(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182630
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】トレーサビリティ管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221201BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090292
(22)【出願日】2021-05-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】521233301
【氏名又は名称】一般社団法人企業防衛協会
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 匡史
(72)【発明者】
【氏名】岸 明宏
(72)【発明者】
【氏名】石前 則行
(72)【発明者】
【氏名】小渕 達也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】特に外食業者が、青果のトレーサビリティ情報(即ち、生産者情報及び取引履歴情報)を取得することを可能にする。
【解決手段】トレーサビリティ管理サーバは、青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部と、を具備する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部と、
を具備するトレーサビリティ管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記青果が1又は複数回売買取引されたときの情報である取引履歴情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する取引情報データベースをさらに具備し、
前記トレーサビリティ情報供給部は、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記取引情報データベースに記憶された特定期間の前記取引履歴情報を、前記最終購買者に供給する
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記青果を売買取引するための仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する仕切情報データベースと、
前記仕切情報データベースに記憶された前記仕切情報を、売買取引回数に基づき更新し、前記売買取引回数に基づく仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバに供給する仕切情報供給部と、
をさらに具備するトレーサビリティ管理サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記仕切情報は、前記青果の数量、前記青果の単価及び前記青果の納品予定時期を示し、
前記仕切情報供給部は、前記納品予定時期より前に、前記仕切情報と、前記標準商品コードとを、前記納品予定時期に納品される前記青果の売買取引を仲介する取引サーバに供給する
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記最終購買者に前記青果を販売する最終販売者から、前記取引サーバを介して、前記最終購買者が購買する前記青果を特定する前記標準商品コードに紐づけられた前記ブランドコードの要求を受けると、
前記取引情報データベースから、前記最終販売者が特定期間に購買した前記青果の取引履歴情報に紐づけられた前記ブランドコードを読み出して、前記取引サーバを介して前記最終販売者に供給する
ブランドコード供給部をさらに具備し、
前記最終販売者に供給された前記ブランドコードは、前記最終販売者により作成される納品書データに記載され、前記取引サーバを介して前記最終購買者に供給される
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項6】
請求項2に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記取引履歴情報は、前記青果の売買取引の時期と、売買取引された前記青果の数量と、前記売買取引の販売者及び購買者とを示す
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項7】
請求項2又は6に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記取引履歴情報は、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバにより前記取引情報データベースに入力される
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報にアクセスするための光学的に読み取り可能なアクセスコードであって、印刷媒体に印刷されて前記青果を収容及び/又は包装する容器及び/又は袋に貼付されるアクセスコードを作成し、前記アクセスコードを前記生産者に供給するアクセスコード作成部
をさらに具備するトレーサビリティ管理サーバ。
【請求項9】
請求項8に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
光学的に読み取り可能な前記アクセスコードは、2次元コード又は1次元コードである
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記生産者情報は、前記生産者により前記生産者情報データベースに入力され、
前記生産者の氏名又は名称、産地名、産地の畑の大きさ、使用した農薬、使用した肥料、種まきの時期及び/又は収穫の時期を示す
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項11】
請求項3又は4に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記仕切情報は、前記生産者より前記青果を購買した一次購買者により前記仕切情報データベースに入力される
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項12】
請求項1乃至11の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理サーバであって、
前記最終購買者は、外食業者である
トレーサビリティ管理サーバ。
【請求項13】
青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバと、
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部と、
前記青果を売買取引するための仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する仕切情報データベースと、
前記仕切情報データベースに記憶された前記仕切情報を、売買取引回数に基づき更新し、前記売買取引回数に基づく仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを、前記青果の売買取引を仲介する前記1又は複数の取引サーバに供給する仕切情報供給部と、
を有するトレーサビリティ管理サーバと、
を具備するトレーサビリティ管理システム。
【請求項14】
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースを有するトレーサビリティ管理サーバのコンピュータを、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部
として動作させるトレーサビリティ管理プログラム。
【請求項15】
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースを有するトレーサビリティ管理サーバのコンピュータを、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部
として動作させるトレーサビリティ管理プログラム
を記録した非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
生産者情報データベースに、青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶し、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給する
トレーサビリティ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、青果の生産者情報及び取引履歴情報を管理するトレーサビリティ管理サーバ、トレーサビリティ管理システム、トレーサビリティ管理プログラム、このプログラムを記録した記録媒体及びトレーサビリティ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般消費者が購買する農作物のトレーサビリティを管理する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外食業者は、典型的に、青果の品目及び数量を発注書に記載して青果を卸業者に発注する。外食業者には、指定品目及び指定数量の青果が、納品書とともに卸業者より納品される。この仕組みでは、外食業者は、青果のトレーサビリティ情報(即ち、生産者情報及び取引履歴情報)を取得することが難しく、従って、来店客にトレーサビリティ情報を提供することも難しい。一方、外食業者により提供される料理の素材(青果等)のトレーサビリティ情報を知りたいという、来店客のニーズは年々高まっている。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、特に外食業者が、青果のトレーサビリティ情報(即ち、生産者情報及び取引履歴情報)を取得することを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るトレーサビリティ管理サーバは、
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部と、
を具備する。
【0007】
最終購買者は、ブランドコードを用いて、生産者情報を知ることができる。これにより、最終購買者が来店客にトレーサビリティ情報としての生産者情報を提供することができるので、最終購買者により提供される料理の素材(青果等)の生産者情報を知りたいという、来店客のニーズの高まりに応えることができる。
【0008】
前記青果が1又は複数回売買取引されたときの情報である取引履歴情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する取引情報データベースをさらに具備し、
前記トレーサビリティ情報供給部は、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記取引情報データベースに記憶された特定期間の前記取引履歴情報を、前記最終購買者に供給してもよい。
【0009】
最終購買者は、ブランドコードを用いて、取引履歴情報を知ることができる。
【0010】
トレーサビリティ管理サーバは、
前記青果を売買取引するための仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する仕切情報データベースと、
前記仕切情報データベースに記憶された前記仕切情報を、売買取引回数に基づき更新し、前記売買取引回数に基づく仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバに供給する仕切情報供給部と、
をさらに具備してもよい。
【0011】
仕切情報供給部が仕切情報を取引サーバに供給するので、青果の売買取引を取引サーバを介して行うことができる。
【0012】
前記仕切情報は、前記青果の数量、前記青果の単価及び前記青果の納品予定時期を示し、
前記仕切情報供給部は、前記納品予定時期より前に、前記仕切情報と、前記標準商品コードとを、前記納品予定時期に納品される前記青果の売買取引を仲介する取引サーバに供給してもよい。
【0013】
納品予定時期より前に仕切情報を取引サーバに供給することで、青果が物理的に到着する前に、先物として、青果の売買取引を行うことが可能になり得る。これにより、青果が物理的に到着後の売買取引に係る時間が不要となるので、青果をより新鮮な状態で流通することができる。
【0014】
トレーサビリティ管理サーバは、
前記最終購買者に前記青果を販売する最終販売者から、前記取引サーバを介して、前記最終購買者が購買する前記青果を特定する前記標準商品コードに紐づけられた前記ブランドコードの要求を受けると、
前記取引情報データベースから、前記最終販売者が特定期間に購買した前記青果の取引履歴情報に紐づけられた前記ブランドコードを読み出して、前記取引サーバを介して前記最終販売者に供給する
ブランドコード供給部をさらに具備し、
前記最終販売者に供給された前記ブランドコードは、前記最終販売者により作成される納品書データに記載され、前記取引サーバを介して前記最終購買者に供給されてもよい。
【0015】
包装と異なり納品書データは長期間廃棄されず保管されることが多い。最終購買者が生産者情報及び取引履歴情報を事後的に知りたい場合に、納品書データに記載されたブランドコードを用いて、生産者情報及び取引履歴情報を知ることができる。
【0016】
前記取引履歴情報は、前記青果の売買取引の時期と、売買取引された前記青果の数量と、前記売買取引の販売者及び購買者とを示してもよい。
【0017】
これにより、例えば、食中毒等が発生した場合、取引履歴情報に含まれる売買取引の時期、売買取引の販売者及び購買者等に基づき、事故の発生場所や事故の当事者を絞り込むことができる。
【0018】
前記取引履歴情報は、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバにより前記取引情報データベースに入力されてもよい。
【0019】
これにより、独立した別個の1又は複数の取引サーバを、トレーサビリティ管理サーバを介して仮想的に連結することができる。トレーサビリティ管理サーバは、一括して、1又は複数の取引サーバが取り扱うデータを管理することができる。
【0020】
前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報にアクセスするための光学的に読み取り可能なアクセスコードであって、印刷媒体に印刷されて前記青果を収容及び/又は包装する容器及び/又は袋に貼付されるアクセスコードを作成し、前記アクセスコードを前記生産者に供給するアクセスコード作成部
をさらに具備してもよい。
【0021】
青果をに貼付されたアクセスコードを光学的に読み取り、生産者情報にアクセスすることができる。
【0022】
光学的に読み取り可能な前記アクセスコードは、2次元コード又は1次元コードでもよい。
【0023】
例えば、2次元コードはQRコード(登録商標)等、1次元コードはバーコード等である。これにより、汎用のモバイルデバイスを用いてアクセスコードを光学的に読み取り、生産者情報にアクセスすることができる。
【0024】
前記生産者情報は、前記生産者により前記生産者情報データベースに入力され、
前記生産者の氏名又は名称、産地名、産地の畑の大きさ、使用した農薬、使用した肥料、種まきの時期及び/又は収穫の時期を示してもよい。
【0025】
生産者が生産者情報を入力することで、生産者が自らアピールポイントと考えることを入力することができる。
【0026】
前記仕切情報は、前記生産者より前記青果を購買した一次購買者により前記仕切情報データベースに入力されてもよい。
【0027】
生産者より青果を購買した地元市場等の一次購買者が、仕切情報を入力するので、適切な仕切情報を入力することができる。
【0028】
前記最終購買者は、外食業者でもよい。
【0029】
外食業者は、典型的に、青果の品目及び数量を発注書に記載して青果を卸業者に発注する。外食業者には、指定品目及び指定数量の青果が、納品書とともに卸業者より納品される。この仕組みでは、外食業者は、青果のトレーサビリティ情報(即ち、生産者情報及び取引履歴情報)を取得することが難しく、従って、来店客にトレーサビリティ情報を提供することも難しい。一方、外食業者により提供される料理の素材(青果等)のトレーサビリティ情報を知りたいという、来店客のニーズは年々高まっている。本実施形態によれば、外食業者が、ブランドコードを用いて、生産者情報及び取引履歴情報を知ることができる。これにより、最終購買者が来店客にトレーサビリティ情報としての生産者情報及び取引履歴情報を提供することができるので、最終購買者により提供される料理の素材(青果等)の生産者情報及び取引履歴情報を知りたいという、来店客のニーズの高まりに応えることができる。
【0030】
本発明の一形態に係るトレーサビリティ管理システムは、
青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバと、
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部と、
前記青果を売買取引するための仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する仕切情報データベースと、
前記仕切情報データベースに記憶された前記仕切情報を、売買取引回数に基づき更新し、前記売買取引回数に基づく仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを、前記青果の売買取引を仲介する前記1又は複数の取引サーバに供給する仕切情報供給部と、
を有するトレーサビリティ管理サーバと、
を具備する。
【0031】
本発明の一形態に係るトレーサビリティ管理プログラムは、
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースを有するトレーサビリティ管理サーバのコンピュータを、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部
として動作させる。
【0032】
本発明の一形態に係る非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースを有するトレーサビリティ管理サーバのコンピュータを、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給するトレーサビリティ情報供給部
として動作させるトレーサビリティ管理プログラム
を記録する。
【0033】
本発明の一形態に係るトレーサビリティ管理方法は、
生産者情報データベースに、青果を生産する生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を特定するブランドコードとを紐づけて記憶し、
前記標準商品コードにより特定される前記青果を購買した最終購買者から前記ブランドコードが入力されると、入力された前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を、前記最終購買者に供給する。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、特に外食業者が、青果のトレーサビリティ情報(即ち、生産者情報及び取引履歴情報)を取得することが可能である。
【0035】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の一実施形態に係るトレーサビリティ管理システムが使用される環境の概要を模式的に示す。
【
図2】トレーサビリティ管理サーバの機能的構成を示す。
【
図3】トレーサビリティ管理システムの動作フローを示す。
【
図8】トレーサビリティ管理サーバのブランドコード供給部の動作フローを示す。
【
図9】ブランドコードからトレーサビリティ情報を取得するための動作フローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0038】
1.トレーサビリティ管理システムが使用される環境の概要
【0039】
図1は、本発明の一実施形態に係るトレーサビリティ管理システムが使用される環境の概要を模式的に示す。
【0040】
トレーサビリティ管理システム1が使用される環境は、生産者から、地元市場(一次購買者)、荷受市場及び卸業者(最終販売者)を経て、外食業者(最終購買者)までの、青果(野菜及び果物。以下同じ)の流通環境である。生産者は、青果を生産する農家等であり、生産した青果を地元市場に運んで地元市場に販売する。地元市場は、生産者から届けられた青果を荷受市場に出荷するための物流拠点であり、生産者から青果を購買して荷受市場に転売する。荷受市場は、地元市場から出荷された青果を荷受けし、地元市場から青果を購買して、荷受市場に所属する卸業者に転売する。卸業者は、卸業者が所属する荷受市場から青果を購買し、青果を小分けして外食業者に転売する。
【0041】
生産者は生産者端末20を、地元市場は地元市場端末30を、荷受市場は荷受市場端末40を、卸業者は卸業者端末50を、外食業者は外食業者端末60を有する。各端末20乃至60は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等のエンドユーザ向け情報処理装置である。地元市場は地元市場端末30を、荷受市場は荷受市場端末40を、卸業者は卸業者端末50を、外食業者は外食業者端末60を用いて、青果の売買取引を行う。
【0042】
トレーサビリティ管理システム1は、トレーサビリティ管理サーバ10、第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90を有する。トレーサビリティ管理サーバ10、第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。
【0043】
第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90は、共通のAPI(Application Programming Interface)を用いて構築される。これにより、独立した別個の第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90を、トレーサビリティ管理サーバ10を介して仮想的に連結することができる。トレーサビリティ管理サーバ10は、一括して、第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90が取り扱うデータを管理することができる。
【0044】
トレーサビリティ管理サーバ10、第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80、第3の取引サーバ90、生産者端末20、地元市場端末30、荷受市場端末40、卸業者端末50及び外食業者端末60は、インターネット等のネットワークに接続される。
【0045】
生産者は、生産者端末20を用いて、生産者情報等をトレーサビリティ管理サーバ10に入力する。
【0046】
地元市場のスタッフは、地元市場端末30を用いて、生産者から購買した青果の仕切情報(青果の単価等)等をトレーサビリティ管理サーバ10に入力する。
【0047】
第1の取引サーバ70は、地元市場端末30及び荷受市場端末40と通信し、地元市場と荷受市場との青果の売買取引を仲介する。第2の取引サーバ80は、荷受市場端末40及び卸業者端末50と通信し、荷受市場と卸業者との青果の売買取引を仲介する。第3の取引サーバ90は、卸業者端末50及び外食業者端末60と通信し、卸業者と外食業者との青果の売買取引を仲介する。第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90は、取引履歴情報をトレーサビリティ管理サーバ10に入力する。
【0048】
トレーサビリティ管理サーバ10は、生産者から生産者端末20を用いて入力された生産者情報等と、地元市場から地元市場端末30を用いて入力された仕切情報と、第1の取引サーバ70、第2の取引サーバ80及び第3の取引サーバ90から入力された取引履歴情報とを管理する。
【0049】
なお、地元市場から卸業者までの間に複数の荷受市場が存在する場合もある。この場合は複数の荷受市場端末40が存在することになり、場合によっては4個以上の取引サーバが存在することもあるが、それぞれの荷受市場端末40及び取引サーバが実行する処理は以下に説明する処理と同様である。本実施形態では、荷受市場が単数であり荷受市場端末40が単数であり、取引サーバ70、80、90が3台であるものとして説明する。
【0050】
また、トレーサビリティ管理システム1は、国内各地の生産者、地元市場、取引サーバを結び一括的に管理するシステムを想定する。このため、トレーサビリティ管理システム1が使用される環境において、生産者端末20、地元市場端末30、荷受市場端末40、卸業者端末50、外食業者端末60は複数存在する。しかしながら、本実施形態では、説明の簡潔のため、生産者端末20、地元市場端末30、荷受市場端末40、卸業者端末50、外食業者端末60はそれぞれ1台であるものとして説明する。
【0051】
2.トレーサビリティ管理サーバの機能的構成
【0052】
図2は、トレーサビリティ管理サーバの機能的構成を示す。
【0053】
トレーサビリティ管理サーバ10のコンピュータ110において、CPUは、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一形態であるROMに記録されたトレーサビリティ管理プログラムをRAMにロードして実行することにより、アクセスコード作成部101と、仕切情報供給部102と、ブランドコード供給部103と、トレーサビリティ情報供給部104として動作する。
【0054】
トレーサビリティ管理サーバ10は、生産者情報データベース200と、仕切情報データベース300と、取引情報データベース400とを有する。生産者情報データベース200と、仕切情報データベース300と、取引情報データベース400の全部又は一部は、トレーサビリティ管理サーバ10に内蔵の大容量の不揮発性の記録媒体120(HDD、SSD等)に設けられてもよいし、トレーサビリティ管理サーバ10にネットワークを介して接続された又はUSB端子等を介して直接接続された記録媒体に設けられてもよい。
【0055】
3.トレーサビリティ管理システムの動作の概要
【0056】
図3は、トレーサビリティ管理システムの動作フローを示す。
【0057】
生産者は、生産者端末20を用いて、生産者が生産する青果の標準商品コード201と、ブランドコード202と、生産者情報203とを、トレーサビリティ管理サーバ10の生産者情報データベース200に入力する。トレーサビリティ管理サーバ10の生産者情報データベース200は、生産者より入力された標準商品コード201と、ブランドコード202と、生産者情報203とを紐づけて記憶する(ステップS101)。
【0058】
標準商品コード201は、生鮮取引電子化推進協議会により提供される、青果の品目を特定する5桁の数字である。例えば、大根の標準商品コードは30100と定められている。ブランドコード202は、生産者を一義的に特定するための識別コードである。生産者情報203は、青果を生産する生産者側の情報である。例えば、生産者情報203は、生産者の氏名又は名称、産地名、産地の畑の大きさ、使用した農薬、使用した肥料、種まきの時期及び/又は収穫の時期を示す。
【0059】
トレーサビリティ管理サーバ10のアクセスコード作成部101は、生産者情報データベース200に生産者情報203等が入力され記憶されると、この生産者情報203にアクセスするための光学的に読み取り可能なアクセスコードを作成し、アクセスコードを生産者端末20を介して生産者に供給する(ステップS102)。光学的に読み取り可能なアクセスコードは、2次元コード(QRコード(登録商標)等)又は1次元コード(バーコード等)である。生産者は、必要に応じて、生産者端末20を用いてアクセスコードを印刷媒体(ステッカーラベル状のプリント紙等)に印刷し、青果を収容する段ボール箱、発泡スチロール箱及びコンテナ等の容器や、青果を小分け包装する袋に貼付することができる。なお、出荷前の青果へのアクセスコードの物理的な貼付は、購買者に対するサービスの為であり、本実施形態を実現するために必須ではない。
【0060】
生産者は、青果を、地元市場に運んで地元市場に販売する。地元市場は、生産者から運ばれた青果を購買する。
【0061】
地元市場(一次購買者)のスタッフは、地元市場端末30を用いて、トレーサビリティ管理サーバ10の生産者情報データベース200を必要に応じて閲覧し、生産者から購買した青果の標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを、トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報データベース300に入力する。仕切情報データベース300は、標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを紐づけて記憶する(ステップS103)。標準商品コード301及びブランドコード302は、生産者情報データベース200が記憶する標準商品コード201及びブランドコード202と同じである。
【0062】
仕切情報303は、青果の数量、青果の単価及び青果の納品予定時期を示す。青果の数量は、数値及び販売単位(個、本、パッケージ、キログラム等)の組み合わせである。単価は、販売単位あたりの青果の販売価格である。地元市場のスタッフから地元市場端末30を用いて入力される仕切情報303の単価は、地元市場から荷受市場に対する売買取引の単価である。
【0063】
トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報供給部102は、仕切情報データベース300に記憶された標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを、地元市場と荷受市場との青果の売買取引を仲介する第1の取引サーバ70に供給する(ステップS104)。仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる納品予定時期より前に、標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを、この納品予定時期に納品される青果の売買取引を仲介する第1の取引サーバ70に供給してもよい。納品予定時期より前に仕切情報303等を第1の取引サーバ70に供給することで、地元市場から荷受市場に青果が物理的に到着する前に、先物として、地元市場と荷受市場とが青果の売買取引を行うことが可能になり得る。これにより、青果が物理的に到着後の売買取引に係る時間が不要となるので、青果をより新鮮な状態で流通することができる。
【0064】
第1の取引サーバ70は、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301と、仕切情報303とに基づき、地元市場と荷受市場との青果の売買取引を仲介する。具体的には、第1の取引サーバ70は、地元市場端末30及び荷受市場端末40と通信して、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301により特定される青果を仕切情報303に指定される単価で販売するための売買取引を仲介する(ステップS105)。
【0065】
第1の取引サーバ70は、地元市場と荷受市場との青果の売買取引が成立すると、トレーサビリティ管理サーバ10の取引情報データベース400に、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを入力する。取引情報データベース400は、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを紐づけて記憶する(ステップS106)。標準商品コード401及びブランドコード402は、仕切情報データベース300が記憶する標準商品コード301及びブランドコード302と同じである。
【0066】
取引履歴情報403は、青果が売買取引されたときの情報であり、青果の売買取引の時期と、売買取引された青果の数量と、売買取引の販売者(本例では地元市場)及び購買者(本例では荷受市場)とを示す。売買取引された青果の数量は、地元市場と荷受市場との間で実際に売買された数量であり、仕切情報データベース300が記憶する仕切情報303に含まれる数量以下の値である。売買取引の時期は、売買取引が成立した日時又は日を示す。
【0067】
トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報供給部102は、仕切情報データベース300に記憶された仕切情報303を売買取引回数に基づき更新する(ステップS107)。具体的には、仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる青果の数量から、売買取引された青果の数量を減算することにより、仕切情報303に含まれる青果の数量を更新する。また、仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる青果の単価を、売買取引回数に基づきマージンを上乗せすることにより更新する。また、仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる納品予定時期を更新する。
【0068】
トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報供給部102は、仕切情報データベース300に記憶された標準商品コード301と、ブランドコード302と、売買取引回数に基づく更新後の仕切情報303とを、荷受市場と卸業者の青果の売買取引を仲介する第2の取引サーバ80に供給する(ステップS108)。仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる納品予定時期より前に、標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを、この納品予定時期に納品される青果の売買取引を仲介する第2の取引サーバ80に供給してもよい。納品予定時期より前に仕切情報303等を第2の取引サーバ80に供給することで、地元市場から荷受市場に青果が物理的に到着する前に、先物として、荷受市場と卸業者とが青果の売買取引を行うことが可能になり得る。これにより、青果が物理的に到着後の売買取引に係る時間が不要となるので、青果をより新鮮な状態で流通することができる。
【0069】
第2の取引サーバ80は、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301と、仕切情報303とに基づき、荷受市場と卸業者との青果の売買取引を仲介する。具体的には、第2の取引サーバ80は、荷受市場端末40及び卸業者端末50と通信して、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301により特定される青果を仕切情報303に指定される単価で販売するための売買取引を仲介する(ステップS109)。
【0070】
第2の取引サーバ80は、荷受市場と卸業者との青果の売買取引が成立すると、トレーサビリティ管理サーバ10の取引情報データベース400に、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを入力する。取引情報データベース400は、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを紐づけて記憶する(ステップS110)。
【0071】
トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報供給部102は、仕切情報データベース300に記憶された仕切情報303を売買取引回数に基づき更新する(ステップS111)。
【0072】
トレーサビリティ管理サーバ10の仕切情報供給部102は、仕切情報データベース300に記憶された標準商品コード301と、ブランドコード302と、売買取引回数に基づく更新後の仕切情報303とを、卸業者と外食業者の青果の売買取引を仲介する第3の取引サーバ90に供給する(ステップS112)。仕切情報供給部102は、仕切情報303に含まれる納品予定時期より前に、標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを、この納品予定時期に納品される青果の売買取引を仲介する第3の取引サーバ90に供給してもよい。納品予定時期より前に仕切情報303等を第3の取引サーバ90に供給することで、地元市場から荷受市場に青果が物理的に到着する前に、卸業者と外食業者とが青果の売買取引を行うことが可能になり得る。これにより、青果が物理的に到着後の売買取引に係る時間が不要となるので、青果をより新鮮な状態で流通することができる。
【0073】
第3の取引サーバ90は、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301と、仕切情報303とに基づき、卸業者と外食業者との青果の売買取引を仲介する。具体的には、第3の取引サーバ90は、卸業者端末50及び外食業者端末60と通信して、トレーサビリティ管理サーバ10から供給された標準商品コード301により特定される青果を仕切情報303に指定される単価で販売するための売買取引を仲介する(ステップS113)。
【0074】
第3の取引サーバ90は、卸業者と外食業者との青果の売買取引が成立すると、トレーサビリティ管理サーバ10の取引情報データベース400に、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを入力する。取引情報データベース400は、標準商品コード401と、ブランドコード402と、取引履歴情報403とを紐づけて記憶する(ステップS114)。
【0075】
4.第3の取引サーバの動作
【0076】
【0077】
卸業者(最終販売者)と外食業者(最終購買者)の青果の売買取引を仲介する第3の取引サーバ90の動作(ステップS113)を、具体例を挙げて説明する。
【0078】
第3の取引サーバ90は、トレーサビリティ管理サーバ10から供給(ステップS112)された、仕切情報データベース300に記憶された標準商品コード301と、ブランドコード302と、売買取引回数に基づく更新後の仕切情報303とを、取得する。
【0079】
卸業者端末50は、卸業者のスタッフに操作され、第3の取引サーバ90から、標準商品コード301と、ブランドコード302と、売買取引回数に基づく更新後の仕切情報303とを呼び出す。卸業者のスタッフは、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、外食業者宛の仕切書データ500を作成する。具体的には、卸業者のスタッフは、卸業者端末50を用いて、第3の取引サーバ90が保持する標準商品コード301と、ブランドコード302と、仕切情報303とを閲覧し、外食業者に販売することのできる青果の一覧表を、仕切書データ500として作成する。第3の取引サーバ90は、卸業者端末50を介して作成された仕切書データ500を、外食業者端末60に送信する(ステップS201)。
【0080】
【0081】
仕切書データ500は、納品日501、送信者情報502、受信者情報503、荷受市場情報504及び青果一覧表510を含む。青果一覧表510は、品目名511、数量512、単位513、単価514、金額515及び備考516を含む。
【0082】
納品日501は、仕切情報303に含まれる、青果の納品予定時期を示す。送信者情報502は、仕切書データ500の送信者である卸業者の少なくとも名称を示す。受信者情報503は、仕切書データ500の受信者(宛先)である外食業者の少なくとも名称を示す。荷受市場情報504は、卸業者が所属する荷受市場の少なくとも名称を示す。
【0083】
青果一覧表510において、品目名511は、標準商品コード301により特定される青果の品目の名称を示す。数量512は、外食業者が卸業者から購買する青果の数量を示し、現時点では未定のためゼロである。単位513は、仕切情報303に含まれる、青果の販売単位(個、本、パッケージ、キログラム等)を示す。単価514は、仕切情報303に含まれる、単位513あたりの青果の販売価格である。金額515は、数量512×単価514の金額を示し、現時点では数量が未定のためゼロである。備考516は、卸業者のスタッフが卸業者端末50を用いて手入力した任意のコメント517、518、519を含む。
【0084】
ところで、青果を収容する段ボール箱等の容器に、生産者情報203にアクセスするための光学的に読み取り可能なアクセスコード(ステップS102)が貼付されている場合がある。この場合、卸業者は、卸業者端末50又は他のモバイルデバイスを用いてアクセスコードを光学的に読み取り、生産者情報203にアクセスすることができる。卸業者のスタッフは、この様に得た生産者情報203に基づき、卸業者端末50を用いて任意のコメント517、518、519を手入力してもよい。
【0085】
外食業者端末60は、卸業者が卸業者端末50を用いて作成した仕切書データ500を、第3の取引サーバ90を介して受信する。外食業者のスタッフは、外食業者端末60と第3の取引サーバ90との通信を介して、仕切書データ500を閲覧し、仕切書データ500への返信として発注書データ600を作成する。第3の取引サーバ90は、外食業者端末60を介して作成された発注書データ600を、卸業者端末50に送信する(ステップS202)。
【0086】
【0087】
発注書データ600は、納品日601、送信者情報602、受信者情報603、荷受市場情報604及び青果一覧表610を含む。青果一覧表610は、品目名611、数量612、単位613、単価614、金額615及び備考616を含む。
【0088】
納品日601は、仕切書データ500の納品日501と同じく、青果の納品予定時期を示す。送信者情報602は、発注書データ600の送信者である外食業者の少なくとも名称を示す。受信者情報603は、発注書データ600の受信者(宛先)である卸業者の少なくとも名称を示す。荷受市場情報604は、仕切書データ500の荷受市場情報504と同じく、卸業者が所属する荷受市場の少なくとも名称を示す。
【0089】
青果一覧表610において、品目名611は、仕切書データ500の品目名511と同じく、青果の品目の名称を示す。数量612は、外食業者が卸業者から購買する青果の数量を示し、外食業者が卸業者端末50を用いて手入力した値である。単位613は、仕切書データ500の単位513と同じく、青果の販売単位を示す。単価614は、仕切書データ500の単価514と同じく、単位613あたりの青果の販売価格である。金額615は、数量612×単価614の金額を示し、第3の取引サーバ90又は外食業者端末60により自動的に算出される。備考616は、外食業者のスタッフが外食業者端末60を用いて任意に入力されたコメント617「ブランドコード指定で」を含む。
【0090】
卸業者端末50は、外食業者が外食業者端末60を用いて作成した発注書データ600を、第3の取引サーバ90を介して受信する。卸業者のスタッフは、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、発注書データ600を閲覧し、発注書データ600への返信として納品書データ700を作成する。第3の取引サーバ90は、卸業者端末50を介して作成された納品書データ700を、外食業者端末60に送信する(ステップS203)。これにより青果の売買取引が成立する。
【0091】
【0092】
納品書データ700は、納品日701、送信者情報702、受信者情報703、荷受市場情報704及び青果一覧表710を含む。青果一覧表710は、品目名711、数量712、単位713、単価714、金額715及び備考716を含む。
【0093】
納品日701は、発注書データ600の納品日601と同じく、青果の納品予定時期を示す。送信者情報702は、納品書データ700の送信者である卸業者の少なくとも名称を示す。受信者情報703は、納品書データ700の受信者(宛先)である外食業者の少なくとも名称を示す。荷受市場情報704は、発注書データ600の荷受市場情報604と同じく、卸業者が所属する荷受市場の少なくとも名称を示す。
【0094】
青果一覧表710において、品目名711は、発注書データ600の品目名611と同じく、青果の品目の名称を示す。数量712は、発注書データ600の数量612と同じく、外食業者が卸業者から購買する青果の数量を示す。単位713は、発注書データ600の単位613と同じく、青果の販売単位を示す。単価714は、発注書データ600の単価614と同じく、単位713あたりの青果の販売価格である。金額715は、発注書データ600の金額615と同じく、数量712×単価714の金額を示す。備考716は、発注書データ600に記載されたコメント617「ブランドコード指定で」に対する返信としてのブランドコード717と、仕切書データ500に記載されたコメント517「有機が入荷」を補強するためのブランドコード718とを含む。
【0095】
5.トレーサビリティ管理サーバのブランドコード供給部の動作
【0096】
図8は、トレーサビリティ管理サーバのブランドコード供給部の動作フローを示す。
【0097】
ステップS203においてブランドコード717、718を納品書データ700に記載するための方法を説明する。
【0098】
卸業者のスタッフは、卸業者端末50を用いて、ブランドコード717を取得すべき青果(外食業者が購買する青果)の品目名711を特定する標準商品コード及び納品日701を指定し、指定した標準商品コードに紐づけられたブランドコードの要求を、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、トレーサビリティ管理サーバ10に入力する。
【0099】
トレーサビリティ管理サーバ10のブランドコード供給部103は、卸業者から、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、標準商品コードに紐づけられたブランドコードの要求を受ける(ステップS301)。ブランドコード供給部103は、取引情報データベース400から、卸業者が特定期間に購買した、要求に含まれる標準商品コード401により特定される青果の取引履歴情報403に紐づけられたブランドコード402を読み出す(ステップS302)。特定期間は、例えば、要求に含まれる納品日701を含めて過去3日以内の期間である。ブランドコード供給部103は、読み出したブランドコード402を、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、卸業者に供給する(ステップS303)。
【0100】
卸業者に供給されたブランドコード402は、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して納品書データ700に記載され、第3の取引サーバ90を介して外食業者が使用する外食業者端末60に供給される(ステップS304)。
【0101】
6.ブランドコードからトレーサビリティ情報を取得する動作
【0102】
図9は、ブランドコードからトレーサビリティ情報を取得するための動作フローを示す。
【0103】
次に、納品書データ700に記載(ステップS304)されたブランドコード717から外食業者がトレーサビリティ情報を取得するための動作を説明する。
【0104】
トレーサビリティ情報は、生産者情報と、取引履歴情報とを含む。生産者情報は、トレーサビリティ管理サーバ10の生産者情報データベース200が記憶する生産者情報203である。取引履歴情報は、トレーサビリティ管理サーバ10の取引情報データベース400が記憶する取引履歴情報403である。
【0105】
外食業者のスタッフは、外食業者端末60を用いて、納品書データ700に記載されたブランドコード717を指定し、指定したブランドコード717に紐づけられたトレーサビリティ情報の要求を、卸業者端末50と第3の取引サーバ90との通信を介して、トレーサビリティ管理サーバ10に入力する。
【0106】
トレーサビリティ管理サーバ10のトレーサビリティ情報供給部104は、外食業者から、外食業者端末60と第3の取引サーバ90との通信を介して、ブランドコード717に紐づけられたトレーサビリティ情報の要求を受ける(ステップS401)。トレーサビリティ情報供給部104は、入力されたブランドコード202に紐づけて生産者情報データベース200に記憶された生産者情報203を読み出す(ステップS402)。トレーサビリティ情報供給部104は、入力されたブランドコード717と同じブランドコード402に紐づけて取引情報データベース400に記憶された特定期間の取引履歴情報403を読み出す(ステップS403)。トレーサビリティ情報供給部104は、読み出した生産者情報203及び特定期間の取引履歴情報403を、外食業者端末60と第3の取引サーバ90との通信を介して、外食業者に供給する(ステップS404)。
【0107】
なお、本例では、外食業者端末60は、第3の取引サーバ90との通信を介してトレーサビリティ管理サーバ10のトレーサビリティ情報供給部104にブランドコードを送信しトレーサビリティ情報を取得する。これに代えて、外食業者端末60は、第3の取引サーバ90を介さずに、トレーサビリティ管理サーバ10のトレーサビリティ情報供給部104にブランドコードを送信しトレーサビリティ情報を取得してもよい。
【0108】
なお、仕切書データ500、発注書データ600及び納品書データ700は、卸業者端末50又は外食業者端末60と第3の取引サーバ90との通信により提供される電子データとして説明した。仕切書データ500、発注書データ600及び納品書データ700に併用又は代用して、印刷媒体に印刷された仕切書、発注書及び納品書を使用してもよい。この場合、外食業者は、印刷媒体に印刷された納品書に含まれるブランドコードを外食業者端末60に手入力することにより、トレーサビリティ管理サーバ10から、ブランドコードに紐づけられたトレーサビリティ情報を取得することができる。
【0109】
この様に、外食業者は、納品書データ700に記載されたブランドコード717を用いて、生産者情報203(生産者の氏名又は名称、産地名、産地の畑の大きさ、使用した農薬、使用した肥料、種まきの時期及び/又は収穫の時期等)及び取引履歴情報403(売買取引の時期、売買取引の販売者及び購買者等)を知ることができる。これにより、来店客にトレーサビリティ情報を提供することができるので、外食業者により提供される料理の素材(青果等)のトレーサビリティ情報を知りたいという、来店客のニーズの高まりに応えることができる。
【0110】
ところで、青果を小分け包装する袋に、生産者情報203にアクセスするための光学的に読み取り可能なアクセスコード(ステップS102)が貼付されている場合がある。この場合、外食業者は、外食業者端末60又は他のモバイルデバイスを用いてアクセスコードを光学的に読み取り、生産者情報203にアクセスすることができる。
【0111】
一方、アクセスコードは、生産者が出荷前に青果に貼付するため、アクセスコードは取引履歴情報403に紐づけられていない。このため、アクセスコードを光学的に読み取って取引履歴情報403にアクセスすることはできない。
【0112】
これに対して、外食業者は、納品書データ700に記載されたブランドコード717を用いて、生産者情報203に加えて、取引履歴情報403を知ることができる。これにより、例えば、外食業者において食中毒等が発生した場合、取引履歴情報403に含まれる売買取引の時期、売買取引の販売者及び購買者等に基づき、事故の発生場所や事故の当事者を絞り込むことができる。
【0113】
また、包装と異なり納品書データ700は長期間廃棄されず保管されることが多い。外食業者がトレーサビリティ情報(生産者情報203及び取引履歴情報403)を事後的に知りたい場合に、納品書データ700に記載されたブランドコード717を用いて、生産者情報203及び取引履歴情報403を知ることができる。
【0114】
本実施形態では、最終購買者が外食業者であると説明した。これは、外食業者が青果の品目及び数量を発注書に記載して青果を卸業者に発注し、指定品目及び指定数量の青果が、納品書とともに卸業者より外食業者に納品されるという、既存の仕組みでは、外食業者は、青果のトレーサビリティ情報を取得することが難しいことを前提としている。しかしながら、本実施形態では、最終購買者として一般消費者や小売店舗等にも適用可能である。
【0115】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0116】
1 トレーサビリティ管理システム
10 トレーサビリティ管理サーバ
101 アクセスコード作成部
102 仕切情報供給部
103 ブランドコード供給部
104 トレーサビリティ情報供給部
110 コンピュータ
120 記録媒体
20 生産者端末
200 生産者情報データベース
201 標準商品コード
202 ブランドコード
203 生産者情報
30 地元市場端末
300 仕切情報データベース
301 標準商品コード
302 ブランドコード
303 仕切情報
40 荷受市場端末
400 取引情報データベース
401 標準商品コード
402 ブランドコード
403 取引履歴情報
50 卸業者端末
500 仕切書データ
60 外食業者端末
600 発注書データ
70 第1の取引サーバ
80 第2の取引サーバ
90 第3の取引サーバ
【手続補正書】
【提出日】2022-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
青果を生産する生産者から最終購買者である外食業者までの青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバと、
前記外食業者が使用する外食業者端末と、
前記外食業者に青果を販売する最終販売者が使用する卸業者端末と、
前記青果のトレーサビリティ情報を管理するトレーサビリティ管理サーバと、
を具備し、
前記トレーサビリティ管理サーバは、
前記生産者側の情報である生産者情報と、前記青果の品目を特定する標準商品コードと、前記生産者を一義的に特定するための識別コードであるブランドコードとを紐づけて記憶する生産者情報データベースと、
前記青果が1又は複数回売買取引されたときの取引履歴情報であって前記青果の売買取引の時期と、売買取引された前記青果の数量と、前記売買取引の販売者及び購買者とを示す取引履歴情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する取引情報データベースと、
ブランドコード供給部と、トレーサビリティ情報供給部として動作するコンピュータと、
を有し、
前記外食業者端末は、
前記最終販売者から購買すべき青果の品目を特定する発注書データであって、トレーサビリティ情報を得るべき前記青果のブランドコードを指定するための要求を示す情報を含む発注書データを作成し、
前記発注書データを、1の取引サーバを介して前記卸業者端末に送信し、
前記卸業者端末は、
前記発注書データを、前記1の取引サーバを介して前記外食業者端末から受信し、
前記発注書データに含まれる前記品目を特定する標準商品コードに紐づけられたブランドコードの要求を、前記1の取引サーバを介して前記トレーサビリティ管理サーバに送信し、
前記トレーサビリティ管理サーバの前記ブランドコード供給部は、
前記卸業者端末から、前記1の取引サーバを介して、前記標準商品コードに紐づけられた前記ブランドコードの要求を受けると、
前記取引情報データベースから、前記最終販売者が特定期間に購買した前記青果の取引履歴情報に紐づけられた前記ブランドコードを読み出して、前記1の取引サーバを介して前記卸業者端末に送信し、
前記卸業者端末は、
前記ブランドコードを、前記1の取引サーバを介して前記トレーサビリティ管理サーバから受信し、
前記ブランドコードを含む納品書データを作成し、
前記納品書データを、前記1の取引サーバを介して前記外食業者端末に送信し、
前記外食業者端末は、
前記納品書データを、前記1の取引サーバを介して前記卸業者端末から受信し、
前記納品書データに含まれる前記ブランドコードに紐づけられたトレーサビリティ情報の要求を、前記トレーサビリティ管理サーバに送信し、
前記トレーサビリティ管理サーバの前記トレーサビリティ情報供給部は、
前記外食業者端末から、前記ブランドコードに紐づけられたトレーサビリティ情報の要求を受けると、
前記ブランドコードに紐づけて前記生産者情報データベースに記憶された前記生産者情報を読み出し、
前記ブランドコードに紐づけて前記取引情報データベースに記憶された前記特定期間の前記取引履歴情報を読み出し、
前記生産者情報及び前記取引履歴情報を含むトレーサビリティ情報を、前記外食業者端末に送信し、
前記外食業者端末は、前記納品書データに含まれる前記ブランドコードに紐づけられた前記トレーサビリティ情報を、前記トレーサビリティ管理サーバから受信する
トレーサビリティ管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のトレーサビリティ管理システムであって、
前記トレーサビリティ管理サーバは、
前記青果を売買取引するための仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを紐づけて記憶する仕切情報データベースをさらに有し、
前記トレーサビリティ管理サーバの前記コンピュータは、
前記仕切情報データベースに記憶された前記仕切情報を、売買取引回数に基づき更新し、前記売買取引回数に基づく仕切情報と、前記標準商品コードと、前記ブランドコードとを、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバに供給する仕切情報供給部としてさらに動作する
トレーサビリティ管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載のトレーサビリティ管理システムであって、
前記仕切情報は、前記青果の数量、前記青果の単価及び前記青果の納品予定時期を示し、
前記仕切情報供給部は、前記納品予定時期より前に、前記仕切情報と、前記標準商品コードとを、前記納品予定時期に納品される前記青果の売買取引を仲介する取引サーバに供給する
トレーサビリティ管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理システムであって、
前記取引履歴情報は、前記青果の売買取引を仲介する1又は複数の取引サーバにより前記取引情報データベースに入力される
トレーサビリティ管理システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のトレーサビリティ管理システムであって、
前記生産者情報は、前記生産者により前記生産者情報データベースに入力され、
前記生産者の氏名又は名称、産地名、産地の畑の大きさ、使用した農薬、使用した肥料、種まきの時期及び/又は収穫の時期を示す
トレーサビリティ管理システム。
【請求項6】
請求項2又は3に記載のトレーサビリティ管理システムであって、
前記仕切情報は、前記生産者より前記青果を購買した一次購買者により前記仕切情報データベースに入力される
トレーサビリティ管理システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0089】
青果一覧表610において、品目名611は、仕切書データ500の品目名511と同じく、青果の品目の名称を示す。数量612は、外食業者が卸業者から購買する青果の数量を示し、外食業者が外食業者端末60を用いて手入力した値である。単位613は、仕切書データ500の単位513と同じく、青果の販売単位を示す。単価614は、仕切書データ500の単価514と同じく、単位613あたりの青果の販売価格である。金額615は、数量612×単価614の金額を示し、第3の取引サーバ90又は外食業者端末60により自動的に算出される。備考616は、外食業者のスタッフが外食業者端末60を用いて任意に入力されたコメント617「ブランドコード指定で」を含む。