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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182647
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221201BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20221201BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20221201BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221201BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20221201BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20221201BHJP
【FI】
F21S2/00 230
F21V23/00 120
F21V23/00 160
F21S2/00 110
F21V15/01 530
F21V15/01 100
F21Y115:10
F21Y115:20
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090330
(22)【出願日】2021-05-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.DALI
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】作業者の負担を軽減できる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具100は、光源部6と、電源部10とを備える。光源部6は、光を出射する。電源部10は、光源部6を駆動する電力を生成する。電源部10は、電源本体と、絶縁性のケース部材を有する。前記電源本体は、電力を生成する。前記電源本体は前記ケース部材に収容され、絶縁シートで覆う必要が無い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源部と、
前記光源部を駆動する電力を生成する電源部と
を備え、
前記電源部は、
前記電力を生成する電源本体と、
前記電源本体を収容する絶縁性のケース部材と
を有する、照明器具。
【請求項2】
前記光源部及び前記電源部を収容する金属製の筐体を更に備える、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記ケース部材は、配線を保持する保持部を有し、
前記配線は、前記電源部から前記光源部に前記電力を供給する出力線を含む、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記電源部を支持するベース部材を更に備え、
前記保持部は、前記ベース部材側に設けられる、請求項3に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LED照明器具は、LED基板に給電するための電源装置を備える(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の照明装置は、LED基板に給電するための電源ボックスを備える。電源ボックスは、ボックス本体を備える。ボックス本体は、亜鉛めっき鋼板等の金属製材料をプレス加工等することにより形成される。ボックス本体の内部に、交流電力を直流電力に変換する電源回路が設けられる。
【0003】
ところで、電源回路を金属製のケース部材の内部に収容する構成では、ケース部材の内面と電源回路との間に絶縁シートを配置する必要がある。絶縁シートは、電源回路をくるんでいる。絶縁シートを用いることにより、電源回路からの漏電を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-22947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、絶縁シートにより電源本体(電源回路)をくるむ構成では、作業者は、絶縁シートを複数回折って、電源本体を絶縁シートでくるむ必要がある。具体的には、電源本体は直方体形状を有しており、作業者は、直方体の6面全てを覆うように絶縁シートを折る必要がある。したがって、絶縁シートにより電源本体をくるむ作業は、作業者にとって負担の大きい作業である。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者の負担を軽減できる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示する照明器具は、光源部と、電源部とを備える。前記光源部は、光を出射する。前記電源部は、前記光源部を駆動する電力を生成する。前記電源部は、電源本体と、絶縁性のケース部材とを有する。前記電源本体は、前記電力を生成する。前記ケース部材は、前記電源本体を収容する。
【0008】
本願に開示する照明器具は、前記光源部及び前記電源部を収容する金属製の筐体を更に備えてもよい。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記ケース部材は、配線を保持する保持部を有してもよい。前記配線は、前記電源部から前記光源部に前記電力を供給する出力線を含んでもよい。
【0010】
本願に開示する照明器具は、前記電源部を支持するベース部材を更に備えてもよい。前記保持部は、前記ベース部材側に設けられてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本願に開示する照明器具によれば、作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す側面図である。
図2】本発明の実施形態1に係る照明器具の分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる筐体の構成を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態1に係る照明器具の内部の構成を示す側面図である。
図5】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる電源部、入力線、及び端子台を示す拡大側面図である。
図6】端子台を示す斜視図である。
図7】端子台を示す別の斜視図である。
図8】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる電源部及び送り配線を示す拡大側面図である。
図9】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる電源部及び送り配線を示す別の拡大側面図である。
図10】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる電源部及び二次側出力線を示す拡大側面図である。
図11】本発明の実施形態1に係る照明器具の内部の構成を模式的に示す一部拡大平面図である。
図12】本発明の実施形態1に係る照明器具の内部の構成を模式的に示す別の一部拡大平面図である。
図13】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる第1発光モジュール、ベース部材、及び二次側出力線を示す図である。
図14】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる第2発光モジュール、ベース部材、及び二次側出力線を示す図である。
図15】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まれる発光モジュール、ベース部材、及び複数の中継電力線を示す図である。
図16】本発明の実施形態1に係る照明器具に含まる電源部の分解斜視図である。
図17】電源本体をケース部材に収容する作業の一例を示す斜視図である。
図18】本発明の実施形態2に係る照明器具を示す側面図である。
図19図18のA-A線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面(図1図19)を参照して本発明の照明器具に係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0014】
本願明細書では、発明の理解を容易にするために、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を参照して説明することがある。例えば、X方向及びY方向は水平方向に平行であり、Z方向は鉛直方向に平行である。但し、X方向及びY方向は水平方向以外の方向に平行であってもよく、Z方向は鉛直方向以外の方向に平行であってもよい。
【0015】
[実施形態1]
以下、図1図17を参照して本発明の実施形態1を説明する。まず、図1を参照して、本実施形態の照明器具100を説明する。図1は、本実施形態の照明器具100を示す側面図である。図1に示すように、照明器具100は、筐体2と、カバー部材4と、送り配線31とを備える。
【0016】
筐体2は、X方向(一定方向)に延びる長尺の部材である。以下、筐体2が延びる方向を、「長手方向X」と記載する場合がある。カバー部材4は、筐体2に対して-Z側に配置される。換言すると、カバー部材4は、筐体2から-Z側に突出する。カバー部材4は、長手方向Xに延びる長尺の部材である。カバー部材4は、例えば、セード、又は拡散カバーである。
【0017】
送り配線31は、筐体2の内部から外部に引き出される。具体的には、送り配線31は、筐体2の-X側の端部(長手方向Xの一方側の端部)から引き出される。
【0018】
送り配線31は、電力線を含む。電力線は、極性が正側(+側)の電力線(芯線)と、極性が負側(-側)の電力線(芯線)とを含む。送り配線31の電力線は、図1に示す照明器具100に連結する他の照明器具100に電力(外部電力)を伝送する。例えば、送り配線31の電力線は、商用電源からの交流電力(外部電力)を伝送する。
【0019】
なお、送り配線31は、接地線(芯線)を更に含んでもよい。また、送り配線31は、信号線を更に含んでもよい。信号線は、極性が正側(+側)の信号線(芯線)と、極性が負側(-側)の信号線(芯線)とを含む。送り配線31の信号線は、他の照明器具100を制御する制御信号を伝送する。例えば、照明器具100の制御方式がDALI(Digital Addressable Lighting Interface)制御方式である場合、信号線はDALI信号を伝送する。照明器具100の制御方式がPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)制御方式である場合、信号線はPWM信号を伝送する。
【0020】
続いて、図2を参照して、照明器具100を更に説明する。図2は、本実施形態の照明器具100の分解斜視図である。なお、図2では、図面の簡略化のために、図1に示す送り配線31を省略している。
【0021】
図2に示すように、筐体2は、例えば、断面視において角張った略U字形状を有する。換言すると、筐体2は、内部が空洞の直方体状であり、-Z側の面2cが開放されている。本実施形態において、筐体2は、+X側(長手方向Xの一方側)の端面2a及び-X側(長手方向Xの他方側)の端面2bも開放されている。筐体2は、例えば、一体成型品である。筐体2の材料は、例えば、アルミニウムのような金属である。筐体2は、金属製の押出成形品であってもよい。筐体2の材料が金属であることにより、照明器具100の放熱性が向上する。
【0022】
筐体2(照明器具100)は、例えば天井面、壁面(側壁)又は床面のような取付面に取り付けられる。天井面は、水平方向に平行であってもよいし、水平方向に対して傾斜していてもよい。水平方向に平行な天井面に筐体2(照明器具100)を取り付ける場合、+Z側は上側であり、-Z側は下側である。なお、筐体2(照明器具100)は、天井面に直接取り付けられてもよく、天井面から吊り下げられてもよい。
【0023】
図2に示すように、照明器具100は、発光モジュール6と、ベース部材8と、電源部10と、2つの取付部材12と、第1端部材14aと、第2端部材14bとを更に備える。筐体2は、電源部10、2つの取付部材12、ベース部材8、及び発光モジュール6を収容する。
【0024】
発光モジュール6は、長手方向Xに延びる長尺の部材である。発光モジュール6は、ベース部材8に対して-Z側に配置される。発光モジュール6は、光を出射する。発光モジュール6は、光源部の一例である。詳しくは、発光モジュール6は、カバー部材4の内面に対向し、カバー部材4の内面に向かって光を出射する。その結果、光は、カバー部材4を通して、照明器具100の外部に出射する。
【0025】
具体的には、発光モジュール6は、複数の発光素子61と、基板62とを有する。複数の発光素子61は基板62に実装される。複数の発光素子61は、カバー部材4の内面に対向する。発光素子61の各々は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。あるいは、発光素子61の各々は、有機EL(Electro-Luminescence)素子、又はレーザーダイオードであってもよい。
【0026】
発光モジュール6は、例えば、COB(Chip on Board)構造を有してもよい。具体的には、発光モジュール6は、複数の発光素子61を基板62の実装面上に載置して蛍光体で封止した構造を有してもよい。あるいは、発光モジュール6は、SMD(Surface Mount Device)構造を有してもよい。具体的には、発光モジュール6は、1つの発光素子61と蛍光体とを一体化した複数のユニットを基板62の導電体に電気的に接続した構造を有してもよい。
【0027】
複数の発光素子61は、長手方向Xに沿って一列に並ぶように配置される。但し、複数の発光素子61の配列は1列に限定されない。複数の発光素子61は、長手方向Xに沿って2列以上に並んでもよいし、千鳥状に並んでもよい。
【0028】
本実施形態において、発光モジュール6は、第1発光モジュール6aと、第2発光モジュール6bとを含む。第1発光モジュール6a及び第2発光モジュール6bは、X方向において互いに対向する。換言すると、第1発光モジュール6a及び第2発光モジュール6bは、長手方向Xに沿って並ぶように配置される。なお、照明器具100は、1つの発光モジュール6を備えてもよい。あるいは、照明器具100は、長手方向Xに沿って配置された3つ以上の発光モジュール6を備えてもよい。
【0029】
カバー部材4は、ベース部材8に対して-Z側に配置されて、-Z側から発光モジュール6を覆う。カバー部材4は、その内部が空洞であり、+Z側の面が開放されている。本実施形態において、カバー部材4は、+X側(長手方向Xの一方側)の端面4a及び-X側(長手方向Xの他方側)の端面(不図示)も開放されている。
【0030】
カバー部材4は、例えば、発光モジュール6が出射した光を拡散する。カバー部材4は、例えば、白色半透明であってもよい。カバー部材4は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよいし、透明材料で成形した後に表面に光拡散処理を施して形成してもよい。
【0031】
ベース部材8は、長手方向Xに延びる長尺の部材である。ベース部材8は、例えば、一体成型品である。ベース部材8の材料は、例えば、アルミニウムのような金属である。ベース部材8は、金属製の押出成形品であってもよい。なお、ベース部材8が金属製である場合、ベース部材8は発光モジュール6のヒートシンクとして機能する。
【0032】
ベース部材8に、発光モジュール6及びカバー部材4が取り付けられる。換言すると、ベース部材8は、発光モジュール6及びカバー部材4を支持する。詳しくは、ベース部材8は、-Z側の主面8aを有する。発光モジュール6及びカバー部材4は、ベース部材8の主面8a側で支持される。
【0033】
電源部10は、長手方向Xに沿って延びる長尺の部材である。電源部10は、例えば、略直方体形状を有する。電源部10は、ベース部材8に対して+Z側に配置される。電源部10は、ベース部材8に取り付けられる。換言すると、ベース部材8は電源部10を支持する。詳しくは、ベース部材8は、+Z側の主面8b(図11参照)を有する。電源部10は、ベース部材8の主面8b側で支持される。したがって、ベース部材8は、電源部10と発光モジュール6との間に配置される。換言すると、電源部10及び発光モジュール6は、ベース部材8を挟んで互いに対向する。
【0034】
電源部10は、例えば、ビスのような締結部材によってベース部材8に固定されてもよい。ベース部材8が金属製である場合、ベース部材8は電源部10のヒートシンクとして機能する。
【0035】
電源部10は、発光モジュール6を駆動する電力を生成する。換言すると、電源部10は、複数の発光素子61から光を発生させる電力を生成する。以下、電源部10が生成する電力を、「内部電力」と記載する場合がある。内部電力は、二次側出力線33(図10参照)を介して発光モジュール6に供給される。例えば、発光素子61がLEDである場合、電源部10は直流電流を生成する。
【0036】
具体的には、電源部10は電源回路を含む。電源回路は、配線基板と、配線基板に実装された電子部品とにより構成される。電源回路は、例えば、商用電源からの外部電力に基づいて、内部電力を生成する。
【0037】
なお、電源部10は更に、電源回路を制御する制御回路を含んでもよい。制御回路は、配線基板に実装される。例えば、照明器具100の制御方式がDALI制御方式である場合、制御回路は、DALI信号に基づいて電源回路を制御する。照明器具100の制御方式がPWM制御方式である場合、制御回路は、PWM信号に基づいて電源回路を制御する。制御回路は、例えば、マイクロコンピュータを含む。
【0038】
2つの取付部材12は、ベース部材8に対して+Z側に配置される。2つの取付部材12は、長手方向Xに沿って1列に並ぶ。詳しくは、2つの取付部材12は、電源部10を挟んで互いに対向する。換言すると、電源部10は、2つの取付部材12の間に配置される。
【0039】
2つの取付部材12は、ベース部材8に取り付けられる。換言すると、ベース部材8は2つの取付部材12を支持する。例えば、取付部材12はそれぞれ、ビスのような締結部材によってベース部材8に固定されてもよい。
【0040】
取付部材12の各々は、弾性力を有する。取付部材12の各々は、弾性力によって筐体2の内部に嵌る。取付部材12の各々が筐体2の内部に嵌ることにより、ベース部材8が筐体2に取り付けられる。
【0041】
第1端部材14aは、筐体2の端面2aの開口とカバー部材4の端面4aの開口とを閉塞する。第1端部材14aは、ベース部材8の+X側(長手方向Xの一方側)の端部に取り付けられる。換言すると、ベース部材8は、第1端部材14aを支持する。例えば、第1端部材14aは、ビスのような締結部材によってベース部材8に固定されてもよい。
【0042】
同様に、第2端部材14bは、筐体2の端面2bの開口とカバー部材4の-X側の端面の開口とを閉塞する。第2端部材14bは、ベース部材8の-X側(長手方向Xの他方側)の端部に取り付けられる。換言すると、ベース部材8は、第2端部材14bを支持する。例えば、第2端部材14bは、ビスのような締結部材によってベース部材8に固定されてもよい。
【0043】
第1端部材14a及び第2端部材14bはそれぞれ、連通部141を有する。連通部141は、筐体2の内部と外部とを連通する。連通部141は、例えば、切り欠きである。図1を参照して説明した送り配線31は、第2端部材14bの連通部141に挿通される。なお、第1端部材14aの連通部141には、他の照明器具100の送り配線31が挿通される得る。第1端部材14a及び第2端部材14bは、例えば、樹脂製である。
【0044】
続いて、図3を参照して、筐体2を更に説明する。図3は、本実施形態の照明器具100に含まれる筐体2の構成を示す斜視図である。図3に示すように、筐体2は、第1壁部21~第3壁部23を有する。第1壁部21~第3壁部23はそれぞれ長手方向Xに延びる。
【0045】
図3に示すように、第1壁部21は、XY平面と平行である。第2壁部22は、第1壁部21の+Y側の端部から-Z側に突出する。第3壁部23は、第1壁部21の-Y側の端部から-Z側に突出する。
【0046】
図3に示すように、筐体2は、挿通穴21aを有する。挿通穴21aには、外部電源線VA(図4参照)が挿通される。本実施形態において、挿通穴21aは、第1壁部21に設けられる。
【0047】
続いて、図4及び図5を参照して、本実施形態の照明器具100を更に説明する。図4は、本実施形態の照明器具100の内部の構成を示す側面図である。図5は、本実施形態の照明器具100に含まれる電源部10、入力線32、及び端子台40を示す拡大側面図である。なお、図4では、図面の簡略化のために、図2に示す2つの取付部材12、第1端部材14a、及び第2端部材14bを省略している。図4及び図5に示すように、照明器具100は、入力線32及び端子台40を更に備える。
【0048】
図4に示すように、端子台40は、ベース部材8に対して+Z側に配置される。端子台40は、ベース部材8に取り付けられる。換言すると、ベース部材8は端子台40を支持する。例えば、端子台40は、ビスのような締結部材によってベース部材8に固定されてもよい。
【0049】
端子台40には、外部電源線VAが接続される。詳しくは、外部電源線VAに含まれる複数の芯線が端子台40に接続される。端子台40は、例えば、速結端子である。
【0050】
外部電源線VAは、図3を参照して説明した挿通穴21aを挿通されて、筐体2の外部から内部に配線される。外部電源線VAは、電力線を含む。電力線は、極性が正側(+側)の電力線(芯線)と、極性が負側(-側)の電力線(芯線)とを含む。外部電源線VAの電力線は、外部電力を伝送する。例えば、外部電源線VAの電力線は、商用電源からの交流電力を伝送する。
【0051】
なお、外部電源線VAは、接地線(芯線)を更に含んでもよい。また、外部電源線VAは、信号線を更に含んでもよい。信号線は、極性が正側(+側)の信号線(芯線)と、極性が負側(-側)の信号線(芯線)とを含む。外部電源線VAの信号線は、電源部10に含まれる電源回路を制御するための制御信号を伝送する。
【0052】
図5に示すように、入力線32の一方の端部は、電源部10と電気的に接続している。入力線32の他方の端部は、端子台40と電気的に接続している。端子台40は、外部電源線VAによって伝送された外部電力を入力線32に供給する。入力線32は、端子台40から供給された外部電力を電源部10に入力する。
【0053】
具体的には、入力線32は、電力線を含む。電力線は、極性が正側(+側)の電力線(芯線)と、極性が負側(-側)の電力線(芯線)とを含む。入力線32の電力線は、外部電力を伝送する。例えば、入力線32の電力線は、商用電源からの交流電力を伝送する。
【0054】
なお、入力線32は、接地線(芯線)を更に含んでもよい。また、入力線32は、信号線を更に含んでもよい。信号線は、極性が正側(+側)の信号線(芯線)と、極性が負側(-側)の信号線(芯線)とを含む。信号線は、電源部10に含まれる電源回路を制御するための制御信号を伝送する。
【0055】
続いて、図6及び図7を参照して、端子台40を更に説明する。図6は、端子台40を示す斜視図である。図7は、端子台40を示す別の斜視図である。図6に示すように、端子台40は、端子本体41と、4つの第1接続部42とを有する。図7に示すように、端子台40は、4つの第2接続部43を更に有する。端子台40は、端子本体41の内部に設けられた4つの電極(不図示)を更に有する。
【0056】
図6に示す第1接続部42には、図4及び図5を参照して説明した入力線32が接続される。具体的には、入力線32に含まれる2本の電力線(2本の芯線)が、4つの第1接続部42のうちの2つに接続される。
【0057】
詳しくは、4つの第1接続部42はそれぞれ、端子本体41の-X側の面に形成された開口を有する。入力線32に含まれる2本の電力線(2本の芯線)が、4つの第1接続部42(開口)のうちの2つに挿入されて、端子本体41の内部に設けられた4つの電極のうちの2つの電極と電気的に接続している。
【0058】
図7に示す第2接続部43には、図4及び図5を参照して説明した外部電源線VAが接続される。具体的には、外部電源線VAに含まれる2本の電力線(2本の芯線)が、4つの第2接続部43のうち、入力線32が接続された第1接続部42に対応する2つの第2接続部43に接続される。
【0059】
詳しくは、4つの第2接続部43はそれぞれ、端子本体41の+X側の面に形成された開口を有する。外部電源線VAに含まれる2本の電力線(2本の芯線)が、4つの第2接続部43(開口)のうちの2つに挿入されることにより、端子本体41の内部に設けられた4つの電極のうちの2つの電極と電気的に接続する。この結果、外部電源線VAが、端子台40の電極を介して入力線32と電気的に接続する。
【0060】
続いて、図8及び図9を参照して送り配線31を説明する。図8は、本実施形態の照明器具100に含まれる電源部10及び送り配線31を示す拡大側面図である。図9は、本実施形態の照明器具100に含まれる電源部10及び送り配線31を示す別の拡大側面図である。詳しくは、図8は、電源部10の+X側の端部近傍を示す。図9は、電源部10の-X側の端部近傍を示す。
【0061】
図8に示すように、送り配線31の一方の端部は、電源部10と電気的に接続している。図8及び図9に示すように、送り配線31は、電源部10の+X側の端部から導出されて、電源部10の-Z側を配線される。詳しくは、送り配線31は、電源部10と、図2を参照して説明したベース部材8との間を配線される。なお、送り配線31の他方の端部は、図1を参照して説明したように筐体2の外部に導出される。
【0062】
続いて、図10図12を参照して、二次側出力線33を説明する。図2を参照して説明したように、二次側出力線33は、発光モジュール6に内部電力を供給する。図10は、本実施形態の照明器具100に含まれる電源部10及び二次側出力線33を示す拡大側面図である。図11は、本実施形態の照明器具100の内部の構成を模式的に示す一部拡大平面図である。図12は、本実施形態の照明器具100の内部の構成を模式的に示す別の一部拡大平面図である。詳しくは、図11は、ベース部材8の+X側の端部近傍を示す。図12は、ベース部材8の-X側の端部近傍を示す。なお、図11及び図12では、図2に示す2つの取付部材12、第1端部材14a、及び第2端部材14bを省略している。
【0063】
図10に示すように、二次側出力線33の一方の端部は、電源部10と電気的に接続している。本実施形態において、二次側出力線33は、二次側出力線33aと、二次側出力線33bとを含む。二次側出力線33a及び二次側出力線33bの一方の端部はいずれも電源部10と電気的に接続している。
【0064】
図10及び図11に示すように、二次側出力線33aは、電源部10の+X側の端部から導出されて、発光モジュール6の+X側の端部までベース部材8の主面8b上を配線される。二次側出力線33aは、ベース部材8の主面8bから主面8a側(図2参照)に回り込み、発光モジュール6と電気的に接続する。
【0065】
図10及び図12に示すように、二次側出力線33bは、電源部10の+X側の端部から導出されて、発光モジュール6の-X側の端部までベース部材8の主面8b上を配線される。二次側出力線33bは、ベース部材8の主面8bから主面8a側(図2参照)に回り込み、発光モジュール6と電気的に接続する。また、図10に示すように、二次側出力線33bは、電源部10の-Z側を配線される。換言すると、二次側出力線33bは、電源部10とベース部材8との間を配線される。
【0066】
続いて、図13図15を参照して、本実施形態の照明器具100に含まれる発光モジュール6及びベース部材8を更に説明する。まず、図13を参照して、第1発光モジュール6a及びベース部材8について説明する。図13は、本実施形態の照明器具100に含まれる第1発光モジュール6a、ベース部材8、及び二次側出力線33aを示す図である。詳しくは、図13は、-Z側から見た第1発光モジュール6aの+X側の端部を示す。なお、以下の説明において、第1発光モジュール6aの発光素子61を「第1発光素子61a」と記載し、第1発光モジュール6aの基板62を「第1基板62a」と記載する場合がある。
【0067】
図13に示すように、ベース部材8は、第1レール部84及び第2レール部86を有する。第1レール部84は、ベース部材8の+Y側の端部に設けられる。第2レール部86は、ベース部材8の-Y側の端部に設けられる。第1レール部84及び第2レール部86は、長手方向Xに延びる。第1レール部84及び第2レール部86は、Y方向において互いに対向する。
【0068】
第1レール部84及び第2レール部86は、ベース部材8の主面8a(図2参照)に対して-Z方向に突出して、第1基板62aを挟持する。詳しくは、第1レール部84及び第2レール部86の各々の内面に、長手方向Xに延びる嵌合溝が形成されている。第1レール部84の嵌合溝に、第1基板62aの+Y側の端部が嵌合する。第2レール部86の嵌合溝に、第1基板62aの-Y側の端部が嵌合する。
【0069】
第1発光モジュール6aは、複数の第1コネクタ63aを更に有する。複数の第1コネクタ63aは、第1発光モジュール6aの+X側の端部において第1基板62aに実装されている。複数の第1コネクタ63aには、二次側出力線33aが電気的に接続される。したがって、二次側出力線33aから複数の第1コネクタ63aに内部電力が伝送される。複数の第1コネクタ63aに伝送された内部電力は、第1基板62aに形成されている配線を介して第1発光素子61aに供給される。
【0070】
図13に示すように、複数の第1コネクタ63aの各々は、長手方向Xに対して傾斜する姿勢で第1基板62aに実装されている。この結果、各第1コネクタ63aを長手方向Xに対して直交する姿勢で第1基板62aに実装する場合と比べて、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86から各第1コネクタ63aの両端をより大きく離すことができる。
【0071】
続いて、図14を参照して、第2発光モジュール6bについて説明する。図14は、本実施形態の照明器具100に含まれる第2発光モジュール6b、ベース部材8、及び二次側出力線33bを示す図である。詳しくは、図14は、-Z側から見た第2発光モジュール6bの-X側の端部を示す。なお、以下の説明において、第2発光モジュール6bの発光素子61を「第2発光素子61b」と記載し、第2発光モジュール6bの基板62を「第2基板62b」と記載する場合がある。
【0072】
図14に示すように、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86は、第2基板62bを挟持する。詳しくは、図13を参照して説明した第1レール部84の嵌合溝に、第2基板62bの+Y側の端部が嵌合する。図13を参照して説明した第2レール部86の嵌合溝に、第2基板62bの-Y側の端部が嵌合する。
【0073】
第2発光モジュール6bは、複数の第1コネクタ63bを更に有する。複数の第1コネクタ63bは、第2発光モジュール6bの-X側の端部において第2基板62bに実装されている。複数の第1コネクタ63bには、二次側出力線33bが電気的に接続される。したがって、二次側出力線33bから複数の第1コネクタ63bに内部電力が伝送される。複数の第1コネクタ63bに伝送された内部電力は、第2基板62bに形成されている配線を介して第2発光素子61bに供給される。
【0074】
図14に示すように、複数の第1コネクタ63bの各々は、長手方向Xに対して傾斜する姿勢で第2基板62bに実装されている。この結果、各第1コネクタ63bを長手方向Xに対して直交する姿勢で第2基板62bに実装する場合と比べて、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86から各第1コネクタ63bの両端をより大きく離すことができる。
【0075】
続いて、図15を参照して、本実施形態の照明器具100に含まれる発光モジュール6を更に説明する。図15は、本実施形態の照明器具100に含まれる発光モジュール6、ベース部材8、及び複数の中継電力線34を示す図である。詳しくは、図15は、-Z側から見た第1発光モジュール6aと第2発光モジュール6bとの境界付近を示す。
【0076】
図15に示すように、本実施形態の照明器具100は、複数の中継電力線34を更に備える。また、第1発光モジュール6aは、複数の第2コネクタ64bを更に有する。第2発光モジュール6bは、複数の第2コネクタ64bを更に有する。
【0077】
複数の第2コネクタ64aは、第1発光モジュール6aの-X側の端部において第1基板62aに実装されている。複数の第2コネクタ64aには、複数の中継電力線34の一端がそれぞれ電気的に接続される。複数の第2コネクタ64bは、第2発光モジュール6bの+X側の端部において第2基板62bに実装されている。複数の第2コネクタ64bには、複数の中継電力線34の他端がそれぞれ電気的に接続される。複数の中継電力線34は、第1基板62aと第2基板62bとを電気的に接続する。
【0078】
図15に示すように、複数の第2コネクタ64aの各々は、長手方向Xに対して傾斜する姿勢で第1基板62aに実装されている。この結果、各第2コネクタ64aを長手方向Xに対して直交する姿勢で第1基板62aに実装する場合と比べて、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86から各第2コネクタ64aの両端をより大きく離すことができる。
【0079】
同様に、複数の第2コネクタ64bの各々は、長手方向Xに対して傾斜する姿勢で第2基板62bに実装されている。この結果、各第2コネクタ64bを長手方向Xに対して直交する姿勢で第2基板62bに実装する場合と比べて、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86から各第2コネクタ64bの両端をより大きく離すことができる。
【0080】
以下、各第1コネクタ63aと、各第1コネクタ63bと、各第2コネクタ64aと、各第2コネクタ64bとを区別して説明する必要のないときは、各第1コネクタ63a、各第1コネクタ63b、各第2コネクタ64a、及び各第2コネクタ64bを「各コネクタ63、64」と記載することがある。また、第1基板62aと、第2基板62bとを区別して説明する必要のないときは、第1基板62a及び第2基板62bを「基板62」と記載することがある。
【0081】
本実施形態によれば、各コネクタ63、64が長手方向Xに対して傾斜する姿勢で基板62に実装されるため、各コネクタ63、64を長手方向Xに対して直交する姿勢で基板62に実装する場合と比べて、より大きな絶縁距離を確保することができる。あるいは、各コネクタ63、64を長手方向Xに対して直交する姿勢で基板62に実装する場合と比べて、必要な絶縁距離を確保しつつ、ベース部材8及び基板62のY方向の幅寸法を小さくすることが可能となり、照明器具100の小型化が可能となる。また、ベース部材8の第1レール部84及び第2レール部86から各コネクタ63、64の両端をより大きく離すことができるため、二次側出力線33a、33b及び中継電力線34を各コネクタ63、64に接続する作業が容易になる。
【0082】
続いて、図16及び図17を参照して、電源部10を説明する。図16は、本実施形態の照明器具100に含まる電源部10の分解斜視図である。図16に示すように、電源部10は、電源本体101と、ケース部材102と、第1電源端部材103aと、第2電源端部材103bとを有する。
【0083】
電源本体101は、長手方向Xに延びる長尺の部材である。電源本体101は、図2を参照して説明した電源回路を含む。したがって、電源本体101は、発光モジュール6に供給する電力を生成する。なお、電源本体101は、図2を参照して説明した制御回路を更に含んでもよい。
【0084】
ケース部材102は、長手方向Xに延びる長尺の部材である。詳しくは、ケース部材102は、電源本体101よりも若干長い。ケース部材102は、電源本体101を収容する。
【0085】
ケース部材102は、例えば、断面視矩形状である。換言すると、ケース部材102は、内部が空洞の略直方体状であってもよい。本実施形態において、ケース部材102は、+X側(長手方向Xの一方側)の端面102a及び-X側(長手方向Xの他方側)の端面(不図示)が開放されている。
【0086】
ケース部材102は、絶縁性の材料を含む。例えば、ケース部材102は、樹脂製である。具体的には、ケース部材102は、ポリカーボネート製であってもよく、ポリブチレンテレフタレート製であってもよい。また、ケース部材102は、一体成型品であってもよい。具体的には、ケース部材102は、樹脂製の押出成形品であってもよい。あるいは、ケース部材102は、金型を用いて成形されてもよい。
【0087】
本実施形態によれば、ケース部材102が一体成型品であることにより、電源本体101をくるむように絶縁シートを複数回折り曲げる煩雑な作業が不要となり、作業者の負担を軽減することができる。
【0088】
第1電源端部材103aは、ケース部材102の+X側の端部に取り付けられて、ケース部材102の端面102aの開口を閉塞する。第2電源端部材103bは、ケース部材102の-X側の端部に取り付けられて、ケース部材102の-X側の端面の開口を閉塞する。第1電源端部材103a及び第2電源端部材103bがケース部材102の長手方向Xの両端面の開口を閉塞することにより、電源本体101がケース部材102の内部で固定される。
【0089】
第1電源端部材103a及び第2電源端部材103bは、絶縁性の材料を含む。例えば、第1電源端部材103a及び第2電源端部材103bは、樹脂製である。具体的には、第1電源端部材103a及び第2電源端部材103bは、ポリカーボネート製であってもよく、ポリブチレンテレフタレート製であってもよい。
【0090】
図17は、電源本体101をケース部材102に収容する作業の一例を示す斜視図である。図17に示すように、作業者は、ケース部材102の端面2aの開口からケース部材102の内部に電源本体101を挿入することにより、電源本体101をケース部材102に収容する。その後、作業者は、第1電源端部材103a及び第2電源端部材103bにより、ケース部材102の長手方向Xの両端面の開口を閉塞する。なお、作業者は、電源本体101をケース部材102に収容する前に、第2電源端部材103bにより、ケース部材102の-X側の端面の開口を閉塞してもよい。
【0091】
以上、図1図17を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、作業者は、ケース部材102に電源本体101を挿入することにより、電源本体101を絶縁性の材料で覆うことができる。したがって、絶縁シートにより電源本体101をくるむ場合と比べて、作業者の負担を軽減することができる。
【0092】
また、本実施形態によれば、電源本体101を金属製のケース部材に収容する構成と比べて、部品点数を削減することができる。したがって、資源を節約することができる。
【0093】
また、本実施形態によれば、筐体2が金属製であることにより、電源本体101を金属製の材料で覆うことができる。したがって、電源本体101を収容する金属製のケースが不要となる。
【0094】
なお、図17を参照して、ケース部材102の端面2aの開口から電源本体101をケース部材102の内部に挿入する作業を説明したが、作業者は、ケース部材102の-X側の端面の開口から電源本体101を挿入してもよい。
【0095】
[実施形態2]
続いて図18及び図19を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、ケース部材102の構成が実施形態1と異なる。
【0096】
図18は、本実施形態の照明器具100を示す側面図である。図19は、図18のA-A線に沿った断面図である。図19に示すように、ケース部材102は、-Z側の壁部121と、保持部122を有する。-Z側の壁部121は、長手方向Xに延びる。保持部122は、配線を保持する。
【0097】
具体的には、保持部122は、ケース部材102の-Z側の壁部121から-Z側に突出する。また、保持部122は、長手方向Xに延びる。実施形態1で説明したように、電源部10とベース部材8との間には、二次側出力線33bが配線される。保持部122は、ケース部材102のベース部材8側に設けられて、二次側出力線33bを保持する。
【0098】
本実施形態では、送り配線31(電力線)も電源部10とベース部材8との間を配線される。本実施形態の照明器具100において、保持部122は、送り配線31(電力線)を更に保持する。
【0099】
より具体的には、保持部122は、第1保持部122aと、第2保持部122bとを含む。第1保持部122aは、ケース部材102のY方向の中心に対して-Y側に設けられる。第2保持部122bは、ケース部材102のY方向の中心に対して+Y側に設けられる。
【0100】
第1保持部122aは、例えば、極性が正側(+側)の二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)を保持する。この場合、第2保持部122bは、極性が負正側(-側)の二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)を保持する。あるいは、第1保持部122aは、極性が負側(-側)の二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)を保持する。この場合、第2保持部122bは、極性が正側(+側)の二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)を保持する。
【0101】
詳しくは、第1保持部122aは、外側壁部123と、内側壁部124とを有する。外側壁部123及び内側壁部124は、長手方向Xに延びる。外側壁部123は、内側壁部124に対して外側に設けられる。具体的には、第1保持部122aの外側壁部123は、第1保持部122aの内側壁部124に対して-Y側に設けられる。したがって、外側壁部123及び内側壁部124は、Y方向において互いに対向する。
【0102】
外側壁部123の先端部(-Z側の端部)は、内側に屈曲している。具体的には、第1保持部122aの外側壁部123の先端部は、+Y側に屈曲している。内側壁部124の先端部(-Z側の端部)は、外側に屈曲している。具体的には、第1保持部122aの内側壁部124の先端部は、-Y側に屈曲している。つまり、外側壁部123及び内側壁部124のそれぞれの先端部は、互いに近づく方向に屈曲している。
【0103】
二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)は、外側壁部123と内側壁部124との間に配線される。外側壁部123及び内側壁部124のそれぞれの先端部が、互いに近づく方向に屈曲しているため、二次側出力線33b及び送り配線31(電力線)は、第1保持部122aによって保持される。
【0104】
第2保持部122bも、第1保持部122aと同様に、外側壁部123と、内側壁部124とを有する。第2保持部122bの外側壁部123は、第2保持部122bの内側壁部124に対して+Y側に設けられる。また、第2保持部122bの外側壁部123の先端部は、-Y側に屈曲している。第2保持部122bの内側壁部124の先端部は、+Y側に屈曲している。第2保持部122bの構成は、第1保持部122aと同様であるため、その詳細な説明は割愛する。
【0105】
ここで、電源部10をベース部材8に取り付ける作業について説明する。作業者は、電源部10をベース部材8に取り付ける際に、まず、保持部122(第1保持部122a及び第2保持部122b)に二次側出力線33b及び送り配線31を保持させる。その後、作業者は、電源部10をベース部材8に取り付ける。
【0106】
なお、送り配線31が接地線(芯線)を含む場合、保持部122は、送り配線31の接地線を更に保持する。また、送り配線31が信号線を含む場合、保持部122は、送り配線31の信号線を更に保持する。
【0107】
本実施形態によれば、保持部122が二次側出力線33b及び送り配線31を保持するため、二次側出力線33b及び送り配線31が保持されない構成と比べて、電源部10をベース部材8に取り付ける作業が容易となる。したがって、作業者の負担を軽減することができる。
【0108】
具体的には、二次側出力線33b及び送り配線31が保持されない構成では、ビスによって電源部10をベース部材8に取り付ける際に、ビスを固定する位置に二次側出力線33b及び送り配線31の一方又は両方がはみ出して、ビス止めし難いことがある。そのため、作業者の負担が大きくなる。これに対し、本実施形態によれば、保持部122が二次側出力線33b及び送り配線31を保持するため、ビスを固定する位置に二次側出力線33b及び送り配線31がはみ出さない。したがって、電源部10をベース部材8に取り付ける作業が容易となる。
【0109】
続いて、図19を参照して、本実施形態の照明器具100に含まれるケース部材102を更に説明する。図19に示すように、ケース部材102は、ケース部材102の-Z側の壁部121から-Z側に突出する嵌合部125を更に有する。また、ベース部材8は、ベース部材8の主面8b側(+Z側)に設けられた嵌合溝部81を有する。
【0110】
嵌合部125は、ケース部材102のY方向の中心に設けられる。換言すると、嵌合部125は、第1保持部122aと第2保持部122bとの間に設けられる。嵌合部125は、長手方向Xに延びる。嵌合溝部81は、ケース部材102の嵌合部125に対向する位置に設けられて、長手方向Xに延びる。嵌合溝部81は、+Z側が開口している。
【0111】
嵌合部125は、嵌合溝部81にはめ込まれる。具体的には、嵌合部125は、弾性力を有する。嵌合部125は、弾性力によって、嵌合溝部81に嵌る。嵌合部125を嵌合溝部81にはめ込むことにより、ベース部材8に対して電源部10が位置決めされる。
【0112】
また、電源部10は長尺の部材であるため、+Z側が下側である場合、電源部10の中央部分が垂れやすい。本実施形態によれば、嵌合部125が嵌合溝部81にはめ込まれるため、電源部10が垂れ難い。
【0113】
以上、図面(図1図19)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0114】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0115】
例えば、図1図19を参照して説明した実施形態において、照明器具100は送り配線31を備えたが、送り配線31は省略されてもよい。
【0116】
また、図1図19を参照して説明した実施形態において、照明器具100は複数の発光素子61を備えたが、照明器具100は、1つの発光素子61を備えてもよい。
【0117】
また、図1図19を参照して説明した実施形態において、照明器具100は2つの取付部材12を備えたが、取付部材12の数は2つに限定されない。取付部材12の弾性力によって電源部10、ベース部材8、発光モジュール6及びカバー部材4が筐体2に支持される限り、取付部材12の数は特に限定されない。
【0118】
また、図1図19を参照して説明した実施形態において、端子台40は、4つの第1接続部42を有したが、第1接続部42の数は4つに限定されない。端子台40は、少なくとも2つの第1接続部42を有していればよい。同様に、端子台40は、4つの第2接続部43を有したが、第2接続部43の数は4つに限定されない。端子台40は、少なくとも2つの第2接続部43を有していればよい。
【0119】
また、図1図19を参照して説明した実施形態において、ケース部材102は、長手方向Xの両端面に開口を有したが、ケース部材102は、長手方向Xの一方の端面にのみ開口を有してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明は、照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0121】
2 :筐体
6 :発光モジュール(光源部)
8 :ベース部材
10 :電源部
31 :送り配線
33 :二次側出力線
33a :二次側出力線
33b :二次側出力線
100 :照明器具
101 :電源本体
102 :ケース部材
122 :保持部
122a :第1保持部
122b :第2保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19