(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183070
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】フィルターユニットを交換しやすいマスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084471
(22)【出願日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】202110576520.7
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522204913
【氏名又は名称】常州工学院
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】施 捷
(72)【発明者】
【氏名】王 瑩
(57)【要約】 (修正有)
【課題】フィルターユニットを交換しやすいマスクを提供する。
【解決手段】マスク本体を含み、マスク本体の中間部に取付キャビティが設けられ、取付キャビティの縁部にスナップリングが固定され、スナップリングの内側に環状のスナップ溝が設けられ、マスク本体の左右両端に耳ひもが設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルターユニットを交換しやすいマスクであって、マスク本体(2)を含み、それは、前記マスク本体(2)の中間部に取付キャビティ(23)が設けられ、取付キャビティ(23)の縁部にスナップリング(22)が固定され、前記スナップリング(22)の内側に環状のスナップ溝(221)が設けられ、前記マスク本体(2)の左右両端に耳ひも(1)が設けられ、耳ひも(1)の一端がマスク本体(2)に固定接続され、前記マスク本体(2)の下縁に近い両端にはバックル(5)が設けられ、バックル(5)は耳ひも(1)の他端に調節可能なロック方式で接続され、前記マスク本体(2)の前面には、周囲の縁の近くにシリコン材料からなる隆起したシールリング(3)が設けられ、前記スナップリング(22)の内側に第一フィルターユニット(4)が挟まれる、
前記第一フィルターユニット(4)は、スナップリング(22)の内側に挟まれるフレーム(41)を含み、前記フレーム(41)の外周にはスナップ溝(221)に嵌合する環状突起が設けられ、かつフレーム(41)の内側には第一フィルターパーツ(42)が固定され、前記フレーム(41)は、プレスフレーム(411)と固定フレーム(412)を含み、前記固定フレーム(412)のプレスフレーム(411)に面する側には配置溝(413)が設けられ、前記第一フィルターパーツ(42)の端部が配置溝(413)に嵌合され、前記プレスフレーム(411)が配置溝(413)で固定されて第一フィルターパーツ(42)を押し付けて固定し、前記プレスフレーム(411)の片側には等間隔に配列された複数のプラグ(414)が設けられ、前記固定フレーム(412)にはプラグ(414)に嵌合するソケット(415)が設けられることを特徴とする
フィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項2】
前記スナップリング(22)の内側には第二フィルターユニット(6)が挟まれ、前記第二フィルターユニット(6)は、フィルターカートリッジ(62)を含み、前記フィルターカートリッジ(62)の一端の外縁にスナップ溝(221)に嵌合する環状突起が設けられ、かつ、フィルターカートリッジ(62)の他端にはメッシュカバー(63)が設けられ、前記フィルターカートリッジ(62)の内側でメッシュカバー(63)の近くに第二フィルターパーツ(65)が設けられ、かつ、フィルターパーツ(65)の片側に活性炭フィルター(64)が設けられ、前記活性炭フィルター(64)の片側にマスク本体(2)の内側へ空気を吹き付ける空気供給板(61)が設けられ、かつ、空気供給板(61)の端部がフィルターカートリッジ(62)の内側に挟まれることを特徴とする
請求項1に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項3】
前記第二フィルターパーツ(65)の最外層には濾過コットン(651)が設けられ、濾過コットン(651)の内側には活性炭フィルター層(652)が設けられ、前記活性炭フィルター層(652)の内側にはコットンガーゼ(653)が設けられることを特徴とする
請求項2に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項4】
前記フィルターカートリッジ(62)の内側には、空気供給板(61)と嵌合する内溝(622)が設けられ、フィルターカートリッジ(62)の外周面には、円形かつ均等に配列された複数の一方向排気用の一方向シリコンバルブ(621)が設けられることを特徴とする
請求項3に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項5】
前記空気供給板(61)の表面には、均一に配列された通気孔が設けられ、空気供給板(61)の中間部には取付キャビティ(611)が設けられ、前記取付キャビティ(611)の内部にはバッテリー(612)が設けられ、前記空気供給板(61)の両端付近にはファン(613)が設けられ、ファン(613)がバッテリー(612)に電気的に接続されることを特徴とする
請求項4に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項6】
前記耳ひも(1)にはスライド式で調節可能な保護スリーブ(11)が外嵌され、保護スリーブ(11)はシリコン材料で作られることを特徴とする
請求項5に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項7】
前記マスク本体(2)はマスククロス(21)を含み、前記マスククロス(21)の上端近くにはノーズフィットワイヤー(24)が設けられ、マスク(21)の外面には帯電防止剤(211)が設けられ、前記帯電防止剤(211)の内側にはナノ防水布(212)が設けられ、ナノ防水布(212)の内側に吸水性綿層(213)が設けられることを特徴とする
請求項6に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項8】
前記シールリング(3)は、弾性垂直エッジ(33)を含み、前記弾性垂直エッジ(33)の一端がボンディングストリップ(32)によってマスククロス(21)に固定接続され、弾性垂直エッジ(33)の他端には接触エッジ(31)が設けられることを特徴とする
請求項7に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項9】
前記バックル(5)はマスククロス(21)に固定された固定スリーブ(53)を含み、前記固定スリーブ(53)にはプレスポスト(51)が設けられ、かつ、プレスポスト(51)と固定スリーブ(53)の内底との間に弾性ガスケット(52)が設けられ、前記プレスポスト(51)には水平方向に貫通する第一貫通穴(54)が設けられ、前記固定スリーブ(53)には第一貫通穴(54)に嵌合する第二貫通穴(55)が設けられることを特徴とする
請求項8に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【請求項10】
前記第二フィルターパーツ(42)の外側には不織布(421)が設けられ、かつ、不織布(421)の内側にはメルトブローン布(422)が設けられ、前記メルトブローン布(422)の内側にはスパンボンド不織布(423)が設けられることを特徴とする
請求項9に記載のフィルターユニットを交換しやすいマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクの技術分野に関し、具体的にはフィルターユニットを交換しやすいマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
社会と産業レベルの発展に伴い、人間の活動と生産に伴って多くの汚染物質が発生し、大気中に浮遊して大気汚染を引き起こすため、大気汚染による人間の健康への被害を軽減するために、人々は多くのマスクを使用し、マスクは、汚染物質やウイルスと細菌などから身を守り、人々の生活に安全性をもたらすアイテムとして広く使われるが、マスクの種類が多くて濾過性能のレベルも異なり、一般的に使用されるマスクは、粉塵を濾過するために使用されるが、粉塵やウイルスと細菌を防止し、または空気を浄化するためには、より高い濾過レベルが要求される。
【0003】
本発明の出願人により、従来のマスクが使用されていると、状況に応じて異なるレベルのマスクを着用する必要があるが、再利用ができず資源の浪費につながり、また、マスクの耳ひもが着用者の頭の大きさに合わせて調節することができず、使用時の柔軟性に欠けることが発見される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、フィルターユニットを交換しやすいマスクを提供することであり、従来のマスクの使用方法が単一で、再利用できず、資源の浪費と使用の柔軟性の低下をもたらすという問題を改善することを目的とする。
本発明は、以下のように実現される、
【0005】
フィルターユニットを交換しやすいマスクであって、マスク本体を含み、マスク本体の中間部に取付キャビティが設けられ、取付キャビティの縁部にスナップリングが固定され、スナップリングの内側に環状のスナップ溝が設けられ、マスク本体の左右両端に耳ひもが設けられ、耳ひもの一端がマスク本体に固定接続され、マスク本体の下縁に近い両端にはバックルが設けられ、バックルは耳ひもの他端に調節可能なロック方式で接続され、マスク本体の前面には、周囲の縁の近くにシリコン材料からなる隆起したシールリングが設けられ、スナップリングの内側に第一フィルターユニットが挟まれ、耳ひもの他端とバックルとの調整可能なロック接続によって、バックルによる耳ひもの固定を実現するとともに、耳ひもの長さを調整し、使用者の異なるニーズに合わせて良好な柔軟性で使用することができる。
【0006】
第一フィルターユニットは、スナップリングの内側に挟まれるフレームを含み、フレームの外周にはスナップ溝に嵌合する環状突起が設けられ、かつフレームの内側には第一フィルターパーツが固定され、フレームは、プレスフレームと固定フレームを含み、固定フレームのプレスフレームに面する側には配置溝が設けられ、第一フィルターパーツの端部が配置溝に嵌合され、プレスフレームが配置溝で固定されて第一フィルターパーツを押し付けて固定し、プレスフレームの片側には等間隔に配列された複数のプラグが設けられ、固定フレームにはプラグに嵌合するソケットが設けられ、通常使用中に第一フィルターパーツによって空気中の粉塵を濾過し、第一フィルターユニットがスナップリングに挟まれるため、第一フィルターユニットを容易に取り外すことができ、同時に、プレスフレームと固定フレームとの着脱可能な分離によってマスク全体を交換することなく第一フィルターパーツのみを交換でき、マスクの再利用を可能にし、資源の無駄が低減される。
【0007】
さらに、スナップリングの内側には第二フィルターユニットが挟まれ、第二フィルターユニットは、フィルターカートリッジを含み、フィルターカートリッジの一端の外縁にスナップ溝に嵌合する環状突起が設けられ、かつ、フィルターカートリッジの他端にはメッシュカバーが設けられ、フィルターカートリッジの内側でメッシュカバーの近くに第二フィルターパーツが設けられ、かつ、フィルターパーツの片側に活性炭フィルターが設けられ、活性炭フィルターの片側にマスク本体の内側へ空気を吹き付ける空気供給板が設けられ、かつ、空気供給板の端部がフィルターカートリッジの内側に挟まれ、第二フィルターユニット内に設けられた第二フィルターパーツと活性炭フィルターによって吸入した空気に対するより高いレベルの濾過を達成し、同時に、スナップリングとの着脱可能な接続により、第一フィルターパーツと第二フィルターユニットの切り替えを容易になり、状況に応じて濾過レベルの異なるフィルターユニットを使用できるため、多目的に使用することができる。
【0008】
さらに、第二フィルターパーツの最外層には濾過コットンが設けられ、濾過コットンの内側には活性炭フィルター層が設けられ、活性炭フィルター層の内側にはコットンガーゼが設けられ、濾過コットンで粉塵を濾過し、そして活性炭フィルター層で有害ガスと細菌を濾過し、設けられたコットンガーゼは肌に優しい。
【0009】
さらに、フィルターカートリッジの内側には、空気供給板と嵌合する内溝が設けられ、フィルターカートリッジの外周面には、円形かつ均等に配列された複数の一方向排気用の一方向シリコンバルブが設けられ、設けられた一方向シリコンバルブにより外気の侵入を避けながら呼気ガスの迅速な排出を達成する。
【0010】
さらに、空気供給板の表面には、均一に配列された通気孔が設けられ、空気供給板の中間部には取付キャビティが設けられ、取付キャビティの内部にはバッテリーが設けられ、空気供給板の両端付近にはファンが設けられ、ファンがバッテリーに電気的に接続され、バッテリーによりファンを回転させて顔を吹き付け、暑さや湿度による顔の肌荒れを防ぎながら、スムーズな呼吸を確保する。
【0011】
さらに、耳ひもにはスライド式で調節可能な保護スリーブが外嵌され、保護スリーブはシリコン材料で作られ、設けられた保護スリーブにより、耳ひもと使用者の耳との接触面積が増え、耳への負担が軽減され、耳の痛みが低減される。
【0012】
さらに、マスク本体はマスククロスを含み、マスククロスの上端近くにはノーズフィットワイヤーが設けられ、マスクの外面には帯電防止剤が設けられ、帯電防止剤の内側にはナノ防水布が設けられ、ナノ防水布の内側に吸水性綿層が設けられ、帯電防止剤により、粉塵の静電吸着が防止され、設けられたナノ防水布は優れた防汚性と防水性能を備え、設けられた吸水性綿層は、吐き出された水蒸気を吸収してマスク内部の乾燥を確保する。
【0013】
さらに、シールリングは、弾性垂直エッジを含み、弾性垂直エッジの一端がボンディングストリップによってマスククロスに固定接続され、弾性垂直エッジの他端には接触エッジが設けられ、設けられた弾性垂直エッジと接触エッジによって顔の輪郭に密着し、マスクと顔との間の隙間からの外気の侵入を防止する。
【0014】
さらに、バックルはマスククロスに固定された固定スリーブを含み、固定スリーブにはプレスポストが設けられ、かつ、プレスポストと固定スリーブの内底との間に弾性ガスケットが設けられ、プレスポストには水平方向に貫通する第一貫通穴が設けられ、固定スリーブには第一貫通穴に嵌合する第二貫通穴が設けられ、耳ひもの一端が第一貫通穴と第二貫通穴を通過すると、弾性ガスケットがプレスポストを外向きに押して、貫通された耳ひもを固定する。
【0015】
さらに、第二フィルターパーツの外側には不織布が設けられ、かつ、不織布の内側にはメルトブローン布が設けられ、メルトブローン布の内側にはスパンボンド不織布が設けられ、設けられた不織布とメルトブローン布によって粉塵を濾過する。
【0016】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである、
1、耳ひもの他端とバックルとの調整可能なロック接続によって、バックルによる耳ひもの固定を実現するとともに、耳ひもの長さを調整し、使用者の異なるニーズに合わせて良好な柔軟性で使用することができ、通常使用中に第一フィルターパーツによって空気中の粉塵を濾過し、第一フィルターユニットがスナップリングに装着されるため、第一フィルターユニットを容易に取り外すことができ、同時に、プレスフレームと固定フレームとの着脱可能な分離によってマスク全体を交換することなく第一フィルターパーツのみを交換でき、マスクの再利用を可能にし、資源の無駄が低減される。
【0017】
2、第二フィルターユニット内に設けられた第二フィルターパーツと活性炭フィルターによって吸入した空気に対するより高いレベルの濾過を達成し、同時に、スナップリングとの着脱可能な接続により、第一フィルターパーツと第二フィルターユニットの切り替えを容易になり、状況に応じて濾過レベルの異なるフィルターユニットを使用できるため、多目的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施形態の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は、実施形態で使用される添付図面を簡単に説明し、以下の添付図面は、本発明の特定の実施形態のみを示し、したがって、範囲を限定するものと見なすべきではなく、当業者にとっては、これらの図面に基づいて、他の関連する添付図面を創造的労力を要することなく得ることができることを理解されたい。
【0019】
【
図1】
図1は、本発明におけるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第一構造概略図である。
【
図2】
図2は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第二構造概略図である。
【
図3】
図3は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクのマスク本体の概略図である。
【
図4】
図4は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクのマスククロスの構造概略図である。
【
図5】
図5は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクのシールリングの概略図である。
【
図6】
図6は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第一フィルターユニットの概略図である。
【
図7】
図7は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第一フィルターパーツの概略図である。
【
図8】
図8は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの外側フレームの概略図である。
【
図9】
図9は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの耳ひもの概略図である。
【
図10】
図10は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第二フィルターユニットの概略図である。
【
図11】
図11は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの第二フィルターパーツの概略図である。
【
図12】
図12は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクのフィルターカートリッジの概略図である。
【
図13】
図13は、本発明に示されるフィルターユニットを交換しやすいマスクの空気供給板の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下は、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明するが、説明した実施形態は本発明の実施形態の一部であって、その全てではないことは明らかである。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創意工夫をすることなく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。したがって、添付図面に提供される本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、特許請求される本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、単に本発明の選択された実施形態を示すことを意図するものである。
【0021】
実施例1
具体的には
図1および
図3に示すとおり、フィルターユニットを交換しやすいマスクであって、マスク本体2を含み、マスク本体2の中間部に取付キャビティ23が設けられ、取付キャビティ23の縁部にスナップリング22が固定され、スナップリング22の内側に環状のスナップ溝221が設けられ、マスク本体2の左右両端に耳ひも1が設けられ、耳ひも1の一端がマスク本体2に固定接続され、マスク本体2の下縁に近い両端にはバックル5が設けられ、バックル5は耳ひも1の他端に調節可能なロック方式で接続され、マスク本体2の前面には、周囲の縁の近くにシリコン材料からなる隆起したシールリング3が設けられ、設けられたシールリング3により、吸気時にマスクと顔との間の隙間から外気が侵入し、マスクの濾過効果に影響を与えることが防止され、スナップリング22の内側に第一フィルターユニット4が挟まれ、耳ひも1の他端とバックル5との調整可能なロック接続によって、バックル5による耳ひも1の固定を実現するとともに、耳ひも1の長さを調整し、使用者の異なるニーズに合わせて良好な柔軟性で使用することができる。
【0022】
具体的には
図6および
図8に示すとおり、第一フィルターユニット4は、スナップリング22の内側に挟まれるフレーム41を含み、フレーム41の外周にはスナップ溝221に嵌合する環状突起が設けられ、かつフレーム41の内側には第一フィルターパーツ42が固定され、フレーム41は、プレスフレーム411と固定フレーム412を含み、固定フレーム412のプレスフレーム411に面する側には配置溝413が設けられ、第一フィルターパーツ42の端部が配置溝413に挟まれ、プレスフレーム411が配置溝413で固定されて第一フィルターパーツ42を押し付けて固定し、プレスフレーム411の片側には等間隔に配列された複数のプラグ414が設けられ、固定フレーム412にはプラグ414に嵌合するソケット415が設けられ、通常使用中に第一フィルターパーツ42によって空気中の粉塵を濾過し、第一フィルターユニット4がスナップリング22に挟まれるため、第一フィルターユニット4を容易に取り外すことができ、同時に、プレスフレーム411と固定フレーム412との着脱可能な分離によってマスク全体を交換することなく第一フィルターパーツ42のみを交換でき、マスクの再利用を可能にし、資源の無駄が低減される。
【0023】
具体的には
図1および
図2に示すとおり、耳ひも1にはスライド式で調節可能な保護スリーブ11が外嵌され、保護スリーブ11はシリコン材料で作られ、設けられた保護スリーブ11により、耳ひも1と使用者の耳との接触面積が増え、耳への負担が軽減され、耳の痛みが低減される。
【0024】
具体的には
図3および
図4に示すとおり、マスク本体2はマスククロス21を含み、マスククロス21の上端近くにはノーズフィットワイヤー24が設けられ、マスク21の外面には帯電防止剤211が設けられ、帯電防止剤211の内側にはナノ防水布212が設けられ、ナノ防水布212の内側に吸水性綿層213が設けられ、帯電防止剤211により、粉塵の静電吸着が防止され、設けられたナノ防水布212は優れた防汚性と防水性能を備え、設けられた吸水性綿層213は、吐き出された水蒸気を吸収してマスク内部の乾燥を確保する。
【0025】
具体的には
図5に示すとおり、シールリング3は、弾性垂直エッジ33を含み、弾性垂直エッジ33の一端がボンディングストリップ32によってマスククロス21に固定接続され、弾性垂直エッジ33の他端には接触エッジ31が設けられ、設けられた弾性垂直エッジ33と接触エッジ31によって顔の輪郭に密着し、マスクと顔との間のの隙間からの外気の侵入を防止する。
【0026】
具体的には
図9に示すとおり、バックル5はマスククロス21に固定された固定スリーブ53を含み、固定スリーブ53にはプレスポスト51が設けられ、かつ、プレスポスト51と固定スリーブ53の内底との間に弾性ガスケット52が設けられ、プレスポスト51には水平方向に貫通する第一貫通穴54が設けられ、固定スリーブ53には第一貫通穴54に嵌合する第二貫通穴55が設けられ、耳ひも1の一端が第一貫通穴54と第二貫通穴55を通過すると、弾性ガスケット52がプレスポスト51を外向きに押して、貫通された耳ひも1を固定する。
【0027】
具体的には
図7に示すとおり、第二フィルターパーツ42の外側には不織布421が設けられ、かつ、不織布421の内側にはメルトブローン布422が設けられ、メルトブローン布422の内側にはスパンボンド不織布423が設けられ、設けられたスパンボンド不織布423は、肌に優しく、マスクの着用感を向上させ、設けられた不織布421とメルトブローン布422によって粉塵を濾過する。
【0028】
実施例2
具体的には
図2および
図10に示すとおり、スナップリング22の内側には第二フィルターユニット6が挟まれ、第二フィルターユニット6は、フィルターカートリッジ62を含み、フィルターカートリッジ62の一端の外縁にスナップ溝221に嵌合する環状突起が設けられ、かつ、フィルターカートリッジ62の他端にはメッシュカバー63が設けられ、フィルターカートリッジ62の内側でメッシュカバー63の近くに第二フィルターパーツ65が設けられ、かつ、フィルターパーツ65の片側に活性炭フィルター64が設けられ、活性炭フィルター64の片側にマスク本体2の内側へ空気を吹き付ける空気供給板61が設けられ、かつ、空気供給板61の端部がフィルターカートリッジ62の内側に挟まれ、第二フィルターユニット6内に設けられた第二フィルターパーツ65と活性炭フィルター64によって吸入した空気に対するより高いレベルの濾過を達成し、同時に、スナップリング22との着脱可能な接続により、第一フィルターパーツ42と第二フィルターユニット6の切り替えを容易になり、状況に応じて濾過レベルの異なるフィルターユニットを使用できるため、多目的に使用することができる。
【0029】
具体的には
図11に示すとおり、第二フィルターパーツ65の最外層には濾過コットン651が設けられ、濾過コットン651の内側には活性炭フィルター層652が設けられ、活性炭フィルター層652の内側にはコットンガーゼ653が設けられ、濾過コットン651で粉塵を濾過し、そして活性炭フィルター層652で有害ガスと細菌を濾過し、設けられたコットンガーゼ653は肌に優しい。
【0030】
具体的には
図12に示すとおり、フィルターカートリッジ62の内側には、空気供給板61と嵌合する内溝622が設けられ、フィルターカートリッジ62の外周面には、円形かつ均等に配列された複数の一方向排気用の一方向シリコンバルブ621が設けられ、設けられた一方向シリコンバルブ621により外気の侵入を避けながら呼気ガスの迅速な排出を達成する。
【0031】
具体的には
図13に示すとおり、空気供給板61の表面には、均一に配列された通気孔が設けられ、空気供給板61の中間部には取付キャビティ611が設けられ、取付キャビティ611の内部にはバッテリー612が設けられ、空気供給板61の両端付近にはファン613が設けられ、ファン613がバッテリー612に電気的に接続され、バッテリー612によりファン613を回転させて顔を吹き付け、暑さや湿度による顔の肌荒れを防ぎながら、スムーズな呼吸を確保する。
【0032】
動作原理は以下のとおりである、
通常の使用時には、プレスポスト51を押して耳ひも1の長さをちょうど良い伸縮性と快適な装着感になるまで調整してマスクを装着し、そして、保護スリーブ11を耳の位置に合わせて、保護スリーブ11を耳掛け部にはめることでマスクを装着し、装着中はマスクと顔との間の隙間をシールリング3により密閉し、呼吸中、空気は通常、第一フィルターパーツ42により濾過され、第一フィルターパーツ42を交換する際には、第一フィルターユニット4を取り外した後、プレスフレーム411および固定フレーム412を取り外すことによって第一フィルターパーツ42を交換し、より高い濾過要件が必要な場合、第一フィルターユニット4を取り外し、かつ、第二フィルターユニット6をスナップリング22の内側に取り付け、使用時には、空気供給板61においてファン613とバッテリー612が電気的に接続された場所のスイッチをオンにしてファン613を作動させるようにし、ファン613により、外部の濾過された空気を外側から顔に連続的に吹き出して顔面の涼しさを確保し、吸気時には、第二フィルターパーツ65と活性炭フィルター64により空気中の有害ガスと細菌に対する濾過と殺菌を実現し、そして空気を濾過して浄化し、呼気時には、吐き出した二酸化炭素を一方向シリコンバルブ621から外部へ排出させる。
【0033】
上記設計によって得られた装置は、基本的に従来のマスクの多機能使用を満たすことができ、資源の無駄を引き起こすことを避けるために再利用することができ、優れた使用柔軟性を備えるが、その機能をさらに改善するという目的に沿って、設計者は該装置にさらなる改良を加えた。
【0034】
以上の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は、様々な修正および変更を有することができる。本発明の精神および原理の範囲内で行われた変更、等価置換、改良等は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0035】
ここで、1-耳ひも、11-保護スリーブ、2-マスク本体、21-マスククロス、211-帯電防止剤、212-ナノ防水布、213-吸水性綿層、22-スナップリング、221-スナップ溝、23-取付キャビティ、24-ノーズフィットワイヤー、3-シールリング、31-接触エッジ、32-ボンディングストリップ、33-弾性垂直エッジ、4-第一フィルターユニット、41-フレーム、411-プレスフレーム、412-固定フレーム、413-配置溝、414-プラグ、415-ソケット、42-第一フィルターパーツ、421-不織布、422-メルトブローン布、423-スパンボンド不織布、5-バックル、51-プレスポスト、52-弾性ガスケット、53-固定スリーブ、54-第一貫通穴、55-第二貫通穴、6-第二フィルターユニット、61-空気供給板、611-取付キャビティ、612-バッテリー、613-ファン、62-フィルターカートリッジ、621-一方向シリコンバルブ、622-内溝、63-メッシュカバー、64-活性炭フィルター、65-第二フィルターパーツ、651-フィルターコットン、652-活性炭フィルター層、653-コットンガーゼ。