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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183060
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】テープフリー包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/10 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
B65D5/10 Z
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083857
(22)【出願日】2022-05-23
(31)【優先権主張番号】202110590454.9
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517133219
【氏名又は名称】張瑞洋
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】張瑞洋
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA05
3E060CG12
3E060DA30
(57)【要約】
【課題】テープフリー包装箱の提供
【解決手段】開放状態または閉合状態を呈するテープフリー包装箱であって、テープレス包装箱には、箱体と、箱体の開口端の対向辺にそれぞれ設けられる2つの舌板と、一端が一体成形またはスライドして、舌板のうちの1つに設けられる、接続部材とが含まれている。テープフリー包装箱が閉じている場合、接続部材の一方の端部は、2つの舌板の一方に接続され、接続部材のもう一方の端部は、2つの舌板のもう一方に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放状態又は閉合状態を呈するテープフリー包装箱であって、
箱体と、2つの舌板と、二側タブと、接続部材と、を含み、
前記2つの舌板は、前記箱体の開口端の対向辺にそれぞれ設けられ、そのうちの1つの前記舌板の下面に連接板が取りつけられ、
前記二側タブは、前記箱体の開口端のもう1つの対向辺にそれぞれ設けられ、
前記接続部材は、一端が一体成形またはスライド可能に前記2つの舌板
のもう一方に接続され、
前記テープフリー包装箱が閉じている場合、前記接続部材のもう一端は、前記2つの舌板のもう一方に接続され、前記連接板は前記二側タブの上方に位置することを特徴とする、
テープフリー包装箱。
【請求項2】
前記接続部材は、前記舌板の自由端に形成された接続部を含み、前記接続部には、張り出しセグメントと連接セグメントとを備え、前記張り出しセグメントの幅は前記連接セグメントの幅よりも広く、前記接続部は互いに形状が係合し、もう1つの連接板は、別の1つの前記舌板の上面に取り付けられ、前記テープフリー包装箱が閉じている場合、前記接続部材のもう一端は、前記2つの舌板のもう一方に接続され、前記連接板ともう1つの前記連接板が係合部材を介して互いに重ね合わせて接続することを特徴とする、請求項1に記載のテープフリー包装箱。
【請求項3】
前記接続部の形状は、水滴状、矢印状、台形、またはキノコ状であることを特徴とする、請求項2に記載のテープフリー包装箱。
【請求項4】
前記係合部材は、前記2つの連接板の表面に1つの親ボタンと1つの子ボタン、または前記2つの連接板の表面に2つのマジックステッカー(登録商標)、または前記2つの連接板の表面に2つの磁気ブロックで配置されることを特徴とする、請求項2に記載のテープフリー包装箱。
【請求項5】
前記連接板の対向する両端には、それぞれ、延伸板が形成され、前記延伸板の内側面と前記箱体の外側面が補強接続部材で互いに接続されていることを特徴とする、請求項2から4のいずれか1つの請求項に記載のテープフリー包装箱。
【請求項6】
前記補強接続部材は、前記延伸板の内側面と前記箱体の外側面の両方に設けられ、前記補強接続部材がマジックステッカーまたは4ピースバックルであることを特徴とする、請求項5に記載のテープフリー包装箱。
【請求項7】
前記連接板の対向する両端には、それぞれ、延伸板が形成され、前記箱体に、前記延伸板が挿入されるスロットが形成されていることを特徴とする、請求項2から4のいずれか1つの請求項に記載のテープフリー包装箱。
【請求項8】
前記2つの舌板は、それぞれ、その外側の表面にシールと掛けリングが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のテープフリー包装箱。
【請求項9】
前記箱体は、一体成形された矩形箱体であり、前記2つの舌板は前記箱体の上開口端および/または下開口端に成形され、前記接続部材はシールプルストリップであり、前記接続部材が前記箱体の前記上開口端および/または前記下開口端の長手方向に沿って配置され、前記接続部材は、水平セグメントと、2つの延伸連接セグメントとを含み、前記2つの延伸連接セグメントは前記水平セグメントの長手方向の対向する両側に一体成形され、前記水平セグメントには、複数のバックル穴と複数のウエスト穴があり、前記バックル穴と前記ウエスト穴は、それぞれ、前記水平セグメントの長手方向の両側に位置され、前記箱体には複数の係合ブロックがあり、前記係合ブロックは、それぞれ、前記バックル穴と前記ウエスト穴に対応して、前記係合ブロックは、前記箱体の前記長手方向の対向する両側の舌板にネジでそれぞれ接続され、前記接続部材は片側の前記舌板に移動可能に接続され、前記ウエスト穴に対応する前記係合ブロックは、前記ウエスト穴をネジで貫通して片側の前記舌板に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のテープフリー包装箱。
【請求項10】
前記係合穴は、前記係合ブロックの外形形状に対応する主貫通穴と、前記ネジに対応するシフト穴とを含み、前記主貫通穴と、前記シフト穴が連通し、前記係合ブロックと前記箱体の表面との間には、前記接続部材が活動するための隙間が形成され、前記テープフリー包装箱が閉じている場合、前記水平セグメントに対応する前記係合ブロックは前記水平セグメントの前記バックル穴を通過し、前記ネジは対応する前記シフト穴に嵌め込まれることを特徴とする、請求項9に記載のテープフリー包装箱。
【請求項11】
前記箱体の幅方向の対向する両側に、それぞれ、第2係合ブロックが設けられ、各前記第2係合ブロックは、第2ネジを介して前記延伸連接セグメントに係合されることを特徴とする、請求項10に記載のテープフリー包装箱。
【請求項12】
前記接続部材は、前記箱体の長手方向に対向する両側に跨って設けられた前記舌板の間に対応し、前記2つの延伸連接セグメントはそれぞれ、前記箱体の幅方向寄りの対向する両側面に対応して折り畳まれ、前記箱体の幅方向にある前記第2係合ブロックは、それぞれ片側の前記延伸連接セグメントを貫通する前記バックル穴に対応し、前記第2ネジは、前記シフト穴に嵌め込まれ、前記水平セグメントの長さは、前記箱体の長さと等しくなることを特徴とする、請求項11に記載のテープフリー包装箱。
【請求項13】
前記水平セグメントは、配置される前記係合穴の数をAとし、配置される前記ウエスト穴の数をBとし、前記箱体の前記上開口端と前記下開口端は、前記長手方向の前記舌板ごとに配置される前記係合ブロックの数をCとし、 A=B=C、C≧2であることを特徴とする、請求項12に記載のテープフリー包装箱。
【請求項14】
前記箱体の幅方向の少なくとも前記2つの側面の1つには、取り外し防止バックルが設けられ、前記取り外し防止バックルは、少なくとも前記2つの側面の1つを貫通し、前記箱体の外側に伸びる部分に取り外し防止ストラップ掛け穴を備え、前記2つの側面の一側の前記延伸連接セグメントには前記バックル穴があり、もう一側には前記延伸連接セグメントに貫通穴が配置され、シール状態の場合、前記取り外し防止バックルは、最初に前記貫通穴を貫通し、前記取り外し防止ストラップ掛け穴は、その後、取り外し防止ストラップに挿入されることを特徴とする、請求項12に記載のテープフリー包装箱。
【請求項15】
前記延伸連接セグメントの両側のエッジには、指引き出し貫通穴が設けられていることを特徴とする、請求項12に記載のテープフリー包装箱。
【請求項16】
前記箱体の上下両側が長手方向に位置する前記舌板には、複数組の係合構造が形成され、前記係合構造の各組は、タブとスロットで構成され、前記タブは外側の幅が広く、内側の幅が狭く、且つスロットの形状に対応し、前記タブは、一側の前記舌板の前記長手方向の縁部に成形され、前記スロットは、もう一側の前記舌板の長手方向の縁部に成形され、同じ側の前記舌板の前記タブの横に別のスロットが形成されることを特徴とする、請求項12に記載のテープフリー包装箱。
【請求項17】
前記係合構造の数はDであり、D≧2であることを特徴とする、請求項16に記載のテープフリー包装箱。
【請求項18】
前記箱体の前記上開口端及び/又は前記下開口端の長手方向の一側の舌板の内面には、前記ネジにより前記連接板が固定接続され、前記連接板の長さはEであり、前記舌板の長手方向の長さはFであり、閉合状態にあるときの幅方向に対する前記両側の舌板間の距離はGであり、F>E>Gであることを特徴とする、請求項12に記載のテープフリー包装箱。
【請求項19】
前記箱体の4つの外側面の少なくとも1つは、滑り止め面として配置され、前記滑り止め面は、滑り止め膜か、粗面を形成することを特徴とする、請求項12から17のいずれか1つの請求項に記載のテープフリー包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱の技術分野、特にテープフリー包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
包装箱は、主に輸送の取り扱いと保管を容易にする。従来の包装箱の開口部は、基本的にテープで密封され、包装箱の開口部の舌板は、主に対称的な直線形状である。日常使用の過程で、物品を積んだ包装箱は、転用中に傷がついたり、テープが緩んだり、粘着性が弱くなったりすると、開口部が閉じられず、製品が露出してしまう。悪い心を持つ接触者に遭うと、箱の開口部を再シールする前に、箱の中身の一部が取られることも一般的である。また、テープシールの採用は、環境保護や安定性の保証が困難であり、加工プロセスにおいて、より多くのシール工程を設置し、加工コストを増加させ、生産効率を低下させる。このような状況を考えると、解決が急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、テープシールを必要とせず、独自の構造によってタイトな閉合を達成し、長いライフサイクルのテープフリー包装箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、テープフリー包装箱を開閉可能な状態で提供し、テープフリー包装箱は、箱体と、箱体の開口端の対向辺にそれぞれ設けられた2つの舌板と、2つの舌板の片方に一端が一体成形又はスライド可能に設けられる接続部材とを含む。テープフリー包装箱が閉じている場合、接続部材のもう一端は、2つの舌板のもう一方に接続される。
【0005】
好ましい態様として、接続部材は、舌板の自由端に形成された接続部を含み、接続部には、連接セグメントの幅よりも広い幅を持つ張り出しセグメントと、互いに形状が係合する連接セグメントがある。このうち、2つの連接板は、一方の舌板の上面と他方の舌板の下面とにそれぞれ設けられている。テープフリー包装箱が閉じている場合、接続部材のもう一端は、2つの舌板のもう一方に接続され、2つの連接板を係合部材を介して互いに重ね合わせて接続する。
【0006】
好ましい態様として、箱体の開口端は矩形に配置され、箱体の開口端の4つの側面には舌板が設けられ、最外側の対向する両側の舌板の自由端は互いに嵌合し、互いに交錯して嵌合する接続部を形成する。
【0007】
好ましい態様として、接続部は、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい水滴状、矢印状、台形、キノコ状のうちの1つ、または1つ以上の組み合わせに配置されている。
【0008】
好ましい態様として、係合部材は、一側の連接板の内面に設けられた複数の親ボタンと、親ボタンの位置に対応して、対向するもう一側の連接板の外面に設けられた複数の子ボタンと、からなる。または、係合部材は、一側の連接板の内面に設けられたマジックステッカーと、前記マジックステッカーに対応するもう一側の連接板の外面に設けられた別のマジックステッカーとからなる。あるいは、係合部材は、一方の側連接板の内面に設けられた磁性ブロックと、この磁性ブロックの位置に対応する対向側の連接板の外面に設けられた他の磁性ブロックと、からなる。
【0009】
好ましい態様として、最外層側の連接板の対向する両端に、箱体の外側面と補強接続部材で互いに接続された延伸板が形成されている。
【0010】
好ましい態様として、補強接続部材はマジックステッカー(登録商標)、4ピースバックルとして配置される。
【0011】
好ましい態様として、2つの連接板の対向する両端に延伸板が形成され、内層の対向する両側に舌板と箱体の接続部に延伸板が挿入されるスロットが形成されている。
【0012】
好ましい態様として、最外層の舌板の外面にプラスチックシールが取り付けられ、最外側の対向するもう一側のの舌板の外面に掛けリングが設けられている。
【0013】
好ましい態様として、箱体は、箱体の上開口端および/または下開口端に成形された2つの舌板を一体成形した矩形箱体である。接続部材は、箱体の上開口端および/または下開口端の長手方向に沿って配置されたシールプルストリップである。接続部材は、水平セグメントと、水平セグメントの長手方向の対向する両側に一体成形された2つの延伸連接セグメントとを含む。水平セグメントには、複数のバックル穴と複数のウエスト穴があり、これらのバックル穴とウエスト穴は、水平セグメントの長手方向の両側に配置されている。箱体には複数の係合ブロックがあり、これらの係合ブロックは、それぞれバックル穴とウエスト穴に対応して、箱体の長手方向の対向する両側の舌板にネジでそれぞれ接続される。接続部材は片側の舌板に移動可能に接続され、ウエスト穴に対応する係合ブロックは、ウエスト穴をネジで貫通して片側の舌板に接続されている。
【0014】
好ましい態様として、係合穴は、係合ブロックの外形形状に対応する主貫通穴と、ネジに対応するシフト穴とを含み、主貫通穴と、シフト穴が連通する。係合ブロックと箱体の表面との間には、接続部材が活動するための隙間が形成されている。テープフリー包装箱が閉じている場合、水平セグメントに対応する係合ブロックは水平セグメントのバックル穴を通過し、ネジは対応するシフト穴に嵌め込まれる。
【0015】
好ましい態様として、箱体の幅方向の対向する両側にそれぞれ第2係合ブロックが設けられ、各第2係合ブロックは、第2ネジを介して延伸連接セグメントに係合される。
【0016】
好ましい態様として、接続部材は、箱体の長手方向に対向する両側に跨って設けた舌板の間に対応する。2つの延伸連接セグメントはそれぞれ、箱体の幅方向寄りの対向する両側面に対応して折り畳まれ、箱体の幅方向にある第2係合ブロックは、それぞれ片側の延伸連接セグメントを貫通するバックル穴に対応し、第2ネジは、シフト穴に嵌め込まれる。水平セグメントの長さは、箱体の長さと等しくなる。
【0017】
好ましい態様として、水平セグメントは、配置される係合穴の数を Aとし、配置されるウエスト穴の数をBとし、箱体の上開口端と下開口端は、長手方向の舌板ごとに配置された係合ブロックの数をCとし、A=B=C、C≧2である。
【0018】
好ましい態様として、箱体の幅方向の少なくとも2つの側面の1つには、取り外し防止バックルが設けられ、取り外し防止バックルは、少なくとも2つの側面の1つを貫通し、箱体の外側に伸びる部分に取り外し防止ストラップ掛け穴を備えている。そのうち、2つの側面の一側の延伸連接セグメントにはバックル穴があり、もう一側には延伸連接セグメントに貫通穴が配置されている。シール状態の場合、取り外し防止バックルは、最初に貫通穴を貫通し、取り外し防止ストラップ掛け穴は、その後、取り外し防止ストラップに挿入される。
【0019】
好ましい態様として、延伸連接セグメントの両側のエッジに指引き出し貫通穴が設けられている。
【0020】
好ましい態様として、箱体の上下両側が長手方向に位置する舌板には,複数組の係合構造が形成されている。係合構造の各組は、タブとスロットで構成され、タブは外側の幅が広く、内側の幅が狭く、且つスロットの形状に対応する。このタブは、一側の舌板の長手方向の縁部に成形され、スロットは、もう一側の舌板の長手方向の縁部に成形され、同じ側の舌板のタブの横に別のスロットが形成される。
【0021】
好ましい態様として、係合構造の数は、D、D≧2であるように配置される。
【0022】
好ましい態様として、箱体の上開口端及び/又は下開口端の長手方向の一側舌板の内面には、ネジ止めにより連接板が接続され、該連接板の長さはEであり、該舌板の長手方向の長さはFであり、閉合状態にあるときの幅方向に対する両側の舌板間の距離はGであり、F>E>Gである。
【0023】
好ましい態様として、箱体の4つの外側面の少なくとも1つは、滑り止め面として配置されている。
【0024】
好ましい態様として、滑り止め面は、滑り止め膜として配置されるか、粗面を形成する。
【0025】
好ましい態様として、ウエスト穴の幅はMであり、ネジの直径はN、M=Nである。
【発明の効果】
【0026】
本発明の有益な効果は、箱体の開口端の対向側の舌板に、両端が2つの舌板を接続する接続部材を備えていることで、テープフリー包装箱が閉じた状態のときに、箱体の開口部をテープシールなしでしっかりと閉じることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1実施形態である。
図2】本発明の箱体が閉じた状態にある第1実施形態である。
図3】対向する両側接続部の平面図である。
図4】本発明の第3実施形態である。
図5】本発明の第4実施形態である。
図6】本発明の第5実施形態である。
図7】本発明の第7実施形態である。
図8】本発明の第8実施形態である。
図9】本発明の第9実施形態の使用状態を示す斜視図である。
図10】本発明の第9実施形態が開放状態を示す斜視図である。
図11】本発明の第9実施形態が開放状態の斜視図(別の角度)である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の特徴、技術的手セグメント、および達成された特定の目的、機能をより深く理解するために、以下、本発明の具体的な実施形態および図面と併せてさらに詳細に説明する。
【0029】
本発明において、「配置」、「接続」、「連接」、「固定」という用語は、特に断りのない限り、広い意味で理解されるべきである。たとえば、固定連接、取り外し可能な連接、または一体的に連接できる。機械的または電気的に接続することができ、直接または中間媒体を介して間接的に接続することができ、2つの部材の内部を接続することができる。当業者であれば、本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて理解することができる。
【0030】
図1~3に示すように、第1実施形態では、本発明は、開放状態又は閉合状態を呈するテープフリー包装箱を提供する。該テープフリー包装箱は箱体10と、箱体10の開口端の対向辺にそれぞれ設けられた2つの舌板11と、を備える。接続部材40は、一端が2つの舌板11の一方に固設され、より詳細には、接続部材40の一端が2つの舌板11のうちの一方に一体成形されている。テープフリー包装箱が閉じている場合、接続部材のもう一方の端部は、2つの舌板11の他方に接続されている。
【0031】
本実施形態では、箱体10の開口端は、舌板11を周方向に囲んで設け、最外側の対向する両側を覆う舌板11には、接続部材40が設けられている。接続部材40は、対向する両側の舌板11の自由端によって形成する、互いに係合し、互いに交錯して嵌合し、張り出しセグメント16の幅が連接セグメント23の幅よりも大きい接続部12を備える。接続部12は、水滴状に設けられ、外側連接板14は、一側の舌板11の下面に配置され、この一側の舌板11の接続部12に対応する位置に配置されている。
内側連接板13は、反対側の舌板11の上面に設けられ、この一側舌板11上の接続部12に対応する位置にあり、外側連接板14が内側連接板13の直上にあるとき、箱体10は密閉状態にあり、内側連接板13と外側連接板14とは係合部材を介して接続されている。係合部材は、外側連接板14の内面に設けられた複数の親ボタン21と、親ボタン21に対応する内側連接板13の外面に設けられた複数の子ボタン19とを備えている。外側連接板14、内側連接板13が接続されたときの平坦性を確保するために、親ボタン21は、外側連接板14の内面に埋め込まれ、内面と平坦である。親ボタン21と子ボタン19との係合により、内側連接板13と外側連接板14とが密着連接する。一方、着脱防止効果を得るためには、最外側の一方の舌板11がプラスチックシール15に接続され、最外側の対向する側の舌板11に掛けリング22が設けられている。箱を開けるには、プラスチックシール15を壊す必要があり、プラスチックシール15が壊れていると判明した場合、箱は、すでに開けられた可能性を持っている。
本実施形態では、両側が互いに係合し、互いに交錯して嵌合し、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい接続部が箱体開口の密閉を実現する。張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きいため、移動中に対向する両側の舌板が反対方向に外れるのを効果的に防止し、テープシールを必要とせず、外側連接板と内側連接板を介して接続部を押し付け、閉合する際の緊密度を高める。一方、箱口を開く際には、接続部12が不規則な形態であり、互いに係合し、互いに交錯して嵌合し、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい連接関係にあるため、1つずつ開くと、接続部12が変形し、再び閉合するときのシール度に影響を与える。したがって、外側連接板14と内側連接板13との組み合わせを得て、接続部12を変形させることなく一度に接続部12を分離することができ、これにより使用回数が向上する。
【0032】
好ましい実施形態では、係合部材は、外側連接板14の内面に設けられたマジックステッカーと、前記マジックステッカーに対応する内側連接板13の外面に設けられた別のマジックステッカーとを含む。
【0033】
好ましい実施形態では、係合部材は、外側連接板14の内面に設けられた磁気ブロックと、前記磁気ブロックに対応する内側連接板13の外面に設けられた別の磁気ブロックとを含む。
【0034】
第2実施形態では、箱体10が矩形状に設けられ、箱体10の開口端の四辺に舌板11が設けられ、対向する両側の舌板11の自由端は互いに係合し、互いに交錯して嵌合する接続部12が形成され、残りは第1実施形態と同様である(図示せず)。このような構成により、箱体の開口端に積層された二重接続部12が実現され、閉合の締め付け度が一層強化される。
【0035】
第3実施形態では、図4に示すように、接続部12は、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい矢印形状に設けられ、残りは第1実施形態と同様である。
【0036】
第4実施形態は、図5に示すように、接続部12は、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい台形に設けられ、残りは第1実施形態と同様である。
【0037】
第5実施形態では、図6に示すように、接続部12は、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きいきのこ状に設けられ、残りは第1実施形態と同様である。
【0038】
第6実施形態では、接続部12は、張り出しセグメントの幅が連接セグメントの幅よりも大きい組み合わせ形態に設けられ、残りは第1実施形態と同じである(図示せず)。
【0039】
第7実施形態では、図7に示すように、外側連接板14の両端に延伸板18が形成され、延伸板18が補強接続部材17を介して箱体10の外側面に接続され、補強接続部材17がマジックステッカー、4ピースバックルとして設けられ、残りは第1実施形態と同様である。このような構造配置により、閉合の締付け度が強化される。
【0040】
第8実施形態では、図8に示すように、外側連接板14、内側連接板13の対向する両端に延伸板18が形成され、内層の対向する両側の舌板11と箱体10との連接箇所に延伸板18が挿入されるスロット20が形成され、残りは第1実施形態と同様である。このような構造配置により、閉合の締付け度がさらに強化される。
【0041】
第9実施形態は、図9~11に示すように、開状態又は閉状態をとることができるテープフリー包装箱である。テープフリー包装箱は、箱体10と、箱体10の開口端の反対側にそれぞれ設けられた2つの舌板11と、一端がこの2つの舌板11の一方にスライドして設けられた接続部材40とを含む。より詳細には、接続部材40は、舌板11の長手方向に沿ってスライド可能である。テープフリー包装箱が閉じていると、接続部材40の他端は、舌板11の他方を接続する。
本実施形態では、箱体10は、一体に折り畳まれて、成形された矩形箱体である。箱体10の上開口端及び下開口端は、いずれも舌板11が周方向に成形され、この接続部材40は、箱体の上開口端及び/又は下開口端に沿ってその長手方向に配置されたシールプルストリップである。シールストリップは、ある程度の靭性を持つプラスチック(ポリエチレンまたはポリプロピレン)で用いることができる。接続部材40は、水平セグメント41と、水平セグメント41の長手方向の対向する両側に一体成形された延伸連接セグメント42とを含む。水平セグメント41の長さは箱体10の長さと等しく、水平セグメント41は長手方向の片側に複数の係合穴411が設けられ、水平セグメント41の長手方向の他側には係合穴411に対応するウエスト穴412が複数設けられ、片側の延伸連接セグメント42には係合穴411が設けられている。箱体10の長手方向の対向する両側の舌板11は、それぞれ係合穴411及びウエスト穴412に対応する複数の係合ブロック413をネジ30を介して接続されている。係合ブロック413と箱体10の表面との間には、接続部材40が活動するための隙間が形成されている。ウエスト穴412に対応する側の係合ブロック413は、ウエスト穴412を貫通するネジ30を介して、接続部材40を片側の舌板11に移動可能に接続する。
箱体10の幅方向の対向する両側面には、延伸連接セグメント42に係合する係合ブロック413(又は第2係合ブロック)がネジ30(又は第2ネジ)を介して接続されている。係合穴411は、係合ブロック413の外形形状に対応する主貫通穴47と、ネジ30に対応するシフト穴46とを含み、主貫通穴47と、シフト穴46とが連通する。主貫通穴47は円形に配置され、係合ブロック413の形態は円形に配置され、ウエスト穴412の長さは係合ブロック413の直径に等しく、またはそれ以上である。
【0042】
使用時には、上下両側の接続部材40は、箱体10の長手方向に対向する両側に跨って設けた舌板11の間に対応する。両側の延伸連接セグメント42はそれぞれ、箱体10の幅方向寄りの対向する両側面に対応して折り畳まれ、箱体10の幅方向の対向する両側に位置する係合ブロック413は、それぞれ、片側に延伸連接セグメント42を貫通する係合穴411に対応し、そしてネジ30は、対応するシフト穴46内に嵌め込まれる。水平セグメント41に対応する係合ブロック413は、水平セグメント41の係合穴411を貫通し、そしてネジ30は、対応するシフト穴46に嵌め込まれる。
本発明は、貼り付けることなく、接続部材40(シールプルストリップ)を引っ張り、係合穴411と係合ブロック413との係合によりシールを実現するだけでよく、取り外しが必要な場合には、接続部材40を逆引きして係合ブロック413を係合穴411から離脱させることだけでよく、簡便かつ迅速に、本発明のライフサイクルを直接増加させることができる。一体成形された長方形の箱体は、貯蔵が必要な場合には、箱体10を折り線で平らにするだけでよく、積み重ねて収納でき、保管スペースを節約することができる。
【0043】
水平セグメント41は、配置される係合穴411の数をAとし、配置されるウエスト穴412の数をBとし、箱体10の上開口端と下開口端は、長手方向の舌板11ごとにに配置された係合ブロックの数をCとし、A=B=C、C≧2である。本実施形態では、水平セグメント41に設けられている係合穴411の数は2個であり、水平セグメント41に設けられているウエスト穴412の数は2個であり、箱体10の上開口端及び下開口端は長手方向に位置する舌板11ごとに2個の係合ブロック413が設けられている。
【0044】
好ましい実施形態では、箱体10の幅方向の対向する両側内壁には、それぞれ、係合穴411のない側の延伸連接セグメント42に対応する取り外し防止バックル51が設けられている。取り外し防止バックル51が箱体を貫通して、箱体から出る部分には取り外し防止ストラップ掛け穴52が設けられており、係合穴411のない側の延伸連接セグメント42には、取り外し防止ストラップ掛け穴52が貫通する貫通穴53が設けられている。
閉合状態にあるとき、取り外し防止バックル51は、貫通穴53を貫通した後、取り外し防止ストラップ掛け穴52に取り外し防止テープ54が掛かっているように設けられている。包装を分解するには、取り外し防止テープを切断する必要があり、したがって、本発明は、良好な盗難防止、取り外し防止機能を有し、安全率を向上させる。
【0045】
好ましい実施形態では、両側の延伸連接セグメント42は、そのエッジ付近に指引き挿通穴55が設けられており、接続部材40の引き込みを容易にし、指引き挿通穴55内に直接指を挿入して接続部材40を操作して対向する両側の位置変動を実現することができる。
【0046】
好ましい実施形態では、箱体10の上下両側に長手方向に位置する舌板 11は、複数組の係合構造60が形成されている。係合構造60は、片側舌板11の長手方向の自由端縁部に成形された、外部幅が広く、内部幅が狭い挿入タブ61タブと、他側舌板11の長手方向の自由端縁部に成形されたタブ61の形状に対応するタブ61が挿入されるスロット62とを備えている。
タブ61を有する片側舌板11の自由端縁部と、タブ61に位置し、対向する両側は皆、凹んで、しかも開口の幅が狭く、内腔の幅が広いサイドスロット63(別のスロットともいう)が形成される。スロット62を有する片側の舌板11の自由端縁部と、スロット62に位置する、対向する両側は、皆、サイドスロット63に対応する形状のサイドタブ64が凸状に設けられている。係合構造60の数はD、D≧2とする。本実施形態では、係合構造60の数は2個に配置されている。実際に使用すると、タブ61がスロット62内に挿入されるとともに、サイドタブ64もサイドスロット63内に挿入され、長手方向の2つの舌板11がしっかりとシール接続され、シール性がさらに向上する。
【0047】
好ましい実施形態では、箱体10の上開口端と下開口端の長手方向の方側の舌板11の内面には、ネジ30を介して連接板65が固定接続されている。連接板65の長さはE、舌板11の長手方向の長さはF、閉合状態にあるときの幅方向の対向する両側の舌板11間の距離はGであると、F>E>Gとなる。閉合状態にあると、連接板65が幅方向の対向する両側の舌板11に密着し、上開口端と下開口端の方向が力を受けることにより幅方向の対向する両側の舌板111が内方向に転倒して陥没することを回避し、本発明に置かれる物品の安全性を保護する。
【0048】
好ましい実施形態では、箱体10の4つ外側面の少なくとも一つの側面が滑り止め面として設けられている。滑り止め面は、滑り止め膜として配置するか、粗面を形成する。箱体を平らに積み重ねて配置するとき、滑り止め面を介して、上側又は下側の箱体との摩擦力を大きくし、平らに積み重ねて配置した箱体が縦置きのままであることを確保する。
【0049】
好ましい実施形態では、ウエスト穴412の幅はM、ネジ30の直径はN、M=Nであり、このような配置により、接続部材40を引っ張るときに、ネジ30が他の方向にずれることなくウエスト穴412の長手方向に密接に移動できるようにし、締め付けまたは引き外し時の精度を高めることができる。
【0050】
上記実施形態は、本発明のいくつかの実施形態のみを表し、その説明はより具体的かつ詳細であるが、本発明の特許範囲の制限として理解されるものではない。なお、当業者であれば、本発明の思想を逸脱しない前提で、本発明の保護範囲に属する多くの変形や改良を行ってもよい。従って、本発明の特許の保護範囲は、添付の請求項の範囲に準じて行われるものとする。
【符号の説明】
【0051】
10 箱体
11 舌板
12 接続部
13 内側連接板
14 外側連接板
15 プラスチックシール
16 張り出しセグメント
17 補強接続部材
18 延伸板
19 子ボタン
20 スロット
21 親ボタン
22 掛けリング
23 連接セグメント
30 ネジ
40 接続部材
41 水平セグメント
411 係合穴
412 ウエスト穴
413 係合ブロック
42 延伸連接セグメント
46 シフト穴
47 主貫通穴
51 取り外し防止バックル
52 取り外し防止ストラップ掛け穴
53 貫通穴
54 取り外し防止テープ
55 指引き挿通穴
60 係合構造
61 挿入タブ
62 スロット
63 サイドスロット
64 サイドタブ
65 連接板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11