IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リンテック株式会社の特許一覧

特開2022-183635シート貼付装置およびシート貼付方法
<>
  • 特開-シート貼付装置およびシート貼付方法 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022183635
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】シート貼付装置およびシート貼付方法
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/40 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
B65C9/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091068
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】羽鳥 圭
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095BA03
3E095BA09
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA22
3E095DA32
3E095DA42
3E095DA82
3E095EA02
3E095EA13
3E095EA22
3E095FA30
(57)【要約】
【課題】第2情報が表示された接着シートを第1情報に重ねて被着体に貼付する場合でも、第1情報と第2情報との対応を検証することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供すること。
【解決手段】シート貼付装置EAは、第1情報BC1が表示された被着体WKに対し、第2情報BC2が表示された接着シートASを貼付する貼付手段10と、第1情報BC1と、被着体WKに貼付された接着シートASの第2情報BC2とを読み取り、それら第1情報BC1と第2情報BC2との対応を検証する検証手段20とを備え、貼付手段10は、接着シートを第1情報BC1に重ねて被着体WKに貼付し、検証手段20は、接着シートASが被着体WKに貼付される前に当該被着体WKに表示された第1情報BC1を読み取る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1情報が表示された被着体に対し、第2情報が表示された接着シートを貼付する貼付手段と、
前記第1情報と、前記被着体に貼付された前記接着シートの前記第2情報とを読み取り、それら第1情報と第2情報との対応を検証する検証手段とを備え、
前記貼付手段は、前記接着シートを前記第1情報に重ねて前記被着体に貼付し、
前記検証手段は、前記接着シートが前記被着体に貼付される前に当該被着体に表示された前記第1情報を読み取ることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
第1情報が表示された被着体に対し、第2情報が表示された接着シートを貼付する貼付工程と、
前記第1情報と、前記被着体に貼付された前記接着シートの前記第2情報とを読み取り、それら第1情報と第2情報との対応を検証する検証工程とを実施し、
前記貼付工程では、前記接着シートを前記第1情報に重ねて前記被着体に貼付し、
前記検証工程では、前記接着シートが前記被着体に貼付される前に当該被着体に表示された前記第1情報を読み取ることを特徴とするシート貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第1情報が表示された被着体に対し、第2情報が表示された接着シートを貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-137226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシート貼付装置10(シート貼付装置)では、第1コードC1(第1情報)が表示された被着体W(被着体)に対し、第2コードC2(第2情報)が表示された第2接着シートS2(接着シート)を第1情報に重ねて貼付すると、センサ61(検証手段)が第1情報を読み取ることができず、第1情報と第2情報との対応を検証することができなくなるという不都合を発生する。
【0005】
本発明の目的は、第2情報が表示された接着シートを第1情報に重ねて被着体に貼付する場合でも、第1情報と第2情報との対応を検証することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接着シートが被着体に貼付される前に第1情報を読み取るため、第2情報が表示された接着シートを第1情報に重ねて被着体に貼付する場合でも、第1情報と第2情報との対応を検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1(A)の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
シート貼付装置EAは、第1情報としての第1バーコードBC1が表示された被着体WKに対し、第2情報としての第2バーコードBC2が表示された接着シートASを貼付する貼付手段10と、第1バーコードBC1と、被着体WKに貼付された接着シートASの第2バーコードBC2とを読み取り、それら第1バーコードBC1と第2バーコードBC2との対応を検証する検証手段20とを備え、被着体WKを搬送する搬送手段30の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の場合、第1バーコードBC1は、図1(C)に示すように、被着体WKの注文番号や商品情報等の納品情報が符号化されたものであり、シート部材SMに表示された状態で当該シート部材SMが被着体WKに貼付されている。また、第2バーコードBC2は、図1(D)に示すように、納品情報に対応する配送先情報が符号化されたものである。
【0011】
貼付手段10は、剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを支持する支持ローラ11と、原反RSを案内するガイドローラ12と、剥離縁13Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板13と、駆動機器としての回動モータ14Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ14Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ14と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ14Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ15と、第1バーコードBC1を読み取るバーコードリーダ16と、バーコードリーダ16の読取結果を基に接着シートASに第2バーコードBC2を表示するインクジェットプリンタやレーザプリンタ等の第2情報表示手段17と、被着体WKに接着シートASを押圧して貼付する押圧手段18とを備え、接着シートASを第1バーコードBC1に重ねて被着体WKに貼付する構成となっている。
押圧手段18は、駆動機器としての直動モータ18Aの出力軸18Bに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)で吸着保持が可能な保持面18Cを有する押圧部材18Dを備えている。
【0012】
検証手段20は、第1、第2バーコードBC1、BC2を読み取る情報読取手段としてのバーコードリーダ21を備え、接着シートASが被着体WKに貼付される前に当該被着体WKに表示された第1バーコードBC1を読み取る構成となっている。
本実施形態の場合、検証手段20は、第1、第2バーコードBC1、BC2の対応を検証した結果、第1バーコードBC1と第2バーコードBC2とが対応していないと判断すると、表示器やスピーカ等の図示しない警告手段に信号を出力し、当該警告手段が画面表示やブザー等の警告シグナルを発する構成となっている。
【0013】
搬送手段30は、被着体WKを搬送するベルトコンベアやローラコンベア等のコンベア31を備えている。
【0014】
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、貼付手段10が回動モータ14Aを駆動し、原反RSを繰り出し、先頭の接着シートASの繰出方向先端部が第2情報表示手段17の印刷位置よりも左方の所定位置に到達すると、回動モータ14Aの駆動を停止する。
【0015】
次いで、搬送手段30がコンベア31を駆動し、被着体WKを右方に搬送し、図1(A)に示すように、被着体WKがバーコードリーダ16の下方を通過すると、貼付手段10がバーコードリーダ16を駆動し、当該バーコードリーダ16で第1バーコードBC1を読み取る。その後、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKが押圧部材18Dの下方の所定位置に到達すると、搬送手段30がコンベア31の駆動を停止する。次に、貼付手段10が図示しない減圧手段、回動モータ14Aおよび第2情報表示手段17を駆動し、保持面18Cで吸引を開始するとともに、第1バーコードBC1に対応する第2バーコードBC2を先頭の接着シートASに印刷して表示しつつ原反RSを繰り出す。これにより、第2バーコードBC2が表示された先頭の接着シートASは、剥離板13の剥離縁13Aで剥離シートRLから剥離され、図1(A)中二点鎖線で示すように、保持面18Cで吸着保持される。そして、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの繰出方向先端部が第2情報表示手段17の印刷位置よりも左方の所定位置に到達すると、貼付手段10が回動モータ14Aの駆動を停止する。
【0016】
次いで、検証手段20がバーコードリーダ21を駆動し、被着体WKに表示された第1バーコードBC1を読み取った後、貼付手段10が直動モータ18Aを駆動し、図1(A)中二点鎖線で示すように、押圧部材18Dを下降させ、図1(B)に示すように、接着シートASを第1バーコードBC1に重ねて被着体WKに押圧して貼付する。その後、貼付手段10が図示しない減圧手段の駆動を停止し、保持面18Cでの接着シートASの吸着保持を解除した後、直動モータ18Aを駆動し、押圧部材18Dを初期位置に復帰させる。次に、検証手段20がバーコードリーダ21を駆動し、図1(B)に示すように、第1バーコードBC1に重ねて貼付された接着シートASに表示された第2バーコードBC2を読み取った後、第1バーコードBC1と第2バーコードBC2との対応を検証する。その結果、第1バーコードBC1と第2バーコードBC2との対応が正しいと判断されると、搬送手段30がコンベア31を駆動し、第2バーコードBC2が貼付された被着体WKを検証適合品として、図1(A)中二点鎖線で示すように、正規の次工程に向けて右方に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0017】
ここで、上記の検証の結果、第1バーコードBC1と第2バーコードBC2との対応が正しくないと判断されて検証不適合品が発生すると、検証手段20が図示しない警告手段に信号を出力して当該警告手段が警告シグナルを発して使用者に伝える。そして、使用者が検証不適合品をコンベア31上から除去し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0018】
以上のような実施形態によれば、接着シートASが被着体WKに貼付される前に第1バーコードBC1を読み取るため、第2バーコードBC2が表示された接着シートASを第1バーコードBC1に重ねて被着体WKに貼付する場合でも、第1バーコードBC1と第2バーコードBC2との対応を検証することができる。
【0019】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
【0020】
例えば、貼付手段10は、押圧手段18の代わりに押圧部材としての押圧ローラを採用し、被着体WKとの相対移動に合わせて接着シートASを繰り出し、当該接着シートASを押圧ローラで被着体WKに押圧して貼付する構成(例えば、特開2019-117834号の実施形態で例示された構成のもの等)であってもよいし、保持面18Cで吸着保持した接着シートASをエアの勢いで吹き飛ばす所謂エアジェットで当該接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反を繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反を採用し、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断刃等の切断手段で形成し、その切込で仕切られた所定の領域を接着シートASとしてもよいし、支持ローラ11やガイドローラ12等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RSや剥離シートRLを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、剥離シートRLを巻回することなくファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよい。
第2情報表示手段17は、貼付手段10で被着体WKに貼付された後の接着シートASに第2情報を表示するようにしてもよいし、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、ドットプリンタ、サーマルプリンタ等の印刷手段を採用してもよいし、接着シートASに第2情報を記載する構成や、接着シートASに第2情報を刻印する構成を採用してもよい。
押圧手段18は、直動モータ18Aを左右方向、前後方向、または左右方向および前後方向に交差する交差方向に移動可能に支持する駆動機器や、直動モータ18Aの出力軸18Bに支持され、押圧部材18Dを左右方向、前後方向、または交差方向に移動可能に支持する駆動機器を備え、情報読取手段が被着体WKの第1情報を読み取る際は、その読み取りを妨げない位置に押圧部材18Dを位置させ、情報読取手段が被着体WKの第1情報を読み取った後は、当該被着体WKに接着シートASを貼付することができるように、押圧部材18Dを移動して当該被着体WKの上方に位置させる構成としてもよい。
【0021】
検証手段20は、バーコードリーダ21に代えてまたは併用して、カメラや投影機等の撮像手段や、画像センサや光電センサ等の各種センサ等からなる情報読取手段を備えていてもよいし、検証不適合品が正規の次工程に搬送されないように当該検証不適合品の進路を変更するガイドバーを移動させる駆動機器や、当該検証不適合品を取り除く多関節ロボット等のリジェクト機器を備えていてもよい。
情報読取手段は、押圧部材18Dに切欠や貫通孔等を設け、当該切欠や貫通孔等を介して第1情報や第2情報を読み取ってもよいし、押圧手段18の進路内に移動して第1情報や第2情報を読み取ってもよい。
【0022】
搬送手段30は、コンベア31に代えてまたは併用して、多関節ロボット等の駆動機器で被着体WKを搬送してもよいし、接着シートASを被着体WKに貼付する際、コンベア31の駆動を停止しなくてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で被着体WKを搬送してもよい。
【0023】
第1、第2情報は、例えば、第1、第2バーコードBC1、BC2等の1次元コードの他、QRコード(登録商標)やデータマトリックス等の2次元コード、任意の記号、文字、数字、図形、ロゴまたはこれらを組み合わせたものでもよいし、被着体WKや接着シートASに2つ以上表示されてもよいし、被着体WKや接着シートASに印刷されたり記載されたり刻印されたりしてもよく、何ら限定されるものではない。
第1、第2情報の具体的な例としては、被着体WKの識別番号、品名、製造メーカ名、問い合せ先、製造日、賞味期限、消費期限、種類、材質、コード、寸法、配送先、取扱い方等、何ら限定されるものではない。
第1情報は、被着体WKに直接印刷されたり記載されたり刻印されていてもよいし、被着体WKに貼付または視認可能に投函されたシート部材SMに印刷されたり記載されたり刻印されていてもよい。
検証の結果、検証不適合品が発生すると、第1バーコードBC1に対応する第2バーコードBC2が表示された接着シートASを使用者が被着体WKに貼付してもよいし、被着体WKから接着シートASを剥がした後、当該被着体WKをコンベア31で再びシート貼付装置EAに向けて搬送させてもよい。
接着シートASは、シート部材SMの大きさよりも大きい形状であってもよいし、透明フィルムを介して第1情報を視認可能にシート部材SMが被着体WKに投函されている場合、当該透明フィルムに貼付するものであってもよい。
【0024】
接着シートAS、シート部材SMおよび被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、シート部材SMおよび被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、さらには、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換えたものでもよく、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0025】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、貼付手段は、第1情報が表示された被着体に対し、第2情報が表示された接着シートを貼付するものであって、接着シートを第1情報に重ねて被着体に貼付可能なものであればどのようなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0026】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0027】
EA…シート貼付装置
10…貼付手段
20…検証手段
AS…接着シート
BC1…第1バーコード(第1情報)
BC2…第2バーコード(第2情報)
WK…被着体
図1