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特開2022-183072イメージセンサおよびイメージ信号処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183072
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】イメージセンサおよびイメージ信号処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/243 20060101AFI20221201BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221201BHJP
   H04N 5/374 20110101ALI20221201BHJP
   H04N 5/3745 20110101ALI20221201BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
H04N5/243
H04N5/225 300
H04N5/374
H04N5/3745 700
G06T1/00 460E
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084576
(22)【出願日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0068919
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100562
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】全 昇完
(72)【発明者】
【氏名】金 建東
(72)【発明者】
【氏名】宋 東▲よん▼
【テーマコード(参考)】
5B047
5C024
5C122
【Fターム(参考)】
5B047AB04
5B047BB04
5B047DC11
5C024CX21
5C024DX01
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY31
5C122EA12
5C122FA18
5C122FB05
5C122FC06
5C122HA88
5C122HB01
5C122HB02
5C122HB10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】不良ピクセルグループの補正を行い、誤差発生を減少させ、イメージ処理効率を向上させるイメージセンサ及び信号処理方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサは、第1カラーに対する第1ピクセル信号を出力する第1ピクセルグループ、第1カラーと異なる第2カラーに対する第2ピクセル信号を出力する第2ピクセルグループ及び第1、第2カラーと異なる第3カラーを有する複数の第3カラーピクセル信号を出力する第3ピクセルグループを含む。第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、第2、第3ピクセル信号に基づいて第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行い、第1ないし第3カラーに対する補正ピクセル信号を生成し、第2ピクセル信号に基づいて第3ピクセル信号に対してリモザイクを行い、第3ピクセル信号に基づいて第2ピクセル信号に対してリモザイクを行うことで第1ないし第3カラーに対するリモザイクピクセル信号を生成する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1カラーを有する複数の第1カラーピクセルを含み、前記第1カラーに対する第1ピクセル信号を出力する第1ピクセルグループ、第1カラーと異なる第2カラーを有する複数の第2カラーピクセルを含み、前記第2カラーに対する第2ピクセル信号を出力する第2ピクセルグループおよび第1および第2カラーと異なる第3カラーを有する複数の第3カラーピクセルを含み、前記第3カラーに対する第3ピクセル信号を出力する第3ピクセルグループを含むピクセルアレイと、
前記ピクセルアレイから前記第1ピクセル信号、前記第2ピクセル信号および第3ピクセル信号を受信するイメージ信号プロセッサを含み、
前記イメージ信号プロセッサは、
前記第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、前記第2ピクセル信号および前記第3ピクセル信号に基づいて前記第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行うことによって前記第1ないし第3カラーに対する補正ピクセル信号を生成し、
前記第2ピクセル信号に基づいて前記第3ピクセル信号に対してリモザイクを行い、前記第3ピクセル信号に基づいて前記第2ピクセル信号に対してリモザイクを行うことによって前記第1ないし第3カラーに対するリモザイクピクセル信号を生成し、
前記ピクセルアレイは前記第1カラーピクセル、前記第2カラーピクセルおよび前記第3カラーピクセルが第1パターンで配置されたピクセルアレイであり、
前記補正ピクセル信号および前記リモザイクピクセル信号は前記第1ないし第3カラーピクセルが前記第1パターンより高周波パターンである第2パターンで再整列された情報を示す、イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1ピクセルグループは前記第1カラーピクセルが共有する第1フローティングディフュージョンを含み、前記第2ピクセルグループは前記第2カラーピクセルが共有する第2フローティングディフュージョンを含み、前記第3ピクセルグループは前記第3カラーピクセルが共有する第3フローティングディフュージョンを含み、
前記第1フローティングディフュージョンは不良である、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行う場合に使用する前記第2ピクセル信号および前記第3ピクセル信号が出力される前記第2カラーピクセルおよび前記第3カラーピクセルは前記第1ピクセルグループに隣接して配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1ピクセルグループはエッジ部分に位置する第1サブピクセルおよび中央部分に位置する第2サブピクセルを含み、
前記イメージ信号プロセッサは前記第2ピクセル信号および前記第3ピクセル信号に基づいて前記第1サブピクセルから出力される第1サブピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行い第1補正サブピクセル信号を生成する、請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記イメージ信号プロセッサは前記第1補正サブピクセル信号に基づいて前記第2サブピクセルから出力される第2サブピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行い第2補正サブピクセル信号を生成する、請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記イメージ信号プロセッサは前記第1ピクセル信号を不良ピクセル信号に決定する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第1ピクセルグループは前記第2ピクセルグループおよび前記第3ピクセルグループと隣接して配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記第1パターンはテトラパターンであり、前記第2パターンはベイヤーパターンである、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記イメージ信号プロセッサは前記補正ピクセル信号および前記リモザイクピクセル信号を含むイメージ信号を出力し、前記イメージ信号に対してデモザイクを行う、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記イメージ信号プロセッサは前記第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、前記第1ピクセル信号を前記第1パターンで配列された前記第1カラーピクセルに対する信号に補正する過程なしで前記補正ピクセル信号を生成する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記イメージ信号プロセッサは前記第2および第3ピクセル信号に基づいて前記第1ピクセル信号に対してリモザイクをさらに行うことによって前記リモザイクピクセル信号を生成し、前記補正ピクセル信号に基づいて前記リモザイクピクセル信号を補正する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1パターンはノナパターンであり、前記第2パターンはベイヤーパターンである、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1ピクセルグループは少なくとも4個の第1カラーピクセルを含み、前記第2ピクセルグループは少なくとも4個の第2カラーピクセルを含み、前記第3ピクセルグループは少なくとも4個の第3カラーピクセルを含む、請求項1ないし12のうちの何れか1項に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
第1カラーを有する複数の第1カラーピクセルを含み、前記第1カラーに対する第1ピクセル信号を出力する第1ピクセルグループ、第1カラーと異なる第2カラーを有する複数の第2カラーピクセルを含み、前記第2カラーに対する第2ピクセル信号を出力する第2ピクセルグループおよび第1および第2カラーと異なる第3カラーを有する複数の第3カラーピクセルを含み、前記第3カラーに対する第3ピクセル信号を出力する第3ピクセルグループを含むピクセルアレイと、
前記第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、前記第2ピクセル信号および前記第3ピクセル信号に基づいて前記第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行うことによって前記第1ないし第3カラーに対する第1補正ピクセル信号を生成する不良ピクセル補正器と、
前記第2ピクセル信号に基づいて前記第3ピクセル信号に対してリモザイクを行い、前記第3ピクセル信号に基づいて前記第2ピクセル信号に対してリモザイクを行うことによって前記第1ないし第3カラーに対する第1リモザイクピクセル信号を生成するリモザイクモジュールを含む、イメージセンサ。
【請求項15】
前記第1補正ピクセル信号および前記第1リモザイクピクセル信号に対してデモザイクを行うデモザイクモジュールをさらに含む、請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記第1ピクセル信号は複数の第1ピクセル値を含み、前記第2ピクセル信号は複数の第2ピクセル値を含み、前記第3ピクセル信号は複数の第3ピクセル値を含む、請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記第1ピクセル値に対してビニングを行って第1ビニングピクセル信号を生成し、前記第2ピクセル値に対してビニングを行って第2ビニングピクセル信号を生成し、前記第3ピクセル値に対してビニングを行って第3ビニングピクセル信号を生成するビニング部をさらに含む、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記不良ピクセル補正器は前記ビニング部から前記第1ないし第3ビニングピクセル信号を受信し、前記第1ビニングピクセル信号を不良ピクセル信号に決定し、前記第2および第3ビニングピクセル信号に基づいて前記第1ビニングピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行うことによって前記第1ないし第3カラーに対するビニング補正ピクセル信号を生成する、請求項17に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記不良ピクセル補正器は前記第1ピクセル信号に対して不良ピクセル補正を行うことによって前記第1カラーに対する第2補正ピクセル信号を生成し、
前記リモザイクモジュールは前記第2補正ピクセル信号、前記第2ピクセル信号および前記第3ピクセル信号に基づいてリモザイクを行うことによって前記第1ないし第3カラーに対する第2リモザイクピクセル信号を生成し、
前記第1補正ピクセル信号、前記第2補正ピクセル信号、前記第1リモザイクピクセル信号および前記第2リモザイクピクセル信号に基づいてイメージ信号を生成する、請求項14ないし18のうちの何れか1項に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
第1カラーに係る複数の第1ピクセル値を含む第1ピクセル信号、第1カラーと異なる第2カラーに係る複数の第2ピクセル値を含む第2ピクセル信号、前記第1および第2カラーと異なる第3カラーに係る複数の第3ピクセル値を含む第3ピクセル信号、および前記第1カラーに係る複数の第4ピクセル値を含む第4ピクセル信号を受信し、
前記第1ピクセル値を不良ピクセル値に決定し、
前記第1ないし第4ピクセル信号から角度を検出し、
前記第2ピクセル値、前記第4ピクセル値および前記角度に基づいて前記第2ピクセル値と前記第4ピクセル値の間の第1変換式を計算し、
前記第3ピクセル値、前記第4ピクセル値および前記角度に基づいて前記第3ピクセル値と前記第4ピクセル値の間の第2変換式を計算し、
前記第1および第2変換式を用いて、前記第1ピクセル値を前記第2ないし第4ピクセル値のうち少なくとも一つに基づいて補正することによって前記第1ないし第3カラーに対する補正ピクセル値を生成することを含む、イメージ信号処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサおよびイメージ信号処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンシング装置(image sensing device)は、光学情報を電気信号に変換する半導体素子の一つである。このようなイメージセンシング装置は、電荷結合型(CCD;Charge Coupled Device)イメージセンシング装置とCMOS型(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンシング装置を含み得る。
【0003】
CMOS型イメージセンサはCIS(CMOS image sensor)と略称される。CISは2次元的に配列された複数のピクセルを備えることができる。ピクセルそれぞれは例えば、フォトダイオード(photodiode,PD)を含み得る。フォトダイオードは入射される光を電気信号に変換する役割をすることができる。
【0004】
最近では、コンピュータ産業と通信産業の発達につれてデジタルカメラ、カムコーダ、スマートフォン、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ、ロボットなど多様な分野において性能が向上したイメージセンサの需要が増大している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、誤差の発生を減少させてイメージ処理効率を向上させたイメージセンサを提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、誤差の発生を減少させてイメージ処理効率を向上させたイメージ信号処理方法を提供することにある。
【0007】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の説明から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1カラーを有する複数の第1カラーピクセルを含み、第1カラーに対する第1ピクセル信号を出力する第1ピクセルグループ、第1カラーと異なる第2カラーを有する複数の第2カラーピクセルを含み、第2カラーに対する第2ピクセル信号を出力する第2ピクセルグループおよび第1および第2カラーと異なる第3カラーを有する複数の第3カラーピクセルを含み、第3カラーに対する第3ピクセル信号を出力する第3ピクセルグループを含むピクセルアレイおよびイメージセンサから第1ピクセル信号、第2ピクセル信号および第3ピクセル信号を受信するイメージ信号プロセッサを含み、イメージ信号プロセッサは、第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、第2ピクセル信号および第3ピクセル信号に基づいて第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行うことによって第1ないし第3カラーに対する補正ピクセル信号を生成し、第2ピクセル信号に基づいて第3ピクセル信号に対してリモザイクを行い、第3ピクセル信号に基づいて第2ピクセル信号に対してリモザイクを行うことによって第1ないし第3カラーに対するリモザイクピクセル信号を生成し、ピクセルアレイは第1カラーピクセル、第2カラーピクセルおよび第3カラーピクセルが第1パターンで配置されたピクセルアレイであり、補正ピクセル信号およびリモザイクピクセル信号は第1カラーピクセル、第2カラーピクセルおよび第3カラーピクセルが第1パターンより高周波パターンである第2パターンで再整列された情報を示し得る。
【0009】
技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1カラーを有する複数の第1カラーピクセルを含み、第1カラーに対する第1ピクセル信号を出力する第1ピクセルグループ、第1カラーと異なる第2カラーを有する複数の第2カラーピクセルを含み、第2カラーに対する第2ピクセル信号を出力する第2ピクセルグループおよび第1および第2カラーと異なる第3カラーを有する複数の第3カラーピクセルを含み、第3カラーに対する第3ピクセル信号を出力する第3ピクセルグループを含むピクセルアレイ、第1ピクセル信号が不良ピクセル信号の場合、第2ピクセル信号および第3ピクセル信号に基づいて第1ピクセル信号に対する不良ピクセル補正を行うことによって第1ないし第3カラーに対する第1補正ピクセル信号を生成する不良ピクセル補正器、および第2ピクセル信号に基づいて第3ピクセル信号に対してリモザイクを行い、第3ピクセル信号に基づいて第2ピクセル信号に対してリモザイクを行うことによって第1ないし第3カラーに対する第1リモザイクピクセル信号を生成するリモザイクモジュールを含み得る。
【0010】
技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法は、第1カラーに係る複数の第1ピクセル値を含む第1ピクセル信号、第1カラーと異なる第2カラーに係る複数の第2ピクセル値を含む第2ピクセル信号、第1および第2カラーと異なる第3カラーに係る複数の第3ピクセル値を含む第3ピクセル信号、および第1カラーに係る複数の第4ピクセル値を含む第4ピクセル信号を受信し、第1ピクセル値を不良ピクセル値に決定し、第1ないし第4ピクセル信号から角度を検出し、第2ピクセル値、第4ピクセル値および角度に基づいて第2ピクセル値と第4ピクセル値の間の第1変換式を計算し、第3ピクセル値、第4ピクセル値および角度に基づいて第3ピクセル値と第4ピクセル値の間の第2変換式を計算し、第1および第2変換式を用いて、第1ピクセル値を第2ないし第4ピクセル値のうち少なくとも一つに基づいて補正することによって第1ないし第3カラーに対する補正ピクセル値を生成することを含み得る。
【0011】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置のブロック図である。
図2】いくつかの実施形態によるイメージセンサの概念的なレイアウトを示す図である。
図3】いくつかの実施形態によるイメージセンサの上面図である。
図4図3のピクセルアレイを説明するための図である。
図5】いくつかの実施形態によるピクセルアレイの回路図である。
図6】いくつかの実施形態によるピクセルアレイの回路図である。
図7】いくつかの実施形態によるイメージセンサの動作を説明するためのタイミング図である。
図8】いくつかの実施形態によるピクセルアレイを説明するための図である。
図9】いくつかの実施形態によるイメージ信号プロセッサに係るブロック図である。
図10】いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置の動作方法に係るフローチャートである。
図11】いくつかの実施形態による補正ピクセル信号の生成を説明する図である。
図12】いくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法に係るフローチャートである。
図13図12によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図14図12によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図15】いくつかの実施形態によるイメージ信号の生成を説明する図である。
図16】いくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図17】いくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図18】いくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。
図19】いくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。
図20】いくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。
図21】いくつかの実施形態によるイメージ信号プロセッサに係るブロック図である。
図22図21によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図23図21によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
図24】いくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。
図25】いくつかの実施形態によるイメージセンサの上面図である。
図26】いくつかの実施形態によるイメージセンサの概念的なレイアウトを示す図である。
図27】いくつかの実施形態によるマルチカメラモジュールを含む電子装置を説明するためのブロック図である。
図28図27のカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の技術的思想による実施形態について説明する。
【0014】
図1はいくつかの実施形態によるイメージセンシング装置のブロック図である。
【0015】
図1を参照すると、イメージセンシング装置1はイメージセンサ100とイメージ信号プロセッサ900を含み得る。
【0016】
イメージセンサ100は光を用いてセンシング対象のイメージをセンシングし、ピクセル信号SIG_PXを生成する。いくつかの実施形態で、生成されたピクセル信号SIG_PXは例えば、デジタル信号であり得るが、本発明の技術的思想による実施形態はこれに制限されるものではない。
【0017】
ピクセル信号SIG_PXはイメージ信号プロセッサ900に提供されて処理される。イメージ信号プロセッサ900はイメージセンサ100のバッファ部1170から出力されたピクセル信号SIG_PXを受信して、受信されたピクセル信号SIG_PXをディスプレイに好都合であるように加工したり処理したりすることができる。
【0018】
いくつかの実施形態で、イメージ信号プロセッサ900はイメージセンサ100で出力されたピクセル信号SIG_PXに対してデジタルビニングを行う。この時、イメージセンサ100から出力されたピクセル信号SIG_PXはアナログビニングを行っていないピクセルアレイPAからのロウ(raw)イメージ信号であってもよいし、あるいはアナログビニングが既に行われたピクセル信号SIG_PXでもあってもよい。
【0019】
いくつかの実施形態で、イメージセンサ100とイメージ信号プロセッサ900は図示されたように互いに分離して配置される。例えば、イメージセンサ100が第1チップに搭載され、イメージ信号プロセッサ900が第2チップに搭載されて所定のインターフェースを介して通信する。しかし、実施形態はこれに制限されるものではなく、イメージセンサ100とイメージ信号プロセッサ900は一つのパッケージ、例えばMCP(multi-chip package)として実現できる。
【0020】
イメージセンサ100は、コントロールレジスタブロック1110、タイミングジェネレータ1120、ロウ(row)ドライバ1130、ピクセルアレイPA、リードアウト回路1150、ランプ信号生成器1160、バッファ部1170を含み得る。
【0021】
コントロールレジスタブロック1110はイメージセンサ100の動作を全体的に制御する。特に、コントロールレジスタブロック1110はタイミングジェネレータ1120、ランプ信号生成器1160およびバッファ部1170に直接動作信号を伝送する。
【0022】
タイミングジェネレータ1120はイメージセンサ100の複数の構成要素の動作タイミングの基準になる信号を発生し得る。タイミングジェネレータ1120で発生した動作タイミング基準信号はロウドライバ1130、リードアウト回路1150、ランプ信号生成器1160などに伝達される。
【0023】
ランプ信号生成器1160はリードアウト回路1150に用いられるランプ信号を生成して伝送する。例えば、リードアウト回路1150は相関二重サンプラCDS、比較器などを含み得るが、ランプ信号生成器1160は相関二重サンプラCDS、比較器などに用いられるランプ信号を生成して伝送する。
【0024】
バッファ部1170は例えば、ラッチ部を含み得る。バッファ部1170は外部に提供するピクセル信号SIG_PXを臨時的に保存し、ピクセル信号SIG_PXを外部メモリまたは外部装置に伝送する。バッファ部1170はDRAMまたはSRAMのようなメモリを含み得る。
【0025】
ピクセルアレイPAは外部イメージをセンシングする。ピクセルアレイPAは複数のピクセル(または単位ピクセル)を含み得る。ロウドライバ1130はピクセルアレイPAのロウ(row)を選択的に活性化させる。
【0026】
リードアウト回路1150はピクセルアレイPAから提供されたピクセル信号をサンプリングし、これをランプ信号と比較した後、比較結果に基づいてアナログイメージ信号(データ)をデジタルイメージ信号(データ)に変換する。
【0027】
図2はいくつかの実施形態によるイメージセンサの概念的なレイアウトを示す図である。
【0028】
図2を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は積層された上部チップ200と下部チップ300を含む。上部チップ200には複数のピクセルが2次元アレイ構造で配置される。すなわち上部チップ200はピクセルアレイPAを含み得る。下部チップ300はロジック領域LCとメモリ領域などを含み得る。下部チップ300は上部チップ200の下部に配置され、上部チップ200に電気的に接続される。下部チップ300は上部チップ200から伝達されたピクセル信号が下部チップ300のロジック領域LCに伝達されるようにする。
【0029】
下部チップ300のロジック領域LCにはロジック素子が配置される。ロジック素子はピクセルからのピクセル信号を処理するための回路を含み得る。例えばロジック素子は図1のコントロールレジスタブロック1110、タイミングジェネレータ1120、ロウ(row)ドライバ1130、リードアウト回路1150、ランプ信号生成器1160などを含み得る。
【0030】
図3はいくつかの実施形態によるイメージセンサの上面図である。図4図3のピクセルアレイを説明するための図である。
【0031】
図3を参照すると、イメージセンサ100の上面にはピクセルアレイPAが配置される。詳細にはイメージセンサ100の上部チップ200の上面にピクセルアレイPAが配置される。ピクセルアレイPAは複数のマイクロレンズML、複数のフローティングディフュージョンFD、複数の光電変換層221、および複数のカラムラインCOLなどを含み得る。ここで、マイクロレンズMLと光電変換層221はピクセルアレイPAのピクセルごとに形成される。
【0032】
図4を参照すると、ピクセルアレイPAは第1ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5、第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2と第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2を含み得る。図4は例示的に一部のピクセルアレイPAのみを示した図であり、ピクセルアレイPAはより多くのピクセルを含み得る。ここで第1ノナグリーンピクセルグループNGG1は第1ないし第9グリーンピクセルG1~G9を含み得、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2は第10ないし第18グリーンピクセルG10~G18を含み得、第3ノナグリーンピクセルグループNGG3は第19ないし第27グリーンピクセルG19~G27を含み得、第4ノナグリーンピクセルグループNGG4は第28ないし第36グリーンピクセルG28~G36を含み得、第5ノナグリーンピクセルグループNGG5は第37ないし第45グリーンピクセルG37~G45を含み得る。また、第1ノナレッドピクセルグループNRG1は第1ないし第9レッドピクセルR1~R9を含み得、第2ノナレッドピクセルグループNRG2は第10ないし第18レッドピクセルR10~R18を含み得る。また、第1ノナブルーピクセルグループNBG1は第1ないし第9ブルーピクセルB1~B9を含み得、第2ノナブルーピクセルグループNBG2は第10ないし第18ブルーピクセルB10~B18を含み得る。
【0033】
第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2と第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2は、第1ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5の間に配置される。例えば、第1ノナレッドピクセルグループNRG1は、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1および第3ノナグリーンピクセルグループNGG3の間に配置される。
【0034】
また、第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2と第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2は、第1ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5と接触する。例えば、第1ノナレッドピクセルグループNRG1は、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2および第3ノナグリーンピクセルグループNGG3と接触する。すなわち、ピクセルアレイPAはRGBノナパターン(RGB nona pattern)で配列される。ピクセルアレイPAは第1パターンで配置された第1ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5、第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2と第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2を含み得る。ここで第1パターンはRGBノナパターンに該当する。例えば、RGBノナパターンは後述するRGBベイヤーパターン(RGB bayer pattern)より低周波パターンに該当する。
【0035】
それぞれのピクセルグループは各カラーを有するカラーフィルタを含み得る。例えば、第1ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5は、グリーンカラーを有するカラーフィルタを含み得、第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2はレッドカラーを有するカラーフィルタを含み得、第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2はブルーカラーを有するカラーフィルタを含み得る。該当カラーフィルタは各ピクセルグループの上部に配置され、カラーフィルタを通過する光はピクセルグループを介してピクセル信号SIG_PXに変換される。
【0036】
第1ノナグリーンピクセルグループNGG1は第1共有グリーンピクセルグループSGG1、第2共有グリーンピクセルグループSGG2および第3共有グリーンピクセルグループSGG3を含み得る。第1共有グリーンピクセルグループSGG1は第1方向Xに沿って配列された第1グリーンピクセルG1、第2グリーンピクセルG2および第3グリーンピクセルG3を含み得る。第2共有グリーンピクセルグループSGG2は第1方向Xに沿って配列された第4グリーンピクセルG4、第5グリーンピクセルG5および第6グリーンピクセルG6を含み得る。第3共有グリーンピクセルグループSGG3は第1方向Xに沿って配列された第7グリーンピクセルG7、第8グリーンピクセルG8および第9グリーンピクセルG9を含み得る。第1共有グリーンピクセルグループSGG1、第2共有グリーンピクセルグループSGG2および第3共有グリーンピクセルグループSGG3は第2方向Yに沿って配列される。ここで第2方向Yは第1方向Xと交差する方向であり得る。
【0037】
ここで第1共有グリーンピクセルグループSGG1、第2共有グリーンピクセルグループSGG2および第3共有グリーンピクセルグループSGG3はそれぞれ一つのフローティングディフュージョンFDを共有する。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されず、第1共有グリーンピクセルグループSGG1、第2共有グリーンピクセルグループSGG2および第3共有グリーンピクセルグループSGG3が共有するフローティングディフュージョンFDは一つであり得る。すなわち、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1は一つのフローティングディフュージョンFDを共有することができる。また、他の第2ないし第5ノナグリーンピクセルグループNGG2~NGG5、第1および第2ノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2と第1および第2ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2それぞれは一つのフローティングディフュージョンFDを共有することができる。それぞれのピクセルグループから生成されたピクセル信号SIG_PXは共有されるフローティングディフュージョンFDを介して伝送される。
【0038】
ただし、本発明の実施形態はノナセルに限定されず、本発明の実施形態は同じカラーフィルタを有する複数のピクセルを含むピクセルグループが配列されたピクセルアレイに適用できる。例えば、本発明の実施形態は単位ピクセルグループが同じカラーフィルタを有する4個のピクセルで構成されるテトラセルに適用することもできる。ここで単位ピクセルグループは隣接するピクセルのうち同じカラーフィルタを含むピクセルの集合を意味する。
【0039】
また、本発明の実施形態は図3に示された図に限定されず、一つのマイクロレンズMLが単位ピクセルグループ上に配置される。
【0040】
図5はいくつかの実施形態によるピクセルアレイの回路図である。図6はいくつかの実施形態によるピクセルアレイの回路図である。図7はいくつかの実施形態によるイメージセンサの動作を説明するためのタイミング図である。
【0041】
図5を参照すると、ピクセルアレイPAは複数のカラムラインCOL1~COL6、複数のロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3c、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1および第1ノナレッドピクセルグループNRG1を含み得る。すなわち、図5図3および図4のピクセルグループのうち二つのノナピクセルグループを図示したものである。
【0042】
複数のカラムラインCOL1~COL6および複数のロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cは、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1および第1ノナレッドピクセルグループNRG1にわたって形成される。複数のカラムラインCOL1~COL6は第2方向Yに延び、複数のロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cは第1方向Xに延びる。
【0043】
各ピクセルの転送トランジスタは複数のロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cと複数のカラムラインCOL1~COL6の間に形成される。すなわち、各ピクセルの転送トランジスタは複数のロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cと複数のカラムラインCOL1~COL6を連結する。
【0044】
例えば、それぞれのグリーンピクセル転送トランジスタTTG1~TTG9のゲートは、それぞれのロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cに連結される。それぞれのグリーンピクセル転送トランジスタTTG1~TTG9のソースドレインは、それぞれのグリーンピクセルフォトダイオードPDG1~PDG9に連結される。
【0045】
グリーンピクセル転送トランジスタTTG1~TTG3のソースドレインは、第1フローティングディフュージョンFD1に連結され、第1フローティングディフュージョンFD1は第1カラムラインCOL1に連結される。グリーンピクセル転送トランジスタTTG4~TTG6のソースドレインは、第2フローティングディフュージョンFD2に連結され、第2フローティングディフュージョンFD2は第2カラムラインCOL2に連結される。グリーンピクセル転送トランジスタTTG7~TTG9のソースドレインは第3フローティングディフュージョンFD3に連結され、第3フローティングディフュージョンFD3は第3カラムラインCOL3に連結される。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されず、グリーンピクセル転送トランジスタTTG1~TTG9のソースドレインは、一つのフローティングディフュージョンFDにすべて連結されることもできる。
【0046】
例えば、それぞれのレッドピクセル転送トランジスタTTR1~TTR9のゲートは、それぞれのロウラインROW1a~ROW1c,ROW2a~ROW2c,ROW3a~ROW3cに連結される。それぞれのレッドピクセル転送トランジスタTTR1~TTR9のソースドレインは、それぞれのレッドピクセルフォトダイオードPDR1~PDR9に連結される。
【0047】
レッドピクセル転送トランジスタTTR1~TTR3のソースドレインは、第4フローティングディフュージョンFD4に連結され、第4フローティングディフュージョンFD4は、第4カラムラインCOL4に連結される。レッドピクセル転送トランジスタTTR4~TTR6のソースドレインは、第5フローティングディフュージョンFD5に連結され、第5フローティングディフュージョンFD5は第5カラムラインCOL5に連結される。レッドピクセル転送トランジスタTTR7~TTR9のソースドレインは第6フローティングディフュージョンFD6に連結され、第6フローティングディフュージョンFD6は第6カラムラインCOL6に連結される。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されず、レッドピクセル転送トランジスタTTR1~TTR9のソースドレインは一つのフローティングディフュージョンFDにすべて連結されることもできる。
【0048】
図6を参照すると、第1共有グリーンピクセルグループSGG1は第1カラムラインCOL1に連結される。ここで第1カラムラインCOL1は第1リセットトランジスタRT1、第1ソースフォロワトランジスタSF1、第1選択トランジスタST1とメタルラインMLNを含み得る。第1ロウラインROW1a~ROW1c、第1リセットトランジスタRT1の第1リセットゲートRG1、第1選択トランジスタST1の第1選択ゲートSG1はロウドライバ1130に連結される。ロウドライバ1130は第1ロウラインROW1a~ROW1cに第1ないし第3伝送制御信号TS1~TS3を伝送し、第1リセットゲートRG1にリセット制御信号RS1を伝送し、第1選択ゲートSG1に選択制御信号SS1を伝送する。ロウドライバ1130は信号を伝送して第1共有グリーンピクセルグループSGG1がピクセル信号SIG_PXを出力するようにする。
【0049】
第1フローティングディフュージョンFD1は第1リセットトランジスタRT1のソースドレインに連結され、リセットトランジスタRT1の他のソースドレインは電源電圧VDDに連結される。また、第1フローティングディフュージョンFD1は第1ソースフォロワトランジスタSF1のソースフォロワゲートFG1にも連結される。第1ソースフォロワトランジスタSF1のソースドレインは電源電圧VDDに連結される。第1ソースフォロワトランジスタSF1の他のソースドレインは第1選択トランジスタST1のソースドレインに連結され、第1選択トランジスタST1の他のソースドレインはメタルラインMLNに連結される。
【0050】
図7を参照すると、第1共有グリーンピクセルグループSGG1の第1ないし第3グリーンピクセルG1~G3は、それぞれの露光時間T1~T3の間充電した光電荷に基づいてピクセル信号SIG_PXを互いに異なる時点T4~T6に出力する。時間Taでロウドライバ1130は第1フローティングディフュージョンFD1をリセットさせるようにロジックハイのリセット制御信号RS1を第1リセットトランジスタRT1に伝送する。この場合、第1リセットトランジスタRT1はターンオンされ、第1フローティングディフュージョンFD1に電源電圧VDDが印加される。
【0051】
時間Tbでロウドライバ1130は第1グリーンピクセル転送トランジスタTTG1のゲート電極TGG_1にロジックハイの第1伝送制御信号TS1を印加する。そのため、第1グリーンピクセルフォトダイオードPDG1は充電された光電荷をすべて第1フローティングディフュージョンFD1に放電させることができ、その結果、第1グリーンピクセルフォトダイオードPDG1はリセット状態になる。
【0052】
露光時間T1で第1グリーンピクセルフォトダイオードPDG1は光電荷を充電する。すなわち、第1グリーンピクセルG1は露光時間T1だけ露光し得る。また、露光時間T2の間に第2グリーンピクセルフォトダイオードPDG2は光電荷を充電し、露光時間T3の間に第3グリーンピクセルフォトダイオードPDG3は光電荷を充電し得る。
【0053】
第1ないし第3グリーンピクセルフォトダイオードPDG1~PDG3から出力された光電荷は互いに異なる時点T4~T6に第1フローティングディフュージョンFD1に伝達される。すなわち、各ピクセルから出力されるピクセル信号SIG_PXは互いに異なる時点に出力される。すなわち、互いに異なる時点T4~T6でのリセット制御信号RS1および選択制御信号SS1によって第1カラムラインCOL1を介して互いに異なる時点でのピクセル信号SIG_PXがリードアウト回路1150に伝達される。ここでピクセル信号SIG_PXは第1ないし第3グリーンピクセルフォトダイオードPDG1~PDG3の少なくとも一つに蓄積された電荷に基づくピクセル信号であり得る。また、ピクセル信号SIG_PXは第1ソースフォロワトランジスタSF1から出力される。メタルラインMLNは第1ソースフォロワトランジスタSF1から第1ピクセル信号SIG_PXを受信し、リードアウト回路1150にこれを伝達する。
【0054】
以下、図8ないし図11を参照してイメージセンシング装置1の不良ピクセル補正方法について説明する。
【0055】
図8はいくつかの実施形態によるピクセルアレイを説明するための図である。図9はいくつかの実施形態によるイメージ信号プロセッサに係るブロック図である。
【0056】
図8を参照すると、ピクセルアレイPA’は第1ノナグリーンピクセルグループNGG1’、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2’、第1ノナレッドピクセルグループNRG1’および第1ノナブルーピクセルグループNBG1’を含み得る。ここでそれぞれのピクセルグループは一つのフローティングディフュージョンFDを共有する。例えば、第1ノナグリーンピクセルグループNGG1’は一つのフローティングディフュージョンFDを共有し、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2’は一つのフローティングディフュージョンFDを共有し、第1ノナレッドピクセルグループNRG1’は一つのフローティングディフュージョンFDを共有し、第2ノナブルーピクセルグループNBG1’は一つのフローティングディフュージョンFDを共有する。ここでピクセルアレイPA’はノナパターンに該当する。
【0057】
図9を参照すると、ピクセルアレイPA’から生成されたピクセル信号SIG_PXはリードアウト回路1150およびバッファ部1170を介してイメージ信号プロセッサ900に伝達される。リードアウト回路1150はビニング決定部1151、相関二重サンプラ1152、およびアナログ-デジタルコンバータ1153を含み得る。ビニング決定部1151はピクセルアレイPA’から出力されたピクセル信号SIG_PXを受信する。例えば、ビニング決定部1151は第1ノナグリーンピクセルグループNGG1’から複数のピクセル値を含むピクセル信号SIG_PXを受信する。ビニング決定部1151はピクセル信号SIG_PXに対してビニング動作を行うかどうかを決定する。ビニング決定部1151がビニング動作を行うことに決定する場合に、ビニング決定部1151はピクセル信号SIG_PXに対してアナログビニング動作を行う。ビニング決定部1151がビニング動作を行わないことに決定する場合に、ビニング決定部1151はピクセル信号SIG_PXを相関二重サンプラ1152に伝達する。本発明の実施形態では、ビニング決定部1151は動作せずビニングされないピクセル信号SIG_PXが出力される場合を仮定して説明する。
【0058】
相関二重サンプラ1152およびアナログ-デジタルコンバータ1153を介して変換されたピクセル信号SIG_PXはバッファ部1170に提供される。バッファ部1170はピクセル信号SIG_PXをバッファリングしてイメージ信号プロセッサ900に伝達する。
【0059】
イメージ信号プロセッサ900は不良ピクセル補正器910およびリモザイクモジュール920を含み得る。ここでイメージ信号プロセッサ900はイメージセンサ100に連結されるホストに該当する。イメージ信号プロセッサ900はバッファ部1170からピクセル信号SIG_PXを受信する。
【0060】
不良ピクセル補正器910はピクセル信号SIG_PXに基づいて補正ピクセル信号SIG_PX_Cを生成する。すなわち、不良ピクセル補正器910はピクセル信号SIG_PXで不良ピクセルを決定し、決定された不良ピクセルに該当する不良ピクセル信号を正常ピクセル信号に補正する。すなわち、不良ピクセル補正器910は不良ピクセル信号を無視し、他のピクセル信号を参照して正常ピクセル信号を有する補正ピクセル信号SIG_PX_Cを生成する。ここで不良ピクセル補正器910は不良ピクセルに決定されたピクセル信号SIG_PXのみを補正し、他のピクセル信号SIG_PXに対しては補正を行わない。不良ピクセル信号に係る情報はイメージ信号プロセッサ900の不揮発性メモリに保存されている。
【0061】
リモザイクモジュール920は不良ピクセル補正器910から補正ピクセル信号SIG_PX_Cを受信する。リモザイクモジュール920は補正ピクセル信号SIG_PX_Cに対してリモザイクを行う。ここで、リモザイクはピクセル信号SIG_PXまたは補正ピクセル信号SIG_PX_Cを用いて高画質のイメージ信号IMSを出力する作業であり得る。すなわち、リモザイクモジュール920はノナパターンを有するピクセル信号SIG_PXをベイヤーパターンを有するイメージ信号IMSに補正することができる。ここでイメージ信号IMSが有するベイヤーパターンは第2パターンに該当する。第2パターンはノナパターンに該当する第1パターンより高周波パターンに該当する。リモザイクモジュール920に続いて、イメージ信号IMSにデモザイクが行われる。デモザイクが行われるのに伴って、イメージ信号IMSは各ピクセルPXに対するすべてのカラーのピクセル値を有することができる。したがって、高画質のイメージ信号IMSが出力される。
【0062】
図10はいくつかの実施形態によるイメージセンシング装置の動作方法に係るフローチャートである。図11はいくつかの実施形態による補正ピクセル信号の生成を説明する図である。
【0063】
図10および図11を参照すると、イメージセンサ100およびイメージ信号プロセッサ900はビニングモードであるか否かを判断する(S400)。例えば、イメージセンサ100のリードアウト回路1150のビニング決定部1151はアナログビニングを行うかどうかを判断し、イメージ信号プロセッサ900はデジタルビニングを行うかどうかを判断する。
【0064】
ビニングモードであると判断される場合(S400-Y)、イメージセンサ100およびイメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PXに基づいてビニングを行う(S404)。すなわち、ビニング決定部1151はピクセル信号SIG_PXに含まれるピクセル値に対してビニングを行いビニングピクセル信号を出力し、イメージ信号プロセッサ900はビニングピクセル信号に対してデジタルビニングを行いイメージ信号IMSを出力する。この時、出力されたイメージ信号IMSの画質は本来の画質より低い。また、イメージセンシング装置1は低照度の環境で用いられる場合に、ビニングモードで動作する。
【0065】
ビニングモードでないと判断される場合(S400-N)、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PXを受信する(S401)。例えば、不良ピクセル補正器910はイメージセンサ100からピクセル信号SIG_PXを受信する。この時、ピクセル信号SIG_PXはアナログビニングが行われていない信号であり得る。
【0066】
例えば、ピクセル信号SIG_PXは図11に示された複数のピクセル値を含み得る。ここで、複数のピクセル値はイメージセンサ100のピクセルアレイPAまたはピクセルアレイPA’に対応する。ピクセル信号SIG_PXは複数のグリーンピクセル値G1S~G45S、複数のレッドピクセル値R1S~R18Sおよび複数のブルーピクセル値B1S~B18Sを含み得る。それぞれのピクセル値はピクセルアレイPAのグリーンピクセルG1~G45、レッドピクセルR1~R18およびブルーピクセルB1~B18に対応する。また、ピクセル信号SIG_PXのピクセル値はノナグリーンピクセルグループNGG1~NGG5、ノナブルーピクセルグループNBG1,NBG2およびノナレッドピクセルグループNRG1,NRG2に対応する。
【0067】
ここで、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2が不良ピクセルに決定され、第2ノナグリーンピクセルグループNGG2から出力される第10ないし第18グリーンピクセル値G10S~G18Sが不良ピクセルグループ信号BPXGに決定される。イメージセンサ100のピクセルアレイPAの欠点によって第2ノナグリーンピクセルグループNGG2に問題があり得、これから出力された出力される第10ないし第18グリーンピクセル値G10S~G18Sはエラーを有する。したがって、不良ピクセルグループ信号BPXGに該当する第10ないし第18グリーンピクセル値G10S~G18Sのエラーを補正する必要がある。
【0068】
再び図9および図10を参照すると、不良ピクセル補正器910はピクセル信号SIG_PXに基づいて補正ピクセル信号SIG_PX_Cを生成し、不良ピクセルグループ信号BPXGを補正する(S402)。図11を参照すると、不良ピクセル補正器910はピクセル信号SIG_PXの不良ピクセルグループ信号BPXGを補正して補正ピクセルグループ信号CPXGを生成する。ここで補正ピクセルグループ信号CPXGは補正ピクセル信号SIG_PX_Cに含まれ得る。補正ピクセル信号SIG_PX_Cは不良ピクセル補正が行われていないピクセル値G1S~G9S,G19S~G45S,R1S~R18S,B1S~B18Sと不良ピクセル補正が行われた補正ピクセルグループ信号CPXGを含み得る。
【0069】
不良ピクセル補正器910は不良ピクセルグループ信号BPXGでない他のピクセル信号のピクセル値に基づいて不良ピクセルグループ信号BPXGを補正ピクセルグループ信号CPXGに代える。すなわち、補正ピクセルグループ信号CPXGはピクセル値G1S~G9S,G19S~G45S,R1S~R18S,B1S~B18Sに基づいて生成される。これに係るより詳細な説明は後述する。
【0070】
補正ピクセルグループ信号CPXGはグリーンカラーに係る第1ないし第5補正グリーンピクセル値CG1S~CG5S、レッドカラーに係る第1および第2補正レッドピクセル値CR1S,CR2Sとブルーカラーに係る第1および第2補正ブルーピクセル値CB1S,CB2Sを含み得る。不良ピクセルグループ信号BPXGがグリーンカラーに係る第10ないし第18グリーンピクセル値G10S~G18Sを含むことに対して、補正ピクセルグループ信号CPXGはグリーンカラー、レッドカラーおよびブルーカラーすべてに係るピクセル値を含み得る。すなわち、不良ピクセル補正器910は一つのカラーに対する不良ピクセルグループ信号BPXGに対して不良ピクセル補正を行うことによって、補正ピクセルグループ信号CPXGを生成する。ここで、補正ピクセルグループ信号CPXGはベイヤーパターンに該当する。すなわち、不良ピクセル補正器910はノナパターンに該当する不良ピクセルグループ信号BPXGをベイヤーパターンに該当する補正ピクセルグループ信号CPXGに変換させることができる。ここで補正ピクセルグループ信号CPXGが有するベイヤーパターンは第2パターンに該当する。第2パターンはノナパターンに該当する第1パターンより高周波パターンに該当する。
【0071】
不良ピクセルグループ信号BPXGに対して一つのカラーに対する補正ピクセル値で不良ピクセル補正を行った後にリモザイクを行うのではなく、ベイヤーパターンに該当する補正ピクセルグループ信号CPXGを一度に生成することによってイメージ処理効率が向上することができる。また、補間した一つのカラーに対する補正ピクセル値でない、周囲の他のピクセル値に基づいて不良ピクセル補正を行うことによって、生成された補正ピクセルグループ信号CPXGの誤差発生が減少する。
【0072】
図12はいくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法に係るフローチャートである。図13および図14図12によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。
【0073】
図12ないし図14を参照すると、イメージセンシング装置1は角度(θ)を検出する(S410)。例えば、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PXから該当イメージの角度(θ)を検出する。ここでイメージの角度(θ)はイメージの固有な特性に該当する。例えば、角度(θ)は0度~90度の間の角度値で定義される。ここで角度(θ)は鋭角であると仮定して説明するが、本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0074】
ピクセル信号SIG_PXは不良ピクセルグループ信号BPXGとその周囲の他のピクセル値を含み得る。例えば、ピクセル信号SIG_PXは不良ピクセルグループ信号BPXGの左側に該当するレフトブルーピクセル値(Bθ,L)およびレフトグリーンピクセル値(Gθ,LL)を含み得る。例えば、ピクセル信号SIG_PXは不良ピクセルグループ信号BPXGの右側に該当するライトブルーピクセル値(Bθ,R)およびライトグリーンピクセル値(Gθ,RR)を含み得る。例えば、ピクセル信号SIG_PXは不良ピクセルグループ信号BPXGの上部に該当するトップレッドピクセル値(Rθ,T)およびトップライトグリーンピクセル値(Gθ,TR)を含み得る。例えば、ピクセル信号SIG_PXは不良ピクセルグループ信号BPXGの下部に該当するボトムレッドピクセル値(Rθ,B)およびボトムグリーンピクセル値(Gθ,BL)を含み得る。
【0075】
ここで、レフトブルーピクセル値(Bθ,L)、レフトグリーンピクセル値(Gθ,LL)、ライトブルーピクセル値(Bθ,R)、ライトグリーンピクセル値(Gθ,RR)、トップレッドピクセル値(Rθ,T)、トップライトグリーンピクセル値(Gθ,TR)、ボトムレッドピクセル値(Rθ,B)およびボトムグリーンピクセル値(Gθ,BL)に該当するピクセルPXは不良ピクセルグループ信号BPXGに該当するピクセルPXに隣接する。すなわち、イメージ信号プロセッサ900はすべてのカラーに該当するピクセル値を導き出すことができる。
【0076】
イメージ信号プロセッサ900はカラーピクセル値の間の関係式を計算する(S411)。
【0077】
図13を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はレフトブルーピクセル値(Bθ,L)、レフトグリーンピクセル値(Gθ,LL)、ライトブルーピクセル値(Bθ,R)、ライトグリーンピクセル値(Gθ,RR)、トップレッドピクセル値(Rθ,T)、トップライトグリーンピクセル値(Gθ,TR)、ボトムレッドピクセル値(Rθ,B)およびボトムグリーンピクセル値(Gθ,BL)の間の関係式を計算する。
【0078】
例えば、グリーンピクセル値とブルーピクセル値は次の数式1のように線形的に表現される。
【0079】
<数式1>
【0080】
【数1】
すなわち、レフトグリーンピクセル値(Gθ,LL)は、レフトブルーピクセル値(Bθ,L)に係る関係式で示され、ライトグリーンピクセル値(Gθ,RR)はライトブルーピクセル値(Bθ,R)に係る関係式で示される。
【0081】
また、グリーンピクセル値とレッドピクセル値は次の数式2のように線形的に表現される。
【0082】
<数式2>
【0083】
【数2】

すなわち、ボトムグリーンピクセル値(Gθ,BL)は、トップレッドピクセル値(Rθ,T)に係る関係式で示され、トップライトグリーンピクセル値(Gθ,TR)はボトムレッドピクセル値(Rθ,B)に係る関係式で示される。
【0084】
これにより導き出されたブルーカラーに係るピクセル値に対するグリーンカラーに係るピクセル値の関係式は次の数式3のとおりである。
【0085】
<数式3>
【0086】
【数3】

ここで、fθ,B2G(B)はブルーピクセル値をグリーンピクセル値に変換するための関数に該当する。
【0087】
また、レッドカラーに係るピクセル値に対するグリーンカラーに係るピクセル値の関係式は次の数式4のとおりである。
【0088】
<数式4>
【0089】
【数4】
ここで、fθ,B2G(R)はレッドピクセル値をグリーンピクセル値に変換するための関数に該当する。
【0090】
すなわち、イメージ信号プロセッサはピクセル信号SIG_PXのピクセル値を用いて関係式であるfθ,B2G(B)および fθ,B2G(R)を計算する。また,この関係式を用いて各チャネル間のピクセル値の変換が行われる。
【0091】
図12および図14を参照すると、(S412)。
【0092】
図14を参照すると、イメージ信号プロセッサ900は周囲のピクセル値(R7S~R9S,R10S~R12S,G9S,G25S,G30S,G37S,B3S,B6S,B9S,B10S,B13S,B16Sなど)を用いて補正ピクセルグループ信号CPXGを生成する。すなわち、イメージ信号プロセッサ900は周囲のピクセル値と計算された関係式を用いて補正ピクセルグループ信号CPXGのピクセル値(CG1S~CG5S,CB1S,CB2S,CR1SおよびCR2S)を生成する。
【0093】
補正ピクセルグループ信号CPXGの第2補正グリーンピクセル値CG2Sは次の数式5を用いて生成される。
【0094】
<数式5>
【0095】
【数5】
すなわち、第2補正グリーンピクセル値CG2Sは第25グリーンピクセル値G25S、第10ブルーピクセル値B10S、第13ブルーピクセル値B13Sとブルーカラー-グリーンカラー関係式を用いて導き出される。ここで第2補正グリーンピクセル値CG2Sの右側に位置したピクセル値を参照する場合のMrightと、左側に位置したピクセル値を参照する場合のMleftは次の数式6のとおりである。
【0096】
<数式6>
【0097】
【数6】
補正ピクセルグループ信号CPXGの第2補正レッドピクセル値CR2Sは次の数式7を用いて生成される。
【0098】
<数式7>
【0099】
【数7】


すなわち、第2補正レッドピクセル値CR2Sは第10ブルーピクセル値B10S、第13ブルーピクセル値B13S、第16ブルーピクセル値B16Sとブルーカラー-グリーンカラー関係式およびレッドカラー-グリーンカラー関係式を用いて導き出される。
【0100】
このような過程により、周辺部に位置した第1補正グリーンピクセル値CG1S、第2補正グリーンピクセル値CG2S、第4補正グリーンピクセル値CG4S、第5補正グリーンピクセル値CG5S、第1補正レッドピクセル値CR1Sおよび第2補正レッドピクセル値CR2Sが計算される。
【0101】
次に、計算された補正ピクセル値と関係式を用いて中央部に位置した補正ピクセル値が計算される。
【0102】
補正ピクセルグループ信号CPXGの第1補正ブルーピクセル値CB1Sは次の数式8を用いて生成される。
【0103】
<数式8>
【0104】
【数8】


すなわち、第1補正ブルーピクセル値CB1Sは第7レッドピクセル値R7S、第9レッドピクセル値R9S、第1補正グリーンピクセル値CG1S、第2補正グリーンピクセル値CG2S、第1補正レッドピクセル値CR1Sおよび第2補正レッドピクセル値CR2Sとブルーカラー-グリーンカラー関係式およびレッドカラー-グリーンカラー関係式を用いて導き出される。
【0105】
このような過程により、中央部に位置した第1補正ブルーピクセル値CB1S、第2補正ブルーピクセル値CB2Sおよび第3補正グリーンピクセル値CG3Sが計算される。
【0106】
方法により補正ピクセルグループ信号CPXGに含まれるピクセル値が計算される。これによりすべてのカラーに対するピクセル値が生成されることで、該当ピクセル値に対してはリモザイクをする必要がない。したがって、イメージ処理の効率性が向上することができる。また、一つのカラーに対するピクセル値で補正されないことにより、不良ピクセル補正の誤差が減少する。
【0107】
再び図11を参照すると、リモザイクモジュール920は補正ピクセル信号SIG_PX_Cに基づいてリモザイクを行う(S403)。ここで補正ピクセル信号SIG_PX_Cは不良ピクセル補正器910により補正された補正ピクセルグループ信号CPXGと、不良ピクセル補正器910により補正が行われていないピクセル値G1S~G9S,G19S~G45S,R1S~R18S,B1S~B18Sを含み得る。
【0108】
図15はいくつかの実施形態によるイメージ信号の生成を説明する図である。
【0109】
図15を参照すると、リモザイクモジュール920は補正ピクセルグループ信号CPXGを除いた補正ピクセル信号SIG_PX_Cのピクセル値に対してリモザイクを行う。リモザイクモジュール920により生成されたイメージ信号IMSはRGBベイヤーパターンに該当する第1ないし第36グリーンピクセル値G1S’~G36S’、第1ないし第18ブルーピクセル値B1S’~B18S’および第1ないし第18レッドピクセル値R1S’~R18S’を含み得る。また、イメージ信号IMSは補正ピクセル信号SIG_PX_Cに含まれる補正ピクセルグループ信号CPXGを含み得る。ここで、リモザイクが行われた第1ないし第36グリーンピクセル値G1S’~G36S’、第1ないし第18ブルーピクセル値B1S’~B18S’および第1ないし第18レッドピクセル値R1S’~R18S’と補正ピクセルグループ信号CPXGはベイヤーパターンに該当する。すなわち、第1ないし第36グリーンピクセル値G1S’~G36S’、第1ないし第18ブルーピクセル値B1S’~B18S’および第1ないし第18レッドピクセル値R1S’~R18S’は三つのカラーに係るピクセル値を含み得る。
【0110】
例えば、リモザイクピクセルグループ信号RPXGは第1グリーンピクセル値G1S’、第2グリーンピクセル値G2S’、第3グリーンピクセル値G3S’、第10グリーンピクセル値G10S’、第12グリーンピクセル値G12S’、第1ブルーピクセル値B1S’、第2ブルーピクセル値B2S’、第1レッドピクセル値R1S’および第5レッドピクセル値R5S’を含み得る。それぞれのピクセル値はRGBベイヤーパターンに該当する。以後に、イメージ信号プロセッサ900はイメージ信号IMSに対してデモザイクを行い、デモザイクが行われたイメージ信号IMSはディスプレイにより出力される。これにより不良ピクセルが補正され、画質が改善されたイメージが出力される。
【0111】
以下、図16および図17を参照して他のいくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法について説明する。
【0112】
図16および図17はいくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。説明の便宜上、図1ないし図15を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0113】
図16および図17を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PXに基づいて補正ピクセル信号SIG_PX_Cを生成する。該当過程は図1ないし図15を参照して説明した内容と同様である。イメージ信号プロセッサ900は不良ピクセルグループ信号BPXGを一つのカラーに対するピクセル値で補正することによって、ピクセル信号SIG_PX_2を生成する。ここで、ピクセル信号SIG_PX_2は第10ないし第18補正グリーンピクセル値G10S”~G18S”を含み得る。すなわち、ピクセル信号SIG_PX_2は複数のカラーに対するピクセル値を生成せず、一つのカラーに対するピクセル値を生成する。ここで第10ないし第18補正グリーンピクセル値G10S”~G18S”は周囲の第1ないし第9グリーンピクセル値G1S~G9S、第19ないし第45グリーンピクセル値G19S~G45Sを参照して生成される。
【0114】
イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PX_2に対してリモザイクを行いイメージ信号IMS’を生成する。ここでイメージ信号IMS’は第10ないし第18補正グリーンピクセル値G10S”~G18S”を参照して生成される。
【0115】
イメージ信号プロセッサ900は補正ピクセル信号SIG_PX_Cを用いてイメージ信号IMS’を補正してイメージ信号IMS”を生成する。例えば、イメージ信号IMS’の第37ないし第41グリーンピクセル値G37S’~G41S’は補正ピクセル信号SIG_PX_Cの第1ないし第5補正グリーンピクセル値CG1S~CG5Sに代える。すなわち、既存の方法を用いて生成されたイメージ信号IMS’を補正ピクセル信号SIG_PX_Cを用いて補正することができる。
【0116】
以下、図18を参照して他のいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法について説明する。
【0117】
図18はいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。説明の便宜上、図1ないし図17を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0118】
図18を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PX_2に対して不良ピクセル補正を行い補正ピクセル信号SIG_PX_C_2を生成する。ここでピクセル信号SIG_PX_2はテトラパターン(tetra pattern)に該当する。すなわち、ピクセル信号SIG_PX_2を出力するイメージセンサ100のピクセルアレイPAはテトラパターンで配列される。そのため、ピクセル信号SIG_PX_2は第1ないし第20グリーンピクセル値G1S~G20S、第1ないし第8レッドピクセル値R1S~R8Sおよび第1ないし第8ブルーピクセル値B1S~B8Sを含み得る。ここで第9ないし第12グリーンピクセル値G9S~G12Sが不良ピクセルグループ信号BPXGに該当する。
【0119】
イメージ信号プロセッサ900は不良ピクセルグループ信号BPXGを補正ピクセルグループ信号CPXGに代える。ここで補正ピクセルグループ信号CPXGは不良ピクセルグループ信号BPXGでないピクセル値を用いて生成される。補正ピクセルグループ信号CPXGは第1補正グリーンピクセル値CG1S、第2補正グリーンピクセル値CG2S、第1補正レッドピクセル値CR1Sおよび第1補正ブルーピクセル値CB1Sを含み得る。第1補正グリーンピクセル値CG1S、第2補正グリーンピクセル値CG2S、第1補正レッドピクセル値CR1Sおよび第1補正ブルーピクセル値CB1Sに対応するピクセルアレイPAのピクセルはRGBベイヤーパターンで配列される。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0120】
整理すれば、イメージ信号プロセッサ900はテトラパターンに該当するピクセル信号SIG_PX_2に対して不良ピクセル補正を行いRGBベイヤーパターンに該当する補正ピクセルグループ信号CPXGを生成する。不良ピクセルグループ信号BPXGが一つのカラーに係るものであることに対して、補正ピクセルグループ信号CPXGは複数のカラーに係るものである。
【0121】
以下、図19および図20を参照して他のいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法について説明する。
【0122】
図19はいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。図20はいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。説明の便宜上、図1ないし図17を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0123】
図19を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PX_3に対して不良ピクセル補正を行い補正ピクセル信号SIG_PX_C_3を生成する。ここでピクセル信号SIG_PX_3は4×4パターンに該当する。すなわち、ピクセル信号SIG_PX_3を出力するイメージセンサ100のピクセルアレイPAは4×4パターンで配列される。そのため、ピクセル信号SIG_PX_3は第1ないし第32グリーンピクセル値G1S~G32S、第1ないし第16レッドピクセル値R1S~R16Sおよび第1ないし第16ブルーピクセル値B1S~B16Sを含み得る。ここで第17ないし第32グリーンピクセル値G17S~G32Sが不良ピクセルグループ信号BPXGに該当する。
【0124】
イメージ信号プロセッサ900は不良ピクセルグループ信号BPXGを補正ピクセルグループ信号CPXGに代える。ここで補正ピクセルグループ信号CPXGは不良ピクセルグループ信号BPXGでないピクセル値を用いて生成される。補正ピクセルグループ信号CPXGは第1ないし第8補正グリーンピクセル値CG1S~CG8S、第1ないし第4補正ブルーピクセル値CB1S~CB4S、および第1ないし第4補正レッドピクセル値CR1S~CR4Sを含み得る。すなわち、補正ピクセルグループ信号CPXGはレッドカラー、グリーンカラーおよびブルーカラーに係るピクセル値をすべて含み得る。
【0125】
整理すれば、イメージ信号プロセッサ900は4×4パターンに該当するピクセル信号SIG_PX_3に対して不良ピクセル補正を行いRGBベイヤーパターンに該当する補正ピクセルグループ信号CPXGを生成する。
【0126】
図20を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PX_3に対して不良ピクセル補正を行い補正ピクセル信号SIG_PX_C_3’を生成する。補正ピクセル信号SIG_PX_C_3’は補正ピクセルグループ信号CPXGを含み得る。補正ピクセルグループ信号CPXGは2×2パターンに該当するピクセル値を含み得る。例えば、補正ピクセルグループ信号CPXGは第1ないし第4補正グリーンピクセル値CG1S~CG4S、第1ないし第4補正レッドピクセル値CR1S~CR4S、第1ないし第4補正ブルーピクセル値CB1S~CB4Sおよび第5ないし第8補正グリーンピクセル値CG5S~CG8Sを含み得る。すなわち、イメージ信号プロセッサ900は4×4パターンに該当するピクセル値に対して不良ピクセル補正を行い2×2パターンに該当する補正ピクセル値を生成することができる。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0127】
以下、図21ないし図23を参照して他のいくつかの実施形態によるイメージ信号処理方法について説明する。
【0128】
図21はいくつかの実施形態によるイメージ信号プロセッサに係るブロック図である。図22および図23図21によるイメージ信号処理方法を説明するための図である。説明の便宜上、図1ないし図17を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0129】
図21を参照すると、リードアウト回路1150はピクセルアレイPAからピクセル信号SIG_PX_3を受信する。ここでピクセル信号SIG_PX_3は図19および図20を参照して説明したピクセル信号SIG_PX_3に該当する。すなわち、ピクセルアレイPAは4×4パターンで配列されたピクセルを含み得る。
【0130】
図21および図22を参照すると、ビニング決定部1151はピクセル信号SIG_PX_3に対してビニングを行いビニングピクセル信号SIG_BINを生成する。すなわち、ピクセル信号SIG_PX_3に含まれるピクセル値のうち四つのピクセル値がビニングされて一つのピクセル値が生成される。例えば、第1グリーンピクセル値G1S、第2グリーンピクセル値G2S、第5グリーンピクセル値G5Sおよび第6グリーンピクセル値G6Sがビニングされて第1ビニンググリーンピクセル値BG1Sが生成される。第1ビニンググリーンピクセル値BG1Sは第1グリーンピクセル値G1S、第2グリーンピクセル値G2S、第5グリーンピクセル値G5Sおよび第6グリーンピクセル値G6Sの総和であり得る。
【0131】
すなわち、ビニング決定部1151は第1ないし第32グリーンピクセル値G1S~G32S、第1ないし第16ブルーピクセル値B1S~B16Sおよび第1ないし第16レッドピクセル値R1S~R16Sに基づいて第1ないし第8ビニンググリーンピクセル値BG1S~BG8S、第1ないし第4ビニングレッドピクセル値BR1S~BR4Sおよび第1ないし第4ビニングブルーピクセル値BB1S~BB4Sを生成することができる。ビニングピクセル信号SIG_BINのピクセル値はテトラベイヤーパターンに該当するが、本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0132】
図21および図23を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はビニングピクセル信号SIG_BINを受信する。不良ピクセル補正器910はビニングピクセル信号SIG_BINに対して不良ピクセル補正を行い補正ピクセル信号SIG_BIN_Cを生成する。ここで補正ピクセル信号SIG_BIN_Cは補正ピクセルグループ信号CPXGを含み得る。補正ピクセルグループ信号CPXGはレッドカラー、ブルーカラー、およびグリーンカラーに係るピクセル値(CBG1S、CBG2S、CBR1SおよびCBB1S)を含み得る。以後に、残りのピクセル値に対してリモザイクが行われる。
【0133】
以下、図24を参照して他のいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法について説明する。
【0134】
図24はいくつかの実施形態によるピクセル信号の処理方法を説明するための図である。説明の便宜上、図1ないし図17を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0135】
図24を参照すると、イメージ信号プロセッサ900はピクセル信号SIG_PX_4に対して不良ピクセル補正を行い補正ピクセル信号SIG_PX_C_4を生成する。ここでピクセル信号SIG_PX_4は5×5パターンに該当する。すなわち、ピクセル信号SIG_PX_4を出力するイメージセンサ100のピクセルアレイPAは5×5パターンで配列される。そのため、ピクセル信号SIG_PX_4は第1ないし第50グリーンピクセル値G1S~G50S、第1ないし第25レッドピクセル値R1S~R25Sおよび第1ないし第25ブルーピクセル値B1S~B25Sを含み得る。ここで第26ないし第50グリーンピクセル値G26S~G50Sが不良ピクセルグループ信号BPXGに該当する。
【0136】
イメージ信号プロセッサ900は不良ピクセルグループ信号BPXGを補正ピクセルグループ信号CPXGに代える。ここで補正ピクセルグループ信号CPXGは不良ピクセルグループ信号BPXGでないピクセル値を用いて生成される。補正ピクセルグループ信号CPXGは第1ないし第13補正グリーンピクセル値CG1S~CG13S、第1ないし第6補正ブルーピクセル値CB1S~CB6S、および第1ないし第6補正レッドピクセル値CR1S~CR6Sを含み得る。すなわち、補正ピクセルグループ信号CPXGはレッドカラー、グリーンカラーおよびブルーカラーに係るピクセル値をすべて含み得る。
【0137】
整理すれば、イメージ信号プロセッサ900は5×5パターンに該当するピクセル信号SIG_PX_4に対して不良ピクセル補正を行いRGBベイヤーパターンに該当する補正ピクセルグループ信号CPXGを生成することができる。
【0138】
図25はいくつかの実施形態によるイメージセンサの上面図である。
【0139】
図25を参照すると、イメージセンサ100’はマイクロレンズML’を含み得る。ここでマイクロレンズML’は複数のピクセルをオーバーラップする。すなわち、図1ないし図24を参照して説明したイメージセンサ100のマイクロレンズMLが一つのピクセルのみをオーバーラップすることとは異なり、イメージセンサ100’のマイクロレンズML’は第1ノナグリーンピクセルグループNGG1をすべてオーバーラップする。マイクロレンズML’を透過した光は第1ノナグリーンピクセルグループNGG1にすべて入射される。しかし、本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0140】
図26はいくつかの実施形態によるイメージセンサの概念的なレイアウトを示す図である。
【0141】
図26を参照すると、イメージセンサ100”は上部チップ200、下部チップ300およびメモリチップ300’を含み得る。ここで上部チップ200、下部チップ300およびメモリチップ300’は第3方向Zに沿って順次積層される。メモリチップ300’は下部チップ300の下部に配置される。メモリチップ300’はメモリ装置を含み得る。例えば、メモリチップ300’はDRAM、SRAMなどの揮発性メモリ装置を含み得る。メモリチップ300’は上部チップ200および下部チップ300から信号を伝達され、メモリ装置を介して信号を処理する。すなわち、メモリチップ300’を含むイメージセンサ100”は3スタックイメージセンサに該当する。
【0142】
以下、図27および図28を参照して他のいくつかの実施形態による電子装置2000を説明する。
【0143】
図27はいくつかの実施形態によるマルチカメラモジュールを含む電子装置を説明するためのブロック図である。図28図27のカメラモジュールの詳細ブロック図である。説明の便宜上、図1ないし図26を用いて説明した内容と重複する内容は簡略に説明するかまたは省略する。
【0144】
図27を参照すると、電子装置2000はカメラモジュールグループ2100、アプリケーションプロセッサ2200、PMIC2300、外部メモリ2400およびディスプレイ2500を含み得る。
【0145】
カメラモジュールグループ2100は複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cを含み得る。図面には3個のカメラモジュール2100a,2100b,2100cが配置された実施形態が示されているが、実施形態はこれに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、カメラモジュールグループ2100は2個のカメラモジュールのみを含むように変形して実施できる。また、いくつかの実施形態で、カメラモジュールグループ2100はn個(nは4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形して実施することもできる。
【0146】
ここで3個のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの一つは図1ないし図26を用いて説明したイメージセンサ100を含むカメラモジュールであり得る。
【0147】
以下、図28を参照して、カメラモジュール2100bの詳細構成についてより具体的に説明するが、以下の説明は実施形態によって他のカメラモジュール2100a,2100cについても同様に適用できる。
【0148】
図28を参照すると、カメラモジュール2100bはプリズム2105、光路フォールディング要素(Optical Path Folding Element、以下、「OPFE」,2110)、アクチュエータ2130、イメージセンシング装置2140および保存部2150を含み得る。
【0149】
プリズム2105は光反射物質の反射面2107を含み、外部から入射される光Lの経路を変形させることができる。
【0150】
いくつかの実施形態で、プリズム2105は第1方向Xに入射される光Lの経路を第1方向Xに垂直な第2方向Yに変更させる。また、プリズム2105は光反射物質の反射面2107を中心軸2106を中心にA方向に回転させたり、中心軸2106をB方向に回転させて第1方向Xに入射される光Lの経路を垂直な第2方向Yに変更させる。この時、OPFE2110も第1方向Xおよび第2方向Yと垂直な第3方向Zに移動する。
【0151】
いくつかの実施形態で、図示されたように、プリズム2105のA方向最大回転角度はプラス(+)A方向には15度(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には15度より大きくてもよいが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0152】
いくつかの実施形態で、プリズム2105はプラス(+)またはマイナス(-)B方向に20度内外、または10度から20度、または15度から20度の間で動き、ここで、動く角度はプラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動くか、または1度内外の範囲でほぼ類似の角度まで動く。
【0153】
いくつかの実施形態で、プリズム2105は光反射物質の反射面2107を中心軸2106の延長方向と平行な第3方向(例えば、Z方向)に移動する。
【0154】
OPFE2110は例えばm(ここで、mは自然数)個のグループからなる光学レンズを含み得る。m個のレンズは第2方向Yに移動してカメラモジュール2100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更できる。例えば、カメラモジュール2100bの基本光学ズーム倍率をZであるとするとき、OPFE2110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール2100bの光学ズーム倍率は3Zまたは5Z以上の光学ズーム倍率に変更することができる。
【0155】
アクチュエータ2130はOPFE2110または光学レンズ(以下、光学レンズという)を特定位置に移動させる。例えばアクチュエータ2130は正確なセンシングのためにイメージセンサ2142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように光学レンズの位置を調整する。
【0156】
イメージセンシング装置2140はイメージセンサ2142、制御ロジック2144およびメモリ2146を含み得る。イメージセンサ2142は光学レンズを介して提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングする。いくつかの実施形態で、イメージセンサ2142は先立って説明したイメージセンサ100を含み得る。
【0157】
制御ロジック2144はカメラモジュール2100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック2144は制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号によりカメラモジュール2100bの動作を制御する。
【0158】
メモリ2146はキャリブレーションデータ2147のようなカメラモジュール2100bの動作に必要な情報を保存する。キャリブレーションデータ2147はカメラモジュール2100bが外部から提供された光Lを用いてイメージデータを生成するのに必要な情報を含み得る。キャリブレーションデータ2147は例えば、先立って説明した回転度(degree of rotation)に係る情報、焦点距離(focal length)に係る情報、光学軸(optical axis)に係る情報などを含み得る。カメラモジュール2100bが光学レンズの位置に応じて焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラ形態で実現される場合、キャリブレーションデータ2147は光学レンズの各位置別(またはステート別)の焦点距離値とオートフォーカシング(auto focusing)と関連する情報を含み得る。
【0159】
保存部2150はイメージセンサ2142を介してセンシングされたイメージデータを保存する。保存部2150はイメージセンシング装置2140の外部に配置され、イメージセンシング装置2140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形態で実現できる。いくつかの実施形態で、保存部2150はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として実現できるが、実施形態はこれに制限されるものではない。保存部2150は下部チップ300により実現できる。
【0160】
図18図19を共に参照すると、いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれはアクチュエータ2130を含み得る。そのため、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれはその内部に含まれたアクチュエータ2130の動作による互いに同一または異なるキャリブレーションデータ2147を含み得る。
【0161】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの一つのカメラモジュール(例えば、2100b)は先立って説明したプリズム2105とOPFE2110を含む折り畳んだレンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、2100a,2100c)はプリズム2105とOPFE2110が含まれていないバーチカル(vertical)形態のカメラモジュールであり得るが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0162】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの一つのカメラモジュール(例えば、2100c)は例えば、IR(Infrared Ray)を用いて深さ(depth)情報を抽出するバーチカル形態の深度カメラ(depth camera)であり得る。この場合、アプリケーションプロセッサ2200はこのような深度カメラから提供されたイメージデータと異なるカメラモジュール(例えば、2100aまたは2100b)から提供されたイメージデータを併合(merge)して3次元深度イメージ(3D depth image)を生成する。
【0163】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの少なくとも二つのカメラモジュール(例えば、2100a,2100c)は互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの少なくとも二つのカメラモジュール(例えば、2100a,2100c)の光学レンズは互いに異なってもよいが、これに制限されるものではない。
【0164】
また、いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれの視野角は互いに異なってもよい。この場合、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれに含まれた光学レンズも互いに異なってもよいが、これに制限されるものではない。
【0165】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれは互いに物理的に分離して配置される。すなわち、一つのイメージセンサ2142のセンシング領域を複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cが分割して使用するのではなく、複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cそれぞれの内部に独立的なイメージセンサ2142が配置される。
【0166】
再び図27を参照すると、アプリケーションプロセッサ2200はイメージ処理装置2210、メモリコントローラ2220、内部メモリ2230を含み得る。アプリケーションプロセッサ2200は複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cと分離して実現できる。例えば、アプリケーションプロセッサ2200と複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cは互いに分離された半導体チップで実現できる。
【0167】
イメージ処理装置2210は複数のサブイメージプロセッサ2212a,2212b,2212c、イメージ生成器2214およびカメラモジュールコントローラ2216を含み得る。
【0168】
イメージ処理装置2210は複数のカメラモジュール2100a,2100b,2100cの個数に対応する個数の複数のサブイメージプロセッサ2212a,2212b,2212cを含み得る。
【0169】
それぞれのカメラモジュール2100a,2100b,2100cから生成されたイメージデータは互いに分離されたイメージ信号ラインISLa,ISLb,ISLcを介して対応するサブイメージプロセッサ2212a,2212b,2212cに提供される。例えば、カメラモジュール2100aから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLaを介してサブイメージプロセッサ2212aに提供され、カメラモジュール2100bから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLbを介してサブイメージプロセッサ2212bに提供され、カメラモジュール2100cから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLcを介してサブイメージプロセッサ2212cに提供される。このようなイメージデータの転送は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づいたカメラ直列インターフェース(CSI;Camera Serial Interface)を用いて行われるが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0170】
なお、いくつかの実施形態で、一つのサブイメージプロセッサが複数のカメラモジュールに対応するように配置されることもできる。例えば、サブイメージプロセッサ2212aとサブイメージプロセッサ2212cが図示するように互いに分離して実現されるのではなく一つのサブイメージプロセッサに統合して実現でき、カメラモジュール2100aとカメラモジュール2100cから提供されたイメージデータは選択素子(例えば、マルチプレクサ)などにより選択された後、統合されたサブイメージプロセッサに提供されることができる。
【0171】
それぞれのサブイメージプロセッサ(2212a、2212bおよび2212c)に提供されたイメージデータはイメージ生成器2214に提供される。イメージ生成器2214はイメージ生成情報(Generating Information)またはモード信号(Mode Signal)に応じてそれぞれのサブイメージプロセッサ(2212a、2212bおよび2212c)から提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。
【0172】
具体的には、イメージ生成器2214はイメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)から生成されたイメージデータの少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成する。また、イメージ生成器2214はイメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)から生成されたイメージデータのいずれか一つを選択して出力イメージを生成する。
【0173】
いくつかの実施形態で、イメージ生成情報はズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含み得る。また、いくつかの実施形態で、モード信号は例えば、ユーザー(user)から選択されたモードに基づいた信号であり得る。
【0174】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクタ)であり、それぞれのカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)が互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器2214はズーム信号の種類によって互いに異なる動作を行う。例えば、ズーム信号が第1信号の場合、カメラモジュール2100aから出力されたイメージデータとカメラモジュール2100cから出力されたイメージデータを併合した後、併合されたイメージ信号と併合に用いられていないカメラモジュール2100bから出力されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。仮に、ズーム信号が第1信号と異なる第2信号の場合、イメージ生成器2214はこのようなイメージデータ併合を行わず、それぞれのカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)から出力されたイメージデータのいずれか一つを選択して出力イメージを生成する。しかし、実施形態はこれに制限されるものではなく、必要に応じてイメージデータを処理する方法はいくらでも変形して実施できる。
【0175】
いくつかの実施形態で、イメージ生成器2214は複数のサブイメージプロセッサ(2212a、2212bおよび2212c)の少なくとも一つから露出時間が相異なる複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータに対してHDR(high dynamic range)処理を行うことで、ダイナミックレンジが増加した併合されたイメージデータを生成する。
【0176】
カメラモジュールコントローラ2216はそれぞれのカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)に制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ2216から生成された制御信号は互いに分離された制御信号ライン(CSLa,CSLbおよびCSLc)を介して対応するカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)に提供される。
【0177】
複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)のいずれか一つはズーム信号を含むイメージ生成情報またはモード信号に応じてマスター(master)カメラ(例えば、2100a)と指定され、残りのカメラモジュール(例えば、2100bおよび2100c)はスレーブ(slave)カメラと指定される。このような情報は制御信号に含まれ、互いに分離された制御信号ライン(CSLa,CSLbおよびCSLc)を介して対応するカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)に提供される。
【0178】
ズームファクタまたは動作モード信号に応じてマスターおよびスレーブとして動作するカメラモジュールが変更される。例えば、カメラモジュール2100aの視野角がカメラモジュール2100cの視野角より広く、ズームファクタが低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール2100cがマスターとして動作し、カメラモジュール2100aがスレーブとして動作する。逆に、ズームファクタが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール2100aがマスターとして動作し、カメラモジュール2100cがスレーブとして動作する。
【0179】
いくつかの実施形態で、カメラモジュールコントローラ2216からそれぞれのカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)に提供される制御信号はシンクイネーブル信号(sync enable)信号を含み得る。例えば、カメラモジュール2100bがマスターカメラであり、カメラモジュール2100a,2100cがスレーブカメラの場合、カメラモジュールコントローラ2216はカメラモジュール2100bにシンクイネーブル信号を伝送する。このようなシンクイネーブル信号の提供を受けたカメラモジュール2100bは提供されたシンクイネーブル信号に基づいてシンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号をシンク信号ラインSSLを介してカメラモジュール(2100aおよび2100c)に提供する。カメラモジュール2100bとカメラモジュール(2100aおよび2100c)はこのようなシンク信号に同期化されてイメージデータをアプリケーションプロセッサ2200に伝送する。
【0180】
いくつかの実施形態で、カメラモジュールコントローラ2216から複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)に提供される制御信号はモード信号によるモード情報を含み得る。このようなモード情報に基づいて複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)はセンシング速度と関連して第1動作モードおよび第2動作モードで動作する。
【0181】
複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)は第1動作モードで、第1速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートのイメージ信号を生成)してこれを第1速度より高い第2速度でエンコーディング(例えば、第1フレームレートより高い第2フレームレートのイメージ信号をエンコーディング)し、エンコーディングされたイメージ信号をアプリケーションプロセッサ2200に伝送する。この時、第2速度は第1速度の30倍以下であり得る。
【0182】
アプリケーションプロセッサ2200は受信されたイメージ信号、言い換えればエンコーディングされたイメージ信号を内部に備えられるメモリ2230またはアプリケーションプロセッサ2200外部のストレージ2400に保存し、以後、メモリ2230またはストレージ2400からエンコーディングされたイメージ信号を読み出してデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイする。例えばイメージ処理装置2210の複数のサブプロセッサ2212a,2212b,2212cのうち対応するサブプロセッサがデコーディングを行い、また、デコーディングされたイメージ信号に対してイメージ処理を行う。例えばディスプレイ2500にデコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータがディスプレイされる。
【0183】
複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)は、第2動作モードで、第1速度より低い第3速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートより低い第3フレームレートのイメージ信号を生成)し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ2200に伝送する。アプリケーションプロセッサ2200に提供されるイメージ信号はエンコーディングされていない信号であり得る。アプリケーションプロセッサ2200は受信されるイメージ信号に対してイメージ処理を行うかまたはイメージ信号をメモリ2230またはストレージ2400に保存する。
【0184】
PMIC2300は複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)それぞれに電力、例えば電源電圧を供給する。例えば、PMIC2300はアプリケーションプロセッサ2200の制御下に、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール2100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール2100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール2100cに第3電力を供給する。
【0185】
PMIC2300はアプリケーションプロセッサ2200からの電力制御信号PCONに応答し、複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)それぞれに対応する電力を生成し、また、電力のレベルを調整する。電力制御信号PCONは複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)の動作モード別の電力調整信号を含み得る。例えば、動作モードは低電力モード(low power mode)を含み得、この時、電力制御信号PCONは低電力モードで動作するカメラモジュールおよび設定される電力レベルに係る情報を含み得る。複数のカメラモジュール(2100a、2100bおよび2100c)それぞれに提供される電力のレベルは互いに同一であるかまたは互いに相異なってもよい。
【0186】
また、電力のレベルは動的に変更されることができる。
【0187】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造され、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0188】
1 イメージセンシング装置
100 イメージセンサ
200 上部チップ
300 下部チップ
900 イメージ信号プロセッサ
910 不良ピクセル補正器
920 リモザイクモジュール
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