(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018254
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】落雷警報装置
(51)【国際特許分類】
G01W 1/10 20060101AFI20220120BHJP
G01W 1/16 20060101ALI20220120BHJP
G08B 21/10 20060101ALI20220120BHJP
G08B 25/08 20060101ALI20220120BHJP
【FI】
G01W1/10 F
G01W1/16 A
G08B21/10
G08B25/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020121231
(22)【出願日】2020-07-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000145954
【氏名又は名称】株式会社昭電
(71)【出願人】
【識別番号】000207894
【氏名又は名称】株式会社ミライト
(71)【出願人】
【識別番号】500140529
【氏名又は名称】株式会社ハレックス
(74)【代理人】
【識別番号】100091281
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 雄一
(72)【発明者】
【氏名】柳川 俊一
(72)【発明者】
【氏名】大林 和輝
(72)【発明者】
【氏名】國岡 達也
(72)【発明者】
【氏名】森山 徳秀
(72)【発明者】
【氏名】足海 義雄
(72)【発明者】
【氏名】酒井 紀子
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA11
5C086CA01
5C086CB40
5C086DA08
5C086DA40
5C086FA20
5C087AA02
5C087AA11
5C087AA12
5C087AA31
5C087BB11
5C087BB73
5C087DD02
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG08
5C087GG14
5C087GG31
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】装置の設置場所における静電界値及び雷活動度に基づいて落雷可能性を予測し、警報を出力可能にした落雷警報装置を提供する。
【解決手段】設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段1Aと、設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段1Bと、静電界値取得手段1Aにより取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と雷活動度取得手段1Bにより取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成する落雷可能性判定手段1Dと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成する落雷可能性判定手段と、
を備えたことを特徴とする落雷警報装置。
【請求項2】
請求項1に記載した落雷警報装置において、
前記落雷可能性判定手段は、
前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり、かつ、前記雷活動度が他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を生成することを特徴とする落雷警報装置。
【請求項3】
請求項1に記載した落雷警報装置において、
前記落雷可能性判定手段は、
前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を生成することを特徴とする落雷警報装置。
【請求項4】
請求項1に記載した落雷警報装置において、
前記落雷可能性判定手段は、
前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が他の閾値より小さい場合であって、前記静電界値が前記最大値より大きい時間が設定時間を超えて継続した時に前記落雷予測警報を生成することを特徴とする落雷警報装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載した落雷警報装置において、
前記落雷予測警報を音声出力または表示出力もしくは外部に送信する手段、あるいは、ネットワークを介して利用者に電子メールにて配信する手段、を更に備えたことを特徴とする落雷警報装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雷雲による静電界値や雷活動度に基づき落雷の可能性を予測して落雷予測警報を生成する落雷警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
落雷の予報や警報を行う装置またはシステムは、従来から種々提供されている。
例えば、
図3は、特許文献1に記載された落雷予報装置のブロック図である。
この落雷予報装置20は、変電所等の対象物を含む所定範囲を設定するゾーン設定手段21と、ゾーン落雷位置標定システム(LLS)10により取得した落雷情報や図示されていない落雷位置標定システム(LPATS)により取得した雲間放電情報から雷雲を特定する雷雲特定手段22と、気象レーダー11が観測した雨雲情報から雨雲の移動方向を予測する移動方向予測手段23と、落雷により電圧が基準値より低下した範囲を算出する電圧低下範囲算出手段24と、対象物に落雷するか否かの境界値を閾値として設定する閾値設定手段25と、各手段21~25の出力に基づいて利用者30に落雷可能性を報知する落雷報知手段26と、を備えている。
【0003】
また、
図4は、特許文献2に記載された落雷警報システムのブロック図である。
この落雷警報システムは、落雷時の電磁波レベルから落雷を検出する落雷検出装置31と、大地を基準とした静電界強度を検出する静電界検出装置32と、降水情報、風情報、雷注意報を送信する外部機関33と、制御装置40とを備えている。そして、制御装置40内の制御部44は、処理部41~43を介して受信した各検出装置31,32による検出値と外部機関33からの送信情報とに基づき、静電界検出装置32による静電界検出値のレベルを優先させて警告情報を生成し、この警告情報を、警告灯による表示や音声による警告放送、メール配信等の手段によって出力するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-264943号公報(
図1等)
【特許文献2】特許第5966631号公報(
図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された従来技術において、落雷情報には落雷位置、落雷発生時間、電流値等のデータが含まれ、雨雲情報には雨雲位置、鉛直積算水分量、雲頂温度等のデータが含まれる。また、落雷報知手段26では、上述した多数のデータを、各データに対応してそれぞれ設定された閾値と比較し、その結果に基づいて落雷可能性を報知している。
このため、落雷報知手段26における演算量が膨大になり、演算処理装置等のハードウェアやプログラムのコストが増大すると共に、演算時間が長くなるという問題がある。
また、落雷情報や雨雲情報のデータには、落雷可能性の予測に意味のない不要なデータも数多く含まれるため、これらが演算効率や予測精度を低下させる原因となっていた。
加えて、データごとに設定されて逐次更新される多数の閾値の組み合わせが、最適解に収束しない可能性がある。すなわち、個々のデータについて見れば閾値が最適解に設定されていたとしても、データ全体として見ると大域最適解ではなく局所最適解に陥ってしまい、閾値を更新するたびに局所最適解付近を前後するだけで、大域最適解になかなか辿り着けないという問題があった。
更に、特許文献2に記載された従来技術は、落雷が発生したことを必要条件とするものであり、落雷の発生前に落雷可能性を予測して警報を出力することが困難であった。
【0006】
そこで、本発明の解決課題は、雷雲による静電界値及び雷活動度からなるごく少量のデータを閾値と比較することにより落雷可能性を予測し、その予測結果を落雷予測警報として出力可能にした落雷警報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成する落雷可能性判定手段と、を備えたものである。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した落雷警報装置において、前記落雷可能性判定手段は、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり、かつ、前記雷活動度が他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を生成するものである。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載した落雷警報装置において、前記落雷可能性判定手段は、前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を生成するものである。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載した落雷警報装置において、前記落雷可能性判定手段は、前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が他の閾値より小さい場合であって、前記静電界値が前記最大値より大きい時間が設定時間を超えて継続した時に前記落雷予測警報を生成するものである。
また、請求項5に係る発明は、請求項1~4の何れか1項に記載した落雷警報装置において、前記落雷予測警報を音声出力または表示出力もしくは外部に送信する手段、あるいは、ネットワークを介して利用者に電子メールにて配信する手段、を更に備えたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、装置の設置場所における静電界値と周辺の雷活動度とを所定の閾値と比較することにより近い将来の落雷可能性を予測し、これを落雷予測警報として出力することができる。
ここで、閾値と比較されるデータは静電界値と雷活動度だけであるから、閾値との比較判定処理に必要なデータ量や演算負荷、演算時間も少なくて済み、落雷可能性判定手段等に用いる演算処理装置や記憶装置に安価な素子を使用可能として装置全体の低コスト化に寄与することができる。
また、閾値の数も少なく、これらの組み合わせを考慮する必要も特にないため、特許文献1のように大域最適解に到達するまでに多くの時間がかかる等の問題もなく、演算効率や予測精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態の落雷警報装置を含む落雷警報システムのブロック図である。
【
図2】
図1の落雷警報システムの動作を示すフローチャートである。
【
図3】特許文献1に記載された落雷予報装置のブロック図である。
【
図4】特許文献2に記載された落雷警報システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の落雷警報装置1を含む落雷警報システムのブロック図である。
落雷警報装置1は、装置の設置場所における落雷の可能性を予測して落雷予測警報を生成する機能を有し、静電界値取得手段1A、雷活動度取得手段1B、落雷可能性判定手段1D、警報送信手段1C、及び警報出力手段1Eを備えている。また、落雷警報装置1の外部には、静電界計2と、インターネット等からなるネットワーク3とが設けられている。
落雷警報装置1を構成する上記の各手段1A~1Eは、CPUやディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の演算処理装置、入出力装置、記憶装置を含むハードウェアと、これらのハードウェアが実行するソフトウェアを機能ブロックとして示したものである。
【0014】
図1における静電界計2は、例えば、ビルや送電鉄塔、風力発電用の鉄塔など、各種の建造物の高所や近傍に設置され、接近する雷雲による大地を基準とした静電界値を測定する。
また、ネットワーク3は、落雷警報装置1との間で、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して接続されている。ここで、APIとしては、例えばGoogle(登録商標)等のWeb APIを利用することができる。
【0015】
上記のネットワーク3は、例えば、気象庁の気象予報システムであるナウキャスト(登録商標)による雷ナウキャストデータ(1km格子による10分ごとの雷活動度に関するテキストデータや画像データ)や降水ナウキャストデータを落雷警報装置1に提供するWebサーバと、上記雷ナウキャストデータデータ及び静電界値に基づいて生成した落雷予測警報を予め登録された利用者に配信するためのメールサーバ(何れも図示せず)と、を備えている。
なお、雷活動度に関するデータは、ネットワーク3経由でなく手入力により落雷警報装置1に入力しても良いし、CSV(Comma Separated Value)ファイルを外部から入力し、あるいは、RPA(Robotics Process Automation)を用いて外部から自動的に入力しても良い。
【0016】
静電界値取得手段1Aは、設置場所における大地を基準として静電界計2が測定した静電界値(その値をEFMとする)を所定の形式及びレベルの信号に変換し、落雷可能性判定手段1Dに送る。
雷活動度取得手段1Bは、外部から提供されるナウキャストデータ等から雷活動度Aを抽出し、これを所定の形式及びレベルの信号に変換して落雷可能性判定手段1Dに送る。ここで、雷活動度Aは、表1に示すごとく、現在または近い将来の雷の状況を解析して簡略または詳細に解説した情報を、例えば4段階(A=1~4)に区分して表示した値である。
【表1】
【0017】
落雷可能性判定手段1Dは、後に詳述するが、静電界値EFMを第1の閾値としての最小値Emin及び第2の閾値としての最大値Emax(言うまでもなくEmin<Emax)と比較すると共に雷活動度Aを所定の閾値と比較し、これらの比較結果に基づいて、設置場所における落雷可能性を予測してその結果に応じて落雷予測警報を生成する。
【0018】
警報送信手段1Cは、落雷可能性判定手段1Dが生成した落雷予測警報をネットワーク3に向けて送信し、予め登録された利用者に電子メール等により配信する。
警報出力手段1Eは、落雷可能性判定手段1Dが生成した警報をスピーカにより音声出力し、またはディスプレイにより表示出力する。あるいは、上記警報の出力信号を遠方の表示装置に送信して所定のパターンや色によって点滅(点灯)表示させたり、携帯電話やタブレット端末を振動させる等の手段により報知しても良い。
【0019】
次に、この実施形態の動作を、
図2のフローチャートに従って説明する。
まず、始めに落雷可能性判定手段1Dは、警報解除カウント値T
offが0になっているか否かを判断する(ステップS1)。この警報解除カウント値T
offは、既に発生した警報を解除するべき時間相当の所定値T
M(後述する)に達したことを確認するための値である。また、警報の内容は、本システムの設置場所に雷雲が接近していて近い将来に落雷の可能性があること、または、既に落雷が発生していることを知らせるものである。
T
offが0であれば(S1 Yes)警報を解除し(S2)、T
offが0でなければ(S1 No)ステップS3に移行する。
【0020】
次に、雷活動度取得手段1Bが雷活動度Aを取得し(ステップS3)、静電界値取得手段1Aが静電界値EFMを取得する(ステップS4)。
その後、落雷可能性判定手段1Dは、静電界値EFMが最小値Emin以上であって最大値Emax以下であり、かつ、雷活動度Aが予め設定された閾値Aref以上であるか否かを判断する(ステップS5)。なお、閾値Arefは、雷活動度Aに対応させて1~4の何れかの整数値に設定されており、この閾値Arefの選び方によって警報出力の感度を調整することが可能である。
【0021】
EFMがEmin以上であってEmax以下であり、かつ、AがAref以上である場合(S5 Yes)、落雷可能性判定手段1Dは、「本システムの設置場所に雷雲が接近していて近い将来に落雷の可能性がある」と判断し、これを落雷予測警報の内容として生成すると共に、警報出力手段1Eにより出力させ、警報送信手段1C及びネットワーク3を介してメール配信させる(ステップS6)。
次いで、警報解除カウント値Toffを所定値TMにセットする(ステップS7)。前述したように、警報解除カウント値Toffは、発生した警報を解除するまでの時間(警報の継続時間)に相当し、警報出力後に所定値TMから0になるまで逐次、デクリメントされるようになっている。
【0022】
また、ステップS5の判断が否定される場合(S5 No)、EFMがEmaxより大きいか否かを判断する(ステップS8)。EFMがEmaxより大きい場合(S8 Yes)は、例えば、ゲリラ豪雨のように大きな電荷量を持つ雷雲が急激に発生したケースであり、次のステップS9に移行する。なお、EFMがEmaxより大きくない場合(S8 No)、例えば晴天時の如く落雷の可能性がない場合には、警報解除カウント値Toffをデクリメント(-1)してから(ステップS12)、ステップS1に戻る。
【0023】
ステップS9では、雷活動度Aが閾値Aref以上であるか否かを判断する。
AがAref以上である場合(S9 Yes)は、前述した如く大きな電荷量を持つ雷雲が急激に発生したケースと想定されるので、Emaxを超えるEFMの継続時間に相当するカウント値Tcontを0にし(ステップS10)、その後、ステップS6により警報出力及びメール配信を行う。
なお、この時点ではEFMがEmaxより大きくなっているので(S8においてYes側に分岐しているので)、既に落雷が発生している場合もあるが、前記ステップS5でYes側に分岐した時の「本システムの設置場所に雷雲が接近していて近い将来に落雷の可能性がある」場合に準じて、警報出力等を行う。
【0024】
更に、ステップS9においてAがArefより小さい場合(S9 No)には、前記カウント値Tcontをインクリメント(+1)してから(ステップS11)、ステップS13に移行する。
ステップS13では、カウント値Tcontを設定時間TNと比較し、Tcont>TNであれば(S13 Yes)、EFMがEmaxより大きい状態が設定時間TNを超えて継続しているため、ステップS6により警報出力及びメール配信を行う。この場合も、既に落雷が発生している可能性があるが、前記ステップS5でYes側に分岐した時の「本システムの設置場所に雷雲が接近していて近い将来に落雷の可能性がある」場合に準じて、警報出力等を行う。
なお、Tcont≦TNである場合には(S13 No)、ステップS1に戻って上述した一連の処理を繰り返す。
【0025】
以上説明したように、この実施形態によれば、静電界計2により測定したシステム設置場所における静電界値と外部から取得した雷活動度とに基づいて、近い将来の落雷可能性を予測して落雷予測警報を生成し、この警報を様々な形で外部に通報することができる。
このため、建造物に対する落雷を事前に予測して適切な安全策をとることが可能になる。
【符号の説明】
【0026】
1:落雷警報装置
1A:静電界値取得手段
1B:雷活動度取得手段
1C:警報送信手段
1D:落雷可能性判定手段
1E:警報出力手段
2:静電界計
3:ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2020-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成して出力させる落雷可能性判定手段と、
を備え、
前記落雷可能性判定手段は、
雷が現在発生しておらず今後落雷の可能性がある状況を含む前記雷活動度を前記落雷可能性の予測に用い、かつ、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり、かつ、前記雷活動度が前記他の閾値以上である時、または、前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が前記他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させると共に、前記静電界値が前記最大値を超えて前記雷活動度が前記他の閾値より小さい場合であって、前記静電界値が前記最大値より大きい時間が設定時間を超えて継続した時に、前記落雷予測警報を生成して出力させることを特徴とする落雷警報装置。
【請求項2】
請求項1に記載した落雷警報装置において、
前記落雷予測警報を音声出力し、または表示出力し、もしくは外部に送信出力する手段、あるいは、ネットワークを介して利用者に電子メールにて配信出力する手段、を更に備えたことを特徴とする落雷警報装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成して出力させる落雷可能性判定手段と、
を備え、
前記落雷可能性判定手段は、
雷が現在発生しておらず今後落雷の可能性がある状況を含む前記雷活動度を前記落雷可能性の予測に用い、かつ、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり、かつ、前記雷活動度が前記他の閾値以上である時、または、前記静電界値が前記最大値を超え、かつ、前記雷活動度が前記他の閾値以上である時に、前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させると共に、前記静電界値が前記最大値を超えて前記雷活動度が前記他の閾値より小さい場合であって、前記静電界値が前記最大値より大きい時間が設定時間を超えて継続した時に、前記落雷予測警報を生成して出力させることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した落雷警報装置において、前記落雷予測警報を音声出力し、または表示出力し、もしくは外部に送信出力する手段、あるいは、ネットワークを介して利用者に電子メールにて配信出力する手段、を更に備えたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2021-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成して出力させる落雷可能性判定手段と、
を備え、
前記落雷可能性判定手段は、
雷が現在発生しておらず今後落雷の可能性がある状況と雷が現在発生している状況との何れかの状況における前記雷活動度を前記落雷可能性の予測に用い、
静電界値・雷活動度判断ステップでは、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上であるか否かを判断し、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断される場合には、前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させ、
前記静電界値・雷活動度判断ステップにおいて前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上である、と判断されない場合には、静電界値判断ステップにおいて前記静電界値が前記最大値より大きいか否かを判断し、前記静電界値が前記最大値より大きいと判断される場合には、雷活動度判断ステップにおいて前記雷活動度が前記他の閾値以上であるか否かを判断し、前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断される場合には、前記静電界値が前記最大値を超えている継続時間に相当するカウント値を0にして前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させ、前記雷活動度判断ステップにおいて前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断されない場合には、前記継続時間に相当するカウント値をインクリメントしてから継続時間判断ステップにより前記継続時間に相当するカウント値が設定時間を超えたか否かを判断し、前記継続時間に相当するカウント値が前記設定時間を超えたと判断される場合には前記落雷予測警報を生成して出力させ、
前記落雷予測警報を出力させてから所定時間経過したことを確認して前記落雷予測警報を解除することを特徴とする落雷警報装置。
【請求項2】
請求項1に記載した落雷警報装置において、
前記落雷予測警報を音声出力し、または表示出力し、もしくは外部に送信出力する手段、あるいは、ネットワークを介して利用者に電子メールにて配信出力する手段、を更に備えたことを特徴とする落雷警報装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
設置場所における静電界値を取得する静電界値取得手段と、
設置場所近傍の雷雲の活動度を取得する雷活動度取得手段と、
前記静電界値取得手段により取得した静電界値を閾値としての最小値及び最大値と比較した結果と前記雷活動度取得手段により取得した雷活動度を他の閾値と比較した結果とに基づいて前記設置場所における落雷可能性を予測すると共に、その予測結果に応じて落雷予測警報を生成して出力させる落雷可能性判定手段と、
を備え、
前記落雷可能性判定手段は、
雷が現在発生しておらず今後落雷の可能性がある状況と雷が現在発生している状況との何れかの状況における前記雷活動度を前記落雷可能性の予測に用い、
静電界値・雷活動度判断ステップでは、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上であるか否かを判断し、前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断される場合には、前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させ、
前記静電界値・雷活動度判断ステップにおいて前記静電界値が前記最小値と前記最大値との間にあり且つ前記雷活動度が前記他の閾値以上である、と判断されない場合には、静電界値判断ステップにおいて前記静電界値が前記最大値より大きいか否かを判断し、前記静電界値が前記最大値より大きいと判断される場合には、雷活動度判断ステップにおいて前記雷活動度が前記他の閾値以上であるか否かを判断し、前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断される場合には、前記静電界値が前記最大値を超えている継続時間に相当するカウント値を0にして前記落雷予測警報を直ちに生成して出力させ、前記雷活動度判断ステップにおいて前記雷活動度が前記他の閾値以上であると判断されない場合には、前記継続時間に相当するカウント値をインクリメントしてから継続時間判断ステップにより前記継続時間に相当するカウント値が設定時間を超えたか否かを判断し、前記継続時間に相当するカウント値が前記設定時間を超えたと判断される場合には前記落雷予測警報を生成して出力させ、
前記落雷予測警報を出力させてから所定時間経過したことを確認して前記落雷予測警報を解除することを特徴とする。