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▶ 金井 良夫の特許一覧

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  • 特開-濾過給水貯水タンク装置 図1
  • 特開-濾過給水貯水タンク装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182916
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】濾過給水貯水タンク装置
(51)【国際特許分類】
   E03B 3/03 20060101AFI20221201BHJP
   B01D 24/02 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
E03B3/03 B
B01D23/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021111821
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】593140015
【氏名又は名称】金井 良夫
(72)【発明者】
【氏名】金井 良夫
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA11
4D116BA06
4D116DD01
4D116EE04
4D116EE06
4D116EE09
4D116FF02A
4D116KK01
4D116QA06C
4D116QA06D
4D116QA06E
4D116QC22A
4D116QC32A
4D116UU20
4D116VV07
(57)【要約】
【課題】 水場の無い室外や野外で、設置及び運用が容易で、雨水やその他の水を用いてタンクへ貯水し、これを有効且つ効率的に利用する装置を提供する。
【解決手段】 給水取り入れ口を兼ね、濾過機能を備えた洗面ボウルで、その洗面ボウルの排水口と接続した貯水タンクに水を貯め、電動ポンプと接続した吐水口で、洗面ボウル上及び洗面ボウル外で利用出来き、電源に太陽電池を用いた装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水取り入れ口を兼ね、濾過機能を備えた洗面ボウルで、その洗面ボウルの排水口と接続した貯水タンクに水を貯め、一つ以上の電動ポンプと接続した一つ以上の吐水口が、洗面ボウル上及び洗面ボウル外で、利用出来る濾過給水貯水タンク装置。
【請求項2】
電動ポンプの作動を、スイッチ並びに自動周期の機能を有する制御装置を備えた請求項1に記載の濾過給水貯水タンク装置。
【請求項3】
電動ポンプ及び制御装置の電源として、太陽電池と組合わせた蓄電池から供給する請求項1及び請求2に記載の濾過給水貯水タンク装置。
【請求項4】
電動ポンプの吸入側か放出側のいずれかに、浄化器を接続した請求項1に記載の濾過給水貯水タンク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水やその他の水を用いて貯水タンクに貯水し、これを有効且つ、効率的に利用できる濾過給水貯水タンク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、屋外や野外などにおける水場の無い場所で、雨水やその他の水を貯蔵した水の利用方法は、貯水タンクに貯めた水を利用し、一律に消費していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
屋外や野外などの水場の無い場所で、設置及び運用が容易で、雨水やその他の水を貯水タンクに貯め、その貴重な水を利用するにあたり、一律に消費するのでは無く、利用用途に応じた効率的な運用で、貯蔵量を保持する事と、良好な水質を維持する事を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、給水取り入れ口を兼ね、濾過機能を備えた洗面ボウルで、その洗面ボウルの排水口と接続した貯水タンクに水を貯め、電動ポンプと接続した吐水口が、洗面ボウル上及び洗面ボウル外で、利用出来る装置である。
【0005】
屋外や野外の電源が無い場所でも対応できる様に、太陽電池と蓄電池を組合わせた装置を用いてる。
【0006】
電動ポンプの作動を、スイッチ並びに自動周期の機能を有する制御装置で行い、貯水タンクの水を利用する。
【0007】
また、電動ポンプの吸入側か、放出側のいずれかに浄化器を接続することで、より向上した水質をも提供する。
【発明の効果】
【0008】
この装置は、機能を集約し、簡素化された形状で、用途や場所に応じて、貯水タンクの容量や形状を変える対応が出来る。これにより、室外や野外などの水場及び、電源が無い利用場所で、設置及び運用が容易に行える。また、給水取り入れ口を兼ねた洗面ボウルから、雨水やその他の水を取り入れ、その水が濾過循環することで、貴重な水を再利用する場合と、水を再利用せずに利用する場合など、用途に応じた選択が出来る事で、水の有効利用が出来る。
【0009】
この貯水タンク内の水を、一定周期で濾過循環させることで、水がこの装置内の特定の場所に滞留すること無く、不純物等による汚染を防ぎ、一定の水質を保持し貯蔵することを可能とする。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示す様に、雨水やその他の水を直接的に、給水取り入れ口を兼ねた洗面ボウル1の上部から流入させ、洗面ボウル1内の上部に、水が通過する事が出来る穴空き又は網上の蓋2を設け、ある程度の大きさの落ち葉や、その他ゴミを蓋2に留めさせ、その下に濾過部3を配置し、それを通過する水が濾過した後に、洗面ボウル1の最下部の排水口4と接続した、独立した脱着可能な貯水タンク5へと流れ込む。
【0011】
この貯水タンク5内の水を、電動ポンプ6の吸入側で、汲み上げ用のパイプ又はホースによる管14で汲み上げ、電動ポンプ6の放出側と接続された、ホース先端に吐水口11があり、その吐水口11を脱着可能にする、吐水口受け台13に装着されている。これにより、流出先が洗面ボウル1上の場合は、手洗やその他で生じた使用済の水は、濾過部3を通過し、再び貯水タンク5内へと流れ込む。また、吐水口受け台13から吐水口11を外して利用する場合の流出先を、洗面ボウル1外で利用した場合は、貯水タンク5内には水は戻らず消費される。
【0012】
この電動ポンプ6の吸入側と、汲み上げ用の管14との間に、より向上した水質が得られる様に、浄化器10が接続してある。
また、蓋2上部に留まったゴミ等の清掃や、濾過部3や浄水器10の性能が発揮できる様に、定期的に清掃及び交換して利用する。
【0013】
電動ポンプ6の作動を制御する制御装置7は、装置に接続されたプッシュスイッチ8又は、センサースイッチ9を操作することで、事前に任意設定された時間の間だけ吐水口11から水を出す作動と共に、事前に任意設定された一定周期間隔で、自動的に電動ポンプ6の作動及び停止を繰り返し、吐水口11から水を出す作動の両方を行う。これらの作動は利用方法によっては、設定内容を変えたり、何方かの機能を停止したりと、構成を変えた運用も出来きる。また、電動ポンプ6の水量調整にも対応する。
【0014】
電動ポンプ5や制御装置7の電源は、太陽電池16と接続された蓄電コントローラー17を介して、蓄電池18から供給する。
【0015】
図2に示すのは、洗面ボウル1上で専用に利用するための吐水口12と、洗面ボウル1外で消費する、散水等に利用するために、新たに別の電動ポンプ6と、制御装置7と操作するプッシュスイッチ8又は、センサースイッチ9などを設置して、この電動ポンプ6と接続された吐水口に、ホース連結用の接続コネクター15を設け、利用する為のホースと接続する。利用する用途に応じて、個々の制御装置7を、設定内容を変え運用する。これにより利用効率や利用範囲を広めることが出来る。
【0016】
貯水タンク5内のフロートスイッチ19により、水位が電動ポンプ作動に適さない水量になった時点で、ポンプ作動を停止させる為に、電源である蓄電池18の供給を遮断する。また、貯水タンク5の上部には満水時用の排水口20あり、下部には貯蔵水を排水するためのバルブ21がある。また、貯水タンク5に直接水を入れる、貯蔵量を確認出来きる窓付きの補給水口22がある。
【産業上の利用可能性】
【0017】
よって、屋外や野外の水場及び電源が無い、工事現場や各施設の敷地や、その他の場所、又はマンションやビル等のバルコニーや屋上等で、目的に応じた給水源として利用でき、植物等の散水にも利用できる。また、災害時等の非常用水としての利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】は、濾過給水貯水タンク装置の構成図である。
図2】は、分散利用仕様の濾過給水貯水タンク装置の構成図である。
【符号の説明】
【0019】
1 洗面ボウル
2 蓋
3 濾過部
4 排水口
5 貯水タンク
6 電動ポンプ
7 制御装置
8 プッシュスイッチ
9 センサースイッチ
10 浄水器
11 吐水口
12 吐水口
13 吐水口受け台
14 管
15 接続コネクター
16 太陽電池
17 蓄電コントローラー
18 蓄電池
19 フロートスイッチ
20 排水口
21 バルブ
22 補給水口
図1
図2