(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183534
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】離型剤噴霧装置および離型剤噴霧方法
(51)【国際特許分類】
B22C 23/02 20060101AFI20221206BHJP
B22D 17/20 20060101ALI20221206BHJP
B29C 33/58 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B22C23/02 E
B22D17/20 D
B29C33/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090897
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】綾塔 直也
【テーマコード(参考)】
4E094
4F202
【Fターム(参考)】
4E094CC57
4F202CA30
4F202CB01
4F202CM82
4F202CM83
4F202CM84
(57)【要約】
【課題】離型剤が付着できるように金型を冷却できる技術を提供する。
【解決手段】金型に離型剤を噴霧する離型剤噴霧装置は、離型剤を噴霧する離型剤噴霧部と、気体を射出する気体射出部と、離型剤噴霧部と気体射出部とを制御して離型剤付着処理を実行する制御部と、を備える。離型剤付着処理は、気体射出処理と、気体射出処理の後に行われる離型剤噴霧処理と、を含む。気体射出処理は、気体射出部が金型に向かって気体を射出する処理である。離型剤噴霧処理は、離型剤噴霧部が金型に向かって離型剤を噴霧する処理であり、金型の温度がある温度より低いときに実行される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型に離型剤を噴霧する離型剤噴霧装置であって、
離型剤を噴霧する離型剤噴霧部と、
気体を射出する気体射出部と、
前記離型剤噴霧部と前記気体射出部とを制御して離型剤付着処理を実行する制御部と、を備え、
前記離型剤付着処理は、気体射出処理と、前記気体射出処理の後に行われる離型剤噴霧処理と、を含み、
前記気体射出処理は、前記気体射出部が前記金型に向かって気体を射出する処理であり、
前記離型剤噴霧処理は、前記離型剤噴霧部が前記金型に向かって前記離型剤を噴霧する処理であり、前記金型の温度がある温度より低いときに実行される、離型剤噴霧装置。
【請求項2】
請求項1に記載の離型剤噴霧装置であって、
前記金型の温度を測定する温度センサを備え、
前記制御部は、前記気体射出処理において前記温度センサが測定した温度が前記ある温度よりも低いことを検出したことに応じて、前記離型剤付着処理を開始する、離型剤噴霧装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の離型剤噴霧装置であって、
前記制御部は、前記気体を射出する前の前記金型の温度と前記ある温度との差が大きいほど、射出する前記気体の流速を早くするよう、前記気体射出部を制御して前記気体射出処理を実行する、離型剤噴霧装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の離型剤噴霧装置であって、
前記制御部は、前記気体射出処理において前記金型が前記ある温度まで低下すると同時に、前記離型剤噴霧処理を開始する、離型剤噴霧装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の離型剤噴霧装置であって、
前記気体射出部と前記離型剤噴霧部とは、同じノズルを介してそれぞれ前記気体の射出と前記離型剤の噴霧とを行う、離型剤噴霧装置。
【請求項6】
金型に離型剤を噴霧する離型剤噴霧方法であって、
前記金型に前記離型剤を噴霧する前に、前記金型に向かって気体を射出させる気体射出工程と、
前記気体射出工程の後に、前記金型の温度がある温度より低いときに、前記金型に向かって前記離型剤を噴霧する離型剤噴霧工程と、を備える、離型剤噴霧方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、離型剤噴霧装置および離型剤噴霧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金型の成形部であるキャビティを画定する面には、成形した製品の離型を容易にするために、離型剤が噴霧されることが知られている。金型を使用して製品を成形する際には金型は高温であるため、キャビティを画定する面に離型剤を噴霧しても、ライデンフロスト現象が発生し、離型剤が付着しづらい場合がある。特許文献1には、離型剤を複数回に分けて噴霧する技術が記載されている。これにより、最初に噴霧された離型剤によって金型を冷却して、離型剤の付着率を向上することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、金型を液体の離型剤によって冷却する場合、金型の表面、および表面からある程度の深さまでの範囲の部分が急激に冷やされて、周囲の部分との熱膨張量の差が大きくなり、金型に亀裂が入る恐れがある。そのため、離型剤が付着できるように金型を冷却する他の技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、金型に離型剤を噴霧する離型剤噴霧装置が提供される。この離型剤噴霧装置は、離型剤を噴霧する離型剤噴霧部と、気体を射出する気体射出部と、前記離型剤噴霧部と前記気体射出部とを制御して離型剤付着処理を実行する制御部と、を備える。前記離型剤付着処理は、気体射出処理と、前記気体射出処理の後に行われる離型剤噴霧処理と、を含む。前記気体射出処理は、前記気体射出部が前記金型に向かって気体を射出する処理である。前記離型剤噴霧処理は、前記離型剤噴霧部が前記金型に向かって前記離型剤を噴霧する処理であり、前記金型の温度がある温度より低いときに実行される。
このような態様とすれば、気体によって金型を冷却するため、金型の表面のみが冷却され、冷却される部分の厚みが薄いため、周囲の部分との熱膨張量の差が小さい。そのため、金型に亀裂が入ることを抑制しつつ、離型剤が付着できるように金型を冷却することができる。また、離型剤によって金型を冷却する場合に比べて、離型剤の噴霧量を減らすことが出来る。
(2)上記形態の離型剤噴霧装置において、前記金型の温度を測定する温度センサを備え、前記制御部は、前記気体射出処理において前記温度センサが測定した温度が前記ある温度よりも低いことを検出したことに応じて、前記離型剤付着処理を開始してもよい。
このような態様とすれば、制御部は、温度センサを備えていない場合と比べて、より確実に金型の温度がある温度まで低下したことを判断できる。
(3)上記形態の離型剤噴霧装置において、前記制御部は、前記気体を射出する前の前記金型の温度と前記ある温度との差が大きいほど、射出する前記気体の流速を早くするよう、前記気体射出部を制御して前記気体射出処理を実行してもよい。
射出する気体の流速が早いほど、金型の温度を低くすることができる。そのため、このような態様とすれば、金型の温度が高い場合であっても、金型の温度をある温度まで低下できる。
(4)上記形態の離型剤噴霧装置において、前記気体射出処理において前記金型が前記ある温度まで低下すると同時に、前記離型剤噴霧処理を開始してもよい。
このような態様とすれば、金型の温度が再度上昇する前に離型剤を塗布できるため、確実に金型に離型剤の被膜を形成できる。
(5)上記形態の離型剤噴霧装置において、前記気体射出部と前記離型剤噴霧部とは、同じノズルを介してそれぞれ前記気体の射出と前記離型剤の噴霧とを行ってもよい。
このような態様とすれば、離型剤噴霧装置は、射出される気体の流れの中心線と、噴霧される離型剤の流れの中心線と、が一致するため、気体の射出によって冷却される金型の温度に応じた離型剤の金型への噴霧を正確に行うことができる。
【0007】
なお、本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、離型剤噴霧システム等の態様で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】離型剤付着処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】比較例における離型剤付着処理の説明図である。
【
図5】気体射出工程によって冷却された金型の温度を示す説明図である。
【
図6】気体射出部が射出する気体の流速と金型の温度の低下の関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、本開示の一実施形態における離型剤噴霧装置の概略構成を示す図である。離型剤噴霧装置100は、金型200の成形部であるキャビティを画定する面(以下、単に「面」という)201に離型剤を噴霧する装置である。離型剤噴霧装置100は、気体射出部10と、離型剤噴霧部20と、制御部30と、温度センサ40と、を備える。
【0010】
気体射出部10は、気体を射出する。気体射出部10は、タンク11に収容された気体をノズル110を介して射出する。気体は、例えば、空気である。
【0011】
離型剤噴霧部20は、離型剤を噴霧する。離型剤噴霧部20は、離型剤タンク21に収容された離型剤をノズル110を介して噴霧する。本実施形態において、気体射出部10と離型剤噴霧部20とは、同じノズル110を介してそれぞれ気体の射出と離型剤の噴霧とを行う。離型剤は、金型の表面で保護膜を形成する骨材と、骨材を分散させている液体のキャリアと、から構成されている。骨材は、例えばシリコン油である。液体のキャリアは、例えば、水である。
【0012】
制御部30は、気体射出部10による気体の射出と、離型剤噴霧部20による離型剤の噴霧と、を制御して離型剤付着処理を実行する。本実施形態において、制御部30は、中央処理装置(CPU)や、RAM、ROMにより構成されたマイクロコンピュータ等からなり、予めインストールされたプログラムをマイクロコンピュータが実行することによって、気体射出部10や離型剤噴霧部20の機能を実現する。ただし、これらの各部の機能の一部又は全部をハードウエア回路で実現してもよい。本実施形態において、制御部30は、温度センサ40が測定した温度に応じて、気体射出部10による気体の射出と、離型剤噴霧部20による離型剤の噴霧と、の制御を行う。制御部30は、金型200の温度が予め定められた閾値温度より高いときには、離型剤噴霧部20に、金型200に向かって離型剤を噴霧させない。
【0013】
温度センサ40は、非接触で金型200の温度を測定するセンサである。金型200の温度とは、面201の表面温度のことである。
【0014】
図2は、離型剤付着処理の一例を示すフローチャートである。離型剤付着処理は、離型剤噴霧装置100によって、面201に離型剤を付着させる処理である。
【0015】
ステップS100において、気体射出処理が行われる。ステップS100において、気体射出部10は、金型200の面201に気体を射出する。より具体的には、制御部30は、離型剤噴霧部20から離型剤を噴霧させる前に、金型200がある温度まで低下するまで、気体射出部10に金型200に向かって気体を射出させる。この工程を「気体射出工程」ともいう。本実施形態において、気体射出部10は、ノズル110をロボットにより移動させて、気体を面201に射出する。本実施形態において、制御部30は、温度センサ40が測定した温度を用いて、金型200の温度が予め定められた閾値温度まで低下したか否かを検出する。閾値温度は、ライデンフロスト現象の発生が抑制され、面201に噴霧された離型剤が面201上に被膜を形成できる温度であり、予め実験によって定めることができる。また、本実施形態において、制御部30は、金型200の温度が閾値温度まで低下したと同時に、気体射出部10を制御して、金型200に気体を射出することを止め、ステップS110の処理に移る。「金型200の温度が閾値温度まで低下したと同時」とは、例えば、1秒以内である。
【0016】
ステップS110において、金型200の温度がある温度より低いときに離型剤噴霧処理が行われる。すなわち、ステップS110は、金型200の温度がある温度より高いときには実行されない。ステップS110において、離型剤噴霧部20は、ある温度以下に低下した金型200の面201に離型剤を噴霧する。より具体的には、制御部30は、金型200の温度が閾値温度まで低下した場合に、離型剤噴霧部20に金型200に向かって離型剤を噴霧させる。この工程を「離型剤噴霧工程」ともいう。本実施形態において、離型剤噴霧部20は、ノズル110をロボットにより移動させて、離型剤を面201に噴霧する。
【0017】
図3は比較例における離型剤付着処理の説明図であり、
図4は、本実施形態における気体射出工程の説明図である。
図3は、離型剤の噴霧によって金型200の温度が閾値温度まで低下させる場合を示している。
図3に示すように、液体である離型剤によって金型200を冷却する場合、金型200の表面から厚みt1までの範囲内の表層部A1が急激に冷やされて、温度が低下する。
図4に示すように、気体によって金型200を冷却する場合、金型200の表面から厚みt2までの範囲内の表面部A2の温度が低下する。表面部A2の厚みt2は表層部A1の厚みt1よりも薄い。そのため、比較例よりも本実施形態における金型200の方が、周囲の部分との熱膨張差が小さくなる。そのため、温度差に起因して金型200に亀裂が入ることを抑制できる。
【0018】
以上で説明した本実施形態の離型剤噴霧装置100によれば、気体によって金型200を冷却するため、金型200の表面から厚みt2の範囲内の表面部A2が冷却される。厚みt2は十分に薄いため、周囲の部分との熱膨張量の差が小さい。そのため、金型200に亀裂が入ることを抑制しつつ、離型剤が付着できるように金型200を冷却することができる。また、離型剤によって金型200を冷却する場合に比べて、離型剤の噴霧量を減らすことが出来る。
【0019】
また、離型剤噴霧装置100は、温度センサ40を備えている。制御部30は、ステップS100(
図2参照)の気体射出処理において、金型200の温度がある温度よりも低いことを検出したことに応じて、ステップS110の離型剤噴霧処理を開始できる。そのため、制御部30は、例えば、離型剤噴霧装置100が温度センサ40を備えておらず、予め定められた時間、気体を射出した後に離型剤を噴霧する場合と比べて、より確実に金型200の温度が閾値温度まで低下した状態で、離型剤を金型200に噴霧できる。
【0020】
また、制御部30は、金型200の温度が閾値温度まで低下したと同時に、金型200に離型剤を噴霧するよう離型剤噴霧部20の制御を行っている。そのため、金型200の温度が再度上昇する前に離型剤を塗布できるため、確実に金型200に離型剤の被膜を形成できる。
【0021】
また、気体射出部10と離型剤噴霧部20とは、同じノズル110を介してそれぞれ気体の射出と離型剤の噴霧とを行う。射出される気体の流れの中心線と、噴霧される離型剤の流れの中心線と、が一致するため、気体の射出によって冷却される金型200の温度に応じた離型剤の金型200への噴霧を正確に行うことができる。また、離型剤噴霧装置100は、吐出する材料毎に異なるノズルを個別に備える必要が無い。そのため、離型剤噴霧装置100が大型化することを抑制できる。
【0022】
B.第2実施形態:
第2実施形態における離型剤噴霧装置100は、制御部30が、気体を射出する前の金型200の温度と閾値温度との差が大きいほど、射出する気体の流速を早くするよう気体射出部10を制御する点が第1実施形態における離型剤噴霧装置100と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
【0023】
図5は、気体射出工程によって冷却された金型200の温度を示す説明図である。
図5の上段は、面201をノズル110から見た場合を示す平面図である。
図5の下段は、面201の中心P0を中心として、左右方向に離れた各位置の温度を示すグラフである。横軸は、中心P0を0として、中心P0に対して右側の各位置の距離を正の値で示し、中心P0に対して左側の各位置の距離を負の値で示している。中心P0に向かって気体を噴出する場合、中心P0において気体が澱むため、
図5に示すように、中心P0から距離xずれた位置P1である位置P1と位置P2の温度が最も低くなる。
【0024】
図6は、気体射出部10が射出する気体の流速と金型200の温度の低下の関係を示したグラフである。
図6は、
図5における位置P1における温度を示している。グラフGr1は気体射出部10が射出する気体の流速が50m/sの場合を示し、グラフGr2は気体射出部10が射出する気体の流速が100m/sの場合を示し、グラフGr3は気体射出部10が射出する気体の流速が200m/sの場合を示している。
図6に示すように、気体射出部10が射出する気体の流速が速いほど、金型200の温度を低くすることができる。
【0025】
本実施形態において、制御部30は、気体を射出する前の金型200の温度と閾値温度との差が大きいほど、射出する気体の流速を早くするよう気体射出部10を制御する。射出する気体の流速が早いほど、金型200の温度を低くすることができる。そのため、金型200の温度が高い場合であっても、金型200の温度を閾値温度まで低下できる。
【0026】
C.他の実施形態:
(C1)上述した実施形態において、離型剤噴霧装置100は、ノズル110を一つのみ備えており、気体射出部10と離型剤噴霧部20とは、同じノズル110を介してそれぞれ気体の射出と離型剤の噴霧とを行う。この代わりに、離型剤噴霧装置100は、ノズル110を複数備えていてもよい。また、離型剤噴霧装置100は、吐出する材料毎に異なるノズルを個別に備えていてもよい。気体射出部10と離型剤噴霧部20とは、それぞれ対応する別のノズルから気体の射出と離型剤の噴霧とを行う。
【0027】
(C2)上述した実施形態において、離型剤噴霧装置100は、温度センサ40を備えている。これに限らず、離型剤噴霧装置100は、温度センサ40を備えていなくてもよい。この場合、制御部30は、予め実験的または経験的に定められた時間の間、気体を射出するように気体射出部10を制御する。
【0028】
(C3)上述した実施形態において、離型剤噴霧部20は、離型剤として、骨材を分散させている液体のキャリアが水である水溶性離型剤を用いている。これに限らず、離型剤噴霧部20は、離型剤として、キャリアが油である油性離型剤を用いてもよい。油性離型剤の沸点は、水溶性離型剤の沸点よりも高い。例えば、220度である。そのため、油性離型剤を用いる場合の閾値温度は、水溶性離型剤を用いる場合の閾値温度よりも高く設定される。
【0029】
(C4)上述した実施形態において、制御部30は、金型200の温度が閾値温度まで低下したと同時に、金型200に離型剤を噴霧するよう離型剤噴霧部20の制御を行っている。これに限らず、制御部30は、金型200の温度が閾値温度以下に低下してから予め定められた時間が経過した後に、金型200に離型剤を噴霧するよう離型剤噴霧部20の制御を行ってもよい。
【0030】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
【符号の説明】
【0031】
10…気体射出部、11…タンク、20…離型剤噴霧部、21…離型剤タンク、30…制御部、40…温度センサ、100…離型剤噴霧装置、110…ノズル、200…金型、201…面、A1…表層部、A2…表面部