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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184038
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】発酵容器
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20221206BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20221206BHJP
   B65D 81/26 20060101ALI20221206BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20221206BHJP
   B65D 51/28 20060101ALI20221206BHJP
   C12M 1/24 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
C12M1/00 C
B65D81/32 T
B65D81/26 A
B65D85/50 100
B65D51/28 100
C12M1/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091656
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】筆谷 直揮
(72)【発明者】
【氏名】大宮 広義
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 卓朗
【テーマコード(参考)】
3E013
3E035
3E067
3E084
4B029
【Fターム(参考)】
3E013AB01
3E013AC15
3E013AD06
3E013AE02
3E013AE06
3E013AF02
3E013AF26
3E035AA16
3E035AA20
3E035BA05
3E035BB02
3E035BB08
3E035BC02
3E035CA04
3E067AA05
3E067AA11
3E067AB01
3E067AB16
3E067AC06
3E067BA01A
3E067BB14A
3E067BB16A
3E067BC03A
3E067CA03
3E067CA17
3E067CA24
3E067EA06
3E067EB27
3E067EE48
3E067FA05
3E067FC01
3E067GA01
3E067GA06
3E067GB05
3E067GD01
3E067GD02
3E067GD07
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DC03
3E084GA08
3E084GB08
3E084GB12
3E084LA24
3E084LD30
4B029AA08
4B029BB01
4B029BB15
4B029BB20
4B029CC01
4B029CC02
4B029DG01
4B029GA02
4B029GA08
4B029GB07
4B029HA06
(57)【要約】
【課題】雑菌の混入を抑制することができ、利便性を向上させることのできる発酵容器を提供する。
【解決手段】被発酵食品を入れる筒状の容器本体51と、容器本体51の容器開口53にキャップ開口54を介して装着される筒状のキャップ部材52と、を備え、キャップ部材52の内部には、発酵用の種菌が収容され、キャップ開口54には、種菌を封入するためのインナーシール56が貼付されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被発酵食品を入れる筒状の容器本体と、前記容器本体の容器開口にキャップ開口を介して装着される筒状のキャップ部材と、を備え、
前記キャップ部材の内部には、発酵用の種菌が収容され、
前記キャップ開口には、前記種菌を封入するためのインナーシールが貼付されていることを特徴とする発酵容器。
【請求項2】
前記キャップ部材の端面の径は、前記キャップ開口の径よりわずかに小さくなるように形成され、前記キャップ部材の周面は、端面側が細くなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発酵容器。
【請求項3】
前記インナーシールの表面には、前記インナーシールを保護するアウターシールが貼付され、
前記アウターシールは、前記インナーシールより膜厚が厚くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発酵容器。
【請求項4】
前記キャップ部材には、ガス抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発酵容器。
【請求項5】
前記インナーシールには、切り離し線が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発酵容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発酵容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、腸内環境を整えることが注目されている。例えば、特許文献1には、あるユーザの腸内に関するデータを取得し、このデータに基づいて生活改善プランを提案する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、家庭でも発酵器を用いてヨーグルトや甘酒など発酵食品を作ることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-041625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、雑菌の混入を抑制することができ、利便性を向上させることのできる発酵容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本開示の発酵容器は、被発酵食品を入れる筒状の容器本体と、前記容器本体の容器開口にキャップ開口を介して装着される筒状のキャップ部材と、を備え、前記キャップ部材の内部には、発酵用の種菌が収容され、前記キャップ開口には、前記種菌を封入するためのインナーシールが貼付されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、被発酵食品を収容した容器本体に、種菌が収容されたキャップ部材を装着するだけで、容器本体の被発酵食品と種菌とを混合することができる。そのため、容器本体の被発酵食品と種菌とを混ぜる際に、外部の雑菌が容器本体の内部に混入してしまうことを抑制することができる。また、キャップ部材に、種菌を封入する構造であるため、異なる種菌が封入されたキャップ部材を用意することで、複数種類の種菌を容易に管理することができ、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1おける発酵容器の斜視図
図2】実施の形態1おける発酵容器の分解斜視図
図3】実施の形態1おける発酵容器の断面図
図4】実施の形態1おけるキャップ部材の斜視図
図5】実施の形態1おけるキャップ部材の分解斜視図
図6】実施の形態1おけるキャップ部材の斜視図
図7】実施の形態1に係る発酵器を示す全体斜視図
図8】実施の形態1の発酵器の分解斜視図
図9】実施の形態1の加熱容器の平面図
図10】実施の形態1における発酵容器を保持した保持容器を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、腸内環境を整えることが注目されており、あるユーザの腸内に関するデータを取得し、このデータに基づいて生活改善プランを提案する技術があった。
また、家庭でも発酵器を用いてヨーグルト等の発酵食品を作ることが行われている。
【0009】
しかしながら、従来の技術では、発酵容器に被発酵食品および種菌を入れて発酵させる際に、雑菌が混入してしまうおそれがあり、発酵が適正に行われなくなるおそれがある。また、種菌には、複数の種類があり、このような複数の種菌を用意し、かつ、管理するのは面倒であるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
本開示は、雑菌の混入を抑制することができ、利便性を向上させることのできる発酵容器を提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
以下、図面を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1は、本実施の形態おける発酵容器の斜視図である。図2は、本実施の形態おける発酵容器の分解斜視図である。図3は、本実施の形態おける発酵容器の断面図である。図4は、本実施の形態おけるキャップ部材の斜視図である。図5は、本実施の形態おけるキャップ部材の分解斜視図である。図6は、本実施の形態おけるキャップ部材の斜視図である。
図1から図3に示すように、発酵容器50は、容器本体51と、キャップ部材52とを備えている。容器本体51は、上部に容器開口53が形成された略円筒状に形成されている。
【0012】
図4から図6に示すように、キャップ部材52は、下部にキャップ開口54が形成されたた略円筒状に形成されている。キャップ部材52の端面の径は、キャップ開口54の径よりわずかに小さくなるように形成されている。これにより、キャップ部材52の周面は、端面側が細くなるテーパ状に形成されている。
【0013】
キャップ部材52の表面の略中央部分には、ガス抜き穴55が形成されている。
キャップ部材52は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂などの樹脂材料により構成されている。
キャップ部材52は、容器本体51の外側に、容器開口53を閉塞するように圧入することで、容器本体51に固定される。
【0014】
発酵容器50のキャップ部材52には、発酵用の種菌(図示せず)があらかじめ封入されている。
キャップ部材52の内部に種菌を挿入した後、キャップ開口54を閉塞するようにインナーシール56で密封することで、キャップ部材52の内部に種菌を封入する。
インナーシール56の外側には、アウターシール57が貼付されている。インナーシール56は、アウターシール57と比較して薄い樹脂などで形成されている。
【0015】
このように構成することで、キャップ部材52の保管時などに、アウターシール57によりインナーシール56を保護することができ、インナーシール56の破損を抑制することができる。
インナーシール56には、直径方向に略十字状に延びる切り離し線58が形成されている。切り離し線58は、例えば、ミシン目等で構成されており、インナーシール56に外力が加わった場合に、切り離し線58から容易に切り離すことで、インナーシール56を破ることが可能となっている。
【0016】
キャップ部材52を使用する場合は、容器本体51の内部に、被発酵食材を入れ、アウターシール57を剥がし、インナーシール56が露出する状態にする。
そして、キャップ部材52を容器本体51の容器開口53に圧入することで、容器本体51の容器開口53の周縁部によりインナーシール56を押圧し、これにより、インナーシール56が切り離し線58により切り離されて破られ、キャップ部材52に封入された種菌が容器本体51に流れ込む。
この状態で、容器本体51を振って内部を撹拌することで、被発酵食品70と種菌とを混ぜることができる。
【0017】
このようにキャップ部材52にあらかじめ種菌を封入しておくことで、容器本体51の被発酵食品70と種菌とを混ぜる際に、外部の雑菌が容器本体51の内部に混入してしまうことを抑制することができる。
また、キャップ部材52に、種菌を封入する構造であるため、異なる種菌が封入されたキャップ部材52を用意することで、複数種類の種菌を容易に管理することができる。
【0018】
[1-1-2.発酵器の構成]
次に、前述の発酵容器50を用いて被発酵食品の発酵を行う発酵器について説明する。
図7は、実施の形態1に係る発酵器を示す全体斜視図である。図8は、実施の形態1の発酵器の分解斜視図である。
【0019】
図7および図8に示すように、発酵器1は、ボトムケース10と、加熱容器20と、発酵容器50を保持する保持容器40と、蓋部材60と、を備えている。
ボトムケース10は、平面形状が略長円状に形成されており、上面に開口11を有する形状に形成されている。
ボトムケース10の両端側上縁部には、上方が開放された略U字状の係合溝12が形成されている。
ボトムケース10および蓋部材60は、例えば、陶器など保温性の高い材料により形成されている。
【0020】
ボトムケース10の内側には、加熱容器20が収容されている。加熱容器20の外形は、ボトムケース10の内側に挿入可能な略長円形状に形成されており、加熱容器20の上面に開口21が形成されている。
加熱容器20の両端部上方には、係合溝12に係合される係合突起22が側方に突出するように形成されている。そして、ボトムケース10の内側に加熱容器20を挿入し、係合突起22を係合溝12に係合させることにより、ボトムケース10に対して加熱容器20を位置決め固定するように構成されている。
また、加熱容器20は、内部に加熱手段としてのヒータ(図示せず)を備えている。
【0021】
図9は、本実施の形態における加熱容器20の平面図である。
図9に示すように、加熱容器20の上端面には、一辺に沿って表示操作部30が設けられている。
表示操作部30は、例えば、加熱時間を設定する時間操作部31、加熱温度を設定する温度操作部32、加熱時間または加熱温度を設定する際に、加熱時間または加熱温度を上げるよう操作するUP操作部33および加熱時間または加熱温度を下げるように操作するDOWN操作部34を備えている。
また、表示操作部30は、現在の設定温度を表示する温度表示部35、加熱動作を開始させるスタート操作部36、動作を停止させるキャンセル操作部37を備えている。
【0022】
また、図示しないが、加熱容器20の内部には、図示しない制御装置が組み込まれている。制御装置は、例えば、CPU等のプロセッサと、RAM、ROM等の記憶部とを有する。記憶部には、所定の制御プログラムなどのデータが格納されており、制御装置のプロセッサが制御プログラムを実行することによって、加熱容器20の動作を制御する。
加熱容器20には、外部電源に接続される電源コード38が接続されている。外部電源からの電力により、ヒータ、制御装置、表示操作部30に電力を供給するように構成されている。
【0023】
加熱容器20の内側には、保持容器40が着脱自在に収容されている。
保持容器40は、本実施の形態においては、6本の発酵容器50を1列に並べて収容保持することができるように構成されている。
保持容器40は、上面および底面が開放された形状に構成されている。保持容器40の下端には、所定の角度で傾斜した傾斜部41が形成されている。
【0024】
[1-2.作用]
次に、実施の形態1の作用について説明する。
まず、発酵容器50に、所望の被発酵食品70を入れ、所望の種菌が封入されたキャップ部材52を発酵容器50に装着する。
例えば、ヨーグルトを発酵させる場合は、被発酵食品70として牛乳を用い、種菌として乳酸菌を用いる。甘酒を発酵させる場合は、被発酵食品70として水を用い、種菌として麹菌を用いる。
【0025】
そして、キャップ部材52を使用する場合は、容器本体51の内部に、被発酵食材を入れ、アウターシール57を剥がし、インナーシール56が露出する状態にする。
この状態で、キャップ部材52を容器本体51の容器開口53に圧入することで、容器本体51の容器開口53の周縁部によりインナーシール56が押圧される。これにより、インナーシール56が切り離し線58により切り離され、キャップ部材52に封入された種菌が容器本体51に流れ込む。
この状態で、容器本体51を振って内部を撹拌することで、被発酵食品70と種菌とを混ぜることができる。
【0026】
続いて、ボトムケース10の内側に加熱容器20を挿入し、係合突起22を係合溝12に係合させることにより、ボトムケース10に対して加熱容器20を位置決め固定する。
続いて、加熱容器20の内側に保持容器40を収容する。
【0027】
発酵容器50の被発酵食品70と種菌とを撹拌したら、発酵容器50を保持容器40に設置する。この場合に、各発酵容器50で被発酵食品70および種菌を任意に選択することができる。
そして、時間操作部31と、UP操作部33、DOWN操作部34を操作することで、加熱時間の設定を行う。同様に、温度操作部32と、UP操作部33、DOWN操作部34を操作することで、加熱温度の設定を行う。
そして、スタート操作部36を操作することにより、設定された加熱時間、加熱温度により被発酵食品70の発酵が行われる。
【0028】
発酵は、ボトムケース10、加熱容器20および発酵容器50を蓋部材60で被覆した状態で行われる。そのため、加熱容器20と醗酵容器50が断熱性に優れたボトムケース10と蓋部材60に覆われるので、発酵に必要な温度調整が外気の影響を受けることを防止し、発酵が失敗することを防止できる。
また、キャップ部材52にガス抜き穴55を設けているので、発酵時に発生するガスをガス抜き穴55を介して外部に排出することができ、これにより、発酵容器50の内部にガスが溜まることを抑制することができる。
加熱時間が経過すると、加熱は、自動的に終了する。
【0029】
図10は、本実施の形態における発酵容器50を保持した保持容器40を示す正面図である。
発酵が完了した食品が封入された発酵容器50は、例えば、冷蔵庫などで保存される。発酵容器50は、保持容器40ごと加熱容器20から取り出し、発酵容器50を保持した保持容器40のみで設置することが可能である。
この場合に、図10に示すように、保持容器40の底面が傾斜部41が形成されているので、傾斜部41を冷蔵庫の棚板に設置することで、保持容器40および発酵容器50を前方に傾けた状態で、設置することができる。
これにより、各発酵容器50の取り出しが容易となる。また、例えば、キャップ部材52を色分けしたり、キャップ部材52の上面にネームプレートを設けたりすることで、傾けた状態の発酵容器50の識別を容易に行うことが可能となる。
【0030】
なお、醗酵容器50を殺菌する際にボトムケース10を使用しても良い。この場合は、容器本体51とキャップ部材52と少量の水をボトムケース10に入れ、この状態で、ボトムケース10ごと電子レンジで加熱することで殺菌するようにすればよい。
【0031】
[1-3.効果]
以上説明したように、本実施の形態においては、被発酵食品を入れる筒状の容器本体51と、容器本体51の容器開口53にキャップ開口54を介して装着される筒状のキャップ部材52と、を備え、キャップ部材52の内部には、発酵用の種菌が収容され、キャップ開口54には、種菌を封入するためのインナーシール56が貼付されている。
これにより、被発酵食品を収容した容器本体51に、種菌が収容されたキャップ部材52を装着するだけで、容器本体51の被発酵食品と種菌とを混合することができる。そのため、容器本体51の被発酵食品70と種菌とを混ぜる際に、外部の雑菌が容器本体51の内部に混入してしまうことを抑制することができる。また、キャップ部材52に、種菌を封入する構造であるため、異なる種菌が封入されたキャップ部材52を用意することで、複数種類の種菌を容易に管理することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0032】
また、本実施の形態においては、キャップ部材52の端面の径は、キャップ開口54の径よりわずかに小さくなるように形成され、キャップ部材52の周面は、端面側が細くなるテーパ状に形成されている。
これにより、キャップ部材52のテーパ状に形成した箇所で、容器本体51にキャップ部材52を装着した際に、容器本体51の外面とキャップ部材52の内面とを密着させることができる。
【0033】
また、本実施の形態においては、インナーシール56の表面には、インナーシール56を保護するアウターシール57が貼付され、アウターシール57は、インナーシール56より膜厚が厚くなるように形成されている。
これにより、アウターシール57によりインナーシール56を保護することができ、内部に封入された種菌を保護することができる。キャップ部材52を使用する際には、アウターシール57を剥がして、インナーシール56を露出させた状態で、容器本体51に装着することで、インナーシール56を容易に破ることができる。
【0034】
また、本実施の形態においては、キャップ部材52には、ガス抜き穴55が設けられている。
これにより、キャップ部材52にガス抜き穴55を設けることで、発酵時に発生するガスをガス抜き穴55を介して外部に排出することができる。そのため、発酵容器50の内部にガスが溜まることを抑制することができる。
【0035】
また、本実施の形態においては、インナーシール56には、切り離し線58が設けられている。
これにより、容器本体51にキャップ部材52を装着する際に、インナーシール56を切り離し線58を介して容易に切り離すことができる。そのため、確実に、キャップ部材52の種菌を容器本体51に入れることができる。
【0036】
なお、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明に係る発酵器は、複数の発酵容器ごとに発酵食品を製造することができ、製造後の発酵食品を発酵容器ごとに保存することができ、利便性を向上させることのできる発酵器として好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 発酵器
10 ボトムケース
11 開口
12 係合溝
20 加熱容器
21 開口
22 係合突起
30 表示操作部
31 時間操作部
32 温度操作部
33 UP操作部
34 DOWN操作部
35 温度表示部
36 スタート操作部
37 キャンセル操作部
38 電源コード
40 保持容器
41 傾斜部
50 発酵容器
51 容器本体
52 キャップ部材
53 容器開口
54 キャップ開口
55 スプーン部材
56 インナーシール
57 アウターシール
58 切り離し線
60 蓋部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10