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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184049
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】搬送ローラ機構及びプリンタ
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/06 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
B65H5/06 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091670
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 秀三
(72)【発明者】
【氏名】大山 英道
【テーマコード(参考)】
3F049
【Fターム(参考)】
3F049AA10
3F049CA33
3F049DA12
3F049LA01
3F049LB03
(57)【要約】
【課題】2つのローラの挟持力を容易に適切な挟持力にすることができるようにする。
【解決手段】互いに対向する第1ローラと第2ローラとの間に連続紙を挟持しながら搬送する搬送ローラ機構は、第1ローラを支持する板状の第1支持部材と、第1支持部材を支持する板状の第2支持部材と、を備え、第1ローラは、第1支持部材の撓み反力によって連続紙を第2ローラとの間に挟持する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1ローラと第2ローラとの間に連続紙を挟持しながら搬送する搬送ローラ機構であって、
前記第1ローラを支持する板状の第1支持部材と、
前記第1支持部材を支持する板状の第2支持部材と、
を備え、
前記第1ローラは、前記第1支持部材の撓み反力によって前記連続紙を前記第2ローラとの間に挟持する、
搬送ローラ機構。
【請求項2】
請求項1に記載の搬送ローラ機構であって、
前記第1支持部材は、前記第1ローラの軸方向と直交する方向に折り曲げて形成されたローラ支持部で前記第1ローラを支持する、
搬送ローラ機構。
【請求項3】
請求項2に記載の搬送ローラ機構であって、
前記第2支持部材が前記第1支持部材の前記ローラ支持部を支持する第1組付け状態と、前記第2支持部材が前記第1支持部材の前記ローラ支持部を支持しない第2組付け状態と、を変更可能である、
搬送ローラ機構。
【請求項4】
請求項3に記載の搬送ローラ機構であって、
前記第2支持部材は、前記第1ローラの軸方向における端部に設けられて前記第1ローラの軸方向に突出する凸部を有し、
前記第1組付け状態では、前記凸部が前記第1支持部材の前記ローラ支持部を支持し、
前記第2組付け状態では、前記凸部が前記第1支持部材の前記ローラ支持部を支持しない、
搬送ローラ機構。
【請求項5】
請求項4に記載の搬送ローラ機構であって、
前記第2支持部材は、前記第1支持部材を前記第2支持部材に固定するねじがそれぞれ螺合する複数のねじ孔を有し、
前記複数のねじ孔は、直線上に整列して設けられ、
前記凸部の位置は、前記直線に対してオフセットしている、
搬送ローラ機構。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の搬送ローラ機構であって、
前記第1支持部材は、板ばねである、
搬送ローラ機構。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1つに記載の搬送ローラ機構であって、
前記連続紙は、所定間隔毎に形成されたミシン目を有する、
搬送ローラ機構。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1つに記載の搬送ローラ機構を備えたプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ローラ機構及びプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、剥離板で転向されたラベル連続体の台紙を、対向するローラとの間に挟持しながら後方に送る台紙引っ張りローラを備えたプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-223704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のプリンタのように2つのローラを用いて連続紙を搬送する機構では、2つのローラが連続紙を挟持する挟持力を適切にすることが求められる。
【0005】
例えば、組付け誤差等で2つのローラの挟持力が過度に高くなった場合は、2つのローラと連続紙との間の滑りが発生し難くなるので、搬送中の連続紙に大きな張力が掛かって破断することが考えられる。また、2つのローラと連続紙との間の滑りが発生し難いと連続紙に歪みが発生しやすくなるので、応力集中により連続紙が破断することが考えられる。
【0006】
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、2つのローラの挟持力を容易に適切な挟持力にすることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様によれば、互いに対向する第1ローラと第2ローラとの間に連続紙を挟持しながら搬送する搬送ローラ機構であって、前記第1ローラを支持する板状の第1支持部材と、前記第1支持部材を支持する板状の第2支持部材と、を備え、前記第1ローラは、前記第1支持部材の撓み反力によって前記連続紙を前記第2ローラとの間に挟持する、搬送ローラ機構が提供される。
【発明の効果】
【0008】
上記態様によれば、第1ローラと第2ローラとの挟持力は、第1支持部材の撓み反力によって定まる。そのため、組付け誤差等による挟持力のばらつきを抑制でき、第1ローラと第2ローラとの挟持力を容易に適切な挟持力にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態に係る搬送ローラ機構を備えたプリンタの斜視図である。
図2図2は、印字ユニットカバー、制御ユニットカバー、及び電源ユニットカバーを開放したプリンタの斜視図である。
図3図3は、印字ユニットカバーを取り除いたプリンタの正面図である。
図4図4は、搬送ローラ機構周辺の斜視図である。
図5図5は、第1設定のローラユニットの分解斜視図である。
図6図6は、第1設定のローラユニットの斜視図である。
図7図7は、図6の矢視VIIである。
図8図8は、第2設定のローラユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る搬送ローラ機構70を備えたプリンタ1について説明する。
【0011】
図1は、搬送ローラ機構70を備えたプリンタ1の斜視図である。プリンタ1は、中央本体ユニット2と、印字ユニット3と、印字ユニット3を駆動する駆動ユニット(図示せず)と、制御ユニット4と、電源ユニット5と、を備える。印字ユニット3は、中央本体ユニット2の一方の側面(正面)側に位置する。駆動ユニット、制御ユニット4、及び電源ユニット5は、中央本体ユニット2の他方(反対側)の側面(背面)側に位置する。
【0012】
図2は、印字ユニットカバー6、制御ユニットカバー7、及び電源ユニットカバー8を開放したプリンタ1の斜視図である。
【0013】
印字ユニットカバー6は、中央本体ユニット2の支持ケース9に設けた印字ユニットカバー開閉軸10のまわりに開閉可能である。
【0014】
制御ユニットカバー7は、中央本体ユニット2の一方の端部に設けた制御ユニットカバー開閉軸(図示せず)のまわりに開閉可能である。
【0015】
電源ユニットカバー8は、中央本体ユニット2の他方の端部に設けた電源ユニットカバー開閉軸11のまわりに開閉可能である。
【0016】
印字ユニットカバー6と支持ケース9との間には、印字ユニットカバー6の開閉動作に伴って屈曲する支持リンク12が設けられる。これにより、印字ユニットカバー6の開放状態を保持可能としている。また、カバー側磁石13及びケース側磁石14を設けることで、印字ユニットカバー6の閉鎖状態を保持可能としている。
【0017】
中央本体ユニット2は、所定の機械的強度を有する矩形状の盤状ユニットである。中央本体ユニット2は、プリンタ1の中央部に位置し、印字ユニット3、駆動ユニット(図示せず)、制御ユニット4、及び電源ユニット5が組み付けられる。
【0018】
図3は、印字ユニットカバー6を取り除いたプリンタ1の正面図である。
【0019】
中央本体ユニット2には、プリンタ1をラベル貼付け機(図示せず)に取り付けるための取付部15が設けられる。
【0020】
取付部15は、任意の構成を選択することができ、図3の例では、中央本体ユニット2の周縁部に設けられている。具体的には、本実施形態の取付部15は、中央本体ユニット2の周縁部に形成した5つの取付孔(上方中央取付孔15A、上方左端取付孔15B、上方右端取付孔15C、下方左端取付孔15D、下方右端取付孔15E)である。
【0021】
印字ユニット3は、印字用紙(例えば、ラベルやラベル連続体)に印字を行う印字部16を有する。
【0022】
印字ユニット3は、印字ユニットカバー6を開放状態にすると、印字部16が外部に露出する。
【0023】
印字ユニット3は、ラベル連続体17(印字用紙)の導入口18から排出口19までの間の搬送路20において、ラベル連続体17に所定情報を印字可能である。
【0024】
ラベル連続体17は、図3に断面を拡大して示すように、連続紙としての帯状の台紙21と、台紙21の上に仮着した複数枚のラベル22と、を有する。台紙21の裏面側には、予め位置検出マーク(図示せず)が印刷されている。
【0025】
ラベル連続体17は、図3に示すように、所定間隔毎に形成されたミシン目17aを有するファンフォールドラベル又はロールラベルであってもよいし、ミシン目17aを有さないロールラベルであってもよい。ミシン目17aは、ラベル22と台紙21とを貫通するように設けられていてもよいし、台紙21のみに設けられていてもよい。ラベル連続体17は、台紙21に設けられたミシン目17aと重ならないように台紙21の上に複数枚のラベル22を仮着した構成であってもよい。
【0026】
印字部16は、搬送路20の上流側(図3中、左側)から順に、幅規制シャフト23、上下一対の補助搬送ローラ24、位置検出センサ25、2つのガイドローラ26、搬送ローラ機構70、プラテンローラ28及びサーマルヘッド29、及び剥離板30を有する。
【0027】
また、印字部16は、未使用の熱転写インクリボン31をプラテンローラ28とサーマルヘッド29との間に供給するリボン供給軸32と、使用済の熱転写インクリボン31を巻き取るリボン巻取軸33と、を有する。
【0028】
幅規制シャフト23には、図2に示すように、第1幅規制固定壁部34と、幅規制可動リング35と、が設けられる。第1幅規制固定壁部34及び幅規制可動リング35と、プラテンローラ28の上流側に設けられた第2幅規制固定壁部36(図3参照)と、により、ラベル連続体17の左右両縁部の位置が規制される。これにより、ラベル連続体17の搬送姿勢が搬送路20に沿って適正に規制される。
【0029】
補助搬送ローラ24は、プラテンローラ28と同期して駆動され、プラテンローラ28及びサーマルヘッド29によるラベル連続体17の正逆方向の搬送を補助する。正方向搬送は下流側への搬送であり、逆方向搬送は上流側への搬送である。
【0030】
位置検出センサ25は、台紙21の位置検出マークを検出することで、ラベル連続体17とプラテンローラ28及びサーマルヘッド29との相対位置関係を検出可能とする。
【0031】
搬送ローラ機構70は、剥離板30で転向された台紙21を挟持しながらプリンタ1の後方側(図3中、左側)に送る。台紙21は、台紙ガイドローラ37を経てプリンタ1の外部に排出される。搬送ローラ機構70については後で詳しく説明する。なお、以下では、プリンタ1の前方側を単に「前方側」と言い、プリンタ1の後方側を単に「後方側」と言う。
【0032】
プラテンローラ28は、ラベル連続体17及び熱転写インクリボン31を、押圧スプリング38による所定印字圧でサーマルヘッド29との間に挟持する。印字ユニット3は、サーマルヘッド29に印字データを供給すると共にプラテンローラ28を回転駆動することで、ラベル連続体17(ラベル22)に所定情報を印字する。
【0033】
熱転写インクリボン31は、リボン供給軸32から第1リボンガイドローラ39を経てプラテンローラ28とサーマルヘッド29との間に供給され、第2リボンガイドローラ40を経てリボン巻取軸33に巻き取られる。
【0034】
図2に示すように、開閉レバー41を時計回り方向に回動操作することにより、プラテンローラ28とサーマルヘッド29との間を離間させることができる。これにより、プラテンローラ28とサーマルヘッド29との間にラベル連続体17及び熱転写インクリボン31を装填可能となる。
【0035】
プラテンローラ28及びサーマルヘッド29は、開閉レバー41を反時計回り方向に回動操作して開閉レバー41の先端部をフレーム71に取り付けられたレバー係合ピン42に係合させると、図3に示す印字態勢になる。
【0036】
剥離板30は、先端部においてラベル連続体17の台紙21のみを転向させる。これにより、台紙21からラベル22が剥離し、排出口19から排出(発行)される。
【0037】
図1図3に示すように、中央本体ユニット2における支持ケース9の上方には、電源スイッチ43、各種の操作キーを備えた操作部44、ディスプレイ45、等が設けられる。
【0038】
また、図2図3に示すように、中央本体ユニット2には、不揮発性メモリ取付構造46が設けられる。
【0039】
不揮発性メモリ取付構造46は、印字ユニットカバー6と中央本体ユニット2との間に形成される印字部空間47の上方隅部において、支持ケース9の正面側にUSB接続口48を有する。USB接続口48には、USBメモリ49を接続することができる。
【0040】
USBメモリ49は、印字情報を記憶可能である。プリンタ1は、USBメモリ49をUSB接続口48に接続した状態で、印字部16による印字用紙への印字を実行することができる。印字情報は、例えば、制御ユニット4に供給する印字データである。また、USBメモリ49には、各種コマンド、アプリケーションソフト、ファームウェア等の各種ソフトウェアを記憶可能である。
【0041】
制御ユニット4は、駆動ユニット、印字ユニット3、及び電源ユニット5を制御する。制御ユニット4は、必要に応じてUSB接続口48に接続されたUSBメモリ49との間で印字情報の授受を行う。
【0042】
図2に示すように、電源ユニット5は、コンセント50を介して外部から電力の供給を受け、制御ユニット4、駆動ユニット、及び印字ユニット3に電力を供給する。電源ユニットカバー8には、空調ファン51が設けられる。
【0043】
続いて、搬送ローラ機構70について説明する。
【0044】
図4は、搬送ローラ機構70周辺の斜視図である。図4に示すように、搬送ローラ機構70は、第1ローラ81を有するローラユニット80と、第2ローラ82と、を備える。搬送ローラ機構70は、互いに対向する第1ローラ81と第2ローラ82との間に台紙21を挟持しながら搬送する。
【0045】
第2ローラ82は、印字ユニット3のフレーム71に回動自在に支持される。第2ローラ82は、中央本体ユニット2側の端部に設けられた駆動ギヤ(図示せず)を介して駆動ユニットにより駆動される。つまり、第2ローラ82は駆動ローラであり、第1ローラ81は従動ローラである。第2ローラ82のローラ面は、ゴム材料で形成されている。
【0046】
ローラユニット80は、第2ローラ82に対して第1ローラ81が押し付けられるように、印字ユニット3のフレーム71に取り付けられる。
【0047】
具体的には、ローラユニット80は、ローラユニット80における前方側に設けられた孔87e(図6参照)をフレーム71に取り付けられたピン72にプリンタ1の底面側(図3中、下側)から嵌める第1工程、ローラユニット80における前方側に設けられたねじ孔87h(図6参照)にプリンタ1の正面側からフレーム71の孔71aを介して取付ねじ73を取り付ける第2工程、ローラユニット80における後方側に設けられたピン87f、87i(図6参照)をロック機構90の2つの係止部(図示せず)に係止させる第3工程を経て、フレーム71に固定される。
【0048】
ロック機構90は、2つの係止部がピン87f、87iを係止する係止位置と、2つの係止部がピン87f、87iを係止しない非係止位置との間で移動自在であり、トーションばね91によって、係止位置に向かって常に付勢されている。
【0049】
第3工程では、ピン72及び取付ねじ73を回動軸としてローラユニット80を回動させてピン87f、87iをロック機構90の2つの係止部に押しつけると、トーションばね91の付勢力に抗してロック機構90が非係止位置に移動する。そして、ローラユニット80が所定の取付位置まで回動すると、ロック機構90が係止位置に戻ってピン87f、87iが2つの係止部によって係止される。これにより、ローラユニット80がフレーム71に固定される。
【0050】
ローラユニット80をプリンタ1から取り外す場合は、最初に、ロック機構90の解除レバー92を操作してロック機構90を被係止位置にして、2つの係止部によるピン87f、87iの係止を解除する。次に、取付ねじ73を外し、最後に、ローラユニット80をピン72から抜き取る。
【0051】
ローラユニット80をフレーム71に取り付けると、第1ローラ81が第2ローラ82のローラ面に押し付けられた状態となる。これにより、第1ローラ81と第2ローラ82とが台紙21を挟持する挟持力が発生する。
【0052】
ところで、搬送ローラ機構70のように2つのローラを用いて連続紙を搬送する機構では、2つのローラが連続紙を挟持する挟持力を適切にすることが求められる。
【0053】
例えば、組付け誤差等で2つのローラの挟持力が過度に高くなった場合は、2つのローラと連続紙との間の滑りが発生し難くなるので、搬送中の連続紙に大きな張力が掛かって破断することが考えられる。また、2つのローラと連続紙との間の滑りが発生し難いと連続紙に歪みが発生しやすくなるので、応力集中により連続紙が破断することが考えられる。
【0054】
これに対して、本実施形態の搬送ローラ機構70は、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を容易に適切な挟持力にすることができるようにローラユニット80が構成されている。以下、ローラユニット80について詳しく説明する。
【0055】
ローラユニット80は、構成部品の組付け状態を変更することで、挟持力を所定第1挟持力にする第1設定と、挟持力を所定第1挟持力よりも小さい所定第2挟持力にする第2設定と、を変更可能である。
【0056】
まず、第1設定のローラユニット80について説明する。
【0057】
図5は、第1設定のローラユニット80の分解斜視図である。図6は、第1設定のローラユニット80の斜視図である。図7は、図6の矢視VIIである。
【0058】
図5図6に示すように、ローラユニット80は、第1ローラ81と、第1ローラ81の両端部にそれぞれ換装されるフランジ付きベアリング83と、ベアリング83を介して第1ローラ81を支持する第1支持部材84、85と、第1支持部材84、85を支持する第2支持部材86と、第2支持部材86が取り付けられる取付部材87と、第1支持部材84、85を第2支持部材86に固定する4つのねじ88と、第2支持部材86を取付部材87に固定する3つのねじ89と、を備える。本実施形態では、第1支持部材84と第1支持部材85とは対称形状である。よって、以下では、第1支持部材84について主に説明し、第1支持部材85については適宜説明を省略する。
【0059】
第1支持部材84、85は、金属製の板状部材である。図5に示すように、第1支持部材84は、ベース部84aと、第1ローラ81の軸方向と直交する方向に折り曲げて形成されたローラ支持部84bと、を有する。図6に示すように、ローラユニット80における第1ローラ81の軸方向は、ローラ支持部84bに対して垂直となる。
【0060】
図5に示すように、ベース部84aには、ねじ88が挿通される2つの孔84cと、後方側の側縁に形成された2つの切欠き部84dと、が設けられる。ローラ支持部84bには、ベアリング83が嵌まる孔84eが設けられる。
【0061】
2つの孔84cは、第1支持部材84における後方側に位置し、孔84eは、第1支持部材84における前方側に位置する。
【0062】
同様に、第1支持部材85は、ベース部85aと、ローラ支持部85bと、2つの孔85cと、2つの切欠き部85dと、孔85eと、を有する。
【0063】
第2支持部材86は、金属製であって、全体が平坦な平板状部材である。第2支持部材86は、第1ローラ81の軸方向における一方の端部に設けられて第1ローラ81の軸方向に突出する凸部86aと、他方の端部に設けられて第1ローラ81の軸方向に突出する凸部86bと、ねじ88が螺合する4つのねじ孔86cと、後方側の側縁に形成された4つの切欠き部86dと、ねじ89が螺合する3つのねじ孔86eと、を有する。
【0064】
4つのねじ孔86c及び3つのねじ孔86eは、第1ローラ81の軸方向と並行な直線L上に整列して設けられる。また、凸部86a、86bの位置は、直線Lに対して前方側にオフセットしている。
【0065】
取付部材87は、金属製の板状部材である。取付部材87は、ベース部87aと、第1ローラ81の軸方向における一方の端部に第1ローラ81の軸方向と直交する方向に折り曲げて形成された取付部87bと、他方の端部に第1ローラ81の軸方向と直交する方向に折り曲げて形成された取付部87cと、を有する。
【0066】
ベース部87aには、ねじ89が挿通される3つの孔87dが設けられる。取付部87bには、フレーム71に取り付けられたピン72が嵌まる孔87eと、ロック機構90の係止部に係止されるピン87fと、第1ローラ81の位置調整に用いられる四角孔87gと、が設けられる。
【0067】
取付部87cには、取付ねじ73が螺合するねじ孔87hと、ロック機構90の係止部に係止されるピン87iと、第1ローラ81の位置調整に用いられる四角孔87jと、が設けられる。
【0068】
第1支持部材84、85は、第1支持部材84の孔84eを第1ローラ81の一方の端部にベアリング83を介して換装すると共に第1支持部材85の孔85eを第1ローラ81の他方の端部にベアリング83を介して換装した状態で、各々2つのねじ88によって第2支持部材86に固定される。
【0069】
ねじ88を締結する際に、第1支持部材84の2つの切欠き部84dと第2支持部材86の2つの切欠き部86dとを治具等を用いて面一にしておくことで、第1支持部材84と第2支持部材86との組付け精度を向上させることができる。第1支持部材85についても同様である。
【0070】
第1支持部材84と第1支持部材85とを別々の部品として設けているのは、ベアリング83のフランジを利用して第1ローラ81の軸方向への移動を規制する構成を実現しつつ、第1ローラ81をローラユニット80に組み込めるようにするためである。つまり、ベアリング83は、フランジが第1支持部材84と第1支持部材85との間に位置するようにローラユニット80に組付けられる。
【0071】
しかしながら、第1ローラ81の軸方向への移動を規制する構造は、既知の様々な構造を採用可能である。また、第1ローラ81をローラユニット80に組み込めるのであれば、第1支持部材84と第1支持部材85とを一体に形成してもよい。
【0072】
第1ローラ81等が取り付けられた第2支持部材86は、3つのねじ89によって取付部材87に固定される。
【0073】
図5に示すように、ベース部87aの3つの孔87dは前後方向に延びる長孔である。そのため、ねじ89を締結する際に、第2支持部材86の位置、すなわち、第1ローラ81の位置を前後方向に調整することができる。
【0074】
上述したように、取付部87bには四角孔87gが設けられ、取付部87cには四角孔87jが設けられる。四角孔87g、87jは、第1ローラ81の端部の直径よりも前後方向の幅が大きい四角形状である。そのため、図7に示すように、ローラユニット80を第1ローラ81の軸方向から見ると、四角孔87j(87g)から第1ローラ81の端部の位置を確認することができる。
【0075】
第1ローラ81にはベアリング83が換装されているので、ベアリング83の内環83aの内周、外周、及びベアリング83の外環83bの内周、外周は、第1ローラ81と同軸の4重円として視覚的に認識される。よって、本実施形態のローラユニット80は、3つのねじ89を締結する際に、ベアリング83によって形成される4重円が四角孔87g、87jからどのように見えるかを確認しながら、第1ローラ81の位置を前後方向に調整することができる。
【0076】
つまり、ベアリング83によって形成される4重円は、第1ローラ81の位置を調整する際のインジケータ(目盛)としての機能を有する。
【0077】
図6図7に示すように、第1設定のローラユニット80において、第2支持部材86は、第1支持部材84、85における後方側を支持し、前方側を支持しない。つまり、第1支持部材84、85は、後方側を固定端とし、前方側を自由端とした片持ち梁になっている。
【0078】
上述したように、ローラユニット80をフレーム71に取り付けると、第1ローラ81は、第2ローラ82に対して押し付けられる。そのため、ローラユニット80をフレーム71に取り付けると、図7に実線の矢印で示すように、第1ローラ81を支持する第1支持部材84、85に撓み(曲げ)が発生する。その結果、第1ローラ81は、第1支持部材84、85の撓み反力によって台紙21を第2ローラ82との間に挟持する。つまり、第1支持部材84、85は、板ばねとして機能するようになっている。
【0079】
これによれば、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力は、第1支持部材84、85の撓み反力によって定まる。そのため、組付け誤差等による挟持力のばらつきを抑制でき、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を容易に適切な挟持力にすることができる。
【0080】
具体的には、第1支持部材84、85のばね定数を小さくするほど、組付け誤差等によって生じる第1支持部材84、85の撓み反力のばらつきが小さくなる。よって、撓み反力のばらつきを許容できる程度にまで第1支持部材84、85のばね定数を小さくすることで、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を安定して狙い通りに発生させることができる。
【0081】
続いて、第2設定のローラユニット80について説明する。
【0082】
図8は、第2設定のローラユニット80の斜視図である。図8に示すように、第2設定のローラユニット80は、第2支持部材86の組付け状態が第1設定のローラユニット80と相違する。
【0083】
具体的には、第2設定では、凸部86a、86bが後方側に位置するように、第2支持部材86がローラユニット80に組付けられる。
【0084】
第1設定のローラユニット80では、図6図7に示すように、凸部86a、86bが、第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持する位置にある。これに対して、第2設定のローラユニット80では、図8に示すように、凸部86a、86bが、第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持しない位置にある。
【0085】
第1設定のローラユニット80と第2設定のローラユニット80とで第1ローラ81の位置は変わらないから、片持ち梁としての第1支持部材84、85の自由端への荷重入力点(位置)に変化はない。一方で、第2設定のローラユニット80では、第1支持部材84、85の固定端が、第1設定のローラユニット80よりも荷重入力点から離れた位置になる。
【0086】
これは、第2設定のローラユニット80では、板ばねとしての第1支持部材84、85のばね定数が、第1設定のローラユニット80における第1支持部材84、85のばね定数よりも小さくなることを意味する。
【0087】
よって、ローラユニット80を第2設定とした組付け状態(第2組付け状態)の搬送ローラ機構70では、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を、ローラユニット80を第1設定とした組付け状態(第1組付け状態)の搬送ローラ機構70の挟持力(所定第1挟持力)よりも小さい挟持力(所定第2挟持力)にすることができる。また、第2組付け状態の搬送ローラ機構70においても、第1組付け状態の搬送ローラ機構70と同様に、挟持力を安定して狙い通りに発生させることができる。
【0088】
挟持力は、第1ローラ81の位置調整をすることでも変化させることができる。しかしながら、第1ローラ81の位置調整範囲は孔87dによって制限されるので、挟持力を大きく変化させることはできない。これに対して、搬送ローラ機構70の組付け状態を第1組付け状態から第2組付け状態に変更した場合は、第1ローラ81の位置調整による挟持力の変化の範囲を超えて挟持力を小さくすることができる。
【0089】
上述したように、本実施形態のプリンタ1は、所定間隔毎にミシン目17aが形成された台紙21を備えたラベル連続体17に印字を行う場合がある。台紙21がミシン目17aを有する場合は、ミシン目17aを有さない場合よりも破断し易い。そこで、搬送ローラ機構70を第2組付け状態として第1ローラ81及び第2ローラ82と台紙21との間の滑りをある程度発生し易くすることで、搬送中の台紙21に大きな張力が掛かって破断することや、台紙21に歪みが発生して応力集中により破断することを抑制できる。
【0090】
台紙21がミシン目17aを有さない場合は、搬送ローラ機構70を第1組付け状態として第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を所定第1挟持力にすることで、より安定した搬送を実現できる。
【0091】
搬送ローラ機構70を第1組付け状態とするか第2組付け状態とするかは、搬送する連続紙に応じてユーザが適宜選択可能である。よって、連続紙がミシン目を有する場合に搬送ローラ機構70を第1組付け状態にすることもあるし、連続紙がミシン目を有さない場合に搬送ローラ機構70を第2組付け状態にすることもある。
【0092】
以上のように構成された搬送ローラ機構70及びプリンタ1の主な作用効果についてまとめて説明する。
【0093】
互いに対向する第1ローラ81と第2ローラ82との間に台紙21を挟持しながら搬送する搬送ローラ機構70は、第1ローラ81を支持する板状の第1支持部材84、85と、第1支持部材84、85を支持する板状の第2支持部材86と、を備え、第1ローラ81は、第1支持部材84、85の撓み反力によって台紙21を第2ローラ82との間に挟持する。
【0094】
これによれば、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力は、第1支持部材84、85の撓み反力によって定まる。そのため、組付け誤差等による挟持力のばらつきを抑制でき、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を容易に適切な挟持力にすることができる。
【0095】
第1支持部材84、85は、第1ローラ81の軸方向と直交する方向に折り曲げて形成されたローラ支持部84b、85bで第1ローラ81を支持する。
【0096】
これによれば、第1支持部材84、85をプレス成形で製造することで、第1ローラ81を支持する構成を容易に実現できる。
【0097】
搬送ローラ機構70は、第2支持部材86が第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持する第1組付け状態と、第2支持部材86が第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持しない第2組付け状態と、を変更可能である。
【0098】
これによれば、搬送ローラ機構70を第2組付け状態とすることで、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を、第1組付け状態とした場合よりも小さくすることができる。すなわち、第1ローラ81と第2ローラ82との挟持力を、搬送する連続紙に応じて所定第1挟持力と所定第2挟持力とから選択可能となる。
【0099】
第2支持部材86は、第1ローラ81の軸方向における端部に設けられて第1ローラ81の軸方向に突出する凸部86a、86bを有し、第1組付け状態では、凸部86a、86bが第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持し、第2組付け状態では、凸部86a、86bが第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持しない。
【0100】
これによれば、第2支持部材86に凸部86a、86bを設けるだけで、所定第1挟持力と所定第2挟持力とを変更可能な構成を実現できる。つまり、構成部品やコストを増加させることなく所定第1挟持力と所定第2挟持力とを変更可能な構成を実現できる。
【0101】
第2支持部材86は、第1支持部材84、85を第2支持部材86に固定するねじ88がそれぞれ螺合する複数のねじ孔86cを有し、複数のねじ孔86cは、直線L上に整列して設けられ、凸部86a、86bの位置は、直線Lに対してオフセットしている。
【0102】
これによれば、第2支持部材86の表裏、或いは前後を入れ替えるだけの簡便な作業により、第1組付け状態と第2組付け状態とを変更できる。
【0103】
第1支持部材84、85は、板ばねである。
【0104】
これによれば、第1支持部材84、85の強度、耐久性を確保できる。
【0105】
台紙21は、所定間隔毎に形成されたミシン目17aを有していてもよい。
【0106】
台紙21がミシン目17aを有する場合であっても、搬送ローラ機構70を第2組付け状態として第1ローラ81及び第2ローラ82と台紙21との間の滑りをある程度発生し易くすることで、搬送中の台紙21に大きな張力が掛かって破断することや、台紙21に歪みが発生して応力集中により破断することを抑制できる。
【0107】
プリンタ1は、搬送ローラ機構70を備える。
【0108】
これによれば、プリンタ1において、連続紙を搬送する2つのローラの挟持力を容易に適切な挟持力にすることができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0110】
例えば、上記実施形態では、搬送ローラ機構70を備えたプリンタ1について説明した。しかしながら、本発明に係る搬送ローラ機構は、様々な機器や設備に組み込むことができる。また、搬送ローラ機構を様々な機器や設備に取り付けるための構成は、任意の構成を適宜選択可能である。
【0111】
また、上記実施形態では、第2支持部材86の切欠き部86dが、一方側の側縁(図5中、後方側の側縁)に設けられている。しかしながら、他方側の側縁(図5中、後方側の側縁)にも切欠き部を設けてもよい。これによれば、第2設定のローラユニット80においても、第1支持部材84、85と第2支持部材86との組付け精度を向上させることができる。
【0112】
また、上記実施形態では、ベアリング83によって形成される4重円を、第1ローラ81の位置を調整する際のインジケータとして利用している。しかしながら、インジケータとしての機能を有する部品を別途設けてもよいし、第1ローラ81の端面にインジケータを形成してもよい。また、インジケータとしての多重円は3重以下でもよいし、5重以上でもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、第1支持部材84、85、第2支持部材86、及び取付部材87が金属製である。しかしながら、第1支持部材84、85、第2支持部材86、及び取付部材87は、金属以外の材料で形成してもよく、例えば、合成樹脂製であってもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、ローラユニット80を第1設定とした場合は、凸部86a、86bが、第1支持部材84、85のローラ支持部84b、85bを支持する位置にある。しかしながら、第2支持部材86の形状及び第2支持部材86が第1支持部材84、85を支持する位置は上記態様に限られない。例えば、ローラユニット80を第1設定とした場合と第2設定とした場合とのいずれにおいても第2支持部材86がローラ支持部84b、85bを支持しないようにしてもよい。すなわち、第2支持部材86は、組付け状態を変えることで板ばねとしての第1支持部材84、85のばね定数を変化させることができる様々な形状を採用可能である。
【0115】
また、上記実施形態では、第1支持部材84、85が、各々2つのねじ88によって第2支持部材86に固定され、第2支持部材86が、3つのねじ89によって取付部材87に固定される。しかしながら、ねじ88、89の数は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 プリンタ
2 中央本体ユニット
3 印字ユニット
4 制御ユニット
5 電源ユニット
6 印字ユニットカバー
7 制御ユニットカバー
8 電源ユニットカバー
9 支持ケース
10 印字ユニットカバー開閉軸
11 電源ユニットカバー開閉軸
12 支持リンク
13 カバー側磁石
14 ケース側磁石
15 取付部
15A 上方中央取付孔
15B 上方左端取付孔
15C 上方右端取付孔
15D 下方左端取付孔
15E 下方右端取付孔
16 印字部
17 ラベル連続体
17a ミシン目
18 導入口
19 排出口
20 搬送路
21 台紙(連続紙)
22 ラベル
23 幅規制シャフト
24 補助搬送ローラ
25 位置検出センサ
26 ガイドローラ
28 プラテンローラ
29 サーマルヘッド
30 剥離板
31 熱転写インクリボン
32 リボン供給軸
33 リボン巻取軸
34 第1幅規制固定壁部
35 幅規制可動リング
36 第2幅規制固定壁部
37 台紙ガイドローラ
38 押圧スプリング
39 第1リボンガイドローラ
40 第2リボンガイドローラ
41 開閉レバー
42 レバー係合ピン
43 電源スイッチ
44 操作部
45 ディスプレイ
46 不揮発性メモリ取付構造
47 印字部空間
48 USB接続口
49 USBメモリ
50 コンセント
51 空調ファン
70 搬送ローラ機構
71 フレーム
71a 孔
72 ピン
73 取付ねじ
80 ローラユニット
81 第1ローラ
82 第2ローラ
83 ベアリング
83a 内環
83b 外環
84 第1支持部材
84a ベース部
84b ローラ支持部
84c 孔
84d 切欠き部
84e 孔
85 第1支持部材
85a ベース部
85b ローラ支持部
85c 孔
85d 切欠き部
85e 孔
86 第2支持部材
86a 凸部
86b 凸部
86c ねじ孔
86d 切欠き部
86e ねじ孔
87 取付部材
87a ベース部
87b 取付部
87c 取付部
87d 孔
87e 孔
87f ピン
87g 四角孔
87h ねじ孔
87i ピン
87j 四角孔
88 ねじ
89 ねじ
90 ロック機構
91 トーションばね
92 解除レバー
L 直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8