(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183443
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】整形外科用機器貸出システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221206BHJP
G16H 40/40 20180101ALI20221206BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G16H40/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090756
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】520106817
【氏名又は名称】株式会社Product Market Fit
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100124589
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 竜郎
(72)【発明者】
【氏名】横田 千里
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049BB58
5L049BB68
5L099AA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】医師、医療機器ディーラー及び医療機器メーカーの業務を効率化する整形外科用機器貸出システムを提供する。
【解決手段】整形外科用機器貸出システム100は、医師情報機器700、医療機器ディーラー情報機器500及び医療機器メーカー情報機器600の夫々と通信を行うサーバ100を備える。サーバ100は、医師情報機器700から手術の日程と貸出を希望する機器の情報の入力を受付け、医師用情報機器の画面に、手術の日程を含むカレンダーを表示し、手術の日程に対応付けて貸し出される機器の情報を第1の表示手段に表示し、医師情報機器700での操作に従い、医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を、医療機器メーカーの管理するサーバのURLへのアクセスによって取得し、それを第2の表示手段に表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医師用情報機器、医療機器ディーラー用情報機器、及び医療機器メーカー用情報機器のそれぞれと通信を行うサーバを備えた整形外科用機器貸出システムであって、
前記医療機器ディーラー用情報機器、及び前記医療機器メーカー用情報機器の少なくとも一方から、医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を入力する入力手段と、
前記医師用情報機器から、手術の日程と貸出を希望する機器の情報の入力を受付ける受付手段と、
前記医師用情報機器の画面に、手術の日程を含むカレンダーを表示し、手術の日程に対応付けて貸し出される機器の情報を表示することが可能な第1の表示手段と、
前記医師用情報機器での操作に従い、前記医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を、前記医療機器メーカーの管理するサーバのURLへのアクセスによって取得し、それを前記医師用情報機器の画面に表示する第2の表示手段と、
前記医師用情報機器で表示された前記医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を、履歴として記録する記録手段とを備えた、整形外科用機器貸出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、整形外科用機器貸出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院での整形外科医師の業務は多忙を極め、『医師の働き方改革』と共に業務効率化を図る事が急務である。特に、手術機械(手術機器)の発注は、通常発注とは異なり、貸出発注という特殊なスタイルで行われている。貸出発注方法は、医師、医療機器ディーラー、医療機器メーカーの間での電話やFAXなどアナロジーなスタイルが受け継がれており、医師だけでは無く、ディーラー、メーカー共に口頭による発注は、ヒューマンエラーの可能性を秘めている。結果、オペの延長など、患者に不利益を及ぼすケースが発生する可能性がある。
【0003】
下記特許文献1には、複数の医療機器を組み合わせた医療機器セットを受発注する医療機器セット受発注システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、医師、医療機器ディーラー、医療機器メーカーの業務を効率化することができる整形外科用機器貸出システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明のある局面に従うと、医師用情報機器、医療機器ディーラー用情報機器、及び医療機器メーカー用情報機器のそれぞれと通信を行うサーバを備えた整形外科用機器貸出システムは、前記医療機器ディーラー用情報機器、及び前記医療機器メーカー用情報機器の少なくとも一方から医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を入力する入力手段と、前記医師用情報機器からの手術の日程と貸出を希望する機器の情報の入力を受付ける受付手段と、前記医師用情報機器の画面に、手術の日程を含むカレンダーを表示し、手術の日程に対応付けて貸し出される機器の情報を表示することが可能な第1の表示手段と、前記医師用情報機器での操作に従い、前記医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を、前記医療機器メーカーの管理するサーバのURLへのアクセスによって取得し、それを前記医師用情報機器の画面に表示する第2の表示手段と、前記医師用情報機器で表示された前記医療機器メーカーの製造する機器に関する情報を履歴として記録する記録手段とを備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明によると、上記課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施の形態におけるサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】データベース207に格納されるユーザ情報の具体例を示す図である。
【
図4】データベース207に格納される手術情報、貸出機器情報の具体例を示す図である。
【
図5】データベース207に格納される機器情報の具体例を示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる医師用情報機器のコンピュータプログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれるサーバのコンピュータプログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる医師用情報機器のカレンダー表示画面を示す図である。
【
図9】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、手術対象部位の選択画面の一部を示す図である。
【
図10】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、手術対象部位の選択画面の一部を示す図である。
【
図11】本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、医師用情報機器の表示画面の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施の形態]
【0010】
図1は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図を参照して、整形外科用機器貸出システムは、サーバ100と、LAN(Local Area Network)300と、インターネット400と、医療機器ディーラー情報機器500と、医療機器メーカー用情報機器600と、医師用情報機器700とを備える。なお、医療機器ディーラー情報機器500と、医療機器メーカー用情報機器600と、医師用情報機器700とのそれぞれは、図には1台ずつしか記載されていないが、全て複数の機器がインターネット400に同時に接続できるよう構成されている。
【0012】
サーバ100は、CPU101と、通信部103と、I/O105と、ROM107と、RAM109と、記憶装置111と、音声入力/出力部113と、ディスプレイ115と、グラフィックユニット117と、キーボード119と、マウス121と、タッチパネル123を含んで構成されている。
【0013】
医療機器ディーラー情報機器500と、医療機器メーカー用情報機器600と、医師用情報機器700とのそれぞれは、PC(パーソナルコンピューター)、タブレット端末、スマートフォンなど汎用の電子機器で構成される。それら電子機器のハードウェア構成は、サーバ100のハードウェア構成と基本的には同様である(但し、スマートフォンやタブレット端末であれば、キーボード119としてはソフトウェアキーボードが採用され、マウス121は通常は省略される)。
【0014】
サーバ100は、LAN300に接続され、LAN300はインターネット400に接続される。インターネット400には医療機器ディーラー情報機器500、医療機器メーカー用情報機器600、医師用情報機器700が接続されている。
【0015】
サーバ100は、インターネット400に直接接続されておらず、インターネット400には、LAN300のルータ(図示せず)を介して接続される。また、ルータ、サーバ100にファイヤウォール機能を設けることにより、インターネット400側からサーバ100にアクセスすることが禁じられている。これにより、サーバ100がインターネット400を介して外部から操作されることはなく、また、サーバ100に記憶されたデータに外部からアクセスすることが禁止されている。
【0016】
サーバ100と、医療機器ディーラー情報機器500、医療機器メーカー用情報機器600、医師用情報機器700との間の通信プロトコルは、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)等により行われる。すなわち、SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)プロトコルによって提供されるセキュアな暗号化(秘密鍵、公開鍵を使ったデータ暗号化手法)の上でHTTP通信が行われるので、通信内容を秘匿化することができ、その通信内容が第三者に漏洩することは防止される。通信内容の第三者への漏洩を防ぐことができるのであれば、HTTPS以外の暗号化通信を行っても良い。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。
【0018】
図1の記憶装置111には、CPU101によって順に実行されることで、サーバ100を整形外科用機器貸出システムとして動作させるコンピュータ読取り可能な実行形式のプログラムが複数記録されている。プログラムは、記憶装置111からから読み出され、RAM109上に展開される。プログラムがRAM109上でCPU101によって実行される。
【0019】
プログラムの実行により、
図2に示されるように、サーバ100は、制御部201、通信部103、検索部203、登録・編集・削除部205、データベース207、メモリー209、記憶装置111、表示/出力部211、および入力部213としての機能を発揮する。
【0020】
制御部201は、装置全体の各種制御を行う機能ブロックである。通信部103は、社内・社外のコンピュータ資源と通信を行うための機能ブロックである。検索部203は、データベース207内のレコードを特定のキーに基づいて検索する機能ブロックである。登録・編集・削除部205は、データベース内のレコードの登録・編集・削除を行うブロックである。
【0021】
データベース207は、
図3~5に示されるのデータなどを登録するリレーショナルデータベースである。データベース207としてはデータベースサーバのソフトウェアを採用しても良いし、CSVファイルなどの単なるテキストファイルや、表計算ソフト(EXCELなど)のテーブルを記録し、それを検索し、対応するデータを読み出すことでデータベースとしてもよい。
【0022】
メモリ209は、データを一時的に記録するワーキングエリアである。記憶装置111は、不揮発性の記憶装置であり、文書データ、画像・動画データ、データベースに記録されるデータ、メモリ209のデータなどを記憶する。表示/出力部211は、ディスプレイ、スピーカなどのユーザインタフェースである。入力部213は、マウス、キーボード、マイクなどのユーザインタフェースである。
【0023】
図3は、データベース207に格納されるユーザ情報の具体例を示す図である。
【0024】
ここではユーザ情報として、医師用情報機器700の利用者(ユーザ)である医師の情報をテーブルに登録することとしている。データベース207は列名(カラム名、フィールド名)として、ID(レコード番号であり、データの通し番号)、ユーザ名、メールアドレス、専門、閲覧履歴、発注履歴などを有するテーブルからなっている。
【0025】
IDのカラムは、1レコードの通し番号を記録する。1レコード毎に医師用情報機器700の利用者の情報が記録される。「専門」のカラムには、そのユーザの専門分野が記録される。「閲覧履歴」は、そのユーザが過去に閲覧した(医療機器メーカーの製造する)医療機器に関する情報を記録するものである。「発注履歴」は、そのユーザが過去に発注した(医療機器メーカーの製造する)医療機器に関する情報を記録するものである。
【0026】
専門、閲覧履歴、発注履歴のカラムの情報を用いることにより、ユーザごとに、適した医療機器の情報(製品、新製品の情報など)を提供することができる。
【0027】
図4は、データベース207に格納される手術情報、貸出機器情報の具体例を示す図である。
【0028】
このテーブルは、IDごとに手術の日時と、その手術を行う医師のID(
図3のユーザIDに対応)と、貸出機器と、属性と、対応とを記録するものである。
図4のテーブルによって、手術の日程と貸出す機器と、その属性(内容、特性)と、対応(手配済みか等)が記録される。貸出機器の情報としては、機器のID(
図5のIDに対応)が記録される。これらIDによって、
図3~5のテーブル間でのリレーションが図られる。
【0029】
図5は、データベース207に格納される機器情報の具体例を示す図である。
【0030】
このテーブルには、IDごとに機器名、メーカーの情報(ID)、リンク先URL、属性、対応などが記録される。機器に関する常にアップデートされている最新情報は、整形外科用機器貸出システム内に記録するのではなく、その医療機器メーカーの管理するサーバからURLを介して取得することとなっている。これにより、最新の情報をユーザに提供することができる。
【0031】
図6は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる医師用情報機器のコンピュータプログラムの処理を示すフローチャートである。
【0032】
以下のフローチャートで示される処理は、記憶装置111に記録されたコンピュータプログラムがRAM109上に読み出され、それをCPU101が順次実行することで実行される。プログラムは、コンパイルされた機械語の実行形式で保存されてもよいし、ソースコードをインタプリタが逐次実行する形式としてもよいし、中間言語で記載された形式としても良い。
【0033】
ステップS101で、医師用情報機器700のトップ画面から整形外科用機器貸出システムのアプリ(プログラム)の起動が行われる(S101)。医師用情報機器700とサーバ100とは通信を開始する。ユーザは、メールアドレスおよびパスワードを用いてログインを行う。ログイン情報は医師用情報機器700からサーバ100へ送信され、ログインが許可されると、サーバ100はデータベース207の当該ユーザに関する情報を読み出し、医師用情報機器700へ送信する。
【0034】
医師用情報機器700では、受信した情報を元に、医師用情報機器700の画面にそのユーザの手術のスケジュールを含むカレンダー(
図8)を表示する(S103)。なお、カレンダーを表示するためのデーター(HTML文書等)は、サーバ100側で作成して医師用情報機器700へ送ってもよいし、サーバ100から得られたスケジュール等に基づいて、医師用情報機器700側で作成してもよい。スケジュールを電子カルテと連携させてもよい。
【0035】
必要であればユーザは、カレンダーに表示されている各スケジュールの詳細情報を表示したり、編集したり、削除したりする(S105)。また、新規の手術情報を入力したり、その時に必要となる機器を選択入力(
図9~
図11)して、発注を行う(S107)。新規の手術情報は、必要となる機器情報とともにサーバ100に送信され、そのユーザIDに対応付けられてデータベース207に記録される(S111)。
【0036】
図7は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれるサーバのコンピュータプログラムの処理を示すフローチャートである。
【0037】
医療機器ディーラー情報機器500、医療機器メーカー用情報機器600、医師用情報機器700からのアクセスがあると、それらから情報を入力する(S201)。必要であればデータベース207への登録、更新、削除を行う(S203)。例えば新たな手術情報の送信、スケジュールの送信、貸し出しの発注があったときには、医療機器ディーラー情報機器500、や医療機器メーカー用情報機器600へのメールなどによる連絡を行う(S205)。また、アクセスしてきた機器へのレスポンスが必要であれば、必要な情報をその機器へ返信する(S207)。
【0038】
図8は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる医師用情報機器のカレンダー表示画面を示す図である。
【0039】
図に示されるように、医師用情報機器700にはカレンダーが表示され、カレンダーには、手術のスケジュール情報が表示される。また、手術のスケジュール情報がタップされると、その手術の内容などの詳細な情報、その手術に必要となる機器の情報、発注済であるかなどの情報が表示される。手術に必要となる機器の情報には、医療機器メーカーのサーバのその機器に関するURLリンクが含まれており、そのURLが選択されることで、医療機器メーカーのサーバへアクセスが行われ、最新の情報が医師用情報機器700に表示される。
【0040】
オーダーの情報は、自動保存され、医師は過去症例の確認などにもシステムを活用することができる。
【0041】
カレンダーにリマインダー機能を付け、例えば手術3日前などに発注内容を表示して、確認させることとしてもよい。
【0042】
カレンダーのスケジュールのタイトルや本文にAo分類などを入れておくと、検索機能を活用して、手術件数の検索などにも対応可能である。また、保存されたスケジュールにメモ機能を付けることで、術前、術後の追加情報や画像などを記録することができ、症例データとしても活用することができる。
【0043】
図9は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、手術対象部位の選択画面の一部を示す図である。
【0044】
手術に関する情報をユーザが入力するとき、
図9のような手術を行う領域を選択する画面が表示される。ユーザは視覚的に情報を入力することができる。手術を行う領域が選択されると、その領域に対応する機器のみが選択可能となる。
【0045】
図10は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、手術対象部位の選択画面の一部を示す図である。
【0046】
図9に示されるように、人体の図(画像)を表示してそこから手術を行う領域を選択することとしてもよいし、
図10に示されるように人体、若しくは、カテゴリー(主義&部位)を選択できるようにしてもよい。すなわち、階層的なメニューを表示し、ユーザからの選択を受け付けるものである。
【0047】
このカテゴリも、重要な要素となりますので、追加頂きたい内容です。
【0048】
図11は、本発明の第1の実施の形態における整形外科用機器貸出システムに含まれる、医師用情報機器の表示画面の一部を示す図である。
【0049】
医師用情報機器700には、選択された機器の画像、カタログ、手技書、手術動画、ケースレポート、セット内容などが表示される。また、「発注」ボタンのタップによって、その機器を手術のスケジュールに対応付けて、手術のスケジュールに間に合うよう医療機器ディーラー情報機器500に対して発注することができる。また、ユーザはカタログ、手技書、手術動画、ケースレポート、セット内容等を確認することができる。発注時のサイズ確認や、手術前のイメージトレーニング、自己学習としても活用することができる。ユーザの閲覧履歴、特別講演の再生回数などはデータベース207に保存される。
【0050】
カタログ、動画、手技書のデータは、サーバ100に保存してもよいが、最新の情報を提供するため、医療機器メーカーのサーバへのURLリンクのみをサーバ100で保存し、必要であるときに医療機器メーカーのサーバからデータを取得することが望ましい。最も信頼できる最新の情報を誤りなく得るためである。
【0051】
このようにして、医師は各メーカーのカタログ、手術動画、手技書をいつでも確認でき、製品知識向上に役立てることができる。メーカーの営業が訪問して来ないなどの理由から使用していないメーカー製品も、医師自身で確認することができる。メーカーにとっては、過疎地域など営業が少ないエリアでも、全国、同じタイミングで新製品を紹介することができる。これにより地域の医療レベル格差を小さくすることができる。
【0052】
またユーザは、著名な医師の手術動画などを確認することで、自己研鑽を図ることが可能である。特に整形外科医師の取扱商品は、非常に複雑であり、アイテム数も多いため、自己研鑽が大変なものだったが、本システムにより研鑽のための労力を軽減することができる。動画は、VRなどを使いた動画としてもよい。
【0053】
なお発注は、直感操作が可能なカート方式を採用することが望ましい。医師は、隙間時間に発注が可能となる。
【0054】
[実施の形態における効果]
【0055】
従来の手術機械の発注方法は複雑であり、商品点数も多く、医師が業者に電話でオーダーする事が一般的であった。本発明によると口頭によるヒューマンエラーが改善され、医師、医療機器ディーラー、医療機器メーカーの業務を効率化することができる整形外科用機器貸出システムを提供することができる。
【0056】
[その他]
【0057】
上述の複数の実施の形態、およびそれに含まれる要素(一部の構成、一部の処理)を組み合わせたり、入替えたりすることで新たな別の実施の形態とすることもできる。
【0058】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD-ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0059】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0060】
100 サーバ
101 CPU
103 通信部
109 RAM
111 記憶装置
203 検索部
205 登録・編集・削除部
207 データベース
209 メモリ
211 表示/出力部
213 入力部
400 インターネット
500 医療機器ディーラー情報機器
600 医療機器メーカー用情報機器
700 医師用情報機器