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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182980
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9535 20190101AFI20221201BHJP
【FI】
G06F16/9535
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019508
(22)【出願日】2022-02-10
(62)【分割の表示】P 2021088053の分割
【原出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】510100667
【氏名又は名称】株式会社エス・ケイ通信
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宮島 一浩
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175HA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザから受け付けた単語等の情報に基づいて、SEOを考慮したブログ等の記事コンテンツをより一層簡易に作成するプログラム、方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】装置は、又は複数種類の単語と、1又は複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、学習済みモデルが、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力する。プログラムは、プロセッサに、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、1または複数種類の単語と、前記1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、
前記学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
第1の前記指定単語として、少なくとも、第1の単語と、前記第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記第1の単語及び前記第2の単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記受け付けた前記第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記学習済みモデルは、前記検索クエリに基づきインターネット上を検索した結果のうち、検索順位が所定以内の結果に基づいて学習することにより生成されるものであり、
前記出力させるステップにおいて、前記プログラムは、前記受け付けた前記第1の単語及び前記第2の単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記第1の記事コンテンツを出力させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、第1の前記指定単語に含まれる前記第1の単語及び前記第2の単語として、前記ユーザの業種に関する単語と、前記ユーザの商圏に関する単語と、前記業種または前記商圏を形容または修飾する単語とからなる群より選択される少なくともいずれかを含む組み合わせを受け付け、
前記出力させるステップにおいて、前記プログラムは、前記受け付けた前記第1の前記指定単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記第1の記事コンテンツを出力させる、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記ユーザから、前記ユーザが所属している組織が新たにリリースする予定の製品またはサービスを形容、または修飾する複数の単語の情報を取得するステップを実行させ、
前記受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、第1の前記指定単語として、前記ユーザが所属している組織が新たにリリースする予定の製品またはサービスを形容、または修飾する複数の単語からなる群より選択される少なくともいずれかの単語を受け付け、
前記出力させるステップにおいて、前記プログラムは、前記受け付けた前記第1の前記指定単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記第1の記事コンテンツを出力させる、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
同一の前記ユーザに対して前記第1の記事コンテンツとは異なる第2の記事コンテンツを出力させる場合、前記プログラムは、前記プロセッサに、
第1の前記指定単語を構成する単語のうち、少なくとも1つが異なる単語で構成された第2の前記指定単語の入力を受け付け、
前記受け付けた、第2の前記指定単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、第2の前記指定単語に対応する前記第2の記事コンテンツを出力させる、請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1の記事コンテンツと、前記ユーザの管理するウェブサイトとが関連付けられており、
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記第1の記事コンテンツにアクセスした第2ユーザが、前記ユーザの管理する前記ウェブサイトにアクセスした結果を取得し、前記取得した前記アクセスした結果を図示したグラフを、前記ユーザに提示するステップを実行させる、請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータは、さらに、記事コンテンツと、前記記事コンテンツにアクセスした第2ユーザが、ユーザが管理するウェブサイトにアクセスした結果とを対応付けた結果を学習データとして学習を行うことにより生成される第2の学習済みモデルを記憶部に記憶させており、
前記第2の学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツにアクセスした第2ユーザの前記ウェブサイトへのアクセス数の予測結果を出力するものであり、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
第3の前記指定単語として、少なくとも、第3の単語と、前記第3の単語とは異なる第4の単語と、の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記第3の単語及び前記第4の単語と、前記学習済みモデルと、前記第2の学習済みモデルとに基づいて、前記受け付けた前記第3の指定単語に対応する第3の記事コンテンツと、前記第3の記事コンテンツにアクセスした前記第2ユーザの前記ウェブサイトへのアクセス数の予測結果とを共に出力させるステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、さらに、前記ユーザから、前記記事コンテンツを出力させるスケジュールの設定のための入力操作を受け付けるステップと、
前記設定されたスケジュールに応答して、第1の前記指定単語として、少なくとも、第1の単語と、前記第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を前記ユーザからの入力操作を受け付けずとも受け付けるステップと、
前記受け付けた前記第1の単語及び前記第2の単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記受け付けた前記第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるための方法であって、
前記コンピュータは、1または複数種類の単語と、前記1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、
前記学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、
前記方法は、前記プロセッサが、
第1の前記指定単語として、少なくとも、第1の単語と、前記第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記第1の単語及び前記第2の単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記受け付けた前記第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行する、方法。
【請求項10】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、1または複数種類の単語と、前記1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、
前記学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、
前記情報処理装置は、前記制御部が、
第1の前記指定単語として、少なくとも、第1の単語と、前記第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記第1の単語及び前記第2の単語と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記受け付けた前記第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行する、情報処理装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の形式でやり取りされたメッセージに基づいて、効果的にSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)を行うことを補助する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、会話システムにおいて、1人以上の自然人を含む会話対象者がやり取りする会話の内容を含む会話データを取得する会話ログ取得手段と、会話データに係る会話対象者のうち1人以上の自然人の夫々の属性に関する情報を、属性情報として取得する属性取得手段と、会話データに係る会話の過程に関する情報を、過程情報として取得する経過取得手段と、取得された属性情報及び過程情報に基づいて、会話データのうち、1人以上の自然人の夫々の会話に関するデータの全て又は一部を加工し、当該加工されたデータを所定の形式に変換する変換手段と、を備える情報処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-38510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、ユーザは、会話システムにおけるチャットボットとのメッセージのやりとりに基づいて、SEOの効果を効果的に得ることができるウェブページを作成する技術が記載されている。
しかし、特許文献1の技術では、チャットボットとやりとりしたメッセージに基づいてウェブページを作成するため、ユーザから受け付けた単語に基づいて、記事コンテンツを作成することは考慮されていない。そのため、ユーザは、記事コンテンツの作成のために、複数回メッセージをやりとりする必要があり、ユーザが記事コンテンツを作成する意欲をそいでしまうおそれがある。
そのため、ユーザから受け付けた単語等の情報に基づいて、SEOを考慮したブログ等の記事コンテンツをより一層簡易に作成することができる技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータは、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、プログラムは、プロセッサに、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ユーザから受け付けた単語等の情報に基づいて、SEOを考慮したブログ等の記事コンテンツをより一層簡易に作成することができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1全体の構成を示すブロック図である。
図2】端末装置10の機能的な構成を示す図である。
図3】サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】サーバ20の記憶部に記憶されているユーザ情報データベース(DB)および単語情報DBのデータ構造である。
図5】単語の入力を受け付け、記事コンテンツを出力する一連の処理を表すフローチャートである。
図6】記事コンテンツを作成するための操作をユーザから受け付ける際の画面例である。
図7】記事コンテンツとアクセス数の予測結果とをともに提示する際の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<第1の実施の形態>
<概要>
以下の実施形態では、ユーザが記事コンテンツを作成するためのシステムにおいて、ユーザから1または複数種類の単語を受け付けることに応答して、SEOを考慮した記事コンテンツを作成する技術について説明する。
【0011】
記事コンテンツを作成するシステムは、ユーザから受け付けた単語を組み合わせることで、記事コンテンツを作成する。当該システムにおいて、ブログ記事等の記事コンテンツを作成する場合、文章としての正確性に欠け、読み手に不自然な印象を与えてしまうおそれがある。また、ユーザが所定のウェブサイトを運営しており、記事コンテンツを通じて当該ウェブサイトへのアクセスを誘導したい場合、読み手から当該記事コンテンツが機械により自動的に作成されたものと捉えられると、ウェブサイトへのアクセスにつながらないおそれがある。また、ユーザが手動で記事コンテンツを作成する場合、他のユーザがどのような検索語を用いて検索するかを把握して記事コンテンツの作成を行うことは困難であり、SEOを考慮した記事コンテンツを作成できないおそれがある。
【0012】
そこで、システム1では、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータは、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部に記憶させており、学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、プログラムは、プロセッサに、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップと、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行させる技術を提供する。
【0013】
システム1は、例えば、ユーザが自身の端末装置にインストールする、記事コンテンツ作成のためのアプリケーション、ソフトウェア等において使用され得る。本開示によれば、ユーザは、SEOを考慮した記事コンテンツを簡単に作成することができる。
【0014】
<1 システム全体の構成図>
図1は、第1の実施の形態におけるシステム1の全体の構成を表している。
【0015】
図1に示すように、システム1は、複数の端末装置(図1では端末装置10Aおよび端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10と、サーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0016】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等であるとしてもよい。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0017】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、所定の無線通信システム(5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格)に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
【0018】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0019】
サーバ20は、記事コンテンツの作成のための入力操作を受け付けるユーザに関連する情報を管理する。サーバ20は、ユーザの年齢、性別、職業、商圏等の各種情報等を記憶する。
【0020】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0021】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0022】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0023】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0024】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0025】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調、および周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0026】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
【0027】
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0028】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0029】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。また、位置情報センサ150は、情報機器間の近距離通信システムで用いられる通信規格に基づく送受信装置であるとしてもよい。具体的には、位置情報センサ150は、Bluetooth(登録商標)モジュールなど2.4GHz帯を使用して、Bluetooth(登録商標)モジュールを搭載した他の情報機器からのビーコン信号を受信する。
【0030】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0031】
モーションセンサ170は、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成され、端末装置10の傾きを検出する。
【0032】
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報181を記憶する。
【0033】
ユーザ情報181は、ユーザの年齢、性別、職業、商圏等の情報である。端末装置10Aは、当該ユーザ情報に基づいて、記事コンテンツを作成してもよい。しかし、当該情報の登録自体は必須ではなく、都度、ユーザから各種情報の登録を受け付けることで、記事コンテンツを作成することとしてもよい。
【0034】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、報知制御部194としての機能を発揮する。
【0035】
入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0036】
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0037】
データ処理部193は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0038】
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動をカメラ160に発生させる処理を行う。
【0039】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0040】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0041】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース281と、単語情報データベース282と、登録単語データベース283と、学習済みモデルデータベース284等を記憶する。
【0042】
ユーザ情報データベース281は、ユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0043】
単語情報データベース282は、記事コンテンツを作成する際に参照する単語に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0044】
登録単語データベース283は、記事コンテンツを作成するユーザから予め登録された単語に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0045】
学習済みモデルデータベース284は、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして関連付けた学習済みモデル(第1の学習済みモデル)の情報を管理するためのデータベースである。ここで、学習済みモデルの作成方法について例示する。例えば、サーバ20は、システム1を提供するユーザから、記事コンテンツの元となる単語の情報を受け付ける。このとき、ユーザから受け付ける単語は、例えば、下記の単語を含む。
・記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域等を示す単語
・記事コンテンツを作成するユーザの職業・職種を示す単語
・記事コンテンツを作成するユーザが提供する製品・サービスを示す単語
・記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域を形容・修飾する単語
・記事コンテンツを作成するユーザの職業・職種を形容・修飾する単語
・記事コンテンツを作成するユーザが提供する製品・サービスを形容・修飾する単語
ここで、記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域、記事コンテンツを作成するユーザの職業・職種、または製品・サービスを形容・修飾する単語としては、例えば、下記が含まれる。
・駅から近い、駅から遠い、徒歩〇〇分など、利用の簡便さを示す単語
・腕がいい、安い、雰囲気がいい、など、記事コンテンツを作成するユーザの職業・職種、製品・サービス等の評価等を示す単語
・かっこいい、かわいい、素敵、など、記事コンテンツを作成するユーザが提供する職業・職種、製品・サービス等の従事者の評価に関する単語
サーバ20は、当該単語の情報を検索クエリとして、インターネット上を検索し、得られた検索結果に含まれる記事コンテンツの情報を関連づける。サーバ20は、ユーザから受け付けた単語の情報と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた単語に対応する記事コンテンツを生成し、ユーザに出力する。
ある局面において、サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザから、記事コンテンツの元となる更なる単語の情報を受け付け、上記の処理を実行することで、学習済みモデルを更新してもよい。
ある局面において、サーバ20は、学習済みモデルを作成する際の学習データとして、取得した記事コンテンツの情報をそのまま記憶部に保持していても良いし、特定の処理を実行したのち、記憶部に保持していてもよい。ここで、特定の処理とは、例えば、サーバ20は、前述の検索クエリによってインターネット上を検索し、得られた検索結果に含まれる記事コンテンツの内容を一般化する処理であってよい。ここで、記事コンテンツに含まれる文章を一般化する処理とは、取得した記事コンテンツに含まれる単語に含まれる固有名詞、口語的表現、および、記事コンテンツを作成したユーザが独自に作成した単語、独自に作成した言い回し等の文章表現等を削除し、単語情報データベース282を参照して、汎用的に使用されている単語および表現で構成された文章を作成する処理を示す。サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザから単語を受け付け、当該学習済みモデルを参照し、記事コンテンツを出力する際、前述のコサイン類似度、ユークリッド距離等を利用して、データベースに保持している記事コンテンツ群とは含まれる文章の距離、単語の類似度が所定の範囲離れている記事コンテンツを作成する。これにより、ユーザは、データベース内の記事コンテンツ群に含まれる文章および単語等をそのまま使用することがないため、ユーザ独自の記事コンテンツを作成することができる。また、ユーザは、文章の距離等を判定したうえで記事コンテンツを作成することができるので、自然な文章表現で構成された記事コンテンツを作成することができる。
また、サーバ20が学習済みモデルを作成する際の学習データは、上述のような、インターネット上を検索して得られた検索結果に含まれる記事コンテンツの情報に限られない。例えば、サーバ20は、システム1を利用するユーザが作成した記事コンテンツの情報を学習データとしてもよい。
ある局面において、サーバ20は、学習済みモデルを作成する際の学習データとして、時期的な要因を加味した学習データを取得することとしてもよい。例えば、ユーザが過去に発生した事象について、年月が経過した後に当時を振り返る記事コンテンツを作成しようとした場合、最先の時刻における、検索上位の記事コンテンツでは、当時の感想等に関しての単語が散見され、当時の状況を表現した単語が抽出できない可能性がある。サーバ20は、過去に発生した事象についての記事コンテンツを作成する際、過去に当該事象が発生した時期にインターネット上に発表された情報を学習データとしてもよい。これにより、ユーザは、過去に発生した事象に対する記事コンテンツを、当該事象が発生した時期から時間が経過した後でも、当時の表現を参考にした形で、独自の記事コンテンツを作成することができる。
【0046】
また、サーバ20が記憶部202に保持する学習済みモデルは1種類に限られない。サーバ20は、記事コンテンツと、記事コンテンツにアクセスした第2ユーザ(顧客等)が、ユーザが管理するウェブサイトにアクセスした結果とを対応付けた結果とを学習データとして関連付けた、第2の学習済みモデルの情報を管理していてもよい。ある局面において、サーバ20は、前述の学習済みモデル(第1の学習済みモデルと定義)と、第2の学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツにアクセスした顧客が、ユーザが管理するウェブサイトにアクセスするであろう予測結果を、記事コンテンツと共にユーザに提示してもよい。このとき、サーバ20は、予測結果を図示したグラフとしてユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、記事コンテンツの作成と同時に、ウェブサイトへのアクセス数を予測することができるため、効果的な記事コンテンツの作成が可能となる。
【0047】
受信制御モジュール2041は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0048】
送信制御モジュール2042は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0049】
ユーザ情報取得モジュール2043は、記事コンテンツを作成するための入力操作を受け付けるユーザに関する各種情報を取得する。
【0050】
単語情報取得モジュール2044は、記事コンテンツを作成する際に参照する単語に関する各種情報を取得する。
【0051】
登録単語取得モジュール2045は、記事コンテンツを作成するユーザからの登録を受け付けた単語に関する各種情報を取得する。
【0052】
学習済みモデル参照モジュール2046は、ユーザから受け付けた単語の情報に基づいて、前述の第1の学習済みモデル、または第2の学習済みモデルを参照する。
【0053】
記事コンテンツ作成モジュール2047は、ユーザから受け付けた単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた単語に応答する記事コンテンツを作成する。
【0054】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース281、単語情報データベース282のデータ構造を示す図である。
【0055】
図4に示すように、ユーザ情報データベース281は、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「居住地」と、項目「業種」と、項目「商圏」と、項目「ウェブサイトURL」と、項目「備考」と、を含む。
【0056】
項目「ユーザID」は、ユーザそれぞれを識別する情報を示す。
【0057】
項目「氏名」は、ユーザそれぞれの氏名に関する情報を示す。例えば、ユーザID「U001」のユーザの氏名は「A」であることを示す。
【0058】
項目「年齢」は、ユーザそれぞれの年齢に関する情報を示す。例えば、ユーザID「U001」のユーザの年齢は「20」であることを示す。
【0059】
項目「性別」は、ユーザそれぞれの性別に関する情報を示す。例えば、ユーザID「U001」のユーザの性別は「M(Male)」であることを示す。
【0060】
項目「居住地」は、ユーザそれぞれの居住地に関する情報を示す。例えば、ユーザID「U001」のユーザの居住地は「東京」であることを示す。
【0061】
項目「業種」は、ユーザそれぞれの業種に関する情報を示す。具体的には、ユーザの業種は、下記を含む。
・美容師、理髪師等の美容業
・レストラン、カフェ等の飲食業
・弁護士、弁理士等の士業
・倉庫、運輸等の運送業
・水道業
・土木業
・建築、建設業
・製造業
・医療業
・福祉業
・療術業
ユーザそれぞれの業種は、これに限らず、あらゆる業種であってもよい。
例えば、ユーザID「U001」のユーザの業種は「美容師」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該職業の情報に基づいて、記事コンテンツに含めるべき単語の情報等を特定してもよい。例えば、サーバ20は、顧客の集客に関係する単語の情報を記事コンテンツに含めるべき情報として特定してもよい。顧客の集客に関係する単語の情報は、例えば、下記の情報を含む。
・ユーザ、またはユーザが雇用する従業員の容姿に関係する情報(かっこいい、かわいい等)
・ユーザ、またはユーザが雇用する従業員の技能・スキルに関係する情報(上手、質が良い等)
・提供されるサービスに関する情報(所要時間、内容等)
・店舗に関する情報(駅からの距離、時間等)
・料金に関する情報(高い、安い、サービスごとの料金等)
これにより、ユーザは、顧客が検索するであろう、自身の職業に関連する単語を記事コンテンツに含めることで、記事コンテンツによる集客効果の向上を見込むことができる。
なお、上記単語は、ユーザから単語それぞれを登録するための入力操作を受け付けることにより、当該データベースに保持することとしてもよい。
【0062】
項目「商圏」は、ユーザそれぞれの商圏に関する情報を示す。具体的には、項目「商圏」は、ユーザが事業を展開している範囲に関する情報である。ある局面において、サーバ20は、当該商圏の情報に基づいて、記事コンテンツに含めるべき単語等の情報を特定してもよい。商圏に基づいた単語の情報は、下記を含む。
・地域・地区を限定したサービス等の情報
・地域・地区に存在する他の店舗等の情報
例えば、ユーザID「U001」のユーザの職業は「A区」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該商圏に関連するイベント等の情報を取得し、当該情報を記事コンテンツに含めるべき単語として特定してもよい。これにより、ユーザは、自身の商圏、および商圏において実施されるイベント等の情報に基づいて、効果的なブログ記事を作成できる。
なお、上記単語は、ユーザから単語それぞれを登録するための入力操作を受け付けることにより、当該データベースに保持することとしてもよい。
【0063】
項目「ウェブサイトURL」は、ユーザが運営・管理するウェブサイト・ウェブサーバに関する情報を示す。具体的には、項目「ウェブサイトURL」は、下記のウェブサイト・ウェブサーバのURLを含む。
・ユーザが所属している企業等のホームページ(HP)のURL
・ユーザが所属している企業等の新製品、新サービスのURL
・作成した記事コンテンツを掲載するための所定のウェブサーバのURL
ある局面において、サーバ20は、ウェブサイトURLの情報に基づいて、作成した記事コンテンツ中に当該ウェブサイトの情報を記載してもよい。また、サーバ20は、ウェブサイトURLの情報に基づいて、作成した記事コンテンツを、当該ウェブサイトURLに掲載して視聴者に公開してもよい。
【0064】
項目「備考」は、ユーザに特記事項がある場合の情報を示す。具体的には、項目「備考」は、ユーザが新製品をローンチ直前である、展示会において発表する予定などがある、等の情報である。サーバ20は、当該備考の情報を、ユーザからの入力操作により受け付けても良いし、ユーザがインターネット上等に公開しているカレンダーの情報等と同期することで、当該情報を取得してもよい。サーバ20は、当該情報に基づいて、記事コンテンツに含めるべき単語の情報を特定してもよい。これにより、ユーザは、新製品の発表等の場面において、遅滞なく記事コンテンツとして外部に発表することができる。
【0065】
図4に示すように、単語情報データベース282は、項目「単語」と、項目「単語種別」と、項目「関連語」と、項目「備考」とを含む。
【0066】
項目「単語」は、記憶部に保持されている単語の名称の情報を示す。具体的には、単語は下記の単語の情報を含む。
・一般的な名称を示す単語(例えば、美容室等)
・サービス名、商品名などの固有名称を示す単語(A美容室等)
・商圏、地域の名称を示す単語(東京、A市等)
・単語を形容・修飾する単語(きれい、かっこいい、かわいい等)
【0067】
項目「単語種別」は、保持されている単語の種別に関する情報を示す。具体的には、当該単語が職業・職種に関する単語であるか、商圏に関する単語であるか、等を識別するための情報である。例えば、単語「美容師」の単語種別は「業種・職種」であることを示す。
【0068】
項目「関連語」は、各単語と関連付けられる言葉の情報を示す。具体的には、各単語の類義語、各単語を形容する言葉等を示す。例えば、単語が「美容師」である場合、関連語は「美容室、おすすめ」等であってもよい。
【0069】
単語情報データベース282は、サーバ20が、既存の辞書等の情報を取得することにより作成されてよい。また、ある局面において、サーバ20は、関連語の情報を、システム1を提供するユーザからの入力操作により受け付けることで登録してもよい。
【0070】
項目「備考」は、単語の情報に特記事項がある場合の情報を示す。
【0071】
図4に示すように、登録単語データベース283は、項目「ユーザID」と、項目「登録単語ID」と、項目「単語(業種)」と、項目「単語(地域)」と、項目「関連ワード」と、項目「作成記事コンテンツ」と、項目「備考」と、を含む。
【0072】
項目「ユーザID」は、単語群の情報を登録したユーザを識別するための情報を示す。
【0073】
項目「登録単語ID」は、記事コンテンツを作成するユーザが登録した単語群を識別するための情報を示す。
【0074】
項目「単語(業種)」は、業種に関連する単語の情報を示す。具体的には、項目「単語(業種)」は、記事コンテンツを作成するユーザがどのような業種に従事しているかを示す単語群である。業種に関する単語は、一意には定義されない。例えば、記事コンテンツを作成するユーザが美容師である場合には、業種に関する単語は、下記のように、関連する単語を含む。
・美容師
・美容室
・美容院
・ヘアサロン
サーバ20は、当該業種に関する単語と、複数の他の単語、例えば、記事コンテンツを作成するユーザの商圏に関する情報等とを対応付けて記憶部に保持していてもよい。サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザから単語の入力を受け付けると、学習済みモデルを参照し、記事コンテンツを出力することとしてもよい。
【0075】
項目「単語(地域)」は、記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域に関連する単語の情報を示す。具体的には、項目「単語(地域)」は、記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域に関する単語群である。例えば、商圏としている地域に関する単語は、下記の単語を含む。
・都道府県に関する単語
・市区町村に関する単語
・番地等の詳細な住所に関する単語
サーバ20は、当該商圏に関する情報と、業種に関する情報とを学習済みモデルに入力することで、記事コンテンツを作成するユーザが商圏としている地域に関連した記事コンテンツを作成することができる。そのため、記事コンテンツを作成するユーザは、商圏とする地域において、顧客の検索にヒットするであろう記事コンテンツを作成することができる。そのため、記事コンテンツを作成するユーザは、SEOを考慮した記事コンテンツを作成することができ、機会損失となることを防ぐことができる。
【0076】
項目「関連ワード」は、各単語を形容または修飾する単語の情報を示す。具体的には、項目「関連ワード」は、顧客がインターネット上で検索エンジンを用いて検索行為を行う際に、業種、地域などの単語を形容、または修飾する単語である。例えば、関連ワードは、各種サービス、製品などを検索する際に使用され得る、下記の単語を含む。
・技術が高い、上手、等のサービスのスキル等に関する単語
・安い、高い、等の価格に関する単語
・かっこいい、かわいい、等のサービス提供者の容姿に関する単語
・きれい、素敵、等の設備に関する単語
・近い、遠い、等の距離に関する単語
・おすすめ、無難、等のユーザ評価に関する単語
サーバ20は、業種、地域に関する単語の他、当該関連ワードの情報の入力を受け付け、記事コンテンツを作成することとしてもよい。これにより、記事コンテンツを作成するユーザは、顧客が業種等に関連して検索するであろう単語に考慮した記事コンテンツを作成することができる。
【0077】
項目「作成記事コンテンツ」は、記事コンテンツを作成するユーザが過去に作成した記事コンテンツの情報を示す。具体的には、項目「作成記事コンテンツ」は、記事コンテンツを作成するユーザが、システム1を利用して、記事コンテンツを作成した際の、記事コンテンツの詳細を示す。記事コンテンツの詳細は、例えば、下記を含む。
作成した記事コンテンツの文章情報
作成した記事コンテンツが開示されているネットワーク上のURLの情報
ある局面において、サーバ20は、記事コンテンツを作成する際、当該情報を参照する。例えば、サーバ20は、ユーザから登録単語の情報を受け付け、記事コンテンツの作成のための入力操作を受けると、当該情報を参照する。サーバ20は、当該情報を参照した結果、登録された単語に基づいた記事コンテンツがある場合、当該記事コンテンツを元として、一部構成を編集した記事コンテンツを作成してもよい。例えば、サーバ20は、コサイン類似度等に基づいて、元となる記事コンテンツに含まれる文章、単語等と所定の距離にある文章、単語を含むよう元となる記事コンテンツを修正する。また、サーバ20は、当該情報を参照しても、登録単語に該当する記事コンテンツがなかった場合には、ネットワーク上を検索し、該当する記事コンテンツを参照し、上記と同様の処理により記事コンテンツを作成することとしてもよい。サーバ20は、その後、新たに作成したコンテンツを当該データベースに保存し更新する。これにより、ユーザは、記事コンテンツを作成するごとに、データベースに保持される記事コンテンツの情報が蓄積されていくため、以前に作成した記事コンテンツと全く同じ内容、構成の記事コンテンツが作成されることを防ぐことができる。
【0078】
項目「備考」は、登録されている単語の情報に特記事項がある場合の情報を示す。
【0079】
ある局面において、サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザから単語の登録を受け付けるとき、単語情報データベース282を参照し、当該ユーザが入力途中の単語に関連する単語を特定し、当該ユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、登録しようとしている単語に関連する単語を漏らすことなく登録することができ、効率的に記事コンテンツを作成することができる。
【0080】
ある局面において、サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザ一人に対し、複数の登録単語IDを保持していてもよい。これにより、サーバ20は、記事コンテンツを作成するユーザが、どの登録単語IDに基づいて記事コンテンツを作成した場合、当該ユーザが管理するウェブサイトへのアクセスが多いか、等を判断することができる。そのため、サーバ20は、どの単語の組み合わせが、ウェブサイトへの誘導効果が高いか等を判断することができる。
【0081】
<3 動作>
以下、システム1が、記事コンテンツに含めるべき単語を受け付け、受け付けた単語と学習済みモデルとに基づいて記事コンテンツを作成する一連の処理について説明する。
【0082】
図5は、サーバ20が、記事コンテンツに含めるべき単語を受け付け、受け付けた単語と学習済みモデルとに基づいて記事コンテンツを作成する一連の処理を表すフローチャートである。
【0083】
ステップS501において、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付ける。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、記事コンテンツを作成するユーザから、記事コンテンツに用いる単語の情報を受け付ける。例えば、端末装置10Aの制御部190は、登録単語データベース283に登録している単語群の情報をサーバ20から取得し、当該情報を、記事コンテンツを作成するユーザに提示する。制御部190は、当該ユーザから単語の選択を受け付ける。制御部190は、受け付けた単語の情報をサーバ20に送信する。ここで、端末装置10Aの制御部190は、単語の受け付けに関して、記事コンテンツを作成するユーザからの入力操作に限らない。制御部190は、単語の抽出に関する指示をサーバ20に送信し、サーバ20の制御部203が、予め単語情報データベース282に保持されている単語群から特定の単語を抽出することとしてもよい。例えば、サーバ20の制御部203は、端末装置10Aから、記事コンテンツを作成するユーザの業種等の情報を取得する。その後、制御部203は、単語情報データベース282を参照し、記事コンテンツを作成するユーザの業種等に関連する単語を抽出する。制御部203は、抽出した単語と、学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツを出力してもよい。ここで、記事コンテンツを作成するユーザから単語を受け付ける方法は限定されない。例えば、端末装置10Aは、ユーザからキーボード等による単語の入力を受け付けても良いし、マイク141により音声による単語の入力を受け付けてもよい。また、端末装置10Aの制御部190は、ディスプレイ132等に表示される仮想的なキーボードによって単語の入力を受け付けてもよい。端末装置10Aの制御部190は、例えば、下記の単語を含む単語群から、それぞれ異なる単語を受け付ける。
・ユーザの商圏としている地域を示す単語
・ユーザの職業・職種を示す単語
・サービス・商品を示す単語
・上記地域、職業・職種、サービス・商品に関連し、当該地域、職業・職種、サービス商品等を形容・修飾する単語
例えば、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから、商圏+職業・職種、の組み合わせ、商圏+サービス・商品の組み合わせ、職業・職種+サービス・商品の組み合わせのように、上記単語群から、異なる種別の単語をユーザから受け付ける。ある局面において、異なる種別の単語の組み合わせが含まれる場合、端末装置10Aの制御部190は、同一種別の単語群から複数の単語を受け付けてもよい。例えば、端末装置10Aの制御部190は、「美容院+美容師+東京」等、職業・職種を示す単語の中から、類似する意味を持つ複数の単語を受け付けてもよい。これにより、ユーザは、表記ゆれ、類義語なども含め単語を入力することができる。
地域、職業・職種、サービス・商品等を形容・修飾する単語は、具体的には、顧客・ユーザ等が検索エンジンにより上記の情報を検索する際に、サービス等の名称と関連付けて入力する単語を示す。例えば、サービス等の名称と関連付けて入力する単語は、下記の単語を含む。
・近い、遠い、徒歩〇〇分、等地域を形容・修飾する単語
・おすすめ、安い、おいしい、等職業・職種、サービス・商品を形容・修飾する単語
・当該職業・職種、サービス等の従事者を形容・修飾する単語
また、端末装置10Aの制御部190は、記事コンテンツを作成するユーザから、上記単語を受け付けたのち、当該単語をインターネット上で検索し、検索結果のうち、上位の記事コンテンツに含まれる単語を抽出し、記事コンテンツに含める単語として特定し、サーバ20に送信してもよい。
端末装置10Aの制御部190は、受け付けた単語の情報をサーバ20に送信する。
ある局面において、端末装置10Aの制御部190は、ユーザが所属している組織が新たにリリースする予定の製品またはサービスを形容、または修飾する複数の単語を受け付けることとしてもよい。これにより、ユーザは、新しいサービス、製品のリリース等に関する記事コンテンツを作成することができ、新しいサービス、製品の情報を適切に公開することができる。
また、ある局面において、当該単語を抽出する一連の動作は、サーバ20の制御部203が行うこととしてもよい。
【0084】
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させる。このとき、サーバ20の制御部203は、受け付けた第1の単語及び第2の単語を検索クエリとして検索エンジンにより検索を実行してもよい。サーバ20の制御部203は、インターネット上で公開されており、かつ、検索上位の記事に含まれる、出現頻度の高い単語を抽出し、受け付けた単語に当該抽出した単語を追加して記事コンテンツを作成してもよい。具体的には、サーバ20の制御部203は、例えば、受け付けた単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索する。その際、サーバ20は、検索結果として抽出された記事コンテンツのうち、検索上位である記事コンテンツを優先的に参照し、当該記事に含まれる単語の情報等を抽出してもよい。これにより、ユーザは、入力した単語に関連し、かつ検索上位になり得る単語を含んだ記事コンテンツの作成が可能となる。他にも、サーバ20は、SNS(Social networking service)においてトレンドとされている単語の情報を取得し、当該単語および当該単語に関連する単語に基づいた記事コンテンツを作成してもよい。これにより、ユーザは、検索上位になるような記事コンテンツを作成することが可能となり、自社の製品、ウェブページ等の効果的な宣伝、広告、周知などが可能となる。
また、サーバ20は、同一のユーザにおいて、複数のブログ記事を作成する際には、過去に作成したブログ記事に含まれる単語群とは異なる組み合わせの単語群を必ず使用することとしてもよい。
また、ある局面において、サーバ20の制御部203は、記事コンテンツと、当該記事コンテンツに関連するウェブページのアクセス数等とを対応付けていてもよい。サーバ20は、過去に作成したブログ記事のうち、特にアクセス数等が多かった記事コンテンツに含まれる単語群に基づいて、最適な単語群の組み合わせをユーザに提示してもよい。サーバ20の制御部203は、出力された記事コンテンツを、端末装置10Aに送信する。
【0085】
ステップS502において、端末装置10Aの制御部190は、出力された記事コンテンツを、ディスプレイ132に表示する等してユーザに提示する。
【0086】
端末装置10Aの制御部190は、下記に例示する2種類の方法で記事コンテンツの作成を行ってもよい。
・予め設定されたスケジュールに従って自動的に記事コンテンツを作成する方法
・ユーザから単語の入力を受け付ける都度、記事コンテンツを作成する方法
ここで、予め設定されたスケジュールに従って自動的に記事コンテンツを作成する方法について例示する。端末装置10Aの制御部190は、ユーザから、記事コンテンツを作成するスケジュールに関する情報の入力操作を受け付ける。ここで、スケジュールについては、ソフトウェアの提供元とユーザとの契約により、月ごと、年ごと等の期間において、実行可能な回数が定められていてもよい。端末装置10Aの制御部190は、設定された日時になると、登録されている単語群から自動的に単語を抽出する。このとき、端末装置10Aの制御部190が単語を抽出する条件については、予め設定されていてもよい。端末装置10Aの制御部190は、当該抽出した単語をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部203は、上記と同様のステップを実行させ、記事コンテンツを作成する。端末装置10Aの制御部190は、上記どちらの方法での記事コンテンツの作成においても、記事コンテンツを作成したのち、公開前にユーザに対し、内容の確認を促すための画面を提示することとしてもよい。具体的には、制御部190は、端末装置10Aの記憶部180に、一時的に作成した記事コンテンツの情報を格納し、当該記事コンテンツの情報を、端末装置10Aのディスプレイ132等に表示する。制御部190は、ユーザから当該記事コンテンツの公開のための入力操作をユーザから受け付けることに応答して、当該記事コンテンツを公開することとしてもよい。自動的に記事コンテンツを作成する場合、単語を抽出する一連の動作は、サーバ20の制御部203が実行することとしてもよい。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから自動的な記事コンテンツ作成の指示を受け付けた場合、記事コンテンツを作成するスケジュールの情報をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部203は、受け付けたスケジュールに基づいて、記憶部202に保持している単語の情報と、学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツを作成してもよい。
これにより、ユーザは、自身で単語の抽出等をせずとも、自動的に記事コンテンツを作成することができるため、多忙で記事コンテンツを作成する時間がない状態でも、記事コンテンツを定期的に作成することができる。
【0087】
<4 画面例>
図6は、記事コンテンツを作成するための操作をユーザから受け付ける際の画面例である。図6において、PC用のディスプレイに表示される画面を例に説明しているが、画面例はこれに限定されず、スマートフォン等の端末装置におけるディスプレイにこれら画面を表示してもよい。すなわち、本開示において例示されるアプリケーションはPC用のソフトウェア、アプリケーションに限定されず、スマートフォン等の携帯端末用のアプリケーションであってもよい。以降の画面例においても同様である。
【0088】
図6において、記事コンテンツ作成画面601は、記事コンテンツを作成するための条件等を端末装置10Aが受け付けるための画面を示す。端末装置10Aの制御部190は、後述する条件等表示領域602においてユーザからの種々操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて、記事コンテンツを作成する。以下、画面例の説明において、ユーザは、記事コンテンツを作成するための所定のサービスに加入していることとする。記事コンテンツ作成画面601には、条件等表示領域602と、記事コンテンツのタイトル欄610と、記事コンテンツのテキスト欄611とが表示されている。
【0089】
条件等表示領域602は、ユーザが加入しているサービスにおけるプランの情報、ユーザが記事コンテンツを作成する際に使用するボタン類の情報等を表示する領域を示す。具体的には、条件等表示領域602において、ユーザプラン表示領域603は、ユーザが加入しているサービスにおけるプラン等の情報を示す。当該領域に表示する情報は、例えば、下記の情報を含む。
・ユーザが加入しているサービスにおけるプランの情報
・ユーザが加入しているプランにおける記事コンテンツの作成状況
ユーザが加入しているサービスにおけるプランとしては、自動で記事コンテンツを作成するプランと、手動で記事コンテンツを作成するプランとを含む。また、端末装置10Aは、当該領域において、記事コンテンツを作成するプランの利用状況をユーザに提示してもよい。
【0090】
自動作成ボタン604は、記事コンテンツを自動的に作成するための条件を設定するためのボタンを示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから当該ボタンをクリックする等の操作を受け付けると、ユーザに対し、記事コンテンツを自動的に作成するための条件を設定する画面等を提示してもよい。ユーザは、提示された画面に対し、記事コンテンツを作成するスケジュール等を入力する。このとき、ユーザは、記事コンテンツを自動的に作成する際に優先的に抽出する単語の情報等を入力してもよい。また、端末装置10Aの制御部は、ユーザから当該条件を受け付けると、サーバ20に当該条件を送信し、記事コンテンツを自動的に作成するための条件を共有してもよい。端末装置10Aの制御部190は、設定されたスケジュールに基づいて作成された記事コンテンツをユーザに提示する。
【0091】
手動作成ボタン605は、記事コンテンツをユーザの指示に基づいて作成するためのボタンを示す。具体的には、端末装置10Aは、ユーザから当該ボタンをクリックする等の操作を受け付けると、ユーザに対し、記憶部180に保持している単語の候補に関する情報を提示する。端末装置10Aの制御部190は、ユーザから単語を選択する入力操作を受け付けると、サーバ20に当該単語の情報を送信する。サーバ20は、受け付けた単語と学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツを作成し、端末装置10Aに送信する。端末装置10Aの制御部は、受け付けた記事コンテンツをユーザに提示する。
【0092】
リライト編集ボタン606は、既に作成された記事コンテンツを再編集するためのボタンを示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから当該ボタンをクリックする等の操作を受け付けると、過去に作成・公開された記事コンテンツを再編集するための画面をユーザに提示する。再編集するための画面において、端末装置10Aは、ユーザから、記事コンテンツに含まれる単語の情報の追加・修正等を受け付ける。端末装置10Aの制御部190は、当該追加・修正された単語の情報をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部203は、受け付けた単語の情報と、学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツを再編集し、端末装置10Aに送信する。
ある局面において、当該再編集の処理は、記事コンテンツに含まれる単語の追加・編集等を受け付けずとも実行されてもよい。すなわち、サーバ20の制御部203は、過去に作成された記事コンテンツに含まれる単語の情報を検索クエリとして、インターネット上を再検索し、検索上位の記事の情報を更新し、当該更新された情報に基づいて単語の情報を追加する。サーバ20の制御部203は、当該追加された単語の情報と学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツを再編集することとしてもよい。
ある局面について、サーバ20の制御部203は、ユーザから記事コンテンツを手動で作成するための入力操作を受け付けてもよい。すなわち、制御部203は、ユーザが所有する端末装置10Aのキーボード等から文字情報の入力操作を受け付け、記事コンテンツを作成するための入力操作を受け付けてもよい。ここで、ユーザからの文字情報の入力操作は限定されず、マイク141等により集音されたユーザの音声により入力されてもよい。そして、制御部203は、作成した記事コンテンツに基づいてインターネット上を検索し、当該記事コンテンツが他社の著作権を侵害しているおそれがある場合に、記事のリライトを要求する表示画面等をユーザに提示してもよい。例えば、サーバ20は、記事コンテンツを作成する際、インターネット上に公開されている記事コンテンツに類似した内容の記事コンテンツを作成した場合等に、当該表示をユーザに提示することとしてもよい。これにより、ユーザは、知らずに他社の著作権を侵害するリスクを防ぐことができる。
【0093】
AI作成やり直しボタン607は、新たに作成された記事コンテンツを、公開前に破棄し、再度作成するためのボタンを示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから当該ボタンをクリックする等の操作を受け付けると、新たに作成され、公開前の記事コンテンツを破棄し、再度作成するための画面をユーザに提示する。このとき、端末装置10Aの制御部190は、ユーザに対し、記事コンテンツを作成する際に使用した単語を異なる態様で表示してもよい。これにより、ユーザは、破棄する前の記事コンテンツがどの単語に基づいて作成されたのかを知ることができる。
【0094】
プラン変更ボタン608は、ユーザが加入しているサービスのプランを変更するためのボタンを示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから当該ボタンをクリックする等の操作を受け付けると、ユーザに対し、加入しているサービスのプランを変更するための画面を提示する。
【0095】
図7は、作成した記事コンテンツを、ユーザが管理するウェブサイトのアクセス数の予測結果と共に提示する際の画面例である。
【0096】
図7において、表示画面701は、作成した記事コンテンツを端末装置10Aの制御部がディスプレイ132等に表示する画面を示す。
【0097】
表示画面701において、アクセス予測グラフ702は、記事コンテンツを視聴した顧客の、ユーザが管理するウェブサイト等へのアクセス数を予測した結果を示す。具体的には、サーバ20の制御部203は、受け付けた単語と、第1の学習済みモデルと、第2の学習済みモデルとに基づいて、記事コンテンツ、および、当該記事コンテンツを視聴した顧客の、ユーザが管理するウェブサイト等へのアクセス数を予測した結果を図示したグラフとを作成する。サーバ20の制御部203は、作成した記事コンテンツとグラフとを端末装置10Aに送信し、端末装置10Aの制御部190は、受け付けた記事コンテンツとグラフとをディスプレイ132等に表示する。また、端末装置10Aは、アクセス数の予測結果だけでなく、記事コンテンツを視聴した顧客がウェブサイト等にアクセスした実績を図示した結果をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、記事コンテンツの効果(広告効果、宣伝効果)等を、可視化して予測・把握することができる。
【0098】
<5 変形例>
本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)情報処理装置であって、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)方法であって、コンピュータを情報処理装置として機能させ、当該情報処理装置に、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
【0099】
<6 付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0100】
(付記1)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるためのプログラムであって、コンピュータ20は、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部202に記憶させており、学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、プログラムは、プロセッサ29に、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップ(S501)と、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップ(S551)と、を実行させる、プログラム。
【0101】
(付記2)
学習済みモデルは、検索クエリに基づきインターネット上を検索した結果のうち、検索順位が所定以内の結果に基づいて学習することにより生成されるものであり、出力させるステップ(S551)において、プログラムは、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、第1の記事コンテンツを出力させる、付記1に記載のプログラム。
【0102】
(付記3)
受け付けるステップ(S501)において、プログラムは、第1の指定単語に含まれる第1の単語及び第2の単語として、ユーザの業種に関する単語と、ユーザの商圏に関する単語と、業種または商圏を形容または修飾する単語とからなる群より選択される少なくともいずれかを含む組み合わせを受け付け、出力させるステップ(S551)において、プログラムは、受け付けた第1の指定単語と、学習済みモデルとに基づいて、第1の記事コンテンツを出力させる、付記1または2に記載のプログラム。
【0103】
(付記4)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザから、ユーザが所属している組織が新たにリリースする予定の製品またはサービス形容、または修飾する複数の単語の情報を取得するステップを実行させ、受け付けるステップ(S501)において、プログラムは、第1の指定単語として、ユーザが所属している組織が新たにリリースする予定の製品またはサービスを形容、または修飾する複数の単語からなる群より選択される少なくともいずれかの単語を受け付け、出力させるステップ(S551)において、プログラムは、受け付けた第1の指定単語と、学習済みモデルとに基づいて、第1の記事コンテンツを出力させる、付記1または2に記載のプログラム。
【0104】
(付記5)
同一のユーザに対して第1の記事コンテンツとは異なる第2の記事コンテンツを出力させる場合、プログラムは、プロセッサ29に、第1の指定単語を構成する単語のうち、少なくとも1つが異なる単語で構成された第2の指定単語の入力を受け付け、受け付けた、第2の指定単語と、学習済みモデルとに基づいて、第2の指定単語に対応する第2の記事コンテンツを出力させる、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
【0105】
(付記6)
第1の記事コンテンツと、ユーザの管理するウェブサイトとが関連付けられており、プログラムは、プロセッサ29に、さらに、第1の記事コンテンツにアクセスした第2ユーザが、ユーザの管理するウェブサイトにアクセスした結果を取得し、取得したアクセスした結果を図示したグラフを、ユーザに提示するステップを実行させる、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。
【0106】
(付記7)
コンピュータ20は、さらに、記事コンテンツと、記事コンテンツにアクセスした第2ユーザが、ユーザが管理するウェブサイトにアクセスした結果とを対応付けた結果を学習データとして学習を行うことにより生成される第2の学習済みモデルを記憶部202に記憶させており、第2の学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツにアクセスした第2ユーザのウェブサイトへのアクセス数の予測結果を出力するものであり、プログラムは、プロセッサ29に、第3の指定単語として、少なくとも、第3の単語と、第3の単語とは異なる第4の単語と、の入力を受け付けるステップと、受け付けた第3の単語及び第4の単語と、学習済みモデルと、第2の学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第3の指定単語に対応する第3の記事コンテンツと、第3の記事コンテンツにアクセスした第2のユーザのウェブサイトへのアクセス数の予測結果とを共に出力させるステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
【0107】
(付記8)
プログラムは、さらに、ユーザから、記事コンテンツを出力させるスケジュールの設定のための入力操作を受け付けるステップと、設定されたスケジュールに応答して、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力をユーザからの入力操作を受け付けずとも受け付けるステップと、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
【0108】
(付記9)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるための方法であって、コンピュータ20は、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部202に記憶させており、学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、方法は、プロセッサ29が、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップ(S501)と、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップ(S551)と、を実行する、方法。
【0109】
(付記10)
制御部203を備える情報処理装置20であって、情報処理装置20は、1または複数種類の単語と、1または複数種類の単語を検索クエリとして検索エンジンによりインターネット上を検索した結果と、を学習データとして学習を行うことにより生成される学習済みモデルを記憶部202に記憶させており、学習済みモデルは、ユーザにより指定された単語である指定単語を入力として受け付けることにより、記事コンテンツを出力するものであり、情報処理装置20は、制御部203が、第1の指定単語として、少なくとも、第1の単語と、第1の単語とは異なる第2の単語と、の入力を受け付けるステップ(S501)と、受け付けた第1の単語及び第2の単語と、学習済みモデルとに基づいて、受け付けた第1の指定単語に対応する第1の記事コンテンツを出力させるステップ(S551)と、を実行する、情報処理装置20。
【符号の説明】
【0110】
10 端末装置、12 通信インタフェース、13 入力装置、14 出力装置、15 メモリ、16 記憶部、19 プロセッサ、20 サーバ、22 通信インタフェース、23 入出力インタフェース、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、80 ネットワーク、181 ユーザ情報、191 入力操作受付部、192 送受信部、193 データ処理部、194 報知制御部、132 ディスプレイ、150 位置情報センサ、160 カメラ、281 ユーザ情報データベース、282 単語情報データベース、283 登録単語データベース、284 学習済みモデルデータベース、2041 受信制御モジュール、2042 送信制御モジュール、2043 ユーザ情報取得モジュール、2044 単語情報取得モジュール、2045 登録単語取得モジュール、2046 学習済みモデル参照モジュール、2047 記事コンテンツ作成モジュール。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7