体2の荷物室の右側面には、x方向に凹んだ領域(第2側面凹み部2c(不図示))が形成され、第2側面凹み部2cには、後述する第1発電部11の第3発電装置11c、第3土台部12c、第3保持装置13cが設けられる。
【0037】
(制御部5)
制御部5は、車両1の電気機器を制御する。
具体的には、制御部5は、第1土台部12a、第2土台部12b、第3土台部12c、第1保持装置13a、第2保持装置13b、第3保持装置13cの動作制御を行う。
また制御部5は、第1蓄電装置21などから第2蓄電装置22への電力供給制御、モーター50の動作制御などを行う。
【0038】
例えば、第1蓄電装置21の充電率(state of charge)R1が第1充電率閾値Thr1よりも低く(R1<Thr1、例えば、Thr1=60%)、且つ、第1蓄電装置21から第2蓄電装置22への電力供給が行われていない時、制御部5は、第1発電部11で得られた電力に基づいて、第1蓄電装置21に電力を蓄積させる。
【0039】
また、第1蓄電装置21の充電率R1が、第2充電率閾値Thr2(Thr2<Thr1、例えば、Thr2=40%)よりも低く、第2蓄電装置22の充電率R2が、第2充電率閾値Thr2よりも低く、第2変換装置42を介した外部電源A100からの電力供給がない場合に、制御部5は、第2発電装置12を駆動させる(R1<Thr2、R2<Thr2)。
【0040】
(第2変換装置42の入出力制御)
また、制御部5は、第2変換装置42の入出力制御を行う。
具体的には、第1蓄電装置21から第2蓄電装置22への電力供給を行う場合、制御部5は、第2発電装置12から第2変換装置42への入力(電力供給)と、外部電源A100から第2変換装置42への入力(電力供給)を遮断する。
第2発電装置12から第2蓄電装置22への電力供給を行う場合、制御部5は、第1蓄電装置21から第2変換装置42への入力(電力供給)と、外部電源A100から第2変換装置42への入力(電力供給)を遮断する。
第1蓄電装置21から第2蓄電装置22への電力供給と、第2発電装置12から第2蓄電装置22への電力供給を行う場合、制御部5は、外部電源A100から第2変換装置42への入力(電力供給)を遮断する。
外部電源A100から第2蓄電装置22への電力供給を行う場合、制御部5は、第1蓄電装置21から第2変換装置42への入力(電力供給)と、第2発電装置12から第2変換装置42への入力(電力供給)を遮断する。
【0041】
(第2蓄電装置22への電力供給遮断制御)
ただし、走行中など、第2蓄電装置22の放電が行われている間は、すなわち、少なくとも、第2蓄電装置22がモーター50を駆動する時に、制御部5は、第2変換装置42から第2蓄電装置22への出力(電力供給)を遮断する。
【0042】
なお、第2変換装置42から第2蓄電装置22への出力(電力供給)の遮断制御は、走行中だけでなく、車両1のアクセサリースイッチがオン状態の間、行われてもよい。
【0043】
(位置情報取得部7)
位置情報取得部7は、携帯電話などの通信装置の基地局、衛星などから、車両1の位置に関する情報を取得する。
位置情報取得部7は、ジャイロセンサー、加速度センサーなどを有し、車両1の向きに関する情報を取得する。
位置情報取得部7で得られた位置情報、向き情報に基づいて、制御部5は、第11受光領域11a1などのソーラーパネルの角度(傾き度合い)を調整する。
【0044】
(第1発電部11)
第1発電部11は、太陽光発電装置である。
第1発電部11は、常時、発電が可能な状態にされる。
第1発電部11で得られた電力は、制御部5の制御により、第1蓄電装置21に供給される。
【0045】
第1発電部11は、第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11c、第1土台部12a、第2土台部12b、第3土台部12c、第1保持装置13a、第2保持装置13b、第3保持装置13cを有する。
【0046】
(第1発電装置11a)
第1発電装置11aは、第11受光領域11a1、第12受光領域11a2、第13受光領域11a3、第14受光領域11a4、第15受光領域11a5、第16受光領域11a6、第17受光領域11a7を有する。
第11受光領域11a1、第12受光領域11a2、第13受光領域11a3、第14受光領域11a4、第15受光領域11a5、第16受光領域11a6、第17受光領域11a7のそれぞれは、太陽光発電を行うためのソーラーパネルを有する。
【0047】
(第1土台部12a)
第1土台部12aは、車両本体2の荷物室の上面2aに設けられる。
第1土台部12aは、第1土台部12aの上面で第1発電装置11a、及び第1保持装置13aを保持する。
第1土台部12aは、第1土台部12aの上面(第1保持装置13aと接する側の面)と車両本体2の荷物室の上面2aとのなす角度を調整する第1角度調整部12a1を含む。
不使用時、及び開閉動作時、第1角度調整部12a1は、第1土台部12aの上面を、車両本体2の荷物室の上面2aと平行な状態にする(図2図5参照)。
使用時、第1角度調整部12a1は、第1土台部12aの上面のx方向右側若しくはx方向左側を上昇させる(図6参照)。
第1土台部12aの上面のx方向右側若しくはx方向左側の上昇度合い(第1土台部12aの上面の傾き度合い)は、第11受光領域11a1などの受光面が、南を向き、太陽が最も高い位置にある時に太陽光の入射角(入射角と第11受光領域11a1の受光面の法線とのなす角度)が小さくなる、すなわち、太陽光の入射角と第11受光領域11a1の受光面とのなす角度が垂直に近くなるように、調整されるのが望ましい。
このため、第1土台部12aの上面の傾き度合いは、位置情報取得部7で得られた位置情報、向き情報に基づいて、調整されるのが望ましい。
第1角度調整部12a1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第1土台部12aの上面を移動させる。
【0048】
(第1保持装置13a)
第1保持装置13aは、第11保持領域13a1、第12保持領域13a2、第13保持領域13a3、第14保持領域13a4、第15保持領域13a5、第16保持領域13a6、第17保持領域13a7を有する。
【0049】
第1保持装置13aは、第1基準位置P1に、第11受光領域11a1と第12受光領域11a2と第13受光領域11a3と第14受光領域11a4と第15受光領域11a5と第16受光領域11a6と第17受光領域11a7とを、z方向に積み重ねた第1閉状態で保持可能である(図2図3参照)。
また、第1保持装置13aは、第11受光領域11a1と第12受光領域11a2と第13受光領域11a3と第14受光領域11a4と第15受光領域11a5と第16受光領域11a6と第17受光領域11a7とを、上方から見て(第1土台部12aの上面の法線方向から見て)重ならない第1開状態で、保持可能である(図5図6参照)。
【0050】
すなわち、不使用時は、第11受光領域11a1、第12受光領域11a2、第13受光領域11a3、第14受光領域11a4、第15受光領域11a5、第16受光領域11a6、第17受光領域11a7がz方向に重なるように、第1保持装置13aは、第1発電装置11aを保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0051】
また、使用時は、第11受光領域11a1、第12受光領域11a2、第13受光領域11a3、第14受光領域11a4、第15受光領域11a5、第16受光領域11a6、第17受光領域11a7が第1土台部12aの上面の法線方向に重ならず、且つ第1土台部12aの上面の法線方向から見て、第1発電装置11aと第1保持装置13aが、略十字を形成するように並べられた状態で、第1保持装置13aは、第1発電装置11aを保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0052】
(第11保持領域13a1)
第11保持領域13a1は、第1基準位置P1から左側の領域で、x方向に移動可能な状態で、第11受光領域11a1を保持する
【0053】
第11保持領域13a1は、スライドレールなど、x方向に移動可能な状態で、第11受光領域11a1のy方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0054】
不使用時、第11保持領域13a1は、第11保持領域13a1の伸縮部材が縮んだ状態で、第11受光領域11a1を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0055】
使用時、第11保持領域13a1は、第11保持領域13a1の伸縮部材がx方向左方に伸びた状態で、第11受光領域11a1を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
このとき、第11受光領域11a1は、第2土台部12bの上方に位置する。このため、第2閉状態で第2保持装置13bが第21受光領域11b1などを保持する場合には、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、第11受光領域11a1は、第21受光領域11b1と第22受光領域11b2と第23受光領域11b3と重なる。ただし、第2開状態で第2保持装置13bが第21受光領域11b1などを保持する場合には、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、第11受光領域11a1は、使用位置に配置された第21受光領域11b1、第22受光領域11b2、第23受光領域11b3と重ならない。
【0056】
第11保持領域13a1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第11受光領域11a1を移動させる。
【0057】
(第12保持領域13a2)
第12保持領域13a2は、第11保持領域13a1の下段に位置し、第1基準位置P1に固定した状態で、第12受光領域11a2を保持する(図2図6参照)。
【0058】
(第13保持領域13a3)
第13保持領域13a3は、第12保持領域13a2の下段に位置し、第1基準位置P1から右側の領域で、x方向に移動可能な状態で、第13受光領域11a3を保持する。
【0059】
第13保持領域13a3は、スライドレールなど、x方向に移動可能な状態で、第13受光領域11a3のy方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0060】
不使用時、第13保持領域13a3は、第13保持領域13a3の伸縮部材が縮んだ状態で、第13受光領域11a3を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0061】
使用時、第13保持領域13a3は、第13保持領域13a3の伸縮部材がx方向右方に伸びた状態で、第13受光領域11a3を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0062】
第13保持領域13a3は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第13受光領域11a3を移動させる。
【0063】
(第14保持領域13a4)
第14保持領域13a4は、第13保持領域13a3の下段に位置し、第1基準位置P1から前側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第14受光領域11a4を保持する。
【0064】
第14保持領域13a4は、スライドレールなど、y方向に移動可能な状態で、第14受光領域11a4のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0065】
不使用時、第14保持領域13a4は、第14保持領域13a4の伸縮部材が縮んだ状態で、第14受光領域11a4を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0066】
使用時、第14保持領域13a4は、第14保持領域13a4の伸縮部材がy方向前方に伸びた状態で、第14受光領域11a4を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0067】
このとき、第13受光領域11a3は、第3土台部12cの上方に位置する。このため、第4閉状態で第3保持装置13cが第31受光領域11c1などを保持する場合には、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、第13受光領域11a3は、第31受光領域11c1と第32受光領域11c2と第33受光領域11c3と重なる。ただし、第3開状態で第3保持装置13cが第31受光領域11c1などを保持する場合には、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、第11受光領域11a1は、使用位置に配置された第31受光領域11c1、第32受光領域11c2、第33受光領域11c3と重ならない。
【0068】
第14保持領域13a4は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第14受光領域11a4を移動させる。
【0069】
(第15保持領域13a5)
第15保持領域13a5は、第14保持領域13a4の下段に位置し、第1基準位置P1から前側の領域で、第14受光領域11a4よりもy方向に移動可能な状態で、第15受光領域11a5を保持する。
第15保持領域13a5は、第14受光領域11a4の移動範囲の前端部よりもさらにy方向前側に第15受光領域11a5が位置するように、第15受光領域11a5を保持する。
【0070】
第15保持領域13a5は、スライドレールなど、y方向に移動可能な状態で、第15受光領域11a5のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0071】
不使用時、第15保持領域13a5は、第15保持領域13a5の伸縮部材が縮んだ状態で、第15受光領域11a5を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0072】
使用時、第15保持領域13a5は、第15保持領域13a5の伸縮部材が第14保持領域13a4の伸縮部材よりもy方向前方に伸びた状態で、第15受光領域11a5を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0073】
第15保持領域13a5は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第15受光領域11a5を移動させる。
【0074】
(第16保持領域13a6)
第16保持領域13a6は、第15保持領域13a5の下段に位置し、第1基準位置P1から後側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第16受光領域11a6を保持する。
【0075】
第16保持領域13a6は、スライドレールなど、y方向に移動可能な状態で、第16受光領域11a6のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0076】
不使用時、第16保持領域13a6は、第16保持領域13a6の伸縮部材が縮んだ状態で、第16受光領域11a6を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0077】
使用時、第16保持領域13a6は、第16保持領域13a6の伸縮部材がy方向後方に伸びた状態で、第14受光領域11a4を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0078】
第16保持領域13a6は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第16受光領域11a6を移動させる。
【0079】
(第17保持領域13a7)
第17保持領域13a7は、第16保持領域13a6の下段に位置し、第1基準位置P1から後側の領域で、第16保持領域13a6よりもy方向に移動可能な状態で、第17受光領域11a7を保持する。
第17保持領域13a7は、第16受光領域11a6の移動範囲の後端部よりもさらにy方向後側に第17受光領域11a7が位置するように、第17受光領域11a7を保持する。
【0080】
第17保持領域13a7は、スライドレールなど、y方向に移動可能な状態で、第17受光領域11a7のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0081】
不使用時、第17保持領域13a7は、第17保持領域13a7の伸縮部材が縮んだ状態で、第17受光領域11a7を保持する(図2図3参照、第1閉状態)。
【0082】
使用時、第17保持領域13a7は、第17保持領域13a7の伸縮部材が第16保持領域13a6の伸縮部材よりもy方向後方に伸びた状態で、第17受光領域11a7を保持する(図4図6参照、第1開状態)。
【0083】
第17保持領域13a7は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第17受光領域11a7を移動させる。
【0084】
(第2発電装置11b)
第2発電装置11bは、第21受光領域11b1、第22受光領域11b2、第23受光領域11b3を有する。
第21受光領域11b1、第22受光領域11b2、第23受光領域11b3のそれぞれは、太陽光発電を行うためのソーラーパネルを有する。
【0085】
(第2土台部12b)
第2土台部12bは、車両本体2の荷物室の左側面の第1側面凹み部2bに設けられる。
第2土台部12bは、第2土台部12bの上面で、第2発電装置11b、及び第2保持装置13bを保持する。
第2土台部12bは、第2土台部12bの上面(第2保持装置13bと接する側の面)と車両本体2の荷物室の上面2aとのなす角度を調整する第2角度調整部12b1を含む。
不使用時、第2土台部12bが第1側面凹み部2bに収納されるように、第2角度調整部12b1は、第2土台部12bの上面を、車両本体2の荷物室の上面2aと垂直な状態、すなわち、車両本体2の荷物室の側面と平行な状態にする(図2参照、第3閉状態)。
開閉動作時、第2角度調整部12b1は、第2土台部12bの上面を、車両本体2の荷物室の上面2aと平行な状態にする(図3図5参照、第2閉状態若しくは第2開状態)。
すなわち、第2角度調整部12b1により、第2土台部12bは、少なくとも、第2土台部12bの上面が上方を向いた状態(z方向に垂直な状態)と、x方向左方を向いた状態(x方向に垂直な状態)と、傾いた状態になるように、y方向に平行な軸周りの回転移動が可能である。
【0086】
使用時、第2角度調整部12b1は、第2土台部12bの上面のx方向左側を、上昇若しくは下降させる(図6参照)。
第2土台部12bの上面のx方向左側の上昇若しくは下降度合い(第2土台部12bの上面の傾き度合い)は、第21受光領域11b1などの受光面が、南を向き、太陽が最も高い位置にある時に太陽光の入射角(入射角と第21受光領域11b1の受光面の法線とのなす角度)が小さくなる、すなわち、太陽光の入射角と第21受光領域11b1の受光面とのなす角度が垂直に近くなるように、調整されるのが望ましい。
このため、第2土台部12bの上面の傾き度合いは、位置情報取得部7で得られた位置情報、向き情報に基づいて、調整されるのが望ましい。
第2角度調整部12b1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第2土台部12bの上面を移動させる。
【0087】
第2土台部12bの下面には、第2脚部12b2が設けられるのが望ましい。
第2脚部12b2は、z方向に伸縮可能な伸縮脚で構成される。
開閉動作時及び使用時、第2脚部12b2は、伸びて地面と接し、第2土台部12bを支える。
不使用時、第2脚部12b2は、縮んで、第1側面凹み部2bに収納される。
不使用時に、第2脚部12b2は、z方向に延びる状態から、x方向若しくはy方向に延びる状態に折り曲げられた状態で、収納されてもよい。
第2脚部12b2は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、伸縮する。
【0088】
(第2保持装置13b)
第2保持装置13bは、第21保持領域13b1、第22保持領域13b2、第23保持領域13b3を有する。
【0089】
第2保持装置13bは、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、第2基準位置P2に、第21受光領域11b1と第22受光領域11b2と第23受光領域11b3とを、z方向に積み重ねた第2閉状態で保持可能である(図3参照)。
また、第2保持装置13bは、第2土台部12bの上面がy方向左方を向いた時に、第2基準位置P2に、第21受光領域11b1と第22受光領域11b2と第23受光領域11b3とを、y方向に積み重ねた第3閉状態で保持可能である(図2参照)。
また、第2保持装置13bは、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、第21受光領域11b1と第22受光領域11b2と第23受光領域11b3とを、上方から見て(第2土台部12bの上面の法線方向から見て)重ならない第2開状態で、保持可能である(図5図6参照)。
【0090】
すなわち、不使用時は、第21受光領域11b1、第22受光領域11b2、第23受光領域11b3が第2土台部12bの上面の法線方向に重なるように、第2保持装置13bは、第2発電装置11bを保持する(図2図3参照、第3閉状態若しくは第2閉状態)。
【0091】
また、使用時は、第21受光領域11b1、第22受光領域11b2、第23受光領域11b3が第2土台部12bの上面の法線方向に重ならず、且つ第2土台部12bの上面の法線方向から見て、第2発電装置11bと第2保持装置13bが、略T字を形成するように並べられた状態で、第2保持装置13bは、第2発電装置11bを保持する(図4図6参照、第2開状態)。
【0092】
(第21保持領域13b1)
第21保持領域13b1は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、第2基準位置P2から左側の領域で、x方向に移動可能な状態で、第21受光領域11b1を保持する
【0093】
第21保持領域13b1は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、x方向に移動可能な状態で、第21受光領域11b1のy方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0094】
不使用時、第21保持領域13b1は、第21保持領域13b1の伸縮部材が縮んだ状態で、第21受光領域11b1を保持する(図2図3参照、第3閉状態若しくは第2閉状態)。
【0095】
使用時、第21保持領域13b1は、第21保持領域13b1の伸縮部材がx方向左方に伸びた状態で、第21受光領域11b1を保持する(図4図6参照、第2開状態)。
【0096】
第21保持領域13b1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第21受光領域11b1を移動させる。
【0097】
(第22保持領域13b2)
第22保持領域13b2は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、第21保持領域13b1の下段に位置し、第2基準位置P2から後側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第22受光領域11b2を保持する。
【0098】
第22保持領域13b2は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向に移動可能な状態で、第22受光領域11b2のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0099】
不使用時、第22保持領域13b2は、第22保持領域13b2の伸縮部材が縮んだ状態で、第22受光領域11b2を保持する(図2図3参照、第3閉状態若しくは第2閉状態)。
【0100】
使用時、第22保持領域13b2は、第22保持領域13b2の伸縮部材がy方向後方に伸びた状態で、第22受光領域11b2を保持する(図4図6参照、第2開状態)。
【0101】
第22保持領域13b2は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第22受光領域11b2を移動させる。
【0102】
(第23保持領域13b3)
第23保持領域13b3は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、第22保持領域13b2の下段に位置し、第2基準位置P2から前側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第23受光領域11b3を保持する。
【0103】
第23保持領域13b3は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向に移動可能な状態で、第23受光領域11b3のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0104】
不使用時、第23保持領域13b3は、第23保持領域13b3の伸縮部材が縮んだ状態で、第23受光領域11b3を保持する(図2図3参照、第3閉状態若しくは第2閉状態)。
【0105】
使用時、第23保持領域13b3は、第23保持領域13b3の伸縮部材がy方向前方に伸びた状態で、第23受光領域11b3を保持する(図4図6参照、第2開状態)。
【0106】
第23保持領域13b3は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第23受光領域11b3を移動させる。
【0107】
(第3発電装置11c)
第3発電装置11cは、第31受光領域11c1、第32受光領域11c2、第33受光領域11c3を有する。
第31受光領域11c1、第32受光領域11c2、第33受光領域11c3のそれぞれは、太陽光発電を行うためのソーラーパネルを有する。
【0108】
(第3土台部12c)
第3土台部12cは、車両本体2の荷物室の右側面の第2側面凹み部2c(不図示)に設けられる。
第3土台部12cは、第3土台部12cの上面で、第3発電装置11c、及び第3保持装置13cを保持する。
第3土台部12cは、第3土台部12cの上面(第3保持装置13cと接する側の面)と車両本体2の荷物室の上面2aとのなす角度を調整する第3角度調整部12c1を含む。
不使用時、第3土台部12cが第2側面凹み部2cに収納されるように、第3角度調整部12c1は、第3土台部12cの上面を、車両本体2の荷物室の上面2aと垂直な状態、すなわち、車両本体2の荷物室の側面と平行な状態にする(第5閉状態)。
開閉動作時、第3角度調整部12c1は、第3土台部12cの上面を、車両本体2の荷物室の上面2aと平行な状態にする(図3図5参照、第4閉状態若しくは第3開状態)。
すなわち、第3角度調整部12c1により、第3土台部12cは、少なくとも、第3土台部12cの上面が上方を向いた状態(z方向に垂直な状態)と、x方向右方を向いた状態(x方向に垂直な状態)と、傾いた状態になるように、y方向に平行な軸周りの回転移動が可能である。
【0109】
使用時、第3角度調整部12c1は、第3土台部12cの上面のx方向右側を、上昇若しくは下降させる(図6参照)。
第3土台部12cの上面のx方向右側の上昇若しくは下降度合い(第3土台部12cの上面の傾き度合い)は、第31受光領域11c1などの受光面が、南を向き、太陽が最も高い位置にある時に太陽光の入射角(入射角と第31受光領域11c1の受光面の法線とのなす角度)が小さくなる、すなわち、太陽光の入射角と第31受光領域11c1の受光面とのなす角度が垂直に近くなるように、調整されるのが望ましい。
このため、第3土台部12cの上面の傾き度合いは、位置情報取得部7で得られた位置情報、向き情報に基づいて、調整されるのが望ましい。
第3角度調整部12c1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第3土台部12cの上面を移動させる。
【0110】
第3土台部12cの下面には、第3脚部12c2が設けられるのが望ましい。
第3脚部12c2は、z方向に伸縮可能な伸縮脚で構成される。
開閉動作時及び使用時、第3脚部12c2は、伸びて地面と接し、第3土台部12cを支える。
不使用時、第3脚部12c2は、縮んで、第2側面凹み部2cに収納される。
不使用時に、第3脚部12c2は、z方向に延びる状態から、x方向若しくはy方向に延びる状態に折り曲げられた状態で、収納されてもよい。
第3脚部12c2は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、伸縮する。
【0111】
(第3保持装置13c)
第3保持装置13cは、第31保持領域13c1、第32保持領域13c2、第33保持領域13c3を有する。
【0112】
第3保持装置13cは、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、第3基準位置P3に、第31受光領域11c1と第32受光領域11c2と第33受光領域11c3とを、z方向に積み重ねた第4閉状態で保持可能である(図3参照)。
また、第3保持装置13cは、第3土台部12cの上面がy方向右方を向いた時に、第3基準位置P3に、第31受光領域11c1と第32受光領域11c2と第33受光領域11c3とを、y方向に積み重ねた第5閉状態で保持可能である(図2参照)。
また、第3保持装置13cは、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、第31受光領域11c1と第32受光領域11c2と第33受光領域11c3とを、上方から見て(第3土台部12cの上面の法線方向から見て)重ならない第3開状態で、保持可能である(図5図6参照)。
【0113】
不使用時は、第31受光領域11c1、第32受光領域11c2、第33受光領域11c3が第3土台部12cの上面の法線方向に重なるように、第3保持装置13cは、第3発電装置11cを保持する(図2図3参照、第5閉状態若しくは第4閉状態)。
【0114】
使用時は、第31受光領域11c1、第32受光領域11c2、第33受光領域11c3が第3土台部12cの上面の法線方向に重ならず、且つ第3土台部12cの上面の法線方向から見て、第3発電装置11cと第3保持装置13cが、略T字を形成するように並べられた状態で、第3保持装置13cは、第3発電装置11cを保持する(図4図6参照、第3開状態)。
【0115】
(第31保持領域13c1)
第31保持領域13c1は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、第3基準位置P3から右側の領域で、x方向に移動可能な状態で、第31受光領域11c1を保持する
【0116】
第31保持領域13c1は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、x方向に移動可能な状態で、第31受光領域11c1のy方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0117】
不使用時、第31保持領域13c1は、第31保持領域13c1の伸縮部材が縮んだ状態で、第31受光領域11c1を保持する(図2図3参照、第5閉状態若しくは第4閉状態)。
【0118】
使用時、第31保持領域13c1は、第31保持領域13c1の伸縮部材がx方向右方に伸びた状態で、第31受光領域11c1を保持する(図4図6参照、第3開状態)。
【0119】
第31保持領域13c1は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第31受光領域11c1を移動させる。
【0120】
(第32保持領域13c2)
第32保持領域13c2は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、第31保持領域13c1の下段に位置し、第3基準位置P3から後側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第32受光領域11c2を保持する。
【0121】
第32保持領域13c2は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向に移動可能な状態で、第32受光領域11c2のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0122】
不使用時、第32保持領域13c2は、第32保持領域13c2の伸縮部材が縮んだ状態で、第32受光領域11c2を保持する(図2図3参照、第5閉状態若しくは第4閉状態)。
【0123】
使用時、第32保持領域13c2は、第32保持領域13c2の伸縮部材がy方向後方に伸びた状態で、第32受光領域11c2を保持する(図4図6参照、第3開状態)。
【0124】
第32保持領域13c2は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第32受光領域11c2を移動させる。
【0125】
(第33保持領域13c3)
第33保持領域13c3は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、第32保持領域13c2の下段に位置し、第3基準位置P3から前側の領域で、y方向に移動可能な状態で、第33受光領域11c3を保持する。
【0126】
第33保持領域13c3は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向に移動可能な状態で、第33受光領域11c3のx方向に垂直な側面を保持する、伸縮部材を含む。
【0127】
不使用時、第33保持領域13c3は、第33保持領域13c3の伸縮部材が縮んだ状態で、第33受光領域11c3を保持する(図2図3参照、第5閉状態若しくは第4閉状態)。
【0128】
使用時、第33保持領域13c3は、第33保持領域13c3の伸縮部材がy方向前方に伸びた状態で、第33受光領域11c3を保持する(図4図6参照、第3開状態)。
【0129】
第33保持領域13c3は、制御部5からの制御信号に基づく電動で、若しくは、使用者による手動で、第33受光領域11c3を移動させる。
【0130】
(受光領域の大きさ)
第1発電装置11aの7枚の受光領域(第11受光領域11a1~第17受光領域11a7)、第2発電装置11bの3枚の受光領域(第21受光領域11b1~第23受光領域11b3)、第3発電装置11cの3枚の受光領域(第31受光領域11c1~第33受光領域11c3)の受光面の総面積(受光面積)は、車両本体2の荷物室の上面2aなど、車両1の上部の領域よりも大きくなるように構成される。
【0131】
(第2発電部14)
第2発電部14は、燃料電池など、太陽光発電とは別の発電装置である。
第2発電部14は、第2蓄電装置22の充電状態が十分でない場合(第2蓄電装置22の充電率R2が第2充電率閾値Thr2よりも低い場合)などに、発電が可能な状態にされる。
第2発電部14は、車両本体2の内部などに設置される。
第2発電部14で得られた電力は、制御部5の制御により、第2変換装置42を介して、第2蓄電装置22に供給される。
【0132】
(蓄電部20)
蓄電部20は、第1蓄電装置21、第2蓄電装置22を有する。
【0133】
(第1蓄電装置21)
第1蓄電装置21は、バッテリーなどで構成され、第1発電部11で得られた電力を蓄積する。
第1蓄電装置21は、走行中など、第2蓄電装置22に充電する前段階で一時的に電力を蓄積するために使用される。
第1蓄電装置21は、制御部5など、車両1を構成する電気機器を駆動するために用いられてもよい。
また、第1蓄電装置21は、外部機器A200に電力を供給するために用いられてもよい。
なお、車輪60を回転させるために、モーター50とは別に、車両1がエンジンなど内燃機関を含む場合には、蓄電部20は、第1蓄電装置21と第2蓄電装置22とは別の始動用バッテリーを有してもよい。
なお、第1蓄電装置21は、1つの蓄電装置で構成されてもよいし、複数の蓄電装置で構成されてもよい。第1蓄電装置21が複数の蓄電装置で構成された場合には、第1蓄電装置21が1つの蓄電装置で構成される形態に比べて、1つあたりの蓄電装置の容量を小さくできる。
【0134】
第1蓄電装置21は、第2発電部14で得られた電力、外部電源A100から供給された電力を貯蔵するために使用されてもよい。
例えば、第1蓄電装置21の充電率R1が第2充電率閾値Thr2よりも低く、第2蓄電装置22の充電率が第1充電率閾値Thr1以上に高い場合に、第2発電部14で得られた電力が、第2変換装置42を介して、第1蓄電装置21に供給される(R1<Thr2、R2≧Thr1)。
【0135】
(第2蓄電装置22)
第2蓄電装置22は、バッテリーなどで構成され、モーター50を駆動する、すなわち、モーター50に電力を供給するために使用される。
第2蓄電装置22は、第1蓄電装置21に蓄積された電力、第2発電部14で得られた電力)、及び外部電源A100から供給された電力を蓄積する。
【0136】
(変換部40)
変換部40は、第1変換装置41と第2変換装置42を有する。
【0137】
(第1変換装置41)
第1変換装置41は、パワーコンディショナー、DC/DCコンバーターなどを含む充電装置である。
第1変換装置41は、第1発電部11で得られた電力を、第1蓄電装置21の充電に適した電流及び電圧に変換して、第1蓄電装置21に供給する。
また、第1変換装置41は、第1蓄電装置21からの電力を、制御部5など、車両1を構成する電気機器に供給する。
【0138】
(第2変換装置42)
第2変換装置42は、商用電源など、車両1の外部の電力供給装置(外部電源A100)からの電力を、交流から直流に変換し、且つ第2蓄電装置22の充電に適した電流及び電圧に変換して、第2蓄電装置22に供給する。
また、第2変換装置42は、第1蓄電装置21からの電力を、第2蓄電装置22の充電に適した電流及び電圧に変換して、第2蓄電装置22に供給する。
また、第2変換装置42は、第2発電装置12からの電力を、第2蓄電装置22の充電に適した電流及び電圧に変換して、第2蓄電装置22に供給する。
また、第2変換装置42は、第1蓄電装置21からの電力を、直流から交流に変換し、且つ所望の電流及び電圧に変換して、建物に備え付けられた電気機器など、車両1の外部の電気機器(外部機器A200)に供給する。
【0139】
(急速充電装置)
なお、第2変換装置42は、電圧と電流の少なくとも一方を上げた状態で、外部電源A100から第1蓄電装置21若しくは第2蓄電装置22への電力供給を行う急速充電装置を含んでもよい。
また、第2変換装置42は、電圧と電流の少なくとも一方を上げた状態で、第1蓄電装置21から外部機器A200への電力供給を行う急速充電装置を含んでもよい。
【0140】
(モーター50、車輪60)
モーター50は、第2蓄電装置22からの電力に基づいて駆動し、車両1の車輪60を回転させる。
なお、車両1の車輪60は、モーター50により駆動するものに限らず、エンジンなどの内燃機関で駆動するものであってもよい。
車両1が、モーター50を使用せず、内燃機関だけで駆動するものである場合には、モ第2蓄電装置22、及びモーター50は省略されてもよい。
【0141】
(車両1の上方に複数の受光領域が設けられることの効果)
車両1の上方の領域が、複数の受光領域(第11受光領域11a1など)によって覆われる。このため、当該複数の受光領域の下部領域(車両1の内部の領域など)が、直射日光により高温になるのを防ぎ、第1蓄電装置21など、受光領域に関する電気機器の劣化を防ぐことが出来る。また、車両1の周囲に日陰領域を形成できる。従って、複数の受光領域の下部領域を有効に活用することが可能になる。
【0142】
(車両1の上面と側面を活用することの効果)
また、第1土台部12aなど、第1発電部11を構成する部材は、車両本体2の上面2a、左側面、右側面に設けられるが、背面(y方向後方の扉がある領域)には設けられない。
このため、車両1の荷物の積み卸しなどの作業を邪魔せずに、発電を行うことが可能になる。
【0143】
(複数の受光領域を広げて用いることの効果)
不使用時に、第1保持装置13aは、第1発電装置11aの7枚の受光領域(第11受光領域11a1~第17受光領域11a7)を、第1基準位置P1で、z方向に積み重ねて保持する(第1閉状態)。
使用時に、第1保持装置13aは、第1発電装置11aの7枚の受光領域のうち6枚の受光領域が、第1基準位置P1からx方向若しくはy方向にずれて、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、重ならない位置関係で、第1発電装置11aの7枚の受光領域を保持する(第1開状態)。
このため、不使用時に比べて7倍の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0144】
不使用時に、第2保持装置13bは、第2発電装置11bの3枚の受光領域(第21受光領域11b1~第23受光領域11b3)を、第2基準位置P2で、第2土台部12bの上面の法線方向に積み重ねて保持する。
具体的には、第2土台部12bが第1側面凹み部2bに収納されている時、すなわち、第2土台部12bの上面がy方向に垂直な状態である時、第2保持装置13bは、第2発電装置11bの3枚の受光領域を、y方向に積み重ねて保持する(第3閉状態)。
第2土台部12bの上面がz方向に垂直な状態である時、第2保持装置13bは、第2発電装置11bの3枚の受光領域を、z方向に積み重ねて保持する(第2閉状態)。
使用時に、第2保持装置13bは、第2発電装置11bの3枚の受光領域が、x方向若しくはy方向にずれて、第2土台部12bの上面の法線方向から見て、重ならない位置関係で、第2発電装置11bの3枚の受光領域を保持する(第2開状態)。
このため、不使用時に比べて3倍の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0145】
不使用時に、第3保持装置13cは、第3発電装置11cの3枚の受光領域(第31受光領域11c1~第33受光領域11c3)を、第3基準位置P3で、第3土台部12cの上面の法線方向に積み重ねて保持する。
具体的には、第3土台部12cが第2側面凹み部2cに収納されている時、すなわち、第3土台部12cの上面がy方向に垂直な状態である時、第3保持装置13cは、第3発電装置11cの3枚の受光領域を、y方向に積み重ねて保持する(第5閉状態)。
第3土台部12cの上面がz方向に垂直な状態である時、第3保持装置13cは、第3発電装置11cの3枚の受光領域を、z方向に積み重ねて保持する(第4閉状態)。
使用時に、第3保持装置13cは、第3発電装置11cの3枚の受光領域が、x方向若しくはy方向にずれて、第3土台部12cの上面の法線方向から見て、重ならない位置関係で、第3発電装置11cの3枚の受光領域を保持する(第3開状態)。
このため、不使用時に比べて3倍の受光面積を確保し、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0146】
(第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11cの物理的干渉防止の効果)
第1保持装置13aは、使用時は、第1開状態の第1発電装置11aの7枚の受光領域が、第2開状態の第2発電装置11bの3枚の受光領域、及び第3開状態の第3発電装置11cの3枚の受光領域と、第1土台部12aの上面の法線方向から見て、重ならない位置関係で、第1発電装置11aの7枚の受光領域を保持する。
このため、車両1の上方の領域を含む空間に、第1発電装置11aの7枚の受光領域、第2発電装置11bの3枚の受光領域、第3発電装置11cの3枚の受光領域を効率良く配置して、太陽光から多くの電力を得ることが可能になる。
【0147】
(第2発電装置11b、第3発電装置11cを車両1の側部の凹み部に収納することの効果)
不使用時に、第2発電装置11bの少なくとも一部は、車両本体2の荷物室の左側面の第1側面凹み部2bに収納される(第3閉状態)。
不使用時に、第3発電装置11cの少なくとも一部は、車両本体2の荷物室の右側面の第2側面凹み部2cに収納される(第5閉状態)。
このため、第2発電装置11b、及び第3発電装置11cを、第1発電装置11aに積み重ねる形態に比べて、車両1のz方向の寸法(高さ)を抑えることが可能になる。
また、凹み部を設けずに、側面に第2発電装置11bなどを配置させる形態に比べて、車両1のy方向の寸法(幅)を抑えることが可能になる。
【0148】
(第1土台部12a、第2土台部12b、第3土台部12cの傾き調整することの効果)
第1土台部12a、第2土台部12b、第3土台部12cの上面の傾きを調整することにより、第1発電装置11aの7枚の受光領域、第2発電装置11bの3枚の受光領域、第3発電装置11cの3枚の受光領域の受光面の向きを調整することが可能になる。
特に、第2土台部12bと第3土台部12cの上面を、凹み部への収納状態から使用状態に移動させる機構を使って、傾き調整が行われるので、別々の機構を用いる形態に比べて、構造を簡素化出来る。
【0149】
(前後、左右のバランス効果)
第1実施形態では、第1発電装置11aにおいては、y方向前方に突出する受光領域(第14受光領域11a4、第15受光領域11a5)が、y方向後方に突出する受光領域(第16受光領域11a6、第17受光領域11a7)よりも高い位置に設けられる。
また、第2発電装置11bにおいては、y方向後方に突出する受光領域(第22受光領域11b2)が、y方向前方に突出する受光領域(第23受光領域11b3)よりも高い位置に設けられる。
また、第3発電装置11cにおいては、y方向後方に突出する受光領域(第32受光領域11c2)が、y方向前方に突出する受光領域(第33受光領域11c3)よりも高い位置に設けられる。
このため、y方向前方とy方向後方とで、高い位置にある受光領域と、低い位置にある受光領域とが、バランス良く配置され、転倒しにくくなる。
【0150】
(前後のバランス調整の応用例)
なお、バランスの観点では、y方向前方に突出する受光領域(第14受光領域11a4、第15受光領域11a5)が、y方向後方に突出する受光領域(第16受光領域11a6、第17受光領域11a7)よりも低い位置に設けられ、y方向後方に突出する受光領域(第22受光領域11b2)が、y方向前方に突出する受光領域(第23受光領域11b3)よりも低い位置に設けられ、y方向後方に突出する受光領域(第32受光領域11c2)が、y方向前方に突出する受光領域(第33受光領域11c3)よりも低い位置に設けられてもよい。
【0151】
(第1発電部11で得られた電力が、車両1のモーター50の駆動に用いられることの効果)
第1発電部11(第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11c)は、通常の車両のルーフに搭載されるソーラーパネルよりも大きな受光面積を持つ。このため、当該通常の車両に比べて長時間の走行に必要な電力を第1蓄電装置21などに蓄積することが可能になる。
【0152】
(第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11cの応用例)
第1実施形態では、第1発電部11が、3つの発電装置(第1発電装置11a、第2発電装置11b、第3発電装置11c)を有する例を説明した。
しかしながら、第1発電部11が、第1発電装置11aだけを有する形態、第1発電装置11aと第2発電装置11bだけを有する形態、第1発電装置11aと第3発電装置11cだけを有する形態であってもよい。
【0153】
(移動しない受光領域の保持方法の応用例)
第1実施形態では、第12受光領域11a2が、第1保持装置13a(第12保持領域13a2)に固定的に保持される例を説明した。
しかしながら、x方向及びy方向に移動しない受光領域(特許請求の範囲の「中央受光領域」に相当)は、第1保持装置13aに保持される形態に限らない。例えば、x方向及びy方向に移動しない受光領域は、第1発電装置11aの最下段に設けられ、第1土台部12aに固定される、若しくは第1土台部12aが省略される場合には、車両本体2の荷物室の上面2aに固定される形態が考えられる。
【0154】
(受光領域の保持方法の応用例)
第1実施形態では、保持領域が、受光領域の側面を保持するスライドレールなどで構成される例を説明した。
しかしながら、保持領域が、受光領域の下面を保持するスライドレールなどで構成されてもよい(第2実施形態、図7図12参照)。
【0155】
第2実施形態では、第1保持装置13aの保持領域のうち、z方向上端のもの(第11保持領域13a1は、第1基準位置P1に固定した状態で、第11受光領域11a1を保持する。
また、第1保持装置13aの保持領域のうち、第11保持領域13a1を除く6つの保持領域(第12保持領域13a2~第17保持領域13a7)は、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能な状態で、第1発電装置11aのうち、第11受光領域11a1を除く6つの受光領域(第12受光領域11a2~第17受光領域11a7)の下面を保持する。
【0156】
具体的には、第12保持領域13a2は、スライドレールなど、x方向左方に移動可能な状態で、第12受光領域11a2の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第13保持領域13a3は、スライドレールなど、x方向右方に移動可能な状態で、第13受光領域11a3の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第14保持領域13a4は、スライドレールなど、y方向前方に移動可能な状態で、第14受光領域11a4の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第15保持領域13a5は、スライドレールなど、y方向前方にさらに移動可能な状態で、第15受光領域11a5の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第16保持領域13a6は、スライドレールなど、y方向後方に移動可能な状態で、第16受光領域11a6の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第17保持領域13a7は、スライドレールなど、y方向後方にさらに移動可能な状態で、第17受光領域11a7の下面を保持する、伸縮部材を含む。
【0157】
また、第2保持装置13bの3つの保持領域(第21保持領域13b1~第23保持領域13b3)は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能な状態で、第2発電装置11bの3つの受光領域(第21受光領域11b1~第23受光領域11b3)の下面を保持する。
具体的には、第21保持領域13b1は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、x方向左方に移動可能な状態で、第21受光領域11b1の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第22保持領域13b2は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向後方に移動可能な状態で、第22受光領域11b2の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第23保持領域13b3は、スライドレールなど、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向前方に移動可能な状態で、第23受光領域11b3の下面を保持する、伸縮部材を含む。
【0158】
また、第3保持装置13cの3つの保持領域(第31保持領域13c1~第33保持領域13c3)は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能な状態で、第3発電装置11cの3つの受光領域(第31受光領域11c1~第33受光領域11c3)の下面を保持する、伸縮部材を含む。
具体的には、第31保持領域13c1は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、x方向右方に移動可能な状態で、第31受光領域11c1の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第32保持領域13c2は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向後方に移動可能な状態で、第32受光領域11c2の下面を保持する、伸縮部材を含む。
第33保持領域13c3は、スライドレールなど、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向前方に移動可能な状態で、第33受光領域11c3の下面を保持する、伸縮部材を含む。
【0159】
(受光領域の下面を保持することの効果)
保持領域が、受光領域の下面を保持することで、受光領域の側面を保持する形態に比べて、保持領域と受光領域の接続箇所が少なくなり、構造を簡素化出来る。
【0160】
(傾き度合いの調整の応用例)
第1実施形態、第2実施形態では、土台部の上面を傾けることで、受光領域の受光面の傾き度合いを調整する例を説明した。
しかしながら、保持領域と受光領域の間に傾き度合いを調整するための部材(個別角度調整部AG)が設けられてもよい(第3実施形態、図13図14参照)。
【0161】
第3実施形態では、第1保持装置13aの保持領域(第11保持領域13a1~第17保持領域13a7)、第2保持装置13bの保持領域(第21保持領域13b1~第23保持領域13b3)、第3保持装置13cの保持領域(第31保持領域13c1~第33保持領域13c3)は、個別角度調整部AGを含む。
第3実施形態では、第1角度調整部12a1、第2角度調整部12b1、第3角度調整部12c1は省略される。
また、第1土台部12aは省略されて、第1保持装置13aは、車両本体2の荷物室の上面2aに直接取り付けられてもよい。
【0162】
個別角度調整部AGが、受光領域の受光面をz方向に垂直な状態(xy平面に平行な状態)にしたり、xy平面に対して傾いた状態にしたりする、すなわち、受光領域の傾き度合いを調整する。
すなわち、第3実施形態では、第1保持装置13aの保持領域のうち、第11保持領域13a1を除く6つの保持領域(第12保持領域13a2~第17保持領域13a7)は、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能で且つ傾きが調整可能な状態で、第1発電装置11aのうち、第11受光領域11a1を除く6つの受光領域(第12受光領域11a2~第17受光領域11a7)の下面を保持する。
【0163】
具体的には、第12保持領域13a2は、x方向左方に移動可能で且つ第12受光領域11a2の受光面の傾きが調整可能な状態で、第12受光領域11a2の下面を保持する。
第13保持領域13a3は、x方向右方に移動可能で且つ第13受光領域11a3の受光面の傾きが調整可能な状態で、第13受光領域11a3の下面を保持する。
第14保持領域13a4は、y方向前方に移動可能で且つ第14受光領域11a4の受光面の傾きが調整可能な状態で、第14受光領域11a4の下面を保持する。
第15保持領域13a5は、y方向前方にさらに移動可能で且つ第15受光領域11a5の受光面の傾きが調整可能な状態で、第15受光領域11a5の下面を保持する。
第16保持領域13a6は、y方向後方に移動可能で且つ第16受光領域11a6の受光面の傾きが調整可能な状態で、第16受光領域11a6の下面を保持する。
第17保持領域13a7は、y方向後方にさらに移動可能で且つ第17受光領域11a7の受光面の傾きが調整可能な状態で、第17受光領域11a7の下面を保持する。
【0164】
また、第2保持装置13bの3つの保持領域(第21保持領域13b1~第23保持領域13b3)は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能で且つ傾きが調整可能な状態で、第2発電装置11bの3つの受光領域(第21受光領域11b1~第23受光領域11b3)の下面を保持する。
具体的には、第21保持領域13b1は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、x方向左方に移動可能で且つ第21受光領域11b1の受光面の傾きが調整可能な状態で、第21受光領域11b1の下面を保持する。
第22保持領域13b2は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向後方に移動可能で且つ第22受光領域11b2の受光面の傾きが調整可能な状態で、第22受光領域11b2の下面を保持する。
第23保持領域13b3は、第2土台部12bの上面がz方向上方を向いた時に、y方向前方に移動可能で且つ第23受光領域11b3の受光面の傾きが調整可能な状態で、第23受光領域11b3の下面を保持する。
【0165】
また、第3保持装置13cの3つの保持領域(第31保持領域13c1~第33保持領域13c3)は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、横方向(x方向若しくはy方向)に移動可能で且つ傾きが調整可能な状態で、第3発電装置11cの3つの受光領域(第31受光領域11c1~第33受光領域11c3)の下面を保持する、伸縮部材を含む。
具体的には、第31保持領域13c1は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、x方向右方に移動可能で且つ第31受光領域11c1の受光面の傾きが調整可能な状態で、第31受光領域11c1の下面を保持する。
第32保持領域13c2は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向後方に移動可能で且つ第32受光領域11c2の受光面の傾きが調整可能な状態で、第32受光領域11c2の下面を保持する。
第33保持領域13c3は、第3土台部12cの上面がz方向上方を向いた時に、y方向前方に移動可能で且つ第33受光領域11c3の受光面の傾きが調整可能な状態で、第33受光領域11c3の下面を保持する。
【0166】
(個別角度調整部AGを設けることの効果)
第1角度調整部12a1を使って、第1発電装置11aの全体を持ち上げる形態に比べて、小さな部材(個別角度調整部AG)を使って、受光領域のそれぞれについて、個別に傾き度合いの調整を行うことが可能になる。
【0167】
(個別角度調整部AGの応用例)
なお、図13及び図14は、第2実施形態の応用例として、受光領域の下面を保持する保持領域に個別角度調整部AGが設けられる形態を説明した。
しかしながら、第1実施形態の応用例として、受光領域の側面を保持する保持領域に個別角度調整部AGが設けられてもよい。
【0168】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0169】
1 車両
2 車両本体
2a 車両本体の荷物室の上面
2b 車両本体の荷物室の左側面の第1側面凹み部
2c 車両本体の荷物室の右側面の第2側面凹み部
5制御部
7 位置情報取得部
11 第1発電部
11a 第1発電装置
11a1 第11受光領域
11a2 第12受光領域
11a3 第13受光領域
11a4 第14受光領域
11a5 第15受光領域
11a6 第16受光領域
11a7 第17受光領域
11b 第2発電装置
11b1 第21受光領域
11b2 第22受光領域
11b3 第23受光領域
11c 第3発電装置
11c1 第31受光領域
11c2 第32受光領域
11c3 第33受光領域
12a 第1土台部
12a1 第1角度調整部
12b 第2土台部
12b1 第2角度調整部
12b2 第2脚部
12c 第3土台部
12c1 第3角度調整部
12c2 第3脚部
13a 第1保持装置
13a1 第11保持領域
13a2 第12保持領域
13a3 第13保持領域
13a4 第14保持領域
13a5 第15保持領域
13a6 第16保持領域
13a7 第17保持領域
13b 第2保持装置
13b1 第21保持領域
13b2 第22保持領域
13b3 第23保持領域
13c 第3保持装置
13c1 第31保持領域
13c2 第32保持領域
13c3 第33保持領域
14 第2発電部
20 蓄電部
21 第1蓄電装置
22 第2蓄電装置
40 変換部
41 第1変換装置
42 第2変換装置
50 モーター
60 車輪
A100 外部電源(外部の電力供給装置)
A200 外部機器(外部の電気機器)
AG 個別角度調整部
P1 第1基準位置
P2 第2基準位置
P3 第3基準位置
R1 第1蓄電装置の充電率
R2 第2蓄電装置の充電率
Thr1 第1充電率閾値
Thr2 第2充電率閾値
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14