(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183208
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20221201BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20221201BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
H04N1/00 519
G03G21/16 157
B41J29/00 C
B41J29/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161128
(22)【出願日】2022-10-05
(62)【分割の表示】P 2018188583の分割
【原出願日】2018-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眞貝 寛之
(72)【発明者】
【氏名】滝本 雄士
(57)【要約】
【課題】NFC基板及びUSB基板を搭載する画像形成装置において、ユーザの利便性を確保しつつ、NFC基板とUSB基板との干渉による通信性能の低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、前面21と背面22とを備えた下筐体2と、画像形成のためのシートを支持するシートトレイ27と、下筐体2における前面21側に配置され、上面71に近接無線通信可能なループアンテナ72を搭載したNFC基板7と、下筐体2における前面21側に配置され、上面81にUSBポート82を搭載したUSB基板8とを備える。そして、USB基板8は、第2基板面がNFC基板7の上面71に対して上面71の法線方向にシフトして配置され、かつNFC基板7の上面71の法線方向においてNFC基板7と重ならないように上面71と平行な方向にシフトして配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する第1側面と該第1側面に対向する第2側面とを備えた筐体と、
画像形成のためのシートを支持するとともに、前記開口部を介して前記筐体に収容される収容位置と前記開口部を介して前記筐体から引き出される引出位置との間でスライド可能なシートトレイと、
前記筐体における前記第1側面側に配置され、第1基板面に外部機器との間で近接無線通信可能なアンテナを搭載したNFC基板と、
前記筐体における前記第1側面側に配置され、第2基板面にUSBポートを搭載したUSB基板と、を備え、
前記USB基板は、前記第2基板面が前記NFC基板の前記第1基板面に対して前記第1基板面の法線方向にシフトして配置され、かつ前記NFC基板の前記第1基板面の法線方向において前記NFC基板と重ならないように前記第1基板面と平行な方向にシフトして配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記筐体は、前記第1側面の上端部から前記第2側面へ向かって延びる上面を有し、
前記NFC基板の前記第1基板面は、前記上面に平行に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記USBポートが設けられた前記第2基板面は、前記筐体における上面側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記筐体は、外観を構成するカバーを有し、
前記カバーは、前記NFC基板を前記カバーに固定する固定部を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体は、前記第1側面の側端部から前記第2側面へ向かって延びる第3側面を有し、
前記USBポートは、前記第3側面に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記筐体の上方に原稿を読み取る読取装置を備え、
前記読取装置は、前記筐体に対して前記USBポートが配置されている方向に突出して配置されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置を操作するための操作パネルを備え、
前記操作パネルは、前記NFC基板よりも前記第2側面側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記USB基板の面積が前記NFC基板の面積より小さいことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、NFC(Near Field Communication)等によってスマートフォンやタブレット端末等の外部機器と通信可能な画像形成装置が知られている。例えば特許文献1には、NFC基板をノイズ源となる電源基板から離間した位置に配置した画像形成装置が開示されている。この構成によると、NFC基板の通信性能の低下を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように画像形成装置にNFCを搭載する場合、NFC基板はユーザが操作しやすいように、画像形成装置の手前側に配置することが望ましい。しかしながら、画像形成装置の手前側には操作パネルやシート排出トレイなどが配置されており、NFC基板を配置可能な場所は限られている。
【0005】
また、近年はUSB(Universal Serial Bus)ポートを備えた画像形成装置もある。この場合、利便性を考慮するとUSBポートを搭載したUSB基板とNFC基板とを画像形成装置の手前側に配置することが望ましい。しかし、配置可能な場所が限られているためUSB基板とNFC基板とを近づけて配置する場合、互いにノイズ源となり干渉する可能性がある。
【0006】
本発明は、NFC基板及びUSB基板を搭載する画像形成装置において、ユーザの利便性を確保しつつ、NFC基板とUSB基板との干渉による通信性能の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置(1)は、開口部(211)を有する第1側面(21)と該第1側面(21)に対向する第2側面(22)とを備えた筐体(2)と、画像形成のためのシートを支持するとともに、前記開口部(211)を介して前記筐体(2)に収容される収容位置と前記開口部(211)を介して前記筐体(2)から引き出される引出位置との間でスライド可能なシートトレイ(27)と、前記筐体(2)における前記第1側面(21)側に配置され、第1基板面(71)に外部機器(92)との間で近接無線通信可能なアンテナ(72)を搭載したNFC基板(7)と、前記筐体(2)における前記第1側面(21)側に配置され、第2基板面(81)にUSBポート(82)を搭載したUSB基板(8)と、を備え、前記USB基板(8)は、前記第2基板面(81)が前記NFC基板(7)の前記第1基板面(71)に対して前記第1基板面(71)の法線方向にシフトして配置され、かつ前記NFC基板(7)の前記第1基板面(71)の法線方向において前記NFC基板(7)と重ならないように前記第1基板面(71)と平行な方向にシフトして配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シートトレイが引き出される第1側面側、つまりユーザの手前側に、NFC基板及びUSB基板を並べて配置することでユーザの利便性が確保される。また、NFC基板とUSB基板とを基板面に平行で法線方向に重ならない位置に配置することで、NFC基板とUSB基板との干渉による通信性能の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】一実施形態の画像形成装置における下筐体の左前角部の拡大平面図である。
【
図4】一実施形態の画像形成装置におけるNFC基板及びUSB基板の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明では、
図1に示すように画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、シートトレイ27が引き出される側を前、その反対側を後とし、画像形成装置1を前側から見て左右方向を規定し、さらに画像形成装置1の上筐体3側を上、下筐体2側を下とし、各方向を定める。
【0011】
[画像形成装置の全体構成]
図1は本発明の一実施形態の画像形成装置1の斜視図であり、
図2はその正面図である。画像形成装置1は、いわゆる胴内排出型と呼ばれる形態を有する。画像形成装置1は、下筐体2と、上筐体3と、操作パネル4とを備えている。
【0012】
下筐体2は、外観を構成する略直方体形状のカバー20を有している。カバー20は、第1側面の一例としての前面21と、第2側面の一例としての背面22と、第3側面の一例としての左面23と、右面24と、上面25と、底面26とを有する。前面21の下部にはシートトレイ27を挿抜するための開口部211が形成されている。
【0013】
下筐体2には、画像形成のためのシートを支持するシートトレイ27と、シートトレイ27からシートを搬送する搬送機構と、搬送機構によって搬送されてきたシートに画像を形成する画像形成部と、画像形成部から下筐体2外へシートを搬送する排出機構と、NFC基板7と、USB基板8とが収容されている。シートトレイ27は、開口部211を介して下筐体2に収容される収容位置(
図1に示す位置)と開口部211を介して下筐体2から前方へ引き出される引出位置との間でスライド可能である。画像形成部の構成には特に限定はなく、電子写真方式、インクジェット方式、サーマルヘッド方式などの構成を用いることができる。
【0014】
また、下筐体2の上面25には排出機構によって排出されるシートを支持する排出トレイ6が設けられている。排出トレイ6は下筐体2の上面25に後側から前側に向かって凸状に湾曲しつつ登るように傾斜した形状に形成されている。これにより、画像が形成されたシートは、排出機構によって後側から前側に向かって排出トレイ6に排出される。
【0015】
上筐体3は、読取装置31と、左脚部32と、右脚部33とを有している。読取装置31には、原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取部(図示せず)と、ADF(auto document feeder)34とが収容されている。左脚部32及び右脚部33はそれぞれ読取装置31の下面の左端部及び右端部に配置され、下筐体2の上面25の左端部及び右端部に設置される。これにより、上筐体3は排出トレイ6の上方にシートが排出される排出空間61を介して設置される。この排出空間61は前方に開口されており、ユーザは開口を通じて排出されたシートを取り出すことができる。
【0016】
操作パネル4は、上筐体3の前部から前方へ突出して設置される。操作パネル4は略直方体形状のパネルであり、上面41に液晶パネル等の表示具とタッチパネルや操作ボタン等の操作具とを備えている。
【0017】
[NFC及びUSB]
図1及び
図2に示すように、NFC基板7及びUSB基板8は、下筐体2における前面21側に配置され、本実施形態では前面21と左面23と上面25とが交わる左前角部に配置されている。
図3は、下筐体2の左前角部の拡大平面図、
図4は、NFC基板7及びUSB基板8の概略平面図、
図5は、
図3のB-B断面図、
図6は、
図2のA-A断面図である。
【0018】
<NFCマーク>
図3に示すように、下筐体2の上面25における左前角部には、NFC機能を有するスマートフォンやタブレット端末等の外部機器をかざす位置を示すNFCマーク251が印刷されている。ユーザは、このNFCマーク251を目安にして外部機器をかざすことで、外部機器と画像形成装置1との間で無線通信させることができる。なお、かざすとは、外部機器を下筐体2の上面25に当接させた状態、又は無線通信可能な距離まで近づけた状態を意味する。
【0019】
<USBマーク>
下筐体2の上面25における左前角部には、USBデバイスを接続する位置を示すUSBマーク252が印刷されている。USBマーク252には、USBデバイスを示すマークと、USBデバイスを接続するためのUSBポート82が左面23にあることを示す三角形のマークとが含まれている。ユーザは、このUSBマーク252を視認することで、USBポート82が左面23にあることを認識することができる。
【0020】
<NFC基板の構成>
図4及び
図5に示すように、NFC基板7は、略矩形の板状の回路基板であり、ループアンテナ72をはじめ通信回路や検出回路等を搭載している。ループアンテナ72は、NFCマーク251の直下に位置し、NFC基板7における第1基板面の一例としての上面71に配置されている。ループアンテナ72は、外部機器と通信するための電波を送受信する機能を有する。通信回路は、送受信される電波を信号処理する機能を有する。検出回路は、ループアンテナ72に流れる電流を検出することにより、ループアンテナ72にて送受信される電波の強度を検出する機能を有する。
【0021】
<USB基板の構成>
USB基板8は、略矩形の板状の回路基板であり、USBポート82及び変換回路を搭載している。USBポート82は、USB基板8における第2基板面の一例としての上面81に左方へ突出するように配置されている。本実施形態のUSB基板8は前後方向を長辺とする矩形であるため、USBポート82はUSB基板8の長辺に配置される。USBポート82は、USBデバイスの端子を接続するための端子である。変換回路は、USBポート82の信号線を所定のピッチに変換する回路である。
【0022】
<NFC基板及びUSB基板の配置>
カバー20は、NFC基板7及びUSB基板8をカバー20に固定する固定部の一例としてのホルダ28を有している。ホルダ28は、水平に延びUSB基板8を支持する矩形の第1支持面281と、第1支持面281の右端から上方へ延びる段差部282と、段差部282の上端から右方へ水平に延びNFC基板7を支持する矩形の第2支持面283と、第2支持面283の右端から上方へ延びる側壁部284とを有している。そして、第1支持面281の左端が下筐体2の左面23の内側に固定され、側壁部284の上端が下筐体2の上面25の内側に固定される。
【0023】
NFC基板7は、第2支持面283に支持されることにより、下筐体2の上面25との隙間がほぼなくなる位置に配置される。これにより、カバー20の上面25に載置される外部機器とNFC基板7上のループアンテナ72との距離が短くなる。よって、良好な通信性能を得ることができる。また、外部機器を操作しやすい位置にある下筐体2の上面25にかざすことで無線通信が可能となるため、利便性がよい。
【0024】
USB基板8は、第1支持面281に支持されることにより、USBポート82と下筐体2の上面25との隙間がほぼなくなる位置に設けられている。これにより、USBポート82は、下筐体2の左面23においてカバー20の上面25近傍に配置される。よって、ユーザはUSBポート82を視認しやすい。
【0025】
USB基板8は、その上面81がNFC基板7の上面71に対して上面71の法線方向、つまり上下方向にシフトして配置されている。加えて、USB基板8は、上下方向においてNFC基板と重ならないように上面71と平行な水平方向にシフトして配置されている。本実施形態では、USB基板8は、水平に配置されるNFC基板7の下方であって、かつNFC基板7の左方に並設されている。さらに、NFC基板7及びUSB基板8は下筐体2の前面21側に近接するように配置されている。
【0026】
このように、シートトレイ27が引き出される前側、つまりユーザの手前側に、NFC基板7及びUSB基板8を並べて配置することでユーザの利便性が確保される。また、NFC基板7とUSB基板8とを上下方向に重ならない位置に配置することで、NFC基板7とUSB基板8とを水平方向に並設してもNFC基板7とUSB基板8との干渉による通信性能の低下を抑制することができる。
【0027】
また、USB基板8の面積はNFC基板7の面積より小さい。したがって、USB基板8の右側に配置されるNFC基板7を左面23寄りに配置でき、NFCマーク251が排出トレイ6に排出されたシートで隠れることがない。
【0028】
また、USBポート82が下筐体2の左面23に配置されるため、USBポート82が下筐体2の前面21に配置される形態と比べてUSB基板8を左面23寄りに配置できる。よって、USB基板8の右側に配置されるNFC基板7も左面23寄りに配置できる。これにより、NFC基板7及びUSB基板8の左右方向の設置長さが短くなり、下筐体2の前面21の左右方向の長さを短くすることができる。
【0029】
図2に示すように、読取装置31は、下筐体2に対してUSBポート82が配置されている左方向に突出して配置されている。これにより、USBポート82に接続されたUSBデバイス91は読取装置31の左端部よりも左方へ突出しないため、ユーザがUSBデバイス91に衝突することを抑制できる。また、画像形成装置1の左端部を部屋の壁に寄せて設置した場合でも、USBポート82の左方にUSBデバイス91を接続するための空間を確保することができる。
【0030】
図6に示すように、操作パネル4は、NFC基板7よりも背面22側に配置されている。つまり、操作パネル4の前端部42がNFC基板7の後端部73よりも後方に配置されている。これにより、ユーザが手前側から外部機器92をNFCマーク251に近づけるときに操作パネル4が邪魔になりにくいため、利便性がよい。
【0031】
[変形例]
USBポート82は下筐体2の前面21に配置してもよい。USBポート82をユーザの手前側に配置することで、ユーザはUSBポート82を視認しやすい。
【0032】
また、NFC基板7及びUSB基板8は、下筐体2において上記の実施形態と左右対称な位置に配置してもよい。すなわち、USB基板8を下筐体2の右面24に寄せて配置し、USBポート82を下筐体2の右面24に配置し、NFC基板7をUSB基板8の左側に配置する形態である。
【0033】
また、NFC基板7及びUSB基板8は、その上面71、81が下筐体2の前面21と平行になるように配置してもよい。この場合、NFCマーク251は前面21に配置され、外部機器92を前面にかざす構成となる。
【0034】
[実施形態の効果]
上記の画像形成装置1は、開口部211を有する前面21と前面21に対向する背面22とを備えた下筐体2を備える。また画像形成装置1は、画像形成のためのシートを支持するとともに、開口部211を介して下筐体2に収容される収容位置と開口部211を介して下筐体2から引き出される引出位置との間でスライド可能なシートトレイ27を備える。また画像形成装置1は、下筐体2における前面21側に配置され、上面71に外部機器92との間で近接無線通信可能なループアンテナ72を搭載したNFC基板7を備える。また画像形成装置1は、下筐体2における前面21側に配置され、上面81にUSBポート82を搭載したUSB基板8を備える。そして、USB基板8は、第2基板面がNFC基板7の上面71に対して上面71の法線方向にシフトして配置され、かつNFC基板7の上面71の法線方向においてNFC基板7と重ならないように上面71と平行な方向にシフトして配置されている。
【0035】
この構成によれば、シートトレイ27が引き出される上面71側、つまりユーザの手前側に、NFC基板7及びUSB基板8を並べて配置することでユーザの利便性が確保される。また、NFC基板7とUSB基板8とを上面71に平行で法線方向に重ならない位置に配置することで、NFC基板7とUSB基板8との干渉による通信性能の低下を抑制することができる。
【0036】
上記の実施形態の画像形成装置1によれば、下筐体2は、前面21の上端部から背面22へ向かって延びる上面25を有し、NFC基板7の上面71は、上面25に平行に配置される。
【0037】
この構成によれば、外部機器92を下筐体2の上面25に近づける又は置くことで無線通信が可能となるため、利便性がよい。
【0038】
上記の実施形態の画像形成装置1によれば、USBポート82が設けられた上面81は、下筐体2における上面25側に配置されている。
【0039】
この構成によれば、USBポート82を下筐体2の上面25近くに配置できるため、ユーザはUSBポート82を視認しやすい。
【0040】
上記の実施形態の画像形成装置1によれば、下筐体2は、外観を構成するカバー20を有し、カバー20は、NFC基板7をカバー20に固定するホルダ28を有する。
【0041】
この構成によれば、NFC基板7と外部機器92との距離が短くなるため、良好な通信性能を得ることができる。
【0042】
上記の実施形態の画像形成装置1によれば、下筐体2は、前面21の側端部から背面22へ向かって延びる左面23を有し、USBポート82は、左面23に配置される。
【0043】
この構成によれば、NFC基板7を左面23寄りに配置することができ、前面21の幅を狭くすることができる。
【0044】
上記の実施形態の画像形成装置1は、下筐体2の上方に原稿を読み取る読取装置31を備え、読取装置31は、下筐体2に対してUSBポート82が配置されている方向に突出して配置される。
【0045】
この構成によれば、USBポート82に接続されたUSBデバイス91は読取装置31よりも突出しないため、ユーザがUSBデバイス91に衝突することを抑制できる。
【0046】
上記の実施形態の画像形成装置1は、画像形成装置1を操作するための操作パネル4を備え、操作パネル4は、NFC基板7よりも背面22側に配置される。
【0047】
この構成によれば、外部機器92をNFCマーク251に近づけるときに操作パネル4が邪魔になりにくいため、利便性がよい。
【0048】
上記の実施形態の画像形成装置1によれば、USB基板8の面積がNFC基板7の面積より小さい。
【0049】
この構成によれば、USB基板8が小さいので、NFC基板7を下筐体2の左面23に寄せて配置できる。
【符号の説明】
【0050】
1 画像形成装置
2 下筐体(筐体)
4 操作パネル
7 NFC基板
8 USB基板
20 カバー
21 前面(第1側面)
22 背面(第2側面)
23 左面(第3側面)
25 上面
27 シートトレイ
28 ホルダ
31 読取装置
71 上面(第1基板面)
72 ループアンテナ(アンテナ)
81 上面(第2基板面)
82 USBポート
92 外部機器
211 開口部