(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184027
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】接近警報システム
(51)【国際特許分類】
G08B 21/02 20060101AFI20221206BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20221206BHJP
G08B 25/10 20060101ALI20221206BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20221206BHJP
E02F 9/24 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
G08B21/02
G08B25/04 C
G08B25/10 A
G08G1/16 C
E02F9/24 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091636
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000159618
【氏名又は名称】吉川工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】弁理士法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原野 信也
【テーマコード(参考)】
2D015
5C086
5C087
5H181
【Fターム(参考)】
2D015GA03
2D015GB07
5C086AA53
5C086BA19
5C086BA20
5C086BA22
5C086CA06
5C086CA08
5C086CA25
5C086DA08
5C086EA08
5C086EA40
5C086EA41
5C086EA45
5C087BB20
5C087DD03
5C087DD14
5C087DD27
5C087DD41
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF13
5C087FF16
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG12
5C087GG17
5C087GG66
5C087GG84
5H181AA07
5H181AA27
5H181BB04
5H181BB10
5H181CC12
5H181CC17
5H181CC27
5H181FF27
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL06
5H181LL14
(57)【要約】
【課題】車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムにおいて、不必要な接近警報が出力されないようにする。
【解決手段】車両1a,1b同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムにおいて、各車両1a,1bにはそれぞれ検知機2a,2bとタグ3a,3bとを設置している。タグ3a,3bのタグ制御部には、タグ3a,3bが設置されている車両に同じく設置されている検知機の装置ID情報が自己装置ID情報として登録されており、タグ制御部は、磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ前記自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合にのみ、電波送信部から磁界検知電波を送信させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムであって、
各車両に設置された、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを含み、
前記距離検知制御装置は、当該距離検知制御装置の装置ID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
前記磁界検知機能付きRFIDタグは、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
前記タグ制御部には、当該磁界検知機能付きRFIDタグが設置されている車両に同じく設置されている前記距離検知制御装置の装置ID情報が自己装置ID情報として登録されており、
前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ前記自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合にのみ、前記電波送信部から前記磁界検知電波を送信させる、接近警報システム。
【請求項2】
車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムであって、
各車両に設置された、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを含み、
前記距離検知制御装置は、当該距離検知制御装置の装置ID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
前記磁界検知機能付きRFIDタグは、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに当該磁界検知機能付きRFIDタグのタグID情報、前記装置ID情報及び磁界強度情報を含む磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
前記タグ制御部には、当該磁界検知機能付きRFIDタグが設置されている車両に同じく設置されている前記距離検知制御装置の装置ID情報が自己装置ID情報として登録されており、
前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界のみを検知した場合、前記電波送信部から出力される前記磁界検知電波に、前記装置警報部が前記接近警報を出力しないようにするための警報不出力情報を付加し、
更に前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ前記自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合、前記電波送信部から前記磁界検知電波を送信させる、接近警報システム。
【請求項3】
前記距離検知制御装置は、当該距離検知制御装置が設置されている車両のエンジンのオン/オフと連動して動作し、前記磁界検知機能付きRFIDタグはバッテリを備え、当該バッテリからの電力により動作する、請求項1又は2に記載の接近警報システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばフォークリフトやブルドーザなどの車両が作業する現場において、車両同士が接近したことを検知して接近警報を出力する接近警報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
かかる接近警報システムとして、本願出願人は特許文献1において、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを含むシステムを開示している。また、本願出願人はこの特許文献1のシステムの応用として、各車両にそれぞれ、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを設置し、車両同士が接近したことを検知して接近警報を出力する接近警報システムを試作している。
【0003】
この試作した接近警報システムでは、距離検知制御装置は車両のエンジンのオン/オフと連動して動作するが、磁界検知機能付きRFIDタグはバッテリで動作しており、車両のエンジンのオン/オフとは連動していない。すなわち、磁界検知機能付きRFIDタグは車両が停車しエンジンがオフのときも動作している。そのため、その停車した車両に他の車両が接近すると、停車した車両に設置されている磁界検知機能付きRFIDタグが反応し、その結果、他の車両に設置されている距離検知制御装置が不必要な接近警報を出力してしまう。すなわち、停車した車両に他の車両が接近したとしても危険性は低いから、接近警報を出力する必要はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-142675号公報(特許第583577号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムにおいて、不必要な接近警報が出力されないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、次の接近警報システムが提供される。
車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムであって、
各車両に設置された、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを含み、
前記距離検知制御装置は、当該距離検知制御装置の装置ID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
前記磁界検知機能付きRFIDタグは、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
前記タグ制御部には、当該磁界検知機能付きRFIDタグが設置されている車両に同じく設置されている前記距離検知制御装置の装置ID情報が自己装置ID情報として登録されており、
前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ前記自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合にのみ、前記電波送信部から前記磁界検知電波を送信させる、接近警報システム。
【0007】
本発明の他の観点によれば、次の接近警報システムが提供される。
車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムであって、
各車両に設置された、距離検知制御装置と磁界検知機能付きRFIDタグとを含み、
前記距離検知制御装置は、当該距離検知制御装置の装置ID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、前記接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備え、
前記磁界検知機能付きRFIDタグは、前記磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が前記誘導磁界を検知したときに当該磁界検知機能付きRFIDタグのタグID情報、前記装置ID情報及び磁界強度情報を含む磁界検知電波を送信する電波送信部と、これらを制御するタグ制御部とを備え、
前記タグ制御部には、当該磁界検知機能付きRFIDタグが設置されている車両に同じく設置されている前記距離検知制御装置の装置ID情報が自己装置ID情報として登録されており、
前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界のみを検知した場合、前記電波送信部から出力される前記磁界検知電波に、前記装置警報部が前記接近警報を出力しないようにするための警報不出力情報を付加し、
更に前記タグ制御部は、前記磁界センサ部が前記自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ前記自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合、前記電波送信部から前記磁界検知電波を送信させる、接近警報システム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車両同士の接近を検知して接近警報を出力する接近警報システムにおいて、不必要な接近警報が出力されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態である接近警報システムのシステム構成図。
【
図2】
図1の接近警報システムにおける距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグの構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に、本発明の一実施形態である接近警報システムのシステム構成を示し、
図2に、この接近警報システムにおける距離検知制御装置及び磁界検知機能付きRFIDタグの構成を示している。なお、以下の説明では、「距離検知制御装置」を単に「検知機」といい、「磁界検知機能付きRFIDタグ」を単に「タグ」という。
【0011】
図1に概念的に示しているように、この接近警報システムでは、車両1a及び車両1b(本実施形態ではいずれもフォークリフト)に、それぞれ検知機2a,2bとタグ3a,3bとが設置されている。なお
図1では、車両1aは停車してエンジンがオフになっており、この車両1aに車両1bが接近している様子を示している。
【0012】
検知機2a,2bの構成は共通であり、
図2の上段に示すように、検知機2a,2bの装置ID情報を含む誘導磁界を送信する磁界送信部と、電波受信部と、接近警報を出力する装置警報部と、これらを制御する装置制御部とを備える共に、外部電源を検知機2a,2bの稼動に適した直流電圧(12V)に変換する電圧変換部を備える。本実施形態において外部電源は、検知機2a,2bが設置されている車両1a,1bのエンジンのオン/オフと連動している。すなわち、本実施形態において検知機2a,2bは、検知機2a,2bが設置されている車両1a,1bのエンジンのオン/オフと連動して動作する。したがって、
図1中の車両1aはエンジンがオフになっているから、検知機2aは動作していない。一方、
図1中の車両1bはエンジンがオンになっているから、検知機2bは動作している。
【0013】
タグ3a,3bの構成も共通であり
図2の下段に示すように、検知機2a,2b磁界送信部から送信される誘導磁界を検知する磁界センサ部と、当該磁界センサ部が誘導磁界を検知したときに磁界検知電波を送信する電波送信部と、接近警報を出力するタグ警報部と、これらを制御するタグ制御部とを備えると共に、電源としてバッテリを備える。すなわち、本実施形態においてタグ3a,3bは、バッテリからの電力により動作する。したがって、
図1中のタグ3a,3bは、車両1a,1bのエンジンのオン/オフにかかわらず動作している。なお、タグ制御部には、タグ3a,3bが設置されている車両1a,1bに同じく設置されている検知機2a,2bの装置ID情報が自己装置ID情報として登録されている。
【0014】
図1において車両1aに設置されている検知機2aは上述の通り動作していないから、その磁界送信部から検知機2aの装置ID情報を含む誘導磁界を送信しない。一方、
図1において車両1bに設置されている検知機2bは上述の通り動作しているから、その磁界送信部から検知機2bの装置ID情報を含む誘導磁界を送信する。そして、車両1bが車両1aに接近すると、車両1aに設置されているタグ1aの磁界センサ部が、検知機2bから送信されている誘導磁界を検知する。このとき従来のシステムでは、タグ1aの電波送信部が磁界検知電波を送信し、その磁界検知電波が検知機2bの電波受信部で受信され、その結果、検知機2bの装置警報部から接近警報が出力される。この接近警報は上述の通り不必要な接近警報である。
【0015】
そこで、このような不必要な接近警報が出力されないように、本実施形態の一態様では、タグ制御部は、磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合にのみ、電波送信部から磁界検知電波を送信させるようにしている。
図1の場合で具体的に説明すると、タグ3aの磁界センサ部は、検知機2aの装置ID情報である自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知しないから、自己装置ID情報以外の装置ID情報である検知機2bの装置ID情報を含む誘導磁界を検知したとしても、タグ3aの電波送信部から磁界検知電波は送信されない。したがって、検知機2bの装置警報部から接近警報は出力されない。一方、タグ3bの磁界センサ部は、検知機2bの装置ID情報である自己装置ID情報を含む誘導磁界は検知するが、自己装置ID情報以外の装置ID情報である検知機2aの装置ID情報を含む誘導磁界を検知しないから、タグ3bの電波送信部からも磁界検知電波は送信されない。なお、本実施形態の一態様では、タグ制御部は、磁界センサ部が上述の自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合にのみ、電波送信部から磁界検知電波を送信させると共に、自己のタグ警報部から接近警報を出力させるようにすることもできる。
【0016】
本実施形態の他の態様では、タグ3a,3bの電波送信部は、磁界センサ部が誘導磁界を検知したときに、タグ3a,3bのタグID情報、誘導磁界に含まれていた装置ID情報及び磁界強度情報を含む磁界検知電波を送信する。そして、タグ制御部は、磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界のみを検知した場合、タグ警報部から接近警報を出力させないと共に、電波送信部から出力される磁界検知電波(タグ3a,3bのタグID情報、誘導磁界に含まれていた装置ID情報及び磁界強度情報を含む)に、装置警報部が接近警報を出力しないようにするための警報不出力情報を付加する。
図1の場合で具体的に説明すると、エンジンがオフになっている車両1aに設置されている検知機2aは、装置ID情報を含む誘導磁界を送信しないから、車両1bが車両1aに接近したとしても、車両1bに設置されているタグ3bの磁界センサ部は、自己装置ID情報を含む誘導磁界のみを検知することになる。この場合、タグ3bのタグ制御部は、タグ3bのタグ警報部から接近警報を出力させないと共に、タグ3bの電波送信部から出力される磁界検知電波(タグ3bのタグID情報、検知機2bの装置ID情報及び磁界強度情報を含む)に、各検知機の装置警報部が接近警報を出力しないようにするための警報不出力情報を付加する。これにより、車両1bに設置されている検知機2b及びタグ3bから不必要な接近警報が出力されないようにすることができる。一方、車両1aに設置されているタグ3aの磁界センサ部は、検知機2aの装置ID情報である自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知しないから、自己装置ID情報以外の装置ID情報である検知機2bの装置ID情報を含む誘導磁界を検知したとしても、タグ3aの電波送信部から磁界検知電波は送信されないし、タグ3aのタグ警報部から接近警報が出力されることもない。なお、本実施形態では、いずれの態様においても、タグの磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合、自己のタグ警報部及び装置警報部から接近警報は出力しないようになっている。
【0017】
また、本実施形態の他の態様では、タグ制御部は、磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合、電波送信部から磁界検知電波を送信させる。
図1において車両1aのエンジンがオンとなり、検知機2aが動作している場合で具体的に説明すると、車両1aと車両1bとが接近すると、車両1aに設置されているタグ3aの磁界センサ部は、検知機2aの装置ID情報である自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報である検知機2bの装置ID情報を含む誘導磁界を検知する。したがって、タグ3aのタグ制御部はタグ3aの電波送信部から磁界検知電波を送信させる。そして、タグ3aの電波送信部から送信された磁界検知電波は、車両1bに設置されている検知機2bの電波受信部で受信され、検知機2bの装置警報部から接近警報が出力される(この接近警報は不必要な接近警報ではない。)。また、車両1bに設置されているタグ3bの磁界センサ部は、検知機2bの装置ID情報である自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報である検知機2aの装置ID情報を含む誘導磁界を検知する。したがって、タグ3bのタグ制御部はタグ3bの電波送信部から磁界検知電波を送信させる。そして、タグ3bの電波送信部から送信された磁界検知電波は、車両1aに設置されている検知機2aの電波受信部で受信され、検知機2aの装置警報部から接近警報が出力される(この接近警報も不必要な接近警報ではない。)。
なお、本実施形態の他の態様では、タグ制御部は、磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界を検知し、かつ自己装置ID情報以外の装置ID情報を含む誘導磁界を検知した場合、電波送信部から磁界検知電波を送信させると共に、自己のタグ警報部から接近警報を出力させるようにすることもできる。
【0018】
以上の通り、本実施形態の他の態様においても、不必要な接近警報が出力されないようにすることができる。また、本実施形態の他の態様によれば、タグ制御部は、磁界センサ部が自己装置ID情報を含む誘導磁界のみを検知した場合にも、電波送信部からタグID情報、誘導磁界に含まれていた装置ID情報及び磁界強度情報を含む磁界検知電波を送信させるから、タグが正常に動作しているか否かを検知することができる。
【0019】
なお、本実施形態においてタグ3a,3bはタグ警報部を備えているが、タグ警報部は省略可能である。また、
図1では2台の車両を示したが、車両の台数は3台以上の場合もあり、この場合も本発明が適用可能であることは当業者に自明である。
【符号の説明】
【0020】
1a,1b 車両
2a,2b 検知機(距離検知制御装置)
3a,3b タグ(磁界検知機能付きRFIDタグ)