(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182757
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221201BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090481
(22)【出願日】2021-05-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】520460339
【氏名又は名称】株式会社BELLOWL
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】福澤 龍人
(72)【発明者】
【氏名】田中 美帆
(72)【発明者】
【氏名】分部 広遥
(72)【発明者】
【氏名】高橋 清美
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】オンラインでの生活習慣指導に対する適性がある管理栄養士または栄養士をユーザに紹介することにより、ユーザが抱えている健康または美容に関する悩みを解決につなげるとともに、管理栄養士および栄養士に自身の能力を活かせる就業機会を与えることができる技術を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果を受け付けるように構成される。試験は、オンラインでの生活習慣指導に対する適性を測る試験である。判定ステップでは、採点結果と、予め設定された判定基準情報とに基づいて、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者としての登録の可否を判定する。登録ステップでは、管理栄養士または栄養士が登録可能と判定された場合に、生活習慣指導者として登録する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果を受け付けるように構成され、ここで、前記試験は、オンラインでの生活習慣指導に対する適性を測る試験であり、
判定ステップでは、前記採点結果と、予め設定された判定基準情報とに基づいて、前記管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者としての登録の可否を判定し、
登録ステップでは、前記管理栄養士または栄養士が登録可能と判定された場合に、前記生活習慣指導者として登録する、
もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
次の各ステップを実行するように構成され、
第2の受付ステップでは、ユーザが指定した健康美容関連項目に関する前記ユーザの現状データと目標データとを前記ユーザから受け付け、
特定ステップでは、前記現状データおよび前記目標データから規定される目標達成難易度と、予め設定された参照情報とに基づいて、登録された複数の前記生活習慣指導者の中から少なくとも一人の専属生活習慣指導者候補者を特定する、
もの。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記参照情報は、前記生活習慣指導者に対して、健康美容関連項目ごとの目標達成貢献度が付与されているデータベースである、
もの。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
第1の生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記第1の生成ステップでは、特定された複数の前記専属生活習慣指導者候補者の中から一人を専属生活習慣指導者として前記ユーザが選択するための第1の表示情報を生成する、
もの。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
第3の受付ステップおよび第1の管理ステップをさらに実行するように構成され、
前記第3の受付ステップでは、前記ユーザにより選択された前記専属生活習慣指導者の情報を受け付け、
前記第1の管理ステップでは、前記ユーザの情報と、前記専属生活習慣指導者の情報とを関連づけて管理する、
もの。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
第2の生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記第2の生成ステップでは、前記専属生活習慣指導者への相談を前記ユーザが申し込むための第2の表示情報を生成する、
もの。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記相談は、チャット相談である、
もの。
【請求項8】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記相談は、テレビ電話相談である、
もの。
【請求項9】
請求項5~請求項8の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
第4の受付ステップ、分析ステップおよび第3の生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記第4の受付ステップでは、前記ユーザから食事の画像データを受け付け、
前記分析ステップでは、前記画像データから前記食事の内容の分析を実施し、
前記第3の生成ステップでは、前記分析の結果を前記ユーザおよび前記専属生活習慣指導者に提示するための第3の表示情報を生成する、
もの。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理システムにおいて、
第5の受付ステップおよび第4の生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記第5の受付ステップでは、前記専属生活習慣指導者から前記分析の結果に対するコメントを受け付け、
前記第4の生成ステップでは、前記コメントを前記ユーザに提示するための第4の表示情報を生成する、
もの。
【請求項11】
請求項2~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
設定ステップをさらに実行するように構成され、
前記設定ステップでは、前記目標達成難易度に基づいて、所定の期間のタスクを前記ユーザに設定する、
もの。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理システムにおいて、
第2の管理ステップをさらに備え、
前記第2の管理ステップでは、前記所定の期間のタスクの進捗状況を管理する、
もの。
【請求項13】
情報処理方法であって、
請求項1~請求項12の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、
方法。
【請求項14】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項12の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、
もの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各人に関する属性、例えば、身長、体重、年齢、健康状態等と、食事および行動に関連するデータに基づき、栄養診断および食事療法等を行うことのできる栄養相談システムが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、医者や栄養士の指導を受けないことが前提となっているため、ユーザがよりきめ細かい指導やサポートを要望する場合に、その要望に応えることができないという問題があった。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、オンラインでの生活習慣指導に対する適性がある管理栄養士または栄養士をユーザに紹介することにより、ユーザが抱えている健康または美容に関する悩みを解決につなげるとともに、管理栄養士および栄養士に自身の能力を活かせる就業機会を与えることができる技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果を受け付けるように構成される。試験は、オンラインでの生活習慣指導に対する適性を測る試験である。判定ステップでは、採点結果と、予め設定された判定基準情報とに基づいて、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者としての登録の可否を判定する。登録ステップでは、管理栄養士または栄養士が登録可能と判定された場合に、生活習慣指導者として登録する。
【0007】
本開示によれば、オンラインでの生活習慣指導に対する適性がある管理栄養士または栄養士をユーザに紹介することにより、ユーザが抱えている健康または美容に関する悩みを解決につなげるとともに、管理栄養士および栄養士に自身の能力を活かせる就業機会を与えることができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。
【
図2】情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1の実施形態に係る情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図4】記憶部32に予め記憶された判定基準情報SMの一例である。
【
図5】ユーザ端末21に表示される画面であって、健康美容関連項目指定画面4の一例である。
【
図6】ユーザ端末21に表示される画面であって、基本情報入力画面5の一例である。
【
図7】ユーザ端末21に表示される画面であって、データ連携画面6の一例である。
【
図8】記憶部32に予め記憶された基準データ7の一例である。
【
図9】記憶部32に予め記憶された参照情報8の一例である。
【
図10】ユーザ端末21に表示される画面であって、第1の表示情報9の一例である。
【
図11】ユーザ端末21に表示される画面であって、プロフィール表示画面10の一例である。
【
図12】ユーザ端末21に表示される画面であって、第2の表示情報11の一例である。
【
図13】ユーザ端末21に表示される画面であって、第3の表示情報12の一例である。
【
図14】ユーザ端末21に表示される画面であって、第4の表示情報13の一例である。
【
図15】ユーザ端末21に表示される画面であって、進捗確認画面14の一例である。
【
図16】情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、およびメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、第1の実施形態(以下、本実施形態と称する)のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム1
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1は、ユーザ端末21と、生活習慣指導者端末22と、サービス提供者端末23と、情報処理装置3とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素について、さらに説明する。ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つまたはそれ以上の装置または構成要素からなるものである。したがって、情報処理装置3単体であっても、システムの一例となる。
【0015】
1.2 ユーザ端末21
ユーザ端末21は、通信部と、記憶部と、制御部と、表示部と、入力部と、撮像部とを有し、これらの構成要素がユーザ端末21の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。通信部、記憶部および制御部の説明は、情報処理装置3における通信部31、記憶部32および制御部33と略同様のため、省略する。
【0016】
表示部は、例えば、ユーザ端末21の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。このような表示部は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイおよびプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末21の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。ここでは、表示部は、ユーザ端末21の筐体に含まれるものとして説明する。
【0017】
入力部は、ユーザ端末21の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部は、表示部と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部が、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が、命令信号として、通信バスを介して制御部に転送され、制御部が、必要に応じて、所定の制御や演算を実行し得る。
【0018】
撮像部は、外界の情報を撮像可能に構成される、いわゆるビジョンセンサ(カメラ)である。撮像部は、撮影対象を撮影することで画像データを生成するように構成される。撮像部は、後述の情報処理装置3における通信部31とネットワークを介して接続され、撮像した画像データを情報処理装置3に転送可能に構成される。
【0019】
1.3 生活習慣指導者端末22
生活習慣指導者端末22の説明は、上記のユーザ端末21と略同様のため、省略する。
【0020】
1.4 サービス提供者端末23
サービス提供者端末23の説明は、上記のユーザ端末21と略同様のため、省略する。
【0021】
1.5 情報処理装置3
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備え、これらの構成要素が、情報処理装置3の内部において、通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素について、さらに説明する。
【0022】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、通信部31は、これら複数の通信手段の集合として実施されることがより好ましい。すなわち、情報処理装置3は、通信部31を介して、ユーザ端末21、生活習慣指導者端末22およびサービス提供者端末23とネットワークを介して、種々の情報を通信する。
【0023】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。記憶部32は、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施され得る。また、記憶部32は、これらの組み合わせであってもよい。特に、記憶部32は、判定基準情報SM、基準データ7、参照情報8または、これらを生成するためのプログラム等を記憶する。記憶部32は、これ以外にも、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0024】
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行され得る。各機能部については、次節において、更に詳述する。なお、制御部33は、単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施されてもよい。また、制御部33は、複数の制御部の組み合わせであってもよい。
【0025】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行され得る。
【0026】
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム1の一例である情報処理装置3は、受付部331と、判定部332と、登録部333と、特定部334と、設定部335と、分析部336と、管理部337と、生成部338とを備える。
【0027】
受付部331は、種々の情報を受け付けるように構成される。第1の受付部の一例である受付部331は、第1の受付ステップとして、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果を受け付けるように構成される。第2の受付部の一例である受付部331は、第2の受付ステップとして、ユーザが指定した健康美容関連項目Iに関するユーザの現状データPDと目標データGDとをユーザから受け付けるように構成される。第3の受付部の一例である受付部331は、第3の受付ステップとして、ユーザにより選択された専属生活習慣指導者ELの情報を受け付けるように構成される。第4の受付部の一例である受付部331は、第4の受付ステップとして、ユーザから食事の画像データを受け付けるように構成される。第5の受付部の一例である受付部331は、第5の受付ステップとして、専属生活習慣指導者ELから食事の内容の分析の結果ARに対するコメントCEを受け付けるように構成される。詳細については、後述する。
【0028】
判定部332は、種々の情報を判定するように構成される。例えば、判定部332は、判定ステップとして、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者Lとしての登録の可否を判定するように構成される。詳細については、後述する。
【0029】
登録部333は、種々の情報を登録するように構成される。例えば、登録部333は、登録ステップとして、登録可能と判定された管理栄養士または栄養士を生活習慣指導者Lとして登録するように構成される。詳細については、後述する。
【0030】
特定部334は、種々の情報を特定するように構成される。例えば、特定部334は、特定ステップとして、予め設定された参照情報8に基づいて、登録された複数の生活習慣指導者の中から少なくとも一人の専属生活習慣指導者候補者CLを特定するように構成される。詳細については、後述する。
【0031】
設定部335は、種々の情報を設定するように構成される。例えば、設定部335は、設定ステップとして、所定の期間のタスクTをユーザに設定するように構成される。詳細については、後述する。
【0032】
分析部336は、種々の情報を分析するように構成される。例えば、分析部336は、分析ステップとして、画像データから食事の内容の分析を実施するように構成される。詳細については、後述する。
【0033】
管理部337は、種々の情報を管理するように構成される。第1の管理部の一例である管理部337は、第1の管理ステップとして、ユーザの情報と、専属生活習慣指導者ELの情報とを関連づけて管理するように構成される。第2の管理部の一例である管理部337は、第2の管理ステップとして、所定の期間のタスクTの進捗状況TPを管理するように構成される。詳細については、後述する。
【0034】
生成部338は、種々の情報を生成するように構成される。第1の生成部の一例である生成部338は、第1の生成ステップとして、第1の表示情報9(
図10参照)を生成するように構成される。第2の生成部の一例である生成部338は、第2の生成ステップとして、第2の表示情報11(
図12参照)を生成するように構成される。第3の生成部の一例である生成部338は、第3の生成ステップとして、第3の表示情報12(
図13参照)を生成するように構成される。第4の生成部の一例である生成部338は、第4の生成ステップとして、第4の表示情報13(
図14参照)を生成するように構成される。詳細については、後述する。
【0035】
なお、表示情報とは、画面、画像、アイコン、メッセージ等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えば、ユーザ端末21の表示部に画面、画像、アイコン、メッセージ等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。
【0036】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム1の情報処理方法について説明する。
【0037】
また、本節で参照する各図は、以下の通りである。
図4は、記憶部32に予め記憶された判定基準情報SMの一例である。
図5は、ユーザ端末21に表示される画面であって、健康美容関連項目指定画面4の一例である。
図6は、ユーザ端末21に表示される画面であって、基本情報入力画面5の一例である。
図7は、ユーザ端末21に表示される画面であって、データ連携画面6の一例である。
図8は、記憶部32に予め記憶された基準データ7の一例である。
図9は、記憶部32に予め記憶された参照情報8の一例である。
図10は、ユーザ端末21に表示される画面であって、第1の表示情報9の一例である。
図11は、ユーザ端末21に表示される画面であって、プロフィール表示画面10の一例である。
図12は、ユーザ端末21に表示される画面であって、第2の表示情報11の一例である。
図13は、ユーザ端末21に表示される画面であって、第3の表示情報12の一例である。
図14は、ユーザ端末21に表示される画面であって、第4の表示情報13の一例である。
図16は、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
【0038】
以下では、
図16のアクティビティ図に沿って、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れを説明するものとする。
【0039】
まず、サービス提供者は、情報処理システム1によって提案されるサービスにおける生活習慣指導者の採用募集に応募した管理栄養士または栄養士に対し、試験を実施する。ここで、試験は、オンラインでの生活習慣指導に対する適性を測る試験である。なお、試験の形式は、特に限定されず、例えば、面接試験、筆記試験、Web試験、実技試験またはこれらの組み合わせであることができる。サービス提供者は、試験実施後、サービス提供者端末23を用いて、試験の採点結果を入力し、ネットワークを介して情報処理装置3に送信する(アクティビティA001)。
【0040】
その後、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果は、情報処理装置3において通信部31が受信し、次いで、第1の受付部331が当該採点結果を受け付ける(アクティビティA001)。
【0041】
続いて、判定部332が、採点結果と、記憶部32に記憶されている、予め設定された判定基準情報SM(
図4参照)とに基づいて、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者Lとしての登録の可否を判定する(アクティビティA002)。
【0042】
図4に示される判定基準情報SMは、例えば、オンラインでの生活習慣指導に対する適性の評価項目である大項目PIおよび小項目SIと、配点QCと、重み付け値WVとが対応付けられた情報である。ここで、大項目PIとしては、例えば、栄養学等の専門知識のレベル、コミュニケーション力、カウンセリング力、マネジメント力、インターネット・リテラシー等が挙げられる。また、重み付け値WVは、例えば、大項目PIの重要度に基づいて設定されている(アクティビティA002)。
【0043】
判定部332は、例えば、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果に対し、
図4に示される判定基準情報SMに基づいて、重み付け値を乗じることによって得点を算出する。次いで、判定部332は、例えば、得点が予め定められた基準値を上回る場合に、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者Lとしての登録が可能であると判定する(アクティビティA002)。
【0044】
次いで、登録部333は、管理栄養士または栄養士が登録可能と判定された場合に、生活習慣指導者Lとして登録する。すなわち、情報処理装置3における記憶部32が、当該登録に係る情報を記憶する。ここで、当該登録に係る情報は、管理部337が管理することが好ましい。また、当該登録に係る情報とは、例えば、生活習慣指導者Lとして登録される管理栄養士または栄養士の氏名等のプロフィール情報と、登録番号等が対応付られた情報である(アクティビティA003)。
【0045】
一方、ユーザは、ユーザ端末21を用いて、情報処理システム1によって提案されるサービスのURLにブラウザを用いてアクセスする。なお、情報処理システム1によって提案されるサービスは、専用のモバイルアプリケーションにより提供されてもよく、この場合、ユーザは、当該アプリケーションを起動する。その後、情報処理装置3における制御部33は、
図5に示される健康美容関連項目指定画面4を、通信部31およびネットワークを介してユーザ端末21に送信する(アクティビティA004)。
【0046】
図5に示される健康美容関連項目指定画面4は、ユーザによる健康美容関連項目Iの指定を可能とするように構成されている。ここで、健康美容関連項目Iは、大項目ILと小項目ISとからなってもよい。健康美容関連項目Iの大項目ILとして、例えば、ダイエット、スキンケア、生活習慣病の予防、生活習慣病の改善、アンチエイジング等が挙げられる。例えば、ダイエットという大項目ILの小項目ISとして、体重減少、体脂肪減少、筋肉量増加等が挙げられる(アクティビティA004)。
【0047】
図5に示されるように、健康美容関連項目指定画面4では、例えば、健康美容関連項目Iの大項目ILを選択操作すると小項目ISが展開表示される。ここで、例えば、ユーザがダイエットの成功を望んでおり、具体的な目的として体重減少を考えている場合、
図4の健康美容関連項目指定画面4に示されるように、ユーザは大項目ILとして「ダイエット」を選択操作し、展開表示された小項目ISのうち、「体重を落としたい」に対応するチェックボックスCBにチェックを入れる操作を行えばよい(アクティビティA004)。
【0048】
また、
図5の健康美容関連項目指定画面4では、各小項目ISに、目標データGDを入力するためのテキストボックスTBが設けられている。ここで、目標データGDとは、所定の指標に対する目標値である。例えば、体重減少という小項目ISの目標データGDとしては、目標体重および目標達成期間が挙げられる。
図5に示されているように、ユーザは、例えば、目標データGDとして目標体重「52.0kg」および目標達成期間「4ヶ月」を入力する。ユーザは、このようにして入力を終えたら、ボタン41を押下すればよい。(アクティビティA005)。
【0049】
ユーザによりボタン41が押下されると、指定された健康美容関連項目Iの情報と目標データGDとがネットワークを介して情報処理装置3に送信される。その後、情報処理装置3において、通信部31が、ユーザ端末21から送信された健康美容関連項目Iの情報と目標データGDとを受信し、第2の受付部331が、健康美容関連項目Iの情報と目標データGDとを受け付ける。続いて、健康美容関連項目Iの情報および目標データGDは、情報処理装置3における記憶部32に少なくとも一時的に記憶される。すなわち、第2の受付部331は、ユーザが指定した健康美容関連項目Iに関するユーザの目標データGDをユーザから受け付ける。(アクティビティA005)。
【0050】
その後、情報処理装置3における制御部33は、
図6に示される基本情報入力画面5を、通信部31およびネットワークを介してユーザ端末21に送信する。
図6に示されるように、基本情報入力画面5において、ユーザは、例えば、顔写真欄51に顔画像をアップロードし、入力欄52に生活習慣指導者Lに表示する名前を入力し、入力欄53に生年月日、性別、身長および体重を入力し、入力欄54にその他の特筆事項を入力する。なお、入力欄53に入力されるユーザの体重は、ユーザの現状データPDに相当する。具体的には、
図6に示される例では、現状データPDは「60kg」となる。ユーザは、このようにして入力を終えたら、ボタン55を押下すればよい。(アクティビティA006)。
【0051】
ユーザによりボタン55が押下されると、ユーザの現状データPDを含む基本情報がネットワークを介して情報処理装置3に送信される。その後、情報処理装置3において、通信部31が、ユーザ端末21から送信された当該基本情報を受信し、第2の受付部331が、当該基本情報を受け付ける。続いて、当該基本情報は、ユーザの情報として、情報処理装置3における記憶部32に少なくとも一時的に記憶される。(アクティビティA006)。
【0052】
その後、情報処理装置3における制御部33は、
図7に示されるデータ連携画面6を、通信部31およびネットワークを介してユーザ端末21に送信する。ユーザは、自身の健康診断結果表を所持している場合、
図7のデータ連携画面6において、ボタン61を押下することによりユーザ端末21の撮像部を起動させ、健康診断結果表を撮像する。当該撮像画像は、ネットワークを介して情報処理装置3に送信され、制御部33において、当該撮像画像から、機械学習による文字認識処理等により、所定の指標に関するデータがユーザの現状データPDとして抽出される。(アクティビティA006)。
【0053】
続いて、ユーザは、
図7のデータ連携画面6において、アプリケーション選択欄62に表示されているヘルスケアアプリケーションのうちデータ連携してもよいものを適宜選択し、対応するチェックボックスCBにチェックを入れる操作を行う。ユーザは、各種データ連携の設定に関する操作を終えたら、ボタン63を押下すればよい(アクティビティA006)。
【0054】
ユーザによりボタン63が押下されると、健康診断結果表から抽出されたデータと、データ連携するヘルスケアアプリケーションに関する情報とがネットワークを介して情報処理装置3に送信される。その後、情報処理装置3において、通信部31が、ユーザ端末21から送信された当該データおよび情報を受信し、第2の受付部331が、当該データおよび情報を受け付ける。続いて、当該データおよび情報は、情報処理装置3における記憶部32に少なくとも一時的に記憶される。(アクティビティA006)。
【0055】
以上で述べてきたように、ユーザが指定した健康美容関連項目Iに関するユーザの現状データPDは、ユーザにより入力された基本情報および健康診断結果表から抽出されたデータに含まれ得るが、データの信頼性の観点から、健康診断結果表から抽出されたデータを優先させて現状データPDとして用いることが好ましい。なお、どちらの場合も、第2の受付部331が、ユーザの現状データPDをユーザから受け付ける(アクティビティA006)。
【0056】
第2の受付部331が現状データPDおよび目標データGDを受け付けたあと、制御部33において、現状データPDおよび目標データGDから目標達成難易度ADが規定される。詳細には、記憶部32に予め記憶された基準データ7(
図8参照)に基づいて、現状データPDおよび目標データGDから目標達成難易度ADが規定される(アクティビティA007)。
【0057】
図8に示される基準データ7は、例えば、健康美容関連項目Iの大項目ILおよび小項目ISと、乖離状況DDと、目標達成難易度ADとが対応付けられた情報である。なお、乖離状況DDとは、現状と目標との差異を示すものである。
図8の基準データ7では、乖離状況DDは、目標達成のために求められる一ヶ月当たりの体重減少量または体脂肪率減少量を表す。また、目標達成難易度ADは、乖離状況DDに基づいて定められており、A、B、C、DおよびEの5段階で表されている(アクティビティA007)。
【0058】
ここで、目標達成難易度ADについて、具体例を挙げて説明することとする。これまで説明してきたユーザの事例において、健康美容関連項目Iの大項目ILは「ダイエット」であり、小項目ISは「体重を落としたい」であり、目標データGDの目標体重は「52.0kg」であり、目標達成期間は「4ヶ月」であり、現状データPDは「60kg」である。したがって、目標達成のために求められる一ヶ月当たりの体重減少量は、「-2kg/月」となる。よって、当該ユーザの大項目IL、小項目ISおよび乖離状況DDは、
図8の基準データ7の第3行に該当するため、当該ユーザの目標達成難易度ADは「B」と規定される(アクティビティA007)。
【0059】
このようにして現状データPDおよび目標データGDから目標達成難易度ADが規定されたあと、特定部334は、目標達成難易度ADと、記憶部32に記憶されている、予め設定された参照情報8(
図9参照)とに基づいて、登録された複数の生活習慣指導者Lの中から少なくとも一人の専属生活習慣指導者候補者CLを特定する。ここで、参照情報8(
図9参照)は、生活習慣指導者Lに対して、健康美容関連項目Iごとの目標達成貢献度ACが付与されているデータベースであることが好ましい(アクティビティA008)。
【0060】
図9に示される参照情報8は、例えば、生活習慣指導者Lの氏名LNと、健康美容関連項目Iの大項目ILと、担当ユーザ数TUと、目標達成ユーザ数AUと、目標達成貢献度ACとが対応付けられた情報である。
図9の参照情報8において、健康美容関連項目Iの大項目ILは、生活習慣指導者Lの専門とする分野を示す。担当ユーザ数TUは、生活習慣指導者Lが担当したユーザの総数を示す。目標達成ユーザ数AUは、生活習慣指導者Lが担当したユーザのうち目標を達成できたユーザ数を示す。目標達成貢献度ACは、担当ユーザ数TUに対する目標達成ユーザ数AUの割合に基づいて定められおり、A、B、C、DおよびEの5段階で表されている(アクティビティA008)。
【0061】
上記で具体的に説明したように、ユーザは、健康美容関連項目Iの大項目ILとして「ダイエット」を指定しており、目標達成難易度ADは、2番目に低い難易度である「B」と規定されている。したがって、
図9に示される参照情報8から、健康美容関連項目Iの大項目IL「ダイエット」に対する目標達成貢献度ACが「D」以上、すなわち「A」、「B」、「C」および「D」である生活習慣指導者Lが、その適性および能力から当該ユーザを担当可能であることが分かり、目標達成貢献度ACが「D」である生活習慣指導者Lが最も適任であることが分かる。すなわち、当該具体的事例において、特定部334は、目標達成貢献度ACが「D」または「D」以上である生活習慣指導者Lを専属生活習慣指導者候補者CLとして特定する(アクティビティA008)。
【0062】
したがって、このような態様によれば、各生活習慣指導者Lにその適性や能力に見合ったユーザを担当させることができるようになるため、顧客満足度の向上とともに、適材適所の人材配置を可能とし、生活習慣指導者Lのモチベーション維持やスキルアップも図ることができる(アクティビティA008)。
【0063】
このように特定部334が専属生活習慣指導者候補者CLを特定したあと、第1の生成部338は、特定された複数の専属生活習慣指導者候補者CLの中から一人を専属生活習慣指導者ELとしてユーザが選択するための第1の表示情報9(
図10参照)を生成する。(アクティビティA009)。
【0064】
その後、第1の表示情報9(
図10参照)は、通信部31およびネットワークを介して、ユーザ端末21に送信される。
図10に示される第1の表示情報9では、特定された各専属生活習慣指導者候補者CLの概要情報が列挙されている。概要情報とは、
図10に示されているように、例えば、顔写真CF、氏名CN、専門とする健康美容関連項目Iの大項目IL等である。ユーザは、概要情報を見て興味を抱いた専属生活習慣指導者候補者CLがいる場合には、当該専属生活習慣指導者候補者CLの概要情報とともに設けられているテキストリンクTLを押下すればよい(アクティビティA009)。
【0065】
ユーザによりテキストリンクTLが押下されると、詳細情報の表示要求がネットワークを介して情報処理装置3に送信される。その後、情報処理装置3において、通信部31が、ユーザ端末21から送信された当該要求を受信し、制御部33は、
図11に示されるプロフィール表示画面10を、通信部31およびネットワークを介してユーザ端末21に送信する(アクティビティA009)。
【0066】
図11に示されるプロフィール表示画面10では、専属生活習慣指導者候補者CLの詳細情報がプロフィール101として表示されている。
図11に示されているように、プロフィール101には、例えば、顔写真CF、氏名CN、専門とする健康美容関連項目Iの大項目IL、実績、ユーザへのメッセージ等が含まれる。ユーザは、プロフィール101を確認し、専属生活習慣指導者ELとして選択することを決めた場合には、ボタン102を押下すればよい。なお、ユーザは、他の専属生活習慣指導者候補者CLの中から専属生活習慣指導者ELを選択したい場合には、ボタン103を押下することにより、
図10の第1の表示情報9を再度ユーザ端末21に表示させることができる(アクティビティA009)。
【0067】
したがって、このような態様によれば、複数の専属生活習慣指導者候補者CLをユーザに提示し選択させることにより、専属生活習慣指導者ELを決めたのはユーザ自身であることを印象づけ、ユーザによる専属生活習慣指導者ELの安易な変更や、変更希望の申し出を防止することができる(アクティビティA009)。
【0068】
ユーザによりボタン102が押下されると、第3の受付部331は、ユーザにより選択された専属生活習慣指導者ELの情報を受け付ける。その後、第1の管理部337は、ユーザの情報と、専属生活習慣指導者ELの情報とを関連づけて管理する。すなわち、情報処理装置3における記憶部32が、ユーザの情報と、専属生活習慣指導者ELの情報とを関連づけて記憶する。このような態様によれば、生活習慣指導者Lである管理栄養士または栄養士による属人化したサービスであっても、ユーザおよび専属生活習慣指導者ELの情報を管理することにより、サービス品質の維持および向上を図ることができる(アクティビティA009)。
【0069】
このようにしてユーザに対して専属生活習慣指導者ELが決まると、ユーザは、サービスを一覧表示する不図示のメニュー画面において、専属生活習慣指導者ELへの相談サービスを選択することが可能になる。ユーザにより当該メニュー画面において専属生活習慣指導者ELへの相談サービスが選択されると、第2の生成部338は、専属生活習慣指導者ELへの相談をユーザが申し込むための第2の表示情報11(
図12参照)を生成する(アクティビティA010)。
【0070】
その後、第2の表示情報11(
図12参照)は、通信部31およびネットワークを介して、ユーザ端末21に送信される。
図12に示される第2の表示情報11は、ユーザによる専属生活習慣指導者ELへの相談の申し込みを可能とするように構成されている。ここで、相談には、定期的相談と、ユーザの必要に応じて随時申し込み可能である相談とが含まれる。これに対応して、
図12の第2の表示情報11では、2つのタブTAが設けられており、表示内容の切り替えが可能となっている(アクティビティA010)。
【0071】
また、
図12の第2の表示情報11に示されているように、実施形式に関して、相談は、チャット相談CCであってもよい。このような態様によれば、ユーザは、日常生活の中で気軽に専属生活習慣指導者ELに相談することができるようになる。また、相談は、テレビ電話相談CTであってもよい。このような態様によれば、互いの顔を見ながらのオンラインカウンセリングでは、表情等の非言語によるコミュニケーションによりコミュニケーションが円滑になり、専属生活習慣指導者ELがユーザの悩みをより的確に把握することができるようになるため、よりきめ細かい指導やサポートが可能になる(アクティビティA010)。
【0072】
例えば、ユーザは、不定期の相談を申し込む場合、
図12の第2の表示情報11において、テレビ電話相談CTを希望するときには、ボタン111を押下すればよく、チャット相談CCを希望するときには、ボタン112を押下すればよい。ユーザによりボタン111が押下されると、テレビ電話相談CTの日程調整のための画面に遷移し、ユーザは、テレビ電話相談CTの日程を決めて予約することが可能になる。一方、ユーザによりボタン112が押下されると、相談内容を入力するための画面に遷移し、ユーザは、チャット相談CCを開始することが可能になる。すなわち、本態様によれば、専属生活習慣指導者ELによるきめ細かい指導やサポートをユーザにサービスとして提供することができる(アクティビティA011)。
【0073】
以上で述べた相談サービスの他、ユーザに対して専属生活習慣指導者ELが決まると、ユーザは、食事管理サービスを受けることも可能になる。すなわち、ユーザは、サービスを一覧表示する不図示のメニュー画面において、食事管理サービスを選択することも可能になる。ユーザは、当該メニュー画面において食事管理サービスを選択後、遷移先の不図示の画面において、ユーザ端末21の撮像部を起動させ、食事画像DIを撮像する。その後、食事画像DIは、ネットワークを介して情報処理装置3に送信され、第4の受付部331が受け付ける。すなわち、第4の受付部331は、ユーザから食事の画像データを受け付ける(アクティビティA012)。
【0074】
次いで、分析部336は、画像データから食事の内容の分析を実施する。次いで、第3の生成部338は、分析の結果ARをユーザおよび専属生活習慣指導者ELに提示するための第3の表示情報12(
図13参照)を生成する(アクティビティA013)。
【0075】
その後、第3の表示情報12(
図13参照)は、通信部31およびネットワークを介して、ユーザ端末21および専属生活習慣指導者ELの生活習慣指導者端末22に送信される。
図13に示される第3の表示情報12は、食事画像DIと、分析の結果ARとを含む。分析の結果ARとしては、食事画像に含まれる料理の内容、料理内容から推測される栄養素の量および摂取カロリー等が挙げられる。このような態様によれば、日々の食生活を記録し、分析することによって、食生活の振り返りと問題点の把握とが簡便に行えるようになる(アクティビティA013)。
【0076】
専属生活習慣指導者ELは、第3の表示情報12(
図13参照)を確認し、自身の有する栄養に関する専門知識や栄養食事指導の経験等に基づき、分析の結果ARに対するコメントを考え、生活習慣指導者端末22を用いてコメントCEを入力する。専属生活習慣指導者ELからの分析の結果ARに対するコメントCEは、ネットワークを介して情報処理装置3に送信される。その後、情報処理装置3において、通信部31が、生活習慣指導者端末22から送信されたコメントCEを受信し、第5の受付部331がコメントCEを受け付ける(アクティビティA014)。
【0077】
第5の受付部331がコメントCEを受け付けたあと、第4の生成部338は、コメントCEをユーザに提示するための第4の表示情報13(
図14参照)を生成する。その後、第4の表示情報13(
図14参照)は、通信部31およびネットワークを介して、ユーザ端末21に送信される。ここで、
図14に示される第4の表示情報13は、分析の結果ARと、専属生活習慣指導者ELからの分析の結果ARに対するコメントCEとを含む(アクティビティA014)。
【0078】
このような態様によれば、専門家である専属生活習慣指導者ELがユーザに食生活における問題点の指摘または改善法の提案を行うことによって、ユーザの食生活改善を促し、健康または美容上の悩みを最終的に解決につなげることができる(アクティビティA014)。
【0079】
以上をまとめると、本実施形態の情報処理方法は、第1の受付ステップと、判定ステップと、登録ステップとを備える。第1の受付ステップでは、管理栄養士または栄養士に対して行った試験に対する採点結果を受け付ける。ここで、試験は、オンラインでの生活習慣指導に対する適性を測る試験である。判定ステップでは、採点結果と、予め設定された判定基準情報とに基づいて、管理栄養士または栄養士に対し、生活習慣指導者Lとしての登録の可否を判定する。登録ステップでは、管理栄養士または栄養士が登録可能と判定された場合に、生活習慣指導者Lとして登録する。
【0080】
本実施形態によれば、オンラインでの生活習慣指導に対する適性がある管理栄養士または栄養士をユーザに紹介することにより、ユーザが抱えている健康または美容に関する悩みを解決につなげるとともに、管理栄養士および栄養士に自身の能力を活かせる就業機会を与えることができる。
【0081】
4.第2の実施形態
本節では、第2の実施形態(以下、本実施形態と称する)に係る情報処理システム1について説明する。ただし、第1の実施形態に係る情報処理システム1と略同様の構成や機能については、その説明を省略する。本節で新たに参照する各図は、以下の通りである。
図15は、ユーザ端末21に表示される画面であって、進捗確認画面14の一例である。
【0082】
まず、第1の実施形態に関して上述したアクティビティA004~A007が実行される。すなわち、ユーザに対して、目標達成難易度ADが定められる(アクティビティA004~アクティビティA007)。
【0083】
その後、設定部335は、目標達成難易度ADに基づいて、所定の期間のタスクTをユーザに設定する。ここで、所定の期間とは、目標データGDに含まれる目標達成期間より短い期間である。なお、週単位で具体的な行動をプランニングしていくことが目標達成に効果的であると考えられることから、所定の期間は、一週間であることが好ましい。また、タスクTは、具体的な行動であることが好ましく、データ連携し得るヘルスケアアプリケーションにより計測可能であることがさらに好ましい(アクティビティA015)。
【0084】
このような態様によれば、ユーザが抱えている健康または美容に関する悩みの深刻度に応じて適当なタスクをユーザに課すことにより、着実に悩みを解決へと導くことができる(アクティビティA015)。
【0085】
所定の期間のタスクTの設定後、第2の管理部337は、タスクTの進捗状況TPを管理する。ここで、生成部338は、タスクTの進捗状況TPをユーザに提示するための進捗確認画面14(
図15参照)を生成することが好ましい(アクティビティA016)。
【0086】
図15に示される進捗確認画面14では、例えば、目標達成難易度ADと、乖離状況DDと、タスクTと、進捗状況TPとが示される。
図15の進捗確認画面14は、上記の第1の実施形態における具体的事例に対応した内容となっている。詳細には、
図15の進捗確認画面14において、ユーザの目標達成難易度ADは「B」であり、乖離状況DDは「毎月2kg減量する」であることが示されており、ユーザに設定された一週間のタスクTとして「一日1万歩歩く」、「甘い飲み物を飲まない」および「朝食を食べる」が示されており、各タスクに関する進捗状況TPが示されている(アクティビティA016)。
【0087】
なお、「一日1万歩歩く」等のヘルスケアアプリケーションにより計測可能であるタスクTの場合、タスクTの進捗状況TPは、ユーザがデータ連携画面6(
図7参照)を介してデータ連携を設定したヘルスケアアプリケーションから取得したデータに基づいて管理されてもよい。また、「甘い飲み物を飲まない」等の客観的に計測不可能であるタスクTの場合、タスクTの進捗状況TPは、ユーザの自己申告に基づいて管理されてもよい(アクティビティA016)。
【0088】
このような態様によれば、タスクの進捗状況をユーザに示すことができるようになるため、ユーザのモチベーションを維持させ、ユーザがタスクに着実に取り組むように促すことができる(アクティビティA016)。
【0089】
5.その他
情報処理システム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0090】
本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、コンピュータに、情報処理システム1の各ステップを実行させる。
【0091】
判定基準情報SMは、ルックアップテーブル等のデータベースに限られるものではない。判定基準情報SMは、複数の情報を数学的に関係づけた数理モデルでもよいし、複数の情報の相関性を予め機械学習させた学習済みモデルであってもよい。
【0092】
目標データGDは、ユーザから第2の受付部331が受け付けるのみならず、情報処理システム1により提案されてもよい。例えば、現状データPDである身長の値から、日本肥満学会が定める適性体重である、ボディマス指数(Body Mass Index:BMI)が22となる体重を算出し、目標データの値として採用してもよい。あるいは、目標データGDは、ユーザの現状データPDに基づき、専属生活習慣指導者ELにより提案されてもよい。本態様によれば、ユーザの自己判断によらない適正な目標設定を可能とし、最終的にユーザの心身健康の維持増進に資することができる。
【0093】
参照情報8において、健康美容関連項目Iごとの目標達成貢献度ACは、情報処理システム1によって提供されるサービス以外のサービスにおける生活習慣指導者Lの実績に基づいて定められてもよい。例えば、情報処理システム1によって提供されるサービスの累計ユーザ数が十分でないために、担当ユーザ数TUに対する目標達成ユーザ数AUの割合に基づいて目標達成貢献度ACを定めることが困難である場合にも、本態様によれば、生活習慣指導者Lの適性や能力を目標達成貢献度ACとして表すことが可能になる。
【0094】
また、参照情報8は、ルックアップテーブル等のデータベースに限られるものではない。参照情報8は、複数の情報を数学的に関係づけた数理モデルでもよいし、複数の情報の相関性を予め機械学習させた学習済みモデルであってもよい。
【0095】
管理部337は、専属生活習慣指導者ELへの相談内容を相談の履歴情報として管理することが好ましい。さらに、生成部338は、相談の履歴情報をユーザに提示するための表示情報を生成することが好ましい。本態様によれば、相談に対する専属生活習慣指導者ELのアドバイスをユーザが折に触れて再確認することができるため、ユーザのモチベーションを維持させることができる。
【0096】
分析部336は、画像データと、ユーザにより入力された食事の内容に関する情報とに基づいて、食事の内容の分析を実施するように構成されてもよい。本態様によれば、画像に映し出すことができない料理の中身の具材等の情報をユーザから得ることにより、より正確な食事の内容に基づいた分析が可能になる。
【0097】
管理部337は、食事の画像データと、食事の内容の分析の結果ARと、専属生活習慣指導者ELからの分析の結果ARに対するコメントCEとを食事の履歴情報として管理することが好ましい。さらに、生成部338は、食事の履歴情報をユーザに提示するための表示情報を生成することが好ましい。本態様によれば、食生活を振り返りやすくすることにより、食生活の見直しや改善点の把握をユーザに促すことができる。
【0098】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムであって、次の各ステップを実行するように構成され、第2の受付ステップでは、ユーザが指定した健康美容関連項目に関する前記ユーザの現状データと目標データとを前記ユーザから受け付け、特定ステップでは、前記現状データおよび前記目標データから規定される目標達成難易度と、予め設定された参照情報とに基づいて、登録された複数の前記生活習慣指導者の中から少なくとも一人の専属生活習慣指導者候補者を特定する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記参照情報は、前記生活習慣指導者に対して、健康美容関連項目ごとの目標達成貢献度が付与されているデータベースである、もの。
前記情報処理システムにおいて、第1の生成ステップをさらに実行するように構成され、前記第1の生成ステップでは、特定された複数の前記専属生活習慣指導者候補者の中から一人を専属生活習慣指導者として前記ユーザが選択するための第1の表示情報を生成する、もの。
前記情報処理システムにおいて、第3の受付ステップおよび第1の管理ステップをさらに実行するように構成され、前記第3の受付ステップでは、前記ユーザにより選択された前記専属生活習慣指導者の情報を受け付け、前記第1の管理ステップでは、前記ユーザの情報と、前記専属生活習慣指導者の情報とを関連づけて管理する、もの。
前記情報処理システムにおいて、第2の生成ステップをさらに実行するように構成され、前記第2の生成ステップでは、前記専属生活習慣指導者への相談を前記ユーザが申し込むための第2の表示情報を生成する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記相談は、チャット相談である、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記相談は、テレビ電話相談である、もの。
前記情報処理システムにおいて、第4の受付ステップ、分析ステップおよび第3の生成ステップをさらに実行するように構成され、前記第4の受付ステップでは、前記ユーザから食事の画像データを受け付け、前記分析ステップでは、前記画像データから前記食事の内容の分析を実施し、前記第3の生成ステップでは、前記分析の結果を前記ユーザおよび前記専属生活習慣指導者に提示するための第3の表示情報を生成する、もの。
前記情報処理システムにおいて、第5の受付ステップおよび第4の生成ステップをさらに実行するように構成され、前記第5の受付ステップでは、前記専属生活習慣指導者から前記分析の結果に対するコメントを受け付け、前記第4の生成ステップでは、前記コメントを前記ユーザに提示するための第4の表示情報を生成する、もの。
前記情報処理システムにおいて、設定ステップをさらに実行するように構成され、前記設定ステップでは、前記目標達成難易度に基づいて、所定の期間のタスクを前記ユーザに設定する、もの。
前記情報処理システムにおいて、第2の管理ステップをさらに備え、前記第2の管理ステップでは、前記所定の期間のタスクの進捗状況を管理する、もの。
情報処理方法であって、前記情報処理システムの各ステップを備える、方法。
プログラムであって、コンピュータに、前記情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
もちろん、この限りではない。
【0099】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0100】
1 :情報処理システム
21 :ユーザ端末
22 :生活習慣指導者端末
23 :サービス提供者端末
3 :情報処理装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :受付部
332 :判定部
333 :登録部
334 :特定部
335 :設定部
336 :分析部
337 :管理部
338 :生成部
4 :健康美容関連項目指定画面
41 :ボタン
5 :基本情報入力画面
51 :顔写真欄
52 :入力欄
53 :入力欄
54 :入力欄
55 :ボタン
6 :データ連携画面
61 :ボタン
62 :アプリケーション選択欄
63 :ボタン
7 :基準データ
8 :参照情報
9 :第1の表示情報
10 :プロフィール表示画面
101 :プロフィール
102 :ボタン
103 :ボタン
11 :第2の表示情報
111 :ボタン
112 :ボタン
12 :第3の表示情報
13 :第4の表示情報
14 :進捗確認画面
AC :目標達成貢献度
AD :目標達成難易度
AR :分析の結果
AU :目標達成ユーザ数
CB :チェックボックス
CC :チャット相談
CE :コメント
CF :顔写真
CL :専属生活習慣指導者候補者
CN :氏名
CT :テレビ電話相談
DD :乖離状況
DI :食事画像
EL :専属生活習慣指導者
GD :目標データ
I :健康美容関連項目
IL :大項目
IS :小項目
L :生活習慣指導者
PD :データ
PI :大項目
QC :配点
SI :小項目
SM :判定基準情報
T :タスク
TA :タブ
TB :テキストボックス
TL :テキストリンク
TP :進捗状況
TU :担当ユーザ数
WV :重み付け値