(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183030
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】アジャスタブルアパーチャ付き超音波プローブ
(51)【国際特許分類】
A61B 8/12 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
A61B8/12
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022077543
(22)【出願日】2022-05-10
(31)【優先権主張番号】17/303,295
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】593063105
【氏名又は名称】シーメンス メディカル ソリューションズ ユーエスエー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Siemens Medical Solutions USA,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110003317
【氏名又は名称】特許業務法人山口・竹本知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100169627
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 美奈
(72)【発明者】
【氏名】バサント サルガオカー
(72)【発明者】
【氏名】レックス ガルビニ
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム アール. ドレッシェル
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601BB03
4C601DD15
4C601EE04
4C601FE01
4C601FE04
4C601GB01
4C601GB06
4C601GC02
4C601GC13
(57)【要約】
【課題】 全てのイメージング面またはイメージング方向において所望の画質を提供可能な超音波プローブを提供すること。
【解決手段】 管腔内超音波プローブについては、トランスデューサは複数のセグメントに分けられる。セグメントは、互いにスライドできるように接続されている。このスライド配置により、トランスデューサを患者の間に異なる時間で2つの異なるアパーチャに使用することができる。一方のアパーチャは、制限された空間を通してプローブを挿入するために成形され、他方のアパーチャは、より大きな仰角範囲を有するアレイを形成し、仰角寸法に沿ったより高品質のイメージングを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波イメージングのための超音波プローブであって、
患者内へ挿入するために構成されたハウジングであって、膨張可能部分を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内のガイドと、
前記ガイドに連結されたエレメントの第1の2次元アレイと、
前記ガイドに連結されたエレメントの第2の2次元アレイと、
を含み、
前記第1の2次元アレイが、前記第2の2次元アレイに対して前記ガイドに沿ってスライド可能であり、前記ハウジングおよび前記第1および第2の2次元アレイが患者内にある間、超音波イメージングの第1および第2のイメージングアパーチャを形成する、
超音波トランスデューサ。
【請求項2】
前記ハウジングが、前記第1及び第2の2次元アレイに隣接する膨張可能部分を含み、
前記第1のイメージングアパーチャが、前記膨張可能部分の膨張を伴わずに前記ハウジング内にあり、
前記第2のイメージングアパーチャが、前記膨張可能部分の膨張を伴って前記ハウジング内にある、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項3】
前記第1の2次元アレイの第1の端部が、第1のピンで前記ガイドに接続されるとともに、前記第2の2次元アレイの第1の端部が、第2のピンで前記ガイドに接続され、
スプリングが、前記第1の2次元アレイを前記第2の2次元アレイに接続し、前記スプリングが、前記第1の2次元アレイの第2の端部および前記第2の2次元アレイの第2の端部に接続される、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項4】
前記第1のイメージングアパーチャが、前記第2のイメージングアパーチャよりも長くかつ幅が狭い、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項5】
前記第1および第2の2次元アレイが、それぞれ、端部が側部よりも短い長方形アレイを含み、
前記第1のイメージングアパーチャが、前記第2の2次元アレイの前記端部のうちの1つに隣接する前記第1の2次元アレイの前記端部のうちの1つを有し、
前記第2のイメージングアパーチャが、前記第2の2次元アレイの側部のうちの1つに隣接する前記第1の2次元アレイの側部のうちの1つを有する、
請求項4に記載の超音波プローブ。
【請求項6】
前記第2のイメージングアパーチャが、前記第1の2次元アレイの側面の長さおよび前記第1および第2の2次元アレイの両方の末端の長さの少なくとも合計の幅を有する矩形または長方形の形状を含む、請求項5に記載の超音波プローブ。
【請求項7】
前記ガイドに沿って前記第1の2次元アレイをスライドさせるために、少なくとも前記第1の2次元アレイに接続されたワイヤをさらに含む、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項8】
第3および第4の2次元アレイをさらに含み、
前記第2のアパーチャが、並べて配置された前記第1、第2、第3、および第4のアレイを含む、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項9】
前記第1のイメージングアパーチャが、前記ハウジングの長軸に対してゼロ以外の角度で配置された前記第1および第2の2次元アレイの最長軸を有する、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項10】
前記第1および第2の2次元アレイに接続された緩いワイヤをさらに備える、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項11】
前記第1の2次元アレイが、第1の角度を有する表面を有し、
前記第2の2次元アレイが、第2の角度を有する表面を有し、
前記第1の角度を有する表面と、隣接する第2の角度を有する表面とが、前記第2の角度を有する表面に沿って前記第1の角度を有する表面をスライドさせることによって、前記第1の2次元アレイを前記第2の2次元アレイにスタッキングされる、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項12】
前記第1および第2の2次元アレイが、平行アームによって互いに回動可能に接続される、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項13】
前記第2のアパーチャの形成および/または前記第1のアパーチャの形成を感知するように構成されたセンサをさらに含む、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項14】
カテーテルまたは管腔内プローブのための超音波アレイであって、
患者内へ挿入するために構成されたハウジングと、
前記ハウジング内で相対的にスライドすることができる複数のマルチエレメントトランスデューサであって、前記マルチエレメントトランスデューサが患者内で第1および第2のイメージングアパーチャで構成可能であり、前記第1のイメージングアパーチャが前記第2のイメージングアパーチャとは形状が異なり、前記第1のイメージングアパーチャが前記第2のイメージングアパーチャに配置された前記トランスデューサからスライドするによって形成される、複数のマルチエレメントトランスデューサと、
を含む超音波アレイ。
【請求項15】
前記ハウジングが、
バルーンセクションを含み、流体が前記第2のイメージングアパーチャのための前記バルーンセクションを、第2のイメージングアパーチャのための流体がバルーン部分を膨らませるとともに、
前記マルチエレメントトランスデューサの少なくとも1つに接続された制御ワイヤを含み、前記制御ワイヤが、前記マルチエレメントトランスデューサを互いにスライドするように構成された、
請求項14に記載の超音波アレイ。
【請求項16】
前記マルチエレメントトランスデューサは、前記マルチエレメントトランスデューサを積み重ねるように案内するために、隣接する傾斜面を有する、請求項14に記載の超音波アレイ。
【請求項17】
超音波イメージングのための方法であって、
管腔内プローブを患者に挿入するステップであって、前記管腔内プローブが少なくとも2つのサブアレイを含む、ステップと、
前記管腔内プローブの長さに沿って主に伸びる第1のアパーチャとして少なくとも前記2つのサブアレイを使用してイメージングするステップであって、前記2つのサブアレイが前記管腔内プローブの長さに沿って互いに隣接する、ステップと、
前記患者内で前記2つのサブアレイを前記第2のアパーチャに再配置するステップと、
前記2つのサブアレイを前記第2のアパーチャとしてイメージングするステップと、
を含む方法。
【請求項18】
再配置するステップが、
前記2つのサブアレイの少なくとも1つを前記2つのサブアレイの別の1つに対して相対的にスライドするステップと、
前記第2のアパーチャの余地ができるように流体で前記管腔内プローブを膨張するステップと、
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記再配置するステップが、
前記2つのサブアレイのうちの少なくとも1つを、前記2つのサブアレイのうちの別のサブアレイに対して、傾斜した表面に沿ってスライドさせるステップを含み、
前記傾斜した表面に沿ってスライドさせるステップが、前記2つのサブアレイをスタッキングする、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記管腔内プローブが、心腔内エコーカテーテルを含み、
前記第1のアパーチャを用いたイメージングするステップが、前記心腔内エコーカテーテルの縦軸に対して複数の非ゼロ角での前記2つのサブアレイの長さによりイメージングするステップを含み、
前記第2のアパーチャを用いたイメージングするステップが、互いに隣接する最も長い側を有する前記2つのサブアレイによりボリュームスキャニングするステップを含む、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、心腔内エコー(ICE)カテーテル、内腔プローブ、経食道プローブ、または婦人科プローブなどの管腔内超音波プローブに関する。
【背景技術】
【0002】
ボリュームまたは複数の平面をイメージング可能な管腔内超音波プローブは、全てのイメージング面またはイメージング方向において所望の画質を提供しないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
管腔に挿入するための長くて細いプローブまたはシャフト上にあるため、トランスデューサは長くて細い。例えば、ICEカテーテルは、血管アクセスを可能にするために、長い長方形の形状(例えば、7~23mm×2~4mm)を有する多次元トランスデューサを有していてもよい。2~4mmの寸法のイメージングの質は、7~23mmの寸法よりも低い。他の例として、ICEカテーテルは、カテーテル軸についてのボリュームイメージングを可能にするために、しかし画質が低下した、らせん状にねじれたアレイを含む。
【課題を解決するための手段】
【0004】
はじめに、以下に記載される好ましい実施形態は、管腔内超音波プローブのための方法、システム、および改良を含む。トランスデューサは複数のセグメントに分かれている。セグメントは、互いにスライドできるように接続されている。このスライド配置により、トランスデューサを患者の中で異なる時間に2つの異なるアパーチャに使用することができる。一方のアパーチャは、制限された空間を通してプローブを挿入するために形成され、他方のアパーチャは、より大きな仰角範囲を有するアレイを形成し、仰角寸法に沿ったより高品質のイメージングを可能にする。仰角寸法に沿った品質は、方位角寸法における品質と同等であってもよい。
【0005】
第1の態様では、超音波プローブは、超音波イメージングのために提供される。患者に挿入するために、ハウジングが構成されている。ハウジングは膨張可能な部分を有する。ガイドがハウジング内に配置される。第1の2次元アレイのエレメントがガイドに接続されている。第2の2次元アレイのエレメントがガイドに接続されている。第1の2次元アレイは、第2の2次元アレイに対してガイドに沿ってスライド可能であり、ハウジングおよび第1および第2の2次元アレイが患者内にある間、超音波イメージングの第1および第2のイメージングアパーチャを形成する。
【0006】
第2の態様では、超音波アレイは、カテーテルまたは管腔内プローブのために提供される。患者に挿入するために、ハウジングが構成されている。複数のマルチエレメントトランスデューサは、ハウジング内で互いに対してスライド可能である。マルチエレメントトランスデューサは、患者内の間、第1および第2のイメージングアパーチャにおいて設定可能である。第1のイメージングアパーチャは、第2のイメージングアパーチャとは異なる形状である。第1のイメージングアパーチャは、第2のイメージングアパーチャ内に配置されたトランスデューサからスライドすることによって形成される。
【0007】
第3の態様では、超音波イメージングのための方法が提供される。管腔内プローブを患者に挿入する。管腔内プローブは、少なくとも2つのサブアレイを含む。2つのサブアレイの少なくとも1つを、大部分が管腔内プローブの長さに沿って伸びる第1のアパーチャとして使用し、患者がイメージングされる。2つのサブアレイは管腔内プローブの長さに沿って互いに隣接している。2つのサブアレイは、患者内で第2のアパーチャに再配置される。2つのサブアレイは、患者をイメージングするための第2のアパーチャとして使用される。
【0008】
本発明は、次の特許請求の範囲によって定義され、この欄の何れも、それらの特許請求の範囲を限定するものとして見なされるべきではない。本発明のそれ以上の観点及び利点については、好ましい実施形態と関連して以下において説明し、これらを独立して又は組合せ状態で特許請求する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
構成要素及び図面は、必ずしも縮尺通りにはなっておらず、それどころか、本発明の原理を説明する際に誇張がなされている。さらに、図面に関し、同一の参照符号は、互いに異なる図全体にわたり対応の部分を示している。
【
図1】
図1は、管腔内イメージングのための超音波システムの一実施形態のブロック図である。
【
図2】
図2は、セグメント化トランスデューサを有するカテーテルの平面断面図の一実施形態を示す。
【
図4】
図4は、ボリュームイメージングアパーチャに配置されたセグメント化トランスデューサを有する
図2のカテーテルを例示する。
【
図5】
図5は、イメージングのために2つの異なるアパーチャを形成するためにトランスデューサセグメントを再配置するための別の実施形態を例示する。
【
図6】
図6は一実施形態によるトランスデューサセグメントを再配置するためのアーマチャ配置の斜視図である。
【
図7】
図7は、高強度焦点式超音波(HIFU)のために配置されたセグメント化トランスデューサの実施形態を例示する。
【
図8】
図8は、管腔内プローブにおける構成可能なアレイを有する超音波イメージングのための方法の一実施形態のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ICEカテーテルのような管腔内プローブは、ボリュームおよび/または多平面イメージングのために調節可能なアパーチャを有する。従来の寸法は、脈管構造または内腔を通すための1つのアパーチャについて提供される。トランスデューサは、次いで、心臓または他のチャンバ内に配置されて、矩形状またはボリュームイメージングプロファイル(挿入のためよりも広い)を形成することができる可動性トランスデューサセグメントを有する。プローブは、管腔内挿入および配置を容易にするために長く、細く、かつ柔軟性があり、リトラクタブルトランスデューサセグメントは、心腔内の場合、3Dボリュームイメージングのためのより矩形のプロファイルを作り出すことができる。幅の広い矩形のマトリックストランスデューサは、経食道プローブと同様に、狭く曲がりくねった血管経路を介して提供され得る。アパーチャが広いほど、直交する平面においてより均衡のとれたイメージングを提供することができる。
【0011】
1つの実施形態において、超音波トランスデューサセグメントは、互いに相対的にスライドすることができる。経尿道のまたはICEインターベンションのために、トランスデューサの長く、細く、そして柔軟な形態の因子が、内腔アクセスのために提供される。挿入中、アレイは、より長く、狭い配置の間、挿入をガイドするためのイメージングのために使用される。トランスデューサは、心臓、膀胱、胃腸管などの内部に配置されると、より矩形のプロファイルに再編成され得る。この再編成は、有効なアパーチャサイズを増加させ、高品質の多重線および/または3Dイメージングのために、より対称的な(例えば、正方形の)形状を作り出す。プローブハウジングには、対称形のアパーチャを展開するためのバルーンのような膨張可能な側壁が含まれていてもよい。
【0012】
別の実施形態では、トランスデューサセグメントは、複数のアパーチャの間をスライドすることができる。スプリングまたは超弾性-合金(例えば、ニチノール)相互接続は、引抜きのためにアパーチャを長くかつ狭い構成に戻すために提供する。トランスデューサのセグメント化は、セグメントのないトランスデューサと比較して、より少ない剛性を可能にし得る。
【0013】
構造的な心臓処置では、経食道(TEE)3次元(3D)超音波イメージングが使用される。TEEは、インターベンショナル心臓病専門医に加えて、全身麻酔とオンサイトエコー心電計を必要とする。ICEはこれを1人の医師の処置に減らすが、ボリュームイメージング能力はより限定される。約1:1アスペクト比を有するマトリックス状トランスデューサを有する3D ICEカテーテルを提供することにより、全てのスキャン面にわたって一貫した3Dイメージングが提供される。「約」は、20%の許容誤差を許容するために用いられる。挿入の場合、ICEカテーテルは3~5mmより広くない。スライド可能なトランスデューサセグメントは、所望のボリュームイメージングアスペクト比と、挿入のための平面に沿ったイメージングとの両方を可能にする。
【0014】
図1は、医療用超音波プローブを用いた医療用超音波イメージングのシステムを示している。超音波イメージングシステムは、診断および/または治療のために使用される。超音波プローブは、カテーテルなどの管腔内プローブである。超音波プローブは、超音波アレイ12を機械的に再配置することによって形成される複数の異なるアパーチャを用いた超音波イメージングに使用される。複数のアパーチャは、患者への挿入または患者を通す間にイメージングのために使用する一つのアパーチャおよびチャンバ内のボリュームイメージングのために使用するもう一つのアパーチャのように、患者をイメージングするために使用され得る。
【0015】
超音波イメージングシステムは、医療用超音波用のエレメント24のアレイ12、ビームフォーマ52、画像処理装置54、およびディスプレイ56を含む。追加的な構成要素、異なる構成要素、または少ない構成要素を提供することができる。例えば、このシステムは、ビームフォーマ52、画像処理装置54、および/またはディスプレイ56を持たない管腔内プローブ18内のアレイ12を含む。これらのイメージングエレクトロニクスは、別個の超音波イメージングシステムにあってもよい。トランスデューサアレイ12および管腔内プローブ18は、イメージングシステムと脱離可能に接続する。別の実施形態として、ビームフォーマ52および/または画像処理装置54は、アレイ12を有するまたはそれに隣接するチップまたはチップ上に統合され得る。
【0016】
アレイ12は、イメージングのために導体16によってビームフォーマ52に接続される。ビームフォーマ52は、送信波形及び/又は受信信号を生成するための複数のチャネルを含む。相対的遅延及び/又はアポダイゼーション・フォーカスは、ビームを形成するための送信波形又は受信信号をフォーカスする。ビームフォーマ52は、導体16と接続される。ビームフォーマ52は、アレイ12の1つ、幾つかの、又は全てのエレメント24を含むアパーチャを選択する。異なるアパーチャを異なる時期に使用してもよい。
【0017】
管腔内プローブ18は、ハウジング50、エレメント24のアレイ12、導体16、および1つ以上のガイドワイヤ26を含む。追加的な構成要素、異なる構成要素、または少ない構成要素を提供することができる。例えば、ハウジング50から流体を注入および/または抽出ためのポートまたはチューブが含まれる。別の例として、位置決定のための1つ以上のマーカーが含まれる。
【0018】
電気導体16は、アレイ12のエレメント24を受信ビームフォーマ52に接続する。導体16は、ワイヤ、同軸ワイヤ、フレキシブルな回路材料上のトレース、ワイヤ、フレックス回路、ワイヤジャンパ、それらの組合せ、または現在知られている、または後に開発された他の導体である。各エレメント24には1つの導体16が設けられている。代わりに、スイッチアパーチャ、部分的ビーム形成、または多重化のためのように、エレメント24より少ない数の導体16を使用してもよい。
【0019】
ハウジング50は、患者に挿入するためのプラスチックまたは他の材料のスリーブである。例えば、ハウジング50は、ペバックスから形成される。他のナイロンまたは生物学的に中性(または生体適合性)の材料などの他の材料を使用してもよい。ハウジング50は、プローブ18の内部から患者の体液を分離するために、アレイ12上に密封されている。
【0020】
ハウジング50は、患者に挿入するように構成されている。一般に、ハウジング50は、長くて細いチューブのような円筒形状である。ハウジング50は、硬い、剛性がある、可撓性がある、および/または半可撓性がある。ハウジング50は、管腔内プローブ18の挿入可能な部分を形成するように形成され、サイズが決められている。例えば、ハウジング50は、カテーテル、TEE、経尿道プローブ、または内膣プローブを形成する。本明細書中の例はカテーテルのためであるが、スライド可能なサブアレイは、種々の他の管腔内プローブ18において使用され得る。別の実施形態では、プローブ18および対応するハウジング50は、小児用のマイクロTEEを形成する。プローブ18は、高強度焦点式超音波(HIFU)を適用するために使用されるような、イメージングまたは治療適用のためである。
【0021】
一実施形態において、ハウジング50は、アレイ12を有するICEカテーテルを形成する。アレイ12は、10フレンチ(3.33mm)、12.5フレンチ、または別の直径のカテーテル内に収まることがある。導体16は、カテーテルを通ってビームフォーマ52に経路付けされる。イメージングにはカテーテルトランスデューサーを用いる。画像は、診断、カテーテルまたはツールの誘導、および/または治療配置を補助する。
【0022】
図2に示される1つの実施形態において、ハウジング50は、膨張可能部分30を含む。膨張可能部分30は、プローブ18の長軸に沿った任意の長さについてプローブ18の側面にある。例えば、膨張可能部分は、プローブ19の周囲の約1/3~1/2であり、アレイ12の長さとほとんど同じ長さ(例えば、10%以内)のものである。膨張可能部分は、アレイ12が再構成される前またはその際に伸張または膨張することを可能にするバルーン、ゴム、または他の材質である。膨張可能部分30は、アレイ12に隣接している。他の実施形態では、ハウジング50は、膨張するために異なる材質の別々の領域を有することなく膨張可能である。
【0023】
膨張可能部分30は、ハウジング50を、膨張することなく内腔を通して挿入し、次いで、患者内の空洞または内腔内で膨張することを可能にする。アレイ12は、2つ以上の複数のアパーチャを機械的に形成することができ、1つは、膨張可能部分30による膨張なしに使用され、1つは、膨張可能部分30による膨張のために、ハウジング50内で膨張または適合する。
【0024】
アレイ12の再構成は、膨張可能部分でハウジング50を伸長させるなどの膨張を引き起こす可能性がある。代わりに、膨張可能部分30を、アレイ12の再構成を可能にするように膨張する。例えば、流体チャネルは、膨張可能部分30に隣接するハウジング50内から生理食塩水または他の流体を注入または引き出して膨張または収縮させる。膨張可能部分30の膨張は、膀胱イメージングのために、プローブ18を尿道口(例えば、尿道に対して)の位置に固定する膨張可能部分30の膨張されたバルーンのように、プローブ18をアパーチャに保持するのを助けることができる。
【0025】
アレイ12は、複数のエレメント24、バッキングブロック、電極、および整合層を有する。追加的な構成要素、異なる構成要素、または少ない構成要素を提供することができる。例えば、2つ以上のマッチング層が用いられる。
【0026】
エレメント24は、圧電材料を含むことができる。固体又は複合圧電材料を使用することができる。各エレメントは、直方体、立方体、または六面体であるが、他の多面体が用意されていることもある。例えば、1つまたは複数のエレメント24の発光面は、立面集束または周波数ベースの指向性のために凹面または凸面である。これらのエレメントは、裏打ちブロックに統合されることがある。代わりに、フレキシブルな膜のようなマイクロ電気機械デバイスを用いる。現在知られているか、後に開発された超音波トランスデューサを使用してもよい。
【0027】
数十個、数百個、または数千個のエレメントなど、任意の数のエレメント24を提供することができる。より多数のエレメントについては、アレイ12の背面にフリップチップ実装されるような、1つ以上のサブアレイビームフォーマを含むことができる。エレメント24は、隣接するエレメント24の中心間に実質的に波長又はそれ以下の間隔を有するように、互いに隣接している。
【0028】
アレイ12は、複数のサブアレイまたはセグメント32から形成される。2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上など、任意の数のセグメントを用いてもよい。
図2~4は4つのセグメントを有する実施形態を示し、
図5は3つのセグメントを有する実施形態を示す。
【0029】
これらのトランスデューサセグメント32は、エレメント24のアレイである。各セグメント32は、他のセグメント32と同じ大きさ、形状、および同数のエレメント24からなる。例えば、4つのセグメント32が提供され、各セグメント32は48x12エレメントの長方形のアレイを有し、7.2x1.8mm2の多次元または2次元(2D)サブアレイを形成する。他の大きさ及び/又は元素分布を用いてもよい。エレメントピッチは、方位角および仰角が150ミクロンであるが、他のピッチを使用してもよい。セグメント32は、高調波5MHz又は6MHzを可能にする広い帯域幅を有する3.5~4MHzの中心周波数で動作するように構成されているが、高調波を伴う又は伴わない他の動作周波数を使用してもよい。代替の実施形態では、複数のセグメント32は、複数のエレメント、サイズ、形状、及び/又は動作周波数を有する。
【0030】
一実施形態では、各セグメント32は、部分的又はサブアレイビーム形成のための受信ビームフォーマを含む。例えば、ビームフォーマ特定用途向け集積回路は、576個のエレメントから部分的にビーム形成されたデータを24または48の出力にビーム形成のために、セグメント32のうちの1つと接続し、その結果、4つのセグメント32が、超音波システムのビームフォーマ52に96または192のチャネルを提供する。
【0031】
セグメント32のエレメント24は、導体16に電気的に接続する。トレースを有する緩いワイヤおよび/または可撓性回路は、エレメント24の電極および/またはサブアレイビームフォーマの出力を導体16に接続する。各セグメント32は、導体16に別々に接続することができる。代わりに、端部セグメント32からの信号が次のセグメント32に伝達され、それが次のセグメント32等に伝達されて、導体16に接続されるまで、デイジーチェーンアプローチが用いられる。
【0032】
ハウジング50はガイド36を含む。ガイド36は、ハウジング50に沿ってピン38を機械的に誘導するための溝、柵、チェーン、滑車、又はその他の配置である。ガイド36は、ハウジング50の内部にある。ガイド50は、ハウジング自体の溝であってもよく、又はハウジング50の内部に支持又は取り付けられた構造であってもよい。ガイド36は、一部又は全てのピン38がハウジング50内で長手方向にスライドすることを可能にする。こスライドは、セグメント32が互いに異なる位置をとることを可能にすることにより、アレイ12の再構成を可能にする。1つまたは複数のピン38は、ハウジング50に対して適所に固定されてもよい。
【0033】
ガイド36は、
図3の破線で示すような2つの平行な構造によって形成することができる。ガイド36は、他の実施形態では単一の溝又は構造であってもよい。
【0034】
ペグまたはピン38は、金属、プラスチック、または他の材料である。ガイド32に沿ってスライドすることを可能にしながらガイド36と嵌合するための車輪、ギア、またはボールベアリング構造を設けてもよい。あるいは、ピン38は、ホイールまたは回転可能な構造体なしでガイド36に嵌め込まれ、スライドする。
【0035】
各セグメント32は、セグメント32の一端に1つ以上のピン38を含む。ピン38は、セグメント32のエレメント24に接続されたフレーム又はホルダから延びている。あるいは、ピン38は、エレメント24から延びるか、またはそれに囲まれる。
【0036】
セグメント32は、スプリング34または他の可撓性コネクタによって接続されてもよい。ピン38に対向するセグメント32の端部は、スプリング34によって接続されている。ピン38を有するセグメント32の端部は、スプリング34によって接続されてもよい。同様に、端部セグメント32の端部は、ハウジング50と接続されたスプリング34を含んでもよい。
【0037】
スプリング34は、所定の形状に戻ろうとする金属スプリング、弾性材料、および/または形状(超弾性)アロイである。スプリング相互接続は、改善された操縦性のために、音響的に活性な部分内により大きな柔軟性を提供する。セグメント32がガイド36のスライドによってずれているところでは、スプリング34は圧力を加えて、セグメント32をスライドして戻すことによって元の又は他の配置に戻す。
【0038】
ガイドワイヤ26は、セグメント32の1つ以上に接続して、ガイド36に沿ってセグメント32を主導する。例えば、ガイドワイヤ26は、ハンドルに最も近い、またはプローブ18の先端に最も近いセグメント32のピンホルダに接続する。ワイヤ26を引っ張ることによって、セグメント32はガイド36内をスライドする。スプリング34は、ピン38がハウジング50又はガイド36に固定されている最後のセグメント32を除いて、他のセグメント34もガイド36上をスライドするようにする。セグメント32を異なるまたは元のアパーチャ形状に戻すために、ガイドワイヤ26を放出するか、または反対方向に移動させる。ガイドワイヤ26からの力の有無にかかわらず、スプリング34はセグメント32の一部をガイド36に沿ってスライドさせる。セグメント32は元のアパーチャに戻る。ガイドワイヤ26は、マルチエレメントトランスデューサを互いに対してスライドさせるための制御ワイヤである。
【0039】
セグメント32を再編成するための他の機械的活性化および/または手動活性化を使用してもよい。他の実施形態では、電気機械的活性化が提供される。モータは、セグメント32をガイド36に沿ってスライドさせる。このスライドは、トランスデューサ又はアレイ12の近くに配置された圧電モータ又は電磁モータによって作動される。モータは、プローブハンドルから電子的に制御される。作動ロッドは、ガイドワイヤ26の代わりに、またはそれと共に使用されてもよい。作動ロッドは、回転方式、プッシュプル方式、またはその両方で使用することができる。
【0040】
ユーザまたはモータが最も遠位または近位のペグ38を引っ張ると、イメージング変換器またはセグメント32が移動する。セグメント32は、ハウジング50内で互いに相対的にスライドしやすい及び/又は回転可能である。セグメント32は、ペグ38の1つが所定の位置に固定されることによって提供される抵抗に逆らって移動する。ガイド36に沿ってスライドすることによって、セグメント32は、複数のアパーチャを形成するように配置または構成されてもよい。ロックが、セグメント32をアパーチャのいずれかまたは両方に固定するように係合することができる。両方のアパーチャを用いて、同じ患者をイメージングすることができる。例えば、再構成は、アレイ12およびハウジング50の一部が患者内にある間に起こる。
【0041】
図2~4は、2つの複数のアパーチャの形成を示している。1つは内腔を移動するために長く狭くなり、もう1つは、ボリュームまたは多平面イメージングのために、方位と挙上に沿ってより対称的に移動する。アレイ12またはトランスデューサのアスペクト比は、非折り畳みセグメント32のスライドを通して、より長く、より狭いプロファイルから長方形または正方形のプロファイルに変化する。
【0042】
図2および
図3は、プローブ18を患者に挿入するため、および/または患者の内腔を通してアレイ12を移動させるために配置されたセグメント32の上面および側面の図を示す。
図2では、各セグメント32の音響エネルギの伝達・受信方向(深さ)が、描画シート内外にある。
図3では、音響エネルギの伝達・受信方向(深さ)は、描画シートの平面内の各セグメント32の最上部長縁まで管周囲にある。この例の配置では、交互のセグメント32は、カテーテル体長と18度および162度で角度をつけている。他の角度を用いてもよい。例えば、セグメント32は、角度が0度であるように、同じ平面内にあってもよい。セグメントのエレメント24は、4つのセグメントから長く(例えば、192エレメント)、かつ狭い(例えば、12エレメント)アパーチャを形成する。例えば、アパーチャは長さ27.4mm以上、幅2.3mm以上である。ホルダ及びスプリング34は、アレイ12の部分を分離して、複数のセグメント32から形成されるアパーチャが連続していなくてもよい。ゼロでない角度が使用される場合、単一セグメント32が、セグメント32の角度でプローブ18からプローブ18の長軸まで平面が伸びる平面撮像に使用され得る。あるいは、セグメントの複数は、電子ビーム形成において考慮される角度およびギャップと共に使用される。セグメント32のこの比較的長いて狭い配置により、プローブ18は血管内挿入および配置を容易にするために長い、細く、かつ可撓性であることが可能となる。
【0043】
一実施形態では、長方形のセグメント32は、より短い端部及びより長い側部を有する2Dアレイ又はサブアレイを形成する。挿入のために、セグメント32は、一般的に、短い端から短い端に隣接しており(
図2および3参照)、セグメント32と同じ幅(短い端幅)を有するより長いアレイ12を形成する。ガイド36内のペグ38をスライドさせることによって、イメージングに使用されるアパーチャは、機械的に再配置されてもよい。
図4に例を示す。この追加のアパーチャは、セグメント32の長い方のエッジを短い端部の代わりに隣り合うように配置することによって形成される。セグメント32のペグ端またはピン端を引っ張ったり押したりすることにより、より対称で、矩形、またはより類似した方位と挙上寸法のアパーチャが利用可能である。トランスデューサは、より正方形のアパーチャにスライドする。
【0044】
図4の例では、方位角と仰角の両方でイメージングの品質が同じになるように、正方形のアパーチャが設けられている。アパーチャは、4つのセグメント32を、ほとんどない(例えば、2以下のエレメント)長い側に並べて、セグメント間に隙間がないように配置することにより形成され、1つの実施形態において、約7.2x7.2mm
2アレイ12を提供する。一方の寸法(例えば、方位角)は、セグメント32(
図4に垂直方向として示される)と同じ長さを有し、他方の寸法(例えば、仰角)は、セグメント32の長さと同じ長さを有するが、4つの短い端部幅(
図4に水平として示される)によって形成される。セグメント32は、
図2の短い端から短い端によって提供されるアレイ12よりも大きな幅または隆起を有する2Dアレイ12を提供するように再編成される。他の長方形であるが、より矩形の(より長さに類似した幅または方位により類似した隆起)セグメント32によって形成されるアレイ12を提供することができる。
【0045】
1つ以上のセグメント32がもう1つのセグメントに対してスライドされることにより、セグメント32は、3D、ボリューム、または多平面イメージングのための2Dプロファイルにおいて、より四角形のように、または対称的に作成される。例えば、いったん挿入が完了すると、アレイ12は、長くて狭い(
図2および3を参照のこと)挿入配置から、ボリュームイメージングのためのアレイ12まで再構成される。心臓の例では、
図4の2Dアレイ12は心腔内で使用され、一方
図2および3のアレイ12は、アレイ12を心腔内に配置するための誘導または挿入の間に使用される。いったんチャンバに入ると、狭く曲がりくねった血管経路を通過しなければならないにもかかわらず、経食道プローブと同様に、この広い矩形のマトリックストランスデューサが提供される。収縮可能なトランスデューサセグメント32は、内腔への挿入または移動を妨げずに、3Dボリュームイメージングのためのより矩形のプロファイルを作成することができる。
【0046】
膨張可能部分30は、アレイ12の再構成を可能にするように膨張、伸張、または膨張する。セグメント32からの力、流体(例えば、生理食塩水)中にポンプされる、または別の機械的配置を使用することによって、膨張可能部分30は、アレイ12の余地を許容するように拡大する。この膨張は、アレイ12を再構成する前および/またはその間に起こる。
図4の例では、膨張可能部分30は、生理食塩水で膨張されたバルーンである。ピン38は、ガイド36内でスライドされ、以前に膨張されたバルーン内のボリュームイメージングアパーチャ内でアレイ12を形成する(例えば、バルーンは描画の平面に対して直交している)。
【0047】
図5は、比較的長い狭いアパーチャ60と、より正方形のような、またはより長いより広いアパーチャ62との間で、セグメント32をスライド可能に再配置するための別の実施形態を示す。各セグメント32は、隣接するセグメント32の別の傾斜面64と対合する少なくとも1つの傾斜面64を有する。約45度など、あらゆる角度を用いることができる。1つのセグメント32の一端に複数の傾斜面64が用意されてもよい。傾斜面64は、1つまたは複数のガイドワイヤ26からの力が加えられるにつれて、セグメント32を積み重ね、タック解除するようにガイドする。長い狭いアパーチャ60は、端から端まで整列したセグメント32(隣接する短い端)によって挿入するために形成され、より正方形のボリュームイメージングアパーチャ62は、長い側から長い側に積み重ねられたセグメント32によって形成される。互いに隣接する傾斜面64は、2つのアパーチャ60、62間の遷移のためにセグメント32を互いにスライドする。角度64は、スライドしてアパーチャ60、62を形成することを可能にする。
【0048】
1つの実施形態において、セグメント32は、プローブ内の記憶ポケットからセグメント32を場所にスライドすることにより、2次元アレイ12に構成することができる。機械的作用は、プローブのハンドルから引っ張られたガイドワイヤ26によって制御される。また、導体16の少なくとも一部を形成する相互接続フレックス66は、ケブラー織物のような積層型強度部材、又は金属のようなスプリングのような非常に薄いものさえも組み合わされる。ガイドワイヤ26は、セグメント32を所定の位置に引っ張り、結像しながら緊張状態に保つ。張力は、フレックス相互接続部66によっても与えられる。手順が終了すると、ガイドワイヤ26が緩み、相互接続フレックス66がセグメント32を所定の位置に引き戻し、長い狭いアパーチャ60を形成する。ガイドワイヤ26は、代わりに、セグメント32への電気的相互接続の数を2倍にする、追加の補強フレックス相互接続であってもよい。
【0049】
1つのセグメント32(例えば、モジュール1)を所定位置に固定することによって、このセグメント32は、ボリュームイメージングアパーチャ62が展開されていない場合でさえも、イメージングのために常に使用されてもよい。例えば、プローブ18(例えば、心腔内へのカテーテル)を誘導しながら、このセグメント32(例えば、モジュール1)またはインライン状態の複数のセグメント32(例えば、
図5の上部)を長い狭いアパーチャ60に使用することができる。膨張可能部分30は、機械的潤滑性ならびにトランスデューサセグメント32と患者の外部環境との間の音響結合剤を提供する非毒性グリースまたはヒドロゲルで満たされたバルーンであってもよい。
【0050】
他の実施形態では、他の構造が、2つの複数のアパーチャ間でスタッキングしたり、粘着したり、再編成したりするために、互いに相対的にセグメント32を誘導するために提供される。
図6は、アーム68が2つ以上のセグメント32の間を回転可能に連結する例を示す。アーム68は、異なるセグメント32に回転可能に連結する。4つの平行アーム68のような任意の数は、任意の2つ以上のセグメント32の間を連結する。アーム32は、上位セグメント32が位置に入り、下位セグメント32と平行に保たれるように回転する。次いで、1つ以上のセグメント32が、アーム68と連結されたセグメント32の間をスライドすることができる。ガイドワイヤ26又は他の押し込み又は引っ張り構成が、メカニズムを作動させてもよい。
【0051】
1つまたは複数のセンサ74が、いずれかまたは両方のアパーチャ60、62の形成を感知するために提供されてもよい。
図4は、接触センサ74が、ボリュームイメージングアパーチャに対して配置されたようにセグメント32を感知する例を示す。他のタイプのセンサ、例えば、電流、抵抗、光学、赤外、磁気位置、ホール効果、GMR、誘導、または容量センサを使用することができる。センサまたはセンサ74は、セグメント32から分離されているか、取り込まれているかもしれない。センサ74は、アパーチャ形成が検出され、ユーザインタフェースまたはイメージングを制御するプロセッサに伝達されるように位置感知装置である。センサ74は、各トランスデューサセグメント32間の相対的オフセットを測定することができる。オフセットは、異なるセグメント32の使用によるアパーチャ60、62内の任意のギャップを考慮するために、ビーム成形の調整を行うために使用されてもよい。
【0052】
図7は、HIFUにおける使用のための別の実施形態を示す。
図2~4の構造を用いる。セグメント32は、より高い音響エネルギの伝送及び/又はHIFUのためのより長いパルスのための高い「Q」を有するエレメントを有する。2つのセグメント32は、HIFU伝達要素のみを有する可能性がある。他の2つのセグメント32は、ステアリングなしで高周波でのMモードイメージングのような超音波イメージングのためのエレメントと同様にHIFU透過エレメントの両方を含む。例えば、2つの内側セグメント32は、4つのセグメント32すべてによって形成されるHIFUアレイ70に囲まれたMモードイメージングアレイ72を形成する。HIFUエレメントは、中心トランスデューサのレイリー長で固定焦点とすることができる。HIFUは、心臓または膵臓のアブレーションなどの治療に使用されることがある。
【0053】
再び
図1を参照すると、ビームフォーマ52は、方位方向及び/又は仰角方向に沿って電子的に焦点を結ぶ。アパーチャを用いた複数の走査線が走査される。受信動作の間、焦点は深さの関数(すなわち、動的焦点合わせ)として変化することがある。
【0054】
画像処理装置54は、検出器、フィルター、処理器、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、デジタル信号プロセッサ、コントロール処理器、スキャンコンバート、三次元画像処理装置、グラフィック処理装置、アナログ回路、デジタル回路、またはそれらの組合せである。画像処理装置54は、ビーム形成されたデータを受け取り、ディスプレイ56上で画像を生成する。画像は、長い狭いアパーチャの少なくとも一部を用いて挿入中に二次元走査と関連付けられる。画像は、より対称的なボリュームイメージングアパーチャを用いて、挿入後の三次元走査と関連付けられる。ボリュームを表すデータはスキャンによって取得され、画像は3Dスキャンから描出される。
【0055】
図8は、管腔内超音波プローブによる超音波イメージングのための方法の一実施形態のフローチャート図である。プローブ内のスライド可能なサブアレイは、2つの複数のアパーチャで結像するために使用される。
図2~5および7のプローブ、またはスライド可能なサブアレイを有する他の管腔内プローブを用いて、患者内とは異なるアパーチャでイメージングする。
【0056】
追加的、異なる、または少数の動作が提供されることがある。例えば、超音波イメージングシステムを構成するための行為および/または診断または治療のための行為が含まれる。行為は、図示の順序又は異なる順序で実施される。
【0057】
アクト80では、管腔内プローブを患者に挿入する。プローブを血管などの内腔に挿入する。例えば、プローブは心腔内カテーテルである。
【0058】
管腔内プローブは、少なくとも2つのサブアレイを含む。2つのサブアレイは、互いに相対的に移動させることができる別々の装置である。2つのサブアレイは、患者内の内腔に移動するプローブおよび/またはプローブが患者に入ることによるプローブの膨らみまたは他の干渉を回避する方法で挿入されるように配置されている。例えば、2つのサブアレイは短い端から短い端に配置され、幅3、5、または10mm以下の長いて狭い配置を形成する。他のタイプのプローブでは、25mm以下など幅が大きくなることがある。
【0059】
動作82において、サブアレイの1つ以上が、患者をイメージングするために使用される。サブアレイは、幅に沿ってよりもプローブの長さに沿って延在するアパーチャを形成する。例えば、サブアレイは挿入の際に短い端から短い端である。サブアレイの1つ、複数、又は全ては、ビームフォーマと接続して、2Dイメージングのためのアパーチャを形成する。
【0060】
図2の配置では、1つ以上のサブアレイがプローブの長さに対してゼロでない角度にある。この角度は、イメージング面がプローブの長さに対して角度をなすことに帰着する。他の実施形態では、角度はゼロであるか、またはビームフォーマは、プローブの長さに沿った平面内で走査するように操縦する。サブアレイがゼロ角度(
図5参照)で整列されている場合、または異なる角度を説明するためにビーム形成が使用される場合、イメージングに使用されるアパーチャは、複数のサブアレイを含むことができる。
【0061】
挿入を補助するために画像が生成される。挿入のためにアパーチャを用いて走査することにより、二次元画像が生成される。
【0062】
動作84では、2つのサブアレイが再編成される。手動またはモータ駆動力を使用して、サブアレイのうちの1つまたは複数は、プローブ内でスライドされる。例えば、コントロールワイヤが押されたり、引っ張られたりする。
【0063】
1つ以上のサブアレイは、互いに相対するような、他のサブアレイと比較してスライドする。再編成は、挿入の間にイメージングのために形成されたアパーチャから、プローブが患者内に配置されるとイメージングのためのアパーチャまでである。例えば、プローブの先端が心腔内にあると、サブアレイはボリュームイメージングのために別のアパーチャに再編成される。
【0064】
再編成はサブアレイを積み重ねるように動かすか、あるいはそれらを回転させて短い側面ではなく長い側面に沿って並べることがある。例えば、
図5のサブアレイの角度は、アレイを積み重ねるために使用される。別の例として、ガイドのペグは、
図2および
図3のセグメントを互いに逆回転させ、
図4のアレイを形成させる。
【0065】
プローブハウジングは、再編成により、または再編成を可能にするために膨張されてもよい。例えば、流体は、バルーンのような膨張可能部分でプローブのハウジングに送り込まれる。添加された流体は、膨張可能部分を患者内に伸長させ、サブアレイの再編成によって形成されるより大きなまたはより広いアパーチャのためのより多くの余地を作り出す。
【0066】
動作86では、サブアレイの複数を使用して患者をイメージングする。サブアレイは、挿入中にプローブよりも広いアパーチャを形成する。幅を広げると、ボリュームスキャンおよびイメージングが可能になる。例えば、サブアレイは、
図4および5に示されるように、互いに隣接する最も長い側と積み重なっている。
【0067】
サブアレイは、ビームフォーマと接続して、ボリューム、3D、又は多重平面イメージングのためのアパーチャを形成する。アパーチャはボリュームスキャンに使用する。画像は、診断および/または治療を補助するために生成される。ボリュームイメージング用のアパーチャを使用してスキャンすることにより、3Dからレンダリングされたイメージが生成される。
【0068】
動作87では、第2のアパーチャは、展開されない。サブアレイは、第1のアパーチャを形成するように再配置される。スプリング力、制御ワイヤによって加えられた力、または他の力は、アクト82の配置を戻すためにサブアレイを再編成する。
【0069】
動作88において、ハウジングのバルーンまたは膨張可能部分は、収縮または平らにされている。次いで、このプローブは、動作89において除去され得る。
【0070】
本発明は、様々な実施形態を参考にして上記に記載されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更および改変を行うことができる。したがって、前述の詳細な説明は限定的ではなく例示的なものと見なされ、すべての等価物を含む以下のクレームは本発明の精神と範囲を定義することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
ハウジング50はガイド36を含む。ガイド36は、ハウジング50に沿ってピン38を機械的に誘導するための溝、柵、チェーン、滑車、又はその他の配置である。ガイド36は、ハウジング50の内部にある。ガイド36は、ハウジング自体の溝であってもよく、又はハウジング50の内部に支持又は取り付けられた構造であってもよい。ガイド36は、一部又は全てのピン38がハウジング50内で長手方向にスライドすることを可能にする。こスライドは、セグメント32が互いに異なる位置をとることを可能にすることにより、アレイ12の再構成を可能にする。1つまたは複数のピン38は、ハウジング50に対して適所に固定されてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
ペグまたはピン38は、金属、プラスチック、または他の材料である。ガイド36に沿ってスライドすることを可能にしながらガイド36と嵌合するための車輪、ギア、またはボールベアリング構造を設けてもよい。あるいは、ピン38は、ホイールまたは回転可能な構造体なしでガイド36に嵌め込まれ、スライドする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
ガイドワイヤ26は、セグメント32の1つ以上に接続して、ガイド36に沿ってセグメント32を主導する。例えば、ガイドワイヤ26は、ハンドルに最も近い、またはプローブ18の先端に最も近いセグメント32のピンホルダに接続する。ワイヤ26を引っ張ることによって、セグメント32はガイド36内をスライドする。スプリング34は、ピン38がハウジング50又はガイド36に固定されている最後のセグメント32を除いて、他のセグメント32もガイド36上をスライドするようにする。セグメント32を異なるまたは元のアパーチャ形状に戻すために、ガイドワイヤ26を放出するか、または反対方向に移動させる。ガイドワイヤ26からの力の有無にかかわらず、スプリング34はセグメント32の一部をガイド36に沿ってスライドさせる。セグメント32は元のアパーチャに戻る。ガイドワイヤ26は、マルチエレメントトランスデューサを互いに対してスライドさせるための制御ワイヤである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
図5は、比較的長い狭いアパーチャ60と、より正方形のような、またはより長いより広いアパーチャ62との間で、セグメント32をスライド可能に再配置するための別の実施形態を示す。各セグメント32は、隣接するセグメント32の別の傾斜面64と対合する少なくとも1つの傾斜面64を有する。約45度など、あらゆる角度を用いることができる。1つのセグメント32の一端に複数の傾斜面64が用意されてもよい。傾斜面64は、1つまたは複数のガイドワイヤ26からの力が加えられるにつれて、セグメント32を積み重ね、タック解除するようにガイドする。長い狭いアパーチャ60は、端から端まで整列したセグメント32(隣接する短い端)によって挿入するために形成され、より正方形のボリュームイメージングアパーチャ62は、長い側から長い側に積み重ねられたセグメント32によって形成される。互いに隣接する傾斜面64は、2つのアパーチャ60、62間の遷移のためにセグメント32を互いにスライドする。
傾斜面64は、スライドしてアパーチャ60、62を形成することを可能にする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
1つの実施形態において、セグメント32は、プローブ内の記憶ポケットからセグメント32を場所にスライドすることにより、2次元アレイ12に構成することができる。機械的作用は、プローブのハンドルから引っ張られたガイドワイヤ26によって制御される。また、導体16の少なくとも一部を形成する相互接続フレックス66は、ケブラー織物のような積層型強度部材、又は金属のようなスプリングのような非常に薄いものさえも組み合わされる。ガイドワイヤ26は、セグメント32を所定の位置に引っ張り、結像しながら緊張状態に保つ。張力は、フレックス相互接続部66によっても与えられる。手順が終了すると、ガイドワイヤ26が緩み、フレックス相互接続66がセグメント32を所定の位置に引き戻し、長い狭いアパーチャ60を形成する。ガイドワイヤ26は、代わりに、セグメント32への電気的相互接続の数を2倍にする、追加の補強フレックス相互接続であってもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
他の実施形態では、他の構造が、2つの複数のアパーチャ間でスタッキングしたり、粘着したり、再編成したりするために、互いに相対的にセグメント32を誘導するために提供される。
図6は、アーム68が2つ以上のセグメント32の間を回転可能に連結する例を示す。アーム68は、異なるセグメント32に回転可能に連結する。4つの平行アーム68のような任意の数は、任意の2つ以上のセグメント32の間を連結する。アーム
68は、上位セグメント32が位置に入り、下位セグメント32と平行に保たれるように回転する。次いで、1つ以上のセグメント32が、アーム68と連結されたセグメント32の間をスライドすることができる。ガイドワイヤ26又は他の押し込み又は引っ張り構成が、メカニズムを作動させてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波イメージングのための超音波プローブであって、
患者内へ挿入するために構成されたハウジングであって、膨張可能部分を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内のガイドと、
前記ガイドに連結されたエレメントの第1の2次元アレイと、
前記ガイドに連結されたエレメントの第2の2次元アレイと、
を含み、
前記第1の2次元アレイが、前記第2の2次元アレイに対して前記ガイドに沿ってスライド可能であり、前記ハウジングおよび前記第1および第2の2次元アレイが患者内にある間、超音波イメージングの第1および第2のイメージングアパーチャを形成する、
超音波トランスデューサ。
【請求項2】
前記ハウジングが、前記第1及び第2の2次元アレイに隣接する膨張可能部分を含み、
前記第1のイメージングアパーチャが、前記膨張可能部分の膨張を伴わずに前記ハウジング内にあり、
前記第2のイメージングアパーチャが、前記膨張可能部分の膨張を伴って前記ハウジング内にある、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項3】
前記第1の2次元アレイの第1の端部が、第1のピンで前記ガイドに接続されるとともに、前記第2の2次元アレイの第1の端部が、第2のピンで前記ガイドに接続され、
スプリングが、前記第1の2次元アレイを前記第2の2次元アレイに接続し、前記スプリングが、前記第1の2次元アレイの第2の端部および前記第2の2次元アレイの第2の端部に接続される、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項4】
前記第1のイメージングアパーチャが、前記第2のイメージングアパーチャよりも長くかつ幅が狭い、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項5】
前記第1および第2の2次元アレイが、それぞれ、端部が側部よりも短い長方形アレイを含み、
前記第1のイメージングアパーチャが、前記第2の2次元アレイの前記端部のうちの1つに隣接する前記第1の2次元アレイの前記端部のうちの1つを有し、
前記第2のイメージングアパーチャが、前記第2の2次元アレイの側部のうちの1つに隣接する前記第1の2次元アレイの側部のうちの1つを有する、
請求項4に記載の超音波プローブ。
【請求項6】
前記第2のイメージングアパーチャが、前記第1の2次元アレイの側面の長さおよび前記第1および第2の2次元アレイの両方の末端の長さの少なくとも合計の幅を有する矩形または長方形の形状を含む、請求項5に記載の超音波プローブ。
【請求項7】
前記ガイドに沿って前記第1の2次元アレイをスライドさせるために、少なくとも前記第1の2次元アレイに接続されたワイヤをさらに含む、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項8】
第3および第4の2次元アレイをさらに含み、
前記第2のイメージングアパーチャが、並べて配置された前記第1、第2、第3、および第4のアレイを含む、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項9】
前記第1のイメージングアパーチャが、前記ハウジングの長軸に対してゼロ以外の角度で配置された前記第1および第2の2次元アレイの最長軸を有する、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項10】
前記第1および第2の2次元アレイに接続された緩いワイヤをさらに備える、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項11】
前記第1の2次元アレイが、第1の角度を有する表面を有し、
前記第2の2次元アレイが、第2の角度を有する表面を有し、
前記第1の角度を有する表面と、隣接する第2の角度を有する表面とが、前記第2の角度を有する表面に沿って前記第1の角度を有する表面をスライドさせることによって、前記第1の2次元アレイを前記第2の2次元アレイにスタッキングされる、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項12】
前記第1および第2の2次元アレイが、平行アームによって互いに回動可能に接続される、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項13】
前記第2のイメージングアパーチャの形成および/または前記第1のイメージングアパーチャの形成を感知するように構成されたセンサをさらに含む、請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項14】
カテーテルまたは管腔内プローブのための超音波アレイであって、
患者内へ挿入するために構成されたハウジングと、
前記ハウジング内で相対的にスライドすることができる複数のマルチエレメントトランスデューサであって、前記マルチエレメントトランスデューサが患者内で第1および第2のイメージングアパーチャで構成可能であり、前記第1のイメージングアパーチャが前記第2のイメージングアパーチャとは形状が異なり、前記第1のイメージングアパーチャが前記第2のイメージングアパーチャに配置された前記トランスデューサからスライドするによって形成される、複数のマルチエレメントトランスデューサと、
を含む超音波アレイ。
【請求項15】
前記ハウジングが、
バルーンセクションを含み、流体が前記第2のイメージングアパーチャのための前記バルーンセクションを、第2のイメージングアパーチャのための流体がバルーン部分を膨らませるとともに、
前記マルチエレメントトランスデューサの少なくとも1つに接続された制御ワイヤを含み、前記制御ワイヤが、前記マルチエレメントトランスデューサを互いにスライドするように構成された、
請求項14に記載の超音波アレイ。
【請求項16】
前記マルチエレメントトランスデューサは、前記マルチエレメントトランスデューサを積み重ねるように案内するために、隣接する傾斜面を有する、請求項14に記載の超音波アレイ。
【請求項17】
超音波イメージングのための方法であって、
管腔内プローブを患者に挿入するステップであって、前記管腔内プローブが少なくとも2つのサブアレイを含む、ステップと、
前記管腔内プローブの長さに沿って主に伸びる第1のアパーチャとして少なくとも前記2つのサブアレイを使用してイメージングするステップであって、前記2つのサブアレイが前記管腔内プローブの長さに沿って互いに隣接する、ステップと、
前記患者内で前記2つのサブアレイを第2のアパーチャに再配置するステップと、
前記2つのサブアレイを前記第2のアパーチャとしてイメージングするステップと、
を含む方法。
【請求項18】
再配置するステップが、
前記2つのサブアレイの少なくとも1つを前記2つのサブアレイの別の1つに対して相対的にスライドするステップと、
前記第2のアパーチャの余地ができるように流体で前記管腔内プローブを膨張するステップと、
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記再配置するステップが、
前記2つのサブアレイのうちの少なくとも1つを、前記2つのサブアレイのうちの別のサブアレイに対して、傾斜した表面に沿ってスライドさせるステップを含み、
前記傾斜した表面に沿ってスライドさせるステップが、前記2つのサブアレイをスタッキングする、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記管腔内プローブが、心腔内エコーカテーテルを含み、
前記第1のアパーチャを用いたイメージングするステップが、前記心腔内エコーカテーテルの縦軸に対して複数の非ゼロ角での前記2つのサブアレイの長さによりイメージングするステップを含み、
前記第2のアパーチャを用いたイメージングするステップが、互いに隣接する最も長い側を有する前記2つのサブアレイによりボリュームスキャニングするステップを含む、
請求項17に記載の方法。
【外国語明細書】