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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183575
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】自転車用ワイヤー錠取付システム
(51)【国際特許分類】
   B62J 11/00 20200101AFI20221206BHJP
   B62H 5/16 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B62J11/00
B62H5/16
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021090975
(22)【出願日】2021-05-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】715005170
【氏名又は名称】高橋 直子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 靖司
(57)【要約】
【課題】ワイヤー錠をワイヤー錠取付具にコンパクトに取り付けることができる自転車用のワイヤー錠取付システムを提供する。
【解決手段】ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13の錠竿先端部分14を錠前保持ワイヤー係止部22に形成される錠竿先端部分挿通孔15に挿通し、錠竿先端部分挿通孔15から突出した錠竿先端部分14を、錠前部4の錠穴部分16に差込んでワイヤー錠3を施錠することにより、錠前部4が錠前保持ワイヤー係止部22に当接して保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互に反射器材ワイヤー引掛け部23に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状を錠前保持ワイヤー係止部22に形成されるワイヤー係止U字溝24に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用ワイヤー錠取付システムであって、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー錠とを備え、ワイヤー錠取付具は、取付具本体と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠の錠前部を保持する錠前保持部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠取付具を自転車に取付けるための取付構造とを備え、錠前保持部には、ワイヤー錠の錠竿を挿通して錠前部を保持する錠竿挿通孔が形成されることを特徴とする自転車用ワイヤー錠取付システム。
【請求項2】
錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成されることを特徴とする請求項1に記載の自転車用ワイヤー錠取付システム。
【請求項3】
取付具本体の一部または全部が、自転車の構成部品と一体となって形成されることを特徴とする請求項1から請求項2に記載の自転車用ワイヤー錠取付システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用ワイヤー錠取付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤー錠を施錠した状態で自転車に取付けることができる自転車用ワイヤー錠取付システムとして、自転車取付け部と、ワイヤー錠取付け部とを備え、自転車取付け部を円弧状に形成したバンド片から構成し、その先端部と基端部とをボルトで係止することにより自転車の車体の一部に固定するものとし、一方、ワイヤー錠取付け部を、穿設孔からなるワイヤー収納部と出し入れ口とから構成し、このワイヤー収納部に入れたワイヤー錠のワイヤーを、その内部上面の上部ワイヤー当接部と内部下面の下部ワイヤー当接部とにワイヤーの有する弾性力によって押圧状態で当接させることにより取り付けるワイヤー錠用取付具(特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6-47551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のワイヤー錠用取付具は、ワイヤー錠をワイヤー錠用取付具に取付ける際に、ワイヤー錠をコンパクトに取付けられないという問題がある。
本発明は、ワイヤー錠をワイヤー錠取付具にコンパクトに取付けることができる自転車用ワイヤー錠取付システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、本発明の自転車用ワイヤー錠取付システムは、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー錠とを備え、ワイヤー錠取付具は、取付具本体と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠の錠前部を保持する錠前保持部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠取付具を自転車に取付けるための取付構造とを備え、錠前保持部には、ワイヤー錠の錠竿を挿通して錠前部を保持する錠竿挿通孔が形成されることを特徴とする自転車用ワイヤー錠取付システム。
【0006】
錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成されることもできる。
【0007】
取付具本体の一部または全部が、自転車の構成部品と一体となって形成されることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ワイヤー錠をワイヤー錠取付具にコンパクトに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿先端部分を挿通してワイヤー錠を施錠することにより錠前部を保持するワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図2図1にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
図3図2を自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
図4】錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿部を挿通して錠前部のワイヤー取付部分を当接して錠前部を保持するワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図5図4にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
図6図5を自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
図7】錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成され、取付具本体の一部が自転車のシートポストに取付けられる反射器材と一体となって形成されるワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図8図7にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る自転車用ワイヤー錠取付システムの実施形態について、図面を用いて説明するが、以下に説明する実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿先端部分を挿通してワイヤー錠を施錠することにより錠前部を保持するワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、上方に向かって垂直に延び、垂直に延びた先端が後方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体2と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部より前側に、取付具本体2の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方内側に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)の錠前部4(図2参照)を保持する内側錠前保持部5と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の下端部より上側に、取付具本体2の裏面から後方に向かって延び、後方に延びた先端が下方に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)のワイヤー部6(図2参照)の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部7と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部から下方に向かって延び、下方に延びた先端が後方に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)のワイヤー部6(図2参照)の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部8と、取付具本体2に設けられ、ワイヤー錠取付具1を自転車に取付けるための取付構造として、取付具本体2の下端部より上側に、ワイヤー錠取付具1を、自転車のシートポスト9(図3参照)に取付けるための取付けバンド10(図3参照)をボルト11(図3参照)で固定するためのボルト挿通孔12が形成され、内側錠前保持部5には、ワイヤー錠3(図2参照)の錠竿部13(図2参照)の錠竿先端部分14(図2参照)を挿通して錠前部4(図2参照)を保持する錠竿先端部分挿通孔15が形成される。
【0011】
図2は、図1にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13の錠竿先端部分14を内側錠前保持部5に形成される錠竿先端部分挿通孔15に挿通し、錠竿先端部分挿通孔15から突出した錠竿先端部分14を、錠前部4の錠穴部分16に差込んでワイヤー錠3を施錠することにより、錠前部4が内側錠前保持部5に当接して保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互にワイヤー引掛け部7に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状をワイヤー係止部8に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【0012】
図3は、図2を自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3が取付けられたワイヤー錠取付具1は、ワイヤー錠取付具1のボルト挿通孔12にボルト11を挿通して取付けバンド10が取付けられ、取付けバンド10で自転車のシートポスト9を挟持して取付けられる。
【0013】
図4は、錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿部を挿通して錠前部のワイヤー取付部分を当接して錠前部を保持するワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、上方に向かって垂直に延び、垂直に延びた先端が後方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体2と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部より前側に、取付具本体2の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方外側に向かって延びるワイヤー錠3の錠前部4を保持する外側錠前保持部17と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の下端部より上側に、取付具本体2の裏面から後方に向かって延び、後方に延びた先端が下方に向かって延びるワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部7と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部から下方に向かって延び、下方に延びた先端が後方に向かって延びるワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部8と、取付具本体2に設けられ、ワイヤー錠取付具1を自転車に取付けるための取付構造として、取付具本体2の下端部より上側に、ワイヤー錠取付具1を、自転車のシートポスト9に取付けるための取付けバンド10をボルト11で固定するためのボルト挿通孔12が形成され、外側錠前保持部17には、ワイヤー錠3の錠竿部13を挿通する錠竿挿通孔18が形成される。
【0014】
図5は、図4にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13を外側錠前保持部17に形成される錠竿挿通孔18に挿通し、錠竿挿通孔18から突出した錠竿部13を引っ張って錠前部4のワイヤー固定部分19を外側錠前保持部17に当接させ、錠竿部13の錠竿先端部分14を錠前部4の錠穴部分16に差込んで施錠して錠前部4が保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互にワイヤー引掛け部7に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状をワイヤー係止部8に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【0015】
図6は、図5を自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3が取付けられたワイヤー錠取付具1は、ワイヤー錠取付具1のボルト挿通孔12にボルト11を挿通して取付けバンド10が取付けられ、取付けバンド10で自転車のシートポスト9を挟持して取付けられる。
【0016】
図7は、錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成され、取付具本体の一部が自転車のシートポストに取付けられる反射器材と一体となって形成されるワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具は、自転車のシートポストに取付けるための取付けバンドを備えた反射器材の反射材取付け基部20の上端部から湾曲して後側に向かって延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体部分21と、取付具本体部分21に設けられ、取付具本体部分21の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方内側に向かって延びる錠前保持ワイヤー係止部22と、反射材取付け基部20の下端部から後側下方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が下方に向かって延びる基部延長ワイヤー引掛け部23とを備え、錠前保持ワイヤー係止部22には、錠竿部13の錠竿先端部分14を挿通する錠竿先端部分挿通孔15と、ワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止U字溝24が形成される。
【0017】
図8は、図7にワイヤー錠を取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13の錠竿先端部分14を錠前保持ワイヤー係止部22に形成される錠竿先端部分挿通孔15に挿通し、錠竿先端部分挿通孔15から突出した錠竿先端部分14を、錠前部4の錠穴部分16に差込んでワイヤー錠3を施錠することにより、錠前部4が錠前保持ワイヤー係止部22に当接して保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互に基部延長ワイヤー引掛け部23に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状を錠前保持ワイヤー係止部22に形成されるワイヤー係止U字溝24に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【符号の説明】
【0018】
1 ワイヤー錠取付具
2 取付具本体
3 ワイヤー錠
4 錠前部
5 内側錠前保持部
6 ワイヤー部
7 ワイヤー引掛け部
8 ワイヤー係止部
9 シートポスト
10 取付けバンド
11 ボルト
12 ボルト挿通孔
13 錠竿部
14 錠竿先端部分
15 錠竿先端部分挿通孔
16 錠穴部分
17 外側錠前保持部
18 錠竿挿通孔
19 ワイヤー固定部分
20 反射材取付け基部
21 取付具本体部分
22 錠前保持ワイヤー係止部
23 基部延長ワイヤー引掛け部
24 ワイヤー係止U字溝









図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
自転車用ワイヤー錠取付システムであって、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー錠とを備え、ワイヤー錠取付具は、取付具本体と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠の錠前部を保持する錠前保持部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠取付具を自転車に取付けるための取付構造とを備え、錠前保持部には、ワイヤー錠の錠竿の一部または全部を挿通して錠前部を保持する錠竿挿通孔が形成されることを特徴とする自転車用ワイヤー錠取付システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用ワイヤー錠取付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤー錠を施錠した状態で自転車に取付けることができる自転車用ワイヤー錠取付システムとして、自転車取付け部と、ワイヤー錠取付け部とを備え、自転車取付け部を円弧状に形成したバンド片から構成し、その先端部と基端部とをボルトで係止することにより自転車の車体の一部に固定するものとし、一方、ワイヤー錠取付け部を、穿設孔からなるワイヤー収納部と出し入れ口とから構成し、このワイヤー収納部に入れたワイヤー錠のワイヤーを、その内部上面の上部ワイヤー当接部と内部下面の下部ワイヤー当接部とにワイヤーの有する弾性力によって押圧状態で当接させることにより取り付けるワイヤー錠用取付具(特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6-47551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のワイヤー錠用取付具は、ワイヤー錠をワイヤー錠用取付具に取付ける際に、ワイヤー錠をコンパクトに取付けられないという問題がある。
本発明は、ワイヤー錠をワイヤー錠取付具にコンパクトに取付けることができる自転車用ワイヤー錠取付システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、本発明の自転車用ワイヤー錠取付システムは、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー錠とを備え、ワイヤー錠取付具は、取付具本体と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠の錠前部を保持する錠前保持部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠のワイヤー部の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠取付具を自転車に取付けるための取付構造とを備え、錠前保持部には、ワイヤー錠の錠竿の一部または全部を挿通して錠前部を保持する錠竿挿通孔が形成される
【0006】
錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成されることもできる。
【0007】
取付具本体の一部または全部が、自転車の構成部品と一体となって形成されることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ワイヤー錠をワイヤー錠取付具にコンパクトに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1本発明の第一の実施形態における自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図2図1のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
図3図2の自転車用ワイヤー錠取付システムを、自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
図4本発明の第二の実施形態における自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図5図4のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
図6図5の自転車用ワイヤー錠取付システムを、自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
図7本発明の第三の実施形態における自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
図8図7のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る自転車用ワイヤー錠取付システムの実施形態について、図面を用いて説明するが、以下に説明する実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の第一の実施形態として、錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿先端部分を挿通してワイヤー錠を施錠することにより錠前部を保持する自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、上方に向かって垂直に延び、垂直に延びた先端が後方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体2と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部より前側に、取付具本体2の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方内側に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)の錠前部4(図2参照)を保持する内側錠前保持部5と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の下端部より上側に、取付具本体2の裏面から後方に向かって延び、後方に延びた先端が下方に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)のワイヤー部6(図2参照)の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部7と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部から下方に向かって延び、下方に延びた先端が後方に向かって延びるワイヤー錠3(図2参照)のワイヤー部6(図2参照)の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部8と、取付具本体2に設けられ、ワイヤー錠取付具1を自転車に取付けるための取付構造として、取付具本体2の下端部より上側に、ワイヤー錠取付具1を、自転車のシートポスト9(図3参照)に取付けるための取付けバンド10(図3参照)をボルト11(図3参照)で固定するためのボルト挿通孔12が形成され、内側錠前保持部5には、ワイヤー錠3(図2参照)の錠竿部13(図2参照)の錠竿先端部分14(図2参照)を挿通して錠前部4(図2参照)を保持する錠竿先端部分挿通孔15が形成される。
【0011】
図2は、図1のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13の錠竿先端部分14を内側錠前保持部5に形成される錠竿先端部分挿通孔15に挿通し、錠竿先端部分挿通孔15から突出した錠竿先端部分14を、錠前部4の錠穴部分16に差込んでワイヤー錠3を施錠することにより、錠前部4が内側錠前保持部5に当接して保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互にワイヤー引掛け部7に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状をワイヤー係止部8に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【0012】
図3は、図2の自転車用ワイヤー錠取付システムを、自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3が取付けられたワイヤー錠取付具1は、ワイヤー錠取付具1のボルト挿通孔12にボルト11を挿通して取付けバンド10が取付けられ、取付けバンド10で自転車のシートポスト9を挟持して取付けられる。
【0013】
図4は、本発明の第二の実施形態として、錠竿挿通孔にワイヤー錠の錠竿部を挿通して錠前部のワイヤー取付部分を当接して錠前部を保持する自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、上方に向かって垂直に延び、垂直に延びた先端が後方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体2と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部より前側に、取付具本体2の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方外側に向かって延びるワイヤー錠3の錠前部4を保持する外側錠前保持部17と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の下端部より上側に、取付具本体2の裏面から後方に向かって延び、後方に延びた先端が下方に向かって延びるワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けるワイヤー引掛け部7と、取付具本体2に設けられ、取付具本体2の後端部から下方に向かって延び、下方に延びた先端が後方に向かって延びるワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止部8と、取付具本体2に設けられ、ワイヤー錠取付具1を自転車に取付けるための取付構造として、取付具本体2の下端部より上側に、ワイヤー錠取付具1を、自転車のシートポスト9に取付けるための取付けバンド10をボルト11で固定するためのボルト挿通孔12が形成され、外側錠前保持部17には、ワイヤー錠3の錠竿部13を挿通する錠竿挿通孔18が形成される。
【0014】
図5は、図4のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13を外側錠前保持部17に形成される錠竿挿通孔18に挿通し、錠竿挿通孔18から突出した錠竿部13を引っ張って錠前部4のワイヤー固定部分19を外側錠前保持部17に当接させ、錠竿部13の錠竿先端部分14を錠前部4の錠穴部分16に差込んで施錠して錠前部4が保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互にワイヤー引掛け部7に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状をワイヤー係止部8に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【0015】
図6は、図5の自転車用ワイヤー錠取付システムを、自転車のシートポストに取付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠3が取付けられたワイヤー錠取付具1は、ワイヤー錠取付具1のボルト挿通孔12にボルト11を挿通して取付けバンド10が取付けられ、取付けバンド10で自転車のシートポスト9を挟持して取付けられる。
【0016】
図7は、本発明の第三の実施形態として、錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成され、取付具本体の一部が自転車のシートポストに取付けられる反射器材と一体となって形成される自転車用ワイヤー錠取付システムのワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具は、自転車のシートポストに取付けるための取付けバンドを備えた反射器材の反射材取付け基部20の上端部から湾曲して後側に向かって延び、湾曲して延びた先端が後方に向かって延びる取付具本体部分21と、取付具本体部分21に設けられ、取付具本体部分21の表面の左右両側のどちらか一方から斜め上方内側に向かって延びる錠前保持ワイヤー係止部22と、反射材取付け基部20の下端部から後側下方に向かって湾曲して延び、湾曲して延びた先端が下方に向かって延びる基部延長ワイヤー引掛け部23とを備え、錠前保持ワイヤー係止部22には、錠竿部13の錠竿先端部分14を挿通する錠竿先端部分挿通孔15と、ワイヤー錠3のワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部の中央付近に形成される環形状を係止するワイヤー係止U字溝24が形成される。
【0017】
図8は、図7のワイヤー錠取付具に、ワイヤー錠を取付けた自転車用ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
ワイヤー錠3の錠前部4は、錠竿部13の錠竿先端部分14を錠前保持ワイヤー係止部22に形成される錠竿先端部分挿通孔15に挿通し、錠竿先端部分挿通孔15から突出した錠竿先端部分14を、錠前部4の錠穴部分16に差込んでワイヤー錠3を施錠することにより、錠前部4が錠前保持ワイヤー係止部22に当接して保持される。
ワイヤー錠3のワイヤー部6は、ワイヤー部6の右両側付近を交互に基部延長ワイヤー引掛け部23に引掛け、ワイヤー部6の左右両側付近を交互に引掛けてワイヤー部6の中央付近に形成される環形状を錠前保持ワイヤー係止部22に形成されるワイヤー係止U字溝24に引掛けてワイヤー部6が係止される。
【符号の説明】
【0018】
1 ワイヤー錠取付具
2 取付具本体
3 ワイヤー錠
4 錠前部
5 内側錠前保持部
6 ワイヤー部
7 ワイヤー引掛け部
8 ワイヤー係止部
9 シートポスト
10 取付けバンド
11 ボルト
12 ボルト挿通孔
13 錠竿部
14 錠竿先端部分
15 錠竿先端部分挿通孔
16 錠穴部分
17 外側錠前保持部
18 錠竿挿通孔
19 ワイヤー固定部分
20 反射材取付け基部
21 取付具本体部分
22 錠前保持ワイヤー係止部
23 基部延長ワイヤー引掛け部
24 ワイヤー係止U字溝
【手続補正書】
【提出日】2021-10-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用ワイヤー錠取付システムであって、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー錠とを備え、ワイヤー錠取付具は、取付具本体と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠を施錠することによりワイヤー錠の錠前部を保持する錠前保持部と、取付具本体に設けられ、施錠したワイヤー錠の錠前部を境にワイヤー錠のワイヤー部を左側と右側とに2分したワイヤー部の左右両側のそれぞれの中央付近を、左側の中央付近の次に右側の中央付近または右側の中央付近の次に左側の中央付近の順に交互に引掛けるワイヤー引掛け部と、取付具本体に設けられ、施錠したワイヤー錠のワイヤー部の中央付近を係止するワイヤー係止部と、取付具本体に設けられ、ワイヤー錠取付具を自転車に取付けるための取付構造とを備え、錠前保持部には、ワイヤー錠の錠竿の一部または全部を挿通して錠前部を保持する錠竿挿通孔が形成されることを特徴とする自転車用ワイヤー錠取付システム。
【請求項2】
錠前保持部とワイヤー係止部とが一体となって形成されることを特徴とする請求項1に記載の自転車用ワイヤー錠取付システム。
【請求項3】
取付具本体の一部または全部が、自転車の構成部品と一体となって形成されることを特徴とする請求項1から請求項2に記載の自転車用ワイヤー錠取付システム。