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特開2022-184124受発注管理システム、および受発注管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184124
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】受発注管理システム、および受発注管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091789
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 雅典
(72)【発明者】
【氏名】竹内 忠重
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】受発注管理において、作業者が業務改善を行うためのツールとして利用可能な受発注管理システム、および受発注管理方法を提供する。
【解決手段】受発注管理システムであって、物品の受注および納品に関する情報を管理する管理部と、前記管理部にて管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行う処理部と、前記処理部による集計結果に基づいて、前記所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する出力部と、を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の受注および納品に関する情報を管理する管理部と、
前記管理部にて管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行う処理部と、
前記処理部による集計結果に基づいて、前記所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する出力部と、
を有する、
受発注管理システム。
【請求項2】
前記所定の評価指標は、指定された納期中に納品できていない受注残である、
請求項1に記載の受発注管理システム。
【請求項3】
前記出力部は、更に、前記所定の評価指標を満たさない受注に対応付けて、ユーザにより入力された情報を画面上に表示する、
請求項1または2に記載の受発注管理システム。
【請求項4】
前記所定の評価指標を満たさない受注に対する情報の入力を前記ユーザから受け付ける受け付け部、を更に有する、
請求項3に記載の受発注管理システム。
【請求項5】
前記出力部は、前記処理部による集計結果に基づいて、前記所定の評価指標における集計値の遷移を画面上に表示する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の受発注管理システム。
【請求項6】
前記処理部による集計結果に基づいて、必要となる物品の発注件数の予測値を算出する算出部、を更に有し、
前記出力部は、前記算出部にて算出した予測値と、前記処理部による集計結果が示す実際の発注件数との比較結果を識別可能に画面上に表示する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の受発注管理システム。
【請求項7】
プロセッサがメモリと協働して、
物品の受注および納品に関する情報を管理し、
前記管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行い、
前記集計処理の結果に基づいて、前記所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する、
受発注管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、受発注管理システム、および受発注管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種物品の受発注管理を行うための受発注管理システムが用いられている。受発注管理システムでは、受注や出荷を見越した適切な在庫の維持や発注状況の管理などに関する機能が、作業者による作業の効率化のために求められる。例えば、特許文献1では、生産管理システムにおいて、各拠点での注文を管理し、受注残や発注残などの情報を検索可能な構成を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-66171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上述した従来の事情を鑑みて案出され、受発注管理において、作業者が業務改善を行うためのツールとして利用可能な受発注管理システム、および受発注管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、物品の受注および納品に関する情報を管理する管理部と、前記管理部にて管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行う処理部と、前記処理部による集計結果に基づいて、前記所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する出力部と、を有する、受発注管理システムを提供する。
【0006】
また、本開示は、プロセッサがメモリと協働して、物品の受注および納品に関する情報を管理し、前記管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行い、前記集計処理の結果に基づいて、前記所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する、受発注管理方法を提供する。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本開示の表現を方法、装置、システム、記憶媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、作業者が受発注管理における業務改善を行う際の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係るシステムの構成例を示すブロック図
図2】実施の形態1に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示すブロック図
図3】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図4】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図5】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図6】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図7】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図8】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図9】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図10】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図11】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図12】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図13】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図14】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
図15】実施の形態1に係る管理画面の構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示に至る経緯)
適正な受発注管理は利益の最大化につながり、また、エンドユーザに対するサービス向上を促進することが可能となる。そのためには、受発注管理に係る業務品質を適時改善することが求められる。業務品質を改善する際には、例えば、日々の受注残や発注残などの情報を適切に集計し、その情報を用いて受注残などの発生要因について検討し、その課題の抽出や絞り込みを行うことが考えられる。また、このような検討を行う場合には、業務を行う作業者間で受発注管理に関する情報を共有し、コミュニケーションを適時行う必要がある。上記の特許文献1では、受発注管理において業務改善を行うために利用可能なツールとしては十分に検討されていなかった。
【0011】
以下、添付図面を適宜参照しながら、本開示に係る受発注管理システム、および受発注管理方法を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、あるいは、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されない。
【0012】
<実施の形態1>
[システム構成]
図1は、実施の形態に係るシステムの構成例を示すブロック図である。本実施の形態に係る受発注管理システム100は、ネットワーク250を介してクライアント端末200からアクセス可能に構成される。受発注管理システム100は、クライアント端末200からの要求に応じて、受発注管理に関する各種情報に基づいた管理画面を生成してクライアント端末200に提供する。図1においては、説明を簡単化するために、受発注管理システム100は1台の装置から構成されているように示しているが、機能の冗長化や負荷分散、管理対象の拠点数などに応じて複数の装置により構成されてもよい。また、受発注管理システム100は、複数のクライアント端末200からアクセス可能に構成されてよい。
【0013】
受発注管理システム100は、データ収集部101、データ管理部102、データベース(以下、DB)103、データ処理部104、診断部105、および画面生成部106を含んで構成される。データ収集部101は、外部装置(不図示)から各種情報のデータを収集し、データ管理部102に管理させる。また、データ収集部101は、受け付け部の一例として、クライアント端末200から入力される情報を取得するような構成であってもよい。管理部の一例であるデータ管理部102は、データ収集部101が収集した各種情報のデータをDB103に登録し、管理する。また、データ管理部102は、各部からの要求に応じて、DB103に登録されている情報のデータを参照し、提供する。
【0014】
DB103にて管理される情報としては、例えば、大まかにユーザ情報、拠点情報、物品情報、期限情報、分類情報、発注情報、受注情報、在庫情報、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)情報などが挙げられる。各情報は、更に詳細な分類を含むが、特に限定するものではない。本実施の形態にて用いる各種情報については、以下の説明および図面の項目にて一例として示す。
【0015】
処理部の一例であるデータ処理部104は、DB103に保持されているデータを用いて各種処理を行う。データ処理部104による処理は、例えば、統計処理、フィルタ処理、分析処理など任意の処理が行われてよい。例えば、データ処理部104は、後述する要発注品番の数を予測して予測値を算出する算出部としての構成を含んでもよい。診断部105は、DB103に保持されているデータを用いて診断処理を行う。ここでの診断処理は、特に限定されるものではなく、予め規定されたルールベースの診断を行ってもよいし、機械学習処理を行うことで生成された学習済みモデルを用いた診断を行ってもよい。出力部の一例である画面生成部106は、クライアント端末200からの要求に基づき、DB103に保持されているデータや、データ処理部104や診断部105による処理後のデータを用いて各種管理画面を生成し、応答として提供する。本実施の形態に係る管理画面の構成例については後述する。
【0016】
なお、データ処理部104によるデータの処理(例えば、集計処理)の実行タイミングと、画面生成部106の画面生成処理の実行タイミングは一致する必要はない。例えば、データ処理部104は、集計項目に応じて月末や月初などの所定のタイミングでまとめて処理してもよいし、即時の数値が必要な項目については画面の生成要求が行われた際に処理を行ってもよい。画面生成部106は、クライアント端末200から要求が行われた際にその都度画面を構成、更新してよい。
【0017】
クライアント端末200は、受発注管理システム100へアクセスし、受発注管理システム100が提供する各種管理画面を表示するための情報処理装置である。クライアント端末200は、例えば、PC(Personal Computer)やタブレット端末、スマートフォン、専用端末など任意の装置であってよい。ネットワーク250は、受発注管理システム100とクライアント端末200とを通信可能に接続するためのネットワークである。ネットワーク250に用いられる通信方式は特に限定するものではなく、複数の通信方式が組み合わせて構成されてよい。
【0018】
図2は、本実施の形態に係る受発注管理システム100やクライアント端末200として適用可能な情報処理装置150のハードウェア構成の例を示す図である。ここでは各装置が同じ構成を有するものとして説明するが、各装置がそれぞれ異なる構成であってもよい。
【0019】
情報処理装置150は、CPU(Central Processing Unit)151、メモリ152、記憶装置153、入出力部154、通信部155、および外部I/F部156を含んで構成される。CPU151は、メモリ152や記憶装置153に格納された各種プログラムやデータを読み出して処理を実行することで、各種機能を実現するプロセッサの一例である。なお、プロセッサは、CPU151の代わりに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)のうち少なくとも1つを用いて構成されてもよい。メモリ152は、各種情報のデータを記憶、保持するための記憶領域であり、例えば、不揮発性の記憶領域であるROM(Read Only Memory)や、揮発性の記憶領域であるRAM(Random Access Memory)などから構成される。記憶装置153は、各種情報のデータを記憶、保持するための記憶領域であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などから構成される。
【0020】
入出力部154は、例えば、不図示のマウスやキーボードからユーザによる指示のデータを受け付けたり、不図示のディスプレイなどにより各種情報のデータを出力したりする。通信部155は、有線/無線などのネットワークを介して外部装置との通信を行い、各種データや信号の送受信を行う。通信部155による通信方式は、特に限定するものではなく、複数の通信方式に対応していてよい。例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電力線通信、近距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))などが用いられてよい。外部I/F部156は、外部装置とのデータの送受信を行うためのインタフェースである。情報処理装置150が備える各部位は、不図示の内部バスなどにより通信可能に接続される。
【0021】
[画面構成]
以下、本実施の形態に係る受発注管理システム100が生成、提供する各種管理画面の構成例について、図3図15を用いて説明する。本実施の形態に係る各種管理画面は、クライアント端末200が備えるプロセッサ(例えば、図2のCPU151)により実行されるWebブラウザ(不図示)のソフトウェアアプリケーションにて表示されるWeb画面として構成されてもよいし、クライアント端末200にインストールされてプロセッサ(例えば、図2のCPU151)により実行されて機能するWebアプリケーション(不図示)の画面として構成されてもよい。各管理画面は、クライアント端末200からの要求に応じて、画面生成部106が、データ処理部104にて処理されたデータやDB103が管理しているデータを参照して生成する。
【0022】
本実施の形態において、クライアント端末200の操作者、すなわち、受発注管理の作業者は複数いるものとして説明する。また、管理対象の拠点(以下、事業部とも称する)についても複数あるものとして説明する。
【0023】
図3は、本実施の形態における在庫情報を示す管理画面300の構成例を示す。本実施の形態に係る管理画面は、大きく3つの領域301、304、307に分けられる。領域301は、事業部ボタン302、およびパンくずリスト303を含んで構成される。事業部ボタン302は、複数の事業部(本例では、事業部A~事業部Gの7つ)それぞれの画面を指定するための複数のボタン、および全事業部の情報を統括的に表示する画面を指定するためのボタンを含んで構成される。パンくずリスト303は、各画面の階層構造を示す。
【0024】
領域304は、KPI選択ボタン305、306を含んで構成される。KPI選択ボタン305は、表示する画面の種類を指定するための複数のラジオボタンから構成される。本実施の形態では、KPI管理の画面を選択するためのラジオボタン群を含むKPI選択ボタン305と、KPI担当者別の画面を選択するためのラジオボタン群を含むKPI選択ボタン306とを有する。本実施の形態では、受発注管理に係るKPIを表示する画面として、受注残、即納率、販売、発注管理、仕入、在庫、納期遵守率を設け、表示させる管理画面を選択可能なように、KPI選択ボタン305にてラジオボタン群が設けられる。同様に、担当者別の受発注管理に係るKPIを表示する画面として、受注残、即納率、発注管理、発注検討管理表を設け、表示させる管理画面を選択可能なように、KPI選択ボタン306にてラジオボタンが設けられる。KPI選択ボタン305、306に含まれるラジオボタン群の中から、択一的に画面を選択可能である。なお、上記の画面の種類は一例であり、これに限定するものではない。
【0025】
領域307は、事業部ボタン302およびKPI選択ボタン305、306にて選択された画面の内容を表示する領域である。なお、領域301に含まれるパンくずリスト303は、事業部ボタン302およびKPI選択ボタン305、306にて選択された結果、領域307に表示されている画面の階層を示す。図3は、事業部ボタン302にて「全事業部」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン305にて「受注残」が選択された状態を示す。領域307に表示されている管理画面308では、全事業部における受注残に関する情報が表示されている。ここでは7つの事業部それぞれにおける、受注残および即納率の情報が識別可能に表示されている。具体的には、受注残の情報として、ある日時における、受注残の件数(実績)、その経過日数、件数の目標、結果(=実績-目標)の集計値、およびそれに対応するグラフが示される。また、即納率の情報として、ある年月における、実績、目標、結果の集計値およびそれに対応するグラフが示される。受注残とは、受注した後、指定された納期中に納品できていない案件(件数)を示す情報である。即納率とは、全注文数に対し、指定された納期中に対象物品を納品できた割合を示す情報である。画面上の各項目は、色分け(配色、濃淡、点滅など)や異なる表示形式(文字サイズやフォントなど)により、作業者が視覚的に容易に認識可能なように表示されてよい。例えば、緊急度の高い情報などは、作業者の注意を引くような色にて表示してもよい。
【0026】
緊急度の高い情報は、例えば、事業部Eの受注残の結果を示す「+40」が該当する。具体的には、発注元である事業部Eに対して、現状の受注残のトータル件数が「65」である。この「65」の内訳は、「30日以下」の受注残の件数が「22」件、「31日以上」の受注残の件数が「19」件、「91日以上」の受注残の件数が「24」件である。このとき、事業部Eに対する受注残の件数が、目標件数である「3」件を閾値として超えていることがデータ処理部104によって判定されると、例えば、その差分が結果として赤色で目立つように表示されてよい。具体的には、「31日以上」の受注残の件数と「91日以上」の受注残の件数との和から目標の件数を減算した「+40」(=19+24-3)の部分が、結果の値として目立つように表示される。ここでは、受注残の件数に関する緊急度の高い情報の例を挙げて説明したが、他の指標(例えば即納率)の件数に関する緊急度の高い情報についても同様である。
【0027】
本実施の形態に係る各種管理画面は、図3にて示したように、3つの領域301、304、307から構成される点は共通である。そのため、以降の図4図15を用いた説明では、領域301、304は省略し、事業部ボタン302、および、KPI選択ボタン305、306にて選択された内容に対応して領域307に表示される管理画面に着目して説明する。
【0028】
図4は、事業部ボタン302にて「A」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン305にて「受注残」が選択された際に、領域307に表示される管理画面400の構成例を示す。管理画面400は、事業部別(本例では、A事業部)の受注残(件数)の推移とその国別の受注件数を示す統計図401、および、受注残(品番数)の推移とその分類結果を示す統計図402が、グラフや表などにて表示される。例えば、統計図401では、国別の受注件数を地図上の位置に対応付けて表示している。国別など、エリアとその集計値とを対応付けて表示することで、視覚的に容易に状況を把握することができる。
【0029】
統計図401、402にて示される各項目は、期間設定403にて、期間粒度(週次、月次、日次)、年度、指定期間を指定可能である。また、セグメントリスト404にて選択したセグメントと、チェックボックス405にて選択したステータスに応じて、統計に含める対象を指定し、統計図401、402の内容を切り替えることが可能である。セグメントリスト404にて選択可能なセグメントとしては、「指定 経過日数別」、「指定 経過日数別(先納期)」、「受注 経過日数別」、「在庫ランク別」、「出荷国別」、「国内/海外」、「品目コード別」、「品目名別」などが挙げられるが、特に限定するものではない。また、チェックボックス405にて選択可能なステータスとしては、「すべて」、「30日以下」、「31日以上」、「91日以上」などが挙げられるが、特に限定するものではない。また、棒グラフ内に示すように、指標となる値を示す表示(例えば、実線や破線など)を併せて表示してもよい。
【0030】
更に管理画面400は、事業部別のデータに基づいて行われる各種分析結果や各種情報の詳細を表示する画面に遷移するためのボタン群406を有する。なお、管理画面400は、事業部別の画面のトップページに相当する。ボタン群406は、「トップページ」のほか、「データ詳細」、「販社別分析」、「品目別推移」、「サービス品番別分析」、「サービス品番別詳細」などの画面に遷移するためのボタンを含んで構成される。なお、上記ボタンの遷移先となる画面は一例であり、他のボタンが設けられてもよい。ここでは、「販社別分析」、「品目別推移」、「サービス品番別詳細」の画面を例に挙げて説明するが、他の画面においても同様の分析や詳細情報の表示が行われてよい。例えば、クライアント端末200の操作によってボタン群406うちの「データ詳細」のボタンが押下されると、データ処理部104により、現状の受注残となっている出荷単位ごとに経過日数別(「30日以下」、「31日以上」、「91日以上」)、経過日数、調達担当者名、物品品目番号、品目名、受注伝票番号、注文数、販社名、在庫ランクなどの項目の内容を示すリストが生成されてクライアント端末200に表示される。これにより、受注残になっている物品(パーツ)の部品品目番号(いわゆる、品番)あるいはその詳細情報について簡単に確認可能となる。
【0031】
図5は、管理画面400に設けられたボタン群406のうち、「販社別分析」ボタンが押下されることにより表示される管理画面500の構成例を示す。管理画面500において、販社(本例では、国などに対応)ごとの受注残の統計値がグラフ501として示される。また、販社リスト502により対象の販社を選択することで、販社ごとの統計値を示すグラフ503、504を切り替えて表示可能である。グラフ503、504では、例えば、販社リスト502から選択された「アメリカ」などの販社向けの在庫(つまり、受注残となっている在庫)の経過日数や、予め規定された在庫ランク(物品の重要度、出荷頻度、緊急性など)に基づいて集計を行った結果が表示されてよい。また、期間設定505により、グラフ501における分析対象の期間を指定可能である。また、年度設定506により、グラフ503、504にて示す年度を指定可能である。これにより、図5の管理画面500によって販社別の在庫状況を可視化できることで、選択された販社ごとに問い合わせあるいはクレーム対応が必要になった場合でも、適切な対応が可能となる。
【0032】
図6は、管理画面400に設けられたボタン群406のうち、「品目別推移」ボタンが押下されることにより表示される管理画面600の構成例を示す。管理画面600においては、品目別の注文数の推移の統計値を示すグラフ601や表602が表示される。グラフ601では、注文数に応じてその項目(ここでは、品目コード)が降順や昇順にて並び替えられてよい。また、期間設定603により表示対象の期間を指定可能である。更に、エントリ604に所望の物品の品番を入力し、詳細ボタン605を押下することにより、当該品番に関する詳細情報を表示することができる。つまり、特定の部品品目番号とは異なり品目のような大まかな種類で分類して分析することにより、その品目での全体的な課題あるいは傾向を把握可能となり、対応あるいは今後の対策の実施も簡易化されることになる。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)は多くの製品(例えばPC、タブレット、スマートフォン)に使用されているが、個別の部品品目番号ではなくLCDという品目(種類)として括って可視化することで、不良率などの課題の傾向が掴み易くなる。
【0033】
図7は、図6に示す管理画面600において、エントリ604にて品番が指定された上で詳細ボタン605が押下されることにより表示される、品番別の詳細情報の管理画面700の構成例を示す。管理画面700においては、品番別の詳細情報701がグラフや表形式などにて表示される。例えば、品番に対応する一覧や、その受注残の件数の推移、事由、受注実績、出荷実績などの集計結果が表示される。また、表示設定702により、対象とする品目コードや、表示年月などを指定することが可能である。つまり、指定された特定の部品品目番号の物品(パーツ)の過去の注文量数や受注残の件数の推移が可視化されて表示されることで、傾向として常々発生し得る問題なのか、一時的に発生している問題なのか、異常な数の注文による影響なのかなどの受注残の発生原因の推定が容易になる。
【0034】
図8は、事業部ボタン302にて「A」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン306にて「受注残」が選択された際に、領域307に表示される管理画面800の構成例を示す。管理画面800は、受注残の事由に基づいて、物品ごとの傾向が視認できるように、その推移と内訳(本例では総計に対する内訳)を示すグラフ801を含む。更に、管理画面800は、受注残の事由を所定の期間(本例では月単位)ごとに集計して推移を示したグラフ802と、事由ごとに集計したグラフ803を含む。ここでは、受注残の事由として10種類、物品あるいは品目の分類として6種類を例に挙げて示しているが、これに限定するものではない。例えば、ユーザにより分類が指定されてもよい。また、各グラフにて表示する事由を任意の順にてソートできるような構成であってもよい。なお、グラフ802の縦軸における各事由の並びと、グラフ803の縦軸における各事由の並びは揃えることにより、視認性を向上させてよい。また、内訳を表示する際には、総計に対する内訳の他にも、所定の期間(例えば任意の月)を指定してその期間における内訳を表示するように切り替え可能に構成してもよい。また、図8の例は、グラフ801やグラフ803にて示す期間を3か月(2月~4月)として表示しているが、この期間をユーザが指定可能に構成してもよい(例えば、6か月や1年等)。
【0035】
更に、管理画面800において、ユーザ選択ボタン804にて、集計対象となるユーザを指定することが可能である。ここでは、ユーザ(例えば調達担当者)として、「すべて」が指定されているが、そのほか、「ユーザA」~「ユーザD」の4人を個別に指定可能である。また、管理画面800は、各事由(本例では10種類の事由)それぞれを集計対象として含めて表示するか否かを指定可能なチェックボックス805を備える。更に、管理画面800は、受注残となった事由を踏まえて作業者によるコミュニケーションのための画面に遷移するためのコメントボタン806を有する。なお、上述した受注残の事由のデータは、それぞれの物品あるいは品目を担当する調達担当者がクライアント端末200のような情報処理装置を用いて入力され、ネットワーク250を介して受発注管理システム100に送信されて受発注管理システム100において収集されている。これにより、管理画面800を閲覧した管理者などのユーザは、どのような物品あるいは品目がどのような原因によって受注残となっているかを視覚的に把握することができ、傾向あるいは対策の検討を効率化できる。
【0036】
図9は、管理画面800のコメントボタン806が押下された際に表示される管理画面900の構成例を示す。管理画面900は、受注残となった件数や品番数の統計値をグラフ901にて表示する。また、受注残の各項目についての詳細を示す一覧902が示される。一覧902は、経過日、経過日数、品目、サービス品番、品目名、メモ、備考、コメント、事由、調達担当者、注文数などの項目から構成される。このうち、メモ、備考、コメントの項目903はそれぞれ、作業者から情報入力の有無を示すアイコンが選択可能に表示される。例えば、作業者からの情報入力がなされた場合には「〇」のアイコンが表示され、入力されていない場合には空欄にて示される。このアイコンが選択された場合、対応する情報が詳細情報904、905として表示される。なお、アイコンの表示の有無に関わらず、項目903を指定することで、作業者が情報を入力するための入力画面(不図示)を表示するような構成であってもよい。なお、図9の例では、詳細情報904、905として、メモとコメントをそれぞれ別個に表示可能な構成としたが、これらが1つにまとめられていてもよい。また、表示設定906により、表示対象を指定可能である。表示設定906では、例えば、対象日時、対象ユーザ、コメントの有無、事由内容などの項目にて指定可能であるが、他の項目が含まれてもよい。事由集計ボタン907が押下された際には、図8に示した管理画面800へ遷移する。
【0037】
図10は、事業部ボタン302にて「A」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン305にて「発注管理」が選択された際に、領域307に表示される管理画面1000の構成例を示す。管理画面1000では、適切な在庫を維持するために発注が必要な品番の発注件数(以下、要発注品番数)と、発注を行った品番の数(以下、発注品番数)の集計値をグラフ及び表形式にて表示する。例えば、グラフ1001では、要発注品番数と発注品番数の変動を比較可能にグラフ形式で示している。また、集計値として、発注率、要発注品番数の平均値、発注品番数の平均値などを併せて表示している。同様に、表1002では、表形式にて発注に関する集計情報が示されている。すなわち、管理画面1000では、在庫の変動などに基づいて理論上の発注すべき数(要発注品番数)を算出し、実際の発注件数と比較しながら、適切な発注が行われているかの情報を可視化している。本画面を参照することにより、例えば、発注遅れや発注漏れの発生、またはその兆候を容易に把握でき、これらの抑制を促すことができる。なお、要発注品番の算出はデータ処理部104により実行されてよく、その算出方法は、特に限定するものでは無い。例えば、(現在庫)-(平均所要×納品リードタイム+安全在庫)などにより、要発注品番の値(予測値)が求められてよい。また、表示設定1003により表示対象を指定可能である。表示設定1003では、例えば、表示期間や、予め規定された物品のランクなどを指定することができる。
【0038】
図11は、事業部ボタン302にて「A」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン305にて「在庫」が選択された際に、領域307に表示される管理画面1100の構成例を示す。管理画面1100では、事業部(ここでは、事業部A)の在庫に関する金額の集計値がグラフ1101および表1102にて表示される。本例において、事業部Aは更に事業部A1と、事業部A2に分けられ、それぞれの分類ごとに集計値が示されてよい。また、表示設定1103により、表示対象を指定可能である。表示設定1103では、対象日時、期間などの項目にて表示内容を指定可能であるが、他の項目が含まれてもよい。更に、管理画面1100は、在庫に対する診断処理を行った結果を表示する画面に遷移するための在庫診断ボタン1104を有する。
【0039】
図12は、管理画面1100の在庫診断ボタン1104が押下された際に表示される管理画面1200の構成例を示す。管理画面1200にて表示される診断結果としての情報は、診断部105により、DB103などに管理されたデータを用いて診断処理を実行することで得られる。管理画面1200では、在庫の集計値をグラフ1201、1202、1204および表1203が表示される。グラフ1201では、時系列に沿って、在庫の状態が示される。グラフ1202では、予め規定された分類(ランク)に基づいて在庫の集計値を示す。本例では、「適切」、「許容」、「欠品」、「不足」、「過剰」、「超過剰」の6つのランクを用いているが、ランクの種類や数は特に限定するものではない。また、ランク分けの際の分類基準についても特に限定するものではない。グラフ1202のいずれかのランクのオブジェクトを選択すると、その詳細が一覧1203として表示される。一覧1203では、例えば、受注残、在庫ランク、在庫金額、材料品番などの項目の値に応じて並び替えが可能なように構成される。一覧1203では、該当するランク(本例では、「不足」)が「〇」にて示される。同様に、選択されたランクに対応した集計値の推移がグラフ1204として表示される。ここでは、「不足」のランクが選択された場合の例を示している。また、期間設定1205により、表示対象の期間を指定可能である。
【0040】
図13は、事業部ボタン302にて「A」ボタンが選択され、かつ、KPI選択ボタン305にて「納期遵守率」が選択された際に、領域307に表示される管理画面1300の構成例を示す。管理画面1300では、納品遵守率および未納品の品番数に関する集計値がグラフ1301および表1302にて表示される。ここでの納品遵守率とは、遵守率=(当月納品件数/当月納期件数)にて算出される情報である。グラフ1301は、納品/未納品の集計値、対象の内訳、および遵守率を所定期間ごとに示している。また、一覧1302は、メーカごとの納品率、未納品率、品番数の集計値を示している。詳細ボタン1303が押下された場合、未納品の部品(物品)の詳細が示された一覧画面(不図示)が表示される。表示設定1304により、表示対象を指定可能である。表示設定1304では、対象分類(全体、未納、納品)、購買担当者、購買担当者コードの項目にて表示内容を指定可能であるが、他の項目が含まれてもよい。更に、管理画面1300は、未納品番数の推移を示す画面に遷移するための未納期間詳細ボタン1305と、納期遅延品番数の推移を示す画面に遷移するための納期遅延品番詳細ボタン1306を有する。
【0041】
図14は、管理画面1300の未納期間詳細ボタン1305が押下された際に表示される管理画面1400の構成例を示す。グラフ1401は、月ごとの累積未納品番を、未納期間に応じて示した棒グラフである。グラフ1401では、週ごとなど、他の期間にて切り替えて表示可能なように構成されてもよい。一覧1402は、未納品番の詳細を示す一覧である。トップページボタン1403が押下された際には、管理画面1300へ遷移する。
【0042】
図15は、管理画面1300の納期遅延品番詳細ボタン1306が押下された際に表示される管理画面1500の構成例を示す。グラフ1501は、月ごとの累積納期遅延品番を、遅延期間に応じて示した棒グラフである。本例では、事業部Aは事業部A1と事業部A2に分類できるものとし、それぞれを個別に表示可能なチェックボックス1504が設けられる。グラフ1501では、週ごとなど、他の期間にて切り替えて表示可能なように構成されてもよい。一覧1502は、納期遅延品番の詳細を示す一覧である。表示設定1505により一覧1502の表示対象を指定可能である。表示設定1505では、納期年月、購買担当者、購買担当者コードの項目にて表示内容を指定可能であるが、他の項目が含まれてもよい。トップページボタン1503が押下された際には、管理画面1300へ遷移する。
【0043】
上記に示した各種画面は一例であり、上記に限定するものではない。例えば、上記では1の画面に含まれる内容を複数の画面に分けて表示してもよいし、複数の画面の内容を1つの画面にまとめた構成であってもよい。また、上記では説明を省略した、KPI選択ボタン305、306にて選択可能な他の管理画面についても、同様の構成にて画面が設けられてよい。例えば、各集計値をグラフ形式や表形式で表示してよい。また、管理画面においてグラフ形式にて表示する際のグラフの種類は、上記の例に限定するものではなく、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどの表示形式を変更してもよい。また、作業者によるコメントなどを入力可能な項目を設けてもよい。
【0044】
以上、本実施の形態により、受発注管理システム100は、物品の受注および納品に関する情報を管理する管理部と、管理部にて管理されている情報を用いて、所定の評価指標に応じた集計処理を行う処理部と、処理部による集計結果に基づいて、所定の評価指標の基準値を満たさない受注と、当該基準値を満たさない事由とを対応付けて画面上に表示する出力部と、を有する。これにより、受発注管理システム100は、受発注管理において、作業者による作業を効率化するために各種情報を可視化した画面を提供することができる。更に、受発注管理システム100は、それらの情報を作業者間で共有化しつつ、作業の効率化のためのコミュニケーションを可能とする機能を提供することができる。その結果、本実施の形態により、作業者が受発注管理における業務改善を行う際の利便性を向上させることが可能となる。
【0045】
また、受発注管理システム100は、所定の評価指標として、指定された納期中に納品できていない受注残を対象とした管理画面を提供する。これにより、受発注管理システム100の利用者は、受注残の情報に着目した集計情報を容易に参照できる。
【0046】
また、受発注管理システム100は更に、管理画面900の様に、所定の評価指標を満たさない受注に対応付けて、ユーザにより入力された情報を画面上に表示する。これにより、所定の評価指標である受注残の案件について、ユーザ間で情報共有やコミュニケーションが可能となり、業務の効率化を促進することができる。
【0047】
また、受発注管理システム100は更に、所定の評価指標を満たさない受注に対する情報の入力をユーザから受け付ける。これにより、受発注管理システム100の利用者は、各案件の担当者の状況説明など、適切なコミュニケーションを促進することができる。
【0048】
また、受発注管理システム100は更に、各種データの集計結果に基づいて、所定の評価指標における集計値の遷移を画面上に表示する。これにより、受発注管理システム100の利用者は、受発注管理に係る経過情報を容易に確認することが可能となる。
【0049】
また、受発注管理システム100は更に、各種データの集計結果に基づいて、必要となる物品の発注件数の予測値を算出し、その予測値と、集計結果が示す実際の発注件数との比較結果を識別可能に画面上に表示する。これにより、受発注管理システム100の利用者は、適切な受発注管理を行う上での状況を容易に把握でき、業務効率を促すことが可能となる。
【0050】
<その他の実施形態>
また、クライアント端末200は、受発注管理システム100によるデータ収集の対象である受注システムや発注システム(不図示)等に対し、ネットワーク250を介してアクセス可能な構成であってもよい。この場合、例えば、上述した受発注管理システム100が提供する各種管理画面を介して、上記のようなシステムにワンストップにてアクセスできるように連携されていてもよい。このような構成により、上述した管理画面にて何らかの課題を特定した際に即座の対応を行う場合の利便性を向上させたり、別個のシステムを操作する際の手間を削減させたりすることが可能となる。そのため、例えば、本実施形態の管理画面を参照した後に、発注システム上での確認や催促の連絡等の後段のアクションへスムーズに移行することが可能となる。
【0051】
また、上述した1以上の実施の形態の機能を実現するためのプログラムおよびアプリケーションを、ネットワークまたは記憶媒体などを用いてシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。
【0052】
また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array))によって実現してもよい。
【0053】
また、上記の機能は、クラウドコンピューティング技術を用いて、ネットワーク上に構成されてもよい。この場合、端末装置は、ネットワークを介して上記の各種機能を利用可能である。
【0054】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に相当し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本開示は、複数の利用者に対して、権利に応じた行動の利便性を向上させることが可能な受発注管理システム、および受発注管理方法として有用である。
【符号の説明】
【0056】
100 受発注管理システム
101 データ収集部
102 データ管理部
103 DB(データベース)
104 データ処理部
105 診断部
106 画面生成部
200 クライアント端末
250 ネットワーク
300,400,500,600,700,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500 管理画面
図1
図2
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