(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183414
(43)【公開日】2022-12-12
(54)【発明の名称】生活異変通報装置
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20221205BHJP
G08B 25/08 20060101ALI20221205BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20221205BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/08 A
G08B21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021113161
(22)【出願日】2021-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】509167774
【氏名又は名称】株式会社ガードアイ
(72)【発明者】
【氏名】藤沢 雅憲
(72)【発明者】
【氏名】冨塚 和男
(72)【発明者】
【氏名】松本 喜孝
(72)【発明者】
【氏名】堀田 大介
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA01
5C086CA01
5C086CA09
5C086CB01
5C086DA08
5C086DA10
5C086FA06
5C086FA17
5C087AA10
5C087AA37
5C087DD03
5C087DD24
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG83
5C087GG84
(57)【要約】
【課題】機器の信頼性を担保しつつ高齢者や要介護者の見守りの確実性を向上させた生活異変通報装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る生活異変通報装置は、見守り対象者の生活異変を通報する生活異変通報装置であって、見守り対象者の操作を受け付ける入力部と、時間を計測するともに見守り対象者の状態を検知するセンサー部と、前記入力部、及び、センサー部からの情報が入力される制御部と、制御部からの指示によって、LPWAによるIoT通信を行う通信部と、を有し、制御部は、入力部を介して見守り対象者から定期的な入力があった場合、通信部から定期通報を行い、入力部を介して見守り対象者から定期的な入力がなかった場合、直前の定期的な入力から一定期間経過後に通信部から緊急通報を行う、ように構成されている、ものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見守り対象者の生活異変を通報する生活異変通報装置であって、
前記見守り対象者の操作を受け付ける入力部と、
時間を計測するともに前記見守り対象者の状態を検知するセンサー部と、
前記入力部、及び、前記センサー部からの情報が入力される制御部と、
前記制御部からの指示によって、LPWAによるIoT通信を行う通信部と、を有し、
前記制御部は、
前記入力部を介して前記見守り対象者から定期的な入力があった場合、前記通信部から定期通報を行い、
前記入力部を介して前記見守り対象者から定期的な入力がなかった場合、直前の定期的な入力から一定期間経過後に前記通信部から緊急通報を行う、ように構成されている
生活異変通報装置。
【請求項2】
前記入力部を介して定期的な入力が一定期間無い場合、前記通信部からアラート通報を行う比較部を前記制御部と並列に接続した
請求項1に記載の生活異変通報装置。
【請求項3】
前記入力部は、
前記見守り対象者の自らの意志により操作される機械的なスイッチ及び音声信号の少なくとも1つから構成される
請求項1又は2に記載の生活異変通報装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高齢者や要介護者、賃貸人(以下、見守り対象者と称する)の日常生活に何等かの異変が生じた場合、その生活異変を通報する生活異変通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LPWAのIoTを駆使した見守り機器がある。このような見守り機器は、一般的に、異常時、緊急時において、電話回線やIoTを利用して自動的に家族や介護者、看護師等に通報するようになっている。異常時とは、例えば高齢者や要介護者に連続した生活反応が無いような場合を想定している。連続した生活反応が無いような場合とは、例えば、電気が連続点灯しているような場合、一定期間以上水や電気、ガスの使用がないような場合、室温が高い状態が維持されているような場合などである。また、緊急時とは、高齢者本人や要介護者本人の意志によりボタン等を押すなど何らかの操作を介して電話回線やIoTで通報するような場合を想定している。
【0003】
LPWAとは、Low Power Wide Areaの略であり、近距離無線(~数十m程度)では満たせないカバレッジの無線アクセスの分類であって、低消費電力、低ビットレート、広域カバレッジを特徴としている通信ネットワークを意味している。
IoTとは、Internet of Thingsの略であり、種々の「物」がネットワークに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みを意味している。
【0004】
LPWAのIoTを駆使した見守り機器として、例えば特許文献1の技術が提案されている。特許文献1には、様々なタイプの個室がある場合であっても、個別に条件を設定することなく、トイレ使用者の見守りを行うことを可能とするために、見守り装置とセンサー端末とをLPWAの無線通信技術により通信可能に接続した見守り装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているような見守り装置を含め、一般的に普及している見守り機器では、以下のような課題がある。
IoTを未使用の場合はアナログの電話回線があるが、スマホ等の普及で縮小方向にあり、アナログの電話回線を利用した新製品もないのが現状である。加えて、高齢者や要介護者の“見守り”として使用する場合、緊急時のみの使用ということから使用頻度から言って、これら一連の見守り機器の使用頻度は極めて少ないというのが現状である。例えば、見守り機器を1年以上使用しない場合も多くある。
【0007】
そのため、機器の信頼性が課題となる。つまり、使用頻度が少ないため、実際に利用しなければならない異常時又は緊急時のようないざとなった時に正常に機能するかということが問題になりかねない。正常に機能しない場合を想定して、孤独死保険に加入せざるを得ない。また、利用者本人による不慣れによる機器操作のミスが重なることで、利用者本人と家族などの信頼感が低下し、有効活用されることが少なくなってしまうような場合があった。さらに、公的資金を投入していることから、経済的損失も否めない。
【0008】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、機器の信頼性を担保しつつ高齢者や要介護者の見守りの確実性を向上させた生活異変通報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る生活異変通報装置は、
見守り対象者の生活異変を通報する生活異変通報装置であって、
前記見守り対象者の操作を受け付ける入力部と、
時間を計測するともに前記見守り対象者の状態を検知するセンサー部と、
前記入力部、及び、前記センサー部からの情報が入力される制御部と、
前記制御部からの指示によって、LPWAによるIoT通信を行う通信部と、を有し、 前記制御部は、
前記入力部を介して前記見守り対象者から定期的な入力があった場合、前記通信部から 定期通報を行い、
前記入力部を介して前記見守り対象者から定期的な入力がなかった場合、直前の定期的 な入力から一定期間経過後に前記通信部から緊急通報を行う、ように構成されている、 ものである。
【0010】
本発明に係る生活異変通報装置は、
前記入力部を介して定期的な入力が一定期間無い場合、前記通信部からアラート通報を行う比較部を前記制御部と並列に接続した、という構成にすることができる。
【0011】
本発明に係る生活異変通報装置は、
前記入力部は、
前記見守り対象者の自らの意志により操作される機械的なスイッチ及び音声信号の少な くとも1つから構成される、という構成にすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る生活異変通報装置は、入力部を介しての定期的な入力の有無によって定期通報又は緊急通報を行うので、機器の信頼性を担保しつつ見守り対象者の見守りの確実性を向上できる。
【0013】
本発明に係る生活異変通報装置は、定期通報及び緊急通報の他にアラート通報を行うことができるので、見守り対象者の状態を更に詳細に通報することが可能になる。
【0014】
本発明に係る生活異変通報装置は、定期的且つ日常的な操作で意志を伝達できる入力部を備えているので、見守り対象者の自らの意志をより簡易な操作で伝えることができ、複雑な構成にすることもなく、安価なものになる。また、ここで言う生活異変とは、定期的な入力する習慣から外れた傾向・状態を指す。例えば、毎日入力を実施し定期メール送信を送る習慣が、ある日から定期送信メールが無い、定期メール送信時間帯が大きくずれてきた、1日に何度もメールを送信する、といった事例を指す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る生活異変通報装置のシステム構成を概略に示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態2に係る生活異変通報装置のシステム構成を概略に示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る生活異変通報装置100Aのシステム構成を概略に示す機能ブロック図である。まず
図1に基づいて、生活異変通報装置100Aについて説明する。以下の説明において、見守り対象者とは、例えば高齢者や要介護者など、生活異変通報装置100で生活の異変を見守る対象となる人間を指す。また、見守り担当者とは、例えば家族や介護者、看護師、建物の管理者(賃貸物件の管理者)等、見守り対象者の日常生活に基本遠隔で見守る人間を指す。また、生活異変とは、定期的な入力する習慣から外れた傾向・状態を指す。例えば、毎日入力を実施し定期メール送信を送る習慣が、ある日から定期送信メールが無い、定期メール送信時間帯が大きくずれてきた、1日に何度もメールを送信する、といった事例を指す。
【0017】
生活異変通報装置100Aは、見守り対象者の見守りの確実性を向上させることを可能にしたものであり、セーフティネット住宅などに好適に利用することができるものである。また、生活異変通報装置100Aは、機器の信頼性担保と見守り対象者の生活変化通報の双方を兼ね備えたものである。機器の信頼性を担保できるので、生活異変通報装置100Aによれば、孤独死保険に加入しなくて済むことになる。以下に、生活異変通報装置100Aについて説明する。
【0018】
セーフティネット住宅とは、「住宅セーフティネット制度」に基づき登録され、住宅確保要配慮者(高齢者、障害者、子育て世帯など)の入居を拒まない賃貸住宅のことをいい、増え続ける空き家、空き室を活用する制度で、住宅補助もあり、条件が整えば安価で借りることができ、生活相談や見守りなどのサポートも受けられる。
【0019】
生活異変通報装置100Aは、定期通報及び緊急通報によって見守り対象者の生活異変を通報するものである。つまり、生活異変通報装置100Aによれば、通報のパターンを状況に応じて切り替えることで、見守り対象者の生活異変の通報の確実性を向上可能にしている。生活異変通報装置100Aは、入力部10と、制御部20と、センサー部30と、通信部40と、を有している。
【0020】
入力部10は、見守り対象者である本人自らの意志に基づく操作を受け付けるものである。例えば、入力部10としては、
図1に示すような、見守り対象者が発声しマイク11を介して入力された音声を認識する音声認識部12、見守り対象者が習慣的に押下する機械的なボタンスイッチ13などを適用することができる。入力部10は、見守り対象者の日常生活において、特段の操作を要することなく、簡易な操作で定期的に入力することができるものであればよい。入力部10で受け付けた操作情報は、制御部20に伝達される。
【0021】
制御部20は、生活異変通報装置100Aの全体を統括制御するものである。入力部10からの情報によって、見守り対象者の意志の有無を確認できるともに、入力部10が正常に起動していることを検知、つまり機器の信頼性を担保することができる。具体的には、制御部20は、入力部10を介して見守り対象者からの定期的な入力があった場合、LPWAによるIoT通信を使って定期通報を見守り担当者に送信する。定期通報としては、例えば「変わりありません」や「元気です」など、見守り対象者の正常な状態を伝えられる内容であればよい。内容は通信部40を介してメールや音声などで伝えられる。これにより、見守り対象者の意志の有無を確認でき、見守りの確実性が向上する。
【0022】
また、制御部20は、入力部10を介して見守り対象者からの定期的な入力があった場合、入力部10が正常に起動していることを検知できることになる。入力部10からの入力がない場合としては、見守り対象者が操作をしない場合の他、機器側に異常が発生している場合がある。そのため、制御部20は、入力部10を介して定期的な入力があった場合、機器側に異常が発生していないことを検知できることになる。これにより、機器の信頼性を担保できる。
【0023】
さらに、制御部20には、センサー部30での検知情報が随時入力されるようになっている。センサー部30は、人感センサー31、生活反応タイマー32、温度センサー33を有している。第1センサー31は、例えば熱の変化を検知する見守り対象者の動きを検知するものである。生活反応タイマー32は、制御部20が利用する種々の時間を計測するものである。第2センサー33は、見守り対象者の居住空間の室温を検知するものである。入力部10からの入力が一定時間以上なく、センサーにより見守り対象者の動きが一定時間以上検知されない場合、制御部20は緊急通報を行う。
また、居住空間の室温が設定温度、例えば30℃以上の高い状態に達すると、制御部20は緊急通報を行う。
【0024】
具体的には、制御部20は、入力部10を介して定期的な入力の有無に関係なく、センサー部30からの情報によって異常が発生していることを検知した場合、LPWAによるIoT通信を使って緊急通報を見守り担当者に送信する。緊急通報としては、例えば「至急メールください」や「至急電話ください」など、見守り担当者に見守り対象者の異常な状態を伝えられる内容であればよい。内容は通信部40を介してメールや音声などで伝えられる。これにより、見守り対象者に異常が発生していることを確認でき、見守りの確実性が向上する。
【0025】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置と、こうした演算装置と協働して上記の各種機能を実現させるソフトウェアとにより構成することができる。制御部20は、制御部20の動作プログラムが格納されている記憶部を有している。また、記憶部20には、定期通報の内容、緊急通報の内容が格納されている。記憶部は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のPROM(Programmable ROM)、又はHDD(Hard Disk Drive)などにより構成することができる。
【0026】
通信部40は、アンテナ41を有し、制御部20からの指示によって、LPWAによるIoT通信を行う。通信部40は、定期通信、緊急通信を行い、見守り担当者に見守り対象者の状態をメールや音声などを利用して伝達する。LPWAとは、「長距離のデータ通信」及び「低消費電流」の2つの特徴を満たしている通信ネットワークを言う。IoTとは、種々の「物」それぞれがネットワークのように繋がり、相互に情報交換することにより相互に制御する仕組みを言う。
【0027】
介護福祉施設では、通常、ナースコール設備を有している。このナースコール設備に接続されたセンサーや機器の破損、異常等は、介護福祉施設のスタッフが発見し、高齢者のベッドからの転倒転落、居室からの徘徊等を未然に防止できる。つまり、ナースコール設備側に異常が発生した場合、介護福祉施設のスタッフによって異常が発見されればよいが、利用する側が高齢者の場合、異常が発見されないと異常が放置され、高齢者の見守りが確実に実行できないことになる。
【0028】
それに対し、生活異変通報装置100Aでは、IoTによる受信で、見守り対象者を見守るようになっている。これにより、ナースコール設備を有している介護福祉施設同様の見守りが実現できうる。すなわち、生活異変通報装置100Aによれば、見守り担当者が機械的なボタンや音声などの入力により定期的な通報を見守り対象者による押下習慣を義務付けることにより、利用者である見守り対象者の生活変化を知ることができ、且つ機器の信頼性を担保できる。
【0029】
以上のように、生活異変通報装置100Aは、入力部10を介しての定期的な入力の有無によって定期通報又は緊急通報を行うので、機器の信頼性を担保しつつ見守り対象者の見守りの確実性を維持向上できる。
【0028】
また、生活異変通報装置100Aは、日常的な操作で意志を伝達できる入力部10を備えているので、見守り対象者の自らの意志をより簡易な操作で伝えることができ、複雑な構成にすることもなく、安価なものになる。
【0029】
<実施の形態2>
図2は、本発明の実施の形態2に係る生活異変通報装置100Bのシステム構成を概略に示す機能ブロック図である。
図2に基づいて、生活異変通報装置100Bについて説明する。なお、実施の形態2に係る生活異変通報装置100Bの基本的な構成及び作用は、実施の形態1に係る生活異変通報装置100Aの構成及び作用と同様である。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、実施の形態1と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施の形態2についても同様に適用される。
【0030】
生活異変通報装置100Bは、比較部50を備えている点で、生活異変通報装置100Aと相違している。比較部50を備えたことで、生活異変通報装置100Bは、3つのモードからなる通報パターンを有することができた。比較部50は、制御部20と並列なるように接続されている。比較部50は、入力部10を介して特殊な操作で入力されると機能する。特殊な操作としては、比較部50にインターバルタイマーを設け、ボタンスイッチ13が所定の時間間隔以外で見守り対象者に操作された場合、例えば前日のボタン13の押下から24時間とプラス数時間経過(例えば3時間など)するような場合が考えられる。
【0031】
比較部50が機能すると、アラート通報を行う。アラート通報は、例えば「定期通報がありません、確認してください」など、見守り対象者に注意喚起、警鐘を伝えられる内容であればよい。内容は通信部40を介してメールなどで伝えられる。これにより、見守り対象者の定期通報による見守りが無かった場合でも見守る側に注意喚起や警告を発するため、見守りの確実性が向上する。
【0032】
ここで、定期通報をモード1、緊急通報をモード2、アラート通報をモード3とした場合について説明する。
モード1は、入力部10のボタンスイッチ13を見守り対象者が短時間押した場合に行われる。短時間を特に限定するものではない。
モード2は、入力部10のボタンスイッチ13を見守り対象者が長時間押した場合に行われる。長時間を特に限定するものではない。
モード3は、比較部50により自動でアラートメールとして通信部40より見守る側に送信される
【0033】
あるいは、見守り対象者がマイク11に向かって定期通報のトリガーとなるキーワード例えば「おはようメールして」を言うことでモード1を行うようにしてもよい。
同様に、見守り対象者がマイク11に向かって緊急通報のトリガーとなるキーワード例えば「緊急 メールして」を言うことでモード2を行うようにしてもよい。
【0034】
以上のように、生活異変通報装置100Bでは、IoTによる受信で、見守り対象者を見守るようになっている。生活異変通報装置100Bでは、通報パターンを更に増加、つまり定期通報及び緊急通報の他にアラート通報を行うことができるので、見守り対象者の状態を更に詳細に通報することが可能になる。したがって、生活異変通報装置100Bによれば、見守り担当者が機械的なボタンや音声などの入力により定期的な通報を見守り対象者による押下習慣を義務付けることにより、利用者である見守り対象者の生活変化を知ることができ、機器の信頼性を担保できる。
【0035】
ここで、上述した実施の形態は、生活異変通報装置における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、入力部10として音声認識部12とボタンスイッチ13を例示したが、これに限定されず、液晶タッチパネルによる操作やオンオフスイッチによる操作、画像操作など、見守り対象者が操作可能なものであればよい。また、3つのモードが発動される操作も、実施の形態2で説明した内容に限定されるものではなく、モード1を長時間押しやダブルクリックにしてもよい。
【符号の説明】
【0036】
10:入力部
11:マイク
12:音声認識部
13:スイッチ
20:制御部
30:センサー部
31:人感センサー
32:生活反応タイマー
33:温度センサー
40:通信部
41:アンテナ
50:比較部
100A:生活異変通報装置
100B:生活異変通報装置